(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-13
(45)【発行日】2025-03-24
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像形成装置、および画像処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20250314BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
H04N1/00 885
(21)【出願番号】P 2021101802
(22)【出願日】2021-06-18
【審査請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】今吉 賢一郎
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-239974(JP,A)
【文献】特開2019-202440(JP,A)
【文献】特開2004-040206(JP,A)
【文献】特開2010-183306(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置から送信先情報を取得して画像データを送信する画像処理装置であって、
入力操作可能な操作画面を表示する操作表示部と、
前記携帯端末装置と無線通信可能な通信部と、
無線通信の有効エリア内において前記携帯端末装置の存在を検知する検知部と、
前記携帯端末装置との無線通信を確立させる通信確立部と、
前記携帯端末装置が有す
るアドレス帳を参照するか否かの参照要否の選択操作を前記操作画面で受け付ける参照受付部と、
前記参照受付部が前記アドレス帳の参照要求を受け付けると、前記アドレス帳の前記送信先情報を取得するアドレス帳取得部と、
前記アドレス帳取得部が取得した前記アドレス帳の前記送信先情報に基づいて送信先一覧を生成する送信先生成部と、
前記送信先生成部が生成した前記送信先一覧から前記画像データの送信先を選択する選択操作を前記操作画面で受け付ける送信先受付部と、
前記送信先受付部が前記送信先を受け付けると、受け付けた前記送信先に前記画像データを送信する送信処理部と、
画像処理を行う通常モードと、前記通常モードの消費電力よりも消費電力を抑えるスリープモードとに切り替え可能なモード変更部を備え
、
前記参照受付部は、前記モード変更部により前記スリープモードから前記通常モードに切り替えられたときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記参照受付部は、前記検知部が前記携帯端末装置の存在を検知したときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置において、
原稿から画像データを読み取る画像読取部と、前記画像読取部による前記画像データの読取操作を前記操作画面で受け付ける読取操作受付部と、をさらに備え、
前記参照受付部は、前記読取操作受付部が前記画像データの読取操作を受け付けたときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像処理装置において、
ユーザによるログイン操作がされたか否かを判定するユーザ認証部をさらに備え、
前記参照受付部は、前記ユーザ認証部が前記ユーザによるログイン操作であると判定したときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1~
4のいずれか1つの請求項に記載の画像処理装置において、
前記通信確立部は、前記参照受付部が前記アドレス帳の参照要求を受け付けたときに、前記携帯端末装置との通信の確立動作を開始することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1~
5のいずれか1つの請求項に記載の前記画像処理装置を備え、
前記画像処理装置により処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
携帯端末装置から送信先情報を取得して画像データを送信する画像処理装置の制御方法であって、
入力操作可能な操作画面を表示する操作表示ステップと、
携帯端末装置の存在を検知する検知ステップと、
前記携帯端末装置との無線通信を確立させる通信確立ステップと、
前記携帯端末装置が有す
るアドレス帳を参照するか否かの参照要否の選択操作を前記操作画面で受け付ける参照受付ステップと、
前記参照受付ステップにより、前記アドレス帳の参照要求を受け付けると、前記アドレス帳の前記送信先情報を取得するアドレス帳取得ステップと、
前記アドレス帳取得ステップにより、取得した前記アドレス帳の前記送信先情報に基づいて送信先一覧を生成する送信先生成ステップと、
前記送信先生成ステップにより、生成した前記送信先一覧から前記画像データの送信先を選択する選択操作を前記操作画面で受け付ける送信先受付ステップと、
前記送信先受付ステップにより、前記送信先を受け付けると、受け付けた前記送信先に前記画像データを送信する送信処理ステップと、
画像処理を行う通常モードと、前記通常モードの消費電力よりも消費電力を抑えるスリープモードとに切り替えるモード変更ステップを備え
、
前記参照受付ステップでは、前記モード変更ステップにより前記スリープモードから前記通常モードに切り替えられたときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、その画像処理装置を備える画像形成装置、および画像処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナ部などを備えた複合機(MFP:MultiFunction Peripheral)では、例えば、原稿台に載置された原稿を読み取って画像データを生成する。ユーザは、原稿を読み取らせる操作を行うとともに、画像データの送信先を入力する操作も行う。所望の送信先が複合機側に既に登録済みである場合には、該当する送信先を操作画面上で見つけ出して選択すればよいが、登録されていない送信先であるには、送信先を新たに入力する操作が必要となり、送信のための操作に時間がかかるうえ誤送信にも注意しなければならない。
【0003】
ユーザが携帯電話やタブレット端末などの携帯端末装置を携帯しており、複合機との間で互いに近距離無線通信を行うことが可能であれば、通称ペアリングと呼ばれる連携操作によって双方を通信可能な状態に設定することができる。ところが、前記携帯端末装置とのペアリングには、操作画面上で該当する携帯端末装置を探索させるための操作キーを見つけ出し、その操作キーから規定通りに操作して前記携帯端末装置と前記複合機とを無線通信可能な状態に設定しなければならない。そのため、操作に手間がかかるうえ、操作に不慣れであると前記ペアリングに必要な操作キーを見つけ出すことができず、短時間で操作を終えることが難しいといった問題点があった。
【0004】
例えば特許文献1には、携帯端末装置との通信を行うLAN通信部およびブルートゥース(登録商標)通信部、携帯端末装置との接続形態を判別する判別部、および判別した接続形態に基づいて携帯端末装置との間で送受信するデータを処理するデータ処理部を有する複合機について開示されている。前記データ処理部は、読取部によって読み取られた画像データを読取設定情報に基づいて変換して携帯端末装置に送信するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載の複合機の構成では、単に携帯端末装置に対して画像データを送信する使用形態の場合には操作性が高められる。しかしながら、画像データの送信先がユーザの携帯端末装置ではない場合には、やはり送信先の入力操作が必要となる。ここで、携帯端末装置には、通常、画像データの送信先としうる通信相手の名称、FAX番号または電子メールアドレス等の情報がアドレス帳に格納されている。画像データの送信先がアドレス帳に格納されているのであれば、携帯端末装置と複合機との間で近距離無線通信を確立させ、画像データの送信先を携帯端末装置のアドレス帳に登録された送信先の中から選択できるように構成することで、送信のためのユーザの操作を簡略化することが可能となって好ましい。
【0007】
本発明は、前記のような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、ごく簡単な操作を行うだけで、携帯端末装置のアドレス帳を参照した送信先の選択ができ、所望の送信先に画像データの送信を行うことが可能な画像処理装置、画像形成装置およびその画像処理装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段としては、携帯端末装置から送信先情報を取得して画像データを送信する画像処理装置を前提としており、入力操作可能な操作画面を表示する操作表示部と、前記携帯端末装置と無線通信可能な通信部と、無線通信の有効エリア内において前記携帯端末装置の存在を検知する検知部と、前記携帯端末装置との無線通信を確立させる通信確立部と、前記携帯端末装置が有する前記アドレス帳を参照するか否かの参照要否の選択操作を前記操作画面で受け付ける参照受付部と、前記参照受付部が前記アドレス帳の参照要求を受け付けると、前記アドレス帳の前記送信先情報を取得するアドレス帳取得部と、前記アドレス帳取得部が取得した前記アドレス帳の前記送信先情報に基づいて送信先一覧を生成する送信先生成部と、前記送信先生成部が生成した前記送信先一覧から前記画像データの送信先を選択する選択操作を前記操作画面で受け付ける送信先受付部と、前記送信先受付部が前記送信先を受け付けると、受け付けた前記送信先に前記画像データを送信する送信処理部とを備えることを特徴としている。
【0009】
前記構成を有する画像処理装置における、より具体的な構成として次のような構成が挙げられる。すなわち、前記画像処理装置において、前記参照受付部は、前記検知部が前記携帯端末装置の存在を検知したときに、前記参照要否の受け付け動作を開始することが好ましい。
【0010】
また、前記画像処理装置において、原稿から画像データを読み取る画像読取部と、前記画像読取部による前記画像データの読取操作を前記操作画面で受け付ける読取操作受付部と、をさらに備え、前記参照受付部は、前記読取操作受付部が前記画像データの読取操作を受け付けたときに、前記参照要否の受け付け動作を開始するように構成されてもよい。
【0011】
また、前記画像処理装置において、ユーザによるログイン操作がされたか否かを判定するユーザ認証部をさらに備え、前記参照受付部は、前記ユーザ認証部が前記ユーザによるログイン操作であると判定したときに、前記参照要否の受け付け動作を開始するように構成されてもよい。
【0012】
また、前記画像処理装置において、画像処理を行う通常モードと、前記通常モードの消費電力よりも消費電力を抑えるスリープモードとに切り替え可能なモード変更部をさらに備え、前記参照受付部は、前記モード変更部により前記スリープモードから前記通常モードに切り替えられたときに、前記参照要否の受け付け動作を開始するように構成されてもよい。
【0013】
また、前記画像処理装置において、前記通信確立部は、前記参照受付部が前記アドレス帳の参照要求を受け付けたときに、前記携帯端末装置との通信の確立動作を開始することが好ましい。
【0014】
前記構成を有する画像処理装置を備えた画像形成装置も本発明の技術的思想の範疇である。すなわち、前記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置は、前記画像処理装置と、前記画像処理装置により処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部を備えることを特徴としている。
【0015】
また、前記構成を有する画像処理装置の制御方法も本発明の技術的思想の範疇である。すなわち、携帯端末装置から送信先情報を取得して画像データを送信する画像処理装置の制御方法であって、入力操作可能な操作画面を表示する操作表示ステップと、携帯端末装置の存在を検知する検知ステップと、前記携帯端末装置との無線通信を確立させる通信確立ステップと、前記携帯端末装置が有する前記アドレス帳を参照するか否かの参照要否の選択操作を前記操作画面で受け付ける参照受付ステップと、前記参照受付ステップにより、前記アドレス帳の参照要求を受け付けると、前記アドレス帳の前記送信先情報を取得するアドレス帳取得ステップと、前記アドレス帳取得ステップにより、取得した前記アドレス帳の前記送信先情報に基づいて送信先一覧を生成する送信先生成ステップと、前記送信先生成ステップにより、生成した前記送信先一覧から前記画像データの送信先を選択する選択操作を前記操作画面で受け付ける送信先受付ステップと、前記送信先受付ステップにより、前記送信先を受け付けると、受け付けた前記送信先に前記画像データを送信する送信処理ステップと、を備えることを特徴としている。
【0016】
前記のような特定事項を具備することにより、個別の送信先の入力操作を必要とすることなく、前記携帯端末装置のアドレス帳を参照して所望の送信先を選択でき、画像データの送信のためのユーザの操作を簡略化することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、携帯端末装置のアドレス帳を参照した送信先の選択を、ごく簡単な操作によって行うことができ、所望の送信先に画像データを送る送信操作の簡略化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置を備える複合機と携帯端末装置との構成を模式的に示す説明図である
【
図2】前記画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】前記携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】実施形態1に係る画像処理装置において操作表示部に表示される操作画面の遷移例を示す説明図である。
【
図5】前記画像処理装置において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態2に係る画像処理装置において操作表示部に表示される操作画面の遷移例を示す説明図である。
【
図7】実施形態3に係る画像処理装置において操作表示部に表示される操作画面の遷移例を示す説明図である。
【
図8】実施形態4に係る画像処理装置において操作表示部に表示される操作画面の遷移例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態に係る画像処理装置、その画像処理装置を備える画像形成装置、およびその画像処理装置の制御方法について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
なお、以下の説明では、実施形態1~4にわたって共通する構成部分には共通の参照符号により示して、重複する説明を省略している。また、各実施形態では、本発明に係る画像処理装置10を、画像形成装置としての複合機1に適用した例について説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を備える複合機1と携帯端末装置2との構成を模式的に示す説明図、
図2は、画像処理装置10およびその制御方法の構成を示すブロック図、
図3は、携帯端末装置2の構成を示すブロック図である。
【0022】
複合機1は、例えば、コピーモード、プリントモード、スキャンモード、およびファクシミリモードなど、種々の動作モードを有する機器であって、MFPとも称されている。
図1に示すように、複合機1は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の有効エリア100内に存在する1台の携帯端末装置2と直接的に近距離無線通信が可能とされている。複合機1に設けられる画像処理装置10では、携帯端末装置2との近距離無線通信を通じて、画像データの送信先に係る送信先情報を取得し、携帯端末装置2を有するユーザが行う操作をできる限り簡略化するように構成されている。
【0023】
図2に示すように、複合機1の画像処理装置10は、携帯端末装置2の存在を検知する検知部11、原稿を読み取った結果生成される画像データを画像処理装置10に入力する画像読取部としてのスキャナ部12、操作画面131を表示してユーザに対して各種情報を通知する操作表示部13、近距離無線通信を行う通信部14、画像処理装置10の各部を統括して制御する制御部15、および複合機1で使用する各種データを記憶する記憶部16等を備えている。
【0024】
画像処理装置10は、携帯端末装置2との近距離無線通信による接続以外に、所定のLANに接続されていてもよいし、外部のインターネットと接続されていてもよい。本実施形態では、例えば電話回線網を用いた通信を行うFAX通信部17、および外部機器とのネットワークを介した通信を行うネットワーク通信部18が備えられている。
【0025】
検知部11は、複合機1に接近して有効エリア100内に存在する携帯端末装置2を検知する。通信部14では、検知された携帯端末装置2と近距離無線通信を実現する。制御部15は、通信部14により携帯端末装置2との間で近距離無線通信により種々のデータを送受信することが可能とされる。
【0026】
例えば、通信部14は、アドホックモード等で1台の携帯端末装置2と通信することができるが、同時に複数の携帯端末装置2と通信することはできないように構成されている。また、通信部14は、アクセスポイントの機能、すなわち無線LANにおける親機の機能を有していてもよく、図示しないUSBなどのインタフェースであって当該インタフェースにアクセスポイント機能を有する無線通信装置が接続されることで通信が実現される構成であってもよい。なお、通信部14が実行する近距離無線通信の方式および規格は特に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)によって近距離無線通信を実現することができる。
【0027】
スキャナ部12は、スキャナユニットを備える。スキャナユニットは、原稿台または原稿トレイに載置された原稿を光学的に読み取るための読取装置であり、複合機1の本体内部に光学ユニットと光学ユニットによる読取動作を制御するための制御ユニットとを含む。スキャナ部12は、原稿を読み取ることで得られた画像データを所定の画像メモリに出力する。制御部15は、当該画像メモリから画像データを取得することが可能とされている。
【0028】
操作表示部13は、タッチパネルおよびLCD(Liquid Crystal Display)を用いて入力操作可能な操作画面131を表示する。操作表示部13は、操作画面131と図示しない複数の物理ボタンとによって構成されていてもよい。
【0029】
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)を備えている。記憶部16には、ファックス機能、電子メール通信機能等の各種通信機能のためのアドレス情報が記憶されている。また、記憶部16には、スキャナ部12によって読み取られた画像データや、通信部14を介して受信した画像データ等も記憶される。
【0030】
複合機1には、さらに、画像形成部19が設けられている。画像形成部19は、プリンタユニットを備えて、複合機1の本体内部に配設される。画像形成部19では、画像データに基づいてトナー像を生成し、そのトナー像を用紙等の記録媒体上に転写することによって画像形成を行う。
【0031】
携帯端末装置2は、いわゆるスマートフォンである。携帯端末装置2は、携帯電話機、タブレット装置、または携帯型コンピュータ等であってもよく、画像処理装置10との間で近距離無線通信が可能とされている。
【0032】
図3に示すように、携帯端末装置2は、所定の送信先情報211が格納された記憶部としてのアドレス帳21を有する。アドレス帳21には、画像データの送信先としうる通信相手の名称と、FAX番号または電子メールアドレス等の送信先とを対応付けた送信先情報211が格納されている。
【0033】
また、携帯端末装置2は、制御部22および通信部23を有する。制御部22は、CPUを用いて、内蔵するROMに記憶されている制御プログラムに基づき各構成部を制御する。通信部23は、近距離無線通信を含む無線通信機能を実現する。通信部23は、制御部22からの指示に基づいて、画像処理装置10の通信部14と通信し、画像処理装置10との間でアドレス帳21の送信先情報211や、各種データ等を送受信することが可能とされる。
【0034】
このような携帯端末装置2と近距離無線通信可能とされている画像処理装置10は、制御部15において、CPUを用いて内蔵するROM等に記憶されている制御プログラムに基づき、
図2に示される通信確立部151、参照受付部152、アドレス帳取得部153、送信先生成部154、送信先受付部155、および送信処理部156等の各構成部を制御する。
【0035】
通信確立部151は、検知部11において存在を検知した携帯端末装置2との間で近距離無線通信を確立させる。参照受付部152は、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かの参照要否の選択操作を操作画面131で受け付ける。アドレス帳取得部153は、参照受付部152がアドレス帳21の参照要求を受け付けると、アドレス帳21の送信先情報211を取得する。
【0036】
送信先生成部154は、アドレス帳取得部153が取得したアドレス帳21の送信先情報211に基づいて送信先一覧を生成する。送信先受付部155は、送信先生成部154が生成した送信先一覧から、画像データの送信先を選択する選択操作を操作画面131で受け付ける。送信処理部156は、送信先受付部155が画像データの送信先を受け付けると、受け付けた送信先に画像データを送信する。
【0037】
さらに、制御部15には、読取操作受付部157、ユーザ認証部158、およびモード変更部159が設けられてもよい。読取操作受付部157は、スキャナ部12による画像データの読取操作を操作画面131で受け付ける。ユーザ認証部158は、正規のユーザによるログイン操作がされたか否かを判定する。モード変更部159は、画像処理装置10において画像処理を行うときの通常モードと、この通常モードの消費電力よりも消費電力を抑えた動作モードであるスリープモードとを切り替えるように構成される。
【0038】
このように構成される画像処理装置10では、近距離無線通信を確立した携帯端末装置2から、近距離無線通信を通じて携帯端末装置2が保有するアドレス帳21を参照し、ユーザが所望する送信先に画像データを送信することが可能とされている。画像処理装置10において、携帯端末装置2のアドレス帳21を参照するタイミングとしては複数の形態が含まれ、例えば実施形態1~4に示す4つのタイミングでアドレス帳21を参照するように構成することができる。
【0039】
(実施形態1)
図4は、実施形態1に係る画像処理装置10において操作表示部13に表示される操作画面131の遷移例を示す説明図である。実施形態1に係る画像処理装置10では、参照受付部152は、検知部11が携帯端末装置2の存在を検知したときに、アドレス帳21の参照要否の受け付け動作を開始するように構成される。
【0040】
すなわち、例えば、携帯端末装置2を持ったユーザが複合機1に接近すると、検知部11は有効エリア100内に携帯端末装置2の存在を検知する。
図4に示すように、操作画面131には、任意の操作画面401が表示されており、携帯端末装置2の存在を検知したことで操作画面402に遷移する。操作画面402には、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かを問うアドレス帳参照要否の選択画面403がダイアログボックスで表示される。ダイアログボックスには、例えば「携帯端末を検知しました。携帯端末のアドレス帳を参照しますか?」といった問いかけが表示される。
【0041】
また、アドレス帳参照要否の選択画面403には、アドレス帳21を参照する場合の「はい」と、アドレス帳21を参照しない場合の「いいえ」とが、選択可能に表示される。このようなアドレス帳参照要否の選択画面403は、例えば、スキャナ部12による画像データの読取操作を受け付けるスキャン送信モードの操作画面402上に表示することができる。
【0042】
アドレス帳参照要否の選択画面403で「はい」を操作すると、アドレス帳21の参照要求ありと判定され、操作画面404に遷移する。画像処理装置10では、アドレス帳取得部153が取得した携帯端末装置2のアドレス帳21の送信先情報211に基づいて送信先一覧405を生成する。操作画面404には、送信先一覧405が表示されて、画像データの送信先を選択する選択操作を受け付ける。
【0043】
送信先一覧405には、例えば複数の電子メールアドレスや通信相手の名称等の送信先が選択可能に表示される。ユーザは、操作画面404で送信先一覧405に示される送信先の中から画像データの送信先を選択し、「OK」を入力操作することで、画像データの送信先を選択することができる。画像処理装置10は、画像データの送信先を受け付けて、受け付けた送信先に画像データを送信することとなる。
【0044】
操作画面402において、アドレス帳参照要否の選択画面403で「いいえ」を操作すると、アドレス帳21の参照が不要と判定され、例えば既に登録されている送信先の一覧などの任意の操作画面406に遷移する。また、操作画面404で、送信先一覧405から送信先を選択することなく「キャンセル」を入力操作すると、アドレス帳21の参照が不要と判定され、任意の操作画面406に遷移する。
【0045】
図5は、画像処理装置10において実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0046】
図2および
図5を参照して、画像処理装置10の制御方法について説明する。制御部15では、検知部11により、有効エリア100内に携帯端末装置2の存在を検知したか否かを判定する(ステップS31)。携帯端末装置2の存在を検知していないと判定した場合(ステップS31でNO)、処理をステップS31へと戻し、携帯端末装置2の存在を検知したと判定するまで待機する。
【0047】
検知部11が携帯端末装置2の存在を検知すると(ステップS31でYES)、参照受付部152は携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かの参照要否の選択操作を受け付ける動作を開始する(ステップS32)。操作画面131(
図4に示す操作画面402)には、アドレス帳参照要否の選択画面403が表示され、ユーザからの選択操作を受け付ける。
【0048】
選択画面403で「いいえ」が選択されると、アドレス帳21の参照は不要と判定し(ステップS33でNO)、処理をステップS33へと戻す。または、操作表示部13でスキャン送信モードの操作画面402を表示して、任意の操作画面406へと遷移することが可能とされる。
【0049】
選択画面403で「はい」が選択されると、アドレス帳21の参照要求ありと判定し(ステップS33でYES)、アドレス帳21の参照要求を受け付ける。ここで、通信確立部151は、参照受付部152がアドレス帳21の参照要求を受け付けたことにより、携帯端末装置2との近距離無線通信の確立動作を開始する(ステップS34)。画像処理装置10と携帯端末装置2とは近距離無線通信を確立する。
【0050】
また、アドレス帳21の参照要求を受け付けたことで、アドレス帳取得部153は通信部14を通して携帯端末装置2のアドレス帳21の送信先情報211を取得する(ステップS35)。携帯端末装置2は、画像処理装置10からのアドレス帳21の参照要求を受けて、アドレス帳21の送信先情報211を読み出し、通信部23を通して画像処理装置10へ送信する。
【0051】
送信先生成部154は、取得したアドレス帳21の送信先情報211に基づいて、画像データの送信先一覧405を生成する(ステップS36)。次いで、送信先受付部155は、送信先一覧405を操作画面131(
図4に示す操作画面404)に表示して、ユーザからの画像データの送信先を選択する選択操作を受け付ける(ステップS37)。
【0052】
送信先一覧405から所望の送信先が選択され「OK」が入力操作されると、送信先の選択操作を受け付けたと判定し(ステップS38でYES)、送信処理部156は選択された送信先に対応する送信先情報211に基づいて画像データを送信する処理を行う。送信先の選択操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS38でNO)、処理をステップS38へと戻し、選択操作を受け付けるまで待機する。操作画面404で「キャンセル」が入力操作されると、送信先の選択操作の受付不要と判定して、任意の操作画面406でスキャン送信モードやコピーモードに遷移して入力操作を受け付けることになる。
【0053】
これにより、ユーザは、画像データを送信する際に、携帯端末装置2を持って複合機1の前に立つだけで(複合機1に接近するだけで)、携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否を選択することができ、操作表示部13で個別の送信先を入力操作することなしに、アドレス帳21に登録された所望の送信先を選択して画像データを送信する操作を完了させることが可能となり、操作の大幅な簡略化を図ることができる。
【0054】
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る画像処理装置10において操作表示部13に表示される操作画面131の遷移例を示す説明図である。実施形態2に係る画像処理装置10では、ユーザが画像データの読取操作を選択する入力操作を行ったとき、そのユーザが持っている携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否の受け付け動作を開始するように構成される。
【0055】
すなわち、携帯端末装置2を持ったユーザが複合機1の前に立ったとき、操作画面131は、例えばコピーモードの操作画面などの初期画面601を表示していたとする。ユーザは、スキャナ部12による画像データの読取操作を行うために、初期画面601からモード切替画面602を表示させる。モード切替画面602には、例えば、コピーモード603、スキャン送信モード604、およびプリントモード605が選択可能に表示されている。これらの中からユーザによりスキャン送信モード604が選択操作されると、読取操作受付部157はスキャナ部12による画像データの読取操作の受け付けを開始する。
【0056】
図2および
図6を参照して、読取操作受付部157が画像データの読取操作を受け付けると、スキャン送信モードの操作画面606に遷移する。この時点で、検知部11が有効エリア100内に携帯端末装置2の存在を検知していれば、操作画面606には、さらに、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かを問うアドレス帳参照要否の選択画面607がダイアログボックスで表示される。選択画面607には、アドレス帳21を参照する場合の「はい」と、アドレス帳21を参照しない場合の「いいえ」とが選択可能に表示され、「はい」を操作すると操作画面608に遷移する。
【0057】
画像処理装置10では、参照受付部152がアドレス帳21の参照要求を受け付けて、アドレス帳取得部153がアドレス帳21の送信先情報211を取得する。送信先生成部154は、取得した送信先情報211に基づいて送信先一覧609を生成する。操作画面608には送信先一覧609が表示され、画像データの送信先を選択する選択操作を受け付ける。送信先一覧609には、複数の電子メールアドレス等の送信先が選択可能に表示され、ユーザは所望の送信先を選択することができる。
【0058】
画像データの送信先を選択した後、図示しないスキャン送信モード画面に遷移して、スキャナ部12で読み取る原稿の読み取り条件(原稿種類、解像度、読み取りサイズ、カラー・モノクロ等)を入力操作することができる。画像処理装置10は、画像データの送信先を受け付けるとともに、スキャナ部12で読取操作を行い、受け付けた送信先に画像データを送信することとなる。
【0059】
操作画面606で「いいえ」を操作すると、アドレス帳21の参照が不要と判定され、例えばスキャン送信モードの初期画面などの任意の操作画面610に遷移する。
【0060】
なお、操作画面610で例えばスキャナ部12で読み取る原稿の読み取り条件を入力操作して、読取操作受付部157が画像データの読取操作を受け付けた後に、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かを問うアドレス帳参照要否の選択画面607をダイアログボックスで表示するように構成されてもよい。
【0061】
これにより、ユーザは、画像データを送信する際に、携帯端末装置2を持った状態でスキャン送信モード604を選択操作するだけで、さらに、携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否を選択することができる。ユーザは、個別の送信先を入力操作することなしに、アドレス帳21に登録された所望の送信先を選択して画像データを送信する操作を完了させることが可能となり、操作の大幅な簡略化を図ることができる。
【0062】
(実施形態3)
図7は、実施形態3に係る画像処理装置10において操作表示部13に表示される操作画面131の遷移例を示す説明図である。実施形態3に係る画像処理装置10では、ユーザがログイン操作を行ってユーザ認証部158が正規のユーザによるログイン操作であると判定したときに、そのユーザが持っている携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否の受け付け動作を開始するように構成される。
【0063】
図2および
図7を参照して、ユーザ認証部158は、ローカルなユーザによるログイン操作がされたか否かを判定し、ユーザに対しての認証処理を実行する。
図7に示すように、操作画面131にはユーザ認証画面701が表示される。ユーザ認証部158は、例えばユーザ認証画面701で入力されたユーザIDおよびパスワード等のユーザ認証情報を受け付けて認証処理を行う。正規のユーザによるログイン操作であると判定されると、ログインを許可する。
【0064】
参照受付部152は、ユーザ認証部158が正規のユーザによるログイン操作であると判定すると、アドレス帳21の参照要否の受け付け動作を開始する。すなわち、ユーザ認証画面701からスキャン送信モードの操作画面702に遷移し、この時点で、検知部11が有効エリア100内に携帯端末装置2の存在を検知していれば、操作画面702には、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かを問うアドレス帳参照要否の選択画面703がダイアログボックスで表示される。
【0065】
選択画面703で、アドレス帳21を参照する場合の「はい」を操作すると、操作画面704に遷移する。参照受付部152はアドレス帳21の参照要求を受け付け、アドレス帳取得部153がアドレス帳21の送信先情報211を取得する。送信先生成部154は、取得した送信先情報211から送信先一覧705を生成する。操作画面704には送信先一覧705が表示されて、画像データの送信先を選択する選択操作を受け付ける。ユーザは、送信先一覧705から所望の送信先を選択することができる。
【0066】
また、ログイン後の操作画面(702、704、706等)には、図示しない「ログアウト」表示が選択可能に示されて、ユーザにより「ログアウト」が入力操作されると、ユーザ認証部158はログアウト処理を行って、ログイン状態が解除される。
【0067】
なお、ユーザ認証画面701でユーザによって入力されたユーザIDとパスワードとを含むユーザ認証情報は、ユーザ情報記憶領域から検索され、当該ユーザ認証情報が検索できた場合に正規のユーザによるログイン操作であると判定し、ログインを許可するように構成されることが好ましい。一方、当該ユーザ認証情報が見つからなかった場合は、ユーザ認証ができなかったとして、エラーを表示してもよい。
【0068】
また、アドレス帳21の参照要否の受け付け動作の開始は、ユーザによるログイン操作であると判定したときだけでなく、例えば複合機1に設けられた人感センサによってユーザを検知したときであってもよい。
【0069】
このように構成される画像処理装置10においても、ユーザは、個別の送信先を入力操作することなしに、携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否を選択することができ、所望の送信先を選択して画像データを送信する操作を完了させることが可能となって、操作の大幅な簡略化を図ることができる。
【0070】
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る画像処理装置10において操作表示部13に表示される操作画面131の遷移例を示す説明図である。実施形態4に係る画像処理装置10では、スリープモードから通常モードの動作モードに切り替えられたときに、携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否の受け付け動作を開始するように構成される。
【0071】
複合機1は、使用状況に応じて、通常の待機状態(コピーモード等の入力された機能を直ちに実行可能な状態)にある動作モードである通常モードから、通常モードでの消費電力よりも少ない消費電力で動作する省エネルギーのスリープモードへと移行することが可能とされている。
【0072】
通常モードとは、複合機1に備えられたすべての機能を使用できるモードであり、ジョブが実行されていない場合は待機を行うモードである。スリープモードは、複合機1が所定の機能部に対する電力の供給を抑えるモードであり、いわゆる、省エネモードともいわれるモードである。ユーザは、スリープモードにおいては、例えば、複合機1の一部の機能(例えば、ファクスの受信等)しか使用できなかったり、定着器の温度が下がることにより、印刷ジョブが実行されても印刷の開始まで時間を要したりする。
【0073】
モード変更部159は、スリープモードと通常モードとを切り替える。例えばスリープモードであるときに携帯端末装置2が接近すると、スリープモードから通常モードに復帰するように構成することができる。また、複合機1の管理者等によって設定されたスケジュールに基づいて通常モードとスリープモードとを切り替えるように構成されてもよい。
【0074】
図2および
図8を参照して、操作表示部13は操作画面131として、スリープモードの操作画面801を表示しており、モード変更部159がスリープモードから通常モードに切り替えると、操作画面802に遷移する。例えば、携帯端末装置2が接近することでスリープモードから通常モードの動作モードに復帰するように構成されている場合、検知部11は有効エリア100内に携帯端末装置2の存在を検知することで、操作画面802に、さらに、携帯端末装置2が有するアドレス帳21を参照するか否かを問うアドレス帳参照要否の選択画面803がダイアログボックスで表示される。
【0075】
アドレス帳参照要否の選択画面803で、アドレス帳21を参照する場合の「はい」を操作すると操作画面804に遷移する。参照受付部152はアドレス帳21の参照要求を受け付け、アドレス帳取得部153がアドレス帳21の送信先情報211を取得する。送信先生成部154は、取得した送信先情報211から送信先一覧805を生成し、操作画面804に送信先一覧805が表示されて、画像データの送信先を選択する選択操作を受け付ける。ユーザは、送信先一覧805から所望の送信先を選択することができる。
【0076】
アドレス帳参照要否の選択画面803で「いいえ」を操作すると、アドレス帳21の参照が不要と判定され、例えばスキャン送信モード等の初期画面806に遷移する。
【0077】
このように構成される画像処理装置10においても、ユーザは操作画面131上で個別の送信先を入力操作することなしに、携帯端末装置2のアドレス帳21の参照要否を選択することができ、所望の送信先を選択して画像データを送信する操作を完了させることが可能となって、操作の大幅な簡略化を図ることができる。複合機1の操作に不慣れなユーザであっても、携帯端末装置2との近距離無線通信を容易に確立させて、アドレス帳21の参照要求を選択することができ、効率よく短時間で操作を終えることが可能となる。
【0078】
なお、前記各実施形態にあっては本発明を複合機1における画像処理装置10として説明したが、画像形成部19を備えない構成である画像処理装置としても実施することができる。
【0079】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、前記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0080】
1 複合機(画像形成装置)
10 画像処理装置
11 検知部
12 スキャナ部
13 操作表示部
131 操作画面
14 通信部
15 制御部
151 通信確立部
152 参照受付部
153 アドレス帳取得部
154 送信先生成部
155 送信先受付部
156 送信処理部
157 読取操作受付部
158 ユーザ認証部
159 モード変更部
16 記憶部
17 FAX通信部
18 ネットワーク通信部
19 画像形成部
2 携帯端末装置
21 アドレス帳
211 送信先情報
22 制御部
23 通信部
100 有効エリア