(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-19
(45)【発行日】2025-03-28
(54)【発明の名称】体感品質QOEを測定するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20250321BHJP
H04W 36/00 20090101ALI20250321BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20250321BHJP
H04W 28/084 20230101ALI20250321BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W36/00
H04W88/02 150
H04W28/084
(21)【出願番号】P 2023542773
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(86)【国際出願番号】 CN2021071940
(87)【国際公開番号】W WO2022151282
(87)【国際公開日】2022-07-21
【審査請求日】2023-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】胡 星星
(72)【発明者】
【氏名】耿 ▲ティン▼▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 君
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 旭▲東▼
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Inc.,Interworking with LTE QoE,3GPP TSG RAN WG3#110-e R3-206175,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】ZTE,Further consideration on study of NR QoE,3GPP TSG RAN WG3#110-e R3-206713,フランス,3GPP,2020年10月23日
【文献】China Unicom, ZTE,Discussion on requirements and mechanisms for per slice QoE measurement,3GPP TSG RAN WG3#110-e R3-206493,フランス,3GPP,2020年10月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
体感品質QoEを測定するための方法であって、
端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを条件に、前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップを含む、方法であって、
前記方法は、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記第1の指示情報に基づいて前記端末デバイスに第1のメッセージを送信するステップであって、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスに、開始されている前記QoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップをさらに含む、方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている前記QoE測定に対応するサービスタイプ、開始されている前記QoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信するステップであって、前記優先度情報は少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する、ステップと、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記優先度情報に基づいて、前記端末デバイスによって実行された前記QoE測定を処理するかどうかを決定するステップとをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスによって実行された前記QoE測定を処理することを決定するときに前記端末デバイスに第2の指示情報を送信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記端末デバイスに、前記QoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および前記端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記第1の指示情報に基づいて、前記QoE測定が前記端末デバイスに対して構成されていると決定するステップをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスに第3の指示情報を送信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記端末デバイスに、前記QoE測定を中止または休止するよう指示する、ステップをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の指示情報は、現在開始されており、前記端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
体感品質QoEを測定するための方法であって、
ソースアクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスが前記ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされると決定するステップと、
前記ソースアクセスネットワークデバイスによって、前記ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップとを含む、方法であって、
前記第1の指示情報に基づいて送信される第1のメッセージが、前記端末デバイスに、開始されている前記QoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示するものである、方法。
【請求項10】
前記第1の指示情報は、
前記端末デバイスによって開始されている前記QoE測定に対応するサービスタイプ、開始されている前記QoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の指示情報は、現在開始されており、前記端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
体感品質QoEを測定するための装置であって、
端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを条件に、前記ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するように構成された受信ユニットであって、前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、受信ユニットを含む、装置であって、
前記第1の指示情報に基づいて前記端末デバイスに第1のメッセージを送信するように構成された送信ユニットであって、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスに、開始されている前記QoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、送信ユニット
をさらに含む、装置。
【請求項13】
前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている前記QoE測定に対応するサービスタイプ、開始されている前記QoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記受信ユニットは、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信し、前記優先度情報は少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する、ようにさらに構成され、
前記装置は、前記優先度情報に基づいて、前記端末デバイスによって実行された前記QoE測定を処理するかどうかを決定するように構成された処理ユニットをさらに含む、
請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
前記端末デバイスによって実行された前記QoE測定を処理することを決定するときに前記端末デバイスに第2の指示情報を送信するように構成された送信ユニットであって、前記第2の指示情報は、前記端末デバイスに、前記QoE測定を休止または中止するよう指示する、送信ユニット
をさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および前記端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1の指示情報に基づいて、前記QoE測定が前記端末デバイスに対して構成されていると決定するように構成された処理ユニット
をさらに含む、請求項14から16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記端末デバイスに第3の指示情報を送信するように構成された送信ユニットであって、前記第3の指示情報は、前記端末デバイスに、前記QoE測定を中止または休止するよう指示する、送信ユニット
をさらに含む、請求項14から17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の指示情報は、現在開始されており、前記端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する、請求項14から18のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
体感品質QoEを測定するための装置であって、
端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成された処理ユニットと、
前記ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するように構成された送信ユニットであって、前記第1の指示情報は、前記端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、送信ユニットとを含む、装置であって、
前記第1の指示情報に基づいて送信される第1のメッセージが、前記端末デバイスに、開始されている前記QoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示するものである、装置。
【請求項21】
前記第1の指示情報は、
前記端末デバイスによって開始されている前記QoE測定に対応するサービスタイプ、開始されている前記QoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1の指示情報は、現在開始されており、前記端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する、請求項20または21に記載の装置。
【請求項23】
前記端末デバイスに含まれる、体感品質QoEを測定するための装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、前記インターフェース回路は、前記装置以外の他の装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサに送信するか、または前記プロセッサからの前記信号を前記装置以外の前記他の装置に送信するように構成され、前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、またはコード命令を実行することによって
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、装置。
【請求項24】
前記ソースアクセスネットワークデバイスに含まれる、体感品質QoEを測定するための装置であって、プロセッサとインターフェース回路とを含み、前記インターフェース回路は、前記装置以外の他の装置から信号を受信し、前記信号を前記プロセッサに送信するか、または前記プロセッサからの前記信号を前記装置以外の前記他の装置に送信するように構成され、前記プロセッサは、論理回路を使用することによって、またはコード命令を実行することによって請求項9から11のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される、装置。
【請求項25】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体はコンピュータプログラムまたは命令を記憶し、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が
前記端末デバイスによって実行されると、
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記記憶媒体はコンピュータプログラムまたは命令を記憶し、前記コンピュータプログラムまたは前記命令が前記ソースアクセスネットワークデバイスによって実行されると、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
体感品質QoEを測定するためのシステムであって、
請求項12から19のいずれか一項に記載の
体感品質QoEを測定するための装置と、
請求項20から22のいずれか一項に記載の
体感品質QoEを測定するための装置とを含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は通信技術の分野に関し、特に、体感品質QoEを測定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの急速な発展に伴い、ネットワークの帯域幅および速度は幾何学的に増加する。一部のストリーミングサービスまたは音声サービスでは、信号品質は、ユーザがこれらのサービスを使用するときのユーザエクスペリエンスを反映することができない。体感品質(quality of experience、QoE)は、通信事業におけるユーザロイヤルティおよび市場占有率を決定する主要な要因である。したがって、より多くの顧客を引き付けるために、事業者は、ユーザがこれらのサービスを使用するときにユーザエクスペリエンスを決定して、ネットワークをより良好に最適化し、ユーザエクスペリエンスを改善する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願の実施形態は、アクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、アクセスネットワークデバイスの負荷を低減し、通信効率を改善するために、端末デバイスによって実行されたQoE測定が調整されることができるように、体感品質QoEを測定するための方法および装置を開示する。
【0004】
本出願の実施形態の第1の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされると決定するステップ。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップ。
【0005】
前述の方法では、端末デバイスハンドオーバシナリオにおいて、過度に頻繁なQoE測定のためにターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が増加する。したがって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷を低減し、通信効率を改善するために、第1の指示情報を取得して、端末デバイスによって開始されているQoE測定を決定し、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する。
【0006】
可能な一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報に基づいて端末デバイスに第1のメッセージを送信するステップであって、第1のメッセージが、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップ。
【0007】
他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0008】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0009】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第2の指示情報を取得するステップであって、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0011】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、より良好な判断を行い、通信効率を改善するために、第2の指示情報を取得して、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定の状況を決定し、現在開始されているQoE測定をより正確に決定する。
【0012】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第3の指示情報または第4の指示情報を取得するステップであって、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0013】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、より良好な判断を行い、通信効率を改善するために、第3の指示情報または第4の指示情報を取得して、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定の状況を決定し、現在開始されているQoE測定をより正確に決定する。
【0014】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0015】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップの前に、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのアクセス層ASに第5の指示情報を送信するステップであって、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ステップ。
【0016】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0017】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信するステップであって、優先度情報が少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する、ステップと、優先度情報に基づいて、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定するステップと。
【0018】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、事業者の特定の要件が満たされることができるように、優先度情報を取得し、優先度情報に基づいて、QoE測定を処理するかどうかを決定する。例えば、事業者は、サービスのQoE測定により多くの注意を払う。
【0019】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定するときに端末デバイスに第6の指示情報を送信するステップであって、第6の指示情報が、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップ。
【0020】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、負荷を低減し、通信効率を改善するために、端末デバイスに指示情報を送信して、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示しうる。
【0021】
さらに他の可能な実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップの後に、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、トレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信するステップであって、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方が、TCEによって、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ステップ。
【0023】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、端末デバイスから第1の指示情報を受信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信する。第1の指示情報が受信された後に送信されるAS構成情報およびAS測定結果のみが、TCEによってQoE測定の測定結果を分析するために使用されることができ、それによって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善する。
【0024】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、TCEに第1の指示情報を送信するステップ。
【0025】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、TCEにアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を送信するステップ。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、TCEに第1の指示情報を送信するステップであって、第1の指示情報が識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ステップ。
【0026】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスはTCEに第1の指示情報を送信する。第1の指示情報に含まれる識別情報は時点情報を含み、時点情報は、TCEによって対応するAS構成情報およびAS測定結果を選択するために使用される、言い換えれば、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善するために、時点情報の後のものであるAS構成情報およびAS測定結果が、TCEがQoE測定の測定結果を分析するために選択されうる。
【0027】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報に基づいて、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定するステップ。
【0028】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、第1の指示情報に基づいて、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると直接決定しうる。これは、ターゲットアクセスネットワークデバイスがリソーススケジューリングを迅速に行うのに役立つ。
【0029】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第7の指示情報を取得するステップであって、第7の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ステップ。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスに第8の指示情報を送信するステップであって、第8の指示情報が、端末デバイスに、構成されているQoE測定を実行し続けるか、中止するか、休止するか、または停止するよう指示する、ステップ。
【0030】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定するために、ソースアクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスから第7の指示情報を取得する。これは、ターゲットアクセスネットワークデバイスがQoE測定を処理するために適切なポリシーを選択し、リソーススケジューリングを迅速に行うのに役立つ。
【0031】
他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第7の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから第7の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0032】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第7の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第7の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0033】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップ。
【0034】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するステップ、を含む。
【0035】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するステップ、を含む。
【0036】
さらに他の可能な実施態様では、第8の指示情報は、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。
【0037】
さらに他の可能な実施態様では、第7の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0038】
本出願の実施形態の第2の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされると決定するステップ。ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップ。
【0039】
可能な一実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信するステップであって、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0041】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信するステップであって、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0042】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0043】
第2の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0044】
本出願の実施形態の第3の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるステップ。端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップ。
【0045】
可能な一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップ。
【0046】
他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスのアクセス層ASが、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第5の指示情報を受信するステップであって、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ステップ。
【0047】
さらに他の可能な実施態様では、端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップの前に、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスのASが、端末デバイスのASの上位層に第5の指示情報を送信するステップ。
【0048】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0049】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスのASが、端末デバイスのASの上位層から第1の指示情報を受信するステップ。
【0050】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0051】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信するステップであって、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が、開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0052】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信するステップであって、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0053】
第3の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0054】
本出願の実施形態の第4の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。アクセスネットワークデバイスが、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信するステップであって、優先度情報が少なくとも1つの体感品質QoE測定の優先度を指示する、ステップ。アクセスネットワークデバイスが、優先度情報に基づいて、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定するステップ。
【0055】
前述の方法では、アクセスネットワークデバイスは、事業者の特定の要件が満たされることができるように、優先度情報を取得し、優先度情報に基づいて、QoE測定を処理するかどうかを決定する。例えば、事業者は、サービスのQoE測定により多くの注意を払う。
【0056】
可能な一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定するときに端末デバイスに指示情報を送信するステップであって、指示情報が、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示する、ステップ。
【0057】
前述の方法では、アクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、アクセスネットワークデバイスは、負荷を低減し、通信効率を改善するために、端末デバイスに指示情報を送信して、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示しうる。
【0058】
他の可能な実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
本出願の実施形態の第5の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。ネットワーク管理デバイスが、優先度情報を決定するステップ。ネットワーク管理デバイスが、アクセスネットワークデバイスに優先度情報を送信するステップであって、優先度情報が少なくとも1つの体感品質QoE測定の優先度を指示し、優先度情報が、アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定するために使用される、ステップ。
【0060】
可能な一実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
第5の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第4の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0062】
本出願の実施形態の第6の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップ。アクセスネットワークデバイスが、トレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信するステップであって、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方が、TCEによって、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ステップ。
【0063】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、端末デバイスから第1の指示情報を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信する。第1の指示情報が受信された後に送信されるAS構成情報およびAS測定結果のみが、TCEによってQoE測定の測定結果を分析するために使用されることができ、それによって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善する。
【0064】
可能な一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、TCEに第1の指示情報を送信するステップ。
【0065】
他の可能な実施態様では、アクセスネットワークデバイスがTCEに第1の指示情報を送信するステップの前に、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0066】
さらに他の可能な実施態様では、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、TCEに第2の指示情報を送信するステップ。
【0067】
本出願の実施形態の第7の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。トレース収集エンティティTCEが、アクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ステップ。TCEが、アクセスネットワークデバイスからアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を受信するステップ。TCEが、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方に基づいて、開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するステップ。
【0068】
可能な一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。TCEが、アクセスネットワークデバイスから第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0069】
第7の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第6の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0070】
本出願の実施形態の第8の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。アクセスネットワークデバイスが、トレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を送信するステップ。アクセスネットワークデバイスが、TCEに第1のメッセージを送信するステップであって、第1のメッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示し、第1のメッセージが識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ステップ。
【0071】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信した後に、アクセスネットワークデバイスはTCEに第1の指示情報を送信する。第1の指示情報に含まれる識別情報は時点情報を含み、時点情報は、TCEによって対応するAS構成情報およびAS測定結果を選択するために使用される、言い換えれば、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善するために、時点情報の後のものであるAS構成情報およびAS測定結果が、TCEがQoE測定の測定結果を分析するために選択されうる。
【0072】
可能な一実施態様では、アクセスネットワークデバイスが、TCEに第1のメッセージを送信するステップの前に、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップ。
【0073】
他の可能な実施態様では、識別情報は、端末デバイスの識別子および/または時点情報を含む。時点情報は、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスから第1の指示情報を受信する時点を指示する。
【0074】
さらに他の可能な実施態様では、アクセスネットワークデバイスが、TCEに第1のメッセージを送信するステップの前に、方法は、以下をさらに含む。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ステップ。
【0075】
本出願の実施形態の第9の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。トレース収集エンティティTCEが、アクセスネットワークデバイスからアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を受信するステップ。TCEが、アクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示し、第1のメッセージが識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ステップ。
【0076】
可能な一実施態様では、識別情報は、端末デバイスの識別子および/または時点情報を含む。時点情報は、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスから第1の指示情報を受信する時点を指示する。
【0077】
第9の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第8の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0078】
本出願の実施形態の第10の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。
【0079】
ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ステップ。
【0080】
ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスに第2の指示情報を送信するステップであって、第2の指示情報が、端末デバイスに、構成されているQoE測定を実行し続けるか、中止するか、休止するか、または停止するよう指示する、ステップ。
【0081】
前述の方法では、過度に頻繁なQoE測定がアクセスネットワークデバイスの負荷を増加させ、通信効率に影響を及ぼしうるので、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、リソースを適切にスケジュールするために、ターゲットアクセスネットワークデバイスがQoE測定を処理する、例えば、QoE測定を実行し続けるか、休止するか、または中止することができるように、ソースアクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスから第1の指示情報を受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定する。
【0082】
任意選択の一実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0083】
他の任意選択の実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、第1の指示情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから第1の指示情報を受信するステップ、を含む。
【0084】
任意選択の一実施態様では、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップ。
【0085】
可能な一実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するステップ、を含む。
【0086】
可能な一実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するステップは、ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するステップ、を含む。
【0087】
さらに他の任意選択の方式では、第2の指示情報は、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。
【0088】
さらに他の任意選択の方式では、第1の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0089】
本出願の実施形態の第11の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされると決定するステップ。ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ステップ。
【0090】
可能な一実施態様では、ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに、構成されているQoE測定に対応する構成情報を送信する。
【0091】
他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0092】
第11の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第10の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0093】
本出願の実施形態の第12の態様は、体感品質QoEを測定するための方法を開示する。方法は、以下を含む。端末デバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するステップ。端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するステップであって、第1の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ステップ。
【0094】
可能な一実施態様では、端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報は、端末デバイスに、構成されているQoE測定を実行し続けるか、中止するか、休止するか、または停止するよう指示する。
【0095】
可能な一実施態様では、端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに、構成されているQoE測定に対応する構成情報を送信する。
【0096】
他の任意選択の方式では、第2の指示情報は、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。
【0097】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0098】
第12の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第10の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0099】
本出願の実施形態の第13の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、ターゲットアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイス内のチップであってもよく、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成された、処理モジュール、を含む。処理モジュールは、通信モジュールを使用することによって第1の指示情報を取得し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。
【0100】
可能な一実施態様では、通信モジュールは、第1の指示情報に基づいて端末デバイスに第1のメッセージを送信し、第1のメッセージが、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ように構成される。
【0101】
他の可能な実施態様では、通信モジュールは、ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0102】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュールは、端末デバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0103】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、第2の指示情報を取得し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0105】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、第3の指示情報または第4の指示情報を取得し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ように構成される。
【0106】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0107】
さらに他の可能な実施態様では、端末デバイスから第1の指示情報を受信する前に、通信モジュールは、端末デバイスのアクセス層ASに第5の指示情報を送信し、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ようにさらに構成される。
【0108】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0109】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュールは、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信し、優先度情報が少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する、ように構成され、処理モジュールは、優先度情報に基づいて、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定する、ように構成される。
【0110】
さらに他の可能な実施態様では、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定するときに、処理モジュールは、通信モジュールを使用することによって端末デバイスに第6の指示情報を送信し、第6の指示情報が、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示する、ように構成される。
【0111】
さらに他の可能な実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
さらに他の可能な実施態様では、端末デバイスから第1の指示情報を受信した後に、通信モジュールは、トレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信し、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方が、TCEによって、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ようにさらに構成される。
【0113】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュールは、TCEに第1の指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0114】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュールは、TCEにアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を送信し、TCEに第1の指示情報を送信し、第1の指示情報が識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ようにさらに構成される。
【0115】
第13の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0116】
本出願の実施形態の第14の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、ソースアクセスネットワークデバイスまたはソースアクセスネットワークデバイス内のチップであってもよく、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成された、処理モジュールと、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するように構成された通信モジュールであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、通信モジュールと、を含む。
【0117】
可能な一実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0119】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0120】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0121】
第14の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第2の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0122】
本出願の実施形態の第15の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、端末デバイスまたは端末デバイス内のチップであってもよく、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするように構成された、処理モジュールと、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信するように構成された通信モジュールであって、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、通信モジュールと、を含む。
【0123】
可能な一実施態様では、通信モジュールは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ようにさらに構成される。
【0124】
他の可能な実施態様では、通信モジュールは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第5の指示情報を受信し、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ようにさらに構成される。
【0125】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信する前に、通信モジュールは、端末デバイスのASの上位層に第5の指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0126】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0127】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュールは、端末デバイスのASの上位層から第1の指示情報を受信するようにさらに構成される。
【0128】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、ソースアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が、開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0130】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュールは、ソースアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0131】
第15の態様または可能な実施態様によってもたらされる技術的効果については、第3の態様または対応する実施態様によってもたらされる技術的効果の説明を参照されたい。
【0132】
本出願の実施形態の第16の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、ターゲットアクセスネットワークデバイスまたはターゲットアクセスネットワークデバイス内のチップであってもよい。装置は、プロセッサと、インターフェース回路とを含む。任意選択で、装置は、メモリをさらに含む。インターフェース回路は、該装置以外の他の装置から信号を受信し、信号をプロセッサに送信するか、またはプロセッサから該装置以外の他の装置に信号を送信する、ように構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、またはコード命令を実行することによって、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様に記載される方法を行うように構成される。
【0133】
本出願の実施形態の第17の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、ソースアクセスネットワークデバイスまたはソースアクセスネットワークデバイス内のチップであってもよい。装置は、プロセッサと、インターフェース回路とを含む。任意選択で、装置は、メモリをさらに含む。インターフェース回路は、該装置以外の他の装置から信号を受信し、信号をプロセッサに送信するか、またはプロセッサから該装置以外の他の装置に信号を送信する、ように構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、またはコード命令を実行することによって、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様に記載される方法を行うように構成される。
【0134】
本出願の実施形態の第18の態様は、体感品質QoEを測定するための装置を開示する。装置は、端末デバイスまたは端末デバイス内のチップであってもよい。装置は、プロセッサと、インターフェース回路とを含む。任意選択で、装置は、メモリをさらに含む。インターフェース回路は、該装置以外の他の装置から信号を受信し、信号をプロセッサに送信するか、またはプロセッサから該装置以外の他の装置に信号を送信する、ように構成される。プロセッサは、論理回路を使用するか、またはコード命令を実行することによって、第3の態様または第3の態様の可能な実施態様に記載される方法を行うように構成される。
【0135】
本出願の実施形態の第19の態様は、コンピュータプログラムを開示する。コンピュータプログラムが通信装置によって実行されると、前述の態様のいずれか1つおよび該態様のいずれか1つの可能な実施態様に記載される方法が実施される。
【0136】
本出願の実施形態の第20の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を開示し、該記憶媒体はコンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令が通信装置によって実行されると、前述の態様のいずれか1つおよび該態様のいずれか1つの可能な実施態様に記載される方法が実施される。
【0137】
本出願の実施形態の第21の態様は、チップシステムを開示し、チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリと、インターフェース回路とを含む。メモリとインターフェース回路と少なくとも1つのプロセッサとは、線路を介して相互接続され、少なくとも1つのメモリは命令を記憶する。命令がプロセッサによって実行されると、前述の態様のいずれか1つおよび該態様のいずれか1つの可能な実施態様に記載される方法が実施される。
【0138】
本出願の実施形態の第22の態様は、体感品質QoEを測定するためのシステムを開示し、該システムは、第13の態様または第16の態様の装置と、第14の態様または第17の態様の装置と、第15の態様または第18の態様の装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【
図1】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのシステムの構造の概略図である。
【
図2A】本出願の一実施形態によるQoE測定の概略フローチャートである。
【
図2B】本出願の一実施形態によるQoE測定の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の一実施形態によるQoE測定のための方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の一実施形態によるQoE測定のための他の方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法のフローチャートである。
【
図7】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法のフローチャートである。
【
図8】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法のフローチャートである。
【
図9】本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法のフローチャートである。
【
図10】本出願の一実施形態によるQoE測定のための装置の構造の概略図である。
【
図11】本出願の一実施形態によるQoE測定のための他の装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0140】
以下は、本出願の実施形態における添付の図面を参照して本出願の実施形態を説明する。
【0141】
図1は、本出願の一実施形態による体感品質QoEを測定するためのシステム100の構造の概略図である。体感品質QoE測定のためのシステム100は、端末デバイス101と、アクセスネットワークデバイス102と、アクセスネットワークデバイス103と、コアネットワークデバイス104とを含む。本出願の実施形態における方法が適用されうるシステム100は、より多くいか、またはより少ないアクセスネットワークデバイスを含んでもよいことを理解されたい。アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、ハードウェアであってもよいし、機能分割によって取得されたソフトウェアであってもよく、それらの組み合わせであってもよい。アクセスネットワークデバイスおよび端末デバイスは、他のデバイスまたはネットワーク要素を使用することによって互いに通信してもよい。本出願の実施形態における方法は、
図1に示されるシステム100に適用されてもよい。
【0142】
(1)端末デバイス:端末デバイスは、端末デバイス、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)などとも呼ばれる。端末デバイスは、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供するデバイスを含む。具体的には、端末デバイスは、ユーザに音声を提供するデバイスを含んでもよく、ユーザにデータ接続を提供するデバイスを含むか、またはユーザに音声およびデータ接続性を提供するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイスや、無線モデムに接続された処理デバイスを含んでもよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介してコアネットワークと通信し、RANと音声もしくはデータを交換するか、またはRANと音声およびデータを交換しうる。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、デバイスツーデバイス(device-to-device、D2D)端末デバイス、車車間・路車間(vehicle to everything、V2X)端末デバイス、マシンツーマシン/マシンタイプ通信(machine-to-machine/machine-type communications、M2M/MTC)端末デバイス、モノのインターネット(internet of things、IoT)端末デバイス、軽型ユーザ機器(light UE)、低減能力ユーザ機器(reduced capability UE、REDCAP UE)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)などを含んでもよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)や、移動端末デバイスを有するコンピュータや、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、またはコンピュータ内蔵式の移動装置であってもよい。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などのデバイスであってもよい。端末デバイスは、代替的に、制限付きのデバイス、例えば、比較的低い電力消費を有するデバイスや、制限された記憶能力を有するデバイスや、制限されたコンピューティング能力を有するデバイスを含んでもよい。例えば、端末デバイスは、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、レーザスキャナなどの情報感知デバイスを含む。
【0143】
限定ではなく例として、本出願の実施形態では、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイスなどとも呼ばれることがある。
【0144】
本出願の実施形態では、端末デバイスは、中継器(relay)をさらに含んでもよい。代替的に、基地局とデータ通信を行うことができるすべてのデバイスが端末デバイスとみなされてもよいことが理解されよう。
【0145】
上述の様々な端末デバイスが車両内に位置する(例えば、車両内に配置されているか、または車両内に設置されている)場合、端末デバイスは車載端末デバイスとみなされてもよく、車載器(on-board unit、OBU)またはOBUに使用される通信装置として実施されてもよい。代替的に、上述の様々な端末デバイスが路側に位置する、例えば、路側インフラストラクチャ上に配置されている場合、端末デバイスは路側ユニット(road-side unit、RSU)またはRSUに使用される通信装置として実施されてもよい。
【0146】
本出願の実施形態では、端末デバイスの機能を実施するように構成された装置は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイスが機能を実施するのを支援することができる装置、例えば、チップシステムであってもよい。装置は端末デバイス内に設置されてもよい。本出願の実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよいし、チップおよび他のディスクリート部品を含んでもよい。本出願の実施形態で提供される技術的解決策では、本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、端末の機能を実施するように構成された装置が端末デバイスである例を使用することによって説明される。
【0147】
(2)アクセスネットワーク(access network、AN)デバイス:アクセスネットワークデバイスは、端末を無線ネットワークに接続する無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)ノード(またはデバイス)であり、基地局と呼ばれる場合もある。現在、一部のRANノードの例は、さらに進化したノードB(gNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)、ホームeノードB(例えば、home evolved NodeBやhome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wifi)アクセスポイント(access point、AP)などである。加えて、ネットワーク構造において、アクセスネットワークデバイスは、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード、分散ユニット(distributed unit、DU)ノード、またはCUノードおよびDUノードを含むRANデバイスを含んでもよい。CUノードおよびDUノードを含むRANデバイスは、NRシステムにおけるgNBのプロトコル層を分割する。プロトコル層の一部の機能はCUによって集中制御され、プロトコル層の残りの機能またはすべての機能はDUに分散される。CUの機能はさらに分割されてもよい。例えば、制御プレーン(CP)はユーザプレーン(UP)から分離され、言い換えれば、CU制御プレーン(CU-CP)およびCUユーザプレーン(CU-UP)が取得される。
【0148】
(3)コアネットワーク(core network、CN)デバイス:コアネットワークデバイスは、例えば、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)、エンティティセッション管理機能(session management function、SMF)エンティティ、およびユーザプレーン機能(user plane function、UPF)エンティティなどを含む。これは、本明細書では1つずつ列挙されない。AMFエンティティは、端末のアクセス管理およびモビリティ管理を担当しうる。SMFエンティティは、セッション管理、例えば、ユーザセッション確立などを担当しうる。UPFエンティティは、ユーザプレーン機能エンティティであってもよく、主に、外部ネットワークへの接続を担当する。本出願におけるエンティティは、ネットワーク要素または機能エンティティと呼ばれる場合もあることに留意されたい。例えば、AMFエンティティは、AMFネットワーク要素またはAMF機能エンティティと呼ばれる場合もある。他の例として、SMFエンティティは、SMFネットワーク要素またはSMF機能エンティティとも呼ばれる場合もある。
【0149】
以下は、理解を容易にするために本出願におけるいくつかの用語を説明する。
【0150】
1.マルチ無線アクセス技術デュアルコネクティビティ(multi-radio access technology dual connectivity、MR-DC):無線ネットワークにおいて、端末デバイスは複数の基地局と通信しうる、すなわちデュアルコネクティビティ(dual-connectivity、DC)である。新しいプロトコルでは、これはMR-DCとも呼ばれる。複数の基地局は、同じ無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に属する基地局(例えば、すべてが4G基地局であるか、すべてが5G基地局である)であってもよいし、異なるRATの基地局(例えば、一方は第4世代4G基地局であり、他方は第5世代5G基地局である)であってもよい。ネットワーク側は、端末デバイスに高速伝送を提供するために、複数の基地局のリソースを使用して端末デバイスに通信サービスを提供してもよい。DCにおいてコアネットワークとの制御プレーンネイバインタラクションを有する基地局はマスタ基地局(master node、MN)と呼ばれ、他の基地局はセカンダリ基地局(secondary node、SN)と呼ばれる。各基地局は、異なる無線リンク制御(radio link control、RLC)プロトコル/媒体アクセス制御(media access control、MAC)エンティティを有する。DCにおけるデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)は、マスタセルグループベアラ(master cell group bearer、MCG Bearer)/セカンダリセルグループベアラ(Secondary cell group bearer、SCG Bearer)/スプリットベアラ(Split Bearer)に分類される。MCG Bearerは、DRBのRLC/MACエンティティがマスタ基地局のみにあることを意味し、SCG Bearerは、DRBのRLC/MACエンティティがセカンダリ基地局のみにあることを意味し、Split bearerは、DRBのRLC/MACエンティティがマスタ基地局とセカンダリ基地局の両方にあることを意味する。そのパケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)がMN上で終端するベアラは、MN terminated bearerと呼ばれ、具体的には、ダウンリンク(down link、DL)データがコアネットワークからMNに直接到着し、MNのPDCP/サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)によって処理され、次いでRLC/MACを介して端末デバイスに送信される。アップリンク(up link、UL)データは、MNのPDCP/SDAPによって処理され、次いでコアネットワークに送信される。同様に、そのPDCPがSN上で終端するベアラは、SN terminated bearerと呼ばれる。具体的には、DLデータはコアネットワークからSNに直接到着し、SNのPDCP/SDAPによって処理され、次いで、RLC/MACを介して端末デバイスに送信される。ULデータは、SNのPDCP/SDAPによって処理され、次いでコアネットワークに送信される。
【0151】
2.ドライブテストの最小化(minimization of drive-tests、MDT):ドライブテストの最小化技術の基本的な考え方は、事業者が、いくつかの従来のドライブテスト作業を、加入ユーザの商用端末によって行われる測定および測定結果送信に置き換えて、端末の測定データを自動収集し、最適化のために無線ネットワーク内の問題および故障を検出することである。この技術の適用シナリオは以下の通りである。事業者は通常、毎月定期的なネットワークカバレッジドライブテストを行い、ユーザの苦情に対処するために特定のエリアで通話品質ドライブテストも行い、MDTはこれらのシナリオにおけるテストを置き換えるために使用されうる。既存のMDT技術における測定タイプは、信号レベル測定、サービス品質(quality of service、QoS)測定、およびアクセシビリティ測定を含みうる。MDTは、ログされた(logged)MDTおよび即時の(immediate)MDTを含む。Immediate MDTは、主にRRC接続(RRC_CONNECTED)状態の端末デバイスを測定するためのものであり、logged MDTは、主にアイドル(RRC_IDLE)状態の端末デバイスまたはRRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態の端末デバイスを測定するためのものである。Immediate MDTは通常、端末デバイスのデータ量、スループット率、パケット伝送遅延、パケット損失率、処理遅延などを測定するために使用される。logged MDTは通常、端末デバイスが受信信号強度を測定するために使用される。アクセスネットワークデバイスは、以下の2つのシナリオでMDT測定収集タスクを開始する。一方は、シグナリングベースのMDT(signaling based MDT)を開始するものであり、他方は管理ベースのMDT(management based MDT)を開始するものである。シグナリングベースのMDTは、特定の端末デバイスのためのMDTである。アクセスネットワークデバイスはコアネットワークから指示情報を受信し、指示情報は、端末デバイスのためにMDTを行うよう指示する。管理ベースのMDTは、特定の端末デバイスのためのMDTではない。アクセスネットワークデバイスは、運用管理保守(operation administration and maintenance、OAM)またはエレメントマネージャ(element manager、EM)からMDTを行うためのメッセージを受信し、次いで、アクセスネットワークデバイスは、特定のポリシーに基づいて、MDT測定を行うためにアクセスネットワークデバイスの下にある端末デバイスから端末デバイスを選択する。
【0152】
一部のL2測定は無線でさらに定義され、ネットワーク側によって、一部のネットワーク性能に関する統計を行って、無線リンク管理、無線リソース管理、ネットワーク保守などの機能を行うために使用される。L2測定は、1つの端末デバイスの統計、例えば、サービススループット、サービストラフィック、端末デバイスの処理遅延、および端末デバイスのエアインターフェース遅延に対して行われる。
【0153】
3.QoE管理:ストリーミングサービス(streaming service)やIPマルチメディアサブシステムのためのマルチメディア電話技術サービス(multimedia telephony service for IMS、MTSI)などの一部のストリーミングサービスまたは音声サービス、および仮想現実(virtual reality、VR)サービスの場合、信号品質だけではこれらのサービスのユーザエクスペリエンスを反映することができない。したがって、事業者は、ユーザエクスペリエンスを学習し、ネットワークをより良く最適化してユーザエクスペリエンスを改善しようとする。そのような測定収集は、QoE測定収集と呼ばれるか、またはアプリケーション層測定収集と呼ばれる場合がある(言い換えれば、QoE測定は、アプリケーション層測定と呼ばれる場合もある)。そのような測定は、代替的に、シグナリングベースのMDTおよび管理ベースのMDTによって開始されてもよい。
図2Aおよび
図2Bに示されるように、QoE測定プロセスは以下の通りである。
【0154】
ステップ1:CN、OAM、またはEMが、アクセスネットワークデバイスにQoE測定関連構成情報を送信する。
【0155】
ステップ2:アクセスネットワークデバイスが、CNまたはOAMまたはEMからQoE測定関連構成情報を受信する。
【0156】
シグナリングベースのQoE測定の場合、アクセスネットワークデバイスはCNからQoE測定関連構成情報を受信する。QoE測定関連構成情報は、アプリケーション層測定構成情報を含む。QoE測定関連構成情報は、コンテナ(container)を含み、containerは、アプリケーション層測定構成情報を含む。アクセスネットワークデバイスは、CNから、特定の端末デバイスのためのQoE測定関連構成情報を取得する。例えば、QoE測定関連構成情報は、アクセスネットワークデバイスと端末デバイスのCNとの間のインターフェースメッセージを介して送信される。
【0157】
管理ベースのQoE測定の場合、アクセスネットワークデバイスは、OAMまたはEMからQoE測定関連構成情報を受信する。QoE測定関連構成情報は、アプリケーション層測定構成情報を含む。QoE測定関連構成情報は、コンテナ(container)を含み、containerは、アプリケーション層測定構成情報を含む。アクセスネットワークデバイスは、OAMまたはEMから、特定の端末デバイスのためのものではないQoE測定関連構成情報を取得する。
【0158】
CN、OAM、またはEMからアプリケーション層測定構成情報を受信することに加えて、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスによってアプリケーション層測定構成情報をさらに決定してもよい。
【0159】
加えて、アプリケーション層測定構成情報は、通知メッセージをさらに含んでもよい。通知メッセージは、端末デバイスに、アプリケーション層インジケータを報告するよう指示する。アプリケーション層インジケータは、以下の項目のうちの1つまたは複数を含んでもよい。これはここでは限定されない。
【0160】
(1)平均スループット:平均スループットは、測定間隔内にUEのアプリケーション層によって受信された合計ビット数、例えばストリーミングメディアサービスを指示する。
【0161】
(2)初期プレイアウト遅延:初期プレイアウト遅延は、ストリーミングメディアが表示され始めるときの初期プレイアウト遅延を指す。例えば、初期プレイアウト遅延は、メディアの最初のセグメントが取得される時点からストリーミングメディアがクライアントのバッファから抽出される時点までの時間として定義されてもよい。
【0162】
(3)バッファレベル:バッファレベルは、メディアデータが現在のプレイアウト時点から再生されることができる持続時間を指示する。
【0163】
(4)プレイアウト遅延:プレイアウト遅延は、ストリーミングメディア開始のプレイアウト遅延を指示する。例えば、プレイアウト遅延は、ハイパーテキスト転送プロトコル上の動的適応型ストリーミング(dynamic adaptive streaming over HTTP、DASH)プレーヤが、プレイアウト/ロールバック/開始トリガを受信する時点からメディアプレイアウトの時点までの遅延として特に定義されてもよい。
【0164】
(5)劣化持続時間:劣化持続時間は、劣化の直前の良質フレームに対応するネパール時間(nepal time、NPT)と、後続の最初の良質フレームに対応するネパール時間との間の間隔を指示する。良質フレームは、完全に受け入れられるフレームであり、フレームに対応するピクチャのすべての部分が正しいコンテンツを含むか、またはフレームは、新しいフレームである(すなわち、以前にデコードされたフレームに依存しない)か、または以前にデコードされた良質フレームのみに依存する。
【0165】
(6)連続損失パケットの数:連続損失パケットの数は、連続して失われたリアルタイムトランスポートプロトコル(Real-time Transport Protocol、RTP)パケットの数を指示する。
【0166】
(7)ジッタ持続時間:ジッタは、フレームの実際のプレイアウト時点と所望のプレイアウト時点との間の差が閾値を超えることを指示する。フレームの所望のプレイアウト時点は、前のプレイアウトフレームのプレイアウト時点に現在のフレームのネパール時間と前のフレームのネパール時間との間の差を加えたものである。
【0167】
(8)同期損失持続時間:同期ずれは、値Aと値Bとの間の絶対時間差が特定の閾値を超えることを指示する。ここで値Aは、ビデオストリームの前のプレイアウトフレームのプレイアウト時点と音声ストリームの前のプレイアウトフレームのプレイアウト時点との間の差を指す。ここで値Bは、ビデオストリームの前のプレイアウトフレームの所望のプレイアウト時点と音声ストリームの前のプレイアウトフレームの所望のプレイアウト時点との間の差を指す。
【0168】
(9)往復時間遅延:往復時間遅延は、RTPレベルの往復時間に、クライアントでのバッファリングおよび他の処理による追加の双方向遅延(RTPレベル→スピーカ→マイクロフォン→RTPレベル)を加えたものを指示する。
【0169】
(10)平均ビットレート:平均ビットレートは、測定周期で有効にエンコードされたメディア情報のビットレートである。
【0170】
ステップ3:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのアクセス層ASにアプリケーション層測定構成情報を送信する。
【0171】
シグナリングベースのQoE測定の場合、アクセスネットワークデバイスは、対応する端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信し、アクセスネットワークデバイスはまた、端末デバイスがQoE測定をサポートしているかどうかの場合に基づいて、UEにQoE測定を構成するかどうかを決定する。
【0172】
管理ベースのQoE測定の場合、アクセスネットワークデバイスは、OAMまたはEMによって送信されたQoE測定関連構成情報、対応するQoE測定が端末デバイスによってサポートされているかどうかの場合、およびいくつかの他の要因に基づいて、QoE測定を行う適切な端末デバイスを選択する。適切な端末デバイスを選択した後に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信する。
【0173】
アクセスネットワークデバイスは、RRCメッセージを介して端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信してもよく、RRCメッセージは、アプリケーション層測定構成情報に対応するサービスタイプを搬送する。
【0174】
端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信することに加えて、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにいくつかの他の構成情報をさらに送信してもよい。他の構成情報は、端末デバイスに、アクセスネットワークデバイスによって感知されることができる形式(例えば、情報要素形式)でアプリケーション層インジケータを報告するよう通知する。代替的に、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに、アプリケーション層インジケータの総合スコア、アクセス層インジケータの総合スコア、またはアプリケーション層インジケータとアクセス層インジケータとを組み合わせることによって取得された総合スコアを報告するよう通知する。
【0175】
ステップ4:端末デバイスのアクセス層ASが、アクセスネットワークデバイスからアプリケーション層測定構成情報を受信する。
【0176】
ステップ5:端末デバイスのアクセス層ASが、端末デバイスのASの上位層にアプリケーション層測定構成情報を送信する。
【0177】
端末デバイスのアクセス層(access stratum、AS)の上位層は、アプリケーション層であってもよいし、QoE測定に使用される層であってもよい。端末デバイスのASの上位層にアプリケーション層測定構成情報を送信することに加えて、端末デバイスのASは、アプリケーション層測定構成情報に対応するサービスタイプと、アクセスネットワークデバイスから受信され、アクセスネットワークデバイスによって感知されることができる形式のアプリケーション層インジケータまたは総合スコアを端末デバイスに通知する構成情報とをさらに送信する。
【0178】
ステップ6:端末デバイスのASの上位層が、アプリケーション層測定構成情報に基づいてQoE測定を行い、QoE測定の測定結果を決定する。
【0179】
ステップ7:端末デバイスのASの上位層が、端末デバイスのASにQoE測定の測定結果を送信する。
【0180】
端末デバイスのASの上位層は、特定の規則(例えば、規則はアプリケーション層測定構成情報に含められる)に従ってQoE測定の測定結果を報告してもよい。例えば、端末デバイスのASの上位層は、QoE測定の測定結果を周期的に報告する。例えば、端末デバイスのASの上位層は、QoE測定の測定結果をセッションが終了した後にのみ報告する。
【0181】
端末デバイスのASにQoE測定の測定結果を送信することに加えて、端末デバイスのASの上位層は、QoE測定の測定結果に対応するサービスタイプと、アクセスネットワークデバイスによって感知されることができる形式のアプリケーション層インジケータまたは総合スコアとをさらに送信してもよい。
【0182】
ステップ8:端末デバイスのASが、端末デバイスのASの上位層からQoE測定の測定結果を受信する。
【0183】
ステップ9:端末デバイスのASが、アクセスネットワークデバイスにQoE測定の測定結果を送信する。
【0184】
アクセスネットワークデバイスにQoE測定の測定結果を送信することに加えて、端末デバイスのASは、QoE測定の測定結果に対応するサービスタイプと、アクセスネットワークデバイスによって感知されることができる形式のアプリケーション層インジケータまたは総合スコアとをさらに送信してもよい。RRCメッセージは、端末デバイスのASを介してアクセスネットワークデバイスに送信されてもよく、RRCメッセージは、QoE測定の測定結果および対応するサービスタイプを搬送する。
【0185】
端末デバイスのASがQoE測定の測定結果を送信するアクセスネットワークデバイスと、端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信するアクセスネットワークデバイスとは、同じアクセスネットワークデバイスであってもよいし、異なるアクセスネットワークデバイスであってもよい。
【0186】
ステップ10:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのASからQoE測定の測定結果を受信する。
【0187】
ステップ11:アクセスネットワークデバイスが、TCEにQoE測定の測定結果を送信する。
【0188】
アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告される、アクセスネットワークデバイスによって感知されることができる形式のアプリケーション層インジケータまたは総合スコアに基づいて、無線リソースを最適化してもよい。例えば、QoE測定のものであり、アプリケーション層インジケータまたは総合スコアに対応する測定結果が理想的でないときに、アクセスネットワークデバイスは、QoE測定の測定結果を報告する対応する端末デバイスにより多くのリソースを割り当てるか、または端末デバイスのスケジューリング優先度を上げてもよい。
【0189】
ステップ12:TCEが、アクセスネットワークデバイスからQoE測定の測定結果を受信する。
【0190】
過度に頻繁なQoE測定は、アクセスネットワークデバイスの負荷を増加させ、通信効率に影響を及ぼしうる。本出願の実施形態は、アクセスネットワークデバイスの負荷を低減する、QoE測定のための方法を提供する。
【0191】
図3は、本出願の一実施形態によるQoE測定のための方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0192】
ステップS301:ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定する。
【0193】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、異なるシナリオでは異なるアクセスネットワークデバイスに対応しうる。
【0194】
MR-DCシナリオにおけるMN変更シナリオでは、MNは、ソースグループのアクセスネットワークデバイスからターゲットグループのアクセスネットワークデバイスに変更されることを意図される。ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、それぞれ、ソースMNおよびターゲットMNである。
【0195】
MR-DCシナリオにおけるSN変更シナリオでは、SNは、ソースグループのアクセスネットワークデバイスからターゲットグループのアクセスネットワークデバイスに変更されることを意図される。ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、それぞれ、ソースSNおよびターゲットSNである。
【0196】
MNおよびSNが一部のサービスを互いのピアエンドに移動させるMR-DCシナリオでは、例えば、MN terminated bearerがSN terminated bearerに変更されるか、SN terminated bearerがMN terminated bearerに変更されるか、MN terminated MCG bearerがMN terminated SCG/Split bearerに変更されるか、またはMN terminated SCG/Split bearerがMN terminated MCG bearerに変更されるシナリオでは、イニシエータはソースアクセスネットワークデバイスであり、ターゲットエンドはターゲットアクセスネットワークデバイスである。このシナリオでは、ハンドオーバは、端末デバイスが送信端から切断することを意味しない。
【0197】
非MR-DCハンドオーバシナリオでは、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、それぞれ、ハンドオーバプロセスにおけるソース基地局およびターゲット基地局である。
【0198】
このステップは、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされていることを意味するのではなく、ソースアクセスネットワークデバイスが端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバしようとしていることを意味することに留意されたい。
【0199】
ステップS302:ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信する。
【0200】
指示情報Aは、端末デバイスによって開始されている(started)QoE測定を指示する。
【0201】
具体的には、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるときに、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、ソースアクセスネットワークデバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信し、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示する。端末デバイスのサービスがアプリケーション層で開始するときに、端末デバイスは、サービスに対応するQoE測定を開始する。
【0202】
具体的には、端末デバイスによって開始されているQoE測定は、端末デバイスからソースアクセスネットワークデバイスによって取得されてもよいし、他のアクセスネットワークデバイスから取得されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。例えば、端末デバイスのASの上位層がQoE測定を開始するときに、端末デバイスのASの上位層はASにセッション記録指示を送信して、セッションが開始したこと、またはセッションのQoE測定が開始されていることを指示する。セッション記録指示はセッション全体を通して変更されないままであり、1つのアプリケーションに対応する異なるセッションは異なるセッション記録指示を有する。例えば、セッション記録指示は、2バイトの文字列であってもよい。
【0203】
具体的には、指示情報Aは、QoE測定リストであってもよく、リストは、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。サービスタイプは、ストリーミングサービス、MTSI、VRサービスなどであってもよい。ネットワークスライスの識別情報は、単一ネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information,S-NSSAI)であってもよいし、ネットワークスライスを識別する他の情報であってもよい。セッション記録指示は、セッション(session)のためにアプリケーション層によってカプセル化された識別子である。セッション記録指示はセッション全体を通して変更されないままであり、1つのアプリケーションに対応する異なるセッションは異なるセッション記録指示を有する。例えば、セッション記録指示は、2バイトの文字列であってもよい。
【0204】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスが一部のサービスをターゲットアクセスネットワークデバイスに移動させるときに、開始されているQoE測定は、開始されている、ターゲットアクセスネットワークデバイスに移動されたサービスに対応するQoE測定を指す、すなわち、ソースアクセスネットワークデバイスで開始されたQoE測定の一部でありうる。
【0205】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、異なるシナリオでは異なるアクセスネットワークデバイスに対応しうる。この場合、指示情報Aは、異なるシナリオではソースアクセスネットワークデバイスによって異なるメッセージで搬送され、ターゲットアクセスネットワークデバイスに送信される。
【0206】
例えば、非MR-DCハンドオーバシナリオでは、指示情報Aは、ソース基地局によってターゲット基地局に送信されるハンドオーバ要求メッセージで搬送されてもよい。
【0207】
MR-DCシナリオにおけるMN変更シナリオでは、指示情報Aは、ソースMNによってターゲットMNに送信されるハンドオーバ要求メッセージで搬送されうる。
【0208】
MR-DCシナリオにおけるSN変更シナリオでは、指示情報Aは、以下の2つの方式でソースSNによってターゲットSNに送信される。第1の方式では、ソースSNは指示情報AをMNに送信し、次いでMNは、指示情報Aを受信した後に指示情報AをターゲットSNに送信する。第2の方式では、ソースSNは指示情報AをターゲットSNに送信する。
【0209】
MNおよびSNが一部のサービスを互いのピアエンドに移動させるMR-DCシナリオでは、例えば、MN terminated bearerがSN terminated bearerに変更されるシナリオでは、詳細については、ステップS301を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。イニシエータはソースアクセスネットワークデバイスであり、ターゲットエンドはターゲットアクセスネットワークデバイスである。指示情報Aは、イニシエータによってターゲットエンドに送信されるSN変更要求メッセージ、イニシエータによってターゲットエンドに送信されるSN変更要件メッセージ、またはMNによってSNに送信されるSN追加要求メッセージで搬送されてもよい。
【0210】
可能な一実施態様では、ソースアクセスネットワークデバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信する前に、端末デバイスはQoE測定関連構成情報を受信する。QoE測定関連構成情報は、ソースアクセスネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよいし、他のアクセスネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0211】
ステップS303:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスによって送信された指示情報Aを受信する。
【0212】
具体的には、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示し、具体的には、端末デバイスによって開始されているQoE測定は、開始されているが終了されたQoE測定および/または開始されており、実行されている測定を含む。
【0213】
可能な一実施態様では、指示情報Aがセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Bを受信するステップ。
【0214】
具体的には、指示情報Bは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が、開始されて実行中の状態、開始されて停止された状態、または開始されて完了された状態にあることを指示する。指示情報Bは、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプをさらに含んでもよい。ソースアクセスネットワークデバイスの指示情報Bは、端末デバイスのASの上位層によって端末デバイスのASを介してソースアクセスネットワークデバイスに報告されてもよいし、端末デバイスのASによってソースアクセスネットワークデバイスに報告されてもよい。
【0215】
一例では、端末デバイスのASの上位層がセッションのQoE測定を停止するか、または完了したときに、端末デバイスのASの上位層は端末デバイスのASに指示情報Bを送信し、指示情報Bは、セッションのQoE測定が停止または完了されていることを指示する。指示情報Bは、セッション記録指示、サービスタイプ、およびセッションのQoE測定が停止または完了されていることを指示する指示を含んでもよい。次いで、端末デバイスのASは、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報Bを送信する。
【0216】
可能な一実施態様では、指示情報Aがセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Cまたは指示情報Dを受信するステップ。
【0217】
具体的には、指示情報Cは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、指示情報Dは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて停止された状態または開始されて完了された状態にあることを指示する。指示情報Cまたは指示情報Dは、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプをさらに含んでもよい。ソースアクセスネットワークデバイスの指示情報Cまたは指示情報Dは、端末デバイスのASの上位層によって端末デバイスのASを介してソースアクセスネットワークデバイスに報告されてもよいし、端末デバイスのASによってソースアクセスネットワークデバイスに報告されてもよい。
【0218】
一例では、端末デバイスのASの上位層がセッションのQoE測定を停止するか、または完了したときに、端末デバイスのASの上位層は端末デバイスに指示情報Dを送信し、指示情報Dは、セッションのQoE測定が停止または完了されていることを指示する。指示情報Dは、セッション記録指示、サービスタイプ、およびセッションのQoE測定が停止または完了されていることを指示する指示を含んでもよい。次いで、端末デバイスのASは、ソースアクセスネットワークデバイスに指示情報Dを送信する。
【0219】
ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報B、および/または指示情報Cもしくは指示情報Dを受信することは、独立した実施形態であってもよいことに留意されたい。ソースアクセスネットワークデバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスに端末デバイスをハンドオーバすることを決定し、ソースアクセスネットワークデバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信し、ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Aを受信することは、独立した実施形態であってもよい。
【0220】
ステップS304:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスに制御コマンドを送信する。
【0221】
具体的には、このステップは任意選択のステップである。制御コマンドは、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する。制御コマンドは、いくつかのサービスタイプおよびいくつかのネットワークスライスに対するものである。
【0222】
ステップS305:端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスから制御コマンドを受信する。
【0223】
具体的には、このステップは任意選択のステップである。
【0224】
ステップS306:端末デバイスが、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止する。
【0225】
具体的には、このステップは任意選択のステップである。端末デバイスは、ステップS305の制御コマンドに基づいて、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止する
【0226】
一例では、端末デバイスのQoE測定は、測定1、測定2、および測定3を含む。測定3は、端末デバイスによって開始されているQoE測定である。ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは端末デバイスに制御コマンドを送信する。制御コマンドを受信した後に、端末デバイスは、測定1および/または測定2を休止または中止することを選択する。さらに、端末デバイスは、優先度情報に基づいて、測定1または測定2を休止または中止することを決定してもよい。優先度情報は、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されてもよく、優先度情報はQoE測定の優先度を指示する。例えば、測定1に対応するサービスタイプはMTSIサービスであり、測定2に対応するサービスタイプはVRサービスである。優先度情報は、MTSIサービスの優先度が1であり、VRサービスの優先度が2であり、MTSIサービスの優先度がVRサービスの優先度よりも高いことを指示する。この場合、端末デバイスは、優先度情報に基づいて、測定2を休止または中止することを決定する。
【0227】
前述の方法では、ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定するシナリオにおいて、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷は、過度に頻繁なQoE測定のために増加する。したがって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を決定するためにソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信し、次いで、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷を低減し、通信効率を改善するために、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する。
【0228】
図4は、本出願の一実施形態によるQoE測定のための他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0229】
ステップS401:ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定する。
【0230】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、異なるシナリオでは異なるアクセスネットワークデバイスに対応しうる。詳細については、ステップS301を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0231】
ステップS402:端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信する。
【0232】
指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示する。指示情報Aについては、ステップS302の指示情報Aを参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0233】
具体的には、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるときに、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされた後に、端末デバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信し、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示する、言い換えれば、端末デバイスによって開始されているQoE測定は、開始されているが終了されたQoE測定および/または開始されており、実行されている測定を含む。代替的に、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されており、実行されているQoE測定を指示し、すなわち、開始されているが終了されたQoE測定を含まない。
【0234】
具体的には、指示情報Aは、QoE測定リストであってもよい。詳細については、ステップS302の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0235】
具体的には、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信することは、端末デバイスのASの上位層が指示情報Aを端末デバイスのASに送信し、指示情報Aを受信した後に、端末デバイスのASが指示情報Aをターゲットアクセスネットワークデバイスに送信することを意味しうる。
【0236】
可能な一実施態様では、端末デバイスのASは指示情報Eを受信する(例えば、ターゲットアクセスネットワークデバイスまたはソースアクセスネットワークデバイスは端末デバイスに指示情報Eを送信する)。指示情報Eは、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを指示する(例えば、指示情報Eは、基地局ハンドオーバが行われることを指示する)か、または端末デバイスが指示情報Aを報告する必要があることを指示するか、または端末デバイスに指示情報Aを報告するよう要求する。次いで、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信する前に、端末デバイスのASは端末デバイスのASの上位層に指示情報Fを送信し、指示情報Fは、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを指示する(例えば、指示情報Fは、基地局ハンドオーバが行われることを指示する)か、または端末デバイスが指示情報Aを報告する必要があることを指示する。
【0237】
ステップS403:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから指示情報Aを受信する。
【0238】
具体的には、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示する。
【0239】
可能な一実施態様では、指示情報Aがセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Bを受信するステップ。
【0240】
具体的には、指示情報Bは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が、開始されて実行中の状態、開始されて停止された状態、または開始されて完了された状態にあることを指示する。詳細については、ステップS303の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0241】
可能な一実施態様では、指示情報Aがセッション記録指示を含むときに、方法は、以下をさらに含む。ターゲットアクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Cまたは指示情報Dを受信するステップ。
【0242】
具体的には、指示情報Cは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、指示情報Dは、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて停止された状態または開始されて完了された状態にあることを指示する。詳細については、ステップS303の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0243】
ステップS404~ステップS406については、ステップS304~ステップS306を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0244】
前述の方法では、ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定するシナリオにおいて、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷は、過度に頻繁なQoE測定のために増加する。したがって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を決定するよう端末デバイスから第1の指示情報を受信し、次いで、ターゲットアクセスネットワークデバイスの負荷を低減し、通信効率を改善するために、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する。
【0245】
図5は、本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0246】
ステップS501:ネットワーク管理デバイスが、アクセスネットワークデバイスにQoE測定関連構成情報を送信する。
【0247】
具体的には、ステップS501は任意選択のステップであり、ネットワーク管理デバイスはコアネットワークデバイスまたはOAMであってもよい。QoE測定関連構成情報は、アプリケーション層測定構成情報を含む。QoE測定関連構成情報は、コンテナ(container)を含み、containerは、アプリケーション層測定構成情報を含む。
【0248】
ステップS502:アクセスネットワークデバイスが、ネットワーク管理デバイスからQoE測定関連構成情報を受信する。
【0249】
具体的には、ステップS502は任意選択のステップである。
【0250】
ステップS503:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスにアプリケーション層測定構成情報を送信する。
【0251】
具体的には、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのASにアプリケーション層測定構成情報を送信する。アプリケーション層測定構成情報を受信した後に、端末デバイスのASは、端末デバイスのASの上位層にアプリケーション層測定構成情報を送信する。アプリケーション層測定構成情報は、端末デバイスのASの上位層によって、QoE測定の測定結果を決定するために使用される。
【0252】
ステップS504:端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスらアプリケーション層測定構成情報を受信する。
【0253】
ステップS505:ネットワーク管理デバイスが、アクセスネットワークデバイスに優先度情報を送信する。
【0254】
具体的には、ネットワーク管理デバイスはOAMであってもよく、優先度情報は少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する。優先度情報は、サービスタイプに対応するQoE測定の優先度情報、ネットワークスライスに対応するQoE測定の優先度情報、および端末デバイスに対応するQoE測定の優先度情報、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。優先度は異なる値で測定されてもよく、異なる値は異なる優先度を表す。例えば、より小さい値がより高い優先度を指示する。例えば、一例では、優先度情報はサービスタイプの優先度情報を含む。例えば、MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度は1であり、VRサービスに対応するQoE測定の優先度は2である。MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度は、VRサービスに対応するQoE測定の優先度よりも高い。
【0255】
ステップS506:アクセスネットワークデバイスが、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信する。
【0256】
具体的には、優先度情報は少なくとも1つのQoE測定の優先度を指示する。
【0257】
任意選択で、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるシナリオでは、ソースアクセスネットワークデバイスはターゲットアクセスネットワークデバイスに優先度情報を送信する。言い換えれば、アクセスネットワークデバイスがソースアクセスネットワークデバイスであるときに、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、優先度情報をターゲットアクセスネットワークデバイスに送信する。ターゲットアクセスネットワークデバイスであるときに、アクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスから優先度情報を受信する。
【0258】
ステップS501~ステップS502が行われるときに、ステップS505~ステップS506とステップS501~ステップS502との間に厳密な順序はないことに留意されたい。
【0259】
S507:アクセスネットワークデバイスが、優先度情報に基づいて、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定する。
【0260】
具体的には、ステップS507は任意選択のステップである。端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定するときに、アクセスネットワークデバイスは端末デバイスに制御コマンドを送信してもよく、制御コマンドは、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示する。
【0261】
一例では、優先度情報は、MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度が1であり、VRサービスに対応するQoE測定の優先度が2であり、MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度がVRサービスに対応するQoE測定の優先度よりも高く、端末デバイスによって実行されたQoE測定が、MTSIサービスに対応するQoE測定およびVRサービスに対応するQoE測定を含む、であると仮定する。アクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定する。MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度はVRサービスに対応するQoE測定の優先度よりも高いので、アクセスネットワークデバイスは端末デバイスに制御コマンドを送信し、制御コマンドは、端末デバイスに、VRサービスに対応するQoE測定を休止するよう指示する。
【0262】
一例では、優先度情報は、MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度が1であり、VRサービスに対応するQoE測定の優先度が2であり、MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度がVRサービスに対応するQoE測定の優先度よりも高く、端末デバイス1がMTSIサービスに対応するQoE測定を実行し、端末デバイス2がVRサービスに対応するQoE測定を実行する、であると仮定する。アクセスネットワークデバイスの負荷が高いときに、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定する。MTSIサービスに対応するQoE測定の優先度はVRサービスに対応するQoE測定の優先度よりも高いので、アクセスネットワークデバイスは端末デバイス2に制御コマンドを送信し、制御コマンドは、端末デバイス2に、VRサービスに対応するQoE測定を休止するよう指示する。
【0263】
図5の実施形態は、
図3または
図4の実施形態と組み合わされてもよく、例えば、ステップS301~ステップS303とステップS505~ステップS507とが組み合わされてもよいことに留意されたい。
【0264】
前述の方法では、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、事業者の特定の要件が満たされることができるように、優先度情報を取得し、優先度情報に基づいて、QoE測定を処理するかどうかを決定する。例えば、事業者はサービスのQoE測定により多くの注意を払うので、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに、事業者がより多くの注意を払うサービスのQoE測定以外のQoE測定を中止または休止するよう指示してもよい。
【0265】
図6は、本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0266】
ステップS601~ステップS604については、ステップS501~ステップS504を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0267】
具体的には、ステップS601~ステップS604は任意選択のステップである。
【0268】
ステップS605:端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信する。
【0269】
具体的には、指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示し、指示情報Aは、QoE測定リストであってもよい。詳細については、ステップS302の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信することは、端末デバイスのASの上位層が指示情報Aを端末デバイスのASに送信し、端末デバイスのASが指示情報Aをアクセスネットワークデバイスに送信することを意味しうる。
【0270】
可能な一実施態様では、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信した後に、かつ第1のセッションのQoE測定が終了した後に、端末デバイスはアクセスネットワークデバイスに指示情報Bまたは指示情報Dを送信する。指示情報Bは、第1のセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示し、指示情報Dは、第1のセッションのQoE測定が停止されるか、または完了されていることを指示する。
【0271】
ステップS606:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから指示情報Aを受信する。
【0272】
ステップS607:アクセスネットワークデバイスがTCEに指示情報Aを送信する。
【0273】
ステップS608:TCEが、アクセスネットワークデバイスから指示情報Aを受信する。
【0274】
ステップS609:アクセスネットワークデバイスが、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信する。
【0275】
この実施形態では、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスから指示情報Aを受信した後にのみ、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信することに留意されたい。
【0276】
具体的には、AS構成情報は無線構成情報であってもよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、TCEがQoE測定の測定結果に対応する無線構成を決定するために、端末デバイスのためのCA、DCなどを構成する。例えば、TCEは、QoE測定は、QoE測定のものであり、CAまたはDCが構成されているかまたは構成されていないときに取得された測定結果であると決定してもよい。AS測定結果は、L2測定またはMDT測定によって取得された測定結果であってもよい。AS測定結果は、ASインジケータまたはASインジケータの総合スコアであってもよい。詳細については、アプリケーション層インジケータを参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0277】
任意選択で、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるシナリオでは、ソースアクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスから指示情報Aを受信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信する。言い換えれば、アクセスネットワークデバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスであるときに、ソースアクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスから指示情報Aを受信した後に、アクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信する。
【0278】
ステップS610:TCEが、アクセスネットワークデバイスからAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を受信する。
【0279】
ステップS611:TCEが、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方に基づいて、開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定する。
【0280】
具体的には、AS構成情報および/またはAS測定結果は、TCEによって、QoE測定の測定結果を分析して、アクセスネットワークデバイスのいくつかの構成を最適化するために使用される。具体的な分析プロセスは以下の通りであってもよい。一例では、QoE測定の測定結果が不良であり、AS測定結果も不良であると仮定する。この場合、TCEは、AS測定結果を考察することによって、AS測定結果は不良であると決定し、QoE測定の不良な測定結果はAS側によって引き起こされたものであると決定しうる。他の例では、QoE測定の測定結果が不良であり、AS測定結果が良好であると仮定する。この場合、TCEは、AS測定結果を考察することによって、AS測定結果は良好であると決定し、QoE測定の不良な測定結果がAS側によって引き起こされたものではなく、他の理由によって引き起こされたものであると決定しうる。言い換えれば、TCEは、開始されているQoE測定の測定結果を、対応するAS構成情報および/またはAS測定結果と関連付けてもよい。
【0281】
S609~S611は独立した実施形態であってもよく、TCEが指示情報Aを受信する前に行われてもよいことに留意されたい。
【0282】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、端末デバイスから第1の指示情報を受信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信する。第1の指示情報が受信された後に送信されるAS構成情報およびAS測定結果のみが、TCEによってQoE測定の測定結果を分析するために使用されることができ、それによって、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善する。
【0283】
図7は、本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0284】
ステップS701~ステップS704については、ステップS601~ステップS604を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0285】
可能な一実施態様では、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに指示情報Aを送信した後に、かつ第1のセッションのQoE測定が終了した後に、端末デバイスはアクセスネットワークデバイスに指示情報Bまたは指示情報Dを送信する。指示情報Bは、第1のセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示し、指示情報Dは、第1のセッションのQoE測定が停止されるか、または完了されていることを指示する。
【0286】
ステップS705:アクセスネットワークデバイスが、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信する。
【0287】
具体的には、AS構成情報およびAS測定結果については、ステップS609の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。任意選択で、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるシナリオでは、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、TCEにAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信する。
【0288】
ステップS706:TCEが、アクセスネットワークデバイスからAS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を受信する。
【0289】
ステップS707:アクセスネットワークデバイス、がTCEに第1のメッセージを送信する。
【0290】
具体的には、第1のメッセージは指示情報Aを含む。指示情報Aは、端末デバイスによって開始されているQoE測定を指示し、指示情報Aは、QoE測定リストであってもよい。詳細については、ステップS302の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。任意選択で、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされるシナリオでは、ソースアクセスネットワークデバイスまたは端末デバイスから指示情報Aを受信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスはTCEに第1のメッセージを送信する。
【0291】
具体的には、第1のメッセージは識別情報を含み、識別情報は、端末デバイスの識別子および/または時点情報を含む。時点情報は、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスから指示情報Aを受信する時点またはアクセスネットワークデバイスがTCEに第1のメッセージを送信する時点を指示する。端末デバイスの識別子は、トレース識別子(trace ID)、トレース参照識別子(trace reference ID)、アクセスネットワークトレース識別子などであってもよい。トレース識別子は、ネットワーク管理または事業者によって生成されてもよく、3バイトの文字列であってもよい。トレース参照識別子は、PLMNおよびトレース識別子を含む。アクセスネットワークトレース識別子は、トレース参照識別子およびトレース記録セッション参照(Trace recording session reference)を含む。シグナリングベースのQoE測定の場合、トレース識別子、トレース参照識別子、またはRANトレース識別子が、CNによってアクセスネットワークデバイスに送信される。管理ベースのQoE測定の場合、トレース識別子またはトレース参照識別子が、OAMによってアクセスネットワークデバイスに送信され、トレース記録セッション参照は、アクセスネットワークデバイスによって生成される。
【0292】
ステップS708:TCEが、アクセスネットワークデバイスの第1のメッセージを受信する。
【0293】
ステップS709:TCEが、識別情報に基づいて、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定する。
【0294】
具体的には、TCEは、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果として、時点情報の後のAS構成情報および/またはAS測定結果を選択しうる。言い換えれば、TCEは、QoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/または測定結果として、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスから指示情報Aを受信した時点の後にアクセスネットワークデバイスによって報告されるAS構成情報および/またはAS測定結果を選択しうる。代替的に、TCEは、QoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/または測定結果として、アクセスネットワークデバイスがTCEに第1のメッセージを送信した時点の後にアクセスネットワークデバイスによって報告されるAS構成情報および/またはAS測定結果を選択してもよい。
【0295】
具体的には、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果は、TCEによって、QoE測定の測定結果を分析して、アクセスネットワークデバイスのいくつかの構成を最適化するために使用される。具体的な分析プロセスについては、ステップS611の説明を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0296】
S705およびS706は独立した実施形態であってもよく、アクセスネットワークデバイスがTCEに第1のメッセージを送信した後に行われてもよいことに留意されたい。
【0297】
前述の方法では、AS構成情報およびAS測定結果はいつでも変化しうるので、QoEシナリオにおいては、TCEにAS構成情報およびAS測定結果を送信した後に、ターゲットアクセスネットワークデバイスはTCEに第1の指示情報を送信する。第1の指示情報に含まれる識別情報は時点情報を含み、時点情報は、TCEによって対応するAS構成情報およびAS測定結果を選択するために使用される、言い換えれば、ターゲットアクセスネットワークデバイスの構成を最適化し、通信効率を改善するために、時点情報の後のものであるAS構成情報およびAS測定結果が、TCEがQoE測定の測定結果を分析するために選択されうる。
【0298】
図8は、本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0299】
ステップS801:ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定する。
【0300】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、異なるシステムに対応するか、または異なるRATに属する。一例では、ソースアクセスネットワークデバイスは4G基地局に属し、ターゲットアクセスネットワークデバイスは5G基地局に属する。
【0301】
このステップは、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされていることを意味するのではなく、ソースアクセスネットワークデバイスが端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバしようとしていることを意味することに留意されたい。
【0302】
ステップS802:ソースアクセスネットワークデバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hを送信する。
【0303】
具体的には、指示情報Hは、端末デバイスに対して構成されている(configured)QoE測定を指示する。ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hを送信することに加えて、ソースアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、および端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するネットワークスライスを指示するために、指示情報Iをさらに送信してもよく、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応する構成情報をさらに送信してもよい。
【0304】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスは、2つの方式でターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hまたは指示情報Iを送信してもよい。第1の方式では、ソースアクセスネットワークデバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hまたは指示情報Iを送信する。第2の方式では、ソースアクセスネットワークデバイスは、まず、指示情報Hまたは指示情報Iを、例えばハンドオーバ必要(handover required)メッセージで、コアネットワークデバイスに送信し、次いで、コアネットワークデバイスは、指示情報Hまたは指示情報Iを、例えばハンドオーバ要求(handover request)メッセージで、ターゲットアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0305】
可能な一実施態様では、指示情報Hは、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていないことを指示する。
【0306】
ステップS803:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、ソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Hを受信する。
【0307】
具体的には、指示情報Hは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する。ソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Hを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定することに加えて、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、ソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Aを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると間接的に決定してもよい。さらに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、および端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するネットワークスライスを指示するために、ソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Iをさらに受信してもよく、ソースアクセスネットワークデバイスから、端末デバイスに対して構成されているQoE測定の構成情報をさらに受信してもよい。
【0308】
可能な一実施態様では、指示情報Hは、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていないことを指示する。
【0309】
ステップS804:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスに指示情報Jを送信する。
【0310】
具体的には、ステップS804は任意選択のステップである。指示情報Jは、端末デバイスに、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を実行し続けるよう指示する。さらに、指示情報Jは、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。例えば、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに、特定のサービスタイプに対応するQoE測定(例えば、指示情報Kはサービスタイプを搬送する)、および特定のネットワークスライスに対応するQoE測定(例えば、指示情報Kはネットワークハンドオーバ識別子を搬送する)を続けるよう指示するために、端末デバイスに指示情報Kを送信する。
【0311】
可能な一実施態様では、指示情報Jは、代替的に、端末デバイスに、構成されているQoE測定を中止または休止または停止するよう指示してもよい。さらに、指示情報Jは、端末デバイスに、第1のQoE測定を中止または休止または停止するよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。例えば、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに、特定のサービスタイプに対応するQoE測定(例えば、指示情報Kはサービスタイプを搬送する)、および特定のネットワークスライスに対応するQoE測定(例えば、指示情報Kはネットワークハンドオーバ識別子を搬送する)を中止または休止または停止するよう指示するために、端末デバイスに指示情報Kを送信する。
【0312】
ステップS805:端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信する。
【0313】
具体的には、ステップS805は任意選択のステップである。指示情報Jは、端末デバイスに、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を実行し続けるよう指示する。さらに、指示情報Jは、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。一例では、端末デバイスに対して構成されているQoE測定は、測定7、測定8、および測定9を含むと仮定する。端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信する。指示情報Jは、端末デバイスに、端末デバイスに対して構成されているQoE測定、すなわち測定7、測定8、および測定9を続けるよう指示するか、または指示情報Jは、端末デバイスに、測定9を実行し続けるよう指示する。一例では、端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Kを受信し、指示情報Kに基づいて、どの測定が第1のQoE測定であるかを決定する。
【0314】
具体的には、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信することは、端末デバイスのASがターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信することを意味しうる。ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信した後に、端末デバイスのASは指示情報Jを端末デバイスのASの上位層に送信する。一例では、端末デバイスのASは、端末デバイスのASの上位層に指示情報Kを送信する。
【0315】
可能な一実施態様では、指示情報Jは、端末デバイスに、構成されているQoE測定を中止または休止または停止するよう指示しうる。さらに、指示情報Jは、端末デバイスに、第1のQoE測定を中止または休止または停止するよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。一例では、端末デバイスに対して構成されているQoE測定は、測定7、測定8、および測定9を含むと仮定する。端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信する。指示情報Jは、端末デバイスに、端末デバイスに対して構成されているQoE測定、すなわち測定7、測定8、および測定9を中止または休止または停止するよう指示するか、または指示情報Jは、端末デバイスに、測定9の実行を中止または休止または停止するよう指示する。一例では、端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Kを受信し、指示情報Kに基づいて、どの測定が第1のQoE測定であるかを決定する。
【0316】
具体的には、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信することは、端末デバイスのASがターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信することを意味しうる。ターゲットアクセスネットワークデバイスから指示情報Jを受信した後に、端末デバイスのASは指示情報Jを端末デバイスのASの上位層に送信する。一例では、端末デバイスのASは、端末デバイスのASの上位層に指示情報Kを送信する。
【0317】
ステップS806:端末デバイスが、指示情報Jおよび/または指示情報Kに基づいて、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を実行し続け、または中止または休止または停止する。
【0318】
ステップS806は任意選択のステップである。
【0319】
図8の実施形態は、
図3~
図7に示されている実施形態のいずれかと組み合わされてもよく、例えば、ステップS301~ステップS303とステップS801~ステップS806とが組み合わされてもよい。
【0320】
前述の方法では、過度に頻繁なQoE測定がアクセスネットワークデバイスの負荷を増加させ、通信効率に影響を及ぼしうるので、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、リソースを適切にスケジュールするために、ターゲットアクセスネットワークデバイスがQoE測定を処理する、例えば、QoE測定を実行し続けるか、休止するか、または中止することができるように、ソースアクセスネットワークデバイスから指示情報Hを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定する。
【0321】
図9は、本出願の一実施形態によるQoE測定のためのさらに他の方法を示している。方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0322】
ステップS901:ソースアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定する。
【0323】
具体的には、ソースアクセスネットワークデバイスおよびターゲットアクセスネットワークデバイスは、異なるシステムに対応するか、または異なるRATに属する。一例では、ソースアクセスネットワークデバイスは4G基地局に属し、ターゲットアクセスネットワークは5G基地局に属する。
【0324】
このステップは、端末デバイスがターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされていることを意味するのではなく、ソースアクセスネットワークデバイスが端末デバイスをターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバしようとしていることを意味することに留意されたい。
【0325】
ステップS902:端末デバイスが、ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hを送信する。
【0326】
具体的には、指示情報Hは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する。
【0327】
具体的には、指示情報Hについては、ステップS802の指示情報Hを参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。ターゲットアクセスネットワークデバイスに指示情報Hを送信することに加えて、端末デバイスは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、および端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するネットワークスライスを指示するために、指示情報Iをさらに送信してもよく、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応する構成情報をさらに送信してもよい。
【0328】
任意選択で、端末デバイスは、ターゲットアクセスネットワークデバイスによって送信された要求指示を受信した後にのみ指示情報Hを報告してもよいし、端末デバイスは、ハンドオーバコマンドを受信した後に指示情報Hを能動的に送信してもよい。
【0329】
可能な一実施態様では、指示情報Hは、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていないことを指示する。
【0330】
ステップS903:ターゲットアクセスネットワークデバイスが、端末デバイスから指示情報Hを受信する。
【0331】
具体的には、指示情報Hは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する。端末デバイスから指示情報Hを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定することに加えて、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスから指示情報Aを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると間接的に決定してもよい。さらに、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、および端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するネットワークスライスを指示するために、端末デバイスから指示情報Iをさらに受信してもよく、端末デバイスから、端末デバイスに対して構成されているQoE測定の構成情報をさらに受信してもよい。
【0332】
可能な一実施態様では、指示情報Hは、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていないことを指示する。
【0333】
ステップS904~ステップS906については、ステップS804~ステップS806を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
【0334】
図9の実施形態は、
図3~
図7に示されている実施形態のいずれかと組み合わされてもよく、例えば、ステップS301~ステップS303とステップS901~ステップS906とが組み合わされてもよい。
【0335】
前述の方法では、過度に頻繁なQoE測定がアクセスネットワークデバイスの負荷を増加させ、通信効率に影響を及ぼしうるので、ターゲットアクセスネットワークデバイスは、リソースを適切にスケジュールするために、ターゲットアクセスネットワークデバイスがQoE測定を処理する、例えば、QoE測定を実行し続けるか、休止するか、または中止することができるように、端末デバイスから指示情報Hを受信することによって、QoE測定が端末デバイスに対して構成されていると決定する。
【0336】
前述の実施形態における機能を実施するために、ターゲットアクセスネットワークデバイス、ソースアクセスネットワークデバイス、および端末デバイスは、機能を行うために対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。本出願に開示された実施形態に記載されている例のユニットおよび方法ステップと組み合わせて、本出願は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせを使用することによって実施されることができることを当業者は容易に理解するはずである。機能がハードウェアを使用することによって行われるか、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアを使用することによって行われるかは、技術的解決策の特定の適用シナリオおよび設計上の制約に左右される。
【0337】
図10および
図11は、各々、本出願の一実施形態による体感品質QoEを測定するための可能な装置の構造の概略図である。体感品質QoE測定のためのこれらの装置は、前述の方法実施形態におけるターゲットアクセスネットワークデバイス、ソースアクセスネットワークデバイス、端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、ネットワーク管理デバイス、またはTCEの機能を実施するように構成されてもよく、したがって、前述の方法実施形態の有益な効果を実施することもできる。
【0338】
図10に示されるように、体感品質QoE測定のための装置1000は、処理モジュール1001と通信モジュール1002とを含む。体感品質QoE測定のための装置1000は、
図3、
図4、
図5、
図6、
図7、
図8、または
図9に示される方法実施形態におけるターゲットアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成される。
【0339】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図3または
図4に示される方法実施形態におけるターゲットアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成され、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによって第1の指示情報を取得し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。
【0340】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、第1の指示情報に基づいて端末デバイスに第1のメッセージを送信し、第1のメッセージが、端末デバイスに、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ように構成される。
【0341】
他の可能な実施態様では、通信モジュール1002は、ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0342】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュール1002は、端末デバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0343】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0344】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、第2の指示情報を取得し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0345】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、第3の指示情報または第4の指示情報を取得し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ように構成される。
【0346】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0347】
さらに他の可能な実施態様では、端末デバイスから第1の指示情報を受信する前に、通信モジュール1002は、端末デバイスのアクセス層ASに第5の指示情報を送信し、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ようにさらに構成される。
【0348】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0349】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図3または
図4に示される方法実施形態におけるソースアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、端末デバイスがソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成され、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。
【0350】
可能な一実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0351】
他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0352】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0353】
さらに他の可能な実施態様では、第2の指示情報、第3の指示情報、または第4の指示情報は、セッション記録指示に対応するセッションに対応するサービスタイプを含む。
【0354】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図3または
図4に示される方法実施形態における端末デバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするように構成され、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。
【0355】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが、開始されているQoE測定以外の少なくとも1つのQoE測定を休止または中止するよう指示する、ようにさらに構成される。
【0356】
他の可能な実施態様では、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第5の指示情報を受信し、第5の指示情報が、端末デバイスに、ターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバするよう指示する、ようにさらに構成される。
【0357】
さらに他の可能な実施態様では、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信する前に、通信モジュール1002は、端末デバイスのASの上位層に第5の指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0358】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、現在開始されており、端末デバイスによって実行されているQoE測定を指示する。
【0359】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュール1002は、端末デバイスのASの上位層から第1の指示情報を受信するようにさらに構成される。
【0360】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスによって開始されているQoE測定に対応するサービスタイプ、開始されているQoE測定に対応するネットワークスライスの識別情報、および端末デバイスのセッション記録指示、のうちの少なくとも1つを含む。
【0361】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、ソースアクセスネットワークデバイスに第2の指示情報を送信し、第2の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態、停止された状態、または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0362】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報がセッション記録指示を含むときに、通信モジュール1002は、ソースアクセスネットワークデバイスに第3の指示情報または第4の指示情報を送信し、第3の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が開始されて実行中の状態にあることを指示し、第4の指示情報が、セッション記録指示に対応するセッションのQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0363】
モジュールの実施態様および有益な効果については、
図3または
図4に示される方法実施形態における対応する説明を参照することに留意されたい。
【0364】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図5に示される方法実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、通信モジュール1002は、ネットワーク管理デバイスから優先度情報を受信し、優先度情報が少なくとも1つの体感品質QoE測定の優先度を指示する、ように構成され、処理モジュール1001は、優先度情報に基づいて、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定する、ように構成される。
【0365】
可能な一実施態様では、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理することを決定するときに、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによって端末デバイスに指示情報を送信し、指示情報が、端末デバイスに、QoE測定を休止または中止するよう指示する、ようにさらに構成される。
【0366】
他の可能な実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0367】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図5に示される方法実施形態におけるアネットワーク管理デバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、優先度情報を決定するように構成される。通信モジュール1002は、アクセスネットワークデバイスに優先度情報を送信し、優先度情報が少なくとも1つの体感品質QoE測定の優先度を指示し、優先度情報が、アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスによって実行されたQoE測定を処理するかどうかを決定するために使用される、ように構成される。
【0368】
可能な一実施態様では、優先度情報は、サービスタイプの優先度情報、ネットワークスライスの優先度情報、および端末デバイスの優先度情報、のうちの少なくとも1つを含む。
【0369】
モジュールの実施態様および有益な効果については、
図5に示される方法実施形態における対応する説明を参照することに留意されたい。
【0370】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図6に示される方法実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによって端末デバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。通信モジュール1002は、トレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を送信し、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方が、TCEによって、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ように構成される。
【0371】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、TCEに第1の指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0372】
他の可能な実施態様では、TCEに第1の指示情報を送信する前に、通信モジュール1002は、端末デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0373】
さらに他の可能な実施態様では、通信モジュール1002は、TCEに第2の指示情報を送信するようにさらに構成される。
【0374】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図6に示される方法実施形態におけるTCEの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによってアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報が、端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示する、ように構成される。通信モジュール1002は、アクセスネットワークデバイスからアクセス層AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方を受信するように構成され、TCEは、AS構成情報およびAS測定結果の少なくとも一方に基づいて、開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定する。
【0375】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、アクセスネットワークデバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0376】
モジュールの実施態様および有益な効果については、
図6に示される方法実施形態における対応する説明を参照することに留意されたい。
【0377】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図7に示される方法実施形態におけるアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによってトレース収集エンティティTCEにアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を送信するように構成される。通信モジュール1002は、TCEに第1のメッセージを送信し、第1のメッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示し、第1のメッセージが識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ようにさらに構成される。
【0378】
可能な一実施態様では、TCEに第1のメッセージを送信する前に、通信モジュール1002は、端末デバイスから第1の指示情報を受信するようにさらに構成される。
【0379】
他の可能な実施態様では、識別情報は、端末デバイスの識別子および/または時点情報を含む。時点情報は、装置が端末デバイスから第1の指示情報を受信する時点を指示する。
【0380】
さらに他の可能な実施態様では、TCEに第1のメッセージを送信する前に、通信モジュール1002は、端末デバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報が、第1のセッションに対応するQoE測定が停止された状態または完了された状態にあることを指示する、ようにさらに構成される。
【0381】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図7に示される方法実施形態におけるTCEの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、通信モジュール1002を使用することによってアクセスネットワークデバイスからアクセス層AS構成情報および/またはAS測定結果を受信するように構成される。通信モジュール1002は、アクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージが第1の指示情報を含み、第1の指示情報が端末デバイスによって開始されている体感品質QoE測定を指示し、第1のメッセージが識別情報を含み、識別情報が、端末デバイスによって開始されているQoE測定の測定結果に対応するAS構成情報および/またはAS測定結果を決定するために使用される、ようにさらに構成される。
【0382】
可能な一実施態様では、識別情報は、端末デバイスの識別子および/または時点情報を含む。時点情報は、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスから第1の指示情報を受信する時点を指示する。
【0383】
モジュールの実施態様および有益な効果については、
図7に示される方法実施形態における対応する説明を参照することに留意されたい。
【0384】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図8または
図9に示される方法実施形態におけるターゲットアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、第1の指示情報を取得し、第1の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ように構成される。通信モジュール1002は、端末デバイスに第2の指示情報を送信し、第2の指示情報が、端末デバイスに、構成されているQoE測定を実行し続けるか、中止するか、休止するか、または停止するよう指示する、ように構成される。
【0385】
1つの任意選択の方式では、通信モジュール1002は、ソースアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0386】
他の任意選択の方式では、通信モジュール1002は、端末デバイスから第1の指示情報を受信するように構成される。
【0387】
1つの任意選択の方式では、処理モジュール1001は、構成されているQoE測定に対応する構成情報を取得するように構成される。
【0388】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、ソースアクセスネットワークデバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するように構成される。
【0389】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、端末デバイスから、構成されているQoE測定に対応する構成情報を受信するように構成される。
【0390】
さらに他の任意選択の方式では、第2の指示情報は、端末デバイスに、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。
【0391】
さらに他の任意選択の方式では、第1の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0392】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図8または
図9に示される方法実施形態におけるソースアクセスネットワークデバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、端末デバイスが装置からターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバされることを決定するように構成され、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信し、第1の指示情報が、端末デバイスに対して構成されているQoE測定を指示する、ように構成される。
【0393】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに、構成されているQoE測定に対応する構成情報を送信するように構成される。
【0394】
他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、端末デバイスに対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0395】
体感品質QoE測定のための装置1000が、
図8または
図9に示される方法実施形態における端末デバイスの機能を実施するように構成されるときに、処理モジュール1001は、ソースアクセスネットワークデバイスからターゲットアクセスネットワークデバイスにハンドオーバすることを決定するように構成され、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに第1の指示情報を送信し、第1の指示情報が、装置に対して構成されているQoE測定を指示する、ように構成される。
【0396】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスから第2の指示情報を受信し、第2の指示情報が、装置に、構成されているQoE測定を実行し続けるか、中止するか、休止するか、または停止するよう指示する、ように構成される。
【0397】
可能な一実施態様では、通信モジュール1002は、ターゲットアクセスネットワークデバイスに、構成されているQoE測定に対応する構成情報を送信するように構成される。
【0398】
他の任意選択の方式では、第2の指示情報は、装置に、第1のQoE測定を実行し続けるよう指示し、第1のQoE測定は、装置に対して構成されているQoE測定のうちの少なくとも1つである。
【0399】
さらに他の可能な実施態様では、第1の指示情報は、装置に対して構成されているQoE測定に対応するサービスタイプ、を含む。
【0400】
図11に示されるように、体感品質QoE測定のための装置1100は、プロセッサ1101とインターフェース回路1103とを含む。プロセッサ1101とインターフェース回路1103とは互いに結合されている。インターフェース回路1103は、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよいことが理解されよう。任意選択で、体感品質QoE測定のための装置1100は、プロセッサ1101によって実行されるべき命令を記憶するか、プロセッサ1101によって命令を実行するために必要な入力データを記憶するか、またはプロセッサ1101が命令を実行した後に生成されるデータを記憶するように構成された、メモリ1102をさらに含んでもよい。
【0401】
体感品質QoE測定のための装置1100が、
図3、
図4、
図5、
図6、
図7、
図8、または
図9に示される方法を実施するように構成されるときに、プロセッサ1101は、処理モジュール1001の機能を実施するように構成され、インターフェース回路1103は、通信モジュール1002の機能を実施するように構成される。
【0402】
本出願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよいし、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの組み合わせであってもよいことが理解されよう。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0403】
本出願の実施形態における方法ステップはハードウェア方式で実施されてもよいし、プロセッサによってソフトウェア命令を実行する方式で実施されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバルハードディスク、CD-ROM、または当分野で周知の任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すか、または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。当然ながら、記憶媒体はプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASICに配置されてもよい。加えて、ASICは、ネットワークデバイスまたは端末デバイスに配置されてもよい。当然ながら、プロセッサと記憶媒体とは、個別の構成要素としてネットワークデバイスまたは端末デバイスに存在してもよい。
【0404】
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを使用することによって実施されてもよい。実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態の全部または一部がコンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。このコンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態による手続きまたは機能が完全にまたは部分的に実施される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータプログラムまたは命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から他のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータプログラムまたは命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに有線または無線方法で伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であってもよいし、1つまたは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープであってもよいし、光学媒体、例えば、デジタル多用途ディスクであってもよいし、半導体媒体、例えば、ソリッドステートドライブであってもよい。
【0405】
本出願の実施形態では、特に明記するか、または論理的な矛盾があるのでない限り、異なる実施形態における用語および/または説明は一貫しており、相互に参照されてもよく、異なる実施形態における技術的特徴が、新たな実施形態を形成するように、それらの内部論理的関係に基づいて組み合わされてもよい。
【0406】
本出願において、「少なくとも1つ」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、Aおよび/またはBは以下の場合を表しうる。Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、AおよびBは、単数であっても複数であってもよい。本出願のテキスト記述において、文字「/」は、一般に、関連付けられる対象間の「または」の関係を指示する。本出願の式において、文字「/」は、関連付けられる対象間の「除算」の関係を指示する。
【0407】
本出願の実施形態における様々な数字は、説明を容易にするための区別に使用されているにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するためには使用されていないことが理解されよう。前述のプロセスの順序番号は実行順序を意味するものではなく、プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきである。
【符号の説明】
【0408】
100 システム
101 端末デバイス
102 アクセスネットワークデバイス
103 アクセスネットワークデバイス
104 コアネットワークデバイス
1000 体感品質QoEを測定するための装置
1001 処理モジュール
1002 通信モジュール
1100 体感品質QoEを測定するための装置
1101 プロセッサ
1102 メモリ
1103 インターフェース回路
1104 バス