(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-17
(45)【発行日】2025-03-26
(54)【発明の名称】会議システム、スピーカー装置。
(51)【国際特許分類】
A47B 13/00 20060101AFI20250318BHJP
A47B 96/18 20060101ALI20250318BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20250318BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20250318BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20250318BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B96/18 Z
A47B13/08 A
H04R3/00 310
H04R3/00 320
H04R1/02 103E
H04R1/02 107
(21)【出願番号】P 2021020260
(22)【出願日】2021-02-10
【審査請求日】2024-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000223182
【氏名又は名称】TOA株式会社
(72)【発明者】
【氏名】空山 雅一
(72)【発明者】
【氏名】藤井 克弥
(72)【発明者】
【氏名】竹本 悠平
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-133724(JP,A)
【文献】特開2003-203275(JP,A)
【文献】特開2007-167304(JP,A)
【文献】特開平11-331966(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0115698(US,A1)
【文献】中国実用新案第212437784(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/00- 41/06
A47B 91/00- 97/08
H04R 3/00- 3/14
H04R 1/00- 1/08
H04R 1/12- 1/14
H04R 1/42- 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルと、収音装置と、放音装置からなる会議システムにおいて、
前記テーブルは、
天板と、
前記天板を支持する支持部からなり、
前記天板は、
上面に前記収音装置を備え、
下面に前記放音装置を備え、
前記放音装置は、
第1スピーカーユニットと、第2スピーカーユニットの少なくとも2以上のスピーカーユニットからなり、
前記第1スピーカーユニットは、前記天板と対向する方向に放音するように備えられ、
前記第2スピーカーユニットは、前記第1スピーカーユニットの放音方向とは異なる上面以外の方向に放音するように備えられることを
特徴とする会議システム。
【請求項2】
前記第1スピーカーユニットは、振動板と、エキサイターを備えることを特徴とする請求項1に記載の会議システム。
【請求項3】
前記第1スピーカーユニットは、高域以外の音響信号が入力され、
前記第2スピーカーユニットは、高域の音響信号が入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の会議システム。
【請求項4】
前記収音装置は、2以上のマイクロフォンからなることを特徴とする請求項1~3に記載の会議システム。
【請求項5】
前記収音装置は、
前記天板に埋め込まれていることを特徴とする請求項1~4に記載の会議システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放音装置からなる会議システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会議になどで使用されるテーブルの天板に加振器を設けて、天板自体を振動させることで音響を放音するものがあった(例えば特許文献1)。さらに、前記天板にはマイクロフォンも備えられ、これにより対話者間が遠隔地であっても会議を行うことができるようになった。
【0003】
ところで、近年ではインフルエンザや未知のウィルスの感染症予防対策のため、複数人の話者が集まって会議する場合は飛沫感染予防のため、テーブルにパーテーションなどの仕切り板を設置して会議を行うことがある。
【文献】特開2007-167304
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述した構成では、テーブルの天板に備えら加振器による振動による干渉を防ぐため、マイクロフォン周辺に緩衝材を準備しなけなければならなかった。さらに、天板から放音された音響をマイクロフォンが収音した場合に、ハウリングを起こす可能性があるため、ハウリングを抑えるための装置を準備しなけなければならなかった。
【0005】
さらに、前述した構成では、テーブルの天板が振動するため、天板上に機器などのパソコンや物を置くことができなかった。
【0006】
上記問題を解決するために本発明は、テーブルの天板に備えら加振器による振動による干渉を防ぐため、マイクロフォン周辺に緩衝材を準備したり、天板から放音された音響をマイクロフォンが収音した場合にハウリングを起こさないように、ハウリング抑制装置を準備したりする必要がなくなり、また、パソコンや飛沫感染予防のためにテーブルの天板上に飛沫感染予防のためのパーテーションなどの仕切り板を設置できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの側面から提供される会議システムは、テーブルと収音装置と放音装置を備える会議装置であって、前記テーブルは、天板と前記天板を支持する支持部からなり、前記天板は、上面に前記収音装置と、下面に前記放音装置が備えられ、前記放音装置は上面以外に放音するように構成される。
【0008】
本発明の実施形態にかかる会議システムの一例では、前記放音装置は、第1スピーカーユニットと、第2スピーカーユニットの少なくとも2以上のスピーカーユニットからなり、前記第1スピーカーユニットは、前記天板と対抗する方向に放音するように備えられ、前記第2スピーカーユニットは、前記第1スピーカーユニットの放音方向とは異なる上面以外の方向に放音するように構成してもよい。また、前記放音装置の別の例は、前記第1スピーカーユニットには、高域以外の音響信号が入力され、第2スピーカーユニットには、高域の音響信号が入力されるようにしてもよい。また、前記収音装置別の例は、2以上のマイクロフォンにより構成されてもよい。また、前記収音装置は、前記天板に埋め込まれているように構成してもよい。
【0009】
本発明の一つの側面から提供されるスピーカー装置は、振動板と、エキサイターと、スピーカーユニットからなるスピーカー装置において、前記振動板は、放音方向と対抗する面に前記エキサイターを取り付けて、前記振動板を振動させて放音し、前記スピーカーユニットは、前記エキサイターを備えた前記振動板の放音方向とは異なる上面以外の方向に放音するよう備えることを特徴とするスピーカー装置に構成される。
【0010】
本発明の実施形態にかかるスピーカー装置の一例では、前記エキサイターは高域以外の音響信号が入力され、前記スピーカーユニットは高域の音響信号が入力されるように構成してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、例えば会議などに使用されるテーブルの天板に備えら加振器による振動による干渉を防ぐため、マイクロフォン周辺に緩衝材を準備したり、天板から放音された音響をマイクロフォンが収音した場合にハウリングを起こさないように、ハウリング抑制装置を準備したりする必要がなくなり、また、飛沫感染予防のためにテーブルの天板上に飛沫感染予防のためのパーテーションなどの仕切り板を設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態を示した図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態を示した図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態において、遠隔地と会議を行う場合の音響信号の送受信に関する簡易図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態を示した図である。
【
図5】
図5は、本発明を実施形態において、第1スピーカーユニット31の正面図である。
【
図6】
図6は、
図5の第1スピーカーユニット31をA-Aで切断した断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態において、仕切り板4を天板11の上部に設置した構成例を示した図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態において、仕切り板4を天板11の上部に設置した構成例を示した図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態において、会議中の状態を示した図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態において、会議中の状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明による会議システム1の構成の一例を示した図である。会議システム1は、テーブル6と、収音装置2と、放音装置3とを備える会議システム1である。会議システム1は、例えば、遠隔地と1対1で対話する場合や複数人同士で対話する場合などに設置される。また、遠隔地との会議ではなく、複数人が集まって1つの空間で会議をする場合などに使用される。
【0014】
テーブル6は、天板61と、支持部62からなり、会議などで使用される場合に設置されるテーブルであればよく、簡易に設置できる折り畳みのテーブルや壁に備え付けられているテーブルでもよい。また、これに限られず、テーブルとして使用するようなものであればよい。
【0015】
収音装置2は、天板61の上面に設置される。収音装置2は、例えば、遠隔地で会議を行う場合に、それぞれの遠隔地に複数人の話者がいる場合は、それぞれの話者に1つずつ備えられてもよく、複数人がいても1つしか備えなくてもよい。また、収音装置2は、マイクロフォンでもよく、話者の音声などの音響を収音することができるものであればよく、パソコンに備えられているマイクロフォンであってもよい。
また、収音装置2は、テーブル6に埋め込まれていても良い。
【0016】
放音装置3は、天板61の下面に設置される。これにより、放音装置3から音響が放音される方向は、上面以外の方向に放音される。例えば、天板61の上面方向とは対向する下面方向(D1)に放音される。また、放音装置3は、例えば、遠隔地で会議を行う場合にテーブルに一つしか備えられていなくてもよく、複数あってもよい。また、放音装置3は、複数のスピーカーユニットなどでもよく、入力された音響信号を放音できるものであればよい。また、放音装置3は、天板61埋め込まれていてもよい。
【0017】
スピーカーユニットは、例えば、振動板の並進運動により音を出力する装置であり、図示しない振動板、磁気回路及びボイスコイルを内蔵し、外部からの音声信号に基づいて、磁気回路及びボイスコイルが相対的に移動し、振動板を振動させる。このとき、振動板が、剛体として前後方向に並進運動することにより、音を発生させる周知のものでもよい。
【実施例2】
【0018】
図2は、本発明による構成の一例を示した図である。この例では、収音装置2(a、b)が複数存在し、天板61に埋め込まれている状態を示している。また、放音装置3(a、b、c)が複数存在し、天板61下面に第1スピーカーユニット31を設置し、第1スピーカーユニット31の放音方向の垂直方向に第2スピーカーユニット32を設置している状態を示している。
【0019】
収音装置2(a、b)は、複数の収音装置2(a、b)が天板61に埋め込まれている状態を示しているが、1つだけ埋め込まれていてもよい。
【0020】
第1スピーカーユニット31と第2スピーカーユニット32は、天板61の下面に備えられ、それぞれ天板61の上面以外の方向に向けて放音する。このように、放音方向は上面以外であればどの方向であってもよい。
【0021】
第1スピーカーユニット31は、天板61の下面に備えられ、天板61の上面とは対向する下面の方向(D1)に放音するように設置されているが、放音方向は天板61の上面以外であればよい。また、第1スピーカーユニット31には高域以外の音響信号が送られても良く、例えば低域のみの音響信号でもよい。また、第1スピーカ-ユニット31は複数あってもよい。
【0022】
第2スピーカーユニット32は、天板61の下面に備えられた第1スピーカーユニット32の放音方向の垂直方向(D2)に放音するように設置されているが、放音方向も天板61の上面以外であればよい。また、第1スピーカーユニットと同じ方向に放音してもよいし、話者に向かって放音されてもよい。
また、第2スピーカーユニットは、高域の音響信号が送られてもよい。例えば、第2スピーカーユニットはツイーターであってもよい。また、第2スピーカーユニット32は複数あってもよい。
【0023】
図3は、本発明の実施形態において、遠隔地と会議を行う場合の音響信号の送受信に関する簡易図である。例えば、遠隔地と会議を行う場合は、それぞれの遠隔地の空間10(a、b)に存在する収音装置2によって収音した音声を送受信装置7と通信網8を介してそれぞれの遠隔地の空間10(a、b)に送受信し、それぞれの空間に存在する放音装置3によって放音することで遠隔地と会議を行うことができる。
【0024】
収音装置2は、それぞれの遠隔地の空間10(a、b)に備えられた1つ又は複数の収音装置で、それぞれの遠隔地の空間10(a、b)で音声を収音する。
【0025】
送受信装置7は、それぞれの遠隔地の空間10(a、b)で収音した音声を伝送路9を通じて変換部71に送信する。また、送受信装置7は第一スピーカーユニット31に備えられても良いし、それぞれの空間10あってもよい。
【0026】
変換部71は、例えば、アナログからデジタルに変換するA/D変換機などを用いて話者などのアナログの音声をデジタルに変換する。そして、デジタルに変換した話者などの音響信号を送信部72に送信する。
【0027】
伝送路9は、有線であってもよいし無線であってもよい。
【0028】
送信部72は、伝送路9から通信網8を介してそれぞれの遠隔地の空間10(a、b)にある送受信装置7(a、b)に送信する。
【0029】
通信網8は、LAN、WAN、インターネットなどである。
【0030】
送受信装置7は、通信網8から伝送路9を介して受信部73が受信した音響信号を変換部71に送信する。
【0031】
変換部71は、受信した音響信号をA/D変換機などを用いてデジタルからアナログに変換し、伝送路9を介して放音装置3に送信する。
【0032】
放音装置3は、受信した音響信号を放音する。
【0033】
なお、図示していないが、遠隔地ではなく、複数人が集まって一つの空間10で会議を行う場合は、話者5それぞれにテーブル6が備えられ、それぞれのテーブルに備えられた収音装置2が収音した音声は、伝送路9を通じて送受信装置7で処理され、送受信装置7から通信網8を介さず、伝送路9を通じて1つの空間10に備えられた放音装置3から放音されるようにしてもよい。
【実施例3】
【0034】
図4は、本発明による構成の一例を示した図である。この例では、テーブル6の天板61の上面にマイクロフォン21を埋め込み、天板61の下面に金属板314を設置し、さらにその金属板314の下面に第1スピーカーユニット31と、第2スピーカーユニット32を設置しており、第1スピーカーユニット31は、磁石315(a、b)によって金属板314に取り付けている。
【0035】
マイクロフォン21は、天板61の上面に一つ埋め込まれているが、複数埋め込まれてもよい。また、埋め込まれておらず、天板61の上面に設置できるものでもよい。また、上面に設置できなくても話者の音声を収音できるものであればよい。
【0036】
金属板314は、天板61の下面に取り付けられた金属製の板である。これにより、第1スピーカーユニット31に設置してある磁石315(a、b)によって取り付けられている。これにより、第一スピーカーユニット31は天板61に固定される。なお、第1スピーカーユニット31と第2スピーカーユニット32を直接天板61に直接固定されてもよく、その場合は金属板314は無くてもよい。
【0037】
第1スピーカーユニット31は、エキサイター311と振動板312からなり、天板61の下面に設置した金属板314に磁石315(a、b)によって取り付けている。また、放音方向は天板61方向と対向する方向に放音する。例えば天板61の下面方向(D1)である。また、放音方向は天板61の方向でなければよい。なお、金属板314は、磁石315によってとりつけるものであればよい。
【0038】
エキサイター311は、振動板312放音方向D1とは対向する面に設置される。エキサイター311は、振動板312のみに支持され、エキサイター311が振動すれば、それに伴って振動板312も振動し、天板と対向する方向D1に向けて音が出力される。つまり、第1スピーカーユニット31は平面スピーカーとなる。
【0039】
一般に、平面スピーカーは、撓み運動を行っている。このような振動板312の撓み運動により、振動板312から音が出力される。従って、エキサイター312は、振動板312の中央付近に配置されることが望ましいが、中央付近に設けられなくてもよく、振動板312を振動させることで放音することが出来る位置に配置されてもよい。
【0040】
振動板312は、図示されていないがアルミとアルミの間にウレタンを入れて作られており、厚みが3mm~5mm程度である。これにより放音に必要な撓みと軽量化することができる。また、振動板312はアルミとアルミの間にウレタンを入れたものに限られず、エキサイター311の振動により放音できる程度に撓むことが出来る部材であればよい。また、振動板312の厚みも3mm~5mm程度に限られない。
【0041】
磁石315(a、b)は、第1スピーカーユニット31の振動板312の辺に設置されているフレーム313に取り付けられている。これにより、第1スピーカーユニット31を金属板314に取り外しが可能なため、第1スピーカーユニット31の向きを自由に変えられる。
【0042】
第2スピーカーユニット32は、第1スピーカーユニット31の振動板312と、振動板312の辺に設置されているフレーム313との内側に設置されている。また、第2スピーカーユニット32は金属板314によって支持されて良いし、フレーム313に支持されていてもよいし、振動板312に支持されていてもよい。また、第1スピーカーユニット31の振動板312と、振動板312の辺に設置されているフレーム313の外側に設置されてもよい。放音方向については
図2で説明している内容と同じになるので省略する。
【0043】
フレーム313は、第1スピーカーユニット31の振動板312の放音方向とは対向する面の各辺に取り付けられており、直方体の木製素材である。また、フレーム313は、磁石315(a、b)を取りつけるため、磁石315が収まるように木製素材を削っている。また、フレーム313は、図示されていないが第2スピーカーユニット32の音響を放音するための隙間が存在する。なお、第2スピーカーユニット32の音響を放音するための隙間は音響が放音できるようになっていればよい。また、磁石315はフレーム313にそれぞれ1つずつ取り付けられても良いし、対向するフレーム313に一対にのみ取り付けられてもよい。これにより、第1スピーカーユニット31を天板61の下面に設置されている金属板314に磁石315(a、b)を使用して取り付けている。なお、フレーム313は、木製素材に限られない。また、フレーム313は無くてもよく、その場合は磁石315を直接第1スピーカーユニット31に設置して、金属板314に取り付けてもよい。また、フレーム313は各辺の取付られていなくてもよい。例えば、振動板312の対向する辺に一対だけ取り付けられてもよい。
【0044】
図5と
図6は、第1スピーカーユニット31の詳細な図である。
図5は、第1スピーカーユニット31放音面から見た図になり、第2スピーカーユニット32も、フレーム313も、磁石315(a~d)も全て第1スピーカーユニット31の振動板312のサイズに収まっている。これにより、美観が損なわれない。なお、フレーム313bとフレーム313dには磁石315は収められていない。
図6は、
図5で示している第1スピーカーユニット31をA-A切断線で切断した断面図になり、フレーム313cに磁石315(c,d)が収められている。
【実施例4】
【0045】
図7と
図8は、本実施形態に仕切り板4(a~d)を設置した側面図と斜視図である。天板61の上面に仕切り板4(a~d)を設置している状態で、天板61の上面にマイクロフォン21(a~d)が埋め込まれている。仕切り板4(a~d)は、透明なアクリル板を設置しているが、これに限られず、簡易に設置できるような仕切れる部材であればよい。これにより、話者間を仕切ることで飛沫感染などの予防をすることができる。
【0046】
マイクロフォン21(a~d)は、天板61の中央部に埋め込まれているが、中央部以外でもよく、4つ以上でも以下でもよい。これにより、話者がマスクなどをつけた状態で発話してもマイクロフォン21が収音するため、遠隔地であっても、話者が集まって一つの空間で行う通常の会議であっても、聞き取りづらいということがなくなる。なお、マイクロフォン21の詳細については
図1、
図2及び
図4で説明しているため、省略する。
【0047】
天板61の下面には、金属板314に磁石315(a、b)及び図示されていない磁石315(c,d)によって第1スピーカーユニット31が取り付けられている。なお、第1スピーカーユニット31については
図2で説明しているため、省略する。
【0048】
第2スピーカーユニット32(a、b)は、それぞれ天板61の下面に設置されている。第2スピーカーユニット32(a、b)放音方向はそれぞれ天板61の下面に備えられた第1スピーカーユニット31の放音方向の垂直方向に設置され、互いに天板61の外側方向(D2,D3)に放音するように設置されている。なお、設置方法と第2スピーカーユニット32の詳細については
図4~
図6で説明しているので省略する。
【実施例5】
【0049】
図9と
図10は、本実施形態の会議中の図になる。
図9は、天板61の上面にマイクロフォン21(a、b)が埋め込まれており、下面に第1スピーカーユニット31(a、b)と、第2スピーカーユニット(a~d)を設置している状態で話者5(a~d)が会議を行っている図である。
【0050】
マイクロフォン21(a、b)は、第1スピーカーユニット31aと第1スピーカーユニット31bの間に埋め込まれているが、間以外に埋め込まれてもよい。また、この構成により、話者5aと話者5cの音声はマイクロフォン21aが収音し、話者5bと話者5dの音声はマイクロフォン21bが収音する。なお、マイクロフォン21の詳細については
図1、
図2及び
図4で説明しているため、詳細な説明は省略する。
【0051】
第1スピーカーユニット31(a、b)は2つあるが1つでもよく、振動板312の各辺に第2スピーカーユニット32を設けてもよい。なお、第1スピーカーユニット31(a、b)は、
図4~
図6で説明しているスピーカーユニットと同じため、詳細な説明は省略する。第2スピーカーユニット32(a~d)は、それぞれの第1スピーカーユニット31(a、b)に対して2つずつ設置されている。また、第2スピーカーユニット32(a~d)はそれぞれ全て話者(a~d)に向かって放音している。なお、第2スピーカーユニット32(a~d)は
図2で説明しているスピーカーユニットと同じため、詳細な説明は省略する。
【0052】
図10は、天板61の上面にマイクロフォン21が埋め込まれており、下面に第1スピーカーユニット31(a、b)と第2スピーカーユニット32(a~h)を設置している状態で話者5(a~f)が会議を行っている図である。
【0053】
マイクロフォン21は、第1スピーカーユニット31aと第1スピーカーユニット31bの間に埋め込まれているが、間以外に埋め込まれてもよい。また、この構成により、話者5(a~f)全員の音声を収音することができる。なお、マイクロフォン21の詳細については
図1、
図2及び
図4で説明しているため、詳細な説明は省略する。
【0054】
第1スピーカーユニット31(a、b)は、
図4で説明しているように天板61の下面に設置してある図示していない金属板314に、図示していない磁石315によって取り付けられているため、図のように第1スピーカーユニット31(a、b)の向きを任意の向きに変える事が出来る。なお、第1スピーカーユニット31aと第1スピーカーユニット31bは同じものを使用しており、
図4~
図6で説明しているスピーカーユニットと同じため、詳細な説明は省略する。
【0055】
第2スピーカーユニット32(a~h)は、第1スピーカーユニット31(a、b)の振動板312(a、b)のそれぞれの辺に1つ設けている。また、第2スピーカーユニット32(a~h)は、それぞれ全て話者5(a~f)に向けて放音している。また、第2スピーカーユニット32(a~h)は、それぞれ放音するために、図示されていないフレーム313に隙間を設けている。また、話者5cと話者5dは第2スピーカーユニット32e,cと第2スピーカーユニット32d,fの2つから放音されているが、第2スピーカーユニット32(a~h)は図示していない音響調整装置によって調整されていてもよく、第2スピーカーユニット32からの出力を調整していてもよい。なお、第2スピーカーユニット32(a~d)は
図2で説明しているスピーカーユニットと同じため、詳細な説明は省略する。
【0056】
本発明は上記の構成に限られず、その他本発明の逸脱しない範囲の会議システムやスピーカー装置を含む。例えば、第1スピーカーユニット31略正方形だが、略長方形、略円形や多角形であってもよく、また、第1スピーカーユニット31は一つの筐体であってもよい。また、第2スピーカーユニット32は、テーブルの側面に設けられてもよい。また、第1スピーカーユニット31及び第2スピーカーユニット32は、テーブルの天板の下面に設けられていなくてもよく、家具の側面、部屋の壁や天井に設置してもよい。また、床に設置されてもよい。また、第1スピーカーユニット31及び第2スピーカーユニット32から放音される音響は収音した音声でなくてもよく、BGM(BackGround Music)でもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 会議システム
2 収音装置
3 放音装置
4 仕切り板
5 話者
6 テーブル
7 送受信装置
8 通信網
9 伝送路
10 空間
21 マイクロフォン
31 第1スピーカーユニット
32 第2スピーカーユニット
61 天板
62 支持部
71 変換部
72 送信部
73 受信部
311 エキサイター
312 振動板
313 フレーム
314 金属板
315 磁石