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特許7652397モビリティ最適化方法および関連する装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】モビリティ最適化方法および関連する装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20250319BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20250319BHJP
   H04W 36/14 20090101ALI20250319BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20250319BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W36/08
H04W36/14
H04W28/06 110
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2022525945
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2020076058
(87)【国際公開番号】W WO2021088270
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/116877
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フ、シンシン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、レ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ホンピン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ホンズオ
(72)【発明者】
【氏名】ゲン、ティンティン
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/140848(WO,A1)
【文献】特表2013-539944(JP,A)
【文献】Ericsson,TP to Stage-2 on Mobility Robustness Optimization for TS 38.300[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1910853,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1910853.zip>,2019年08月
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on RLF reporting for inter-RAT case[online],3GPP TSG RAN WG2 #107 R2-1910993,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107/Docs/R2-1910993.zip>,2019年08月
【文献】Huawei, LGU+,Mobility Robustness Optimization[online],3GPP TSG RAN WG3 #105 R3-193754,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_105/Docs/R3-193754.zip>,2019年08月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスまたは前記端末デバイス用のチップにより実行される通信方法であって、
接続失敗情報を記録する段階と、
第1のネットワークデバイスの第3のセルにアクセスする段階と、
無線リソース制御(RRC)メッセージを用いることにより、前記接続失敗情報と第1のセルの識別子とを前記第1のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第1のセルは、前記端末デバイスにより受信される再構成メッセージもしくはハンドオーバコマンドメッセージの出所であるセルであり、前記端末デバイスがソースネットワークデバイスの前記第1のセルからターゲットネットワークデバイスの第2のセルへハンドオーバされるのを試みる手順においてハンドオーバ失敗が発生している、段階と
を備え、
前記第1のセルは第1の無線アクセス技術を使用し、前記第2のセルおよび前記第3のセルは、前記第1の無線アクセス技術とは異なる第2の無線アクセス技術を使用し、前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にあ
前記第1のセルのタイプ情報、または、前記第1のセルの前記タイプ情報および前記第1のセルの追跡エリアコード(TAC)が前記RRCメッセージで搬送され、前記コンテナの外部にあり、
前記タイプ情報は、前記第1のセルがロングタームエボリューション(LTE)セル、eLTEセルまたは新無線(NR)セルであることを示す、方法。
【請求項2】
前記第2の無線アクセス技術は新無線アクセス技術(NR)であり、前記第1の無線アクセス技術は進化型ユニバーサル地上無線アクセス技術(E-UTRAN)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のセルの前記識別子は、セルグローバル識別子(CGI)を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
端末デバイスまたは前記端末デバイス用のチップにより実行される通信方法であって、
接続失敗情報を記録する段階と、
第1のネットワークデバイスの第3のセルにアクセスする段階と、
無線リソース制御(RRC)メッセージを用いることにより、前記接続失敗情報と第1のセルの識別子とを前記第1のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第1のセルは、前記端末デバイス上で無線リンク失敗が生じるセルである、段階とを備え、
前記第1のセルは第1の無線アクセス技術を使用し、前記第3のセルは、前記第1の無線アクセス技術とは異なる第2の無線アクセス技術を使用し、前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にあ
前記第1のセルのタイプ情報、または、前記第1のセルの前記タイプ情報および前記第1のセルの追跡エリアコード(TAC)が前記RRCメッセージで搬送され、前記コンテナの外部にあり、
前記タイプ情報は、前記第1のセルがロングタームエボリューション(LTE)セル、eLTEセルまたは新無線(NR)セルであることを示す、方法。
【請求項5】
前記第3のセルにより用いられる無線アクセス技術が新無線アクセス技術(NR)であり、前記第1のセルにより用いられる前記無線アクセス技術は、進化型ユニバーサル地上無線アクセス技術(E-UTRAN)である、請求項に記載の方法。
【請求項6】
第1のネットワークデバイスまたは前記第1のネットワークデバイス用のチップにより実行される通信方法であって、
端末デバイスから無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する段階であって、前記RRCメッセージは、接続失敗情報と第1のセルの識別子とを含み、前記第1のセルは、前記端末デバイスにより受信される再構成メッセージもしくはハンドオーバコマンドメッセージの出所であるセルであり、前記端末デバイスがソースネットワークデバイスの前記第1のセルからターゲットネットワークデバイスの第2のセルへハンドオーバされるのを試みる手順においてハンドオーバ失敗が発生している、段階と、
前記RRCメッセージに基づいて、前記第1のセルの前記識別子を判定する段階と
を備え、
前記第1のセルは第1の無線アクセス技術を使用し、前記第1のネットワークデバイスが管理する前記第2のセルおよび第3のセルは、前記第1の無線アクセス技術とは異なる第2の無線アクセス技術を使用し、前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にあ
前記第1のセルのタイプ情報、または、前記第1のセルの前記タイプ情報および前記第1のセルの追跡エリアコード(TAC)が前記RRCメッセージで搬送され、前記コンテナの外部にあり、
前記タイプ情報は、前記第1のセルがロングタームエボリューション(LTE)セル、eLTEセルまたは新無線(NR)セルであることを示す、方法。
【請求項7】
第1のネットワークデバイスまたは前記第1のネットワークデバイス用のチップにより実行される通信方法であって、
端末デバイスから無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する段階であって、前記RRCメッセージは、接続失敗情報と第1のセルの識別子とを含み、前記第1のセルは、前記端末デバイス上で無線リンク失敗が生じるセルである、段階と、
前記RRCメッセージに基づいて、前記第1のセルの前記識別子を判定する段階と
を備え、
前記第1のセルは第1の無線アクセス技術を使用し、前記第1のネットワークデバイスにより管理される第3のセルは、前記第1の無線アクセス技術とは異なる第2の無線アクセス技術を使用し、前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にあ
前記第1のセルのタイプ情報、または、前記第1のセルの前記タイプ情報および前記第1のセルの追跡エリアコード(TAC)が前記RRCメッセージで搬送され、前記コンテナの外部にあり、
前記タイプ情報は、前記第1のセルがロングタームエボリューション(LTE)セル、eLTEセルまたは新無線(NR)セルであることを示す、方法。
【請求項8】
前記第1のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを、前記第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて前記第2のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のセルを管理する、送信する段階
をさらに備える、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを、コアネットワークデバイスを通じて第2のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のセルを管理する、送信する段階
をさらに備える、請求項6または7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のネットワークデバイスが、前記第1のセルの前記識別子に基づき、前記接続失敗情報を前記第2のネットワークデバイスに送信する、請求項またはに記載の方法。
【請求項11】
前記第1の無線アクセス技術は進化型ユニバーサル地上無線アクセス技術(E-UTRAN)であり、前記第2の無線アクセス技術は新無線アクセス技術(NR)である、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
第2のネットワークデバイスまたは前記第2のネットワークデバイス用のチップにより実行される通信方法であって、
前記第2のネットワークデバイスと第1のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて、またはコアネットワークデバイスを通じて、前記第1のネットワークデバイスから、接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを受信する段階であって、前記接続失敗情報はRRCメッセージ内のコンテナの形態で送信され、前記コンテナの外部に前記第2のネットワークデバイスの第1のセルの識別子が含まれ、前記第1のセルのタイプ情報、または、前記第1のセルの前記タイプ情報および前記第1のセルの追跡エリアコード(TAC)が前記RRCメッセージで搬送され、前記コンテナの外部にあり、前記タイプ情報は、前記第1のセルがロングタームエボリューション(LTE)セル、eLTEセルまたは新無線(NR)セルであることを示し、前記第2のネットワークデバイスの前記第1のセルは、端末デバイスに再構成メッセージもしくはハンドオーバコマンドメッセージを送信したセルであり、前記端末デバイスが前記第2のネットワークデバイスの前記第1のセルからターゲットネットワークデバイスの第2のセルへハンドオーバされるのを試みる手順においてハンドオーバ失敗が生じている、または、前記第2のネットワークデバイスの前記第1のセルは接続失敗が発生しているセルである、段階と、
前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を示す前記情報に基づいて、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を判定する段階と
を備え、
前記第2のネットワークデバイスの前記第1のセルは第1の無線アクセス技術を使用し、前記ターゲットネットワークデバイスの前記第2のセルおよび前記第1のネットワークデバイスが管理する第3のセルは、前記第1の無線アクセス技術とは異なる第2の無線アクセス技術を使用する、方法。
【請求項13】
装置であって、前記装置は、端末デバイスまたは前記端末デバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、請求項1からのいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
【請求項14】
装置であって、前記装置は、端末デバイスまたは前記端末デバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、請求項1からのいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
【請求項15】
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、請求項から11のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
【請求項16】
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、請求項から11のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
【請求項17】
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、請求項12に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
【請求項18】
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、請求項12に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
【請求項19】
請求項15または16に記載の装置と、請求項17または18に記載の装置とを備える通信システム。
【請求項20】
請求項13または14に記載の装置をさらに備える、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
実行された場合、請求項1からのいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム。
【請求項22】
実行された場合、請求項から11のいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム。
【請求項23】
実行された場合、請求項12に記載の方法が実行される、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、移動通信技術の分野に関し、特に、モビリティ最適化方法および関連する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムでは、端末デバイスが移動するとき、端末デバイスのネットワークが、データ伝送のために、ソースセルからターゲットセルへハンドオーバされる。ハンドオーバ(handover、HO)手順において、ハンドオーバ関連パラメータ(例えば、測定フィルタ係数、タイムツートリガ)、ヒステリシス閾値またはトリガ閾値)が不適切に設定されている場合、遅過ぎるハンドオーバ(too late HO)、早過ぎるハンドオーバ(too early HO)および誤ったセルへのハンドオーバ(HO to wrong cell)などの問題が引き起こされ得る。結果的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスから切断され、データ中断が引き起こされる。
【0003】
現在、端末デバイスが接続失敗(例えば、無線リンク失敗(radio link failure、RLF))またはハンドオーバ失敗(例えば、タイマT304が満了する)を検出した場合、端末デバイスは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)再確立を実行する。端末デバイスは、接続失敗またはハンドオーバ失敗の失敗情報をRRC再確立要求メッセージに含める。ネットワークデバイスは、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバなどの問題を端末デバイスが有しているかどうかを、RRC再確立要求内の失敗情報を用いることにより判定し得る。したがって、接続失敗またはハンドオーバ失敗の後に端末デバイスがRRC再確立を実行した場合、ネットワークデバイスは、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバなどの問題を判定する。
【0004】
しかしながら、いくつかの事例では、端末デバイスは、RRC再確立を実行しない。例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))により提案されているモビリティ向上解決手段では、端末デバイスのネットワークがソースセルからターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した場合、または、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信した後、かつ、ターゲットセル内のランダムアクセス(random access channel、RACH)手順が成功する前に、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、RRC再確立を実行しない。別の例について、第5世代移動通信技術(5th generation mobile networks、5G)規格Release R16におけるマルチ無線デュアルコネクティビティ(Multi-Radio dual connectivity、MR-DC)では、端末デバイスがマスタセルグループ(master cell group、MCG)内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、RRC再確立を実行しない。したがって、これらの事例では、端末デバイスがRRC再確立を実行しない場合、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバをどのように判定するのかが、早急に解決されるべき問題になる。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施形態は、3GPP(登録商標)により提案されているモビリティ向上および/またはMR-DCにおける遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装するために、モビリティ最適化方法および関連する装置を提供する。
【0006】
以下では、異なる態様から本願を説明する。異なる態様の以下の実装および有益な効果について相互参照が行われ得ることを理解されたい。
【0007】
第1の態様によれば、本願の一実施形態は、モビリティ最適化方法を提供する。方法は、端末デバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する段階と、第1のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階とを含む。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値のうちの1つまたは複数を含み得る。接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出しているか第1のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ得る。第2のセルから第1のセルへのハンドオーバの手順において端末デバイスと第2のセルとの間には無線接続が有り、第2のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。接続失敗タイプは、早過ぎるハンドオーバおよび/または誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。
【0008】
任意選択的に、第1のセルはターゲットセルであり、第2のセルはソースセルであり、第1のネットワークデバイスはソース基地局である。第1のセル(ターゲットセル)および第2のセル(ソースセル)は、同じネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。つまり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。第1のセルおよび第2のセルは、代替的に、異なるネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。例えば、第2のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、第1のセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである。
【0009】
本願の本実施形態において、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後に、端末デバイスは、接続失敗情報を第1のネットワークデバイス(ソース基地局)へ送信する。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。このように、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0010】
第1の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、端末デバイスが第1のセル(ターゲットセル)内のRLFを検出したか第1のセル(ターゲットセル)へハンドオーバされるのに失敗した後に端末デバイスが第2のセル(ソースセル)への無線接続を依然として保持していると第1のネットワークデバイスが判定した(または端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定し、または、第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(または端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第3のセルは、第1のセル(つまり、ターゲットセル)および第2のセル(つまり、ソースセル)とは異なる。第2のセルから第1のセルへのハンドオーバの手順において端末デバイスと第2のセルとの間に無線接続が有ることは、端末デバイスが第2のセル(ソースセル)内のデータ通信を実行できることを意味する。
【0011】
本願の本実施形態は、モビリティ向上シナリオにおいて早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定するための基準を提供する。つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定し、または、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。このように、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0012】
第1の態様に関連して、考えられる実装において、第1のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、条件付きハンドオーバCHOトリガ条件を満たしている候補セルであり、第3のセルは、第2のセル、および少なくとも1つの候補セルのいずれか1つとは異なる。第2のセルから第1のセルへのハンドオーバの手順において端末デバイスと第2のセルとの間に無線接続が有ることは、端末デバイスが第2のセル(ソースセル)内の接続構成を保持しているが、データ通信を実行できないことを意味する。本願の本実施形態によれば、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバが、条件付きハンドオーバCHOシナリオにおいて判定され得る。
【0013】
第1の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信することの前に、方法は、第1のネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を端末デバイスへ送信する段階であって、第1のインジケーション情報は、端末デバイスが第1のセル(ターゲットセル)へハンドオーバされるのに失敗した場合に第2のセル(ソースセル)にアクセスするよう端末デバイスに示すために用いられる、送信する段階をさらに含む。本願の本実施形態によれば、CHOシナリオにおいて、ターゲットセルへのランダムアクセスが失敗した場合、ソースセル内の通信へのロールバックが実行され得る。
【0014】
第2の態様によれば、本願の一実施形態は、別のモビリティ最適化方法を提供する。方法は、端末デバイスが、第1のセルから第2のセルへのハンドオーバの手順において第1のセル内のRLFを検出した場合、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する段階と、第2のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る段階と、第1のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階とを含む。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル(つまり、ソースセル)から第2のセル(つまり、ターゲットセル)へのハンドオーバの手順において第1のセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ得る。ハンドオーバ手順において、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出する前に、端末デバイスは、ソースセルへの無線接続を保持する。端末デバイスがソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスとソースセルとの間の無線接続は切断される。つまり、端末デバイスは、この事例において、ソースセル内のデータ通信を実行できない。第1のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバを含み得る。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。
【0015】
任意選択的に、第1のセルはソースセルであり、第2のセルはターゲットセルであり、第1のネットワークデバイスはソース基地局である。第1のセル(ソースセル)および第2のセル(ターゲットセル)は、同じネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。つまり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは、同じ物理デバイスである。第1のセルおよび第2のセルは、代替的に、異なるネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。例えば、第2のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、第1のセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである。
【0016】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、第1のセルから第2のセルへのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出した後に、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(遅過ぎるハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。このように、遅過ぎるハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0017】
第2の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、端末デバイスが第1のセル(ソースセル)にキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと第1のネットワークデバイスが判定し(または端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し)、かつ、端末デバイスが第2のセル(ターゲットセル)に成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0018】
本願において、端末デバイスが第1のセルにキャンプオンしている時間は、端末デバイスが第1のセルのRRC接続を保持している時間、または、端末デバイスが第1のセルへの無線接続を保持している時間、または、端末デバイスが第1のセルへの接続を有しているが、ハンドオーバコマンドを受信していない時間である。
【0019】
本願の本実施形態は、モビリティ向上シナリオにおいて遅過ぎるハンドオーバを判定するための基準を提供する。つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。このように、遅過ぎるハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0020】
第2の態様に関連して、考えられる実装において、第2のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである。本願の本実施形態によれば、遅過ぎるハンドオーバが、CHOシナリオにおいて判定され得る。
【0021】
第3の態様によれば、本願の一実施形態は、さらに別のモビリティ最適化方法を提供する。方法は、端末デバイスが、マスタセルグループMCG内のRLFを検出した場合、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する段階と、第2のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送する段階と、第1のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階とを含む。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。接続失敗情報は、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられ得る。接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。第2のネットワークデバイスはセカンダリネットワークデバイス(セカンダリノードとも称される)SNである。
【0022】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のRLFを検出した後に、接続失敗情報を第2のネットワークデバイス(SN)へ送信し、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。このように、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバがデュアルコネクティビティシナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0023】
第3の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、第4のセル(例えば、セルD)が端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(または端末デバイスのプライマリセルPCellが、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルとは異なる新しいセルへ変わっている、例えば、端末デバイスのプライマリセルPCellがセルAからセルDへ変わっていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第4のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルとは異なる。第1のネットワークデバイスは、ソースマスタネットワークデバイス(ソースマスタノードとも称される)、つまり、ソースMNである。
【0024】
本願の本実施形態は、デュアルコネクティビティシナリオにおいて遅過ぎるハンドオーバを判定するための基準を提供する。つまり、端末デバイスのプライマリセルPCellが新しいセルへ変わっていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。このように、遅過ぎるハンドオーバがデュアルコネクティビティシナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0025】
第3の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっている(例えば、プライマリセルがセルAからセルBへ変わっている)ことを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、第5のセル(例えば、セルA)が端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した(または変えられていないプライマリセル、例えばセルAに端末デバイスがキャンプオンしていると判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第5のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルがハンドオーバされる前にアクセスされるセルである。第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっている(例えば、プライマリセルがセルAからセルBへ変わっている)ことを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、第6のセル(例えば、セルC)が端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した(または新しいプライマリセルであって、セルAおよびBとは異なる、新しいプライマリセルへ端末デバイスがハンドオーバされていると判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第6のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセル、および第5のセルとは異なる。第1のネットワークデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイス、つまり、ターゲットMNである。
【0026】
本願の本実施形態は、デュアルコネクティビティシナリオにおいて早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定するための基準を提供する。つまり、第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっていることを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、変えられていないプライマリセルに端末デバイスがキャンプオンしていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっていることを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、端末デバイスが新しいプライマリセルへハンドオーバされていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。このように、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバがデュアルコネクティビティシナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0027】
第3の態様に関連して、考えられる実装において、第1のネットワークデバイスはターゲットマスタネットワークデバイスである。第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定したことの後に、方法は、第1のネットワークデバイスが第2のインジケーション情報をソースマスタネットワークデバイスへ送信する段階であって、第2のインジケーション情報は、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであることを示すために用いられ得る、送信する段階をさらに含む。
【0028】
第4の態様によれば、本願の一実施形態は、さらに別のモビリティ最適化方法を提供する。方法は、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出したか第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合、端末デバイスが接続失敗情報を送信する段階と、第1のネットワークデバイスが、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階とを含む。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出しているか第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ得る。接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。
【0029】
第4の態様に関連して、考えられる実装において、第1のセルは第1のネットワークデバイスにより管理されるソースセルであり、第1のネットワークデバイスはソース基地局であり、第2のセルはターゲットセルであり、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル(ソースセル)内のRLFを検出していることを示すために用いられる。第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、端末デバイスが第1のセル(ソースセル)にキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと第1のネットワークデバイスが判定し(または端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し)、かつ、端末デバイスが第2のセル(つまり、ターゲットセル)に成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第2のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである。
【0030】
本願の本実施形態は、CHOシナリオにおいて遅過ぎるハンドオーバを判定するための基準を提供する。つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。このように、CHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に遅過ぎるハンドオーバが判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0031】
第4の態様に関連して、考えられる実装において、第1のセルはソースセルであり、第2のセルはターゲットセルであり、第2のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである。第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信することの前に、方法は、第1のネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を端末デバイスへ送信する段階であって、第1のインジケーション情報は、端末デバイスが第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合に第1のセルにアクセスするよう端末デバイスに示すために用いられる、送信する段階をさらに含む。本願の本実施形態によれば、CHOシナリオにおいて、ターゲットセルへのランダムアクセスが失敗した場合、ソースセル内の通信へのロールバックが実行され得る。
【0032】
第4の態様に関連して、考えられる実装において、第1のセルはソースセルであり、第2のセルはターゲットセルであり、第2のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルであり、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセルから第2のセル(ターゲットセル)へハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる。第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定することは、具体的には、以下のとおりである。つまり、端末デバイスが第1のセルに成功裏に再アクセスした後に端末デバイスが第1のセル(つまり、ソースセル)への無線接続の保持を継続していると第1のネットワークデバイスが判定した(または端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(または端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第3のセルは、第1のセル(つまり、ソースセル)、および1つまたは複数の候補セルのいずれか1つとは異なる。
【0033】
本願の本実施形態は、CHOシナリオにおいて早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定するための基準を提供する。端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。このように、CHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバが判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0034】
第5の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、第1の態様および/または第1の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行するように構成されたユニットおよび/またはモジュールを含み、したがって、第1の態様において提供されるモビリティ最適化方法の有益な効果(または利点)を実現することもできる。
【0035】
第6の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、第2の態様および/または第2の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行するように構成されたユニットおよび/またはモジュールを含み、したがって、第2の態様において提供されるモビリティ最適化方法の有益な効果(または利点)を実現することもできる。
【0036】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、第3の態様および/または第3の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行するように構成されたユニットおよび/またはモジュールを含み、したがって、第3の態様において提供されるモビリティ最適化方法の有益な効果(または利点)を実現することもできる。
【0037】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、第4の態様および/または第4の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行するように構成されたユニットおよび/またはモジュールを含み、したがって、第4の態様において提供されるモビリティ最適化方法の有益な効果(または利点)を実現することもできる。
【0038】
第9の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、トランシーバは、様々なタイプの情報を受信および送信するように構成されており、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プロセッサがプログラム命令を実行した場合、装置は、第1の態様または第1の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。トランシーバは、ネットワークデバイス内の無線周波数モジュール、または、無線周波数モジュールとアンテナとの組み合わせ、または、チップもしくは回路の入力/出力インタフェースであってよい。
【0039】
第10の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、トランシーバは、様々なタイプの情報を受信および送信するように構成されており、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プロセッサがプログラム命令を実行した場合、装置は、第2の態様または第2の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。トランシーバは、ネットワークデバイス内の無線周波数モジュール、または、無線周波数モジュールとアンテナとの組み合わせ、または、チップもしくは回路の入力/出力インタフェースであってよい。
【0040】
第11の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、トランシーバは、様々なタイプの情報を受信および送信するように構成されており、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プロセッサがプログラム命令を実行した場合、装置は、第3の態様または第3の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。トランシーバは、ネットワークデバイス内の無線周波数モジュール、または、無線周波数モジュールとアンテナとの組み合わせ、または、チップもしくは回路の入力/出力インタフェースであってよい。
【0041】
第12の態様によれば、本願の一実施形態は、装置を提供する。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。装置は、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを含み得る。メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、トランシーバは、様々なタイプの情報を受信および送信するように構成されており、コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、プロセッサがプログラム命令を実行した場合、装置は、第4の態様または第4の態様の考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。トランシーバは、ネットワークデバイス内の無線周波数モジュール、または、無線周波数モジュールとアンテナとの組み合わせ、または、チップもしくは回路の入力/出力インタフェースであってよい。
【0042】
第13の態様によれば、本願の一実施形態は、第1のネットワークデバイスと端末デバイスとを含む通信システムを提供する。第1のネットワークデバイスは、第1の態様または第4の態様において説明されるモビリティ最適化方法におけるネットワークデバイスであり、端末デバイスは、第1の態様または第4の態様において説明されるモビリティ最適化方法における端末デバイスである。
【0043】
第14の態様によれば、本願の一実施形態は、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、端末デバイスとを含む通信システムを提供する。第1のネットワークデバイスは、第2の態様、第3の態様または第2の態様もしくは第3の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法における第1のネットワークデバイスであり、第2のネットワークデバイスは、第2の態様、第3の態様または第2の態様もしくは第3の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法における第2のネットワークデバイスであり、端末デバイスは、第2の態様、第3の態様または第2の態様もしくは第3の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法における端末デバイスである。
【0044】
第15の態様によれば、本願の一実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、命令を格納し、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。
【0045】
第16の態様によれば、本願の一実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、命令を格納し、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。
【0046】
第17の態様によれば、本願の一実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、命令を格納し、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第3の態様または第3の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。
【0047】
第18の態様によれば、本願の一実施形態は、可読記憶媒体を提供する。可読記憶媒体は、命令を格納し、命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第4の態様または第4の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法を実行することが可能になる。
【0048】
第19の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が実行された場合、第1の態様または第1の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法が実行される。
【0049】
第20の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が実行された場合、第2の態様または第2の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法が実行される。
【0050】
第21の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が実行された場合、第3の態様または第3の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法が実行される。
【0051】
第22の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が実行された場合、第4の態様または第4の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて説明されるモビリティ最適化方法が実行される。
【0052】
第23の態様によれば、本願の一実施形態は、プロセッサを含むチップを提供する。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを読み取って実行することで、第1の態様から第4の態様のうちの1つまたは複数、または第1の態様、第2の態様、第3の態様もしくは第4の態様の考えられる実装のいずれか1つにおいて提供されるモビリティ最適化方法を実行するように構成されている。任意選択的に、チップは、メモリをさらに含み、メモリは、回路またはワイヤを用いることによりプロセッサに接続される。さらに、任意選択的に、チップは、通信インタフェースをさらに含み、プロセッサは、通信インタフェースに接続される。通信インタフェースは、処理される必要があるデータおよび/または情報を受信するように構成されている。プロセッサは、通信インタフェースからデータおよび/または情報を取得し、データおよび/または情報を処理し、通信インタフェースを通じて処理結果を出力する。通信インタフェースは、入力/出力インタフェースであってよい。
【0053】
任意選択的に、プロセッサおよびメモリが物理的に独立したユニットであってもよく、メモリがプロセッサと統合されていてもよい。
【0054】
本願の実施形態によれば、3GPP(登録商標)により提案されているモビリティ向上および/またはMR-DCにおいて遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定でき、モビリティパラメータを最適化できることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1A】本願の一実施形態による移動通信システムのシステムアーキテクチャの概略図である。
【0056】
図1B】本願の一実施形態による、CUおよびDUが分けられた基地局の分割の概略図である。
【0057】
図2】本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第1の概略フローチャートである。
【0058】
図3】本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第2の概略フローチャートである。
【0059】
図4】本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第3の概略フローチャートである。
【0060】
図5】本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第4の概略フローチャートである。
【0061】
図6】本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第5の概略フローチャートである。
【0062】
図7】本願の一実施形態による異なるRAT用のモビリティ最適化方法の概略フローチャートである。
【0063】
図8】本願の一実施形態による装置の概略構造図である。
【0064】
図9】本願の一実施形態による装置の別の概略構造図である。
【0065】
図10】本願の一実施形態による装置のさらに別の概略構造図である。
【0066】
図11】本願の一実施形態による通信装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。
【0068】
本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法をより良く理解するために、以下では、本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法におけるいくつかの用語(名詞)を簡潔に説明する。
【0069】
[1. 無線リンク失敗(radio link failure、RLF)]
【0070】
ユニバーサル移動通信技術用のロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)では、ネットワーク側との通信において問題が発生していることを端末デバイスが見つけた場合、これは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間で無線リンク失敗が発生しているとみなされる。無線リンク失敗検出メカニズムは、以下のことのうちの1つまたは複数を含む。(1)物理層における問題が検出される。例えば、端末デバイスのRRC層が、プライマリセル(PCell)のN個の連続する非同期インジケーションを下位層から受信しているが、その後の期間において、プライマリセル(PCell)のM個の連続する同期インジケーションを下位層から受信していない。(2)マスタセルグループ内で実行されたランダムアクセス手順が失敗する。(3)端末デバイスのRRC層が、再伝送の最大回数に到達していることを示すインジケーション情報をマスタセルグループ無線リンク制御(radio link control、RLC)層から受信する。
【0071】
[2. ハンドオーバ失敗(handover failure)]
【0072】
セル間ハンドオーバは、端末デバイスが、無線アクセスネットワークの制御下で、ソースセル(source cell)からターゲットセル(target cell)への無線リンク接続の移行を完了することを意味する。通常、端末デバイスがハンドオーバメッセージ(例えば、reconfigurationWithSyncを搬送するRRCReconfigurationメッセージ)を受信した後に、端末デバイスは、タイマT304を開始する。端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセスを成功裏に完了した場合、端末デバイスは、タイマT304を停止し、これは、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ成功裏にハンドオーバされていることを示す。端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセスを成功裏に完了する前にタイマT304が満了した場合、端末デバイスは、ソースセルからターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗する。
【0073】
[3. 遅過ぎるハンドオーバ(too late HO)]
【0074】
遅過ぎるハンドオーバは、端末デバイスがある期間にわたって現在のサービングセルに接続された後に接続失敗が発生し(例えば、現在のサービングセル内でRLFが検出され)、端末デバイスが別のセル(別のセルは任意のセルである)への接続の再確立を試みることを意味する。この事例は主に、現在のサービングセルの品質が低下しているが、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信しておらず、したがって、端末デバイスが、現在のサービングセル内の接続失敗を検出した後に、別のセルへの接続の再確立を試みることを意味する。
【0075】
[4. 早過ぎるハンドオーバ(too early HO)]
【0076】
早過ぎるハンドオーバは、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ成功裏にハンドオーバされたすぐ後に接続失敗が発生している(例えば、ターゲットセル内でRLFが検出されている)こと、または、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてハンドオーバ失敗が発生し、端末デバイスがソースセルへの接続の再確立を試みることを意味する。本明細書における「すぐ」という用語は、短期間と理解され得る。
【0077】
[5. 誤ったセルへのハンドオーバ(HO to wrong cell)]
【0078】
誤ったセルへのハンドオーバは、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ成功裏にハンドオーバされたすぐ後に接続失敗が発生している(例えば、ターゲットセル内でRLFが検出されている)こと、または、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてハンドオーバ失敗が発生し、端末デバイスが別のセル(別のセルは、ソースセルおよびターゲットセルとは異なる)への接続の再確立を試みることを意味する。本明細書における「すぐ」という用語は、短期間と理解され得る。
【0079】
[6. マスタセルグループ(master cell group、MCG)およびセカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)]
【0080】
5G無線ネットワークでは、1つの端末デバイスが、複数のネットワークデバイスと通信し得る。つまり、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)であり、これは、マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC)とも称される。複数のネットワークデバイスは、同じ規格のネットワークデバイスであってもよく(例えば、複数のネットワークデバイスが、全て第4世代(4G)基地局であるか、全て第5世代(5G)基地局である)、異なる規格の基地局であってもよい(例えば、一方の基地局が4G基地局であり、他方の基地局が5G基地局である)。DCでは、コアネットワーク(core network、CN)と制御プレーンシグナリングを交換するネットワークデバイス(基地局)が、マスタノード(master node、MN)と称され、他方のネットワークデバイス(基地局)が、セカンダリノード(secondary node、SN)と称される。MNは、マスタ基地局と称されてよく、SNは、セカンダリ基地局と称されてよい。マスタ基地局によりサービスを提供されるセルが、マスタセルグループと称され、マスタセルグループは、プライマリセル(primary cell、PCell)および1つまたは複数の任意選択的なセカンダリセルを含み得る。セカンダリ基地局によりサービスを提供されるセルが、セカンダリセルグループと称され、セカンダリセルグループは、プライマリセカンダリセル(primary SCG cell、PSCell)および1つまたは複数の任意選択的なセカンダリセルを含み得る。
【0081】
[7. プライマリセル(PCell)およびプライマリセカンダリセル(PSCell)]
【0082】
プライマリセルは、プライマリ周波数で展開されるMCGセルであり、端末デバイスは、このセル内の初期接続確立手順または接続再確立手順を実行するか、このセルをハンドオーバ手順におけるプライマリセルとして指定する。プライマリセカンダリセルは、SCGセル内にあり、かつ、端末デバイスが同期再構成手順を実行する場合にランダムアクセスを実行するセル、または、端末デバイスが、ランダムアクセス手順を必要とすることなく、SCGの変更中に初期物理アップリンク共有チャネル(physical uplink share channel、PUSCH)伝送を開始するセルである。
【0083】
[8. モビリティロバスト性最適化(mobility robust optimization、MRO)]
【0084】
モビリティロバスト性最適化の主な目的は、ハンドオーバ関連のRLFの回数を低減し、ネットワークリソース使用効率を改善することである。最適ではないハンドオーバパラメータ構成は、RLFを引き起こさなくても深刻なサービス性能低下を引き起こし、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼす。例えば、ハンドオーバヒステリシス(handover hysteresis)の不正確な設定は、RLFを引き起こさなくても、ピンポン効果を引き起こすか、最適ではないセルへのアクセスを遅延させる。モビリティロバスト性最適化の別の目的は、不要なハンドオーバまたはし損なったハンドオーバによって引き起こされる、ネットワークリソースの非効率的な使用を低減することである。モビリティロバスト性最適化は、主に、性能指標のフィードバックに基づいてハンドオーバ閾値を調整し、適応的に、閾値に適合するようセルパラメータを調整することである。
【0085】
前述の記載では、本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法におけるいくつかの用語(名詞)を簡潔に説明した。以下では、本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法のシステムアーキテクチャを説明する。
【0086】
本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、移動通信システム、例えば、第2世代/第3世代/第4世代移動通信システム(2G/3G/4G)または5Gもしくは将来の移動通信システムに適用され得る。理解を容易にするために、移動通信システムのシステムアーキテクチャをまず、本願の実施形態において簡潔に説明する。
【0087】
図1Aは、本願の一実施形態による移動通信システムのシステムアーキテクチャの概略図である。図1Aに示されるように、移動通信システムは、少なくとも2つのネットワークデバイス(例えば、図1Aにおけるネットワークデバイス110およびネットワークデバイス120)、少なくとも1つのコアネットワークデバイス130および少なくとも1つの端末デバイス140を含み得る。端末デバイス140は、ネットワークデバイスに無線接続され得る。ネットワークデバイス110およびネットワークデバイス120は、コアネットワークデバイス130へ一緒にアクセスし得る。図1Aは、概略図に過ぎない。移動通信システムは、別のネットワークデバイスをさらに含んでよく、例えば、図1Aには示されていない無線中継デバイスおよび/または無線バックホールデバイスをさらに含んでよい。移動通信システム内に含まれるネットワークデバイス、端末デバイスおよびコアネットワークデバイスの数は、本願の本実施形態において限定されない。
【0088】
コアネットワークデバイス130は、4Gコアネットワークデバイスであってもよく、5Gコアネットワークデバイスであってもよい。
【0089】
ネットワークデバイスは、エンティティ、例えば、ネットワーク側で信号を伝送または受信するように構成されたgNBであってよい。ネットワークデバイスは、代替的に、端末デバイスを移動通信システムに無線接続するアクセスデバイスであってよい。例えば、ネットワークデバイスは、基地局NodeB、進化型基地局(evolved NodeB、eNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、5G移動通信システム内の次世代基地局(next generation NodeB、gNB)または将来の移動通信システム内の基地局であってよい。ネットワークデバイスにより用いられる特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の本実施形態において限定されない。
【0090】
任意選択的に、本願の本実施形態における基地局は、集中型ユニット(centralized unit、CU)および分散型ユニット(distributed unit、DU)が分けられた基地局(本明細書において、gNBを指す)であってよい。図1Bは、本願の一実施形態による、CUおよびDUが分けられた基地局の分割の概略図である。1つの基地局(本明細書において、gNBを指す)が、1つのCUおよび複数のDUを含み得る。CUは、F1インタフェースを通じてDUに接続され得る。図1Bは、1つのCUと1つのDUとの間の関係の一例のみを示す。図1Bに示されるように、CUは、集中型ユニット制御プレーン(CU-control plane、CU-CP)および集中型ユニットユーザプレーン(CU-user plane、CU-UP)へ分割され得る。CU-CPおよびCU-UPは、異なる物理デバイス上にあってよく、CU-CPは、E1インタフェースを通じてCU-UPに接続されてよい。CU-CPは、F1-Cインタフェースを通じてDUに接続されてよく、CU-UPは、F1-Uインタフェースを通じてDUに接続されてよい。CU-CPは、無線リソース制御層(RRC層)およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層制御プレーンを含み得る。CU-UPは、サービスデータアダプテーションプロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層およびPDCPユーザプレーンを含み得る。DUは、無線リンク制御層(RLC層)、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)層および物理(physical、PHY)層を含み得る。
【0091】
端末デバイス140は、エンティティ、例えば、ユーザ側で信号を受信または伝送するように構成された携帯電話UEであってよい。本願の本実施形態における端末デバイスは、移動可能端末デバイスであってよい。例えば、端末デバイスは、ユーザ端末(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)または移動端末(mobile terminal、MT)であってもよく、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)または無線トランシーバ機能を有するコンピュータなど、移動携帯端末デバイスであってもよい。移動可能端末デバイスにより用いられる特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の本実施形態において限定されない。
【0092】
いくつかの実現可能な実装において。端末デバイス140は、1つまたは複数のネットワークデバイスに接続され得る。例えば、端末デバイス140は、デュアルコネクティビティ(DC)技術を用いることにより、ネットワークデバイス110およびネットワークデバイス120と通信し得る。デュアルコネクティビティ(DC)タイプは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスおよび新無線デュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR dual connectivity、EN-DC)、次世代無線アクセスネットワーク進化型ユニバーサル地上無線アクセス新無線デュアルコネクティビティ(NG-RAN E-UTRA-NR dual connectivity、NGEN-DC)、新無線進化型ユニバーサル地上無線アクセスデュアルコネクティビティ(NR-E-UTRA dual connectivity、NE-DC)ならびに新無線および新無線デュアルコネクティビティ(NR-NR dual connectivity、NR-DC)のうちの1つまたは複数を含む。
【0093】
EN-DCでは、マスタ基地局(マスタネットワークデバイス)が、4Gコアネットワークに接続されたLTE基地局(例えば、eNB)であり、セカンダリ基地局(セカンダリネットワークデバイス)が、NR基地局(例えば、gNB)である。
【0094】
NGEN-DCでは、マスタ基地局(マスタネットワークデバイス)が、5Gコアネットワークに接続されたLTE基地局であり、セカンダリ基地局(セカンダリネットワークデバイス)が、NR基地局である。
【0095】
NE-DCでは、マスタ基地局(マスタネットワークデバイス)が、5Gコアネットワークに接続されたNR基地局であり、セカンダリ基地局(セカンダリネットワークデバイス)が、LTE基地局である。
【0096】
NR-DCでは、マスタ基地局(マスタネットワークデバイス)が、5Gコアネットワークに接続されたNR基地局であり、セカンダリ基地局(セカンダリネットワークデバイス)が、NR基地局である。
【0097】
前述の記載では、本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法のシステムアーキテクチャを説明した。以下では、適用シナリオを参照して、本願の実施形態において提供されるモビリティ最適化方法を詳細に説明する。
【0098】
[適用シナリオ1:モビリティ向上]
【0099】
ユーザエクスペリエンスおよびシステム性能を改善するために、3GPP(登録商標)は、ハンドオーバ手順においてモビリティ中断遅延が0ms(ミリ秒)であることを必要とする(アップリンク中断遅延およびダウンリンク中断遅延の両方とも、0msまたは0ms付近である必要がある)。したがって、3GPP(登録商標)は、0msのモビリティ中断遅延を実現するためのモビリティ向上解決手段を提案する。モビリティ向上解決手段において、ソース基地局は、ハンドオーバメッセージ(例えば、RRC Conn Reconfig with Mobility Control Info メッセージ)を端末デバイス(例えば、UE)へ送信し、次に、ターゲット基地局とのデータ転送(Data forwarding)を実行し得る。加えて、端末デバイスは、ターゲットセルに同期している場合、ソースセルへの接続を依然として保持する。ダウンリンクについては、ハンドオーバ手順において、ソース基地局と端末デバイスとの間のデータ伝送が中断されず、ターゲット基地局およびソース基地局の両方がダウンリンクデータを端末デバイスへ送信してよく、これにより、データ伝送中断時間が低減する。したがって、モビリティ向上解決手段において、端末デバイスは、ソース基地局およびターゲット基地局とデータ通信を同時に実行し得る。任意選択的に、モビリティ向上解決手段は、ソースセルおよびターゲットセルが同じ基地局に属する(つまり、ソース基地局およびターゲット基地局が1つの物理エンティティである)シナリオにも適用されてよく、違いは、ソース基地局とターゲット基地局との間のデータ転送手順がない点にある。任意選択的に、モビリティ向上解決手段は、デュアルアクティブプロトコルスタック(dual active protocol stack、DAPS)ハンドオーバと称され得る。
【0100】
モビリティ向上解決手段では、端末デバイスは、ハンドオーバ手順(ハンドオーバ手順は、ソース基地局がハンドオーバメッセージを送信する時刻から始まり、ソース基地局がUEのコンテキストをリリースする時刻で終わる)において、ソースセルへの無線接続を依然として保持する(無線接続の保持は、端末デバイスがソースセル内でデータ通信を実行できることを意味する)。したがって、端末デバイスがターゲットセルへのアクセスに失敗した場合(これは、ターゲットセルへのハンドオーバが失敗したこと、またはターゲットセルへのアクセスが成功したすぐ後にRLFが発生したことを意味する)、端末デバイスは、RRC再確立を実行せず、端末デバイスは、1個のハンドオーバ失敗インジケーション情報をソースセルへ送信する。任意選択的に、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信した後、かつ、ターゲットセル内のRACH手順が成功する前に、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスはやはり、RRC再確立を実行しない。したがって、RRC再確立は、前述の2つの事例ではトリガされない。この事例において、ネットワーク側のネットワークデバイスは、モビリティロバスト性最適化を実行せず、前述の2つの事例における遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバなどの問題を判定しない。
【0101】
適用シナリオ1(モビリティ向上シナリオ)では、本願の実施形態は、モビリティ向上シナリオにおける遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装するために、モビリティ最適化方法を提供する。
【0102】
図2は、本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第1の概略フローチャートである。図2に示されるように、本願の本実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0103】
S101:第1のネットワークデバイスがハンドオーバメッセージを端末デバイスへ送信する。それに応じて、端末デバイスは、ハンドオーバメッセージを受信する。
【0104】
いくつかの実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、ソース基地局であってよい。ハンドオーバメッセージは、RRCメッセージ、例えば、モビリティ制御情報Mobility Control Infoを搬送するRRC接続再構成RRC Connection Reconfigurationメッセージ、または同期有り再構成reconfigurationWithSyncを搬送するRRCConnectionReconfigurationメッセージであってよい。ハンドオーバメッセージは、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順を実行するよう端末デバイスをトリガするために用いられ得る。ハンドオーバ手順は、以下の段階を含み得る。(a)端末デバイスがターゲットセルに同期するが、ソースセルへの接続を保持する(ターゲットセルに同期するが、ソースセルとの接続を保持する)。(b)ターゲットセルがアップリンク割り当て(UL allocation)と、端末デバイス用タイミングアドバンス(UE用TA)とを配信する。(c)端末デバイスがRRC再構成完了メッセージ(RRC Connection Reconfiguration Complete)をターゲットセルへ送信する。(d)端末デバイスがソースセルまたはターゲットセルからのPDCPパケットを区別する(ソースセルまたはターゲットセルからのPDCPパケットを区別する)。(e)端末デバイスがソースセルからデタッチする(ソースセルからデタッチする)。(f)ターゲットセルがUEコンテキストリリース(UE context release)メッセージをソースセルへ送信する。(g)ソースセルがリソースをリリースする(リソースをリリースする)。本明細書において、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへハンドオーバされるハンドオーバ手順では、端末デバイスは、ソースセルへの無線接続を依然として保持する。つまり、端末デバイスは、ソースセル内のデータ通信を実行できる。本願の本実施形態において、ターゲットセルは、第1のセルであり、ソースセルは、第2のセルである。任意選択的に、ハンドオーバメッセージは、DAPSハンドオーバにおいて配信されるハンドオーバメッセージであってよい。
【0105】
任意選択的に、本明細書において端末デバイスがソースセルへの無線接続を保持することは、端末デバイスがソースセルをリリースするまで、端末デバイスがソースセルからのダウンリンクユーザデータの受信を継続し、端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセス手順を成功裏に完了するまで、端末デバイスがソースセル内のアップリンクデータ伝送の実行を継続することであってよい。任意選択的に、新しいアップリンクデータはもはや、ソースセル内で伝送されず、端末デバイスによりソースセルへ送信されたアップリンクデータが依然として端末デバイスによりソースセルへ再伝送され得ると前に判定されている。
【0106】
いくつかの実現可能な実装において、ソースセルおよびターゲットセルは、同じネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。つまり、ソースセルおよびターゲットセルの両方が、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。ソースセルおよびターゲットセルは、代替的に、異なるネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。例えば、ソースセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、ターゲットセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである。これは、本願の本実施形態において限定されない。
【0107】
いくつかの実現可能な実装において、ソースセルが第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、ターゲットセルが第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである場合、第1のネットワークデバイスがハンドオーバメッセージを端末デバイスへ送信する前に、第1のネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求(handover request)を第2のネットワークデバイスへ送信してよく、第2のネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求を受信した後に、対応するハンドオーバ応答メッセージ(ハンドオーバ要求ACK)を第1のネットワークデバイスへフィードバックしてよい。
【0108】
S102:端末デバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0109】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスがターゲットセル(つまり、第1のセル)内のRLFを検出しているかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ得る。任意選択的に、接続失敗情報は、端末デバイスにより検出される、各セル(現在のターゲットセル、ソースセルまたは別の隣接セル等を含む)の信号品質を含み得る。任意選択的に、接続失敗情報は、ハンドオーバ失敗情報であってよい。例えば、失敗情報failureInformationメッセージは、DAPSハンドオーバ失敗情報を搬送する。任意選択的に、接続失敗情報は、端末デバイスと第1のネットワークデバイスとの間の無線リンクを通じて、第1のネットワークデバイスへ送信される。
【0110】
いくつかの実現可能な実装において、ハンドオーバメッセージは、1個のRRC再確立インジケーション情報を搬送し得る。代替的に、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前に、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにより配信されるRRC再確立インジケーション情報を受信する。RRC再確立インジケーション情報は、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後に端末デバイスがRRC再確立を実行しているかどうかを示すために用いられてもよく、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後に端末デバイスがRRC再確立を実行していないことを示すために用いられてもよい。任意選択的に、RRC再確立インジケーション情報は、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後にRRC再確立を実行しないための条件であってよく、例えば、ソースセルの信号品質が閾値よりも大きい場合、端末デバイスは、RRC再確立を実行しない。本願の本実施形態において、端末デバイスは、RRC再確立を実行しない場合、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。
【0111】
S103:第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0112】
いくつかの実現可能な実装において、端末デバイスの接続失敗タイプは、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信した後に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定し得る。具体的には、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後に端末デバイスがソースセルへの無線接続を依然として保持していると第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第3のセルは、ソースセル(つまり、第2のセル)およびターゲットセル(つまり、第1のセル)とは異なる。例えば、ソースセルがセルAであり、ターゲットセルがセルBである場合、第3のセルは、セルCであってよい。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0113】
いくつかの実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスがソースセルへの無線接続を依然として保持していると判定した後に、ハンドオーバメッセージの送信時刻と接続失敗情報の受信時刻との間の絶対差を判定し得る。絶対差が第1の閾値(設定された閾値)よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスにより報告されるハンドオーバメッセージの受信時刻と、ターゲットセル内でRLFが検出された(またはターゲットセルへのハンドオーバが失敗した)時刻との間の絶対差を判定する。絶対差が第1の閾値(設定された閾値)よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。さらに、任意選択的に、絶対差が第1の閾値よりも小さいかそれに等しく、かつ、第1のネットワークデバイスが、ハンドオーバメッセージが端末デバイスへ最近配信されたと判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0114】
いくつかの他の実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した後に、ハンドオーバメッセージの送信時刻と接続失敗情報の受信時刻との間の絶対差を判定し得る。絶対差が第1の閾値(設定された閾値)よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスにより報告されるハンドオーバメッセージの受信時刻と、ターゲットセル内でRLFが検出された(またはターゲットセルへのハンドオーバが失敗した)時刻との間の絶対差を判定する。絶対差が第1の閾値(設定された閾値)よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。さらに、任意選択的に、絶対差が第1の閾値よりも小さいかそれに等しく、かつ、第1のネットワークデバイスが、ハンドオーバメッセージが端末デバイスへ最近配信されたと判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。
【0115】
任意選択的な実装において、ソースセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、ターゲットセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである。第1のネットワークデバイスはソース基地局であり、第2のネットワークデバイスはターゲット基地局であることが理解され得る。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。第1のネットワークデバイスはさらに、端末デバイスの判定された後続の挙動(例えば、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスがソースセルへの無線接続の保持を継続していると判定し、または、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると判定する)を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。
第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0116】
具体的には、第2のネットワークデバイスにより受信される端末デバイスの後続の挙動が、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスがソースセルへの無線接続の保持を継続していると判定している(つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると判定している)ことである場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。任意選択的に、第2のネットワークデバイスにより受信される端末デバイスの後続の挙動が、ソースセルへの無線接続の保持であり、第2のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する前の期間内にハンドオーバ応答メッセージを第1のネットワークデバイスへ送信している(または、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ前にハンドオーバされていることを第2のネットワークデバイスが認識している)場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0117】
第2のネットワークデバイスにより受信される端末デバイスの後続の挙動が、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると判定し、新しいターゲットセル(例えば、セルC)がソースセル(例えば、セルA)または前のターゲットセル(例えば、セルB)のいずれでもない場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。任意選択的に、第2のネットワークデバイスにより受信される端末デバイスの後続の挙動が、新しいターゲットセルへのハンドオーバであり、第2のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する前の期間内にハンドオーバ応答メッセージを第1のネットワークデバイスへ送信している(または、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ前にハンドオーバされていることを第2のネットワークデバイスが認識している)場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。
【0118】
第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信した後に、第1のネットワークデバイスが図2における段階S103を実行なくてもよいことが理解され得る。
【0119】
いくつかの実現可能な実装において、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであると判定した後に、インジケーション情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る。インジケーション情報は、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであることを示すために用いられ得る。第1のネットワークデバイスは、インジケーション情報を受信した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。
【0120】
本願の本実施形態において、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出したかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した後に、端末デバイスは、接続失敗情報をネットワーク側へ送信する。接続失敗情報は、端末デバイスがターゲットセル内のRLFを検出しているかターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる。それに応じて、ネットワーク側のネットワークデバイス(第1のネットワークデバイスであってもよく、第2のネットワークデバイスであってもよい)は、接続失敗情報を受信する。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバ)を判定するようネットワーク側のネットワークデバイスをトリガし得る。端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定し、または、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。ネットワーク側のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。このように、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0121】
図3は、本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第2の概略フローチャートである。図3に示されるように、本願の本実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0122】
S201:第1のネットワークデバイスがハンドオーバメッセージを端末デバイスへ送信する。それに応じて、端末デバイスは、ハンドオーバメッセージを受信する。
【0123】
いくつかの実現可能な実装において、本願の本実施形態における段階S201の実装については、図2に示される実施形態における段階S101の実装を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0124】
S202:端末デバイスが接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0125】
S203:第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0126】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスがソースセル(つまり、第1のセル)からターゲットセル(つまり、第2のセル)へのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ得る。ハンドオーバ手順において、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出する前に、端末デバイスは、ソースセルへの無線接続を保持する。端末デバイスがソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスとソースセルとの間の無線接続は切断される。つまり、端末デバイスは、この事例において、ソースセル内のデータ通信を実行できない。任意選択的に、接続失敗情報は、端末デバイスにより検出される、各セル(現在のターゲットセル、ソースセルまたは別の隣接セル等を含む)の信号品質を含み得る。接続失敗情報は、例えば失敗情報failureInformationメッセージで搬送されるRLFインジケーション(RLF indication)情報であってよい。任意選択的に、接続失敗情報は、端末デバイスと第2のネットワークデバイスとの間の無線リンクを通じて、第2のネットワークデバイスへ送信される。
【0127】
ソースセルおよびターゲットセルが異なるネットワークデバイスにより管理されるセルである場合、第1のネットワークデバイスはソース基地局であってよく、ソースセルは第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、第2のネットワークデバイスはターゲット基地局であってよく、ターゲットセルは第2のネットワークデバイスにより管理されるセルであることが理解され得る。端末デバイスがソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、ソースセルについての接続失敗情報(つまり、ソースセル内で検出されたRLF情報)を記録し得る。端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセス手順を成功裏に実行した(つまり、データ通信を実行するために、端末デバイスがターゲットセルへ成功裏にハンドオーバされた)後に、端末デバイスは、記録された接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0128】
いくつかの実現可能な実装において、端末デバイスがソースセルについての接続失敗情報を記録する方式は、以下のとおりであってよい。端末デバイスは、最新のRLFまたはターゲットセルへのハンドオーバの失敗のみを記録する。つまり、RLFまたはターゲットセルへのハンドオーバの失敗が検出される度に、現在検出されているRLFまたはターゲットセルへのハンドオーバの失敗のみが記録され、前の記録が上書きされる。任意選択的に、モビリティ向上シナリオにおいて端末デバイスにより第2のネットワークデバイスへ報告される接続失敗情報で搬送される失敗タイプは、モビリティ向上におけるハンドオーバ手順でのソースセル内のRLFを示し得る。代替的に、端末デバイスは、RLFを別個にかつ独立して報告する。つまり、モビリティ向上におけるハンドオーバ手順では、ソースセル内で検出されたRLFと、別の検出されたRLF記録とは、独立して報告され、互いに上書きされない。
【0129】
ソースセルおよびターゲットセルが同じネットワークデバイスにより管理されるセルである場合、第1のネットワークデバイスはソース基地局であってよく、ソースセルおよびターゲットセルの両方は第1のネットワークデバイスにより管理されるセルであり、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスは同じ物理デバイスであることがさらに理解され得る。端末デバイスがソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、ソースセルについての接続失敗情報(つまり、ソースセル内で検出されたRLF情報)を記録し得る。端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセス手順を成功裏に実行した(つまり、データ通信を実行するために、端末デバイスがターゲットセルへ成功裏にハンドオーバされた)後に、端末デバイスは、記録された接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信し得る。
【0130】
S204:第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0131】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバを含み得る。具体的には、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと第1のネットワークデバイスが判定し(つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し)、かつ、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、遅過ぎるハンドオーバを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。第2の閾値は、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前に端末デバイスにより検出されるソースセルの信号品質が別のセル(ハンドオーバ中のターゲットセルまたは別の隣接セルであってよい)の信号品質よりも低い時間に基づいて判定され得る。
【0132】
本願において、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間は、端末デバイスがソースセルへのRRC接続を保持している時間、もしくは、端末デバイスがソースセルへの無線接続を保持している時間、または、端末デバイスがソースセルへの接続を有しているが、ハンドオーバコマンドを受信していない時間である。本願の他の部分における特定のセルにキャンプオンしている時間は、同じ意味を有する。詳細を再び説明しない。
【0133】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出した後に、ソースセル内で検出されたRLF情報(つまり、接続失敗情報)を記録する。端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスした後に、端末デバイスは、記録された接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する。接続失敗情報は、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへのハンドオーバの手順においてソースセル内のRLFを検出していることを示すために用いられる。第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送する。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(遅過ぎるハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。任意選択的に、第2のネットワークデバイスは、接続失敗タイプを判定し得る。例えば、第2のネットワークデバイスが、第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する前の期間内にハンドオーバ応答メッセージを第1のネットワークデバイスへ送信している(または、端末デバイスがソースセルからターゲットセルへ前にハンドオーバされていることを第2のネットワークデバイスが認識している)場合、第2のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。このように、遅過ぎるハンドオーバがモビリティ向上シナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0134】
[シナリオ2:デュアルコネクティビティ]
【0135】
Release R16におけるMR-DC向上では、端末デバイスは、ノード(MNおよびSN)とも称される2つのネットワークデバイスに同時に接続される。端末デバイスがMCG(MNにより管理されるマスタセルグループ)内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、SNを用いることにより、1個のMCG失敗情報をMNへ送信し得る。具体的には、端末デバイスがまず、MCG失敗情報をSNへ送信し、次に、SNがMCG失敗情報をMNへ転送する。任意選択的に、MCG失敗情報は、SN、例えばシグナリング無線ベアラ3(signaling radio b earer 3、SRB3)のRRCメッセージを用いることにより搬送され得る。SRB3は、端末デバイスとSNとの間の直接SRBである。代替的に、MCG失敗情報は、SN側、例えばスプリットシグナリング無線ベアラ1(スプリットSRB1)のMCGのSRBの分岐を用いることにより送信され得る。スプリットSRBは、MNと端末デバイスとの間のSRBであり、SRBは、MCGおよびSCG(セカンダリセルグループ)の各々におけるRLCベアラを有する。
【0136】
端末デバイスがMCG内のRLFを検出した場合、端末デバイスは依然として、SCGへの無線接続を有する。したがって、端末デバイスがMCG内のRLFを検出した場合、RRC再確立はトリガされない。デュアルコネクティビティシナリオにおいてMCG内でRLFが検出された場合、モビリティロバスト性最適化がネットワーク側で実行されず、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバが判定されない。
【0137】
適用シナリオ2(デュアルコネクティビティシナリオにおけるMCG内のRLF)では、本願の実施形態は、MCG内のRLFが検出された後に遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装するために、モビリティ最適化方法を提供する。
【0138】
図4は、本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第3の概略フローチャートである。図4に示されるように、本願の本実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0139】
S301:端末デバイスが接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0140】
S302:第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0141】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられ得る。
【0142】
いくつかの実現可能な実装において、ネットワークデバイス(例えば、端末デバイス、例えば第1のネットワークデバイスのマスタネットワークデバイス、またはUEが第1のネットワークデバイスへハンドオーバされる前に接続されるネットワークデバイス)が、高速MCG失敗リカバリ用の構成情報を端末デバイスへ送信し得る。端末デバイスが高速MCG失敗リカバリ用の構成情報を受信した後に、端末デバイスがMCG内のRLFを検出した場合、端末デバイスは、高速MCG失敗リカバリを実行し得る。例えば、端末デバイスは、第2のネットワークデバイス(つまり、セカンダリネットワークデバイスSN)を用いることにより、高速MCG失敗リカバリを実行する。具体的には、端末デバイスは、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送し得る。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0143】
S303:第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0144】
いくつかの実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、ソースマスタネットワークデバイス、つまり、ソースMNであり、第2のネットワークデバイスは、セカンダリネットワークデバイスSNである。接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバを含む。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであるかどうかを判定し得る。具体的には、第4のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスのプライマリセルPCellが、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルとは異なる新しいセルへ変わっている、例えば、端末デバイスのプライマリセルPCellがセルAからセルDへ変わっていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第4のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルとは異なる。例えば、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルはセルAであり、第4のセルはセルDであってよい。任意選択的に、第4のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセカンダリセルSCellであってよい。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、遅過ぎるハンドオーバを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0145】
任意選択的に、第4のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであり、かつ、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルにキャンプオンしている時間が第3の閾値よりも大きいと第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0146】
任意選択的に、第4のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定し、第1のネットワークデバイスが、接続失敗情報が受信される前の期間内にハンドオーバメッセージを端末デバイスへ送信していない場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0147】
いくつかの実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、ターゲットマスタネットワークデバイス、つまり、ターゲットMNであり、第2のネットワークデバイスは、セカンダリネットワークデバイスSNである。接続失敗タイプは、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、端末デバイスの接続失敗タイプを判定し得る。具体的には、第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっている(例えば、プライマリセルがセルAからセルBへ変わっている)ことを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイス(例えば、第1のネットワークデバイス、またはUEが第1のネットワークデバイスへハンドオーバされる前に接続されるネットワークデバイス)が端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、第5のセル(例えば、セルA)が端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した(つまり、変えられていないプライマリセル、例えばセルAに端末デバイスがキャンプオンしていると判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第5のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルがハンドオーバされる前にアクセスされるセルである。例えば、第5のセルはセルAであり、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルはセルBであり、ハンドオーバメッセージは、端末デバイスのプライマリセルがセルAからセルBへ変わっていることを示すために用いられる。
【0148】
第1のネットワークデバイス(つまり、ターゲットマスタネットワークデバイス)が、プライマリセルが変わっている(例えば、プライマリセルがセルAからセルBへ変わっている)ことを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイス(例えば、第1のネットワークデバイス、またはUEが第1のネットワークデバイスへハンドオーバされる前に接続されるネットワークデバイス)が端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、第6のセル(例えば、セルC)が端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した(つまり、新しいプライマリセルであって、セルAおよびBとは異なる、新しいプライマリセルへ端末デバイスがハンドオーバされていると判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第6のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセル、および第5のセルとは異なる。例えば、第5のセルはセルAであり、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルはセルBであり、第6のセルはセルCであってよく、ハンドオーバメッセージは、端末デバイスのプライマリセルがセルAからセルBへ変わっていることを示すために用いられる。
【0149】
第5のセル(例えば、セルA)と、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセル(例えば、セルB)とは、同じマスタネットワークデバイス(MN)により管理されるセルであってよい。つまり、ソースマスタネットワークデバイスおよび第1のネットワークデバイスは、同じ物理デバイスである。第5のセル(例えば、セルA)と、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセル(例えば、セルB)とは、代替的に、異なるマスタネットワークデバイス(MN)により管理されるセルであってよい。つまり、ソースマスタネットワークデバイスおよび第1のネットワークデバイスは、異なる物理デバイスであり、第5のセルは、ソースマスタネットワークデバイスにより管理されるセル、またはソースマスタネットワークデバイスにより管理されるプライマリセルである。
【0150】
いくつかの実現可能な実装において、ソースマスタネットワークデバイスおよび第1のネットワークデバイスが異なる物理デバイスであり、第1のネットワークデバイスがターゲットマスタネットワークデバイスである場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであると判定した後に、第2のインジケーション情報をソースマスタネットワークデバイスへ送信し得る。第2のインジケーション情報は、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであることを示すために用いられ得る。任意選択的に、ソースマスタネットワークデバイスは、受信された接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであると判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0151】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、MCG内のRLFを検出した後に、接続失敗情報をセカンダリネットワークデバイス(第2のネットワークデバイス)へ送信し、セカンダリネットワークデバイスは、接続失敗情報を第1のネットワークデバイス(ソースマスタネットワークデバイスであってもよく、ターゲットマスタネットワークデバイスであってもよい)へ転送する。接続失敗情報は、端末デバイスがMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられる。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。端末デバイスのプライマリセルPCellが新しいセルへ変わっていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっていることを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、変えられていないプライマリセルに端末デバイスがキャンプオンしていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスが、プライマリセルが変わっていることを示すために用いられるハンドオーバメッセージをソースマスタネットワークデバイスが端末デバイスへ最近送信していると判定し、かつ、端末デバイスが新しいプライマリセルへハンドオーバされていると判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。端末デバイスの接続失敗タイプがネットワーク側で判定された後に、モビリティパラメータは、最適化され得る。このように、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバがデュアルコネクティビティシナリオにおいて判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0152】
[シナリオ3:条件付きハンドオーバ(conditional handover、CHO)]
【0153】
CHOでは、ソースリンクの品質が良好である場合、ソースセルに対応するネットワークデバイスが、CHO構成情報を端末デバイスへ送信する。CHO構成情報は、CHOトリガ条件と、1つまたは複数の候補セルについての情報とを含み得る。候補セルについての情報は、候補セルの識別子と、候補セルに対応する周波数情報とを含み得る。候補セルの識別子は、候補セルのセルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)または候補セルの物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)であってよい。端末デバイスは、CHO構成情報を受信した後に、1つまたは複数の候補セルがCHOトリガ条件を満たしているかどうかをCHO構成情報に基づいて判定し、CHOトリガ条件を満たしている特定の候補セルをターゲットセルとして用いる。次に、端末デバイスは、判定されたターゲットセル内のランダムアクセス手順を実行する。端末デバイスは、ターゲットセル内のランダムアクセスを成功裏に実行した場合、RRCメッセージ(例えば、RRC再構成完了メッセージ)をターゲットセルへ送信して、ターゲットセルへの条件付きハンドオーバが完了されていることを通知する。
【0154】
したがって、CHOシナリオでは、特定の候補セルがCHOトリガ条件を満たしている場合、端末デバイスは、CHOトリガ条件を満たしている候補セルに直接アクセスするのであり、RRC再確立を実行する必要がない。この事例では、モビリティロバスト性最適化がネットワーク側で実行されず、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバが判定されない。
【0155】
適用シナリオ3(条件付きシナリオにおいてRRC再確立が実行されない)では、本願の実施形態は、条件付きセル間ハンドオーバシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合にモビリティ向上シナリオにおける遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装するために、モビリティ最適化方法を提供する。
【0156】
図5は、本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第4の概略フローチャートである。図5に示されるように、本願の本実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0157】
S401:第1のネットワークデバイスがCHO構成情報を端末デバイスへ送信する。それに応じて、端末デバイスは、CHO構成情報を受信する。
【0158】
いくつかの実現可能な実装において、CHO構成情報は、CHOトリガ条件と、1つまたは複数の候補セルについての情報とを含み得る。候補セルについての情報は、候補セルの識別子と、候補セルに対応する周波数情報とを含み得る。候補セルの識別子は、CGIまたはPCIであってよい。
【0159】
S402:端末デバイスが接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0160】
S403:第2のネットワークデバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0161】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ得る。第1のネットワークデバイスはソース基地局であり、第2のネットワークデバイスはターゲット基地局であることが理解され得る。ソースセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。ターゲットセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルである。本願の本実施形態において、ソースセルは第1のセルであり、ターゲットセルは第2のセルである。ターゲットセルは、1つまたは複数の候補セルのうち、CHOトリガ条件または第1の条件を満たしている候補セルである。代替的に、ターゲットセルは、端末デバイスによるセル再選択を通じて取得されるセルである。
【0162】
いくつかの実現可能な実装において、端末デバイスは、ソースセル内のRLFを検出した場合、ソースセル内で検出されたRLF情報(つまり、接続失敗情報)を記録してよく、1つまたは複数の候補セルの各々の信号品質を検出してよい。端末デバイスは、これらの候補セルのうちの候補セルiの信号品質がCHOトリガ条件を満たしているか第1の条件を満たしていることを検出した場合、候補セルi内のランダムアクセスを実行し得る。例えば、CHOトリガ条件または第1の条件は、信号品質が閾値よりも高いことである。この事例では、候補セルiの信号品質が閾値よりも高い場合、端末デバイスは、候補セルi内のランダムアクセスを実行する。候補セルiは、ターゲットセルと称され得る。ターゲットセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。端末デバイスがターゲットセル(つまり、候補セルi)内のランダムアクセスを成功裏に実行した後に、端末デバイスは、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送し得る。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。任意選択的に、第1の条件は、CHO構成情報で搬送され得る。
【0163】
いくつかの実現可能な実装において、端末デバイスは、ソースセル内のRLFを検出した場合、ソースセル内で検出されたRLF情報(つまり、接続失敗情報)を記録してよく、タイマを開始し、1つまたは複数の候補セルの各々の信号品質を同時に検出してよい。タイマが満了した後に、任意の候補セルの信号品質がCHOトリガ条件または第1の条件を満たしていることを端末デバイスが検出しなかった場合、端末デバイスは、セル再選択を実行し得る。端末デバイスによるセル再選択を通じて取得されたセルが1つまたは複数の候補セルのうちの候補セルjである場合、端末デバイスは、セル再選択を通じて取得された候補セルj内のランダムアクセスを実行する。候補セルjは、ターゲットセルと称され得る。ターゲットセルは、第2のネットワークデバイスにより管理されるセルであってよい。端末デバイスがターゲットセル(つまり、候補セルj)内のランダムアクセスを成功裏に実行した後に、端末デバイスは、接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し得る。それに応じて、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信した後に、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送し得る。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0164】
S404:第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0165】
いくつかの実現可能な実装において、端末デバイスの接続失敗タイプは、遅過ぎるハンドオーバを含み得る。具体的には、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと第1のネットワークデバイスが判定し(つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し)、かつ、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、遅過ぎるハンドオーバを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0166】
本願の本実施形態において、端末デバイスは、ソースセル内のRLFを検出した後に、ソースセル内で検出されたRLF情報(つまり、接続失敗情報)を記録する。CHOトリガ条件を満たしているターゲットセル(候補セル)に端末デバイスが成功裏にアクセスした後に、端末デバイスは、記録された接続失敗情報を第2のネットワークデバイスへ送信し、第2のネットワークデバイスは、接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ転送する。接続失敗情報は、端末デバイスがソースセル内のRLFを検出していることを示すために用いられる。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(遅過ぎるハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。端末デバイスがソースセルにキャンプオンしている時間が過度に長いと第1のネットワークデバイスが判定し、端末デバイスがターゲットセルに成功裏にアクセスしている場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。このように、CHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に遅過ぎるハンドオーバが判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0167】
図6は、本願の一実施形態によるモビリティ最適化方法の第5の概略フローチャートである。図6に示されるように、本願の本実施形態において提供されるモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0168】
S501:第1のネットワークデバイスがCHO構成情報を端末デバイスへ送信する。それに応じて、端末デバイスは、CHO構成情報を受信する。
【0169】
いくつかの実現可能な実装において、本願の本実施形態における段階S501の実装については、図5に示される実施形態における段階S401の実装を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0170】
S502:端末デバイスが第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合、端末デバイスは、第1のセルに再アクセスする。
【0171】
いくつかの実現可能な実装において、第1のセルはソースセルであり、第2のセルはターゲットセルである。1つまたは複数の候補セルのうちの候補セルiがCHOトリガ条件を満たしていることを端末デバイスが検出した場合、端末デバイスは、候補セルi内のランダムアクセスを実行する。候補セルiは、ターゲットセルと称され得る。端末デバイスは、ターゲットセル(候補セルi)内のランダムアクセス手順(ターゲットセルへのハンドオーバの手順)においてソースセルへの無線接続を有する。本明細書において無線接続を有することは、端末デバイスがソースセル内の接続構成を保持しているが、端末デバイスがソースセル内のデータ通信を実行できないことを意味する。端末デバイスがターゲットセル(候補セルi)内のランダムアクセスの実行に失敗した(つまり、ターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した)場合、端末デバイスは、ソースセル内のデータ通信へのロールバックを実行する。つまり、端末デバイスは、ソースセルに再アクセスする。任意選択的に、端末デバイスは、ターゲットセル内のランダムアクセス失敗情報を記録し得る。
【0172】
いくつかの実現可能な実装において、候補セルのうち、CHOトリガ条件を満たしている候補セルiを端末デバイスが検出する前に、端末デバイスは、第1のネットワークデバイスにより送信される第1のインジケーション情報を受信し得る。第1のインジケーション情報は、端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセスの実行に失敗した(つまり、ターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した)後にソースセルにアクセスする(つまり、ソースセル内のデータ通信へのロールバックを実行する)よう端末デバイスに示すために用いられ得る。任意選択的に、第1のインジケーション情報は、ロールバック条件を示すために用いられ得る。端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセスの実行に失敗した後に、ソースセルの信号品質がロールバック条件を満たしていることを端末デバイスが検出した場合、端末デバイスは、ソースセルに再アクセスする。例えば、ロールバック条件は、信号品質が閾値よりも高いことであってよい。つまり、端末デバイスがターゲットセル内のランダムアクセスの実行に失敗した後に、ソースセルの信号品質が閾値よりも高いことを端末デバイスが検出した場合、端末デバイスは、ソースセルに再アクセスする。
【0173】
S503:端末デバイスが接続失敗情報を第1のネットワークデバイスへ送信する。それに応じて、第1のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。
【0174】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスがターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗している(つまり、ターゲットセル内のランダムアクセスの実行に失敗している)ことを示すために用いられ得る。ターゲットセル内のランダムアクセス失敗情報は接続失敗情報であることが理解され得る。第1のネットワークデバイスは、ソース基地局である。ソースセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである。
【0175】
S504:第1のネットワークデバイスが端末デバイスの接続失敗タイプを判定する。
【0176】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗タイプは、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバを含み得る。第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信した後に、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定し得る。具体的には、端末デバイスがソースセルに成功裏に再アクセスした後に端末デバイスがソースセル(つまり、第2のセル)への無線接続の保持を継続していると第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1のネットワークデバイスが判定した(つまり、端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされると第1のネットワークデバイスが判定した)場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第3のセルは、ソースセル(つまり、第1のセル)、および1つまたは複数の候補セルのいずれか1つとは異なる。接続失敗タイプは、モビリティロバスト性最適化のために用いられ得る。任意選択的に、第1のネットワークデバイスは、早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。モビリティパラメータは、測定フィルタ係数、対応する測定トリガ閾値もしくは周期、タイムツートリガ(time to trigger)またはヒステリシス閾値等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0177】
いくつかの実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスがソースセルへ成功裏に再アクセスした後に端末デバイスがソースセルへの無線接続の保持を継続していると判定した後に、CHO構成情報の送信時刻と接続失敗情報の受信時刻との間の絶対差を判定し得る。絶対差が設定された閾値よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。任意選択的に、絶対差は、代替的に、端末デバイスにより報告されるCHO構成情報の受信時刻と、ターゲットセルへのハンドオーバが失敗した(つまり、ターゲットセル内のランダムアクセスが失敗した)時刻との間の絶対差であってよい。さらに、任意選択的に、絶対差が設定された閾値よりも小さいかそれに等しく、かつ、第1のネットワークデバイスが、CHO構成情報が端末デバイスへ最近配信されたと判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。
【0178】
いくつかの他の実現可能な実装において、第1のネットワークデバイスは、第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると判定した後に、CHO構成情報の送信時刻と接続失敗情報の受信時刻との間の絶対差を判定し得る。絶対差が設定された閾値よりも小さいかそれに等しい場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。任意選択的に、絶対差は、代替的に、端末デバイスにより報告されるCHO構成情報の受信時刻と、ターゲットセルへのハンドオーバが失敗した(つまり、ターゲットセル内のランダムアクセスが失敗した)時刻との間の絶対差であってよい。さらに、任意選択的に、絶対差が設定された閾値よりも小さいかそれに等しく、かつ、第1のネットワークデバイスが、CHO構成情報が端末デバイスへ最近配信されたと判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。
【0179】
任意選択的な実施形態において、段階S502は、段階S502':端末デバイスが第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合、端末デバイスは、別のセルの信号品質を判定し、アクセスのために別のセルからセルを選択する、に置き換えられ得る。例えば、端末デバイスは、別の候補セルおよび/または第1のセルの信号品質を判定し、特定のセルの信号品質が閾値よりも高い場合、端末デバイスは、このセルにアクセスする。任意選択的に、閾値は、CHO構成情報で搬送される。
【0180】
段階S503は、代替的に、段階S503':端末デバイスが、成功裏にアクセスされたセルに対応する第3のネットワークデバイスに接続失敗情報を送信する、に置き換えられ得ることが理解され得る。それに応じて、第3のネットワークデバイスは、接続失敗情報を受信する。成功裏にアクセスされたセルが第1のセルである場合、端末デバイスの接続失敗タイプは、段階S504における方法に従って判定される。
【0181】
本願の本実施形態において、端末デバイスがターゲットセル(候補セル)内のランダムアクセスの実行に失敗した(つまり、ターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗した)後に、端末デバイスは、ソースセルに再アクセスし、ターゲットセル内のランダムアクセス失敗情報(つまり、接続失敗情報)を記録する。端末デバイスがソースセルに成功裏にアクセスした後に、端末デバイスは、接続失敗情報をネットワーク側のネットワークデバイス(第1のネットワークデバイス)へ送信する。接続失敗情報は、端末デバイスがターゲットセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる。接続失敗情報は、端末デバイスの接続失敗タイプ(早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバ)を判定するよう第1のネットワークデバイスをトリガし得る。端末デバイスがソースセルにキャンプオンしていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定する。端末デバイスが新しいターゲットセルへハンドオーバされていると第1のネットワークデバイスが判定した場合、第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定する。第1のネットワークデバイスは、端末デバイスの接続失敗タイプを判定した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。このように、CHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバが判定され、モビリティパラメータが最適化されることにより、モビリティロバスト性最適化が実装される。
【0182】
本願の実施形態はさらに、異なる無線アクセス技術(radio access technologies、RAT)用のモビリティ最適化方法を提供する。方法は、遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定するために用いられ得る。異なるRAT用のモビリティ最適化方法は、同じシステム内の異なる無線アクセス技術間のUEのハンドオーバ(例えば、ng-eNBとgNBとの間のUEのハンドオーバ)に適用されてよく、異なるシステム内の異なる無線アクセス技術間のUEのハンドオーバ(例えば、eNBとgNBとの間のUEのハンドオーバ)にも適用されてよい。図7は、本願の一実施形態による異なるRAT用のモビリティ最適化方法の概略フローチャートである。図7に示されるように、異なるRAT用のモビリティ最適化方法は、限定されるわけではないが、以下の段階を含む。
【0183】
S601:UEが第1のRATの第1のセルから第2のRATの第2のセルへハンドオーバされるのに失敗するか、UEが第1のRATの第1のセルから第2のセルへ成功裏にハンドオーバされたすぐ後にUEが第2のRATの第2のセル内のRLFを検出するか、UEが第1のRATの第1のセル内のRLFを検出する。
【0184】
いくつかの実現可能な実装において、UEが第1のRATの第1のセル(例えば、セル1)から第2のRATの第2のセル(例えば、セル2)へハンドオーバされた場合、ハンドオーバ失敗は、UEが第2のRATの第2のセルへハンドオーバされたときに発生し(通常、UEがハンドオーバメッセージを受信したとき、UEは、タイマを開始し、タイマが満了したとき、UEは、第2のRATの第2のセルへのハンドオーバを完了していないか、第2のRATの第2のセル内のランダムアクセス手順を成功裏に完了していない)、UEは、接続失敗情報を記録する。そのような失敗は、ハンドオーバ失敗と称される。つまり、失敗タイプがハンドオーバ失敗(handover failure、HOF)である。UEは、RRC再確立手順を実行し(UEは、再確立手順においてセル選択を実行する)、UEは、UEによるセル選択を通じて取得されたセルの識別子を接続失敗情報に含める。本願におけるセルの識別子は、セルのセルグローバル識別子、セルの物理セル識別子、またはセルの物理セル識別子および周波数であってよい。
【0185】
いくつかの実現可能な実装において、UEが第1のRATの第1のセル(例えば、セル1)から第2のRATの第2のセル(例えば、セル2)へ成功裏にハンドオーバされた後に、UEはすぐ、第2のセル(例えば、セル2)内のRLFを経る。この事例では、UEは、接続失敗情報を記録する。UEはさらに、接続失敗情報内の第1のセル(例えば、セル1)および/または第2のセル(例えば、セル2)についての情報を記録する。そのような失敗は、RLFにより引き起こされる。つまり、失敗タイプはRLFである。UEは、RRC再確立手順を実行し(UEは、再確立手順においてセル選択を実行する)、UEは、UEによるセル選択を通じて取得されたセルの識別子を接続失敗情報に含める。
【0186】
S602:UEが第2のRATの第3のセル内の無線接続アクセスを実行し、接続失敗情報を第2のRATの第3のセル(例えば、セル3)へ送信する。
【0187】
いくつかの実現可能な実装において、UEは、段階S601の後にRRC再確立を実行した後に、セル選択を通じて取得されたセル内の接続失敗情報を送信し得る。代替的に、UEが段階S601の後にRRC再確立を実行した後に、UEは、セル選択を通じて取得されたセル内でRRC再確立が失敗した後に第2のRATの別のセル内の無線接続アクセスを実行し、無線接続アクセスが実行されているセルへ接続失敗情報を送信し得る。
【0188】
任意選択的に、接続失敗情報は、コンテナの形態で、第2のRATのRRCメッセージで搬送され得る。任意選択的に、コンテナで搬送されるコンテンツに加え、UEは、コンテナの外部に、前のハンドオーバが失敗しているサービングセルの識別子を追加的に含める必要がある(例えば、セル1からセル2へのハンドオーバが失敗した場合、セル2の識別子が搬送され、セル1からセル2へのハンドオーバが成功したが、RLFがセル2内ですぐ発生した場合、セル2の識別子が搬送され、または、RLFがセル1内で検出された場合、セル1の識別子が搬送される)。任意選択的に、UEは、コンテナの外部にサービングセルの追跡エリアコード(tracking area code、TAC)をさらに含め得る。ネットワークデバイス(例えば、第2のRATの第3のセルに対応する基地局)は、コンテナの形態の接続失敗情報を受信し、サービングセルの識別子に基づいて、またはサービングセルの識別子とサービングセルの追跡エリアコードとに基づいてルーティングを実行して、サービングセルが属する基地局へ接続失敗情報を送信し得る。別の考えられる実装において、失敗タイプがHOFである場合、コンテナの外部で搬送される、前のハンドオーバが失敗しているサービングセルの識別子は、端末デバイスが再構成メッセージまたはハンドオーバコマンドメッセージを受信するセルの識別子、つまり、再構成メッセージまたはハンドオーバコマンドメッセージが受信される前にアクセスされるセルの識別子である。失敗タイプがRLFである場合、コンテナの外部で搬送される、前のハンドオーバが失敗しているサービングセルの識別子は、接続失敗が発生しているセルの識別子である。例えば、セル1からセル2へのハンドオーバが失敗した、つまり、失敗タイプがHOFである場合、セル1の識別子は、コンテナの外部で搬送される。任意選択的に、セル1のTACはさらに、コンテナの外部で搬送され得る。セル1からセル2へのハンドオーバが成功したが、RLFがセル2内ですぐ発生した場合、セル2の識別子は、コンテナの外部で搬送される。任意選択的に、セル2のTACはさらに、コンテナの外部で搬送されてよく、RLFがセル1内で検出された場合、セル1の識別子は、コンテナの外部で搬送される。任意選択的に、セル1のTACはさらに、コンテナの外部で搬送され得る。
【0189】
任意選択的に、UEは、コンテナの外部にサービングセルのタイプ情報を含め得る。例えば、サービングセルのタイプ情報は、サービングセルがLTEセル、eLTEセルまたはNRセルであることを示す。例えば、サービングセルのタイプ情報は、LTE、eLTEまたはNRのうちの1つである。LTEは、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが4Gコアネットワークに接続されることを意味する。eLTEは、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続されることを意味する。NRは、NR無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続されることを意味する。
【0190】
任意選択的に、考えられる実装において、例えば、プロトコルにおける事前定義の方式で、接続失敗情報のコーディングフォーマットまたはRRCフォーマットがサービングセルのタイプ用のものと同じであってよいことが、プロトコルにおいて予め定義され得る。例えば、サービングセルがLTEセルである場合、対応するCGIは、LTEセルのCGIであり、コンテナ内の接続失敗情報は、LTE RRCフォーマットでエンコードされる。別の考えられる実装において、接続失敗情報のコーディングフォーマットは、サービングセルのタイプとは無関係である。
【0191】
S603:第2のRATの第3のセルが接続失敗情報を第2のRATの第2のセルまたは第1のRATの第1のセルへ送信する。
【0192】
いくつかの実現可能な実装において、第2のRATの第3のセル(例えば、セル3)は、UEから受信される接続失敗情報を第2のセル(例えば、セル2)へ送信する。第2のRATの第3のセルは、コアネットワークにわたって、第2のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る(つまり、接続失敗情報はまず、コアネットワークへ送信され、次に、コアネットワークが、第2のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を転送する)。第2のRATの第3のセルは、代替的に、基地局間のインタフェース(例えば、Xnインタフェース)を通じて、第2のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る。接続失敗情報は、代替的に、第2のセルに対応する基地局へコンテナの形態で送信され得る。任意選択的に、第2のRATの第3のセルが接続失敗情報を第2のセルへ送信する場合、接続失敗情報により用いられる特定のRATに対応するRRCフォーマット、または、接続失敗情報がエンコードされる特定のRATのRRCフォーマット、または、UEがエンコードを実行する特定のRATのRRCフォーマット、例えば、LTE形式もしくはNR形式またはLTE形式、NR形式もしくはeLTE形式が追加的に搬送される。LTE形式は、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが4Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。eLTE形式は、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。NR形式は、NR無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。任意選択的に、考えられる実装において、第2のRATの第3のセルは、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告されるタイプ情報をUEから受信し、接続失敗情報により用いられる特定のRATに対応するRRCフォーマット、または、接続失敗情報がエンコードされる特定のRATのRRCフォーマット、または、UEがエンコードを実行する特定のRATのRRCフォーマットをサービングセルのタイプ情報に基づいて判定する。例えば、プロトコルにおける事前定義の方式で、接続失敗情報のコーディングフォーマットまたはRRCフォーマットがサービングセルのタイプ用のものと同じであってよいことが、プロトコルにおいて予め定義される。第2のRATの第3のセルは、接続失敗情報により用いられる特定のRATに対応するRRCフォーマット、または、接続失敗情報がエンコードされる特定のRATのRRCフォーマット、または、UEがエンコードを実行する特定のRATのRRCフォーマットをサービングセルのタイプ情報に基づいて判定し得る。
【0193】
任意選択的に、第2のRATの第3のセルは、接続失敗情報を第2のセルへ送信する場合、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告される識別子を追加的に含める(例えば、セル1からセル2へのハンドオーバが失敗した場合、セル2の識別子が搬送され、または、セル1からセル2へのハンドオーバが成功したが、RLFがセル2内ですぐ発生した場合、セル2の識別子が搬送され、または、例えば、セル1からセル2へのハンドオーバが失敗した、つまり、失敗タイプがHOFである場合、セル1の識別子が搬送され、または、セル1からセル2へのハンドオーバが成功したが、RLFがセル2内ですぐ発生した場合、セル2の識別子が搬送される)。任意選択的に、第2のRATの第3のセルは、接続失敗情報を第2のセルへ送信する場合、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告される追跡エリアコード(tracking area code、TAC)を追加的に含める。具体的には、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告される識別子と、サービングセルの追跡エリアコードとの説明については、S602における説明を参照されたい。
【0194】
第2のセルに対応する基地局は、前のハンドオーバが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであるかどうかを判定する。
【0195】
いくつかの実現可能な実装において、第2のRATの第3のセル(例えば、セル3)は、UEから受信される接続失敗情報を第1のセル(例えば、セル1)へ送信する。第2のRATの第3のセルは、コアネットワークにわたって、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る(つまり、接続失敗情報はまず、コアネットワークへ送信され、次に、コアネットワークが、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を転送する)。第2のRATの第3のセルは、代替的に、基地局間のインタフェース(例えば、Xnインタフェース)を通じて、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る。接続失敗情報は、代替的に、第1のセルに対応する基地局へコンテナの形態で送信され得る。任意選択的に、第2のRATの第3のセルが接続失敗情報を第1のセルへ送信する場合、接続失敗情報により用いられる特定のRATに対応するRRCフォーマット、または、接続失敗情報がエンコードされる特定のRATのRRCフォーマット、または、UEがエンコードを実行する特定のRATのRRCフォーマット、例えば、LTE形式もしくはNR形式またはLTE形式、NR形式もしくはeLTE形式が追加的に搬送される。LTE形式は、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが4Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。eLTE形式は、E-UTRAN無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。NR形式は、NR無線アクセス技術を用いることによりUEが5Gコアネットワークに接続される場合の無線エアインタフェースのRRCフォーマットである。任意選択的に、第2のRATの第3のセルが接続失敗情報を第1のセルへ送信する(例えば、第3のセルが接続失敗情報をコアネットワークへ送信する)場合、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告される識別子が追加的に搬送される。任意選択的に、サービングセルのTACがさらに搬送され得る。UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの識別子およびTACの説明については、S602における説明を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。第1のセルに対応する基地局は、前のハンドオーバが遅過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであるかどうかを判定する。
【0196】
S604:第2のRATの第2のセルが接続失敗情報を第1のRATの第1のセルへ送信する。
【0197】
いくつかの実現可能な実装において、前のハンドオーバが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであるかどうかを第2のセルに対応する基地局が判定した後に、第2のセルに対応する基地局は、ハンドオーバ報告を第1のRATの第1のセルへ送信する。ハンドオーバ報告は、前のハンドオーバが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであるかどうかを示すために用いられる。例えば、第2のセルに対応する基地局により第1のRATの第1のセルに対応する基地局へ送信されるハンドオーバ報告は、前のハンドオーバが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであるかどうかを示す情報を搬送する。第2のセルに対応する基地局はさらに、受信された接続失敗情報を、第1のセルに対応する基地局へ送信する。接続失敗情報は、代替的に、第1のセルに対応する基地局へコンテナの形態で送信され得る。任意選択的に、第2のRATの第2のセルが接続失敗情報を第1のセルへ送信する場合、接続失敗情報により用いられる特定のRATに対応するRRCフォーマット、または、接続失敗情報がエンコードされる特定のRATのRRCフォーマット、または、UEがエンコードを実行する特定のRATのRRCフォーマットが追加的に搬送される。第1のRATの第1のセルは、この情報を受信した後に、モビリティパラメータを最適化し得る。第2のRATの第2のセルは、コアネットワークにわたって、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る(つまり、接続失敗情報はまず、コアネットワークへ送信され、次に、コアネットワークが、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を転送する)。第2のRATの第2のセルは、代替的に、基地局間のインタフェース(例えば、Xnインタフェース)を通じて、第1のセルに対応する基地局へ接続失敗情報を送信し得る。任意選択的に、第2のRATの第2のセルが接続失敗情報を第1のセルへ送信する(例えば、第2のセルが接続失敗情報をコアネットワークへ送信する)場合、UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの、UEにより報告される識別子が追加的に搬送される。任意選択的に、サービングセルのTACがさらに搬送され得る。UEがハンドオーバされるのに失敗しているサービングセルの識別子およびTACの説明については、S602における説明を参照されたい。ここでは詳細を再び説明しない。
【0198】
本願の実施形態、端末デバイスおよび/またはネットワークデバイスは、本願の実施形態におけるいくつかのまたは全ての段階を実行し得ることが理解され得る。これらの段階または動作は、例に過ぎない。本願の実施形態において、他の動作、または様々な動作の変形がさらに実行され得る。加えて、これらの段階は、本願の実施形態において提示されている順序とは異なる順序で実行されてよく、本願の実施形態における動作の全てが必ずしも実行されるわけではない。本願の実施形態における通信方法を上で詳細に説明した。本願の実施形態における前述の解決手段をより良く実装するために、本願の実施形態はさらに、対応する装置またはデバイスを提供する。
【0199】
図8は、本願の一実施形態による装置の概略構造図である。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。
図8に示されるように、装置1は、
端末デバイスから接続失敗情報を受信するように構成された第1のトランシーバユニット10であって、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル内の無線リンク失敗RLFを検出しているか第1のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ、第2のセルから第1のセルへのハンドオーバの手順において端末デバイスと第2のセルとの間には無線接続が有り、第2のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、第1のトランシーバユニット10と、端末デバイスの接続失敗タイプを判定するように構成された第1の判定ユニット20と
を含み得る。第1のセルは、ターゲットセルであり、第2のセルは、ソースセルである。
【0200】
いくつかの実現可能な実装において、第1の判定ユニット20は、具体的には、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出したか第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した後に端末デバイスが第2のセルへの無線接続を保持していると第1の判定ユニット20が判定した場合、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定するように構成されている、または、第3のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第1の判定ユニット20が判定した場合、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定するように構成されている。第3のセルは、第1のセルおよび第2のセルとは異なる。
【0201】
いくつかの実現可能な実装において、第1のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルであり、第3のセルは、第2のセル、および少なくとも1つの候補セルのいずれか1つとは異なる。
【0202】
いくつかの実現可能な実装において、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる。第1のトランシーバユニット10はさらに、第1のインジケーション情報を端末デバイスへ送信するように構成されている。第1のインジケーション情報は、端末デバイスが第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合に第2のセルにアクセスするよう端末デバイスに示すために用いられる。
【0203】
第1の判定ユニット20は、処理ユニットであってよい。
【0204】
特定の実装中、各モジュールまたはユニットの実装については、それに応じて、前述の実施形態における第1のネットワークデバイスにより実行される方法および機能を実行するために、図2または図6に示される方法の実施形態における第1のネットワークデバイスの対応する説明を参照されたい。
【0205】
本願の本実施形態によれば、ネットワークデバイスは、モビリティ向上シナリオまたはCHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装する。
【0206】
図9は、本願の一実施形態による装置の別の概略構造図である。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。図9に示されるように、装置2は、接続失敗情報を受信するように構成された第2のトランシーバユニット30であって、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセルから第2のセルへのハンドオーバの手順において第1のセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ、第1のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、第2のトランシーバユニット30と、端末デバイスの接続失敗タイプを判定するように構成された第2の判定ユニット40とを含み得る。
【0207】
いくつかの実現可能な実装において、第2の判定ユニット40は、具体的には、端末デバイスが第1のセルにキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと第2の判定ユニット40が判定し、端末デバイスが第2のセルに成功裏にアクセスしている場合、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定するように構成されている。
【0208】
本願において、端末デバイスが第1のセルにキャンプオンしている時間は、端末デバイスが第1のセルのRRC接続を保持している時間、または、端末デバイスが第1のセルへの無線接続を保持している時間、または、端末デバイスが第1のセルへの接続を有しているが、ハンドオーバコマンドを受信していない時間である。
【0209】
いくつかの実現可能な実装において、第2のセルは、端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである。
【0210】
第2の判定ユニット40は、処理ユニットであってよい。
【0211】
特定の実装中、各モジュールまたはユニットの実装については、それに応じて、前述の実施形態における第1のネットワークデバイスにより実行される方法および機能を実行するために、図3または図5に示される方法の実施形態における第1のネットワークデバイスの対応する説明を参照されたい。
【0212】
本願の本実施形態によれば、ネットワークデバイスは、モビリティ向上シナリオまたはCHOシナリオにおいてRRC再確立が実行されない場合に遅過ぎるハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装する。
【0213】
図10は、本願の一実施形態による装置のさらに別の概略構造図である。装置は、ネットワークデバイス、またはネットワークデバイス内に配置され得るチップまたは回路であってよい。図10に示されるように、装置3は、
第2のネットワークデバイスから接続失敗情報を受信するように構成された第3のトランシーバユニット50であって、接続失敗情報は、端末デバイスが第1のネットワークデバイスにより管理されるマスタセルグループMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられる、第3のトランシーバユニット50と、端末デバイスの接続失敗タイプを判定するように構成された第3の判定ユニット60と
を含み得る。
【0214】
いくつかの実現可能な実装において、第3の判定ユニット60は、具体的には、第4のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第3の判定ユニット60が判定した場合、端末デバイスの接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると判定するように構成されている。第4のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルとは異なる。
【0215】
いくつかの実現可能な実装において、第3の判定ユニット60は、具体的には、第5のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第3の判定ユニット60が判定した場合、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると判定するように構成され、第5のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセルがハンドオーバされる前にアクセスされるセルである、または、第6のセルが端末デバイスによりアクセスされるセルであると第3の判定ユニット60が判定した場合、端末デバイスの接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると判定するように構成され、第6のセルは、第1のネットワークデバイスにより管理されるMCG内のプライマリセル、および第5のセルとは異なる。
【0216】
いくつかの実現可能な実装において、第3のトランシーバユニット50はさらに、第2のインジケーション情報をソースマスタネットワークデバイスへ送信するように構成される。第2のインジケーション情報は、端末デバイスの接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバまたは誤ったセルへのハンドオーバであることを示すために用いられる。
【0217】
第3の判定ユニット60は、処理ユニットであってよい。
【0218】
特定の実装中、各モジュールまたはユニットの実装については、それに応じて、前述の実施形態における第1のネットワークデバイスにより実行される方法および機能を実行するために、図4に示される方法の実施形態における第1のネットワークデバイスの対応する説明を参照されたい。
【0219】
本願の本実施形態によれば、ネットワークデバイスは、デュアルコネクティビティシナリオにおいてMCG内でRLFが発生した場合に遅過ぎるハンドオーバ、早過ぎるハンドオーバおよび誤ったセルへのハンドオーバを判定し、モビリティパラメータを最適化することにより、モビリティロバスト性最適化を実装する。
【0220】
図11は、本願の一実施形態による通信装置の概略構造図である。図11に示されるように、本願の本実施形態において提供される通信装置1000は、プロセッサ1001、メモリ1002、トランシーバ1003およびバスシステム1004を含む。本願の本実施形態において提供される通信装置は、第1のネットワークデバイス、第2のネットワークデバイスおよび端末デバイスのいずれか1つであってよい。
【0221】
プロセッサ1001、メモリ1002およびトランシーバ1003は、バスシステム1004を用いることにより接続されている。
【0222】
メモリ1002は、プログラムを格納するように構成されている。具体的には、プログラムは、プログラムコードを含んでよく、プログラムコードは、コンピュータ演算命令を含む。メモリ1002は、限定されるわけではないが、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable programmable read only memory、EPROM)またはコンパクトディスクリードオンリメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)を含む。1つのメモリのみが、図11に示されている。当然ながら、必要に応じて、複数のメモリが配置され得る。メモリ1002は、代替的に、プロセッサ1001内のメモリであってよい。これは、本明細書において限定されない。
【0223】
メモリ1002は、
様々な動作を実装するための様々な動作命令を含む動作命令、および
様々な基本サービスを実装しハードウェアベースのタスクを処理するための様々なシステムプログラムを含むオペレーティングシステム
という要素、実行可能ユニットもしくはデータ構造またはそれらのサブセットもしくは拡張セットを格納する。
【0224】
プロセッサ1001は、通信装置1000の動作を制御する。プロセッサ1001は、1つまたは複数の中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよい。プロセッサ1001が1つのCPUである場合、CPUは、シングルコアCPUであってもよく、マルチコアCPUであってもよい。
【0225】
特定の用途の間、通信装置1000のコンポーネントが、バスシステム1004を用いることにより共に結合される。データバスに加え、バスシステム1004は、電力バス、制御バスおよびステータス信号バス等を含む。しかしながら、明確な説明のために、図11における様々なバスは、バスシステム1004として示されている。例示を容易にするために、図11は、バスシステム1004の一例を示しているに過ぎない。
【0226】
本願の実施形態において提供される図2から図6または前述の実施形態において開示されている第1のネットワークデバイスの方法のいずれか1つ、または、本願の実施形態において提供される図2から図6または前述の実施形態における端末デバイスの方法のいずれか1つ、または、本願の実施形態において提供される図3から図5または前述の実施形態における第2のネットワークデバイスの方法のいずれか1つは、プロセッサ1001に適用されてもよく、プロセッサ1001により実装されてもよい。プロセッサ1001は、集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、前述の方法における各段階は、プロセッサ1001内のハードウェアの集積論理回路、またはソフトウェアの形態の命令を用いることにより完了され得る。前述のプロセッサ1001は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイスまたはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本願の実施形態において開示されている方法、段階および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、このプロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施形態を参照して開示されている方法の段階は、ハードウェアデコードプロセッサにより直接実行および完了されてもよく、デコードプロセッサ内のハードウェアモジュールおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることにより実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリまたはレジスタ内に位置し得る。記憶媒体は、メモリ1002内に位置しており、プロセッサ1001は、メモリ1002内の情報を読み取り、プロセッサ1001のハードウェアとの組み合わせで、図2から図6のいずれか1つにおいて説明される第1のネットワークデバイスの方法の段階を実行するか、プロセッサ1001のハードウェアとの組み合わせで、図2から図6のいずれか1つにおいて説明される端末デバイスの方法の段階を実行するか、プロセッサ1001のハードウェアとの組み合わせで、図3から図5のいずれか1つにおいて説明される第2のネットワークデバイスの方法の段階を実行する。
【0227】
本願の一実施形態はさらに、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含んでおり、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、図2図3図4図5または図6において説明される第1のネットワークデバイスの方法の段階を実行することが可能になり、または、コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、図2図3図4図5または図6において説明される端末デバイスの方法の段階を実行することが可能になる。
【0228】
本願の一実施形態はさらに、装置を提供する。装置は、チップであってよい。チップは、プロセッサを含む。プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータプログラムを読み取って実行することで図2から図6における考えられる実装のいずれか1つによるモビリティ最適化方法を実行するように構成されている。任意選択的に、チップは、メモリをさらに含み、メモリは、回路またはワイヤを用いることによりプロセッサに接続される。さらに、任意選択的に、チップは、通信インタフェースをさらに含み、プロセッサは、通信インタフェースに接続される。通信インタフェースは、処理される必要があるデータおよび/または情報を受信するように構成されている。プロセッサは、通信インタフェースからデータおよび/または情報を取得し、データおよび/または情報を処理し、通信インタフェースを通じて処理結果を出力する。通信インタフェースは、入力/出力インタフェースであってよい。
【0229】
任意選択的に、プロセッサおよびメモリが物理的に独立したユニットであってもよく、メモリがプロセッサと統合されていてもよい。
【0230】
本願の別の実施形態はさらに、通信システムを提供する。通信システムは、第1のネットワークデバイスを含み、任意選択的に、端末デバイスをさらに含む。代替的に、通信システムは、第1のネットワークデバイスおよび第2のネットワークデバイスを含み、任意選択的に、端末デバイスをさらに含む。例えば、第1のネットワークデバイスは、図2または図6において提供されるモビリティ最適化方法における第1のネットワークデバイスであってよく、端末デバイスは、図2または図6において提供されるモビリティ最適化方法における端末デバイスであってよい。代替的に、第1のネットワークデバイスは、図3から図5において提供されるモビリティ最適化方法における第1のネットワークデバイスであってよく、第2のネットワークデバイスは、図3から図5において提供されるモビリティ最適化方法における第2のネットワークデバイスであってよく、端末デバイスは、図3から図5において提供されるモビリティ最適化方法における端末デバイスであってよい。
【0231】
当業者であれば、実施形態における方法の手順の全てまたはいくつかが、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。プログラムが実行された場合、方法の実施形態における手順が含まれ得る。記憶媒体は、ROMまたはランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスクまたはコンパクトディスクなど、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含む。
【0232】
前述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本願において開示されている技術的範囲内で当業者が容易に考え出すあらゆる変形または置き換えが、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲の対象になるものとする。
[他の可能な項目]
[項目1]
モビリティ最適化方法であって、
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、前記端末デバイスが第1のセル内の無線リンク失敗RLFを検出しているか前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ、第2のセルから前記第1のセルへのハンドオーバの手順において前記端末デバイスと前記第2のセルとの間には無線接続が有り、前記第2のセルは、前記第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備える、方法。
[項目2]
前記第1のセルは、ターゲットセルであり、前記第2のセルは、ソースセルであり、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する前記段階は、
前記端末デバイスが前記第1のセル内の前記RLFを検出したか前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した後に前記端末デバイスが前記第2のセルへの前記無線接続を保持していると前記第1のネットワークデバイスが判定した場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階、または
第3のセルが前記端末デバイスによりアクセスされるセルであると前記第1のネットワークデバイスが判定した場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階であって、前記第3のセルは、前記第1のセルおよび前記第2のセルとは異なる、判定する段階
の一方または両方を有する、
項目1に記載の方法。
[項目3]
前記第1のセルは、前記端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、条件付きセル間ハンドオーバCHOトリガ条件を満たしている候補セルであり、前記第3のセルは、前記第2のセル、および前記少なくとも1つの候補セルのいずれか1つとは異なる、項目2に記載の方法。
[項目4]
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信する前記段階の前に、
前記第1のネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を前記端末デバイスへ送信する段階であって、前記第1のインジケーション情報は、前記端末デバイスが前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合に前記第2のセルにアクセスするよう前記端末デバイスに示すために用いられる、送信する段階
をさらに備える、項目3に記載の方法。
[項目5]
モビリティ最適化方法であって、
第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセルから第2のセルへのハンドオーバの手順において前記第1のセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ、前記第1のセルは、前記第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備える、方法。
[項目6]
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する前記段階は、
前記端末デバイスが前記第1のセルにキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと前記第1のネットワークデバイスが判定し、前記端末デバイスが前記第2のセルに成功裏にアクセスしている場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階
を有する、
項目5に記載の方法。
[項目7]
前記第2のセルは、前記端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである、項目6に記載の方法。
[項目8]
第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスから接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが前記第1のネットワークデバイスにより管理されるマスタセルグループMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられる、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備えるモビリティ最適化方法。
[項目9]
第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出しているか前記第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備えるモビリティ最適化方法。
[項目10]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目1から4のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目11]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、項目5から7のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目12]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目8に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目13]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目9に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目14]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記トランシーバは、情報を受信および送信するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目1から4のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目15]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記トランシーバは、情報を受信および送信するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目5から7のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目16]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記トランシーバは、情報を受信および送信するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目8に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目17]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記トランシーバは、情報を受信および送信するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目9に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目18]
第1のネットワークデバイスと端末デバイスとを備える通信システムであって、
前記第1のネットワークデバイスは、項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するためのネットワークデバイスであり、
前記端末デバイスは、項目1から7のいずれか一項に記載の方法を実行するための端末デバイスである、
通信システム。
[項目19]
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目1から4のいずれか一項に記載の方法が実行される、可読記憶媒体。
[項目20]
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目5から7のいずれか一項に記載の方法が実行される、可読記憶媒体。
[項目21]
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目8に記載の方法が実行される、可読記憶媒体。
[項目22]
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目9に記載の方法が実行される、可読記憶媒体。
[他のさらなる可能な項目]
[項目1]
通信方法であって、
端末デバイスが接続失敗情報を判定する段階と、
無線リソース制御RRCメッセージを用いることにより、前記接続失敗情報と第1のセルの識別子とを第1のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第1のセルの前記識別子は、前記端末デバイスにより受信される再構成メッセージもしくはハンドオーバコマンドメッセージがそこから来るセルの識別子、または接続失敗が発生しているセルの識別子を含む、送信する段階と
を備え、 前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にある、
方法。
[項目2]
前記端末デバイスがソースネットワークデバイスの前記第1のセルからターゲットネットワークデバイスの第2のセルへハンドオーバされるのを試みる手順においてハンドオーバ失敗が発生しており、前記第1のセルは、前記端末デバイスにより受信される前記再構成メッセージまたは前記ハンドオーバコマンドメッセージがそこから来る前記セルであり、前記第1のセルおよび前記第2のセルは、異なる無線アクセス技術を用いるをさらに備える、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記端末デバイスが、前記RRCメッセージを送信する前に、前記第1のネットワークデバイスの第3のセルにアクセスする段階であって、前記第2のセルおよび前記第3のセルは、同じ無線アクセス技術を用いる、アクセスする段階
をさらに備える、項目2に記載の方法。
[項目4]
ソースネットワークデバイスの前記第1のセル内の前記端末デバイス上で無線リンク失敗が発生しており、前記第1のセルは、前記接続失敗が発生している前記セルであるをさらに備える、項目1に記載の方法。
[項目5]
前記端末デバイスが、前記RRCメッセージを送信する前に、前記第1のネットワークデバイスの第3のセルにアクセスする段階であって、前記第1のセルおよび前記第3のセルは、異なる無線アクセス技術を用いる、アクセスする段階
をさらに備える、項目4に記載の方法。
[項目6]
前記第1のネットワークデバイスの、前記端末デバイスによりアクセスされるセルにより用いられる無線アクセス技術が新無線NRであり、前記第1のセルにより用いられる前記無線アクセス技術は、進化型ユニバーサル地上無線アクセスE-UTRAである、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
通信方法であって、
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから無線リソース制御RRCメッセージを受信する段階であって、前記RRCメッセージは、接続失敗情報と第1のセルの識別子とを含み、前記第1のセルの前記識別子は、前記端末デバイスにより受信される再構成メッセージもしくはハンドオーバコマンドメッセージそこからが来るセルの識別子または接続失敗が発生しているセルの識別子を含む、受信する段階と、
前記RRCメッセージに基づいて、前記第1のセルの前記識別子を判定する段階と
を備え、 前記接続失敗情報は、前記RRCメッセージ内のコンテナの形態であり、前記第1のセルの前記識別子は、前記コンテナの外部にある、
方法。
[項目8]
前記第1のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを、前記第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて前記第2のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のセルを管理する、送信する段階
をさらに備える、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記第1のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを、コアネットワークデバイスを用いることにより第2のネットワークデバイスへ送信する段階であって、前記第2のネットワークデバイスは、前記第1のセルを管理する、送信する段階
をさらに備える、項目7に記載の方法。
[項目10]
前記第1のネットワークデバイスにより管理されるセルが、第1の無線アクセス技術のセルであり、前記第1のセルは、第2の無線アクセス技術を用いる、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
[項目11]
通信方法であって、
第2のネットワークデバイスが、前記第2のネットワークデバイスと第1のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて、またはコアネットワークデバイスを用いることにより、前記第1のネットワークデバイスから、接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを受信する段階と、
前記第2のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を示す前記情報に基づいて、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を判定する段階と
を備える、方法。
[項目12]
前記第1のネットワークデバイスおよび前記第2のネットワークデバイスは、異なる無線アクセス技術を用いる、項目11に記載の方法。
[項目13]
装置であって、前記装置は、端末デバイスまたは前記端末デバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目14]
装置であって、前記装置は、端末デバイスまたは前記端末デバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目15]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目7から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目16]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目11または12に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目17]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目7から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目18]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目11または12に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目19]
項目15または16に記載の装置と、項目17または18に記載の装置とを備える通信システム。
[項目20]
項目13または14に記載の装置をさらに備える、項目19に記載のシステム。
[項目21]
可読記憶媒体またはプログラム製品であって、前記可読記憶媒体または前記プログラム製品は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目1から6のいずれか一項、項目7から10のいずれか一項、または項目11または12に記載の方法が実行される、可読記憶媒体またはプログラム製品。
[項目22]
通信方法であって、
第3のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、前記端末デバイスが第1のネットワークデバイスの第1のセルから第2のセルへ成功裏にハンドオーバされた後に前記端末デバイスが第2のネットワークデバイスの前記第2のセル内の無線リンク失敗RLFを検出していることを示す、受信する段階と、
前記第3のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられる無線リソース制御RRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを前記第2のネットワークデバイスへ送信する段階と
を備える、方法。
[項目23]
前記端末デバイスから受信される前記接続失敗情報は、RRCメッセージのコンテナの形態である、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記第3のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を示す前記情報とを、前記第3のネットワークデバイスと前記第2のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて前記第2のネットワークデバイスへ送信する段階
をさらに備える、項目22または23に記載の方法。
[項目25]
前記第3のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を示す前記情報とを、コアネットワークデバイスを用いることにより前記第2のネットワークデバイスへ送信する段階
をさらに備える、項目22または23に記載の方法。
[項目26]
前記第1のネットワークデバイスの前記第1のセルは、第1の無線アクセス技術を用い、前記第2のネットワークデバイスの前記第2のセルおよび前記第3のネットワークデバイスのセルは、第2の無線アクセス技術を用いる、項目22から25のいずれか一項に記載の方法。
[項目27]
通信方法であって、
第2のネットワークデバイスが、接続失敗情報と、前記接続失敗情報により用いられるRRCフォーマットの無線アクセス技術を示す情報とを、前記第2のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間のインタフェースを通じて、またはコアネットワークデバイスを用いることにより、前記第3のネットワークデバイスから受信する段階であって、前記接続失敗情報は、前記第3のネットワークデバイスにより端末デバイスから受信され、かつ、前記端末デバイスが第1のネットワークデバイスの第1のセルから第2のセルへ成功裏にハンドオーバされた後に前記端末デバイスが前記第2のネットワークデバイスの前記第2のセル内の無線リンク失敗RLFを検出していることを示す、受信する段階と、
前記第2のネットワークデバイスが、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を示す前記情報に基づいて、前記接続失敗情報により用いられる前記RRCフォーマットの前記無線アクセス技術を判定する段階と
を備える、方法。
[項目28]
前記第1のネットワークデバイスの前記第1のセルは、第1の無線アクセス技術を用い、前記第2のネットワークデバイスの前記第2のセルおよび前記第3のネットワークデバイスのセルは、第2の無線アクセス技術を用いる、項目27に記載の方法。
[項目29]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目22から26のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目30]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目22から26のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目31]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目27または28に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目32]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目27または28に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目33]
項目29または30に記載の装置と、項目31または32に記載の装置とを備える通信システム。
[項目34]
可読記憶媒体またはプログラム製品であって、前記可読記憶媒体または前記プログラム製品は、プログラム命令を格納しており、前記プログラム命令が実行された場合、項目22から26のいずれか一項、または項目27または28に記載の方法が実行される、可読記憶媒体またはプログラム製品。
[項目35]
モビリティ最適化方法であって、
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、前記端末デバイスが第1のセル内の無線リンク失敗RLFを検出しているか前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられ、第2のセルから前記第1のセルへのハンドオーバの手順において前記端末デバイスと前記第2のセルとの間には無線接続が有り、前記第2のセルは、前記第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備える、方法。
[項目36]
前記第1のセルは、ターゲットセルであり、前記第2のセルは、ソースセルであり、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する前記段階は、
前記端末デバイスが前記第1のセル内の前記RLFを検出したか前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した後に前記端末デバイスが前記第2のセルへの前記無線接続を保持していると前記第1のネットワークデバイスが判定した場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが早過ぎるハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階、または
第3のセルが前記端末デバイスによりアクセスされるセルであると前記第1のネットワークデバイスが判定した場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが誤ったセルへのハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階であって、前記第3のセルは、前記第1のセルおよび前記第2のセルとは異なる、判定する段階
の一方または両方を有する、
項目35に記載の方法。
[項目37]
前記第1のセルは、前記端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、条件付きセル間ハンドオーバCHOトリガ条件を満たしている候補セルであり、前記第3のセルは、前記第2のセル、および前記少なくとも1つの候補セルのいずれか1つとは異なる、項目36に記載の方法。
[項目38]
第1のネットワークデバイスが端末デバイスから接続失敗情報を受信する前記段階の前に、
前記第1のネットワークデバイスが第1のインジケーション情報を前記端末デバイスへ送信する段階であって、前記第1のインジケーション情報は、前記端末デバイスが前記第1のセルへハンドオーバされるのに失敗した場合に前記第2のセルにアクセスするよう前記端末デバイスに示すために用いられる、送信する段階
をさらに備える、項目37に記載の方法。
[項目39]
モビリティ最適化方法であって、
第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセルから第2のセルへのハンドオーバの手順において前記第1のセル内のRLFを検出していることを示すために用いられ、前記第1のセルは、前記第1のネットワークデバイスにより管理されるセルである、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備える、方法。
[項目40]
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する前記段階は、
前記端末デバイスが前記第1のセルにキャンプオンしている時間が第2の閾値よりも大きいと前記第1のネットワークデバイスが判定し、前記端末デバイスが前記第2のセルに成功裏にアクセスしている場合、前記端末デバイスの前記接続失敗タイプが遅過ぎるハンドオーバであると前記第1のネットワークデバイスが判定する段階
を有する、
項目39に記載の方法。
[項目41]
前記第2のセルは、前記端末デバイスの少なくとも1つの候補セル内にあり、かつ、CHOトリガ条件を満たしている候補セルである、項目40に記載の方法。
[項目42]
第1のネットワークデバイスが第2のネットワークデバイスから接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが前記第1のネットワークデバイスにより管理されるマスタセルグループMCG内のRLFを検出していることを示すために用いられる、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備えるモビリティ最適化方法。
[項目43]
第1のネットワークデバイスが接続失敗情報を受信する段階であって、前記接続失敗情報は、端末デバイスが第1のセル内のRLFを検出しているか前記第1のセルから第2のセルへハンドオーバされるのに失敗していることを示すために用いられる、受信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが前記端末デバイスの接続失敗タイプを判定する段階と
を備えるモビリティ最適化方法。
[項目44]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、前記装置は、項目35から38のいずれか一項、項目39から41のいずれか一項、項目42、または項目43に記載の方法を実行するように構成されたユニットまたはモジュールを備える、装置。
[項目45]
装置であって、前記装置は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイス内に配置されたチップもしくは回路であり、プロセッサ、トランシーバおよびメモリを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成されており、前記トランシーバは、情報を受信および送信するように構成されており、前記コンピュータプログラムは、プログラム命令を含み、前記プロセッサが前記プログラム命令を実行した場合、前記装置は、項目35から38のいずれか一項、項目39から41のいずれか一項、項目42、または項目43に記載の方法を実行することが可能になる、装置。
[項目46]
プログラム命令を格納した可読記憶媒体またはプログラム製品であって、前記プログラム命令が実行された場合、項目35から38のいずれか一項、項目39から41のいずれか一項、項目42、または項目43に記載の方法が実行される、可読記憶媒体またはプログラム製品。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11