(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-18
(45)【発行日】2025-03-27
(54)【発明の名称】ゲート駆動回路及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20250319BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20250319BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20250319BHJP
【FI】
G09G3/20 622E
G09G3/20 612K
G09G3/20 622B
G09G3/20 622G
G09G3/20 642P
G09G3/20 622D
G09G3/20 680G
G09G3/3266
G09G3/20 621A
G09G3/36
(21)【出願番号】P 2023166623
(22)【出願日】2023-09-28
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2022-0168037
(32)【優先日】2022-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジェソン
(72)【発明者】
【氏名】キム, グァンス
【審査官】公文代 康祐
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0201770(US,A1)
【文献】特開2013-174876(JP,A)
【文献】特開2006-003889(JP,A)
【文献】特開2015-161945(JP,A)
【文献】特開2015-194577(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/0208104(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00- 3/38
G09G 5/00- 5/42
G09F 9/00
G09F 9/30- 9/46
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及び
複数のキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、
前記複数のクロック信号ラインは、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含み、
前記複数のステージ回路はそれぞれ、
前記複数のスキャン信号及び前記
複数のキャリー信号を出力するバッファグループ、
映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中に、前記バッファグループを制御するロジック部、及び
サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、
前記複数のステージ回路は、
前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第1のステージ回路、
前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第2のステージ回路、及び
前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第3のステージ回路を含むゲート駆動回路。
【請求項2】
前記第2のステージ回路は、
前記第1のステージ回路から出力された第1のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、
前記第3のステージ回路から出力された第3のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続される、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項3】
前記第2のステージ回路に含まれるセンシング部は、前記第1のステージ回路から出力された前記第1のキャリー信号が供給され、
前記第2のステージ回路に含まれるロジック部は、前記第3のステージ回路から出力された前記第3のキャリー信号が供給される、請求項2に記載のゲート駆動回路。
【請求項4】
前記第2のステージ回路に含まれるバッファグループは、
前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続されるキャリー信号出力バッファ、及び
前記第5~第8のスキャンクロック信号ラインと電気的に接続されるスキャン信号出力バッファを含む、請求項2に記載のゲート駆動回路。
【請求項5】
前記第1~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第1~第2のキャリークロック信号ラインは、表示パネルの非表示領域に配置される、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項6】
前記ゲート駆動回路は、表示パネルの非表示領域に配置されるパネル内蔵型回路である、請求項1に記載のゲート駆動回路。
【請求項7】
複数のスキャンライン;
第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含む複数のクロック信号ライン、及び
前記複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、前記複数のスキャンラインを駆動するゲート駆動回路を含み、
前記ゲート駆動回路は、前記複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及び
複数のキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、
前記複数のステージ回路はそれぞれ、
前記複数のスキャン信号及び前記キャリー信号を出力するバッファグループ、
映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中に、前記バッファグループを制御するロジック部、及び
サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、
前記複数のステージ回路は、第1のステージ回路、第2のステージ回路、第3のステージ回路を含み、
前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインは、前記第1のステージ回路及び前記第3のステージ回路と電気的に接続され、
前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインは、前記第2のステージ回路と電気的に接続される、表示装置。
【請求項8】
前記第2のステージ回路は、
前記第1のステージ回路から出力された第1のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、
前記第3のステージ回路から出力された第3のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記ゲート駆動回路は、前記複数のスキャンライン及び前記複数のクロック信号ラインが配置された表示パネルに配置される、請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及び
複数のキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、
前記複数のクロック信号ラインは、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含み、
前記複数のステージ回路はそれぞれ、
前記複数のスキャン信号及び前記
複数のキャリー信号を出力するバッファグループ、
映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中に、前記バッファグループを制御するロジック部、及び
サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、
前記複数のステージ回路は、
前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第
1のステージ回路
及び第3のステージ回路、及び
前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第
2のステージ回路
及び第4のステージ回路を含み、
前記第1のステージ回路及び前記第3のステージ回路は、前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続され、
前記第2のステージ回路及び前記第4のステージ回路は、前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続されている、ゲート駆動回路。
【請求項11】
前記第
2のステージ回路は、
前記第
1のステージ回路から出力された第
1のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、
第
3のステージ回路から出力された第
3のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続される、請求項10に記載のゲート駆動回路。
【請求項12】
第1~第4のスキャン信号を出力するための第1のステージ回路;
第5~第8のスキャン信号を出力するための第2のステージ回路;
第9~第12のスキャン信号を出力するための第3のステージ回路;及び
第13~第16のスキャン信号を出力するための第4のステージ回路を含み、
前記第1のステージ回路は、前記第2のステージ回路に第1のセッティング信号を出力し、前記第2のステージ回路から第1のリセット信号が入力され、
前記第2のステージ回路は、前記第3のステージ回路に第2のセッティング信号を出力し、前記第3のステージ回路から第2のリセット信号が入力され、
前記第3のステージ回路は、前記第4のステージ回路に第3のセッティング信号を出力し、前記第4のステージ回路から第3のリセット信号が入力さ
れ、
前記第1のステージ回路は、第1~第4のスキャンクロック信号が入力され、
前記第2のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号とは位相が異なる第5~第8のスキャンクロック信号が入力され、
前記第3のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号が入力され、
前記第4のステージ回路は、前記第5~第8のスキャンクロック信号が入力される、ゲート駆動回路。
【請求項13】
前記第1のセッティング信号は、前記第1のステージ回路から出力される第1のキャリー信号であり、
前記第1のリセット信号は、前記第2のステージ回路から出力される第2のキャリー信号であり、
前記第2のセッティング信号は、前記第2のステージ回路から出力される前記第2のキャリー信号であり、
前記第2のリセット信号は、前記第3のステージ回路から出力される第3のキャリー信号であり、
前記第3のセッティング信号は、前記第3のステージ回路から出力される前記第3のキャリー信号であり、
前記第3のリセット信号は、前記第4のステージ回路から出力される第4のキャリー信号である、請求項12に記載のゲート駆動回路。
【請求項14】
前記第1のスキャン信号のターンオンレベル電圧期間は、前記第2のスキャン信号のターンオンレベル電圧期間と重なる、請求項12に記載のゲート駆動回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本開示の実施形態は、ゲート駆動回路及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[2]情報化社会が発展するにつれて、映像を表示するための表示装置への要求が様々な形態で増加しており、近年、液晶表示装置、有機発光表示装置など、様々な表示装置が活用されている。
【0003】
[3]映像の表示のために、表示装置は、複数のデータライン及び複数のゲートラインが配置された表示パネルと、複数のデータラインにデータ信号を出力するデータ駆動回路と、複数のゲートラインにゲート信号を出力するゲート駆動回路などを含むことができる。
【0004】
[4]表示パネルは、映像が表示される表示領域と、映像が表示されないベゼル領域とを含むことができる。表示領域を広げてベゼル領域を縮小すれば、コンパクトな表示装置を提供することができる。
【0005】
[5]ゲート駆動回路は、ベゼル領域に配置された複数の信号ラインと電気的に接続することができる。ベゼル領域に配置された信号ラインを減らすほど、コンパクトな表示装置を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[6]前述のように、ベゼル領域に配置された信号ラインが多いほど、ベゼル領域を減し難いという問題がある。
【0007】
[7]これにより、本開示の実施形態は、低面積構造を有するゲート駆動回路及び表示装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[8]本開示の実施形態は、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、複数のクロック信号ラインは、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含み、複数のステージ回路の各々は、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中、バッファグループを制御するセンシング部を含み、複数のステージ回路は、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第1のステージ回路、第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第2のステージ回路、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第3のステージ回路を含むゲート駆動回路を提供することができる。
【0009】
[9]本開示の実施形態は、複数のスキャンライン及び複数のサブピクセルを含む表示パネルと、表示パネルの非表示領域に配置され、複数のスキャンラインを駆動するゲート駆動回路とを含み、ゲート駆動回路は、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、複数のクロック信号ラインは、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含み、複数のステージ回路の各々は、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、バッファグループを制御するロジック部、複数のサブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中、バッファグループを制御するセンシング部を含み、複数のステージ回路は、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第1のステージ回路と、第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第2のステージ回路と、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第3のステージ回路とを含む表示装置を提供することができる。
【0010】
[10]本開示の実施形態は、複数のスキャンライン、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含む複数のクロック信号ライン、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャンラインを駆動するゲート駆動回路を含み、ゲート駆動回路及び複数のクロック信号ラインとは、非表示領域に配置され、ゲート駆動回路は、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、複数のステージ回路の各々は、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングのためのセンシング駆動期間中、バッファグループを制御するセンシング部を含み、複数のステージ回路は、第1のステージ回路、第2のステージ回路、及び第3のステージ回路を含み、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインは、第1のステージ回路及び第3のステージ回路と電気的に接続され、第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインは、第2のステージ回路と電気的に接続される表示パネルを提供することができる。
【0011】
[11]本開示の実施形態は、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、複数のクロック信号ラインは、第1のスキャンクロック信号ライン、第2のスキャンクロック信号ライン、第3のスキャンクロック信号ライン、第4のスキャンクロック信号ライン、第5のスキャンクロック信号ライン、第6のスキャンクロック信号ライン、第7のスキャンクロック信号ライン、第8のスキャンクロック信号ライン、第1のキャリークロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインを含み、複数のステージ回路の各々は、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングのためのセンシング駆動期間中、バッファグループを制御するセンシング部を含み、複数のステージ回路は、第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第(2n-1)の ステージ回路、第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続された第2nのステージ回路を含み、nは、1以上の自然数であるゲート駆動回路を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
[12]本開示の実施形態によれば、低面積構造を有するゲート駆動回路、表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
[13]
【
図1】本開示の実施形態による表示装置の構成図である。
【
図2】本開示の実施形態による表示装置のシステムを示す。
【
図3】本開示の実施形態による信号ラインとステージ回路の接続関係を示す。
【
図4】本開示の実施形態によるゲート駆動回路に含まれるステージ回路を示す。
【
図5】本開示の実施形態による第nのステージ回路のブロック図である。
【
図6】本開示の実施形態による第nのステージ回路を示す。
【
図7】本開示の実施形態によるクロック信号ラインとステージ回路の接続関係を示す。
【
図8】本開示の実施形態によるクロック信号ラインとステージ回路の接続関係を示す。
【
図9】本開示の実施形態によるゲート駆動回路に含まれるステージ回路を示す。
【
図10】本開示の実施形態による第kのステージ回路を示す。
【
図11】本開示の実施形態による第(k+1)のステージ回路を示す。
【
図12】本開示の実施形態による12個のスキャンクロック信号及び3個のキャリークロック信号を示す。
【
図13】本開示の実施形態による8個のスキャンクロック信号及び2個のキャリークロック信号を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[14]以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えることにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0015】
[15]また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などは限定されない。
【0016】
[16]構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0017】
[17]構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0018】
[18]一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0019】
[19]以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0020】
[20]
図1は、本開示の実施形態による表示装置100の構成図である。
【0021】
[21]
図1を参照すると、本開示の実施形態による表示装置100は、表示パネル110と、表示パネル110を駆動するための駆動回路とを含むことができる。
【0022】
[22]駆動回路は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130などを含むことができ、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御するコントローラ140をさらに含むことができる。
【0023】
[23]表示パネル110は、基板SUBと、基板SUB上に配置された複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGL等の信号配線とを含むことができる。表示パネル110は、複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGLに接続された複数のサブピクセルSPを含むことができる。
【0024】
[24]表示パネル110は、映像が表示される表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。表示パネル110において、表示領域DAには、イメージを表示するための複数のサブピクセルSPが配置され、非表示領域NDAには、駆動回路120、130、140が電気的に接続されるか、駆動回路120、130、140が実装されてもよく、集積回路又は印刷回路などが接続されるパッド部が配置されてもよい。
【0025】
[25]データ駆動回路120は、複数のデータラインDLを駆動するための回路であり、複数のデータラインDLに、データ信号を供給することができる。ゲート駆動回路130は、複数のゲートラインGLを駆動するための回路であり、複数のゲートラインGLに、ゲート信号を供給することができる。コントローラ140は、データ駆動回路120の動作タイミングを制御するために、データ制御信号DCSをデータ駆動回路120に供給することができる。コントローラ140は、ゲート駆動回路130の動作タイミングを制御するためのゲート制御信号GCSを、ゲート駆動回路130に供給することができる。
【0026】
[26]コントローラ140は、各フレームで実現するタイミングに合わせてスキャンを開始し、外部から入力される入力映像データを、データ駆動回路120で使用するデータ信号の形式に合わせて切り替え、切り替えられた映像データDataを、データ駆動回路120に供給し、スキャンに合わせて適切な時間に、データ駆動を制御することができる。
【0027】
[27]コントローラ140は、入力映像データとともに、垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(HSYNC)、入力データイネーブル信号(DE:Data Enable)、クロック信号(CLK)などを含む各種タイミング信号を、外部(例えば、ホストシステム150)から受信する。
【0028】
[28]コントローラ140は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130を制御するために、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、入力データイネーブル信号DE、クロック信号CLK等のタイミング信号の入力を受け、各種制御信号DCS、GCSを生成して、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130に出力することができる。
【0029】
[29]例えば、コントローラ140は、ゲート駆動回路130を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号(GCS:Gate Control Signal)を出力することができる。
【0030】
[30]また、コントローラ140は、データ駆動回路120を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号(DCS:Data Control Signal)を出力することができる。
【0031】
[31]コントローラ140は、データ駆動回路120とは別個の部品として実現されてもよく、データ駆動回路120と統合して、集積回路として実現されてもよい。
【0032】
[32]データ駆動回路120は、コントローラ140から映像データDataの入力を受け、複数のデータラインDLに、データ電圧を供給することにより、複数のデータラインDLを駆動する。ここで、データ駆動回路120は、ソース駆動回路ともいう。
【0033】
[33]このようなデータ駆動回路120は、1つ以上のソースドライバ集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。
【0034】
[34]各ソースドライバ集積回路SDICは、シフトレジスタ(Shift Register)、ラッチ回路(Latch Circuit)、デジタルアナログコンバータ(DAC:Digital to Analog Converter)、出力バッファ(Output Buffer)などを含むことができる。各ソースドライバ集積回路SDICは、場合によっては、アナログデジタルコンバータ(ADC:Analog to Digital Converter)をさらに含むことができる。
【0035】
[35]例えば、各ソースドライバ集積回路SDICは、テープオートメイテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式で表示パネル110と接続されるか、チップオンガラス(COG:Chip On Glass)、又は、チップオンパネル(COP:Chip On Panel)方式で表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に接続されるか、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で実現することで、表示パネル110と接続され得る。
【0036】
[36]ゲート駆動回路130は、コントローラ140の制御に応じて、ターンオンレベル電圧のゲート信号を出力するか、ターンオフレベル電圧のゲート信号を出力することができる。ゲート駆動回路130は、複数のゲートラインGLに、ターンオンレベル電圧のゲート信号を順次に供給することにより、複数のゲートラインGLを順次に駆動することができる。ゲート信号は、スキャン信号でもセンシング信号でもよく、名称に限定されない。
【0037】
[37]ゲート駆動回路130は、テープオートメイテッドボンディング(TAB)方式で、表示パネル110と接続されるか、チップオンガラス(COG)又はチップオンパネル(COP)方式で、表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に接続されるか、チップ オンフィルム(COF)方式に応じて、表示パネル110に接続され得る。又は、ゲート駆動回路130は、ゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプとして、表示パネル110の非表示領域NDAに形成されてもよい。ゲート駆動回路130は、基板SUB上に配置されてもよく、基板SUBに接続されてもよい。すなわち、ゲート駆動回路130は、GIPタイプの場合、基板SUBの非表示領域NDAに配置することができる。ゲート駆動回路130は、チップオンガラス(COG)タイプ、チップオンフィルム(COF)タイプなどであれば、基板SUBに接続され得る。また、ゲート駆動回路130は、基板SUB上に配置されながら、表示領域DAに配置されてもよい。
【0038】
[38]一方、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130のうち少なくとも1つの駆動回路は、表示領域DAに配置されてもよい。例えば、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130のうち少なくとも1つの駆動回路は、サブピクセルSPと重ならないように配置されてもよく、サブピクセルSPと一部又は全部が、重なるように配置されてもよい。
【0039】
[39]データ駆動回路120は、ゲート駆動回路130によって、特定のゲートラインGLが開いたら、コントローラ140から受信した映像データDataを、アナログ形式のデータ電圧に変換して、複数のデータラインDLに供給することができる。
【0040】
[40]データ駆動回路120は、表示パネル110の一側(例えば、上側又は下側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、データ駆動回路120は、表示パネル110の両側(例えば、上側と下側)に全て接続されるか、表示パネル110の4側面のうち2以上の側面に接続されてもよい。
【0041】
[41]ゲート駆動回路130は、表示パネル110の一側(例えば、左側又は右側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、ゲート駆動回路130は、表示パネル110の両側(例えば、左側及び右側)に全て接続されるか、表示パネル110の4側面のうち2つ以上の側面に接続されてもよい。
【0042】
[42]コントローラ140は、通常の表示技術で利用されるタイミングコントローラ(Timing Controller)であってもよく、タイミングコントローラ(Timing Controller)を含めて、他の制御機能もさらに実行できる制御装置であってもよく、タイミングコントローラとは異なる制御装置であってもよく、制御装置内の回路であってもよい。コントローラ140は、IC(Integrate Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品として実現することができる。
【0043】
[43]コントローラ140は、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などに実装され、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などを介して、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130と電気的に接続することができる。
【0044】
[44]コントローラ140は、所定の1つ以上のインターフェースに従って、データ駆動回路120と信号を送受信することができる。ここで、例えば、インターフェースは、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)インターフェース、EPI、SPI(Serial Peripheral Interface)などを含むことができる。
【0045】
[45]コントローラ140は、1つ以上のレジスタなどの記憶媒体を含むことができる。
【0046】
[46]本実施形態による表示装置100は、液晶表示装置などのバックライトユニットを含むディスプレイであってもよく、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、クォンタムドット(Quantum Dot)ディスプレイ、マイクロLED(Micro Light Emitting Diode)ディスプレイなどの自発光ディスプレイであってもよい。
【0047】
[47]本実施形態による表示装置100が、OLEDディスプレイの場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出す有機発光ダイオード(OLED)を発光素子として含むことができる。本実施形態による表示装置100が、クォンタムドットディスプレイである場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出す半導体結晶であるクォンタムドット(Quantum Dot)で作られた発光素子を含むことができる。本実施形態による表示装置100が、マイクロLEDディスプレイである場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出し、無機物ベースで作られたマイクロLED(Micro Light Emitting Diode)を発光素子として含むことができる。
【0048】
[48]
図2は、本開示の実施形態による表示装置100のシステムを示す。
【0049】
[49]
図2を参照すると、表示パネル110は、映像が表示される表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。
【0050】
[50]
図2を参照すると、データ駆動回路120が、1つ以上のソースドライバ集積回路SDICを含み、チップオンフィルム(COF)方式で実施される場合、各ソースドライバ集積回路SDICは、表示パネル110の非表示領域NDAに接続された回路フィルムSF上に実装することができる。
【0051】
[51]
図2を参照すると、ゲート駆動回路130は、ゲートインパネル(GIP)タイプで実現することができる。この場合、ゲート駆動回路130は、表示パネル110の非表示領域NDAに設けられる。ゲート駆動回路130は、
図3と異なり、COF(Chip On Film)タイプで実現されてもよい。
【0052】
[52]表示装置100は、1つ以上のソースドライバ集積回路SDICと、他の装置との間の回路接続のために、少なくとも1つのソースプリント回路基板(SPCB:Source Printed Circuit Board)と、制御部品と各種電気装置とを実装するためのコントロールプリント回路基板(CPCB:Control Printed Circuit Board)とを含むことができる。
【0053】
[53]少なくとも1つのソースプリント回路基板SPCBには、ソースドライバ集積回路SDICが実装されたフィルムSFが接続され得る。すなわち、ソースドライバ集積回路SDICが実装されたフィルムSFは、一側が、表示パネル110と電気的に接続され、他側が、ソースプリント回路基板SPCBと電気的に接続され得る。
【0054】
[54]コントロールプリント回路基板CPCBには、コントローラ140やパワー管理集積回路(PMIC:Power Management IC)210などが実装され得る。コントローラ140は、表示パネル110の駆動に関連する全体的な制御機能を実行することができ、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130の動作を制御することができる。パワー管理集積回路210は、データ駆動回路120及びゲート駆動回路130等に各種電圧又は電流を供給するか、又は供給する各種電圧又は電流を制御することができる。
【0055】
[55]少なくとも1つのソースプリント回路基板SPCBと、コントロールプリント回路基板CPCBとは、少なくとも1つの接続ケーブルCBLを介して、回路的に接続されてもよい。ここで、接続ケーブルCBLは、一例として、フレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)、フレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)などであってもよい。
【0056】
[56]少なくとも1つのソースプリント回路基板SPCBと、コントロールプリント回路基板CPCBとは、1つのプリント回路基板に統合して実現されてもよい。
【0057】
[57]本開示の実施形態による表示装置100は、電圧レベルを調整するためのレベルシフタ(Level Shifter)200をさらに含むことができる。例えば、レベルシフタ200は、コントロールプリント回路基板CPCB、又は、ソースプリント回路基板SPCBに配置することができる。
【0058】
[58]特に、本開示の実施形態による表示装置100において、レベルシフタ200は、ゲート駆動に必要な信号を、ゲート駆動回路130に供給することができる。例えば、レベルシフタ200は、複数のクロック信号を、ゲート駆動回路130に供給することができる。これにより、ゲート駆動回路130は、レベルシフタ200から入力された複数のクロック信号に基づいて、複数のゲート信号を複数のゲートラインGLに出力することができる。ここで、複数のゲートラインGLは、基板SUBの表示領域DAに配置されたサブピクセルSPに、複数のゲート信号を伝達することができる。
【0059】
[59]複数のクロック信号は、トランジスタをターンオンする電圧又はターンオフする電圧であり得る。
【0060】
[60]「ターンオンレベル電圧」は、スキャン信号を入力されるトランジスタをターンオンさせることができる電圧であり、「ターンオフレベル電圧」は、スキャン信号を入力されるトランジスタをターンオフさせることができる電圧であり得る。
【0061】
[61]トランジスタがn型トランジスタの場合、ターンオンレベル電圧は、ハイレベル電圧であり、ターンオフレベル電圧は、ローレベル電圧であり得る。トランジスタがp型トランジスタの場合、ターンオンレベル電圧は、ローレベル電圧であり、ターンオフレベル電圧は、ハイレベル電圧であり得る。以下では、説明の便宜上、ターンオンレベル電圧がハイレベル電圧であり、ターンオフレベル電圧は、ローレベル電圧である場合を仮定して説明する。
【0062】
[62]
図3は、本開示の実施形態による信号ラインとステージ回路STとの接続関係を示す。
【0063】
[63]ゲート駆動回路は、複数のステージ回路STを含むことができる。
【0064】
[64]複数のステージ回路STは、複数の信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力することができる。
【0065】
[65]複数の信号ラインは、ゲート駆動電圧ライン301、クロック信号ライン302、ライン選択信号ライン303、リセット信号ライン304、スタート信号ライン305を含むことができる。
【0066】
[66]ゲート駆動電圧ライン301は、電源供給回路(図示せず)から供給される複数の高電圧GVDD及び複数の低電圧GVSSを、複数のステージ回路STに供給することができる。
【0067】
[67]複数の高電圧GVDDは、異なる電圧レベルを有する第1の高電圧GVDD1、第2の高電圧GVDD2、第3の高電圧GVDD3を含むことができる。複数の低電圧GVSSは、異なる電圧レベルを有する第1の低電圧GVSS1、第2の低電圧GVSS2、第3の低電圧GVSS3を含むことができる。
【0068】
[68]クロック信号ライン302は、コントローラ140から入力される複数のクロック信号CLKsを、複数のステージ回路STに供給することができる。
【0069】
[69]複数のクロック信号CLKsは、複数のキャリークロック信号CRCLK又は複数のスキャンクロック信号SCCLKを含むことができる。
【0070】
[70]ライン選択信号ライン303は、コントローラ140から入力されるライン選択信号LSPを、複数のステージ回路STに供給することができる。
【0071】
[71]リセット信号ライン304は、コントローラ140から入力されるリセット信号RESETを、複数のステージ回路STに供給することができる。
【0072】
[72]スタート信号ライン305は、コントローラ140から入力されるスタート信号VSTを、複数のステージ回路STに供給することができる。
【0073】
[73]複数のステージ回路STは各々、複数のスキャン信号SOUT及び1つのキャリー信号Cを出力することができる。複数のスキャン信号は、4つのスキャン信号であり得る。
【0074】
[74]複数のステージ回路STは、ダミーステージ回路(図示せず)をさらに含むことができる。
【0075】
[75]
図4は、本開示の実施形態によるゲート駆動回路130に含まれるステージ回路STを示す。
【0076】
[76]ステージ回路STは、4つのスキャン信号SOUT及び1つのキャリー信号Cを出力することができる。
【0077】
[77]第(n-2)のステージ回路ST(n-2)は、第(n-4)のステージ回路ST(n-4)から出力されたキャリー信号C(n-4)を、セッティング信号SETとして供給され得る。第(n-2)のステージ回路ST(n-2)は、第nのステージ回路STnから出力されたキャリー信号C(n)を、リセット信号RESETとして供給され得る。
【0078】
[78]第nのステージ回路STnは、第(n-2)のステージ回路ST(n-2)から出力されたキャリー信号C(n-2)を、セッティング信号SETとして供給され得る。第nのステージ回路STnは、第(n+2)のステージ回路ST(n+2)から出力されたキャリー信号C(n+2)を、リセット信号RESETとして供給され得る。
【0079】
[79]第(n+2)のステージ回路ST(n+2)は、第nのステージ回路STnから出力されたキャリー信号C(n)を、セッティング信号SETとして供給され得る。第(n+2)のステージ回路ST(n+2)は、第(n+4)のステージ回路ST(n+4)から出力されたキャリー信号C(n+4)を、リセット信号RESETとして供給され得る。
【0080】
[80]即ち、キャリー信号Cは、セッティング信号SETとして次のステージ回路ST(n+2)に入力され得、キャリー信号Cは、リセット信号RESETとして前のステージ回路ST(n-2)に入力され得る。
【0081】
[81]
図5は、本開示の実施形態による第nのステージ回路STnのブロック図を示す。
【0082】
[82]第nのステージ回路STnは、センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFを含むことができる。
【0083】
[83]複数のステージ回路STは各々、センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFを含むことができる。
【0084】
[84]バッファグループBUFは、スキャン信号SOUT及びキャリー信号Cを出力することができる。バッファグループBUFは、キャリー信号出力バッファ606、スキャン信号出力バッファ607を含むことができる。スキャン信号出力バッファ607は、複数のスキャン信号SOUTを出力することができる。複数のスキャン信号SOUTは、4つのスキャン信号SOUTであり得る。
【0085】
[85]ロジック部LOGは、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中に、バッファグループBUFを制御することができる。ロジック部LOGは、Qノード制御部602、第1の安定化部603、インバータ部604、第2の安定化部605を含むことができる。
【0086】
[86]センシング部RTは、サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、バッファグループBUFを制御することができる。センシング部RTは、ライン選択部601を含むことができる。
【0087】
[87]センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFの具体的な回路構造については、以下に説明する。
【0088】
[88]
図6は、本開示の実施形態による第nのステージ回路STnを示す。
【0089】
[89]第nのステージ回路STnは、センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFを含むことができる。
【0090】
[90]第nのステージ回路STnは、ライン選択部601、Qノード制御部602、第1の安定化部603、インバータ部604、第2の安定化部605、キャリー信号出力バッファ606、 スキャン信号出力バッファ607を含むことができる。
【0091】
[91]センシング部RTは、ライン選択部601を含むことができる。ロジック部LOGは、Qノード制御部602、第1の安定化部603、インバータ部604、第2の安定化部605を含むことができる。バッファグループBUFは、キャリー信号出力バッファ606、スキャン信号出力バッファ607を含むことができる。
【0092】
[92]第1の高電圧GVDD1は、第1の高電圧ノードNHV1に供給され得る。第2の高電圧GVDD2は、第2の高電圧ノードNHV2に供給され得る。第3の高電圧GVDD3は、第3の高電圧ノードNHV3に供給され得る。
【0093】
[93]第1の低電圧GVSS1は、第1の低電圧ノードNLV1に供給され得る。第2の低電圧GVSS2は、第2の低電圧ノードNLV2に供給され得る。第3の低電圧GVSS3は、第3の低電圧ノードNLV3に供給され得る。
【0094】
[94]ライン選択部601は、MノードMを前段のキャリー信号C(n-2)で充電することができ、QノードQを第1の高電圧GVDD1で充電することができる。
【0095】
[95]ライン選択部601は、第1~第7のトランジスタT11~T17及びプリチャージキャパシタCAを含むことができる。
【0096】
[96]第1のトランジスタT11は、前段のキャリー信号C(n-2)が入力されるノードと、第1の接続ノードNC1との間に電気的に接続することができる。
【0097】
[97]第1のトランジスタT11のゲートノードに入力されたライン選択信号LSPに応じて、第1のトランジスタT11は、ターンオン状態となり、前段のキャリー信号C(n-2)は、第1の接続ノードNC1に供給され得る。
【0098】
[98]第2のトランジスタT12は、第1の接続ノードNC1と、MノードMとの間に電気的に接続することができる。
【0099】
[99]第2のトランジスタT12のゲートノードに入力されたライン選択信号LSPに応じて、第2のトランジスタT12は、ターンオン状態となり、第1の接続ノードNC1は、MノードMと電気的に接続され得る。
【0100】
[100]第1のトランジスタT11及び第2のトランジスタT12が、ターンオン状態のとき、前段のキャリー信号C(n-2)は、MノードMに供給され充電され得る。
【0101】
[101]第3のトランジスタT13は、第1の高電圧ノードNHV1と、第1の接続ノードNC1との間に電気的に接続され得る。
【0102】
[102]第3のトランジスタT13のゲートノードは、MノードMと電気的に接続され得る。MノードMの電圧レベルに応じて、第3のトランジスタT13は、ターンオン状態になり得る。
【0103】
[103]第3のトランジスタT13が、ターンオン状態のとき、第1の高電圧GVDD1は、第1の接続ノードNC1に供給され得る。第1のトランジスタT11のゲートノードに、ローレベルのライン選択信号LSPが供給されると、第1のトランジスタT11のゲートノード電圧と、第1の接続ノードNC1との間の電圧差により、第1のトランジスタT11が、完全にターンオフ状態に維持され得る。これにより、第1のトランジスタT11の電流リーク、及びこれによるMノードMの電圧降下が防止され、MノードMの電圧を安定に維持することができる。
【0104】
[104]プリチャージキャパシタCAは、第1の高電圧ノードNHV1と、MノードMとの間に接続されてもよい。
【0105】
[105]第1のトランジスタT11、第2のトランジスタT12、第3のトランジスタT13がターンオン状態になると、プリチャージキャパシタCAは、第1の高電圧GVDD1の電圧と、前段のキャリー信号C(n-2)との電圧差を保存することができる。第1のトランジスタT11、第2のトランジスタT12、第3のトランジスタT13がターンオフ状態になると、MノードMの電圧は、プリチャージキャパシタCAに保存された電圧に一定時間の間、維持することができる。
【0106】
[106]第4のトランジスタT14は、第1の高電圧ノードNHV1と、第1の共有ノードNS1との間に電気的に接続され得る。
【0107】
[107]第4のトランジスタT14のゲートノードは、MノードMと電気的に接続されてもよい。MノードMの電圧レベルに応じて、第4のトランジスタT14は、ターンオン状態となり、第1の高電圧GVDD1は、第1の共有ノードNS1に伝達され得る。
【0108】
[108]第5のトランジスタT15は、第1の共有ノードNS1と、QノードQとの間に電気的に接続され得る。
【0109】
[109]第5のトランジスタT15のゲートノードに入力されるリセット信号RESETによって、第5のトランジスタT15は、ターンオン状態となり、第1の共有ノードNS1は、QノードQと電気的に接続され得る。
【0110】
[110]第4のトランジスタT14及び第5のトランジスタT15が、ターンオン状態のとき、第1の高電圧GVDD1は、QノードQに供給され充電され得る。
【0111】
[111]第6のトランジスタT16は、QノードQとQHノードQHとの間に電気的に接続され得る。
【0112】
[112]第6のトランジスタT16のゲートノードに供給されたスタート信号VSTによって、第6のトランジスタT16は、ターンオン状態となり、QノードQは、QHノードQHと電気的に接続され得る。
【0113】
[113]第7のトランジスタT17は、QHノードQHと第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続され得る。
【0114】
[114]第7のトランジスタT17のゲートノードに供給されたスタート信号VSTによって、第7のトランジスタT17は、ターンオン状態となり、QHノードQHは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0115】
[115]Qノード制御部602は、前段のキャリー信号C(n-2)に応じて、QノードQを第1の高電圧GVDD1に充電することができ、後段のキャリー信号C(n+2)に応じて、QノードQを第3の低電圧GVSS3に放電することができる。
【0116】
[116]Qノード制御部602は、第1~第8のトランジスタT21~T28を含むことができる。
【0117】
[117]第1のトランジスタT21は、第1の高電圧ノードNHV1と、第2の接続ノードNC2との間に電気的に接続され得る。
【0118】
[118]第1のトランジスタT21のゲートノードに入力された前段のキャリー信号C(n-2)に応じて、第1のトランジスタT21は、ターンオン状態となり、第1の高電圧GVDD1は、第2の接続ノードNC2に供給され得る。
【0119】
[119]第2のトランジスタT22は、第2の接続ノードNC2と、QノードQとの間に電気的に接続されてもよい。
【0120】
[120]第2のトランジスタT22のゲートノードに供給された前段のキャリー信号C(n-2)に応じて、第2のトランジスタT22は、ターンオン状態となり、第2の接続ノードNC2は、QノードQと電気的に接続され得る。
【0121】
[121]第1のトランジスタT21及び第2のトランジスタT22が、ターンオン状態のとき、第1の高電圧GVDD1は、QノードQに供給され充電され得る。
【0122】
[122]第3のトランジスタT23は、第3の高電圧ノードNHV3と、第2の共有ノードNS2との間に電気的に接続され得る。
【0123】
[123]第4のトランジスタT24は、第2の共有ノードNS2と、第2の接続ノードNC2との間に電気的に接続されてもよい。
【0124】
[124]第3のトランジスタT23及び第4のトランジスタT24が、ターンオン状態のとき、第3の高電圧GVDD3は、第2の接続ノードNC2に供給され得る。第1のトランジスタT21のゲートノードに、ローレベルの前段のキャリー信号C(n-2)が供給されると、第1のトランジスタT21のゲートノード電圧と、第2の接続ノードNC2との間の電圧差により、第1のトランジスタT21を完全にターンオフ状態に維持することができる。これにより、第1のトランジスタT21の電流リーク及びそれに伴うQノードQの電圧降下が防止され、QノードQの電圧を安定的に維持することができる。
【0125】
[125]第5のトランジスタT25は、QノードQとQHノードQHとの間に電気的に接続されてもよい。
【0126】
[126]第5のトランジスタT25のゲートノードに入力される後段のキャリー信号C(n+2)によって、第5のトランジスタT25は、ターンオン状態となり、QノードQは、QHノードQHと電気的に接続され得る。
【0127】
[127]第6のトランジスタT26は、QHノードQHと第3の低電圧ノードNLV3との間に接続されてもよい。
【0128】
[128]第6のトランジスタT26のゲートノードに入力される後段のキャリー信号C(n+2)によって、第6のトランジスタT26は、ターンオン状態となり、QHノードQHは、第3の低電圧GVSS3の電圧レベルに放電できる。
【0129】
[129]第5のトランジスタT25及び第6のトランジスタT26が、ターンオン状態のとき、QノードQ及びQHノードQHは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0130】
[130]第7のトランジスタT27は、第1の高電圧ノードNHV1と、第3の共有ノードNS3との間に電気的に接続され得る。
【0131】
[131]第7のトランジスタT27のゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧によって、第7のトランジスタT27は、ターンオン状態となり、第1の高電圧ノードNHV1は、第3の共有ノードNS3と電気的に接続され得る。
【0132】
[132]第8のトランジスタT28は、第3の共有ノードNS3とQHノードQHとの間に電気的に接続できる。
【0133】
[133]第8のトランジスタT28のゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧によって、第8のトランジスタT28は、ターンオン状態となり、第3の共有ノードNS3は、QHノードQHと電気的に接続され得る。
【0134】
[134]第7のトランジスタT27及び第8のトランジスタT28が、ターンオン状態のとき、第1の高電圧GVDD1は、QHノードQHに供給され充電され得る。第5のトランジスタT25のゲートノードに、ローレベルの後段のキャリー信号C(n+2)が供給されると、第5のトランジスタT25のゲートノード電圧と、QHノードQHとの間の電圧差により、第5のトランジスタT25を完全にターンオフ状態に維持することができる。これにより、第5のトランジスタT25の電流リーク及びそれに伴うQノードQの電圧降下が防止され、QノードQの電圧を安定に維持することができる。
【0135】
[135]第1の安定化部603は、QBノードQBの電圧レベルに応じて、QノードQ及びQHノードQHを、第3の低電圧GVSS3に放電させることができる。
【0136】
[136]第1の安定化部603は、第1のトランジスタT31及び第2のトランジスタT32を含むことができる。
【0137】
[137]第1のトランジスタT31は、QノードQとQHノードQHとの間に電気的に接続され得る。
【0138】
[138]第1のトランジスタT31のゲートノードは、QBノードQBと電気的に接続され得る。QBノードQBの電圧によって、第1のトランジスタT31は、ターンオン状態となり、QノードQは、QHノードQHと電気的に接続され得る。
【0139】
[139]第2のトランジスタT32は、QHノードQHと第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続されてもよい。
【0140】
[140]第2のトランジスタT32のゲートノードは、QBノードQBと電気的に接続されてもよい。QBノードQBの電圧によって、第2のトランジスタT32は、ターンオン状態となり、QHノードQHは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0141】
[141]第1のトランジスタT31及び第2のトランジスタT32が、ターンオン状態のとき、QノードQ及びQHノードQHは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0142】
[142]インバータ部604は、QノードQの電圧レベルに応じて、QBノードQBの電圧レベルを変更することができる。
【0143】
[143]インバータ部604は、第1~第5のトランジスタT41~T45を含むことができる。
【0144】
[144]第1のトランジスタT41は、第2の高電圧ノードNHV2と、QBノードQBとの間に電気的に接続され得る。
【0145】
[145]第1のトランジスタT41のゲートノードは、第3の接続ノードNC3と電気的に接続され得る。第3の接続ノードNC3の電圧によって、第1のトランジスタT41は、ターンオン状態となり、第2の高電圧GVDD2は、QBノードQBに供給され充電され得る。
【0146】
[146]第2のトランジスタT42は、第2の高電圧ノードNHV2と、第4の共有ノードNS4との間に電気的に接続されてもよい。
【0147】
[147]第2のトランジスタT42のゲートノードに供給される第2の高電圧GVDD2によって、第2のトランジスタT42は、ターンオン状態となり、第2の高電圧GVDD2は、第4の共有ノードNS4に供給され得る。
【0148】
[148]第3のトランジスタT43は、第4の共有ノードNS4と第3の接続ノードNC3との間に電気的に接続され得る。
【0149】
[149]第3のトランジスタT43のゲートノードに供給される第2の高電圧GVDD2によって、第3のトランジスタT43は、ターンオン状態となり、第4の共有ノードNS4は、第3の接続ノードNC3と電気的に接続され得る。
【0150】
[150]第2のトランジスタT42及び第3のトランジスタT43が、ターンオン状態のとき、第2の高電圧GVDD2は、第3の接続ノードNC3に供給され得る。
【0151】
[151]第4のトランジスタT44は、第3の接続ノードNC3と、第2の低電圧ノードNLV2との間に電気的に接続され得る。
【0152】
[152]第4のトランジスタT44のゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧によって、第4のトランジスタT44は、ターンオン状態となり、第3の接続ノードNC3は、第2の低電圧ノードNLV2に放電され得る。
【0153】
[153]第5のトランジスタT45は、QBノードQBと第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続され得る。
【0154】
[154]第5のトランジスタT45のゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧によって、第5のトランジスタT45は、ターンオン状態となり、QBノードQBは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0155】
[155]第2の安定化部605は、前段のキャリー信号C(n-2)の入力、リセット信号RESETの入力及びMノードMの電圧レベルに応じて、QBノードQBを第3の低電圧GVSS3に放電させることができる。
【0156】
[156]第2の安定化部605は、第1~第3のトランジスタT51~T53を含むことができる。
【0157】
[157]第1のトランジスタT51は、QBノードQBと第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続され得る。
【0158】
[158]第1のトランジスタT51は、前段のキャリー信号C(n-2)の入力に応じて、ターンオン状態となり、QBノードQBは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0159】
[159]第2のトランジスタT52は、QBノードQBと第5の共有ノードNS5との間に電気的に接続されてもよい。
【0160】
[160]第2のトランジスタT52のゲートノードに入力されるリセット信号RESETの入力によって、第2のトランジスタT52は、ターンオン状態となり、QBノードQBは、第5の共有ノードNS5と電気的に接続され得る。
【0161】
[161]第3のトランジスタT53は、第5の共有ノードNS5と第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続され得る。
【0162】
[162]第3のトランジスタT53のゲートノードは、MノードMと電気的に接続され得る。MノードMの電圧によって、第3のトランジスタT53は、ターンオン状態となり、第5の共有ノードNS5は、第3の低電圧ノードNLV3と電気的に接続され得る。
【0163】
[163]第2のトランジスタT52及び第3のトランジスタT53が、ターンオン状態のとき、QBノードQBは、第3の低電圧GVSS3に放電され得る。
【0164】
[164]キャリー信号出力バッファ606は、QノードQの電圧レベル又はQBノードQBの電圧レベルに応じて、キャリークロック信号CRCLK1又は第3の低電圧GVSS3に基づいて、キャリー信号C(n)を出力することができる。
【0165】
[165]キャリー信号出力バッファ606は、第1のトランジスタT61、第2のトランジスタT62、ブーストキャパシタCCを含むことができる。
【0166】
[166]ブーストキャパシタCCは、第1のトランジスタT61のゲートノードと、キャリー出力ノードNOCとの間に電気的に接続され得る。
【0167】
[167]第1のトランジスタT61は、キャリークロック信号CRCLK1が入力されるキャリークロックノードNCRと、キャリー出力ノードNOCとの間に電気的に接続され得る。
【0168】
[168]第1のトランジスタT61のゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧レベルに応じて、第1のトランジスタT61は、ターンオン状態となり、キャリークロック信号CRCLK1は、キャリー出力ノードNOCに、キャリー信号C(n)として出力することができる。
【0169】
[169]キャリー信号C(n)が出力されるとき、キャリー出力ノードNOCの電圧が上昇し、ブーストキャパシタCCに充電される電圧を上昇させることができ、それによって、QノードQの電圧が高くなり、ブートストラップ(Bootstrap)され得る。QノードQの電圧がブートストラップされると、キャリークロック信号CRCLKは、電圧歪みなく迅速にキャリー出力ノードNOCに出力することができる。
【0170】
[170]第2のトランジスタT62は、キャリー出力ノードNOCと、第3の低電圧ノードNLV3との間に電気的に接続され得る。
【0171】
[171]第2のトランジスタT62のゲートノードは、QBノードQBと電気的に接続することができる。QBノードQBの電圧レベルに応じて、第2のトランジスタT62は、ターンオン状態となり、第3の低電圧GVSS3は、キャリー出力ノードNOCにローレベルのキャリー信号C(n)として出力できる。
【0172】
[172]スキャン信号出力バッファ607は、QノードQの電圧レベル又はQBノードQBの電圧レベルに応じて、第1~第4のスキャンクロック信号SCCLK1、SCCLK2、SCCLK3、SCCLK4又は第1の低電圧GVSS1に基づいて、複数のスキャン信号SOUT(i)、SOUT(i+1)、SOUT(i+2)、SOUT(i+3)を出力することができる(iは、自然数)。
【0173】
[173]スキャン信号出力バッファ607は、第1~第8のトランジスタT71~T78、第1~第4のブーストキャパシタCS1、CS2、CS3、CS4を含むことができる。
【0174】
[174]第1のブーストキャパシタCS1は、第1のトランジスタT71のゲートノードと、第1の出力ノードNO1との間に電気的に接続され得る。
【0175】
[175]第1のトランジスタT71は、第1のスキャンクロック信号SCCLK1が入力される第1のスキャンクロックノードNSC1と、第1の出力ノードNO1との間に電気的に接続され得る。
【0176】
[176]第2のブーストキャパシタCS2は、第2のトランジスタT72のゲートノードと、第2の出力ノードNO2との間に電気的に接続されてもよい。
【0177】
[177]第2のトランジスタT72は、第2のスキャンクロック信号SCCLK2が入力される第2のスキャンクロックノードNSC2と、第2の出力ノードNO2との間に電気的に接続され得る。
【0178】
[178]第3のブーストキャパシタCS3は、第3のトランジスタT73のゲートノードと、第3の出力ノードNO3との間に電気的に接続されてもよい。
【0179】
[179]第3のトランジスタT73は、第3のスキャンクロック信号SCCLK3が入力される第3のスキャンクロックノードNSC3と、第3の出力ノードNO3との間に電気的に接続され得る。
【0180】
[180]第4のブーストキャパシタCS4は、第4のトランジスタT74のゲートノードと、第4の出力ノードNO4との間に電気的に接続されてもよい。
【0181】
[181]第4のトランジスタT74は、第4のスキャンクロック信号SCCLK4が入力される第4のスキャンクロックノードNSC4と、第4の出力ノードNO4との間に電気的に接続され得る。
【0182】
[182]第1のトランジスタT71、第2のトランジスタT72、第3のトランジスタT73、第4のトランジスタT74の各ゲートノードは、QノードQと電気的に接続され得る。QノードQの電圧レベルに応じて、第1のトランジスタT71、第2のトランジスタT72、第3のトランジスタT73、第4のトランジスタT74はそれぞれ、ターンオン状態になり得る。
【0183】
[183]第1のトランジスタT71がターンオン状態のとき、第1のスキャンクロック信号SCCLK1は、第1の出力ノードNO1にスキャン信号SOUT(i)として出力され得る。
【0184】
[184]第2のトランジスタT72がターンオン状態のとき、第2のスキャンクロック信号SCCLK2は、第2の出力ノードNO2にスキャン信号SOUT(i+1)として出力され得る。
【0185】
[185]第3のトランジスタT73がターンオン状態のとき、第3のスキャンクロック信号SCCLK3は、第3の出力ノードNO3にスキャン信号SOUT(i+2)として出力され得る。
【0186】
[186]第4のトランジスタT74がターンオン状態のとき、第4のスキャンクロック信号SCCLK4は、第4の出力ノードNO4にスキャン信号SOUT(i+3)として出力され得る。
【0187】
[187]スキャン信号SOUT(i)、SOUT(i+1)、SOUT(i+2)、SOUT(i+3)が出力されるとき、第1~第4の出力ノードNO1、NO2、NO3、NO4の電圧が上昇して、第1~第4のブーストキャパシタCS1、CS2、CS3、CS4に充電される電圧を上昇させることができ、それによって、QノードQの電圧が高くなって、ブートストラップ(Bootstrap)され得る。QノードQの電圧がブートストラップされると、高電圧レベルのスキャンクロック信号SCCLK(i)、SCCLK(i+1)、SCCLK(i+2)、SCCLK(i+3)が、電圧歪みなく迅速に第1~第4の出力ノードNO1、NO2、NO3、NO4に出力することができる。
【0188】
[188]第5のトランジスタT75は、第1の出力ノードNO1と第1の低電圧ノードNLV1との間に電気的に接続され得る。
【0189】
[189]第6のトランジスタT76は、第2の出力ノードNO2と第1の低電圧ノードNLV1との間に電気的に接続され得る。
【0190】
[190]第7のトランジスタT77は、第3の出力ノードNO3と第1の低電圧ノードNLV1との間に電気的に接続され得る。
【0191】
[191]第8のトランジスタT78は、第4の出力ノードNO4と第1の低電圧ノードNLV1との間に電気的に接続され得る。
【0192】
[192]第5のトランジスタT75、第6のトランジスタT76、第7のトランジスタT77、第8のトランジスタT78の各ゲートノードは、QBノードQBと電気的に接続され得る。QBノードQBの電圧レベルに応じて、第5のトランジスタT75、第6のトランジスタT76、第7のトランジスタT77、第8のトランジスタT78は、ターンオン状態になり得る。
【0193】
[193]第5のトランジスタT75がターンオン状態のとき、第1の低電圧GVSS1は、第1の出力ノードNO1にローレベルのスキャン信号SOUT(i)として出力され得る。
【0194】
[194]第6のトランジスタT76がターンオン状態のとき、第1の低電圧GVSS1は、第2の出力ノードNO2にローレベルのスキャン信号SOUT(i+1)として出力され得る。
【0195】
[195]第7のトランジスタT77がターンオン状態のとき、第1の低電圧GVSS1は、第3の出力ノードNO3にローレベルのスキャン信号SOUT(i+2)として出力され得る。
【0196】
[196]第8のトランジスタT78がターンオン状態のとき、第1の低電圧GVSS1は、第4の出力ノードNO4にローレベルのスキャン信号SOUT(i+3)として出力され得る。
【0197】
[197]
図7は、本開示の実施形態によるクロック信号ライン302とステージ回路STとの接続関係を示す。
【0198】
[198]複数のステージ回路STは、第nのステージ回路STn、第(n+1)のステージ回路ST(n+1)、第(n+2)のステージ回路ST(n+2)を含むことができる(nは、1以上の自然数)。
【0199】
[199]クロック信号ライン302は、第1~第12のスキャンクロック信号ラインSCL1、…、SCL12と、第1~第3のキャリークロック信号ラインCCL1、CCL2、CCL3とを含むことができる。
【0200】
[200]第nのステージ回路STnは、第1~第4のスキャンクロック信号ラインSCL1、…、SCL4と電気的に接続され得る。第nのステージ回路STnは、第1のキャリークロック信号ラインCCL1と電気的に接続されてもよい。
【0201】
[201]第(n+1)のステージ回路ST(n+1)は、第5~第8のスキャンクロック信号ラインSCL5、…、SCL8と電気的に接続され得る。第(n+1)のステージ回路ST(n+1)は、第2のキャリークロック信号ラインCCL2と電気的に接続され得る。
【0202】
[202]第(n+2)のステージ回路ST(n+2)は、第9~第12のスキャンクロック信号ラインSCL9、…、SCL12と電気的に接続され得る。第(n+2)のステージ回路ST(n+2)は、第3のキャリークロック信号ラインCCL3と電気的に接続され得る。
【0203】
[203]クロック信号ライン302は、ベゼル領域に配置することができる。クロック信号ライン302が多いほど、ベゼル領域が広くなり、狭いベゼル幅を有する表示装置を提供することが困難な問題がある。
【0204】
[204]したがって、本開示の実施形態は、ベゼル幅を縮小することができるゲート駆動回路130及び表示装置100を提供することができる。以下では、本開示の実施形態による低面積構造のゲート駆動回路130及び表示装置100について説明する。
【0205】
[205]
図8は、本開示の実施形態によるクロック信号ライン302とステージ回路STとの接続関係を示す。
【0206】
[206]複数のステージ回路STは、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力することができる。
【0207】
[207]複数のステージ回路STは各々、前述のバッファグループBUF、ロジック部LOG、及びセンシング部RTを含むことができる。
【0208】
[208]複数のステージ回路STは、第kのステージ回路STk及び第(k+1)のステージ回路ST(k+1)を含むことができる(kは、1以上の自然数)。
【0209】
[209]クロック信号ライン302は、第1~第8のスキャンクロック信号ラインSCL1、…、SCL8と、第1~第2のキャリークロック信号ラインCCL1、CCL2とを含むことができる。
【0210】
[210]第kのステージ回路STkは、第1~第4のスキャンクロック信号ラインSCL1、…、SCL4と電気的に接続され得る。第kのステージ回路STkは、第1のキャリークロック信号ラインCCL1と電気的に接続されてもよい。例えば、第1のステージ回路及び第3のステージ回路のそれぞれは、第1~第4のスキャンクロック信号SCL1、…、SCL4を入力され得る。
【0211】
[211]第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、第5~第8のスキャンクロック信号ラインSCL5、…、SCL8と電気的に接続することができる。第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、第2のキャリークロック信号ラインCCL2と電気的に接続することができる。例えば、第2のステージ回路及び第4のステージ回路のそれぞれは、第5~第8のスキャンクロック信号SCL5、…、SCL8を入力され得る。
【0212】
[212]
図7に示すクロック信号ライン302と比較すると、
図8は、第9~第12のスキャンクロック信号ラインSCL9、…、SCL12と、第3のキャリークロック信号ラインCCL3が配置されない。これにより、クロック信号ラインの数が減らされたので、ベゼル幅を減少することができる。
【0213】
[213]
図9は、本開示の実施形態によるゲート駆動回路130に含まれる複数のステージ回路STを示す。
【0214】
[214]複数のステージ回路STのそれぞれは、複数のスキャン信号SOUT及びキャリー信号Cを出力することができる。複数のスキャン信号SOUTは、4つのスキャン信号であり得る。
【0215】
[215]複数のステージ回路STは、第(k-1)のステージ回路ST(k-1)、第kのステージ回路STk及び第(k+1)のステージ回路ST(k+1)を含むことができる。即ち、複数のステージ回路STは、第1のステージ回路、第2のステージ回路、第3のステージ回路、第4のステージ回路などを含むことができる。
【0216】
[216]キャリー信号Cは、セッティング信号SETとしてステージ回路STに入力され得る。キャリー信号Cは、リセット信号RESETとしてステージ回路STに入力され得る。
【0217】
[217]第(k-1)のステージ回路ST(k-1)は、第(k-2)のステージ回路ST(k-2)から出力されたキャリー信号が入力されるライン、及び、第kのステージ回路STkから出力されたキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続されてもよい。
【0218】
[218]第(k-1)のステージ回路ST(k-1)は、第(k-2)のステージ回路ST(k-2)から出力されたキャリー信号C(k-2)をセッティング信号SETとして供給され得る。第(k-1)のステージ回路ST(k-1)は、第kのステージ回路STkから出力されたキャリー信号C(k)をリセット信号RESETとして供給され得る。
【0219】
[219]第kのステージ回路STkは、第(k-1)のステージ回路ST(k-1)から出力されたキャリー信号が入力されるライン、及び、第(k+1)のステージ回路ST(k+1)から出力されたキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続されてもよい。
【0220】
[220]第kのステージ回路STkは、第(k-1)のステージ回路ST(k-1)から出力されたキャリー信号C(k-1)を、セッティング信号SETとして供給され得る。第kのステージ回路STkは、第(k+1)のステージ回路ST(k+1)から出力されたキャリー信号C(k+1)を、リセット信号RESETとして供給され得る。
【0221】
[221]第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、第kのステージ回路STkから出力されたキャリー信号が入力されるライン、及び、第(k+2)のステージ回路ST(k+2)から出力されたキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続されてもよい。
【0222】
[222]第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、第kのステージ回路STkから出力されたキャリー信号C(k)をセッティング信号SETとして供給され得る。第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、第(k+2)のステージ回路ST(k+2)から出力されたキャリー信号C(k+2)をリセット信号RESETとして供給され得る。
【0223】
[223]即ち、第1のステージ回路は、第2のステージ回路に第1のセッティング信号SETを出力し、第2のステージ回路から第1のリセット信号RESETを入力され得る。第2のステージ回路は、第3のステージ回路に第2のセッティング信号SETを出力し、第3のステージ回路から第2のリセット信号RESETを入力され得る。第3のステージ回路は、第4のステージ回路に第3のセッティング信号SETを出力し、第4のステージ回路から第3のリセット信号RESETを入力され得る。
【0224】
[224]前述した内容において、第1のセッティング信号SETは、第1のステージ回路から出力される第1のキャリー信号であり、第1のリセット信号RESETは、第2のステージ回路から出力される第2のキャリー信号であり、第2のセッティング信号SETは、第2のステージ回路から出力される第2のキャリー信号であり、第2のリセット信号RESETは、第3のステージ回路から出力される第3のキャリー信号であり、第3のセッティング信号SETは、第3のステージ回路から出力される第3のキャリー信号であり、第3のリセット信号RESETは、第4のステージ回路から出力される第4のキャリー信号であり得る。
【0225】
[225]
図10は、本開示の実施形態による第kのステージ回路STkを示す。
【0226】
[226]第kのステージ回路STkは、センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFを含むことができる。
【0227】
[227]第kのステージ回路STkは、ライン選択部1001、Qノード制御部1002、第1の安定化部1003、インバータ部1004、第2の安定化部1005、キャリー信号出力バッファ1006、スキャン信号出力バッファ1007を含むことができる。
【0228】
[228]センシング部RTは、ライン選択部1001を含むことができる。ロジック部LOGは、Qノード制御部1002、第1の安定化部1003、インバータ部1004、第2の安定化部1005を含むことができる。バッファグループBUFは、キャリー信号出力バッファ1006、スキャン信号出力バッファ1007を含むことができる。
【0229】
[229]
図10に示す第kのステージ回路STkの特徴のうち、
図6で説明した第nのステージ回路STnの特徴と同じ特徴については、説明を省略することができる。
【0230】
[230]ライン選択部1001に含まれる第1のトランジスタT11には、前段のキャリー信号C(k-1)が供給され得る。即ち、センシング部RTは、前段のキャリー信号C(k-1)を供給されてもよい。
【0231】
[231]Qノード制御部1002に含まれる第1のトランジスタT21のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k-1)が供給され得る。Qノード制御部1002に含まれる第2のトランジスタT22のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k-1)が供給され得る。
【0232】
[232]Qノード制御部1002に含まれる第3のトランジスタT23のゲートノードには、後段のキャリー信号C(k+1)が供給され得る。Qノード制御部1002に含まれる第4のトランジスタT24のゲートノードには、後段のキャリー信号C(k+1)が供給され得る。
【0233】
[233]第2の安定化部1005に含まれる第1のトランジスタT51のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k-1)が供給され得る。
【0234】
[234]即ち、ロジック部LOGは、前段のキャリー信号C(k-1)及び後段のキャリー信号C(k+1)を供給されてもよい。
【0235】
[235]キャリー信号出力バッファ1006に含まれる第1のトランジスタT61には、第1のキャリークロック信号CRCLK1が供給され得る。
【0236】
[236]キャリー信号出力バッファ1006に含まれるキャリー出力ノードNOCには、キャリー信号C(k)を出力することができる。
【0237】
[237]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第1のトランジスタT71には、第1のスキャンクロック信号SCCLK1が供給され得る。
【0238】
[238]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第2のトランジスタT72には、第2のスキャンクロック信号SCCLK2が供給され得る。
【0239】
[239]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第3のトランジスタT73には、第3のスキャンクロック信号SCCLK3が供給され得る。
【0240】
[240]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第4のトランジスタT74には、第4のスキャンクロック信号SCCLK4が供給され得る。
【0241】
[241]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第1の出力ノードNO1に、第jのスキャン信号SOUT(j)が出力され得る。
【0242】
[242]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第2の出力ノードNO2に、第(j+1)のスキャン信号SOUT(j+1)が出力され得る。
【0243】
[243]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第3の出力ノードNO3に、第(j+2)のスキャン信号SOUT(j+2)が出力され得る。
【0244】
[244]スキャン信号出力バッファ1007に含まれる第4の出力ノードNO4に、第(j+3)のスキャン信号SOUT(j+3)が出力され得る。
【0245】
[245]
図11は、本開示の実施形態による第(k+1)のステージ回路ST(k+1)を示す。
【0246】
[246]第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、センシング部RT、ロジック部LOG、バッファグループBUFを含むことができる。
【0247】
[247]第(k+1)のステージ回路ST(k+1)は、ライン選択部1101、Qノード制御部1102、第1の安定化部1103、インバータ部1104、第2の安定化部1105、キャリー信号出力バッファ1106、スキャン信号出力バッファ1107を含むことができる。
【0248】
[248]センシング部RTは、ライン選択部1101を含むことができる。ロジック部LOGは、Qノード制御部1102、第1の安定化部1103、インバータ部1104、第2の安定化部1105を含むことができる。バッファグループBUFは、キャリー信号出力バッファ1106、スキャン信号出力バッファ1107を含むことができる。
【0249】
[249]
図11に示す第(k+1)のステージ回路ST(k+1)の特徴のうち、
図6で説明した第nのステージ回路STnの特徴と同じ特徴については、説明を省略することができる。
【0250】
[250]ライン選択部1101に含まれる第1のトランジスタT11には、前段のキャリー信号C(k)が供給され得る。即ち、センシング部RTは、前段のキャリー信号C(k)を供給されてもよい。
【0251】
[251]Qノード制御部1102に含まれる第1のトランジスタT21のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k)が供給され得る。Qノード制御部1102に含まれる第2のトランジスタT22のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k)が供給され得る。
【0252】
[252]Qノード制御部1102に含まれる第3のトランジスタT23のゲートノードには、後段のキャリー信号C(k+2)が供給され得る。Qノード制御部1102に含まれる第4のトランジスタT24のゲートノードには、後段のキャリー信号C(k+2)が供給され得る。
【0253】
[253]第2の安定化部1105に含まれる第1のトランジスタT51のゲートノードには、前段のキャリー信号C(k)が供給され得る。
【0254】
[254]即ち、ロジック部LOGは、前段のキャリー信号C(k)及び後段のキャリー信号C(k+2)を供給されてもよい。
【0255】
[255]キャリー信号出力バッファ1106に含まれる第1のトランジスタT61には、第2のキャリークロック信号CRCLK2が供給され得る。
【0256】
[256]キャリー信号出力バッファ1106に含まれるキャリー出力ノードNOCには、キャリー信号C(k+2)が出力されてもよい。
【0257】
[257]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第1のトランジスタT71には、第5のスキャンクロック信号SCCLK5が供給され得る。
【0258】
[258]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第2のトランジスタT72には、第6のスキャンクロック信号SCCLK6が供給され得る。
【0259】
[259]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第3のトランジスタT73には、第7のスキャンクロック信号SCCLK7が供給され得る。
【0260】
[260]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第4のトランジスタT74には、第8のスキャンクロック信号SCCLK8が供給され得る。
【0261】
[261]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第1の出力ノードNO1に、第(j+4)のスキャン信号SOUT(j+4)が出力され得る。
【0262】
[262]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第2の出力ノードNO2に、第(j+5)のスキャン信号SOUT(j+5)が出力され得る。
【0263】
[263]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第3の出力ノードNO3に、第(j+6)のスキャン信号SOUT(j+6)が出力され得る。
【0264】
[264]スキャン信号出力バッファ1107に含まれる第4の出力ノードNO4に、第(j+7)のスキャン信号SOUT(j+7)が出力され得る。
【0265】
[265]
図12は、本開示の実施形態による12個のスキャンクロック信号SCCLK及び3個のキャリークロック信号CRCLKを示す。
【0266】
[266]
図12に示す12個のスキャンクロック信号SCCLK及び3個のキャリークロック信号CRCLKは、
図7に示したクロック信号ライン302に入力される信号である。
【0267】
[267]信号が印加される期間Pは、20個の期間に区分されてもよい。20個の期間は、第1期間から第20期間であり得る。
【0268】
[268]第1~第12のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第3のキャリークロック信号CRCLKは、20個の期間中、ハイレベル又はローレベルであり得る。
【0269】
[269]20個の期間中、第1~第12のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第3のキャリークロック信号CRCLKは、2つの期間中、連続的にハイレベルを維持し、残りの期間中、連続的にローレベルを維持することができる。
【0270】
[270]2つの期間中 、連続的に維持されるハイレベルは、前段のハイレベル期間と後段のハイレベル期間とに分けられ得る。
【0271】
[271]第1のスキャンクロック信号SCCLK1の後段のハイレベル期間と、第2のスキャンクロック信号SCCLK2の前段のハイレベル期間とがオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。第11のスキャンクロック信号SCCLK11の後段のハイレベル期間と、第12のスキャンクロック信号SCCLK12の前段のハイレベル期間とは、オーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。第12のスキャンクロック信号SCCLK12の後段のハイレベル期間と、第1のスキャンクロック信号SCCLK1の前段のハイレベル期間とは、オーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。すなわち、第1~第12のスキャンクロック信号SCCLKは、1期間中にオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。
【0272】
[272]第1のキャリークロック信号CRCLK1は、第4のスキャンクロック信号SCCLK4と同じ期間に、ハイレベルを維持することができる。
【0273】
[273]第2のキャリークロック信号CRCLK2は、第8のスキャンクロック信号SCCLK8と同じ期間に、ハイレベルを維持することができる。
【0274】
[274]第3のキャリークロック信号CRCLK3は、第12のスキャンクロック信号SCCLK12と同じ期間に、ハイレベルを維持することができる。
【0275】
[275]第2期間から第17期間を1周期Taとして、第1~第12のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第3のキャリークロック信号CRCLKは、クロック信号ライン320に周期的に供給され得る。1周期Taの開始期間は、第5期間に限定されない。
【0276】
[276]
図13は、本開示の実施形態による8個のスキャンクロック信号SCCLK及び2個のキャリークロック信号CRCLKを示す。
【0277】
[277]
図13に示す8個のスキャンクロック信号SCCLK及び2個のキャリークロック信号CRCLKは、
図8に示すクロック信号ライン302に入力される信号である。
【0278】
[278]信号が印加される期間Pは、20個の期間に区分されてもよい。20個の期間は、第1期間から第20期間であり得る。
【0279】
[279]第1~第8のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第2のキャリークロック信号CRCLKは、20個の期間中、ハイレベル又はローレベルであり得る。
【0280】
[280]20個の期間中、第1~第8のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第2のキャリークロック信号CRCLKは、2個の期間中、連続的にハイレベルを維持し、残りの期間中、連続的にローレベルを維持することができる。
【0281】
[281]2個の期間中、連続的に維持されるハイレベルは、前段のハイレベル期間と後段のハイレベル期間とに分けられ得る。
【0282】
[282]第1のスキャンクロック信号SCCLK1の後段のハイレベル期間と、第2のスキャンクロック信号SCCLK2の前段のハイレベル期間とがオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。第7のスキャンクロック信号SCCLK7の後段のハイレベル期間と、第8のスキャンクロック信号SCCLK8の前段のハイレベル期間とはオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。第8のスキャンクロック信号SCCLK8の後段のハイレベル期間と、第1のスキャンクロック信号SCCLK1の前段のハイレベル期間とはオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。すなわち、第1~第8のスキャンクロック信号SCCLKは、1期間中にオーバーラップして、ハイレベルを維持することができる。
【0283】
[283]
図13には示されていないが、前述の信号のオーバーラップにより、複数のスキャン信号もオーバーラップして出力され得る。例えば、第1のスキャン信号のハイレベル期間(ターンオンレベル電圧期間)と、第2のスキャン信号のハイレベル期間(ターンオンレベル電圧期間)とは、重畳され得る。
【0284】
[284]第1のキャリークロック信号CRCLK1は、第3のスキャンクロック信号SCCLK3と同じ期間に、ハイレベルを維持することができる。
【0285】
[285]第2のキャリークロック信号CRCLK2は、第7のスキャンクロック信号SCCLK7と同じ期間に、ハイレベルを維持することができる。
【0286】
[286]第5期間から第13期間を1周期Tbとして、第1~第8のスキャンクロック信号SCCLK及び第1~第2のキャリークロック信号CRCLKは、クロック信号ライン320に周期的に供給することができる。1周期Tbの開始期間は、第5期間に限定されない。
【0287】
[287]以上で説明した本開示の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0288】
[288]本開示の実施形態によれば、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、前記複数のクロック信号ラインは、第1~第8のスキャンクロック信号ライン及び第1~第2のキャリークロック信号ラインを含み、前記複数のステージ回路のそれぞれは、前記複数のスキャン信号及び前記キャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、前記バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、前記複数のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第1のステージ回路、前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第2のステージ回路、前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第3のステージ回路を含むゲート駆動回路を提供することができる。
【0289】
[289]前記第2のステージ回路は、前記第1のステージ回路から出力された第1のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、前記第3のステージ回路から出力された第3のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され得る。
【0290】
[290]前記第2のステージ回路が含むセンシング部は、前記第1のステージ回路から出力された前記第1のキャリー信号を供給され、前記第2のステージ回路が含むロジック部は、前記第3のステージ回路から出力された前記第3のキャリー信号を供給され得る。
【0291】
[291]前記第2のステージ回路が含むバッファグループは、前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される前記キャリー信号出力バッファ、前記第5~第8のスキャンクロック信号ラインと電気的に接続されるスキャン信号出力バッファを含むことができる。
【0292】
[292]前記第1~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第1~第2のキャリークロック信号ラインは、表示パネルの非表示領域に配置され得る。
【0293】
[293]前記ゲート駆動回路は、表示パネルの非表示領域に配置されるパネル内蔵型回路であり得る。
【0294】
[294]本開示の実施形態によれば、複数のスキャンライン、第1~第8のスキャンクロック信号ライン及び第1~第2のキャリークロック信号ラインを含む複数のクロック信号ライン、前記複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、前記複数のスキャンラインを駆動するゲート駆動回路を含み、前記ゲート駆動回路は、前記複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、前記複数のステージ回路のそれぞれは、前記複数のスキャン信号及び前記キャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、前記バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、前記複数のステージ回路は、第1のステージ回路、第2のステージ回路、第3のステージ回路を含み、前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインは、前記第1のステージ回路及び前記第3のステージ回路と電気的に接続され、前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインは、前記第2のステージ回路と電気的に接続される表示装置を提供することができる。
【0295】
[295]前記第2のステージ回路は、前記第1のステージ回路から出力された第1のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、前記第3のステージ回路から出力された第3のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され得る。
【0296】
[296]前記ゲート駆動回路は、前記複数のスキャンライン及び前記複数のクロック信号ラインが配置された表示パネルに配置され得る。
【0297】
[297]本開示の実施形態によれば、複数のクロック信号ラインと電気的に接続され、複数のスキャン信号及びキャリー信号を出力する複数のステージ回路を含み、前記複数のクロック信号ラインは、第1~第8のスキャンクロック信号ライン及び第1~第2のキャリークロック信号ラインを含み、前記複数のステージ回路のそれぞれは、前記複数のスキャン信号及び前記キャリー信号を出力するバッファグループ、映像駆動のためのディスプレイ駆動期間中、前記バッファグループを制御するロジック部、サブピクセルの特性値をセンシングするためのセンシング駆動期間中に、前記バッファグループを制御するセンシング部を含み、前記複数のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号ライン及び前記第1のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第(2n-1)のステージ回路、前記第5~第8のスキャンクロック信号ライン及び前記第2のキャリークロック信号ラインと電気的に接続される第2nのステージ回路を含み、前記nは、1以上の自然数であるゲート駆動回路を提供することができる。
【0298】
[298]前記第2nのステージ回路は、前記第(2n-1)のステージ回路から出力された第(2n-1)のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され、第(2n+1)のステージ回路から出力された第(2n+1)のキャリー信号が入力されるラインと電気的に接続され得る。
【0299】
[299]本開示の実施形態によれば、第1~第4のスキャン信号を出力するための第1のステージ回路、第5~第8のスキャン信号を出力するための第2のステージ回路、第9~第12のスキャン信号を出力するための第3のステージ回路、第13~第16のスキャン信号を出力するための第4のステージ回路を含み、前記第1のステージ回路は、前記第2のステージ回路に第1のセッティング信号を出力し、前記第2のステージ回路から第1のリセット信号が入力され、前記第2のステージ回路は、前記第3のステージ回路に第2のセッティング信号を出力し、前記第3のステージ回路から第2のリセット信号が入力され、前記第3のステージ回路は、前記第4のステージ回路に第3のセッティング信号を出力し、前記第4のステージ回路から第3のリセット信号が入力されるゲート駆動回路を提供することができる。
【0300】
[300]前記第1のセッティング信号は、前記第1のステージ回路から出力される第1のキャリー信号であり、前記第1のリセット信号は、前記第2のステージ回路から出力される第2のキャリー信号であり、前記第2のセッティング信号は、前記第2のステージ回路から出力される前記第2のキャリー信号であり、前記第2のリセット信号は、前記第3のステージ回路から出力される第3のキャリー信号であり、前記第3のセッティング信号は、前記第3のステージ回路から出力される前記第3のキャリー信号であり、前記第3のリセット信号は、前記第4のステージ回路から出力される第4のキャリー信号であり得る。
【0301】
[301]前記第1のステージ回路は、第1~第4のスキャンクロック信号が入力され、前記第2のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号とは位相が異なる第5~第8のスキャンクロック信号が入力され、前記第3のステージ回路は、前記第1~第4のスキャンクロック信号が入力され、前記第4のステージ回路は、前記第5~第8のスキャンクロック信号が入力され得る。
【0302】
[302]前記第1のスキャン信号のターンオンレベル電圧期間は、前記第2のスキャン信号のターンオンレベル電圧期間と重なっていてもよい。
【0303】
[303]以上から説明した本開示の実施形態によれば、低面積構造を有するゲート駆動回路、表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0304】
[304]以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0305】
100 表示装置
110 表示パネル
120 データ駆動回路
130 ゲート駆動回路
140 コントローラ