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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-25
(45)【発行日】2025-04-02
(54)【発明の名称】照明制御システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/125 20200101AFI20250326BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20250326BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20250326BHJP
【FI】
H05B47/125
H05B47/165
H04Q9/00 301C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020168851
(22)【出願日】2020-10-06
(65)【公開番号】P2022061080
(43)【公開日】2022-04-18
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(74)【代理人】
【識別番号】100184022
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 美保
(72)【発明者】
【氏名】岩坪 幸喜
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-216138(JP,A)
【文献】国際公開第2017/060083(WO,A1)
【文献】特開2012-028015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/125
H05B 47/165
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明空間を照明する複数の照明器具と、
前記照明空間に存在する人の位置を検出する人検出センサと、
前記人検出センサが検出した人の位置に基づいて前記照明器具を制御する制御装置と、
を備える照明制御システムであって、
前記制御装置は前記照明空間に一部を重ねて設定された複数の検出エリアにおける、前記複数の検出エリアが重なる領域および前記複数の検出エリアが重ならない領域のそれぞれに、異なる前記照明器具の組み合わせを対応させる設定を行うとともに、前記重なる領域および前記重ならない領域のうち、前記人検出センサによって検出された人の位置が含まれる領域に対応された前記照明器具を制御する照明制御システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記重なる領域および前記重ならない領域のうち、前記人検出センサによって検出された人の位置が含まれない領域に対応する前記照明器具を制御する請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記人検出センサによって検出された人の位置が含まれる領域に対応する前記照明器具と、前記人検出センサによって検出された人の位置が含まれない少なくとも1つの領域に対応する前記照明器具と、を連動させて制御する請求項1または請求項2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記重なる領域および前記重ならない領域のいずれかにおいて前記人の位置が移動する場合に、人の位置が移動する領域に対応する前記照明器具を制御する請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【請求項5】
記重なる領域の大きさは前記照明空間に存在する人の一人分の大きさよりも大きく設定されている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【請求項6】
前記人検出センサは、前記重なる領域および前記重ならない領域のそれぞれ毎に、
(1)人が存在する場合には、在であること、
(2)人が移動している場合には、移動であること
3)人が存在しない場合には、不在であること、
の少なくとも1つを検出する請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【請求項7】
前記制御装置は、前記重なる領域および前記重ならない領域のそれぞれ毎に、
(A)前記人検出センサの検出結果が移動である場合には、前記重なる領域および前記重ならない領域のそれぞれに異なる組み合わせで対応させた前記照明器具を、所定の照度で点灯させ、
(B)前記人検出センサの検出結果が在の場合には、前記照明器具を、前記(A)よりも高い照度で点灯させ、
(C)前記人検出センサの検出結果が不在の場合には、前記照明器具を、前記(A)よりも低い照度で点灯させるもしくは消灯させる請求項6に記載の照明制御システム。
【請求項8】
前記人検出センサの検出結果が前記(A)又は前記(B)である場合に、前記制御装置は、前記重ならない領域に配置された前記照明器具のうち、前記重なる領域の近傍に配置された前記照明器具を、前記重なる領域における前記人検出センサの検出結果に対応させて制御する請求項7に記載の照明制御システム。
【請求項9】
前記照明空間の前記複数の検出エリアおよび前記人検出センサを含む平面視において、2以上の前記検出エリアに跨って人が存在している場合に、前記人検出センサは、2以上の前記検出エリアに跨っている前記として識された画像のうち、前記画像の心と前記人検出センサとの間における、前記人検出センサに一番近い前記像の位置が存在すると認識された前記検出エリアに、前記人が存在するものとして検出する請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【請求項10】
前記人検出センサによって、前記人が存在することを認識するため前記画像の面積は、前記人の上半身が占める面積である請求項9に記載の照明制御システム。
【請求項11】
前記人検出センサは、画像センサである請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明器具の照射領域に人が存在しない場合に照明器具を消灯することにより、照明器具の消費電力を低減する照明制御システムは従来から知られていた。特許文献1では、画像センサによる検知範囲を複数のブロックに分け、各ブロック内での人の存否を検出することにより、ブロックごとに照明器具の点灯状態を制御する照明制御システムの技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-117812号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている照明制御システムでは、ブロックごとに照明器具の点灯ないし消灯を制御することができるが、各ブロックの境界付近に人が存在すると、どちらのブロックに人が存在するのか判断することが難しいという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、照明器具の照明空間を複数のブロックに分けて制御する際に、複数のブロックの境界に人が存在している場合にも適切に照明器具の点灯制御を行うことが可能な照明制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様の照明制御システムは、
照明空間を照明する照明器具と、
前記照明空間において人を検出する人検出センサと、
前記人検出センサから検出信号に基づいて前記照明器具を制御する制御装置と、
を備える照明制御システムであって、
前記制御装置は前記照明空間に一部を重ねて設定された複数の検出エリアにおける、前記複数の検出エリアが重なる領域および前記複数の検出エリアが重ならない領域のそれぞれに、異なる前記照明器具の組み合わせを対応させる設定を行うとともに、前記重なる領域および前記重ならない領域のうち、前記人検出センサによって検出された人の位置が含まれる領域に対応された前記照明器具を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施態様によれば、照明器具の照明空間を複数のブロックに分けて制御する際に、複数のブロックの境界に人が存在している場合にも適切に照明器具の点灯の制御を行うことが可能な照明制御システムを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】照明制御システムのブロック図である。
図2】照明領域のブロックの説明図である。
図3】照明領域のブロックの変形例の説明図である。
図4】画像センサの説明図である。
図5】ブロック間にいる人の検出についての図面である。
図6】実施態様1の説明図である。
図7】実施形態2、3の説明図である。
図8】実施形態4、5の通路通過中についての図面である。
図9】実施形態4、5の通路が在の場合の説明図である。
図10】実施形態4、5の通路通過中で、エリア1が在の場合の説明図である。
図11】実施形態6の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る照明制御システムについて詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するための照明制御システムを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
【0010】
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る照明制御システムについて、図1~6を参照して説明する。
【0011】
図1は、照明制御システムのブロック図である。照明制御システムは、照明コントローラ10、パーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)11、端末器A12、端末器B13、端末器C14、端末器D15、画像センサA16、画像センサB17等を備えている。照明コントローラ10はLAN18によってPC11に接続されている。また、照明コントローラ10、端末器12~15、画像センサ16~17は、例えばシリアル通信線からなる通信腺19によって接続されている。LAN18は、例えば、Ethernetなどの有線のLANでも良い。また、照明システムは各構成を接続するのに、すくなくとも一部を無線通信により接続しても良い。
【0012】
各端末器12~15には複数の照明装置が接続されており、複数の照明装置は個別に点灯、消灯、調光及び調色等の制御が行われる。画像センサA16は端末器A12、端末器B13、端末器C14、端末器D15に信号線22を介して接続された照明器具に対応する位置に設けられており、画像センサB17は端末器E21に信号線22を介して接続された照明器具に対応する位置に設けられている。
【0013】
画像センサA16は、端末器12、端末器B13、端末器C14、端末器D15に信号線22(以下省略)を介して接続された照明器具の照明空間に配置されており、当該照明空間における人の人数を検出することが可能である。かかる人の検出に当たっては、画像センサA16は、少なくとも人の検知状態を「在」、「移動」、及び、「不在」の3種類の人の状態として判定し、人がブロックのどこにいるか判定し、さらに、各状態の人数を検出することができる。
画像センサA16は、人の検知において、人として検知した画像の重心の足元つまり画像センサに一番近いポイントが検知した人の位置として検知する。
【0014】
「在」は、各ブロックにおいて人が所定の席に着席している状態または設定時間以上移動がなく停止している状態であり、かかる状態にある人の数がそのブロックにおける「在」の人数である。「不在」は各ブロックにおいて所定の席に誰も着席していない状態であり、かかる状態では対応するブロックの人数は0人である。「移動」は各ブロックにおいて着席している人はいないが、人が所定の席から離れて、あるいは、所定の席に向かって移動している状態である。なお、画像センサA16は、「在」の状態のブロックにおいて移動している人の人数を検出することも可能である。
「在」の状態は、席に座らず立ち止まっている状態、席から立ち上がり移動する前の状態および移動をして来て立ち止まった状態の人も含む。
また、「不在」の状態は、ブロックにおける人の状態が「在」の状態および「移動」の状態を除いた状態である。
【0015】
各ブロックに一人でも着席している人がいれば「在」状態であり、この場合、画像センサA16により着席している人の数がカウントされ、かかる人数が検出される。一方、各ブロックに着席している人が誰もいない状態では「不在」となり、この場合、対応するブロックの着席人数は0人となる。また、各ブロックにおいて移動している人の人数は、移動人数としてカウントされる。画像センサB17についても画像センサA16と同様である。
【0016】
照明コントローラ10は、通信線19を介して各画像センサA16から各ブロックの「在」、「移動」、「不在」及びその人数に関する情報を受信し、かかる人数に関する情報に応じて、各端末器12~15に接続された照明器具について点灯、消灯、調光及び調色等の制御を行う。
【0017】
照明コントローラ10はPC11に接続されており、システム管理者はPC11を操作して照明システムの各種設定(画像センサの検知エリアの設定、検知エリアに対する制御する照明器具の設定、検知状態に対する照明器具の制御状態の設定等)を行うと共に、照明システムの状態(照明器具の調光率と色温度状態、画像センサの検知エリアの状態と検知人数等)を監視することができる。例えばPC11によって、各照明領域のブロックの設定を行うことができる。
【0018】
図2は、照明領域のブロックの説明図であり、端末器A12~端末器D15の照明器具の照明領域、すなわち、画像センサA16の検出範囲について説明したものである。他の端末器の照明器具の照明範囲についても、端末器A12の場合と同様であるため、以下、端末器A12~端末器D15の照明領域について例示し、他の端末器に対応する照明領域の説明については、省略する。
なお、図2は一辺の大きさを7.2mとして記載しているが一例であり、この大きさにかぎられるものではない。
【0019】
図2では、端末器A12~端末器D15には16個の照明器具を有しており、これらの照明領域に存在における人の「在」、「移動」、「不在」の状態及び人数を、画像センサA16がブロック毎に検出している。特に限定されるものではないが、図2では、画像センサA16は対応する照明空間の中央に配置されており、照明空間は画像センサA16を中心にして縦横の4つのブロックに区切られている。
【0020】
ブロックAには、4つの照明器具A1、A2、A3及びA4が縦2列、横2列となるように設けられている。ブロックBには、4つの照明器具B1、B2、B3及びB4が縦2列、横2列となるように設けられている。ブロックCには、4つの照明器具C1、C2、C3及びC4が縦2列、横2列となるように設けられている。また、ブロックDには、4つの照明器具D1、D2、D3及びD4が縦2列、横2列となるように設けられている。
【0021】
照明空間は例えば縦8×横8=64の升目を単位として1以上のブロックに分けることができる。図2の例では、照明空間はブロックA、B、C及びDの4個に分けられているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ブロックの数、及び、その区切り方は、これに限定されるものではない。例えば、図3は照明領域のブロックの変形例の説明図であり、図3A及び図3Bに示される区切り方を含め、照明空間におけるレイアウトに応じて様々な態様のものを採用可能である。例えば、図3Aでは照明領域は3個のブロックに区切られ、図3Bでは照明領域は6個のブロックに区切られている。また、各ブロックにおける照明器具の個数及び配置も照明空間におけるレイアウトに応じて様々な態様のものを採用可能である。
また、図3では検知の範囲が重ならない場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものでなく、例えば図6に示すような検知の範囲が重なるように設定しても良い。照明空間は縦8×横8=64の升目を単位としているが本実施形態はこれに限定されるものではなく、升目はこれに限定されるものではない。
【0022】
図4は画像センサA16の説明図である。画像センサA16は、照明空間の中央上方に配置されており、各ブロックに存在する人の上部から見た画像で、人の上半身が占める面積からなる画像を検出し、画像認識により人を検知すると共に、人の動きを追跡して移動の態様を検出することができる。かかる画像認識においては、人の形状だけでなく、その動きからも人の着席ないし移動の態様が検出される。より具体的には、人の検知は、人として検知した画像、例えば人の上部から見た画像の重心の足元、つまり画像センサA16に一番近いポイントを検知した人の位置とする。
【0023】
画像センサA16は、照明空間の全体における人の有無及び移動の態様を検出できるように設定されている。画像センサA16は照明空間の床面から例えば2mの高さに設置されている。画像センサA16のカメラ部に広角レンズが設けられているため、広い範囲の撮影が可能となっている。特に限定されるものではないが、例えば、鉛直方向に対して65°、すなわち水平130°程度の画角を確保している。更に広い範囲の撮影を可能とするためには、例えば鉛直方向に対して185°の範囲を撮影できる広角レンズを用いて必要な画像範囲を取り出しても良い。
【0024】
画像センサA16のカメラ部30の解像度は例えばSXGA(1280×1024ピクセル)である。この場合の画像の有効範囲は1024×1024ピクセルである。図4に示されているように、画像センサA16によって撮影される領域は例えば9m×9mとなる。撮影領域中で人の在否の判定に利用しない部分はマスキング処理される。
【0025】
図5は、ブロック間にいる人の検出についての説明図である。2以上のエリアに跨って人が存在している時には、当該人が各エリアに存在している人認識した画像の重心から画像センサに一番近い画像のポイントが存在するエリアに当該人が存在するものとして検出される。図5の例では、ブロックAとブロックBとの間に人27が存在するが、人27の人認識した画像、例えば人の上半身の画像の重心から画像センサに一番近い画像のポイントは、ブロックAに存在するため、ブロックAに人27が存在するものと判断される。
【0026】
基本的な各ブロックの調光制御においては、「在」のブロックの照明器具は点灯され、「不在」のブロックの照明器具は消灯され、「移動」は低照度に調光制御される。この時、各ブロックにおいて設定される照度の一覧を表1にし示す。
【0027】
【表1】
【0028】
表1の例では、昼間と夜間とで異なる照度が設定されているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、 例えば時間帯を昼間と夜間の2つではなく、3つ以上に分けて照度を設定することも可能であり、また、時間帯を分けずに、昼間も夜間も同じように照度設定することも可能である。なお、照明コントローラ10から設定された時間で全端末器および全画像センサへの時間合わせを行うので、各端末器12~15および各画像センサA16~画像センサB17は正確な時間が設定されている。
【0029】
図6は、実施態様1の説明図であり、通路がエリア1とエリア2との両方に含まれる例である。検知エリアはそれぞれ通路がオーバーラップして設定されている。ブロックBとブロックDとの境界領域に通路がある場合、通路を移動中の人がブロックB寄りを歩くか、ブロックD寄りを歩くかによって、Bブロックが点灯してDブロックが消灯するパターンと、Bブロックが消灯しDブロックが点灯するパターンとが繰り返されてしまうおそれがある。そこで、本実施形態ではBブロックとDブロックとの境界領域に通路領域を設け、Bブロックと通路領域とを合わせてエリア1とし、Dブロックと通路領域とを合わせてエリア2とし、エリア1及びエリア2における「在」、「移動」及び「不在」に応じた点灯制御及び調光制御を行う。これにより、ブロック間の境界に通路があった場合にも、適切な点灯制御及び調光制御を行うことができる。
【0030】
図6では、通路領域をエリアγとし、エリア1からエリアγを除いた領域をエリアαとし、エリア2からエリアγを除いた領域をエリアβとしている。通路領域のエリアγの通路幅は、人が十分に通れる寸法を確保することが望ましく、例えば80cm~100cm以上の寸法を確保することが望ましい。通路幅が狭すぎると、通路を人が移動した時、隣接するエリアにおいて点灯と消灯が繰り返されるという問題が生じるおそれがある。また、通路幅の寸法を大きくしすぎることはスペース問題の観点から好ましくないため、特に限定されるものではないが、例えばオフィスにおいての上限は300~500cm程度とすることが望ましい。画像センサA16で検知されるエリアと前期検知情報により制御される照明器具の関係を表2にし示す。
【0031】
【表2】
【0032】
通路領域は、各ブロックのレイアウト設計時に設定しておくことができる。また、通路領域は、画像センサA16により移動する人の履歴から自動的に設定すること、例えば過去の人の移動の履歴から学習により、好ましくはディープラーニングにより設定することが可能である。
【0033】
(1)エリアα及びエリアβがいずれも「不在」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれもて消灯する。
【0034】
(2)エリアαが「不在」、エリアβが「移動」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアαの照明器具は消灯し、エリアβ及びγの照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
(3)エリアαが「不在」、エリアβ「在」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアαの照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリアβ及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアαの照明器具はオフ消灯し、エリアβ及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0035】
(4)エリアαが「移動」で、エリアβが「不在」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアα及びγの照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリアβの照明器具は消灯する。
【0036】
(5)エリアαが「移動」、エリアβ「移動」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。
【0037】
(6)エリアαが「移動」、エリアβ「在」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアαの照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリアβ及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアαの照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリアβ及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0038】
(7)エリアαが「在」で、エリアβが「不在」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα及びγの照明器具は700ルクスで点灯し、エリアβの照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアα及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリアβの照明器具は消灯する。
【0039】
(8)エリアαが「在」、エリアβ「移動」の場合
エリアγを人が移動中の場合には、エリアα及びγの照明器具は700ルクスで点灯し、エリアβは例えば300ルクスで調光制御される。また、エリアγにおいて人が設定時間以上停止した場合には、エリアα、β及びγの照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリアγが「不在」の場合には、エリアα及びγの照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリアβの照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0040】
(9)エリアαが「在」、エリアβ「在」の場合
エリアγが「在」「移動」又は「不在」のいずれであっても、エリアα、β及びγはいずれも例えば700ルクスで点灯される。
【0041】
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係る照明制御システムについて図7を参照して説明する。図7は、実施形態2の説明図であり、ブロックBとブロックDとの間の通路領域をエリア3とし、ブロックBのエリア3以外の領域をエリア1とし、ブロックDのエリア3以外の領域をエリア2としている。そして、エリア3の「在」「移動」又は「不在」時の照明制御がエリア1と連携させている。これにより、ブロック間の境界領域に通路があった場合にも、適切な点灯制御及び調光制御を行うことができる。画像センサA16で検知されるエリアと前期検知情報により制御される照明器具の関係を表3にし示す。
【0042】
【表3】
【0043】
(1)図7はエリア1及びエリア2が「不在」、エリア3が「移動」の場合を示す。この場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。
【0044】
エリア1及びエリア2が「不在」でエリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも消灯する。
【0045】
(2)エリア1が「不在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0046】
(3)エリア1が「不在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0047】
(4)エリア1が「移動」、エリア2が「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は消灯する。
【0048】
(5)エリア1が「移動」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。
【0049】
(6)エリア1が「移動」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
(7)エリア1が「在」、エリア2が「不在」の場合
エリア3が「在」「移動」「不在」いずれの場合でも、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。
【0050】
(8)エリア1が「在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「在」「移動」「不在」いずれの場合でも、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は300ルクスで調光制御される。
【0051】
(9)エリア1が「在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「在」「移動」「不在」いずれの場合でも、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。
【0052】
[実施形態3]
本発明の実施形態3に係る照明制御システムについて図7を参照して説明する。実施形態2とは、エリア3の「在」「移動」又は「不在」の状態はエリア1に関連するが、一方エリア1の「在」「移動」又は「不在」の状態はエリア3に連動しない点で異なっている。本実施形態によっても、ブロック間の境界領域に通路があった場合にも、適切な点灯制御及び調光制御を行うことができる。
【0053】
(1)図7はエリア1及びエリア2が「不在」、エリア3が「移動」の場合を示す。この場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。
【0054】
エリア1及びエリア2が「不在」でエリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも消灯する。
【0055】
(2)エリア1が「不在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0056】
(3)エリア1が「不在」、エリア2「在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0057】
(4)エリア1が「移動」、エリア2「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は消灯する。
【0058】
(5)エリア1が「移動」、エリア2「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は消灯する。
【0059】
(6)エリア1が「移動」、エリア2「在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は消灯する。
(7)エリア1が「在」、エリア2「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は消灯する。
【0060】
(8)エリア1が「在」、エリア2「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は消灯する。
【0061】
(9)エリア1が「在」、エリア2「在」の場合
エリア3が「移動」の場合には、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合には、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合には、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は消灯する。
【0062】
[実施形態4]
本発明の実施形態4に係る照明制御システムについて図8~10を参照して説明する。本実施形態はブロックBとブロックDとの境界領域に通路領域としてエリア3を有し、ブロックBのエリア3以外の領域をエリア1とし、ブロックDのエリア3以外の領域をエリア3とした例である。図8は本実施形態のエリア1及びエリア2が「不在」かつ通路であるエリア3が「移動」である場合の説明図である。図9は本実施形態のエリア1及びエリア2が「不在」かつ通路が「在」の場合の説明図である。図10は、本実施形態のエリア1が「在」、エリア2が「不在」かつ通路が「移動」の場合の説明図である。通路領域であるエリア3の「在」「移動」又は「不在」の状況と隣接する領域であるエリア1及びエリア2とを関連づけることにより、ブロック間の境界領域に通路があった場合にも、適切な点灯制御及び調光制御を行うことができる。画像センサA16で検知されるエリアと前期検知情報により制御される照明器具の関係を表4にし示す。
【0063】
【表4】
【0064】
(1)エリア1及びエリア2が「不在」の場合
(1-1)図8に示すように、エリア1及びエリア2が「不在」で、エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。
(1-2)図9に示すように、エリア1及びエリア2が「不在」で、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスに調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
(1-3)エリア1、エリア2及びエリア3がいずれも「不在」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも消灯する。
【0065】
(2)エリア1が「不在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0066】
(3)エリア1が「不在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0067】
(4)エリア1が「移動」、エリア2が「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は消灯する。
【0068】
(5)エリア1が「移動」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は消灯する。
【0069】
(6)エリア1が「移動」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は消灯する。
【0070】
(7)エリア1が「在」、エリア2が「不在」の場合
図10に示すように、エリア3が「移動」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は消灯する。
【0071】
(8)エリア1が「在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は消灯する。
【0072】
(9)エリア1が「在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は消灯する。
【0073】
[実施形態5]
本発明の実施形態5に係る照明制御システムについて説明する。本実施形態はブロックBとブロックDとの境界領域に通路領域としてエリア3を有し、ブロックBのエリア3以外の領域をエリア1とし、ブロックDのエリア3以外の領域をエリア3とした例であり、実施形態4とは、エリア1及びエリア2の「在」「移動」又は「不在」の状況を通路領域であるエリア3にも関連づける点で異なる。これにより、ブロック間の境界領域に通路があった場合にも、適切な点灯制御及び調光制御を行うことができる。
【0074】
(1)エリア1及びエリア2が「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも消灯する。
【0075】
(2)エリア1が「不在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は消灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0076】
(3)エリア1が「不在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は消灯し、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0077】
(4)エリア1が「移動」、エリア2が「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は消灯する。
【0078】
(5)エリア1が「移動」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具はいずれも例えば300ルクスで調光制御される。
【0079】
(6)エリア1が「移動」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「在」の場合、エリア1の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御され、エリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。
【0080】
(7)エリア1が「在」、エリア2が「不在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は消灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0081】
(8)エリア1が「在」、エリア2が「移動」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1及び3の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0082】
(9)エリア1が「在」、エリア2が「在」の場合
エリア3が「移動」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。また、エリア3が「在」の場合、エリア1、エリア2及びエリア3の照明器具は例えば700ルクスで点灯する。また、エリア3が「不在」の場合、エリア1及びエリア2の照明器具は例えば700ルクスで点灯し、エリア3の照明器具は例えば300ルクスで調光制御される。
【0083】
[実施形態6]
図11を参照して実施形態6の照明制御システムを説明する。図11は実施形態6の説明図であり、点灯領域の近隣領域30の照明器具も併せて点灯させる照明制御システムを示す。点灯領域に着席して執務している人から見て、近隣領域30が暗いと違和感を覚えるおそれがあるため、点灯領域の近隣領域30の照明器具も併せて点灯させることで、点灯領域において執務している人にとって違和感のない照明制御とすることができる。画像センサA16で検知されるエリアと前期検知情報により制御される照明器具の関係を表5にし示す。
【0084】
【表5】
【0085】
図11では、エリア1が「在」であり、エリア1の照明器具は例えば700ルクスで点灯しており、その他のエリアは不在である。この場合、エリア1の近隣領域30の照明器具を例えば700ルクスで点灯する。オフィスビルにおける照明の照度は、真上の照明器具だけではなく、近隣の照明器具からの光の照射を考慮して決定されているため、点灯領域の近隣領域30が消灯されていると、点灯領域の境界領域付近において照度不足が発生し、点灯領域にいる人に違和感を生じさせるおそれがある。このため、本実施形態では、図11のように点灯領域であるエリア1の近隣領域30も例えば700ルクスで点灯することにより、かかる問題点を解消することができる。
【0086】
以上、本発明の実施形態に照明制御システムについて説明したが、上記の実施形態は本発明の技術思想を具体化するための照明制御システムを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、各実施形態に適宜変更を加えたものや、これらを組み合わせたもの等、その他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
【符号の説明】
【0087】
10 照明コントローラ、11 PC、12 端末器A、13 端末器B、14 端末器C、15 端末器D、16 画像センサA、17 画像センサB、18 LAN、19 通信線、20 照明器具、21 端末器E、22 信号線、30 近隣領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11