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特許7651088リアルタイム照度一定調整システム及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-17
(45)【発行日】2025-03-26
(54)【発明の名称】リアルタイム照度一定調整システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/11 20200101AFI20250318BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20250318BHJP
【FI】
H05B47/11
F21V23/00 113
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024008375
(22)【出願日】2024-01-23
【審査請求日】2024-01-23
(31)【優先権主張番号】202311324633.3
(32)【優先日】2023-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】王榕輝
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-301966(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105430808(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0116945(KR,A)
【文献】特開2013-33699(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113329550(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0088569(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第114401568(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 47/00
F21V 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1照度一定制御器、前記第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含み、前記光源が光線を発し、前記第1照度検出器が第1位置に設置され、前記第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する照明装置と、
第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含み、前記第2照度検出器は、前記第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、前記第2照度一定制御器は、前記第2照度値を前記第1照度一定制御器に送信し、前記第1照度一定制御器は、前記第1照度値及び前記第2照度値に基づいて前記第1位置及び前記第2位置の照度変換パラメータを計算する照度調整装置と、
を備えることを特徴とするリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項2】
前記第1照度一定制御器は、目標照度値を受信し、前記光源の明るさを徐々に調整し、且つ前記第1照度検出器の照度検出値及び前記照度変換パラメータに基づいて前記第2位置の現在照度値を計算し、前記第1照度一定制御器は、前記第2位置の前記現在照度値が前記目標照度値に等しい場合に前記光源の明るさの調整を停止することを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項3】
前記第1照度一定制御器は、環境光線が変化する時に前記光源の明るさを徐々に調整し、且つ前記第1照度検出器の前記照度検出値及び前記照度変換パラメータに基づいて前記第2位置の前記現在照度値を計算し、前記第1照度一定制御器は、前記第2位置の前記現在照度値が前記目標照度値に等しい場合に前記光源の明るさの調整を停止することを特徴とする請求項2に記載のリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項4】
前記照度変換パラメータは、前記第2照度値及び前記第1照度値の比値であることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項5】
前記照明装置は、グローブを更に含み、前記第1照度一定制御器及び前記光源は、前記グローブ内に設置され、前記第1照度検出器は、前記グローブの外面又は前記グローブの内面に設置されることを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項6】
前記第2位置と前記光源との距離は、前記第1位置と前記光源との距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のリアルタイム照度一定調整システム。
【請求項7】
照明装置の光源によって光線を発するステップと、
前記照明装置の第1照度検出器によって第1位置の照度を検出し、第1照度値を生成するステップと、
照度調整装置の第2照度検出器によって第2位置の照度を検出し、第2照度値を生成するステップと、
前記照度調整装置の第2照度一定制御器を介して前記第2照度値を前記照明装置の第1照度一定制御器に送信するステップと、
前記照明装置の前記第1照度一定制御器は、前記第1照度値及び前記第2照度値に基づいて前記第1位置及び前記第2位置の照度変換パラメータを計算するステップと、
を含むことを特徴とするリアルタイム照度一定調整方法。
【請求項8】
前記照明装置の前記第1照度一定制御器を介して目標照度値を受信し、前記照明装置の前記光源の明るさを徐々に調整するステップと、
前記照明装置の前記第1照度一定制御器によって前記第1照度一定制御器の照度検出値及び前記照度変換パラメータに基づいて前記第2位置の現在照度値を計算するステップと、
前記照明装置の前記第1照度一定制御器を介して前記第2位置の前記現在照度値が前記目標照度値に等しい場合に前記光源の明るさの調整を停止するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項7に記載のリアルタイム照度一定調整方法。
【請求項9】
前記照明装置の前記第1照度一定制御器を介して環境光線が変化する時に前記照明装置の前記光源の明るさを徐々に調整するステップと、
前記照明装置の前記第1照度一定制御器によって前記第1照度検出器の前記照度検出値及び前記照度変換パラメータに基づいて前記第2位置の前記現在照度値を計算するステップと、
前記照明装置の前記第1照度一定制御器によって前記第2位置の前記現在照度値が前記目標照度値に等しい場合に前記光源の明るさの調整を停止するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項8に記載のリアルタイム照度一定調整方法。
【請求項10】
前記照度変換パラメータは、前記第2照度値と前記第1照度値の比値であることを特徴とする請求項7に記載のリアルタイム照度一定調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照度調整システム、特にリアルタイム照度一定調整システムに関する。本発明は、更に、リアルタイム照度一定調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に伴い、人々の生活の質に対する要求も日々高まっている。同時に、照明システムもより使い易くなっている。照明システムは、屋内外の空間に必要な明るさを提供するだけでなく、ユーザの気分や作業効率にもある程度の影響を与える。
【0003】
さまざまな市場ニーズに応えるために、調光機能を備えた照明システムも開発されている。しかし、従来の照明システムの照明調整機能は複雑すぎ、照度一定効果を効果的に達成することができず、実際の応用の必要を満たすこともできない。したがって、効果的な照度一定調整システムをいかに提供するかが重要な課題となっている。
【0004】
中国特許出願公開第114051300号明細書及び中国特許出願公開第116321603号明細書は、いずれも照度調整技術を開示しているが、依然として従来技術の問題を効果的に解決できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】中国特許出願公開第114051300号明細書
【文献】中国特許出願公開第116321603号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、リアルタイム照度一定調整システム及びその方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に基づき、照明装置と照度調整装置を含むリアルタイム照度一定調整システムを提供する。照明装置は、第1照度一定制御器、第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含む。光源が光線を発する。第1照度検出器が第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。照度調整装置は、第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含む。第2照度検出器は、第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、第2照度一定制御器は、第2照度値を第1照度一定制御器に送信する。第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。
【0008】
本発明の一改良として、第1照度一定制御器は、目標照度値を受信し、光源の明るさを徐々に調整し、且つ第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。第1照度一定制御器は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止する。
【0009】
本発明の一改良として、第1照度一定制御器は、環境光線が変化する時に光源の明るさを徐々に調整し、且つ第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。第1照度一定制御器は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止する。
【0010】
本発明の一改良として、照度変換パラメータは、第2照度値及び第1照度値の比値である。
【0011】
本発明の一改良として、照明装置は、グローブを更に含む。第1照度一定制御器及び光源は、グローブ内に設置され、第1照度検出器は、グローブの外面又はグローブの内面に設置される。
【0012】
本発明の一改良として、第2位置と光源との距離は、第1位置と光源との距離よりも大きい。
【0013】
本発明の一改良として、照明装置の光源によって光線を発するステップと、照明装置の第1照度検出器によって第1位置の照度を検出し、第1照度値を生成するステップと、照度調整装置の第2照度検出器によって第2位置の照度を検出し、第2照度値を生成するステップと、照度調整装置の第2照度一定制御器を介して第2照度値を照明装置の第1照度一定制御器に送信するステップと、照明装置の第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算するステップと、を含むリアルタイム照度一定調整方法を提供する。
【0014】
本発明の一改良として、リアルタイム照度一定調整方法は、記照明装置の第1照度一定制御器を介して目標照度値を受信し、照明装置の光源の明るさを徐々に調整するステップと、照明装置の第1照度一定制御器によって第1照度一定制御器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算するステップと、照明装置の第1照度一定制御器を介して第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止するステップと、を更に含む。
【0015】
本発明の一改良として、リアルタイム照度一定調整方法は、照明装置の第1照度一定制御器を介して環境光線が変化する時に照明装置の光源の明るさを徐々に調整するステップと、照明装置の第1照度一定制御器によって第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算するステップと、照明装置の第1照度一定制御器によって第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止するステップと、を更に含む。
【0016】
本発明の一改良として、照度変換パラメータは、第2照度値と第1照度値の比値である。
【発明の効果】
【0017】
上記に基づいて、本発明の実施形態よるリアルタイム照度一定調整システム及びその方法は、1つ以上の利点を有する。
(1)本発明のリアルタイム照度一定調整システムは、照明装置と照度調整装置を含む。照明装置は、第1照度一定制御器、第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含む。光源が光線を発する。第1照度検出器が第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。照度調整装置は、第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含む。第2照度検出器は、第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、第2照度一定制御器は、第2照度値を第1照度一定制御器に送信する。第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。第1照度一定制御器は、目標照度値を受信し、光源の明るさを徐々に調整し、第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。第1照度一定制御器は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさを調整する。上記の照度変換メカニズムによって、リアルタイム照度一定調整システムは、照明装置の照度を常に目標照度値に維持し、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムは、実際の応用の必要を満たすことができる。
(2)本発明のリアルタイム照度一定調整システムは、特殊な照度変換メカニズムを有する。環境光線が変化する時、リアルタイム照度一定調整システムは、依然として上記照度変換メカニズムを介して照明装置の照度を常に目標照度値に維持させ、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムの応用をより広範にし、使用においても柔軟性をもたせる。
(3)本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照度調整装置は、初期設定プログラムを実行して照度変換パラメータの計算を完成した後に、取り外し又はオフにすることができるため、照度調整装置は、第2位置の照度の検出を持続する必要がない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムのエネルギー消費を効果的に低減し、リアルタイム照度一定調整システムを環境保護の要求及び将来の発展の趨勢に適合させることができる。
(4)本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照明装置の第1照度一定制御器は、直接、照明装置の電源から給電し、別途電池を必要としない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムの全体的コストを更に低減し且つリアルタイム照度一定調整システムのメンテナンスをより便利にさせることができる。このように、リアルタイム照度一定調整システムの信頼性を大幅に向上させることができる。
(5)本発明のリアルタイム照度一定調整システムの設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができる。したがって、リアルタイム照度一定調整システムは、より高い実用性を達成し、異なる応用の要求を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システムのブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システム動作状態の第1説明図である。
図3】本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システム動作状態の第2説明図である。
図4】本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システムの照明装置の構造説明図である。
図5】本発明の第2実施形態のリアルタイム照度一定調整方法の第1フロー図である。
図6】本発明の第2実施形態のリアルタイム照度一定調整方法の第2フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0020】
以下では、関連する図面を参照し、本発明のリアルタイム照度一定調整システム及びその方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システムのブロック図である。図に示すように、リアルタイム照度一定調整システム1は、照明装置11及び照度調整装置12を含む。
【0022】
照明装置11は、第1照度一定制御器111、第1通信回路112、第1照度検出器113及び光源114を含む。
【0023】
光源114は、第1照度一定制御器111に接続され、光線を発する。本実施形態では、光源114は、発光ダイオード(LED)であってよい。別の実施形態では、光源114は、発光ダイオードアレイ又はその他の類似の部材であってよい。
【0024】
第1照度検出器113は、第1照度一定制御器111に接続される。本実施形態では、第1照度検出器113は、光センサであってよい。別の実施形態では、第1照度検出器113は、他の照度を検出するセンサであってよい。
【0025】
第1通信回路112は、第1照度一定制御器111に接続される。本実施形態では、第1通信回路112は、ブルートゥース(Bluetooth)(商標登録)モジュールであってよい。他の実施形態では、第1通信回路112は、Zigbeeモジュール、WiFiモジュール又は他の類似の部材であってよい。
【0026】
第1照度一定制御器111は、CPU、マイクロコントローラ(MCU)、特定用途向け集積回路チップ(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他の類似の部材であってよい。
【0027】
照度調整装置12は、第2位置に設置され、第2照度一定制御器121、第2通信回路122及び第2照度検出器123を含む。
【0028】
第2通信回路122は、第2照度一定制御器121に接続される。本実施形態では、第2通信回路122は、ブルートゥースモジュールであってよい。他の実施形態では、第2通信回路122は、Zigbeeモジュール、WiFiモジュール又は他の類似の部材であってよい。
【0029】
第2照度検出器123は、第2照度一定制御器121に接続される。本実施形態では、第2照度検出器123は、光センサであってよい。他の実施形態では、第2照度検出器123は、他の照度検出に用いることができるセンサであってよい。
【0030】
第2照度一定制御器121は、CPU、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは他の類似の部材であってよい。
【0031】
図2は、本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システム動作状態の第1説明図である。図に示すように、照明装置11の第1照度検出器113は、第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値L1を生成する。本実施形態では、第1位置は、照明装置11のグローブの外面に位置することができる。他の実施形態では、第1位置は、照明装置11のグローブの内面に位置することができる。
【0032】
照度調整装置12の第2照度検出器123は、第2位置(即ち、目標位置)の照度を検出し、第2照度値L2を生成する。第2位置と光源114の距離は、第1位置と光源114の距離よりも大きい。照度調整装置12の第2照度一定制御器121は、第2照度値L2を照明装置11の第1照度一定制御器111に送信する。照明装置11の第1照度一定制御器111は、第1照度値L1及び第2照度値L2に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。照度変換パラメータは、第2照度値L2と第1照度値L1の比値は、以下の式(1)に示すとおりである。
L2=X×L1 (1)
ここで、Xは、照度変換パラメータを表す。以下のように、式(1)から式(2)を得ることができる。
X=L1/L2 (2)
【0033】
ユーザは、電子装置(スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等)を介して1つの所定の照度値を第2照度値L2として直接設定する。その後、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源114の明るさを、照度調整装置12の第2照度検出器123が検出した第2位置の照度が第2照度値L2に達するまで徐々にオズかさせることができる。最後に、照明装置11の第1照度一定制御器111は、第1照度値L1及び第2照度値L2に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。照度変換パラメータは、第1位置と第2位置の間の照度関係を表すことができる。
【0034】
照度変換パラメータを得た後、リアルタイム照度一定調整システム1は、特殊な照度変換メカニズムを実行することができる。ユーザは、電子装置を介して1つの目標照度値を設定し、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源114の明るさを徐々に調整し、且つ照明装置11の第1照度一定制御器111は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に照明装置11の光源114の明るさを調整する。
【0035】
上記の照度変換メカニズムによって、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照度変換パラメータ及び第1位置の照度検出値に基づいて第2位置の現在照度値を見積もり、照明装置11の光源114の明るさを徐々に調整する。その後、照明装置11の第1照度一定制御器111は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源114の明るさの調整を停止することができる。上記の照度変換メカニズムは、第2位置の現在照度値を見積もって照明装置11の照度を常に目標照度値に維持し、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システム1は、実際の応用の要求を満たすことができる。
【0036】
照度調整装置12は、初期設定プログラムを実行し、照度変換パラメータの計算を完成した後、取り外し又はオフにすることができるため、照度調整装置12は、第2位置の照度を検出し続ける必要がない。従って、リアルタイム照度一定調整システム1のエネルギー消費を効果的に低減し、リアルタイム照度一定調整システム1を更に環境保護の要求及び将来の発展の趨勢に適合させることができる。
【0037】
また、リアルタイム照度一定調整システム1の照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の電源から直接給電することができ、別途の電池を必要としない。従って、リアルタイム照度一定調整システム1の全体コストを更に低減でき且つリアルタイム照度一定調整システム1のメンテナンスをより便利にすることができる。このように、リアルタイム照度一定調整システム1の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0038】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のリアルタイム照度一定調整システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0039】
図3は、本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システム動作状態の第2説明図である。図に示すように、環境光線ELが変化する時(環境光線ELの明るさが増減する)、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源114の明るさを調整し、且つ照明装置11の第1照度検出器113の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。照明装置11の第1照度一定制御器111は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に照度装置11の光源114の明るさの調整を停止する。
【0040】
例えば、環境光線ELの明るさが増加する時、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源の明るさを減少させ、且つ照明装置11の第1照度検出器113の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在の照度値を計算する。照明装置11の第1照度一定制御器111は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に照明装置11の光源114の明るさの減少を停止する。
【0041】
反対に、環境光線ELの明るさが減少する時、照明装置11の第1照度一定制御器111は、照明装置11の光源114の明るさを増加させ、且つ照明装置11の第1照度検出器113の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。照明装置11の第1照度一定制御器111は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に照明装置11の光源114の明るさの増加を停止する。
【0042】
上記から分かるように、環境光線が変化する時、リアルタイム照度一定調整システム1は、依然として上記の照度変換メカニズムによって照明装置11の照度を常に目標照度値に維持し、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。したがって、リアルタイム照度一定調整システム1の応用をより広範にし、使用においても柔軟性ももたせることができる。
【0043】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のリアルタイム照度一定調整システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0044】
図4は、本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システムの照明装置の構造説明図である。図に示すように、照明装置11は、相互に接続されるグローブ115及び照明器具本体116を更に含むことができる。第1照度一定制御器111、第1通信回路112及び光源114は、グローブ115内に設置することができ、グローブ115及び照明器具本体116の間に位置する。第1照度検出器113は、グローブ115の外面(第1位置)に設置することができる。別の実施形態では、第1位置は、グローブ115の内面であってもよい。
【0045】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のリアルタイム照度一定調整システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0046】
なお、従来の照明システムの照明調整機能は複雑すぎ、照度一定効果を効果的に達成することができず、実際の応用の必要を満たすこともできない。これに対し、本発明の第1実施形態に基づき、本発明の照度一定調整システムは、照明装置と照度調整装置を含む。照明装置は、第1照度一定制御器、第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含む。光源が光線を発する。第1照度検出器が第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。照度調整装置は、第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含む。第2照度検出器は、第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、第2照度一定制御器は、第2照度値を第1照度一定制御器に送信する。第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。第1照度一定制御器は、目標照度値を受信し、光源の明るさを徐々に調整し、第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。第1照度一定制御器は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさを調整する。上記の照度変換メカニズムによって、リアルタイム照度一定調整システムは、照明装置の照度を常に目標照度値に維持し、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムは、実際の応用の必要を満たすことができる。
【0047】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムは、特殊な照度変換メカニズムを有する。環境光線が変化する時、リアルタイム照度一定調整システムは、依然として上記照度変換メカニズムを介して照明装置の照度を常に目標照度値に維持させ、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムの応用をより広範にし、使用においても柔軟性をもたせる。
【0048】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照度調整装置は、初期設定プログラムを実行して照度変換パラメータの計算を完成した後に、取り外し又はオフにすることができるため、照度調整装置は、第2位置の照度の検出を持続する必要がない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムのエネルギー消費を効果的に低減し、リアルタイム照度一定調整システムを環境保護の要求及び将来の発展の趨勢に適合させることができる。
【0049】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照明装置の第1照度一定制御器は、直接、照明装置の電源から給電し、別途電池を必要としない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムの全体的コストを更に低減し且つリアルタイム照度一定調整システムのメンテナンスをより便利にさせることができる。このように、リアルタイム照度一定調整システムの信頼性を大幅に向上させることができる。
【0050】
更に、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができる。したがって、リアルタイム照度一定調整システムは、より高い実用性を達成し、異なる応用の要求を満たすことができる。以上のことから、本発明の第1実施形態のリアルタイム照度一定調整システムは、確かに優れた技術的成果を達成できることがわかる。
【0051】
図5は、本発明の第2実施形態のリアルタイム照度一定調整方法の第1フロー図である。図に示すように、本実施形態のリアルタイム照度一定調整方法は、以下のステップを含む。
ステップS51:照明装置の光源を介して光線を発し、照明装置の第1照度検出器によって第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。
ステップS52:照度調整装置の第2照度検出器によって第2位置の照度を検出して第2照度値を生成する。
ステップS53:照度調整装置の第2照度一定制御器を介して第2の照度値を照明装置の第1照度一定制御器に送信する。
ステップS54:照明装置の第1照度定数制御器によって第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。
ステップS55:照明装置の第1照度一定制御器を介して目標照度値を受信し、照明装置の光源の明るさを徐々に調整する。
ステップS56:照明装置の第1照度一定制御器によって第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。
ステップS57:照明装置の前記第1照度一定制御器を介して第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止する。
【0052】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のリアルタイム照度一定調整方法に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0053】
本発明に記載する方法のステップは、特定の順序で示され説明されているが、各方法の操作の順序は変更されてもよく、一部のステップを逆の順序で実行したり、他のステップと同時に実行してもよい。別の実施形態では、異なるステップを間歇的に及び/又は交互に実施してもよい。
【0054】
図6は、本発明の第2実施形態のリアルタイム照度一定調整方法の第2フロー図である。図に示すように、本実施形態のリアルタイム照度一定調整方法は、以下のステップを更に含む。
ステップS61:照明装置の第1照度一定制御器を介して環境光線が変化する時に照明装置の光源の明るさを徐々に調整する。
ステップS62:照明装置の第1照度一定制御器によって第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。
ステップS63:照明装置の第1照度一定制御器を介して第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさの調整を停止する。
【0055】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態のリアルタイム照度一定調整方法に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0056】
本発明に記載する方法のステップは、特定の順序で示され説明されているが、各方法の操作の順序は変更されてもよく、一部のステップを逆の順序で実行したり、他のステップと同時に実行してもよい。別の実施形態では、異なるステップを間歇的に及び/又は交互に実施してもよい。
【0057】
まとめると、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に基づき、本発明の照度一定調整システムは、照明装置と照度調整装置を含む。照明装置は、第1照度一定制御器、第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含む。光源が光線を発する。第1照度検出器が第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。照度調整装置は、第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含む。第2照度検出器は、第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、第2照度一定制御器は、第2照度値を第1照度一定制御器に送信する。第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。第1照度一定制御器は、目標照度値を受信し、光源の明るさを徐々に調整し、第1照度検出器の照度検出値及び照度変換パラメータに基づいて第2位置の現在照度値を計算する。第1照度一定制御器は、第2位置の現在照度値が目標照度値に等しい場合に光源の明るさを調整する。上記の照度変換メカニズムによって、リアルタイム照度一定調整システムは、照明装置の照度を常に目標照度値に維持し、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムは、実際の応用の必要を満たすことができる。
【0058】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムは、特殊な照度変換メカニズムを有する。環境光線が変化する時、リアルタイム照度一定調整システムは、依然として上記照度変換メカニズムを介して照明装置の照度を常に目標照度値に維持させ、リアルタイム照度一定の効果を達成することができる。従って、リアルタイム照度一定調整システムの応用をより広範にし、使用においても柔軟性をもたせる。
【0059】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照度調整装置は、初期設定プログラムを実行して照度変換パラメータの計算を完成した後に、取り外し又はオフにすることができるため、照度調整装置は、第2位置の照度の検出を持続する必要がない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムのエネルギー消費を効果的に低減し、リアルタイム照度一定調整システムを環境保護の要求及び将来の発展の趨勢に適合させることができる。
【0060】
また、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの照明装置の第1照度一定制御器は、直接、照明装置の電源から給電し、別途電池を必要としない。したがって、リアルタイム照度一定調整システムの全体的コストを更に低減し且つリアルタイム照度一定調整システムのメンテナンスをより便利にさせることができる。このように、リアルタイム照度一定調整システムの信頼性を大幅に向上させることができる。
【0061】
更に、本発明のリアルタイム照度一定調整システムの設計は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができる。したがって、リアルタイム照度一定調整システムは、より高い実用性を達成し、異なる応用の要求を満たすことができる。
【0062】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 リアルタイム照度一定調整システム
11 照明装置
111 第1照度一定制御器
112 第1通信回路
113 第1照度検出器
114 光源
115 グローブ
116 照明器具本体
12 照度調整装置
121 第2照度一定制御器
122 第2通信回路
123 第2照度検出器
L1 第1照度値
L2 第2照度値
EL 環境光線
S52 ステップ
S53 ステップ
S54 ステップ
S55 ステップ
S56 ステップ
S57 ステップ
S61 ステップ
S62 ステップ
S63 ステップ
【要約】
【課題】リアルタイム照度一定調整システム及びその方法を提供する。
【解決手段】
リアルタイム照度一定調整システムは、照明装置と照度調整装置を含む。照明装置は、第1照度一定制御器、第1照度一定制御器と接続する光源および第1照度検出器を含む。光源が光線を発する。第1照度検出器が第1位置に設置され、第1位置の照度を検出して第1照度値を生成する。照度調整装置は、第2位置に設置され、互いに接続する第2照度一定制御器及び第2照度検出器を含む。第2照度検出器は、第2位置の照度を検出して第2照度値を生成し、第2照度一定制御器は、第2照度値を第1照度一定制御器に送信する。第1照度一定制御器は、第1照度値及び第2照度値に基づいて第1位置及び第2位置の照度変換パラメータを計算する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6