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特許7653527パケット損失率検出方法、通信装置、および通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-19
(45)【発行日】2025-03-28
(54)【発明の名称】パケット損失率検出方法、通信装置、および通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20250321BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20250321BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20250321BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0457 110
H04W24/08
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023547132
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 CN2022072590
(87)【国際公開番号】W WO2022166577
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-09-08
(31)【優先権主張番号】202110152262.X
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】于 游洋
(72)【発明者】
【氏名】▲時▼ ▲書▼▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲問▼付
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-287284(JP,A)
【文献】国際公開第2019/192528(WO,A1)
【文献】LG Electronics, LG Uplus,KI #1, Solution #3: Update to consider impacts on QoS framework[online],3GPP TSG SA WG2 #142e,3GPP,2020年11月20日,S2-2009403,[検索日 2024.07.11],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_142e_Electronic/Docs/S2-2009403.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケット損失率検出方法であって、
セッション管理ネットワーク要素によって、マルチアクセス・プロトコル・データ・ユニット・セッションにおいてサービス品質フローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、第1のデバイスに前記サービス品質フローの識別情報を送信するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスにリンク状況検出機能のIPアドレスおよび/またはポート番号を送信するステップであって、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号が前記サービス品質フローに対応し、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号前記サービス品質フローに対して前記リンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出がサービス品質フロー粒度でのリンク検出であり、前記リンク状況検出機能がパケット損失率検出機能を含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、第2のデバイスにカウント指示を送信するステップであって、
前記カウント指示が前記第2のデバイスに、前記第1のデバイスによってリンク上で前記第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、または
前記カウント指示が前記第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、前記リンク上で受信された前記サービスデータパケットの前記数量を前記第1のデバイスに送信するよう指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、第2のデバイスにパケット損失率検出指示を送信するステップであって、
前記パケット損失率検出指示が前記第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示するか、または
前記パケット損失率検出指示が前記第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、前記リンク上で受信された前記サービスデータパケットの前記数量を使用することによって前記サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスにカウント指示を送信するステップであって、
前記カウント指示が前記第1のデバイスに、前記第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスにパケット損失率検出指示を送信するステップであって、
前記パケット損失率検出指示が前記第1のデバイスに、第2のデバイスから前記第2のデバイスによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、前記受信サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスおよび/もしくは第2のデバイスにリンク状況報告指示を送信するステップであって、前記リンク状況報告指示がサービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示する、ステップ、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスおよび/もしくは前記第2のデバイスにリンク状況報告頻度を送信するステップであって、前記リンク状況報告頻度が前記サービスデータパケットの前記パケット損失率を報告する頻度を指示する、ステップ、または
前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記第1のデバイスおよび/もしくは前記第2のデバイスにリンク状況報告周期を送信するステップであって、前記リンク状況報告周期が前記サービスデータパケットの前記パケット損失率を報告する周期を指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
セッション管理ネットワーク要素によって、サービス品質フローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定する前記ステップは、
前記サービス品質フローのステアリング機能がアクセストラフィックステアリング、スイッチング、低レイヤ分割ATSSS-LLであると決定したときに、前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記サービス品質フローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップ、
前記サービス品質フローのステアリング機能がATSSS-LLであり、前記サービス品質フローのステアリングモードが、負荷分散モード、最小遅延モード、優先度ベースモード、もしくはアクティブスタンバイモードのうちの1つであると決定したときに、前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記サービス品質フローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップ、または
前記サービス品質フローのリンク状況閾値がポリシー制御ネットワーク要素から受信されたと決定したときに、前記セッション管理ネットワーク要素によって、前記サービス品質フローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップであって、前記リンク状況閾値がパケット損失率閾値を含む、ステップ
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のデバイスは端末デバイスまたはチップである、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、第2のデバイスにリンク状況検出指示を送信するステップであって、前記リンク状況検出指示が、リンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、前記リンク状況検出機能がパケット損失率検出機能を含む、ステップ
をさらに含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記セッション管理ネットワーク要素によって、第2のデバイスから前記リンク状況検出機能のIPアドレスおよび/またはポート番号を受信するステップ
をさらに含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項11】
2のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素である、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記第2のデバイスによって、前記サービス品質フローに対応する前記リンク状況検出機能に前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号を割り振るステップ
をさらに含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
第1のデバイスによって、セッション管理ネットワーク要素からサービス品質フローの識別情報を受信するステップと、
前記第1のデバイスによって、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出機能のIPアドレスおよび/またはポート番号を受信するステップであって、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号が前記サービス品質フローに対応し、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号がマルチアクセス・プロトコル・データ・ユニット・セッションにおいて前記サービス品質フローに対して前記リンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出がサービス品質フロー粒度でのリンク検出であり、前記リンク状況検出機能がパケット損失率検出機能を含む、ステップと、
前記第1のデバイスによって、前記リンク状況検出機能を使用可能にするステップと
を含む、方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記第1のデバイスによって、前記セッション管理ネットワーク要素から前記サービス品質フローの識別情報を受信するステップ
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、
前記第1のデバイスによって、前記サービス品質フローを使用することによってユーザプレーン機能ネットワーク要素にリンク状況検出情報を送信するステップと、
前記第1のデバイスによって、前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素からデータパケットの数量を受信するステップであって、前記データパケットの前記数量が、前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素によって前記リンク状況検出情報を受信した後に前記サービス品質フローで受信されたデータパケットの数量である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、前記データパケットの前記数量に基づいて前記サービス品質フローのパケット損失率を決定するステップと
をさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のデバイスは端末デバイスまたはチップである、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
通信装置であって、
コンピュータ命令を記憶するように構成された、メモリと、
前記メモリに記憶された前記コンピュータ命令を実行して、前記通信装置が請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にするように構成された、プロセッサと
を含む、通信装置。
【請求項18】
通信装置であって、
コンピュータ命令を記憶するように構成された、メモリと、
前記メモリに記憶された前記コンピュータ命令を実行して、前記通信装置が請求項13から16のいずれか一項に記載の方法を行うことを可能にするように構成された、プロセッサと
を含む、通信装置。
【請求項19】
通信システムであって、
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を行うように構成された、セッション管理ネットワーク要素と、
セッション管理ネットワーク要素からサービス品質フローの識別情報を受信するように構成されたユーザプレーン機能ネットワーク要素であって、
前記ユーザプレーン機能ネットワーク要素が前記セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出機能のIPアドレスおよび/またはポート番号を受信するように構成され、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号が前記サービス品質フローに対応し、前記IPアドレスおよび/または前記ポート番号前記サービス品質フローに対して前記リンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出がサービス品質フロー粒度でのリンク検出であり、前記リンク状況検出機能がパケット損失率検出機能を含む、ユーザプレーン機能ネットワーク要素と
を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月3日に中国国家知識産権局に出願された、「パケット損失率検出方法、通信装置、および通信システム」という名称の中国特許出願第202110152262.X号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術の分野に関し、特に、パケット損失率検出方法、通信装置、および通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
サービスデータパケットが通信デバイス間で送信されるとき、サービスデータパケットは、リンク異常などの理由により失われる可能性がある。例えば、第1のデバイスが第2のデバイスにサービスデータパケットを送信するときに、サービスデータパケットは失われる可能性がある。
【0004】
リンク上のサービスデータパケットのパケット損失率をどのようにして迅速かつ正確に検出するかが、現在解決される必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願は、リンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を迅速かつ正確に検出するために、パケット損失率検出方法、通信装置、および通信システムを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態はパケット損失率検出方法を提供する。方法は、セッション管理ネットワーク要素が、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップと、セッション管理ネットワーク要素が、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況検出指示を送信するステップであって、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出機能がパケット損失率検出機能を含む、ステップと、を含む。
【0007】
前述の解決策に基づいて、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスのリンク状況検出機能を使用可能にするために、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況検出指示を送信しうる。したがって、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、使用可能になったリンク状況検出機能に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を迅速かつ正確に検出しうる。
【0008】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第2のデバイスにカウント指示を送信し、カウント指示は第2のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、またはカウント指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに送信するよう指示する。
【0009】
前述の解決策に基づいて、セッション管理ネットワーク要素は第2のデバイスにカウント指示を送信するので、第2のデバイスは受信サービスデータパケットを正確にカウントでき、それによってパケット損失率計算の正確さの改善を助長する。
【0010】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第2のデバイスにパケット損失率検出指示を送信し、パケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示するか、またはパケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0011】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスにカウント指示を送信し、カウント指示は第1のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示する。
【0012】
前述の解決策に基づいて、セッション管理ネットワーク要素は第1のデバイスにカウント指示を送信するので、第1のデバイスは送信サービスデータパケットを正確にカウントでき、それによってパケット損失率計算の正確さの改善を助長する。
【0013】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスにパケット損失率検出指示を送信し、パケット損失率検出指示は第1のデバイスに、第2のデバイスから第2のデバイスによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0014】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況報告指示を送信し、リンク状況報告指示はサービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示するか、またはセッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/もしくは第2のデバイスにリンク状況報告頻度を送信し、リンク状況報告頻度はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する頻度を指示するか、またはセッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/もしくは第2のデバイスにリンク状況報告周期を送信し、リンク状況報告周期はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する周期を指示する。
【0015】
前述の解決策に基づいて、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスに、パケット損失率を報告するよう通知するので、セッション管理ネットワーク要素やポリシー制御ネットワーク要素などのネットワーク側は、受信されたパケット損失率に基づいてネットワーク制御を実施することができ、それによってネットワーク性能の改善を助長する。
【0016】
1つの可能な実施方法において、サービスフローは少なくとも1つのサービス品質QoSフローを含み、QoSフローは少なくとも1つのサービスデータフローを含み、セッション管理ネットワーク要素が、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップは、サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであると決定したときに、セッション管理ネットワーク要素が、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップ、サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、サービスデータフローのステアリングモードが、負荷分散モード、最小遅延モード、優先度ベースモード、またはアクティブスタンバイモードのうちの1つであると決定したときに、セッション管理ネットワーク要素が、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップ、またはサービスフローのリンク状況閾値がポリシー制御ネットワーク要素から受信されたと決定したときに、セッション管理ネットワーク要素が、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定するステップであって、リンク状況閾値がパケット損失率閾値を含む、ステップ、を含む。
【0017】
前述の解決策に基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率の検出は、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定されたときにのみ行われる。このようにして、不要なオーバーヘッドが削減されることができる。
【0018】
1つの可能な実施方法において、サービスフローは、プロトコルデータユニットPDUセッション、サービスデータフローSDF、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフロー、のうちのいずれか1つを含む。
【0019】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、端末デバイスまたはユーザプレーンネットワーク要素である。
【0020】
1つの可能な実施方法において、リンク状況検出指示は、リンク状況検出機能のIPアドレスまたは/およびポート番号を含む。
【0021】
1つの可能な実施方法において、セッション管理ネットワーク要素は、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにサービスフローの識別情報を送信し、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含み、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであることは、リンク状況検出指示がサービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであること、を含む。
【0022】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は、パケット損失率検出方法を提供する。方法は、第2のデバイスが、リンクを介して第1のデバイスから第1のリンク状況検出情報を受信するステップであって、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示する、ステップと、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップと、第2のデバイスが、第1のデバイスにサービスデータパケットのパケット損失率を送信するステップと、を含む。
【0023】
前述の解決策に基づいて、第1のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を第2のデバイスに通知しうるので、第2のデバイスは、リンク状況検出情報に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0024】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが第1のデバイスから第1のリンク状況検出情報を受信するステップの前に、第2のデバイスは、リンクを使用することによって第1のデバイスから第2のリンク状況検出情報を受信し、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第1の数量、を指示すること、を含む。
【0025】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップは、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、を含む。
【0026】
1つの可能な実施方法において、第2のリンク状況検出情報は、パケット損失率を計算するための初期データパケットまたは初期時間を指示する。
【0027】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが第1のデバイスから第1のリンク状況検出情報を受信するステップの後に、第2のデバイスは、リンクを使用することによって第1のデバイスから第3のリンク状況検出情報を受信し、第3のリンク状況検出情報は、第1の数量、および第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第2の数量、を指示する。
【0028】
前述の解決策に基づいて、サービスデータパケットの複数の数量が1つのリンク状況検出情報で搬送され、これは、リンク状況検出情報の喪失によって引き起こされる影響を排除するのに役立ち、それによってパケット損失率計算の正確さを改善する。
【0029】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップは、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、および/または第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、を含む。
【0030】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報と第2のリンク状況検出情報とは、2つの隣接するリンク状況検出情報である。
【0031】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が、第1のデバイスがリンク上で初期サービスデータパケットを送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第3の数量、を指示すること、を含む。
【0032】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップは、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが初期データパケットを送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、を含む。
【0033】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスに、リンク上で第2のデバイスにサービスデータパケットのデフォルトの数量を送信するよう指示すること、を含む。
【0034】
前述の解決策に基づいて、第1のデバイスは、リンク状況検出情報に送信サービスデータパケットの数量情報を付加しなくてもよく、それによってオーバーヘッドを削減する。
【0035】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは第1のデバイスから指示情報を受信し、指示情報はデフォルトの数量の値を指示する。
【0036】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが第1のデバイスから第1のリンク状況検出情報を受信するステップの後に、第2のデバイスは、リンクを使用することによって第1のデバイスから第4のリンク状況検出情報を受信し、第4のリンク状況検出情報は、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第4のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第4の数量、を指示し、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップは、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報および第4のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第4のリンク状況検出情報を送信する時間内のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、を含む。
【0037】
前述の解決策に基づいて、隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率が計算されるので、サービスデータパケットの無秩序によって引き起こされる影響が排除されることができ、それによってパケット損失率計算の正確さを改善する。
【0038】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報、第2のリンク状況検出情報、第3のリンク状況検出情報、および第4のリンク状況検出情報はすべて、リンク状況検出データパケットを含む。
【0039】
1つの可能な実施方法において、リンク上のサービスフローは、プロトコルデータユニットPDUセッション、サービスデータフローSDF、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフロー、のうちのいずれか1つを含む。
【0040】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは端末デバイスであり、第2のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であるか、または第1のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、第2のデバイスは端末デバイスである。
【0041】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出指示を受信し、リンク状況検出指示はリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出機能はパケット損失率検出機能を含む。
【0042】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からサービスフローの識別情報を受信し、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含み、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであることは、リンク状況検出指示が、サービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであること、を含む。
【0043】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からカウント指示を受信し、カウント指示は第2のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、またはカウント指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上の受信サービスデータパケットの数量を計算し、リンク上の受信サービスデータパケットの数量を第1のデバイスに送信するよう指示する。
【0044】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からパケット損失率検出指示を受信し、パケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示するか、またはパケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0045】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告指示を受信し、リンク状況報告指示はサービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示するか、または第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告頻度を受信し、リンク状況報告頻度はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する頻度を指示するか、または第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告周期を受信し、リンク状況報告周期はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する周期を指示する。
【0046】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、パケット損失率検出方法を提供する。方法は、第1のデバイスが、リンクを介して第2のデバイスに第1のリンク状況検出情報を送信するステップであって、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示する、ステップと、第1のデバイスが、サービスデータパケットのパケット損失率を受信するステップであって、サービスデータパケットのパケット損失率が第1のリンク状況検出情報に基づいて取得される、ステップと、を含む。
【0047】
前述の解決策に基づいて、第1のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を第2のデバイスに通知しうるので、第2のデバイスは、リンク状況検出情報に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0048】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスが第2のデバイスに第1のリンク状況検出情報を送信するステップの前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第1の数量、を指示すること、を含む。
【0049】
1つの可能な実施方法において、第2のリンク状況検出情報は、パケット損失率を計算するための初期データパケットまたは初期時間を指示する。
【0050】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスが第2のデバイスに第1のリンク状況検出情報を送信するステップの後に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第3のリンク状況検出情報を送信し、第3のリンク状況検出情報は、第1の数量、および第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第2の数量、を指示する。
【0051】
前述の解決策に基づいて、サービスデータパケットの複数の数量が1つのリンク状況検出情報で搬送され、これは、リンク状況検出情報の喪失によって引き起こされる影響を排除するのに役立ち、それによってパケット損失率計算の正確さを改善する。
【0052】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報と第2のリンク状況検出情報とは、2つの隣接するリンク状況検出情報である。
【0053】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が、第1のデバイスがリンク上で初期サービスデータパケットを送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第3の数量、を指示すること、を含む。
【0054】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示することは、第1のリンク状況検出情報が第1のデバイスに、リンク上で第2のデバイスにサービスデータパケットのデフォルトの数量を送信するよう指示すること、を含む。
【0055】
前述の解決策に基づいて、第1のデバイスは、リンク状況検出情報に送信サービスデータパケットの数量情報を付加しなくてもよく、それによってオーバーヘッドを削減する。
【0056】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、第2のデバイスに指示情報を送信し、指示情報はデフォルトの数量の値を指示する。
【0057】
1つの可能な実施方法において、第1のリンク状況検出情報、第2のリンク状況検出情報、および第3のリンク状況検出情報はすべて、リンク状況検出データパケットを含む。
【0058】
1つの可能な実施方法において、リンク上のサービスフローは、プロトコルデータユニットPDUセッション、サービスデータフローSDF、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフロー、のうちのいずれか1つを含む。
【0059】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは端末デバイスであり、第2のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であるか、または第1のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、第2のデバイスは端末デバイスである。
【0060】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出指示を受信し、リンク状況検出指示はリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出機能はパケット損失率検出機能を含む。
【0061】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からサービスフローの識別情報を受信し、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含み、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであることは、リンク状況検出指示が、サービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであること、を含む。
【0062】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からカウント指示を受信し、カウント指示は第1のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示する。
【0063】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告指示を受信し、リンク状況報告指示はサービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示するか、または第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告頻度を受信し、リンク状況報告頻度はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する頻度を指示するか、または第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告周期を受信し、リンク状況報告周期はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する周期を指示する。
【0064】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、パケット損失率検出方法を提供する。方法は、第2のデバイスが、リンクを介して第1のデバイスから第5のリンク状況検出情報を受信するステップと、第2のデバイスが、第5のリンク状況検出情報に基づいて、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を決定するステップと、第2のデバイスが、第1のデバイスにサービスデータパケットの数量を送信するステップであって、サービスデータパケットの数量が、リンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定するためのものである、ステップと、を含む。
【0065】
前述の解決策に基づいて、第2のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに通知しうるので、第1のデバイスは、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0066】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスが第1のデバイスから第5のリンク状況検出情報を受信するステップの前に、第2のデバイスは、リンクを使用することによって第1のデバイスから第6のリンク状況検出情報を受信し、第2のデバイスが、第5のリンク状況検出情報に基づいて、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を決定するステップは、第2のデバイスが、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信する時間内に第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を決定するステップ、を含む。
【0067】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、第1のデバイスに、サービスデータパケットの数量に対応する時間情報を送信する。
【0068】
1つの可能な実施方法において、時間情報は、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信することと、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信することとの間の期間を含む。
【0069】
1つの可能な実施方法において、第5のリンク状況検出情報および第6のリンク状況はリンク状況検出データパケットであり、時間情報は、リンク状況検出データパケットに対応するシーケンス番号情報を含む。
【0070】
1つの可能な実施方法において、リンク上のサービスフローは、プロトコルデータユニットPDUセッション、サービスデータフローSDF、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフロー、のうちのいずれか1つを含む。
【0071】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは端末デバイスであり、第2のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であるか、または第1のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、第2のデバイスは端末デバイスである。
【0072】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出指示を受信し、リンク状況検出指示はリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出機能はパケット損失率検出機能を含む。
【0073】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からサービスフローの識別情報を受信し、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含み、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであることは、リンク状況検出指示が、サービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであること、を含む。
【0074】
1つの可能な実施方法において、第2のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からカウント指示を受信し、カウント指示は第2のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、またはカウント指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上の受信サービスデータパケットの数量を計算し、リンク上の受信サービスデータパケットの数量を第1のデバイスに送信するよう指示する。
【0075】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、パケット損失率検出方法を提供する。方法は、第1のデバイスが、リンクを介して第2のデバイスに第5のリンク状況検出情報を送信するステップと、第1のデバイスが、第2のデバイスから、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を受信するステップであって、サービスデータパケットの数量が第5のリンク状況検出情報に基づいて決定される、ステップと、第1のデバイスが、サービスデータパケットの数量に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定するステップと、を含む。
【0076】
前述の解決策に基づいて、第2のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに通知しうるので、第1のデバイスは、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0077】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスが第2のデバイスに第5のリンク状況検出情報を送信するステップの前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第6のリンク状況検出情報を送信し、サービスデータパケットの数量は、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信する時間内に第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量である。第1のデバイスが、サービスデータパケットの数量に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定するステップは、第1のデバイスが、サービスデータパケットの数量と、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量とに基づいて、リンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定するステップ、を含む。
【0078】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、第2のデバイスからサービスデータパケットの数量に対応する時間情報を受信する。
【0079】
1つの可能な実施方法において、時間情報は、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信することと、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信することとの間の期間を含む。
【0080】
1つの可能な実施方法において、第5のリンク状況検出情報および第6のリンク状況はリンク状況検出データパケットであり、時間情報は、リンク状況検出データパケットに対応するシーケンス番号情報を含む。
【0081】
1つの可能な実施方法において、リンク上のサービスフローは、プロトコルデータユニットPDUセッション、サービスデータフローSDF、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフロー、のうちのいずれか1つを含む。
【0082】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは端末デバイスであり、第2のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であるか、または第1のデバイスはユーザプレーンネットワーク要素であり、第2のデバイスは端末デバイスである。
【0083】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出指示を受信し、リンク状況検出指示はリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、リンク状況検出機能はパケット損失率検出機能を含む。
【0084】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からサービスフローの識別情報を受信し、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含み、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであることは、リンク状況検出指示が、サービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであること、を含む。
【0085】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からカウント指示を受信し、カウント指示は第1のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示する。
【0086】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からパケット損失率検出指示を受信し、パケット損失率検出指示は第1のデバイスに、第2のデバイスから第2のデバイスによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0087】
1つの可能な実施方法において、第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告指示を受信し、リンク状況報告指示はサービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示するか、または第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告頻度を受信し、リンク状況報告頻度はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する頻度を指示するか、または第1のデバイスは、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況報告周期を受信し、リンク状況報告周期はサービスデータパケットのパケット損失率を報告する周期を指示する。
【0088】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。装置は、セッション管理ネットワーク要素であってもよいし、セッション管理ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。装置は、第1の態様におけるいずれかの実施方法を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実施されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0089】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。装置は、第2のデバイスであってもよいし、第2のデバイスに使用されるチップであってもよい。装置は、第2の態様または第4の態様におけるいずれかの実施方法を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実施されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0090】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。装置は、第1のデバイスであってもよいし、第1のデバイスに使用されるチップであってもよい。装置は、第3の態様または第5の態様におけるいずれかの実施方法を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実施されてもよいし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
【0091】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、メモリがコンピュータ命令を記憶するように構成されており、装置が動作すると、プロセッサがメモリに記憶されたコンピュータ命令を実行して、その結果、装置が第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法を行う、通信装置を提供する。
【0092】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法のステップを行うためのユニットまたは手段(means)を含む通信装置を提供する。
【0093】
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置を提供する。プロセッサは、インターフェース回路を使用することによって別の装置と通信し、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成される。1つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0094】
第12の態様によれば、本出願の一実施形態は、メモリに結合されるように構成されたプロセッサを含む通信装置を提供する。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成される。メモリは装置の内部に配置されても、外部に配置されてもよい。1つまたは複数のプロセッサが存在する。
【0095】
第13の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行されると、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法が行われる。
【0096】
第14の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法が行われる。
【0097】
第15の態様によれば、本出願の一実施形態は、第1の態様から第5の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成されたプロセッサを含むチップシステムをさらに提供する。
【0098】
第16の態様によれば、本出願の一実施形態は、第2の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成された第2のデバイスと、第3の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成された第1のデバイスとを含む通信システムをさらに提供する。
【0099】
1つの実施方法において、通信システムは、第1の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成されたセッション管理ネットワーク要素をさらに含む。
【0100】
第17の態様によれば、本出願の一実施形態は、第4の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成された第2のデバイスと、第5の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成された第1のデバイスとを含む通信システムをさらに提供する。
【0101】
1つの実施方法において、通信システムは、第1の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成されたセッション管理ネットワーク要素をさらに含む。
【0102】
第18の態様によれば、本出願の一実施形態は、第1の態様におけるいずれかの実施方法を行うように構成されたセッション管理ネットワーク要素と、セッション管理ネットワーク要素からリンク状況検出指示を受信するように構成された第1のデバイスまたは第2のデバイスであって、リンク状況検出指示がリンク状況検出機能を使用可能にするためのものである、第1のデバイスまたは第2のデバイスと、を含む通信システムをさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0103】
図1a】サービスベースのアーキテクチャに基づく5Gネットワークアーキテクチャの概略図である。
図1b】ポイントツーポイントインターフェースに基づく5Gネットワークアーキテクチャの概略図である。
図1c】ポイントツーポイントインターフェースに基づく5Gネットワークアーキテクチャの別の概略図である。
図2】PDUセッションとアクセス技術との間の関係の概略図である。
図3】本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。
図4a】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4b】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4c】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4d】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4e】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4f】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図4g】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図5】本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。
図6】本出願の一実施形態による、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。
図7】本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。
図8】本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。
図9】本出願の一実施形態による通信装置の概略図である。
図10】本出願の一実施形態による通信装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0104】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下は、添付図面を参照して本出願を詳細にさらに説明する。方法実施形態における特定の動作方法は、装置実施形態またはシステム実施形態にも適用されてもよい。
【0105】
図1aは、サービスベースのアーキテクチャに基づく第5世代(5th generation、5G)ネットワークアーキテクチャの概略図である。図1aに示される5Gネットワークアーキテクチャは、3つの部分、すなわち、端末デバイス部分、データネットワーク(data network、DN)、事業者ネットワーク部分を含んでもよい。以下は、ネットワーク要素の一部の機能を簡単に説明する。
【0106】
事業者ネットワークは、認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)ネットワーク要素、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)ネットワーク要素、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)ネットワーク要素、統合データ管理(unified data management、UDM)ネットワーク要素、統合データリポジトリ(Unified Data Repository、UDR)ネットワーク要素、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function、NRF)ネットワーク要素、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワーク要素、セッション管理機能(session management function、SMF)ネットワーク要素、無線アクセスネットワーク(radioaccess network、RAN)ネットワーク要素、ならびにユーザプレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素、のネットワーク要素のうちの1つまたは複数を含んでもよい。前述の事業者ネットワークにおいて、無線アクセスネットワーク以外の部分は、コアネットワークと呼ばれる場合もある。1つの可能な実施方法において、事業者ネットワークは、アプリケーション機能(Application Function、AF)ネットワーク要素をさらに含む。
【0107】
端末デバイス(terminal device)は、無線トランシーバ機能を有するデバイスである。端末デバイスは、屋内デバイス、屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、または車載デバイスを含めて陸上に配備されてもよいし、水上(例えば、船上)に配備されてもよいし、空中(例えば、飛行機や気球や衛星)に配備されてもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末、拡張現実(augmented reality、AR)端末、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、運輸安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、またはユーザ機器(user equipment、UE)であってもよい。
【0108】
端末デバイスは、事業者ネットワークによって提供されるインターフェース(例えば、N1)を介して事業者ネットワークへの接続を確立し、事業者ネットワークによって提供されるデータおよび/または音声などのサービスを使用してもよい。端末デバイスは、事業者ネットワークを介してDNにさらにアクセスし、DN上に配備された事業者サービスおよび/または第三者によって提供されるサービスを使用してもよい。第三者は、事業者ネットワークおよび端末デバイス以外のサービスプロバイダであってもよく、端末デバイスにデータおよび/またはサービスなどの他のサービスを提供してもよい。第三者の具体的な表現形態は、実際の適用シナリオに基づいて具体的に決定されてもよく、ここでは限定されない。
【0109】
RANは、事業者ネットワークのサブネットワークであり、事業者ネットワーク内のサービスノードと端末デバイスとの間の実施システムである。事業者ネットワークにアクセスするために、端末デバイスは、RANをまず通過し、さらに、RANを介して事業者ネットワーク内のサービスノードに接続されうる。RANデバイスは、端末デバイスに無線通信機能を提供するデバイスであり、RANデバイスは、アクセスネットワークデバイスとも呼ばれる。RANデバイスは、次世代ノードB(g nodeB、gNB)、進化型ノードB(evolved node B、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(node B、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved nodeBやhome node B、HNB)、ベースバンドユニット(baseBand unit、BBU)、送受信ポイント(transmitting and receiving point、TRP)、送信ポイント(transmitting point、TP)、または5Gのモバイルスイッチングセンタを含むが、これらに限定されない。
【0110】
AMFネットワーク要素は、モビリティ管理およびアクセス認証/許可などの機能を主に行う。加えて、AMFネットワーク要素は、UEとPCFとの間のユーザポリシーの転送もさらに担当する。
【0111】
SMFネットワーク要素は、セッション管理、PCFによって配信された制御ポリシーの実行、UPF選択、およびUEインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス割り当てなどの機能を主に行う。
【0112】
UPFネットワーク要素は、データネットワークへのインターフェースとして機能し、ユーザプレーンデータ転送、セッションレベルまたはフローレベルの課金統計、および帯域幅調整などの機能を実施する。
【0113】
UDMネットワーク要素は、加入者データ管理およびユーザアクセス許可などの機能を主に担当する。
【0114】
UDRは、加入者データ、ポリシーデータ、アプリケーションデータ、および別のタイプのデータにアクセスする機能を主に担当する。
【0115】
NEFネットワーク要素は、能力およびイベント公開をサポートするように、主に構成される。
【0116】
AFネットワーク要素は、ネットワーク側のアプリケーション側の要件、例えば、サービス品質(Quality of Service、QoS)要件やユーザ状況イベントサブスクリプションを主に転送する。AFは、第三者機能エンティティであってもよいし、事業者配備のアプリケーションサービス、例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)音声通話サービスであってもよい。
【0117】
PCFネットワーク要素は、セッションレベルまたはサービスデータフローレベルに対する課金、QoS帯域幅保証、モビリティ管理、およびUEポリシー決定などのポリシー制御機能を主に担当する。このアーキテクチャでは、AMFおよびSMFに接続されたPCFは、それぞれAM PCF(PCF for Access and Mobility Control)およびSM PCF(PCF for Session Management)である。実際の配備シナリオでは、PCFは同じPCFエンティティではない場合がある。
【0118】
NRFネットワーク要素は、ネットワーク要素発見機能を提供し、別のネットワーク要素からの要求に基づいて、ネットワーク要素タイプに対応するネットワーク要素情報を提供するように構成されうる。NRFは、ネットワーク要素管理サービス、例えば、ネットワーク要素の登録、更新、および登録解除、ならびにネットワーク要素状況のサブスクリプションおよびプッシュをさらに提供する。
【0119】
AUSFネットワーク要素は、ユーザまたはデバイスがネットワークにアクセスすることを許可するかどうかを決定するために、ユーザの認証を主に担当する。
【0120】
DNは、事業者ネットワークの外部のネットワークである。事業者ネットワークは、複数のDNにアクセスしうる。DN上に複数のサービスが配備されてもよく、DNは、端末デバイスにデータおよび/または音声などのサービスを提供しうる。例えば、DNはスマートファクトリのプライベートネットワークであり、スマートファクトリの作業場に設置されたセンサは端末デバイスであってもよく、センサの制御サーバはDNに配備され、制御サーバはセンサにサービス提供してもよい。センサは、制御サーバと通信して、制御サーバの命令を取得し、命令に基づいて、収集されたセンサデータを制御サーバに伝送してもよい。別の例として、DNは、会社の社内オフィスネットワークであり、会社の従業員の携帯電話またはコンピュータは端末デバイスであってもよく、従業員の携帯電話またはコンピュータは、会社の社内オフィスネットワーク内の情報、データリソースなどにアクセスしてもよい。
【0121】
図1aのNausf、Nnef、Npcf、Nudm、Naf、Namf、Nsmf、N1、N2、N3、N4、およびN6は、インターフェースシーケンス番号である。これらのインターフェースシーケンス番号の意味については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)標準プロトコルで定義されている意味を参照されたい。これはここでは限定されない。
【0122】
図1bは、ポイントツーポイントインターフェースに基づく5Gネットワークアーキテクチャの概略図である。ネットワーク要素の機能の説明については、図1aにおける対応するネットワーク要素の機能の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。図1aと図1bとの間の主な違いは、図1bのネットワーク要素間のインターフェースがポイントツーポイントインターフェースであり、図1aのネットワーク要素間のインターフェースがサービスベースのインターフェースであることにある。
【0123】
図1bに示されるアーキテクチャにおいて、ネットワーク要素間のインターフェースの名前および機能は以下の通りである。
【0124】
(1)N7は、PCFとSMFとの間のインターフェースであり、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション粒度制御ポリシー、およびサービスデータフロー粒度制御ポリシーを配信するように構成されてもよい。
【0125】
(2)N15は、PCFとAMFとの間のインターフェースであり、UEポリシーおよびアクセス制御関連ポリシーを配信するように構成されてもよい。
【0126】
(3)N5は、AFとPCFとの間のインターフェースであり、アプリケーションサービス要求を配信し、ネットワークイベントを報告するように構成されてもよい。
【0127】
(4)N4は、SMFとUPFとの間のインターフェースであり、制御プレーンからユーザプレーンへの転送規則、QoS制御規則、トラフィック統計規則などの配信、およびユーザプレーン情報の報告を含めて、制御プレーンとユーザプレーンとの間で情報を転送するように構成されてもよい。
【0128】
(5)N11は、SMFとAMFとの間のインターフェースであり、RANとUPFとの間でPDUセッショントンネル情報を転送し、UEに送信されるべき制御メッセージを転送し、RANに送信されるべき無線リソース制御情報を転送するように構成されてもよい。
【0129】
(6)N2は、AMFとRANとの間のインターフェースであり、コアネットワーク側からRANに無線ベアラ制御情報などを転送するように構成されてもよい。
【0130】
(7)N1は、AMFとUEとの間のインターフェースであり、UEにQoS制御規則などを転送するように構成されてもよい。
【0131】
(8)N8は、AMFとUDMとの間のインターフェースであり、AMFによってUDMから、アクセスおよびモビリティ管理に関連した加入者データ、および認証データを取得するために使用されてもよく、AMFによって、UEの現在のモビリティ管理関連情報をUDMに登録するために使用されてもよい。
【0132】
(9)N10は、SMFとUDMとの間のインターフェースであり、SMFによってUDMから、セッション管理に関連した加入者データを取得するために使用されてもよく、SMFによって、UEの現在のセッション関連情報をUDMに登録するために使用されてもよい。
【0133】
(10)N35は、UDMとUDRとの間のインターフェースであり、UDMによってUDRから、ユーザ加入者データ情報を取得するために使用されてもよい。
【0134】
(11)N36は、PCFとUDRとの間のインターフェースであり、PCFによってUDRから、ポリシー関連加入者データ、およびアプリケーションデータ関連情報を取得するために使用されてもよい。
【0135】
(12)N12は、AMFとAUSFとの間のインターフェースであり、AMFによって、AUSFに対する認証手順を開始するために使用されてもよく、暗号化された加入者識別子(subscription concealed identifier、SUCI)が加入者識別子として搬送されてもよい。
【0136】
(13)N13は、UDMとAUSFとの間のインターフェースであり、認証手順を行うために、AUSFによってUDMからユーザ認証ベクトルを取得するために使用されてもよい。
【0137】
5Gコアネットワークが信頼できないNon-3GPPアクセスをサポートするときの、ポイントツーポイントインターフェースに基づく5Gネットワークアーキテクチャが図1cに示されている。アクセスネットワークは、3GPPアクセスネットワークおよび非3GPP(Non-3GPP)アクセスネットワークを含む。3GPPアクセスネットワークにおけるアクセスデバイスは、無線アクセスネットワーク(radioaccess network、RAN)デバイスと呼ばれる場合もある。非3GPPアクセスネットワークにおけるアクセスデバイスは、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP InterWorking Function、N3IWF)デバイスと呼ばれる場合もある。N3IWFデバイスは、例えばルータを含んでもよい。
【0138】
5Gコアネットワークが信頼できるNon-3GPPアクセスをサポートするときの、5Gコアネットワークの5Gネットワークアーキテクチャは、図1cの5Gネットワークアーキテクチャと同様であることに留意されたい。図1cの信頼できないNon-3GPPアクセスは、信頼できるNon-3GPPアクセスで置き換えられてもよく、N3IWFは、信頼できるNon-3GPPアクセスゲートウェイで置き換えられてもよい。
【0139】
前述のネットワーク要素または機能は、ハードウェアデバイス内のネットワーク要素、専用のハードウェア上で動作するソフトウェア機能、またはプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想機能であってもよいことが理解されよう。任意選択で、前述のネットワーク要素または機能は、1つのデバイスによって実施されてもよいし、複数のデバイスによって共同で実施されてもよいし、1つのデバイス内の1つの機能モジュールであってもよい。これは、本出願の実施形態では特に限定されない。
【0140】
本出願におけるモビリティ管理ネットワーク要素、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、アクセスネットワークデバイス、およびユーザプレーンネットワーク要素は、図1a、図1b、または図1cのAMF、SMF、PCF、およびUPFであってもよいし、第6世代(6th generation、6G)ネットワークなどの将来の通信におけるAMF、SMF、PCF、UPF、およびRANの機能を有するネットワーク要素であってもよい。本出願ではこれは限定されない。説明を容易にするために、本出願では、モビリティ管理ネットワーク要素、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、アクセスネットワークデバイス、およびユーザプレーンネットワーク要素は、それぞれ、AMF、SMF、PCF、RAN、およびUPFである例が使用される。さらに、本出願では、端末デバイスがUEである例が説明に使用される。
【0141】
本出願の実施形態における解決策の理解を容易にするために、以下は、本出願の実施形態におけるいくつかの用語または名詞を、まず説明および記述する。
【0142】
1.マルチアクセスPDU(Multi-access PDU、MAPDU)セッション
単一のPDUセッションが複数のアクセス技術をサポートしうる。図2は、PDUセッションとアクセス技術との間の関係の概略図である。図2を参照されたい。PDUセッションは、第1のアクセス技術を使用してアクセスされてもよいし、第2のアクセス技術を使用することによってアクセスされてもよい。このシナリオでは、PDUセッションは、MAPDUセッションと呼ばれる場合もある。
【0143】
第1のアクセス技術は第2のアクセス技術とは異なるか、または第1のアクセス技術と第2のアクセス技術は同じアクセス技術であるが、異なるアクセスネットワークデバイスによって別々に使用される。第1のアクセス技術および第2のアクセス技術は、3GPPアクセス、non3GPPアクセス、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)アクセス、5GRANアクセス、信頼できるnon3GPPアクセス、信頼できないnon3GPPアクセス、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)アクセス、固定ネットワークアクセスなど、のアクセス技術のうちの任意の2つであってもよいが、これらに限定されない。
【0144】
MAPDUセッションは、異なるアクセス技術間のサービスフローのモビリティまたは並行処理を実施してもよい。サービスフローが第1のアクセス技術を使用することによって伝送される場合、サービスフローは、第2のアクセス技術を使用することによって伝送されるように、その後移動される。代替的に、サービスフローのサービスデータパケットは、帯域幅を増加させるために、第1のアクセス技術と第2のアクセス技術の両方を使用することによって伝送される。
【0145】
2.サービスフロー
本出願の実施形態では、サービスフローは、PDUセッション、サービスデータフロー(service data flow、SDF)、IPデータフロー、イーサネットデータフロー、または少なくとも1つのQoSフローを含む。
【0146】
1つのPDUセッションは、1つまたは複数のQoSフローを含む。PDUセッションは、PDUセッション識別子(PDU session ID)によって識別される。
【0147】
1つのQoSフローは、1つまたは複数のSDFを含む。
【0148】
1つのSDFは、1つもしくは複数のIPフローを含むか、または1つもしくは複数のイーサネットフローを含む。1つのSDF内のIPデータパケットまたはイーサネットデータパケットは、同じサービスデータフロー記述情報に対応する。
【0149】
1つのIPフローは1つまたは複数のIPデータパケットを含み、1つのIPフロー内のIPデータパケットは同じIP5タプル情報を有する。IP5タプル情報は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、またはプロトコル番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
1つのイーサネットフローは1つまたは複数のイーサネットデータパケットを含み、1つのイーサネットフロー内のイーサネットデータパケットは同じイーサネットフロー記述情報を有する。イーサネットフロー記述情報は、送信元MACアドレスまたは宛先MACアドレスの少なくとも1つを含む。
【0151】
本出願の実施形態では、サービスデータパケットは、IPデータパケット、イーサネットデータパケットなどを含む。
【0152】
2.サービスデータフロー(SDF)のステアリングモード(steering mode)
サービスデータフローのステアリングモードは、2つのアクセス技術のデータ伝送チャネルにおいてサービスデータフローがどのように選択、移動、または分割されるかを指示する。サービスデータフローのステアリングモードは、以下を含むがこれらに限定されない。
【0153】
1.アクティブスタンバイ(active-standby)モード
Activeアクセス技術に対応するリンクはアクティブリンクであり、サービスを提供することができる。Standbyアクセス技術に対応するリンクはスタンバイリンクであり、スタンバイ状態にある。2つのリンクは、ポリシーが更新する際に切り替えられうる。
【0154】
このモードでは、Activeアクセス技術に対応するリンクが利用可能であるとき、サービスデータフローはそのアクセス技術において伝送され、Activeアクセス技術に対応するリンクが利用不可であるとき、サービスデータフローは、Standbyアクセス技術に対応するスタンバイリンクに切り替えられる。Activeアクセス技術のリンクが利用不可状態から利用可能状態に回復すると、サービスデータフローはActiveアクセス技術に切り替えられうる。Standbyアクセス技術が定義されていない場合、サービスデータフローはActiveアクセス技術においてのみ伝送されることができる。
【0155】
2.最小遅延(smallest delay)モード
このモードでは、サービスデータフローは、伝送のために最小ラウンドトリップ時間(Round-Trip Time、RTT)を有するアクセス技術に割り振られる。UEおよびUPFは、第1のアクセス技術のリンクのRTTおよび第2のアクセス技術のリンクのRTTを測定し、2つのリンクのRTTを比較しうる。第1のアクセス技術のリンクのRTTが第2のアクセス技術のリンクのRTTよりも小さい場合、UEおよびUPFは、第1のアクセス技術においてサービスデータフローを伝送することを選択する。第2のアクセス技術のリンクのRTTが第1のアクセス技術のリンクのRTTよりも小さい場合、UEおよびUPFは、第2のアクセス技術においてサービスデータフローを伝送することを選択する。第1のアクセス技術のリンクのRTTが第2のアクセス技術のリンクのRTTと等しい場合、UEおよびUPFは、第1のアクセス技術または第2のアクセス技術においてサービスデータフローを伝送することを選択する。加えて、一方のアクセス技術が利用不可であり、ポリシーおよび課金制御(Policy and Charging Control、PCC)規則が許す場合、すべてのサービスデータフローが別のアクセス技術のデータ伝送チャネルに切り替えられてもよい。
【0156】
3.負荷分散(load-balancing)モード
このモードでは、2つのアクセス技術が利用可能である場合、サービスデータフローは2つのアクセス技術において伝送される。サービスデータフローは、伝送されるサービスデータフローのパーセンテージに従って2つのアクセス技術のデータ伝送チャネルで伝送される。
【0157】
一方のアクセス技術が利用不可である場合、すべてのサービスデータフローは別のアクセス技術に切り替えられ、これは、利用可能なアクセス技術において伝送されるサービスデータフローのパーセンテージが100%であることと同義である。
【0158】
4.優先度ベース(priority-based)モード
このモードでは、アクセス技術のリンクが輻輳されるまで、すべてのサービスデータフローが高優先度のアクセス技術に向けられる。高優先度のアクセス技術のリンクが利用不可であるとき、すべてのサービスデータフローは伝送のために低優先度のアクセス技術に切り替えられる。
【0159】
3.サービスデータフロー(SDF)のステアリング機能(steering function)
サービスデータフローのステアリング機能は、サービスデータフローのステアリングを行う機能を指示する。サービスデータフローのステアリング機能は、以下を含むがこれらに限定されない。
【0160】
1.アクセストラフィックステアリング、スイッチング、低レイヤ分割(access traffic steering,switching,splitting low-layer、ATSSS-LL)
ATSSS-LL機能は、IP層またはIP層より下位で実施される。したがって、ATSSS-LL機能は最下層におけるステアリング機能と呼ばれる。前述のステアリング機能は、ステアリングモードおよび現在のリンク状況に基づいて、サービスデータパケットを伝送すべきサービスデータパケットのためのアクセス技術に対応するリンクを選択する。リンク状況は、UEとUPFとの間の少なくとも1つのリンクのリンク状況である。UEおよびUPFは、性能測定機能(performance measurement function、PMF)プロトコルなどのリンク状況検出プロトコルに基づいてリンク状況を検出する。ATSSS-LLは、リンク状況検出結果およびステアリングモードに基づいてサービスフローを選択し、切り替え、または分割する。
【0161】
2.マルチパス伝送制御プロトコル(multiPathtransmission control protocol、MPTCP)
MPTCPステアリング機能は、MPTCPに基づいて実施されるサービスデータパケットのステアリング、スイッチング、または分割機能である。ステアリングモードおよびTCP層によって検出されたリンク状況に基づいて、ステアリング機能は、サービスデータパケットに対して、サービスデータパケットを伝送すべきアクセス技術に対応するリンクを選択する。
【0162】
マルチアクセスシナリオでは、サービスフロー(PDUセッション、IPフロー、イーサネットフロー、SDF、または少なくとも1つのQoSフローなど)のために、アクセス技術がリンク状況(パケット損失率や遅延や帯域幅など)に基づいて選択される必要があるため、UEおよびUPFはリンク状況をリアルタイムで検出する必要がある。当然ながら、シングルアクセスシナリオでも、UEおよびUPFはやはり、サービスフローのために、リンク状況をリアルタイムで検出する必要がありうる。例えば、UEまたはUPFは、リンク状況に基づいて、サービスデータパケットの伝送速度をどのように調整するかを決定する必要がある。
【0163】
現在、UEおよびUPFによってリンク状況におけるパケット損失率を検出するための方法は、トランスポート層プロトコル、例えば、伝送制御プロトコル(Transmission Control protocol、TCP)やクイックUDPインターネット接続(quick UDP internet connections、QUIC)プロトコルに基づいてリンク状況認識を行うものであり、UDPはユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol)の略称である。具体的には、送信端が各送信サービスデータパケットにシーケンス番号を付加し、受信端が各サービスデータパケットを受信した後に送信端に各サービスデータパケットに対する確認応答(ACK)を送信するので、受信端は、各サービスデータパケットのシーケンス番号に基づいて、送信端によって実際に送信されたサービスデータパケットの数量を決定し、送信端によって実際に送信されたサービスデータパケットの数量および受信端によって実際に受信されたサービスデータパケットの数量に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率をさらに決定しうる。送信端は、受信端によって送信されたサービスデータパケットの確認応答の数量および送信端によって実際に送信されたサービスデータパケットの数量に基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を決定しうる。
【0164】
アップリンク方向では、送信端はUEであり、受信端はUPFである。ダウンリンク方向では、送信端はUPFであり、受信端はUEである。
【0165】
トランスポート層プロトコルに基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を決定する前述の解決策は以下の問題を有する。
【0166】
第1に、特定の遅延がある。例えば、パケット損失率がTCPに基づいて測定されるとき、受信端にサービスデータパケットを送信した後に、送信端は1つまたは複数の最小ラウンドトリップ時間(RTT)を必要とする。サービスデータパケットに対する確認応答が1つまたは複数のRTTの前に受信されない場合、送信端は、サービスデータパケットが失われていると決定する、すなわち、サービスデータパケットが受信端によって受信されていないと決定する。したがって、送信端がパケット損失率を計算するときに、特定の遅延が存在し、遅延は確認応答を待つ時間に関連される。
【0167】
第2に、効率が低い。パケット損失率はトランスポート層プロトコルに基づいて決定されるので、送信端または受信端はトランスポート層プロトコルに基づいてサービスデータパケットをパースする必要がある。ゆえに、パケット損失率を決定する効率が低い。
【0168】
パケット損失率を迅速かつ正確に決定するために、本出願の一実施形態は、対応するパケット損失率検出方法を提供する。
【0169】
本出願の実施形態では、第1のデバイスはサービスデータパケットの送信者にサービス提供し、第2のデバイスはサービスデータパケットの受信者として働くことに留意されたい。アップリンク方向では、第1のデバイスはUEであり、第2のデバイスはUPFである。ダウンリンク方向では、第1のデバイスはUPFであり、第2のデバイスはUEである。
【0170】
本出願の実施形態では、リンク状況検出情報(例えば、以下の実施形態では、第1のリンク状況検出情報、第2のリンク状況検出情報、第3のリンク状況検出情報、第4のリンク状況検出情報、第5のリンク状況検出情報、および第6のリンク状況検出情報)は、リンク状況検出データパケットを含んでもよく、リンク状況検出データパケットはサービスデータパケットとは異なることに留意されたい。具体的には、サービスデータパケットはデータを伝送するために使用され、リンク状況検出データパケットは受信または送信サービスデータパケットの数量を指示し、リンク状況検出データパケットはサービスデータパケットのパケット損失率を計算するために使用されうる。
【0171】
本出願の実施形態では、「リンク」は、「チャネル」、例えば、3GPPリンクまたはnon3GPPリンクとして理解されてもよいことに留意されたい。サービスフローはリンク上で伝送され、サービスフローは、PDUセッション、SDF、IPフロー、イーサネットフロー、または少なくとも1つのQoSフローであってもよい。リンク状況検出は、サービスフローが位置されるリンクの状況を検出することである。
【0172】
本出願の実施形態では、サービスフローで伝送される最小送信単位はサービスデータパケットである。言い換えれば、PDUセッション、SDF、イーサネットフロー、IPフロー、または少なくとも1つのQoSフローは、1つまたは複数のサービスデータパケットを含む。
【0173】
図3は、本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0174】
ステップ301:第1のデバイスが、リンクを介して第2のデバイスに第1のリンク状況検出情報を送信する。これに対応して、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報を受信する。
【0175】
第1のリンク状況検出情報は、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指示する。
【0176】
ステップ302:第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得する。
【0177】
例えば、第2のデバイスは、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を決定し、次いで第2のデバイスは、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量をさらに取得しうるので、第2のデバイスは、2つの数量の比に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。
【0178】
ステップ303:第2のデバイスが、第1のデバイスにサービスデータパケットのパケット損失率を送信する。これに対応して、第1のデバイスが、サービスデータパケットのパケット損失率を受信する。
【0179】
サービスデータパケットのパケット損失率を受信した後、第1のデバイスは、評価結果に基づいて対応するポリシーを決定するか、またはサービスデータパケットのパケット損失率を別のデバイス(SMFやPCFなど)に報告するために、リンクを評価してもよい。
【0180】
前述の解決策に基づいて、第1のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を第2のデバイスに通知しうるので、第2のデバイスは、リンク状況検出情報に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0181】
1つの実施方法において、ステップ301の前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第2のリンク状況検出情報をさらに送信する。これに対応して、第2のデバイスは、第2のリンク状況検出情報を受信し、第1のリンク状況検出情報は、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第1の数量を、具体的に指示する。この場合、ステップ302は、具体的には、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、でありうる。第2のリンク状況検出情報と第1のリンク状況検出情報とは、2つの隣接するリンク状況検出情報であってもよいし、2つの隣接しないリンク状況検出情報であってもよい。
【0182】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0183】
図4aは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。第1のリンク状況検出情報と第2のリンク状況検出情報とが2つの隣接するリンク状況検出情報である例が使用される。第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報dであるとき、第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報cであり、第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報cであるとき、第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報bであり、第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報bであるとき、第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報aである。リンク状況検出情報dは、リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報dで搬送されるサービスデータパケットの数量は3である。リンク状況検出情報cは、リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報cで搬送されるサービスデータパケットの数量は2である。リンク状況検出情報bは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報bで搬送されるサービスデータパケットの数量は2である。
【0184】
この例では、2つの隣接するリンク状況検出情報間で送信されたサービスデータパケットの数量が、2つの隣接するリンク状況検出情報の後の方のリンク状況検出情報によって指示または搬送される。
【0185】
この例では、第2のデバイスは、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は50%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、
リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は33.3%である。
【0186】
当然ながら、第2のデバイスは、計算によって以下をさらに取得してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は28.6%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は20%である。
【0187】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を具体的に計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0188】
第1のリンク状況検出情報が第2のリンク状況検出情報に隣接しないとき、第2のリンク状況検出情報は、パケット損失率を計算するための初期データパケットまたは初期時間を指示する、すなわち、第1のリンク状況検出情報によって指示される、第1のデバイスによって送信されたサービスデータパケットの数量は、第2のリンク状況検出情報を基準として使用することによって計算される。
【0189】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0190】
図4bは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。リンク状況検出情報aが基準リンク状況検出情報としてされる例が使用される。リンク状況検出情報aは第2のリンク状況検出情報とも呼ばれ、第1のリンク状況検出情報は、リンク状況検出情報b、c、またはdでありうる。リンク状況検出情報bは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報bで搬送されるサービスデータパケットの数量は2である。リンク状況検出情報cは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報cで搬送されるサービスデータパケットの数量は4である。リンク状況検出情報dは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報dで搬送されるサービスデータパケットの数量は7である。
【0191】
この例では、1つのリンク状況検出情報で搬送されるサービスデータパケットの数量は、リンク状況検出情報と基準リンク状況検出情報との間で送信されたサービスデータパケットの数量である。
【0192】
この例では、第2のデバイスは、隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は50%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は28.6%である。
【0193】
代替的に、第2のデバイスはまた、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するために、各リンク状況検出情報で搬送されるサービスデータパケットの数量に基づいて、2つの隣接するリンク状況検出情報間で送信されたサービスデータパケットの数量を計算してもよい。
【0194】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0195】
この例では、異なるリンク状況検出情報が、同じ基準リンク状況検出情報に対応してもよいし、異なる基準リンク状況検出情報に対応してもよいことに留意されたい。例えば、前述の例では、リンク状況検出情報b、c、およびdはすべて、リンク状況検出情報aを基準リンク状況検出情報として使用する。別の例として、前述の例では、リンク状況検出情報bおよびcは、リンク状況検出情報aを基準リンク状況検出情報として使用してもよく、リンク状況検出情報dは、リンク状況検出情報bを基準リンク状況検出情報として使用してもよい。本出願のこの実施形態では、基準リンク状況検出情報が固定されたリンク状況検出情報であるか、それとも複数のリンク状況検出情報であるかは限定されない。
【0196】
任意選択で、リンク状況検出情報は基準リンク状況検出情報の識別情報をさらに搬送してもよいので、第2のデバイスは、リンク状況検出情報で搬送されるサービスデータパケットの数量をカウントするための基準としてどのリンク状況検出情報が使用されるかを知りうる。例えば、前述の例では、リンク状況検出情報b、c、およびdは、リンク状況検出情報aの識別情報を搬送してもよい。
【0197】
当然ながら、サービスデータパケット送信前または送信後の時点が基準時刻として使用されてもよく、その場合、リンク状況検出情報(例えば、第1のリンク状況検出情報)によって指示される、第1のデバイスによって送信されたサービスデータパケットの数量は、基準時刻を基準として計算される。1つの実施方法において、基準時刻は、初期サービスデータパケットの送信時間の前の時点であってもよい。したがって、ステップ301における第1のリンク状況検出情報は、第1のデバイスがリンク上で初期サービスデータパケットを送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第3の数量、を具体的に指示する。この場合、ステップ302は、具体的には、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが初期データパケットを送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、でありうる。
【0198】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0199】
図4cは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。サービスデータパケット1の送信時点の前の時点が基準時刻として使用される例が使用される。第1のリンク状況検出情報は、この例では、リンク状況検出情報a、b、c、またはdでありうる。リンク状況検出情報aは、基準時刻とリンク状況検出情報aとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報aで搬送されるサービスデータパケットの数量は1である。リンク状況検出情報bは、基準時刻とリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報bで搬送されるサービスデータパケットの数量は3である。リンク状況検出情報cは、基準時刻とリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報cで搬送されるサービスデータパケットの数量は5である。リンク状況検出情報dは、基準時刻とリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットの数量を搬送する、すなわち、リンク状況検出情報dで搬送されるサービスデータパケットの数量は8である。
【0200】
この例では、1つのリンク状況検出情報で搬送されるサービスデータパケットの数量は、リンク状況検出情報と基準時刻との間で送信されたサービスデータパケットの数量である。
【0201】
この例では、第2のデバイスは、隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
基準時刻とリンク状況検出情報aとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、
基準時刻とリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は33.3%であり、
基準時刻とリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は20%であり、
基準時刻とリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%である。
【0202】
代替的に、第2のデバイスはまた、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するために、各リンク状況検出情報で搬送されるサービスデータパケットの数量に基づいて、2つの隣接するリンク状況検出情報間で送信されたサービスデータパケットの数量を計算してもよい。
【0203】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0204】
1つの実施方法において、ステップ301の前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第2のリンク状況検出情報をさらに送信し、ステップ301の後に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第3のリンク状況検出情報をさらに送信する。第3のリンク状況検出情報は、第1の数量および第2の数量を指示する。第1の数量は、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指す。第2の数量は、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指す。この場合、ステップ302は、具体的には、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、および/または第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第3のリンク状況検出情報を送信する時間内のリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、でありうる。第2のリンク状況検出情報と第1のリンク状況検出情報とは、2つの隣接するリンク状況検出情報であってもよいし、2つの隣接しないリンク状況検出情報であってもよい。
【0205】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0206】
図4dは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報cである例が使用される。第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報bであり、第3のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報dである。
【0207】
リンク状況検出情報cは、リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量2、およびリンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットの数量2を搬送する。リンク状況検出情報dは、リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットの数量3、およびリンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量2を搬送する。
【0208】
この例では、1つのリンク状況検出情報がサービスデータパケットの1つまたは複数の数量を搬送しうる。例えば、前述の例では、サービスデータパケットの2つの数量が搬送され、当然ながら、3つの数量または4つの数量が搬送されてもよい。当然ながら、初期リンク状況検出情報はサービスデータパケットの1つの数量を搬送してもよい。
【0209】
この例では、第2のデバイスは、隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は50%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、
リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は33.3%である。
【0210】
当然ながら、第2のデバイスは、計算によって以下をさらに取得してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は28.6%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は20%である。
【0211】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0212】
前述の実施解決策では、サービスデータパケットの2つの数量が1つのリンク状況情報で搬送されることに留意されたい。実際の適用においては、サービスデータパケットの3つ以上の数量が1つのリンク状況検出情報で搬送されてもよい。本出願のこの実施形態では、リンク状況検出情報がサービスデータパケットの数量情報を搬送することは限定されない。
【0213】
サービスデータパケットの複数の数量を1つのリンク状況検出情報で搬送する利点は、リンク状況検出情報によってもたらされる影響が低減されることができ、それによってサービスデータパケットのパケット損失率検出の正確さおよび速度を改善することに存する。図4dが例として使用される。リンク状況検出情報bが失われると、第2のデバイスは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で送信されたサービスデータパケットの数量を知ることができないが、リンク状況検出情報cを受信した後に、第2のデバイスは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で送信されたサービスデータパケットの数量を知ることができ、それによって、リンク状況検出情報bの喪失によって引き起こされる影響を排除する。
【0214】
1つの実施方法において、ステップ301における第1のリンク状況検出情報は、第1のデバイスに、リンク上で第2のデバイスにサービスデータパケットのデフォルトの数量を送信するよう具体的に指示する。任意選択で、デフォルトの数量は、第1のデバイス上および第2のデバイス上で予め構成されてもよいし、プロトコルで予め定義されていてもよいし、第1のデバイスがデフォルトの数量を決定した後に第2のデバイスに通知されてもよい。例えば、デフォルトの数量の値を示すために第2のデバイスに指示情報が送信される。
【0215】
デフォルトの数量は動的に更新されてもよいことに留意されたい。例えば、第2のデバイスは、第1のデバイスに最新のデフォルトの数を動的に通知してもよいし、SMFやPCFなどの別のネットワーク要素が、第1のデバイスに最新のデフォルトの数量を動的に通知してもよい。
【0216】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0217】
図4eは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、複数のサービスデータパケットが1つのリンク上で順次伝送され、1つのリンク状況検出情報が特定の数量の間隔で送信される。デフォルトの数量が100である例が使用される。100個のサービスデータパケットが送信される都度、1つのリンク状況検出情報が送信される。したがって、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で100個のサービスデータパケットが送信され、リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間で100個のサービスデータパケットが送信され、以下同様である。加えて、リンク状況検出情報は、送信サービスデータパケットの数量を搬送する必要がない。
【0218】
この例では、第2のデバイスは、隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で3つのサービスデータパケットが失われており、リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間で4つのサービスデータパケットが失われていると仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は3%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は4%である。
【0219】
当然ながら、第2のデバイスは、計算によって以下をさらに取得してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は3.5%である。
【0220】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0221】
1つの実施方法において、ステップ301の前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第2のリンク状況検出情報をさらに送信し、ステップ301の後に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第4のリンク状況検出情報をさらに送信する。第4のリンク状況検出情報は、第1のデバイスが第1のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第4のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの第4の数量を指示する。この場合、ステップ302は、具体的には、第2のデバイスが、第1のリンク状況検出情報および第4のリンク状況検出情報に基づいて、第1のデバイスが第2のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第4のリンク状況検出情報を送信する時間内のサービスデータパケットのパケット損失率を取得するステップ、でありうる。第2のリンク状況検出情報と第1のリンク状況検出情報とは、2つの隣接するリンク状況検出情報であってもよいし、2つの隣接しないリンク状況検出情報であってもよい。
【0222】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0223】
図4fは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報cである例が使用される。第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報bであり、第4のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報dである。第1のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報bである例が使用される。第2のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報aであり、第4のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報cである。
【0224】
リンク状況検出情報cは、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットの数量4を搬送する。リンク状況検出情報dは、リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットの数量5を搬送する。
【0225】
この例では、第2のデバイスは、リンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算しうる。例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は20%である。
【0226】
当然ながら、第2のデバイスは、計算によって以下をさらに取得してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は50%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、
リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は33.3%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は28.6%である。
【0227】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。1つの実施方法において、第2のデバイスは、パケット損失率検出周期やパケット損失率検出頻度などの構成されたパラメータに基づいて、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するための時点を決定してもよい。
【0228】
前述の例では、第2のデバイスが2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、サービスデータパケットのパケット損失率が適時に計算されうるので、第1のデバイス、第2のデバイス、または別のデバイスはパケット損失率に基づいて迅速な決定を行うことに留意されたい。第2のデバイスが2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、すなわち3つ以上のリンク状況検出情報を受信したときに、第2のデバイスはサービスデータパケットのパケット損失率を1回計算するので、サービスデータパケットの無秩序によって引き起こされる影響が低減されることができ、サービスデータパケットのパケット損失率計算の正確さが改善される。例えば、図4gは、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、第1のデバイスは第2のデバイスにサービスデータパケット1から8を順次送信する。第2のデバイスが最初にサービスデータパケットを受信する順序は、サービスデータパケット1、サービスデータパケット3、サービスデータパケット2、サービスデータパケット4、サービスデータパケット5、サービスデータパケット6、サービスデータパケット7、およびサービスデータパケット8である。サービスデータパケット7が失われており、他のサービスデータパケットがすべて第2のデバイスによって受信される例が使用される。第2のデバイスが2つの隣接するリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算する場合、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で送信されたサービスデータパケットの計算されるパケット損失率は50%であるが、実際にはサービスデータパケット2は失われていない。したがって、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で送信されたサービスデータパケットのパケット損失率は0%でなければならない。第2のデバイスが、2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算する場合、例えば、計算によって、リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間で送信されたサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、これが実際のパケット損失率であることを取得する。したがって、第2のデバイスが、2つの隣接しないリンク状況検出情報間のサービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、サービスデータパケットの無秩序によって引き起こされる影響が低減されることができ、サービスデータパケットのパケット損失率計算の正確さが改善される。
【0229】
図5は、本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0230】
ステップ501:第1のデバイスが、リンクを介して第2のデバイスに第5のリンク状況検出情報を送信する。これに対応して、第2のデバイスが、第5のリンク状況検出情報を受信する。
【0231】
ステップ502:第2のデバイスが、第5のリンク状況検出情報に基づいて、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を決定する。
【0232】
いくつかのサービスデータパケットが、送信プロセスにおいて失われる可能性がある。しがたって、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量は、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量より少ない可能性がある。
【0233】
ステップ503:第2のデバイスが第1のデバイスに、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を送信する。これに対応して、第1のデバイスが、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を受信する。
【0234】
ステップ504:第1のデバイスが、サービスデータパケットの数量に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定する。
【0235】
例えば、第1のデバイスと第2のデバイスとは、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量と、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量とに基づいて、2つの数量の比に基づくリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を計算してもよい。
【0236】
前述の解決策に基づいて、第2のデバイスは、リンク状況検出情報を使用することによって、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに通知しうるので、第1のデバイスは、第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量に基づいてサービスデータパケットのパケット損失率を迅速に計算しうる。加えて、サービスデータパケットをパースしてサービスデータパケットが失われているかどうかを決定する必要がないので、パケット損失率の計算速度が改善されうる。
【0237】
1つの実施方法において、ステップ501の前に、第1のデバイスは、リンクを使用することによって第2のデバイスに第6のリンク状況検出情報をさらに送信する。これに対応して、第2のデバイスは、第6のリンク状況検出情報を受信し、ステップ502は、具体的には、第2のデバイスが、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信する時間内に第2のデバイスによってリンク上で第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量(以降第5の数量と呼ばれる)を決定するステップ、でありうる。ステップ504は、具体的には、第1のデバイスが、第5の数量および第6の数量に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を決定するステップ、でありうる。第6の数量は、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信し、第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信する時間内に第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量を指す。
【0238】
任意選択で、第1のデバイスは第2のデバイスに、決定されたサービスデータパケットの数量に対応する時間情報をさらに送信し、時間情報は、第1のデバイスが第6のリンク状況検出情報を送信してから第1のデバイスが第5のリンク状況検出情報を送信するまでの期間を含む。任意選択で、第5のリンク状況検出情報および第6のリンク状況検出情報はリンク状況検出データパケットであり、時間情報は、リンク状況検出データパケットに対応するシーケンス番号情報を含む。
【0239】
第6のリンク状況検出情報および第5のリンク状況検出情報は、2つの隣接するリンク状況検出情報であってもよいし、2つの隣接しないリンク状況検出情報であってもよい。
【0240】
以下は、具体例を参照してこの解決策を説明する。
【0241】
図6は、リンク状況検出情報およびサービスデータパケットの伝送例の図である。この例では、サービスデータパケット1からサービスデータパケット8が1つのリンク上で順次伝送される。加えて、サービスデータパケット1の後にリンク状況検出情報aが送信され、サービスデータパケット3の後にリンク状況検出情報bが送信され、サービスデータパケット5の後にリンク状況検出情報cが送信され、サービスデータパケット8の後にリンク状況検出情報dが送信される。第5のリンク状況検出情報と第6のリンク状況検出情報とが2つの隣接するリンク状況検出情報である例が使用される。第5のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報dであるとき、第6のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報cであり、第5のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報cであるとき、第6のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報bであり、第5のリンク状況検出情報がリンク状況検出情報bであるとき、第6のリンク状況検出情報はリンク状況検出情報aである。
【0242】
例えば、サービスデータパケット3およびサービスデータパケット7が失われている、すなわち、第2のデバイスがサービスデータパケット3およびサービスデータパケット7を受信しないと仮定すると、第2のデバイスは第1のデバイスに以下の情報を送信しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、1であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、2であり、
リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、2である。
【0243】
代替的に、第2のデバイスは第1のデバイスに以下の情報を送信してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、3であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、5であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間で受信されたサービスデータパケットの数量は、4である。
【0244】
第2のデバイスが、2つの隣接するリンク状況検出情報間で受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに具体的に送信するか、それとも2つの隣接しないリンク状況検出情報間で受信されたサービスデータパケットの数量を第1のデバイスに送信するかは、具体的な実施方法に依存する。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0245】
第1のデバイスは、計算によって以下を取得しうる:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報bとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は50%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は0%であり、
リンク状況検出情報cとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は33.3%である。
【0246】
当然ながら、第1のデバイスは、計算によって以下をさらに取得してもよい:
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報cとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は25%であり、
リンク状況検出情報aとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は28.6%であり、
リンク状況検出情報bとリンク状況検出情報dとの間のサービスデータパケットのパケット損失率は20%である。
【0247】
1つの実施方法において、図3または図5のいずれかの実施解決策では、第1のデバイスによって送信されたリンク状況検出情報ごとに、リンク状況検出情報を受信した後に、第2のデバイスは第1のデバイスに、リンク状況検出情報に対する応答情報を送信し、応答情報もまた1つのリンク状況検出情報でありうる。例えば、図3に対応する任意の実施解決策では、サービスデータパケットのパケット損失率を計算によって取得した後に、第2のデバイスは、応答情報にサービスデータパケットのパケット損失率を付加してもよい。別の例として、図5に対応する任意の実施解決策では、第2のデバイスは、応答情報に受信サービスデータパケットの数量を付加する。
【0248】
1つの実施方法において、図3または図5のいずれかの実施解決策では、第2のデバイスにリンク状況検出情報を送信するときに、第1のデバイスは、リンク状況検出情報に識別情報を付加してもよく、識別情報は、手順トランスポート識別子(proceduretransport identifier、PTI)を含んでもよいし、手順トランスポート識別子およびシーケンス番号を含んでもよい。
【0249】
例えば、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されたリンク状況検出情報で搬送される識別情報が手順トランスポート識別子(PTI)を含むとき、リンク状況検出情報に対して第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された応答情報もまた手順トランスポート識別子を搬送する。この解決策では、手順トランスポート識別子の機能は以下の通りである:第1に、手順トランスポート識別子は、リンク状況検出情報を識別するために使用され、すなわち、異なるリンク状況検出情報を区別するために使用され、第2に、手順トランスポート識別子は、異なるリンク状況検出情報をソートするために使用され、第3に、手順トランスポート識別子は、リンク状況検出情報をリンク状況検出情報に対する応答情報と関連付けるために使用される。例えば、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されたリンク状況検出情報は、順次に、リンク状況検出情報1(PTI-1)、リンク状況検出情報2(PTI-2)、リンク状況検出情報3(PTI-3)、およびリンク状況検出情報4(PTI-4)、であり、第2のデバイスによって送信された応答情報は、順次に、リンク状況検出情報1’(PTI-1)、リンク状況検出情報2’(PTI-2)、リンク状況検出情報3’(PTI-3)、およびリンク状況検出情報4’(PTI-4)、である。例えば、第2のデバイスがリンク状況検出情報2を受信しない場合、第2のデバイスは、PTI-1、PTI-3、およびPTI-4に基づいて、PTI-2に対応するリンク状況検出情報2が受信されていないと推論しうる。
【0250】
別の例として、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されたリンク状況検出情報で搬送される識別情報が手順トランスポート識別子(PTI)およびシーケンス番号を含むとき、リンク状況検出情報に対して第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された応答情報もまた手順トランスポート識別子およびシーケンス番号を搬送する。第1のデバイスによって送信されたリンク状況検出情報内の手順トランスポート識別子と、リンク状況検出情報に対する受信応答情報内の手順トランスポート識別子とは、同じでも異なっていてもよく、第1のデバイスによって送信されたリンク状況検出情報内のシーケンス番号と、リンク状況検出情報に対する受信応答情報内のシーケンス番号とは、同じでも異なっていてもよい。この解決策では、手順トランスポート識別子の機能は以下の通りである:第1に、手順トランスポート識別子は、リンク状況検出情報を識別するために使用され、すなわち、異なるリンク状況検出情報を区別するために使用され、第2に、手順トランスポート識別子は、リンク状況検出情報をリンク状況検出情報に対する応答情報と関連付けるために使用される。シーケンス番号は、異なるリンク状況検出情報をソートするために使用される。例えば、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信されたリンク状況検出情報は、順次に、リンク状況検出情報1(PTI-a、SN-1)、リンク状況検出情報2(PTI-b、SN-2)、リンク状況検出情報3(PTI-c、SN-3)、およびリンク状況検出情報4(PTI-d、SN-4)、であり、受信されたリンク状況検出情報に対して第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された応答情報は、順次に、リンク状況検出情報1’(PTI-a、SN-1’)、リンク状況検出情報2’(PTI-b、SN-2’)、リンク状況検出情報3’(PTI-c、SN-3’)、およびリンク状況検出情報4’(PTI-d、SN-4’)、である。SN-1とSN-1’とは同じでも異なっていてもよく、SN-2とSN-2’とは同じでも異なっていてもよく、SN-3とSN-3’とは同じでも異なっていてもよく、SN-4とSN-4と’は同じでも異なっていてもよい。任意選択で、受信されたリンク状況検出情報に対して第2のデバイスによって第1のデバイスに送信された応答情報は、シーケンス番号を代替的に搬送しなくてもよい。例えば、前述の例では、SN-1’、SN-2’、SN-3’、およびSN-4’は搬送されない。例えば、第2のデバイスがリンク状況検出情報2を受信しない場合、第2のデバイスは、SN-1、SN-3、およびSN-4に基づいて、PTI-2に対応するリンク状況検出情報2が受信されていないと推論しうる。
【0251】
1つの実施方法において、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、第1のデバイスまたは第2のデバイスは、リンク状況検出情報の損失状況を考慮する場合もあるし、当然ながら、リンク状況検出情報の損失状況を考慮しない場合もある。リンク状況検出情報を送信した後に、第1のデバイスは、リンク状況検出情報に対する応答情報が受信されたかどうかに基づいて、送信されたリンク状況検出情報が失われているかどうかを決定してもよい。第2のデバイスは、複数の受信リンク状況検出情報内の識別情報(識別情報は手順トランスポート識別子を含んでもよいし、手順トランスポート識別子およびシーケンス番号を含んでもよい)に基づいて、1つまたは複数のリンク状況検出情報が失われているかどうかを決定してもよい。
【0252】
任意選択で、本出願のこの実施形態では、リンク状況検出情報はリンク状況検出データパケットであってもよい。リンク状況検出データパケットを送信するときに、第1のデバイスは、リンク状況検出データパケットにPMF要求メッセージを付加してもよい。PMF要求メッセージは識別情報を搬送する(識別情報は、手順トランスポート識別子を含んでもよいし、手順トランスポート識別子およびシーケンス番号を含んでもよい)。任意選択で、PMF要求メッセージは、送信サービスデータパケットを指示する数量をさらに搬送してもよい。具体的な実施方法については、前述の実施形態における説明を参照されたい。リンク状況検出データパケットを受信した後に、第2のデバイスは、第1のデバイスにリンク状況検出情報に対する応答情報を送信し、応答情報もまたリンク状況検出データパケットであり、リンク状況検出データパケットはPMF応答メッセージを搬送し、PMF応答メッセージで搬送される手順トランスポート識別子は、PMF要求メッセージで搬送される手順トランスポート識別子と同じであるので、第1のデバイスは、受信されたリンク状況検出情報と送信されたリンク状況検出情報との間の対応関係を識別しうる。任意選択で、PMF応答メッセージは、第2のデバイスによって第1のデバイスから受信されたサービスデータパケットの数量、またはサービスデータパケットのパケット損失率を搬送する。具体的な実施方法については、前述の実施形態における説明を参照されたい。
【0253】
1つの実施方法において、UEまたはUPFがQoS flowのパケット損失率を計算するときに、UEまたはUPFのPMFは、サービスデータパケットが属するQoS flowの識別子(すなわち、QoSフロー識別子(QoS flow identity、QFI))を決定し、すなわち、送信サービスデータパケットまたは受信サービスデータパケットが属するQoS flowを決定し、次いで、対応するQoS flowのサービスデータパケットのパケット損失率をカウントまたは計算してもよい。例えば、以下の通りである:
【0254】
ダウンリンクサービスフローの場合、リンク上でダウンリンクサービスデータパケットを受信した後に、UEのアクセスチップは、UEのPMFにダウンリンクサービスデータパケットを送信する。PMFは、QoSポリシー(すなわち、QoS rule)に基づいて、ダウンリンクサービスデータパケットが属するQoS flowのQFIを決定する。前述のQoS ruleは、現在の技術のものと同じであり、サービスデータフロー(SDF)記述情報とQFIとの間の対応関係を含む。代替的に、リンク上でダウンリンクサービスデータパケットを受信した後に、UEのアクセスチップは、ダウンリンクサービスデータパケットのサービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)層をパースし、SDAP層で搬送されるQFIを取得し、QFIをPMFに送信する。任意選択で、異なるアクセス技術に対応する異なるリンクのパケット損失率が計算される必要があるときに、UEのアクセスチップは、UEのPMFに、各ダウンリンクサービスデータパケットの伝送リンクに対応するアクセス技術指示を送信する。
【0255】
ダウンリンクサービスフローの場合、UPFがダウンリンクサービスデータパケットを受信した後に、PMFは、N4インターフェース上で受信されたポリシー(例えば、QER)に基づいてダウンリンクサービスデータパケットに対応するQFIを決定し、UEにダウンリンクサービスデータパケットを送信するときにQFIに対応するダウンリンクデータパケットをカウントする。
【0256】
アップリンクサービスフローの場合、UEのPMFが上位層アプリケーションによって生成されたサービスデータパケットを受信した後に、PMFはQoSruleに基づいてサービスデータパケットに対応するQFIを決定し、QFIに対応するサービスデータパケットをカウントする。
【0257】
アップリンクサービスフローの場合、リンク上でアップリンクサービスデータパケットを受信した後に、UPFはUPFのPMFにアップリンクデータパケットを送信し、PMFは、N4インターフェース上で受信されたポリシー(例えば、QoS執行規則(QoS enforcement rule、QER))に基づいて、アップリンクサービスデータパケットが属するQFIを決定する。代替的に、リンク上でアップリンクサービスデータパケットを受信した後に、UPFは、サービスデータパケットの汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)トンネリングプロトコルユーザ(GPRS tunneling protocol-user、GTP-U)層で搬送されるQFIを取得し、QFIをUPFのPMFに送信する。
【0258】
1つの実施方法において、UEまたはUPFが少なくとも1つのQoS flowのパケット損失率を計算するときに、UEは、現在の技術に基づいて、QoSflowに対応するデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)情報を取得してもよい。すなわち、エアインターフェース側の少なくとも1つのQoSflowが、1つのDRBリンクに集約される。UEのアクセスチップは、DRBとQFI(s)との間の対応関係をUEのPMFに送信する。UEのPMFは、DRBリンク上で受信されたダウンリンクサービスパケットの数量をカウントし、DRB粒度でのパケット損失率を計算する。加えて、UEは、UPFに、1つのDRBに集約された少なくとも1つのQoSflow情報、例えば、QFI(s)を送信してもよく、UPFは、複数のQoSflow上で送信または受信されたサービスデータパケットの数量またはパケット損失率を計算してもよい。UPFまたはUEが、サービスデータパケットが属するQoS flowを決定する方法については、前述の説明を参照されたい。
【0259】
図7は、本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。方法は、図3に対応する実施形態および/または図5に対応する実施形態と組み合わせて実施されてもよいし、別の実施形態と組み合わせて実施されてもよいし、別々に実施されてもよい。本出願ではこれは限定されない。以下の説明では、第1のデバイスはサービスデータパケットの送信者として働き、第2のデバイスはサービスデータパケットの受信者として働くことに留意されたい。
【0260】
方法は、以下のステップを含む。
【0261】
ステップ701:SMFが、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0262】
代替的に、SMFはサービスフローに対してリンク状況検出が行われる必要があると決定することが理解される。
【0263】
1つの実施方法において、サービスフローが少なくとも1つのQoSフローを含み、QoSフローが少なくとも1つのサービスデータフローを含むか、またはサービスフローがサービスデータフローを含むときに、SMFは、以下の方法のいずれか1つに従って、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定しうる:
【0264】
方法1:サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであると決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0265】
方法2:サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、サービスデータフローのステアリングモードが負荷分散モードであると決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0266】
方法3:サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、サービスデータフローのステアリングモードが最小遅延モードであると決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0267】
方法4:サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、サービスデータフローのステアリングモードが優先度ベースモードであると決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0268】
方法5:サービスフロー内のサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、サービスデータフローのステアリングモードがアクティブスタンバイモードであると決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0269】
方法6:サービスフローのリンク状況閾値がPCFから受信されたと決定したときに、SMFは、サービスフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定し、リンク状況閾値はパケット損失率閾値を含む。
【0270】
ステップ702:SMFが第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況検出指示を送信する。これに対応して、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスがリンク状況検出指示を受信する。
【0271】
リンク状況検出指示はリンク状況検出機能を使用可能にする(enable)ためのものであり、リンク状況検出機能はパケット損失率検出機能を含む。ここでの「リンク状況検出機能を使用可能にすること」は、リンク状況検出機能を使用可能にするための指示として理解されてもよい。
【0272】
前述の解決策に基づいて、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスのリンク状況検出機能を使用可能にするために、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況検出指示を送信しうる。したがって、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、使用可能になったリンク状況検出機能に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を迅速かつ正確に検出しうる。
【0273】
1つの実施方法において、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにサービスフローの識別情報をさらに送信してもよく、識別情報は、PDUセッション識別子、サービスデータフロー記述情報、IP5タプル情報、イーサネットフロー記述情報、または少なくとも1つのQFIを含む。ステップ702におけるリンク状況検出指示は、具体的には、サービスフローのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものである。
【0274】
1つの実施方法において、SMFは、対応するIPアドレスおよび/またはポート番号をリンク状況検出機能に割り振ってもよく、次いで、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにIPアドレスおよび/またはポート番号を構成する。例えば、リンク状況検出指示は、IPアドレスおよび/またはポート番号を含む。任意選択で、IPアドレスおよび/またはポート番号がQoS粒度で構成されるときに、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスに、IPアドレスおよび/またはポート番号に対応するQFIをさらに送信して、IPアドレスおよび/またはポート番号を、QFIによって指示されるQoSフローのリンク状況検出機能に割り振るよう指示する。
【0275】
別の実施方法では、第1のデバイス(または第2のデバイス)は、リンク状況検出機能に対応するIPアドレスおよび/またはポート番号を割り振り、次いでIPアドレスおよび/またはポート番号をSMFに送信してもよく、次いで、SMFは、第2のデバイス(または第1のデバイス)にIPアドレスおよび/またはポート番号を構成する。任意選択で、IPアドレスおよび/またはポート番号がQoS粒度で構成されるときに、第1のデバイス(または第2のデバイス)は、SMFに、IPアドレスおよび/またはポート番号に対応するQFIをさらに送信し、次いでSMFは、QFIを第2のデバイス(または第1のデバイス)にさらに送信して、IPアドレスおよび/またはポート番号を、QFIによって指示されるQoSフローのリンク状況検出機能に割り振るよう指示する。
【0276】
1つの実施方法において、SMFは、第1のデバイスにカウント指示をさらに送信してもよく、カウント指示は第1のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示する。例えば、第1のデバイスは、送信されたリンク状況検出情報(例えば、前述の例における第1のリンク状況検出情報、第2のリンク状況検出情報、第3のリンク状況検出情報、第4のリンク状況検出情報、第5のリンク状況検出情報、または第6のリンク状況検出情報のうちの1つまたは複数)で送信サービスデータパケットの数量を搬送してもよい。
【0277】
1つの実施方法において、SMFは第2のデバイスにカウント指示を送信し、カウント指示は第2のデバイスに、第1のデバイスによってリンク上で第2のデバイスに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、またはカウント指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくは第1のデバイスに送信するよう指示するか、またはカウント指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくは第1のデバイスに送信するよう指示する。
【0278】
1つの実施方法において、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況報告指示をさらに送信してもよく、リンク状況報告指示は、サービスデータパケットのパケット損失率を報告するよう指示する。代替的に、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況報告頻度を送信し、リンク状況報告頻度は、サービスデータパケットのパケット損失率を報告する頻度を指示する。代替的に、SMFは、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスにリンク状況報告周期を送信し、リンク状況報告周期は、サービスデータパケットのパケット損失率を報告する周期を指示する。したがって、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、リンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期に基づいて、SMF、PCF、または別のネットワーク要素にサービスデータパケットの検出されたパケット損失率を報告しうる。
【0279】
1つの実施方法において、第1のデバイスがサービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、SMFは第1のデバイスにパケット損失率検出指示をさらに送信してもよい。パケット損失率検出指示は第1のデバイスに、第2のデバイスから第2のデバイスによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0280】
1つの実施方法において、第2のデバイスがサービスデータパケットのパケット損失率を計算するときに、SMFは第2のデバイスにパケット損失率検出指示をさらに送信してもよく、パケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示は第2のデバイスに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットのカウントされた数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0281】
本出願の実施形態の内容の理解を容易にするために、以下は、具体例を参照して図7に示される構成プロセスを説明する。図8は、本出願の一実施形態によるパケット損失率検出方法の概略図である。この実施形態では、QoS粒度でのパケット損失率が計算される例が説明に使用される。
【0282】
方法は、以下のステップを含む。
【0283】
ステップ801:UEが、PDUセッション確立または更新手順を開始する。
【0284】
例えば、UEがPDUセッション確立手順を開始するときに、UEは、RANを使用することによってAMFに非アクセス層(non access stratum、NAS)メッセージを送信し、NASメッセージはPDU session establishment requestメッセージを含む。NASメッセージを受信した後に、AMFはPDU session establishment requestメッセージをSMFに転送する。
【0285】
別の例として、UEがPDUセッション更新手順を開始するときに、UEはRANを使用することによってAMFにNASメッセージを送信する。NASメッセージは、PDU session modification requestメッセージを含む。NASメッセージを受信した後に、AMFはPDU session modification requestメッセージをSMFに転送する。
【0286】
ステップ802:SMFがPCFにポリシー要求を送信する。これに対応して、PCFがポリシー要求を受信する。
【0287】
ステップ803:PCFが、サービスデータフローのステアリング機能、ステアリングモード、およびリンク状況閾値を決定する。
【0288】
決定されるステアリング機能は、例えば、ATSSS-LLまたはMPTCPの少なくとも一方であってもよい。
【0289】
決定されるステアリングモードは、例えば、最小遅延モード、負荷分散モード、アクティブスタンバイモード、または優先度ベースモードのうちの1つであってもよい。
【0290】
リンク状況閾値は最大パケット損失率を含み、任意選択で、最大RTTをさらに含む。
【0291】
ステップ804:PCFがSMFにポリシー応答を送信し、ポリシー応答が、サービスデータフロー記述情報、ステアリングモード、ステアリング機能、およびリンク状況閾値を搬送する。これに対応して、SMFがポリシー応答を受信する。
【0292】
サービスデータフロー記述情報は、サービスデータフローを照合するためのものである。
【0293】
任意選択で、PCFは、SMFにリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期をさらに送信する。リンク状況検出頻度は、リンク状況を検出する頻度、例えば5回/分を指示する。すなわち、検出が毎分5回行われる。リンク状況検出周期は、リンク状況を検出する周期、例えば5秒を指示する。すなわち、検出が5秒ごとに行われる。
【0294】
任意選択で、PCFは、SMFにリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期をさらに送信する。リンク状況報告指示は、リンク状況情報を報告するよう指示する。リンク状況報告頻度は、リンク状況情報を報告する頻度、例えば2回/分を指示する。すなわち、報告が毎分2回行われる。リンク状況報告周期は、リンク状況情報を報告する周期、例えば10秒を指示する。すなわち、報告が10秒に1回行われる。リンク状況情報はパケット損失率を含む。任意選択で、リンク状況情報は、遅延、帯域幅などをさらに含む。
【0295】
ステップ805:SMFが、サービスデータフローに対応するQoSフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0296】
SMFは、サービスデータフローのステアリング機能、ステアリングモード、またはリンク状況閾値のうちの少なくとも1つに基づいて、サービスデータフローに対応するQoSフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が実行される必要があると決定しうる。
【0297】
例えば、SMFによって受信されたサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであるときに、SMFは、サービスデータフローに対応するQoSフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0298】
別の例として、SMFによって受信されたサービスデータフローのステアリング機能がATSSS-LLであり、ステアリングモードが、負荷分散モード、優先度ベースモード、アクティブスタンバイモード、または最小遅延モードのうちの1つであるときに、SMFは、サービスフローに対応するQoSフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0299】
別の例として、SMFが、サービスデータフローのリンク状況閾値が受信されたと決定したときに、SMFは、サービスフローに対応するQoSフローが位置されるリンク上でリンク状況検出が行われる必要があると決定する。
【0300】
ステップ806:SMFがUPFにセッション要求/更新メッセージを送信し、セッション要求/更新メッセージが、リンク状況検出指示およびQoSフロー識別子(QoS flow identity、QFI)を搬送する。これに対応して、UPFがセッション要求/更新メッセージを受信する。
【0301】
セッション要求メッセージが送信されるときに、セッション要求メッセージは、例えば、パケット転送制御プロトコル(packet forwarding control protocol、PFCP)セッション要求メッセージであってもよい。セッション更新メッセージが送信されるときに、セッション更新メッセージは、例えば、PFCPセッション更新メッセージであってもよい。
【0302】
リンク状況検出指示は、QoSフローに対するリンク状況検出機能を使用可能にするためのものである。すなわち、リンク状況検出は、QoS粒度に基づいて行われる。特定の一実施方法では、リンク状況検出指示は、PMF使用可能化指示またはパケット損失率検出指示を含んでもよい。PMF使用可能化指示は、UPFのPMFベースのリンク状況検出機能を使用可能にするためのものであり、パケット損失率検出指示は、UPFのパケット損失率検出機能を使用可能にするためのものである。任意選択で、リンク状況検出指示は、RTT検出指示、ジッタ(jitter)検出指示、および帯域幅検出指示のうちの1つまたは複数をさらに含む。RTT検出指示は、UPFがRTT検出を行うことを可能にするためのものであり、ジッタ検出指示は、UPFがジッタ検出を行うことを可能にするためのものであり、帯域幅検出指示は、帯域幅検出機能を使用可能にするためのものである。
【0303】
任意選択で、SMFは、UPF上で行われるリンク状況検出機能にIPアドレスおよびポート番号をさらに割り振り、セッション要求/更新メッセージを使用することによってUPFにIPアドレスおよびポート番号を送信してもよい。IPアドレスおよびポート番号は、QoS flow粒度に基づいて割り振られる。この場合、複数のIPアドレスおよび複数のポート番号が割り振られてもよく、1つのIPアドレスは1つのポート番号に対応する。
【0304】
任意選択で、SMFは、QoS flow粒度でのリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期をさらに決定し、セッション要求/更新メッセージを使用することによってUPFにリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期を送信してもよい。ステップ804でリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期が搬送される場合、SMFによって決定されるリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期は、ステップ804で受信されたリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期に基づいて決定されてもよいし、ローカルポリシーに基づいてSMFによって決定されてもよいことに留意されたい。ステップ804でリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期が搬送されない場合、SMFによって決定されるリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期は、ローカルポリシーに基づいてSMFによって決定されてもよい。
【0305】
任意選択で、SMFは、QoS flow粒度でのリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期をさらに決定し、セッション要求/更新メッセージを使用することによってUPFにリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期を送信してもよい。ステップ804でリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期が搬送される場合、SMFによって決定されるリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期は、ステップ804で受信されたリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期に基づいて決定されてもよいし、ローカルポリシーに基づいてSMFによって決定されてもよいことに留意されたい。ステップ804でリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期が搬送されない場合、SMFによって決定されるリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期は、ローカルポリシーに基づいてSMFによって決定されてもよい。
【0306】
ステップ807:UPFが、受信されたリンク状況検出指示に基づいてリンク状況検出機能を使用可能にし、リンク状況検出機能にIPアドレスおよびポート番号を割り振る。
【0307】
ステップ806でIPアドレスおよびポート番号が搬送される場合、UPFは、受信されたIPアドレスおよび受信されたポート番号をリンク状況検出機能のIPアドレスおよびポート番号として使用することに留意されたい。UPFは、IPアドレスおよびポート番号をQoS flow粒度で受信する。したがって、SMFは、QoS flow粒度に基づいてリンク状況検出機能にIPアドレスおよびポート番号を割り振る。言い換えれば、各QoS flowは、1つのIPアドレスおよび1つのポート番号に対応する。
【0308】
ステップ806でIPアドレスおよびポート番号が搬送されない場合、UPFは、ローカルポリシーに基づいてIPアドレスおよびポート番号をリンク状況検出機能に割り振る。
【0309】
ステップ808:UPFがSMFにセッション要求/更新応答を送信する。これに対応して、SMFがセッション要求/更新応答を受信する。
【0310】
ステップ806でIPアドレスおよびポート番号が搬送されない場合、ステップ807で、UPFは、ローカルポリシーに基づいてIPアドレスおよびポート番号をリンク状況検出機能に割り振る。この場合、ステップ808におけるセッション要求/更新応答は、ローカルポリシーに基づいてUPによって割り振られたIPアドレスおよびポート番号を搬送しうる。
【0311】
ステップ809:SMFがRANにN2メッセージを送信し、N2メッセージがPDUセッション識別子およびPDUセッション確立/更新成功メッセージを搬送する。これに対応して、RANがN2メッセージを受信する。
【0312】
PDUセッション確立/更新成功メッセージは、リンク状況検出指示およびQFIを搬送する。
【0313】
任意選択で、PDUセッション確立/更新成功メッセージは、QoS flow粒度でのリンク状況検出頻度またはリンク状況検出周期をさらに含む。詳細については、ステップ806の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0314】
任意選択で、PDUセッション確立/更新成功メッセージは、QoSフロー粒度でのリンク状況報告指示、リンク状況報告頻度、またはリンク状況報告周期をさらに含む。詳細については、ステップ806の説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明されない。
【0315】
任意選択で、N2メッセージは、リンク状況検出機能のIPアドレスおよびポート番号と、QFIとをさらに含む。QFIは、IPアドレスおよびポート番号との対応関係を有する。
【0316】
QoSフロー粒度でのリンク状況検出が行われるので、PDUセッション確立/更新成功メッセージは、サービスデータフロー記述情報(またはサービスデータフローテンプレート)およびカウント指示をさらに搬送してもよい。カウント指示はUEに、UEによってリンク上でUPFに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、カウント指示はUEに、UPFによってリンク上でUEに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、カウント指示はUEに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくはUPFに送信するよう指示するか、または、カウント指示はUEに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくはUPFに送信するよう指示する。
【0317】
加えて、PDUセッション確立/更新成功メッセージは、PMFサービスデータフロー記述情報(またはPMFサービスデータフローテンプレート)およびパケット損失率関連情報をさらに搬送してもよく、パケット損失率関連情報はパケット損失率検出指示を含む。パケット損失率検出指示はUEに、UPFから、UPFによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUEに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUEに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUEに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットのカウントされた数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0318】
ステップ810:RANがUEにPDUセッション確立/更新成功メッセージを送信する。これに対応して、UEがPDUセッション確立/更新成功メッセージを受信する。
【0319】
ステップ811:RANがセッション関連リソースを割り振る、例えば、RAN側のトンネル識別情報(IPアドレスおよびトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier、TEID)を含む)を割り振る。
【0320】
ステップ812:RANがSMFにN2メッセージを送信し、N2メッセージがRAN側のトンネル識別情報を搬送する。これに対応して、SMFがN2メッセージを受信する。
【0321】
ステップ813:SMFがUPFにセッション要求/更新メッセージを送信し、セッション要求/更新メッセージがRAN側のトンネル識別情報を搬送する。これに対応して、UPFがセッション要求/更新メッセージを受信する。
【0322】
セッション要求メッセージが送信されるときに、セッション要求メッセージは、例えば、PFCPセッション要求メッセージであってもよい。セッション更新メッセージが送信されるときに、セッション更新メッセージは、例えば、PFCPセッション更新メッセージであってもよい。
【0323】
QoSフロー粒度でのリンク状況検出が行われるので、セッション要求/更新メッセージは、サービスデータフロー記述情報(またはサービスデータフローテンプレート)およびカウント指示をさらに搬送してもよい。カウント指示はUPFに、UPFによってリンク上でUEに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、カウント指示はUPFに、UEによってリンク上でUPFに送信されたサービスデータパケットの数量をカウントするよう指示するか、カウント指示はUPFに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンクで受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくはUEに送信するよう指示するか、または、カウント指示はUPFに、リンク状況検出情報を受信したときに、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を記憶もしくはUEに送信するよう指示する。
【0324】
加えて、セッション要求/更新メッセージは、PMFサービスデータフロー記述情報(またはPMFサービスデータフローテンプレート)およびパケット損失率関連情報をさらに搬送してもよく、パケット損失率関連情報はパケット損失率検出指示を含む。パケット損失率検出指示はUPFに、UEから、UEによってカウントされた受信サービスデータパケットの数量を受信したときに、サービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUPFに、リンク状況検出情報を受信したときにサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUPFに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を計算し、リンク上で受信されたサービスデータパケットの数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。代替的に、パケット損失率検出指示はUPFに、リンク状況検出情報を受信したときにリンク上で受信されたサービスデータパケットの数量のカウントを停止し、カウンタをリセットし、リンク上で受信されたサービスデータパケットのカウントされた数量を使用することによってサービスデータパケットのパケット損失率を計算するよう指示する。
【0325】
ステップ814:UPFがSMFにセッション要求/更新応答を送信する。これに対応して、SMFがセッション要求/更新応答を受信する。
【0326】
前述の解決策に基づいて、UEおよびUPFのリンク状況検出機能が使用可能にされ、リンク状況検出に関連する情報がUEおよびUPFに対して構成されるので、UEおよびUPFは、使用可能になったリンク状況検出機能に基づいてリンク上のサービスデータパケットのパケット損失率を迅速かつ正確に検出しうる。
【0327】
図9は、本出願の一実施形態による通信装置の概略図である。装置は、前述の実施形態において第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素によって行われるステップを実施するように構成される。図9に示されるように、装置900は、トランシーバユニット910と処理ユニット920とを含む。
【0328】
任意選択で、通信装置900は、記憶ユニットをさらに含んでもよい。記憶ユニットは、データまたは命令(コードもしくはプログラムとも呼ばれる場合もある)を記憶するように構成される。前述のユニットは、対応する方法または機能を実施するために、記憶ユニットと対話するか、または記憶ユニットに接続されうる。例えば、処理ユニット920は、通信装置が前述の実施形態における方法を実施するように、記憶ユニット内のデータまたは命令を読み出してもよい。
【0329】
装置内のユニットの分割は、単に論理的な機能分割にすぎないことを理解されたい。実際の実施時には、ユニットの前部または一部が1つの物理的エンティティに一体化されていてもよいし、物理的に分離されていてもよい。加えて、装置内のすべてのユニットが、処理要素がソフトウェアを呼び出す形態で実施されてもよいし、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、または一部のユニットが、処理要素がソフトウェアを呼び出す形態で実施されてもよく、一部のユニットはハードウェアの形態で実施される。例えば、各ユニットは、独立して配置された処理要素であってもよいし、実施のために装置のチップに一体化されていてもよい。加えて、各ユニットは、ユニットの機能を行うために装置の処理要素によって呼び出されるべきプログラムの形態でメモリに、代替的に記憶されていてもよい。加えて、ユニットの全部または一部が一体化されてもよいし、独立して実施されてもよい。ここでの処理要素は、プロセッサと呼ばれてもよく、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実施時には、前述の方法におけるステップまたは前述のユニットは、プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路を使用することによって実施されてもよいし、処理要素によって呼び出されるソフトウェアの形態で実施されもよい。
【0330】
一例では、前述の装置のいずれか1つにおけるユニットは、前述の方法を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、またはこれらの集積回路形態のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。別の例として、装置内のユニットが処理要素によってプログラムをスケジューリングする形態で実施されうる場合、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、中央処理装置(central processing unit、CPU)、またはプログラムを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。さらに別の例として、ユニットは、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で一体化されて実施されてもよい。
【0331】
前述のトランシーバユニット910は装置のインターフェース回路であり、別の装置から信号を受信するか、または別の装置に信号を送信するように構成される。例えば、装置がチップの形態で実施される場合、トランシーバユニット910は、別のチップもしくは装置から信号を受信するように構成されたチップのインターフェース回路、または別のチップもしくは装置に信号を送信するように構成されたインターフェース回路である。
【0332】
図10は、本出願の一実施形態による通信装置の概略図である。通信装置は、前述の実施形態における第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素の動作を実施するように構成される。図10に示されるように、通信装置は、プロセッサ1010とインターフェース1030とを含む。任意選択で、通信装置は、メモリ1020をさらに含む。インターフェース1030は、別のデバイスと通信するように構成される。
【0333】
前述の実施形態において第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素によって行われる方法は、プロセッサ1010によって、メモリ(第1のデバイス内、第2のデバイス内、もしくはセッション管理ネットワーク要素内のメモリ1020であってもよいし、外部メモリであってもよい)に記憶されたプログラムを呼び出すことによって実施されてもよい。すなわち、第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素はプロセッサ1010を含んでもよい。プロセッサ1010は、メモリ内のプログラムを呼び出して、前述の方法実施形態において第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素によって行われる方法を行う。ここでのプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路、例えばCPUであってもよい。第1のデバイス、第2のデバイス、またはセッション管理ネットワーク要素は、前述の方法を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数のASIC、1つもしくは複数のDSP、1つもしくは複数のFPGA、または集積回路形態のうちの少なくとも2つの組み合わせによって実施されてもよい。代替的に、前述の実施方法は組み合わされてもよい。
【0334】
具体的には、図9のトランシーバユニット910および処理ユニット920の機能/実施プロセスが、図10に示される通信装置1000内のプロセッサ1010によりメモリ1020に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって実施されてもよい。代替的に、図9の処理ユニット920の機能/実施プロセスが、図10に示される通信装置1000内のプロセッサ1010によりメモリ1020に記憶されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって実施されてもよく、図9のトランシーバユニット910の機能/実施プロセスが、図10に示される通信装置1000内のインターフェース1030によって実施されてもよい。
【0335】
本出願における「第1」および「第2」などの様々な数は、単に説明を容易にするための区別に使用されており、本出願の実施形態の範囲を限定したり、順序を表したりするために使用されているのではないことを、当業者は理解できよう。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表しうる。文字「/」は一般に、関連付けられる対象間の「または」関係を指示する。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数を意味する。少なくとも2つは、2つ以上を意味する。「少なくとも1つ」、「いずれか1つ」、またはそれらの類似表現は、項目の任意の組み合わせを指示し、単数の項目(品目)または複数の項目の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを指示する場合があり、a、b、およびcは単数であっても複数であってもよい。「複数の」は2つ以上を意味し、他の数量詞もこれと同様である。
【0336】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対する限定として解釈されるべきではない。
【0337】
説明を簡便にする目的で、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照するべきであることは、当業者によって明確に理解されよう。詳細はここでは再度説明されない。
【0338】
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを使用することによって実施されてもよい。前述の実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態の全部または一部がコンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が前部または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータであっても、専用コンピュータであっても、コンピュータネットワーク、別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線方式(例えば、同軸ケーブルや光ファイバやデジタル加入者回線(DSL))または無線方式(例えば、赤外線や電波やマイクロ波)で伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1つまたは複数の使用可能な媒体を組み込んだ、サーバやデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスクやハードディスクや磁気テープ)であっても、光学媒体(例えば、DVD)であっても、半導体媒体(例えばソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))であってもよい。
【0339】
本出願の実施形態に記載されている様々な例示的な論理ユニットおよび回路は、記載の機能を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合を使用することによって実施または操作しうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよい。任意選択で、汎用プロセッサはまた、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアを有する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他の同様の構成などの、コンピューティング装置の組み合わせによって実施されてもよい。
【0340】
本出願の実施形態に記載されている方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、またはそれらの組み合わせに直接組み込まれてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、CD-ROM、または当技術分野における任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込みうるように、プロセッサに接続されてもよい。代替的に、記憶媒体はプロセッサに一体化されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに配置されてもよい。
【0341】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で行われ、それによってコンピュータ実施処理を生成するように、コンピュータまたは別のコンピュータプログラム可能処理デバイスにロードされてもよい。したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行された命令は、フローチャートの1つもしくは複数のプロセス内および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロック内の特定の機能を実施するためのステップを提供する。
【0342】
1つまたは複数の例示的な設計において、本出願に記載される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用することによって実施されてもよい。機能がソフトウェアによって実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されうるか、または1つもしくは複数の命令もしくはコアの形態でコンピュータ可読媒体に伝送される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータプログラムがある場所から別の場所に移動することを可能にする通信媒体を含む。記憶媒体は、任意の汎用または専用コンピュータによってアクセスされうる利用可能な媒体であってもよい。例えば、そのようなコンピュータ可読媒体は、これらに限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、もしくは別の光ディスク記憶、ディスク記憶もしくは別の磁気記憶装置、またはプログラムコードを保持もしくは記憶するように構成されうる任意の他の媒体を含んでもよく、プログラムコードは、命令もしくはデータ構造の形態であるか、または汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによって読み出されることができる形態である。加えて、任意の接続が、コンピュータ可読媒体として適切に定義されてもよい。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または別のリモートリソースから、同軸ケーブル、光ファイバコンピュータ、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)を使用することによって、または赤外線や無線やマイクロ波などの無線方式で伝送される場合、ソフトウェアは、定義されたコンピュータ可読媒体に含められる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(英語:Digital Versatile Disc、略称:DVD)、フロッピーディスク、およびブルーレイディスクを含む。discは、磁気方式でデータを通常コピーし、diskは、レーザ方式で光学的にデータを通常コピーする。前述の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体に含まれうる。
【0343】
前述の1つまたは複数の例において、本出願に記載される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実施されうることを、当業者は理解するはずである。機能がソフトウェアによって実施される場合、前述の機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されうるか、またはコンピュータ可読媒体において1つもしくは複数の命令もしくはコードとして伝送されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータプログラムがある場所から別の場所に伝送されることを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータがアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0344】
前述の特定の実施方法において、本出願の目的、技術的解決策、および有益な効果が詳細にさらに説明されている。前述の説明は、単に本出願の特定の実施方法にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されたものではないことを理解されたい。本出願の技術的解決策に基づいてなされた修正、同等の置換、改善などは、本出願の保護範囲に含まれるものとする。本出願における本明細書の前述の説明によれば、当技術分野における技術は、本出願の内容を使用または実施しうる。開示の内容に基づく修正は、当分野において自明とみなされるものとする。本出願に記載される基本原理は、本出願の本質および範囲から逸脱することなく、他の変形例に適用されうる。したがって、本出願で開示される内容は、記載の実施形態および設計に限定されず、本出願の原理および開示の新規の特徴と一致する最大範囲に拡張されうる。
【0345】
本出願は特定の特徴およびその実施形態を参照して説明されているが、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および組み合わせがなされうることは明らかである。これに対応して、本明細書および添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって定義されている本出願の単なる例示の説明にすぎず、本出願の範囲を包含する修正例、変形例、組み合わせ、または均等物のいずれかまたは全部とみなされる。明らかに、当業者は、本出願の範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形をなしうる。このように、本出願は、これらの修正例および変形例を、これらの修正例および変形例が本出願の特許請求の範囲およびその均等な技術の範囲内に含まれる限りにおいて包含することを意図されている。
【符号の説明】
【0346】
1 リンク状況検出情報、サービスデータパケット
1’ リンク状況検出情報
2 リンク状況検出情報、サービスデータパケット
2’ リンク状況検出情報
3 リンク状況検出情報、サービスデータパケット
3’ リンク状況検出情報
4 リンク状況検出情報、サービスデータパケット
4’ リンク状況検出情報
5 サービスデータパケット
6 サービスデータパケット
7 サービスデータパケット
8 サービスデータパケット
900 通信装置
910 トランシーバユニット
920 処理ユニット
1010 プロセッサ
1020 メモリ
1030 インターフェース
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図4g
図5
図6
図7
図8
図9
図10