(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】ガイダンス区間臨時識別子付与装置および方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20250319BHJP
G08G 1/017 20060101ALI20250319BHJP
【FI】
G08G1/09 F
G08G1/017
(21)【出願番号】P 2023146610
(22)【出願日】2023-09-11
【審査請求日】2023-09-11
(31)【優先権主張番号】10-2023-0074973
(32)【優先日】2023-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523345703
【氏名又は名称】ウェイズワン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000109
【氏名又は名称】弁理士法人特許事務所サイクス
(72)【発明者】
【氏名】金 宰煕
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-043175(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイダンス区間の車両を検知する車両検知器;および
前記ガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信し、車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、前記車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与するRSU(Roadside Unit)モジュールを含
み、
前記ガイダンス参加要請メッセージは前記ガイダンス区間の空間範囲を含む、ガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項2】
前記臨時識別子は
前記ガイダンス区間の空間範囲によって車両がガイダンス区間を通過する間維持されることを特徴とする、請求項1に記載のガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項3】
前記ガイダンス参加応答メッセージは
車両位置情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載のガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項4】
前記RSUモジュールは
前記ガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と前記車両検知器を通じて検知された車両位置情報を比較して、前記車両検知器から検知された車両のうち前記ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別し、識別された車両に前記臨時識別子を付与することを特徴とする、請求項
3に記載のガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項5】
ガイダンス区間の車両を検知する車両検知器;および
前記ガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信し、車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、前記車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与するRSU(Roadside Unit)モジュールを含み、
前記RSUモジュールは前記臨時識別子を付与した車両に臨時識別子付与メッセージを伝送して、車両が前記臨時識別子付与メッセージを通じて前記臨時識別子を保存することを特徴とする
、ガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項6】
前記臨時識別子付与メッセージは
前記臨時識別子と車両位置情報を含むことを特徴とする、請求項
5に記載のガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項7】
車両に設置されて前記臨時識別子付与メッセージに含まれた車両位置情報と自身の車両位置情報を比較して、一致の有無により前記臨時識別子を保存する車両端末をさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載のガイダンス区間臨時識別子付与装置。
【請求項8】
RSU(Roadside Unit)モジュールがガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信する段階;および
前記RSUモジュールが車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与する段階を含
み、
前記ガイダンス参加要請メッセージは前記ガイダンス区間の空間範囲を含む、ガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項9】
前記臨時識別子は
前記ガイダンス区間の空間範囲によって車両がガイダンス区間を通過する間維持されることを特徴とする、請求項
8に記載のガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項10】
前記ガイダンス参加応答メッセージは
車両位置情報を含むことを特徴とする、請求項
8に記載のガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項11】
前記車両に臨時識別子を付与する段階で、
前記RSUモジュールは前記ガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と前記車両検知器を通じて検知された車両位置情報を比較して、前記車両検知器から検知された車両のうち前記ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別し、識別された車両に前記臨時識別子を付与することを特徴とする、請求項
10に記載のガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項12】
RSU(Roadside Unit)モジュールがガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信する段階;および
前記RSUモジュールが車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与する段階を含み、
前記車両に臨時識別子を付与する段階で、
前記RSUモジュールは前記臨時識別子を付与した車両に臨時識別子付与メッセージを伝送して、車両が前記臨時識別子付与メッセージを通じて前記臨時識別子を保存することを特徴とする
、ガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項13】
前記臨時識別子付与メッセージは
前記臨時識別子と車両位置情報を含むことを特徴とする、請求項
12に記載のガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【請求項14】
前記車両に臨時識別子を付与する段階で、
車両端末が前記臨時識別子付与メッセージに含まれた車両位置情報と自身の車両位置情報を比較して、一致の有無により前記臨時識別子を保存することを特徴とする、請求項
13に記載のガイダンス区間臨時識別子付与方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガイダンス区間臨時識別子付与装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自律協力走行インフラシステムは、道路幾何情報とリアルタイムで収集された道路上の車両検知情報を融合して交通の流れおよび事故/停滞の危険を予測した情報を生成し、これらの情報を自律走行車に提供することによって自律走行車が安全で効率的に走行できるようにする。
【0003】
道路上の車両検知情報は道路脇に設置した車両検知器100や道路上で走行するプローブ車両からV2X通信を通じて収集することができる。
【0004】
車両検知器はカメラ、ライダ、レーダーなどのセンサを使って獲得した映像あるいは点群データを加工して道路上の客体を認識し、客体の類型(車両、二輪車、歩行者など)を区分し、客体の位置(経度緯度座標)と進行方向および進行速度などの車両検知データを獲得する。
【0005】
プローブ車両はV2X通信を通じてプローブ車両データを伝送する。プローブ車両データには車両の位置(経度緯度座標)、方向、速度などのデータと車両内外部の各種状態データが含まれる
【0006】
本発明の背景技術は大韓民国登録特許公報10-2303716号(2021.09.13)の「車両-道路インフラ情報融合基盤自律協力走行方法およびシステム」に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
SAE J2735メッセージを基盤としたV2Xサービスは、情報を送受信する車両が固有の識別子で特定されずにブロードキャスティングするメッセージを使う構造であり、送出されるV2Xメッセージは一定距離内の車両とRSUがすべて同一に受信することができる。したがって、個別車両にそれぞれの勧告や指示情報を送信しなければならないインフラガイダンスシステムの場合、メッセージを受信した車両を正確に区分できる方法が必要である。
【0008】
インフラガイダンスシステムは、V2X通信環境で特定車両と情報を交換するために車両の臨時識別子(TemporaryID)を生成する。
【0009】
個人情報(privacy)保護及び関連規制遵守のため、車両通信端末が永久的な固有識別子を露出しない場合があるため、インフラ-車両間のメッセージ交換のために重複しないtemporary ID付与が必要である。
【0010】
臨時識別子(TemporaryID)は一般的に各車両が任意の値を生成して使う。この時、ガイダンス区間内の2台以上の車両が偶然に同じ値を有するようになる可能性を排除できない。また、ガイダンスサービスが進行される途中に変更周期が到来して値を変更する場合、インフラが認識している車両識別情報と一致しないため正常な機能を遂行できないという問題点があった。
【0011】
本発明は前述した問題点を改善するために創案されたもので、本発明の一側面に係る目的は、車両がインフラが管理するガイダンス区間を進入する時点で、インフラからガイダンス区間内の他の車両と重複しないV2X通信用臨時識別子を車両に付与する、ガイダンス区間臨時識別子付与装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一側面に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置は、ガイダンス区間の車両を検知する車両検知器;および前記ガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信し、車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、前記車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与するRSU(Roadside Unit)モジュールを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の前記ガイダンス参加要請メッセージは、前記ガイダンス区間の空間範囲を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の前記臨時識別子は、前記ガイダンス区間の空間範囲によって車両がガイダンス区間を通過する間維持されることを特徴とする。
【0015】
本発明の前記ガイダンス参加応答メッセージは、車両位置情報を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の前記RSUモジュールは、前記ガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と前記車両検知器を通じて検知された車両位置情報を比較して、前記車両検知器から検知された車両のうち前記ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別し、識別された車両に前記臨時識別子を付与することを特徴とする。
【0017】
本発明の前記RSUモジュールは前記臨時識別子を付与した車両に臨時識別子付与メッセージを伝送して、車両が前記臨時識別子付与メッセージを通じて前記臨時識別子を保存することを特徴とする。
【0018】
本発明の前記臨時識別子付与メッセージは、前記臨時識別子と車両位置情報を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明は車両に設置されて前記臨時識別子付与メッセージに含まれた車両位置情報と自身の車両位置情報を比較して、一致の有無により前記臨時識別子を保存する車両端末をさらに含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の一側面に係るガイダンス区間臨時識別子付与方法は、RSU(Roadside Unit)モジュールがガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信する段階;および前記RSUモジュールが車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、車両検知器を通じて検知された車両検知情報と前記ガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与する段階を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の前記ガイダンス参加要請メッセージは、前記ガイダンス区間の空間範囲を含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の前記臨時識別子は、前記ガイダンス区間の空間範囲によって車両がガイダンス区間を通過する間維持されることを特徴とする。
【0023】
本発明の前記ガイダンス参加応答メッセージは、車両位置情報を含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の前記車両に臨時識別子を付与する段階で、前記RSUモジュールは前記ガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と前記車両検知器を通じて検知された車両位置情報を比較して、前記車両検知器から検知された車両のうち前記ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別し、識別された車両に前記臨時識別子を付与することを特徴とする。
【0025】
本発明の前記車両に臨時識別子を付与する段階で、前記RSUモジュールは前記臨時識別子を付与した車両に臨時識別子付与メッセージを伝送して、車両が前記臨時識別子付与メッセージを通じて前記臨時識別子を保存することを特徴とする。
【0026】
本発明の前記臨時識別子付与メッセージは、前記臨時識別子と車両位置情報を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明の前記車両に臨時識別子を付与する段階で、車両端末が前記臨時識別子付与メッセージに含まれた車両位置情報と自身の車両位置情報を比較して、一致の有無により前記臨時識別子を保存することを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明の一側面に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置および方法は、ガイダンス区間に進入する車両にガイダンス区間内の他の車両と重複しないV2X通信用臨時識別子を付与してガイダンス区間を脱するまで維持することによって、ガイダンス区間内の車両を正確に区分し、車両に対する多様なサービスを円滑に提供できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置のブロック構成図である。
【
図2】本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置の概要図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るガイダンス区間に進入する車両の例示図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下では、本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置および方法を添付された図面を参照して詳細に説明する。このような過程で図面に図示された線の厚さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上誇張されて図示され得る。また、後述される用語は本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者、運用者の意図または慣例により変わり得る。したがって、このような用語に対する定義は本明細書全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0031】
図1は本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置のブロック構成図であり、
図2は本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置の概要図であり、
図3は本発明の一実施例に係るガイダンス区間に進入する車両の例示図である。
【0032】
図1~
図3を参照すると、本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与装置は車両検知器100、RSU(Roadside Unit)モジュール200および車両端末300を含む。
【0033】
車両検知器100は道路脇に設置される。
【0034】
車両検知器100はカメラ、ライダ、レーダーなどのセンサを使って道路を走行する客体に対する映像または点群データを獲得する。車両検知器100に設置されるセンサはカメラ、ライダ、レーダーに限定されるものではない。
【0035】
車両検知器100は獲得した映像または点群データを加工して道路上の客体を認識して客体の類型(車両、二輪車、歩行者など)を区分し、車両の位置(経度緯度座標)と進行方向、進行速度などの客体検知情報を獲得する。これに基づいて、車両検知器100はガイダンス区間に進入した車両を検知する。
【0036】
車両検知器100はガイダンス区間に進入した車両の車両検知情報をRSUモジュール200に送信する。
【0037】
車両端末300は車両に設置される。
【0038】
車両端末300はRSUモジュール200との通信インターフェースを提供する。
【0039】
車両端末300はRSUモジュール200からガイダンス参加要請メッセージを受信することができる。
【0040】
車両端末300はRSUモジュール200にガイダンス参加応答メッセージを送信することができる。
【0041】
車両端末300はRSUモジュール200から臨時識別子付与メッセージを受信し、自身に付与された臨時識別子を保存することができる。車両端末300はガイダンス参加要請メッセージに含まれたガイダンス区間の空間範囲により臨時識別子をガイダンス区間を脱するまで変更せずに維持する。
【0042】
RSUモジュール200はガイダンス区間に進入した車両にガイダンス参加要請メッセージを送信し、車両からガイダンス参加応答メッセージを受信すれば、車両検知器100を通じて検知された車両検知情報とガイダンス参加応答メッセージに基づいて車両に臨時識別子を付与する。
【0043】
RSU通信機210およびRSUサーバー220を含む。
【0044】
RSU通信機210はガイダンス区間に進入した車両端末300との通信インターフェースを提供する。
【0045】
RSU通信機210は車両端末300からV2X通信を通じてガイダンス参加応答メッセージを受信する。
【0046】
ガイダンス参加応答メッセージはRSU通信機210から送信されたガイダンス参加要請メッセージに対する車両端末300の応答メッセージである。
【0047】
ガイダンス参加要請メッセージはガイダンス区間内に進入した車両にガイダンス参加を要請するメッセージである。
【0048】
ガイダンス参加要請メッセージはRSU通信機210からガイダンス区間内に進入した車両に持続的に送信される。
【0049】
ガイダンス参加要請メッセージにはガイダンス区間の空間範囲が含まれ得る。
【0050】
ガイダンス参加応答メッセージは車両がガイダンス区間内に進入する時点でガイダンスサービスを受けようとする場合にRSUモジュール200に送信され得る。
【0051】
ガイダンス参加応答メッセージには車両の現在位置情報が含まれ得る。
【0052】
一方、RSU通信機210は車両端末300からV2X通信を通じて車両情報の送信を受ける。
【0053】
車両情報には車両の位置(経度緯度座標)、方向、速度などのデータ、車両内の状態情報、および車両の周辺客体の走行状況に対するデータが含まれ得る。
【0054】
RSU通信機210は臨時識別子付与メッセージと車両位置情報を送信する。
【0055】
RSUサーバー220は車両がインフラが管理するガイダンス区間を進入する時点で、インフラからガイダンス区間内の他の車両と重複しないV2X通信用臨時識別子(TemporaryID)を車両に付与する。
【0056】
より具体的に説明すれば、RSUサーバー220は車両検知器100からガイダンス区間に進入する車両に対する車両検知情報をリアルタイムで収集する。
【0057】
RSUサーバー220は車両検知器100が付与した客体識別子で区分および追跡する。この時、RSUサーバー220はRSU通信機210を通じてガイダンス区間の空間範囲を含むガイダンス参加要請メッセージをガイダンス区間内の車両に持続的に送信する。
【0058】
この時、車両端末300はRSUサーバー220から送信されたガイダンス参加要請メッセージを受信することができる。車両端末300はガイダンス区間に進入する時点でガイダンスサービスを受けようとする場合に現在位置情報が含まれたガイダンス参加応答メッセージを送信する。
【0059】
RSU通信機210は車両端末300から伝送されたガイダンス参加応答メッセージを受信してRSUモジュール200に送信する。
【0060】
すなわち、RSUサーバー220はガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と車両検知器100から検知された車両の車両位置情報を比較して、車両検知器から検知された車両のうち該当ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別して対応関係を構成することによって、ガイダンス参加応答メッセージと車両をマッチングさせる。
【0061】
RSUサーバー220はガイダンス参加応答メッセージを送信した車両に臨時識別子を付与し、この臨時識別子と車両位置情報を含む臨時識別子付与メッセージを生成する。
【0062】
この時、RSUサーバー220は以前の車両に付与した臨時識別子に設定値、例えば1を加える方式で各車両エーゲ臨時識別子を付与することができる。
【0063】
RSUサーバー220は生成された臨時識別子付与メッセージをRSU通信機210を通じてガイダンス区間内の車両の車両端末300に送信する。
【0064】
ガイダンス区間内の車両の車両端末300は臨時識別子付与メッセージを受信し、臨時識別子付与メッセージに含まれた車両位置情報を自身の現在位置情報と比較して一致の有無を判断する。これら車両のうちRSU通信機210から受信した車両位置情報と現在位置情報が一致する車両は、該当臨時識別子付与メッセージの臨時識別子を自身の臨時識別子に保存し、臨時識別子確認メッセージをRSUモジュール200に伝送する。臨時識別子はガイダンス参加要請メッセージに含まれたガイダンス区間の空間情報により該当車両がガイダンス区間を通過する間持続する。
【0065】
RSU通信機210は臨時識別子確認メッセージを受信してRSUサーバー220に入力する。
【0066】
RSUサーバー220は臨時識別子確認メッセージを利用してインフラ検知客体識別子と臨時識別子の対応関係を保存する。
【0067】
以後、RSUサーバー220はガイダンス提供メッセージを車両に伝送する。
【0068】
ガイダンス提供メッセージには臨時識別子とガイダンス情報が含まれ得る。
【0069】
この時、車両端末300はガイダンス提供メッセージを受信し、該当臨時識別子を利用してガイダンス提供メッセージをフィルタリングして自身を受信者に指定したメッセージを確認することができる。
【0070】
以下、本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与方法を
図4を参照して詳細に説明する。
【0071】
図4は、本発明の一実施例に係るガイダンス区間臨時識別子付与方法のフローチャートである。
【0072】
図3を参照すると、車両検知器100はガイダンス区間に進入する車両を検知し、獲得した車両検知情報をRSUモジュール200に送信する。
【0073】
これと共に、RSUサーバー220はRSU通信機210を通じて車両検知器100からガイダンス区間に進入する車両に対する車両検知情報をリアルタイムで収集する(S10)。
【0074】
RSUサーバー220はRSU通信機210を通じてガイダンス区間の空間範囲を含むガイダンス参加要請メッセージを持続的に送信する(S20)。
【0075】
車両端末300はRSUモジュール200から送信されたガイダンス参加要請メッセージを受信し、この時、ガイダンス区間に進入する時点でガイダンスサービスを受けようとする場合に現在位置情報が含まれたガイダンス参加応答メッセージを送信する(S30)。
【0076】
RSU通信機210はガイダンス参加応答メッセージをRSUサーバー220に入力する。
【0077】
RSUサーバー220はガイダンス参加応答メッセージに含まれた車両位置情報と車両検知器100から検知された車両の車両位置情報を比較して、車両検知器から検知された車両のうち該当ガイダンス参加応答メッセージを送信した車両を識別して対応関係を構成する(S40)。
【0078】
RSUサーバー220はガイダンス参加応答メッセージを送信した車両に臨時識別子を付与し(S50)、この臨時識別子を含む臨時識別子付与メッセージを生成する。この時、RSUサーバー220は以前の車両に付与した臨時識別子に設定値、例えば1を加える方式で各車両に臨時識別子を付与することができる。
【0079】
RSUサーバー220は生成された臨時識別子付与メッセージと該当車両位置情報をRSU通信機210を通じてガイダンス区間内の車両に送信する(S60)。
【0080】
ガイダンス区間内の車両の車両端末300は臨時識別子付与メッセージと車両位置情報を受信し、車両位置情報を自身の現在位置情報と比較して一致の有無を判断する。
【0081】
車両端末300はRSU通信機210から受信した車両位置情報と現在位置情報が一致するか否かにより該当臨時識別子付与メッセージの臨時識別子を自身の臨時識別子に保存する(S70)。
【0082】
車両端末300はRSUサーバー220に臨時識別子確認メッセージを送信し(S80)、RSUサーバー220はインフラ検知客体識別子と臨時識別子の対応関係を保存する(S90)。
【0083】
以後、RSUサーバー220はガイダンス提供メッセージを車両に送信し(S100)、車両端末300はガイダンス提供メッセージを受信し、該当臨時識別子を利用してガイダンス提供メッセージをフィルタリングして自身を受信者に指定したガイダンス提供メッセージを確認することができる(S110)。
【0084】
また、車両端末300は臨時識別子をガイダンス区間を脱するまで維持し続ける。
【0085】
本明細書で説明された具現は、例えば、方法またはプロセス、装置、ソフトウェアプログラム、データストリームまたは信号で具現され得る。単一形態の具現の脈絡でのみ議論(例えば、方法としてのみ議論)されたとしても、議論された特徴の具現はまた他の形態(例えば、装置またはプログラム)でも具現され得る。装置は適切なハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアなどで具現され得る。方法は、例えば、コンピュータ、マイクロRSUサーバー、集積回路またはプログラミング可能なロジックデバイスなどを含むプロセッシングデバイスを一般的に指称するプロセッサなどのような装置で具現され得る。プロセッサはまた、最終-使用者の間で情報の通信を容易にするコンピュータ、セルフォン、携帯用/個人用情報端末(personal digital assistant:「PDA」)および他のデバイスなどのような通信デバイスを含む。
【0086】
本発明は図面に図示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術が属する技術分野で通常の知識を有する者であればこれから多様な変形および均等な他の実施例が可能であるということが理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は下記の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0087】
100:車両検知器
200:RSUモジュール
210:RSU通信機
220:プロセッサ
300:車両端末