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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-19
(45)【発行日】2025-03-28
(54)【発明の名称】非アクティブ状態におけるデータ伝送
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20250321BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20250321BHJP
   H04W 72/115 20230101ALI20250321BHJP
   H04W 74/08 20240101ALI20250321BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W24/08
H04W72/115
H04W74/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023505926
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 CN2020106179
(87)【国際公開番号】W WO2022021316
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ジャンミン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ヘ
(72)【発明者】
【氏名】チウ, ジホン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-146645(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0270871(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0045669(US,A1)
【文献】特開2014-171007(JP,A)
【文献】特開2017-143466(JP,A)
【文献】特開2008-054102(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0242962(US,A1)
【文献】CMCC,Presentation of Specification to TSG: TS 38.314, Version 1.0.0,3GPP TSG RAN #88e RP-200785,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_88e/Docs/RP-200785.zip>,2020年06月22日
【文献】ZTE Corporation,Work Item on NR smalldata transmissions in INACTIVE state,3GPP TSG RAN #88e RP-201305,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_88e/Docs/RP-201305.zip>,2020年07月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末が、前記端末が非アクティブ状態にある間にネットワークノードとのデータ伝送を実行することであって、前記非アクティブ状態において前記データ伝送が開始すると、前記端末は、非アクティブデータ伝送タイマを開始する、ことと、
前記非アクティブデータ伝送タイマが満了すると、前記端末が、前記端末が前記非アクティブ状態にある間に前記ネットワークノードとの前記データ伝送の失敗を決定することと、
前記端末が、前記ネットワークノードとの前記データ伝送の前記失敗に関する情報の組を記憶することであって、前記情報の組は、前記非アクティブデータ伝送タイマの満了を示す(1)前記データ伝送の前記失敗に関する失敗原因を含む、ことと、
前記端末が前記ネットワークノードに接続されている接続状態に前記端末が移行することに応答して、前記端末が、前記データ伝送の前記失敗に関する前記情報の組を前記ネットワークノードに伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
記失敗原因は、無線リンク制御(RLC)再伝送の最大数、t310タイマの満了、ビーム失敗回復失敗、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態における前記データ伝送のランダムアクセス目的を伴うランダムアクセス失敗、構成されたグラント(CG)ベースの失敗、カバレッジ外失敗、t319タイマの満了CG応答チェックタイマの満了のうちのいずれかをさらにみ、
前記データ伝送の前記失敗に関する前記情報の組は、
(2)前記端末または前記ネットワークノードが前記データ伝送をトリガしたかどうかの指示
(3)バッファされたデータサイズに関する閾値および現在のバッファされたデータサイズのうちのいずれかであって、前記閾値は、端末ごと、データ無線ベアラ(DRB)ごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであり、前記バッファされたデータサイズは、端末ごと、DRBごと、論理チャネルごと、または、論理チャネルグループごとである、バッファされたデータサイズに関する閾値および現在のバッファされたデータサイズのうちのいずれか、
(4)トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、選択された解決策に関連する情報のうちのいずれか、
(5)無線リソースのステータス、前記データ伝送のための構成された無線リソースの情報、前記データ伝送のための選択された無線リソースの情報、継続中のデータサービスタイプの情報、RLCのステータスのうちのいずれか、
(6)構成されたエリア範囲、前記端末が解放メッセージを前記ネットワークノードから受信することに応答して前記端末がデータをバッファしたことの指示、非アクティブ状態におけるバッファステータス報告(BSR)またはデータ伝送要求が前記ネットワークノードに送信されたかどうかの指示、データがMsg3またはMsgAに含まれて前記ネットワークノードに送信されたかどうかの指示、フォールバックアクションの情報、構成されたフォールバックトリガ条件の情報、ビーム管理に関する情報のうちのいずれか、または、
(7)どちらが先に来るかに従ってランダムアクセスチャネルリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされるかどうかの指示およびCG応答チェックタイマに関する構成される値のうちのいずれか
のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データ伝送の前記失敗に関する前記情報の組は、前記端末によって、接続確立失敗(CEF)報告、無線リンク失敗(RLF)報告、ランダムアクセス報告のうちのいずれかの中に記憶される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データ伝送の前記失敗に関する前記情報の組は、非アクティブデータ伝送失敗報告応答メッセージにおいて前記ネットワークノードに送信される非アクティブデータ伝送失敗報告に含まれている、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記端末が、非アクティブデータ伝送失敗報告利用可能指示を前記ネットワークノードに伝送することであって、前記非アクティブデータ伝送失敗報告利用可能指示は、RRCResumeCompleteメッセージ、RRCReestablishmentCompleteメッセージ、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、または、RRCSetupCompleteメッセージのうちのいずれかに含まれる、ことと、
前記非アクティブデータ伝送失敗報告利用可能指示を伝送することに応答して、前記端末が、前記ネットワークノードから非アクティブデータ伝送失敗報告要求を受信することであって、前記非アクティブデータ伝送失敗報告要求は、UE情報Requestメッセージに含まれている、ことと、
前記非アクティブデータ伝送失敗報告要求を受信することに応答して、前記端末が、非アクティブデータ伝送失敗報告応答を前記ネットワークノードに伝送することであって、前記非アクティブデータ伝送失敗報告応答は、UE情報Responseメッセージに含まれている、ことと
をさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、前記端末が、前記データ伝送に関連する第1の統計を導出することをさらに含み、
前記統計は、前記端末に関するアップリンクデータスループット、前記端末に関するダウンリンクデータスループット、前記端末に関するアップリンクUuインターフェース遅延、前記端末に関するダウンリンクUuインターフェース遅延、5G QoS識別子(5QI)に関するアップリンクデータスループット、前記5QIに関するダウンリンクデータスループット、前記5QIに関するアップリンクUuインターフェース遅延、前記5QIに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のうちのいずれかを含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークノードは、第2の統計を導出するように構成されており、
前記第2の統計は、セルに関するアップリンクデータスループット、前記セルに関するダウンリンクデータスループット、前記セルに関するアップリンクUuインターフェース遅延、前記セルに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークノードは、前記第1の統計および/または前記第2の統計に基づいて、前記データ伝送が前記端末のために可能にされるかどうか、前記5QIに関連する前記第1の統計に基づいて、RRC非アクティブ状態における前記データ伝送がデータサービスタイプまたはサービスの質(QoS)フローのために可能にされるかどうか、前記第2の統計に基づいて、前記RRC非アクティブ状態における前記データ伝送がセルのために可能にされるかどうかのうちのいずれかを決定するように構成されている、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワークノードへの前記データ伝送は、前記端末によって最初に検出されたランダムアクセスチャネル(RACH)リソースまたは構成されたグラント(CG)リソースを使用することを含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、前記端末が、前記ネットワークノードへの前記データ伝送に応答して、CG応答チェックタイマを開始することをさらに含み、
前記CG応答チェックタイマは、前記ネットワークノードからフィードバックを受信すると、停止され、前記端末は、前記CG応答チェックタイマの満了に応答して、前記ネットワークノードへの前記データ伝送を失敗した伝送として決定するように構成されている、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、前記端末が、前記端末が非アクティブ状態にあり、かつ、前記端末が前記ネットワークノードのカバレッジ外にあり、かつ、前記端末が前記データ伝送を開始すべきとき、カバレッジ外タイマを開始することをさらに含み、
前記端末は、前記カバレッジ外タイマが満了することに先立って前記端末が前記ネットワークノードのカバレッジ内にあることを決定することに応答して、前記データ伝送を開始する、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記端末が前記ネットワークノードのカバレッジ外にあり、かつ、前記データ伝送が継続中であり、かつ、前記非アクティブデータ伝送タイマの残り時間がカバレッジ外タイマの値未満であることを決定することに応答して、前記端末が、非アクティブデータ伝送タイマを前記カバレッジ外タイマの前記値にリセットすることをさらに含む、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、前記端末が、前記ネットワークノードから更新されたデータ伝送構成を受信することをさらに含み、
前記ネットワークノードからの前記更新されたデータ伝送構成は、バッファされたデータサイズに関する閾値、トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、前記データ伝送のための構成された無線リソースの情報、非アクティブ状態にあるときRLCが解放されることが可能にされるかどうかの指示、構成されたエリア範囲、最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される持続時間、CGベースまたはRACHベースの解決策を使用することを決定するための閾値、RRC非アクティブ状態における前記データ伝送中、ビーム変化問題に対処するための構成されたサウンディング基準信号(SRS)リソース、CG応答チェックタイマの値、前記RRC非アクティブ状態における前記データ伝送が可能にされるかどうかの指示、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされる
かどうかの指示のうちのいずれかを含む、請求項1~12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
無線通信のための装置であって、前記装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、請求項1~13のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項15】
コードが記憶されている非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1~13のいずれかに記載の方法を実行することを前記プロセッサに行わせる、非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、概して、無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術は、世界をますます接続およびネットワーク化された社会に変化させている。モバイル通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性のさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイス費用、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。より高質のサービスを提供する新しい方法を含む種々の技術が、議論されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本書は、デジタル無線通信に関連する方法、システム、およびデバイスを開示し、より具体的に、非アクティブ状態におけるデータ伝送に関連する技法を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの例示的側面では、データ通信のための方法が、開示される。方法は、端末によって、端末が非アクティブ状態にある間にネットワークノードとのデータ伝送が失敗したことを識別することを含む。方法は、端末がネットワークノードに接続された接続状態に端末が移行することに応答して、端末によって、データ伝送の失敗に関連する情報の組をネットワークノードに伝送することも含む。
【0005】
別の例示的側面では、プロセッサを備えている無線通信装置が、開示される。プロセッサは、本明細書に説明される方法を実装するように構成される。
【0006】
また別の例示的側面では、本明細書に説明される種々の技法は、プロセッサ実行可能コードとして具現化され、コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体上に記憶され得る。
【0007】
1つ以上の実装の詳細が、付随の添付書類、図面、および下記の説明に記載される。他の特徴が、説明および図面から、および付記から明白であろう。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
端末によって、前記端末が非アクティブ状態にある間にネットワークノードとのデータ伝送が失敗したことを識別することと、
前記端末が前記ネットワークノードに接続された接続状態に前記端末が移行することに応答して、前記端末によって、前記データ伝送の失敗に関連する情報の組をネットワークノードに伝送することと
を含む、方法。
(項目2)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、前記データ伝送の失敗に関する失敗原因を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記失敗原因は、無線リンク制御(RLC)再伝送の最大数、t310タイマの満了、ビーム失敗回復失敗、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態における前記データ伝送のランダムアクセス目的を伴うランダムアクセス失敗、構成されたグラント(CG)ベースの失敗、カバレッジ外失敗、t319タイマの満了、非アクティブデータ伝送タイマの満了、およびCG応答チェックタイマの満了のうちのいずれかを含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、前記端末または前記ネットワークノードが前記データ伝送をトリガしたかどうかの指示を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、バッファされたデータサイズに関する閾値、および現在のバッファされたデータサイズのうちのいずれかを含み、前記閾値は、端末ごと、データ無線ベアラ(DRB)ごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであり、前記バッファされたデータサイズは、端末ごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとである、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、および選択された解決策に関連する情報のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、無線リソースのステータス、前記データ伝送のための構成された無線リソースの情報、前記データ伝送のための選択された無線リソースの情報、継続中のデータサービスタイプの情報、およびRLCのステータスのうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、構成されたエリア範囲、前記端末が解放メッセージを前記ネットワークノードから受信することに応答して前記端末がデータをバッファしたことの指示、非アクティブ状態におけるバッファステータス報告(BSR)またはデータ伝送要求が前記ネットワークノードに送信されたかどうかの指示、データがMsg3またはMsgAに含まれて前記ネットワークノードに送信されたかどうかの指示、フォールバックアクションの情報、構成されたフォールバックトリガ条件の情報、およびビーム管理に関する情報のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、どちらが先に来るかに従ってランダムアクセスチャネルリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされるかどうかの指示、およびCG応答チェックタイマに関する構成される値のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、前記端末によって、接続確立失敗(CEF)報告、無線リンク失敗(RLF)報告、およびランダムアクセス報告のうちのいずれかの中に記憶される、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組を前記ネットワークノードに伝送することに応答して、前記端末によって、前記ネットワークノードから更新されたデータ伝送構成を受信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記データ伝送の失敗に関連する前記情報の組は、IDTF報告応答メッセージにおいて前記ネットワークノードに送信される非アクティブデータ伝送失敗(IDTF)報告に含まれる、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記端末によって、IDTF報告利用可能指示を前記ネットワークノードに伝送することをさらに含み、前記IDTF報告利用可能指示は、RRCResumeCompleteメッセージ、RRCReestablishmentCompleteメッセージ、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、またはRRCSetupCompleteメッセージのうちのいずれかに含まれる、項目1および12のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記IDTF報告利用可能指示の伝送に応答して、前記端末によって、前記ネットワークノードからIDTF報告要求を受信することであって、前記IDTF報告要求は、UE情報Requestメッセージに含まれる、ことと、
前記IDTF報告要求の受信に応答して、前記端末によって、前記ネットワークノードにIDTF報告応答を伝送することであって、前記IDTF報告応答は、UE情報Responseメッセージに含まれる、ことと
をさらに含む、項目1、12、および13のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記端末によって、前記データ伝送に関連する第1の統計を導出することをさらに含み、前記統計は、前記端末に関するアップリンクデータスループット、前記端末に関するダウンリンクデータスループット、前記端末に関するアップリンクUuインターフェース遅延、前記端末に関するダウンリンクUuインターフェース遅延、5G QoS識別子(5QI)に関するアップリンクデータスループット、前記5QIに関するダウンリンクデータスループット、前記5QIに関するアップリンクUuインターフェース遅延、および前記5QIに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記ネットワークノードは、第2の統計を導出するように構成され、前記第2の統計は、セルに関するアップリンクデータスループット、前記セルに関するダウンリンクデータスループット、前記セルに関するアップリンクUuインターフェース遅延、および前記セルに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のうちのいずれかを含む、項目1および15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記ネットワークノードは、前記第1の統計および/または前記第2の統計に基づいて、前記データ伝送が前記端末のために可能にされるかどうか、前記5QIに関連する前記第1の統計に基づいて、RRC非アクティブ状態における前記データ伝送がデータサービスタイプまたはサービスの質(QoS)フローのために可能にされるかどうか、および前記第2の統計に基づいて、前記RRC非アクティブ状態における前記データ伝送がセルのために可能にされるかどうかのうちのいずれかを決定するように構成されている、項目1、15、および16いずれかに記載の方法。
(項目18)
前記ネットワークノードへの前記データ伝送は、前記端末によって最初に検出されたランダムアクセスチャネル(RACH)リソースまたは構成されたグラント(CG)リソースを使用することを含む、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記端末によって、前記ネットワークノードへの前記データ伝送に応答して、CG応答チェックタイマを開始することをさらに含み、前記CG応答チェックタイマは、前記ネットワークノードからフィードバックを受信すると、停止され、前記端末は、前記CG応答チェックタイマの満了に応答して、前記ネットワークノードへの前記データ伝送を失敗した伝送として決定するように構成されている、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記端末によって、前記端末が非アクティブ状態にあり、前記ネットワークノードのカバレッジ外にあり、前記端末が前記データ伝送を開始すべきとき、カバレッジ外タイマを開始することをさらに含み、前記端末は、前記カバレッジ外タイマが満了することに先立って前記端末が前記ネットワークノードのカバレッジ内にあることの決定に応答して、前記データ伝送を開始する、項目1に記載の方法。
(項目21)
前記端末が前記ネットワークノードのカバレッジ外にあり、前記データ伝送が継続中であり、前記非アクティブデータ伝送タイマの残り時間が前記カバレッジ外タイマの値未満であることの決定に応答して、前記端末によって、非アクティブデータ伝送タイマをカバレッジ外タイマの値にリセットすることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目22)
前記ネットワークノードからの前記更新されたデータ伝送構成は、バッファされたデータサイズに関する閾値、トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、前記データ伝送のための構成された無線リソースの情報、非アクティブ状態にあるときRLCが解放されることが可能にされるかどうかの指示、構成されたエリア範囲、最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される持続時間、CGベースまたはRACHベースの解決策を使用することを決定するための閾値、RRC非アクティブ状態における前記データ伝送中、ビーム変化問題に対処するための構成されたサウンディング基準信号(SRS)リソース、CG応答チェックタイマの値、前記RRC非アクティブ状態における前記データ伝送が可能にされるかどうかの指示、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされるかどうかの指示のうちのいずれかを含む、項目11に記載の方法。
(項目23)
プロセッサを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、項目1-22のいずれかに記載の方法を行うように構成されている、装置。
(項目24)
コードを記憶している非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-22のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、例示的5Gネットワークアーキテクチャの例証である。
【0009】
図2図2は、例示的非アクティブデータ伝送失敗情報報告プロセスのシグナリングプロセスを図示する。
【0010】
図3図3は、例示的IDTF報告プロセスのシグナリングプロセスである。
【0011】
図4図4は、例示的統計報告プロセスを処理するためのシグナリングである。
【0012】
図5図5は、nIDを報告するための例示的プロセスのシグナリングプロセスである。
【0013】
図6図6は、非アクティブ状態におけるデータ伝送のための例示的方法のブロック図を図示する。
【0014】
図7図7は、本技術の1つ以上の実施形態による技法が適用され得る無線通信システムの例を示す。
【0015】
図8図8は、ハードウェアプラットフォームの一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
新しい世代の無線通信、すなわち、5G新規無線(NR)通信の開発は、高まるネットワーク需要の要件を満たすための持続的なモバイルブロードバンド発展プロセスの一部である。NRは、より多くのユーザが同時に接続されることを可能にするために、より大きいスループットを提供するであろう。エネルギー消費、デバイス費用、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。
【0017】
本実施形態は、非アクティブ状態におけるデータ伝送の最適化に関連し得る。非アクティブ状態におけるデータ伝送を最適化する方法は、非アクティブ状態におけるデータ伝送を実施するとき、例えば、不必要なシグナリングオーバーヘッドおよび電力消費を回避するためであることができる。
【0018】
図1は、例示的5Gネットワークアーキテクチャ100の例証である。図1に示されるように、第5世代(5G)ネットワークアーキテクチャは、5Gコアネットワーク(5GC)と、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)とを含み得る。5GCは、アクセスモビリティ機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、およびユーザプレーン機能(UPF)のうちのいずれかを含み得る。NG-RANは、進化型4G基地局(ng-eNB)、5G基地局(gNB)等の異なる無線アクセス技術(RAT)を伴う基地局を含み得る。NG-RAN基地局は、NGインターフェースを通して、5GCに接続され得、複数のNG-RAN基地局は、Xnインターフェースを通して接続され得る。
【0019】
RRC_INACTIVE状態が、効率的状態を提供するために導入されている。そのような状態におけるUEは、RRC_CONNECTED状態より低い電力消費を提供することができ、RRC_IDLE状態より短い制御プレーン待ち時間でRRC_CONNECTED状態に移行することができる。
【0020】
しかしながら、RRC_INACTIVE状態におけるUEに関して、状態移行を伴わないデータ伝送は、現在の規格においてサポートされないこともあるので、UEが伝送すべきデータを有する度に、UEは、RRC_CONNECTED状態に最初に入り、次いで、データ伝送を開始する必要があり得る。これは、データパケットが、小さく、頻繁ではない場合、問題になり得、UEは、データパケットがあまり頻繁ではないので、RRC_CONNECTED状態にないこともあるが、UEは、データのサイズにかかわらず、RRC_CONNECTED状態に回復され、続いて、データ伝送のために非アクティブ状態に解放される必要があり得る。これは、不必要なシグナリングオーバーヘッドおよび電力消費をもたらし得、特に、データ頻度が、わずかではないが、RRC_CONNECTED状態に移行すべきと考えるほど頻繁ではない場合、深刻であり得る。
【0021】
NRにおける非アクティブ状態でのスモールデータ伝送の成功要因は、ランダムアクセスチャネル(RACH)ベースおよび構成されたグラントタイプ-1(CG)ベースの方法を含み得る。
(システム概要)
【0022】
本実施形態は、非アクティブ状態におけるデータ伝送を最適化することに関連する。非アクティブデータ伝送の開始時、または非アクティブデータ伝送中、失敗がUEによって検出されると、種々の情報タイプが、UEによって記憶され、UEが接続状態に移行した後、ネットワークノードに報告されることができる。非アクティブ状態は、例えば、本明細書の5G例に関して説明されるRRC_INACTIVE状態であり得る。
【0023】
情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む非アクティブデータ伝送に関する失敗原因を含むことができる:rlc-MaxNumRetx(RLC再伝送の最大数)、t310-Expiry、beamFailureRecoveryFailure、非アクティブデータ伝送のraPurposeを伴うrandomAccessProblem、CGベースの伝送失敗、OOC(カバレッジ外)に起因する失敗、T319タイマの満了、非アクティブデータ伝送タイマの満了(非アクティブデータ伝送を開始すると開始し、ネットワークから解放メッセージを受信すると、または満了すると、停止する)、CG応答チェックタイマの満了(CGベースの非アクティブデータ伝送を開始すると開始し、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックをネットワークから受信すると、または満了すると、停止する)。
【0024】
情報は、非アクティブデータ伝送をトリガした対象(UEまたはネットワーク)を示すための指示も含むことができる。
【0025】
情報は、バッファされたデータサイズに関する閾値も含むことができ(非アクティブデータ伝送は、バッファされたデータサイズが、<または≦閾値であるとき、可能にされる)、閾値は、UEごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであることができる。
【0026】
情報は、トレラント時間に関する閾値も含むことができる(非アクティブデータ伝送は、継続中のデータサービスタイプのトレラント時間が>または≧閾値であるとき、可能にされる)。
【0027】
情報は、現在のバッファされたデータサイズも含むことができ、現在のバッファされたデータサイズは、UEごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであることができる。
【0028】
情報は、サポートされる解決策の情報(例えば、非アクティブデータ伝送がサポートされるかどうか、CGベースの解決策がサポートされるかどうか、CFRA(競合のないランダムアクセス)ベースの解決策がサポートされるかどうか、RACHベースの解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わる解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わらない解決策がサポートされるかどうか)も含むことができ、サポートされる解決策の情報は、UEごと、DRBごと、論理チャネルごと、論理チャネルグループごと、QoSフローごと、またはPDUセッションごとであることができる。
【0029】
情報は、選択された解決策の情報も含むことができる(例えば、CGベースの解決策が選択される、CFRAベースの解決策が選択される、RACHベースの解決策が選択される、RRCが関わる解決策が選択される、RRCが関わらない解決策が選択される)。
【0030】
情報は、無線リソースのステータス(例えば、CGリソースが有効であるかどうか、CFRAリソースが有効であるかどうか、より大きいTB(トランスポートブロック)サイズを伴うRACHリソースが有効であるかどうか、TA(タイミングアドバンス)が有効であるかどうか)も含むことができる。
【0031】
情報は、非アクティブデータ伝送に関する構成された無線リソース(すなわち、有効無線リソース)の情報も含むことができる:RACHベースの解決策に関して、構成された別個のPRACH(物理ランダムアクセスチャネル)リソースプール、別個のMsgA PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)リソースプール、Msg2/MsgB受信のための別個のCORESET(制御リソースセット)/検索空間;構成されたCFRAリソースCGベースの解決策に関して、構成されたPUSCH CGリソース、DL伝送のための構成、ビーム管理のための構成、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)/SRS(サウンディング基準信号)のための構成されたリソース、構成されたTA有効性チェックタイマ、構成されたCG構成の複数の組。
【0032】
情報は、非アクティブデータ伝送のための選択された無線リソースの情報も含むことができる:選択されたCG構成の組。
【0033】
情報は、継続中のデータサービスタイプの情報(例えば、5QI、DRB ID、論理チャネルID、論理チャネルグループID、QoSフローID、PDUセッションID)も含むことができる。
【0034】
情報は、RLCのステータス、すなわち、RLCが解放されるかどうかを含むことができる(非アクティブ状態にあるとき、RLCは、一時停止され得るか、または解放され得る)。
【0035】
情報は、構成されたエリア範囲(その中で、非アクティブデータ伝送が、可能にされる)を含むことができ、エリア範囲は、全てのUEまたは特定のUEに関するものであることができる。
【0036】
情報は、UEが解放メッセージをNW(ネットワーク)から受信したとき、UEがバッファされたデータを有していることを示すための指示も含むことができる。
【0037】
情報は、情報(例えば、BSRまたは非アクティブデータ伝送要求指示)がNWに送信されたかどうかを示すための指示も含むことができる。
【0038】
情報は、UEが初期伝送タイプ選択のためのトリガではない(すなわち、NWがトリガである)とき、データがMsg3/MsgA内に含まれるかどうかを示すための指示(例えば、非アクティブデータ伝送を開始する、または接続状態に回復する、実施されるべき非アクティブデータ伝送のタイプ、すなわち、CGベースまたはRACHベース、RRCが関わるかどうか)も含むことができる。
【0039】
情報は、フォールバックアクションの情報(例えば、CGベースからRACHベース、CFRAベースからCBRAベース、RRCが関わらないものからRRCが関わるものへのフォールバック、正常回復へのフォールバック、すなわち、接続状態への回復)も含むことができる。
【0040】
情報は、構成されたフォールバックトリガの情報も含むことができる:例えば、N回の失敗のN(フォールバックは、N回の失敗に到達したとき、トリガされる)。
【0041】
情報は、ビーム管理の情報も含むことができる:RACHベースの非アクティブデータ伝送に関して、持続時間(それを用いて、最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される)、最後のRACHプロシージャのビーム情報、非アクティブデータ伝送のための選択されたビームのビーム情報(持続時間は、セルごとまたはUEごとであることができる);CGベースの非アクティブデータ伝送に関して、事前に構成された閾値(任意のビームがそれを上回るCGリソースを伴う場合、UEは、CGベースを開始することができ、そうでなければ、UEは、RACHベースを開始する)、維持されたSRSリソースの情報(非アクティブデータ伝送中のビーム変化の問題に対処するために)。
【0042】
情報は、どちらが最初に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することを可能にされるかどうかを示すための指示も含むことができる。
【0043】
情報は、CG応答チェックタイマの構成された値も含むことができる。
【0044】
上記の非アクティブデータ伝送失敗情報は、既存のCEF(接続確立失敗)報告、RLF(無線リンク失敗)報告、RA(ランダムアクセス)報告または他の規定された報告、または新しい規定された報告(例えば、非アクティブデータ伝送失敗報告、IDTF報告)内に記憶されることができる。
【0045】
IDTF報告が採用されるとき、IDTF報告利用可能指示が、RRCResumeCompleteメッセージ、RRCReestablishmentCompleteメッセージ、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、またはRRCSetupCompleteメッセージに含まれ、UEが記憶されたIDTF報告を有することをNWに示し得る。
【0046】
NWは、UEからIDTF報告利用可能指示を受信した後、UEにIDTF報告要求を送信し得、UEは、NWからIDTF報告要求を受信した後、IDTF報告を搬送するIDTF報告応答をNWに送信する。IDTF報告要求は、UE情報Requestメッセージに含まれ得、IDTF報告応答は、UE情報rmationResponseメッセージに含まれ得る。
【0047】
非アクティブデータ伝送中、UEは、統計を導出することができる。統計は、以下のうちの少なくとも1つを含むことができる:UEごとULデータスループット、UEごとDLデータスループット、UEごとUL Uuインターフェース遅延、UEごとDL Uuインターフェース遅延、5QIごとULデータスループット、5QIごとDLデータスループット、5QIごとUL Uuインターフェース遅延、5QIごとDL Uuインターフェース遅延。統計結果は、ネットワークノード(またはNW)に報告され得る。
【0048】
非アクティブデータ伝送中、NWは、以下のうちの少なくとも1つを含む統計を導出することができる:セルごとULデータスループット、セルごとDLデータスループット、セルごとUL Uuインターフェース遅延、セルごとDL Uuインターフェース遅延。
【0049】
NWは、UEごと統計結果に従って、非アクティブデータ伝送がUEのために可能にされるかどうかをUEに構成し得る。
【0050】
NWは、5QIごと統計結果に従って、非アクティブデータ伝送がデータサービスタイプまたはQoSフローのために可能にされるかどうかをUEに構成し得る。
【0051】
NWは、セルごと統計結果に従って、非アクティブデータ伝送がセル内で可能にされるかどうかをUEに構成し得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、UEが非アクティブデータ伝送を開始するとき、UEは、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用し、すなわち、RACHリソースが先に来る場合、RACHベースの非アクティブデータ伝送を開始し、CGリソースが先に来る場合、CGベースの非アクティブデータ伝送を開始する。
【0053】
いくつかの実施形態において、UEがCGベースの非アクティブデータ伝送を開始するとき、UEは、CG応答チェックタイマを開始する。UEが、CG応答チェックタイマが満了する前、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックのいずれもネットワークから受信しない場合、UEは、CGベースの非アクティブデータ伝送が失敗したと見なすことができる。CG応答チェックタイマは、CGベースの非アクティブデータ伝送を開始するとき、開始され、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックをネットワークから受信すると、停止されること、または満了することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、UEが、RRC_INACTIVE状態およびOOCにある場合、UEが伝送のためのULデータを有するとき、UEは、非アクティブデータ伝送を開始しないこともあり、UEは、RRC_INACTIVE状態を維持し、タイマOを開始し得、UEは、タイマOが満了するまで、または正常カバレッジに戻るときを待ち得る。UEが、タイマOが満了する前に正常カバレッジに戻る場合、UEは、非アクティブデータ伝送を開始することができる。UEが、タイマOが満了するとき、依然として、OOCにある場合、UEは、以下のうちの少なくとも1つを実施することができる:RRC_IDLE状態に移行すること、UEがOOCにあることに起因してデータ伝送が失敗したことを上位層に知らせること。
【0055】
非アクティブデータ伝送が、継続中(例えば、非アクティブデータ伝送タイマが、起動中)であり、UEがOOCに遭遇する場合、UEは、非アクティブデータ伝送タイマの残り時間がタイマOの値未満であるとき、非アクティブデータ伝送タイマをタイマOの値にリセットすることができる。
【0056】
タイマOの値は、セルごと、データサービスタイプごと(例えば、5Gサービスの質インジケータ(5QI)ごと)、UEごと、PDUセッションごと、QoSフローごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとに構成されることができる。
【0057】
タイマOの値は、ネットワークによって、システム情報または専用シグナリングによって、UEに構成されることができる。
【0058】
いくつかの実施形態において、2-ステップRACHプロシージャにおけるMsgAのためのPUSCH配分を規定するために使用されるMsgA PUSCH情報は、RANノード間で交換されるか、または、DUからCUに送信される。MsgA PUSCH情報は、RANノード間で交換されるとき、XN設定要求、NG-RANノード構成更新、XN設定応答、またはNG-RANノード構成更新確認応答メッセージ内で搬送されるか、または、新しいメッセージ内で搬送され得る。MsgA PUSCH情報は、DUからCUに送信されるとき、GNB-DU構成更新、またはF1設定要求メッセージ内で搬送されるか、または、新しいメッセージ内で搬送され得る。
(例示的実施形態1)
【0059】
図2は、例示的非アクティブデータ伝送失敗情報報告プロセスのシグナリングプロセス200を図示する。ステップ206では、UE202は、データ伝送の失敗の検出に応答して、非アクティブデータ伝送失敗情報を記憶することができる。
【0060】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、以下のうちの少なくとも1つを含む非アクティブデータ伝送に関する失敗原因を含むことができる:rlc-MaxNumRetx(RLC再伝送の最大数)、t310-Expiry、beamFailureRecoveryFailure、非アクティブデータ伝送のraPurposeを伴うrandomAccessProblem、CGベースの伝送失敗、OOC(カバレッジ外)に起因する失敗、T319タイマの満了、非アクティブデータ伝送タイマの満了(非アクティブデータ伝送を開始すると開始し、解放メッセージのネットワークからの受信または満了に応じて停止する)、CG応答チェックタイマの満了(CGベースの非アクティブデータ伝送を開始すると開始し、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックのネットワークからの受信または満了に応じて停止する)。
【0061】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、非アクティブデータ伝送をトリガする対象(UEまたはネットワーク)を示すための指示を含むことができる。
【0062】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、バッファされたデータサイズに関する閾値(非アクティブデータ伝送は、バッファされたデータサイズが<または≦閾値であるとき、可能にされる)を含むことができ、閾値は、UEごと、DRBごと、論理チャネルごとまたは論理チャネルグループごとであることができる。
【0063】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、トレラント時間に関する閾値を含むことができる(非アクティブデータ伝送は、継続中のデータサービスタイプのトレラント時間が>または≧閾値であるとき、可能にされる)。
【0064】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、現在のバッファされたデータサイズを含むことができ、現在のバッファされたデータサイズは、UEごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであることができる。
【0065】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、サポートされる解決策の情報(例えば、非アクティブデータ伝送がサポートされるかどうか、CGベースの解決策がサポートされるかどうか、CFRA(競合のないランダムアクセス)ベースの解決策がサポートされるかどうか、RACHベースの解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わる解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わらない解決策がサポートされるかどうか)を含むことができ、サポートされる解決策の情報は、UEごと、DRBごと、論理チャネルごと、論理チャネルグループごと、QoSフローごと、またはPDUセッションごとであることができる。
【0066】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、選択された解決策の情報を含むことができる(例えば、CGベースの解決策が選択される、CFRAベースの解決策が選択される、RACHベースの解決策が選択される、RRCが関わる解決策が選択される、RRCが関わらない解決策が選択される)。
【0067】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、無線リソースのステータス(例えば、CGリソースが有効であるかどうか、CFRAリソースが有効であるかどうか、より大きいTB(トランスポートブロック)サイズを伴うRACHリソースが有効であるかどうか、TA(タイミングアドバンス)が有効であるかどうか)を含むことができる。
【0068】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、非アクティブデータ伝送のための構成された無線リソース(すなわち、有効無線リソース)の情報を含むことができる:RACHベースの解決策に関して、構成された別個のPRACH(物理ランダムアクセスチャネル)リソースプール、別個のMsgA PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)リソースプール、Msg2/MsgB受信のための別個のCORESET(制御リソースセット)/検索空間、構成されたCFRAリソース;CGベースの解決策に関して、構成されたPUSCH CGリソース、DL伝送のための構成、ビーム管理のための構成、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)/SRS(サウンディング基準信号)のための構成されたリソース、構成されたTA有効性チェックタイマ、構成されたCG構成の複数の組。
【0069】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、非アクティブデータ伝送のための選択された無線リソースの情報を含むことができる:選択されたCG構成の組。
【0070】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、継続中のデータサービスタイプの情報(例えば、5QI、DRB ID、論理チャネルID、論理チャネルグループID、QoSフローID、PDUセッションID)を含むことができる。
【0071】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、RLCのステータス、すなわち、RLCが解放されるかどうかを含むことができる(非アクティブ状態にあるとき、RLCは、一時停止または解放され得る)。
【0072】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、構成されたエリア範囲(その中で非アクティブデータ伝送が可能にされる)を含むことができ、エリア範囲は、全てのUEまたは特定のUEに関するものであることができる。
【0073】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、UEが解放メッセージをNW(ネットワーク)から受信するとき、UEがバッファされたデータを有することを示すための指示を含むことができる。
【0074】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、情報(例えば、BSRまたは非アクティブデータ伝送要求指示)がNWに送信されたかどうかを示すための指示を含むことができる。
【0075】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、UEが初期伝送タイプ選択のためのトリガではない(すなわち、NWがトリガである)とき、データがMsg3/MsgA内に含まれるかどうかを示すための指示を含むことができる(例えば、非アクティブデータ伝送を開始する、または接続(CONNECTED)状態に回復する、実施されるべき非アクティブデータ伝送のタイプ:CGベースまたはRACHベース、RRCが関わるかどうか)。
【0076】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、フォールバックアクションの情報(例えば、CGベースからRACHベース、CFRAベースからCBRAベース、RRCが関わるものからRRCが関わるものへのフォールバック、正常回復へのフォールバック:接続(CONNECTED)状態への回復)を含むことができる。
【0077】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、構成されるフォールバックトリガの情報、例えば、N回の失敗のN(フォールバックは、N回の失敗に到達したとき、トリガされる)を含むことができる。
【0078】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、ビーム管理の情報を含むことができる:RACHベースの非アクティブデータ伝送に関して、持続時間(それを用いて最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される)、最後のRACHプロシージャのビーム情報、非アクティブデータ伝送のための選択されたビームのビーム情報(持続時間は、セルごとまたはUEごとであることができる);CGベースの非アクティブデータ伝送に関して、事前に構成された閾値(任意のビームがそれを上回るCGリソースを伴う場合、UEは、CGベースを開始することができ、そうでなければ、UEは、RACHベースを開始する)、維持されたSRSリソースの情報(非アクティブデータ伝送中、ビーム変化の問題に対処するために)。
【0079】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することを可能にされるかどうかを示すための指示を含むことができる。
【0080】
非アクティブデータ伝送失敗情報は、CG応答チェックタイマの構成される値を含むことができる。
【0081】
上記の非アクティブデータ伝送失敗情報は、既存のCEF(接続確立失敗)報告、RLF(無線リンク失敗)報告、RA(ランダムアクセス)報告または他の規定された報告、または新しい規定された報告(例えば、非アクティブデータ伝送失敗報告、IDTF報告)内に記憶されることができる。
【0082】
ステップ208では、UE202は、UEが接続(CONNECTED)状態に移行後、非アクティブデータ伝送失敗情報をネットワークノード204に送信することができる。
【0083】
ステップ210では、NW204は、受信された非アクティブデータ伝送失敗情報に従って更新された構成をUE202に送信し得る。更新された構成は、例えば、バッファされたデータサイズに関する閾値(非アクティブデータ伝送は、バッファされたデータサイズが<または≦閾値であるとき、可能にされる)、トレラント時間に関する閾値(非アクティブデータ伝送は、継続中のデータサービスタイプのトレラント時間が>または≧閾値であるとき、可能にされる)、サポートされる解決策(例えば、非アクティブデータ伝送がサポートされるかどうか、CGベースの解決策がサポートされるかどうか、CFRAベースの解決策がサポートされるかどうか、RACHベースの解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わる解決策がサポートされるかどうか、RRCが関わらない解決策がサポートされるかどうか)、非アクティブデータ伝送のための構成された無線リソース(構成された別個のPRACHリソースプール、別個のMsgA PUSCHリソースプール、Msg2/MsgB受信のための別個のCORESET/検索空間、構成されたCFRAリソース、構成されたPUSCH CGリソース、DL伝送のための構成、ビーム管理のための構成、PUCCH/SRSのための構成されたリソース、構成されたTA有効性チェックタイマ、構成されたCG構成の複数の組)、非アクティブ状態にあるときRLCが解放されることを可能にされるかどうか、構成されたエリア範囲(その中で非アクティブデータ伝送が可能にされる)、持続時間(それを用いて最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される)、事前に構成された閾値(任意のビームがそれを上回るCGリソースを伴う場合、UEは、CGベースを開始することができ、そうでなければ、UEは、RACHベースを開始する)、維持されたSRSリソース(非アクティブデータ伝送中、ビーム変化の問題に対処するため)、CG応答チェックタイマの値、非アクティブデータ伝送が可能にされるかどうか、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することを可能にされるかどうかを含み得る。
(例示的実施形態2)
【0084】
図3は、例示的IDTF報告プロセスのシグナリングプロセス300である。ステップ306では、IDTF報告が、採用されると、UE302は、IDTF報告利用可能指示をNW304に送信することができる。これは、RRCResumeCompleteメッセージ、RRCReestablishmentCompleteメッセージ、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、またはRRCSetupCompleteメッセージに含まれ、UEは、記憶されたIDTF報告を有することをNWに示すことができる。
【0085】
ステップ308では、NW304は、IDTF報告利用可能指示をUEから受信した後、IDTF報告要求をUEに送信し得る。
【0086】
ステップ310では、UE302は、IDTF報告要求をNWから受信した後、IDTF報告を搬送するIDTF報告応答をNWに送信することができる。
【0087】
IDTF報告要求は、UE情報Requestメッセージ、IDTF報告応答は、内に含まれ得る、UE情報rmationResponseメッセージに含まれ得る。
(例示的実施形態3)
【0088】
図4は、例示的統計報告プロセスのためのシグナリングプロセス400である。ステップ406では、非アクティブデータ伝送中、UE402は、以下の統計のうちの少なくとも1つを導出することができる:UEごとULデータスループット、UEごとDLデータスループット、UEごとUL Uuインターフェース遅延、UEごとDL Uuインターフェース遅延、5QIごとULデータスループット、5QIごとDLデータスループット、5QIごとUL Uuインターフェース遅延、5QIごとDL Uuインターフェース遅延。
【0089】
ステップ408では、UE402は、統計結果をNW404に送信することができる。
【0090】
ステップ410では、NW404は、UEごと統計結果に従って、UEのための非アクティブデータ伝送が可能にされるかどうかをUEに構成し得、例えば、UEごとULデータスループットが>または≧閾値である場合、または、UEごとUL Uuインターフェース遅延が>または≧閾値である場合、データ伝送は、UEのために可能にされない。または、NWは、5QIごと統計結果に従って、データサービスタイプまたはQoSフローに関して、非アクティブデータ伝送が可能にされるかどうかをUEに構成し得る。
(例示的実施形態4)
【0091】
いくつかの実施形態において、NWノードは、統計を導出することができる。非アクティブデータ伝送中、NWは、以下の統計のうちの少なくとも1つを導出することができる:セルごとULデータスループット、セルごとDLデータスループット、セルごとUL Uuインターフェース遅延、セルごとDL Uuインターフェース遅延。
【0092】
NWは、セルごと統計結果に従って、非アクティブデータ伝送がセル内で可能にされるかどうかをUEに構成し得る。
(例示的実施形態5)
【0093】
いくつかの実施形態において、NWは、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースをUEが使用することを可能にすることをUEに構成することができる。
【0094】
UEが、非アクティブデータ伝送を開始するとき、UEは、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することを可能にすることができ、すなわち、RACHリソースが先に来る場合、RACHベースの非アクティブデータ伝送を開始し、CGリソースが先に来る場合、CGベースの非アクティブデータ伝送を開始する。
(例示的実施形態6)
【0095】
いくつかのインスタンスでは、UEが、CGベースの非アクティブデータ伝送を開始するとき、UEは、CG応答チェックタイマを開始する。
【0096】
UEが、CG応答チェックタイマが満了する前、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックのいずれもネットワークから受信しない場合、UEは、CGベースの非アクティブデータ伝送が失敗したと見なすことができる。CG応答チェックタイマは、CGベースの非アクティブデータ伝送を開始するとき、開始され、ULデータ、DLデータ、またはDLシグナリングに対するフィードバックをネットワークから受信すると、停止されること、または満了することができる。
(例示的実施形態7)
【0097】
いくつかの実施形態において、UEが、RRC_INACTIVE状態およびカバレッジ外(OOC)にある場合、UEが、伝送のためのULデータを有するとき、UEは、非アクティブデータ伝送を開始しないこともある、UEは、RRC_INACTIVE状態を保ち、タイマOを開始し、UEは、タイマOが満了するまで、または正常カバレッジに戻るときを待つ。
【0098】
UEが、タイマOが満了する前に正常カバレッジに戻る場合、UEは、非アクティブデータ伝送を開始し得る。UEが、タイマOが満了するとき、依然として、OOCにある場合、UEは、以下のうちの少なくとも1つを実施し得る:RRC_IDLE状態に移行すること、UEがOOCにあることに起因してデータ伝送が失敗したことを上位層に知らせること。
【0099】
タイマOの値は、セルごと、データサービスタイプごと(例えば、5QIごと)、UEごと、PDUセッションごと、QoSフローごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとに構成されることができる。タイマOの値は、ネットワークによって、UEシステム情報または専用シグナリングによって、UEに構成されることができる。
(例示的実施形態8)
【0100】
非アクティブデータ伝送が、継続中(例えば、非アクティブデータ伝送タイマが起動中)であり、UEがOOCに遭遇する場合、UEは、非アクティブデータ伝送タイマの残り時間がタイマOの値未満であるとき、非アクティブデータ伝送タイマをタイマOの値にリセットすることができる。
【0101】
タイマOが満了する前にUEが正常カバレッジに戻る場合、UEは、非アクティブデータ伝送を開始することができる。UEが、タイマOが満了するとき、依然として、OOCにある場合、UEは、以下のうちの少なくとも1つを実施することができる:RRC_IDLE状態に移行すること、UEがOOCにあることに起因してデータ伝送が失敗したことを上位層に知らせること。
(例示的実施形態9)
【0102】
図5は、nIDを報告するための例示的プロセスのシグナリングプロセス500である。ステップ508では、RANノード1 504は、MsgA PUSCH情報をRANノード2 506に送信することができる。MsgA PUSCH情報は、XN設定要求、NG-RANノード構成更新メッセージ、または新しいメッセージ内で搬送され得る。
【0103】
ステップ510では、RANノード2 506は、MsgA PUSCH情報をRANノード1 504に送信することができる。MsgA PUSCH情報は、XN設定応答、NG-RANノード構成更新確認応答メッセージ、または新しいメッセージ内で搬送され得る。
【0104】
ステップ512および/またはステップ514では、RANノード1 504および/またはRANノード2 506は、UEが2-ステップRACHを実施するとき、衝突を回避するための更新されたMsgA PUSCH情報をUEに送信し得る。
【0105】
MsgA PUSCH情報は、2-ステップRACHプロシージャにおけるMsgAのためのPUSCH配分を規定するために使用され得、以下のうちの少なくとも1つを含む:nID、frequencyStartMsgA-PUSCH(PRB 0に対する周波数ドメイン内の最低PUSCH機会のオフセット)、msgA-HoppingBits(第2のホップのために使用されるべき周波数オフセットを示すためのホッピングビットの値)、msgA-IntraSlotFrequencyHopping(PUSCH機会ごとのスロット内周波数ホッピング)、msgA-PUSCH-TimeDomainAllocation(TDRAテーブルからの開始シンボル、長さ、およびPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す)、msgA-PUSCH-TimeDomainOffset(スロットの数としてカウントされる、各PRACHスロットの開始に対する単一時間オフセット)、nrofMsgA-PO-FDM(1つの時間インスタンス内のMsgA PUSCH機会FDMedの数)、nrofMsgA-PO-PerSlot(各スロット内の時間ドメインPUSCH機会の数)、nrofPRBs-PerMsgA-PO(PUSCH機会ごとのPRBの数)、nrofSlotsMsgA-PUSCH(1つまたは複数のPUSCH機会を含むスロットの数)、startSymbolAndLengthMsgA-PO(第1のMsgA PUSCH機会のための開始および長さインジケータとして、開始シンボル、長さ、およびマッピングタイプの有効な組み合わせを与えるインデックス)。
【0106】
nIDは、PUSCH上のMsgAのためのデータスクランブリングを開始するために使用される識別子(すなわち、C_init)を含み得る。nIDは、構成される場合、セル特有のパラメータ(すなわち、msgA-dataScramblingIndex)、そうでなければ、セルのPCI(物理セルID)を含み得る。2つの近傍セル(例えば、1つは、RANノード1に属し、別のものは、RANノード2に属する)のnIDが、異なるとき、2-ステップRACHの相対的衝突は、2-ステップRACHのための他のリソース構成が同じであるときでも、回避され、したがって、柔軟性が、改良されることができる。
(例示的実施形態10)
【0107】
いくつかの実施形態において、DUは、MsgA PUSCH情報をCUに送信することができる。MsgA PUSCH情報は、GNB-DU構成更新またはF1設定要求メッセージ内で搬送され得る。
【0108】
CUは、MsgA PUSCH情報を他のRANノード(例えば、gNB、gNB-CU)に送信することができる。MsgA PUSCH情報は、XN設定要求、NG-RANノード構成更新、XN設定応答、またはNG-RANノード構成更新確認応答メッセージ内で搬送され得る。
【0109】
MsgA PUSCH情報は、2-ステップRACHプロシージャにおけるMsgAのためのPUSCH配分を規定するために使用され得、以下のうちの少なくとも1つを含む:nID、frequencyStartMsgA-PUSCH(PRB 0に対する周波数ドメイン内の最低PUSCH機会のオフセット)、msgA-HoppingBits(第2のホップのために使用されるべき周波数オフセットを示すためのホッピングビットの値)、msgA-IntraSlotFrequencyHopping(PUSCH機会ごとのスロット内周波数ホッピング)、msgA-PUSCH-TimeDomainAllocation(TDRAテーブルからの開始シンボル、長さ、およびPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す)、msgA-PUSCH-TimeDomainOffset(スロットの数としてカウントされる、各PRACHスロットの開始に対する単一時間オフセット)、nrofMsgA-PO-FDM(1つの時間インスタンス内のMsgA PUSCH機会FDMedの数)、nrofMsgA-PO-PerSlot(各スロット内の時間ドメインPUSCH機会の数)、nrofPRBs-PerMsgA-PO(PUSCH機会ごとのPRBの数)、nrofSlotMsgA-PUSCH(1つまたは複数のPUSCH機会を含むスロットの数)、startSymbolAndLengthMsgA-PO(第1のMsgA PUSCH機会のための開始および長さインジケータとして、開始シンボル、長さ、およびマッピングタイプの有効な組み合わせを与えるインデックス)。
【0110】
nIDは、PUSCH上のMsgAのためのデータスクランブリングを開始するために使用される識別子(すなわち、C_init)であり得る。nIDは、構成される場合、セル特有のパラメータ(すなわち、msgA-dataScramblingIndex)、そうでなければ、セルのPCI(物理セルID)である。
【0111】
図6は、非アクティブ状態におけるデータ伝送のための例示的方法のブロック図600を図示する。方法は、端末が非アクティブ状態にある間にネットワークノードとのデータ伝送が失敗したことを識別すること(ブロック602)を含むことができる。端末(またはUE)は、非アクティブ状態にある間、非アクティブデータ伝送に関連する特定の情報を識別することができる。端末によって識別されるデータ伝送の失敗は、非アクティブデータ伝送の開始において、または非アクティブ伝送中に生じ得る。データ伝送は、本明細書に説明されるように、非アクティブデータ伝送を含むことができる。
【0112】
方法はまた、端末が接続状態(端末が、ネットワークノードに接続されている)に移行することに応答して、データ伝送の失敗に関連する情報の組をネットワークノードに伝送すること(ブロック604)を含むことができる。データ伝送の失敗に関連する情報の組は、本明細書に説明されるように、非アクティブデータ伝送失敗情報(例えば、図2に説明されるように、UE202からNW204に送信される非アクティブデータ伝送失敗情報メッセージ208)を含むことができる。
【0113】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、データ伝送の失敗に関する失敗原因を含む。
【0114】
いくつかの実施形態において、失敗原因は、無線リンク制御(RLC)再伝送の最大数、t310タイマの満了、ビーム失敗回復失敗、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態におけるデータ伝送のランダムアクセス目的を伴うランダムアクセス失敗、構成されたグラント(CG)ベースの失敗、カバレッジ外失敗、t319タイマの満了、非アクティブデータ伝送タイマの満了、およびCG応答チェックタイマの満了のいずれかを含む。
【0115】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、端末またはネットワークノードがデータ伝送をトリガしたかどうかの指示を含む。
【0116】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、バッファされたデータサイズに関する閾値、および現在のバッファされたデータサイズのうちのいずれかを含み、閾値は、端末ごと、データ無線ベアラ(DRB)ごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとであり、バッファされたデータサイズは、端末ごと、DRBごと、論理チャネルごと、または論理チャネルグループごとである。
【0117】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、および選択された解決策に関連する情報のいずれかを含む。
【0118】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、無線リソースのステータス、データ伝送のための構成された無線リソースの情報、データ伝送のための選択された無線リソースの情報、継続中のデータサービスタイプの情報、およびRLCのステータスのいずれかを含む。
【0119】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、構成されたエリア範囲、端末が解放メッセージをネットワークノードから受信することに応答して端末がデータをバッファしたことの指示、非アクティブ状態におけるバッファステータス報告(BSR)またはデータ伝送要求がネットワークノードに送信されたかどうかの指示、データがMsg3またはMsgAに含まれてネットワークノードに送信されたかどうかの指示、フォールバックアクションの情報、構成されたフォールバックトリガ条件の情報、およびビーム管理に関する情報のいずれかを含む。
【0120】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、どちらが先に来るかに従ってランダムアクセスチャネルリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされるかどうかの指示、およびCG応答チェックタイマに関する構成される値のいずれかを含む。
【0121】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、端末によって、接続確立失敗(CEF)報告、無線リンク失敗(RLF)報告、およびランダムアクセス報告のうちのいずれかの中に記憶される。
【0122】
いくつかの実施形態において、方法は、データ伝送の失敗に関連する情報の組をネットワークノードに伝送することに応答して、端末によって、更新されたデータ伝送構成をネットワークノードから受信することを含む。
【0123】
いくつかの実施形態において、データ伝送の失敗に関連する情報の組は、IDTF報告応答メッセージにおけるネットワークノードに送信される非アクティブデータ伝送失敗(IDTF)報告に含まれる。
【0124】
いくつかの実施形態において、方法は、端末によって、IDTF報告利用可能指示をネットワークノードに伝送することを含み、IDTF報告利用可能指示は、RRCResumeCompleteメッセージ、RRCReestablishmentCompleteメッセージ、RRCReconfigurationCompleteメッセージ、またはRRCSetupCompleteメッセージのうちのいずれかに含まれる。
【0125】
いくつかの実施形態において、方法は、IDTF報告利用可能指示の伝送に応答して、端末によって、IDTF報告要求をネットワークノードから受信することであって、IDTF報告要求は、UE情報Requestメッセージに含まれる、ことと、IDTF報告要求の受信に応答して、端末によって、IDTF報告応答をネットワークノードに伝送することであって、IDTF報告応答は、UE情報rmationResponseメッセージに含まれる、こととを含む。
【0126】
いくつかの実施形態において、方法は、端末によって、データ伝送に関連する第1の統計を導出することを含み、統計は、端末に関するアップリンクデータスループット、端末に関するダウンリンクデータスループット、端末に関するアップリンクUuインターフェース遅延、端末に関するダウンリンクUuインターフェース遅延、5G QoS識別子(5QI)に関するアップリンクデータスループット、5QIに関するダウンリンクデータスループット、5QIに関するアップリンクUuインターフェース遅延、および5QIに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のいずれかを含む。
【0127】
いくつかの実施形態において、ネットワークノードは、セルに関するアップリンクデータスループット、セルに関するダウンリンクデータスループット、セルに関するアップリンクUuインターフェース遅延、およびセルに関するダウンリンクUuインターフェース遅延のいずれかを含む第2の統計を導出するように構成される。
【0128】
いくつかの実施形態において、ネットワークノードは、以下のいずれかを決定するように構成される:第1の統計および/または第2の統計に基づいて、データ伝送が端末のために可能にされるかどうか、5QIに関連する第1の統計に基づいて、RRC非アクティブ状態におけるデータ伝送がデータサービスタイプまたはサービスの質(QoS)フローのために可能にされるかどうか、および第2の統計に基づいて、RRC非アクティブ状態におけるデータ伝送がセルのために可能にされるかどうか。
【0129】
いくつかの実施形態において、ネットワークノードへのデータ伝送は、端末によって最初に検出されたランダムアクセスチャネル(RACH)リソースまたは構成されたグラント(CG)リソースを使用することを含む。
【0130】
いくつかの実施形態において、方法は、端末によって、ネットワークノードへのデータ伝送に応答して、CG応答チェックタイマを開始することを含み、CG応答チェックタイマは、ネットワークノードからフィードバックを受信すると、停止され、端末は、CG応答チェックタイマの満了に応答して、ネットワークノードへのデータ伝送を失敗した伝送として決定するように構成される。
【0131】
いくつかの実施形態において、方法は、端末によって、端末が非アクティブ状態およびネットワークノードのカバレッジ外にあるとき、カバレッジ外タイマを開始することを含み、端末は、カバレッジ外タイマが満了することに先立って端末がネットワークノードのカバレッジ内にあることの決定に応答して、データ伝送を開始する。
【0132】
いくつかの実施形態において、方法は、端末が、ネットワークノードのカバレッジ外にあり、データ伝送が、継続中であり、非アクティブデータ伝送タイマの残り時間がカバレッジ外タイマの値未満であることの決定に応答して、端末によって、非アクティブデータ伝送タイマをカバレッジ外タイマの値にリセットすることを含む。
【0133】
いくつかの実施形態において、ネットワークノードからの更新されたデータ伝送構成は、バッファされたデータサイズに関する閾値、トレラント時間に関する閾値、サポート解決策に関連する情報、データ伝送のための構成された無線リソースの情報、非アクティブ状態にあるときRLCが解放されることが可能にされるかどうかの指示、構成されたエリア範囲、最後のRACHプロシージャに基づいて導出されるビーム情報が有効であると仮定される持続時間、CGベースまたはRACHベースの解決策を使用することを決定するための閾値、RRC非アクティブ状態におけるデータ伝送中、ビーム変化問題に対処するための構成されたサウンディング基準信号(SRS)リソース、CG応答チェックタイマの値、RRC非アクティブ状態におけるデータ伝送が可能にされるかどうかの指示、どちらが先に来るかに従ってRACHリソースまたはCGリソースを使用することが可能にされるかどうかの指示のいずれかを含む。
(例示的無線システム)
【0134】
図11は、本技術の1つ以上の実施形態による技法が適用され得る無線通信システムの例を示す。無線通信システム1100は、1つ以上の基地局(BS)1105a、1105bと、1つ以上の無線デバイスまたは端末1110a、1110b、1110c、1110dと、コアネットワーク1125とを含むことができる。基地局1105a、1105bは、1つ以上の無線セクタにおいて無線デバイス1110a、1110b、1110c、および1110dに無線サービスを提供することができる。いくつかの実装では、基地局1105a、1105bは、異なるセクタにおいて無線カバレッジを提供するために、2つ以上の指向性ビームを生成するための指向性アンテナを含む。基地局は、本書に説明されるように、スケジューリングセルまたは候補セルの機能性を実装し得る。
【0135】
コアネットワーク1125は、1つ以上の基地局1105a、1105bと通信することができる。コアネットワーク1125は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとの接続性を提供する。コアネットワークは、サブスクライブされる無線デバイス1110a、1110b、1110c、および1110dに関連する情報を記憶するために、1つ以上のサービスサブスクリプションデータベースを含み得る。第1の基地局1105aは、第1の無線アクセス技術に基づいて、無線サービスを提供することができる一方、第2の基地局1105bは、第2の無線アクセス技術に基づいて、無線サービスを提供することができる。基地局1105aおよび1105bは、展開シナリオに従って、共同設置され得るか、または、現場に別個に据え付けられ得る。無線デバイス1110a、1110b、1110c、および1110dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。
【0136】
いくつかの実装では、無線通信システムは、異なる無線技術を使用する複数のネットワークを含むことができる。デュアルモードまたはマルチモード無線デバイスは、異なる無線ネットワークに接続するために使用され得る2つ以上の無線技術を含む。
【0137】
図12は、ハードウェアプラットフォームの一部のブロック図表現である。ネットワークノードまたは基地局または端末または無線デバイス(またはUE)等のハードウェアプラットフォーム1205は、本書に提示される技術のうちの1つ以上のものを実装する、マイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器1210を含むことができる。ハードウェアプラットフォーム1205は、アンテナ1220または有線インターフェース等の1つ以上の通信インターフェースによって有線または無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器1215を含むことができる。ハードウェアプラットフォーム1205は、データを伝送および受信するための定義されたプロトコルを伴う他の通信インターフェースを実装することができる。ハードウェアプラットフォーム1205は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成される、1つ以上のメモリ(明示的に図示せず)を含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ電子機器1210は、送受信機電子機器1215の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは、ハードウェアプラットフォーム1205を使用して実装される。
(結論)
【0138】
本書に説明される開示される、および他の実施形態、モジュール、および機能的動作は、デジタル電子回路において、または本書に開示される構造およびそれらの構造的均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、またはそれらのうちの1つ以上のものの組み合わせにおいて実装されることができる。開示される実施形態および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、デー処理装置による実行のために、またはその動作を制御するためにコンピュータ読み取り可能な媒体上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な記憶デバイス、機械読み取り可能な記憶基板、メモリデバイス、機械読み取り可能な伝搬信号をもたらす合成物、または1つ以上のそれらの組み合わせであり得る。用語「データ処理装置」は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含むデータを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つ以上のものの組み合わせを構成する、コードを含むことができる。伝搬信号は、好適な受信機装置への伝送のために情報をエンコードするために人工的に生成された信号、例えば、機械発生電気、光学、または電磁信号である。
【0139】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても公知である)は、コンパイル型またはインタープリタ型言語を含む任意の形態のプログラミング言語において書き込まれることができ、それは、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境内での使用のために好適な他の単位としてを含む任意の形態において展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメント内に記憶される1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部の中に、当該プログラム専用の単一のファイル内に、または複数の連携ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの部分を記憶するファイル)内に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つの地点に位置し、または複数の地点を横断して分散され、通信ネットワークによって相互接続される、複数のコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0140】
本書に説明されるプロセスおよび論理フローは、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実施され、入力データに対して動作し、出力を発生させることによって機能を実施することができる。プロセスおよび論理フローはまた、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実施されることができ、装置はまた、それとして実装されることができる。
【0141】
コンピュータプログラムの実行のために好適なプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方および任意の種類のデジタルコンピュータのいずれか1つ以上のプロセッサを含む。概して、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から命令およびデータを受信するであろう。コンピュータの本質的な要素は、命令を実施するためのプロセッサおよび命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。概して、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光学ディスクを含む、またはそれからデータを受信する、またはそれにデータを転送するために動作的に結合されるか、または、両方であろう。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するために好適なコンピュータ読み取り可能な媒体は、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、およびCD ROMおよびDVD-ROMディスクを含むあらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、または、その中に組み込まれることができる。
【0142】
本特許文書は、多くの詳細を含むが、これらは、任意の発明または請求され得る内容の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本特許文書に説明されるある特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴はまた、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。また、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらには最初にそのように請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合に、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0143】
同様に、動作が、特定の順序で図面に描写されるが、それは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または順次的順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。また、本特許文書に説明される実施形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではない。
【0144】
いくつかの実装および例のみが、説明され、他の実装、向上、および変形例も、本特許文書に説明および例証される内容に基づいて行われることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8