(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-25
(45)【発行日】2025-04-02
(54)【発明の名称】遠隔管理システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20250326BHJP
H04L 67/00 20220101ALI20250326BHJP
【FI】
H04Q9/00 331A
H04L67/00
H04Q9/00 311J
(21)【出願番号】P 2020161947
(22)【出願日】2020-09-28
【審査請求日】2023-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】兒玉 芳弘
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-228416(JP,A)
【文献】特開2013-88995(JP,A)
【文献】特開平10-293610(JP,A)
【文献】特開平10-271186(JP,A)
【文献】特開2014-170326(JP,A)
【文献】特開2002-298270(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B23/00-23/02
G06F13/00
H04Q9/00-9/16
H04L41/00-43/55
H04L51/00-51/58
H04L67/00-67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象機器とサーバ部と第1操作端末装置と第2操作端末装置とを備え、
前記管理対象機器と前記サーバ部とが第1通信回線を介して接続され、
前記第1操作端末装置と前記第2操作端末装置とが第2通信回線を介して前記サーバ部に接続された遠隔管理システムであって、
前記管理対象機器は、
前記管理対象機器の状況を示す情報を前記サーバ部に送信する第1通信部を備え、
前記サーバ部は、
前記第1通信部によって送信された前記管理対象機器の状況を示す情報を受信する第2通信部と、
記憶部とを備え、
前記第1操作端末装置は、
第3通信部と、
前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付ける第1要求入力部と、
前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する第1表示部とを備え、
前記第2操作端末装置は、
第4通信部と、
前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付ける第2要求入力部と、
前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する第2表示部とを備え、
前記第1要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第1通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報は、前記第2通信部によって受信されると共に、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶され、
前記第1操作端末装置が前記第1通信回線および前記第2通信回線を介して前記管理対象機器に接続されており、前記第2要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第2通信部は、前記第1要求入力部が前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けたことに応じて前記管理対象機器において収集された情報であって、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信し、
前記第4通信部は、前記第2通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報を、前記第2要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求に対する応答として受信し、
前記第2表示部は、複数の前記管理対象機器のうち前記第4通信部が受信した前記応答が示す前記管理対象機器について、
前記第2表示部に表示される情報の項目である表示項目と、
前記第2表示部に当該表示項目が表示される位置である表示位置とによって定められる表示形式において、前記第1表示部に表示される情報の項目である表示項目と同一の表示項目を、前記第1表示部に当該表示項目が表示される表示位置と同じ表示位置に表示することにより、前記第1表示部が表示する前記管理対象機器について、前記第1表示部の表示形式と同様な表示形式で、前記第4通信部で受信した前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する、
遠隔管理システム。
【請求項2】
前記第1要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付け、前記第1通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報は、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶され、
前記第1操作端末装置が前記第1通信回線および前記第2通信回線を介して前記管理対象機器に接続されており、前記第2要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第2通信部は、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信する、
請求項1に記載の遠隔管理システム。
【請求項3】
前記第2通信部が、前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信し、所定時間が経過した後、
前記記憶部に記憶されていた前記管理対象機器の状況を示す情報は消去される、
請求項1に記載の遠隔管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠隔管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、熱供給設備等の保守管理方法が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術では、熱供給設備等に異常が発生すると、異常発生データが通信回線を介して機器から管理拠点等の制御装置へ送信され、管理拠点等の制御装置は、機器から送信された異常発生データを受信する。次に、受信した異常発生データをウェブ・サーバーに蓄積する。続いて、受信した異常発生データに対し詳細情報が必要であると判断した場合、詳細情報に係る詳細異常発生データの送信を機器に要求する。続いてさらに、機器から送信された詳細異常発生データを受信し、受信した詳細異常発生データをウェブ・サーバーに蓄積する処理を実行する。メンテナンス員が、マイクロプロセッサ搭載の携帯端末を携帯、所持しており、管理拠点又は管理センターからの連絡を受けて、熱機器において発生した異常の状況を携帯端末により把握する。
一方、特許文献1には、熱機器の状況を示す情報の要求を受け付けた携帯端末以外の端末装置が、熱機器の状況を示す情報を取得することができるか否かについて記載されていない。
【0003】
また従来から、処理装置と携帯通信端末装置と状態監視装置とを含む運転管理システムが知られている(特許文献2参照)。特許文献2には、処理装置が、例えば蒸気滅菌装置、ガス滅菌装置又はプラズマ滅菌装置等の滅菌装置、レトルト殺菌装置、ホルマリン消毒装置等の消毒装置、ガス滅菌装置やホルマリン消毒装置に接続される滅菌用ガスの無害化装置、減圧若しくは洗浄槽に水を溜める方式の洗浄装置又は食品用機械に用いられる真空冷却装置若しくは解凍装置等である旨が記載されている。特許文献2に記載された技術では、異常が処理装置に発生した旨を示す異常情報と、状態情報(号機データ、補足データ、温度データ、圧力データなど)は状態監視装置に収集され、状態監視装置からオペレータに所持されている携帯通信端末装置に送信される。
また、特許文献2には、上述した異常情報が、オペレータの携帯通信端末装置に送信され、管理者の携帯通信端末装置からの送信要求に応じて、上述した異常情報が、管理者の携帯通信端末装置にも送信されてよい旨が記載されている。
一方、特許文献2には、オペレータの携帯通信端末装置が、オペレータによる状態情報の要求を受け付ける手段を有しているか否かについて記載されていない。従って、特許文献2には、オペレータの携帯通信端末装置がオペレータによる状態情報の要求を受け付けた場合に、管理者の携帯通信端末装置がその状態情報を取得する構成についても記載されていない。
特許文献2に記載された技術では、処理装置の状態情報の要求を受け付けたオペレータの携帯通信端末装置以外の携帯通信端末装置(例えばオペレータの上司の携帯通信端末装置)が、処理装置の状態情報を取得することはできない。そのため、複数の関係者で同じ情報を共有することは難しく、共通の情報に基づいた運転状況の検討などの共同作業および教育・指導等はできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-298270号公報
【文献】特許第6123355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した問題点に鑑み、本発明は、管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた操作端末装置が、対象とした管理対象機器から状況を示す情報を取得した場合、管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた操作端末装置以外の操作端末装置が、前述の管理対象機器の状況を示す情報を取得することができる遠隔管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、管理対象機器とサーバ部と第1操作端末装置と第2操作端末装置とを備え、前記管理対象機器と前記サーバ部とが第1通信回線を介して接続され、前記第1操作端末装置と前記第2操作端末装置とが第2通信回線を介して前記サーバ部に接続された遠隔管理システムであって、前記管理対象機器は、前記管理対象機器の状況を示す情報を前記サーバ部に送信する第1通信部を備え、前記サーバ部は、前記第1通信部によって送信された前記管理対象機器の状況を示す情報を受信する第2通信部と、記憶部とを備え、前記第1操作端末装置は、第3通信部と、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付ける第1要求入力部と、前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する第1表示部とを備え、前記第2操作端末装置は、第4通信部と、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付ける第2要求入力部と、前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する第2表示部とを備え、前記第1要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第1通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報は、前記第2通信部によって受信されると共に、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶され、前記第1操作端末装置が前記第1通信回線および前記第2通信回線を介して前記管理対象機器に接続されており、前記第2要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第2通信部は、前記第1要求入力部が前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けたことに応じて前記管理対象機器において収集された情報であって、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信し、前記第4通信部は、前記第2通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報を、前記第2要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求に対する応答として受信し、前記第2表示部は、複数の前記管理対象機器のうち前記第4通信部が受信した前記応答が示す前記管理対象機器について、前記第2表示部に表示される情報の項目である表示項目と、前記第2表示部に当該表示項目が表示される位置である表示位置とによって定められる表示形式において、前記第1表示部に表示される情報の項目である表示項目と同一の表示項目を、前記第1表示部に当該表示項目が表示される表示位置と同じ表示位置に表示することにより、前記第1表示部が表示する前記管理対象機器について、前記第1表示部の表示形式と同様な表示形式で、前記第4通信部で受信した前記管理対象機器の状況を示す情報を表示する、遠隔管理システムである。
【0007】
本発明の一態様の遠隔管理システムでは、前記第1要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付け、前記第1通信部が送信した前記管理対象機器の状況を示す情報は、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶され、前記第1操作端末装置が前記第1通信回線および前記第2通信回線を介して前記管理対象機器に接続されており、前記第2要求入力部が、前記管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた場合に、前記第2通信部は、前記第1要求入力部が受け付けた前記管理対象機器の状況を示す情報の要求と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信してもよい。
【0008】
本発明の一態様の遠隔管理システムでは、前記第2通信部が、前記記憶部に記憶されている前記管理対象機器の状況を示す情報を前記第4通信部に送信し、所定時間が経過した後、前記記憶部に記憶されていた前記管理対象機器の状況を示す情報は消去されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた操作端末装置が、対象とした管理対象機器から状況を示す情報を取得した場合、管理対象機器の状況を示す情報の要求を受け付けた操作端末装置以外の操作端末装置が、前述の管理対象機器の状況を示す情報を取得する遠隔管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態の遠隔管理システム1の一例を示す図である。
【
図2】操作端末装置のアラームの表示画面の一例を示す図である。
【
図3】アラーム表示画面においてアラーム確認情報要求が行われた場合の表示画面の遷移の一例である。
【
図4】記憶部へ状況情報を記憶するフローの一例である。
【
図5】記憶部123に記憶された状況情報を操作端末装置14に表示するフローの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の遠隔管理システムの実施形態について説明する。
【0012】
図1は実施形態の遠隔管理システム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、遠隔管理システム1が、管理対象機器11A~11Gと、サーバ部12と、操作端末装置13と、操作端末装置14とを備えている。管理対象機器11A~11Gのそれぞれとサーバ部12とが、通信回線CL1を介して接続されている。通信回線CL1では、例えば1対1通信が行われる。サーバ部12と操作端末装置13とは、通信回線CL2を介して接続されている。また、サーバ部12と操作端末装置14とが、通信回線CL2を介して接続されている。通信回線CL2では、クライアントサーバ型通信が行われる。
図1に示す例では、遠隔管理システム1において7つの管理対象機器11A~11Gの管理が行われるが、他の例では、遠隔管理システム1において7以外の任意の数の管理対象機器の管理が行われてもよい。
また、
図1に示す例では、遠隔管理システム1が2つの操作端末装置13、14を備えているが、他の例では、遠隔管理システム1が3以上の操作端末装置13、14、…を備えていてもよい。
【0013】
図1に示す例では、管理対象機器11A~11Gが、例えばボイラ、水処理機器、食品機器(食品の解凍、冷却、殺菌、加熱調理、冷水冷却などを行う機器)、メディカル機器(医療用、産業用、研究用などの滅菌などを行う機器)、熱電ソリューション機器(例えばコンプレッサ、燃料電池などのような、熱エネルギーを活用した減電などによってエネルギーシステムの効率化を図る機器)などの機器である。
管理対象機器11Aは、検出部11A1と、通信部11A2と、記憶部(図示せず)と、アラーム生成部(図示せず)とアラーム出力部(図示せず)と処理部(図示せず)とを備えている。検出部11A1は、管理対象機器11Aの状況を検出する。検出部11A1は、例えばアラーム信号生成機能を有するセンサなどである。通信部11A2は、検出部11A1によって検出された管理対象機器11Aの状況を示す情報などをサーバ部12に送信する。管理対象機器11Aの状況を示す情報は、例えば、検出部11A1によって検出された温度、圧力、流量、あるいはその他の状態などの情報である。検出部11A1の検出結果は、電気信号として処理部を介して通信部11A2へ出力される。
管理対象機器11Aの記憶部は、管理対象機器11Aの状況を示す情報などを記憶する。管理対象機器11Aの状況を示す情報には、検出部11A1によって検出された管理対象機器11Aの過去の状況を示す過去情報、管理対象機器11Aの設定情報、アラーム情報などが含まれてもよい。
管理対象機器11Aのアラーム生成部は、検出部11A1によって検出された管理対象機器11Aの状況に基づいて管理対象機器11Aのアラーム情報(アラーム信号)を生成する。アラーム生成部は、検出部11A1が出力した電気信号が予め設定された正常範囲から外れる場合に異常であると判定し、アラーム情報を生成する。管理対象機器11Aのアラーム出力部は、アラーム生成部によって生成されたアラーム情報に基づいて、警報ランプによるアラーム表示、ブザーによるアラーム音声出力などを行う。
【0014】
図1に示す例では、管理対象機器11B、11C、…、11Gが、管理対象機器11Aと同様に構成されており、検出部11B1、11C1、…、11G1と、通信部11B2、11C2、…、11G2と、記憶部(図示せず)と、アラーム生成部(図示せず)とアラーム出力部(図示せず)と処理部(図示せず)とを備えている。通信部11B2は、検出部11B1によって検出された管理対象機器11Bの状況を示す情報などをサーバ部12に送信し、通信部11C2は、検出部11C1によって検出された管理対象機器11Cの状況を示す情報などをサーバ部12に送信し、通信部11G2は、検出部11G1によって検出された管理対象機器11Gの状況を示す情報などをサーバ部12に送信する。
管理対象機器11Bの記憶部は、管理対象機器11Bの状況を示す情報などを記憶し、管理対象機器11Cの記憶部は、管理対象機器11Cの状況を示す情報などを記憶し、管理対象機器11Gの記憶部は、管理対象機器11Gの状況を示す情報などを記憶する。管理対象機器11Bの状況を示す情報には、検出部11B1によって検出された管理対象機器11Bの過去の状況を示す過去情報、管理対象機器11Bの設定情報、アラーム情報などが含まれてもよい。管理対象機器11Cの状況を示す情報には、検出部11C1によって検出された管理対象機器11Cの過去の状況を示す過去情報、管理対象機器11Cの設定情報、アラーム情報などが含まれてもよい。管理対象機器11Gの状況を示す情報には、検出部11G1によって検出された管理対象機器11Gの過去の状況を示す過去情報、管理対象機器11Gの設定情報、アラーム情報などが含まれてもよい。
図1に示す例では、管理対象機器11B、11C、…、11Gのアラーム生成部が、検出部11B1、11C1、…、11G1によって検出された管理対象機器11B、11C、…、11Gの状況に基づいて管理対象機器11B、11C、…、11Gのアラーム情報(アラーム信号)を生成する。アラーム生成部は、検出部11B1、11C1、…、11G1が出力した電気信号が予め設定さあれた正常範囲から外れる場合に異常であると判定し、アラーム情報を生成する。管理対象機器11B、11C、…、11Gのアラーム出力部は、アラーム生成部によって生成されたアラーム情報に基づいて、警報ランプによるアラーム表示、ブザーによるアラーム音声出力などを行う。
他の例では、管理対象機器11B、11C、…、11Gの構成が、管理対象機器11Aの構成とは異なっていてもよい。
【0015】
図1に示す例では、サーバ部12が、通信部121と、処理部122と、記憶部123とを備えている。
通信部121は、管理対象機器11A~11G、操作端末装置13および操作端末装置14と通信を行う。通信部121は、通信部11A2~11G2によって送信された管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報を受信する。また、通信部121は、受信した管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報を操作端末装置13および/または操作端末装置14に送信する。
処理部122は、通信部121が受信する情報の受付・処理および内部情報の取得・処理を行う。通信部121が受信する情報の受付・処理には、管理対象機器11A~11Gのアラーム生成部によって生成されたアラーム情報などに基づいて、操作端末装置13および/または操作端末装置14においてアラーム(A)、(C)、(F)(
図2参照)の表示に用いられる表示データの作成が含まれる。通信部121は、処理部122によって作成された表示データを操作端末装置13などに送信することができる。
記憶部123は、通信部11A2~11G2によって送信された管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報(通信部121によって受信された管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報)を記憶する。記憶部123は、操作端末装置13がサーバ部12を介して取得する管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報を記憶する。処理部122は、所定の条件において操作端末装置14が管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報の要求を行った場合、操作端末装置14へ管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報の要求に対する応答を行う。通信部121は、記憶部123に記憶されている管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報を操作端末装置14(の通信部141)に送信することができる。
【0016】
記憶部123は、操作端末装置13からサーバ部12が受信した管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求(例えば過去運転情報の要求)と、サーバ部12から操作端末装置13へ送信する管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答(例えば過去運転情報の応答)とを対応付けて記憶する。処理部122は、所定の条件において、通信部121から操作端末装置14からの管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求の出力を受けた場合、記憶部123から、管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求に対応付けて記憶された管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答を取得し、通信部121に出力する。管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求が記憶部123に記憶されていない場合、処理部122は管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答の記憶がない応答を通信部121に出力し、通信部121は、処理部122から出力された応答を操作端末装置14に送信する。処理部122は、管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求が記憶部123に記憶されていない場合、該当する管理対象機器11A~11Gに接続した状態の操作端末装置13は無いと判断し、管理対象機器11A~11Gに対して接続し、運転状況等の情報の要求を行ってもよい。
また、記憶部123は、操作端末装置13からサーバ部12が受信する管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求(例えば過去運転情報の要求)とサーバ部12が操作端末装置13に送信する管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答(例えば過去運転情報の応答)との対応関係を予め記憶してもよい。処理部122は、操作端末装置13へ送信される管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答と予め記憶された管理対象機器11A~11Gの運転状況等の情報の要求とを対応づけて、記憶部123に記憶する。例えば、記憶部123は、管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求に対応する複数の記憶場所を備えており、管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答は対応する記憶場所に記憶される。処理部122は、操作端末装置14から受信した管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求に対応する記憶部123の記憶場所に管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答が記憶されている場合、管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答を通信部121に出力し、通信部121は操作端末装置14に送信する。
また、操作端末装置14から受信した管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の要求に対して、記憶部123に記憶された管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答を送信する場合、記憶部123に記憶されていた応答であること、応答の情報元(記憶部123に記憶された管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等の応答の宛先となる操作端末装置ID、操作端末装置13の操作者IDなど)を含めるなどの処理をおこなってもよい。
【0017】
図1に示す例では、操作端末装置13が、例えば管理対象機器11A~11Gのメンテナンス人員によって利用される。操作端末装置13は、通信部131と、表示部132と、要求入力部133と、処理部134とを備えている。
通信部131は、通信部121と通信し、サーバ部12に対して、およびサーバ部12を介して管理対象機器11A~11Gに対して指示および/または設定等を送信し、管理対象機器11A~11Gから送信された管理対象機器11A~11Gの状況を示す情報、および/またはサーバ部12で作成または記憶された情報や表示データなどを受信する。
表示部132は、通信部131によって受信された情報や表示データに基づいて管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報アラーム情報などを表示する。また、表示部132は、操作端末装置13の利用者(例えば、管理対象機器11A~11Gのメンテナンス人員)の操作を受け付ける操作画面と、操作端末装置13の利用者の操作結果を表示する。要求入力部133は、操作端末装置13の利用者による種々の要求を受け付ける。処理部134は、操作端末装置13に外部からもたらされる情報(メンテナンス人員による要求入力部133の操作、通信部131が受信するサーバ部12からの情報)の受付け・処理および内部情報(記憶部(図示せず)に記憶された情報、内部で発生した情報等)の取得・処理を行う。
【0018】
例えば、操作端末装置13の要求入力部133は、メンテナンス人員が管理対象機器11A~11Gのいずれか(例えば管理対象機器11A)の過去の運転状況の情報を要求する操作を受付ける。処理部134は、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求を作成し、通信部131に出力する。通信部131は、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求をサーバ部12へ送信する。
サーバ部12の通信部121は、操作端末装置13から管理対象機器11Aの過去運転情報の要求を受信し、処理部122へ出力する。処理部122は、受信した管理対象機器11Aの過去運転情報の要求に基づいて指定された管理対象機器11Aに向けた過去運転情報の要求を作成し、通信部121と記憶部123に出力する。通信部121は、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求を管理対象機器11Aに送信する。記憶部123は、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求を記憶する。
管理対象機器11Aの通信部11A2は、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求を受信し、処理部(図示せず)に出力する。処理部は、記憶部(図示せず)に記憶された管理対象機器11Aの過去の運転状況を示す情報に基づいて管理対象機器11Aの過去運転情報の応答を作成し、通信部11A2からサーバ部12へ送信する。サーバ部12は、管理対象機器11Aの過去運転情報の応答を通信部121において受信し、処理部122において操作端末装置13を宛先とする管理対象機器11Aの過去運転情報の応答を作成し、通信部121と記憶部123へ出力する。通信部121は、管理対象機器11Aの過去運転情報の応答を操作端末装置13に送信する。記憶部123は、管理対象機器11Aの過去運転情報の応答を管理対象機器11Aの過去運転情報の要求と対応付けて記憶する。管理対象機器11Aの過去運転情報の応答は、操作端末装置13の通信部131で受信され、管理対象機器11Aの過去の運転状況は表示部132によって表示される。
ここでは、操作端末装置13が管理対象機器11Aの過去運転情報を要求し、管理対象機器11Aの過去運転情報の要求などが記憶部123に記憶される例を示したがこれに限らない、操作端末装置13が管理対象機器11A~11Gから取得する情報は過去運転情報以外の運転状況に関する情報(現在の運転状況の情報等)、管理対象機器11A~11Gに記憶される設定情報またはアラーム情報等を含んでもよい。
【0019】
図1に示す例では、操作端末装置14が、例えば管理対象機器11A~11Gのメンテナンス人員の管理者(熟練したメンテナンス人員)によって利用される。操作端末装置14は、通信部141と、表示部142と、要求入力部143と、処理部144とを備え、操作端末装置13と同じように構成される。
操作端末装置14は、操作端末装置13がサーバ部12を介して管理対象機器11A~11Gとの間で運転状況の情報等の要求および応答などの通信を行っている場合、記憶部123に記憶されている情報を取得することができる。
【0020】
例えば、操作端末装置13は、要求入力部133が管理対象機器11A~11Gのいずれか(例えば管理対象機器11A)の運転状況の情報等の要求(過去運転状況の情報の要求など)を受け付け、処理部134が管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求を作成し、通信部131がサーバ部12と接続処理を行い、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求を通信部121へ送信する。サーバ部12では、通信部121が受信した管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求に基づいて、処理部122が管理対象機器11Aを宛先とする管理対象機器11Aの運転状況の情報の要求を作成し、通信部121が管理対象機器11Aと接続処理を行い、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求を管理対象機器11Aに送信し、管理対象機器11Aが受信する。この時点で、操作端末装置13は、通信回線CL1および通信回線CL2を介して管理対象機器11Aに接続された状態となる。ここでは、管理対象機器11Aは、操作端末装置13と通信している期間(サーバ部12を介して接続状態にある)は他の操作端末装置とは通信できない、つまり、操作端末装置14と通信できない。
管理対象機器11Aでは、受信した管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求に対して、処理部(図示せず)が管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を作成し、通信部11A2がサーバ部12へ送信する。サーバ部12は、通信部121が受信した管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答に基づいて、操作端末装置13を宛先とする管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を作成し、通信部121が操作端末装置13に送信する。操作端末装置13では、通信部131が管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を受信し、処理部134が処理を行い、表示部132が管理対象機器11Aの運転状況を表示する。この時点で、操作端末装置13と管理対象機器11Aとの接続状態は維持されており、操作端末装置13から新たな運転状況の情報等の要求を行うなどの場合は、接続状態が継続される。
つまり、操作端末装置13の要求入力部133が管理対象機器11Aの状況を示す情報の要求を受け付けると、管理対象機器11Aの通信部11A2は、検出部11A1によって検出された管理対象機器11Aの状況を示す情報をサーバ部12に送信する。サーバ部12の記憶部123は、通信部11A2によって送信された管理対象機器11Aの状況を示す情報と、要求入力部133が受け付けた管理対象機器11Aの状況を示す情報の要求とを対応付けて記憶する。
【0021】
操作端末装置13と管理対象機器11Aとが接続状態の場合、操作端末装置14は記憶部123に記憶されている情報を取得することができる。例えば、操作端末装置14の要求入力部143は、メンテナンス人員の管理者が管理対象機器11Aの運転状況の情報等を要求する操作を受付ける。処理部144は、管理対象機器11Aの運転情報の情報等の要求を作成し、通信部141に出力する。通信部141は、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求をサーバ部12へ送信する。
サーバ部12の通信部121は、操作端末装置14から管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求を受信し、処理部122へ出力する。処理部122は、管理対象機器11Aが他の操作端末装置(例えば操作端末装置13)と接続状態にあるか否かを判定し、管理対象機器11Aが他の操作端末装置と接続状態にある場合は、記憶部123に記憶された情報から、操作端末装置14から受信した管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求に対応する応答を取得しまたは作成し、通信部121に出力する。通信部121は、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を操作端末装置14へ送信する。操作端末装置14の通信部141は、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を受信し、管理対象機器11Aの運転状況は表示部142によって操作端末装置14の表示画面に表示される。
操作端末装置14は、記憶部123に記憶された情報に基づいて作成等された管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を受信することができる。記憶部123に記憶された情報は、管理対象機器11Aの運転状況の情報等であって、管理対象機器11Aの現在の運転状況(検出部11A1の検出結果等)の情報、過去の状況を示す過去情報(過去の1ヵ月間あるいは1週間のデータ等)、管理対象機器11Aの設定情報、アラーム情報(異常履歴等)、などを含むことができる。
つまり、操作端末装置13が通信回線CL1および通信回線CL2を介して管理対象機器11Aに接続されている時に、操作端末装置14の要求入力部143が管理対象機器11Aの状況を示す情報の要求を受け付けると、サーバ部12の通信部121は、操作端末装置13の要求入力部133が受け付けた管理対象機器11Aの状況を示す情報の要求と対応付けて記憶部123に記憶されている管理対象機器11Aの状況を示す情報を操作端末装置14の通信部141に送信する。
【0022】
操作端末装置14は、操作端末装置13と管理対象機器11Aとが接続中であっても、管理対象機器11Aの運転状況の情報等を要求する操作を行うことで、記憶部123に記憶された管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求に対応する管理対象機器11Aの運転状況の情報等の応答を取得できる。例えば、操作端末装置13を使用するメンテナンス人員の管理者は、操作端末装置14によって、管理者による管理対象のメンテナンス人員が取得した情報と同じ情報を取得し、確認することができる。管理対象機器11Aの運転調整、保守管理および故障修理などにおいて、作業を直接行うメンテナンス人員とその管理者が管理対象機器11Aに関する状況の認識を共有でき、両者が協力して検討、対処することが容易になる。また、管理者は、具体的な情報に基づいた管理対象のメンテナンス人員への助言や指導を行うことができる。
ここでは、操作端末装置14は、管理対象機器11Aが他の操作端末装置と接続状態にある場合、記憶部123に記憶された運転状況の情報等の応答を受信できるとしたがこの場合に限らない。例えば、管理対象機器11Aが他の操作端末装置と接続状態にある場合およびその接続が終了して一定時間が経過するまでは、操作端末装置14は記憶部123に記憶された運転状況の情報等の応答を受信できるとしてもよい。操作端末装置14と管理対象機器11Aとの接続に一定の制限を行うことで、操作端末装置13がサーバ部12を介して管理対象機器11Aから運転状況の情報等を取得することが妨げられることを抑制できる。
【0023】
また、ここでは、管理対象機器11Aは、操作端末装置13と通信している期間(サーバ部12を介して接続状態にある)は他の操作端末装置とは通信できないとしたが、管理対象機器11Aが複数の操作端末装置と同時に通信できる場合でも、記憶部123に記憶される情報は有用である。
例えば、操作端末装置13が、管理対象機器11Aのアラーム通知を受信した場合、操作端末装置13を使用するメンテナンス人員は、操作端末装置13からサーバ部12を介して管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報を取得する。この過程で、記憶部123は、操作端末装置13が取得した管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報を記憶する。メンテナンス人員の管理者は、操作端末装置14から管理対象機器11Aを宛先とする管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報を要求した場合、サーバ部12は記憶部123に記憶された管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の要求に対応する応答(応答を記憶したときの操作端末装置使用者IDを含む)を操作端末装置14に送信する。このため、操作端末装置14を使う管理者は、操作端末装置13を使うメンテナンス人員と同じ情報を共有でき、具体的な管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報に基づいてアラーム原因調査、点検、運転調整、修理などの作業を協力して効果的に対処することができる。また、管理者は、具体的な情報に基づいたメンテナンス人員への助言や指導を行うことができる。
【0024】
図2は、管理対象機器11A~11Gにアラーム発生があった場合に表示される、操作端末装置13の表示画面の一例である。
図2に示す表示画面は、例えば、メンテナンス人員によって操作端末装置13のログイン操作が行われた後に最初に表示される画面である。
図2に示す例では、管理グループ(○○○○会社、××××会社)毎に管理対象機器11A~11Gが表示され、管理対象機器11A、管理対象機器11B、管理対象機器11Cおよび管理対象機器11Gにおいてアラーム発生が表示された状態である。操作端末装置13は、メンテナンス人員が操作端末装置13の表示画面の機種、機番、異常内容、受信日時、および拠点等を表示した行を指定する操作を受付け、現在の運転状況の情報の要求を作成しサーバ部12を介して管理対象機器11A、11B、11C、11Gのいずれかの現在の運転状況の情報を要求する。
【0025】
メンテナンス人員が、操作端末装置13の表示画面(
図2)から管理対象機器11Aの情報を示す行を指定する操作を行った場合、要求入力部133は、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の要求と現在の運転状況の情報の要求とを作成する。操作端末装置13は、サーバ部12に対してこの2つの運転状況の情報を要求する。
サーバ部12の処理部122は、記憶部123に記憶された管理対象機器11Aのアラーム発生時の運転状況の情報に基づいて操作端末装置13を宛先とする管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答を作成し、さらに、管理対象機器11Aを宛先とする管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の要求を作成する。管理対象機器11Aは、サーバ部12からの管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の要求を受信し、処理部(図示せず)が検出部11A1の検出結果を収集し、サーバ部12を宛先とする管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を作成する。管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報は、検出結果が収集された時点の情報であり、検出部11A1にサンプリング周期が設定されている場合は最新のサンプリング周期の情報となる。
サーバ部12は、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答と、管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答とを操作端末装置13に送信し、操作端末装置13はこれらの応答を受信し、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況および現在の運転状況を表示する(
図3)。管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答と管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答とは、サーバ部12から操作端末装置13に対して同時に送信してもよいし、異なるタイミングで送信してもよい。例えば、サーバ部12は、記憶部123の記憶に基づいて作成される管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答を速やかに操作端末装置13へ送信し、その後、管理対象機器11Aから管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を受信し、続いて操作端末装置13を宛先とする管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を作成し、操作端末装置13へ送信してもよい。
【0026】
図3は、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況と現在の運転状況を示す表示画面の一例である。
図3に示す表示画面の上部には、
図2の表示画面で選択された管理対象機器11Aの機種「SQ(AB11)」と機器ID(機番)「012345611A」とが表示される。表示画面の左部分(「アラーム一覧」を表示するエリア)には、アラーム発生時の管理対象機器11Aの運転状況が表示される。アラーム発生時運転状況の情報は、管理対象機器11Aにおいてアラームが発生した場合、管理対象機器11Aからサーバ部12に送信され、記憶部123に記憶される。管理対象機器11Aがボイラの例では、アラーム発生時の運転状況は、水位状態(低下限以下、低、中、高、高上限以上)、水位センサ、給水温度、給水ポンプ周波数、薬注装置出力、水質(給水、缶水)などを含む。
図3の表示画面の右部分(「現在の運転状況」を表示するエリア)においては、管理対象機器11Aから取得した管理対象機器11Aの現在の運転状況を表示する。管理対象機器11A(またはサーバ部12)で正常でないと判定された「エアフィルタ」を着色して表示する。
操作端末装置13が、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答を受信し、その後に管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を受信する場合、まず、
図3の表示画面左部分にアラーム発生時の管理対象機器11Aの運転状況が表示され、表示画面右部分は情報表示を待機していることが表示される。その後、操作端末装置13は、管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を受信し、管理対象機器11Aの現在の運転状況を表示画面の右部分に表示する。
【0027】
操作端末装置14は、操作端末装置13の表示画面(
図2、
図3)と同様な表示形式で表示を行う。操作端末装置13および操作端末装置14が、ログイン操作を行うメンテナンス人員に応じた管理グループおよび管理対象機器を表示する場合、メンテナンス人員によって操作端末装置13または操作端末装置14のログイン操作が行われた後に最初に表示される画面において表示される管理対象機器は操作端末装置13と操作端末装置14とで一致しない場合がある。ここでは、操作端末装置13と操作端末装置14とは、少なくとも管理対象機器11Aから管理対象機器11Fを表示する(管理グループ○○○○株式会社および××××株式会社を表示する)。
例えば、操作端末装置13と管理対象機器11Aとが接続状態の期間中に、
図2と同様な形式で表示された操作端末装置14の表示画面において、先に操作端末装置13の表示画面で指定された行と同じ管理対象機器11Aの行(管理対象機器11Aの機種、機番、異常内容、受信日時、および拠点等を表示した行)を指定する操作が行われた場合、操作端末装置14は管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の要求と現在の運転状況の情報の要求をサーバ部12へ送信する。
サーバ部12は、記憶部123に記憶された管理対象機器11Aのアラーム発生時の運転状況の情報に基づいて操作端末装置14を宛先とする管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答を作成する。また、サーバ部12は、記憶部123に記憶された管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答に基づいて操作端末装置14を宛先とする管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報の応答を作成する。サーバ部12は、管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況の情報の応答と現在の運転状況の情報の応答とを操作端末装置14へ送信する。操作端末装置14は、サーバ部12から送信された情報を受信し、
図3と同様な形式で管理対象機器11Aのアラーム発生時運転状況および現在の運転状況を表示する。操作端末装置14の
図3と同様な形式での表示に加えて、表示されている管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報は操作端末装置13が管理対象機器11Aから取得した情報であることを表示してもよい。
【0028】
操作端末装置14は、操作端末装置13と管理対象機器11Aとが接続中であっても、管理対象機器11Aの運転状況の情報等を要求する操作を行うことで、記憶部123に記憶された管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求に対応する応答を取得できる。操作端末装置13または操作端末装置14は、
図2に一例を示すように表示画面の表示を指定する操作により、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求を作成する。これによって、操作端末装置13および操作端末装置14で作成する管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求をパターン化することができ、管理対象機器11Aの運転状況の情報等の要求とそれに対する応答との対応づけを容易にすることができる。
また、操作端末装置13の表示画面に表示される管理対象機器11Aの運転状況と、操作端末装置14の表示画面に表示される管理対象機器11Aの運転状況とは、同様な表示形式であるため、操作端末装置13の操作者と操作端末装置14の操作者が互いに離れた場所にいても、同じ表示を見ながら意見交換および助言などを行うことができる。例えば、操作端末装置13を管理対象機器11Aを担当するメンテナンス人員が使用し、操作端末装置14をそのメンテナンス人員の管理者(メンテナンスの熟練者)が使用している場合、管理対象機器11Aの運転調整、保守管理および故障修理などにおいて、作業を直接行うメンテナンス人員とその管理者が、同じ表示を見ながら管理対象機器11Aに関する状況の認識を共有でき、両者が協力して検討、対処することが容易になる。また、管理者は、具体的な情報に基づいたメンテナンス人員への助言や指導を行うことができる。
【0029】
図4は、管理対象機器11Aからサーバ部12を介して操作端末装置13にアラーム連絡が行われた場合に、管理対象機器11Aを担当するメンテナンス人員が、操作端末装置13を使い該当する管理対象機器11Aの運転状況等を確認し、アラーム原因の調査を行う主な作業の流れである。この過程で、サーバ部12は、操作端末装置13と操作端末装置14とに共有される情報を記憶部123に記憶する。ここでは、操作端末装置13とサーバ部12とは接続中であるとする。管理対象機器11Aは、アラームを生成した場合(S1)、アラーム発生時の運転状況の情報を含む機器アラーム連絡を作成する(S2)。管理対象機器11Aは、サーバ部12との接続処理を行い(S3)、サーバ部12に機器アラーム連絡を送信する(S4)。
サーバ部12は機器アラーム連絡を受信し(S5)、アラーム発生時の運転状況の情報と発生日時(サーバ部受信日時)とを対応づけて記憶部123に記憶(S6)する。サーバ部12は、操作端末装置13を宛先とするアラーム連絡を作成し(S7)、送信する(S8)。操作端末装置13は、アラーム連絡を受信し(S9)、表示部132が表示画面にアラーム表示を行う(例えば、
図2)(S10)。
【0030】
メンテナンス人員は、管理対象機器11Aのアラーム発生を操作端末装置13の表示により確認した場合(例えば、
図2)、管理対象機器11Aの現在の運転状況を確認するために、現在の運転状況の情報の要求(以後、運転情報1要求とする)を操作端末装置13に入力する。操作端末装置13は、運転情報1要求を作成し(S11)、運転情報1要求をサーバ部12へ送信する(S12)。サーバ部12は、運転情報1要求を受信し(S13)、指定された管理対象機器11Aを宛先とする機器運転情報1要求を作成する(S14)。サーバ部12は、指定された管理対象機器11Aとの接続要求を行い(S15)、機器運転情報1要求を送信する(S16)。指定された管理対象機器11Aは、機器運転情報1要求を受信し(S17)、管理対象機器11Aの検出部11A1の検出結果などの情報を含む現在の運転状況を示す情報を収集して機器運転情報1応答を作成する(S18)。管理対象機器11Aは、機器運転情報1応答をサーバ部12に送信する(S19)。
サーバ部12は、機器運転情報1応答を受信し(S20)、機器運転情報1応答に基づいて操作端末装置13を宛先とし、管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報を含む運転情報1応答を作成する(S21)。サーバ部12は、運転情報1応答を操作端末装置13へ送信する(S22)と共に記憶部123に記憶する(S23)。操作端末装置13は、運転情報1応答を受信し(S24)、管理対象機器11Aの現在の運転状況を表示する(S25)(例えば、
図3右表示部分)。
【0031】
メンテナンス人員は、管理対象機器11Aの現在の運転状況を確認し、現在に至る運転状況の経過を確認するために、過去1週間の運転状況の情報の要求(以後、運転情報2要求とする)を操作端末装置13に入力する。操作端末装置13は、運転情報2要求を作成し(S26)、運転情報2要求をサーバ部12へ送信する(S27)。サーバ部12は、運転情報2要求を受信し(S28)、指定された管理対象機器11Aを宛先とする機器運転情報2要求を作成する(S29)。サーバ部12は、機器運転情報2要求を送信する(S30)。指定された管理対象機器11Aは、機器運転情報2要求を受信し(S31)、管理対象機器11Aの記憶部(図示せず)に記憶された過去の検出部11A1の検出結果などの情報を含む過去の運転状況の情報に基づいて機器運転情報2応答を作成する(S32)。管理対象機器11Aは、機器運転情報2応答をサーバ部12に送信する(S33)。サーバ部12が機器運転情報2応答を受信(S34)した後、操作端末装置13が機器運転情報2応答が示す管理対象機器11Aの運転状況を表示(S39)するまでの処理は(S34~S39)、運転情報1応答の場合と同様に行われる。サーバ部12は、記憶部123に運転情報2応答を記憶する(S37)。
【0032】
メンテナンス人員は、管理対象機器11Aの現在および過去の運転状況を確認し、管理対象機器11Aのアラーム対応を終了した場合、操作端末装置13と管理対象機器11Aとの通信を終了する要求を(以後、接続終了要求とする)を操作端末装置13に入力する。操作端末装置13は、接続終了要求を作成し(S40)、接続終了要求をサーバ部12へ送信する(S41)。サーバ部12は、接続終了要求を受信し(S42)、指定された接続中の管理対象機器11Aを宛先とする機器接続終了要求を作成する(S43)。サーバ部12は、機器接続終了要求を送信する(S44)。管理対象機器11Aは、機器接続終了要求を受信し(S45)、サーバ部12との接続を終了する(S46)。
メンテナンス人員は、サーバ部12との通信を終了する場合、操作端末装置13とサーバ部12との通信を終了する要求を(以後、サーバ接続終了要求とする)を操作端末装置13に入力する。操作端末装置13は、サーバ接続終了要求を作成し(S47)、サーバ接続終了要求をサーバ部12へ送信する(S48)。サーバ部12は、サーバ接続終了要求を受信し(S49)、サーバ接続終了処理を行う(S50)。
【0033】
ここでは、一例として運転情報1と運転情報2の応答が記憶部123に記憶される場合を示すがこれに限らない。記憶部123に記憶される情報は、管理対象機器11Aの応答に基づき、操作端末装置13および操作端末装置14に共通な表示を行うことができるものであればよい。また、記憶部123に記憶される、例えば管理対象機器11Aの運転情報等の応答(ここでは、運転情報1応答と運転情報2応答)は、一つであってもよいし複数でもよい。
運転情報1および運転情報2の要求は、管理対象機器11Aの設置場所において管理対象機器11Aの点検、調整等の準備および/または作業中の情報収集として行われてもよいし、管理対象機器11Aから離れた場所(例えば、事務所、他の工場等)で行われてもよい。また、過去の運転状況の情報は1週間に限らない、1日あるいは1ケ月であってもよいし、過去の任意の日時および期間を指定したものでもよい。
【0034】
操作端末装置14は、操作端末装置13と管理対象機器11Aとがサーバ部12を介して通信中に、記憶部123から操作端末装置13が取得した情報と同じ情報を取得することができる(
図5)。
図5において、接続開始(第1時刻)は操作端末装置13がサーバ部12を介して管理対象機器11Aと通信を開始したことを示し、接続終了(第2時刻)は操作端末装置13が管理対象機器11Aとの通信を終了したことを示す。
図5は、操作端末装置13が運転情報1および運転情報2の要求を行い、記憶部123に記憶されたそれらの要求に対する応答が、操作端末装置13と操作端末装置14との情報共有に使われる一例を示す。例えば、
図4に示す管理対象機器11Aのアラームが操作端末装置13に表示された場合、操作端末装置13は、サーバ部12を介して管理対象機器11Aに運転情報1および運転情報2の要求を行う。
操作端末装置13は、運転情報1要求を作成し(S1)、運転情報1要求をサーバ部12へ送信する(S2)。サーバ部12は、運転情報1要求を受信し(S3)、指定された管理対象機器11Aを宛先とする機器運転情報1要求を作成する(S4)。サーバ部12は、管理対象機器11Aからの機器運転情報1応答を受信し(S5)、その応答に基づいて操作端末装置13を宛先とし、管理対象機器11Aの現在の運転状況の情報を含む運転情報1応答を作成する(S6)。サーバ部12は、運転情報1応答を操作端末装置13へ送信する(S7)と共に記憶部123に記憶する(S8)。操作端末装置13は、運転情報1応答を受信し(S9)、管理対象機器11Aの現在の運転状況を表示する(S10)(例えば、
図3右表示部分)。
【0035】
操作端末装置13と管理対象機器11Aとがサーバ部12を介して通信中の状態において、操作端末装置14は、管理対象機器11Aに対する運転情報1要求を作成し(S11)、サーバ部12へ送信する(S12)。サーバ部12は、管理対象機器11Aと操作端末装置13がサーバ部12を介して通信中であって、操作端末装置14から受信した運転情報1要求に対する応答が記憶部123に記憶されている場合、記憶部123に記憶されている情報に基づいて運転情報1参照応答を作成し(S14)、操作端末装置14に送信する(S15)。操作端末装置14は、運転情報1参照応答を受信し(S16)、管理対象機器11Aの現在の運転状況を表示する(S17)。
操作端末装置13が運転情報2の要求を作成するステップS18から操作端末装置14が管理対象機器11Aの運転状況を表示するステップS34までの処理は、操作端末装置13が運転情報1の要求を作成するステップS1から操作端末装置14が管理対象機器11Aの運転状況を表示するステップS17までの処理と同様に行われる。また、操作端末装置13が管理対象機器11Aとの接続終了要求を作成するステップS35からサーバ部12がサーバ接続終了処理を行うステップS42までの処理は、
図4の操作端末装置13が管理対象機器11Aとの接続終了要求を作成するステップS40からサーバ部12がサーバ接続終了処理を行うステップS50までの処理と同様に行われる。
【0036】
ここでは、操作端末装置14は、記憶部123に運転情報1応答が記憶された後に運転情報1参照応答を取得し、記憶部123に運転情報2応答が記憶された後に運転情報2参照応答を取得したがこれに限らない。操作端末装置14は、運転情報1応答および運転情報2応答が記憶部123に記憶された後に、運転情報1参照応答と運転情報2参照応答を取得してもよい。また、操作端末装置13と管理対象機器11Aとがサーバ部12を介して通信中に、操作端末装置14からサーバ部12に対して、記憶部123に記憶されていない運転状況の情報等の要求が行われた場合、サーバ部12は記憶部123に記憶された情報がないことを応答する。
図4には、記憶部123に記憶された情報が消去されることは記載されていないが、記憶部123に記憶されている情報は所定の期間あるいは所定の操作により消去される。例えば、操作端末装置13が管理対象機器11Aとの通信を終了する要求を送信(S35)してから所定時間経過後(例えばサーバ部12が操作端末装置13からのサーバ接続終了要求を受信しサーバ接続終了処理(S42)を行ったとき)、あるいはサーバ接続終了処理から所定時間経過後等に、記憶部123に記憶されていた情報を消去してもよい。あるいは、通信部121が、記憶部123に記憶されている管理対象機器11Aの状況を示す情報を通信部141に送信し、所定時間が経過した後に、記憶部123に記憶されていた管理対象機器11Aの状況を示す情報が消去されてもよい。また、操作端末装置13または操作端末装置14を使用するメンテナンス人員が、操作端末装置14から記憶部123に記憶されている情報を消去する操作を行ってもよい。記憶部123の情報記憶期間を適切に管理することで、操作端末装置14が必要性の低い情報を取得することを抑制できる。また、記憶部123の記憶容量を確保することができる。
【0037】
操作端末装置14は、操作端末装置13と管理対象機器11Aとが接続中であっても、管理対象機器11Aの運転状況の情報等を要求する操作を行うことで、記憶部123に記憶されたその運転状況の情報等の要求に対応する応答を取得できる。例えば、操作端末装置13を使用するメンテナンス人員の管理者は、操作端末装置14によって、管理対象のメンテナンス人員が取得した情報と同じ情報を取得し、確認することができる。管理対象機器11Aの運転調整、保守管理および故障修理などにおいて、作業を直接行うメンテナンス人員とその管理者が管理対象機器11Aに関する状況の認識を共有でき、両者が協力して検討、対処することが容易になる。また、管理者は、具体的な情報に基づいたメンテナンス人員への助言や指導を行うことができる。
【0038】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態および各例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
例えば、操作端末装置14は複数台であってもよい。この場合、1台の操作端末装置13で取得された管理対象機器11A~11Gの運転状況の情報等は記憶部123に記憶され、複数の操作端末装置14によって記憶部123に記憶された情報を共有することができる。また、操作端末装置13は複数台であってもよい。この場合、複数の操作端末装置13に1対1で対応するように複数の記憶部123が設けられ、操作端末装置14は情報を共有する記憶部123を指定することで、任意の操作端末装置13と情報を共有することができる。
【0039】
なお、上述した実施形態における遠隔管理システム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0040】
1…遠隔管理システム、11A、11B、11C、11D、11E、11F、11G…管理対象機器、11A1、11B1、11C1、11G1…検出部、11A2、11B2、11C2、11G2…通信部、12…サーバ部、121…通信部、122…処理部、123…記憶部、13…操作端末装置、131…通信部、132…表示部、133…要求入力部、134…処理部、14…操作端末装置、141…通信部、142…表示部、143…要求入力部、144…処理部、CL1、CL2…通信回線