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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】包装システム、および、包装方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 35/44 20060101AFI20250319BHJP
   B65B 9/213 20120101ALI20250319BHJP
【FI】
B65B35/44
B65B9/213
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024076460
(22)【出願日】2024-05-09
【審査請求日】2024-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000110125
【氏名又は名称】トキワ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】近藤 正史
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-076850(JP,A)
【文献】特開2021-116102(JP,A)
【文献】特開2005-119866(JP,A)
【文献】特開2007-230751(JP,A)
【文献】特開2011-079539(JP,A)
【文献】実開昭50-065827(JP,U)
【文献】特開2020-125130(JP,A)
【文献】特開2023-39473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/00- 5/12
B65B 9/00- 9/24
B65B 35/00- 35/58
B65B 47/00- 47/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品と定義するとき、複数の前記第1グループ化品を第1方向に搬送する物品搬送装置と、
Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品と定義するとき、前記物品搬送装置から複数の前記第1グループ化品を受け取り、前記第2グループ化品を包装する包装装置と、
前記物品搬送装置の下流側端部の上方に配置され、Mセットの前記第1グループ化品から、1セットの前記第2グループ化品を形成する物品送り込み装置と
を具備し、
前記物品搬送装置は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送するアタッチメントを備え、
前記物品送り込み装置は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送する押送体を有し、
前記押送体は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送するための往路軌道と、前記往路軌道よりも上方に位置する復路軌道とを含む周回軌道に沿って移動し、
前記往路軌道に沿って移動する前記押送体が前記アタッチメントの直上に位置する状態で、前記押送体と前記アタッチメントとが前記第1方向に移動する
包装システム。
【請求項2】
前記押送体は、平面視において、前記物品搬送装置の下流側端部と前記包装装置の上流側端部とを横切るように移動し、
前記押送体によって、前記Mセットの前記第1グループ化品から、前記1セットの前記第2グループ化品が形成される
請求項1に記載の包装システム。
【請求項3】
少なくとも前記包装装置を制御する制御装置を更に具備し、
前記制御装置は、
前記包装装置を用いて前記第2グループ化品を包装する第1包装モードと、
物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にQ行にグループ化されたQ個の物品を第3グループ化品と定義するとき、前記物品搬送装置から前記包装装置が受け取る前記第3グループ化品を前記包装装置に包装させる第2包装モードと
を選択的に実行可能である
請求項1または2に記載の包装システム。
【請求項4】
前記第1包装モードの実行時に、前記制御装置は、前記包装装置を間歇運転し、
前記第2包装モードの実行時に、前記制御装置は、前記包装装置を連続運転する
請求項3に記載の包装システム。
【請求項5】
少なくとも前記包装装置を制御する制御装置を更に具備し、
前記制御装置は、前記Mセットの前記第1グループ化品が前記包装装置に移載される毎に、前記包装装置を間歇駆動させる
請求項1または2に記載の包装システム。
【請求項6】
前記包装装置は、
包装フィルムを供給するフィルム供給装置と、
平状の前記包装フィルムから前記第2グループ化品を包む筒状包装フィルムを形成するフォーマと、
前記筒状包装フィルムに縦シール部を形成する縦シーラと、
前記筒状包装フィルムに横シール部を形成する横シーラと
を備え、
前記フォーマの物品支持部の直上において、前記Mセットの前記第1グループ化品から、前記1セットの前記第2グループ化品が形成される
請求項1または2に記載の包装システム。
【請求項7】
Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品と定義するとき、複数の前記第1グループ化品を第1方向に搬送する物品搬送装置と、
Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品と定義するとき、前記物品搬送装置から複数の前記第1グループ化品を受け取り、前記第2グループ化品を包装する包装装置と、
前記物品搬送装置の下流側端部の上方に配置され、Mセットの前記第1グループ化品から、1セットの前記第2グループ化品を形成する物品送り込み装置と
を具備し、
前記物品送り込み装置は、
前記第1グループ化品を前記第1方向に押送する押送体と、
第1軸まわりに回転する回転体と、
前記第1軸まわりの前記回転体の回転運動を、直線軌道と曲線軌道とを含む周回軌道に沿う前記押送体の移動に変換するカム部材と
を有する
包装システム。
【請求項8】
Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品と定義するとき、複数の前記第1グループ化品を第1方向に搬送する物品搬送装置と、
Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品と定義するとき、前記物品搬送装置から複数の前記第1グループ化品を受け取り、前記第2グループ化品を包装する包装装置と、
前記物品搬送装置の下流側端部の上方に配置され、Mセットの前記第1グループ化品から、1セットの前記第2グループ化品を形成する物品送り込み装置と
を具備し、
前記物品送り込み装置は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送する押送体を有し、
前記押送体は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送するための往路軌道と、前記往路軌道よりも上方に位置する復路軌道とを含む周回軌道に沿って移動し、
前記押送体が前記往路軌道から前記復路軌道に移るタイミングで、前記押送体の姿勢が、前記第1グループ化品を押圧する第1姿勢から、前記第1グループ化品から離れる第2姿勢となるように傾動される
包装システム。
【請求項9】
包装システムを用いて行われる包装方法であって、
前記包装システムは、
第1方向に物品を搬送する物品搬送装置と、
前記物品搬送装置から複数の物品を受け取り、複数の物品を包装する包装装置と、
前記物品搬送装置の下流側端部の上方に配置される物品送り込み装置と
を具備し、
Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品と定義するとき、前記物品搬送装置は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送するアタッチメントを備え、
前記物品送り込み装置は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送する押送体を有し、
前記包装方法は、
記物品搬送装置を用いて、複数の前記第1グループ化品を前記第1方向に搬送する搬送工程と、
前記包装装置が前記物品搬送装置から複数の前記第1グループ化品を受け取る受取工程と
を具備し、
Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品と定義するとき、前記受取工程は、前記物品送り込み装置を用いて、Mセットの前記第1グループ化品から、1セットの前記第2グループ化品を形成することを含み、
前記押送体は、前記第1グループ化品を前記第1方向に押送するための往路軌道と、前記往路軌道よりも上方に位置する復路軌道とを含む周回軌道に沿って移動し、
前記往路軌道に沿って移動する前記押送体が前記アタッチメントの直上に位置する状態で、前記押送体と前記アタッチメントとが前記第1方向に移動する
包装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装システム、および、包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
グループ化された物品を包装する装置が知られている。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、物品供給装置が開示されている。特許文献1に記載の物品供給装置は、中継コンベアと、中継コンベアの下流側部分において包装対象物品をピッキングヘッドで取り上げて包装機の入口部コンベアに載置する移載ロボットと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-32031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、M列N行(「M」、「N」はそれぞれ、2以上の自然数。)にグループ化された物品を効率的に包装することが可能な包装システム、および、包装方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0007】
いくつかの実施形態における包装システムは、Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品(P)を第1グループ化品(G)と定義するとき、複数の前記第1グループ化品(G)を第1方向(DR1)に搬送する物品搬送装置(2)と、Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品(R)と定義するとき、前記物品搬送装置(2)から複数の前記第1グループ化品(G)を受け取り、前記第2グループ化品(R)を包装する包装装置(3)と、前記物品搬送装置(2)の下流側端部(2b)の上方に配置され、Mセットの前記第1グループ化品(G)から、1セットの前記第2グループ化品(R)を形成する物品送り込み装置(8)と、を具備する。
【0008】
上記包装システムにおいて、前記物品送り込み装置(8)は、平面視において、前記物品搬送装置(2)の下流側端部(2b)と前記包装装置(3)の上流側端部(3a)とを横切るように移動する物品移送部材(81)を有していてもよい。また、前記物品移送部材(81)によって、前記Mセットの前記第1グループ化品(G)から、前記1セットの前記第2グループ化品(R)が形成されてもよい。
【0009】
上記包装システムは、少なくとも前記包装装置(3)を制御する制御装置(9)を更に具備していてもよい。前記制御装置(9)は、前記包装装置(3)を用いて前記第2グループ化品(R)を包装する第1包装モード(K1)と、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にQ行にグループ化されたQ個の物品を第3グループ化品(U)と定義するとき、前記物品搬送装置(2)から前記包装装置(3)が受け取る前記第3グループ化品(U)を前記包装装置(3)に包装させる第2包装モード(K2)と、を選択的に実行可能であってもよい。
【0010】
上記包装システムにおいて、前記第1包装モード(K1)の実行時に、前記制御装置(9)は、前記包装装置(3)を間歇運転してもよい。また、前記第2包装モード(K2)の実行時に、前記制御装置(9)は、前記包装装置(3)を連続運転してもよい。
【0011】
上記包装システムは、少なくとも前記包装装置(3)を制御する制御装置(9)を更に具備していてもよい。前記制御装置(9)は、前記Mセットの前記第1グループ化品(G)が前記包装装置(3)に移載される毎に、前記包装装置(3)を間歇駆動させてもよい。
【0012】
上記包装システムにおいて、前記包装装置(3)は、包装フィルム(F)を供給するフィルム供給装置(4)と、平状の前記包装フィルム(F1)から前記第2グループ化品(R)を包む筒状包装フィルム(F2)を形成するフォーマ(51)と、前記筒状包装フィルム(F2)に縦シール部(F21)を形成する縦シーラ(55)と、前記筒状包装フィルム(F2)に横シール部(F22)を形成する横シーラ(61)と、を備えていてもよい。前記フォーマ(51)の物品支持部(52)の直上において、前記Mセットの前記第1グループ化品(G)から、前記1セットの前記第2グループ化品(R)が形成されてもよい。
【0013】
上記包装システムにおいて、前記物品搬送装置(2)は、前記第1グループ化品(G)を前記第1方向(DR1)に押送するアタッチメント(21)を備えていてもよい。前記物品送り込み装置(8)は、前記第1グループ化品(G)を前記第1方向(DR1)に押送する押送体(81p)を有していてもよい。前記押送体(81p)は、前記第1グループ化品(G)を前記第1方向(DR1)に押送するための往路軌道(OB1)と、前記往路軌道(OB1)よりも上方に位置する復路軌道(OB2)とを含む周回軌道(OB)に沿って移動してもよい。
【0014】
上記包装システムにおいて、前記押送体(81p)が前記往路軌道(OB1)から前記復路軌道(OB2)に移るタイミングで、前記押送体(81p)の姿勢が、前記第1グループ化品(G)を押圧する第1姿勢(T1)から、前記第1グループ化品(G)から離れる第2姿勢(T2)となるように姿勢変更されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態における包装方法は、包装システム(1)を用いて行われる包装方法である。前記包装システム(1)は、第1方向(DR1)に物品(P)を搬送する物品搬送装置(2)と、前記物品搬送装置(2)から複数の物品(P)を受け取り、複数の物品(P)を包装する包装装置(3)と、前記物品搬送装置(2)の下流側端部(2b)の上方に配置される物品送り込み装置(8)と、を具備する。前記包装方法は、Nを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品(P)を第1グループ化品(G)と定義するとき、前記物品搬送装置(2)を用いて、複数の前記第1グループ化品(G)を前記第1方向(DR1)に搬送する搬送工程と、前記包装装置(3)が前記物品搬送装置(2)から複数の前記第1グループ化品(G)を受け取る受取工程と、を具備する。Mを2以上の自然数と定義し、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品(R)と定義するとき、前記受取工程は、前記物品送り込み装置(8)を用いて、Mセットの前記第1グループ化品(G)から、1セットの前記第2グループ化品(R)を形成することを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、M列N行(「M」、「N」はそれぞれ、2以上の自然数。)にグループ化された物品を効率的に包装することが可能な包装システム、および、包装方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す図である。
図2図2は、第1の実施形態における包装システムの機能の概要を説明するための図である。
図3図3は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す概略2面図である。
図4図4は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す概略2面図である。
図5図5は、物品の一例を模式的に示す図である。
図6図6は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図7図7は、アタッチメントが周回軌道に沿って移動する様子を模式的に示す図である。
図8図8は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図9図9は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図10図10は、物品移送部材が周回軌道に沿って移動する様子を模式的に示す図である。
図11図11は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図12図12は、物品移送部材が周回軌道に沿って移動する様子を模式的に示す図である。
図13図13は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図14図14は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略2面図である。
図15図15は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略2面図である。
図16図16は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図17図17は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図18図18は、制御装置が制御対象機器を制御可能な様子を模式的に示す図である。
図19図19は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す概略2面図である。
図20図20は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す概略2面図である。
図21図21は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略平面図である。
図22図22は、第2の実施形態における包装方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、実施形態における包装システム1、および、包装方法について説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しの説明は省略される。
【0019】
(方向の定義)
本明細書では、物品Pが移送される方向を基準として、「上流」および「下流」が定義される。より具体的には、物品Pの移送方向上流側が「上流」と定義され、物品Pの移送方向下流側が「下流」と定義される。
【0020】
本明細書において、平面視、且つ、物品Pが移送される方向に見て左側を「左側」と定義し、平面視、且つ、物品Pが移送される方向に見て右側を「右側」と定義する。
【0021】
(その他の定義)
本明細書において、「N」を2以上の自然数と定義し、「M」を2以上の自然数と定義する。「N」は、例えば、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、あるいは、「10」である。「M」は、例えば、「2」、あるいは、「3」である。本明細書において、「Q」を2以上の自然数と定義する。「Q」は、例えば、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、あるいは、「10」である。「Q」は、「N」と同じ数字であってもよいし、「N」と異なる数字であってもよい。
【0022】
(第1の実施形態)
図1乃至図21を参照して、第1の実施形態における包装システム1Aについて説明する。図1は、第1の実施形態における包装システム1Aを模式的に示す図である。図2は、第1の実施形態における包装システム1Aの機能の概要を説明するための図である。図3および図4は、第1の実施形態における包装システム1Aを模式的に示す概略2面図である。図3および図4の上側には、概略平面図が記載され、図3および図4の下側には、概略縦断面図が記載されている。図5は、物品Pの一例を模式的に示す図である。図6は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図7は、アタッチメント21が周回軌道OAに沿って移動する様子を模式的に示す図である。図7に記載の例では、複数のアタッチメント21がチェーンCHに取り付けられている。図8は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図9は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図10は、物品移送部材81が周回軌道OBに沿って移動する様子を模式的に示す図である。図11は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図12は、物品移送部材81が周回軌道OBに沿って移動する様子を模式的に示す図である。図13は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図14は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略2面図である。図14の上側には、概略平面図が記載され、図14の下側には概略側面図が記載されている。図15は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略2面図である。図15の上側には、概略平面図が記載され、図15の下側には概略縦断面図が記載されている。図16および図17は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す図である。図18は、制御装置9が制御対象機器を制御可能な様子を模式的に示す図である。図19および図20は、第1の実施形態における包装システム1Aを模式的に示す概略2面図である。図19および図20の上側には、概略平面図が記載され、図19および図20の下側には、概略縦断面図が記載されている。図21は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略平面図である。
【0023】
図1に例示されるように、第1の実施形態における包装システム1Aは、物品搬送装置2と、包装装置3と、物品送り込み装置8と、を具備する。
【0024】
図2に例示されるように、物品搬送方向(例えば、第1方向DR1)に1列、物品搬送方向に垂直な方向(例えば、第2方向DR2)にN行にグループ化されたN個(例えば、6個)の物品Pを第1グループ化品Gと定義する。図2に記載の例では、物品搬送装置2による物品Pの搬送方向は「第1方向DR1」であり、平面視において第1方向DR1に垂直な方向は「第2方向DR2」である。より具体的には、第2方向DR2は、第1方向DR1に垂直、且つ、水平面に平行な方向である。
【0025】
図2に記載の例では、物品搬送装置2は、複数の第1グループ化品(G1、G2、G3、・・・)を、第1方向DR1に搬送する。
【0026】
図2に例示されるように、物品搬送方向(例えば、第1方向DR1)にM列、物品搬送方向に垂直な方向(例えば、第2方向DR2)にN行にグループ化されたM×N個の物品P(例えば、2×6個の物品P)を第2グループ化品Rと定義する。図2に記載の例では、包装装置3による物品Pの搬送方向は「第1方向DR1」であり、平面視において第1方向DR1に垂直な方向は「第2方向DR2」である。また、第1方向DR1とは反対の方向は「第3方向DR3」であり、第2方向DR2とは反対の方向は「第4方向DR4」である。
【0027】
図2に記載の例では、包装装置3は、物品搬送装置2から複数の第1グループ化品(G1、G2、G3、・・・)を受け取り、第2グループ化品Rを包装する。
【0028】
物品送り込み装置8は、物品搬送装置2の下流側端部2bの上方に配置される。図8に記載の例では、物品送り込み装置8は、物品移送部材81を有する。物品移送部材81は、平面視において、物品搬送装置2の下流側端部2bと包装装置3の上流側端部3aとを横切るように移動する。
【0029】
図2、または、図3に例示されるように、物品送り込み装置8(より具体的には、物品移送部材81)は、Mセットの第1グループ化品G(例えば、2セットの第1グループ化品G)から、1セットの第2グループ化品Rを形成する。
【0030】
第1の実施形態における包装システム1Aでは、物品搬送装置2から包装装置3に物品Pが移載される動作を利用して、Mセットの第1グループ化品G(例えば、2セットの第1グループ化品G)から、1セットの第2グループ化品Rが形成される。よって、第2グループ化品Rを形成するための物品搬送装置2、あるいは、物品搬送装置2に物品を供給する供給装置の負担が小さい。このため、物品搬送装置2に物品を供給する供給装置の能力に依存することなく、M列N行にグループ化された物品Pを効率的に包装することができる。
【0031】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図21を参照して、第1の実施形態における包装システム1Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0032】
(第1包装モードK1、および、第2包装モードK2)
図3に記載の例では、包装システム1Aは、少なくとも包装装置3を制御する制御装置9を有する。図3に記載の例において、制御装置9は、包装装置3を用いて第2グループ化品Rを包装する第1包装モードK1を実行可能である。
【0033】
図4に記載の例において、制御装置9は、第2グループ化品Rの形成が行わることなく包装装置3を用いて第3グループ化品Uを包装する第2包装モードK2を実行可能である。図4に記載の例では、物品送り込み装置8を用いた第2グループ化品Rの形成が行われない。
【0034】
より具体的には、図4に例示されるように、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にQ行にグループ化されたQ個(例えば、6個)の物品Pを第3グループ化品Uと定義するとき、制御装置9は、物品搬送装置2から包装装置3が受け取る第3グループ化品Uを包装装置3に包装させる第2包装モードK2を実行可能である。
【0035】
図3、および、図4に記載の例では、制御装置9は、物品Pが複数列複数行に配置された第2グループ化品Rを包装する第1包装モードK1(図3を参照。)と、物品が1列複数行に配置された第3グループ化品Uを包装する第2包装モードK2(図4を参照。)と、を選択的に実行可能である。この場合、1つの包装システム1Aを用いて、M列N行のグループ化品の包装と、1列Q行のグループ化品の包装とを選択的に実行できるため、包装システム1Aのユーザの選択肢が広がる。また、包装システム1Aを用いて行う包装の形態を、1列にグループ化された物品の包装から複数列にグループ化された物品の包装に容易に切り替えることができ、複数列にグループ化された物品の包装から1列にグループ化された物品の包装に容易に切り替えることができる。
【0036】
(物品P)
物品Pは、例えば、製品を包装した製品包装体P1である。図5に例示されるように、製品包装体P1は、乾麺等の麺類を包装した麺類包装体(より具体的には、麺類を包装したピロー包装体)であってもよい。製品包装体P1は、コーヒーを包装した包装体(より具体的には、コーヒーを包装したピロー包装体)であってもよい。
【0037】
図6に例示されるように、物品Pは、物品搬送装置2上で、起立姿勢で第1方向DR1に搬送されてもよい。図6に記載の例では、物品Pは、ピロー包装体PPである。ピロー包装体PPは、2つの横シール部A1と、縦シール部A2とを有する。当該ピロー包装体PPは、物品搬送装置2上で、2つの横シール部A1の各々が鉛直方向に沿って延在する起立姿勢で第1方向DR1に搬送されてもよい。
【0038】
(物品搬送装置2)
図6に記載の例では、物品搬送装置2は、包装装置3の上流側において、包装装置3に隣接配置されている。
【0039】
物品搬送装置2は、物品支持部20と、第1グループ化品Gを第1方向に押送するアタッチメント21と、アタッチメント21を移動させる移動装置23と、を有する。
【0040】
物品支持部20は、物品P(より具体的には、複数の物品Pがグループ化された第1グループ化品G)を摺動可能に支持する。
【0041】
アタッチメント21は、物品支持部20に対して第1方向DR1に相対移動することにより、物品支持部20に支持された物品P(より具体的には、複数の物品Pがグループ化された第1グループ化品G)を第1方向DR1に押送する。
【0042】
アタッチメント21は、例えば、第2方向DR2(より具体的には、水平方向)に延在する押送棒21bを含む。アタッチメント21(より具体的には、押送棒21b)は、第1グループ化品Gを構成するN個の物品Pの各々を第1方向DR1に押圧する。アタッチメント21(より具体的には、押送棒21b)は、第1グループ化品Gを構成するN個の物品Pの各々の横シール部A1を第1方向DR1に押圧してもよい。
【0043】
図6に記載の例では、物品搬送装置2は、等間隔に配置された複数のアタッチメント21を備える。複数のアタッチメント21は、複数の第1グループ化品Gが等間隔で第1方向DR1に搬送されるよう、複数の第1グループ化品Gを第1方向DR1に押圧する。
【0044】
図7に記載の例では、移動装置23は、アタッチメント21を周回軌道OAに沿って移動させる。図7に記載の例では、物品搬送装置2が有する物品押送用の全てのアタッチメント21が、同一の1つの周回軌道OAに沿って移動する。
【0045】
図3に記載の例では、物品搬送装置2は、第1グループ化品Gを構成する複数の物品Pのうちの最も左側の物品Paに対向する左側側壁26aと、第1グループ化品Gを構成する複数の物品Pのうちの最も右側の物品Pbに対向する右側側壁26bとを有する。左側側壁26aは、最も左側の物品Paの横ずれを防止し、右側側壁26bは、最も右側の物品Pbの横ずれを防止する。物品搬送装置2が起立姿勢の物品を搬送する場合には、左側側壁26aは、最も左側の物品Paの転倒を防止し、右側側壁26bは、最も右側の物品Pbの転倒を防止する。左側側壁26a、および、右側側壁26bの各々は、静止壁である。
【0046】
アタッチメント21(より具体的には、押送棒21b)は、平面視において、左側側壁26aおよび右側側壁26bを横切るように配置される。より具体的には、第2方向DR2に沿う方向におけるアタッチメント21(より具体的には、押送棒21b)の長さは、左側側壁26aと右側側壁26bとの間の間隔W1よりも大きい(図9を参照。)。
【0047】
(物品送り込み装置8)
図8に記載の例では、物品送り込み装置8による物品Pの送り込み方向は、物品搬送装置2によって物品Pが搬送される方向と同方向である。より具体的には、物品Pは、物品搬送装置2によって第1方向DR1に搬送され、物品搬送装置2の第1方向DR1側の端部に位置する物品Pは、物品送り込み装置8によって第1方向DR1に送り込まれ、物品送り込み装置8によって第1方向DR1に送り込まれる物品Pは、包装装置3によって受け取られる。
【0048】
図9に記載の例では、物品送り込み装置8は、複数の物品Pがグループ化された第1グループ化品Gを第1方向DR1に移送する物品移送部材81(より具体的には、第1グループ化品Gを第1方向DR1に押送する押送体81p)を有する。
【0049】
図8に記載の例では、押送体81pは、第1グループ化品Gを第1方向DR1に押送するための往路軌道OB1と、往路軌道OB1よりも上方に位置する復路軌道OB2とを含む周回軌道OBに沿って移動する。
【0050】
復路軌道OB2が往路軌道OB1よりも上方に位置するため、復路軌道OB2に沿って移動する押送体81pが、次に包装装置3に送り込まれるべき次の第1グループ化品G2(より具体的には、包装装置3に送り込まれた第1グループ化品G1の上流側に位置する第1グループ化品G2)に干渉することが防止される。より具体的には、復路軌道OB2に沿って移動する押送体81pは、次に包装装置3に送り込まれるべき次の第1グループ化品G2の上方を通過するように、物品搬送方向とは反対の方向に移動する。
【0051】
図9に記載の例では、押送体81pは、押送プレート810pである。押送体81p(押送プレート810p)は、第1グループ化品Gを構成するN個(図9に記載の例では、6個)の物品Pを同時に第1方向DR1に押圧する。押送体81p(押送プレート810p)は、第1グループ化品Gを構成するN個の物品Pの横シール部A1(図8を参照。)を同時に第1方向DR1に押圧してもよい。
【0052】
図9に記載の例では、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)の最下端810dの高さは、常時、アタッチメント21の高さよりも高い。この場合、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)と、アタッチメント21とが互いに干渉することが確実に防止される。
【0053】
図9および図10に記載の例では、押送体81pが復路軌道OB2から往路軌道OB1に移行する際に、押送体81pの下端部81dは、物品搬送装置2の左側側壁26aと物品搬送装置2の右側側壁26bとの間の空間SP1に進入するように構成されている。より具体的には、図9および図10に記載の例では、押送体81pが最も低い位置に位置するとき押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)の最下端810dの高さは、左側側壁26aおよび右側側壁26bの各々の上端260の高さよりも低い。また、図10に記載の例では、押送体81pが最も高い位置に位置するとき押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)の最下端810dの高さは、左側側壁26aおよび右側側壁26bの各々の上端260の高さよりも高い。
【0054】
図10に記載の例では、往路軌道OB1は直線軌道Ob1を含み、復路軌道OB2は曲線軌道Ob2を含む。より具体的には、往路軌道OB1は、第2方向DR2に見て、直線状の軌道によって構成され、復路軌道OB2は、第2方向DR2に見て、略円弧状の軌道によって構成されている。
【0055】
図11に記載の例では、物品送り込み装置8は、(1)第1軸AX1まわりに回転する回転体84と、(2)第1軸AX1まわりの回転体84の回転運動を、直線軌道Ob1と曲線軌道Ob2とを含む周回軌道OBに沿う押送体81pの移動に変換するカム部材85と、を有する。図11に記載の例では、カム部材85には、押送体81pを支持する部品の一部分82がガイドされるガイド部850(例えば、ガイド溝またはガイドスリット)が形成されている。
【0056】
図11に記載の例では、回転体84には、押送体81pを支持する部品の一部分82を受容する溝部84vが形成されている。回転体84が第1軸AX1まわりに回転するとき、押送体81pを支持する部品の一部分82は、当該溝部84vとともに第1軸AX1まわりに回転する。また、回転体84が第1軸AX1まわりに回転するとき、押送体81pを支持する部品の一部分82は、当該溝部84vに対して、回転体84の径方向に相対移動する。
【0057】
図12(b)および図12(c)に記載の例では、押送体81pが往路軌道OB1から復路軌道OB2に移るタイミングで、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)の姿勢が、第1グループ化品Gを押圧する第1姿勢T1から、第1グループ化品Gから離れる第2姿勢T2となるように姿勢変更(より具体的には、傾動)される。図12(b)に記載の例では、第1姿勢T1は、第1グループ化品Gに対して正対する姿勢(より具体的には、押送プレート810pが鉛直方向に延在する姿勢)である。また、図12(c)に記載の例では、第2姿勢T2は、第1グループ化品Gに対して傾斜する姿勢(より具体的には、押送プレート810pが鉛直方向に対して傾斜する姿勢)である。
【0058】
押送体81pが復路軌道OB2に移るタイミングで、押送体81pの姿勢が第2姿勢T2に姿勢変更されることにより、復路軌道OB2に沿って移動する押送体81pが、次に包装装置3に送り込まれるべき次の第1グループ化品G2(図8を参照。)に、干渉することが防止される。
【0059】
図11に記載の例では、物品送り込み装置8は、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)を傾動させる傾動装置86を有し、当該傾動装置86は、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)の姿勢が第1姿勢T1から第2姿勢T2に変更されるように、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)を傾動させる。
【0060】
傾動装置86は、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)を傾動させるロッド861と、ロッド861の進退運動をガイドするシリンダ863とを含んでいてもよい。より具体的には、傾動装置86は、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)を傾動させる流体圧シリンダ860を有していてもよい。
【0061】
図8に記載の例では、物品搬送装置2の第1方向DR1側の端2eよりも第1方向DR1側をとおり第1方向DR1に垂直な第1平面PL1上に、上述の回転体84が配置されている。また、当該第1平面PL1上に、上述のカム部材85が配置されている。
【0062】
押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)が、往路軌道OB1に沿って移動するとき、押送体81pは、第1方向DR1に等速運動するように構成されてもよい。押送体81pの第1方向DR1への移動速さは、アタッチメント21の第1方向DR1への移動速さと略同一であってもよい。図8に記載の例では、往路軌道OB1に沿って移動する押送体81pがアタッチメント21の直上に位置する状態で、押送体81pとアタッチメント21とが第1方向DR1に移動する。この場合、アタッチメント21による第1グループ化品Gの押送から、押送体81pによる第1グループ化品Gの押送への移行が円滑に行われる。
【0063】
押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)が、往路軌道OB1に沿って移動するときの回転体84の角速度は、押送体81p(より具体的には、押送プレート810p)が、復路軌道OB2に沿って移動するときの回転体84の角速度より遅くてもよい。例えば、回転体84は、少なくとも、第1等速回転(往路)と、加速回転(復路)と、減速回転(復路)と、を含むサイクルを繰り返し実行するように構成されてもよい。また、回転体84は、少なくとも、第1等速回転(往路)と、加速回転(復路)と、第1等速回転よりも速い第2等速回転(復路)と、減速回転(復路)と、を含むサイクルを繰り返し実行するように構成されてもよい。代替的に、包装装置3の運転時に、回転体84は、常時等速回転するように構成されてもよい。
【0064】
図3、および、図4に記載の例では、第1包装モードK1、および、第2包装モードK2の各々の実行時に、物品送り込み装置8(例えば、回転体84)が連続運転されるように構成されている。代替的に、第1包装モードK1(図3を参照。)の実行時に、物品送り込み装置8(例えば、回転体84)が連続運転され、第2包装モードK2(図4を参照。)の実行時に、物品送り込み装置8(例えば、回転体84)の運転が停止されるように構成されてもよい。
【0065】
(包装装置3)
図3に記載の例では、包装装置3は、フィルム供給装置4と、フォーマ51と、縦シーラ55と、横シーラ61と、を備える。図3に記載の例では、包装装置3によって物品Pが搬送される方向は、物品搬送装置2によって物品Pが搬送される方向と同方向である。より具体的には、物品Pは、物品搬送装置2によって第1方向DR1に搬送され、その後、物品Pは、包装装置3によって受け取られ、更にその後、物品Pは、包装装置3によって第1方向DR1に搬送される。
【0066】
フィルム供給装置4は、包装フィルムFを供給する。図3に記載の例では、フィルム供給装置4は、フィルムロールFRを支持するロール支持装置41と、フィルムロールFRから繰り出される包装フィルムFをガイドする複数のガイドローラ42と、包装フィルムFに移動力を付与するフィルム駆動ローラ44と、を有する。
【0067】
フォーマ51は、平状(換言すれば、シート状)の包装フィルムF1から第2グループ化品Rを包む筒状包装フィルムF2を形成する。図3に記載の例では、フォーマ51は、フィルムロールFRよりも上方に配置されている。代替的に、フォーマ51は、フィルムロールFRよりも下方に配置されていてもよい。
【0068】
図13に記載の例では、フォーマ51は、複数の物品Pを支持する物品支持部52を有する。図13に記載の例では、フォーマ51の物品支持部52は、包装フィルムFを介して複数の物品Pを支持する。
【0069】
図6に記載の例では、フォーマ51の物品支持部52の直上において、Mセットの第1グループ化品G(例えば、2セットの第1グループ化品G)から、1セットの第2グループ化品Rが形成される。この場合、フォーマ51の物品支持部52上のスペースが、第2グループ化品Rを形成するためのスペースとして活用されるため、第2グループ化品Rを形成するための専用のスペースを別途用意する必要がない。よって、包装システム1Aをコンパクトにすることができる。
【0070】
図14に記載の例では、フォーマ51は、物品支持部52から上方に立ち上がる第1垂直板部53aと、物品支持部52から上方に立ち上がる第2垂直板部53bと、を有する。包装フィルムFは、フォーマ51の第1垂直板部53aと、フォーマ51の第2垂直板部53bとの間に供給され、第1垂直板部53aと第2垂直板部53bとの間に供給された包装フィルムFは筒状化される。
【0071】
図14に記載の例では、フォーマ51は、平面視において第1垂直板部53aから第2方向DR2に張り出す第1ウイング部54aと、平面視において第2垂直板部53bから第4方向DR4に張り出す第2ウイング部54bと、を有する。
【0072】
第1ウイング部54aは、包装フィルムFをガイドする第1エッジ部541aを有し、第2ウイング部54bは、包装フィルムFをガイドする第2エッジ部541bを有する。また、第1垂直板部53aは、包装フィルムFをガイドする第3エッジ部531aを有し、第2垂直板部53bは、包装フィルムFをガイドする第4エッジ部531bを有する。
【0073】
図14に記載の例では、包装フィルムFは、第1エッジ部541a、第2エッジ部541b、第3エッジ部531a、および、第4エッジ部531bによってガイドされることにより、平状(換言すれば、シート状)から筒状に形状変更される。
【0074】
縦シーラ55は、筒状包装フィルムF2に縦シール部F21を形成する。図15に記載の例では、縦シーラ55は、第2グループ化品Rよりも上方の位置において、筒状包装フィルムF2に縦シール部F21を形成する。代替的に、縦シーラ55は、第2グループ化品Rよりも下方の位置において、筒状包装フィルムF2に縦シール部F21を形成してもよい。
【0075】
包装装置3は、縦シーラ55に向けて筒状包装フィルムF2を送る第1ピンチローラ56と、縦シーラ55によって形成された縦シール部F21を第1方向DR1に送る第2ピンチローラ57とを有していてもよい。
【0076】
横シーラ61は、筒状包装フィルムF2に横シール部F22を形成する。図16に例示されるように、横シーラ61は、第2グループ化品Rよりも第1方向DR1側に第1の横シール部F22-1を形成し、第2グループ化品Rよりも第3方向DR3側に第2の横シール部F22-2を形成することにより、第2グループ化品Rが包装された第1包装体E1を形成する。第1包装体E1には、M×N個の物品Pが包装されている。
【0077】
横シーラ61は、筒状包装フィルムF2に横シール部F22を形成するとともに、筒状包装フィルムF2を切断するように構成されていてもよい。より具体的には、横シーラ61は、2つの溶着部と、2つの溶着部の間に配置された切断刃とを有していてもよい。
【0078】
包装装置3は、筒状包装フィルムF2と第2グループ化品Rとを横シーラ61に送る送りコンベヤ58を有していてもよい。図16に記載の例では、送りコンベヤ58は、筒状包装フィルムF2と第2グループ化品Rとを第1方向DR1に送る。包装装置3は、横シーラ61から下流側に第1包装体E1を搬送する排出コンベヤ65を有していてもよい。図16に記載の例では、排出コンベヤ65は、第1包装体E1を第1方向DR1に搬送する。
【0079】
図17に記載の例では(第2包装モードK2の実行時に)、横シーラ61は、筒状包装フィルムF2に横シール部F24を形成する。図17に例示されるように、横シーラ61は、第3グループ化品Uよりも第1方向DR1側に第1の横シール部F24-1を形成し、第3グループ化品Uよりも第3方向DR3側に第2の横シール部F24-2を形成することにより、第3グループ化品Uが包装された第2包装体E2を形成する。第2包装体E2には、1×Q個の物品Pが包装されている。
【0080】
第2包装モードK2の実行時に、横シーラ61は、筒状包装フィルムF2に横シール部F24を形成するとともに、筒状包装フィルムF2を切断するように構成されていてもよい。
【0081】
(制御装置9)
図3、および、図4に記載の例では、包装システム1Aは、制御装置9を備える。制御装置9は、包装装置3(例えば、フィルム供給装置4(より具体的には、フィルム駆動ローラ44)、縦シーラ55、横シーラ61、第1ピンチローラ56、第2ピンチローラ57等)を制御する。フィルム駆動ローラ44、縦シーラ55、および、横シーラ61等は、機械的に同期されていてもよいし、制御装置9によって同期制御されてもよい。
【0082】
付加的に、制御装置9は、物品搬送装置2(より具体的には、図7に示される、アタッチメント21を周回軌道OAに沿って移動させる移動装置23の第1モータ23m)を制御してもよい。また、制御装置9は、物品送り込み装置8(例えば、図9に示される、回転体84を駆動する第2モータ83m、および/または、押送体81pを傾動させる流体圧シリンダ860)を制御してもよい。更に、制御装置9は、送りコンベヤ58、および/または、排出コンベヤ65を制御してもよい。
【0083】
図18に記載の例では、制御装置9は、プロセッサ91と、メモリ92と、通信回路93と、入力装置94(スイッチ、キーボード、ディスプレイ上のタッチパネル等)と、ディスプレイ95と、を備える。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを実行することにより、制御対象機器(例えば、包装装置3、物品搬送装置2、物品送り込み装置8等)に送信する制御指令を生成する。
【0084】
図3に記載の例では、包装システム1Aは、物品Pを検出するセンサSを有する。図3に記載の例では、センサSは、物品搬送装置2に配置されている。
【0085】
制御装置9は、センサSから物品検出信号を受け取り、物品検出信号に基づいて、包装装置3を駆動制御する。図3に記載の例において、制御装置9は、センサSから受け取る物品検出信号に基づいて、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが物品搬送装置2から包装装置3に移載されたか否かを判断し、制御装置9は、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが包装装置3に移載される毎に、包装装置3を間歇駆動させる。
【0086】
より具体的には、図3に記載の例において(第1包装モードK1の実行時に)、制御装置9は、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されたと判断されるまで、包装装置3による物品Pの移送を中断させ、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されたと判断されると、包装装置3に駆動指令を送信し、駆動指令を受け取る包装装置3は、Mセットの第1グループ化品Gから形成された第2グループ化品Rを第1方向DR1に移送する。
【0087】
例えば、制御装置9は、少なくとも、1セット目の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載された後2セット目の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されるまで、包装装置3による物品Pの移送を停止させる。また、センサSから受け取る物品検出信号に基づいて、2セット目の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されたと判断されると、制御装置9は、包装装置3に駆動指令を送信し、駆動指令を受け取る包装装置3は、2セットの第1グループ化品Gから形成された第2グループ化品Rを第1方向DR1に移送する。
【0088】
図3に記載の例では、第1包装モードK1の実行時に、制御装置9は、包装装置3を間歇運転する。
【0089】
図3に記載の例では、包装装置3(より具体的には、フォーマ51)上で、第2グループ化品Rが形成されてから包装装置3が駆動されるため、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1を、第1方向DR1に沿う方向における第2グループ化品Rの長さL2(あるいは、第1方向DR1に沿う方向における第1包装体E1の長さL3)に対応するように大きくする必要がない。図3に記載の例では、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1が、第1方向DR1に沿う方向における第2グループ化品Rの長さL2よりも短い。また、図3に記載の例では、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1が、第1方向DR1に沿う方向における第1包装体E1の長さL3よりも短い。
【0090】
図3に記載の例では、包装装置3(より具体的には、フォーマ51)上で、第2グループ化品Rが形成されてから包装装置3が駆動される。このため、図19に例示されるように、物品搬送装置2上において、第1グループ化品Gの欠品が発生する場合であっても(換言すれば、第1グループ化品Gが存在すべきアタッチメント21の下流領域RGに欠品領域が生じている場合であっても)、包装システム1Aの全体としての運転に障害が生じることがない。
【0091】
図3に記載の例では、第1包装モードK1の実行時に、制御装置9は、包装装置3を間歇運転し、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8を連続運転する。図19に例示されるように、物品搬送装置2上において、第1グループ化品Gの欠品が発生する場合であっても、制御装置9は、包装装置3を間歇運転し、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8の運転を中断させずに連続運転する。物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8が連続運転される場合、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8の制御が複雑化しない。
【0092】
図3、および、図19に記載の例において、制御装置9は、物品搬送装置2と、物品送り込み装置8とを同期的に駆動させる。当該同期的な駆動は、歯車等の動力伝達機構を用いて機械的に行われてもよいし、物品搬送装置2の第1モータ23mと、物品送り込み装置8の第2モータ83mとを同期制御することにより行われてもよい。
【0093】
図4に記載の例では、第2包装モードK2の実行時に、物品搬送装置2(より具体的には、複数のアタッチメント21の各々)は、物品が1列Q行に配置された第3グループ化品Uを第1方向DR1に搬送する。
【0094】
図4に記載の例では、第2包装モードK2の実行時に、制御装置9は、包装装置3を連続運転する。より具体的には、物品搬送装置2上において、第3グループ化品Uの欠品が発生しない限り(換言すれば、第3グループ化品Uが存在すべきアタッチメント21の下流領域RGに欠品領域が生じない限り)、制御装置9は、包装装置3を連続運転する。
【0095】
図4に記載の例において(第2包装モードK2の実行時に)、制御装置9は、センサSから受け取る物品検出信号に基づいて、第3グループ化品Uが物品搬送装置2から包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されたか否かを判断する。また、制御装置9は、第3グループ化品Uが一定周期で包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されている限り、制御装置9は、包装装置3を連続運転する。
【0096】
この場合、第3グループ化品Uの欠品が生じない限り、第3グループ化品Uの第1方向DR1への移動が包装装置3上で中断されることがないため、単位時間あたりに、より多くの第3グループ化品Uを包装することができる。
【0097】
図20に記載の例では、制御装置9は、センサSから受け取る物品検出信号に基づいて、物品搬送装置2上において、第3グループ化品Uの欠品が発生したと判断すると(換言すれば、第3グループ化品Uが存在すべきアタッチメント21の下流領域RGに欠品領域が発生したと判断すると)、所定期間(より具体的には、欠品領域に対応する期間)、包装装置3の運転を中断させ、その後、包装装置3の運転を再開する。
【0098】
図3、および、図4に記載の例では、制御装置9が実行する包装モードが、第1包装モードK1と第2包装モードK2との間で切り替えられる際に、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1が変更されない。また、第1包装モードK1が実行される際に物品搬送装置2が有する全ての物品押送用のアタッチメント21が移動する軌道と、第2包装モードK2が実行される際に物品搬送装置2が有する全ての物品押送用のアタッチメント21が移動する軌道とが同一である。よって、包装モードが、第1包装モードK1と第2包装モードK2との間で切り替えられる際に、アタッチメント21に関する設定を変更する必要がなく、モードの切り替えが容易である。
【0099】
包装装置3の連続運転時に、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1(図4を参照。)と、第1方向DR1に沿う方向における第2包装体E2の長さL5(図4を参照。)との差は小さい方が好ましい。図3、および、図4に記載の例では、(1)2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1を変更せずに、第1包装モードK1と第2包装モードK2とを選択的に実行可能であることと、(2)2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1(図4を参照。)と、第1方向DR1に沿う方向における第2包装体E2の長さL5(図4を参照。)との差を小さくすることと、を両立させることができる。
【0100】
図4に記載の例では、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1が、第1方向DR1に沿う方向における第3グループ化品Uの長さL4よりも長い。また、図4に記載の例では、2つの隣接するアタッチメント21間の間隔L1が、第1方向DR1に沿う方向における第2包装体E2の長さL5と、概ね同一である。
【0101】
図4に記載の例では、第2包装モードK2の実行時に、制御装置9は、包装装置3を連続運転し、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8を連続運転する。図20に例示されるように、物品搬送装置2上において、第3グループ化品Uの欠品が発生すると、制御装置9は、包装装置3の運転を一時的に中断させる一方、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8の連続運転を継続する。
【0102】
図4、および、図20に記載の例において、制御装置9は、物品搬送装置2と、物品送り込み装置8とを同期的に駆動させる。当該同期的な駆動は、歯車等の動力伝達機構を用いて機械的に行われてもよいし、物品搬送装置2の第1モータ23mと、物品送り込み装置8の第2モータ83mとを同期制御することにより行われてもよい。
【0103】
(物品供給装置7)
図21に記載の例では、包装システム1Aは、物品搬送装置2に物品Pを供給する物品供給装置7を備える。図21に記載の例では、物品供給装置7は、第1方向DR1に垂直な方向に物品Pを移送する移送装置71と、移送装置71から物品搬送装置2に物品Pを移載させる移載装置73とを有する。図21に記載の例では、平面視において、移送装置71によって第1方向DR1とは異なる方向(より具体的には、第2方向DR2)に移送される物品Pが、物品搬送装置2に供給されるように構成されている。図21の代替例として、物品供給装置7は、物品搬送装置2に物品Pを供給するシュータ、あるいは、物品搬送装置2に物品Pを供給する物品移載ロボットを有していてもよい。
【0104】
第1の実施形態では(図3等を参照。)、包装装置3において、M列N行に物品Pが配置された第2グループ化品Rが形成される。よって、図21に記載の例において、物品供給装置7に高い能力が求められない。
【0105】
(第2の実施形態)
図1乃至図22を参照して、第2の実施形態における包装方法について説明する。図22は、第2の実施形態における包装方法の一例を示すフローチャートである。
【0106】
第2の実施形態における包装方法は、第1の実施形態における包装システム1Aを用いて行われてもよいし、他の包装システムを用いて行われてもよい。
【0107】
図3に例示されるように、包装システム1は、(1)第1方向DR1に物品Pを搬送する物品搬送装置2と、(2)物品搬送装置2から複数の物品Pを受け取り、複数の物品を包装する包装装置3と、(3)物品搬送装置2の下流側端部の上方に配置される物品送り込み装置8と、を具備する。付加的に、図3に例示されるように、包装システム1は、制御装置9、および、センサSを備えていてもよい。
【0108】
物品搬送装置2、包装装置3、物品送り込み装置8、制御装置9、および、センサSについては、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0109】
図3に例示されるように、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品Gと定義するとき、第1ステップST1において、複数の第1グループ化品Gが第1方向DR1に搬送される。第1ステップST1は、第1搬送工程である。第1搬送工程は、物品搬送装置2を用いて行われる。
【0110】
図3に記載の例では、第1搬送工程(第1ステップST1)は、複数のアタッチメント21を第1方向DR1に移動させることにより、複数のアタッチメント21に接触する複数の第1グループ化品Gを第1方向DR1に移動させることを含む。
【0111】
第1搬送工程(第1ステップST1)において、複数のアタッチメント21は、周回軌道OAに沿って、等速移動されることが好ましい。
【0112】
第2ステップST2において、包装装置3によって、物品搬送装置2から複数の第1グループ化品Gが受け取られる。第2ステップST2は、第1受取工程である。
【0113】
図3に記載の例では、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品Pを第2グループ化品Rと定義するとき、第1受取工程(第2ステップST2)は、物品送り込み装置8(より具体的に、物品移送部材81)を用いて、Mセットの第1グループ化品Gから、1セットの第2グループ化品Rを形成することを含む。
【0114】
第1受取工程(第2ステップST2)において、包装装置3は間歇運転され、物品搬送装置2、および、物品送り込み装置8は連続運転されることが好ましい。
【0115】
より具体的には、第1受取工程(第2ステップST2)において、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載されるまで、包装装置3による物品Pの移送が中断され、Mセット(例えば、2セット)の第1グループ化品Gが包装装置3(より具体的には、フォーマ51)に移載された後、包装装置3は、Mセットの第1グループ化品Gから形成された第2グループ化品Rを第1方向DR1に移送するように構成されることが好ましい。
【0116】
他方、第1受取工程(第2ステップST2)において、物品搬送装置2のアタッチメント21は、周回軌道OAに沿って、停止することなく周回されることが好ましい。また、物品送り込み装置8の物品移送部材81(より具体的には、押送体81p)は、周回軌道OBに沿って、停止することなく周回されることが好ましい。
【0117】
第2の実施形態における包装方法では、物品搬送装置2から包装装置3が複数の物品Pを受け取る第1受取工程を利用して、Mセットの第1グループ化品G(例えば、2セットの第1グループ化品G)から、1セットの第2グループ化品Rが形成される。よって、物品搬送装置2に物品を供給する供給装置の能力に依存することなく、M列N行にグループ化された物品Pを効率的に包装することができる。
【0118】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図22を参照して、第2の実施形態における包装方法において採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0119】
図3に記載の例では、第2の実施形態における包装方法は、フォーマ51を用いて、平状の包装フィルムF1から筒状包装フィルムF2を形成する筒状フィルム形成工程(第3ステップST3)を備える。
【0120】
図3に記載の例では、第1受取工程(第2ステップST2)と、筒状フィルム形成工程(第3ステップST3)とが同時に実行される。より具体的には、フォーマ51によって包装フィルムFが筒状化されるとともに、フォーマ51上において(より具体的には、フォーマ51の物品支持部52の直上において)、Mセットの第1グループ化品Gから、1セットの第2グループ化品Rが形成される。
【0121】
図3に記載の例では、第2の実施形態における包装方法は、筒状包装フィルムF2に縦シール部F21を形成する工程(第4ステップST4)と、筒状包装フィルムF2に前後の横シール部F22を形成する工程(第5ステップST5)と、を備える。
【0122】
図3に記載の例では、筒状包装フィルムF2に縦シール部F21と、2つの横シール部F22とが形成されることにより、M×N個の物品を包む第1包装体E1が形成される。
【0123】
第2の実施形態における包装方法は、(1)包装装置3を用いて上述の第2グループ化品Rを包装する第1包装モードK1(図3を参照。)と、(2)物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にQ行にグループ化されたQ個の物品を第3グループ化品Uと定義するとき、物品搬送装置2から包装装置3が受け取る第3グループ化品Uを包装装置3に包装させる第2包装モードK2(図4を参照。)と、の間で包装モードを切り替える包装モード切替工程を備えていてもよい。
【0124】
図3、および、図4に記載の例では、第6ステップST6において、包装モードが、第1包装モードK1から第2包装モードK2に切り替えられる。代替的に、第1ステップST1の実行前に、包装モードが、第2包装モードK2から第1包装モードK1に切り替えられてもよい。
【0125】
第2包装モードK2についてより詳細に説明する。
【0126】
図4に記載の例では、制御装置9によって第2包装モードK2が実行されるとき、(1)物品搬送装置2を用いて、複数の第3グループ化品Uが第1方向DR1に搬送され(第2搬送工程)、(2)包装装置3は、物品搬送装置2から複数の第3グループ化品Uを受け取る(第2受取工程)。第2受取工程において、物品搬送装置2、および、包装装置3は、連続運転されることが好ましい。また、第2受取工程において、物品送り込み装置8は、連続運転されることが好ましい。
【0127】
図4に記載の例では、制御装置9によって第2包装モードK2が実行されるとき、筒状包装フィルムF2に縦シール部F23と、2つの横シール部F24とが形成されることにより、Q個の物品を包む第2包装体E2が形成される。
【0128】
本発明は上記各実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0129】
1、1A :包装システム
2 :物品搬送装置
2b :物品搬送装置の下流側端部
2e :物品搬送装置の第1方向側の端
3 :包装装置
3a :包装装置の上流側端部
4 :フィルム供給装置
7 :物品供給装置
8 :物品送り込み装置
9 :制御装置
20 :物品支持部
21 :アタッチメント
21b :押送棒
23 :移動装置
23m :第1モータ
26a :左側側壁
26b :右側側壁
41 :ロール支持装置
42 :ガイドローラ
44 :フィルム駆動ローラ
51 :フォーマ
52 :物品支持部
53a :第1垂直板部
53b :第2垂直板部
54a :第1ウイング部
54b :第2ウイング部
55 :縦シーラ
56 :第1ピンチローラ
57 :第2ピンチローラ
58 :送りコンベヤ
61 :横シーラ
65 :排出コンベヤ
71 :移送装置
73 :移載装置
81 :物品移送部材
81d :押送体の下端部
81p :押送体
82 :押送体を支持する部品の一部分
83m :第2モータ
84 :回転体
84v :溝部
85 :カム部材
86 :傾動装置
91 :プロセッサ
92 :メモリ
93 :通信回路
94 :入力装置
95 :ディスプレイ
260 :上端
531a :第3エッジ部
531b :第4エッジ部
541a :第1エッジ部
541b :第2エッジ部
810d :最下端
810p :押送プレート
850 :ガイド部
860 :流体圧シリンダ
861 :ロッド
863 :シリンダ
A1 :横シール部
A2 :縦シール部
AX1 :第1軸
CH :チェーン
DR1 :第1方向
DR2 :第2方向
DR3 :第3方向
DR4 :第4方向
E1 :第1包装体
E2 :第2包装体
F :包装フィルム
F1 :平状の包装フィルム
F2 :筒状包装フィルム
F21 :縦シール部
F22 :横シール部
F22-1 :第1の横シール部
F22-2 :第2の横シール部
F23 :縦シール部
F24 :横シール部
F24-1 :第1の横シール部
F24-2 :第2の横シール部
FR :フィルムロール
G、G1、G2、G3:第1グループ化品
K1 :第1包装モード
K2 :第2包装モード
OA :周回軌道
OB :周回軌道
OB1 :往路軌道
OB2 :復路軌道
Ob1 :直線軌道
Ob2 :曲線軌道
P、Pa、Pb:物品
P1 :製品包装体
PL1 :第1平面
PP :ピロー包装体
R :第2グループ化品
RG :アタッチメントの下流領域
S :センサ
SP1 :空間
T1 :第1姿勢
T2 :第2姿勢
U :第3グループ化品
【要約】
【課題】M列N行にグループ化された物品を効率的に包装することが可能な包装システム、および、包装方法を提供する。
【解決手段】包装システムは、物品搬送方向に1列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたN個の物品を第1グループ化品と定義するとき、複数の第1グループ化品を第1方向に搬送する物品搬送装置と、物品搬送方向にM列、物品搬送方向に垂直な方向にN行にグループ化されたM×N個の物品を第2グループ化品と定義するとき、物品搬送装置から複数の第1グループ化品を受け取り、第2グループ化品を包装する包装装置と、物品搬送装置の下流側端部の上方に配置され、Mセットの第1グループ化品から、1セットの第2グループ化品を形成する物品送り込み装置と、を具備する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22