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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-13
(45)【発行日】2025-03-24
(54)【発明の名称】空気浄化装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 8/133 20210101AFI20250314BHJP
   A61L 9/12 20060101ALI20250314BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20250314BHJP
   F24F 8/192 20210101ALI20250314BHJP
   F24F 11/32 20180101ALI20250314BHJP
【FI】
F24F8/133
A61L9/12
C02F1/461 A
F24F8/192
F24F11/32
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021571132
(86)(22)【出願日】2020-12-25
(86)【国際出願番号】 JP2020048913
(87)【国際公開番号】W WO2021145207
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】P 2020004176
(32)【優先日】2020-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020059439
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100151378
【弁理士】
【氏名又は名称】宮村 憲浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157484
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 智之
(72)【発明者】
【氏名】中野 直人
(72)【発明者】
【氏名】千葉 伸
【審査官】広瀬 雅治
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-183182(JP,A)
【文献】特開2012-002470(JP,A)
【文献】特開平05-248670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 8/133
A61L 9/12
C02F 1/461
F24F 8/192
F24F 11/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と吹出口とを有する本体ケース内に、水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器内の前記水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、空気を送風する送風機と、を備え、前記電解ユニットにより生成した前記電解水を、前記送風機により前記吸気口から前記本体ケース内に吸い込んだ空気に接触させて前記吹出口から散布する空気浄化装置であって、
前記貯水容器に水道管からの水を供給する給水部と、
前記給水部により、前記水道管から前記貯水容器へ供給されるまでの前記水の流路を開閉する第1開閉弁と、
前記空気浄化装置の設置状態において、前記貯水容器の下方に配置され、前記貯水容器から排水する前記電解水を貯留するための排水用容器と、
前記第1開閉弁の故障を報知する故障報知部と、
前記送風機と前記電解ユニットと前記第1開閉弁と前記故障報知部とを制御する制御部と、を備え、
前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記第1開閉弁が閉じなくなり前記貯水容器への給水が続くと、前記排水用容器は、前記貯水容器から溢れる水を貯水し、前記制御部は、前記故障報知部によって前記第1開閉弁の故障を報知する第1故障報知運転を実行し、
前記貯水容器には、前記貯水容器内の前記電解水が前記第1所定量より多い第2所定量以上になると、前記排水用容器に前記電解水が滴下する滴下開口を有し、
前記空気浄化装置は、さらに
前記排水用容器内の第3所定量の前記電解水を検知する第1排水検知部を備え、
前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記第1排水検知部が前記排水用容器内の前記電解水が前記第3所定量以上であることを検知すると、前記制御部は、前記第1故障報知運転を実行する
ことを特徴とする空気浄化装置。
【請求項2】
前記空気浄化装置は、さらに
前記流路を開閉する第2開閉弁を備え、
前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記第1排水検知部が前記排水用容器内に前記電解水が前記第3所定量以上であることを検知すると、前記制御部は、前記第2開閉弁を閉じさせる
ことを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。
【請求項3】
前記空気浄化装置は、さらに
前記排水用容器内の前記電解水の廃棄が必要であることを報知するお手入れ報知部を備え、
前記制御部は、前記貯水容器内の前記電解水を前記排水用容器に排水する排水運転を所定回数行った後に、前記お手入れ報知部によって、前記排水用容器内の前記電解水の廃棄が必要であることを報知する廃棄報知運転と、
前記廃棄報知運転の後に、前記第1排水検知部が前記排水用容器内の前記電解水が前記第3所定量未満であることを検知すると、前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させることが可能となる廃棄確認運転と、を実行する
ことを特徴とする請求項またはに記載の空気浄化装置。
【請求項4】
前記空気浄化装置は、さらに
前記排水用容器内の前記第3所定量より大きい第4所定量の前記電解水を検知する第2排水検知部を備え、
前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記第2排水検知部が前記排水用容器内に前記電解水が前記第4所定量以上であることを検知すると、前記制御部は、前記第2開閉弁を閉じさせて、前記故障報知部によって前記第1開閉弁の故障を報知する第2故障報知運転を実行する
ことを特徴とする請求項に記載の空気浄化装置。
【請求項5】
前記故障報知部は、さらに前記第2排水検知部の故障を報知するものであり、
前記空気浄化装置は、さらに
前記排水用容器から漏れた水を貯水する漏水貯水容器と、
前記漏水貯水容器内の第5所定量の前記電解水を検知する漏水貯水検知部
と、を備え、
前記制御部が前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記漏水貯水検知部が前記漏水貯水容器内の前記電解水が前記第5所定量以上であることを検知すると、前記制御部は、前記第2開閉弁を閉じさせて、前記故障報知部によって前記第1開閉弁と前記第2排水検知部との故障を報知する第3故障報知運転を実行する
ことを特徴とする請求項に記載の空気浄化装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第3故障報知運転を実行すると、前記漏水貯水検知部が検知したことを記憶し、前記本体ケースから延びた電源プラグがコンセントから抜かれ後に、前記電源プラグが前記コンセントに装着されると前記故障報知部によって前記第1開閉弁と前記第2排水検知部との故障を再び報知する
ことを特徴とする請求項に記載の空気浄化装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1開閉弁が開いている時間を測定し、前記第1開閉弁が所定時間開いた状態が続くと、前記第1故障報知運転を実行する
ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の空気浄化装置。
【請求項8】
前記空気浄化装置は、
前記給水部と前記水道管とを連通し、前記本体ケースの背面から突出した
配管ケース内に配置された配管部を備え、
前記排水用容器は、さらに前記配管部から漏れる水を貯水するものであり、
前記故障報知部は、さらに前記配管部の故障を報知するものであり、
前記第2開閉弁は、前記配管部の流路の最上流部に配置され、
前記制御部が、前記第1開閉弁を開閉させて、前記第1所定量の水を前記貯水容器に給水し、前記送風機と前記電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、前記漏水貯水検知部が前記漏水貯水容器内の前記電解水が前記第5所定量以上であることを検知すると、前記制御部は、前記第2開閉弁を閉じさせて、前記故障報知部によって前記配管部の故障を報知する第4故障報知運転を実行する
ことを特徴とする請求項に記載の空気浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、水道管と接続して使用される空気浄化装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の空気浄化装置は、吸気口と吹出口とを有する本体ケースと、本体ケース内に貯水容器と、電極と、気液接触部分と、送風機と、給水部と、ポンプと、排水タンクと、制御部と、を備える(例えば、特許文献1参照)。ここで、貯水容器は、水を貯水し、電極は、貯水容器内の水を電気分解し、気液接触部分は、貯水容器内の水を保水し、送風機は、気液接触部分に空気を送風し、給水部は、貯水容器に水を供給する。また、ポンプは、貯水容器に残留するスケールを含む電解水を汲み上げ、排水タンクは、ポンプで汲み上げた電解水を貯留し、制御部は、送風機とポンプとを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-85078号公報
【発明の概要】
【0004】
このような従来の空気浄化装置において、貯水容器へ自動給水するためには、給水部を水道管と直結し、電磁弁等の開閉弁を用いて給水の開始及び停止を行うことが考えられる。しかしながら、この場合、開閉弁に不具合が生じると、給水が完全に止まらず、貯水容器から水が溢れ、本体ケース外に漏れてしまうという課題がある。
【0005】
そこで、本開示は、貯水容器から溢れた水が本体ケース外に漏れることを抑制可能な空気浄化装置を提供することを目的とする。
【0006】
そして、本開示に係る空気浄化装置は、吸気口と吹出口とを有する本体ケース内に、水を貯水する貯水容器と、貯水容器内の水を電気分解して電解水を生成する電解ユニットと、空気を送風する送風機と、を備える。そして、本開示に係る空気浄化装置は、電解ユニットにより生成した電解水を、送風機により吸気口から本体ケース内に吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布するものである。本開示に係る空気浄化装置は、給水部と、第1開閉弁と、排水用容器と、故障報知部と、制御部と、を備える。給水部は、貯水容器に水道管からの水を供給する。第1開閉弁は、給水部により、水道管から貯水容器へ供給されるまでの水の流路を開閉する。排水用容器は、本開示に係る空気浄化装置の設置状態において、貯水容器の下方に配置され、貯水容器から排水する電解水を貯留するためのものである。故障報知部は、第1開閉弁の故障を報知する。制御部は、送風機と電解ユニットと第1開閉弁と故障報知部とを制御する。そして、制御部が、第1開閉弁を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器に給水し、送風機と電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、第1開閉弁が閉じなくなり貯水容器への給水が続くと、排水用容器は、貯水容器から溢れる水を貯水し、制御部は、第1故障報知運転を実行する。第1故障報知運転は、故障報知部によって第1開閉弁の故障を報知するものである。貯水容器には、貯水容器内の電解水が第1所定量より多い第2所定量以上になると、排水用容器に電解水が滴下する滴下開口を有し、空気浄化装置は、さらに排水用容器内の第3所定量の電解水を検知する第1排水検知部を備え、制御部が、第1開閉弁を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器に給水し、送風機と電解ユニットとを所定時間運転させる場合において、第1排水検知部が排水用容器内の電解水が第3所定量以上であることを検知すると、制御部は、第1故障報知運転を実行するものである。
【0007】
本開示に係る空気浄化装置は、貯水容器から溢れた水が、本体ケース外に漏れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施の形態1に係る空気浄化装置の構造を示す斜視図である。
図2図2は、同空気浄化装置の構造を示す斜視図である。
図3図3は、同空気浄化装置の構造を示す断面図である。
図4図4は、同空気浄化装置の貯水容器の斜視図である。
図5図5は、同空気浄化装置のフィルター及びフィルター枠の構造を示す斜視図である。
図6図6は、排水貯水部8の構造を示す断面図である。
図7図7は、同空気浄化装置の第1開閉弁と第2開閉弁が確認できる斜視図である。
図8図8は、同空気浄化装置の本体ケース2外への漏水抑制のための構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
図1及び図2は、本開示の実施の形態1の空気浄化装置1の構造を示す斜視図である。なお、以下では、図1に示すように空気浄化装置1が設置された状態(以下「設置状態」ともいう)での鉛直方向を上下方向として、水平方向を左右方向として記載する場合がある。また、以下では、設置状態において、空気浄化装置1の、配管ケース5が設けられている側の面を「背面」とし、空気浄化装置1の背面に対向する面を「前面」とし、空気浄化装置1の前面側から見て右側の側面を「右側面」、左側の側面を「左側面」とする。図1は、空気浄化装置1を前面側から見た図である。図2は、パネル11が開いた空気浄化装置1を前面側から見た図である。図3は、空気浄化装置1の構造を示す断面図であり、空気浄化装置1を右側から見た図である。
【0010】
以下、空気浄化装置1の詳細な構成について説明する。
【0011】
空気浄化装置1は、水道管32からの水を貯水容器16に貯水し、貯水容器16内の水を電気分解して電解水を生成し、生成した電解水を、送風機4により吸気口9から本体ケース2内に吸い込んだ空気に接触させて吹出口10から散布する装置である。図1から図3に示すように、空気浄化装置1は、本体ケース2と、空気浄化部3と、送風機4と、配管ケース5と、配管部6と、給水部7と、排水貯水部8とを備える。
【0012】
図1に示すように、本体ケース2は、略箱形状であり、本体ケース2は、吸気口9と、吹出口10と、パネル11とを有している。
【0013】
吸気口9は、本体ケース2の両側面に設けられている。吹出口10は、開閉式であって、本体ケース2の天面における背面側に設けられている。なお、図1及び図2では、吹出口10は閉じた状態である。本体ケース2の天面における前面側には、空気浄化装置1の動作の開始、停止等の使用者からの指示を受け付けるための操作部12が設けられている。図3に示すように、空気浄化装置1は、操作部12の下方に、空気浄化部3、送風機4等を制御する制御部13を備えている。
【0014】
図1に示すように、本体ケース2の右側面には、開閉可能なパネル11が設けられている。パネル11における本体ケース2の前面側には、吸気口9の一つが設けられている。
【0015】
パネル11を開くと、図2に示すように、本体ケース2内には、空洞部14が設けられている。空洞部14は、本体ケース2における右側面の縦長四角形状の開口15から、本体ケース2における左側へ水平方向に延びた穴である。空洞部14内には、空気浄化部3が設けられている。空気浄化部3は、空洞部14内から本体ケース2外へ取り出すことができる。
【0016】
図3に示すように、空気浄化部3は、貯水容器16と、気液接触部分17(図5参照)と、電解ユニット18とを備えている。
【0017】
貯水容器16は、天面に開口が設けられた略箱形状をしており、水を貯水できる構造となっている。貯水容器16は、本体ケース2の下部に配置されており、空洞部14から水平方向にスライドして着脱可能となっている。貯水容器16は、給水部7から供給される水を貯水する。
【0018】
図4は、空気浄化装置1の貯水容器16の構造を示す斜視図である。図5は、空気浄化装置1のフィルター23及びフィルター枠24の構造を示す斜視図である。
【0019】
図4に示すように、貯水容器16は、第1の貯水区画19と、第2の貯水区画20と、仕切り板21と、連通孔22とを有している。
【0020】
第1の貯水区画19は、電解ユニット18が配置された区画であり、図4では、右側の区画である。第1の貯水区画19内には、給水部7から水が供給される。
【0021】
第2の貯水区画20は、気液接触部分17の一部である後述するフィルター23とフィルター枠24とが配置された区画であり、図4では、左側の区画である。
【0022】
仕切り板21は、第1の貯水区画19と第2の貯水区画20とを仕切る板である。仕切り板21は、貯水容器16の底面から上方に延び、仕切り板21の上端は、水面より上方に配置されている。
【0023】
連通孔22は、横長の開口であり、仕切り板21の下端に配置されている。連通孔22は、第1の貯水区画19と第2の貯水区画20とを連通する。第1の貯水区画19の水は、連通孔22を介して、第2の貯水区画20へ流れ込む。なお、第1の貯水区画19の底面と、第2の貯水区画20の底面とは、同一面上に配置されている。
【0024】
気液接触部分17は、貯水容器16に貯水された水と、送風機4によって本体ケース2内に吸込まれた室内空気とを接触させる部材である。図5に示すように、気液接触部分17は、フィルター23と、フィルター枠24と、駆動部(図示せず)とを有している。
【0025】
フィルター23は、保水性を有し、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔が設けられた構成である。フィルター23は、フィルター23の水平方向に延びた中心軸を回転軸として、フィルター23の一端が貯水容器16の水に浸漬するように、貯水容器16の第2の貯水区画20内にフィルター枠24によって回転自在に装着されている。
【0026】
フィルター枠24は、貯水容器16に設けられた軸受け部25に回転支持されている。フィルター23とフィルター枠24とは、駆動部によって回転する構造となっている。フィルター枠24は、貯水容器16(第2の貯水区画20)に装着されている。
【0027】
電解ユニット18は、貯水容器16内の水を電気分解して電解水を生成するものである。電解ユニット18は、本体ケース2に上下方向に移動可能に設けられている。図4では、電解ユニット18が、下方に移動された状態を示している。この状態で、電解ユニット18の下部が、貯水容器16内の水に浸漬する。電解ユニット18は、第1の電極(図示せず)と、第2の電極(図示せず)とを有する。貯水容器16を、本体ケース2の下部の空洞部14に装着し、電解ユニット18を下方に移動させると、第1の電極と第2の電極とが貯水容器16内に浸った状態となる。第1の電極と第2の電極とが貯水容器16内に浸った状態で第1の電極と第2の電極に電圧を印加すると、使用者によって投入された電解促進溶剤(図示せず)が入った貯水容器16内の水が電気化学的に処理される。なお、電解促進溶剤の一例は、塩化ナトリウムであり、電解ユニット18によって、塩化ナトリウム水溶液を電気化学的に電気分解することで、活性酸素種(本実施の形態では一例として次亜塩素酸とする)を含む電解水を生成する。ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質とのことである。例えば、活性酸素種には、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、あるいは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素だけでなく、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素が含まれる。また、本実施の形態では、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を含む電解水を生成することを、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を発生させると表現する場合がある。また、電解ユニット18は、本体ケース2から着脱可能な構成である。
【0028】
送風機4は、空気を送風する、即ち給気口から本体ケース2内に空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹出口から吹き出すものである。送風機4は、図3に示すように、本体ケース2の中央部に設けられ、モータ部26と、モータ部26により回転するファン部27と、それらを囲むスクロール形状のケーシング部28とを有している。
【0029】
モータ部26は、ケーシング部28に固定されている。
【0030】
ファン部27は、シロッコファンで、モータ部26から水平方向に延びた回転軸(図示せず)に固定されている。モータ部26の回転軸は、本体ケース2の背面側から前面側に延びている。
【0031】
ケーシング部28には、吐出口29と吸込口30とが設けられている。吐出口29は、ケーシング部28の本体ケース2における上面側に設けられている。また、吸込口30は、ケーシング部28の本体ケース2における背面側に設けられている。モータ部26によって、ファン部27が回転すると、ケーシング部28の吸込口30からケーシング部28内に空気が吸い込まれ、この吸い込まれた空気は、吐出口29からケーシング部28外へ送風される。
【0032】
本体ケース2内には、吸気口9と吹出口10とを連通する風路31が設けられている。風路31には、吸気口9から順に、空気浄化部3(貯水容器16、フィルター23)、送風機4、吹出口10が設けられている。
【0033】
配管ケース5は、本体ケース2の背面から突出した縦長箱形状である。配管ケース5は、内部に、配管部6を有している。
【0034】
配管部6は、水道管32の水を給水部7へ送水できるように、水道管32と給水部7とを継げる配管である。水道管32の水が、配管部6と、給水部7とを介して、貯水容器16に供給される。給水部7は、貯水容器16に水道管32からの水を供給するものであり、図2に示すように、配管部6から本体ケース2内に突出し、貯水容器16の上方に配置されている。
【0035】
給水部7は、管形状であり、配管部6を介して、水道管32と連通している。給水部7の一方端側は、配管部6に連結され、水道管32からの水が、配管部6を介して、給水部7の一方端側から給水部7内に流れ込む。給水部7内に流れ込んだ水は、給水部7の他方端側から貯水容器16に滴下する。
【0036】
また、図3に示すように、配管部6には、第1開閉弁33と、第2開閉弁34とが設けられている。即ち、空気浄化装置1は、給水部7の流路または配管部6の流路、つまり、給水部7により、水道管32から貯水容器16へ供給されるまでの水の流路を開閉する第1開閉弁33と、第2開閉弁34とを備えている。
【0037】
第1開閉弁33は、水道管32から給水部7内への水を止めたり、流したりする構造である。即ち、第1開閉弁33は、水道管32から貯水容器16へ供給されるまでの水の流路を開閉する。第1開閉弁33は、開閉する弁機構を有している。第1開閉弁33の一例は、電磁弁である。この弁機構は、電磁弁に所定の電流が流れると弁機構が開き、電磁弁へ電流が流れないと弁機構が閉じる構成である。電磁弁に所定の電流が流れると弁機構が開き、給水部7内へ水が流れ、電磁弁へ電流が流れないと弁機構が閉じ、給水部7内への水の流れが止まる。なお、第1開閉弁33は、給水部7に設けても良い。
【0038】
第2開閉弁34は、第1開閉弁33と同様の弁機構を有し、水道管32から給水部7内への水を止めたり、流したりする構造である。即ち、第2開閉弁34は、水道管32から貯水容器16へ供給されるまでの水の流路を開閉する。第2開閉弁34の一例は、第1開閉弁33と同様の電動弁である。第2開閉弁34は、通電によって、給水部7内へ水を流したり、給水部7内への水の流れを止めたりする。なお、本実施の形態では、第2開閉弁34は、配管部6における第1開閉弁33より上流側(水道管32に近い側)に配置されている。
【0039】
また、図4に示すように、貯水容器16の第2の貯水区画20内と第2の貯水区画20の周囲には、第1水量検知部35と、第2水量検知部36とが配置されている。また、貯水容器16の第1の貯水区画19内と第1の貯水区画19の周囲には、貯水検知部37が配置されている。
【0040】
貯水検知部37は、貯水容器16に貯水される必要最大水量を検知する。貯水検知部37は、浮力を有する貯水フロート部分37aと、貯水フロート部分37aの位置を検知する貯水検知部分(図示せず)とで構成されている。貯水フロート部分37aは、第1の貯水区画19内に配置され、貯水検知部分は、第1の貯水区画19の周囲である貯水容器16の外側である空洞部14に配置されている。貯水フロート部分37aが、第1所定の高さまで浮動すると、貯水検知部分は、貯水フロート部分37aを検知し、制御部13に第1信号を送る。制御部13は、第1信号を受信すると、第1開閉弁33によって、給水部7から貯水容器16への給水を停止する。
【0041】
第1水量検知部35は、貯水容器16に貯水される必要最小水量を検知する。第1水量検知部35は、浮力を有する第1水量フロート部分35aと、第1水量フロート部分35aの位置を検知する第2水量検知部分(図示せず)とで構成されている。第1水量フロート部分35aは、第2の貯水区画20内に配置され、第2水量検知部分は、第2の貯水区画20の周囲である貯水容器16の外側である空洞部14に配置されている。第1水量検知部分は、第1水量フロート部分35aが、第2所定の高さまで浮動すると、第1水量検知部分は、第1水量フロート部分35aを検知し、制御部13に第2信号を送る。制御部13は、第2信号を受信すると、第1開閉弁33によって、給水部から貯水容器への給水を開始する。
【0042】
第2水量検知部36は、貯水容器16内の水が排水されたことを検知する。第2水量検知部36は、浮力を有する第2水量フロート部分36aと、第2水量フロート部分36aの位置を検知する第2水量検知部分(図示せず)とで構成されている。第2水量フロート部分36aは、第2の貯水区画20内に配置され、第2水量検知部分は、第2の貯水区画20の周囲である貯水容器16の外側である空洞部14に配置されている。第2水量検知部分は、第2水量フロート部分36aが、第3所定の高さまで移動すると、第2水量検知部分は、第2水量フロート部分36aを検知し、制御部13に第3信号を送る。
【0043】
即ち、貯水フロート部分37aが、第1所定の高さまで浮動して、貯水検知部分が貯水フロート部分37aを検知することは、第1所定量の水が貯水容器16に給水されたことに相当する。つまり、第1所定の高さを検知することは、満水を検知することを意味する。
【0044】
また、第1水量フロート部分35aが、第2所定の高さまで浮動して、第1水量検知部分が第1水量フロート部分35aを検知することは、渇水を検知することを意味する。
【0045】
また、第2水量フロート部分36aが、第3所定の高さまで移動して、第2水量検知部分が第2水量フロート部分36aを検知することは、貯水容器16から排水が完了したことを意味する。
【0046】
制御部13は、電解ユニット18と、気液接触部分17(駆動部)と、送風機4(モータ部26)と、第1開閉弁33と、第2開閉弁34と、ポンプ40と、故障報知部53と、を制御する。制御部13は、貯水検知部分からの検知信号である第1信号を検知すると、給水部7からの給水を止め、第1水量検知部分からの検知信号である第2信号を検知すると、給水部7からの給水を開始する。なお、制御部13は、空気浄化装置1が備える、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにより実現される。即ち、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部13として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているとしたが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0047】
制御部13は、初期運転と、排水運転と、排水後運転とを実行する。
【0048】
初期運転は、制御部13が、第1開閉弁33を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器に給水し、送風機4と電解ユニット18とを所定時間運転させるものである。ここで、初期運転について具体的に説明する。
【0049】
使用者による操作部12の操作によって空気浄化装置1が動作すると、制御部13は、まず、第1開閉弁33と第2開閉弁34とを開かせ、水道管32と給水部7とを連通させ、水道管32内の水を、配管部6を介して、給水部7から貯水容器16に供給させる。貯水容器16内に第1所定量の水が溜まり、貯水検知部37が所定の水位(第1所定の高さ)を検知すると、制御部13に第1信号を送信する。制御部13は、第1信号を受信すると、第1開閉弁33を閉じさせ、給水部7から貯水容器16への給水を停止させる。なお、後述するように、本実施の形態では、第2開閉弁34は、第1開閉弁33の不具合で給水が完全に止まらない場合に閉じさせるものであり、第1開閉弁33が正常に動作している場合には、特に閉じさせていない。
【0050】
次に、制御部13は、電解ユニット18である第1の電極と第2の電極に印加する電圧、気液接触部分17である駆動部(図示せず)の動作、送風機4であるファン部27の回転数などを制御する。送風機4のモータ部26によってファン部27が回転すると、吸気口9から本体ケース2内に入った外部の空気は、順に、空気浄化部3(貯水容器16、フィルター23)、送風機4、吹出口10を介して、本体ケース2から吹き出される。これにより、貯水容器16にて生成された電解水が外部に散布される。空気浄化装置1は、必ずしも電解水そのものを散布しなくてもよく、結果的に生成した電解水由来(揮発を含む)の次亜塩素酸を散布することも電解水の散布に含まれる。
【0051】
次に、フィルター23に保水された空気が、気化することにより、貯水容器16内の水が減少する。このように、貯水容器16内の水が減少し、第1水量検知部35が所定の水位(第2所定の高さ)を検知すると、制御部13に第2信号を送信する。制御部13は、第2信号を受信すると、第1開閉弁33を開かせ、給水部7から貯水容器16へ水を供給させる。
【0052】
最後に、制御部13は、貯水容器16内に第1所定量の水が溜まり、貯水容器16の貯水検知部37が所定の水位(第1所定の高さ)を検知すると、制御部13に第1信号を送信する。制御部13は、第1信号を受信すると、第1開閉弁33を閉じさせ、給水部7から貯水容器16への給水を停止させる。これらの動きが、初期運転である。
【0053】
図6は、排水貯水部8の構造を示す断面図である。
【0054】
図6に示すように、排水貯水部8は、排水用容器38と、供給ユニット39と、を有している。なお、図7は、第1開閉弁33と第2開閉弁34が確認できる斜視図である。
【0055】
排水用容器38は、所定時間の間、電解ユニット18によって次亜塩素酸を発生させた後に、貯水容器16内に残った電解水を貯水する容器である。排水用容器38は、天面に開口が設けられた略箱形状をしており、水を貯水できる構造となっている。排水用容器38は、貯水容器16より下方で、本体ケース2の下部に着脱自在に設けられている。即ち、排水用容器38は、設置状態において、貯水容器16の下方に配置され、貯水容器16から排水する電解水を貯留するためのものである。貯水容器16内に残った電解水は、供給ユニット39によって、排水用容器38に移動する。
【0056】
供給ユニット39は、ポンプ40と、接続管41と、吐水部材42とを有している。
【0057】
ポンプ40は、貯水容器16の水を汲み上げ、接続管41へ貯水容器16内の水を送る。ポンプ40は、貯水容器16内に配置され、接続管41の一方側端部に接続されている。
【0058】
接続管41は、柔軟性を有する管である。接続管41は、一例としては、材質がシリコンのチューブである。接続管41の一方側端部はポンプ40に接続され、接続管41の他方側端部は吐水部材42に接続されている。接続管41は、ポンプ40から上方へ延び、吐水部材42に接続されている。
【0059】
吐水部材42は、上下方向に延びた上下管水路43と、上下管水路43の上流側に左右方向に延びた左右管水路44とを有している。接続管41は、左右管水路44に接続されている。ポンプ40によって接続管41に送られた水は、吐水部材42の左右管水路44と、上下管水路43とを順次介して、排水用容器38に滴下する。
【0060】
ここで、供給ユニット39が、貯水容器16内に残った電解水を、排水用容器38に排水する排水運転について説明する。排水運転は、制御部13が、ポンプ40を動作させ、貯水容器16内の電解水を排水用容器38に排水し、第2水量検知部36が、貯水容器16内の電解水の水位が第3所定の高さ以下であることを検知するとポンプ40を停止させるものである。
【0061】
具体的には、制御部13は、所定時間の間、電解ユニット18によって次亜塩素酸を発生させた後に、第1開閉弁33を閉じさせ、電解ユニット18への通電を停止した後、ポンプ40を作動させる。ポンプ40は貯水容器16の水を汲み上げ、汲み上げた水を接続管41へ送る。接続管41は、ポンプ40から上方へ延びているので、接続管41へ送られた水は接続管41内に溜まり、接続管41内の水面が徐々に上方へ移動する。次に、接続管41から溢れた水が、吐水部材42に流れ込む。接続管41から流れ込む水は、接続管41から左右管水路44を介して横方向に吹き出し、上下管水路43の内面に当たるように流れ込む。最後に、上下管水路43に流れ込んだ水は、上下管水路43内を下方に流れ、上下管水路43の下端から排水用容器38に滴下する。なお、ポンプ40を作動している間は、制御部13は、第2信号を受信しても、第1開閉弁33は開かせない。
【0062】
その後、第2水量検知部36は、貯水容器16内の水が排水されたことを検知すると、制御部13に第3信号を送る。制御部13は、第3信号を受けると、ポンプ40を停止させる。これらの動きが、排水運転である。
【0063】
次に排水後運転について説明する。排水後運転は、制御部13が、排水運転後に、第1開閉弁33を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器16に給水し、送風機4と電解ユニット18とを所定時間運転させるものである。即ち、制御部13は、排水後運転として、排水運転後に上記初期運転と同様の運転を行う。
【0064】
具体的には、制御部13は、排水運転が終了すると、まず、第1開閉弁33を開かせ、水道管32と給水部7とを連通させ、水道管32内の水を、配管部6を介して、給水部7から貯水容器16に供給させる。貯水容器16内に第1所定量の水が溜まり、貯水検知部37が所定の水位(第1所定の高さ)を検知すると、制御部13は、第1開閉弁33を閉じ、給水部7から貯水容器16への給水を停止させる。
【0065】
次に、制御部13は、電解ユニット18である第1の電極と第2の電極に印加する電圧を制御する。そして、制御部13は、気液接触部分17である駆動部(図示せず)の動作、送風機4であるファン部27の回転数などの制御を継続する。送風機4のモータ部26によってファン部27が回転すると、吸気口9から本体ケース2内に入った外部の空気は、順に、空気浄化部3(貯水容器16、フィルター23)、送風機4、吹出口10を介して、本体ケース2から吹き出される。
【0066】
次に、フィルター23に保水された空気が、気化することにより、貯水容器16内の水が減少する。このように、貯水容器16内の水が減少し、第1水量検知部35が所定の水位(第2所定の高さ)を検知すると、制御部13に第2信号を送信する。制御部13は、第2信号を受信すると、第1開閉弁33を開かせ、給水部7から貯水容器16へ水を供給させる。
【0067】
最後に、制御部13は、貯水容器16内に第1所定量の水が溜まり、貯水容器16の貯水検知部37が所定の水位(第1所定の高さ)を検知すると、第1開閉弁33を閉じさせ、給水部7から貯水容器16への給水を停止させる。これらの動きが、排水後運転である。
【0068】
また、空気浄化装置1は、第1開閉弁33の故障を報知する故障報知部53を備えている。故障報知部53は、一例として、第1開閉弁33の故障を検知した時に、異常音を連続で鳴らし故障を報知する。なお、制御部13は、第1開閉弁33の故障を検知すると、運転を停止する。
【0069】
本実施の形態における特徴は、以下の点である。即ち、制御部13は、第1開閉弁33を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器16に給水し、送風機4と電解ユニット18とを所定時間運転させる場合において、第1開閉弁33が故障し、完全に閉じなくなり貯水容器16への給水が続くと、以下のように動作する。即ち、排水用容器38は、貯水容器16から溢れる水を貯水し、制御部13は、故障報知部53によって第1開閉弁33の故障を報知する第1故障報知運転を実行する。なお、第1開閉弁33を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器16に給水し、送風機4と電解ユニット18とを所定時間運転させることは、上述の通り、初期運転中、または排水後運転中であることを意味する。そのため、以下では、制御部13が、第1開閉弁33を開閉させて、第1所定量の水を貯水容器16に給水し、送風機4と電解ユニット18とを所定時間運転させる場合のことを、「初期運転、または排水後運転中」と記載する場合がある。
【0070】
具体的には、図4図6のように、貯水容器16は、貯水容器16内の電解水が第1所定量よりも多い第2所定量以上になると、貯水容器16から下方へ貯水容器16内の水を滴下させる滴下開口45を有している。滴下開口45は、貯水容器16の上端から下方に延びた切り欠きである。貯水容器16の滴下開口45の下方には、滴下ガイド部46が配置されている。この滴下ガイド部46の下方には、排水用容器38が配置され、滴下開口45より滴下した水は滴下ガイド部46を介して排水用容器38に滴下する。即ち、貯水容器16は、貯水容器16内の電解水が第1所定量よりも多い第2所定量以上になると、排水用容器38に電解水が滴下する滴下開口45を有する。なお、滴下開口45は、貯水容器16の上端より下方に配置されているので、貯水容器16内の水が増えても、貯水容器16内の水は滴下開口45から溢れ滴下し、滴下開口45の他から溢れ滴下することはない。
【0071】
このように、初期運転中、または排水後運転中に、第1開閉弁33が故障し、完全に閉じなくなると、微小な水量ではあるが、給水部7から貯水容器16への給水が続く。この給水によって、貯水容器16内への水が増え続けると、貯水容器16の滴下開口45から排水用容器38に水が滴下する。この滴下した水が、排水用容器38内に貯水され、第1排水検知部54は、排水用容器38内に溜まった電解水が第3所定量以上であることを検知すると、制御部13は、第1故障報知運転を実行する。即ち、初期運転中、または排水後運転中に、第1排水検知部54が排水用容器38内の電解水が第3所定量以上であることを検知すると、制御部13は、故障報知部53によって第1開閉弁33の故障を報知する。
【0072】
図8は、空気浄化装置1の本体ケース2外への漏水抑制のための構造を示す図である。第1排水検知部54は、排水用容器38内の第3所定量の電解水を検知する。図8に示すように、第1排水検知部54は、浮力を有する第1排水フロート部分54aと、第1排水フロート部分54aの位置を検知する第1排水検知部分(図示せず)とで構成されている。第1排水フロート部分54aは、排水用容器38内に配置され、第1排水検知部分は、排水用容器38の外側である本体ケース2に配置されている。具体的には、第1排水フロート部分54aが、第4所定の高さまで浮動すると、第1排水検知部分は、第1排水フロート部分54aを検知し、制御部13に第4信号を送る。制御部13は、第4信号を受信すると、制御部13は、故障報知部53によって第1開閉弁33の故障を報知する。
【0073】
これにより、排水用容器38は、所定時間の間、電解ユニット18によって次亜塩素酸を発生させた後に、貯水容器16内に残った電解水を貯水するだけでなく、第1開閉弁33の不具合で給水が完全に止まらずに、貯水容器16から溢れた水を貯水する。従って、空気浄化装置1は、排水用容器38により、貯水容器16から溢れた水が、本体ケース2外に漏れることを抑制し、更に、第1開閉弁33の故障を報知することができる。
【0074】
また、空気浄化装置1は、給水部7の流路または配管部6の流路、つまり、給水部7により、水道管32から貯水容器16へ供給されるまでの水の流路を開閉する第2開閉弁34を備えている。
【0075】
初期運転中、または排水後運転中に、第1排水検知部54が排水用容器38内の電解水が第3所定量以上であることを検知すると、制御部13は、第2開閉弁34を閉じさせ、給水部7から貯水容器16への給水を停止させる。
【0076】
これにより、第1開閉弁33の不具合で給水が完全に止まらずに、貯水容器16から溢れた水が排水用容器38に溜まったときに、第2開閉弁34により給水を停止できるので、空気浄化装置1は、本体ケース2外への漏水を抑制できる。
【0077】
また、空気浄化装置1は、排水用容器38内の電解水の廃棄が必要であることを報知するお手入れ報知部55を備えている。お手入れ報知部55は、一例として、本体ケース2の天面に配置されたランプが点灯し使用者に排水用容器38内に溜まった電解水の廃棄、フィルター23、貯水容器16内の清掃が必要であることを報知する。なお、制御部13は、この電解水の廃棄、フィルター23、貯水容器16内の清掃が行われるまで運転を停止する。制御部13は、廃棄報知運転と、廃棄確認運転と、を実行する。廃棄報知運転とは、排水運転を所定回数行った後に、制御部13が、お手入れ報知部55によって、排水用容器38内の電解水の廃棄が必要であることを報知する動作である。廃棄確認運転とは、廃棄報知運転の後に、使用者が、本体ケース2から排水用容器38を取り外し、排水用容器38内の電解水の廃棄を行い、再び、本体ケース2に排水用容器38を装着した際に行う運転である。具体的には、廃棄確認運転では、廃棄報知運転の後に、第1排水検知部54が、排水用容器38内の電解水が第3所定量未満であることを検知すると、制御部13は、初期運転を可能にする動作である。この状態になると、使用者が、操作部12の操作によって、空気浄化装置の運転を開始できる。
【0078】
このように、第1排水検知部54によって、貯水容器16から排水用容器38へ送水するポンプ40が正常に動作しているか確認することと、使用者が排水作業を完了したか確認することができる。
【0079】
また、空気浄化装置1は、排水用容器38内の第3所定量より大きい第4所定量の電解水を検知する第2排水検知部56を備えている。制御部13は、初期運転、または排水後運転中に、第2故障報知運転を実行する。第2排水検知部56が排水用容器38内の電解水が第4所定量以上であることを検知すると、第2故障報知運転を実行する。第2故障報知運転とは、制御部13が、第2開閉弁34を閉じて、故障報知部53によって第1開閉弁33の故障を報知する動作である。
【0080】
これにより、空気浄化装置1は、第2開閉弁34によって配管部6の流路を閉じるので、第1開閉弁33の不具合で給水が完全に止まらない場合でも、貯水容器16からの水が本体ケース2外に漏れることを抑制できる。
【0081】
また、空気浄化装置1は、排水用容器38から漏れた水を貯水する漏水貯水容器57と、漏水貯水容器57内の第5所定量の電解水を検知する漏水貯水検知部58と、を備えている。
【0082】
具体的には、排水用容器38は、排水用容器38から下方へ排水用容器38内の水を滴下させる排水用滴下部47を有している。
【0083】
排水用滴下部47は、補助容器48と、滴下孔49と、詰まり防止筒50とを有している。
【0084】
補助容器48は、排水用容器38の上部から横方向に突出した容器である。補助容器48は、天面と一側面とが開口した略箱形状をしており、排水用容器38内の水が増えると、排水用容器38から水が溢れる前に、排水用容器38内の水が開口した一側面側から補助容器48に流れ込む。補助容器48は、底面に、滴下孔49を有している。
【0085】
滴下孔49は、補助容器48の底面に設けた円形の孔である。滴下孔49の上部には、詰まり防止筒50が設けられている。
【0086】
詰まり防止筒50は、中心軸が上下方向に延びた円筒形状であり、滴下孔49の開口縁から上方に延びている。詰まり防止筒50の上端部は、補助容器48の上端部より下方に配置されている。排水用容器38内の水が増えると、排水用容器38から水が溢れる前に、排水用容器38内の水が開口した一側面側から補助容器48に流れ込む。補助容器48に流れ込んだ水は、詰まり防止筒50の上端開口から詰まり防止筒50内に入り、滴下孔49を介して下方に滴下する。空気浄化装置1は、滴下孔49の下方に、漏水貯水容器57と漏水貯水検知部58とを備えている。
【0087】
漏水貯水容器57は、排水用容器38から漏れた水を貯水する容器である。漏水貯水容器57は、天面が開口した略箱形状をしており、補助容器48の滴下孔49の下方に配置されている。漏水貯水容器57内には、漏水貯水容器57内の第5所定量の水が溜まると検知する漏水貯水検知部58が配置されている。即ち、空気浄化装置1は、漏水貯水容器57内の第5所定量の電解水を検知する漏水貯水検知部58を備える。漏水貯水検知部58は、浮力を有する漏水貯水フロート部分(図示せず)と、漏水貯水フロート部分の位置を検知する漏水貯水検知部分(図示せず)とで構成されている。漏水貯水検知部58による第5所定量の電解水の検知は、第1排水検知部54等と同様の方法で行うため、詳細な説明は省略する。
【0088】
ここで、故障報知部53は、第2排水検知部56の故障も報知する。制御部13が、初期運転、または排水後運転中に、漏水貯水検知部58が漏水貯水容器57内の電解水が第5所定量以上であることを検知すると、制御部13は、第3故障報知運転を実行する。第3故障報知運転とは、第2開閉弁34を閉じさせて、故障報知部53によって第1開閉弁33と第2排水検知部56との故障を報知する動作である。
【0089】
これにより、制御部13は、漏水貯水検知部58が所定の水量(第5所定量)を検知すると、第2開閉弁34によって配管部6の流路を閉じさせる。従って、第1開閉弁33の不具合で給水が完全に止まらずに、貯水容器16から溢れた水が排水用容器38に滴下し、さらに排水用容器38からも水が溢れた場合でも、空気浄化装置1は、本体ケース2外への水漏れを抑制できる。
【0090】
また、制御部13は、第3故障報知運転を実行すると、漏水貯水検知部58が検知したことを記憶する。具体的には、使用者によって、本体ケース2から延びた電源プラグ(図示せず)が、コンセント(図示せず)から抜かれた後に、電源プラグがコンセントに装着されると、制御部13は、漏水貯水検知部58が検知したことが記憶されている場合には、故障報知部53によって第1開閉弁33と第2排水検知部56との故障を再び報知する。なお、故障報知部53の動作を停止するためには、メンテナンス業者が所定の点検作業を行い、本体ケース2内に配置された点検完了ボタンを押しながら、電源プラグをコンセントに装着する必要がある。
【0091】
これにより、空気浄化装置1は、第1開閉弁33と第2排水検知部56との故障を報知した後に、使用者が電源プラグの抜き指しを行った場合でも再び報知を行う。つまり、空気浄化装置1は、メンテナンス業者による点検作業を完了しない限り再運転が可能とならないため、第1開閉弁33と第2排水検知部56の故障による本体ケース2外への水漏れを抑制できる。
【0092】
また、制御部13は、計時機構を有し、第1開閉弁33が開いている時間を測定し、第1開閉弁33が所定時間開いた状態が続くと、故障報知部53によって第1開閉弁33の故障を報知する第1故障報知運転を実行する。また、この際、制御部13は第2開閉弁34を閉じる。なお、この所定時間の一例は、第1開閉弁33が開いてから、貯水容器16内に水が供給され、貯水容器16から水が溢れるまでの時間であり、この時間は予め測定して、制御部13に設定しておく。
【0093】
これにより、上述した例のように所定時間を予め設定しておくことで、空気浄化装置1は、貯水容器16から水が溢れた時点で、つまりより早期に第1開閉弁33の故障を報知することができる。また、空気浄化装置1は、第1開閉弁33が開いている時間が所定時間経過すると、第2開閉弁34によって、給水部7により水道管32から貯水容器16へ供給されるまでの水の流路(ここでは配管部6の流路)を閉じる。従って、空気浄化装置1は、貯水容器16から水が本体ケース2外に漏れることを抑制できる。
【0094】
また、給水部7と水道管32とを連通する配管部6は、本体ケース2の背面から突出した配管ケース5内に配置されている。排水用容器38は、さらに配管部6から漏れる水を貯水し、故障報知部53は、さらに配管部6の故障を報知するものであり、第2開閉弁34は、配管部6の流路の最上流部に配置されている。制御部13が、初期運転、または排水後運転中に、漏水貯水検知部58が漏水貯水容器57内の電解水が第5所定量以上であることを検知すると、制御部13は、第4故障報知運転を実行する。第4故障報知運転とは、第2開閉弁34を閉じさせて、故障報知部53により配管部6の故障を報知する動作である。
【0095】
具体的には、図6に示すように、空気浄化装置1は、配管部6の下方に、配管部6から漏れる水を受け止める薄皿形状の漏水トレー51を有している。漏水トレー51は、漏水トレー51の底面に、漏水トレー51内の水を排水用容器38に滴下させる孔52を有している。排水用容器38は、漏水トレー51の孔52の下方に配置されている。
【0096】
これにより、排水用容器38は、所定時間の間、電解ユニット18によって次亜塩素酸を発生させた後に、貯水容器16内に残った電解水を貯水するだけでなく、配管部6の不具合で、配管部6から漏れた水を貯水する。従って、空気浄化装置1は、本体ケース2外への漏水をさらに抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本開示に係る空気浄化装置は、水道管と接続して使用される空気浄化装置に利用できる。
【符号の説明】
【0098】
1 空気浄化装置
2 本体ケース
3 空気浄化部
4 送風機
5 配管ケース
6 配管部
7 給水部
8 排水貯水部
9 吸気口
10 吹出口
11 パネル
12 操作部
13 制御部
14 空洞部
15 開口
16 貯水容器
17 気液接触部分
18 電解ユニット
19 第1の貯水区画
20 第2の貯水区画
21 仕切り板
22 連通孔
23 フィルター
24 フィルター枠
25 軸受け部
26 モータ部
27 ファン部
28 ケーシング部
29 吐出口
30 吸込口
31 風路
32 水道管
33 第1開閉弁
34 第2開閉弁
35 第1水量検知部
35a 第1水量フロート部分
36 第2水量検知部
36a 第2水量フロート部分
37 貯水検知部
37a 貯水フロート部分
38 排水用容器
39 供給ユニット
40 ポンプ
41 接続管
42 吐水部材
43 上下管水路
44 左右管水路
45 滴下開口
46 滴下ガイド部
47 排水用滴下部
48 補助容器
49 滴下孔
50 詰まり防止筒
51 漏水トレー
52 孔
53 故障報知部
54 第1排水検知部
54a 第1排水フロート部分
55 お手入れ報知部
56 第2排水検知部
57 漏水貯水容器
58 漏水貯水検知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8