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特許7654865告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-24
(45)【発行日】2025-04-01
(54)【発明の名称】告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20250325BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024074059
(22)【出願日】2024-04-30
【審査請求日】2024-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【弁理士】
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭吾
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-119125(JP,A)
【文献】特開2011-065531(JP,A)
【文献】特開2001-266248(JP,A)
【文献】特開2021-174097(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得する一覧要求取得部と、
各前記アプリケーションと前記広告を選別して表示順を決定する規則を定義する抽出設定情報とを対応付ける対応情報から、前記一覧要求取得部により取得された前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションの前記抽出設定情報を取得し、取得された前記抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する生成部と、
を備える告知装置。
【請求項2】
前記広告は、ユーザが所定行動をとることを条件として該ユーザに特典を付与するキャンペーンを知らせる告知情報を含む、
請求項1に記載の告知装置。
【請求項3】
前記一覧要求取得部は、前記アプリケーションを使用するユーザを識別する情報であるユーザIDをさらに取得し、
前記生成部は、前記ユーザIDにより特定されるユーザへ付与される前記特典の多寡に応じて、前記一覧ページに配置される前記オブジェクトの表示順を定める、
請求項2に記載の告知装置。
【請求項4】
前記一覧要求取得部は、前記アプリケーションを使用するユーザを識別する情報であるユーザIDをさらに取得し、
前記一覧要求取得部により取得されたユーザIDにより特定されるユーザによる、前記広告に対する行動履歴を取得する行動履歴取得部をさらに備え、
前記抽出設定情報は、前記ユーザの行動履歴に基づいて、前記表示順を決定するルールを含み、
前記生成部は、前記一覧要求取得部により取得されたユーザIDにより特定されるユーザの前記行動履歴に基づき、前記一覧ページに配置される前記オブジェクトの表示順を定める、
請求項1から3のいずれか1項に記載の告知装置。
【請求項5】
前記抽出設定情報は、前記一覧ページから除外される前記広告の条件を含み、
前記生成部は、表示対象の前記広告の中から前記条件を満たす前記広告を除外し、除外されなかった前記広告の表示順を決定して、前記オブジェクトを配置する、
請求項1または2に記載の告知装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の告知装置と、
ユーザが使用しているアプリケーションの前記アプリケーションIDを、前記一覧要求とともに送信し、前記告知装置により該一覧要求に応答して生成された前記一覧ページを表示する端末装置と、
を備える告知システム。
【請求項7】
コンピュータが、
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得するステップと、
各前記アプリケーションと前記広告を選別して表示順を決定する規則を定義する抽出設定情報とを対応付ける対応情報から、取得された前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションの前記抽出設定情報を取得し、取得された前記抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成するステップと、
を実行する告知方法。
【請求項8】
コンピュータに、
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得する処理と、
各前記アプリケーションと前記広告を選別して表示順を決定する規則を定義する抽出設定情報とを対応付ける対応情報から、取得された前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションの前記抽出設定情報を取得し、取得された前記抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等のネットワークを通じて広告を配信するシステムが知られている。例えば、特許文献1は、広告一覧の要求が入力されたとき、広告一覧を、当該要求に係るユーザの通信識別情報を付して通信網に出力し、広告を指定する選択情報が入力されると、選択された広告を出力するとともに、ユーザの広告配信履歴に基づいてユーザに提供する特典をユーザデータファイルに記録する広告配信システムを開示する。
【0003】
この広告配信システムは、広告データファイルに格納されている広告の中から配信可能な広告を抽出して広告リストを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-170027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の広告配信システムは、ユーザに提供する広告一覧において、表示順や表示する広告の種類などを考慮していない。したがって、特に、アプリケーションを介して広告一覧を提供する場合に、当該アプリケーションの使用者として想定されるユーザにとって不適当な広告が提供される場合があるため、より効果的に広告の一覧を提供するといった観点では、改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、より効果的に広告の一覧を提供することができる告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係る告知装置は、
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得する一覧要求取得部と、
前記一覧要求取得部により取得された前記アプリケーションIDに対応付けられる、前記広告を選別して表示順を決定する抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する生成部と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より効果的に広告の一覧を提供することができる告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る告知システムの全体構成を示す図である。
図2】端末装置の表示画面に表示されるアプリ画面の一例を示す図である。
図3】端末装置の表示画面に表示される一覧ページの一例を示す図である。
図4】端末装置の表示画面に表示される詳細ページの一例を示す図である。
図5】告知装置の機能的な構成を示す説明図である。
図6図5に示すアプリデータベースに記憶される抽出設定テーブルの一例を示す図である。
図7図5に示す広告データベースに記憶される広告テーブルの一例を示す図である。
図8図5に示すユーザデータベースに記憶される行動履歴テーブルの一例を示す図である。
図9】情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
図10】告知装置による一覧提供処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を実施するための形態に係る告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。なお、本実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0011】
(全体構成)
本発明の実施の形態に係る告知装置を、図1に示す告知システム1に適用した例を用いて説明する。告知システム1は、端末装置100からの要求に応じて、広告の概要を表すオブジェクトを並べた一覧ページを生成し、生成した一覧ページを端末装置100の表示画面に表示させるシステムである。
【0012】
以下、告知システム1が備える告知装置200は、インターネット総合サービスを提供する事業者により運用され、端末装置100を使用するユーザが所定の行動をとることを条件として、ユーザに特典を付与するキャンペーンを知らせる告知情報を含む広告の一覧ページを、端末装置100に表示させる場合を例に説明する。
【0013】
なお、インターネット総合サービスは、例えば、オンラインショッピングモール、フリーマーケットサービス、ネットスーパー、宿泊施設等の予約サービス、インターネットバンク、電子決済サービス、ヘルスケアサービス、オンライン学習、スポーツファンクラブ、ポイントプログラム、ポイント活動支援サービス等の複数のオンラインサービスを提供するサービスをいう。インターネット総合サービスを提供する事業者は、各種サービスを提供するための提供サイトをそれぞれ運営し、各種サービスを利用するためのそれぞれのアプリケーションソフトウェア(以下、アプリという)をユーザに提供する。
【0014】
告知システム1は、1以上の端末装置100と、告知装置200と、を備え、端末装置100と告知装置200とは、インターネット等の通信ネットワーク300を介して接続されている。
【0015】
端末装置100は、ユーザが所有するスマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)などの情報端末(所謂コンピュータ)である。端末装置100は、インターネット総合サービスを提供する事業者により提供されるサービス毎の複数のアプリを記憶する記憶手段と、告知装置200と情報の送受信を行う通信手段と、情報を表示する表示手段を備える。例えば、端末装置100には、インターネット総合サービスを提供する事業者により提供されるサービス毎に、当該サービスを利用するためのアプリがインストールされる。ユーザは、アプリを起動して、各種サービスを利用する。
【0016】
通信手段は、告知装置200に対して、広告の一覧ページを要求する一覧要求を送信する。具体的に、起動されているいずれかのサービスのアプリの画面において、ユーザにより、一覧ページを要求する操作がされると、当該アプリは、アプリを一意に識別する情報であるアプリIDとともに、一覧を要求する要求信号とを告知装置200に送信する。この一覧要求は、通信手段を介して、告知装置200に送信される。
【0017】
ここで、ユーザによる一覧ページを要求する操作の一例を、図2を参照して説明する。図2は、表示手段により表示される、ヘルスケアサービスを提供するヘルスケアアプリの表示画面の一例である。ユーザの操作により、表示画面110の下部に配置されたグループサービス一覧の中から、ポイント活動を支援するサービスを示すポイント活動支援サービスが選択されると、ヘルスケアアプリは、通信手段を介して、このヘルスケアアプリのアプリIDとともに、広告の一覧ページを要求する一覧要求を告知装置200に送信する。
【0018】
表示手段は、告知装置200により生成された一覧ページを表示画面110に表示させる。端末装置100は、一覧ページに表示された、各広告の概要を表すオブジェクトの中から、いずれかのオブジェクトを選択する選択操作を受け付ける。表示手段は、ユーザにより選択されたオブジェクトに対応する広告の詳細ページを表示画面110に表示させる。
【0019】
図1に戻り、告知装置200は、1台もしくは複数台のサーバコンピュータにより構成される。告知装置200は、端末装置100から送信されたアプリIDにより特定されるアプリの種類によって想定されるユーザの属性に応じて、広告を選別し、広告の表示順を決定して広告の一覧ページを生成し、端末装置100の表示画面110に表示させる。
【0020】
ここで、告知装置200により生成される一覧ページの一例を図3に示す。図示する通り、一覧ページ120には、広告の概要を表す複数のオブジェクト21が並べて配置される。オブジェクト21は、例えば、広告の対象となる商品やサービスを表すサムネイル画像や広告文等を含む。なお、端末装置100は、アプリ内でウェブ情報を表示させるためのウェブビューによる処理によって、起動中のアプリの画面上に、一覧ページ120を表示させる。したがって、例えば、一覧ページ120の右上に配置された閉じるボタン22が選択されると、一覧ページ120の表示直前に表示画面110に表示されていた、図2に例示する、ヘルスケアアプリの画面に戻る。また、端末装置100は、オブジェクト21を一覧ページ120に一括で表示させられない場合、一覧ページ120を縦方向にスクロールさせることで全てのオブジェクト21を一覧ページ120に表示させてもよい。
【0021】
また、告知装置200は、ユーザの選択操作により、一覧ページ120に表示されたいずれかのオブジェクト21が選択されると、選択されたオブジェクト21に対応する広告の詳細ページを端末装置100の表示画面110に表示させる。具体的に、図3に例示する一覧ページ120において、例えば、「広告A」のオブジェクト21が選択されると、告知装置200は、「広告A」の詳細ページのアドレスを端末装置100に送信し、端末装置100の表示画面110に詳細ページを表示させる。ここで、詳細ページの一例を図4に示す。図示する通り、詳細ページ130は、キャンペーンの内容を表す画像24やユーザに特典が付与される条件を説明する文字情報25などを含む。ユーザは、詳細ページ130を閲覧して、特典を取得するための条件を確認する。当該条件を満たすとユーザに特典が付与されることとなる。
【0022】
図示する通り、詳細ページ130の右上には、詳細ページ130を閉じるための閉じるボタン22が配置され、詳細ページ130の左上には、前のページに戻るための戻るボタン23が配置される。端末装置100は、一覧ページ120の表示処理と同様に、ウェブビューによる処理によって、起動中のアプリの画面上に、広告の詳細ページ130を表示させる。したがって、閉じるボタン22が選択されると、図2に例示する、元のヘルスケアアプリの表示画面110に戻り、戻るボタン23が選択されると、図3に例示する、一覧ページ120に戻ることとなる。
【0023】
図1に戻り、通信ネットワーク300は、様々なタイプのネットワークを含み得る。例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターネット等の広域ネットワーク(WAN)、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)などのテレコミュニケーションネットワーク、無線ネットワーク、公衆交換ネットワーク、衛星ネットワーク、セルラーネットワーク、公衆陸上移動体通信網(PLMN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、光ファイバベースのネットワークなど、これら又は他のタイプのネットワークの組み合わせである。
【0024】
(告知装置の機能構成)
次に、図5を用いて、告知装置200の機能的な構成を説明する。告知装置200は、一覧要求取得部210と、アプリデータベース220と、抽出設定取得部230と、広告データベース240と、ユーザデータベース250と、生成部260と、提供部270と、を備える。
【0025】
一覧要求取得部210は、端末装置100から、広告の一覧を要求する一覧要求と、この一覧要求を送信したアプリを一意に識別する情報であるアプリIDと、を取得する。なお、一覧要求取得部210は、一覧要求とアプリIDに加えて、端末装置100を使用するユーザを一意に識別する情報であるユーザIDをさらに取得してもよい。
【0026】
アプリデータベース220は、事業者により提供されるアプリ毎の、一覧ページ120に表示させる広告を抽出し、表示順を決定するルールを含む抽出設定テーブルを記憶するデータベースである。ここで、抽出設定テーブルの一例を図6に示す。
【0027】
図6に例示する通り、抽出設定テーブルは、アプリを一意に識別する情報である「アプリID」と、アプリの名前を示す「アプリ名」と、一覧ページ120に表示されるオブジェクト21に対応する広告の表示順を決定するルールを定義する「表示順」と、一覧ページ120から除外される広告の条件を定義する「除外条件」とを対応付けたテーブルである。なお、アプリIDはアプリケーションIDの一例である。
【0028】
抽出設定テーブルの「表示順」には、表示順を設定するルールが入力される。なお、図示する通り、「表示順」に複数の条件を入力する場合は、セミコロンによって各条件が区切られ、左のものから高い優先順位が設定されるルールとなる。したがって、図示する表示順「ポイント未付与;未閲覧;登録日降順」は、一覧ページ120を提示するユーザに、ポイントが未だ付与されていない広告にもっとも高い優先順位をつけ、当該ユーザが未閲覧の広告に対し、次に高い優先順位をつけ、次に、広告が登録された日付が新しい順に高い優先順位をつけることにより、広告の表示順を決定することを示す。
【0029】
抽出設定テーブルの「除外条件」には、ユーザに提示する一覧ページ120から除外する広告の条件が入力される。例えば、広告対象の商品のカテゴリや特徴が入力されてもよいし、広告のキーワードが入力されてもよく、任意の形式で入力可能である。また、「除外条件」には、複数の条件が入力されてもよい。図示する「○○ヘルスケア」の例において、除外条件「商品カテゴリ:アルコール飲料」は、ユーザに提示する一覧ページ120から、アルコール飲料に関する広告が除外されることを示す。すなわち、ヘルスケアサービスを使用するユーザは、健康意識の高いユーザであることが想定されるため、ヘルスケアの目的に反すると考えられるアルコール飲料の広告は、一覧ページ120に表示されないことを示す。なお、図示する例以外にも、例えば、スポーツファンクラブのアプリなどは、子供も使用することが想定されるため、ヘルスケアアプリと同様にアルコール飲料を除外する設定をしてもよい。
【0030】
図5に戻り、抽出設定取得部230は、アプリ毎に設定された表示順を決定するルールと除外条件とを含む抽出設定情報を取得する。具体的に、例えば、一覧要求取得部210により、アプリID「A0001」が取得された場合、抽出設定取得部230は、図6に例示する抽出設定テーブルを参照して、表示順を決定するルールである「ポイント未付与;未閲覧;登録日降順」と除外条件である「商品カテゴリ:アルコール飲料」とを取得して、生成部260に送信する。
【0031】
図5に戻り、広告データベース240は、一覧ページ120に表示される対象となる広告に関する情報を、広告毎に格納する広告テーブルを記憶するデータベースである。ここで広告テーブルの一例を図7に示す。図示する通り、広告テーブルは、広告を一意に識別する情報である「広告ID」と、広告対象の商品やサービスのカテゴリを示す「対象カテゴリ」と、広告の配信登録がなされた日付を示す「登録日」と、広告が配信される期間を示す「配信期間」と、一覧ページ120に表示されるオブジェクト21のオブジェクトデータを特定するための「オブジェクトID」と、広告の詳細ページ130のアドレスを示す「広告ページ」と、各広告に設定された特典を示す「特典」と、特典が付与されるユーザの行動を示す「付与条件」との情報を含む。なお、広告テーブルは、さらに任意の情報を含んでもよく、例えば、広告主を一意に識別する情報である広告主ID、広告のキーワードなどの情報を含んでもよい。
【0032】
図5に戻り、ユーザデータベース250は、端末装置100を使用するユーザの各広告に対する行動履歴を格納する行動履歴テーブルを記憶するデータベースである。ここで行動履歴テーブルの一例を図8に示す。図示する通り、行動履歴テーブルは、ユーザを一意に識別する情報である「ユーザID」と、広告を一意に識別する情報である「広告ID」と、ユーザの行動履歴を示す「行動履歴」と、ユーザによる行動がなされた日時を示す「日時」との情報を含む。なお、行動履歴テーブルは、さらに任意の情報を含んでもよく、例えば、ユーザの名前やユーザの住所、職業、家族構成、その他の属性情報などを含んでもよい。
【0033】
図5に戻り、生成部260は、端末装置100に提供する広告の一覧ページ120を生成する。具体的に、生成部260は、抽出設定取得部230により取得された表示順を決定するルールと除外条件とを含む抽出設定情報に基づき、広告データベース240の中から、一覧ページに表示させる広告を選別して表示順を決定し、選別した広告のオブジェクト21を、決定した表示順で配置した一覧ページ120を生成する。生成部260の処理の詳細については後述する。
【0034】
提供部270は、生成部260により生成された一覧ページ120のアドレスを端末装置100に送信し、一覧ページ120を端末装置100の表示画面110に表示させる。また、提供部270は、一覧ページ120に表示されたオブジェクト21の中からいずれかを選択する選択入力を受け付け、選択されたオブジェクト21に対応する詳細ページ130のアドレスを端末装置100に送信して、当該詳細ページ130を表示画面110に表示させる。
【0035】
(情報処理装置のハードウェア構成)
図9は、端末装置100および告知装置200が実現される情報処理装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、プログラムに従った処理を実行するCPU(Central Processing Unit)11と、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)12と、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)13と、データを記憶する記憶部14と、情報の入力を受け付ける入力部15と、情報を可視化して表示する表示部16と、情報の送受信を行う通信部17と、を備え、これらが内部バス99を介して接続されている。
【0036】
CPU11は、情報処理装置10全体の動作を制御し、各構成要素と接続され、制御信号やデータをやりとりする。CPU11は、記憶部14に記憶されたプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、各種処理を実行する。CPU11は、プログラムにより提供される主要な機能として、告知装置200の抽出設定取得部230と生成部260と提供部270とによる各処理を実行する。
【0037】
RAM12は、データやプログラムを一時的に記録するためのもので、記憶部14から読み出したプログラムやデータ、その他通信に必要なデータ等が保持される。RAM12は、CPU11のワークエリアとして使用される。
【0038】
ROM13は、情報処理装置10の基本動作のためにCPU11が実行する制御プログラム、BIOS(Basic Input Output System)等を記憶する。
【0039】
記憶部14は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等を備え、CPU11が実行するプログラムを記憶し、プログラム実行の際に使用される各種データを記憶する。記憶部14は、端末装置100の記憶手段、および、告知装置200のアプリデータベース220、広告データベース240、ユーザデータベース250として機能する。
【0040】
入力部15は、タッチパネル、キーボード、マウス、通信装置等を備えるユーザインタフェースである。入力部15は、情報処理装置10の使用者から操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する信号をCPU11に出力する。
【0041】
表示部16は、情報を可視化して表示する液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。表示部16は、端末装置100の表示手段として機能する。
【0042】
通信部17は、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースである。情報処理装置10は、通信部17を介して他の情報処理装置等とやりとりをする。通信部17は、端末装置100の通信手段、および、告知装置200の一覧要求取得部210、提供部270として機能する。
【0043】
(一覧提供処理)
続いて、告知装置200の動作について、図10を参照して説明する。以下の例では、ヘルスケアサービスを提供するヘルスケアアプリを使用しているユーザが、広告の一覧ページ120を要求する操作を行う場合を例に説明する。なお、このアプリは、インターネット上で複数のサービスを提供する事業者により提供されるものであり、ユーザは、この事業者に予め登録されているユーザIDとパスワードで、SSO(Single Sign On)により、ヘルスケアサービスにログインすることができる。
【0044】
例えば、ユーザが端末装置100を操作して、端末装置100に予めインストールされたヘルスケアアプリを起動し、ユーザIDとパスワードを入力してヘルスケアサービスにログインすると、一覧提供処理が開始される。なお、ユーザIDとパスワードの入力は、ユーザの操作によらずに自動入力されてもよい。また、SSOによりログインする場合、例えば、クッキーを参照し、有効なセッションがあるか否か確認し、有効なセッションがある場合、ユーザID及びパスワードを要求することなく、ログインすることができる。なお、クッキーに限らず、トークン等の他のデータを用いて有効なセッションがあるか否か確認するようにしてもよい。
【0045】
告知装置200の一覧要求取得部210は、端末装置100から広告の一覧ページ120を要求する一覧要求を受け付け、一覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。具体的に、図2に例示するヘルスケアアプリの表示画面110において、ユーザにより、表示画面110の下部に配置されたグループサービス一覧の中から、ポイント活動支援サービスが選択されると、ヘルスケアアプリは、端末装置100の通信手段を介して、ヘルスケアアプリのアプリID「A0001」とともに、広告の一覧ページ120を要求する一覧要求を告知装置200に送信する。例えば、アプリIDは、各アプリのソースコードにそれぞれ組み込まれている。なお、ユーザによる一覧ページ120を要求する操作は上記の場合に限られず、広告の一覧ページ120を表示させるためのアイコンやバナーを選択する操作であってもよいし、その他任意の操作であってもよい。
【0046】
一覧要求取得部210は、一覧要求を受信すると(ステップS101;Yes)、受信した一覧要求を抽出設定取得部230に送信し、ステップS102に移行する。
【0047】
一方、一覧要求取得部210は、一覧要求を受信していない場合(ステップS101;No)、一覧要求を受信するまで一覧要求を受け付ける。
【0048】
次に、抽出設定取得部230は、アプリIDを取得する(ステップS102)。具体的に、抽出設定取得部230は、ステップS101で受信された一覧要求に含まれるアプリID「A0001」を取得する。
【0049】
次に、抽出設定取得部230は、アプリに対応付けられた、広告の表示順を決定するルールと一覧ページ120から除外する広告の除外条件とを含む抽出設定情報を取得する(ステップS103)。具体的に、抽出設定取得部230は、図6に例示する抽出設定テーブルを参照して、ステップS102で取得されたアプリID「A0001」をキーに、ユーザが使用しているアプリは、「○○ヘルスケアアプリ」であることを特定し、このヘルスケアアプリの表示順決定ルールは、「ポイント未付与、未閲覧;登録日降順」であり、除外条件は、「商品カテゴリ:アルコール飲料」であるとの抽出設定情報を取得する。抽出設定取得部230は、取得された抽出設定情報を生成部260に送信する。
【0050】
図10に戻り、次に生成部260は、広告の一覧ページ120を生成する(ステップS104)。具体的に、まず、生成部260は、図7に例示する広告テーブルを参照して、配信期間が現在の日付を含む広告を抽出し、抽出した広告の中から、ステップS103で取得された除外条件を満たす広告を除外する。例えば、本日の日付が2024年4月18日の場合、生成部260は、広告ID「ad0001」、「ad0002」、「ad0003」、「ad0004」、「ad0005」、「ad0006」の広告を抽出する。次に、生成部260は、抽出された広告の中から、除外条件「商品カテゴリ:アルコール飲料」を満たす広告を除外する。図示する例において、広告ID「ad0002」の対象カテゴリは、「アルコール飲料」であることから、生成部260は、広告ID「ad0002」の広告を表示対象の広告から除外する。
【0051】
次に、生成部260は、ステップS103で取得された表示順を決定するルールに基づき、表示対象の広告の表示順を決定する。具体的に、表示順を決定するルールは「ポイント未付与;未閲覧;登録日降順」であることから、生成部260は、図8に例示する行動履歴テーブルを参照して、ログイン時に取得されたユーザID「u00001」のユーザの行動履歴を抽出し、表示順を決定する。図示する例において、ユーザID「u00001」のユーザは、広告ID「ad0004」の広告を閲覧済である。したがって、生成部260は、広告ID「ad0001」、「ad0002」、「ad0003」、「ad0005」、「ad0006」の広告を、広告ID「ad0004」の広告より優先順位を高く設定することを決定する。なお、生成部260は、行動履歴取得部の一例である。
【0052】
次に、生成部260は、広告ID「ad0001」、「ad0002」、「ad0003」、「ad0005」、「ad0006」の広告に対し、登録日が新しい順に高い優先順位を設定し、広告ID「ad0001」、「ad0002」、「ad0003」、「ad0005」、「ad0006」、「ad0004」の順でそれぞれのオブジェクト21を配置した、一覧ページ120を生成する。
【0053】
次に、提供部270は、ステップS104で生成された一覧ページ120のアドレスを端末装置100に送信することにより、端末装置100に一覧ページ120を提供し(ステップS105)、図3に例示する一覧ページ120を表示画面110に表示させる。なお、図示する例において、オブジェクト21は、2列で配置されているが、1列であってもよいし、3列、4列など任意の数の列で配置されてもよい。
【0054】
次に、提供部270は、端末装置100から一覧ページ120に表示されたオブジェクト21に対応する広告の中から詳細ページ130の要求を受け付ける(ステップS106)。具体的に、ユーザにより、一覧ページ120に表示されたオブジェクト21の中からいずれかのオブジェクト21が選択されると、端末装置100は、選択されたオブジェクト21のオブジェクトIDとともに、このオブジェクト21に対応する広告の詳細ページ130を要求する信号を告知装置200に送信する。
【0055】
次に、提供部270は、詳細ページ130の要求を受信すると(ステップS107;Yes)、図7に例示する広告テーブルを参照し、受信したオブジェクトIDをキーに、このオブジェクト21に対応する広告の詳細ページのアドレスを取得し、ステップS108に移行する。例えば、端末装置100から、詳細ページ130の要求とともにオブジェクトID「OBJ001」を受信した場合、提供部270は、広告ID「ad0001」の詳細ページのアドレス「アドレスA」を取得する。
【0056】
一方、提供部270は、詳細ページ130の要求を受信していないと判定すると(ステップS107;No)、ステップS106に戻り、詳細ページ130の要求を受け付ける。
【0057】
ステップS108において、提供部270は、ステップS107で取得された詳細ページ130のアドレスを端末装置100に送信することにより(ステップS108)、詳細ページ130を端末装置100に提供する。端末装置100は、提供部270から詳細ページ130のアドレスを受信すると、一覧要求の送信を指示したヘルスケアアプリのウェブビューの処理によって、図4に例示する通り、受信したアドレスの詳細ページ130を表示画面110に表示させる。
【0058】
次に、提供部270は、表示画面110に表示された詳細ページ130におけるユーザの操作を受け付ける(ステップS109)。ユーザにより、図4に例示する詳細ページ130において、左上に配置された戻るボタン23が選択されると、ヘルスケアアプリのウェブビューの処理によって、図3に例示する一覧ページ120に戻る。端末装置100は、戻るボタン23が選択されたことを告知装置200に通知する。告知装置200は、戻るボタン23が選択されたことを示す通知を受信すると、ステップS106に戻り、詳細ページ130の要求を受け付ける。
【0059】
一方、ステップS109において、ユーザにより、詳細ページ130の右上に配置された閉じるボタン22が選択されると、ヘルスケアアプリのウェブビューの処理によって、詳細ページ130が閉じられ、図2に例示する、一覧要求を送信する直前に表示画面110に表示されていたヘルスケアアプリの画面に戻る。端末装置100は、閉じるボタン22が選択されたことを告知装置200に通知する。告知装置200は、閉じるボタン22が選択されたことを示す通知を受信すると、ステップS101に戻り、一覧要求を受け付ける。
【0060】
以上のように、告知装置200は、広告の一覧要求を送信したアプリに対応付けられる、広告の表示順を決定するルールと一覧から除外する除外条件とを含む抽出設定情報に基づき、広告の一覧ページ120を生成する。したがって、例えば、ヘルスケアアプリを使用しているユーザに、ヘルスケアの目的に反する商品の広告を表示させない、あるいは末尾に表示させるといった一覧ページ120を生成する等、使用されるアプリの種類によって想定されるユーザの属性に応じて、一覧ページ120に表示される広告の順序や広告の種類を調整したり選別することが可能となる。
【0061】
また、告知装置200は、アプリに対応付けられる抽出設定情報に、ユーザの広告に対する行動履歴に基づくルールや条件を設定することにより、例えば、キャンペーン広告を閲覧済のユーザや特典を取得済みのユーザに対し、当該キャンペーン広告を一覧ページ120から除外したり、一覧ページ120の末尾に移動させたりすることが可能となる。したがって、ユーザの行動履歴に応じて、より効果的に広告の一覧ページ120を提供することが可能となる。
【0062】
(変形例)
上記実施の形態において、告知装置200が一覧ページ120における広告のオブジェクト21の表示順を決定するルールは、ユーザの行動履歴に基づくものに限られず、例えば、アプリの属性に近い商品やサービスの広告の優先順位を高く設定するルールであってもよい。その場合、図6に例示する、アプリデータベース220に記憶される抽出設定情報は、さらにアプリの属性を示す属性情報を格納し、表示順決定ルールには、アプリの属性と一致または近いカテゴリの商品またはサービスの優先順位を高く設定するルールが入力されればよい。例えば、「○○ヘルスケア」のアプリに対し、アプリの属性「健康」を設定し、表示順を決定するルールを示す「表示順」に、「アプリの属性を含む商品」等と設定すればよい。それにより、告知装置200は、ヘルスケアアプリを使用しているユーザに対し、図7に例示する広告テーブルにおいて、広告対象のカテゴリが「健康食品」である広告ID「ad0006」の広告のオブジェクト21を一覧ページ120の先頭に表示させることができる。
【0063】
また、告知装置200が一覧ページ120における広告のオブジェクト21の表示順を決定するルールは、図7に例示する広告テーブルに入力される各ユーザに付与される特典の多寡に基づくルールであってもよく、例えば、付与されるポイントが多いものから順に高い優先順位を設定するものであってもよい。
【0064】
また、上記実施の形態において、告知装置200により生成される一覧ページ120に表示される広告は、ユーザが所定の行動をとることを条件として、ユーザに特典を付与するキャンペーンを知らせる広告であるものとして説明したがこれに限られず、キャンペーンを含まない広告であってもよい。
【0065】
また、上記実施の形態において、告知装置200により生成される一覧ページ120に表示される広告は、特典としてポイントを付与するものであるとして説明したが、これに限られない。特典は、景品、クーポン、動画、画像、楽曲等のコンテンツ提供、付与されるポイントの付与率を高めることなど任意の特典であればよい。
【0066】
また、ユーザが所定の行動をとることを条件として付与されるポイントは、ユーザ毎に異なってもよい。具体的に、図7に例示する広告テーブルにおいて、ユーザの属性や各ユーザのサービス毎の利用状況などに基づいて異なったポイントが付与される条件を設定すればよい。
【0067】
なお、上記実施の形態に係る告知装置200は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する告知装置200を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協働して動作することによって告知装置200を構成してもよい。
【0068】
また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納してもよい。
【0069】
また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、アプリケーションストア(App Store)にて当該プログラムを配布したり、通信ネットワーク上の掲示板(BBS、Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、オペレーティングシステムの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0070】
また、告知装置200が記憶する情報は、ネットワーク上に存在するクラウドサーバで一括管理され、告知装置200は、必要に応じて当該クラウドサーバにアクセスして情報の読み書きを行ってもよい。この場合、告知装置200はアプリデータベース220、広告データベース240、ユーザデータベース250を備えなくてもよい。また、告知装置200による一覧提供処理は、クラウドサーバに記憶された情報によって、クラウド上で実行されてもよい。
【0071】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0072】
(付記1)
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得する一覧要求取得部と、
前記一覧要求取得部により取得された前記アプリケーションIDに対応付けられる、前記広告を選別して表示順を決定する抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する生成部と、
を備える告知装置。
【0073】
(付記2)
前記広告は、ユーザが所定行動をとることを条件として該ユーザに特典を付与するキャンペーンを知らせる告知情報を含む、
付記1に記載の告知装置。
【0074】
(付記3)
前記一覧要求取得部は、前記アプリケーションを使用するユーザを識別する情報であるユーザIDをさらに取得し、
前記生成部は、前記ユーザIDにより特定されるユーザへ付与される特典の多寡に応じて、前記一覧ページに配置される前記オブジェクトの表示順を定める、
付記2に記載の告知装置。
【0075】
(付記4)
前記一覧要求取得部は、前記アプリケーションを使用するユーザを識別する情報であるユーザIDをさらに取得し、
前記一覧要求取得部により取得されたユーザIDにより特定されるユーザによる、前記広告に対する行動履歴を取得する行動履歴取得部をさらに備え、
前記抽出設定情報は、前記ユーザの行動履歴に基づいて、前記表示順を決定するルールを含み、
前記生成部は、前記一覧要求取得部により取得されたユーザIDにより特定されるユーザの前記行動履歴に基づき、前記一覧ページに配置される前記オブジェクトの表示順を定める、
付記1から3のいずれか1つに記載の告知装置。
【0076】
(付記5)
前記抽出設定情報は、前記一覧ページから除外される前記広告の条件を含み、
前記生成部は、表示対象の前記広告の中から前記条件を満たす前記広告を除外し、除外されなかった前記広告の表示順を決定して、前記オブジェクトを配置する、
付記1から4のいずれか1つに記載の告知装置。
【0077】
(付記6)
付記1から5のいずれか1つに記載の告知装置と、
ユーザが使用しているアプリケーションの前記アプリケーションIDを、前記一覧要求とともに送信し、前記告知装置により該一覧要求に応答して生成された前記一覧ページを表示する端末装置と、
を備える告知システム。
【0078】
(付記7)
コンピュータが、
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得するステップと、
取得された前記アプリケーションIDに対応付けられる、前記広告を選別して表示順を決定する抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成するステップと、
を実行する告知方法。
【0079】
(付記8)
コンピュータに、
広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、前記一覧要求とともに取得する処理と、
取得された前記アプリケーションIDに対応付けられる、前記広告を選別して表示順を決定する抽出設定情報に基づき、前記広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する処理と、
を実行させるプログラム。
【0080】
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、より効果的に広告の一覧を提供することができる告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0082】
1 告知システム、100 端末装置、200 告知装置、300 通信ネットワーク、110 表示画面、120 一覧ページ、130 詳細ページ、210 一覧要求取得部、120 アプリデータベース、230 抽出設定取得部、240 広告データベース、250 ユーザデータベース、260 生成部、270 提供部、10 情報処理装置、11 CPU、12 RAM、13 ROM、14 記憶部、15 入力部、16 表示部、17 通信部、21 オブジェクト、22 閉じるボタン、23 戻るボタン、24 画像、25 文字情報、99 内部バス
【要約】
【課題】より効果的に広告の一覧を提供することができる告知装置、告知システム、告知方法、および、プログラムを提供する。
【解決手段】告知装置200は、広告の一覧要求を送信するアプリケーションを識別する情報であるアプリケーションIDを、一覧要求とともに取得する一覧要求取得部210と、一覧要求取得部210により取得されたアプリケーションIDに対応付けられる、広告を選別して表示順を決定する抽出設定情報に基づき、広告の概要を表すオブジェクトを複数配置した一覧ページを生成する生成部260と、を備える。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10