(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-19
(45)【発行日】2025-03-28
(54)【発明の名称】プロジェクト管理組織診断DBシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0639 20230101AFI20250321BHJP
【FI】
G06Q10/0639
(21)【出願番号】P 2022536343
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(86)【国際出願番号】 JP2021026109
(87)【国際公開番号】W WO2022014527
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2024-04-25
(31)【優先権主張番号】P 2020121839
(32)【優先日】2020-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】507024459
【氏名又は名称】株式会社マネジメントソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110004370
【氏名又は名称】弁理士法人片山特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 信也
(72)【発明者】
【氏名】後藤 年成
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 竜
(72)【発明者】
【氏名】張 怡
(72)【発明者】
【氏名】金子 啓
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0088602(US,A1)
【文献】国際公開第2019/012665(WO,A1)
【文献】特開2009-251993(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトの進行中にそのプロジェクトを管理すべき組織であるプロジェクト管理組織が適正に設置され、運営されているかを示す情報である適正運用性を診断するとともに、その結果を蓄積したデータベースを提供するためのプロジェクト管理組織診断DBシステムであって、
プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる診断項目を複数備えた組織診断テンプレートを複数保持する組織診断テンプレート保持部と、
運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを利用者に選択させるための組織診断テンプレート選択部と、
前記選択された組織診断テンプレートを関連付けるべき情報と関連付けて組織診断シートとして登録する組織診断シート登録部と、
前記組織診断シートの診断項目ごとに前記プロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受付ける組織診断入力受付部と、
受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する評価ルール保持部と、
保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいて前記プロジェクト管理組織の適正運用性を評価する適正運用性評価部と、
を有するプロジェクト管理組織診断DBシステム。
【請求項2】
複数の前記組織診断シートを比較する組織診断シート比較部をさらに備える、請求項1に記載のプロジェクト管理組織診断DBシステム。
【請求項3】
前記複数の診断項目は、「組織管理」、「プロセス管理」、「パフォーマンス管理」、「ナレッジ管理」及び「PM(プロジェクト・マネージャー)育成管理」のいずれかの領域に属する、請求項1
又は請求項2に記載のプロジェクト管理組織
診断DBシステム。
【請求項4】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、プロジェクト・マネジメントを支援する組織の役割と責任を明確化した文書が存在しているかを前記利用者に回答させる診断文を含む、請求項1から請求項
3のいずれか一に記載のプロジェクト管理組織
診断DBシステム。
【請求項5】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、関係者への情報共有ができているか、関係者との合意形成ができているか、又は関係者との意思統一ができているかを前記利用者に回答させる診断文を含む、請求項1から請求項
4のいずれか一に記載のプロジェクト管理組織診断DBシステム。
【請求項6】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、上位組織と即時的に情報を共有すべき課題についての基準を明確にしているか、定量的な管理をしているか、又は課題に対応する部署と計画を明確にしているかを前記利用者に回答させる診断文を含む、請求項1から請求項
5のいずれか一に記載のプロジェクト管理組織診断DBシステム。
【発明の詳細な説明】
【特記事項】
【0001】
本明細書は、優先権主張の基礎とすることを前提として出願されるものであって、本明細書自体によって権利化を図ろうとするものでない。この点は出願人自身の意図である。
【技術分野】
【0002】
本発明は、比較的大規模な単数又は複数のプロジェクトの達成を相対的に省人化して行う仕組みや、リソースを効率的に活用するための情報の入力及び管理の仕組みを提供し、併せてプロジェクトにかかわるメンバーのプロジェクト達成能力を高めることができるシステムに関するものである。特に、それをプロジェクトの進捗に応じて評価や診断することが主な特徴点である。
【背景技術】
【0003】
上記のようなシステムは、いわゆるプロジェクトが上手く進んでいるか否かを判断するためのシステムとしては、従来から存在していた。その一例として、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、プロジェクト進行段階におけるプロジェクト成功確率を診断するという技術的思想ないし課題が開示されている。
【0006】
しかし、特許文献1では、組織診断を希望するユーザが、都度、入力内容を自由に考えて診断を希望するものであって、もともとプロジェクトに慣れている者でなければ、適切な入力をすることが困難なものであった。その結果として、最適な組織診断を実施できていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、そのような問題を踏まえて、プロジェクトに慣れていない者であっても適切に情報を入力することができるプロジェクト管理組織診断DBシステムを開発しようとするものである。
【0008】
具体的には、本発明は、プロジェクトの進行中にそのプロジェクトを管理すべき組織であるプロジェクト管理組織が適正に設置され、運営されているかを示す情報である適正運用性を診断するとともに、その結果を蓄積したデータベースを提供するためのプロジェクト管理組織診断DBシステムであって、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる診断項目を複数備えた組織診断テンプレートを複数保持する組織診断テンプレート保持部と、運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを利用者に選択させるための組織診断テンプレート選択部と、前記選択された組織診断テンプレートを関連付けるべき情報と関連付けて組織診断シートとして登録する組織診断シート登録部と、前記組織診断シートの診断項目ごとに前記プロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受付ける組織診断入力受付部と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する評価ルール保持部と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいて前記プロジェクト管理組織の適正運用性を評価する適正運用性評価部と、を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0009】
プロジェクト管理組織診断DBシステムは、複数の前記組織診断シートを比較する組織診断シート比較部をさらに備えていてもよい。
【0010】
プロジェクト管理組織診断DBシステムは、プロジェクト管理組織の適性運用性の評価値を向上させるために有効な改善策を出力する機能部をさらに備えていてもよい。
【0011】
前記複数の診断項目は、「組織管理」、「プロセス管理」、「パフォーマンス管理」、「ナレッジ管理」及び「PM(プロジェクト・マネージャー)育成管理」のいずれかの領域に属していてもよい。
【0012】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、プロジェクト・マネジメントを支援する組織の役割と責任を明確化した文書が存在しているかを前記利用者に回答させる診断文を含んでいてもよい。
【0013】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、関係者への情報共有ができているか、関係者との合意形成ができているか、又は関係者との意思統一ができているかを前記利用者に回答させる診断文を含んでいてもよい。
【0014】
前記組織診断テンプレートは、少なくとも、上位組織と即時的に情報を共有すべき課題についての基準を明確にしているか、定量的な管理をしているか、又は課題に対応する部署と計画を明確にしているかを前記利用者に回答させる診断文を含んでいてもよい。
【0021】
<発明の効果>
以上により、プロジェクトに慣れていない者であっても適切にプロジェクト管理組織の状態を評価するための情報を入力することができるプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供することができる。さらに入力された情報に基づいて適切なプロジェクト管理組織の状況評価がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施形態1におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図2】実施形態1におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図3】実施形態1におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図4】実施形態2におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図5】実施形態2におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図6】実施形態2におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図7】実施形態3におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図8】実施形態3におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図9】実施形態3におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図10】実施形態4におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図11】実施形態4におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図12】実施形態4におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図13】実施形態5におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図14】実施形態5におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図15】実施形態5におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図16】実施形態6におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図17】実施形態6におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図18】実施形態6におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図19】実施形態7におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図20】実施形態7におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図21】実施形態7におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図22】実施形態8におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図23】実施形態8におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図24】実施形態8におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図25】実施形態9におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図26】実施形態9におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図27】実施形態9におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図28】実施形態10におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図29】実施形態10におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図30】実施形態10におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図31】実施形態11におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図
【
図32】実施形態11におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図
【
図33】実施形態11におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図
【
図34】複数の診断項目を分ける分類を示す図である。
【
図35】組織診断テンプレートの診断文の具体例を示す図である。
【0023】
以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、実施形態と請求項の相互の関係は以下の通りである。本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0024】
<本発明を構成し得るハードウエアについて>
本件発明は、原則的に電子計算機を利用する発明であるが、ソフトウエアによって実現され、ハードウエアによっても実現され、ソフトウエアとハードウエアの協働によっても実現される。本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは、コンピュータの基本的構成であるCPU、メモリ、バス、入出力装置、各種周辺機器、ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には、記憶装置、インターネット等インターフェイス、インターネット等機器、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカー、カメラ、ビデオ、テレビ、実験室又は工場などでの生産状態を把握するための各種センサ(流量センサ、温度センサ、重量センサ、液量センサ、赤外線センサ、出荷個数計数機、梱包個数計数機、異物検査装置、不良品計数機、放射線検査装置、表面状態検査装置、回路検査装置、人感センサー、作業者作業状況把握装置(映像、ID、PC作業量などで)等)、CD装置、DVD装置、ブルーレイ装置、USBメモリ、USBメモリインターフェイス、着脱可能タイプのハードディスク、一般的なハードディスク、プロジェクタ装置、SSD、電話、ファックス、コピー機、印刷装置、ムービー編集装置、各種センサー装置などが含まれる。 また、本システムは、必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく、複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また、通信は、LANであってもWANWifi、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信、超音波通信であってもよく、さらに、一部が国境を跨いで設置されていてもよい。さらに、複数の筐体のそれぞれが異なる主体によって運営されていてもよく、一の主体によって運営されていてもよい。本件発明のシステムの運用主体は、単数であるか複数であるかは問わない。また、本システムの他に第三者の利用する端末、さらに他の第三者の利用する端末を含むシステムとしても発明を構成することができる。また、これらの端末は国境を越えて設置されていてもよい。さらに、本システムや前記端末の他に第三者の関連情報や、関連人物の登録のために利用される装置、登録の内容を記録するためのデータベースに利用される装置などが用意されてもよい。これらは、本システムに備えてもよいし、本システム外に備えてこれらの情報を利用可能に本システムを構成してもよい。
<本発明の自然法則の利用性の充足>
本発明は、コンピュータと通信設備とソフトウエアとの協働で機能するものである。従来、プロジェクト参加者が面談で行っていた処理を単にICTを用いて処理可能にしただけでなく、プロジェクト管理組織にまつわる多くの複雑な情報交換や手続きや認証、決済の効果をICTによって確定させたり、本来熟練しないと作成できないような必要事項がすべて満たされた有効な情報の蓄積、保持、交換をICTを介して支援したりするなど、ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。また、各種識別情報やリスク情報、課題情報、タスク情報が各部で保持されたり、処理されたりしており、この観点からも本願発明はコンピュータなどのリソースを請求項や明細書に記載された事項と、それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば、本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
【0025】
<特許法で求められる自然法則の利用の意義>
特許法で求められる自然法則の利用とは、法目的に基づいて、発明が産業上利用性を有し、産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から、産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり、産業上有用であること、すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは、発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい、と解釈される。さらに言えば、発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって、その有用性を利用者がどのように感じたり、考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって、利用者が本システムによって得る効果が心理的な効果であったとしても、その効果自体は求められる自然法則の利用性の対象外の事象である。
【実施形態1】
【0026】
本実施形態は、プロジェクトの進行中にそのプロジェクトを管理すべき組織であるプロジェクト管理組織が適正に設置され、運営されているかを示す情報である適正運用性を診断するとともに、その結果を蓄積したデータベースを提供するためのプロジェクト管理組織診断DBシステムであって、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる診断項目を複数備えた組織診断テンプレートを複数保持し、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させ、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得し、選択された組織診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録し、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付け、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持し、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0027】
以下、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムについて、機能的構成、ハードウェア構成及び処理の流れについて、順に説明する。
【0028】
図1は、実施形態1のプロジェクト管理組織診断DBシステムの機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(0100)は、組織診断テンプレート保持部(0101)と、組織診断テンプレート選択部(0102)と、組織識別情報取得部(0103)と、組織診断シート登録部(0104)と、組織診断入力受付部(0105)、評価ルール保持部(0106)と、適正運用性評価部(0107)とを有する。さらに、タイミング取得部と、診断タイミング判断部を有していてもいい。以下の実施形態でも同じである。
【0029】
そして、本システムは、プロジェクトの進行中にそのプロジェクトを管理すべき組織であるプロジェクト管理組織が適正に設置され、運営されているかを示す情報である適正運用性を診断するとともに、その結果を蓄積したデータベースを提供するものであって、以下の全ての実施形態において同様である。
【0030】
「組織診断テンプレート保持部」は、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる診断項目を複数備えた組織診断テンプレートを複数保持する機能を有する。「組織診断テンプレート」は、複数の診断項目によって中位管理階層であるプロジェクト管理種別が構成され、複数のプロジェクト管理種別によって上位階層である知識エリアが構成され、複数の知識エリアによって全体が構成される階層構造を有することが望ましい。また、組織診断テンプレート保持部に保持されている組織診断テンプレートのプロジェクト管理種別が、プロジェクト管理組織を組織・役割の観点から定量的に診断する「体制管理種別」、プロジェクト管理組織をプロセスの観点から定量的に診断する「プロセス管理種別」、プロジェクト管理組織を実績・成果の観点から定量的に診断する「実行管理種別」、プロジェクト管理組織をマネジメント要員育成の観点から定量的に診断する「リソース管理種別」、プロジェクト管理組織をノウハウ・教訓活用の観点から定量的に診断する「ナレッジ管理種別」の少なくとも一以上を含むことが望ましい。
【0031】
「組織診断テンプレート」は、プロジェクト管理組織の診断に用いられるもので、プロジェクトにかかわりがある責任者がそのテンプレートで求められている情報を記入するためのものであり、代表的にはプルダウンメニューやチェックボックス、ドロップダウンフォームなどから選択したり、あるいはレベルを決定して記入ないしは選択したり、するように構成される。テンプレートは、プロジェクト管理組織の成功にどのような状況が必要であるかを検討した結果、学術的に、以下の構成が適切であると判明した。
【0032】
まず、プロジェクトの状況を、以下の大項目でとらえる。大項目とは、体制、プロセス、実行、リソース、ナレッジであると定義される。
【0033】
「体制」は、ポートフォリオ・マネジメント、プログラム・マネジメント、プロジェクトマネジメントの3つのマネジメント領域に対し、組織内のどの部署・機能・役割がどのような責任を有しているか、また各部署・機能・役割が相互に連携し、効果を発揮できているかをチェックするためのテンプレート領域である。
【0034】
「プロセス」は、ポートフォリオ・マネジメント、プログラム・マネジメント、プロジェクトマネジメントの3つのマネジメント領域に対し、組織内でプロセスが標準化され、かつ、継続的に改善されているかをチェックするためのテンプレート領域である。
【0035】
「実行」は、ポートフォリオ・マネジメント、プログラム・マネジメント、プロジェクトマネジメントの3つのマネジメント領域に対し、適切に実行され、定量的に状況を把握し、問題を検知・解決することができているかをチェックするためのテンプレート領域である。
【0036】
「リソース」は、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどのプロジェクトマネジメント人材に対するキャリアパスや評価基準、トレーニングプログラムがあり、適切に育成できているかをチェックするためのテンプレート領域である。
【0037】
「ナレッジ」は、過去のプロジェクトで得られた知見や教訓を組織的に収集・整理・展開し、未来のプロジェクトに活用する仕組みがあり、適切に運用できているかをチェックするためのテンプレート領域である。
【0038】
組織診断テンプレートの最終的な診断項目は、大項目(例えば「プロセス管理」)、中項目(例えば「リスクマネジメント」、小項目としての診断項目(例えば「リスク対策を協議する会議体が存在する。」)のように概念的に階層構造をなすように構成される。
【0039】
「組織診断テンプレート」は、中項目単位で選択可能に構成されていてもよいし、大項目単位で選択可能に構成されていてもよいし、さらには、大項目の集合体で一体として選択可能に構成されていてもよい。ただし、診断項目は、相互に連関性があり、また中項目間や大項目間も相互連関性があるので、組織診断テンプレートは、大項目の集合体で一体となって選択されるように構成されることが好ましい。
【0040】
保持されている「組織診断テンプレート」は、各種の組織に対応できるように網羅的に準備されている。そして、登録した組織情報やプロジェクト情報に基づいて、適したテンプレートをシステムが自動で類推して推奨してくれる。また、利用者が画面から任意にテンプレートを選択することもできる。ゆえに、利用者は自身がこれから診断に移そうとする組織に最も適したテンプレートを選択することができる。
【0041】
本発明は、このようにテンプレートをテンプレート集合体の中から選択することができる点に特徴がある。また、選択されたテンプレートはあらかじめ診断項目間がその上位に位置する中項目で示されるプロジェクト管理組織における必須マネジメント事項を多面的に診断するスタイルを採用するために診断の欠落が生じないように構成されている。この必須マネジメント項目は、組織の種類によって一部異なる場合があるが、およそすべての種類の組織に対応した必須管理項目が組織診断テンプレートを構成し、選択可能となっている。
【0042】
「組織診断テンプレート選択部」は、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる機能を有する。組織診断テンプレートの選択は、目次型でディスプレイに表示され、階層構造をもって徐々にそのテンプレートの内容が認識可能なようにインターフェイスが構成される。階層構造の最下層は、その組織診断テンプレートの診断項目そのものである。選択はチェックボックス、プルダウンメニュー、ドロップダウンフォームなどによって選択されるように構成される。また選択の際には、過去の組織診断シートの構成を閲覧して参照することができるように構成されることが好ましい。過去の成功したプロジェクト管理組織の診断コンテンツを知ることによって診断の適格性を判断することが出来るからである。
【0043】
「組織診断シート登録部」は、選択された組織診断テンプレートを関連付けるべき情報と関連付けて組織診断シートとして登録する機能を有する。関連付けるべき情報は、診断タイミング(期初・期中・期末など、診断するタイミングの名称)、診断予定日、診断者が所属する組織、診断者、診断対象の組織などである。登録することによって、その組織診断シートの内容が確定する。
【0044】
「組織診断入力受付部」は、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける機能を有する。加えて、この組織診断入力受付部が、組織診断テンプレートの診断項目に対して選択肢の選択、所定範囲に定められた数値レベルの入力のいずれか一以上でなされるように構成された所定形式入力受付手段を有していてもいい。
【0045】
「評価ルール保持部」は、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する機能を有する。評価ルールは、例えば、評価項目の中の「1-1.PMO組織の設置」や「2-1.PMOプロセスの構築」や「3-3.プロジェクト・マネジメント」の領域は、他の領域と比べて重要性を高くすることであってもよい。
【0046】
「適正運用性評価部」は、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する機能を有する。
【0047】
適正運用評価部は、診断タイミング毎に、プロジェクト管理組織を組織診断テンプレートの大項目の単位で評価する大項目毎評価手段を有することが望ましい。
【0048】
また、本発明は、前記特徴に加えて、適正運用性評価部が、異なる組織診断シートに含まれるテンプレートが選択されて診断結果が入力された場合でも少なくとも一部の評価は共通の評価軸で評価する共通評価手段を有することが望ましい。
【0049】
以上が本システムの基本的な構成であるが、本システムは、さらに、「組織診断シート生成部」を備えていても良く、それが、選択された組織診断テンプレートに基づいてこれを含む組織診断シートを生成する機能を有していてもいい。組織診断シートが生成されることによってプロジェクトの診断に利用される組織診断テンプレートが基本的には確定する。この時点で組織診断テンプレートの選択は完了することになる。ただし、生成後に再びプロジェクト診断テンプレートの選択に戻ることが出来るように構成することも可能である。
【0050】
本システムは、さらに、「タイミング取得部」を備えていても良く、それが、登録された組織診断シートを利用してプロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを組織識別情報と関連付けて登録する機能を有していてもいい。この機能は、必須ではないものの、タイミングを入力することによって柔軟に判断をすることができる。プロジェクト管理組織の診断タイミングは、基本的に企業が採用する年度(期初、半期、期末など)に該当するタイミングで行うように構成される。
【0051】
任意に備えていてもいい「診断タイミング判断部」は、登録された診断タイミングが到来したか判断する機能を有する。
【0052】
<ハードウェア構成>
図2は本実施形態におけるハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成について、図を用いて説明する。
【0053】
この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット、CPU、不揮発性メモリ、メインメモリ、各種バス、BIOS、各種インターフェイス、リアルタイムクロック等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0054】
≪チップセット≫
「チップセット」は、コンピュータのマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインタフェースの側にサウスブリッジが設けられる。
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェース、メモリコントローラ、グラフィックインターフェースが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェイス(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェイス、USBインターフェイス、EthernetインターフェイスなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
【0055】
≪CPU≫
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUはコンピュータ内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェイスなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また、CPUに加えて、グラフィックインターフェイス(GPU)若しくはFPUによって、処理を行っても良い。
【0056】
≪不揮発性メモリ≫
(HDD)
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、及び磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェイスは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
【0057】
≪メインメモリ≫
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順にしたがってCPUがプログラムを実行する。
【0058】
≪オペレーティングシステム(OS)≫
オペレーティングシステムはコンピュータ上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウエアであるコンピュータ自身を管理するために用いられる。小型のコンピュータではオペレーティングシステムとしてファームウエアを用いることもある。
【0059】
≪BIOS≫
BIOSは、コンピュータのハードウエアを立上てオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的にはコンピュータの起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウエアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。
【0060】
以上については、他の実施形態でも同様である。
【0061】
図2に示すように、本発明は基本的に汎用コンピュータプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。インターフェイスには、ディスプレイインターフェイス、キーボード、通信バッファ等が考えられる。
【0062】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」とが保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0063】
<処理の流れ>
図3は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S0301)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S0302)と、診断タイミング取得ステップと(S0303)、組織識別情報取得ステップ(S0304)と、組織診断シート登録ステップ(S0305)と、組織診断入力受付ステップ(S0306)と、評価ルール保持ステップ(S0307)と、適正運用性評価ステップ(S0308)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。さらに加えて、組織診断シート生成ステップ、タイミング登録ステップ、診断タイミング判断ステップを有していても良くて、他の実施形態においても同様である。以下、各ステップにつき、説明する。
【0064】
「組織診断テンプレート保持ステップ」とは、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する段階である。
【0065】
「組織診断テンプレート選択ステップ」とは、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる段階である。
【0066】
「組織識別情報取得ステップ」とは、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する段階である。
【0067】
「組織診断シート登録ステップ」とは、選択された組織診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する段階である。
【0068】
「組織診断入力受付ステップ」とは、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける段階である。
【0069】
「評価ルール保持ステップ」とは、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する段階である。
【0070】
「適正運用性評価ステップ」とは、保持されている評価ルールと入力された診断結果とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する段階である。
【0071】
以上に加えて有していてもいい「組織診断シート生成ステップ」とは、選択された組織診断テンプレートに基づいてこれを含む組織診断シートを生成する段階である。
【0072】
「タイミング登録ステップ」とは、登録された組織診断シートを利用してプロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを組織識別情報と関連付けて登録する段階である。
【0073】
「診断タイミング判断ステップ」とは、登録された診断タイミングが到来したか判断する段階である。
【実施形態2】
【0074】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、診断シートに組織診断入力をする診断者を識別する診断者識別情報を組織診断シートと関連付けるために取得する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0075】
<機能的構成>
図4は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(0400)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(0401)と、組織診断テンプレート選択部(0402)と、組織診断シート登録部(0404)と、組織診断入力受付部(0407)、評価ルール保持部(0408)と、適正運用性評価部(0409)とを有し、さらに、
組織診断者識別情報取得部(0410)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0076】
「組織診断者識別情報取得部」とは、組織診断シートに組織診断入力をする診断者を識別する組織診断者識別情報を組織診断シートと関連付けるために取得する機能を有する。
【0077】
<ハードウェア構成>
図5は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0510)、CPU(0501)、不揮発性メモリ(0503)、メインメモリ(0504)、各種バス(0502a~0502e)、BIOS(0507)各種インターフェイス(0505、0506、0508)、リアルタイムクロック(0509)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0078】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0079】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、組織診断シートに組織診断入力をする診断者を識別する組織診断者識別情報を組織診断シートと関連付けるために取得する「組織診断者識別情報取得プログラム」を備えている。
【0080】
<処理の流れ>
図6は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。組織診断テンプレート保持ステップ(S0601)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S0602)と、
診断タイミング取得ステップ(S0603)と、組織識別情報取得ステップ(S060
4)と、組織診断者識別情報取得ステップ(S060
5)と、組織診断シート登録ステップ(S060
6)と、組織診断入力受付ステップ(S060
7)と、評価ルール保持ステップ(S060
8)と、適正運用性評価ステップ(S060
9)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断者識別情報取得ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0081】
「組織診断者識別情報取得ステップ」とは、組織診断シートに組織診断入力をする診断者を識別する組織診断者識別情報を組織診断シートと関連付けるために取得する段階である。
[実施形態3]
【実施形態3】
【0082】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、組織識別情報と関連付けられた複数の組織診断シートを保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0083】
<機能的構成>
図7は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(0700)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(0701)と、組織診断テンプレート選択部(0702)と、組織診断シート登録部(0703)と、組織診断入力受付部(0704)、評価ルール保持部(0705)と、適正運用性評価部(0706)とを有し、さらに、組織識別情報と関連付けられた複数の組織診断シートを保持する組織診断シート保持部(0707)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0084】
「組織診断シート保持部」とは、組織識別情報と関連付けられた複数の組織診断シートを保持する機能を有する。
【0085】
<ハードウェア構成>
図8は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0810)、CPU(0801)、不揮発性メモリ(0803)、メインメモリ(0804)、各種バス(0802a~0802e)、BIOS(0807)各種インターフェイス(0805、0806、0808)、リアルタイムクロック(0809)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0086】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0087】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、組織識別情報と関連付けられた複数の組織診断シートを保持する「組織診断シート保持プログラム」を備えている。
【0088】
<処理の流れ>
図9は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。組織診断テンプレート保持ステップ(S0
901)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S0
902)と、診断タイミング取得ステップ(S0
903)と、組織識別情報取得ステップ(S0
904)と、組織診断シート保持ステップ(S0
906)と、組織診断シート登録ステップ(S0
905)と、組織診断入力受付ステップ(S0
907)と、評価ルール保持ステップ(S0
908)と、適正運用性評価ステップ(S0
909)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断シート保持ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0089】
「組織診断シート保持ステップ」とは、組織識別情報と関連付けられた複数の組織診断シートを保持する段階である。
【実施形態4】
【0090】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、診断結果の入力を受け付けるタイミングとして、基本的に企業が採用する年度(期初、半期、期末など)に該当するタイミングのいずれか一以上を登録する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0091】
<機能的構成>
図10は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態の
プロジェクト管理組織診断DBシステム(1000)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(1001)と、組織診断テンプレート選択部(1002)と、組織診断シート登録部(1003)と、
組織診断入力受付部(1004)、評価ルール保持部(1005)と、適正運用性評価部(1006)とを有し、さらに、
診断タイミング
登録部(1007)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0092】
「診断タイミング登録部」とは、診断結果の入力を受け付けるタイミングとして、基本的に企業が採用する年度(期初、半期、期末など)に該当するタイミングのいずれか一以上を登録する機能を有する。
【0093】
<ハードウェア構成>
図11は、本実施形態における
プロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1110)、CPU(1101)、不揮発性メモリ(1103)、メインメモリ(1104)、各種バス(1102a~1102e)、BIOS(1107)各種インターフェイス(1105、1106、1108)、リアルタイムクロック(1109)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0094】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0095】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、診断結果の入力を受け付けるタイミングとして、基本的に企業が採用する年度(期初、半期、期末など)に該当するタイミングのいずれか一以上を登録する「診断タイミング登録プログラム」を備えている。
【0096】
<処理の流れ>
図12は、本実施形態における組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。組織診断テンプレート保持ステップ(S1201)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S1202)と、
診断タイミング登録ステップ(S1203)と、診断タイミング取得ステップ(S1204)と、組織識別情報取得ステップ(S1205)と、組織診断シート登録ステップ(S1206)と、
組織診断入力受付ステップ(S1207)と、評価ルール保持ステップ(S1208)と、適正運用性評価ステップ(S1209)とを有する計算機である組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、
診断タイミング登録ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0097】
「診断タイミング登録ステップ」とは、診断結果の入力を受け付けるタイミングとして、基本的に企業が採用する年度(期初、半期、期末など)に該当するタイミングのいずれか一以上を登録する段階である。
【実施形態5】
【0098】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果を組織識別情報と関連付けて保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0099】
<機能的構成>
図13は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(1300)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(1301)と、組織診断テンプレート選択部(1302)と、組織診断シート登録部(1303)と、組織診断入力受付部(1304)、評価ルール保持部(1305)と、適正運用性評価部(1306)とを有し、さらに、組織評価結果保持部(1307)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0100】
「組織評価結果保持部」とは、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果を組織識別情報と関連付けて保持する機能を有する。
【0101】
<ハードウェア構成>
図14は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1410)、CPU(1401)、不揮発性メモリ(1403)、メインメモリ(1404)、各種バス(1402a~1402e)、BIOS(1407)各種インターフェイス(1405、1406、1408)、リアルタイムクロック(1409)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0102】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0103】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果を組織識別情報と関連付けて保持する「組織評価結果保持プログラム」を備えている。
【0104】
<処理の流れ>
図15は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。組織診断テンプレート保持ステップ(S1501)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S1502)と、
診断タイミング取得ステップ(S1503)と、組織識別情報取得ステップ(S1504)と、組織診断シート登録ステップ(S1505)と、組織診断入力受付ステップ(S1506)と、評価ルール保持ステップ(S1507)と、適正運用性評価ステップ(S1508)と、組織評価結果保持ステップ(S1509)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織評価結果保持ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0105】
「組織評価結果保持ステップ」とは、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果を組織識別情報と関連付けて保持する段階である。
【実施形態6】
【0106】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果をキーとして他の組織評価結果を検索する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0107】
<機能的構成>
図16は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(1600)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(1601)と、組織診断テンプレート選択部(1602)と、組織診断シート登録部(1603)と、組織診断入力受付部(1604)、評価ルール保持部(1605)と、適正運用性評価部(1606)とを有し、さらに、評価依存組織情報検索部(1607)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0108】
「評価依存組織情報検索部」とは、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果をキーとして他の組織評価結果を検索する機能を有する。この機能は、ある組織評価結果とフェーズや規模や診断者などが共通している他の組織評価結果を探す機能である。
【0109】
<ハードウェア構成>
図17は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1710)、CPU(1701)、不揮発性メモリ(1703)、メインメモリ(1704)、各種バス(1702a~1702e)、BIOS(1707)各種インターフェイス(1705、1706、1708)、リアルタイムクロック(1709)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0110】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0111】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果をキーとして他の組織評価結果を検索する「評価依存組織情報検索プログラム」を備えている。
【0112】
<処理の流れ>
図18は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S1801)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S1802)と、
診断タイミング取得ステップ(S1803)と、組織識別情報取得ステップ(S1804)と、組織診断シート登録ステップ(S1805)と、組織診断入力受付ステップ(S1806)と、評価ルール保持ステップ(S1807)と、適正運用性評価ステップ(S1808)と、評価依存組織情報検索ステップ(S1809)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、評価依存組織情報検索ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0113】
「評価依存組織情報検索ステップ」とは、プロジェクト管理組織の適正運用性の評価結果をキーとして他の組織評価結果を検索する段階である。
【実施形態7】
【0114】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、保持されている組織診断シートを検索する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0115】
<機能的構成>
図19は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(1900)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(1901)と、組織診断テンプレート選択部(1902)と、組織診断シート登録部(1903)と、組織診断入力受付部(1904)、評価ルール保持部(1905)と、適正運用性評価部(1906)とを有し、さらに、組織診断シート検索部(1907)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0116】
「組織診断シート検索部」とは、保持されている組織診断シートを検索する機能を有する。この組織診断シート検索部は、組織診断者識別情報を検索キーとして組織診断シートを検索する診断者キー検索手段を有していても良い。また、組織診断入力を検索キーとして組織診断シートを検索する組織診断入力キー検索手段を有していても良い。
【0117】
<ハードウェア構成>
図20は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2010)、CPU(2001)、不揮発性メモリ(2003)、メインメモリ(2004)、各種バス(2002a~2002e)、BIOS(2007)各種インターフェイス(2005、2006、2008)、リアルタイムクロック(2009)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0118】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0119】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、保持されている組織診断シートを検索する「組織診断シート検索プログラム」を備えている。
【0120】
<処理の流れ>
図21は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S2101)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S2102)と、
診断タイミング取得ステップ(S2103)と、組織識別情報取得ステップ(S2104)と、組織診断シート登録ステップ(S2105)と、組織診断シート検索ステップ(S2106)と、組織診断入力受付ステップ(S2107)と、評価ルール保持ステップ(S2108)と、適正運用性評価ステップ(S2109)と、を有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断シート検索ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0121】
「組織診断シート検索ステップ」とは、保持されている組織診断シートを検索する段階である。
【実施形態8】
【0122】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、組織診断シートを比較する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0123】
<機能的構成>
図22は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(2200)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(2201)と、組織診断テンプレート選択部(2202)と、組織診断シート登録部(2203)と、組織診断入力受付部(2204)、評価ルール保持部(2205)と、適正運用性評価部(2206)とを有し、さらに、組織診断シート比較部(2207)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0124】
「組織診断シート比較部」とは、組織診断シートを比較する機能を有する。この組織診断シート比較部は、組織診断入力のある組織診断シートを比較する組織診断入力済組織診断シート比較手段を有していても良い。例えば、複数の組織診断者間で組織診断入力のある異なる組織診断シートを比較する診断者間組織診断シート比較手段を有していても良い。また、組織診断入力済みの複数の組織診断シート間で同じ知識エリア、同じ組織管理種別、同じ診断項目のいずれか一以上で組織診断シートを比較する共通項目組織診断シート比較手段を有していても良い。また、複数の診断シートの組織診断入力の平均値を用いて比較結果を出力する平均比較出力器を有していても良い。
また、組織診断シート比較部は、蓄積済みの複数の組織診断の診断実績情報に基づいて、業界ごと、業種ごと、又はプロジェクトの種類ごとの平均値を算出し、ハイレベル目標値、標準目標値、及び最低目標値にレベル分けされた目標値を設定する組織診断シート比較手段を有していても良い。
【0125】
<ハードウェア構成>
図23は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2310)、CPU(2301)、不揮発性メモリ(2303)、メインメモリ(2304)、各種バス(2302a~2302e)、BIOS(2307)各種インターフェイス(2305、2306、2308)、リアルタイムクロック(2309)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0126】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0127】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、組織診断シートを比較する「組織診断シート比較プログラム」を備えている。
【0128】
<処理の流れ>
図24は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S2401)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S2402)と、
診断タイミング取得ステップ(S2403)と、組織識別情報取得ステップ(S2404)と、組織診断シート登録ステップ(S2405)と、組織診断シート比較ステップ(S2406)と、組織診断入力受付ステップ(S2407)と、評価ルール保持ステップ(S2408)と、適正運用性評価ステップ(S2409)と、とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断シート比較ステップを除
【0129】
「組織診断シート比較ステップ」とは、組織診断シートを比較する段階である。
【実施形態9】
【0130】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、組織診断入力の入力状況を取得する機能と、取得した組織診断入力状況を出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0131】
<機能的構成>
図25は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(2500)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(2501)と、組織診断テンプレート選択部(2502)と、組織診断シート登録部(2503)と、組織診断入力受付部(2504)、評価ルール保持部(2505)と、適正運用性評価部(2506)とを有し、さらに、組織診断入力状況取得部(2507)と、組織診断入力状況出力部(2508)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0132】
「組織診断入力状況取得部」とは、組織診断入力の入力状況を取得する機能を有する。
【0133】
「組織診断入力状況出力部」とは、取得した組織診断入力状況を出力する機能を有する。
【0134】
<ハードウェア構成>
図26は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2610)、CPU(2601)、不揮発性メモリ(2603)、メインメモリ(2604)、各種バス(2602a~2602e)、BIOS(2607)各種インターフェイス(2605、2606、2608)、リアルタイムクロック(2609)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0135】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0136】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、組織診断入力の入力状況を取得する「組織診断入力状況取得プログラム」と、取得した組織診断入力状況を出力する「組織診断入力状況出力プログラム」を備えている。
【0137】
<処理の流れ>
図27は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S2701)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S2702)と、
診断タイミング取得ステップ(S2703)と、組織識別情報取得ステップ(S2704)と、組織診断シート登録ステップ(S2705)と、組織診断入力受付ステップ(S2706)と、組織診断入力状況取得ステップ(S2707)と、組織診断入力状況出力ステップ(S2708)と、評価ルール保持ステップ(S2709)と、適正運用性評価ステップ(S2710)とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断入力状況取得ステップと組織診断入力状況出力ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0138】
「組織診断入力状況取得ステップ」とは、組織診断入力の入力状況を取得する段階である。
【0139】
「組織診断入力状況出力ステップ」とは、取得した組織診断入力状況を出力する段階である。
【実施形態10】
【0140】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、組織診断テンプレート保持部に保持されている組織診断テンプレートを検索する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0141】
<機能的構成>
図28は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(2800)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(2801)と、組織診断テンプレート選択部(2802)と、組織診断シート登録部(2803)と、組織診断入力受付部(2804)、評価ルール保持部(2805)と、適正運用性評価部(2806)とを有し、さらに、
組織診断テンプレート検索部(2807)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0142】
「組織診断テンプレート検索部」とは、組織診断テンプレート保持部に保持されている組織診断テンプレートを検索する機能を有する。
【0143】
<ハードウェア構成>
図29は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2910)、CPU(2901)、不揮発性メモリ(2903)、メインメモリ(2904)、各種バス(2902a~2902e)、BIOS(2907)各種インターフェイス(2905、2906、2908)、リアルタイムクロック(2909)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0144】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0145】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、診断テンプレート保持部に保持されている診断テンプレートを検索する「診断テンプレート検索プログラム」を備えている。
【0146】
<処理の流れ>
図30は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S3001)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S3002)と、
診断タイミング取得ステップ(S3003)と、組織識別情報取得ステップ(S3004)と、組織診断シート登録ステップ(S3005)と、診断テンプレート検索ステップ(S3006)と、組織診断入力受付ステップ(S3007)と、評価ルール保持ステップ(S3008)と、適正運用性評価ステップ(S3009)と、とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、診断テンプレート検索ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0147】
「診断テンプレート検索ステップ」とは、診断テンプレート保持部に保持されている診断テンプレートを検索する段階である。
【実施形態11】
【0148】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、組織診断テンプレートを管理する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0149】
<機能的構成>
図31は、本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理組織診断DBシステム(3100)は、実施形態1と同じく組織診断テンプレート保持部(3101)と、組織診断テンプレート選択部(3102)と、組織診断シート登録部(3103)と、組織診断入力受付部(3104)、評価ルール保持部(3105)と、適正運用性評価部(3106)とを有し、さらに、組織診断テンプレート管理部(3107)を有している点に特徴がある。既に説明済みの機能を除いて説明を行う。
【0150】
「組織診断テンプレート管理部」とは、組織診断テンプレートを管理する機能を有する。
【0151】
<ハードウェア構成>
図32は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(3210)、CPU(3201)、不揮発性メモリ(3203)、メインメモリ(3204)、各種バス(3202a~3202e)、BIOS(3207)各種インターフェイス(3205、3206、3208)、リアルタイムクロック(3209)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0152】
ここに「主メモリ」は、各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0153】
この図にあるように、プロジェクト管理組織の適正運用性をチェックするための予め定められた文章による診断文からなる複数の組織診断テンプレートを保持する「組織診断テンプレート保持プログラム」と、利用者に運営しているプロジェクト管理組織の適正運用性をチェックさせるための組織診断テンプレートを選択させる「組織診断テンプレート選択プログラム」と、プロジェクト管理組織の診断をするタイミングである診断タイミングを後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「診断タイミング取得プログラム」と、診断する組織の識別情報である組織識別情報を後述する組織診断シートと関連付けるために取得する「組織識別情報取得プログラム」と、選択された診断テンプレートを含む組織診断シートを関連付けるべき情報と関連付けて登録する「組織診断シート登録プログラム」と、組織診断シートの診断項目ごとにプロジェクト管理組織が適正に運用されているかを判断するための入力である組織診断入力を受け付ける「組織診断入力受付プログラム」と、受け付けた組織診断入力を評価する評価ルールを保持する「評価ルール保持プログラム」と、保持されている評価ルールと入力された組織診断入力とに基づいてそのプロジェクト管理組織の適正運用性を評価する「適正運用性評価プログラム」と、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイス(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。さらに、実施形態1に加えて、組織診断テンプレートを管理する「組織診断テンプレート管理プログラム」を備えている。
【0154】
<処理の流れ>
図33は、本実施形態におけるプロジェクト管理組織診断DBシステムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては、組織診断テンプレート保持ステップ(S3301)と、組織診断テンプレート管理ステップ(S3302)と、組織診断テンプレート選択ステップ(S3303)と、
診断タイミング取得ステップ(S3304)と、組織識別情報取得ステップ(S3305)と、組織診断シート登録ステップ(S3306)と、組織診断入力受付ステップ(S3307)と、評価ルール保持ステップ(S3308)と、適正運用性評価ステップ(S3309)と、とを有する計算機であるプロジェクト管理組織診断DBシステムの動作方法である。なお、このうち、組織診断テンプレート管理ステップを除く各ステップは、実施形態1と同様である。
【0155】
「組織診断テンプレート管理ステップ」とは、組織診断テンプレートを管理する段階である。この管理では、利用者自身が画面から組織診断テンプレートのデータをダウンロードし、修正してアップロードすることができる。また、リモートで組織診断テンプレートを再インストールや追加インストールすることができる。
【実施形態12】
【0156】
本実施形態は、前記説明した実施形態に加えて、プロジェクト管理組織の適性運用性の評価値を向上させるために有効な改善策を出力する機能部をさらに備えるという特徴を有するプロジェクト管理組織診断DBシステムを提供する。
【0157】
なお、
図34に示すように、診断文からなる複数の診断項目は、「組織管理」、「プロセス管理」、「パフォーマンス管理」、「ナレッジ管理」及び「PM(プロジェクト・マネージャー)育成管理」のいずれかの領域に属する。
<組織診断テンプレートの具体例>
【0158】
図35に、プロジェクト・マネジメントを支援する組織の役割と責任を明確化した文書が存在しているかを利用者に回答させる診断文を示す。
図35では、「個別のプロジェクトに対する
組織・マネジメントプロセスの導入や、
組織・マネジメント支援を行う組織が設置されていますか?」という診断文が記載されている。
【0159】
また、組織診断テンプレートは、関係者への情報共有ができているか、関係者との合意形成ができているか、又は関係者との意思統一ができているかを利用者に回答させる診断文を含んでいてもよい。具体的には、「プロジェクトの主要な関係者にプロジェクト計画書の内容を説明し、合意を得られていますか?」という診断文であってもよい。
【0160】
また、組織診断テンプレートは、上位組織と即時的に情報を共有すべき課題についての基準を明確にしているか、定量的な管理をしているか、又は課題に対応する部署と計画を明確にしているかを利用者に回答させる診断文を含んでいてもよい。
具体的には、「チームからプロジェクト、プロジェクトからステアリングコミッティなど、重要課題を上位層に共有・連絡するための基準は明確ですか?」という診断文であってもよい。
【符号の説明】
【0161】
CPU: 0201
システムバス:0202
不揮発性メモリ:0203
メインメモリ: 0204