IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社スタジオスポビーの特許一覧

<>
  • 特許-支援システム 図1
  • 特許-支援システム 図2
  • 特許-支援システム 図3
  • 特許-支援システム 図4
  • 特許-支援システム 図5
  • 特許-支援システム 図6
  • 特許-支援システム 図7
  • 特許-支援システム 図8
  • 特許-支援システム 図9
  • 特許-支援システム 図10
  • 特許-支援システム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-13
(45)【発行日】2025-03-24
(54)【発明の名称】支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20250314BHJP
   G06Q 50/26 20240101ALI20250314BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/26
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023556388
(86)(22)【出願日】2022-10-21
(86)【国際出願番号】 JP2022039262
(87)【国際公開番号】W WO2023074552
(87)【国際公開日】2023-05-04
【審査請求日】2024-11-06
(31)【優先権主張番号】P 2021177901
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022009710
(32)【優先日】2022-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517176216
【氏名又は名称】株式会社スタジオスポビー
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154184
【弁理士】
【氏名又は名称】生富 成一
(74)【代理人】
【識別番号】100187377
【弁理士】
【氏名又は名称】芳野 理之
(72)【発明者】
【氏名】夏目 恭行
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-130918(JP,A)
【文献】特開2011-145903(JP,A)
【文献】特開2009-230509(JP,A)
【文献】特開2016-134099(JP,A)
【文献】特開2013-171578(JP,A)
【文献】特表2015-535629(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0184784(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0292921(US,A1)
【文献】特開2021-135544(JP,A)
【文献】特開2017-219933(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048672(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、且つ前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素ポイントとの交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記ユーザー端末から情報として取得した前記脱炭素量に基づいて前記脱炭素ポイントを付与する脱炭素ポイント付与部と、
前記脱炭素ポイントと前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項2】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、且つ前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素ポイントとの交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記ユーザー端末から情報として取得した前記脱炭素量に基づいて前記脱炭素ポイントを付与する脱炭素ポイント付与部と、
前記脱炭素ポイントと前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項4】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっており、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項3に記載の支援システム。
【請求項5】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、且つ前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素ポイントとの交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記ユーザー端末から情報として取得した前記脱炭素量に基づいて前記脱炭素ポイントを付与する脱炭素ポイント付与部と、
前記脱炭素ポイントと前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項6】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっており、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項5に記載の支援システム。
【請求項7】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、且つ前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素量との交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記脱炭素量と前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項8】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項7に記載の支援システム。
【請求項9】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、且つ前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素量との交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記脱炭素量と前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項10】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっており、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項9に記載の支援システム。
【請求項11】
ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムであって、
ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、且つ前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部として機能するユーザー端末と、
前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバーと、を備え、
前記管理サーバーは、
前記特典に関する情報を前記脱炭素量との交換の条件と紐づけて記憶する記憶部と、
前記脱炭素量と前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部と、を備えることを特徴とする
支援システム。
【請求項12】
前記脱炭素量算出部は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであり、前記ユーザーの移動が地図に照らし車道に沿った移動であり、前記移動距離の終点に対応する移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっており、且つ前記移動距離が所定の閾値以上である場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする
請求項11に記載の支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が携帯する利用者端末装置を利用して利用者の健康管理を支援する健康管理支援システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-230503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げられる現代においては、ユーザー個々人の健康の維持に特化したシステムの魅力度は低く、合わせて、脱炭素社会の実現に寄与することが切望される。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提案する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システム(例えば、後述する支援システム1)であって、ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部(例えば、後述する移動距離・速度算出部24)、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部(例えば、後述する移動手段判定部25)、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部(例えば、後述する移動距離・速度算出部24)、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって前記移動距離が所定の閾値以上である場合に前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部(例えば、後述する脱炭素量算出部26)として機能するユーザー端末(例えば、後述するユーザー端末2)と、前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバー(例えば、後述する管理サーバー3)と、を備え、前記管理サーバーは、前記特典に関する情報を前記脱炭素ポイントとの交換の条件と紐づけて記憶する記憶部(例えば、後述する不揮発性メモリ33)と、前記ユーザー端末から情報として取得した前記脱炭素量に基づいて前記脱炭素ポイントを付与する脱炭素ポイント付与部(例えば、後述する脱炭素ポイント付与部40)と、前記脱炭素ポイントと前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部(例えば、後述する交換契約実行部42)と、を備えることを特徴とする支援システムである。
【0007】
本発明によれば、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであってユーザーの移動距離が所定の閾値以上である場合に、ユーザーの移動距離に基づいて脱炭素量を算出することができ、また、この脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0008】
(2)本発明はまた、前記ユーザー端末は、ユーザーの歩数をカウントする歩数カウント部(例えば、後述する歩数カウント部27)、及びユーザーの自転車による走行距離を算出する自転車走行距離算出部(例えば、後述する移動距離・速度算出部24)として機能し、前記管理サーバーは、前記ユーザー端末から情報として取得した前記歩数及び前記走行距離の各々に基づいて健康ポイントを付与する健康ポイント付与部(例えば、後述する健康ポイント付与部41)を備え、前記交換契約実行部は、前記脱炭素ポイント及び前記健康ポイントの双方と前記特典との交換契約を実行することを特徴とする上記(1)に記載の支援システムである。
【0009】
本発明によれば、ユーザーの歩数及びユーザーの自転車による走行距離の各々に基づいて健康ポイントを算出することができ、また、脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0010】
(3)本発明はまた、前記記憶部は、前記ユーザー端末から情報として取得した前記歩数、前記走行距離、及び前記脱炭素量をユーザーの固有情報と紐づけて記憶し、前記交換契約実行部が実行した交換契約を、該交換契約を実行したユーザー及びクライアントの各々の固有情報と紐づけて履歴として記憶し、また、前記ユーザー端末に出力させる広告に関する情報を記憶し、前記管理サーバーは、前記履歴に基づいて、前記ユーザー端末に出力させる広告を決定する広告決定部(例えば、後述する広告決定部43)を備えることを特徴とする上記(2)に記載の支援システムである。
【0011】
本発明によれば、交換契約の履歴に基づく広告をユーザー端末に出力することで、新たな交換契約を促すことができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0012】
(4)本発明はまた、前記管理サーバーは、所定の事象に基づいて、前記ユーザー端末から情報として取得した前記脱炭素量がユーザーの不正に起因するものであるか否かを判定する不正判定部(例えば、後述する不正判定部44)を備え、前記脱炭素ポイント付与部は、前記不正判定部によって、前記脱炭素量がユーザーの不正に起因するものであると判定された場合に、該脱炭素量に基づいて前記脱炭素ポイントを付与することを禁止することを特徴とする上記(1)~(3)のいずれかに記載の支援システムである。
【0013】
本発明によれば、脱炭素量がユーザーの不正に起因するものである場合に、その脱炭素量に基づいて脱炭素ポイントを付与することを禁止でき、不正を未然に防止できる。これにより、適正に、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0014】
(5)本発明はまた、ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することで、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システム(例えば、後述する支援システム1)であって、ユーザーに携帯され情報の入出力及び送受信が可能であると共に、ユーザーの移動速度を算出する移動速度算出部(例えば、後述する移動距離・速度算出部24)、前記移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定する移動手段判定部(例えば、後述する移動手段判定部25)、ユーザーの移動距離を算出する移動距離算出部(例えば、後述する移動距離・速度算出部24)、及びユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって前記移動距離が所定の閾値以上である場合に前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出する脱炭素量算出部(例えば、後述する脱炭素量算出部26)として機能するユーザー端末(例えば、後述するユーザー端末2)と、前記ユーザー端末との情報の送受信が可能である管理サーバー(例えば、後述する管理サーバー3)と、を備え、前記管理サーバーは、前記特典に関する情報を前記脱炭素量との交換の条件と紐づけて記憶する記憶部(例えば、後述する不揮発性メモリ33)と、前記脱炭素量と前記特典との交換契約を実行する交換契約実行部(例えば、後述する交換契約実行部42)と、を備えることを特徴とする支援システムである。
【0015】
本発明によれば、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであってユーザーの移動距離が所定の閾値以上である場合に、ユーザーの移動距離に基づいて脱炭素量を算出することができ、また、この脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0016】
(6)本発明はまた、勤務先であるクライアントへの通勤時の前記脱炭素量を管理する支援システム(例えば、後述する支援システム5)であって、前記ユーザー端末は、現在の時刻情報を取得する時刻情報取得部(例えば、後述する時刻情報取得部23)、ユーザーの移動経路を取得する移動経路取得部(例えば、後述する移動経路取得部52)、並びに前記時刻情報、前記移動経路、及び予め設定されている通勤時間帯及び通勤経路に基づいて、前記脱炭素量算出部が算出した前記脱炭素量が通勤時のものであるか否かを判定する通勤時判定部(例えば、後述する通勤時判定部53)として機能し、前記記憶部は、通勤時の前記脱炭素量を勤務先であるクライアントのアカウントで記憶することを特徴とする上記(1)~(5)のいずれかに記載の支援システムである。
【0017】
本発明によれば、ユーザーの勤務先であるクライアントが組織として脱炭素量を管理することができる。これにより、クライアントが組織として、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0018】
(7)本発明はまた、前記脱炭素量算出部は、移動した先において、前記ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、前記移動距離に基づいて前記脱炭素量を算出することを特徴とする上記(1)~(6)のいずれかに記載の支援システムである。
【0019】
本発明によれば、脱炭素の行動変容に該当しない「運動」を、脱炭素量の算出対象から除くことができる。すなわち、移動した先で一定以上の「滞在時間」を検知した場合のみ、「移動」と判定して、そうでない場合には「運動」と判定することで、適切な対象行動のみを脱炭素量の算出対象とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態に係る支援システムの構成を示す概略図である。
図2】ユーザー端末の構成を示すブロック図である。
図3】管理サーバーの構成を示すブロック図である。
図4】ユーザー端末のタッチパネルに出力されるメニュー画面を示す画像図である。
図5】ユーザー端末のタッチパネルに出力される地図を示す画像図である。
図6】歩数、自転車による走行距離及び脱炭素量の各々と各種ポイントとの交換の条件を示す一覧表である。
図7】脱炭素ポイントと特典との交換契約の条件、及び脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と特典との交換契約の条件を示す一覧表である。
図8】クライアントが公開するレビュー画面を示す画像図である。
図9】支援システムの処理の流れを説明するフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態に係る支援システムが備えるユーザー端末の構成を示すブロック図である。
図11】応用例に係る支援システムにおける三者間の関係を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る支援システム1について詳細に説明する。
【0023】
[第1実施形態]まず、図1図8を用いて、第1実施形態に係る支援システム1の構成について説明する。図1は、支援システム1の構成を示す概略図である。図2は、ユーザー端末2の構成を示すブロック図である。図3は、管理サーバー3の構成を示すブロック図である。図4は、ユーザー端末2のタッチパネル14に出力されるメニュー画面を示す画像図である。図5は、ユーザー端末2のタッチパネル14に出力される地図を示す画像図である。図6は、歩数、自転車による走行距離及び脱炭素量の各々と各種ポイントとの交換の条件を示す一覧表である。図7は、脱炭素ポイントと特典との交換契約の条件、及び脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と特典との交換契約の条件を示す一覧表である。図8は、クライアントが公開するレビュー画面を示す画像図である。
【0024】
図1に示す支援システム1は、ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えて排出を抑えた二酸化炭素の量である脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介する。また、支援システム1は、脱炭素ポイント及び後述する健康ポイントの双方と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介する。これにより、支援システム1は、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援する。
【0025】
ただし、支援システム1において、ユーザーは、ユーザーが属するクライアントと交換契約を実行することができる。ユーザーは、クライアントへの登録を行うことで、自身が属する一又は複数のクライアントを選択することができる。また、クライアントは、特典を充実させることにより、自身へ登録するユーザーの数を増やすことができる。例えば、クライアントである企業は、ユーザーの移動の属性や手段(徒歩や自転車等)に基づき、特典としての応援グッズやサービスを充実させる。あるいは、クライアントである自治体は、ユーザーの自宅の場所が当該自治体の地域内と判定したことに基づき、特典としての健康市民応援キャンペーンを充実させる。さらに、クライアントは、組織内における啓発活動や特典を充実させることにより、交換契約により取得する脱炭素ポイントを増やすことができる。
【0026】
この支援システム1には、一般の個々人が登録することでユーザーとして参加可能であり、また、企業や自治体等の団体が登録することでクライアントとして参加可能である。このような支援システム1は、脱炭素ポイントや健康ポイントを特典に交換できることがユーザー登録の動機となる。また、支援システム1は、脱酸素ポイントの取得が脱炭素社会に向けた取組みの姿勢を対外的に示すものになるので、すなわち、IR情報にもなるので、脱炭素ポイントを取得できることが企業にとってはクライアント登録の動機となる。さらに、支援システム1は、ユーザー個々人の健康の維持が医療費削減につながるので、このことが自治体にとってはクライアント登録の動機となる。
【0027】
具体的に、支援システム1は、ユーザー端末2と、管理サーバー3と、クライアント端末4と、等を備える。
【0028】
ユーザー端末2は、ユーザーに携帯される端末であり、スマートフォン等の一般的な通信端末である。このユーザー端末2は、情報の入出力及び送受信が可能である。また、ユーザー端末2は、インターネットに接続されていることで、管理サーバー3との通信が可能である。このようなユーザー端末2は、管理サーバー3との通信を行うことで、ユーザー登録、クライアントへの登録、脱炭素量を脱炭素ポイントへ交換する操作、歩数及び自転車による走行距離を健康ポイントへ交換する操作、並びに、脱炭素ポイントや健康ポイントを特典へ交換する操作等、各種操作が可能になる。
【0029】
図2に示すように、ユーザー端末2は、CPU10と、RAM11と、ROM12と、不揮発性メモリ13と、タッチパネル14と、加速度センサー15と、通信部16と、等を備える。
【0030】
CPU(Central Processing Unit)10は、各種プログラムを実行することによって、表示制御部20、地図情報取得部21、位置情報取得部22、時刻情報取得部23、移動距離・速度算出部24、移動手段判定部25、脱炭素量算出部26、歩数カウント部27等の各種機能を実現して、ユーザー端末2を統括的に制御する。RAM(Random Access Memory)11は、CPU10の作業領域として使用される。ROM(Read Only Memory)12は、CPU10で実行される基本OSや各種プログラムを記憶している。不揮発性メモリ13は、各種情報を記録している。
【0031】
タッチパネル14は、ユーザーがタッチしたことを認識して入力として受け付けると共に、表示制御部20によって制御されることで、メニュー画面(図4参照)や地図(図5参照)等の各種画面をスクロール可能に表示する。このタッチパネル14は、ブラウザーを表示することで、そのブラウザーを介した管理サーバー3への入力を可能にする。
【0032】
加速度センサー15は、ユーザー端末2の加速度を検出し、その検出結果を歩数カウント部27に入力する。通信部16は、インターネットに接続する。この通信部16は、タッチパネル14からの入力等に基づいて、管理サーバー3等との通信を行う。表示制御部20は、タッチパネル14からの入力や、通信部16が受信したり不揮発性メモリ13に記録されたりしている情報等に基づいて、タッチパネル14の表示の態様を制御する。
【0033】
地図情報取得部21は、通信部16を介してインターネットに接続することで、ユーザー端末2周辺の地図情報を取得し、当該地図情報を移動距離・速度算出部24及び移動手段判定部25に入力する。位置情報取得部22は、GPSを利用して、あるいは基地局又はWi-Fiに接続することで、ユーザー端末2の位置情報を取得し、当該位置情報を移動距離・速度算出部24に入力する。時刻情報取得部23は、通信部16を介してインターネットに接続することで、現在の時刻情報を取得し、当該時刻情報を移動距離・速度算出部24に入力する。
【0034】
移動距離・速度算出部(移動距離算出部)24は、地図情報にユーザー端末2の位置情報を随時マッピングすることで、ユーザーの移動距離を算出する。具体的に、移動距離・速度算出部24は、移動手段判定部25でユーザーの移動手段が徒歩であると判定した場合に、ユーザーの徒歩による移動距離を算出する。そして、移動距離・速度算出部24(自転車走行距離算出部)は、移動手段判定部25でユーザーの移動手段が自転車であると判定した場合に、ユーザーの自転車による走行距離を算出する。また、移動距離・速度算出部24は、移動手段判定部25でユーザーの移動手段が自動車及び自動二輪車であると判定した場合に、ユーザーの自動車及び自動二輪車による走行距離を算出する。さらに、移動距離・速度算出部24は、移動手段判定部25でユーザーの移動手段が電車であると判定した場合に、ユーザーの電車による走行距離を算出する。
【0035】
この移動距離・速度算出部(移動速度算出部)24は、移動の開始及び終了の各々の時刻情報に基づいて移動時間を算出した上で、移動距離を移動時間で除することでユーザーの移動速度を算出する。そして、移動距離・速度算出部24は、ユーザーの移動距離を算出する際に取得した「ユーザー端末2の位置情報を随時マッピングした地図情報」を移動情報(図5参照)として、通信部16を介して管理サーバー3に入力する。また、移動距離・速度算出部24は、算出した移動距離を脱炭素量算出部26に入力すると共に、算出した移動速度を移動手段判定部25に入力する。さらに、移動距離・速度算出部24は、算出したユーザーの徒歩による移動距離、算出したユーザーの自転車による走行距離、算出したユーザーの自動車及び自動二輪車による走行距離、及び算出したユーザーの電車による走行距離を、通信部16を介して管理サーバー3に入力する。
【0036】
移動手段判定部25は、移動速度に基づいてユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであるか否かを判定し、その判定結果を脱炭素量算出部26に入力する。具体的に、移動手段判定部25は、移動速度が第1速度(例えば、8km/h)未満の場合にユーザーの移動手段が徒歩であると判定すると共に、移動速度が第1速度(例えば、8km/h)以上第2速度(例えば、21km/h)未満の場合にユーザーの移動手段が自転車であると判定する。
【0037】
この移動手段判定部25は、移動速度が第2速度(例えば、21km/h)以上の場合にユーザーの移動手段が自動車及び自動二輪車並びに電車であると判定する。また、ユーザーの移動手段が自動車及び自動二輪車並びに電車であると判定した移動手段判定部25は、地図情報においてユーザーの移動経路が鉄道路線と重なっていない場合にユーザーの移動手段が自動車及び自動二輪車であると判定すると共に、地図情報においてユーザーの移動経路が鉄道路線と重なっている場合にユーザーの移動手段が電車であると判定する。
【0038】
脱炭素量算出部26は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって、移動距離が所定の閾値(例えば、1,400m)以上である場合にユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えたものとして、移動距離に基づいて脱炭素量を算出する。この脱炭素量算出部26は、算出した脱炭素量を、通信部16を介して管理サーバー3に入力する。具体的に、脱炭素量算出部26は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって移動距離が所定の閾値(例えば、1,400m)以上である場合に、km単位の移動距離を無次元数にした上で130gを乗じた値を脱炭素量として算出する。例えば移動距離が2kmの場合、脱炭素量算出部26は、脱炭素量を260g(=2(km)×130g)と算出する。なお、国土交通省が発表しているデータが130gであることからここでは130gを乗じることで脱炭素量を算出するものとしているが、この130gは状況に応じて適宜設定される。例えば、移動手段毎に互いに異なる設定であってもよい。
【0039】
歩数カウント部27は、ユーザー端末2の加速度を利用して、ユーザーの歩数をカウントする。この歩数カウント部27は、カウントした歩数を、通信部16を介して管理サーバー3に入力する。
【0040】
図1に戻って説明する。管理サーバー3は、支援システム1の管理者等が管理するサーバーであり、ユーザー端末2及びクライアント端末4から取得した各種情報、及び支援システム1を運用するために必要な各種情報を蓄積する。この管理サーバー3は、インターネットに接続されていることで、ユーザー端末2及びクライアント端末4との情報の送受信が可能である。
【0041】
図3に示すように、管理サーバー3は、CPU30と、RAM31と、ROM32と、不揮発性メモリ(記憶部)33と、通信部34と、等を備える。
【0042】
CPU(Central Processing Unit)30は、各種プログラムを実行することによって、脱炭素ポイント付与部40、健康ポイント付与部41、交換契約実行部42、広告決定部43及び不正判定部44等の各種機能を実現して、管理サーバー3を統括的に制御する。RAM(Random Access Memory)31は、CPU30の作業領域として使用される。ROM(Read Only Memory)32は、CPU30で実行される基本OSや各種プログラムを記憶している。
【0043】
不揮発性メモリ33は、各種情報を記憶する。具体的に、不揮発性メモリ33は、ユーザーの歩数、ユーザーの自転車による走行距離及び脱炭素量の各々と各種ポイントとの交換の条件を記憶する(図6参照)。この不揮発性メモリ33は、クライアントが提供する特典に関する情報を脱炭素ポイントとの交換の条件と紐づけて記憶する(図7参照)。
【0044】
そして、不揮発性メモリ33は、ユーザー端末2から情報として取得したユーザーの歩数、ユーザーの徒歩による移動距離、ユーザーの自転車による走行距離、ユーザーの自動車及び自動二輪車による走行距離、ユーザーの電車による走行距離、ユーザー端末2の位置情報を随時マッピングした地図情報、及び脱炭素量を活動データとして、ユーザーの固有情報(プロフィール)と紐づけてユーザー情報として記憶する。活動データは、累積される。
【0045】
また、不揮発性メモリ33は、交換契約実行部42が実行した交換契約を、当該交換契約を実行したユーザー及びクライアントの各々の固有情報と紐づけて履歴として記憶すると共に、ユーザー端末2に出力させる広告に関する情報を記憶する。さらに、不揮発性メモリ33は、クライアント端末4から情報として取得した特典に関する情報を、クライアントの固有情報(企業(自治体)情報)等と紐づけてクライアント情報として記憶する。クライアント情報には、登録されたユーザーのユーザー情報が含まれる。
【0046】
通信部34は、インターネットに接続することで、ユーザー端末2及びクライアント端末4等との通信を行う。
【0047】
脱炭素ポイント付与部40は、ユーザー端末2から、脱炭素ポイントの付与を希望する所定の入力があったことを契機に、ユーザー端末2から情報として取得した脱炭素量に基づいて脱炭素ポイントを付与する。この時、脱炭素ポイント付与部40は、一覧表(図6参照)の交換の条件に従って脱炭素ポイントを付与する。この脱炭素ポイント付与部40は、不正判定部44によって、脱炭素量がユーザーの不正に起因するものであると判定された場合に、当該脱炭素量に基づいて脱炭素ポイントを付与することを禁止する。
【0048】
健康ポイント付与部41は、ユーザー端末2から、健康ポイントの付与を希望する所定の入力があったことを契機に、ユーザー端末2から情報として取得した歩数及び自転車による走行距離の各々に基づいて健康ポイントを付与する。この時、健康ポイント付与部41は、一覧表(図6参照)の交換の条件に従って健康ポイントを付与する。この健康ポイント付与部41は、不正判定部44によって、歩数や自転車による走行距離がユーザーの不正に起因するものであると判定された場合に、当該歩数や当該自転車による走行距離に基づいて健康ポイントを付与することを禁止する。
【0049】
交換契約実行部42は、ユーザー端末2から、特典への交換を希望する所定の入力があったことを契機に、脱炭素ポイントと特典との交換契約を実行し、又は、脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と特典との交換契約を実行する。この時、交換契約実行部42は、一覧表(図7参照)の交換契約の条件に従って交換契約を実行する。交換契約が実行されることで、ユーザーの脱炭素ポイントが消費され、クライアントにベットされることになる。これにより、クライアントの脱炭素ポイントとして記録されることになる。
【0050】
広告決定部43は、ユーザー端末2から所定の入力があったこと等を契機に、交換契約の履歴に基づいて、ユーザー端末2に出力させる一又は複数のクライアントの広告を決定し、当該広告に関する情報を、通信部34を介してユーザー端末2に入力する。広告決定部43が動作する契機としては、例えば、過去の行動履歴に基づきユーザーが徒歩による移動を開始する直前であると判定した時や、木の葉を付与した時等が想定される。
【0051】
不正判定部44は、不正と定義づけられた所定の事象に基づいて、ユーザー端末2から情報として取得した脱炭素量がユーザーの不正に起因するものであるか否かを判定し、その判定結果を脱炭素ポイント付与部40及び健康ポイント付与部41に入力する。
【0052】
図1に戻って説明する。クライアント端末4は、クライアントに使用される端末であり、パーソナルコンピューターやタブレット端末等の一般的な通信端末である。このクライアント端末4は、情報の入出力及び送受信が可能である。また、クライアント端末4は、インターネットに接続されていることで、管理サーバー3との通信が可能である。このようなクライアント端末4は、管理サーバー3との通信を行うことで、クライアント登録、特典の登録、交換契約の条件の登録、自身に登録されたユーザーのユーザー情報の閲覧及びダウンロード、自身に関連する団体の傘下のクライアントとしての登録、並びに、特定のユーザーの自身への登録の禁止の設定、自身に登録されたユーザーの登録解除の設定等、各種操作が可能になる。
【0053】
自身に関連する団体の傘下のクライアントとしての登録とは、例えば、クライアントである百貨店企業Aが親として、子であるアパレルB社、アパレルC社、食品D社及び健康食品E社を傘下のクライアントとして登録することである。あるいは、クライアントである自治体Aが親として、子である地元青果店B、地元保険会社C及び地元精肉店Dを傘下のクライアントとして登録することである。子が提供する特典との交換契約で取得される脱炭素ポイントは、原則、親のものとして計上する。ただし、親及び子の協議で脱炭素ポイントを分け合う等のことは、クライアントが自由に設定できるものとする。
【0054】
特定のユーザーの自身への登録の禁止の設定とは、例えば、ユーザーの固有情報の与信性等に基づく設定のことである。クライアントは、この設定を行うことで、自身に属するユーザーを限定することができる。すなわち、クライアントは、このシステムの参加の入り口部分でユーザーを選別することができる。また、クライアントは、ダウンロードした「自身に登録されたユーザーのユーザー情報」に基づいて、システムに参加しているユーザーを途中で削除することも可能である。
【0055】
図4に示すように、ユーザー端末2(図2参照)のタッチパネル14(図2参照)に出力されるメニュー画面には、ログインボタン14aと、累積の歩数14bと、自転車による累積の走行距離14cと、累積の脱炭素量14dと、地図ボタン14eと、等が表示される。ログインボタン14aがタッチされることで、ログイン後の画面に遷移して、各種操作が可能になる。ログイン後の画面においては、ユーザー登録やクライアントへの登録等の登録操作等、各種操作が可能になる。累積の歩数14b、自転車による累積の走行距離14c、及び累積の脱炭素量14dは、管理サーバー3(図1参照)から取得した各々の累積データである。地図ボタン14eがタッチされることで、地図の画面(図5参照)に遷移する。
【0056】
図5に示すように、ユーザー端末2(図2参照)のタッチパネル14(図2参照)に出力される地図には、ユーザー端末2(図2参照)の位置情報が随時マッピングされると共に、現在及び直近の移動の履歴に関する各種情報(例えば、移動手段の種別、移動に利用した道路の名称、移動の開始及び終了の時刻、移動に要した歩数、移動距離等)が表示される。
【0057】
図6に示す一覧表は、歩数、自転車による走行距離及び脱炭素量の各々との各種ポイントとの交換の条件を示すものであり、管理サーバー3(図3参照)の不揮発性メモリ33(図3参照)に記憶されている。歩数及び自転車による走行距離は、健康ポイントであるジュエル(サファイア、ルビー、エメラルド、トパーズ等)に交換可能である。脱炭素量(CO2排出抑制の量)は、脱炭素ポイントである木の葉に交換可能である。
【0058】
具体的に、歩数100歩で健康ポイントであるサファイア1個に交換可能であり、歩数1日あたり10,000歩が1日で健康ポイントであるルビー1個に交換可能であり、歩数1日あたり10,000歩が5日連続で健康ポイントであるエメラルド1個に交換可能である。また、自転車による走行距離1kmで健康ポイントであるトパーズ1個に交換可能である。さらに、脱炭素量100gで脱炭素ポイントである木の葉1枚に交換可能である。
【0059】
図7に示す一覧表は、脱炭素ポイントと特典との交換契約の条件、及び脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と特典との交換契約の条件を示すものであり、管理サーバー3(図3参照)の不揮発性メモリ33(図3参照)に記憶されている。
【0060】
具体的に、特典である商品Aは、脱炭素ポイントである木の葉10枚で交換可能であり、特典である商品Bは、健康ポイントであるサファイア100個及び脱炭素ポイントである木の葉5枚で交換可能である。
【0061】
図8に示すレビュー画面は、クライアントが期間を設定した上で公開するウェブページであり、自身に登録したユーザーによる活動総計のデータを表示する。このレビュー画面は、対象となるユーザーに限定してアプリ上で閲覧可能としてもよい。このようなレビュー画面によるデータの発表は、クライアントの責任の下で実施するものであり、必須ではない。
【0062】
次に、図9を用いて、支援システム1の処理の流れについて説明する。図9は、支援システム1の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0063】
図9に示すように、支援システム1は、脱炭素ステップS1と、ポイント付与ステップS2と、特典交換ステップS3と、等を備える。
【0064】
脱炭素ステップS1は、ユーザーが移動手段として自動車及び自動二輪車の利用を控え、徒歩又は自転車を利用した場合に、歩数をカウントしたり、自転車による走行距離を算出したりすると共に、脱炭素量を算出するステップである。
【0065】
ポイント付与ステップS2は、脱炭素ステップS1で得られた歩数又は自転車による走行距離に基づいて健康ポイントを付与すると共に、脱炭素ステップS1で得られた脱炭素量に基づいて脱炭素ポイントを付与するステップである。
【0066】
特典交換ステップS3は、脱炭素ポイントと特典との交換契約を実行し、又は、脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と特典との交換契約を実行するステップである。
【0067】
このように、支援システム1によれば、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであってユーザーの移動距離が所定の閾値以上である場合に、ユーザーの移動距離に基づいて脱炭素量を算出することができ、また、この脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0068】
また、支援システム1によれば、ユーザーの歩数及びユーザーの自転車による走行距離の各々に基づいて健康ポイントを算出することができ、また、脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介することができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0069】
また、支援システム1によれば、交換契約の履歴に基づく広告をユーザー端末2に出力することで、新たな交換契約を促すことができる。これにより、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0070】
また、支援システム1によれば、脱炭素量がユーザーの不正に起因するものである場合に、その脱炭素量に基づいて脱炭素ポイントを付与することを禁止でき、不正を未然に防止できる。これにより、適正に、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0071】
[第2実施形態]次に、図10を用いて、第2実施形態に係る支援システム1(図1参照)が備えるユーザー端末2の構成について説明する。図10は、支援システム1(図1参照)が備えるユーザー端末2の構成を示すブロック図である。なお、第2実施形態に係る支援システム1(図1参照)の基本構成は、第1実施形態に係る支援システム1(図1参照)と同様であるが、ビジネス向けに脱炭素量を計測できる仕様を付加した点で第1実施形態に係る支援システム1(図1参照)と異なる。以下において、第1実施形態と同様の構成、作用及び効果についての説明及び図示は適宜省略する。
【0072】
第2実施形態に係る支援システム1(図1参照)は、勤務先であるクライアントへの通勤時の脱炭素量を管理する。
【0073】
図10に示すように、CPU(Central Processing Unit)10は、各種プログラムを実行することによって、勤務日時設定部50、通勤経路設定部51、移動経路取得部52、通勤時判定部53等の各種機能を実現して、ユーザー端末2を統括的に制御する。
【0074】
地図情報取得部21は、取得したユーザー端末2周辺の地図情報を移動経路取得部52に入力する。位置情報取得部22は、取得したユーザー端末2の位置情報を移動経路取得部52に入力する。時刻情報取得部23は、取得した現在の時刻情報を通勤時判定部53に入力する。脱炭素量算出部26は、通勤経路設定部51から入力された通勤経路及び通勤手段に基づいて、リモートワーク時にはユーザーが出勤せずに自動車及び自動二輪車並びに電車等の公共交通機関の利用を控えたものとして、リモートワーク時の脱炭素量を算出する。
【0075】
勤務日時設定部50は、カレンダーUI等が表示されたタッチパネル14からの入力に基づいて、勤務日時、及び勤務日毎の勤務態様(出勤、リモートワーク等)を設定し、設定した情報を通勤時判定部53に入力する。
【0076】
通勤経路設定部51は、タッチパネル14からの入力に基づいて、通勤経路及び通勤手段(電車、自動車、自動二輪車、自転車、徒歩等)を設定し、設定した情報を脱炭素量算出部26及び通勤時判定部53に入力する。タッチパネル14から通勤経路設定部51への入力としては、自宅の住所、クライアントが設定する勤務地(オフィス、セカンドオフィス、サードオフィス等)の住所、リモートワーク時の稼働場所の住所等が必要となる。
【0077】
移動経路取得部52は、地図情報にユーザー端末2の位置情報を随時マッピングすることで、ユーザーの移動経路を取得し、当該移動経路を通勤時判定部53に入力する。
【0078】
通勤時判定部53は、現在の時刻情報、ユーザーの移動経路、並びに予め設定されている勤務日時、勤務態様、及び通勤経路に基づいて、脱炭素量算出部26が算出した脱炭素量が通勤時のものであるか否かを判定する。この通勤時判定部53は、予め設定されている勤務日時の前後の時間帯(例えば、前後3時間ずつ)を通勤時間帯として判定に用いる。また、通勤時判定部53は、脱炭素量算出部26が脱炭素量を管理サーバー3(図3参照)に入力する際に、判定結果を脱炭素量に紐づけて、通信部16を介して管理サーバー3(図3参照)に入力する。
【0079】
不揮発性メモリ33(図3参照)は、通勤時の脱炭素量を勤務先であるクライアントのアカウントで記憶する。クライアントのアカウントで記憶される脱炭素量は、複数のユーザーによる合計で管理されると共に、複数のユーザーによるランキング形式で管理される。
【0080】
このように、支援システム1によれば、ユーザーの勤務先であるクライアントが組織として脱炭素量を管理することができる。これにより、クライアントが組織として、ユーザー個々人の健康の維持及び脱炭素社会の実現を支援することができる。
【0081】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更及び変形が可能である。例えば、上記実施形態において、ユーザーの移動履歴の解析(ユーザーの移動ログ解析)に基づいて、エクササイズ目的の移動を対象外とする仕組みを採用してもよい。例えば、日頃電車を利用している区間を徒歩で移動した場合には、エクササイズ目的の移動ではないと判定する。このような仕組みを充実させることで、例えば、皇居ラン等のエクササイズ目的のランニングを対象外にすることができる。
【0082】
また、上記実施形態において、脱炭素量算出部26は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって、移動距離が所定の閾値以上である場合にユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えたものとして、脱炭素量を算出したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0083】
例えば、脱炭素量算出部26は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかである場合に、地図情報においてユーザーの移動経路が車道に沿った経路(車道に近接した経路)であるか否かでユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えたものであるかを判定してもよい。この場合、脱炭素量算出部26は、地図情報においてユーザーの移動経路が車道に沿った経路であるときにユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えたものとして、脱炭素量を算出する。一方、脱炭素量算出部26は、地図情報においてユーザーの移動経路が車道に沿った経路ではないときには、エクササイズ目的の移動であるとして、脱炭素量を算出しない。これにより、公園内でのランニングや山中のトレイルランニング等のエクササイズ目的のランニングを対象外にすることができる。
【0084】
あるいは、上記の組合せとして、脱炭素量算出部26は、ユーザーの移動手段が徒歩及び自転車のいずれかであって、移動距離が所定の閾値以上であると共に地図情報においてユーザーの移動経路が車道に沿った経路である場合に、ユーザーが自動車及び自動二輪車の利用を控えたものとして、脱炭素量を算出するようにしてもよい。
【0085】
また、上記実施形態において、ユーザー端末2の位置情報を随時マッピングした地図情報を蓄積し、蓄積した情報を活用するようにしてもよい。このような情報は、クライアントである自治体にとって、ベンチや水飲み場等を設置する場所を検討する際に有益であり、街づくりへ貢献することができる。
【0086】
また、上記実施形態では、管理サーバー3が不正か否かを判定するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、クライアントが不正か否かを判定するようにしてもよい。すなわち、不正か否かの判定の厳しさのレベルをクライアントがシステム的に制御するようにしてもよい。この場合、例えば、個人情報の充実度、クレジットカード情報の入力の有無、過去の実績等の複数の要因から、クライアントが判定に必要と考える情報を選択することで、判定の厳しさのレベルを決定することが想定される。さらにこの場合、クライアントである企業がIR情報として発信する際に、判定の厳しさのレベルを当該企業が複数のレベルから選択できることが好ましい。
【0087】
また、上記実施形態において、クライアントによるイベント作成機能(イベントページの作成、経路設定、イベント期間の設定、報酬の設定など、企業間連携、自治体連携)を採用してもよい。これにより、クライアントは、環境意識が高いユーザー(潜在顧客)を集めることができる。
【0088】
また、上記実施形態では、ユーザーとクライアントである企業、又はユーザーとクライアントである自治体の二者間での交換契約(マッチング)を実現したが、本発明はこれに限定されず、ユーザーとクライアントである自治体とクライアントである企業との三者間でのマッチングを実現するようにしてもよい。例えば、クライアントである自治体が「東京駅周辺で1,000歩歩くことで年間医療費23,360円削減できる」というスペックをクライアントである企業に提示して、クライアントである企業が自社サービスや商品の提供を附帯して「協賛」を宣言することで、ユーザーに対して、より具体的で分かりやすいご褒美(特典)が提示できる。
【0089】
また、ユーザーである従業員や市民と、クライアントである企業や自治体と、クライアントである地域の店舗と、の三者間でのマッチングを実現するようにしてもよい。このような三者間でのマッチングを実現する支援システム1について、図11を用いて説明する。図11は、応用例に係る支援システム1における三者間の関係を示す概略図である。
【0090】
図11に示す応用例に係る支援システム1は、図1に示す支援システム1と基本構成が略同一である。この応用例に係る支援システム1は、企業や自治体がクライアントになるだけでなく、企業や自治体の呼びかけに応じた地域の店舗がクライアントになる点で、図1に示す支援システム1と運用が異なる。
【0091】
この応用例に係る支援システム1によれば、脱炭素ポイントと交換する特典を複数のクライアントに分散させることができる。企業にとっては、特典に必要となる費用を限りある福利厚生予算から捻出する必要があるため、このような運用が望まれる。また、自治会にとっては、自治体ポイントや物産等の平等配布が成立しないため、このような運用が望まれる。地域の店舗にとっては、特典としてクーポンや商品を提供することで、認知度の向上や売上増加に寄与するので、このような運用が望まれる。
【0092】
地域の店舗が提供する特典との交換契約で取得される脱炭素ポイントは、上述した親子関係のクライアントの場合と同様、原則、地域の店舗に呼びかけた企業や自治体のものとして計上する。ただし、企業や自治体、及び地域の店舗で脱炭素ポイントを分け合う等のことは、クライアントが自由に設定できるものとする。
【0093】
また、上記実施形態では、脱炭素量に基づく脱炭素ポイントと、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、脱炭素量と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介するものであってもよい。この場合、交換契約実行部42は、脱炭素量と特典との交換契約を実行することになる。
【0094】
また、上記実施形態では、脱炭素ポイント及び健康ポイントの双方と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、脱炭素量、並びに、歩数及び自転車による走行距離の少なくとも一方、の双方と、クライアントが提供する特典と、の交換契約を仲介するものであってもよい。この場合、交換契約実行部42は、脱炭素量、並びに、歩数及び自転車の走行距離の少なくとも一方、の双方と、特典と、の交換契約を実行することになる。
【0095】
また、上記実施形態では、ユーザーの行動が「運動」であるか「移動」であるかを問わずに脱炭素量の算出を行う例について説明したが、脱炭素量算出部26は、移動した先において、ユーザーが、所定の時間以上の間、所定の範囲内に留まっている場合に、移動距離に基づいて脱炭素量を算出してもよい。これにより、脱炭素の行動変容に該当しない「運動」を、脱炭素量の算出対象から除くことができる。すなわち、移動した先で一定以上の「滞在時間」を検知した場合のみ、「移動」と判定して、そうでない場合には「運動」と判定することで、適切な対象行動のみを脱炭素量の算出対象とすることができる。なお、上述した脱炭素量算出部26の機能は、管理サーバー3における機能部によって実行されてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 支援システム
2 ユーザー端末
3 管理サーバー
4 クライアント端末
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 不揮発性メモリ
14 タッチパネル
14a ログインボタン
14b 累積の歩数
14c 自転車による累積の走行距離
14d 累積の脱炭素量
14e 地図ボタン
15 加速度センサー
16 通信部
20 表示制御部
21 地図情報取得部
22 位置情報取得部
23 時刻情報取得部
24 移動距離・速度算出部(移動距離算出部、移動速度算出部、自転車走行距離算出部)
25 移動手段判定部
26 脱炭素量算出部
27 歩数カウント部
30 CPU
31 RAM
32 ROM
33 不揮発性メモリ(記憶部)
34 通信部
40 脱炭素ポイント付与部
41 健康ポイント付与部
42 交換契約実行部
43 広告決定部
44 不正判定部
50 勤務日時設定部
51 通勤経路設定部
52 移動経路取得部
53 通勤時判定部
S1 脱炭素ステップ
S2 ポイント付与ステップ
S3 特典交換ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11