(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-24
(45)【発行日】2025-04-01
(54)【発明の名称】監視装置およびCATVシステム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/24 20110101AFI20250325BHJP
H04N 21/61 20110101ALI20250325BHJP
H04B 3/46 20150101ALI20250325BHJP
【FI】
H04N21/24
H04N21/61
H04B3/46
(21)【出願番号】P 2023217707
(22)【出願日】2023-12-25
【審査請求日】2023-12-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000227892
【氏名又は名称】日本アンテナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102635
【氏名又は名称】浅見 保男
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】弁理士法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八木 勝司
(72)【発明者】
【氏名】永田 大
(72)【発明者】
【氏名】山本 征一
(72)【発明者】
【氏名】相川 誠二
【審査官】渡部 博樹
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-193394(JP,A)
【文献】特開2003-298476(JP,A)
【文献】特開2015-146519(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 ー 21/858
H04B 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルテレビ用伝送路に設置された増幅器と、前記増幅器に電力を供給する電源供給器との少なくとも一方の監視を行う監視装置であって、
前記電源供給器から動作電源とされる電力が供給され、前記増幅器の伝送信号レベル値と、前記電源供給器から供給されている電力の電源電圧値とを取得する監視部と、
該監視部で取得された伝送信号レベル値を外部へ無線送信できると共に、前記監視部で取得された電源電圧値を外部へ無線送信できる無線送信部とを備え、
前記無線送信部では、前記監視部で取得された伝送信号レベル値と電源電圧値とが正常値範囲の場合は、前記伝送信号レベル値と前記電源電圧値とが所定時間毎に定期送信され、前記電源電圧値が第1の閾値に低下して異常値範囲となった場合、および、前記電源電圧値が異常値範囲から正常値範囲になった場合に、前記電源電圧値が臨時送信されると共に、前記電源電圧値が異常値範囲を維持している間は前記電源電圧値の上記定期送信は待機され、前記監視部は、前記第1の閾値より低い第2の閾値に低下するまでは前記電源供給器から供給された電力で動作していることを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記監視部で取得された伝送信号レベル値が第3の閾値以上となって異常値範囲となった場合、および、前記伝送信号レベル値が第4の閾値以下となって異常値範囲となった場合、さらに、前記伝送信号レベル値が異常値範囲から前記第3の閾値と前記第4の閾値との間の正常値範囲となった場合に、前記伝送信号レベル値が臨時送信され、前記伝送信号レベル値が異常値範囲を維持していても前記伝送信号レベル値は定期送信されることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記増幅器から出力された伝送信号が少なくとも入力されるRF入力端子と、
前記電源供給器から供給される電力が入力されるPS入力端子と、
前記増幅器の前記RF入力端子に入力された前記電源供給器から供給された電力と前記PS入力端子に入力された電力とのいずれかを前記監視部に送るよう切り替えられる電源切替スイッチとを、さらに備え、
前記監視部では、前記電源切替スイッチから送られた電力の電源電圧値が取得されることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項4】
電源が前記監視部に供給される回路に接続された電池を備え、
前記監視部で取得された電源電圧値が前記第2の閾値に低下したことを前記監視部が検出した際に、前記電池からの電力が前記回路に補充され、前記監視部は、前記電池からの電力で動作することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の監視装置。
【請求項5】
ケーブルテレビ用伝送路と、
前記
ケーブルテレビ用伝送路に設置された増幅器と、
前記増幅器に電力を供給する電源供給器と、
監視部と無線送信部とを少なくとも有し、前記増幅器と前記電源供給器との少なくとも一方の監視を行うことができると共に、前記電源供給器から動作電源とされる電力が供給される監視装置と、
を備え、
前記監視部では、前記増幅器の伝送信号レベル値と、前記電源供給器から供給されている電力の電源電圧値とが取得され、前記無線送信部では、前記監視部で取得された伝送信号レベル値を外部へ無線送信できると共に、前記監視部で取得された電源電圧値を外部へ無線送信できると共に、前記伝送信号レベル値と電源電圧値とが正常値範囲の場合は、前記伝送信号レベル値と前記電源電圧値とが所定時間毎に定期送信され、前記電源電圧値が第1の閾値に低下して異常値範囲となった場合、および、前記電源電圧値が異常値範囲から正常値範囲になった場合に、前記電源電圧値が臨時送信されると共に、前記電源電圧値が異常値範囲を維持している間は前記電源電圧値の上記定期送信は待機され、前記監視部は、前記第1の閾値より低い第2の閾値に低下するまでは前記電源供給器から供給された電力で動作していることを特徴とするCATVシステム。
【請求項6】
前記監視部で取得された伝送信号レベル値が第3の閾値以上となって異常値範囲となった場合、および、前記伝送信号レベル値が第4の閾値以下となって異常値範囲となった場合、さらに、前記伝送信号レベル値が異常値範囲から前記第3の閾値と前記第4の閾値との間の正常値範囲となった場合に、無線送信部では、前記伝送信号レベル値が臨時送信され、前記伝送信号レベル値が異常値範囲を維持していても前記伝送信号レベル値は定期送信されることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項7】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、
前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記増幅器の前記電源供給器から供給されている電力が出力される端子に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項8】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、
前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記電源供給器の電力出力端子に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記電源供給器から供給される電力の電源電圧値の監視が行われることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項9】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、
前記RF入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられたレベル信号分配器に接続され、前記PS入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電力分配器に接続されて、前記ケーブルテレビ用伝送路に伝送される伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項10】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、
前記RF入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられたレベル信号分配器に接続され、前記PS入力端子が、前記電源供給器の電力出力端子に接続されて、前記ケーブルテレビ用伝送路に伝送される伝送信号レベル値および前記電源供給器から供給される電力の電源電圧値の監視が行われることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項11】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、
前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電力分配器に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項12】
前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子と電源切替スイッチとを有しており、
前記RF入力端子に、前記増幅器から出力された伝送信号が少なくとも入力され、前記PS入力端子に、前記電源供給器から供給される電力が入力され、前記電源切替スイッチが、前記増幅器の前記RF入力端子に入力された前記電源供給器から供給された電力と前記PS入力端子から入力された電力とのいずれかを前記監視部に送るよう切り替えて、前記監視部では、前記電源切替スイッチから送られた電力の電源電圧値が取得されることを特徴とする請求項5に記載のCATVシステム。
【請求項13】
前記監視装置は、電池を備え、前記監視部で取得された電源電圧値が前記第2の閾値に低下したことを前記監視部が検出した際に、前記監視部は、前記電池からの電力で動作することを特徴とする請求項5ないし12のいずれかに記載のCATVシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルテレビ(CATV)用の伝送路に設置された増幅器を監視する監視装置と、当該監視装置が適用されたCATVシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ケーブルテレビにおける電源供給器の動作状態を監視する監視装置と、この監視装置が備えられているCATVシステムが開示されている。従来のCATVシステム200の構成を示すブロック図を
図13に、従来の監視装置201の構成を示す機能ブロック図を
図14に示す。
図13に示す従来のCATVシステム200では、CATV局203から光ファイバーケーブル211で伝送された放送信号は、O/E変換器204にて光信号から電気信号に変換されて同軸ケーブル212に伝送される。同軸ケーブル212で伝送される放送信号は、適宜の箇所に設けられた増幅器205,205,…によって増幅され、タップオフ206で分配された後、各加入者宅207へ送られる。増幅器205,205,…は、電源供給器202から供給される電力によって駆動される。電源供給器202は、同軸ケーブル212に架空設置されており、商用電源からの交流電力を所定の電圧(例えば、30V又は60Vなど)まで降圧して一又は複数の増幅器205に対して出力する。また、電源供給器202は、自身の動作状態を監視する監視装置201に対しても同様にして交流電力を出力する。
【0003】
図14に示す従来の監視装置201は、CPUを具備する制御部311と、変換器312と、電圧検出センサ313と、降圧部314と、無線通信部315と、電池316とを備えている。変換器312は、電源供給器202から供給された交流電力を直流電力に変換して、電圧検出センサ313及び降圧部314に出力する。降圧部314は、変換器312から供給された直流電力を所定の電圧( 例えば5V)まで降圧して、制御部311及び無線通信部315に出力する。また、電圧検出センサ313は、変換器312からの出力電圧を検出し、その検出結果を制御部311に出力する。
無線通信部315は、LPWA(Low Power Wide Area)無線通信方式によって各種情報を外部に送信可能な通信モジュールである。無線通信部315は、変換器312を介して電源供給器202から電力が供給されている間は当該電力で駆動する一方、電源供給器202からの電力供給が停止している間は電池316からの電力で駆動する。なお、電源供給器202からの電力供給の有無については、電圧検出センサ313にて検出された変換器312からの出力電圧の値によって判断される。
電池316は、電源供給器202からの電力供給が停止している間、無線通信部315は電池316からの電力で駆動する。同様に、制御部311及び電圧検出センサ313も、電源供給器202からの電力供給が停止している間は電池316からの電力で駆動する。なお、制御部311は、電池316の出力電圧を検出する電圧検出センサ313と接続されており、その電圧検出センサ313から検出結果の入力を受ける。
【0004】
このように、従来のCATVシステム200においては、電源供給器202は、同軸ケーブル212に架空設置され、増幅器205に電力を供給するとともに監視装置201にも電力を供給するように構成されている。従来の監視装置201は、電池316を具備し、所定の情報を無線通信で外部に送信する無線通信部315を備えており、無線通信部315は、電源供給器202から監視装置201に対して電力が供給されている間は当該電力で駆動する一方、電源供給器202から監視装置201に対して電力が供給されていない間は電池316からの電力で駆動し、何れの電力で駆動しているのかを示す情報を外部に送信している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来のCATVシステムでは、電源供給器の動作を監視しているが、これに替えて、伝送される伝送信号レベル値を監視することが求められることがある。ここで、伝送路の末端に増幅器の伝送信号レベル値の監視装置を設置して、その伝送信号レベル値をCATV送信元に送り返すことによって伝送信号レベル値の変動を監視することも従来知られている。しかしながら、従来の放送受信や同軸ケーブルを介した通信設備においては、複雑な伝送回線やメーカー違いの測定器が混在した伝送回線とされている場合もあり、この場合には伝送信号レベル値の取得に多数の測定器やメーカー毎の測定器を用意するなど、測定器システムが肥大化するという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明はCATVシステムの伝送路に設置される増幅器の動作状態と、電力を供給する電源供給器の動作状態とを簡素な構成で監視することができる監視装置を提供すること、および、当該監視装置が適用されたCATVシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記本発明の目的を達成することができる本発明の監視装置は、ケーブルテレビ用伝送路に設置された増幅器と、前記増幅器に電力を供給する電源供給器との少なくとも一方の監視を行う監視装置であって、前記電源供給器から電力が供給され、前記増幅器の伝送信号レベル値と、前記電源供給器から供給されている電力の電源電圧値とを取得する監視部と、該監視部で取得された伝送信号レベル値と電源電圧値とを外部へ無線送信する無線送信部とを備え、前記無線送信部では、前記監視部で取得された前記伝送信号レベル値と前記電源電圧値との少なくとも一方が定期送信されると共に、前記伝送信号レベル値または前記電源電圧値が閾値に達した際に、少なくとも閾値を超えた前記伝送信号レベル値または前記電源電圧値が臨時送信されることを最も主要な特徴としている。
【0009】
上記本発明の監視装置において、前記増幅器から出力された伝送信号が少なくとも入力されるRF入力端子と、前記電源供給器から供給される電力が入力されるPS入力端子と、前記増幅器の前記RF入力端子に入力された前記電源供給器から供給された電力と前記PS入力端子に入力された電力とのいずれかを前記監視部に送るよう切り替えられる電源切替スイッチとを、さらに備え、前記監視部では、前記電源切替スイッチから送られた電力の電源電圧値が取得されている。
また、上記本発明の監視装置において、電源が供給される回路に接続された電池を備え、前記監視部で取得された電源電圧値が一定値から低下したことを前記監視部が検出した際に、前記電池からの電力が前記回路に補充されている。
【0010】
また、上記本発明の目的を達成することができる本発明のCATVシステムは、ケーブルテレビ用伝送路と、前記ケーブルテレビ伝送路に設置された増幅器と、前記増幅器に電力を供給する電源供給器と、監視部と無線送信部とを少なくとも有し、前記増幅器と前記電源供給器との少なくとも一方の監視を行うことができると共に、前記電源供給器から電力が供給される監視装置とを備え、前記監視装置における前記監視部では、前記増幅器の伝送信号レベル値と、前記電源供給器から供給されている電力の電源電圧値とが取得され、前記無線送信部では、前記監視部で取得された前記伝送信号レベル値と前記電源電圧値との少なくとも一方が外部へ無線で定期送信されると共に、前記伝送信号レベル値または前記電源電圧値が閾値に達した際に、少なくとも閾値を超えた前記伝送信号レベル値または前記電源電圧値が外部へ無線で臨時送信されることを最も主要な特徴としている。
【0011】
上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記増幅器の前記電源供給器から供給されている電力が出力される端子に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われている。
また、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記電源供給器の電力出力端子に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記電源供給器から供給される電力の電源電圧値の監視が行われている。
さらに、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、前記RF入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられたレベル信号分配器に接続され、前記PS入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電力分配器に接続されて、前記ケーブルテレビ用伝送路に伝送される伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われている。
さらにまた、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、前記RF入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられたレベル信号分配器に接続され、前記PS入力端子が、前記電源供給器の電力出力端子に接続されて、前記ケーブルテレビ用伝送路に伝送される伝送信号レベル値および前記電源供給器から供給される電力の電源電圧値の監視が行われている。
さらにまた、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子とを有しており、前記RF入力端子が、前記増幅器の増幅された伝送信号が出力される出力端子に接続され、前記PS入力端子が、前記ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電力分配器に接続されて、前記増幅器の伝送信号レベル値および前記ケーブルテレビ用伝送路で伝送される電力の電源電圧値の監視が行われている。
さらにまた、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置はRF入力端子とPS入力端子と電源切替スイッチとを有しており、前記RF入力端子に、前記増幅器から出力された伝送信号が少なくとも入力され、前記PS入力端子に、前記電源供給器から供給される電力が入力され、前記電源切替スイッチが、前記増幅器の前記RF入力端子に入力された前記電源供給器から供給された電力と前記PS入力端子から入力された電力とのいずれかを前記監視部に送るよう切り替えて、前記監視部では、前記電源切替スイッチから送られた電力の電源電圧値が取得されている。
さらにまた、上記本発明のCATVシステムにおいて、前記監視装置において、電源が供給される回路に接続された電池を備え、前記監視部で取得された電源電圧値が一定値から低下したことを前記監視部が検出した際に、前記電池からの電力が前記回路に補充されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の監視装置および本発明のCATVシステムでは、増幅器から出力される伝送信号レベル値と、電源供給器から供給される電力の電源電圧値とを取得して、取得された伝送信号レベル値と、電源電圧値との少なくとも一方が定期送信されると共に、伝送信号レベル値または電源電圧値が閾値に達した際に、少なくとも閾値を超えた伝送信号レベル値または電源電圧値の臨時送信が行われるようにしている。これにより、本発明の監視装置および本発明のCATVシステムは、増幅器の動作状態と電源供給器の動作状態を簡素な構成で監視することができるようになる。
そして、増幅器から出力される伝送信号レベル値はケーブルテレビ伝送路で伝送される伝送信号レベル値に相当し、電源供給器から供給される電力の電源電圧値はケーブルテレビ伝送路で伝送される電力の電源電圧値に相当するから、本発明の監視装置および本発明のCATVシステムは、ケーブルテレビ伝送路で伝送される伝送信号レベル値、または、ケーブルテレビ伝送路で伝送される電力の電源電圧値を簡素な構成で監視することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例の監視装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】本発明の実施例の監視装置の具体的な構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施例の監視装置において定期送信される時間の経過に対する電源電圧値を示すタイムチャートである。
【
図4】本発明の実施例の監視装置において定期送信される時間の経過に対する伝送信号レベル値を示すタイムチャートである。
【
図5】本発明の実施例の監視装置において定期送信および臨時送信される時間の経過に対する電源電圧値を示すタイムチャートである。
【
図6】本発明の実施例の監視装置において定期送信および臨時送信される時間の経過に対する伝送信号レベル値を示すタイムチャートである。
【
図7】本発明の監視装置が適用された本発明の第1実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図8】本発明の監視装置が適用された本発明の第2実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図9】本発明の監視装置が適用された本発明の第3実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図10】本発明の監視装置が適用された本発明の第4実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図11】本発明の監視装置が適用された本発明の第5実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図12】本発明の監視装置が適用された本発明の第6実施例のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図13】従来のCATVシステムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図14】従来のCATVシステムにおける監視装置の構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<本発明の実施例の監視装置>
本発明の実施例の監視装置10の構成を
図1、
図2に示す。
図1は監視装置10の構成を示す機能ブロック図であり、
図2は監視装置10の具体的な構成を示す機能ブロック図である。
これらの図に示す本発明の実施例の監視装置10は、CATVシステムのケーブルテレビ伝送路に設置された増幅器から出力される伝送信号の伝送信号レベル値を監視できると共に、増幅器の動作電源とされる電源供給器からの電力の電源電圧値を監視することができる。本発明の実施例の監視装置10は、RF入力端子とPS入力端子と出力端子OUTとを備えており、RF入力端子は増幅器の出力モニタ端子に接続可能とされると共に、ケーブルテレビ伝送路に設けられた伝送信号を分配するレベル信号分配器に接続可能とされる。また、PS入力端子は電力が供給される電力入力端子であり、増幅器の電力出力端子および電源供給器の電力出力端子に接続可能とされると共に、ケーブルテレビ伝送路に設けられた電力を分配する電力分配器に接続可能とされている。CATVシステムのケーブルテレビ伝送路では、伝送信号が伝送されると共に、増幅器に供給される電力が伝送されることが一般的とされている。伝送信号は、10~55MHzのCATVの上り信号、70~770MHzの地上デジタルテレビ放送信号、1032~3224MHzのBS/CS放送信号等の1つ以上のRF信号とされている。また、増幅器の入力端子には伝送信号が入力され、この伝送信号を増幅して出力端子から出力しており、出力モニタ端子から増幅された伝送信号のモニタ信号が出力される。そして、増幅器の入力端子には伝送信号と共に動作電源とされる電源供給器からの電力が入力可能とされており、また、増幅器に供給された電力で動作すると共に、該電力を電力出力端子から出力することができる。また、増幅された伝送信号と共に供給された電力を増幅器の出力端子から出力することができる。
【0015】
上記説明したように、監視装置10において増幅器の出力モニタ端子に接続されたRF入力端子には、伝送信号が入力されると共に、動作電源とされる電力が入力可能とされている。そして、RF入力端子に入力された伝送信号は検波器12に入力されて検波されて、検波された伝送信号レベル値が監視部14に入力される。具体的には
図2に示すようにRF入力端子に入力された伝送信号はアッテネータ(ATT)22で適正レベルになるようレベル調整されて検波器12に入力される。ATT22は、例えば最大60dBの減衰量が得られるよう構成される。監視部14はマイコン25で構成されており、ATT22の調整量はマイコン25でデジタル制御されている。
また、PS入力端子には、電源供給器から供給される電力が直接あるいは間接に入力される。なお、RF入力端子およびPS入力端子には雷害対策としてサージ防護デバイス(SPD:Surge protective device)21,23がそれぞれ接続されている。
【0016】
RF入力端子に入力された動作電源とされる電力は電源切替スイッチ(電源切替SW)11の一端子に送られ、PS入力端子に供給された電源供給器から供給される電力は電源切替SW11の他端子に送られる。電源切替SW11では、監視装置10への電力の供給の態様に応じていずれかの電力が適宜選択されて出力される。すなわち、RF入力端子にのみ電力が入力されている場合は、RF入力端子に入力された電力が出力されるよう一端子への切替が行われ、PS入力端子にのみ電力が入力されている場合は、PS入力端子に入力された電力が出力されるよう他端子への切替が行われ、RF入力端子およびPS入力端子の両方に電力が入力されている場合は、いずれか所望の電力が出力されるよう所望の端子への切替が行われる。電源切替SW11から出力される電力は第1整流器13および第2整流器16に供給される。第1整流器13では電力が整流されて、電力の電源電圧値が検出される。第1整流器13で検出された電源電圧値は監視部14に入力される。また、第2整流器16では電力が整流されて直流電源とされ、監視装置10の各回路に動作電源として供給される。さらに、第2整流器16の出力側には電池17が接続されており、第2整流器16から出力される電源電圧が低下した際には、電池17から電源が補充されて監視装置10の各回路に動作電源として供給される。
【0017】
具体的には、
図2に示すように、第2整流器16で整流された直流電源は一定値以上とならないように制御される。例えば、68[V]を超える電圧値の場合は68[V]に低電圧化される。そして、一定値以上とならないように制御された第2整流器16からの直流電源は、第1DC-DCコンバータ29に供給されて、例えば13[V]に降圧される。さらに、第1DC-DCコンバータ29で降圧された直流電源は第2DC-DCコンバータ30に供給されて、例えば3.3[V]に降圧されて監視装置10の各回路に動作電源として供給される。第1DC-DCコンバータ29と第2DC-DCコンバータ30とを接続する回路には電池17とされる電気二重層キャパシタ31が接続されており、第1DC-DCコンバータ29から出力される電圧が例えば13[V]以下に低下した時に、自動的に電気二重層キャパシタ31からの電圧が補充されて例えば13[V]が第2DC-DCコンバータ30に供給されるようになる。電池17とされる電気二重層キャパシタ31は、二次電池であり複数接続して使用することもできる。電池17としては一次電池の使用も可能であるが、電池サイズや設置回路が大きくなるため、コンパクトな回路設計には二次電池とされる電気二重層キャパシタ31が好適とされる。
【0018】
監視部14には、初期レベル値が正常レベル値として記憶されており、検波器12からの伝送信号レベル値が取得された取得時刻と、第1整流器13からの電力の電源電圧値が取得された取得時刻とが記憶される。監視部14では、検波器12から入力された伝送信号レベル値と、記憶された正常レベル値との差を算出し、その差分を差分レベル値として記憶する。また、差分レベル値が大きすぎたり小さすぎたりして所定の閾値に達したとき、および、第1整流器13から入力された電力の電源電圧値が低下して所定の閾値に達した時とを検出している。監視部14には無線送信部15が接続されており、無線送信部15は監視部14で算出された差分レベル値と電源電圧値とを取得時刻と共に所定の時間間隔で定期送信している。また、差分レベル値が所定の閾値に達した時には、監視部14からの制御により差分レベル値と取得時刻とが、無線送信部15から臨時送信されている。さらに、第1整流器13から入力された電力の電源電圧値が所定の閾値に達した時には、監視部14からの制御により電力の電源電圧値と取得時刻とが、無線送信部15から臨時送信されている。監視装置10の出力端子OUTにはアンテナが接続されており、無線送信部15からの送信信号は出力端子OUTに接続されたアンテナから送信される。
【0019】
具体的には
図2に示すように、監視部14はマイコン25で構成され、セットスイッチ(SET SW)24がマイコン25に接続されている。監視装置10が工事設置された直後にSET SW24を押すことで、初期レベル値が正常レベル値としてマイコン25に記憶される。また、マイコン25にはリアルタイムクロック28が接続されており、検波器12にからの伝送信号レベル値が取得された取得時刻と、第1整流器13からの電力の電源電圧値が取得された取得時刻とがマイコン25に記憶される。さらに、マイコン25には複数のLED27が接続されており、増幅器の伝送信号レベル値と電源電圧値の取得状況に応じてLED27が点灯・点滅される。マイコン25では、取得された伝送信号レベル値と、記憶された正常レベル値との差が算出されて、その差分を差分レベル値として記憶している。また、差分レベル値が所定の閾値に達したとき、および、第1整流器13から入力された電力の電源電圧値が所定の閾値に達した時とを検出している。監視部14にはLPWA(Low Power Wide Area-network)のユニット26が無線送信部15として接続されており、ユニット26は監視部14で算出された差分レベル値と電源電圧値とを取得時刻と共に所定の時間間隔で定期送信している。また、差分レベル値が所定の閾値に達した時には、監視部14からの制御により差分レベル値と取得時刻とが、ユニット26から臨時送信されている。さらに、第1整流器13から入力された電力の電源電圧値が所定の閾値に達した時には、監視部14からの制御により電力の電源電圧値と取得時刻とが、ユニット26から臨時送信されている。監視装置10の出力端子OUTにはアンテナが接続されており、ユニット26からの送信信号は出力端子OUTに接続されたアンテナから送信される。
【0020】
本発明の実施例の監視装置10において、RF入力端子が増幅器の出力モニタ端子に接続された場合には、監視装置10は、増幅器の動作状態を監視することができる。また、PS入力端子が増幅器の電力出力端子に接続された場合には、監視装置10は、電源供給器から電力が増幅器に供給されているか否かを監視することができる。さらに、PS入力端子が電源供給器の電力出力端子に接続された場合には、監視装置10は、電源供給器の動作状態を監視することができる。さらにまた、RF入力端子がケーブルテレビ伝送路に設けられた伝送信号を分配するレベル信号分配器に接続された場合には、監視装置10は、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号の伝送信号レベル値およびケーブルテレビ伝送路が劣化や断線をしているか否かを監視することができる。さらにまた、PS入力端子がケーブルテレビ伝送路に設けられた電力を分配する電力分配器に接続された場合には、監視装置10は、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力の電源電圧値およびケーブルテレビ伝送路が劣化や断線をしているか否かを監視することができる。
【0021】
<本発明の実施例の監視装置の定期送信と臨時送信>
次に、本発明の実施例の監視装置10が行っている定期送信および臨時送信について説明する。
図3は本発明の実施例の監視装置10において定期送信される時間の経過に対する電源電圧値を示すタイムチャートであり、
図4は定期送信される時間の経過に対する伝送信号レベル値を示すタイムチャートであり、
図5は臨時送信される時間の経過に対する電源電圧値を示すタイムチャートであり、
図6は臨時送信される時間の経過に対する伝送信号レベル値を示すタイムチャートである。
図3に示すタイムチャートは、横軸が経過時間で縦軸が電源電圧値とされている。監視装置10に入力された電力の電源電圧値は、その取得時刻と共に所定の時間間隔の時刻A~J毎、例えば30分毎に定期送信されている。
図3に示す例では、約35[V]の電源電圧値が30分間隔で取得時刻と共に定期送信されており、電源電圧値は安定して正常状態であることが分かる。また、
図4に示すタイムチャートは、横軸が経過時間で縦軸が伝送信号レベル値とされているが、伝送信号レベル値は監視部14で算出された差分レベル値とされている。監視装置10に入力された伝送信号の差分レベル値は、その取得時刻と共に所定の時間間隔の時刻A~J毎、例えば30分毎に定期送信されている。この場合、
図3に示す電源電圧値と
図4に示す差分レベル値とは、同じタイミングの時刻A~Jで定期送信される。
図4に示す例では、約0[dB]の差分レベル値が30分間隔で取得時刻と共に電源電圧値と同じタイミングの時刻A~Jで定期送信されており、差分レベル値は安定して正常状態であることが分かる。
【0022】
次に、
図5に示されているタイムチャートを参照して、監視装置10に入力された電力の電源電圧値に異常が発生した場合を説明する。監視装置10に入力された電力の電源電圧値は、監視部14とされるマイコン25で取得された電源電圧値であり、
図5では横軸が経過時間、縦軸が電源電圧値とされている。
ここでは、電源電圧値の正常値を例えば60[V]とし、低下した異常値とされる第1の閾値Vth1を例えば35[V]としている。監視部14とされるマイコン25では短時間の間隔で監視装置10に入力された電力の電源電圧値が取得されているが、例えば30分間隔で取得された電源電圧値が取得された時刻と共に、無線送信部15であるLPWAのユニット26から定期送信されるようにしている。そして、監視を開始してから30分後の時刻Aでは正常値の60[V]の電源電圧値が取得されたので取得された時刻Aと共に定期送信される。さらに、60分後の時刻Bでは50[V]に低下した電源電圧値が取得されたが正常値範囲であるので、50[V]に低下した電源電圧値が取得された時刻Bと共に定期送信される。次いで、例えば75分後の時刻Cで取得された電源電圧値が閾値の35[V]まで低下すると、電源電圧値の電圧異常として即時に35[V]に低下した電源電圧値が取得された時刻Cと共に臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで35[V]に低下した電源電圧値と取得された時刻Cとからなるデータを送信する。その後、例えば90分後の時刻Dでは取得された電源電圧値が20[V]までさらに低下して異常値範囲を維持しているため、電源電圧値の送信はされず待機される。
【0023】
さらに時間が経過して、例えば120分後の時刻Eでは取得された電源電圧値が10[V]までさらに低下する。この場合、監視装置10の内部回路が誤作動しないよう、例えば15[V]の第2の閾値Vth2より低い電源電圧値が取得された場合は、整流器16から出力される電圧が0[V]にカットされる。すると、電池17とされる電気二重層キャパシタ31から例えば13[V]が補充されて監視装置10の内部回路が駆動されるようになる。電源電圧値の送信は待機のままとされる。さらに時間が経過して、例えば150分後の時刻Fで取得された電源電圧値が28[V]に回復したとする。しかし、取得された電源電圧値は異常値範囲のままなので電源電圧値の送信は待機のままとされるが、第2の閾値Vth2より高い電源電圧値が取得されたことから、整流器16から出力される電力により監視装置10の内部回路が駆動されるようになる。さらに時間が経過して、例えば160分後の時刻Gで取得された電源電圧値が35[V]より高いとする。35[V]より高い電源電圧値は第1の閾値Vth1より高いことから、電源電圧値は正常値範囲になったとされて、即時に第1の閾値Vth1より高くなるまでに復旧した電源電圧値と取得された時刻Gとからなるデータが臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで第1の閾値Vth1より高くなるまでに復旧した電源電圧値と取得された時刻Gとからなるデータを送信する。ここで、電源電圧値が正常値範囲に復旧したことから、経過時間を0分にリセットする。
【0024】
リセットされてから30分後の時刻Hでは取得された電源電圧値が60[V]に回復され、60[V]の電源電圧値と取得された時刻Hとからなるデータが定期送信される。さらに、リセットされてから60分後の時刻Iでも取得された電源電圧値が60[V」となって、60[V]の電源電圧値と取得された時刻Hとからなるデータが定期送信される。ここで、例えばリセットしてから80分後の時刻Jで取得された電源電圧値が第1の閾値Vth1の35[V]になったとすると、前記した時刻Cと同様に電源電圧値の電圧異常として35[V]の電源電圧値と取得された時刻Jが臨時送信されるようになる。さらに時刻が経過した時刻K、L、Mでは、時刻D、Eと同様に取得された電源電圧値が第1の閾値Vth1以下を維持するので送信は待機される。
以上説明したように、基本的には例えば30分おきに取得された電源電圧値が取得された時刻と共に定時送信され、取得された電源電圧値が第1の閾値Vth1以下となった場合に、電源電圧値の電圧異常として取得された電源電圧値が取得された時刻と共に臨時送信が行われる。取得された電源電圧値が第1の閾値Vth1以下を維持している際には送信が待機されることで、送信データ量を削減して効率よく監視を行うことができる。さらに、取得された電源電圧値が第2の閾値Vth2以下となって、監視装置10の内部回路が誤作動を起こすほど低電圧になった場合には、入力された電力をカットして、その代わりに電池17とされる電気二重層キャパシタ31から電力が補充されて内部回路が駆動される。これにより、監視装置10の動作が停止してしまうことが回避されるようにしている。上記したように監視装置10が動作を行うことで、電気二重層キャパシタ31等の2次電池を使用しても十分監視が行えるようになると共に、監視装置10の内部回路もコンパクトに設計することができるようになる。なお、電源電圧値の正常値の電圧範囲は第1の閾値Vth1より高く60[V]までの電圧範囲Vz1とされ、電源電圧値の電圧異常の電圧範囲は電圧範囲Vz2と電圧範囲Vz3とされる。なお、電圧範囲Vz2は第2の閾値Vth2より高く第1の閾値Vth1以下の電圧範囲であり、電圧範囲Vz3は第2の閾値Vth2以下の電圧範囲である。そして、電源電圧値が電圧範囲Vz1と電圧範囲Vz2の電圧範囲においては監視装置10の内部回路は供給された電力により動作される。また、電源電圧値が電圧範囲Vz3の場合は、監視装置10の動作が停止してしまわないように、監視装置10の内部回路は電池17とされる電気二重層キャパシタ31から補充された電力により動作するようになる。
【0025】
次に、
図6に示されているタイムチャートを参照して、監視装置10に入力された伝送信号の伝送信号レベル値の差分レベル値に異常が発生した場合を説明する。差分レベル値は、監視装置10に入力された伝送信号の伝送信号レベル値に基づいて上記したように監視部14とされるマイコン25で算出された差分レベル値であり、
図6では横軸が経過時間、縦軸が差分レベル値とされている。
ここでは、差分レベル値の閾値を次のようにする。例えば第3の閾値Sth3を12.8[dB]、第4の閾値Sth4を-10[dB]として、差分レベル値が第3の閾値Sth3以上とされた範囲Saと第4の閾値Sth4以下とされた範囲Sbが差分レベル値の異常値範囲とされて、第4の閾値Sth4より大きく第3の閾値Sth3より小さい範囲Snを正常値の範囲としている。
【0026】
監視部14とされるマイコン25では短時間の間隔で監視装置10に入力された伝送信号の差分レベル値が取得されているが、例えば30分間隔で取得された差分レベル値が取得された時刻と共に、無線送信部15であるLPWAのユニット26から定期送信されるようにしている。監視が開始されてから30分後の時刻Aでは0[dB]の差分レベル値が取得され、正常値の範囲であることから、取得された時刻Aと共に定期送信される。時間が経過して、例えば50分後の時刻Bで第4の閾値Sth4の-10[dB]まで低下した差分レベル値が取得されたとする。この際は、差分レベル値のレベル異常として即時に低下した差分レベル値が取得された時刻Bと共に臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで-10[dB]に低下した差分レベル値と取得された時刻Bとからなるデータを送信する。
【0027】
さらに時間が経過して、例えば60分後の時刻Cでは-15[dB]まで低下した差分レベル値が取得され、90分後の時刻Dでは-18[dB]まで低下した差分レベル値が取得されて、取得された差分レベル値は異常値範囲を維持しているが、ここでは差分レベル値が-10[dB]の値として取得された時刻C、Dと共に定期送信される。なお、差分レベル値を-10[dB]の値とする理由は、それ以下の値は監視部14であるマイコン25の正常測定範囲外となるからである。
さらに時間が経過して、例えば110分後の時刻Eで-10dBより大きくなるまでに回復した差分レベル値が取得されると、差分レベル値が正常値範囲に復旧されたとして、即時に復旧した差分レベル値が取得された時刻Eと共に臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで-10[dB]より大きくなるまでに復旧した差分レベル値と取得された時刻Eとからなるデータを送信する。
さらに時間が経過して、時刻F、時刻G、時刻Hでは取得された差分レベル値が正常値範囲であることから、取得された差分レベル値が取得された時刻F,G,Hと共に、無線送信部15であるLPWAのユニット26から定期送信される。さらに、例えば185分後の時刻Iで取得された差分レベル値が第3の閾値Sth3の+12.8dBまで上昇すると、差分レベル値のレベル異常として即時に上昇した差分レベル値が取得された時刻Iと共に臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで+12.8[dB]まで上昇した差分レベル値と取得された時刻Iとからなるデータを送信する。
【0028】
さらに時間が経過して、例えば210分後の時刻Jでは取得された差分レベル値が約18{dB]とされて、取得された差分レベル値は異常値範囲を維持しているが、取得された差分レベル値が取得された時刻Jと共に定期送信される。さらに、例えば235分後の時刻Kで+12.8dBより小さくなるまでに復旧した差分レベル値が取得されると、差分レベル値が正常値範囲に復旧されたとして、即時に復旧した差分レベル値が取得された時刻Kと共に臨時送信されるよう無線送信部15であるLPWAのユニット26に監視部14とされるマイコン25から指令される。無線送信部15であるLPWAのユニット26は周囲のLPWA電波環境を見ながら、当通信が他の無線機の通信と衝突しないタイミングで+12.8dBより小さくなるまでに復旧した差分レベル値と取得された時刻Kとからなるデータを送信する。さらに時間が経過した時刻L,M,Nでは正常値範囲の差分レベル値が取得されることから、時刻F,G,Hと同様に取得された差分レベル値が取得された時刻L,M,Nと共に、無線送信部15であるLPWAのユニット26から定期送信される。
【0029】
なお、
図5と
図6に示すタイムチャートはそれぞれの動作をわかりやすく説明するため、個別の動作を別々の時系列で表記したものとされている。実際には
図3と
図4に示すタイムチャートと同様に同じ時系列で動作している。例えば、
図5に示すタイムチャートの30分の経過時間となると
図6に示すタイムチャートの30分の経過時間の時の動作が行われ、
図5に示すタイムチャートの経過時間の160分目で0分にリセットされれば、
図6に示すタイムチャートの経過時間の160分目でも0分にリセットされる。また、
図5に示すタイムチャートにおいて定期送信されるタイミングで、
図6に示すタイムチャートにおいても定期送信され、
図5に示すタイムチャートにおいて臨時送信または送信停止されるタイミングで、
図6に示すタイムチャートにおいても臨時送信または送信停止されるようになる。
【0030】
ところで、無線送信部15から取得時刻と共に定期送信される差分レベル値および電源電圧値、および。無線送信部15から取得時刻と共に臨時送信される差分レベル値または電源電圧値は、CATVシステムの例えばCATV局の監視部で受信される。この場合は、CATV局の監視部において増幅器の動作状態および電源供給器の動作状態の監視が行われると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線の監視が行われる。
また、無線送信部15から取得時刻と共に定期送信される差分レベル値および電源電圧値、および。無線送信部15から取得時刻と共に臨時送信される差分レベル値および電源電圧値を受信する専用の監視部がCATVシステムに設置される場合は、監視部において増幅器の動作状態および電源供給器の動作状態の監視が行われると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線の監視が行われる。
【0031】
<本発明の第1実施例のCATVシステム>
本発明の第1実施例のCATVシステム101の構成を示すブロック図を
図7に示す。
図7に示す本発明の第1実施例のCATVシステム101においては、同軸ケーブルからなるケーブルテレビ伝送路の所定の箇所に複数の増幅器112,114,116,118,120,121・・・が設けられており、これらの第1実施例のCATVシステム101に備えられている増幅器112~121・・・では、入力端子に伝送信号と共に動作電源とされる電源供給器111からの電力が入力可能とされており、入力端子に入力された電力で動作することができる。そして、増幅器112~121・・・は、入力端子に入力された伝送信号を所定の伝送信号レベルになるよう増幅して出力端子から出力しており、出力される伝送信号をモニタする出力モニタ端子を有している。また、増幅器112~121・・・は入力された電力を出力端子から伝送信号に重畳して出力することができる。そして、第1実施例のCATVシステム101では本発明の実施例の監視装置が適用されて、増幅器112~121・・・のうちの所定箇所の増幅器は本発明にかかる監視装置により増幅器の動作状態が監視されていると共に、電源供給器の動作状態が監視されている。
【0032】
図7に示す本発明の第1実施例のCATVシステム101は、CATV局110から同軸ケーブルからなるケーブルテレビ用伝送路で伝送された伝送信号は、ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電源供給器111に入力される。伝送信号は、10~55MHzのCATVの上り信号、70~770MHzの地上デジタルテレビ放送信号、1032~3224MHzのBS/CS放送信号のうちの1つ以上のRF信号とされている。電源供給器111は、入力された伝送信号をそのままケーブルテレビ伝送路に出力すると共に、電源供給器111の電力出力端子に接続されたケーブルテレビ伝送路に設けられた図示しない電源挿入器を介してケーブルテレビ伝送路に電力を供給している。ケーブルテレビ伝送路に供給された電力は、所定の箇所に設けられた複数の増幅器112,114,116,118,120,121・・・の動作電源とされる。電源供給器111からケーブルテレビ用伝送路に送出された伝送信号と電力とは第1の増幅器112の入力端子に入力される。電源供給器111は、ケーブルテレビ伝送路に架空設置することができる。
【0033】
第1の増幅器112では、入力端子に入力された伝送信号が所定の伝送信号レベルに増幅されて出力端子から出力されている。また、入力端子に入力された電力により動作しており、入力端子に入力された電力を伝送信号に重畳して出力端子から出力していると共に、入力端子に入力された電力を電力出力端子から出力している。第1の増幅器112の出力モニタ端子に第1の監視装置113のRF入力端子が接続され、第1の増幅器112の電力出力端子に第1の監視装置113のPS入力端子が接続されている。第1の監視装置113は、本発明にかかる監視装置10で構成されており、第1の監視装置113は上記説明したように動作することで、RF入力端子に入力された第1の増幅器112から出力される伝送信号レベル値に基づく差分レベル値と、PS入力端子に供給された電力の電源電圧値とを監視している。第1の増幅器112の出力端子は第2の増幅器114の入力端子とケーブルテレビ伝送路により接続されており、このケーブルテレビ伝送路の中途に分配器112aが接続されている。分配器112aはケーブルテレビ伝送路で伝送されてきた伝送信号を複数に分配しており、それぞれの分配信号は複数の加入者宅112bにそれぞれ供給されている。これにより、各加入者宅112bでは伝送信号を受信して地上デジタルテレビ放送やBS/CS放送を視聴することができるようになる。
【0034】
第2の増幅器114では、入力端子に入力された伝送信号が所定の伝送信号レベルに増幅されて出力端子から出力されている。また、入力端子に入力された電力により動作しており、入力端子に入力された電力を伝送信号に重畳して出力端子から出力していると共に、入力端子に入力された電力を電力出力端子から出力している。第2の増幅器114の出力モニタ端子に第2の監視装置115のRF入力端子が接続され、第2の増幅器114の電力出力端子に第2の監視装置115のPS入力端子が接続されている。第2の監視装置115は、本発明にかかる監視装置10で構成されており、第2の監視装置115は上記説明したように動作することで、第2の増幅器114から出力される伝送信号レベル値に基づく差分レベル値と、PS入力端子に供給された電力の電源電圧値とを監視している。第2の増幅器114の出力端子は第3の増幅器116と第4の増幅器118の入力端子とケーブルテレビ伝送路によりそれぞれ接続されている。この場合、第2の増幅器114の出力端子から出力される伝送信号は2分配されて、分配された伝送信号がそれぞれ第3の増幅器116の入力端子と第4の増幅器118の入力端子とに入力されている。
【0035】
第3の増幅器116では、入力端子に入力された伝送信号が所定の伝送信号レベルに増幅されて出力端子から出力されている。また、入力端子に入力された電力により動作しており、入力端子に入力された電力を伝送信号に重畳して出力端子から出力していると共に、入力端子に入力された電力を電力出力端子から出力している。第3の増幅器116の出力モニタ端子に第3の監視装置117のRF入力端子が接続され、第3の増幅器116の電力出力端子に第3の監視装置117のPS入力端子が接続されている。第3の監視装置117は、本発明にかかる監視装置10で構成されており、第3の監視装置117は上記説明したように動作することで、第3の増幅器116から出力される伝送信号レベル値に基づく差分レベル値と、PS入力端子に供給された電力の電源電圧値とを監視している。
また、第4の増幅器118では、入力端子に入力された伝送信号が所定の伝送信号レベルに増幅されて出力端子から出力されている。また、入力端子に入力された電力により動作しており、入力端子に入力された電力を伝送信号に重畳して出力端子から出力していると共に、入力端子に入力された電力を電力出力端子から出力している。第4の増幅器118の出力モニタ端子に第4の監視装置119のRF入力端子が接続され、第4の増幅器118の電力出力端子に第4の監視装置119のPS入力端子が接続されている。第4の監視装置119は、本発明にかかる監視装置10で構成されており、第4の監視装置119は上記説明したように動作することで、第4の増幅器118から出力される伝送信号レベル値に基づく差分レベル値と、PS入力端子に供給された電力の電源電圧値とを監視している。
【0036】
第3の増幅器116の出力端子は第5の増幅器120の入力端子とケーブルテレビ伝送路により接続されており、このケーブルテレビ伝送路の中途に分配器116aが接続されている。分配器116aはケーブルテレビ伝送路で伝送されてきた伝送信号を複数に分配しており、それぞれの分配信号は複数の加入者宅116bにそれぞれ供給されている。これにより、各加入者宅116bでは伝送信号を受信して地上デジタルテレビ放送やBS/CS放送を視聴することができるようになる。
また、第4の増幅器118の出力端子は第6の増幅器121の入力端子とケーブルテレビ伝送路により接続されており、このケーブルテレビ伝送路の中途に分配器118aが接続されている。分配器118aはケーブルテレビ伝送路で伝送されてきた伝送信号を複数に分配しており、それぞれの分配信号は複数の加入者宅118bにそれぞれ供給されている。これにより、各加入者宅118bでは伝送信号を受信して地上デジタルテレビ放送やBS/CS放送を視聴することができるようになる。
第5の増幅器120および第6の増幅器121にはさらに増幅器を接続することができるが、第5の増幅器120および第6の増幅器121、さらに接続される増幅器の説明は、上記説明した増幅器と同様とされるので、その説明は省略する。
【0037】
上記説明したように、本発明の第1実施例のCATVシステム101では、第1の監視装置113ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。また、第1の監視装置113ないし第4の監視装置119のPS入力端子が第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の電力出力端子に接続されているので、電源供給器111から電力が第1の増幅器112ないし第4の増幅器118に供給されているか否かを監視することができる。
【0038】
<本発明の第2実施例のCATVシステム>
本発明の第2実施例のCATVシステム102の構成を示すブロック図を
図8に示す。
図8に示す本発明の第2実施例のCATVシステム102においては、電源供給器111-2では第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成、および、ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電源供給器111-2の第2電力出力端子が第1の監視装置113-2のPS入力端子に接続されている構成において、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違しており、他の構成については第1実施例のCATVシステム101の構成と同様の構成とされている。
そこで、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違している第2実施例のCATVシステム102の構成について説明するものとして、他の構成の説明は割愛する。
【0039】
図8に示す第2実施例のCATVシステム102において、電源供給器111-2は、入力された伝送信号をそのままケーブルテレビ伝送路に出力すると共に、電源供給器111-2の第1電力出力端子は第1の増幅器112-2に接続されたケーブルテレビ伝送路に設けられた図示しない電源挿入器に接続され、この電源挿入器を介してケーブルテレビ伝送路に電力を供給している。ケーブルテレビ伝送路に供給された電力は、所定の箇所に設けられた第1の増幅器112-2ないし第6の増幅器121の動作電源とされる。電源供給器111-2の第1電力出力端子からケーブルテレビ用伝送路に送出された伝送信号と電力とは第1の増幅器112の入力端子に入力される。また、電源供給器111-2の第2電力出力端子は第1の監視装置113-2のPS入力端子に接続されて、PS入力端子に電源供給器111-2の第2電力出力端子から直接電力が供給される。さらに、第1の増幅器112の出力モニタ端子は第1の監視装置113-2のRF入力端子に接続されている。なお、電源供給器111-2は、ケーブルテレビ伝送路に架空設置することができる。
【0040】
上記説明したように、本発明の第2実施例のCATVシステム102では、第1の監視装置113-2ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。また、第1の監視装置113-2のPS入力端子が電源供給器111-2の第2電力出力端子に接続されていることから、電源供給器111-2の動作状態を監視することができると共に、電源供給器111-2から電力が第1の増幅器112に供給されているか否かを監視することができる。さらに、第2の監視装置115ないし第4の監視装置119のPS入力端子が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の電力出力端子に接続されているので、電源供給器111-2から電力が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118に供給されているか否かを監視することができる。
上記説明した本発明の第2実施例のCATVシステム102では、電源供給器111-2は第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成としたが、これに替えて、電源供給器111-2の電力出力端子を1つとして、この電源出力端子を電源挿入器に接続する。そして、この電源挿入器が第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成として、電源挿入器の第1電力出力端子をケーブルテレビ伝送路に接続し、第2電力出力端子を第1の監視装置113-2のPS入力端子に接続するようにしてもよい。
【0041】
<本発明の第3実施例のCATVシステム>
本発明の第3実施例のCATVシステム103の構成を示すブロック図を
図9に示す。
図9に示す本発明の第3実施例のCATVシステム103においては、第1の電源供給器111-3の電力出力端子が第1の監視装置113-3のPS入力端子に接続されている構成、および、いずれかの場所に設置された図示しない第2の電源供給器から電源がケーブルテレビ伝送路に供給されている構成において、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違しており、他の構成については第1実施例のCATVシステム101の構成と同様の構成とされている。
そこで、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違している第3実施例のCATVシステム103の構成について説明するものとして、他の構成の説明は割愛する。
【0042】
図9に示す第3実施例のCATVシステム103において、第1の電源供給器111-3からは、ケーブルテレビ伝送路に電力が供給される構成とされていないことから、ケーブルテレビ伝送路には第1の電源供給器111-3が接続可能な電源挿入器は設けられていない。第1の電源供給器111-3の電力出力端子は第1の監視装置113-3のPS入力端子に接続されて、PS入力端子に第1の電源供給器111-3から直接電力が供給されている。また、第1の増幅器112の出力モニタ端子は第1の監視装置113-3のRF入力端子に接続されている。さらに、いずれかの場所に設置された図示しない第2の電源供給器から電力がケーブルテレビ伝送路に供給されている。この場合、第2の電源供給器の電力出力端子はケーブルテレビ伝送路に設けられた図示しない電源挿入器に接続され、この電源挿入器を介してケーブルテレビ伝送路に電力が供給されている。ケーブルテレビ伝送路に供給された電力は、所定の箇所に設けられた第1の増幅器112ないし第6の増幅器121の動作電源とされる。なお、第1の電源供給器111-3および第2の電源供給器は、ケーブルテレビ伝送路に架空設置することができる。
【0043】
上記説明したように、本発明の第3実施例のCATVシステム103では、第1の監視装置113-3ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第1の増幅器112ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。また、第1の監視装置113-3のPS入力端子が第1の電源供給器111-3の電力出力端子に接続されていることから、第1の電源供給器111-3の動作状態を監視することができる。さらに、第2の監視装置115ないし第4の監視装置119のPS入力端子が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の電力出力端子に接続されているので、第2の電源供給器から電力が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118に供給されているか否かを監視することができる。
【0044】
<本発明の第4実施例のCATVシステム>
本発明の第4実施例のCATVシステム104の構成を示すブロック図を
図10に示す。
図10に示す本発明の第4実施例のCATVシステム104においては、第1の増幅器112-4の出力端子が第2増幅器114の入力端子に接続されるケーブルテレビ伝送路の中途に、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力を分配する電力分配器141と、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142とが設けられている構成、および、第1の監視装置113-4と電力分配器141およびレベル信号分配器142とが接続されている構成において、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違しており、他の構成については第1実施例のCATVシステム101の構成と同様の構成とされている。
そこで、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違している第4実施例のCATVシステム104の構成について説明するものとして、他の構成の説明は割愛する。
【0045】
図10に示す第4実施例のCATVシステム104において、第1の増幅器112-4の出力端子がケーブルテレビ伝送路の一端に接続され、このケーブルテレビ伝送路の他端に第2の増幅器114の入力端子が接続されている。上記ケーブルテレビ伝送路では、伝送信号が伝送されると共に、電源供給器111から供給された電力が伝送されている。ケーブルテレビ伝送路で伝送された電力は、所定の箇所に設けられた第1の増幅器112-4ないし第6の増幅器121の動作電源とされる。そして、上記ケーブルテレビ伝送路の中途に上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力を分配する電力分配器141と、上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142とが設けられている。電力分配器141で分配された電力を出力する電力出力端子は、第1の監視装置113-4のPS入力端子に接続されて、PS入力端子に上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力が供給される。また、レベル信号分配器142で分配された伝送信号を出力する出力端子は、第1の監視装置113-4のRF入力端子に接続されて、RF入力端子で上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号が受信される。
【0046】
上記説明したように、本発明の第4実施例のCATVシステム104では、第1の監視装置113-4のRF入力端子は第1の増幅器112-4の出力端子と第2の増幅器114の入力端子とを接続するケーブルテレビ伝送路に設けられたレベル信号分配器142に接続されているので、ケーブルテレビ伝送路上の伝送信号の伝送信号レベル値を差分レベル値として監視することができる。これにより、第1の増幅器112-4の動作状態を監視できると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線を監視することができる。また、第2の監視装置115ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第2増幅器114ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。さらに、第1の監視装置113-4のPS入力端子が第1の増幅器112-4の出力端子と第2の増幅器114の入力端子とを接続するケーブルテレビ伝送路に設けられた電力分配器141に接続されているので、ケーブルテレビ伝送路上の電力の電源電圧値を監視することができる。これにより、電源供給器111の動作状態を監視できると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線を監視することができる。
上記説明した本発明の第4実施例のCATVシステム104では、電力分配器141を第1の増幅器112-4と第2の増幅器114との間のケーブルテレビ伝送路に設けるようにしたが、電力分配器141を電源供給器111と第1の増幅器112-4との間のケーブルテレビ伝送路に設けるようにしてもよい。
【0047】
<本発明の第5実施例のCATVシステム>
本発明の第5実施例のCATVシステム105の構成を示すブロック図を
図11に示す。
図11に示す本発明の第5実施例のCATVシステム105おいては、電源供給器111-5には第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成と、ケーブルテレビ用伝送路に設けられた電源供給器111-5の第2電力出力端子が第1の監視装置113-5のPS入力端子に接続されている構成と、第1の増幅器112-5の出力端子を第2増幅器114-5の入力端子に接続するケーブルテレビ伝送路の中途に、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142と、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力を分配する電力分配器141とが設けられている構成と、第1の監視装置113-5とレベル信号分配器142とが接続され、第2の監視装置113-5と電力分配器141とが接続されている構成において、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違しており、他の構成については第1実施例のCATVシステム101の構成と同様の構成とされている。
そこで、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違している第5実施例のCATVシステム105の構成について説明するものとして、他の構成の説明は割愛する。
【0048】
図11に示す第5実施例のCATVシステム105において、電源供給器111-5は、入力された伝送信号をそのままケーブルテレビ伝送路に出力すると共に、電源供給器111-5の第1電力出力端子は第1の増幅器112-5に接続されたケーブルテレビ伝送路に設けられた図示しない電源挿入器に接続され、この電源挿入器を介してケーブルテレビ伝送路に電力を供給している。ケーブルテレビ伝送路に供給された電力は、所定の箇所に設けられた第1の増幅器112-5ないし第6の増幅器121の動作電源とされる。電源供給器111-5の第1電力出力端子からケーブルテレビ用伝送路に送出された伝送信号と電力とは第1の増幅器112-5の入力端子に入力される。また、電源供給器111-2の第2電力出力端子は第1の監視装置113-5のPS入力端子に接続されて、PS入力端子に電源供給器111-5の第2電力出力端子から直接電力が供給される。さらに、第1の増幅器112-5の出力端子がケーブルテレビ伝送路の一端に接続され、このケーブルテレビ伝送路の他端に第2の増幅器114-5の入力端子が接続されている。そして、上記ケーブルテレビ伝送路の中途に上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力を分配する電力分配器141と、上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142とが設けられている。レベル信号分配器142で分配された伝送信号を出力する出力端子は、第1の監視装置113-5のRF入力端子に接続されて、RF入力端子で上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号が受信される。また、電力分配器141で分配された電力を出力する電力出力端子は、第2の監視装置115-5のPS入力端子に接続されて、第2の監視装置115-5のPS入力端子に上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力が供給される。なお、電源供給器111-5は、ケーブルテレビ伝送路に架空設置することができる。
【0049】
上記説明したように、本発明の第5実施例のCATVシステム105では、第1の監視装置113-5のRF入力端子は第1の増幅器112-5の出力端子と第2の増幅器114-5の入力端子とを接続するケーブルテレビ伝送路に設けられたレベル信号分配器142に接続されているので、ケーブルテレビ伝送路上の伝送信号の伝送信号レベル値を差分レベル値として監視することができる。これにより、第1の増幅器112-5の動作状態を監視できると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線を監視することができる。また、第2の監視装置115-5ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第2増幅器114-5ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第2の増幅器114-5ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。さらに、第2の監視装置115-5のPS入力端子が第1の増幅器112-5の出力端子と第2の増幅器114-5の入力端子とを接続するケーブルテレビ伝送路に設けられた電力分配器141に接続されているので、ケーブルテレビ伝送路上の電力の電源電圧値を監視することができる。これにより、電源供給器111-5の動作状態を監視できると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線を監視することができる。さらにまた、第3の監視装置117および第4の監視装置119のPS入力端子が第3の増幅器116および第4の増幅器118の電力出力端子に接続されているので、電源供給器111-5から電力が第3の増幅器116および第4の増幅器118に供給されているか否かを監視することができる。
上記説明した本発明の第5実施例のCATVシステム105では、電源供給器111-5は第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成としたが、これに替えて、電源供給器111-5の電力出力端子を1つとして、この電源出力端子を電源挿入器に接続する。そして、この電源挿入器が第1電力出力端子と第2電力出力端子との2つの電力出力端子を有している構成として、電源挿入器の第1電力出力端子をケーブルテレビ伝送路に接続し、第2電力出力端子を第1の監視装置113-5のPS入力端子に接続するようにしてもよい。
【0050】
<本発明の第6実施例のCATVシステム>
本発明の第6実施例のCATVシステム106の構成を示すブロック図を
図12に示す。
図12に示す本発明の第6実施例のCATVシステム106においては、第1の電源供給器111-6の電力出力端子が第1の監視装置113-6のPS入力端子に接続されている構成と、いずれかの場所に設置された図示しない第2の電源供給器から電源がケーブルテレビ伝送路に供給されている構成と、第1の増幅器112-6の出力端子を第2増幅器114の入力端子に接続するケーブルテレビ伝送路の中途に、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142が設けられている構成と、第1の監視装置113-6とレベル信号分配器142とが接続されている構成において、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違しており、他の構成については第1実施例のCATVシステム101の構成と同様の構成とされている。
そこで、第1実施例のCATVシステム101の構成と相違している第6実施例のCATVシステム106の構成について説明するものとして、他の構成の説明は割愛する。
【0051】
図12に示す第6実施例のCATVシステム106において、第1の電源供給器111-6からは、ケーブルテレビ伝送路に電力が供給される構成とされていないことから、ケーブルテレビ伝送路には第1の電源供給器111-6が接続可能な電源挿入器は設けられていない。第1の電源供給器111-6の電力出力端子は第1の監視装置113-6のPS入力端子に接続されて、PS入力端子に第1の電源供給器111-6から直接電力が供給されている。また、いずれかの場所に設置された図示しない第2の電源供給器から電力がケーブルテレビ伝送路に供給されている。この場合、第2の電源供給器の電力出力端子はケーブルテレビ伝送路に設けられた図示しない電源挿入器に接続され、この電源挿入器を介してケーブルテレビ伝送路に電力が供給されている。ケーブルテレビ伝送路に供給された電力は、所定の箇所に設けられた第1の増幅器112-6ないし第6の増幅器121の動作電源とされる。さらに、第1の増幅器112-6の出力端子がケーブルテレビ伝送路の一端に接続され、このケーブルテレビ伝送路の他端に第2の増幅器114の入力端子が接続されている。そして、上記ケーブルテレビ伝送路の中途に上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号を分配するレベル信号分配器142が設けられている。レベル信号分配器142で分配された伝送信号を出力する出力端子は、第1の監視装置113-6のRF入力端子に接続されて、RF入力端子で上記ケーブルテレビ伝送路で伝送されている伝送信号が受信される。なお、第1の電源供給器111-6および第2の電源供給器は、ケーブルテレビ伝送路に架空設置することができる。
【0052】
上記説明したように、本発明の第6実施例のCATVシステム106では、第1の監視装置113-6のRF入力端子は第1の増幅器112-6の出力端子と第2の増幅器114の入力端子とを接続するケーブルテレビ伝送路に設けられたレベル信号分配器142に接続されているので、ケーブルテレビ伝送路上の伝送信号の伝送信号レベル値を差分レベル値として監視することができる。これにより、第1の増幅器112-6の動作状態を監視できると共に、ケーブルテレビ伝送路の劣化や断線を監視することができる。また、第2の監視装置115ないし第4の監視装置119のRF入力端子は第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の出力モニタ端子に接続されているので、第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の動作状態を監視することができる。さらに、第1の監視装置113-6のPS入力端子が第1の電源供給器111-6の電力出力端子に接続されていることから、第1の電源供給器111-6の動作状態を監視することができる。さらに、第2の監視装置115ないし第4の監視装置119のPS入力端子が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118の電力出力端子に接続されているので、第2の電源供給器から電力が第2の増幅器114ないし第4の増幅器118に供給されているか否かを監視することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の実施例のCATVシステムは、ケーブルテレビ用伝送路に設置された増幅器と、増幅器または監視装置に電力を供給する電源供給器とを備えており、監視装置は、増幅器の伝送信号レベル値と、増幅器または電源供給器から電源電圧値とを取得して、取得された伝送信号レベル値と電源電圧値とを外部へ無線送信するようにされており、無線送信では、伝送信号レベル値または電源電圧値を定期送信するようにされているが、伝送信号レベル値または電源電圧値が閾値に達した場合には臨時送信を行うようにしている。これにより、本発明の実施例のCATVシステムは、増幅器の動作状態と電源供給器の動作状態を簡素な構成で監視することができるようになる。
以上説明した本発明の第1実施例のCATVシステム101ないし第6実施例のCATVシステム106では、CATVシステム内のすべての増幅器において、増幅器に供給された電力を出力端子から出力してケーブルテレビ伝送路で伝送するように設定することができると共に、ケーブルテレビ伝送路で伝送されている電力を出力端子から受電して、受電された電力を入力端子から伝送するように設定することができる。これにより、第3実施例のCATVシステム103および第6実施例のCATVシステム106では、第2の電源供給器をいずれの場所に設置しても、第2の電源供給器より上流側の増幅器および下流側の増幅器に動作電源とされる電力を伝送することができるようになる。
また、以上説明した本発明の第1実施例のCATVシステム101ないし第6実施例のCATVシステム106における特定の監視装置の接続態様を、他の監視装置の接続態様としてもよいし、他のCATVシステムのいずれかの監視装置の接続態様としてもよい。さらに、監視装置は各増幅器に接続してもよいし、ケーブルテレビ伝送路の起点や分岐点付近にある増幅器のみ接続したり、あるいは伝送路に接続するようにしてもよい。
なお、以上説明した本発明の第1実施例のCATVシステム101ないし第6実施例のCATVシステム106における各増幅器の内部に、ケーブルテレビ伝送路上から取り込んだ電力および増幅された伝送信号を分配する分配器を内蔵するようにして、増幅器に設けられた電力出力端子から電力を出力し、出力モニタ端子から伝送信号を出力するようにしてもよい。
【0054】
以上説明した本発明の実施例の監視装置においては、監視部で取得された伝送信号レベル値と電源電圧値とが定期送信されるとしたが、伝送信号レベル値と電源電圧値とのどちらか一方が定期送信されるようにしてもよい。すなわち、本発明の実施例の監視装置においては、監視部で取得された伝送信号レベル値と電源電圧値との少なくとも一方を定期送信するようにされている。また、本発明の実施例の監視装置においては、伝送信号レベル値または電源電圧値が閾値に達した場合には臨時送信を行うようにしているが、この場合、閾値を超えた伝送信号レベル値または電源電圧値のみが臨時送信されるようにしても、伝送信号レベル値および電源電圧値が共に臨時送信されるようにしてもよい。なお、本発明の実施例の監視装置の説明では、伝送信号レベル値を差分レベル値として監視しているが、差分レベル値は伝送信号レベル値に基づくレベル値であることから、差分レベル値を監視することは伝送信号レベル値を監視することと同義とされる。
本発明の実施例のCATVシステムでは、本発明の実施例の監視装置により増幅器と電源供給器との監視を行うようにしたが、増幅器と電源供給器とのどちらか一方の監視を行うようにしてもよい。すなわち、本発明の実施例のCATVシステムにおいては、増幅器と電源供給器との少なくとも一方の監視を監視装置で行うようにしている。
以上説明した本発明の実施例の監視装置において、RF入力端子は増幅器の出力モニタ端子に接続するようにしたが、出力モニタ端子は増幅器から出力される伝送信号をモニタするモニタ信号が出力される端子であり、モニタ信号は出力端子から出力される伝送信号と同等とされることから、出力モニタ端子を出力端子ということもできる。
【符号の説明】
【0055】
10 監視装置、12 検波器、13 整流器、14 監視部、15 無線送信部、16 整流器、17 電池、25 マイコン、26 ユニット、27 LED、28 リアルタイムクロック、29 DC-DCコンバータ、30 DC-DCコンバータ、31 電気二重層キャパシタ、101,102,103,104,105,106 CATVシステム、110 CATV局、111 電源供給器、112,114,116,118,120,121 増幅器、112a,116a,118a 分配器、112b,116b,118b 加入者宅、113,115,117,119 監視装置、141 電力分配器、142 レベル信号分配器、200 CATVシステム、201 監視装置、202 電源供給器、203 CATV局、204 O/E変換器、205 増幅器、206 タップオフ、207 加入者宅、211 光ファイバーケーブル、212 同軸ケーブル、311 制御部、312 変換器、313 電圧検出センサ、314 降圧部、315 無線通信部、316 電池
【要約】
【課題】 増幅器と電源供給器とを簡素な構成で監視する。
【解決手段】 監視装置10において、増幅器からの伝送信号はRF入力端子に入力され、電源供給器からの電力はPS入力端子に供給される。監視部14では、増幅器の伝送信号レベル値と、電源供給器から供給されている電力の電源電圧値とを取得して、無線送信部15から送信している。この場合、伝送信号レベル値と電源電圧値とは、無線送信部15から定期送信されており、伝送信号レベル値または電源電圧値が閾値に達した際に、閾値を超えた伝送信号レベル値または電源電圧値が無線送信部15から臨時送信される。
【選択図】
図1