(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-17
(45)【発行日】2025-03-26
(54)【発明の名称】転がり軸受及び装置
(51)【国際特許分類】
F16C 35/077 20060101AFI20250318BHJP
F16C 33/58 20060101ALI20250318BHJP
F16C 27/06 20060101ALI20250318BHJP
F16C 19/06 20060101ALI20250318BHJP
【FI】
F16C35/077
F16C33/58
F16C27/06 B
F16C19/06
(21)【出願番号】P 2021176773
(22)【出願日】2021-10-28
【審査請求日】2024-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 謙一郎
(72)【発明者】
【氏名】堀内 洋司
【審査官】藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-321006(JP,A)
【文献】特開平08-074845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 35/077
F16C 33/58
F16C 27/06
F16C 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外輪及び内輪と、
前記外輪と前記内輪との間に、転動可能に配置された転動体と、
前記外輪の外周面に設けられた周溝に嵌合される、弾性体からなるOリングと、
を備え、
前記周溝の軸方向中央には第1底面が設けられ、
前記第1底面の軸方向端部には、円周方向に延び、該第1底面よりも径の小さい第2底面が設けられ
、
前記第1底面と前記第2底面とが連続しておらず、
前記第1底面と前記第2底面との接触点付近において角部が形成されている、
転がり軸受。
【請求項2】
前記第1底面の軸方向長さが、前記周溝の軸方向長さの40%以上である、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記第2底面が、前記第1底面の軸方向両端に設けられている、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
前記第2底面は、前記周溝の側壁よりも、軸方向において内側に形成される、請求項1乃至
3のいずれか1つに記載の転がり軸受。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の転がり軸受と、
前記転がり軸受を挿入することにより前記外輪が嵌合するハウジング
と、
を備え、
前記ハウジングに前記転がり軸受を挿入した後に、前記Oリングの一部が前記第2底面に向かって断面C字状に弾性変形する、
装置。
【請求項6】
前記第2底面が、前記第1底面の軸方向両端に設けられ、
前記ハウジングに前記転がり軸受を挿入した後に、前記Oリングの一部が前記第1底面に接し、別の一部が一対の前記第2底面のいずれか一方に接する、
請求項
5に記載の
装置。
【請求項7】
前記ハウジングに前記転がり軸受を挿入した後に、前記第1底面の軸方向全体にわたって、前記Oリングの一部が前記第1底面に接する、請求項
5又は6に記載の
装置。
【請求項8】
前記第1底面は、径方向における前記ハウジングとの距離が略一定となるように形成される、請求項
5乃至7のいずれか1つに記載の
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
転がり軸受をハウジングに装着した装置の密閉性確保や振動吸収のために、転がり軸受の軌道輪の外側の周面に、弾性体からなるOリングを装着する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5505549号公報
【文献】特開2015-72034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Oリングによる密閉性や振動吸収性を向上するためには、ハウジングに対するOリングの反発力を高い状態とすることが望ましい。しかし、そうすると、転がり軸受をハウジングに装着する取付工程において、Oリングの破損や破断が生じやすくなる。
【0005】
一つの側面では、Oリングの破損を抑制できる転がり軸受及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様において、転がり軸受は、外輪及び内輪と、前記外輪と前記内輪との間に、転動可能に配置された転動体と、前記外輪の外周面に設けられた周溝に嵌合される、弾性体からなるOリングと、を備える。前記周溝の軸方向中央には第1底面が設けられ、前記第1底面の軸方向端部には、円周方向に延び、該第1底面よりも径の小さい第2底面が設けられる。前記第1底面と前記第2底面とが連続していない。前記第1底面と前記第2底面との接触点付近において角部が形成されている。
【0007】
一つの態様によれば、Oリングの破損を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態における転がり軸受の一例を示す側断面図である。
【
図2】
図2は、実施形態における転がり軸受の周溝の一例を示す拡大断面図である。
【
図3】
図3は、実施形態におけるOリングが配置された周溝の一例を示す拡大断面図である。
【
図4A】
図4Aは、実施形態における転がり軸受のハウジングへの取付工程の一例を示す拡大断面図である。
【
図4B】
図4Bは、実施形態における転がり軸受のハウジングへの取付工程の一例を示す拡大断面図である。
【
図5】
図5は、実施形態におけるハウジングに取り付けられた転がり軸受の一例を示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願の開示する転がり軸受及び装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。各図面において、説明を分かりやすくするために、後に説明するシャフト80が延在する軸方向とする座標系を図示する場合がある。また、以下の説明における周方向及び径方向は、後に説明する転がり軸受20の周方向及び径方向を示す。
【0010】
[実施形態]
まず、実施形態における転がり軸受について説明する。
図1は、実施形態における転がり軸受の一例を示す側断面図である。
図1は、円環形状の転がり軸受20を、転がり軸受20の直径で切断した断面を示す。すなわち、
図1中の上部に図示された構成と、下部に図示された構成とは、一部の例外を除き、環状の部材の上側の部分と下側の部分とを示す。
【0011】
図1に示すように、実施形態における転がり軸受20は、外輪30と、外輪30の内周側に配置された内輪40と、複数の球状の転動体23と、保持器24と、シール材25とを備えている。そして、シール材25によりシールされた内部に、グリースGが封入されている。なお、シール材25や保持器24は必須ではない。保持器24を備えていない総玉形軸受も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0012】
複数の転動体23は、例えば金属製の球体であり、外輪30の軌道溝32と内輪40の軌道溝42との間に転動可能に設けられている。複数の転動体23は、例えば、周方向において等間隔に配置される。
図1においては、複数の転動体23のうち、一部の転動体23a及び23nだけが図示されている。
【0013】
保持器24は、転動体23を回転可能に保持するポケットを備える。グリースGは、外輪30および内輪40で囲まれた軸受空間に配置されている。また、グリースGは、軸受空間のうち、複数の転動体23を挟んで軸方向の一方側と軸方向の他方側との双方において、外輪30の内周面側に封入されている。封入されるグリースGの体積は、例えば軸受空間の体積の3~60%である。
【0014】
実施形態における転がり軸受20は、シャフト80を回動可能に支持する。また、転がり軸受20は、ファンモータやポンプ、バルブ開閉機構、変速機等のハウジング70に挿入して装着される。その際、密閉性確保や振動吸収等のために、ゴム等の弾性体からなるOリング60が、径方向における転がり軸受20とハウジング70との間に配置される。実施形態において、Oリング60は、転がり軸受20の外輪30の外周面31に形成された周溝50に嵌合して配置される。
【0015】
周溝50は、転がり軸受20の外輪30の外周面31に沿って、周方向に形成される。周溝50は、例えば、軸方向において等間隔に複数形成される。その場合、Oリング60は、複数形成された周溝50の片方のみに嵌合していてもよいし、周溝50の両方に嵌合していてもよい。また、周溝50は、外周面31に1本のみ設けられていてもよい。実施形態における転がり軸受20は、
図1に示すように、軸方向に離間して形成された2つの周溝50a及び50bを備える。なお、以下において、周溝50a及び50bを区別せずに表現する場合に、単に周溝50と表記する場合がある。
【0016】
Oリング60を形成する弾性体には、例えば、NBR、水素化NBR、EPDM、アクリルゴム、フッ素ゴム等の公知のゴムが用いられる。なお、Oリング60を形成する弾性体は、その用途に応じて耐熱性や耐油性、耐寒性、耐薬品性があることが望ましい。
【0017】
実施形態において、Oリング60は、周溝50a及び50bに、それぞれ配置される。すなわち、実施形態においては、転がり軸受20に対して、2つのOリング60a及び60bが配置される。なお、以下において、Oリング60a及び60bを区別せずに表現する場合に、単にOリング60と表記する場合がある。
【0018】
図1及び
図2に示すように、周溝50には、径方向における深さが異なる複数の底面が形成される。
図2は、実施形態における転がり軸受の周溝の一例を示す拡大断面図である。
図2は、
図1の枠F1に示す部分を拡大した図である。
【0019】
図2に示すように、周溝50は、第1底面51と、2つの第2底面52a及び52bと、2つの側壁55a及び55bとを備える。なお、以下において、第2底面52a及び52bを区別せずに表現する場合に、単に第2底面52と表記し、側壁55a及び55bを区別せずに表現する場合に、単に側壁55と表記する場合がある。
【0020】
側壁55は、径方向に対して略平行に形成される。すなわち、実施形態において、周溝50には、軸方向において突出した部分も、切り欠かれた部分も形成されない。
【0021】
周溝50の第1底面51は、転がり軸受20の周方向に延在する。実施形態において、第1底面51は、径方向において、ハウジング70に対する距離、及びシャフト80に対する距離が略一定となるように形成される。この場合において、第1底面51の軸方向における断面は、
図2に示すように、軸方向に対して略平行な直線形状となる。
【0022】
第2底面52a及び52bは、第1底面51と同様に周方向に延在し、軸方向において、第1底面51と隣接して形成される。すなわち、第1底面51は、軸方向において、周溝50の中央に設けられ、一対の第2底面52a及び52bは、軸方向において、第1底面51の両端に設けられる。例えば、第2底面52aは、第1底面51と、
図2に示す接触点59において接する。
【0023】
第2底面52は、第1底面51よりも、大きさD1だけ、径方向内側に形成される。すなわち、第2底面52の径方向における大きさは、第1底面51の径方向における大きさよりも小さい。
【0024】
また、第2底面52の軸方向外側の端部は、側壁55よりも軸方向において内側に位置する。例えば、
図2に示すように、第2底面52aの図中における左側の端部は、側壁55aよりも図中において右側に位置し、第2底面52bの図中における右側の端部は、側壁55bよりも図中において左側に位置する。
【0025】
実施形態において、第2底面52は、例えば、径方向におけるハウジング70に対する距離、及びシャフト80に対する距離が変化するように形成されていてもよい。例えば、
図2に示すように、第2底面52の外側の部分、すなわち側壁55に接する部分及び第1底面51に接する部分は、第2底面52の中央部分に比べて、径方向における大きさが大きい。
【0026】
なお、実施形態において、第2底面52の径方向における大きさは、軸方向において連続的に変化する。すなわち、第2底面52の軸方向における断面は、
図2に示すように、円弧状となる。一方で、実施形態において、第1底面51と第2底面52とは連続していない。例えば、
図2に示すように、第2底面52の第1底面51と接する部分には、軸方向に対して略平行な部分は形成されない。
【0027】
実施形態において、第1底面51は、軸方向において、周溝50の一定の部分を占めるように形成される。実施形態における周溝50は、例えば、第1底面51の軸方向における長さL1が、周溝50の軸方向における長さL0、すなわち側壁55aと55bとの距離に対して40%以上となるように形成される。
【0028】
図2に示す周溝50には、
図3に示すように、Oリング60が配置される。
図3は、実施形態におけるOリングが配置された周溝の一例を示す拡大断面図である。
図3に示すように、周溝50の第1底面51から、転がり軸受20の外輪30の外周面31までの距離H1は、Oリング60の直径R1よりも小さい。一方、周溝50の軸方向における長さL0は、Oリング60の直径R1よりも大きい。この場合において、周溝50に配置されたOリング60は、
図3に示すように、周溝50よりも径方向外側に突出する一方、側壁55a及び55bのうち、少なくともいずれかとは接しない。
【0029】
実施形態における転がり軸受20は、
図3に示すように周溝50にOリング60が配置された状態で、
図4A乃至
図5に示すように、ハウジング70に挿入される。
図4A及び
図4Bは、実施形態における転がり軸受のハウジングへの取付工程の一例を示す拡大断面図である。
図5は、実施形態におけるハウジングに取り付けられた転がり軸受の一例を示す拡大斜視図である。
図4A乃至
図5において、押圧されて変形したOリング60の色の濃さは、Oリング60に加わる応力の強さを示す。
【0030】
図4A及び
図4Bにおいて、ハウジング70は、図中の右側の方向から左側の方向へ、すなわち側壁55b及び第2底面52bが位置する方向から側壁55a及び第2底面52aが位置する方向へと、
図4Aの矢印に示す方向に、転がり軸受20に対して相対的に移動する。この場合において、
図4Aに示すように、
図3において周溝50から径方向外側に突出していたOリング60の一部61(第1の部分61)は、ハウジング70により図中の左側へと押圧されて変形する。この際、側壁55bに接していたOリング60が、側壁55aへと移動するとともに、変形したOリング60には、
図4Aに示すように、第1の部分61を中心に応力が加わる。
【0031】
そして、ハウジング70が転がり軸受20に対してさらに相対的に移動することにより、押圧されて変形したOリング60の別の一部62(第2の部分62)は、周溝50の一方の第2底面52a(ハウジング70に後から接近する位置にある第2底面)に近い位置へ移動する。また、Oリング60のさらに別の一部63(第3の部分63)は、周溝50のもう一方の第2底面52b(ハウジング70に先に接近する位置にある第2底面)に近い位置へ移動する。これにより、Oリング60は、転がり軸受20の外輪30の外周面31よりも径方向外側にほとんど突出することなく、周溝50内に収容される。なお、実施形態において、第2の部分62は、第3の部分63よりも大きい。
【0032】
Oリング60が配置された外輪30がハウジング70に嵌合される際、第1の部分61には大きな応力が加わる。しかし、実施形態において、Oリング60にかかる応力は、第1の部分61だけには集中せず、その他の部分にも分散される。例えば、
図4Bに示すように、第1の部分61に加わる応力は、周溝50の第1底面51に近い部分69(第4の部分69)に加わる応力よりも小さい。この場合、取付工程においてOリング60が破断することが抑制される。
【0033】
そして、
図5に示すように、外輪30がハウジング70に嵌合された状態(ハウジング70に転がり軸受20を挿入した後の状態)において、Oリング60は、押圧されて変形した結果、第2の部分62が径方向において一方の第2底面52aと接し、第3の部分63が径方向において他方の第2底面52bと接する。さらに、Oリング60の第4の部分69は、周溝50の第1底面51と径方向において接する。すなわち、Oリング60の一部が、軸方向における第1底面51の両側において、第1底面51よりも径方向における内側に突出することにより、Oリング60は、
図5に示すように略C字形状となる。なお、第2の部分62および第3の部分63はそれぞれ、第2底面52aおよび第2底面52bと必ずしも接する必要はない。また、Oリング60の第4の部分69は、第1底面51の軸方向全体にわたって、周溝50の第1底面51に接することが好ましい。例えば、変形後のOリング60は、第1底面51と第2底面52aとの接触点59だけでなく、第1底面51と第2底面52bとの接触点にも接することが好ましい。
【0034】
また、
図5に示すように、第1底面51と接する第4の部分69には、第1底面51から、より大きな応力が加わる。特に、
図2に示すように、周溝50の第1底面51と第2底面52aとの接触点59付近において、角部がOリング60に突き当たることにより、応力がより大きくなる。かかる応力は、断面が略C字形状に変形したOリング60が、O字形状の断面に戻ろうとすることにより、ハウジング70に対する反発力となる。これにより、Oリング60は、ハウジング70に対して、十分な反発力を発揮することができる。
【0035】
以上説明したように、実施形態における転がり軸受20は、外輪30及び内輪40と、外輪30と内輪40との間に、転動可能に配置された転動体23と、外輪30の外周面31に設けられた周溝50に嵌合される、弾性体からなるOリング60と、を備える。周溝50の軸方向中央には第1底面51が設けられ、第1底面51の軸方向端部には、円周方向に延び、第1底面よりも径の小さい第2底面52a及び52bが設けられる。かかる構成によれば、Oリング60の破断が抑制されるとともに、Oリング60のハウジング70に対する反発力も担保することができる。
【0036】
また、第1底面51の軸方向における長さL1は、周溝50全体の軸方向における長さL0の40%以上である。さらに、第1底面51は、径方向におけるハウジング70との距離が略一定となるように形成される。かかる構成によれば、径方向において、第1底面51と、Oリング60との間に十分な接触面積が確保されることにより、Oリング60に対して、径方向において加わる応力が大きくなる。なお、Oリング60の第4の部分69は、第1底面51の軸方向全体にわたって、周溝50の第1底面51に接することが好ましい。
【0037】
また、第1底面51と第2底面52a及び52bとは、軸方向において連続するように形成されていない。かかる構成によれば、Oリング60にかかる応力が、軸方向に逃げることが抑制されるので、ハウジング70に対する反発力が担保される。
【0038】
[変形例]
以上、実施形態における構成について説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、実施形態において、第2底面52a及び52bは、例えば軸方向において対称になるように形成されるが、実施の形態はこれに限られない。例えば、ハウジング70への挿入方向が一定である場合は、2つの第2底面52a,52bが軸方向において非対称であってもよく、又は第2底面が1つだけ形成されるような構成であってもよい。実施形態で説明したように、例えば、ハウジング70が
図4Aの矢印に示す方向にのみ移動する場合、第3の部分63が形成されなくとも、Oリング60の破断が抑制されるとともに、Oリング60のハウジング70に対する反発力も担保することができる。この場合、周溝50が第2底面52bを備えないような構成であってもよい。
【0039】
以上、本発明を実施形態及び各変形例に基づき説明したが、本発明は実施形態及び各変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能であることも言うまでもない。そのような要旨を逸脱しない範囲での種々の変更を行ったものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0040】
20 転がり軸受、23 転動体、30 外輪、31 外周面、40 内輪、50 周溝、51 第1底面、52a,52b 第2底面、55a,55b 側壁、60 Oリング、70 ハウジング、80 シャフト