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  • 特許-エレベーターの地震情報表示システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-14
(45)【発行日】2025-03-25
(54)【発明の名称】エレベーターの地震情報表示システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/02 20060101AFI20250317BHJP
   B66B 3/00 20060101ALI20250317BHJP
【FI】
B66B5/02 P
B66B3/00 G
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021143150
(22)【出願日】2021-09-02
(65)【公開番号】P2023036227
(43)【公開日】2023-03-14
【審査請求日】2023-11-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】關 真一
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-210713(JP,A)
【文献】特開2017-109830(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0213013(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00-3/02;5/00-5/28
G08B 21/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターのかごに設けられ、前記エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、前記地震時管制運転が行われた時から予め設定された時間である地震情報報知時間が経過するまで、再び地震が発生した場合に前記エレベーターが前記地震時管制運転を行うことを示す情報である地震時管制運転情報を表示する表示装置を備えているエレベーターの地震情報表示システム。
【請求項2】
前記地震時管制運転が行われた場合に、地震情報を外部から取得する地震情報取得装置をさらに備え、
前記表示装置は、前記地震時管制運転が行われた時から前記地震情報報知時間が経過するまで、前記地震時管制運転情報および前記地震情報取得装置が取得した前記地震情報を表示する請求項1に記載のエレベーターの地震情報表示システム。
【請求項3】
前記地震情報には、前記地震が発生した時刻を示す情報と、前記地震が発生した震源地を示す情報と、前記エレベーターが設置されている地域の震度を示す情報とが含まれている請求項2に記載のエレベーターの地震情報表示システム。
【請求項4】
前記表示装置は、前記地震時管制運転が行われた時から前記地震情報報知時間が経過する前に新たに前記地震時管制運転が行われた場合に、新たに前記地震時管制運転が行われた時から前記地震情報報知時間が経過するまで、前記地震時管制運転情報を表示する請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のエレベーターの地震情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベーターの地震情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地震を感知する地震感知器を備え、地震感知器が地震を感知した場合に、地震時管制運転を行うエレベーターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平2-123083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地震が発生した場合に、地震感知器が地震を感知して、エレベーターが地震時管制運転を行う。これにより、利用者がかごの中に閉じ込められることが防止される。エレベーターの地震時管制運転が行われた後に、作業者がエレベーターの復旧作業を行う。作業者によるエレベーターの復旧作業が行われた後に、エレベーターが通常運転を再開する。
【0005】
大規模地震が発生した場合に、その大規模地震が発生してからある程度の時間が経過するまでの間に、エレベーターが地震時管制運転を行う規模の余震が発生する可能性がある。しかしながら、エレベーターの利用者の中には、再び地震が発生した場合にかごの中に閉じ込められてしまうという不安をいだく利用者がいる。このような不安をいだく利用者は、大規模地震が発生してからある程度の時間が経過するまでエレベーターを利用することを回避してしまうという問題点があった。
【0006】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、かごの中に閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができるエレベーターの地震情報表示システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るエレベーターの地震情報表示システムは、エレベーターのかごに設けられ、エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、地震時管制運転が行われた時から予め設定された時間である地震情報報知時間が経過するまで、再び地震が発生した場合にエレベーターが地震時管制運転を行うことを示す情報である地震時管制運転情報を表示する表示装置を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るエレベーターの地震情報表示システムによれば、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態1に係るエレベーターの地震情報表示システムを備えたエレベーターを示すブロック図である。
図2図1のエレベーターの要部を示す構成図である。
図3図1のエレベーターの地震情報表示システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターの地震情報表示システムを備えたエレベーターを示すブロック図である。図2は、図1のエレベーターの要部を示す構成図である。エレベーターは、利用者が乗り降りするかご1を備えている。
【0011】
かご1は、かご本体101と、かごドア102とを有している。かご本体101には、利用者が通過するかご出入口103が形成されている。かごドア102は、かご出入口103の間口方向Aに移動可能となっている。かごドア102が移動することによって、かごドア102がかご出入口103を開閉する。かごドア102が移動することによって、かご1の状態は、戸閉状態と戸開状態との間で切り替えられる。戸開状態は、かご出入口103が開いている状態であり、戸閉状態は、かご出入口103がかごドア102によって閉じられている状態である。
【0012】
また、エレベーターは、エレベーター制御盤2を備えている。かご1の移動およびかごドア102の移動は、エレベーター制御盤2によって制御される。
【0013】
また、エレベーターは、かご操作盤3と、スピーカ装置4とを備えている。かご操作盤3およびスピーカ装置4のそれぞれは、かご本体101の袖壁104に設けられている。
【0014】
かご操作盤3は、かご1に乗った利用者に操作される。かご操作盤3には、エレベーターが設置されている建物が有する複数の階のそれぞれに対応した複数の釦301を有している。かご操作盤3が操作された場合に、かご操作盤3が操作された情報がエレベーター制御盤2に入力される。かご操作盤3が操作された情報には、操作された釦301を特定する情報が含まれる。
【0015】
エレベーター制御盤2は、かご操作盤3が操作された情報を用いて、かご1を行先階に移動させる。したがって、かご1に乗った利用者がかご操作盤3を操作することによって、かご1が行先階に移動する。行先階は、操作された釦301に対応する階である。
【0016】
スピーカ装置4は、かご1に乗った利用者に対して、アナウンスを行う。スピーカ装置4によるアナウンスは、エレベーター制御盤2によって制御される。
【0017】
また、エレベーターは、地震感知器5と、地震情報表示システム6とを備えている。
【0018】
地震感知器5は、エレベーターが設置されている建物が建てられている地域の地震を感知する。地震感知器5が地震を感知した場合に、地震感知器5の感知結果がエレベーター制御盤2に入力される。この例では、震度が4以上の地震が発生した場合に、地震感知器5が地震を感知するようになっている。なお、地震感知器5は、震度が3以下の地震が発生した場合にも地震を感知してもよい。
【0019】
地震感知器5の感知結果がエレベーター制御盤2に入力された場合に、エレベーター制御盤2は、かご1を最寄り階に移動させて、かご1の状態を戸開状態にする。かご1が最寄り階に移動して、かご1の状態が戸開状態になるエレベーターの運転をエレベーターの地震時管制運転という。
【0020】
地震が発生した場合に、エレベーターの地震時管制運転が行われることによって、エレベーターの利用者がかご1の中に閉じ込められる故障であるかご閉じ込め故障が発生することが防止される。
【0021】
エレベーターの地震時管制運転が行われた後に、作業者がエレベーターの復旧作業を行う。作業者によるエレベーターの復旧作業が行われた後に、エレベーターが通常運転を再開する。
【0022】
地震情報表示システム6は、表示装置601と、地震情報取得装置602と、制御装置603とを備えている。
【0023】
表示装置601は、かご本体101の袖壁104に設けられている。表示装置601は、エレベーターが設置されている建物が商業施設である場合に、建物の各階にある複数の店のそれぞれの案内情報を表示する。
【0024】
また、表示装置601は、画像を表示するモニタを有している。表示装置601は、地震時管制運転情報を表示する。地震時管制運転情報は、地震が発生した場合にエレベーターが地震時管制運転を行うことを示す情報である。地震時管制運転情報としては、地震が発生した場合に、かごが最寄り階に移動して、かごの状態が戸開状態になる運転をエレベーターが行う動画が挙げられる。すなわち、地震時管制運転情報としては、地震が発生した場合に、エレベーターが地震時管制運転を行う動画が挙げられる。エレベーターが地震時管制運転を行う動画には、かごが最寄り階に移動して、かごの状態が戸開状態になる様子、かごの中の利用者が最寄り階に避難する様子などが示されている。なお、地震時管制運転情報は、動画に限らず、静止画であってもよい。
【0025】
地震時管制運転情報が表示装置601に表示されることによって、地震が発生した場合にエレベーターの利用者がかご1に閉じ込められてしまうというエレベーターの利用者の不安を解消することができる。
【0026】
地震情報取得装置602は、通信装置から構成されている。地震情報取得装置602は、外部である情報センタ7との間で通信可能となっている。地震が発生した場合に、情報センタ7には、地震情報群が入力されようになっている。
【0027】
情報センタ7に入力される地震情報群には、地震が発生した時刻を示す情報と、地震が発生した震源地を示す情報と、複数の地域のそれぞれの震度を示す情報とが含まれている。
【0028】
地震情報取得装置602は、情報センタ7から地震情報を取得する。地震情報取得装置602が情報センタ7から取得する地震情報は、情報センタ7に入力された地震情報群の一部である。具体的には、地震情報取得装置602が情報センタ7から取得する地震情報は、地震が発生した時刻を示す情報と、地震が発生した震源地を示す情報と、このエレベーターが設置されている地域の震度を示す情報とが含まれている。なお、地震情報取得装置602が情報センタ7から取得する地震情報は、情報センタ7に入力された地震情報群と同一であってもよい。
【0029】
制御装置603は、表示装置601および地震情報取得装置602のそれぞれを制御する。エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、エレベーター制御盤2から制御装置603に、地震時管制運転実施情報が入力される。地震時管制運転実施情報は、エレベーターの地震時管制運転が行われたことを示す情報である。
【0030】
地震時管制運転実施情報が制御装置603に入力された場合に、制御装置603は、地震時管制運転が行われた時から予め設定された時間である地震情報報知時間が経過するまで、表示装置601に地震時管制運転情報を表示させる。したがって、地震が発生してから地震情報報知時間が経過するまでエレベーターを利用することを利用者が回避することを抑制することができる。地震情報報知時間としては、例えば、1週間が設定されている。なお、地震情報報知時間は、1週間に限らず、任意の時間が設定可能となっている。また、地震情報報知時間は、発生した地震の規模に対応して変化してもよい。具体的には、大規模地震が発生した場合の地震情報報知時間は、小規模地震が発生した場合の地震情報報知時間よりも長くてもよい。
【0031】
地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過する前に新たに地震時管制運転が行われた場合に、新たに地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、制御装置603は表示装置601に地震時管制運転情報を表示させる。大規模地震が発生した場合には、その大規模地震が発生してからある程度の時間が経過するまでに、エレベーターが地震時管制運転を行う規模の余震が発生する可能性がある。したがって、大規模地震が発生し、その後に余震が発生した場合に、余震の発生に対応して、表示装置601が地震時管制運転情報を表示する。
【0032】
地震時管制運転実施情報が制御装置603に入力された場合に、制御装置603は、地震情報を情報センタ7から地震情報取得装置602に取得させる。地震情報取得装置602による地震情報の取得は、地震が発生するたびに行われる。したがって、地震情報取得装置602は、常に新しい地震情報を取得する。
【0033】
また、地震時管制運転実施情報が制御装置603に入力された場合に、制御装置603は、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、地震情報取得装置602が取得した地震情報を表示装置601に表示させる。したがって、地震が発生してから地震情報報知時間が経過するまでエレベーターを利用する利用者に対して地震への備えを促すことができる。
【0034】
地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過する前に新たに地震時管制運転が行われた場合に、新たに地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、制御装置603は表示装置601に地震情報を表示させる。したがって、大規模地震が発生し、その後に余震が発生した場合に、余震の発生に対応して、表示装置601が地震情報を表示する。
【0035】
表示装置601による地震時管制運転情報および地震情報の表示は、地震が発生し、エレベーターの地震時管制運転が行われ、作業者の復旧作業が行われ、エレベーターが通常運転を再開した後に開始される。なお、表示装置601による地震時管制運転情報および地震情報の表示は、地震が発生し、エレベーターの地震時管制運転が行われた後に開始されてもよい。
【0036】
なお、スピーカ装置4は、表示装置601の地震時管制運転情報および地震情報のそれぞれの表示のタイミングに合わせて、地震時管制運転情報に対応する音声および地震情報に対応する音声を発する。
【0037】
次に、エレベーターの地震情報表示システム6の動作について説明する。図3は、図1のエレベーターの地震情報表示システム6の動作を示すフローチャートである。
【0038】
まず、ステップS101において、地震時管制運転判定工程が行われる。地震時管制運転判定工程では、制御装置603は、エレベーターの地震時管制運転が行われたか否かを判定する。制御装置603による地震時管制運転の有無の判定は、エレベーター制御盤2から制御装置603に地震時管制運転実施情報が入力されたか否かに基づいて行われる。
【0039】
ステップS101において、地震時管制運転が行われていないと制御装置603に判定された場合に、ステップS101の処理が繰り返される。
【0040】
一方、ステップS101において、地震時管制運転が行われたと制御装置603に判定された場合に、ステップS102において、地震情報取得工程が行われる。地震情報取得工程では、地震情報取得装置602は、情報センタ7から地震情報を取得する。
【0041】
その後、ステップS103において、表示開始工程が行われる。表示開始工程では、表示装置601は、地震時管制運転情報および地震情報を表示する。エレベーターが設置されている建物が商業施設であり、建物の各階にある複数の店のそれぞれの案内情報を表示装置601が表示している場合には、表示装置601による案内情報の表示が停止して、表示装置601が地震時管制運転情報および地震情報を表示する。言い換えれば、表示装置601は、通常の表示を停止して、地震時管制運転情報および地震情報を表示する。
【0042】
その後、ステップS104において、地震情報報知時間経過判定工程が行われる。地震情報報知時間経過判定工程では、制御装置603は、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過したか否かを判定する。
【0043】
ステップS104において、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過していないと制御装置603に判定された場合に、ステップS104の処理が繰り返される。
【0044】
一方、ステップS104において、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過したと制御装置603に判定された場合に、ステップS105において、表示終了工程が行われる。表示終了工程では、表示装置601は、地震時管制運転情報および地震情報の表示を終了する。以上により、エレベーターの地震情報表示システムの動作が終了する。
【0045】
以上説明したように、実施の形態1に係るエレベーターの地震情報表示システム6は、エレベーターのかご1に設けられた表示装置601を備えている。エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、表示装置601は地震時管制運転情報を表示する。この構成によれば、利用者が表示装置601を見ることによって、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができる。
【0046】
また、エレベーターの地震情報表示システム6は、地震時管制運転が行われた場合に、地震情報を情報センタ7から取得する地震情報取得装置602を備えている。地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、表示装置601は、地震時管制運転情報および地震情報取得装置602が取得した地震情報を表示する。この構成によれば、利用者が表示装置601を見ることによって、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができるとともに、地震情報を利用者に知らせることができる。
【0047】
また、地震情報には、地震が発生した時刻を示す情報と、地震が発生した震源地を示す情報と、このエレベーターが設置されている地域の震度を示す情報とが含まれている。この構成によれば、利用者が表示装置601を見ることによって、利用者に対して、地震が発生した時刻を示す情報と、地震が発生した震源地を示す情報と、このエレベーターが設置されている地域の震度を示す情報を知らせることができる。
【0048】
また、表示装置601は、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過する前に新たに地震時管制運転が行われた場合に、新たに地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、地震時管制運転情報を表示する。この構成によれば、新たに地震時管制運転が行われた場合に、新たに地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、利用者が表示装置601を見ることによって、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態1では、かご1に設けられた表示装置601を備えた地震情報表示システム6の構成について説明した。しかしながら、かご1に設けられた表示装置601に加えて、乗場に設けられた表示装置を備えた地震情報表示システム6の構成であってもよい。この場合に、乗場に設けられた表示装置は、かご1に設けられた表示装置601と同一の構成となっている。したがって、乗場に設けられた表示装置は、かご1に設けられた表示装置601と同様に、エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、地震時管制運転情報を表示する。この構成によれば、乗場に設けられた表示装置を利用者が見ることによって、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができる。なお、乗場に設けられた表示装置は、かご1設けられた表示装置601と同様に、エレベーターの地震時管制運転が行われた場合に、地震時管制運転が行われた時から地震情報報知時間が経過するまで、地震時管制運転情報および地震情報を表示してもよい。この構成によれば、乗場に設けられた表示装置を利用者が見ることによって、かごに閉じ込められてしまうという利用者の不安を解消することができるとともに、地震情報を利用者に知らせることができる。
【符号の説明】
【0050】
1 かご、2 エレベーター制御盤、3 かご操作盤、4 スピーカ装置、5 地震感知器、6 地震情報表示システム、7 情報センタ、101 かご本体、102 かごドア、103 かご出入口、104 袖壁、301 釦、601 表示装置、602 地震情報取得装置、603 制御装置。
図1
図2
図3