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  • 特許-無線タグ及び無線タグシステム 図1
  • 特許-無線タグ及び無線タグシステム 図2
  • 特許-無線タグ及び無線タグシステム 図3A
  • 特許-無線タグ及び無線タグシステム 図3B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-13
(45)【発行日】2025-03-24
(54)【発明の名称】無線タグ及び無線タグシステム
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/07 20060101AFI20250314BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20250314BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20250314BHJP
【FI】
G06K19/07 090
G06K19/07 240
G06K19/077 108
G06K7/10 244
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021209636
(22)【出願日】2021-12-23
(65)【公開番号】P2023094258
(43)【公開日】2023-07-05
【審査請求日】2023-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 秀夫
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-301374(JP,A)
【文献】特開2021-103915(JP,A)
【文献】特開2006-185050(JP,A)
【文献】特開2004-334431(JP,A)
【文献】特表2021-510957(JP,A)
【文献】特開2009-301373(JP,A)
【文献】特開2019-071670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/07
G06K 19/077
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一周波数を有する第一電波を送受信可能な第一アンテナと、
前記第一周波数と異なる第二周波数を有する第二電波を受信可能な第二アンテナと、
前記第一アンテナによって前記第一電波が受信されることにより発生した第一電流を用いずに、前記第二アンテナによって前記第二電波が受信されることにより発生した第二電流を用いて点灯するLEDと、
前記第二電流を用いずに、前記第一電流を用いて駆動し、前記第一アンテナから無線タグ読取装置へ送信される信号を生成する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記無線タグ読取装置から送信され前記第一アンテナによって受信されるコマンドに基づいて無線タグ読取装置によるタグIDの読取が成功したと判定したときに前記LEDを消灯させる、
無線タグ。
【請求項2】
前記第一周波数は、UHF帯の周波数であり、
前記第二周波数は、WiFi(登録商標)規格による通信に使用される周波数帯の周波数、または、携帯電話の通信規格による通信に使用される周波数帯の周波数である、
請求項1に記載の無線タグ。
【請求項3】
タグIDを記憶する無線タグと、前記タグIDを読み取る無線タグ読取装置と、を具備する無線タグシステムであって、
前記無線タグは、
第一周波数を有する第一電波を送受信可能な第一アンテナと、
前記第一周波数と異なる第二周波数を有する第二電波を受信可能な第二アンテナと、
前記第一アンテナによって前記第一電波が受信されることにより発生した第一電流を用いずに、前記第二アンテナによって前記第二電波が受信されることにより発生した第二電流を用いて点灯するLEDと、
前記第二電流を用いずに、前記第一電流を用いて駆動し、前記第一アンテナから前記無線タグ読取装置へ送信される信号を生成するとともに、前記無線タグ読取装置から送信され前記第一アンテナによって受信されるコマンドに基づいて前記無線タグ読取装置による前記タグIDの読取が成功したと判定したときに前記LEDを消灯させる制御部と、
を具備する、
無線タグシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線タグ及び無線タグシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衣料品店等の店舗において、商品に無線タグを取り付けておき、購入された商品の会計時に、商品に取り付けられた無線タグに記憶された商品情報を無線タグ読取装置によって読み取ることにより、商品の在庫管理や商品の代金の精算が行われている。なお、無線タグは、無線IDタグまたはRFIDタグと呼ばれることもある。
【0003】
また、LED(Light Emitting Diode)が搭載された無線タグが知られており、例えば、無線タグ読取装置による商品情報の読取が完了した無線タグのLEDを点灯させることにより、複数の無線タグのうち商品情報の読取が完了したものと、完了していないものとをオペレータが識別することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-301373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、無線タグに搭載されたLEDの点灯を行うために無線タグにバッテリーを搭載すると、無線タグが大型化してしまう。
【0006】
そこで、本開示では、バッテリーを搭載することなくLEDを点灯可能な無線タグを提供できる技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の無線タグは、第一アンテナと、第二アンテナと、LEDと、制御部とを有する。前記第一アンテナは、第一周波数を有する第一電波を送受信可能である。前記第二アンテナは、前記第一周波数と異なる第二周波数を有する第二電波を受信可能である。前記LEDは、前記第二アンテナによって前記第二電波が受信されることにより発生した電流により点灯する。前記制御部は、前記第一アンテナによって前記第一電波が受信されることにより発生した電流により駆動し、前記第一アンテナから無線タグ読取装置へ送信される信号を生成する。
【発明の効果】
【0008】
開示の技術によれば、バッテリーを搭載することなくLEDを点灯可能な無線タグを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の無線タグシステムの構成例を示す図である。
図2図2は、本開示の無線タグの構成例を示す図である。
図3A図3Aは、本開示の無線タグシステムにおける処理手順の一例を示す図である。
図3B図3Bは、本開示の無線タグシステムにおける処理手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例において同一の構成には同一の符号を付す。
【0011】
[実施例]
<無線タグシステムの構成>
図1は、本開示の無線タグシステムの構成例を示す図である。図1において、無線タグシステム1は、無線タグ読取装置10と、第一無線タグ20aと、第二無線タグ20bと、第三無線タグ20cとを有する。無線タグ読取装置10は、第一無線タグ20a、第二無線タグ20b及び第三無線タグ20cの各々に付与されたタグIDを読み取る。以下では、第一無線タグ20a、第二無線タグ20b及び第三無線タグ20cを「無線タグ20」と総称することがある。無線タグ読取装置10と無線タグ20とは、例えばUHF帯の周波数を用いて互いに通信可能である。図1には、無線タグ読取装置10と通信可能な3個の無線タグ20を一例に挙げているが、無線タグ読取装置10と通信可能な無線タグ20の個数は3個に限定されず、4個以上であっても良い。
【0012】
<無線タグの構成>
図2は、本開示の無線タグの構成例を示す図である。図2に示す無線タグ20は、図1に示す第一無線タグ20a、第二無線タグ20b、第三無線タグ20cの各々に該当する。図2において、無線タグ20は、第一アンテナ21と、第一給電部22と、無線通信部23と、制御部24と、記憶部25と、第二アンテナ26と、第二給電部27と、LED28とを有する。
【0013】
第一アンテナ21は、無線タグ読取装置10との通信用のアンテナであるとともに、無線通信部23、制御部24及び記憶部25への給電用のアンテナでもある。第一アンテナ21は、無線タグ読取装置10から送信された電波を受信し、受信した電波による共振作用によって電流を発生させる。また、第一アンテナ21に電波が受信されることにより発生した信号が無線通信部23に入力される。また、無線通信部23から出力された信号が、第一アンテナ21を介して送信される。第一アンテナ21にて送受信可能な電波が有する周波数(以下では「第一周波数」と呼ぶことがある)は、無線タグ読取装置10と無線タグ20とが通信可能な周波数に設定され、例えば、UHF帯の周波数が第一周波数として使用される。
【0014】
第一給電部22は、第一アンテナ21によって電波が受信されることにより発生した電流を蓄電する。第一給電部22に蓄電された電流は、無線通信部23、制御部24及び記憶部25を駆動させる電力として使用される。
【0015】
無線通信部23は、第一給電部22からの給電により駆動し、第一アンテナ21から入力される信号を復調し、復調後の信号を制御部24へ出力する。また、無線通信部23は、制御部24から入力される信号を変調し、変調後の信号を第一アンテナ21へ出力する。
【0016】
制御部24は、無線通信部23から入力される信号に含まれるコマンドに基づいて、各種の制御信号を生成するとともに、LED28の消灯を制御する。制御部24は、生成した制御信号を無線通信部23へ出力する。つまり、無線タグ読取装置10から送信されたコマンドは、第一アンテナ21及び無線通信部23を介して制御部24に入力され、制御部24によって生成された制御信号は、無線通信部23及び第一アンテナ21を介して無線タグ読取装置10へ送信される。
【0017】
記憶部25には、第一無線タグ20a、第二無線タグ20b及び第三無線タグ20cのそれぞれを一意に識別可能なタグIDが予め記憶されている。
【0018】
第二アンテナ26は、LED28への給電用のアンテナである。第一アンテナ21にて受信可能な電波が有する周波数(以下では「第二周波数」と呼ぶことがある)は、第一周波数の周波数帯とは異なる周波数帯の周波数に設定され、例えば、WiFi(登録商標)規格による通信に使用される周波数帯の周波数、または、携帯電話の通信規格(例えば4Gや5G)による通信に使用される周波数帯の周波数が第二周波数として使用される。第二アンテナ26は、第二周波数を有する電波を受信し、受信した電波による共振作用によって電流を発生させる。
【0019】
第二給電部27は、第二アンテナ26によって電波が受信されることにより発生した電流を蓄電する。第二給電部27に蓄電された電流は、LED28を点灯させる電力として使用される。
【0020】
ここで、第一給電部22、無線通信部23、制御部24及び第二給電部27は、ハードウェアとして、例えば、LSI(Large Scale Integration)により実現される。また、記憶部25は、ハードウェアとして、例えば、メモリにより実現される。
【0021】
<無線タグシステムの処理>
図3A及び図3Bは、本開示の無線タグシステムにおける処理手順の一例を示す図である。
【0022】
図3A及び図3Bにおいて、ステップS100,S105,S110では、第一無線タグ20a、第二無線タグ20b及び第三無線タグ20cの初期状態として、各無線タグ20が有する各LED28のすべてが、第二アンテナ26によって受信される電波を利用した給電によって点灯している。各無線タグ20が有する各LED28のすべてが点灯している状態で、ステップS115では、無線タグ読取装置10が、パラメータQ=2に設定したQueryコマンドを送信することにより、タグIDの読取を開始する。
【0023】
ステップS120では、ステップS115のQueryコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、ステップS115のQueryコマンドに応じて、0~2-1(0~3)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“3”の乱数が発生したものとする。
【0024】
同様に、ステップS125では、ステップS115のQueryコマンドを受信した第二無線タグ20bの制御部24が、ステップS115のQueryコマンドに応じて、0~2-1(0~3)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“0”の乱数が発生したものとする。
【0025】
同様に、ステップS130では、ステップS115のQueryコマンドを受信した第三無線タグ20cの制御部24が、ステップS115のQueryコマンドに応じて、0~2-1(0~3)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“1”の乱数が発生したものとする。
【0026】
ステップS120,S125,S130において、“0”の乱数が発生したのは第二無線タグ20bであるため、ステップS135では、第二無線タグ20bの制御部24が、16ビットの乱数RN16を発生し、発生した乱数RN16を記憶部25に記憶させるとともに、発生した乱数RN16を含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。一方で、ステップS120,S130で“0”以外の乱数が発生した第一無線タグ20a及び第三無線タグ20cは乱数RN16を発生しない。
【0027】
ステップS140では、ステップS135の乱数RN16を受信した無線タグ読取装置10が、ステップS135で受信した乱数RN16を含むACKコマンドを送信する。
【0028】
ステップS145では、ステップS140のACKコマンドを受信した第二無線タグ20bの制御部24が、ステップS135で記憶部25に記憶した乱数RN16と、ステップS140のACKコマンドに含まれる乱数RN16とが同一値であるため、記憶部15に記憶されている第二無線タグ20bのタグIDを記憶部25から取得し、取得したタグIDを含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。
【0029】
ステップS150では、ステップS145のタグIDを受信した無線タグ読取装置10が、パラメータQを調節するためのQuery Adjustコマンドを送信する。無線タグ読取装置10は、ステップS140のACKコマンドの送信から所定時間以内にステップS145でタグIDを受信したため、ステップS150では、パラメータQを変更しないこと(Q=Q-0)を示すQuery Adjustコマンドを送信する。
【0030】
ステップS155では、ステップS145のタグIDを送信し、かつ、ステップS140の“Q=Q-0”のQuery Adjustコマンドを受信した第二無線タグ20bの制御部24が、無線タグ読取装置10による第二無線タグ20bのタグIDの読取が成功したと判定し、第二無線タグ20bのLED28を消灯させる。
【0031】
一方で、ステップS160では、ステップS150のQuery Adjustコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、ステップS150のQuery Adjustコマンドに応じて、0~2-1(0~3)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“1”の乱数が発生したものとする。
【0032】
同様に、ステップS165では、ステップS150のQuery Adjustコマンドを受信した第三無線タグ20cの制御部24が、ステップS150のQuery Adjustコマンドに応じて、0~2-1(0~3)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“2”の乱数が発生したものとする。
【0033】
ステップS160で発生した乱数及びステップS165で発生した乱数は共に“0”以外の値であるため、第一無線タグ20a及び第三無線タグ20cは乱数RN16を発生しない。よって、無線タグ読取装置10では、ステップS150のQuery Adjustコマンドの送信後の所定時間以内に乱数RN16が受信されない。
【0034】
ステップS170では、無線タグ読取装置10が、ステップS150の“Q=Q-0”のQuery Adjustコマンドの送信後の所定時間以内に乱数RN16が受信されないため、パラメータQを1だけ減少させること(Q=Q-1)を示すQuery Adjustコマンドを送信する。これにより、パラメータQの値は“1”に変更される。
【0035】
ステップS175では、ステップS170のQuery Adjustコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、ステップS170のQuery Adjustコマンドに応じて、0~2-1(0~1)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“1”の乱数が発生したものとする。
【0036】
同様に、ステップS180では、ステップS170のQuery Adjustコマンドを受信した第三無線タグ20cの制御部24が、ステップS170のQuery Adjustコマンドに応じて、0~2-1(0~1)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“0”の乱数が発生したものとする。
【0037】
ステップS175,S180において、“0”の乱数が発生したのは第三無線タグ20cであるため、ステップS185では、第三無線タグ20cの制御部24が、16ビットの乱数RN16を発生し、発生した乱数RN16を記憶部25に記憶させるとともに、発生した乱数RN16を含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。一方で、ステップS175で“0”以外の乱数が発生した第一無線タグ20aは乱数RN16を発生しない。
【0038】
ステップS190では、ステップS185の乱数RN16を受信した無線タグ読取装置10が、ステップS185で受信した乱数RN16を含むACKコマンドを送信する。
【0039】
ステップS195では、ステップS190のACKコマンドを受信した第三無線タグ20cの制御部24が、ステップS185で記憶部25に記憶した乱数RN16と、ステップS190のACKコマンドに含まれる乱数RN16とが同一値であるため、記憶部15に記憶されている第三無線タグ20cのタグIDを記憶部25から取得し、取得したタグIDを含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。
【0040】
ステップS200では、ステップS195のタグIDを受信した無線タグ読取装置10が、Query Adjustコマンドを送信する。無線タグ読取装置10は、ステップS190のACKコマンドの送信から所定時間以内にステップS195でタグIDを受信したため、ステップS200では、パラメータQを変更しないこと(Q=Q-0)を示すQuery Adjustコマンドを送信する。
【0041】
ステップS205では、ステップS195のタグIDを送信し、かつ、ステップS200の“Q=Q-0”のQuery Adjustコマンドを受信した第三無線タグ20cの制御部24が、無線タグ読取装置10による第三無線タグ20cのタグIDの読取が成功したと判定し、第三無線タグ20cのLED28を消灯させる。
【0042】
一方で、ステップS210では、ステップS200のQuery Adjustコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、ステップS200のQuery Adjustコマンドに応じて、0~2-1(0~1)の範囲で乱数を発生し、これにより、例えば“0”の乱数が発生したものとする。
【0043】
第一無線タグ20aの制御部24は、ステップS210で“0”の乱数が発生したため、ステップS215において、16ビットの乱数RN16を発生し、発生した乱数RN16を記憶部25に記憶させるとともに、発生した乱数RN16を含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。
【0044】
ステップS220では、ステップS215の乱数RN16を受信した無線タグ読取装置10が、ステップS215で受信した乱数RN16を含むACKコマンドを送信する。
【0045】
ステップS225では、ステップS220のACKコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、ステップS215で記憶部25に記憶した乱数RN16と、ステップS220のACKコマンドに含まれる乱数RN16とが同一値であるため、記憶部15に記憶されている第一無線タグ20aのタグIDを記憶部25から取得し、取得したタグIDを含む制御信号を無線タグ読取装置10へ送信する。
【0046】
ステップS230では、ステップS225のタグIDを受信した無線タグ読取装置10が、Query Adjustコマンドを送信する。無線タグ読取装置10は、ステップS220のACKコマンドの送信から所定時間以内にステップS225でタグIDを受信したため、ステップS230では、パラメータQを変更しないこと(Q=Q-0)を示すQuery Adjustコマンドを送信する。
【0047】
ステップS235では、ステップS225のタグIDを送信し、かつ、ステップS230の“Q=Q-0”のQuery Adjustコマンドを受信した第一無線タグ20aの制御部24が、無線タグ読取装置10による第一無線タグ20aのタグIDの読取が成功したと判定し、第一無線タグ20aのLED28を消灯させる。
【0048】
ステップS240では、無線タグ読取装置10が、ステップS230の“Q=Q-0”のQuery Adjustコマンドの送信後の所定時間以内に乱数RN16が受信されないため、パラメータQを1だけ減少させること(Q=Q-1)を示すQuery Adjustコマンドを送信する。これにより、パラメータQの値は“0”に変更されるため、無線タグ20では必ず“0”の乱数が発生することになる。一方で、LED28が消灯した後の無線タグ20の制御部24は乱数を発生しない。
【0049】
よって、ステップS245では、無線タグ読取装置10が、ステップS240の“Q=Q-1”のQuery Adjustコマンド(つまり、パラメータQを“0”に変更するQuery Adjustコマンド)の送信後の所定時間以内に乱数RN16が受信されないため、タグIDの読取が失敗している無線タグ20が存在しないと判定し、タグIDの読取を終了する。
【0050】
以上のように、本開示の無線タグは、第一アンテナ(実施例の第一アンテナ21)と、第二アンテナ(実施例の第二アンテナ26)と、LED(実施例のLED28)と、制御部(実施例の制御部24)とを有する。第一アンテナは、第一周波数を有する第一電波を送受信可能である。第二アンテナは、第一周波数と異なる第二周波数を有する第二電波を受信可能である。LEDは、第二アンテナによって第二電波が受信されることにより発生した電流により点灯する。制御部は、第一アンテナによって第一電波が受信されることにより発生した電流により駆動し、第一アンテナから無線タグ読取装置へ送信される信号を生成する。
【0051】
例えば、第一周波数は、UHF帯の周波数であり、第二周波数は、WiFi(登録商標)規格による通信に使用される周波数帯の周波数、または、携帯電話の通信規格による通信に使用される周波数帯の周波数である。
【0052】
こうすることで、バッテリーを搭載することなくLEDを点灯可能な無線タグを提供できる。また、LEDは、無線タグ読取装置との通信に使用される第一周波数と異なる第二周波数を有する第二電波が第二アンテナによって受信されることにより発生した電流により点灯するため、無線タグと無線タグ読取装置との間の通信性能に影響を受けずに点灯することができる。
【0053】
また、制御部は、無線タグ読取装置から送信され第一アンテナによって受信されるコマンドに基づいて無線タグ読取装置によるタグIDの読取が成功したと判定したときにLEDを消灯させる。
【0054】
こうすることで、オペレータは、LEDが点灯している無線タグをタグIDの読取に失敗した無線タグとして識別することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 無線タグシステム
10 無線タグ読取装置
20 無線タグ
21 第一アンテナ
22 第一給電部
23 無線通信部
24 制御部
25 記憶部
26 第二アンテナ
27 第二給電部
28 LED
図1
図2
図3A
図3B