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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-13
(45)【発行日】2025-03-24
(54)【発明の名称】機内配膳トロリー
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20250314BHJP
   A47B 31/00 20060101ALI20250314BHJP
   A47B 31/06 20060101ALI20250314BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
A47B31/00 H
A47B31/06
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021021376
(22)【出願日】2021-02-15
(65)【公開番号】P2021143019
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2024-02-14
(31)【優先権主張番号】16/790,921
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ステファンズ, ジェントリー ビー.
【審査官】菊地 牧子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0236195(US,A1)
【文献】特開平11-318712(JP,A)
【文献】国際公開第2019/035043(WO,A1)
【文献】特表2017-519529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/00-3/04
A47J 31/00
A47B 31/00
B64D 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
前記カート本体(15)内に配置され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む飲料分注システム(100)と、
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第1の計算装置(200A)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、前記入出力装置(215)を介して、分注される第1の飲み物に関するフライトアテンダントによる第1の入力を受信し、前記第1の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注し、かつ、当該機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを航空機(300)の航空機計算システム(305)に通信するように構成された第1の計算装置(200A)と
を備え
前記第1の計算装置(200A)は、要求され、分注された前記飲み物に関するデータ分析を収集するように、かつ、前記機内配膳トロリー(10)の前記飲料分注システム(100)の中の飲料構成要素のレベルをモニタするようにさらに構成され、
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータは、前記飲料分注システム(100)から分注された飲み物に関する前記データ分析を含む、
機内配膳トロリー(10)。
【請求項2】
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第2の計算装置(200B)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、当該第2の計算装置(200B)の前記入出力装置(215)を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、前記第2の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注し、かつ、前記機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを前記航空機(300)の前記航空機計算システム(305)に通信するように構成された第2の計算装置(200B)を備えている、請求項1に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項3】
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータが、前記機内配膳トロリー(10)のサービス及びメンテナンスに関する情報を含む、請求項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項4】
前記飲料分注システム(100)が、水タンク(110)、二酸化炭素タンク(115)、甘味料タンク(120、125)、複数のコンパクトな風味カートリッジ(130)、ミキサ(135)、及びポンプ(140)を備えている、請求項1からのいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項5】
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
前記カート本体(15)内に配置され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む飲料分注システム(100)と、
前記カート本体(15)に取り外し可能に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第1の計算装置(200A)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、前記入出力装置(215)を介して、分注される第1の飲み物に関するフライトアテンダントによる第1の入力を受信し、前記第1の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注し、かつ、当該機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを航空機(300)の航空機計算システム(305)に通信するように構成された第1の計算装置(200A)と
を備え
前記第1の計算装置(200A)は、要求され、分注された前記飲み物に関するデータ分析を収集するように、かつ、前記機内配膳トロリー(10)の前記飲料分注システム(100)の中の飲料構成要素のレベルをモニタするようにさらに構成され、
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータは、前記飲料分注システム(100)から分注された飲み物に関する前記データ分析を含む、
機内配膳トロリー(10)。
【請求項6】
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第2の計算装置(200B)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、当該第2の計算装置(200B)の前記入出力装置(215)を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、前記第2の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注するように構成された第2の計算装置(200B)を備えている、請求項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項7】
前記飲料分注システム(100)が、水タンク(110)、二酸化炭素タンク(115)、甘味料タンク(120、125)、複数のコンパクトな風味カートリッジ(130)、ミキサ(135)、及びポンプ(140)を備えている、請求項5または6に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項8】
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
フライトアテンダントによる飲み物の選択を受信するための第1の手段であって、前記カート本体(15)に取り付けられ、当該機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを航空機(300)の航空機計算システム(305)に通信するように構成された、飲み物の選択を受信するための第1の手段と、
前記飲み物の選択に基づいて飲み物を分注するための手段であって、前記カート本体(15)内に配置され、前記飲み物の選択を受信するための前記第1の手段に動作可能に接続され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む、前記飲み物の選択に基づいて飲み物を分注するための手段と
を備え
前記第1の手段は、要求され、分注された前記飲み物に関するデータ分析を収集するように、かつ、飲み物を分注するための前記手段の中の飲料構成要素のレベルをモニタするようにさらに構成され、
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータは、飲み物を分注するための前記手段から分注された飲み物に関する前記データ分析を含む、
機内配膳トロリー(10)。
【請求項9】
飲み物の選択を受信するための第2の手段であって、前記カート本体(15)に取り付けられ、前記機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを前記航空機(300)の前記航空機計算システム(305)に通信するように構成された、飲み物の選択を受信するための第2の手段を備えている、請求項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【請求項10】
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータが、前記機内配膳トロリー(10)のサービス及びメンテナンスに関する情報を含む、請求項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、機内配膳トロリーに関し、より具体的には、飲料分注機内配膳トロリーに関する。
【背景技術】
【0002】
機内配膳トロリーは、フライト中、ソフトドリンク及び他の飲み物を運び、給仕するために、航空機において使用され、典型的には、引き出しごとに複数の飲料缶を保存するいくつかの引き出しを含む。各標準型の引き出しは、約20の標準型の缶を運ぶことができ、それは航空機に過度の重量を加え、フライトのための在庫を管理するために、複数のカートが必要とされる。
【0003】
不必要な飲み物を運ぶのを回避するために、多くの航空会社は、各フライト後に出入りするドリンク缶を従業員に手作業で数えさせて、使用量を分析し、在庫を管理することによって、彼らが運ぶドリンクを最適にしようと試みる。そのことは、時間のかかるプロセスとなり得る。次いで、航空会社は、集められた情報を使用して、特定の航行時間、曜日、目的地等に運ばれるドリンクを最適にできるアルゴリズム及び比率を開発する。各フライト後の空き缶も収集し、処分し、ドリンクアルゴリズムを更新するために数えなければならない。
【0004】
フライト中消費されない缶はまた、航空機に、燃費を増大させる不必要な重量をも加える。例えば、一機の航空機のすべてのフライトで1年ごとに1本の未使用ソーダ缶があると、最大で$150まで燃費を増大させ得ると見積もられている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一実施例では、機内配膳トロリーは、可動性カート本体、該カート本体内に配置された飲料分注システム、及びカート本体に取り付けられ、飲料分注システムに動作可能に接続された第1の計算装置を備えている。飲料分注システムは、カート本体から延伸する飲料ディスペンサを含む。第1の計算装置は、プロセッサ、メモリ、入出力装置、及びトランシーバを含み、入出力装置を介して、分注される第1の飲み物に関する第1の入力を受信し、第1の入力に基づいて飲料ディスペンサから飲み物を分注し、かつ、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータを航空機の航空機計算システムに通信するように構成されている。
【0006】
一実施例では、前の実施例の機内配膳トロリーにおいて、第1の計算装置はカート本体に取り外し可能に取り付けられている。
【0007】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、第1の計算装置は航空機に取り付け可能である。
【0008】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、入出力装置はタッチパネルである。
【0009】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーは、カート本体に取り付けられ、飲料分注システムに動作可能に接続された第2の計算装置を備えている。第2の計算装置は、プロセッサ、メモリ、入出力装置、及びトランシーバを含み、第2の計算装置の入出力装置を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、第2の入力に基づいて飲料ディスペンサから飲み物を分注し、かつ、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータを航空機の航空機計算システムに通信するように構成されている。
【0010】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、第1の計算装置は、無線接続を介して、航空機計算システムと通信する。
【0011】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータは、飲料分注システムから分注された飲み物に関するデータ分析を含む。
【0012】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータは、機内配膳トロリーのサービス及びメンテナンスに関する情報を含む。
【0013】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、飲料分注システムは、水タンク、二酸化炭素タンク、甘味料タンク、複数のコンパクトな風味カートリッジ、ミキサ、及びポンプを備えている。
【0014】
本開示の別の実施例では、機内配膳トロリーは、可動性カート本体、該カート本体内に配置された飲料分注システム、及びカート本体に取り外し可能に取り付けられ、飲料分注システムに動作可能に接続された第1の計算装置を備えている。飲料分注システムは、カート本体から延伸する飲料ディスペンサを含む。第1の計算装置は、プロセッサ、メモリ、入出力装置、及びトランシーバを含み、入出力装置を介して、分注される第1の飲み物に関する第1の入力を受信し、第1の入力に基づいて飲料ディスペンサから飲み物を分注するように構成されている。
【0015】
一実施例では、前の実施例の機内配膳トロリーにおいて、第1の計算装置は航空機に取り付け可能である。
【0016】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、入出力装置はタッチパネルである。
【0017】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーは、カート本体に取り付けられ、飲料分注システムに動作可能に接続された第2の計算装置を備えている。
【0018】
第2の計算装置は、プロセッサ、メモリ、入出力装置、及びトランシーバを含み、第2の計算装置の入出力装置を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、第2の入力に基づいて飲料ディスペンサから飲み物を分注するように構成されている。
【0019】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、第1の計算装置は、飲料分注システムから分注された飲み物に関するデータ分析を収集するように構成されている。
【0020】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、飲料分注システムは、水タンク、二酸化炭素タンク、甘味料タンク、複数のコンパクトな風味カートリッジ、ミキサ、及びポンプを備えている。
【0021】
本開示のさらなる別の実施例では、機内配膳トロリーは、可動性カート本体、飲み物の選択を受信するための第1の手段、及び飲み物の選択に基づいて飲み物を分注するための手段を備えている。飲み物の選択を受信するための第1の手段は、カート本体に取り付けられ、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータを航空機の航空機計算システムに通信するように構成されている。分注するための手段は、カート本体内に配置され、飲み物の選択を受信するための第1の手段に動作可能に接続され、カート本体から延伸する飲料ディスペンサを含む。
【0022】
一実施例では、前の実施例の機内配膳トロリーにおいて、飲み物の選択を受信するための第1の手段は、タッチパネルを備えている。
【0023】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、タッチパネルは、カート本体に取り外し可能に取り付けられている。
【0024】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーは、飲み物の選択を受信するための第2の手段を備えている。飲み物の選択を受信するための第2の手段は、カート本体に取り付けられ、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータを航空機の航空機計算システムに通信するように構成されている。
【0025】
一実施例では、前の実施例のいずれかの機内配膳トロリーにおいて、機内配膳トロリーの動作に関するサービスデータは、飲料分注システムから分注された飲み物に関するデータ分析と、機内配膳トロリーのサービス及びメンテナンスに関する情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0026】
前述の特徴、機能、及び利点は、様々な例において個別に実現可能であるか、又は、さらに別の実施例に組み込まれてよく、かかるさらに別の実施例のさらなる詳細事項は、以下の説明及び図面を参照することで理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】例示的な機内配膳トロリーの正面斜視図である。
図2図1の機内配膳トロリーの正面図である。
図3】例示的な飲料分注システムの例示的な配置図を示した図1の機内配膳トロリーの側面図である。
図4図1の機内配膳トロリーの計算装置の1つの例示的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本明細書に開示の例示的な機内配膳トロリーは、所望の飲み物のための風味カートリッジを有する飲料分注システムを含む。機内配膳トロリーは、機上に缶を運ぶ必要性を取り除き、各フライトでの重量を節約する。ドリンクは積み重ね可能なプラスチックカップを使用して分注され、それはアルミニウム缶の浪費を取り除き、より効率的な清掃を可能とする。また、ドリンク風味のより広い選択を用意することによって、顧客の経験を豊かにする。例示的なトロリーは、飲み物のための機上のスペースを最適にし、給仕される飲み物の重量を最適にし、未使用の飲み物を削減し、分注された飲み物のデータ収集を自動化する。また、特定の飲み物を探す時間を削減し、飲み物を給仕し、ゴミとリサイクル品の回収と処理をし、フライトで消費されない飲み物を分析することによって、フライトアテンダントの仕事量と時間を最適化する。トロリーは、飲み物が分注される時点で、水、甘味料、及び他の飲料構成要素を有する一以上の濃縮された材料のマイクロドージングブレンドによって、多くの異なる種類の飲み物を分注することができる。風味カートリッジは、濃縮された材料を保存し、供給を検出するため及びいつ再供給の必要性が生じるかを識別するために、無線周波数識別チップを有し得る。
【0029】
例示的な機内配膳トロリーは、計算装置(例えば、アイパッド又は他のタッチパネル計算装置)も含む。この計算装置は、飲み物の選択を入力し、飲料分注システムを制御して濃縮された風味と他の飲料構成要素を混合して要求された飲み物を分注し、風味カートリッジ及び他の飲料構成要素の在庫を管理するように使用される。該計算装置は、分注された飲み物、使用された風味カートリッジ及び他の飲料構成要素の量、飲料缶を数え、補充し、空き缶を回収し、処理する必要性を追跡することができるので、各フライト中及び各フライト後の時間を節約する。さらに、計算装置は、飲料使用情報、飲料構成要素在庫情報、ならびに機内配膳トロリー及び/又は飲料分注システムメンテナンス情報を、補充及びメンテナンス要求を特定し、航空会社が該情報に基づき追跡及び在庫調整できるようにするのに使用するために、航空機計算システムに自動的に送信し得る。この場合も先と同様に、さらなる時間の節約となる。
【0030】
図1から図3を参照すると、例示的な機内配膳トロリー10は、概して、可動性カート本体15、飲料分注システム100、ならびに第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bを含むことが示されている。
【0031】
示された実施例では、可動性カート本体15は、概して、一対の互いに対向する側壁20及び一対の互いに対向するドア225を有する硬い箱である。ドア225は、それぞれハンドル/ラッチ機構30を有する。ハンドル/ラッチ機構30は、ドア225が開閉され、可動性カート本体15の内側にアクセスできるように固定されることを可能にする。あるいは、示された構成よりはむしろ、所望の構成に応じて、側壁20は、中実の壁の代わりにドアであり得、ドア225は中実の壁であり得、又は可動性カート本体15のすべての4つの面は、ドアとして構成され得る。下壁35及び対向する上壁40は、それぞれ一対の互いに対向する側壁20と一対の互いに対向するドア25との間に延在する。示されるように、可動性カート本体15は、約0.3メートル(11.75インチ)の幅W、約1メートル(3フィート3.375インチ)の高さH、及び0.75メートル(2フィート5.5インチ)の長さLを有し得る。1セットのキャスタ45は、下壁35に取り付けられて、可動性カート本体15を機内で容易に移動させ、操作することを可能にする。
【0032】
飲料分注システム100は、概して、可動性カート本体15内に配置され、第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bによって受信された入力に基づき、飲み物を分注する。示された例では、飲料分注システム100は、主にソフトドリンクを分注するように構成され、可動性カート本体15内に、水タンク110、二酸化炭素タンク115、示された例では、非栄養性甘味料タンク120及びブドウ糖果糖液糖タンク125を含む少なくとも1つの甘味料タンク、複数のコンパクトな風味カートリッジ130、ミキサ135、ならびにポンプ140を含み、要求された飲み物を分注するためにカート本体15の上壁40を介して及びそれから延伸する飲料ディスペンサ105を含む。飲料分注システム100は、また、ポンプ140に電気を供給するための充電式バッテリ145も含み、場合により、第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bに電気を供給又は充電し得る。
【0033】
第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bはカート本体15に取り付けられ、例えば、有線接続又はブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、セルラ等などの無線接続を介して、飲料分注システム100に動作可能に接続される。2つの計算装置で示されるが、機内配膳トロリーは、所望の構成に応じて、単一の計算装置、又は2つ以上の計算装置をも有し得る。示された例では、第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bは、カート本体15の上壁40に固定された支柱250、及び支柱250に取り付けられ、かつ第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bを保持するブラケット/受け台255を介して、カート本体15に取り外し可能に取り付けられる。第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bは、カート本体15から取り外されたとき、航空機300に、例えば、航空機300のバルクヘッドに差し込まれる及び/又は取り付けられるようにさらに構成され得る。これにより、第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bを、特定の航空機に割り当て、特定の航空機に固定し、複数の機内配膳トロリーと使用することが可能になり、機内配膳トロリーをより安価に使用し、機内のスペースを節約することが可能になる。
【0034】
示された例では、第1の計算装置及び第2の計算装置200A、200Bは同一であり、したがって、本明細書では第1の計算装置200Aのみ詳細に説明する。第2の計算装置200Bは、第1の計算装置200Aと同じであることが理解されよう。
【0035】
図4を参照すると、第1の計算装置200Aは、概して、プロセッサ205、プロセッサ205に接続されたメモリ210、プロセッサ205に接続されたタッチパネルなどの入出力装置215、及びプロセッサ205に接続されたトランシーバ220を含む。第1の計算装置200Aのメモリ210は、コンピュータ可読命令を含む。このコンピュータ可読命令は、プロセッサ205によって実行されると、第1の計算装置200Aを、入出力装置215を介して、分注される第1の飲み物に関するユーザからの第1の入力(飲み物の選択)を受信するように構成する。ユーザからの飲み物の選択に基づいて、第1の計算装置200Aは、次いで、どの飲料構成要素が選択された飲み物のために要求されているか特定し、飲み物の選択に基づき、飲料ディスペンサ105から選択された飲み物を分注するために、飲料分注システム100と通信する。
【0036】
第1の計算装置200Aが飲み物の選択を受信し、飲料分注システム100を介して飲み物を分注すると、第1の計算装置は、要求され、分注された飲み物に関するデータ分析を収集し、機内配膳トロリー10の飲料分注システム100の中の飲料構成要素のレベルをモニタする。第1の計算装置200Aは、機内配膳トロリー10の動作に関するサービスデータ(例えば、飲料分注システム100から分注された飲み物に関する収集されたデータ分析、飲料構成要素のそれぞれのレベル、機内配膳トロリー10のサービス及びメンテナンス要求に関する情報)を、トランシーバ220を介して、航空機300の航空機計算システム305に通信するようにさらに構成され得る。航空機300の航空機計算システム305とのこの通信は、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi、もしくはセルラ接続などの無線接続を介して、又はUSBコネクタ、マイクロUSBコネクタ、電光コネクタ等などの適切なコネクタ225を使用する有線接続を介して行われてもよく、ユーザによって手動で起動されてもよく、所定の時間もしくは間隔で生じるよう計画されてもよく、又は各フライトの終了時などの特定の時間に生じるよう計画されてもよい。この情報を航空機計算システム305に通信することにより、航空機計算システム305が、グラウンド・クルーシステムと通信し、航空機が着陸及び/又はゲートに到着する前に、どのような供給及び/又はメンテナスが要求され得るかについての情報を提供することが可能となり、よって、配膳及びメンテナンスグラウンド・クルーは、要求される供給及び/又はメンテナンスを提供する準備をすることができる。
【0037】
さらに、本開示は、以下の条項による実施例を含む。
【0038】
条項1
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
前記カート本体(15)内に配置され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む飲料分注システム(100)と、
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第1の計算装置(200A)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、前記入出力装置(215)を介して、分注される第1の飲み物に関する第1の入力を受信し、前記第1の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注し、かつ、当該機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを航空機(300)の航空機計算システム(305)に通信するように構成された第1の計算装置(200A)と
を備えている、機内配膳トロリー(10)。
【0039】
条項2
前記第1の計算装置(200A)が、前記カート本体(15)に取り外し可能に取り付けられている、条項1に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0040】
条項3
前記第1の計算装置(200A)が、前記航空機(300)に取り付け可能である、条項2に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0041】
条項4
前記入出力装置(215)がタッチパネルである、条項1から3のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0042】
条項5
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第2の計算装置(200B)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、当該第2の計算装置(200B)の前記入出力装置(215)を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、前記第2の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注し、かつ、前記機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを前記航空機(300)の前記航空機計算システム(305)に通信するように構成された第2の計算装置(200B)を備えている、条項1から4のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0043】
条項6
前記第1の計算装置(200A)が、無線接続を介して前記航空機計算システム(305)と通信する、条項1から5のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0044】
条項7
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータが、前記飲料分注システム(100)から分注された飲み物に関するデータ分析を含む、条項1から6のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0045】
条項8
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータが、前記機内配膳トロリー(10)のサービス及びメンテナンスに関する情報を含む、条項7に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0046】
条項9
前記飲料分注システム(100)が、水タンク(110)、二酸化炭素タンク(115)、甘味料タンク(120、125)、複数のコンパクトな風味カートリッジ(130)、ミキサ(135)、及びポンプ(140)を備えている、条項1から8のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0047】
条項10
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
前記カート本体(15)内に配置され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む飲料分注システム(100)と、
前記カート本体(15)に取り外し可能に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第1の計算装置(200A)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、前記入出力装置(215)を介して、分注される第1の飲み物に関する第1の入力を受信し、前記第1の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注するように構成された第1の計算装置(200A)と
を備えている、機内配膳トロリー(10)。
【0048】
条項11
前記第1の計算装置(200A)が、航空機(300)に取り付け可能である、条項10に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0049】
条項12
前記入出力装置(215)がタッチパネルである、条項10又は11に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0050】
条項13
前記カート本体(15)に取り付けられ、前記飲料分注システム(100)に動作可能に接続された第2の計算装置(200B)であって、プロセッサ(205)、メモリ(210)、入出力装置(215)、及びトランシーバ(220)を含み、当該第2の計算装置(200B)の前記入出力装置(215)を介して、分注される第2の飲み物に関する第2の入力を受信し、前記第2の入力に基づいて前記飲料ディスペンサ(105)から飲み物を分注するように構成された第2の計算装置(200B)を備えている、条項10から12のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0051】
条項14
前記第1の計算装置(200A)が、前記飲料分注システム(100)から分注された飲み物に関するデータ分析を収集するように構成されている、条項10から13のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0052】
条項15
前記飲料分注システム(100)が、水タンク(110)、二酸化炭素タンク(115)、甘味料タンク(120、125)、複数のコンパクトな風味カートリッジ(130)、ミキサ(135)、及びポンプ(140)を備えている、条項10から14のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0053】
条項16
機内配膳トロリー(10)であって、
可動性カート本体(15)と、
飲み物の選択を受信するための第1の手段であって、前記カート本体(15)に取り付けられ、当該機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを航空機(300)の航空機計算システム(305)に通信するように構成された、飲み物の選択を受信するための第1の手段と、
前記飲み物の選択に基づいて飲み物を分注するための手段であって、前記カート本体(15)内に配置され、前記飲み物の選択を受信するための前記第1の手段に動作可能に接続され、前記カート本体(15)から延伸する飲料ディスペンサ(105)を含む、前記飲み物の選択に基づいて飲み物を分注するための手段と
を備えている、機内配膳トロリー(10)。
【0054】
条項17
前記飲み物の選択を受信するための第1の手段が、タッチパネルを備えている、条項16に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0055】
条項18
前記タッチパネルが、前記カート本体(15)に取り外し可能に取り付けられている、条項17に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0056】
条項19
飲み物の選択を受信するための第2の手段であって、前記カート本体(15)に取り付けられ、前記機内配膳トロリー(10)の動作に関するサービスデータを前記航空機(300)の前記航空機計算システム(305)に通信するように構成された、飲み物の選択を受信するための第2の手段を備えている、条項16から18のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0057】
条項20
前記機内配膳トロリー(10)の動作に関する前記サービスデータが、飲み物を分注するための手段から分注された飲み物に関するデータ分析と、前記機内配膳トロリー(10)のサービス及びメンテナンスに関する情報とのうちの少なくとも1つを含む、条項16から19のいずれか一項に記載の機内配膳トロリー(10)。
【0058】
上記では様々な例について説明してきたが、この開示は、それらに限定されることを意図するものではない。開示されている例には変形が加えられてよく、これらの変形もなお付随する特許請求の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4