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特許7652189推薦装置、システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】推薦装置、システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20250319BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022534616
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(86)【国際出願番号】 JP2020027004
(87)【国際公開番号】W WO2022009413
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-06-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 伸明
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-45430(JP,A)
【文献】特開2011-243041(JP,A)
【文献】特開2007-299104(JP,A)
【文献】特開2019-197448(JP,A)
【文献】特開2001-357458(JP,A)
【文献】特開2016-126749(JP,A)
【文献】特開2017-224050(JP,A)
【文献】特開2010-165198(JP,A)
【文献】特開2017-182383(JP,A)
【文献】国際公開第2014/199999(WO,A1)
【文献】特開2018-5692(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0178758(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する推定手段と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する取得手段と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する適用手段と、
を備える推薦装置。
【請求項2】
前記推定手段は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
請求項1に記載の推薦装置。
【請求項3】
前記推定手段は、前記購入履歴に基づき前記ユーザが特定の商品を次回購入する時期を前記購入傾向として推定し、
前記出力手段は、前記次回購入する時期に前記決定された推薦情報を出力する、
請求項1又は2に記載の推薦装置。
【請求項4】
前記出力手段は、前記ユーザの前記所定の販売店の来店時が前記次回購入する時期である場合に、前記決定された推薦情報を出力する、
請求項3に記載の推薦装置。
【請求項5】
前記推薦情報は、前記ユーザの前記所定の販売店における累計購入金額が所定額以上である場合に使用可能なクーポンである、
請求項1~4のいずれか一項に記載の推薦装置。
【請求項6】
前記所定の撮影装置は、前記所定の販売店に設置され、
前記第1の生体情報取得手段は、前記ユーザが前記所定の販売店の来店時に前記生体情報を取得する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の推薦装置。
【請求項7】
前記出力手段は、前記ユーザが前記所定の販売店を訪問した際に、前記決定された推薦情報を出力する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の推薦装置。
【請求項8】
前記推薦情報は、前記所定の販売店において使用可能なクーポンである、
請求項1~7のいずれか一項に記載の推薦装置。
【請求項9】
前記購入履歴は、前記ユーザの前記所定の販売店における購入金額を含み、
前記クーポンは、前記ユーザの累計購入金額に応じて割引金額が決定される、
請求項8に記載の推薦装置。
【請求項10】
前記ユーザの個人情報を取得する個人情報取得手段をさらに備え、
前記決定手段は、前記個人情報及び前記購入傾向に基づいて前記推薦情報を決定する、
請求項1~9のいずれか一項に記載の推薦装置。
【請求項11】
前記個人情報は、前記ユーザの誕生日を含む、
請求項10に記載の推薦装置。
【請求項12】
所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置と通信可能な推薦装置と、
前記ユーザの生体情報を記憶し、前記推薦装置と通信可能な認証装置と、を備え、
前記推薦装置は、
前記ユーザが所定の販売店に入店した際に前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる、前記ユーザの第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる、前記ユーザの第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する推定手段と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する取得手段と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する適用手段と、
を備える推薦システム。
【請求項13】
前記推定手段は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
請求項12に記載の推薦システム。
【請求項14】
コンピュータが、
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する工程と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する工程と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する工程と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する工程と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する工程と、
を備える推薦方法。
【請求項15】
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する工程と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する工程と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する工程と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する工程と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する工程と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラム。
【請求項16】
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証手段と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する推定手段と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する取得手段と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する適用手段と、
を備える推薦装置。
【請求項17】
前記推定手段は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
請求項16に記載の推薦装置。
【請求項18】
コンピュータが、
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する工程と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する工程と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する工程と、
取得した前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する工程と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する工程と、
を備える推薦方法。
【請求項19】
ユーザが所定の販売店に入店した際に前記ユーザの第1の生体情報を取得する工程と、
前記ユーザが前記所定の販売店において商品を購入する際に前記ユーザの第2の生体情報を取得する工程と、
前記取得した第1及び第2の生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記第1の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、前記所定の販売店における購入履歴に基づいて推定された購入傾向を取得する工程と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
前記第2の生体情報を用いた個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの選択に基づく前記推薦情報の適用要否に関する情報を取得する工程と、
前記推薦情報適用要とする前記ユーザの選択に関する情報を取得した場合、前記商品の購入に対して前記推薦情報を適用する工程と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、推薦装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特に、ユーザに対して推薦情報を提供するための推薦装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、顔認証によって顧客(ユーザ)の来店を検知し、接客の必要がある場合に当該顧客の購入履歴情報から導出される特典情報を当該顧客が所持する情報端末に出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-045430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザが来店するタイミングにより、適切な特典情報は異なる。そのため、特許文献1に係る技術には、推薦の精度が不十分であるという問題点がある。
【0005】
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ユーザに対して適切な推薦情報を提供するための推薦装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る推薦装置は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得手段と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定手段と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、を備える。
【0007】
本開示に係る推薦システムは、所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、前記撮影装置と通信可能な推薦装置と、前記ユーザの生体情報を記憶し、前記推薦装置と通信可能な認証装置と、を備え、前記推薦装置は、前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得手段と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定手段と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、を備える。
【0008】
本開示に係る推薦方法は、コンピュータが、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、を備える。
【0009】
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、を実行させるプログラムが記録される。
【0010】
本開示に係る推薦装置は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証手段と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得手段と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定手段と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定手段と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力手段と、を備える。
【0011】
本開示に係る推薦方法は、コンピュータが、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、を備える。
【0012】
本開示に係る非一時的なコンピュータ可読媒体は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、を実行させるプログラムが記録される。
【発明の効果】
【0013】
本開示により、ユーザに対して適切な推薦情報を提供するための推薦装置、システム、方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態1に係る推薦装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態1に係る推薦方法の流れを示すフローチャートである。
図3】実施形態2に係る推薦装置の構成を示すブロック図である。
図4】実施形態2に係る推薦方法の流れを示すフローチャートである。
図5】実施形態3に係る推薦システムの構成を示すブロック図である。
図6】認証装置の構成を示すブロック図である。
図7】生体情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図8】個人認証処理の流れを示すフローチャートである。
図9】サービス端末の構成を示すブロック図である。
図10】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
図11】サービス提供装置の構成を示すブロック図である。
図12】ユーザ登録処理の流れを示すフローチャートである。
図13】サービスユーザID生成処理の流れを示すフローチャートである。
図14】推薦処理の流れを示すシーケンスチャートである。
図15】実施形態4に係る推薦システムの構成を示すブロック図である。
図16】サービス提供装置の構成を示すブロック図である。
図17】個人情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
図18】推薦処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0016】
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る推薦装置100の構成を示すブロック図である。推薦装置100は、生体情報取得部112、認証要求部114、購入履歴取得部115、推定部116、決定部117及び出力部118を備える。推薦装置100は、ネットワーク500(不図示)に接続される。ネットワーク500は、有線であっても無線であってもよい。ネットワーク500には、図示しない認証装置200、サービス端末300及びユーザ端末400等が接続される。
【0017】
生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する。撮影装置は、例えば、サービス端末300、ユーザ端末400又はカメラ等である。サービス端末300は、例えばタブレット等の通信端末である。ユーザ端末400は、ユーザが所持するスマートフォン等の通信端末である。認証要求部114は、取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置200を用いて個人認証を行わせる。購入履歴取得部115は、個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する。推定部116は、購入履歴に基づいて購入傾向を推定する。決定部117は、購入傾向に基づいて推薦情報を決定する。出力部118は、所定の表示端末に決定された推薦情報を出力する。表示端末は、例えばサービス端末300又はユーザ端末400である。
【0018】
図2は、実施形態1に係る推薦方法の流れを示すフローチャートである。まず、生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する(ステップS101)。次に、認証要求部114は、取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置200を用いて個人認証を行わせる(ステップS102)。認証装置200は、予め、複数のユーザのユーザIDと各ユーザの生体情報とを紐付けて記憶している。認証装置200は、推薦装置100から個人認証の要求を受信すると、撮影画像に含まれる生体情報と、認証装置200内に記憶されている生体情報と、を照合し、一致の有無により個人認証の成否を判定することによって個人認証を行う。認証装置200は、個人認証に成功した場合、成功したユーザIDを判定結果に含めて推薦装置100に返信する。
【0019】
個人認証に成功した場合、購入履歴取得部115は、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する(ステップS103)。次に、推定部116は、取得された購入履歴に基づいて当該ユーザの購入傾向を推定する(ステップS104)。次に、決定部117は、購入傾向に基づいて推薦情報を決定する(ステップS105)。次に、出力部118は、所定の表示端末に決定された推薦情報を出力する(ステップS106)。このように、本実施形態に係る推薦方法は、ユーザの購入傾向に基づいた推薦情報を提示することができるため、ユーザに対して適切な推薦情報を提供することができる。
【0020】
尚、推薦装置100は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態に係る推薦方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、生体情報取得部112、認証要求部114、購入履歴取得部115、推定部116、決定部117及び出力部118の機能を実現する。
【0021】
または、生体情報取得部112、認証要求部114、購入履歴取得部115、推定部116、決定部117及び出力部118は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)等を用いることができる。
【0022】
また、推薦装置100の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、推薦装置100の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0023】
<実施形態2>
実施形態2は、上述した実施形態1の変形例である。実施形態1に係る推薦装置100は、外部の認証装置200を用いて個人認証を行っていた。一方、本実施形態に係る推薦装置600は、装置内部で個人認証を行う。
【0024】
図3は、実施形態2に係る推薦装置600の構成を示すブロック図である。推薦装置600は、図1に示した推薦装置100の構成と比べて、認証要求部114が個人認証部121に置き換わり、図示しない認証DB(Database)が追加されたものである。認証DBは、ユーザの生体情報を当該ユーザのユーザIDに対応付けた情報である。推薦装置600が備える各構成について、実施形態1と重複する説明は適宜省略する。
【0025】
個人認証部121は、取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う。個人認証において、個人認証部121は、撮影画像に含まれる生体情報と、認証DB内に記憶されている生体情報と、を照合し、一致の有無により個人認証の成否を判定する。認証DBは、複数の登録ユーザの生体情報を記憶している。個人認証部121は、個人認証の成否を購入履歴取得部115に送信する。
【0026】
図4は、実施形態2に係る推薦方法の流れを示すフローチャートである。まず、生体情報取得部112は、所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する(ステップS201)。次に、個人認証部121は、取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う(ステップS202)。認証DBは、予め、複数のユーザのユーザIDと各ユーザの生体情報とを紐付けて記憶している。
【0027】
個人認証に成功した場合、購入履歴取得部115は、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する(ステップS203)。次に、推定部116は、取得された購入履歴に基づいて当該ユーザの購入傾向を推定する(ステップS204)。次に、決定部117は、購入傾向に基づいて推薦情報を決定する(ステップS205)。次に、出力部118は、所定の表示端末に決定された推薦情報を出力する(ステップS206)。本実施形態に係る推薦装置は、実施形態1において説明した効果と同様の効果を奏することができる。
【0028】
<実施形態3>
実施形態3は、上述した実施形態1の具体例である。図5は、実施形態3に係る推薦システム700の構成を示すブロック図である。推薦システム700は、サービス提供装置100a、認証装置200、サービス端末300及びユーザ端末400を備える。サービス提供装置100a、認証装置200、サービス端末300及びユーザ端末400のそれぞれは、ネットワーク500を介して接続されている。尚、実施形態1と重複する説明については適宜省略する。
【0029】
サービス提供装置100aは、推薦装置の一例である。サービス提供装置100aは、撮影画像に含まれる生体情報について個人認証を行い、個人認証に成功した場合に、個人認証に成功したユーザの購入傾向に基づいて推薦情報を決定し、出力するための情報処理装置である。サービス提供装置100aは、例えば、コンピュータにより実現されるサーバ装置である。認証装置200は、生体認証を行う装置である。生体認証は、生体情報による個人認証である。認証装置200は、認証DB210を備える。認証DB210は、ユーザごとに生体情報等を記憶するデータベースである。
【0030】
サービス端末300は、店舗Aにおいて商品を購入しようとしているユーザの生体情報を含む撮影を行い、当該生体情報を含めた個人認証要求をサービス提供装置100aへ送信し、個人認証に成功した場合に、推薦情報を受信して表示する情報処理装置である。サービス端末300は、店舗A内に設置されている。ユーザ端末400は、所定のユーザが操作する情報処置装置である。ユーザ端末400は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC等の通信端末である。ユーザ端末400は、サービス端末300と同様の処理又はその一部を行ってもよい。以下、図5に示すように、ユーザU1が店舗Aを訪れているものとする。
【0031】
サービス提供装置100a及びサービス端末300は、サービス提供者がユーザに商品の販売等のサービスを提供するためのシステムを構成する装置である。そのため、認証装置200は、サービス提供者の認証局として動作するサーバといえる。本実施形態において、認証装置200は、複数のサービス提供者の認証局として動作するものとする。
【0032】
図6を参照して、認証装置200の構成について詳細に説明する。図6は、認証装置200の構成を示すブロック図である。認証装置200は、認証DB210、利用者登録部220、サービス登録部230及び認証部240を備える。
【0033】
認証DB210は、ユーザID211に当該ユーザのサービスユーザID213及び当該ユーザの生体情報214を対応付けた情報である。認証DB210には、さらに、サービスID212が記憶されている。そのため、認証DB210は、ユーザID211、サービスID212、サービスユーザID213及び生体情報214を対応付けて記憶するデータベースといえる。ここで、サービスID212は、サービス提供者を識別するためのIDである。サービスユーザID213は、サービスを利用するユーザを識別するためのIDである。生体情報214は、ユーザを識別するための情報である。生体情報214は、例えば、顔特徴情報又は指紋等である。顔特徴情報は、顔領域の撮影画像から抽出された特徴点の集合である。
【0034】
利用者登録部220は、撮影画像に含まれる生体情報214を認証DB210に登録する。利用者登録部220は、生体情報214の登録に際して、ユーザID211を新規に発行する。利用者登録部220は、発行したユーザID211と、撮影画像に含まれる生体情報214と、を対応付けて認証DB210に登録する。
【0035】
サービス提供装置100aは、ユーザID及びサービスIDを含むユーザ登録要求を認証装置200に送信する。サービス登録部230は、受信したユーザ登録要求に含まれるサービスID212を認証DB210に登録する。また、サービス登録部230は、サービス提供装置100aからユーザ登録要求を受信すると、サービスユーザID213を新規に発行する。サービス登録部230は、発行したサービスユーザID213をユーザ登録要求に含まれるユーザID211に対応付けて認証DB210に登録する。
【0036】
認証部240は、撮影画像から抽出された生体情報と、認証DB210内の生体情報と、の照合を行う。認証部240は、生体情報が一致している場合、個人認証が成功したと判断し、生体情報が不一致の場合、個人認証が失敗したと判断する。認証部240は、個人認証の成否をサービス提供装置100aに返信する。生体情報の一致の有無は、個人認証の成否に対応する。また、認証部240は、個人認証に成功した場合、当該成功した生体情報に対応付けられたユーザIDを特定し、特定されたユーザIDと認証成功の旨とを含めた認証結果をサービス提供装置100aに返信する。
【0037】
図7を参照して、認証DB210にユーザID及び生体情報を登録する際における認証装置200の動作を説明する。図7は、生体情報登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0038】
生体情報を登録する際には、情報登録端末(不図示)が、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影し、認証装置200に対してネットワーク500を介して生体情報登録要求を行う。生体情報を含む撮影画像は、例えば、顔領域を含む画像又は指紋画像である。情報登録端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット端末等の情報処理装置である。情報登録端末は、例えばユーザ端末400である。生体情報登録要求は、撮影画像を含む。まず、認証装置200は、情報登録端末からネットワーク500を介して生体情報登録要求に含まれる撮影画像を取得する(ステップS301)。
【0039】
次に、利用者登録部220は、撮影画像が含む生体情報を抽出し(ステップS302)、抽出した生体情報に対応するユーザIDを発行し、当該ユーザIDと生体情報とを対応付けて認証DB210に登録する(ステップS303)。
【0040】
図8を参照して、個人認証を行う際における認証装置200の動作を説明する。図8は、個人認証処理の流れを示すフローチャートである。個人認証を行う際には、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像を撮影し、サービス提供装置100aに対してネットワーク500を介して個人認証要求を行う。個人認証要求は、撮影画像を含む。まず、サービス提供装置100aは、撮影画像又は撮影画像から抽出した生体情報を認証装置200に送信する。認証部240は、受信した撮影画像から生体情報を抽出し、又は生体情報を受信することによって、生体情報を取得する(ステップS401)。
【0041】
次に、認証部240は、取得した生体情報を認証DB210と照合する(ステップS402)。生体情報が一致した場合(ステップS403Yes)、認証部240は、生体情報が一致したユーザのユーザIDを特定し(ステップS404)、個人認証に成功した旨と特定したユーザIDとをサービス提供装置100aに返信する(ステップS405)。一致する生体情報がなかった場合(ステップS403No)、認証部240は、個人認証に失敗した旨をサービス提供装置100aに返信する(ステップS406)。
【0042】
次に、図9を参照して、サービス端末300の構成について詳細に説明する。サービス端末300は、ハードウェア構成として、カメラ等の撮影装置と、表示端末と、コンピュータとを備える。サービス端末300は、生体認証による個人認証要求を行う装置である。サービス端末300は、例えば、生体認証による決済を行う端末、生体認証に応じて情報を提示するデジタルサイネージ等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
図9は、サービス端末300の構成を示すブロック図である。サービス端末300は、カメラ310、記憶部320、通信部330、表示部340及び制御部350を備える。カメラ310は、画像を撮影する撮影装置である。記憶部320は、サービス端末300の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部330は、ネットワーク500との通信インタフェースである。表示部340は、ユーザに対して個人認証結果及び推薦情報等を表示する表示端末である。制御部350は、サービス端末300が備えるハードウェアの制御を行う。制御部350は、画像取得部352を備える。
【0044】
画像取得部352は、カメラ310に対して撮影要求を行う。カメラ310は、ユーザの顔領域又は指紋等を含む画像を撮影する。カメラ310が撮影した画像は、個人認証時等に使用される。画像取得部352は、撮影画像を含む個人認証要求をサービス提供装置100aに送信する。
【0045】
次に、図10を参照して、ユーザ端末400の構成について説明する。ユーザ端末400は、ハードウェア構成として、カメラ等の撮影装置と、表示端末と、コンピュータとを備える。ユーザ端末400は、生体認証による個人認証要求を行う装置である。図10は、ユーザ端末400の構成を示すブロック図である。ユーザ端末400は、カメラ410、記憶部420、通信部430、表示部440及び制御部450を備える。制御部450は、画像取得部452を備える。ユーザ端末400が備える各構成の機能は、サービス端末300が備える各構成と同様であるから、説明を省略する。
【0046】
サービス端末300及びユーザ端末400は、情報登録端末として動作してもよい。この場合、サービス端末300及びユーザ端末400は、図示しない生体情報登録部をさらに備え、生体情報登録要求を行う機能を有する。以下、生体情報登録処理の流れを説明する。尚、サービス端末300が生体情報登録処理を行う場合について説明を行うが、同様の処理をユーザ端末400が行ってもよい。
【0047】
生体情報登録要求時には、まず、画像取得部352は、カメラ310を制御し、ユーザの生体情報を含む画像を撮影する。次に、生体情報登録部は、撮影画像を含む生体情報登録要求を、ネットワーク500を介して認証装置200へ送信する。最後に、生体情報登録部は、登録の結果を、認証装置200から受信する。尚、生体情報登録部は、撮影画像から抽出された生体情報を含む生体情報登録要求を、認証装置200へ送信してもよい。
【0048】
サービス端末300及びユーザ端末400は、決済端末(不図示)として動作してもよい。決済端末は、ユーザの要求に応じて商品の決済を行い、当該決済情報を当該ユーザの購入履歴としてサービス提供装置100aに送信する端末である。この場合、サービス端末300及びユーザ端末400は、図示しない決済部及び購入履歴登録要求部をさらに備え、購入履歴登録要求を行う機能を有する。決済端末は、生体認証による決済を行ってもよいし、その他の方法による決済を行ってもよい。以下、生体認証による決済を行う際における購入履歴登録要求処理の流れを説明する。尚、サービス端末300が決済端末として動作して購入履歴登録要求処理を行う場合について説明を行うが、同様の処理をサービス端末300が行ってもよい。
【0049】
生体認証による決済をする際には、サービス端末300が備える画像取得部352は、ユーザの生体情報を含む画像を取得して個人認証要求をサービス提供装置100aに送信する。個人認証に成功した場合、決済部355は、決済処理を実行する。次に、購入履歴登録要求部は、ユーザのサービスユーザID及び購入履歴を含む購入履歴登録要求を、サービス提供装置100aに送信する。
【0050】
次に、図11を参照して、サービス提供装置100aの構成について詳細に説明する。図11は、サービス提供装置100aの構成を示すブロック図である。サービス提供装置100aは、制御部110、記憶部120、メモリ130及び通信部140を備える。
【0051】
記憶部120は、利用者DB123及びプログラム124を記憶する記憶装置である。利用者DB123は、ユーザの購入履歴をサービスユーザIDに対応付けた情報である。サービスユーザID123b、123cは、サービス提供者が提供するサービスを利用するユーザを識別可能な識別情報であり、例えば、氏名、電話番号、メールアドレス、又は任意の識別番号等である。各サービスユーザID123b、123cには、購入履歴123d、123eが対応付けられている。購入履歴123d、123eは、各ユーザが所定の販売店において購入した商品の履歴である。購入履歴は、少なくともユーザが購入した商品の種類を含み、さらに、ユーザが当該商品を購入した日付及び当該商品の金額等を含んでいてもよいものとする。所定の販売店は、例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア等の実店舗であってもよいし、インターネット上で商品を販売するオンラインショップであってもよい。プログラム124は、本実施形態に係る推薦処理が実装されたコンピュータプログラムである。
【0052】
メモリ130は、制御部110の処理内容を一時的に記憶する記憶領域であり、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置である。通信部140は、サービス提供装置100aの外部との通信を行うインターフェースである。
【0053】
制御部110は、登録部111、生体情報取得部112、認証要求部114、購入履歴取得部115、推定部116、決定部117及び出力部118を備える。制御部110は、サービス提供装置100aの動作を制御する制御装置であり、例えば、CPU等のプロセッサである。制御部110は、記憶部120からプログラム124をメモリ130へ読み込ませ、実行する。これにより、制御部110は、登録部111、生体情報取得部112、認証要求部114、購入履歴取得部115、推定部116、決定部117及び出力部118としての機能を実現する。
【0054】
登録部111は、決済端末からネットワーク500を介して、購入履歴登録要求を受信する。購入履歴登録要求は、サービスユーザID及び当該ユーザの購入履歴を含むものとする。登録部111は、受信した購入履歴登録要求に含まれるサービスユーザIDに、受信した購入履歴を対応付けて、利用者DB123に登録する。尚、購入履歴登録処理は、これに限定されない。決済端末は、例えば、サービス端末300又はユーザ端末400である。
【0055】
生体情報取得部112は、サービス端末300等の撮影装置から撮影画像を受信し、当該撮影画像から生体情報を抽出する。生体情報取得部112は、撮影画像から抽出された生体情報を受信してもよい。サービス端末300等の撮影装置は、例えば所定の店舗A内に設置される。撮影装置は、ユーザU1が店舗Aを訪問すると、ユーザU1の生体情報を含む画像を撮影し、生体情報取得部112に当該画像又は抽出された生体情報を送信する。このようにして、生体情報取得部112は、ユーザが所定の販売店を訪問した際に当該ユーザの生体情報を取得する。
【0056】
認証要求部114は、生体情報が取得された場合、認証装置200に対して、取得された生体情報について個人認証を行わせる。購入履歴取得部115は、個人認証に成功した場合、当該ユーザのサービスユーザIDに対応する購入履歴を利用者DBから取得する。
【0057】
推定部116は、取得された購入履歴に基づいてユーザの購入傾向を推定する。購入傾向は、ユーザが特定の商品を購入する間隔や期間のパターンを示す情報である。購入傾向は、例えば、ユーザが特定の商品を複数回購入している場合、当該商品を次回購入する時期を含む。または、購入傾向は、ユーザがまとめて購入する複数種類の商品の組合せを示す情報であってもよい。推定部116は、取得された購入履歴に含まれる特定の商品の購入履歴を抽出し、当該商品を次回購入する時期を推定する。推定部116は、購入履歴に含まれる1種類の商品について購入傾向を推定してもよいし、購入履歴に含まれる複数の商品について購入傾向を推定してもよい。
【0058】
決定部117は、推定された購入傾向に基づいてユーザに提示する推薦情報を決定する。推薦情報は、例えば、購入傾向が推定された商品を店舗Aにおいて購入する際にユーザU1が使用可能な割引クーポンである。または、推薦情報は、購入傾向が推定された商品自体であってもよい。出力部118は、サービス端末300又はユーザ端末400等の所定の表示端末に決定された推薦情報を出力する。
【0059】
次に、図12を参照して、ユーザ登録時におけるサービス提供装置100aの動作を説明する。図12は、ユーザ登録処理の流れを示すフローチャートである。記憶部120にユーザU1をユーザ登録する際におけるサービス提供装置100aの動作を説明する。
【0060】
ユーザU1は、サービス提供者ごとにユーザ登録を行う。ユーザ登録時には、ユーザU1は、サービス端末300及びユーザ端末400等の情報登録端末に、ユーザIDを入力する。情報登録端末は、入力を受けると、サービス提供装置100aに対してネットワーク500を介してユーザ登録要求を行う。ユーザ登録要求は、ユーザIDを含む。登録部111は、ユーザ登録要求を受信することによって、ユーザU1のユーザIDを取得する(ステップS501)。次に、通信部140は、認証装置200に対してネットワーク500を介してユーザID及びサービス提供装置100aのサービスIDを送信する(ステップS502)。認証装置200は、ユーザID及びサービスIDの受信に応じて、サービスユーザIDを送信する。登録部111は、サービスユーザIDを受信し(ステップS503)、当該サービスユーザIDを利用者DB123に登録する(ステップS504)。
【0061】
図13を参照して、ステップS502においてユーザID及びサービスIDを受信した際における認証装置200の動作を説明する。図13は、サービスユーザID生成処理の流れを示すフローチャートである。認証装置200は、ユーザID及びサービスIDを受信すると(ステップS601)、サービスユーザID213を新規に発行し、当該サービスユーザID213を受信したユーザID211に対応付けて認証DB210に登録する(ステップS602)。サービス登録部230は、発行したサービスユーザID213をサービス提供装置100aに返信する(ステップS603)。
【0062】
次に、図14を参照して推薦処理時における推薦システム700の動作を説明する。図14は、推薦処理の流れを示すシーケンスチャートである。尚、推薦処理を行う際には、ユーザが予めサービス提供装置100aに対するユーザ登録を行っているものとする。まず、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像から生体情報を抽出することによって、生体情報を取得する(ステップS701)。次に、サービス端末300は、取得した生体情報をサービス提供装置100aに送信する(ステップS702)。次に、サービス提供装置100aは、受信した生体情報を含む個人認証要求を認証装置200に対して行う(ステップS703)。
【0063】
認証装置200は、受信した生体情報について個人認証を行い、認証に成功したユーザのサービスユーザIDを特定する(ステップS704)。次に、認証装置200は、個人認証に成功した旨と特定したサービスユーザIDとをサービス提供装置100aに返信する(ステップS705)。サービス提供装置100aは、受信したサービスユーザIDに対応付けられた購入履歴を特定する(ステップS706)。
【0064】
次に、サービス提供装置100aは、取得された購入履歴に基づいてユーザの購入傾向を推定する(ステップS707)。次に、サービス提供装置100aは、ユーザの購入傾向に基づいて推薦情報を決定する(ステップS708)。次に、サービス提供装置100aは、サービス端末300に推薦情報を出力する(ステップS709)。サービス端末300は、受信した推薦情報をユーザに提示する。推薦情報をユーザに提示するタイミングは、例えば、ユーザU1が店舗Aに来店した時である。
【0065】
サービス端末300は、例えば、店舗の入口等に設置されたデジタルサイネージである。この場合、決定部117は、デジタルサイネージの前に立って顔を検出されたユーザのサービスユーザIDに基づいて推薦情報(例えば特定の商品等が割引になるクーポン)を決定する。出力部118は、例えばデジタルサイネージ上に推薦情報票及び当該推薦情報を読み込むためのQRコード(登録商標)等の2次元コードを表示することによって当該推薦情報をユーザに提示する。ユーザは、スマートフォン等によって2次元コードを読み込むことによって推薦情報を取得することができる。また、デジタルサイネージ上に印刷ボタンをさらに表示させ、当該印刷ボタンを押下して推薦情報票が印刷されることによってユーザが推薦情報を取得可能としてもよい。
【0066】
デジタルサイネージは、顔認証決済と連動されてもよい。この場合、デジタルサイネージ上に取得ボタンを表示させ、当該取得ボタンが押下されると、顔認証決済時に推薦情報(例えばクーポン)が自動的に適用されるようにしてもよい。また、デジタルサイネージ上に表示された推薦情報を顔認証決済時に再度表示させ、ユーザが選択した場合に当該推薦情報を適用した決済を行ってもよい。
【0067】
出力部118は、デジタルサイネージ上に推薦情報を表示すると共に、個人認証に成功したユーザのスマートフォン等の情報端末に当該推薦情報を送信してもよい。この場合、推薦情報は、スマートフォン内のアプリケーションに送信されてもよいし、メール等で送信されてもよい。
【0068】
以下、本実施形態におけるサービス提供者がユーザに提示する推薦情報の具体例を説明する。サービス提供者がユーザに提示する推薦情報の具体例としては、例えば「定期的に購入している商品の次回購入時期に使用可能なクーポン」が挙げられる。この場合、推定部116は、ユーザの購入履歴から複数回購入されている特定の商品(例えばトイレットペーパー等の日用品)の購入履歴を抽出し、当該商品を次回購入する時期を推定する。出力部118は、当該商品の次回購入時期にユーザが来店した場合、当該商品の割引クーポンを出力する。
【0069】
サービス提供者がユーザに提示する推薦情報の他の具体例としては、例えば「ユーザの店舗における累計購入金額が所定額以上である場合に使用可能なクーポン」が挙げられる。この場合、利用者DB123に記憶されている購入履歴には、ユーザの店舗における購入金額が含まれている。推定部116は、ユーザの購入履歴からユーザの店舗における累計購入金額を算出する。決定部117は、算出された累計購入金額に応じてクーポンの種類及び割引金額等を決定する。
【0070】
<実施形態4>
実施形態4は、上述した実施形態3の変形例である。実施形態3に係る推薦システム700では、ユーザの購入傾向に基づいて推薦情報を決定していた。一方、実施形態4では、ユーザの個人情報を考慮して推薦情報を決定する。
【0071】
図15は、実施形態4に係る推薦システム900の構成を示すブロック図である。推薦システム900は、図5に示した推薦システム700の構成と比べてサービス提供装置100aがサービス提供装置800aに置き換わったものである。推薦システム900が備える各構成について、実施形態3と重複する説明は適宜省略する。図16は、実施形態4に係るサービス提供装置800aの構成を示すブロック図である。サービス提供装置800aは、サービスユーザIDに個人情報が対応付けられて利用者DB123に記憶される点、制御部110が個人情報取得部119を備える点及び決定部117が個人情報を考慮して推薦情報を決定する点でサービス提供装置100aと異なる。その他の構成については同様であるため、説明を適宜省略する。
【0072】
個人情報123f、123gは、各ユーザに関する情報である。個人情報は、例えば、ユーザの誕生日等の記念日、又はユーザがサービス提供者に対してユーザ登録を行った日付等である。各サービスユーザID123b、123cには、購入履歴123d、123e及び個人情報123f、123gが対応付けられている。個人情報取得部119は、個人認証に成功したユーザのサービスユーザIDに対応する個人情報を利用者DB123から取得する。決定部117は、ユーザの購入傾向及びユーザの個人情報に基づいて当該ユーザに提示する推薦情報を決定する。
【0073】
次に、図17を参照して、個人情報登録時におけるサービス提供装置100aの動作を説明する。図17は、個人情報登録処理の流れを示すフローチャートである。ユーザは、予めユーザ登録を行ったサービス提供者に対して個人情報登録を行う。個人情報登録時には、ユーザは、サービス端末300及びユーザ端末400等の情報登録端末に、サービスユーザIDを入力する。情報登録端末は、入力を受けると、サービス提供装置100aに対してネットワーク500を介して個人情報登録要求を行う。個人情報登録要求は、サービスユーザID及び個人情報を含む。登録部111は、個人情報登録要求を受信することによって、ユーザのサービスユーザID及び個人情報を取得する(ステップS801)。次に、登録部111は、受信した個人情報登録要求に含まれるサービスユーザIDに、受信した個人情報を対応付けて、利用者DB123に登録する(ステップS802)。
【0074】
次に、図18を参照して、推薦処理時における推薦システム900の動作を説明する。図18は、推薦処理の流れを示すシーケンスチャートである。尚、推薦処理を行う際には、ユーザが予めサービス提供装置800aに対するユーザ登録を行っているものとする。まず、サービス端末300は、ユーザの生体情報を含む撮影画像から生体情報を抽出することによって、生体情報を取得する(ステップS901)。次に、サービス端末300は、取得した生体情報をサービス提供装置800aに送信する(ステップS902)。次に、サービス提供装置800aは、受信した生体情報を含む個人認証要求を認証装置200に対して行う(ステップS903)。
【0075】
認証装置200は、受信した生体情報について個人認証を行い、認証に成功したユーザのサービスユーザIDを特定する(ステップS904)。次に、認証装置200は、個人認証に成功した旨と特定したサービスユーザIDとをサービス提供装置800aに返信する(ステップS905)。サービス提供装置800aは、受信したサービスユーザIDに対応付けられた購入履歴を特定する(ステップS906)。
【0076】
次に、サービス提供装置100aは、取得された購入履歴に基づいてユーザの購入傾向を推定する(ステップS907)。次に、サービス提供装置100aは、受信したサービスユーザIDに対応付けられた個人情報を特定する(ステップS908)。尚、ステップS908は、ステップS906~S907と並行して行われてもよい。次に、サービス提供装置100aは、ユーザの購入傾向及び個人情報に基づいて推薦情報を決定する(ステップS909)。次に、サービス提供装置100aは、サービス端末300に推薦情報を出力する(ステップS910)。サービス端末300は、受信した推薦情報をユーザに提示する。
【0077】
以下、本実施形態におけるサービス提供者がユーザに提示する推薦情報の具体例を説明する。推薦情報の具体例として、例えば「ユーザの誕生日に使用可能なクーポン」が挙げられる。この場合、利用者DB123に記憶されている個人情報には、ユーザの誕生日が含まれている。決定部117は、ユーザの購入傾向及びユーザの誕生日に基づいてクーポンを決定する。また、決定部117は、ユーザの誕生日のみに基づいてクーポンを決定してもよい。出力部118は、誕生日の前後1週間以内にユーザが来店した場合、決定されたクーポンを出力する。
【0078】
<その他の実施形態等>
尚、上述した各実施形態においては、個人認証に成功した場合に当該認証に成功したユーザの購入履歴を取得し、当該購入履歴に基づいて購入傾向を推定する場合について説明した。しかしながら、予め各ユーザの購入傾向を推定しておき、個人認証に成功した場合に予め推定された購入傾向に基づいて推薦情報を決定してもよい。この場合、購入履歴取得部115は、個人認証が行われるよりも前に各ユーザの購入履歴を利用者DB123から取得する。次に、推定部116は、取得された購入履歴に基づいて各ユーザの購入傾向を推定する。個人認証に成功すると、決定部117は、推定された購入傾向に基づいて個人認証に成功したユーザに提示する推薦情報を決定する。
【0079】
また、利用者DB123は、ユーザの購入履歴に加えてグループ情報をサービスユーザIDに対応付けた情報であってもよい。グループ情報は、ユーザが属するグループ(例えば家族)の情報及び当該グループに属する各人の購入履歴等を含む。この場合、購入履歴取得部115は、個人認証に成功したユーザの購入履歴及びグループ情報を利用者DB123から取得する。推定部116は、取得されたグループ情報からグループに属する各人の購入履歴を抽出し、当該購入履歴に基づいて購入傾向を推定してもよい。例えば、夫が店舗に来店した際に、推定部116は、当該夫に紐づけられた妻の購入履歴(定期的に同じ銘柄の牛乳を購入している)に基づいて購入傾向を推定する。決定部117は、妻が定期的に購入している牛乳を推薦情報とする。夫が推薦された牛乳を購入した場合、近日中に妻が店舗に来店した際に、決定部117は、当該牛乳を推薦しないようにしてもよい。尚、この場合、サービスユーザIDは、グループごとに付与されるサービスグループIDであってもよい。サービスグループIDは、サービス提供者が提供するサービスを利用するユーザが属するグループを識別可能な識別情報であり、グループに属する各人が当該サービスを利用する際に利用する。
【0080】
特定の商品(例えばマスク)についてはクーポン又は引換券を有するユーザのみが購入可能とし、決定部117は、最近大量に当該商品を購入する購入傾向が見られる場合に、当該商品のクーポン及び引換券を発行しないようにしてもよい。これにより、特定の商品の買い占めを防止することができる。この場合、決定部117は、所定期間当該商品を購入していないユーザに対しては当該商品を店舗において購入するためのクーポン又は引換券を発行する。ユーザは、所定期間ごと(例えばマスクの備蓄がなくなる頃)に当該店舗において当該商品を購入又は引き換え可能であるという安心感を得ることができる。
【0081】
尚、上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0082】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0083】
なお、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0084】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0085】
(付記A1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得部と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定部と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定部と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力部と、
を備える推薦装置。
【0086】
(付記A2)
前記推定部は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
付記A1に記載の推薦装置。
【0087】
(付記A3)
前記推定部は、前記購入履歴に基づき前記ユーザが特定の商品を次回購入する時期を前記購入傾向として推定し、
前記出力部は、前記次回購入する時期に前記決定された推薦情報を出力する、
付記A1又はA2に記載の推薦装置。
【0088】
(付記A4)
前記出力部は、前記ユーザの前記所定の販売店の来店時が前記次回購入する時期である場合に、前記決定された推薦情報を出力する、
付記A3に記載の推薦装置。
【0089】
(付記A5)
前記推薦情報は、前記ユーザの前記所定の販売店における累計購入金額が所定額以上である場合に使用可能なクーポンである、
付記A1~A4のいずれか一項に記載の推薦装置。
【0090】
(付記A6)
前記所定の撮影装置は、前記所定の販売店に設置され、
前記生体情報取得部は、前記ユーザが前記所定の販売店の来店時に前記生体情報を取得する、
付記A1~A5のいずれか一項に記載の推薦装置。
【0091】
(付記A7)
前記出力部は、前記ユーザが前記所定の販売店を訪問した際に、前記決定された推薦情報を出力する、
付記A1~A6のいずれか一項に記載の推薦装置。
【0092】
(付記A8)
前記推薦情報は、前記所定の販売店において使用可能なクーポンである、
付記A1~A7のいずれか一項に記載の推薦装置。
【0093】
(付記A9)
前記購入履歴は、前記ユーザの前記所定の販売店における購入金額を含み、
前記クーポンは、前記ユーザの累計購入金額に応じて割引金額が決定される、
付記A8に記載の推薦装置。
【0094】
(付記A10)
前記ユーザの個人情報を取得する個人情報取得手段をさらに備え、
前記決定手段は、前記個人情報及び前記購入傾向に基づいて前記推薦情報を決定する、
付記A1~A9のいずれか一項に記載の推薦装置。
【0095】
(付記A11)
前記個人情報は、前記ユーザの誕生日を含む、
付記A10に記載の推薦装置。
【0096】
(付記B1)
所定のユーザの生体情報を含む画像を撮影する撮影装置と、
前記撮影装置と通信可能な推薦装置と、
前記ユーザの生体情報を記憶し、前記推薦装置と通信可能な認証装置と、を備え、
前記推薦装置は、
前記撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、前記認証装置を用いて個人認証を行わせる認証要求部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得部と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定部と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定部と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力部と、
を備える推薦システム。
【0097】
(付記B2)
前記推定部は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
付記B1に記載の推薦システム。
【0098】
(付記C1)
コンピュータが、
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
を備える推薦方法。
【0099】
(付記D1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、複数のユーザの生体情報を記憶した認証装置を用いて個人認証を行わせる工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0100】
(付記E1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う個人認証部と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する購入履歴取得部と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する推定部と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する決定部と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する出力部と、
を備える推薦装置。
【0101】
(付記E2)
前記推定部は、前記購入履歴に含まれる少なくとも1種類の商品の購入履歴を抽出して当該商品の購入傾向を推定する、
付記E1に記載の推薦装置。
【0102】
(付記F1)
コンピュータが、
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
を備える推薦方法。
【0103】
(付記G1)
所定の撮影装置により撮影された撮影画像に含まれる生体情報を取得する工程と、
前記取得した生体情報について、予め記憶した複数のユーザの生体情報を用いて個人認証を行う工程と、
前記個人認証に成功した場合、個人認証に成功したユーザの、所定の販売店における購入履歴を取得する工程と、
前記購入履歴に基づいて購入傾向を推定する工程と、
前記購入傾向に基づいて推薦情報を決定する工程と、
所定の表示端末に前記決定された推薦情報を出力する工程と、
をコンピュータに実行させる推薦プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0104】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0105】
100、600 推薦装置
100a、800a サービス提供装置
110 制御部
111 登録部
112 生体情報取得部
114 認証要求部
115 購入履歴取得部
116 推定部
117 決定部
118 出力部
119 個人情報取得部
120 記憶部
121 個人認証部
123 利用者DB
123b、123c サービスユーザID
123d、123e 購入履歴
123f、123g 個人情報
124 プログラム
130 メモリ
140 通信部
200 認証装置
210 認証DB
211 ユーザID
212 サービスID
213 サービスユーザID
214 生体情報
220 利用者登録部
230 サービス登録部
240 認証部
300 サービス端末
310 カメラ
320 記憶部
330 通信部
340 表示部
350 制御部
352 画像取得部
355 決済部
400 ユーザ端末
410 カメラ
420 記憶部
430 通信部
440 表示部
450 制御部
452 画像取得部
500 ネットワーク
700、900 推薦システム
図1
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