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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20250319BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20250319BHJP
【FI】
G03G15/08 347
G03G15/08 360
G03G21/18 142
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021133704
(22)【出願日】2021-08-18
(65)【公開番号】P2023028169
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2024-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】白木 雅敏
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 茉莉花
【審査官】小宮山 文男
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-084159(JP,A)
【文献】特開2021-039213(JP,A)
【文献】特開2019-204005(JP,A)
【文献】特開2011-186067(JP,A)
【文献】特開2014-025991(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する本体筐体と、
前記本体筐体に対して交換可能なプロセスカートリッジであって、
感光ドラムと、
前記感光ドラムにトナーを供給可能な現像装置と、
前記現像装置にトナーを補給するための補給装置であって、前記現像装置に補給されるトナーを受け入れるための補給口を有する補給装置と、
を有するプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジを載せることができるドロワであって、前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体内に収容され、前記補給口にトナーを補給できない収容位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第1位置と、前記補給口にトナーを補給可能な補給位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第2位置との間を、前記開口を通って移動可能なドロワと、
を備え、
前記本体筐体は、
トナーを収容した容器を前記補給位置に位置した前記プロセスカートリッジに対して位置決めする位置決め開口を有するホルダを有し、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記補給口は、前記位置決め開口を通してトナーを受け入れ可能である、画像形成装置。
【請求項2】
開口を有する本体筐体と、
前記本体筐体に対して交換可能なプロセスカートリッジであって、
感光ドラムと、
前記感光ドラムにトナーを供給可能な現像装置と、
前記現像装置にトナーを補給するための補給装置であって、前記現像装置に補給されるトナーを受け入れるための補給口を有する補給装置と、
を有するプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジを載せることができるドロワであって、前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体内に収容され、前記補給口にトナーを補給できない収容位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第1位置と、前記補給口にトナーを補給可能な補給位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第2位置との間を、前記開口を通って移動可能なドロワと、
を備え、
前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記補給口は、上方に向かって開き、
前記本体筐体は、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記補給口に上方から加わる力を受ける受け部と、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記補給口に上方から加わる力によって前記ドロワが前記受け部を中心として回転することを止める回り止め部と、を有し、
前記ドロワの移動方向において、前記受け部は、前記補給口と前記回り止め部との間に位置する、画像形成装置。
【請求項3】
前記本体筐体は、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記プロセスカートリッジおよび前記ドロワの少なくとも一方に係合して、前記プロセスカートリッジを前記補給位置で止める第1ストッパを、有し、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記第1ストッパは、前記ドロワの移動方向における前記受け部と前記回り止め部との間において、前記プロセスカートリッジおよび前記ドロワの少なくとも一方に係合する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ドロワの移動方向において、前記受け部と前記回り止め部との距離は、前記受け部と前記補給口との距離よりも長い、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
開口を有する本体筐体と、
前記本体筐体に対して交換可能なプロセスカートリッジであって、
感光ドラムと、
前記感光ドラムにトナーを供給可能な現像装置と、
前記現像装置にトナーを補給するための補給装置であって、前記現像装置に補給されるトナーを受け入れるための補給口を有する補給装置と、
を有するプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジを載せることができるドロワであって、前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体内に収容され、前記補給口にトナーを補給できない収容位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第1位置と、前記補給口にトナーを補給可能な補給位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第2位置との間を、前記開口を通って移動可能なドロワと、
を備え、
前記プロセスカートリッジは、
前記感光ドラムの表面をクリーニングするドラムクリーナと、
前記ドラムクリーナによって前記感光ドラムの表面から取り除かれた廃トナーを収容する廃トナー収容部と、
前記ドラムクリーナから前記廃トナー収容部へ向かう前記廃トナーが通る廃トナー管と、をさらに有し、
前記補給装置は、
前記補給口を有する容器と、
前記容器から前記現像装置へ向かうトナーの通過を許容するトナー管と、を有し、
前記廃トナー収容部は、前記容器と前記感光ドラムとの間に位置する、画像形成装置。
【請求項6】
前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記廃トナー収容部は、前記トナー管の上に位置する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記現像装置は、前記感光ドラムに対して移動可能であり、
前記プロセスカートリッジは、前記トナー管と前記現像装置との間をシールするシール部材を、さらに有する、請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
開口を有する本体筐体と、
前記本体筐体に対して交換可能なプロセスカートリッジであって、
感光ドラムと、
前記感光ドラムにトナーを供給可能な現像装置と、
前記現像装置にトナーを補給するための補給装置であって、前記現像装置に補給されるトナーを受け入れるための補給口を有する補給装置と、
を有するプロセスカートリッジと、
前記本体筐体に対して交換可能な第2プロセスカートリッジであって、
第2感光ドラムと、
前記第2感光ドラムにトナーを供給可能な第2現像装置と、
前記第2現像装置にトナーを補給するための第2補給装置であって、前記第2現像装置に補給されるトナーを受け入れるための第2補給口を有する第2補給装置と、
を有する第2プロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジおよび前記第2プロセスカートリッジを載せることができるドロワであって、前記プロセスカートリッジおよび前記第2プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体内に収容され、前記補給口にトナーを補給できない収容位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第1位置と、前記補給口にトナーを補給可能な補給位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第2位置であって、前記第2プロセスカートリッジが前記本体筐体内に収容され、前記第2補給口にトナーを補給できない第2収容位置に前記第2プロセスカートリッジを位置させる前記第2位置と、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体外に引き出され、前記プロセスカートリッジが前記ドロワから取り外し可能となる引出位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第3位置であって、前記第2補給口にトナーを補給可能な第2補給位置に前記第2プロセスカートリッジを位置させる第3位置との間を、前記開口を通って移動可能なドロワと、
を備える、画像形成装置。
【請求項9】
前記感光ドラムは、第1方向に延びるドラム軸について回転可能であり、
前記プロセスカートリッジは、
第1側板と、
前記第1方向において前記第1側板から離れて位置する第2側板と、
をさらに有し、
前記現像装置は、前記第1方向において、前記第1側板と前記第2側板との間に位置し、
前記補給装置は、
前記補給口を有し、前記第1方向において前記第2側板に対して前記第1側板の反対側に位置する容器と、
前記第1方向に延び、前記容器から前記現像装置へ向かうトナーの通過を許容するトナー管とを有する、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記プロセスカートリッジは、
前記感光ドラムの表面をクリーニングするドラムクリーナであって、前記第1方向において前記第1側板と前記第2側板との間に位置するドラムクリーナと、
前記ドラムクリーナによって前記感光ドラムの表面から取り除かれた廃トナーを収容する廃トナー収容部であって、前記第1方向において前記第2側板に対して前記第1側板の反対側に位置する廃トナー収容部と、
前記第1方向に延び、前記ドラムクリーナから前記廃トナー収容部へ向かう前記廃トナーが通る廃トナー管と、をさらに有する、請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記プロセスカートリッジが前記画像形成装置に装着された状態で、前記補給装置の前記容器は、前記廃トナー収容部の上方に位置する、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記本体筐体は、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記プロセスカートリッジおよび前記ドロワの少なくとも一方に係合して、前記プロセスカートリッジを前記補給位置で止める第1ストッパを、有する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記補給口は、前記本体筐体外に位置する、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記本体筐体は、
トナーを収容した容器を前記補給位置に位置した前記プロセスカートリッジに対して位置決めする位置決め開口を有するホルダを有し、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記補給口は、前記位置決め開口を通してトナーを受け入れ可能である、請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記プロセスカートリッジは、前記ドロワから取り外し不能であり、
前記ドロワは、前記第1位置と、前記プロセスカートリッジが前記本体筐体外に引き出され、前記プロセスカートリッジが前記ドロワから取り外し可能となる引出位置に前記プロセスカートリッジを位置させる第3位置との間を、前記第2位置を経て移動可能である、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記本体筐体は、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記プロセスカートリッジが前記ドロワから外れることを止める第2ストッパを、有する、請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記プロセスカートリッジは、
前記プロセスカートリッジが前記補給位置に位置した状態で、前記第2ストッパと向かい合う係合部を有し、
前記プロセスカートリッジが前記引出位置に位置した状態で、前記プロセスカートリッジの前記係合部は、前記第2ストッパから離れて位置する、請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記本体筐体は、
前記ドロワの移動方向に延び、前記ドロワをガイドする第1ガイドを有し、
前記ドロワは、
前記第1ガイドにガイドされる第1被ガイド部を有する、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記第1ガイドは、前記ドロワの移動方向に延びるレールであり、
前記第1被ガイド部は、前記ドロワの移動方向に延び、前記第1ガイドに対してスライド可能なレールである、請求項18に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記プロセスカートリッジが前記ドロワに載った状態で、前記ドロワが前記第1位置から前記第2位置に向かう方向において、前記補給口は、前記感光ドラムよりも下流側に位置する、請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記ドロワは、前記第1位置から前記第2位置に向かうにつれて下方に移動する、請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記画像形成装置は、前記開口を閉じる閉位置と、前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーを、さらに有する、請求項1から請求項21のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置に装着可能なプロセスカートリッジとして、感光ドラムと、現像装置と、補給装置とを備えるプロセスカートリッジが知られている。補給装置は、トナーを現像装置に補給可能である。補給装置は、補給口を有する。補給口は、トナーを受け入れ可能である。プロセスカートリッジが画像形成装置に装着された状態で、補給口には、トナーを収容した容器が、接続される。トナーを収容した容器内のトナーは、補給装置により、現像装置に補給される(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2020/180343号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、画像形成装置の上方のスペースが限られている場合、画像形成装置に装着された状態のプロセスカートリッジにトナーを補給することが困難な場合がある。
【0005】
そこで、本開示の目的は、プロセスカートリッジにトナーを円滑に補給できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、プロセスカートリッジと、ドロワとを備える。本体筐体は、開口を有する。
【0007】
プロセスカートリッジは、本体筐体に対して交換可能である。プロセスカートリッジは、感光ドラムと、現像装置と、補給装置とを有する。現像装置は、感光ドラムにトナーを供給可能である。補給装置は、現像装置にトナーを補給する。補給装置は、補給口を有する。補給口は、現像装置に補給されるトナーを受け入れる。
【0008】
ドロワは、プロセスカートリッジを載せることができる。プロセスカートリッジがドロワに載った状態で、ドロワは、第1位置と第2位置との間を、開口を通って移動可能である。ドロワが第1位置に位置した状態で、ドロワは、プロセスカートリッジを、収容位置に位置させる。プロセスカートリッジが収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジは、本体筐体内に収容される。プロセスカートリッジが収容位置に位置した状態で、ユーザーは、補給口にトナーを補給できない。ドロワが第2位置に位置した状態で、ドロワは、プロセスカートリッジを、補給位置に位置させる。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、ユーザーは、補給口にトナーを補給可能である。
【0009】
このような構成によれば、収容位置に位置するプロセスカートリッジを、ドロワに載せて補給位置まで移動させることができる。
【0010】
そのため、収容位置に位置するプロセスカートリッジにトナーを補給することが困難な場合でも、プロセスカートリッジを補給位置まで移動させてから、プロセスカートリッジにトナーを補給できる。
【0011】
その結果、補給位置に位置するプロセスカートリッジにアクセス可能なスペースさえ確保しておけば、画像形成装置の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジにトナーを円滑に補給できる。
【0012】
(2)本体筐体は、第1ストッパを有してもよい。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、第1ストッパは、プロセスカートリッジおよびドロワの少なくとも一方に係合して、プロセスカートリッジを補給位置で止める。
【0013】
このような構成によれば、プロセスカートリッジが補給位置に止められた状態で、円滑にトナーの補給作業を行うことができる。
【0014】
(3)プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、補給口は、本体筐体外に位置してもよい。
【0015】
このような構成によれば、本体筐体外のスペースを利用できる。
【0016】
そのため、トナーの補給作業のための作業スペースを容易に確保できる。
【0017】
(4)本体筐体は、ホルダを有してもよい。ホルダは、位置決め開口を有する。位置決め開口は、トナーを収容した容器を補給位置に位置したプロセスカートリッジに対して位置決めする。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、補給口は、位置決め開口を通してトナーを受け入れ可能である。
【0018】
このような構成によれば、トナーを収容した容器をプロセスカートリッジに対して位置決めできるので、プロセスカートリッジにトナーをより円滑に補給できる。
【0019】
(5)プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジは、ドロワから取り外し不能であってもよい。ドロワは、第1位置と第3位置との間を、第2位置を経て移動可能であってもよい。ドロワが第3位置に位置した状態で、ドロワは、プロセスカートリッジを、引出位置に位置させる。プロセスカートリッジが引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジは、本体筐体外に引き出される。プロセスカートリッジが引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジは、ドロワから取り外し可能となる。
【0020】
このような構成によれば、ドロワが第2位置に位置した状態では、プロセスカートリッジがドロワから取り外し可能となる第3位置よりも、ドロワの引き出し量が小さい。
【0021】
そのため、ドロワを必要最小限度で引き出した状態で、プロセスカートリッジにトナーを補給できる。
【0022】
その結果、画像形成装置の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジにトナーを円滑に補給できる。
【0023】
また、その結果、プロセスカートリッジに対するトナーの補給作業中に画像形成装置が倒れることを、抑制できる。
【0024】
(6)本体筐体は、第2ストッパを有してもよい。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、第2ストッパは、プロセスカートリッジがドロワから外れることを止める。
【0025】
このような構成によれば、プロセスカートリッジを、より確実に補給位置に止めておくことができる。
【0026】
(7)プロセスカートリッジは、係合部を有してもよい。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、係合部は、第2ストッパと向かい合う。プロセスカートリッジが引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジの係合部は、第2ストッパから離れて位置する。
【0027】
(8)プロセスカートリッジがドロワに載った状態で、補給口は、上方に向かって開く。本体筐体は、受け部と回り止め部とを有してもよい。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、受け部は、補給口に上方から加わる力を受ける。プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、回り止め部は、補給口に上方から加わる力によってドロワが受け部を中心として回転することを止める。
【0028】
このような構成によれば、プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、受け部と回り止め部とによって、プロセスカートリッジおよびドロワを安定に支持できる。
【0029】
その結果、プロセスカートリッジに対するトナーの補給作業中に画像形成装置が倒れることを、抑制できる。
【0030】
(9)ドロワの移動方向において、受け部は、補給口と回り止め部との間に位置してもよい。
【0031】
このような構成によれば、プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、本体筐体は、プロセスカートリッジおよびドロワを、より安定に支持できる。
【0032】
(10)プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、第1ストッパは、ドロワの移動方向における受け部と回り止め部との間において、プロセスカートリッジおよびドロワの少なくとも一方に係合してもよい。
【0033】
このような構成によれば、プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、本体筐体は、プロセスカートリッジおよびドロワを、より安定に支持できる。
【0034】
(11)ドロワの移動方向において、受け部と回り止め部との距離は、受け部と補給口との距離よりも長くてもよい。
【0035】
このような構成によれば、プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態で、本体筐体は、プロセスカートリッジおよびドロワを、より安定に支持できる。
【0036】
(12)本体筐体は、第1ガイドを有してもよい。第1ガイドは、ドロワの移動方向に延び、ドロワをガイドする。ドロワは、第1被ガイド部を有してもよい。第1被ガイド部は、第1ガイドにガイドされる。
【0037】
(13)第1ガイドは、ドロワの移動方向に延びるレールであってもよい。第1被ガイド部は、ドロワの移動方向に延び、第1ガイドに対してスライド可能なレールであってもよい。
【0038】
(14)プロセスカートリッジがドロワに載った状態で、ドロワが第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口は、感光ドラムよりも下流側に位置してもよい。
【0039】
このような構成によれば、第2位置におけるドロワの引き出し量の低減を図ることができる。
【0040】
その結果、画像形成装置の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジにトナーを円滑に補給できる。
【0041】
また、その結果、プロセスカートリッジに対するトナーの補給作業中に画像形成装置が倒れることを、抑制できる。
【0042】
(15)プロセスカートリッジは、ドラムクリーナと、廃トナー収容部と、廃トナー管とをさらに有してもよい。ドラムクリーナは、感光ドラムの表面をクリーニングする。廃トナー収容部は、廃トナーを収容する。廃トナーは、ドラムクリーナによって感光ドラムの表面から取り除かれたトナーである。ドラムクリーナから廃トナー収容部へ向かう廃トナーは、廃トナー管を通る。補給装置は、容器と、トナー管とを有する。容器は、補給口を有する。トナー管は、容器から現像装置へ向かうトナーの通過を許容する。廃トナー収容部は、容器と感光ドラムとの間に位置してもよい。
【0043】
(16)プロセスカートリッジがドロワに載った状態で、廃トナー収容部は、トナー管の上に位置してもよい。
【0044】
(17)現像装置は、感光ドラムに対して移動可能であってもよい。プロセスカートリッジは、シール部材をさらに有してもよい。シール部材は、トナー管と現像装置との間をシールする。
【0045】
(18)ドロワは、第1位置から第2位置に向かうにつれて下方に移動してもよい。
【0046】
(19)画像形成装置は、第2プロセスカートリッジをさらに備えてもよい。第2プロセスカートリッジは、本体筐体に対して交換可能である。第2プロセスカートリッジは、第2感光ドラムと、第2現像装置と、第2補給装置とを有する。第2現像装置は、第2感光ドラムにトナーを供給可能である。第2補給装置は、第2現像装置にトナーを補給する。第2補給装置は、第2補給口を有する。第2補給口は、第2現像装置に補給されるトナーを受け入れる。ドロワは、プロセスカートリッジおよび第2プロセスカートリッジを載せることができる。プロセスカートリッジおよび第2プロセスカートリッジがドロワに載った状態で、ドロワは、第2位置と第3位置との間を、開口を通って移動可能である。ドロワが第2位置に位置した状態で、ドロワは、プロセスカートリッジを補給位置に位置させ、第2プロセスカートリッジを第2収容位置に位置させる。第2プロセスカートリッジが第2収容位置に位置した状態で、第2プロセスカートリッジは、本体筐体内に収容される。第2プロセスカートリッジが第2収容位置に位置した状態で、ユーザは、第2補給口にトナーを補給できない。ドロワが第3位置に位置した状態で、ドロワは、プロセスカートリッジを引出位置に位置させ、第2プロセスカートリッジを第2補給位置に位置させる。第2プロセスカートリッジが第2補給位置に位置した状態で、ユーザは、第2補給口にトナーを補給可能である。
【0047】
(20)感光ドラムは、ドラム軸について回転可能である。ドラム軸は、第1方向に延びる。プロセスカートリッジは、第1側板と第2側板とをさらに有する。第2側板は、第1方向において、第1側板から離れて位置する。現像装置は、第1方向において、第1側板と第2側板との間に位置する。容器は、第1方向において、第2側板に対して第1側板の反対側に位置してもよい。トナー管は、第1方向に延びてもよい。
【0048】
(21)ドラムクリーナは、第1方向において、第1側板と第2側板との間に位置してもよい。廃トナー収容部は、第1方向において、第2側板に対して第1側板の反対側に位置してもよい。廃トナー管は、第1方向に延びてもよい。
【0049】
(22)プロセスカートリッジが画像形成装置に装着された状態で、補給装置の容器は、廃トナー収容部の上方に位置してもよい。
【0050】
(23)画像形成装置は、カバーをさらに有してもよい。カバーは、閉位置と開位置との間を移動可能である、カバーが閉位置に位置した状態で、カバーは、開口を閉じる。カバーが開位置に位置した状態で、開口は、開く。
【発明の効果】
【0051】
本開示の画像形成装置によれば、プロセスカートリッジにトナーを円滑に補給できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1図1は、第1実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第2位置に位置し、プロセスカートリッジが補給位置に位置した状態を示す。
図3図3は、図1に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第3位置に位置し、プロセスカートリッジが引出位置に位置した状態を示す。
図4図4は、図2に示すプロセスカートリッジの位置決めを説明する説明図である。
図5図5は、図3に示すプロセスカートリッジの位置決めを説明する説明図である。
図6図6は、図1に示すプロセスカートリッジの断面図である。
図7図7は、図6に示すプロセスカートリッジの平面図である。
図8図8は、図7に示すプロセスカートリッジの第1方向から見た側面図である。
図9図9は、図6に示すプロセスカートリッジのA-A断面図である。
図10図10は、第1実施形態の画像形成装置の変形例を示す。
図11図11は、第2実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図12図12は、図11に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第1位置に位置し、プロセスカートリッジ103Yが収容位置に位置した状態を示す。
図13図13は、図11に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第2位置に位置し、プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置し、プロセスカートリッジ103Mが第2収容位置に位置した状態を示す。
図14図14は、図11に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第3位置に位置し、プロセスカートリッジ103Yが引出位置に位置し、プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置し、プロセスカートリッジ103Cが第3収容位置に位置した状態を示す。
図15図15は、図11に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第4位置に位置し、プロセスカートリッジ103Mが第2引出位置に位置し、プロセスカートリッジ103Cが第3補給位置に位置した状態を示す。
図16図16は、図11に示すドロワの移動を説明する説明図であって、ドロワが第5位置に位置し、プロセスカートリッジ103Cが第3引出位置に位置した状態を示す。
図17図17は、図12に示すドロワの平面図であって、ドロワが第1位置にロックされた状態を示す。
図18図18は、図12に示すドロワの平面図であって、第1位置におけるドロワのロックが解除された状態を示す。
図19図19は、図13に示すドロワの平面図であって、ドロワが第2位置にロックされた状態を示す。
図20図20は、図11に示すプロセスカートリッジの断面図であって、図21のC-C線に相当する断面図である。
図21図21は、図20に示すプロセスカートリッジの、ドロワの移動方向から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
1.第1実施形態の画像形成装置1の概略
図1から図3を参照して、第1実施形態の画像形成装置1の概略について説明する。
【0054】
図1に示すように、画像形成装置1は、単色印刷専用の画像形成装置である。画像形成装置1は、本体筐体2と、カバー3と、シート収容部4と、プロセスカートリッジ5と、ドロワ6と、露光装置7と、転写装置8と、定着装置9とを備える。
【0055】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部4と、プロセスカートリッジ5と、ドロワ6と、露光装置7と、転写装置8と、定着装置9とを収容する。本体筐体2は、開口21を有する。
【0056】
1.2 カバー3
カバー3は、閉位置(図1参照)と開位置(図2参照)との間を移動可能である、カバー3が閉位置に位置した状態で、カバー3は、開口21を閉じる。図2に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、開口21は、開く。
【0057】
1.3 シート収容部4
図1に示すように、シート収容部4は、シートSを収容可能である。シート収容部4内のシートSは、転写装置8に向かって搬送される。
【0058】
1.4 プロセスカートリッジ5
プロセスカートリッジ5は、本体筐体2に対して交換可能である。プロセスカートリッジ5は、感光ドラム51と、帯電装置52と、現像装置53とを有する。
【0059】
1.4.1 感光ドラム51
感光ドラム51は、ドラム軸A1について回転可能である。ドラム軸A1は、第1方向に延びる。感光ドラム51は、円筒形状を有する。感光ドラム51は、第1方向に延びる。
【0060】
1.4.2 帯電装置52
帯電装置52は、感光ドラム51を帯電させる。本実施形態では、帯電装置52は、帯電ローラである。帯電装置52は、スコロトロン型の帯電器であってもよい。
【0061】
1.4.3 現像装置53
現像装置53は、感光ドラム51にトナーを供給可能である。現像装置53は、現像筐体531と、現像ローラ532とを有する。
【0062】
現像筐体531は、トナーを収容可能である。
【0063】
現像ローラ532は、現像筐体531内のトナーを感光ドラム51に供給可能である。本実施形態では、現像ローラ532は、感光ドラム51と接触する。現像ローラ532は、感光ドラム51から離れていてもよい。現像ローラ532は、第1方向に延びる。現像ローラ532は、現像軸A2について回転可能である。現像軸A2は、第1方向に延びる。
【0064】
1.5 ドロワ6
ドロワ6は、プロセスカートリッジ5を載せることができる。図1および図2に示すように、プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6は、第1位置(図1参照)と第2位置(図2参照)との間を、開口21を通って移動可能である。さらに、図2および図3に示すように、プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6は、第2位置(図2参照)と第3位置(図3参照)との間を、開口21を通って移動可能である。つまり、ドロワ6は、第1位置(図1参照)と第3位置(図3参照)との間を、第2位置(図2参照)を経て移動可能である。ドロワ6の移動方向は、第1方向と交差する。好ましくは、ドロワ6の移動方向は、第1方向と直交する。ドロワ6は、第1位置から第2位置に向かうにつれて下方に移動する。
【0065】
図1に示すように、ドロワ6が第1位置に位置した状態で、ドロワ6は、プロセスカートリッジ5を、収容位置に位置させる。プロセスカートリッジ5が収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ5は、本体筐体2内に収容される。プロセスカートリッジ5が収容位置に位置した状態で、ユーザーは、補給口540にトナーを補給できない。補給口540については、後で説明する。プロセスカートリッジ5が収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ5は、ドロワ6から取り外し不能である。
【0066】
図2に示すように、ドロワ6が第2位置に位置した状態で、ドロワ6は、プロセスカートリッジ5を、補給位置に位置させる。本実施形態では、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、補給口540は、本体筐体2外に位置する。これにより、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、ユーザーは、補給口540にトナーを補給可能である。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、感光ドラム51、現像装置53および廃トナー収容部58は、本体筐体2内に位置し、補給装置54の容器541の一部は、本体筐体2外に位置する。廃トナー収容部58および補給装置54については、後で説明する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ5は、ドロワ6から取り外し不能である。
【0067】
図3に示すように、ドロワ6が第3位置に位置した状態で、ドロワ6は、プロセスカートリッジ5を、引出位置に位置させる。プロセスカートリッジ5が引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ5の少なくとも一部は、本体筐体2外に引き出される。プロセスカートリッジ5が引出位置に位置した状態で、感光ドラム51および現像装置53は、本体筐体2内に位置し、補給装置54の容器541の全部、および、廃トナー収容部58の一部は、本体筐体2外に位置する。プロセスカートリッジ5が引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ5は、ドロワ6から取り外し可能となる。
【0068】
1.6 露光装置7
図1に示すように、露光装置7は、帯電装置52によって帯電された感光ドラム51の周面を露光可能である。本実施形態では、露光装置7は、レーザースキャンユニットである。露光装置7は、LEDヘッドであってもよい。
【0069】
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム51からシートSにトナーを転写する。転写装置8は、転写ローラ81を有する。
【0070】
1.8 定着装置9
定着装置9は、トナーをシートSに定着させる。本実施形態では、定着装置9は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧することにより、トナーをシートSに定着させる。定着装置9を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0071】
2.本体筐体2の詳細
次に、図1図2図4図5および図7を参照して、本体筐体2の詳細について説明する。
【0072】
図4に示すように、本体筐体2は、2つの第1ストッパ22A,22Bと、2つの第2ストッパ23A,23Bと、2つの第3ストッパ24A,24Bと、2つの第1ガイド25A,25Bと、2つの第2ガイド26A,26Bと、2つのドラムガイド27A,27Bとを有する。
【0073】
なお、第1ストッパ22B、第2ストッパ23B、第3ストッパ24A、第1ガイド25A、第2ガイド26A、および、ドラムガイド27Aは、図示されていない。
【0074】
2.1 第1ストッパ22A,22B
プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第1ストッパ22Aは、プロセスカートリッジ5の係合部55A(図7参照)に係合して、プロセスカートリッジ5を補給位置で止める。係合部55Aについては、後で説明する。第1ストッパ22Aは、ドロワ6に係合してもよい。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第1ストッパ22Aは、ドロワ6の移動方向における受け部251Bと回り止め部261Bとの間において、プロセスカートリッジ5に係合する。受け部251Bおよび回り止め部261Bについては、後で説明する。本実施形態では、第1ストッパ22Aは、板バネである。第1ストッパ22Aは、第2ストッパ23Aに取り付けられる。
【0075】
図4および図5に示すように、ユーザがドロワ6を第2位置(図4参照)から第3位置(図5参照)へ向けて引っ張ると、第1ストッパ22Aが弾性変形することにより、第1ストッパ22Aは、プロセスカートリッジ5の係合部55Aから外れる。
【0076】
プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、図示されていない第1ストッパ22Bは、プロセスカートリッジ5の係合部55B(図7参照)に係合して、プロセスカートリッジ5を補給位置で止める。係合部55Bについては、後で説明する。第1ストッパ22Bは、第1ストッパ22Aと同様に説明される。そのため、第1ストッパ22Bについての説明は、省略される。
【0077】
2.2 第2ストッパ23A,23B
図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第2ストッパ23Aは、プロセスカートリッジ5がドロワ6から外れることを止める。第2ストッパ23Aは、第1方向における本体筐体2の一方の内面に位置する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第2ストッパ23Aは、プロセスカートリッジ5の係合部55A(図7参照)と向かい合う。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第2ストッパ23Aは、プロセスカートリッジ5の係合部55Aの上方に位置する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、ユーザが、プロセスカートリッジ5をドロワ6から外すために、プロセスカートリッジ5を上方に移動させると、第2ストッパ23Aは、プロセスカートリッジ5の係合部55Aと当たって、プロセスカートリッジ5がドロワ6から外れることを止める。
【0078】
図示されていない第2ストッパ23Bは、第1方向における本体筐体2の他方の内面に位置する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第2ストッパ23Bは、プロセスカートリッジ5の係合部55B(図7参照)と向かい合う。第2ストッパ23Bは、第2ストッパ23Aと同様に説明される。そのため、第2ストッパ23Bについての説明は、省略される。
【0079】
2.3 第3ストッパ24A,24B
第3ストッパ24Bは、ドラムガイド27B内に位置する。プロセスカートリッジ5が収容位置(図1参照)に位置した状態で、第3ストッパ24Bは、プロセスカートリッジ5の突起501B(図7参照)に係合して、プロセスカートリッジ5を収容位置で止める。突起501Bについては、後で説明する。
【0080】
プロセスカートリッジ5が収容位置に位置した状態で、図示されていない第3ストッパ24Aは、プロセスカートリッジ5の突起501A(図7参照)に係合して、プロセスカートリッジ5を収容位置で止める。第3ストッパ24Aは、第3ストッパ24Bと同様に説明される。そのため、第3ストッパ24Aについての説明は、省略される。
【0081】
2.4 第1ガイド25A,25B
図4および図5に示すように、第1ガイド25Bは、第1方向における本体筐体2の他方の内面に位置する。第1ガイド25Bは、ドロワ6をガイドする。第1ガイド25Bは、ドロワ6の移動方向に延びる。第1ガイド25Bは、ドロワ6の移動方向に延びるレールである。第1ガイド25Bは、ドロワ6の移動方向において、一端部E1と、他端部E2とを有する。一端部E1は、ドロワ6の移動方向において、転写ローラ81と他端部E2との間に位置する。
【0082】
図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、トナーを収容した容器B(図2参照)が補給口540に接続された場合、他端部E2は、補給口540に上方から加わる力を受ける。つまり、第1ガイド25Bは、受け部251Bを有する。言い換えると、本体筐体2は、受け部251Bを有する。受け部251Bは、ドロワ6の移動方向における第1ガイド25Bの他端部E2に位置する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、受け部251Bは、補給口540に上方から加わる力を受ける。
【0083】
ドロワ6の移動方向において、受け部251Bは、補給口540と回り止め部261Bとの間に位置する。回り止め部261Bについては、後で説明する。ドロワ6の移動方向において、受け部251Bと回り止め部261Bとの距離D1は、受け部251Bと補給口540との距離D2よりも長い。これにより、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、トナーを収容した容器Bが補給口540に接続された場合に、補給口540に上方から加わる力を受け部251Bで安定に受けることができ、画像形成装置1が転倒することを抑制できる。
【0084】
図示されていない第1ガイド25Aは、第1方向における本体筐体2の一方の内面に位置する。第1ガイド25Aは、第1ガイド25Bと同様に説明される。そのため、第1ガイド25Aについての説明は、省略される。
【0085】
2.5 第2ガイド26A,26B
第2ガイド26Bは、第1方向における本体筐体2の他方の内面に位置する。第2ガイド26Bは、第1ガイド25Bの下方に位置する。第2ガイド26Bは、ドロワ6の移動方向に延びる。第2ガイド26Bは、第1ガイド25Bと平行に延びる。第2ガイド26Bは、第1ガイド25Bとともにドロワ6をガイドする。第2ガイド26Bは、ドロワ6の移動方向に延びる溝である。第2ガイド26Bは、ドロワ6の移動方向において、一端部E11と、他端部E12とを有する。一端部E11は、ドロワ6の移動方向において、転写ローラ81と他端部E12との間に位置する。
【0086】
本実施形態では、第2ガイド26Bは、回り止め部261Bを有する。言い換えると、本体筐体2は、回り止め部261Bを有する。回り止め部261Bは、第2ガイド26Bの上側の内面の一部である。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、回り止め部261Bは、ドロワ6の突起621Bと向かい合う。
【0087】
プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、トナーを収容した容器Bが補給口540に接続された場合、ドロワ6は、補給口540に上方から加わる力により、受け部251Bを中心として回転しようとする。ここで、回り止め部261Bは、ドロワ6の突起621Bと当たって、ドロワ6の回転を止める。つまり、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、回り止め部261Bは、補給口540に上方から加わる力によってドロワ6が受け部251Bを中心として回転することを止める。
【0088】
図示されていない第2ガイド26Aは、第1方向における本体筐体2の一方の内面に位置する。第2ガイド26Aは、第2ガイド26Bと同様に説明される。そのため、第2ガイド26Aについての説明は、省略される。
【0089】
2.6 ドラムガイド27A,27B
ドラムガイド27Bは、第1方向における本体筐体2の他方の内面に位置する。ドラムガイド27Bは、第1ガイド25Bの上方に位置する。ドラムガイド27Bは、ドロワ6の移動方向に延びる。ドラムガイド27Bは、第1ガイド25Bと平行に延びる。ドラムガイド27Bは、プロセスカートリッジ5の突起501B(図7参照)をガイドする。ドラムガイド27Bは、溝である。
【0090】
図示されていないドラムガイド27Aは、第1方向における本体筐体2の一方の内面に位置する。ドラムガイド27Aは、プロセスカートリッジ5の突起501A(図7参照)をガイドする。ドラムガイド27Aは、ドラムガイド27Bと同様に説明される。そのため、ドラムガイド27Aについての説明は、省略される。
【0091】
3.ドロワ6の詳細
次に、図4および図5を参照して、ドロワ6の詳細について説明する。
【0092】
図4に示すように、ドロワ6は、2つのドロワ側板60A,60Bと、2つの第1被ガイド部61A,61Bと、2つの第2被ガイド部62A,62Bとを有する。
【0093】
ドロワ側板60B、第1被ガイド部61B、および、第2被ガイド部62Bは、図示されていない。
【0094】
3.1 ドロワ側板60A,60B
ドロワ側板60Aは、第1方向におけるドロワ6の一端部に位置する。ドロワ側板60Aは、ドロワ6の移動方向、および、上下方向に延びる。
【0095】
図示されていないドロワ側板60Bは、第1方向におけるドロワ6の他端部に位置する。ドロワ側板60Bは、第1方向において、ドロワ側板60Aから離れて位置する。ドロワ側板60Bは、ドロワ6の移動方向、および、上下方向に延びる。
【0096】
3.2 第1被ガイド部61A,61B
第1被ガイド部61Aは、第1ガイド25Aにガイドされる。第1被ガイド部61Aは、第1方向において、ドロワ側板60Aの一方に位置する。第1被ガイド部61Aは、ドロワ側板60Aから第1方向に突出する。第1被ガイド部61Aは、ドロワ6の移動方向に延びる。第1被ガイド部61Aは、第1ガイド25Aに対してスライド可能なレールである。
【0097】
図示されていない第1被ガイド部61Bは、第1ガイド25Bにガイドされる。第1被ガイド部61Bは、第1方向において、ドロワ側板60Bの他方に位置する。第1被ガイド部61Bは、第1被ガイド部61Aと同様に説明される。そのため、第1被ガイド部61Bについての説明は、省略される。
【0098】
3.3 第2被ガイド部62A,62B
第2被ガイド部62Aは、第2ガイド26Aにガイドされる。第2被ガイド部62Aは、2つの突起621A,622Aを有する。
【0099】
突起621Aは、第1方向において、ドロワ側板60Aの一方に位置する。突起621Aは、ドロワ側板60Aから第1方向に突出する。突起621Aは、円柱形状を有する。突起621Aは、第2ガイド26A内に嵌まる。
【0100】
突起622Aは、第1方向において、ドロワ側板60Aの一方に位置する。突起622Aは、ドロワ6の移動方向において、突起621Aから離れて位置する。突起622Aは、ドロワ6の移動方向において、突起621Aに対して、転写ローラ81の反対側に位置する。突起622Aは、ドロワ側板60Aから第1方向に突出する。突起622Aは、円柱形状を有する。突起622Aは、第2ガイド26A内に嵌まる。図5に示すように、突起622Aは、第2ガイド26Aの他端部E12の内面と当たることにより、ドロワ6を、第3位置に止める。
【0101】
図示されていない第2被ガイド部62Bは、第2ガイド26Bにガイドされる。第2被ガイド部62Bは、2つの突起621B,622Bを有する。突起621B,622Bは、第1方向において、ドロワ側板60Bの他方に位置する。突起621Bは、突起621Aと同様に説明され、突起622Bは、突起622Aと同様に説明される。そのため、突起621B,622Bについての説明は、省略される。
【0102】
4.プロセスカートリッジ5の詳細
次に、図4から図9を参照して、プロセスカートリッジ5の詳細について説明する。
【0103】
図6に示すように、プロセスカートリッジ5は、上記した感光ドラム51、帯電装置52および現像装置53に加えて、2つのプロセス側板50A,50B(図7参照)と、2つの突起501A,501Bと、補給装置54と、2つの係合部55A,55B(図7参照)と、シール部材56と、ドラムクリーナ57と、廃トナー収容部58と、廃トナー管59(図7参照)と、スクリュー60(図7参照)とをさらに有する。
【0104】
4.1 プロセス側板50A,50B
図7に示すように、プロセス側板50Aは、第1方向におけるプロセスカートリッジ5の一端部に位置する。プロセス側板50Aは、第1方向と交差する方向に延びる。プロセス側板50Aは、第1方向と直交する方向に延びる。プロセス側板50Aは、第1方向における感光ドラム51の一端部を支持する。図8に示すように、プロセス側板50Aは、穴502A,503Aを有する。
【0105】
穴502Aは、ドラム軸A1と現像軸A2とを結ぶ方向に延びる。穴502Aは、長穴である。
【0106】
穴503Aは、穴502Aから離れて位置する。穴503Aは、穴502Aと異なる方向に延びる。プロセスカートリッジ5がドロワ6に装着された状態で、穴503Aは、ドロワ6の移動方向に延びる。穴503Aは、長穴である。
【0107】
図7に示すように、プロセス側板50Bは、第1方向におけるプロセスカートリッジ5の他端部に位置する。プロセス側板50Bは、第1方向において、プロセス側板50Aから離れて位置する。プロセス側板50Bは、第1方向と交差する方向に延びる。プロセス側板50Bは、第1方向と直交する方向に延びる。プロセス側板50Bは、第1方向における感光ドラム51の他端部を支持する。プロセス側板50Bは、穴502B,503Bを有する。穴502B,503Bは、図示されていない。穴502Bは、穴502Aと同様に説明され、穴503Bは、穴503Aと同様に説明される。そのため、穴502B,503Bについての説明は、省略される。
【0108】
4.2 突起501A,501B
突起501Aは、第1方向において、プロセス側板50Aに対して、プロセス側板50Bの反対側に位置する。突起501Aは、第1方向に延びる。突起501Aは、プロセス側板50Aから延びる。突起501Aは、プロセス側板50Aに取り付けられていてもよい。突起501Aは、円筒形状を有する。第1方向における感光ドラム51の一端部は、突起501A内に嵌まる。
【0109】
突起501Bは、第1方向において、プロセス側板50Bに対して、プロセス側板50Aの反対側に位置する。突起501Bは、第1方向に延びる。突起501Bは、プロセス側板50Bから延びる。突起501Bは、プロセス側板50Bに取り付けられていてもよい。突起501Bは、円筒形状を有する。第1方向における感光ドラム51の他端部は、突起501B内に嵌まる。
【0110】
4.3 現像装置53の詳細
図9に示すように、現像装置53は、上記した現像筐体531および現像ローラ532に加えて、2つの突起533A,533Bと、2つの突起534A,534Bとを有する。現像装置53は、受入口535を有する。
【0111】
突起533Aは、第1方向における現像装置53の一端部に位置する。突起533Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起533Aは、第1方向における現像ローラ532の一端部である。突起533Aは、第1方向における現像筐体531の一方の側面から突出する。突起533Aは、プロセス側板50Aの穴502A(図8参照)内に嵌まる。
【0112】
突起533Bは、第1方向における現像装置53の他端部に位置する。突起533Bは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起533Bは、第1方向における現像ローラ532の他端部である。突起533Bは、第1方向における現像筐体531の他方の側面から突出する。突起533Bは、プロセス側板50Bの穴502B内に嵌まる。
【0113】
突起534Aは、第1方向における現像装置53の一端部に位置する。突起534Aは、突起533Aから離れて位置する。突起534Aは、第1方向に延びる。突起534Aは、第1方向における現像筐体531の一方の側面から延びる。突起534Aは、プロセス側板50Aの穴503A(図8参照)内に嵌まる。
【0114】
突起534Bは、第1方向における現像装置53の他端部に位置する。突起534Bは、突起533Bから離れて位置する。突起534Bは、第1方向に延びる。突起534Bは、第1方向における現像筐体531の他方の側面から延びる。突起534Bは、プロセス側板50Bの穴503B内に嵌まる。
【0115】
突起533Aが穴502A内に嵌まり、突起533Bが穴502B内に嵌まり、突起534Aが穴503A内に嵌まり、突起534Bが穴503B内に嵌まることにより、現像装置53は、プロセス側板50Aおよびプロセス側板50Bに支持され、感光ドラム51に対して移動可能である。
【0116】
受入口535は、補給装置54からのトナーを受け入れ可能である。受入口535は、第1方向における現像筐体531の中央部に位置する。受入口535は、現像筐体531の内部空間と通じる。
【0117】
4.4 補給装置54
図6および図9に示すように、補給装置54は、現像装置53にトナーを補給する。補給装置54は、容器541と、トナー管542と、アジテータ543と、スクリュー544と、ベルトコンベヤ545とを有する。
【0118】
4.4.1 容器541
図6に示すように、容器541は、第2方向において、現像装置53から離れて位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、第2方向は、ドロワ6の移動方向と同じ方向である。容器541は、トナーを収容可能である。容器541は、プロセス側板50Aおよびプロセス側板50Bに対して固定される。容器541は、補給口540を有する。言い換えると、補給装置54は、補給口540を有する。
【0119】
補給口540は、現像装置53に補給されるトナーを受け入れる。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6が第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口540は、感光ドラム51よりも下流側に位置する。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6が第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口540は、現像装置53よりも下流側に位置する。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6が第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口540は、プロセスカートリッジ5の下流端に位置する。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、補給口540は、上方に向かって開く。図7に示すように、補給口540は、第1方向において、容器541の中央部に位置する。
【0120】
4.4.2 トナー管542
図6および図9に示すように、トナー管542は、容器541から現像装置53へ向かうトナーの通過を許容する。トナー管542は、第2方向において、容器541と現像装置53との間に位置する。トナー管542は、第2方向に延びる。第2方向におけるトナー管542の一端部は、現像装置53に接続される。第2方向におけるトナー管542の他端部は、容器541に接続される。トナー管542は、容器541に対して固定される。トナー管542は、第1方向において、プロセスカートリッジ5の中央部に位置する。トナー管542は、排出口5421を有する。
【0121】
排出口5421は、トナー管542内のトナーを排出可能である。排出口5421は、第2方向におけるトナー管542の一端部に位置する。排出口5421は、トナー管542の内部空間と通じる。排出口5421は、現像装置53の受入口535と通じる。
【0122】
4.4.3 アジテータ543
アジテータ543は、容器541内に位置する。アジテータ543は、容器541内のトナーを撹拌し、スクリュー544に向けて搬送する。
【0123】
4.4.4 スクリュー544
スクリュー544は、容器541内に位置する。スクリュー544は、アジテータ543とトナー管542との間に位置する。スクリュー544は、第1方向に延びる。本実施形態では、スクリュー544は、オーガスクリューである。スクリュー544は、容器541内のトナーを、第1方向における中央に向けて搬送する。スクリュー544は、容器541内のトナーを、トナー管542に向けて搬送する。
【0124】
4.4.5 ベルトコンベヤ545
ベルトコンベヤ545は、トナー管542内に位置する。ベルトコンベヤ545は、トナー管542内のトナーを排出口5421に向けて搬送する。
【0125】
4.3 係合部55A,55B
図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、係合部55Aは、第2ストッパ23Aと向かい合う。図5に示すように、プロセスカートリッジ5が引出位置に位置した状態で、係合部55Aは、第2ストッパ23Aから離れて位置する。
【0126】
図7に示すように、係合部55Aは、第1方向におけるプロセスカートリッジ5の一端部に位置する。係合部55Aは、第1方向において、プロセス側板50Aに対してプロセス側板50Bの反対側に位置する。係合部55Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、係合部55Aは、第1方向における容器541の一方側面から延びる。係合部55Aは、凹部551Aを有する。プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第1ストッパ22A(図4参照)は、凹部551Aに嵌まる。
【0127】
係合部55Bは、第1方向におけるプロセスカートリッジ5の他端部に位置する。係合部55Bは、第1方向における容器541の他方側面から延びる。係合部55Bは、係合部55Aと同様に説明される。そのため、係合部55Bについての説明は、省略される。
【0128】
4.4 シール部材56
図6に示すように、シール部材56は、排出口5421および受入口535の周りを囲む。シール部材56は、トナー管542と現像筐体531との間をシールする。シール部材56は、現像装置53の移動に応じて、弾性変形可能である。シール部材56は、例えば、スポンジからなる。
【0129】
4.5 ドラムクリーナ57
ドラムクリーナ57は、感光ドラム51の表面をクリーニングする。ドラムクリーナ57は、クリーナ筐体571と、クリーニング部材572と、スクリュー573とを有する。
【0130】
クリーナ筐体571は、感光ドラム51からの廃トナーを収容可能である。クリーナ筐体571は、開口574を有する。廃トナーは、ドラムクリーナ57によって感光ドラム51の表面から取り除かれたトナーである。
【0131】
クリーニング部材572は、感光ドラム51の表面をクリーニングする。クリーニング部材572は、クリーナ筐体571に取り付けられる。クリーニング部材572のエッジは、感光ドラム51の表面と接触する。感光ドラム51が回転すると、感光ドラム51からシートSに転写されずに感光ドラム51の表面に残ったトナーは、クリーニング部材572のエッジによって、感光ドラム51の表面から取り除かれる。感光ドラム51の表面から取り除かれた廃トナーは、開口574を通って、クリーナ筐体571に入る。
【0132】
スクリュー573は、クリーナ筐体571内に位置する。スクリュー573は、クリーナ筐体571内の廃トナーを廃トナー管59(図7参照)に向かって搬送する。スクリュー573は、第1方向に延びる。本実施形態では、スクリュー573は、オーガスクリューである。スクリュー573は、シャフトレス・スクリューであってもよい。
【0133】
4.6 廃トナー収容部58
廃トナー収容部58は、廃トナーを収容する。廃トナー収容部58は、第2方向において、容器541と感光ドラム51との間に位置する。プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、廃トナー収容部58は、トナー管542の上に位置する。図7に示すように、廃トナー収容部58は、第1方向において、プロセス側板50Aとプロセス側板50Bとの間に位置する。廃トナー収容部58は、プロセス側板50Aおよびプロセス側板50Bに対して固定される。
【0134】
4.7 廃トナー管59
ドラムクリーナ57から廃トナー収容部58へ向かう廃トナーは、廃トナー管59を通る。廃トナー管59の一端部は、ドラムクリーナ57に接続される。廃トナー管59の他端部は、廃トナー収容部58に接続される。廃トナー管59は、第1方向において、プロセス側板50Aに対して、プロセス側板50Bの反対側を通る。
【0135】
4.8 スクリュー60
スクリュー60は、廃トナー管59内に位置する。スクリュー60は、廃トナー管59内のトナーを廃トナー収容部58に向けて搬送する。スクリュー60は、シャフトレス・スクリューである。
【0136】
5.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図1および図2に示すように、収容位置に位置するプロセスカートリッジ5を、ドロワ6に載せて補給位置まで移動させることができる。
【0137】
そのため、収容位置に位置するプロセスカートリッジ5にトナーを補給することが困難な場合でも、プロセスカートリッジ5を補給位置まで移動させてから、プロセスカートリッジ5にトナーを補給できる。
【0138】
その結果、補給位置に位置するプロセスカートリッジ5にアクセス可能なスペースさえ確保しておけば、画像形成装置1の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジ5にトナーを円滑に補給できる。
【0139】
(2)画像形成装置1によれば、図4に示すように、第1ストッパ22Aによって、プロセスカートリッジ5を補給位置で止めることができる。
【0140】
そのため、プロセスカートリッジ5が補給位置に止められた状態で、円滑にトナーの補給作業を行うことができる。
【0141】
(3)画像形成装置1によれば、図2に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、補給口540は、本体筐体2外に位置する。
【0142】
これにより、本体筐体2外のスペースを利用できる。
【0143】
そのため、トナーの補給作業のための作業スペースを容易に確保できる。
【0144】
(4)画像形成装置1によれば、図2に示すように、ドロワ6が第2位置に位置した状態では、プロセスカートリッジ5がドロワ6から取り外し可能となる第3位置(図3参照)よりも、ドロワ6の引き出し量が小さい。
【0145】
そのため、ドロワ6を必要最小限度で引き出した状態で、プロセスカートリッジ5にトナーを補給できる。
【0146】
その結果、画像形成装置1の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジ5にトナーを円滑に補給できる。
【0147】
また、その結果、プロセスカートリッジ5に対するトナーの補給作業中に画像形成装置1が倒れることを、抑制できる。
【0148】
(5)画像形成装置1によれば、図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第2ストッパ23Aによって、プロセスカートリッジ5がドロワ6から外れることを止めることができる。
【0149】
そのため、プロセスカートリッジ5を、より確実に補給位置に止めておくことができる。
【0150】
(6)画像形成装置1によれば、図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、受け部251Bは、補給口540に上方から加わる力を受ける。また、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、回り止め部261Bは、補給口540に上方から加わる力によってドロワ6が受け部251Bを中心として回転することを止める。
【0151】
これにより、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、受け部251Bと回り止め部261Bとによって、プロセスカートリッジ5およびドロワ6を安定に支持できる。
【0152】
その結果、プロセスカートリッジ5に対するトナーの補給作業中に画像形成装置1が倒れることを、抑制できる。
【0153】
(7)画像形成装置1によれば、図4に示すように、ドロワ6の移動方向において、受け部251Bは、補給口540と回り止め部261Bとの間に位置する。
【0154】
これにより、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、本体筐体2は、プロセスカートリッジ5およびドロワ6を、より安定に支持できる。
【0155】
(8)画像形成装置1によれば、図4に示すように、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、第1ストッパ22Aは、ドロワ6の移動方向における受け部251Bと回り止め部261Bとの間において、プロセスカートリッジ5の係合部55Aに係合する。
【0156】
これにより、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、本体筐体2は、プロセスカートリッジ5およびドロワ6を、より安定に支持できる。
【0157】
(9)画像形成装置1によれば、図4に示すように、ドロワ6の移動方向において、受け部251Bと回り止め部261Bとの距離D1は、受け部251Bと補給口540との距離D2よりも長い。
【0158】
そのため、プロセスカートリッジ5が補給位置に位置した状態で、本体筐体2は、プロセスカートリッジ5およびドロワ6を、より安定に支持できる。
【0159】
(10)画像形成装置1によれば、図2に示すように、プロセスカートリッジ5がドロワ6に載った状態で、ドロワ6が第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口540は、感光ドラム51よりも下流側に位置する。
【0160】
これにより、第2位置におけるドロワ6の引き出し量の低減を図ることができる。
【0161】
その結果、画像形成装置1の周りのスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジ5にトナーを円滑に補給できる。
【0162】
また、その結果、プロセスカートリッジ5に対するトナーの補給作業中に画像形成装置1が倒れることを、抑制できる。
【0163】
6.第1実施形態の変形例
(1)図10に示すように、画像形成装置1は、読取装置10を備えてもよい。
【0164】
読取装置10は、原稿の画像を読み取り可能である。読取装置10は、本体筐体2の上に位置する。
【0165】
この変形例のように、本体筐体2の上方のスペースが限られている場合であっても、プロセスカートリッジ5を補給位置(図4参照)に引き出して、プロセスカートリッジ5にトナーを円滑に補給できる。
【0166】
(2)後述する第2実施形態の構成の一部を、第1実施形態に適用することもできる。例えば、本体筐体2は、第2実施形態のホルダ1011(図11参照)と同様のホルダを有してもよい。
【0167】
7.第2実施形態
次に、図11から図21を参照して、第2実施形態の画像形成装置100について説明する。
【0168】
7.1 第2実施形態の画像形成装置100の概略
図11に示すように、画像形成装置100は、多色印刷可能な画像形成装置である。画像形成装置100は、本体筐体101と、カバー102と、シート収容部4と、複数のプロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cと、ドロワ104と、露光装置7と、転写装置105と、定着装置9とを備える。
【0169】
7.1.1 本体筐体101
本体筐体101は、シート収容部4と、複数のプロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cと、ドロワ104と、露光装置7と、転写装置105と、定着装置9とを収容する。本体筐体101は、開口101Aを有する。
【0170】
7.1.2 カバー102
カバー102は、閉位置(図11参照)と開位置(図12参照)との間を移動可能である、カバー102が閉位置に位置した状態で、カバー102は、開口101Aを閉じる。図12に示すように、カバー102が開位置に位置した状態で、開口101Aは、開く。
【0171】
7.1.3 プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103C
図11に示すプロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cのそれぞれは、本体筐体101に対して交換可能である。
【0172】
プロセスカートリッジ103Yは、感光ドラム1031Yと、帯電装置1032Yと、現像装置1033Yとを有する。
【0173】
7.1.3.1 感光ドラム1031Y
感光ドラム1031Yは、ドラム軸A11について回転可能である。ドラム軸A11は、第1方向に延びる。感光ドラム1031Yは、円筒形状を有する。感光ドラム1031Yは、第1方向に延びる。
【0174】
7.1.3.2 帯電装置1032Y
帯電装置1032Yは、感光ドラム1031Yを帯電させる。本実施形態では、帯電装置1032Yは、帯電ローラである。帯電装置1032Yは、スコロトロン型の帯電器であってもよい。
【0175】
7.1.3.3 現像装置1033Y
現像装置1033Yは、感光ドラム1031Yにトナーを供給可能である。現像装置1033Yは、現像筐体10331Yと、現像ローラ10332Yとを有する。
【0176】
現像筐体10331Yは、トナーを収容可能である。
【0177】
現像ローラ10332Yは、現像筐体10331Y内のトナーを感光ドラム1031Yに供給可能である。本実施形態では、現像ローラ10332Yは、感光ドラム1031Yと接触する。現像ローラ10332Yは、感光ドラム1031Yから離れていてもよい。現像ローラ10332Yは、第1方向に延びる。現像ローラ10332Yは、現像軸A12について回転可能である。現像軸A12は、第1方向に延びる。
【0178】
プロセスカートリッジ103K,103M,103Cのそれぞれは、プロセスカートリッジ103Yと同様に説明される。つまり、プロセスカートリッジ103Mは、感光ドラム1031Mと、現像装置1033Mとを有する。現像装置1033Mは、感光ドラム1031Mにトナーを供給可能である。プロセスカートリッジ103K,103M,103Cのそれぞれについての説明は、省略される。
【0179】
7.1.4 ドロワ104
ドロワ104は、プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cを載せることができる。
【0180】
図12から図16に示すように、プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cがドロワ104に載った状態で、ドロワ104は、第1位置(図12参照)と第5位置(図16参照)との間を、第2位置(図13参照)、第3位置(図14参照)および第4位置(図15参照)を経て、移動可能である。つまり、プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cがドロワ104に載った状態で、ドロワ104は、第2位置と第3位置との間を移動可能である。ドロワ104は、開口101Aを通って移動可能である。
【0181】
図12に示すように、ドロワ104が第1位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Yを収容位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Yが収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yは、本体筐体101内に収容される。プロセスカートリッジ103Yが収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yは、ドロワ104から取り外し不能である。プロセスカートリッジ103Yが収容位置に位置した状態で、補給口10340Yは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合っていない。そのため、プロセスカートリッジ103Yが収容位置に位置した状態で、ユーザは、補給口10340Yにトナーを補給できない。補給口10340Y、ホルダ1011および位置決め開口1011Aについては、後で説明する。
【0182】
なお、ドロワ104が第1位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Kの補給口10340Kは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合う。そのため、ドロワ104が第1位置に位置した状態で、ユーザは、位置決め開口1011Aを通して、補給口10340Kにトナーを補給可能である。
【0183】
図13に示すように、ドロワ104が第2位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Yを補給位置に位置させる。本実施形態では、プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、補給口10340Yは、本体筐体101内に位置する。プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、補給口10340Yは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合う。プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、ユーザは、位置決め開口1011Aを通して、補給口10340Yにトナーを補給可能である。プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yは、本体筐体101内に位置する。そのため、プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yは、ドロワ104から取り外し不能である。
【0184】
また、ドロワ104が第2位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Mを第2収容位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Mが第2収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mは、本体筐体101内に収容される。プロセスカートリッジ103Mが第2収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mは、ドロワ104から取り外し不能である。プロセスカートリッジ103Mが第2収容位置に位置した状態で、補給口10340Mは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合っていない。そのため、プロセスカートリッジ103Mが第2収容位置に位置した状態で、ユーザは、補給口10340Mにトナーを補給できない。補給口10340Mについては、後で説明する。
【0185】
なお、ドロワ104が第3位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Kの少なくとも一部は、本体筐体2外に引き出される。これにより、ドロワ104が第3位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Kは、ドロワ104から取り外し可能となる。
【0186】
図14に示すように、ドロワ104が第3位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Yを、引出位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Yが引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yの少なくとも一部は、本体筐体2外に引き出される。これにより、プロセスカートリッジ103Yが引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Yは、ドロワ104から取り外し可能となる。
【0187】
また、ドロワ104が第3位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Mを第2補給位置に位置させる。本実施形態では、プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置した状態で、補給口10340Mは、本体筐体101内に位置する。プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置した状態で、補給口10340Mは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合う。プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置した状態で、ユーザは、位置決め開口1011Aを通して、補給口10340Mにトナーを補給可能である。プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mは、本体筐体101内に位置する。そのため、プロセスカートリッジ103Mが補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mは、ドロワ104から取り外し不能である。
【0188】
また、ドロワ104が第3位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Cを第3収容位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Cが第3収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cは、本体筐体101内に収容される。プロセスカートリッジ103Cが収容位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cは、ドロワ104から取り外し不能である。プロセスカートリッジ103Cが第3収容位置に位置した状態で、補給口10340Cは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合っていない。そのため、プロセスカートリッジ103Cが第3収容位置に位置した状態で、ユーザは、補給口10340Cにトナーを補給できない。補給口10340Cについては、後で説明する。
【0189】
図15に示すように、ドロワ104が第4位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Mを、第2引出位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Mが第2引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mの少なくとも一部は、本体筐体2外に引き出される。これにより、プロセスカートリッジ103Mが第2引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Mは、ドロワ104から取り外し可能となる。
【0190】
また、ドロワ104が第4位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Cを第3補給位置に位置させる。本実施形態では、プロセスカートリッジ103Cが第3補給位置に位置した状態で、補給口10340Cは、本体筐体101内に位置する。プロセスカートリッジ103Cが第3補給位置に位置した状態で、補給口10340Cは、ホルダ1011の位置決め開口1011Aと向かい合う。プロセスカートリッジ103Cが第3補給位置に位置した状態で、ユーザは、位置決め開口1011Aを通して、補給口10340Cにトナーを補給可能である。プロセスカートリッジ103Cが第3補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cは、本体筐体101内に位置する。そのため、プロセスカートリッジ103Cが補給位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cは、ドロワ104から取り外し不能である。
【0191】
図16に示すように、ドロワ104が第5位置に位置した状態で、ドロワ104は、プロセスカートリッジ103Cを、第3引出位置に位置させる。プロセスカートリッジ103Cが第3引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cの少なくとも一部は、本体筐体2外に引き出される。これにより、プロセスカートリッジ103Cが第3引出位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ103Cは、ドロワ104から取り外し可能となる。
【0192】
7.1.5 転写装置105
図11に示すように、プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cが画像形成装置100に装着された状態で、転写装置105は、感光ドラム1031K,1031Y,1031M,1031Cの下方に位置する。転写装置105は、搬送ベルト1051と、複数の転写ローラ1052K,1052Y,1052M,1052Cとを備える。
【0193】
プロセスカートリッジ103K,103Y,103M,103Cが画像形成装置100に装着された状態で、搬送ベルト1051は、感光ドラム1031K,1031Y,1031M,1031Cに接触する。搬送ベルト1051は、シート収容部4からのシートSを定着装置9に向けて搬送する。
【0194】
転写ローラ1052Kは、感光ドラム1031Kから、搬送ベルト1051によって搬送されているシートSに、トナーを転写する。転写ローラ1052Yは、感光ドラム1031Yから、搬送ベルト1051によって搬送されているシートSに、トナーを転写する。転写ローラ1052Mは、感光ドラム1031Mから、搬送ベルト1051によって搬送されているシートSに、トナーを転写する。転写ローラ1052Cは、感光ドラム1031Cから、搬送ベルト1051によって搬送されているシートSに、トナーを転写する。
【0195】
7.2 第2実施形態の本体筐体101の詳細
図11に示すように、本体筐体101は、上記した第2ストッパ23A,23Bと、ホルダ1011とを有する。本体筐体101は、上記した第1ストッパ22A,22Bを有さない。第2ストッパ23A,23Bは、補給位置に位置するプロセスカートリッジ103Y、第2補給位置に位置するプロセスカートリッジ103M、および、第3補給位置に位置するプロセスカートリッジ103Cがドロワ104から外れることを止める。
【0196】
ホルダ1011は、ドロワ104の移動方向において、露光装置7とカバー102との間に位置する。ホルダ1011は、図12から図15に示すように、トナーを収容した容器BK,BY,BM,BCのそれぞれを、保持する。ホルダ1011は、位置決め開口1011Aを有する。
【0197】
位置決め開口1011Aには、容器BK,BY,BM,BCのそれぞれの先端が嵌まる。容器BK,BY,BM,BCのそれぞれの先端には、トナーを排出可能な排出口が設けられている。
【0198】
図12に示すように、位置決め開口1011Aは、容器BKの先端を、プロセスカートリッジ103Kの補給口10340Kに対して位置決めする。容器BKの先端は、位置決め開口1011Aを通って、補給口10340Kに挿入される。補給口10340Kは、容器BKから、位置決め開口1011Aを通して、トナーを受け入れ可能である。
【0199】
また、図13に示すように、位置決め開口1011Aは、容器BYの先端を、補給位置に位置したプロセスカートリッジ103Yの補給口10340Yに対して位置決めする。容器BYの先端は、位置決め開口1011Aを通って、補給口10340Yに挿入される。プロセスカートリッジ103Yが補給位置に位置した状態で、補給口10340Yは、容器BYから、位置決め開口1011Aを通して、トナーを受け入れ可能である。
【0200】
また、図14に示すように、位置決め開口1011Aは、容器BMの先端を、第2補給位置に位置したプロセスカートリッジ103Mの補給口10340Mに対して位置決めする。容器BMの先端は、位置決め開口1011Aを通って、補給口10340Mに挿入される。プロセスカートリッジ103Mが第2補給位置に位置した状態で、補給口10340Mは、容器BMから、位置決め開口1011Aを通して、トナーを受け入れ可能である。
【0201】
また、図15に示すように、位置決め開口1011Aは、容器BCの先端を、第3補給位置に位置したプロセスカートリッジ103Cの補給口10340Cに対して位置決めする。容器BCの先端は、位置決め開口1011Aを通って、補給口10340Cに挿入される。プロセスカートリッジ103Cが第2補給位置に位置した状態で、補給口10340Cは、容器BCから、位置決め開口1011Aを通して、トナーを受け入れ可能である。
【0202】
7.3 第2実施形態のドロワ104の詳細
図17に示すように、ドロワ104は、2つのドロワ側板1041A,1041Bと、第1ビーム1042と、第2ビーム1043と、グリップ1044と、2つの第1ロックピン1045A,1045Bと、バー1046と、2つの第2ロックピン1047A,1047Bと、2つの第3ロックピン1048A,1048Bと、2つの第4ロックピン1049A,1049Bとを有する。
【0203】
7.3.1 ドロワ側板1041A,1041B
ドロワ側板1041Aは、第1方向におけるドロワ104の一端部に位置する。ドロワ側板1041Aは、ドロワ104の移動方向に延びる。ドロワ104が第1位置に位置した状態で、ドロワ側板1041Aは、第1方向における本体筐体2の一方の内面S1と向かい合う。
【0204】
ドロワ側板1041Bは、第1方向におけるドロワ104の他端部に位置する。ドロワ側板1041Bは、ドロワ104の移動方向に延びる。ドロワ104が第1位置に位置した状態で、ドロワ側板1041Bは、第1方向における本体筐体2の他方の内面S2と向かい合う。
【0205】
7.3.2 第1ビーム1042
第1ビーム1042は、ドロワ104が第1位置から第2位置へ向かう方向において、ドロワ104の下流端に位置する。第1ビーム1042は、第1方向において、ドロワ側板1041Aとドロワ側板1041Bとの間に位置する。第1ビーム1042は、第1方向に延びる。第1方向における第1ビーム1042の一端部は、ドロワ側板1041Aに接続される。第1方向における第1ビーム1042の他端部は、ドロワ側板1041Bに接続される。
【0206】
7.3.3 第2ビーム1043
第2ビーム1043は、ドロワ104が第1位置から第2位置へ向かう方向において、ドロワ104の上流端に位置する。第2ビーム1043は、第1方向において、ドロワ側板1041Aとドロワ側板1041Bとの間に位置する。第2ビーム1043は、第1方向に延びる。第1方向における第2ビーム1043の一端部は、ドロワ側板1041Aに接続される。第1方向における第2ビーム1043の他端部は、ドロワ側板1041Bに接続される。
【0207】
7.3.4 グリップ1044
グリップ1044は、第1ビーム1042から延びる。グリップ1044は、第1ビーム1042に取り付けられていてもよい。ユーザがドロワ104を移動させるときに、ユーザは、グリップ1044を掴むことができる。
【0208】
7.3.5 第1ロックピン1045A,1045B
第1ロックピン1045Aは、ドロワ104を第1位置にロックする。
【0209】
詳しくは、本体筐体101は、穴1012A,1012Bを有する。穴1012Aは、第1方向における本体筐体101の一方の内面S1に設けられる。穴1012Bは、第1方向における本体筐体101の他方の内面S2に設けられる。穴1012Bは、穴1012Aと同様である。そのため、穴1012Bの図示は、省略される。
【0210】
図17および図18に示すように、ドロワ104が第1位置に位置した状態で、第1ロックピン1045Aは、穴1012A内に嵌まる位置(図17参照)と、穴1012Aから外れる位置(図18参照)との間を、第1方向に移動可能である。第1ロックピン1045Aが穴1012A内に嵌まることにより、ドロワ104は、第1位置にロックされる。第1ロックピン1045Aが穴1012Aから外れることにより、第1位置におけるドロワ104のロックは、解除される。ドロワ104が第1位置に位置した状態で、穴1012Aから外れた第1ロックピン1045Aは、バネ1045Cにより、穴1012Aに向けて押圧される。
【0211】
第1ロックピン1045Bは、第1ロックピン1045Aとともに、ドロワ104を第1位置にロックする。第1ロックピン1045Bと穴1012Bとの関係は、第1ロックピン1045Aと穴1012Aとの関係と同様であるため、図示は省略するが、ドロワ104が第1位置に位置した状態で、第1ロックピン1045Bは、穴1012B内に嵌まる位置と、穴1012Bから外れる位置との間を、第1方向に移動可能である。ドロワ104が第1位置に位置した状態で、穴1012Bから外れた第1ロックピン1045Bは、バネ1045Cにより、穴1012Bに向けて押圧される。
【0212】
7.3.6 バー1046
バー1046は、第1ロックピン1045Aを、穴1012Aから外れる方向へ移動させるとともに、第1ロックピン1045Bを、穴1012Bから外れる方向へ移動させる。バー1046は、カム1046Aを介して、第1ロックピン1045Aおよび第1ロックピン1045Bと接続される。バー1046は、グリップ1044と第1ビーム1042との間に位置する。バー1046は、グリップ1044から離れた位置(図17参照)と、グリップ1044に近づいた位置(図18参照)との間を移動可能である。
【0213】
バー1046がグリップ1044に近づく方向に移動すると、第1ロックピン1045Aが穴1012Aから外れる方向へ移動し、第1ロックピン1045Bが穴1012Bから外れる方向へ移動する。
【0214】
バー1046がグリップ1044から離れる方向に移動すると、第1ロックピン1045Aが穴1012Aに嵌まる方向へ移動し、第1ロックピン1045Bが穴1012Bに嵌まる方向へ移動する。
【0215】
7.3.7 第2ロックピン1047A,1047B
図19に示すように、第2ロックピン1047Aは、ドロワ104を第2位置にロックする。ドロワ104が第2位置に位置した状態で、第2ロックピン1047Aは、穴1012A内に嵌まる。第2ロックピン1047Aが穴1012A内に嵌まることにより、ドロワ104は、第2位置にロックされる。第2ロックピン1047Aは、第1方向において、穴1012Aから外れる方向に移動可能である。第2ロックピン1047Aは、バネ1047Cにより、穴1012Aに向けて押圧される。ユーザがドロワ104を第2位置から移動させようとすると、第2ロックピン1047Aは、バネ1047Cの力に抗して、穴1012Aから外れる。
【0216】
第2ロックピン1047Bは、第2ロックピン1047Aとともに、ドロワ104を第2位置にロックする。第2ロックピン1047Bと穴1012Bとの関係は、第2ロックピン1047Aと穴1012Aとの関係と同様であるため、図示は省略するが、ドロワ104が第2位置に位置した状態で、第2ロックピン1047Bは、穴1012B内に嵌まる。第2ロックピン1047Bが穴1012B内に嵌まることにより、ドロワ104は、第2位置にロックされる。第2ロックピン1047Bは、第1方向において、穴1012Bから外れる方向に移動可能である。第2ロックピン1047Bは、バネ1047Dにより、穴1012Bに向けて押圧される。ユーザがドロワ104を第2位置から移動させようとすると、第2ロックピン1047Bは、バネ1047Dの力に抗して、穴1012Bから外れる。
【0217】
第2ロックピン1047Aが穴1012Aから外れ、第2ロックピン1047Bが穴1012Bから外れることにより、第2位置におけるドロワ104のロックは、解除される。
【0218】
7.3.8 第3ロックピン1048A,1048B
第3ロックピン1048Aは、ドロワ104を第3位置にロックする。ドロワ104が第3位置に位置した状態で、第3ロックピン1048Aは、穴1012A内に嵌まる。第3ロックピン1048Aが穴1012A内に嵌まることにより、ドロワ104は、第3位置にロックされる。
【0219】
第3ロックピン1048Bは、第3ロックピン1048Aとともに、ドロワ104を第3位置にロックする。ドロワ104が第3位置に位置した状態で、第3ロックピン1048Bは、穴1012B内に嵌まる。第3ロックピン1048Bが穴1012B内に嵌まることにより、ドロワ104は、第3位置にロックされる。
【0220】
第3ロックピン1048Aは、第2ロックピン1047Aと同様に説明され、第3ロックピン1048Bは、第2ロックピン1047Bと同様に説明される。そのため、第3ロックピン1048A,1048Bについての説明を省略する。
【0221】
7.3.9 第4ロックピン1049A,1049B
第4ロックピン1049Aは、ドロワ104を第4位置にロックする。ドロワ104が第4位置に位置した状態で、第4ロックピン1049Aは、穴1012A内に嵌まる。第4ロックピン1049Aが穴1012A内に嵌まることにより、ドロワ104は、第4位置にロックされる。
【0222】
第4ロックピン1049Bは、第4ロックピン1049Aとともに、ドロワ104を第4位置にロックする。ドロワ104が第4位置に位置した状態で、第4ロックピン1049Bは、穴1012B内に嵌まる。第4ロックピン1049Bが穴1012B内に嵌まることにより、ドロワ104は、第4位置にロックされる。
【0223】
第4ロックピン1049Aは、第2ロックピン1047Aと同様に説明され、第4ロックピン1049Bは、第2ロックピン1047Bと同様に説明される。そのため、第4ロックピン1049A,1049Bについての説明を省略する。
【0224】
7.4 第2実施形態のプロセスカートリッジ103Yの詳細
図20に示すように、プロセスカートリッジ103Yは、上記した感光ドラム1031Y、帯電装置1032Yおよび現像装置1033Yに加えて、第1側板1030A(図21参照)と、第2側板1030B(図21参照)と、補給装置1034Yと、2つの係合部1035A,1035B(図21参照)と、シール部材1036Yと、ドラムクリーナ1037Yと、廃トナー収容部1038Y(図21参照)と、廃トナー管1039Y(図21参照)とをさらに有する。
【0225】
7.4.1 第1側板1030Aおよび第2側板1030B
図21に示すように、第1側板1030Aは、第1方向におけるプロセスカートリッジ103Yの一端部に位置する。第1側板1030Aは、第1方向と交差する方向に延びる。第1側板1030Aは、第1方向と直交する方向に延びる。第1側板1030Aは、第1方向における感光ドラム1031Yの一端部を支持する。第1側板1030Aは、穴10301A,10302Aを有する。
【0226】
穴10301Aは、ドラム軸A11と現像軸A12とを結ぶ方向に延びる。穴10301Aは、長穴である。
【0227】
穴10302Bは、穴10301Aから離れて位置する。穴10302Bは、ドラム軸A11と現像軸A12とを結ぶ方向に延びる。穴10302Bは、長穴である。
【0228】
第2側板1030Bは、第1方向におけるプロセスカートリッジ103Yの他端部に位置する。第2側板1030Bは、第1方向において、第1側板1030Aから離れて位置する。第2側板1030Bは、第1方向と交差する方向に延びる。第2側板1030Bは、第1方向と直交する方向に延びる。第2側板1030Bは、第1方向における感光ドラム1031Yの他端部を支持する。第2側板1030Bは、穴10301B,10302Bを有する。穴10301Bは、穴10301Aと同様に説明され、穴10302Bは、穴10302Aと同様に説明される。そのため、穴10301B,10302Bについての説明は、省略される。
【0229】
7.4.2 現像装置1033Yの詳細
図21に示すように、現像装置1033Yは、上記した現像筐体10331Yおよび現像ローラ10332Yに加えて、2つの突起10333A,10333Bと、2つの突起10334A,10334Bとを有する。現像装置1033Yは、受入口10335を有する。
【0230】
突起10333Aは、第1方向における現像装置1033Yの一端部に位置する。突起10333Aは、第1方向に延びる。突起10333Aは、第1方向における現像ローラ10332Yの一端部であってもよい。突起10333Aは、第1方向における現像筐体10331Yの一方の側面から突出する。突起10333Aは、第1側板1030Aの穴10301A内に嵌まる。
【0231】
突起10333Bは、第1方向における現像装置1033Yの他端部に位置する。突起10333Bは、第1方向に延びる。突起10333Bは、第1方向における現像ローラ10332Yの他端部であってもよい。突起10333Bは、第1方向における現像筐体10331Yの他方の側面から突出する。突起10333Bは、第2側板1030Bの穴10301B内に嵌まる。
【0232】
突起10334Aは、第1方向における現像装置1033Yの一端部に位置する。突起10334Aは、突起10333Aから離れて位置する。突起10334Aは、第1方向に延びる。突起10334Aは、第1方向における現像筐体10331Yの一方の側面から延びる。突起10334Aは、第1側板1030Aの穴10302A内に嵌まる。
【0233】
突起10334Bは、第1方向における現像装置1033Yの他端部に位置する。突起10334Bは、突起10333Bから離れて位置する。突起10334Bは、第1方向に延びる。突起10334Bは、第1方向における現像筐体10331Yの他方の側面から延びる。突起10334Bは、第2側板1030Bの穴10302B内に嵌まる。
【0234】
突起10333Aが穴10301A内に嵌まり、突起10333Bが穴10301B内に嵌まり、突起10334Aが穴10302A内に嵌まり、突起10334Bが穴10302B内に嵌まることにより、現像装置1033Yは、第1側板1030Aおよび第2側板1030Bに支持され、感光ドラム1031Yに対して移動可能である。
【0235】
受入口10335は、補給装置1034Yからのトナーを受け入れ可能である。受入口10335は、第1方向における現像筐体10331Yの中央部に位置する。受入口10335は、現像筐体10331Yの内部空間と通じる。
【0236】
7.4.3 補給装置1034Y
図20および図21に示すように、補給装置1034Yは、現像装置1033Yにトナーを補給する。補給装置1034Yは、容器10341Yと、トナー管10342Yと、スクリュー10343Yと、ベルトコンベヤ10344Yとを有する。
【0237】
7.4.3.1 容器10341Y
図21に示すように、容器10341Yは、第1方向において、現像装置1033Yから離れて位置する。容器10341Yは、第1方向において、第2側板1030Bに対して第1側板1030Aの反対側に位置する。プロセスカートリッジ103Yが画像形成装置100に装着された状態で、容器10341Yは、廃トナー収容部1038Yの上方に位置する。容器10341Yは、トナーを収容可能である。容器10341Yは、第2側板1030Bに対して固定される。容器10341Yは、補給口10340Yを有する。言い換えると、補給装置1034Yは、補給口10340Yを有する。
【0238】
補給口10340Yは、現像装置1033Yに補給されるトナーを受け入れる。図13に示すように、プロセスカートリッジ103Yがドロワ104に載った状態で、ドロワ104が第1位置から第2位置に向かう方向において、補給口10340Yは、感光ドラム1031Yよりも下流側に位置する。プロセスカートリッジ103Yがドロワ104に載った状態で、補給口10340Yは、上方に向かって開く。
【0239】
7.4.3.2 トナー管10342Y
図21に示すように、トナー管10342Yは、容器10341Yから現像装置1033Yへ向かうトナーの通過を許容する。トナー管10342Yは、第1方向に延びる。第1方向におけるトナー管10342Yの一端部は、現像装置1033Yに接続される。第1方向におけるトナー管10342Yの他端部は、容器10341Yに接続される。トナー管10342Yは、容器10341Yに対して固定される。トナー管10342Yは、排出口10342Aを有する。
【0240】
排出口10342Aは、トナー管10342Y内のトナーを排出可能である。排出口10342Aは、トナー管10342Yの内部空間と通じる。排出口10342Aは、現像装置1033Yの受入口10335と通じる。
【0241】
7.4.3.3 スクリュー10343Y
スクリュー10343Yは、トナー管10342Y内に位置する。スクリュー10343Yは、第1方向に延びる。本実施形態では、スクリュー10343Yは、オーガスクリューである。スクリュー10343Yは、容器10341Y内のトナーを、第1方向における一方に搬送可能である。
【0242】
7.4.3.2 ベルトコンベヤ10344Y
ベルトコンベヤ10344Yは、第1方向におけるトナー管10342Yの一端部内に位置する。図20に示すように、ベルトコンベヤ10344Yは、スクリュー10343Yによって搬送されたトナーを排出口10342Aに向けて搬送する。
【0243】
7.4.4 係合部1035A,1035B
図21に示すように、係合部1035Aは、第1方向におけるプロセスカートリッジ103Yの一端部に位置する。係合部1035Aは、第1方向において、第1側板1030Aに対して第2側板1030Bの反対側に位置する。係合部1035Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、係合部1035Aは、第1側板1030Aから延びる。プロセスカートリッジ103Yが補給位置(図13参照)に位置した状態で、係合部1035Aは、第2ストッパ23Aと向かい合う。プロセスカートリッジ103Yが引出位置(図14参照)に位置した状態で、係合部1035Aは、第2ストッパ23Aから離れて位置する。
【0244】
係合部1035Bは、第1方向におけるプロセスカートリッジ103Yの他端部に位置する。係合部1035Bは、第1方向における廃トナー収容部1038Yの他方側面から延びる。係合部1035Bは、係合部1035Aと同様に説明される。そのため、係合部1035Bについての説明は、省略される。
【0245】
7.4.5 シール部材1036Y
シール部材1036Yは、排出口10342Aおよび受入口10335の周りを囲む。シール部材1036Yは、トナー管10342と現像筐体10331Yとの間をシールする。シール部材1036Yは、現像装置1033Yの移動に応じて、弾性変形可能である。シール部材1036Yは、例えば、スポンジからなる。
【0246】
7.4.6 ドラムクリーナ1037Y
図20に示すように、ドラムクリーナ1037Yは、感光ドラム1031Yの表面をクリーニングする。ドラムクリーナ1037Yは、第1方向において、第1側板1030Aと第2側板1030Bとの間に位置する。ドラムクリーナ1037Yは、クリーナ筐体10371と、クリーニング部材10372と、スクリュー10373とを有する。
【0247】
クリーナ筐体10371は、感光ドラム1031Yからの廃トナーを収容可能である。クリーナ筐体10371は、開口10374を有する。
【0248】
クリーニング部材10372は、感光ドラム1031Yの表面をクリーニングする。クリーニング部材10372は、クリーナ筐体10371に取り付けられる。クリーニング部材10372のエッジは、感光ドラム1031Yの表面と接触する。感光ドラム1031Yが回転すると、感光ドラム1031YからシートSに転写されずに感光ドラム1031Yの表面に残ったトナーは、クリーニング部材10372のエッジによって、感光ドラム1031Yの表面から取り除かれる。感光ドラム1031Yの表面から取り除かれた廃トナーは、開口10374を通って、クリーナ筐体10371に入る。
【0249】
スクリュー10373は、クリーナ筐体10371内に位置する。図21に示すように、スクリュー10373は、クリーナ筐体10371内の廃トナーを廃トナー収容部1038Yに向かって搬送する。スクリュー10373は、第1方向に延びる。本実施形態では、スクリュー10373は、オーガスクリューである。スクリュー10373は、シャフトレス・スクリューであってもよい。
【0250】
7.4.7 廃トナー収容部1038Y
廃トナー収容部1038Yは、廃トナーを収容する。廃トナー収容部1038Yは、第1方向において、第2側板1030Bに対して第1側板1030Aの反対側に位置する。廃トナー収容部1038Yは、第2側板1030Bに対して固定される。
【0251】
7.4.8 廃トナー管1039Y
ドラムクリーナ1037Yから廃トナー収容部1038Yへ向かう廃トナーは、廃トナー管1039Yを通る。廃トナー管1039Yは、第1方向において、第2側板1030Bと廃トナー収容部1038Yとの間に位置する。廃トナー管1039Yは、第1方向に延びる。
【0252】
7.5 プロセスカートリッジ103K,103M,103C
プロセスカートリッジ103K,103M,103Cは、プロセスカートリッジ103Yと同様に説明される。すなわち、プロセスカートリッジ103Mは、補給装置1034Mを有する。補給装置1034Mは、現像装置1033Mにトナーを補給する。補給装置1034Mは、補給口10340Mを有する。補給口10340Mは、現像装置1033Mに補給されるトナーを受け入れる。プロセスカートリッジ103K,103M,103Cについての説明は、省略される。
【0253】
7.6 第2実施形態の作用効果
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0254】
また、第2実施形態の画像形成装置100のように、本体筐体101がホルダ1011を有していると、図13に示すように、トナーを収容した容器BYをプロセスカートリッジ103Yに対して位置決めできるので、プロセスカートリッジ103Yにトナーをより円滑に補給できる。
【0255】
また、トナーを収容した容器BYが本体筐体101のホルダ1011に対して装着されるため、ホルダ1011によって容器BYを支えることができる。
【0256】
これにより、容器BYがホルダ1011に装着されるときに、プロセスカートリッジ103Yに過度な力が加わることを、抑制できる。
【0257】
そのため、容器BYがホルダ1011に装着されるときに、ドロワ104に過度な力が加わったり、画像形成装置100が転倒することを、抑制できる。
【0258】
7.7 変形例
上記した第1実施形態の構成の一部を、第2実施形態に適用することもできる。例えば、本体筐体101は、第1実施形態の本体筐体2のように、補給位置に位置するプロセスカートリッジ103Y、第2補給位置に位置するプロセスカートリッジ103M、および、第3補給位置に位置するプロセスカートリッジ103Cに係合する第1ストッパ22A,22B(図4参照)を有していてもよい。
【0259】
この場合、ドロワ104は、第1ロックピン1045A,1045B、第2ロックピン1047A,1047B、第3ロックピン1048A,1048B、および、第4ロックピン1049A,1049Bを有さない。
【符号の説明】
【0260】
1 画像形成装置
2 本体筐体
3 カバー
5 プロセスカートリッジ
6 ドロワ
21 開口
22A 第1ストッパ
23A 第2ストッパ
25B 第1ガイド
251B 受け部
261B 回り止め部
51 感光ドラム
53 現像装置
54 補給装置
540 補給口
541 容器
542 トナー管
55A 係合部
56 シール部材
57 ドラムクリーナ
58 廃トナー収容部
59 廃トナー管
61A 第1被ガイド部
A1 ドラム軸
B 容器
D1 距離
D2 距離
100 画像形成装置
101 本体筐体
1011 ホルダ
1011A 位置決め開口
101A 開口
102 カバー
103Y プロセスカートリッジ
103M プロセスカートリッジ(第2プロセスカートリッジ)
104 ドロワ
1030A 第1側板
1030B 第2側板
1031Y 感光ドラム
1031M 感光ドラム(第2感光ドラム)
1033Y 現像装置
1033M 現像装置(第2現像装置)
1034Y 補給装置
1034M 補給装置(第2補給装置)
1035A 係合部
1035B 係合部
1036Y シール部材
1037Y ドラムクリーナ
1038Y 廃トナー収容部
1039Y 廃トナー管
10340Y 補給口
10340M 補給口(第2補給口)
10341Y 容器
10342Y トナー管
A11 ドラム軸
BY 容器
図1
図2
図3
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