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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-25
(45)【発行日】2025-04-02
(54)【発明の名称】電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20250326BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20250326BHJP
   H10H 20/00 20250101ALI20250326BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250326BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
F21S2/00 480
G09F9/00 304B
H10H20/00
F21Y115:10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023565347
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(86)【国際出願番号】 CN2022083440
(87)【国際公開番号】W WO2022227981
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2023-11-20
(31)【優先権主張番号】202110449800.1
(32)【優先日】2021-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リアオ,ジホア
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,ヤミン
(72)【発明者】
【氏名】シ,デェフゥ
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06813853(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0005585(US,A1)
【文献】特開2016-024334(JP,A)
【文献】特開2019-207956(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0237507(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0091282(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0224306(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0000849(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
F21S 2/00
H10H 20/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、バックプレーン、フラットパネル、ミニ発光ダイオード(mini-LED)ライティングパネル、及び拡散パネルを有し、前記フラットパネルが前記バックプレーンと前記mini-LEDライティングパネルとの間に位置し、前記mini-LEDライティングパネルが前記フラットパネルと前記拡散パネルとの間に位置し、前記mini-LEDライティングパネルと前記拡散パネルとの間には光混合空間が形成され、前記mini-LEDライティングパネルによって発せられた光は前記光混合空間を通って前記拡散パネルに入射し、前記電子デバイスは、第1電気接続部材及び第2電気接続部材並びに駆動モジュールを更に有し、
前記駆動モジュールは、第1電力ポートを有し、
前記mini-LEDライティングパネルは第1mini-LEDライティングパネルグループを有し、前記第1mini-LEDライティングパネルグループは第1サブmini-LEDライティングパネル及び第2サブmini-LEDライティングパネルを有し、前記第1サブmini-LEDライティングパネルは第1コネクタ及び第2コネクタを有し、前記第1コネクタは前記第1電気接続部材を通じて前記第1電力ポートへ電気的に接続され、前記第2サブmini-LEDライティングパネルは第3コネクタを有し、前記第3コネクタは前記第2電気接続部材を通じて前記第2コネクタへ電気的に接続される、
電子デバイス。
【請求項2】
前記第1サブmini-LEDライティングパネル又は前記第2サブmini-LEDライティングパネルは第4コネクタを更に有し、前記電子デバイスは第3電気接続部材を更に有し、
前記第1mini-LEDライティングパネルグループは第3サブmini-LEDライティングパネルを更に有し、前記第3サブmini-LEDライティングパネルは第5コネクタを有し、前記第5コネクタは前記第3電気接続部材を通じて前記第4コネクタへ電気的に接続される、
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記電子デバイスは、第2mini-LEDライティングパネルグループ及び第4電気接続部材を更に有し、前記駆動モジュールは第2電力ポートを更に有し、
前記第2mini-LEDライティングパネルグループは、前記第4電気接続部材を通じて前記第2電力ポートへ電気的に接続され、前記第1電力ポートは前記第2電力ポートとは異なる、
請求項1又は2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記バックプレーンは電気接続部材収容溝を有し、前記電気接続部材収容溝は前記第2電気接続部材に対応して設けられ、前記電気接続部材収容溝は前記mini-LEDライティングパネルから離れる方向に凹んでおり、前記第2電気接続部材は前記電気接続部材収容溝に収容される、
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記駆動モジュールは、前記第1サブmini-LEDライティングパネルから離れた前記バックプレーンの側に置かれ、前記バックプレーンは、前記第1コネクタに対応して設けられた第1バックプレーン貫通孔を有し、前記第1電気接続部材又は前記第1コネクタは前記第1バックプレーン貫通孔を通る、
請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記駆動モジュールは、前記第1サブmini-LEDライティングパネルから離れた前記フラットパネルの側に位置し、前記フラットパネルは、前記第1コネクタに対応して設けられた第1フラットパネル貫通孔を有し、前記第1コネクタは前記第1フラットパネル貫通孔を通る、
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記第1サブmini-LEDライティングパネルは、
m個の第1発光ユニットを有し、mは1以上の整数である発光ユニットグループと、
前記第1コネクタへ電気的に接続され、前記発光ユニットグループに対応する駆動ポート及び公衆電気信号ポートを有し、前記発光ユニットグループ内の各第1発光ユニットの一端が前記公衆電気信号ポートへ電気的に接続され、前記発光ユニットグループ内の各第1発光ユニットの他端が前記駆動ポートへ電気的に接続される駆動ユニットと
を有する、
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記フラットパネルは第2フラットパネル貫通孔を有し、前記第2フラットパネル貫通孔は、前記駆動ユニットに対応して設けられ、前記駆動ユニットは前記第2フラットパネル貫通孔を通る、
請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記バックプレーンは駆動ユニット収容溝を有し、前記駆動ユニット収容溝は、前記駆動ユニットに対応して設けられ、前記駆動ユニット収容溝は、前記第1サブmini-LEDライティングパネルから離れる方向に凹んでおり、前記駆動ユニットは前記駆動ユニット収容溝に収容される、
請求項7又は8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第1発光ユニットは、前記拡散パネルに近い前記第1サブmini-LEDライティングパネルの表面である第1ライティングパネルに配置され、前記駆動ユニットは、前記第1ライティングパネル面に対して裏面に相当する前記第1サブmini-LEDライティングパネルの第2ライティングパネルに配置され、前記第1サブmini-LEDライティングパネルは、
前記駆動ユニットに設けられている熱伝導ブロックと、
遮蔽カンと、を更に有し、
前記遮蔽カンの遮蔽空間には前記駆動ユニットが置かれ、前記遮蔽カンは前記熱伝導ブロックと接触している、
請求項7乃至9のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記第1サブmini-LEDライティングパネルは熱伝導フィルムを更に有し、
前記熱伝導フィルムの一部分は、前記遮蔽カンに貼付され、前記熱伝導フィルムの他の部分は、前記第2ライティングパネルに貼付される、
請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記熱伝導フィルムは第1部分、第2部分、及び第3部分を有し、前記第1部分は前記遮蔽カンの上面に貼付され、前記第2部分は前記第2ライティングパネルに貼付され、前記第3部分は前記第1部分と前記第2部分との間に接続され、前記第3部分は前記遮蔽カンの側面に貼付される、
請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記電子デバイスは光透過性スペーサを更に有し、前記光透過性スペーサは前記mini-LEDライティングパネルと前記拡散パネルとの間に位置し、前記光透過性スペーサは、前記拡散パネルに近い前記mini-LEDライティングパネルの表面に貼付される、
請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記光透過性スペーサは曲面を備え、前記曲面は、前記拡散パネルに近い前記光透過性スペーサの側に設けられる、
請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記光透過性スペーサは、前記mini-LEDライティングパネルの発光ユニットの夫々のサイズよりも大きいサイズを有し、少なくとも1つの発光ユニットを覆う、
請求項13又は14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記電子デバイスは拡散パネル支持体を更に有し、前記拡散パネル支持体は前記拡散パネルと接触しており、前記mini-LEDライティングパネルに近い前記拡散パネル支持体の側面は、前記mini-LEDライティングパネルの側面と間隔をあけて配置される、
請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記拡散パネル支持体は支持突起を更に有し、前記支持突起は、前記拡散パネル支持体の本体から前記mini-LEDライティングパネルに向かう方向に沿って、前記拡散パネルと接触する前記拡散パネル支持体の表面から延在する、
請求項16に記載の電子デバイス。
【請求項18】
電子デバイスであって、
バックプレーン、フラットパネル、ミニ発光ダイオード(mini-LED)ライティングパネル、及び拡散パネルを有し、前記フラットパネルが前記バックプレーンと前記mini-LEDライティングパネルとの間に位置し、前記mini-LEDライティングパネルが前記フラットパネルと前記拡散パネルとの間に位置し、前記mini-LEDライティングパネルと前記拡散パネルとの間には光混合空間が形成され、前記mini-LEDライティングパネルによって発せられた光は前記光混合空間を通って前記拡散パネルに入射し、
前記電子デバイスは光透過性スペーサを更に有し、前記光透過性スペーサは前記mini-LEDライティングパネルと前記拡散パネルとの間に位置し、前記光透過性スペーサは前記mini-LEDライティングパネルに貼付される、
電子デバイス。
【請求項19】
前記光透過性スペーサは曲面を備え、前記曲面は、前記拡散パネルに近い前記光透過性スペーサの側に設けられる、
請求項18に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記光透過性スペーサは、前記mini-LEDライティングパネルの発光ユニットの夫々のサイズよりも大きいサイズを有し、少なくとも1つの発光ユニットを覆う、
請求項18又は19に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電子デバイスの分野に、より具体的には、電子デバイスに関係がある。
【背景技術】
【0002】
現在の電子デバイス(例えば、大型スクリーンデバイス)は、軽量及び薄型に向かって発展している。電子デバイスはミニ発光ダイオード(mini-light-emitting diode,mini-LED)ライティングパネルを含むことがある。mini-LEDテクノロジは光学距離を縮めることができ、更には、電子デバイスの全体の厚さを薄くすることができる。mini-LEDライティングパネルは数千の発光ユニットを含むことがある。mini-LEDライティングパネルを電子デバイスに導入することで、冗長なケーブル布線や複雑な発光駆動などの問題が発生する場合がある。
【発明の概要】
【0003】
本願は、新しい電子デバイスを提供する。電子デバイスは、軽さ及び薄さを特徴とし得る。電子デバイス内のケーブル布線は比較的に簡単であり得る。本願の解決法は、電子デバイスがmini-LEDライティングパネルの発光ユニットを柔軟に駆動するのに有益である。
【0004】
第1の態様に従って、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、バックプレーン、フラットパネル、ミニ発光ダイオードmini-LEDライティングパネル、及び拡散パネルを含む。フラットパネルは、バックプレーンとmini-LEDライティングパネルとの間に位置する。mini-LEDライティングパネルは、フラットパネルと拡散パネルとの間に位置する。mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間には、光混合空間が形成される。mini-LEDライティングパネルによって発せられた光は、光混合空間を通って拡散パネルに入射する。電子デバイスは、第1電気接続部材及び第2電気接続部材並びに駆動モジュールを更に含む。
【0005】
駆動モジュールは、第1電力ポートを含む。
【0006】
mini-LEDライティングパネルは、第1mini-LEDライティングパネルグループを含む。第1mini-LEDライティングパネルグループは、第1サブmini-LEDライティングパネル及び第2サブmini-LEDライティングパネルを含む。第1サブmini-LEDライティングパネルは、第1コネクタ及び第2コネクタを含む。第1コネクタは、第1電気接続部材を通じて第1電力ポートへ電気的に接続される。第2サブmini-LEDライティングパネルは、第3コネクタを含む。第3コネクタは、第2電気接続部材を通じて第2コネクタへ電気的に接続される。
【0007】
本願において、mini-LEDライティングパネルの光混合距離は、例えば1mm内に、あるいは、より小さい光混合距離に、短縮され得る。狭い光混合空間において、駆動モジュールは第1サブmini-LEDライティングパネルへ電気的に接続され、第1サブmini-LEDライティングパネルは第2サブmini-LEDライティングパネルへ電気的に接続されてもよく、それにより、駆動モジュールの1つの電力ポートは少なくとも2つのサブmini-LEDライティングパネルに対応し得る。これにより、駆動モジュールの電力ポートの数を減らすことができる。
【0008】
2つの隣接したサブmini-LEDライティングパネルは、駆動モジュールから離れている第2サブmini-LEDライティングパネルが、駆動モジュールに近い第1サブmini-LEDライティングパネルを介して駆動モジュールの電気信号を取得し得るように、電気的に接続されてよい。これにより、第2サブmini-LEDライティングパネルと駆動モジュールとの間のケーブル布線の長さを減らすことができ、更には、電子デバイスのケーブル布線の複雑さを減らすことができる。
【0009】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1サブmini-LEDライティングパネル又は第2サブmini-LEDライティングパネルは、第4コネクタを更に含み、電子デバイスは、第3電気接続部材を更に含む。
【0010】
第1mini-LEDライティングパネルグループは、第3サブmini-LEDライティングパネルを更に含む。第3サブmini-LEDライティングパネルは、第5コネクタを含む。第5コネクタは、第3電気接続部材を通じて第4コネクタへ電気的に接続される。
【0011】
本願において、複数のサブmini-LEDライティングパネルは、互いに直列に又は並列に接続されてよい。これにより、駆動モジュールへ直接接続されるサブmini-LEDライティングパネルの数を減らすことができ、更には、駆動モジュールのポートの数を減らし、配置及びケーブル布線を容易にすることなどができる。
【0012】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、電子デバイスは、第2mini-LEDライティングパネルグループ及び第4電気接続部材を更に含む。駆動モジュールは、第2電力ポートを更に含む。
【0013】
第2mini-LEDライティングパネルグループは、第4電気接続部材を通じて第2電力ポートへ電気的に接続される。第1電力ポートは第2電力ポートとは異なる。
【0014】
本願において、1つの電力ポートは、サブmini-LEDライティングパネルのグループを対応して制御するように、1つのmini-LEDライティングパネルグループに対応してよい。これにより、複数のサブmini-LEDライティングパネルのグループ制御を実施することができる。
【0015】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、バックプレーンは、電気接続部材収容溝を含む。電気接続部材収容溝は、第2電気接続部材に対応して設けられる。電気接続部材収容溝は、mini-LEDライティングパネルから離れる方向に凹んでいる。第2電気接続部材は、電気接続部材収容溝に収容される。
【0016】
本願において、第2電気接続部材のほとんどの領域は、フラットパネルとバックプレーンとの間に位置している。第2電気接続部材が可能な限りフラットパネルの平坦性を低下させないように、第2電気接続部材を収容するための電気接続部材収容溝はバックプレーンに設けられる。
【0017】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、駆動モジュールは、第1サブmini-LEDライティングパネルから離れたバックプレーンの側に置かれる。バックプレーンは、第1コネクタに対応して設けられた第1バックプレーン貫通孔を含む。第1電気接続部材又は第1コネクタは、第1バックプレーン貫通孔を通る。
【0018】
本願において、駆動モジュールは、mini-LEDライティングパネルから離れたバックプレーンの側に置かれるので、バックプレーン、フラットパネル、及び第1サブmini-LEDライティングパネルが取り付けられる場合に、組立担当者又はロボットアームは、第1コネクタに対応するバックプレーン貫通孔を介して、第1電気接続部材と第1コネクタとの間の電気接続を実装することができる。
【0019】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、駆動モジュールは、第1サブmini-LEDライティングパネルから離れたフラットパネルの側に位置する。フラットパネルは、第1コネクタに対応して設けられた第1フラットパネル貫通孔を含む。第1コネクタは、第1フラットパネル貫通孔を通る。
【0020】
本願において、駆動モジュールは、mini-LEDライティングパネルから離れたバックプレーンの側に置かれるので、バックプレーン、フラットパネル、及び第1サブmini-LEDライティングパネルが取り付けられる場合に、組立担当者又はロボットアームは、第1コネクタに対応するフラットパネル貫通孔を介して、第1電気接続部材と第1コネクタとの間の電気接続を実装することができる。
【0021】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1サブmini-LEDライティングパネルは、
m個の第1発光ユニットを含み、mは1以上の整数である発光ユニットグループと、
第1コネクタへ電気的に接続される駆動ユニットと
を含む。駆動ユニットは、発光ユニットグループに対応する駆動ポート及び公衆電気信号ポートを含む。発光ユニットグループ内の各第1発光ユニットの一端は、公衆電気信号ポートへ電気的に接続され、発光ユニットグループ内の各第1発光ユニットの他端は、駆動ポートへ電気的に接続される。
【0022】
本願において、発光ユニットグループを個別的に制御する駆動回路が提供される。これは、電子デバイスが単一の発光ユニットグループを個別的に制御するのに有益であるから、mini-LEDライティングパネルは、複数の表示ゾーン、例えば数千の表示ゾーンに分割でき、それによって、mini-LEDライティングパネルの駆動及び制御の柔軟性を改善する。
【0023】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、フラットパネルは、第2フラットパネル貫通孔を含む。第2フラットパネル貫通孔は、駆動ユニットに対応して設けられる。駆動ユニット)は、第2フラットパネル貫通孔を通る。
【0024】
本願において、駆動ユニットは、フラットパネル上の貫通孔を通るので、第1サブmini-LEDライティングパネルの背面の突起は、第1サブmini-LEDライティングパネルのためのフラットパネルの平坦度サポートに影響を与えない。
【0025】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、バックプレーンは、駆動ユニット収容溝を含む。駆動ユニット収容溝は、駆動ユニットに対応して設けられる。駆動ユニット収容溝は、第1サブmini-LEDライティングパネルから離れる方向に凹んでいる。駆動ユニットは、駆動ユニット収容溝に収容される。
【0026】
本願において、駆動ユニット収容溝は、サブmini-LEDライティングパネルの駆動ユニットを避け、バックプレーンと駆動ユニットとの間の衝突のリスクを減らすよう構成されてよい。更に、駆動ユニット収容溝の底部及び側壁は、駆動ユニットを塞いで覆うことができる。これにより、駆動ユニットを機械的に保護することができる。駆動ユニットは、電磁信号干渉に比較的に敏感であり得る。駆動ユニット収容溝は、駆動ユニットの電磁両立性(electromagnetic compatibility,EMC)リスクを減らすよう、駆動ユニットの電磁遮蔽機能を更に提供し得る。
【0027】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1発光ユニットは、第1サブmini-LEDライティングパネルの第1ライティングパネル端面に配置される。駆動ユニットは、第1サブmini-LEDライティングパネルの第2ライティングパネル端面に配置される。第1サブmini-LEDライティングパネルは、
駆動ユニットに設けられている熱伝導ブロックと、
遮蔽カンと、を更に含み、
遮蔽カンの遮蔽空間には駆動ユニットが置かれ、遮蔽カンは熱伝導ブロックと接触することができる。
【0028】
本願において、遮蔽カンは熱伝導ブロックに貼付され、それにより、駆動ユニットの遮蔽機能を実装することができ、駆動ユニットのEMC性能を改善することができ、更には、熱伝導ブロックの熱を伝えることができる。駆動ユニットによって発生した熱は、複数のコンポーネントに伝えられ得る。これにより、駆動ユニットの過熱を低減できる。
【0029】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1サブmini-LEDライティングパネルは、熱伝導フィルムを更に含み、
熱伝導フィルムの一部分は、遮蔽カンに貼付され、熱伝導フィルムの他の部分は、第2ライティングパネル端面に貼付される。
【0030】
本願において、駆動ユニットは、作動中に熱を発生させることがあり、つまり、放熱問題がある可能性がある。駆動ユニットによって発生した熱を熱伝導フィルムにより可能な限り遠くに伝えることにより、駆動ユニットの放熱効果を向上させることができる。
【0031】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、熱伝導フィルムは、第1部分、第2部分、及び第3部分を含む。第1部分は、遮蔽カンの上面に貼付され、第2部分は、第2ライティングパネル端面に貼付され、第3部分は、第1部分と第2部分との間に接続され、第3部分は、遮蔽カンの側面に貼付される。
【0032】
本願において、熱伝導フィルムは特定の柔らかさを有し得る。熱伝導フィルムが遮蔽フレームの全周を覆うことができる場合に、熱伝導フィルムにはしわが生じる場合がある。熱伝導フィルムによって遮蔽フレームの側面の一部分のみを覆うことにより、熱伝導フィルムにしわが生じる可能性を減らし、また、熱伝導フィルムと遮蔽カンとの間の結合性能及び熱伝導フィルムと第2ライティングパネル端面との間の結合性能を向上させることができる。
【0033】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、電子デバイスは、光透過性スペーサを更に含み、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間に位置し、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルの表面に貼付される。
【0034】
本願において、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間の間隔を制御するためのものであることができる。mini-LEDライティングパネルの表面に光透過性スペーサを置くことで、mini-LEDライティングパネルの表面に穴を開けることを防ぐことができ、それにより、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルでの発光ユニットの配置に影響を及ぼさず、mini-LEDライティングパネルの表示均一性を改善する。
【0035】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、光透過性スペーサは曲面を備え、曲面は、拡散パネルに近い光透過性スペーサの側に設けられる。
【0036】
本願において、拡散パネルは、光透過性スペーサに固定して接続されなくてもよい。電子デバイスを輸送する過程で、拡散パネルは光透過性スペーサとぶつかる可能性がある。光透過性スペーサの構造は曲面を備え、光透過性スペーサは少量の角部及び直線エッジを有する。これにより、光透過性スペーサの拡散パネルへの衝突ダメージを軽減することができる。
【0037】
任意に、光透過性スペーサの厚さは、光混合距離と同じである。
【0038】
本願において、単一の光透過性スペーサを設けることは、mini-LEDライティングパネルの光混合距離を正確に制御することができる。他の例では、光混合方向に複数の光透過性スペーサを設けることは、mini-LEDライティングパネルの光混合距離を柔軟に制御することができる。例えば、mini-LEDライティングパネルの中央領域に位置している光透過性スペーサの厚さは、mini-LEDライティングパネルの端部領域に位置している光透過性スペーサの厚さと異なってもよい。
【0039】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルの発光ユニットを覆う。
【0040】
本願において、光透過性スペーサはmini-LEDライティングパネルの発光ユニットに配置され、それにより、光透過性スペーサが位置する領域内の発光ユニットの配置方法は基本的に影響を及ぼされ得ない。
【0041】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、電子デバイスは、拡散パネル支持体を更に含み、拡散パネル支持体は、拡散パネルと接触しており、mini-LEDライティングパネルに近い拡散パネル支持体の側面は、mini-LEDライティングパネルの側面と間隔をあけて配置される。
【0042】
本願において、拡散パネル支持体は、拡散パネルのサイズ、位置などが変化する場合に、mini-LEDライティングパネルの端部領域から発せられた光による光混合処理が近似的に同じであるか又は基本的に不変であるように設けられ、それによって、ユーザが光混合効果の違いを感知するのを防ぐ。
【0043】
拡散パネルは、熱膨張及び冷間収縮の複数の熱サイクルに耐える可能性がある。拡散パネルの膨張及び収縮が比較的明らかである場合に、拡散パネルは、拡散パネル支持体から少なくとも部分的に取り外されて、光混合効果に影響を及ぼすことがある。拡散パネル支持体及びmini-LEDライティングパネルは間隔をあけて配置されるので、拡散パネル支持体の内壁での光の反射は低減され、mini-LEDライティングパネルの端部領域から発せられた光に対する拡散パネル支持体の影響を和らげる。
【0044】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、拡散パネル支持体は、支持突起を更に含み、支持突起は、拡散パネル支持体の本体からmini-LEDライティングパネルまで延在する。
【0045】
支持突起は、拡散パネル支持体と拡散パネルとの間の接触面積を増やすのに役立ち得る。拡散パネル支持体に支持突起を設けることで、拡散パネルが拡散パネル支持体から離れる可能性を小さくでき、更には、拡散パネルが比較的小さいサイズを有することができるようにし、それによって、電子デバイスのスクリーン比、軽さ及び薄さ性能、などを改善する。
【0046】
第2の態様に従って、電子デバイスが提供される。電子デバイスは、バックプレーン、フラットパネル、ミニ発光ダイオードmini-LEDライティングパネル、及び拡散パネルを含む。フラットパネルは、バックプレーンとmini-LEDライティングパネルとの間に位置する。mini-LEDライティングパネルは、フラットパネルと拡散パネルとの間に位置する。mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間には、光混合空間が形成される。mini-LEDライティングパネルによって発せられた光は、光混合空間を通って拡散パネルに入射する。
【0047】
電子デバイスは、光透過性スペーサを更に含み、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間に位置し、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルに貼付される。
【0048】
本願において、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルと拡散パネルとの間の間隔を制御するためのものであることができる。mini-LEDライティングパネルの表面に光透過性スペーサを配置することで、mini-LEDライティングパネルの表面に穴を開けることを防ぐことができ、それにより、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネル上の発光ユニットの配置に影響を及ぼさず、mini-LEDライティングパネルの表示均一性を改善する。
【0049】
拡散パネルに近い光透過性スペーサの側には丸い角が設けられ、光透過性スペーサは少量の角及び直線エッジを有する。これにより、光透過性スペーサと拡散パネルとの間の衝突を減らすことができる。拡散パネルは、熱膨張及び冷間収縮に耐える可能性があるので、拡散パネルは、光透過性スペーサに固定して接続されなくてもよい。電子デバイスを輸送する過程で、拡散パネルは光透過性スペーサとぶつかる可能性がある。光透過性スペーサの構造は丸い角を備え、光透過性スペーサは少量の角部及び直線エッジを有する。これにより、光透過性スペーサの拡散パネルへの衝突ダメージを軽減することができる。
【0050】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、光透過性スペーサは曲面を備え、曲面は、拡散パネルに近い光透過性スペーサの側に設けられる。
【0051】
本願において、拡散パネルは、光透過性スペーサに固定して接続されなくてもよい。電子デバイスを輸送する過程で、拡散パネルは光透過性スペーサとぶつかる可能性がある。光透過性スペーサの構造は曲面を備え、光透過性スペーサは少量の角部及び直線エッジを有する。これにより、光透過性スペーサの拡散パネルへの衝突ダメージを軽減することができる。
【0052】
任意に、光透過性スペーサの厚さは、光混合距離と同じである。
【0053】
本願において、単一の光透過性スペーサを設けることは、mini-LEDライティングパネルの光混合距離を正確に制御することができる。他の例では、光混合方向に複数の光透過性スペーサを設けることは、mini-LEDライティングパネルの光混合距離を柔軟に制御することができる。例えば、mini-LEDライティングパネルの中央領域に位置している光透過性スペーサの厚さは、mini-LEDライティングパネルの端部領域に位置している光透過性スペーサの厚さと異なってもよい。
【0054】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、光透過性スペーサは、mini-LEDライティングパネルの発光ユニットを覆う。
【0055】
本願において、光透過性スペーサはmini-LEDライティングパネルの発光ユニットに配置され、それにより、光透過性スペーサが位置する領域内の発光ユニットの配置方法は基本的に影響を及ぼされ得ない。
【0056】
第3の態様に従って、発光ユニットを制御する方法が提供される。方法は電子デバイスに適用され、電子デバイスはmini-LEDライティングパネルを含み、mini-LEDライティングパネルは、
m個の発光ユニットを含み、mは1以上の整数である発光ユニットグループと、
発光ユニットグループに対応する駆動ポート及び公衆電気信号ポートを含む駆動ユニットと、を含む。発光ユニットグループ内の各発光ユニットの一端は、公衆電気信号ポートへ電気的に接続され、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの他端は、駆動ポートへ電気的に接続される。
【0057】
方法は、公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態を制御することを含む。
【0058】
本願において、発光ユニットグループを個別的に制御する駆動回路及び駆動回路のための制御方法が提供される。駆動回路及び制御方法は、電子デバイスが単一の発光ユニットグループを個別的に制御するのに有益であるから、mini-LEDライティングパネルは、複数の表示ゾーン、例えば数千の表示ゾーンに分割でき、それによって、mini-LEDライティングパネルの駆動及び制御の柔軟性を改善する。
【0059】
例において、m個の発光ユニットは直列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差を第1プリセット電圧よりも高く制御することによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットをオンすることを含む。第1プリセット電圧は、m×V1に等しいか又はそれよりも高く、V1は、発光ユニットの動作電圧である。
【0060】
例において、m個の発光ユニットは直列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差を第2プリセット電圧よりも低く制御することによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットをオフすることを含む。第2プリセット電圧は、m×V1に等しいか又はそれよりも低く、V1は、発光ユニットの動作電圧である。
【0061】
例において、m個の発光ユニットは直列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差をm×V2だけ上げることによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの負荷電圧をV2だけ上げることを含む。
【0062】
例において、m個の発光ユニットは直列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差をm×V3だけ下げることによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの負荷電圧をV3だけ下げることを含む。
【0063】
例において、m個の発光ユニットは並列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差を第1プリセット電圧よりも高く制御することによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットをオンすることを含む。第1プリセット電圧は、V1に等しいか又はそれよりも高く、V1は、発光ユニットの動作電圧である。
【0064】
例において、m個の発光ユニットは並列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差を第2プリセット電圧よりも低く制御することによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットをオフすることを含む。第2プリセット電圧は、V1に等しいか又はそれよりも低く、V1は、発光ユニットの動作電圧である。
【0065】
例において、m個の発光ユニットは並列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差をV2だけ上げることによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの負荷電圧をV2だけ上げることを含む。
【0066】
例において、m個の発光ユニットは並列に接続される。公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態の明るさ状態を制御することは、
電圧差をV3だけ下げることによって、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの負荷電圧をV3だけ下げることを含む。
【0067】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実施において、発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態を制御する前に、方法は、
画像の、発光ユニットグループに対応する画像ブロックを決定することを更に含み、画像ブロックは少なくとも1つのピクセルを含む。
【0068】
発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態を制御することは、
少なくとも1つのピクセルのピクセル値に基づいて発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態を制御することを含む。
【0069】
本願において、mini-LEDライティングパネルは複数の発光ユニットグループに分割され得るので、ターゲット画像は、mini-LEDライティングパネルの複数の発光ユニットグループに基づいて分割され、それにより、mini-LEDライティングパネルの発光ユニットグループはターゲット画像の画像ブロックと関連付けられて、ターゲット画像のスタイル、シナリオ、などにより適するようmini-LEDライティングパネルの制御を助けることができる。
【0070】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実施において、少なくとも1つのピクセルのピクセル値に基づいて発光ユニットグループ内の各発光ユニットの明るさ状態を制御することは、
少なくとも1つのピクセルのピクセル値が黒色に対応しているときに、発光ユニットグループ内の各発光ユニットをオフすることを含む。
【0071】
本願において、特定のエリアの黒色画像ブロックがターゲット画像に現れる場合に、対応する発光ユニットはオフされ得る。これにより、mini-LEDライティングパネルのエネルギ消費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1】本願の実施形態に係る電子デバイスの構造の模式図である。
図2】本願の実施形態に係るスクリーンアセンブリの分解図である。
図3】本願の実施形態に係る電子デバイスの構造の模式図である。
図4】本願の実施形態に係る他の電子デバイスの構造の模式図である。
図5】本願の実施形態に係るmini-LEDライティングパネルの正面の構造の模式図である。
図6】本願の実施形態に係るmini-LEDライティングパネルの背面の構造の模式図である。
図7】本願の実施形態に係るmini-LEDライティングパネルの駆動回路の構造の模式図である。
図8】本願の実施形態に係るmini-LEDライティングパネルの部分断面図である。
図9】本願の実施形態に係る熱伝導フィルムの構造の模式図である。
図10】本願の実施形態に係るmini-LEDライティングパネルの駆動回路の構造の模式図である。
図11】本願の実施形態に係るバックプレーンの背面の構造の模式図である。
図12】本願の実施形態に係る他のmini-LEDライティングパネルの駆動回路の構造の模式図である。
図13】本願の実施形態に係る他のmini-LEDライティングパネルの駆動回路の構造の模式図である。
図14】本願の実施形態に係るバックプレーンの正面の構造の模式図である。
図15】本願の実施形態に係る他のバックプレーンの正面の構造の模式図である。
図16】本願の実施形態に係るフラットパネルの正面の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
以下は、添付の図面を参照して本願の技術的解決法について記載する。
【0074】
図1は、本願の実施形態に係る電子デバイスの構造の模式図である。
【0075】
電子デバイス100は、表示スクリーン、テレビ(例えば、スマートスクリーン)、ラップトップ、タブレット、車載デバイス、などのような大画面電子デバイスであってよい。任意に、いくつかのシナリオでは、電子デバイス100は、携帯電話、電子リーダー、又はウェアラブルデバイスなどのデバイスであってもよい。図1に示される実施形態では、電子デバイス100がテレビである例が記載のために使用されている。
【0076】
電子デバイス100は、筐体110及びスクリーンアセンブリ200を含み得る。
【0077】
筐体110は、フレーム及びリアカバーを含み得る。フレームは、リアカバーの外周の周りに配置され得る。筐体110は、例えば、電子デバイス100のミドルフレームを含んでもよい。例において、電子デバイス100のミドルフレームは、フレームの内周に収められ得る。他の例では、電子デバイス100のミドルフレームは、筐体110のフレームとして使用されてもよい。
【0078】
スクリーンアセンブリ200は、電子デバイス100に表示機能をもたらすアセンブリであってよい。ユーザは、画像及び映像などのメディアリソースを楽しむためにスクリーンアセンブリ200を見ることができる。スクリーンアセンブリ200は、筐体110に取り付けられ得る。スクリーンアセンブリ200の周縁は、フレームの内縁に接し得る。フレームは、筐体110にスクリーンアセンブリ200を固定し得る。スクリーンアセンブリ200及びリアカバーは、フレームの両側に別々に取り付けられ得るので、筐体110は、電子デバイスの内部のコンポーネント、特に、スクリーンアセンブリ200上のコンポーネントとなり、機械的な保護機能を提供することができる。例えば、スクリーンアセンブリ200は、電子デバイス100のミドルフレームに固定されてもよい。
【0079】
電子デバイス100は、制御モジュールを更に含み得る。制御モジュールの具体的な実施は、例えば、プロセッサ、コネクタ、駆動ボード、集積回路、チップ、などであってよい。制御モジュールは、例えば、スクリーンアセンブリ200上で、構成されてよく、制御モジュールは、筐体110に収容され得る。例において、制御モジュールは、少なくとも1つの通信インターフェース、バス、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのメモリを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェース、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのメモリは、バスを通じて互いに通信し得る。少なくとも1つの通信インターフェースは、信号を受信及び送信するよう構成され得る。例えば、スクリーンアセンブリ200の発光ユニットは、1つの通信インターフェースへ接続されてよく、それにより、制御モジュールは、発光するよう発光ユニットをトリガし得る。少なくとも1つのメモリは、アプリケーションプログラムコードを記憶するよう構成される。アプリケーションプログラムコードは、例えば、発光するよう又は発光しないよう発光ユニットを制御するためのコードを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、前述のアプリケーションプログラムコードを実行して発光ユニットを制御するよう構成され得る。本願において、「少なくとも1つ」は、例えば、「1つ以上」を含む。
【0080】
図2から図4を参照して、以下は、本願の実施形態で提供されるスクリーンアセンブリ200について記載する。図2は、スクリーンアセンブリ200の分解図である。図3は、本願の実施形態に係るスクリーンアセンブリ200の構造の模式図である。図4は、本願の実施形態に係る他のスクリーンアセンブリ200の構造の模式図である。
【0081】
スクリーンアセンブリ200は、スタックされているバックプレーン210、フラットパネル220、mini-LEDライティングパネル230、拡散パネル240、及び光学フィルム250などのコンポーネントを含み得る。
【0082】
バックプレーン210は、電子デバイス100を支持することや、電子デバイス100の電子部品のための機械的な保護を提供することなどの機能を有し得る。バックプレーン210は、機械強度の要件を満たし、支持効果が得られる材質から成ることができる。例えば、バックプレーン210は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、亜鉛合金、チタニウム合金、などの金属材料から成ることができる。他の例として、バックプレーン210は、レジンなその非金属材料であってもよい。
【0083】
バックプレーン210は、第1バックプレーン端面及び第2バックプレーン端面を含み得る。第1バックプレーン端面はmini-LEDライティングパネル230に近く、第2バックプレーン端面はmini-LEDライティングパネルから遠い。ユーザにとって、第1バックプレーン端面は電子デバイス100の正面に対応することになり、第2バックプレーン端面は電子デバイス100の背面に対応することになる。電子デバイス100の正面は、ユーザが電子デバイス100を使用するときにしばしば観察される電子デバイス100の側であってよい。電子デバイス100の背面は、電子デバイス100の正面に対応して設けられ得る。電子デバイス100の背面は、ユーザが電子デバイス100を使用するときにめったに観察されない電子デバイス100の側であってよい。例えば、電子デバイス100はテレビであってよく、スクリーンアセンブリが取り付けられているテレビの側がテレビの正面になり、リアカバーが取り付けられているテレビの側がテレビの背面になる。第1バックプレーン端面は電子デバイス100の正面に対応し、これは、ユーザが電子デバイス100の正面を観察する方向に沿ってバックプレーン210が観察されるときに第1バックプレーン端面が観察され得ることを示すことができる。第2バックプレーン端面は電子デバイス100の背面に対応し、これは、ユーザが電子デバイス100の背面を観察する方向に沿ってバックプレーン210が観察されるときに第2バックプレーン端面が観察され得ることを示すことができる。記載を容易にするために、第1バックプレーン端面はバックプレーン210の正面と呼ばれることがあり、第2バックプレーン端面はバックプレーン210の背面と呼ばれることがある。
【0084】
可能な例において、第1バックプレーン端面は、筐体110のリアカバーに固定されてよい。例えば、第1バックプレーン端面は、ネジ、両面接着剤、又は発泡体などの機械的な接続部材を介して筐体110のリアカバーに固定され得る。他の可能な例では、第1バックプレーン端面は、例えば、筐体110のリアカバーとして機能してもよい。
【0085】
フラットパネル220は、mini-LEDライティングパネル230とバックプレーン210との間に位置してよい。フラットパネル220は、mini-LEDライティングパネル230の平坦性を維持又は確保するために、mini-LEDライティングパネル230を支持するためのものであってよい。フラットパネル220は、剛性を持った導電材料から成ってよい。例えば、フラットパネル220はアルミニウム板であってよい。図3及び図4に示されるように、フラットパネル220は、例えば、両面接着剤281及び発泡体282などの機械的な接続部材を介して、バックプレーン210に固定され得る。
【0086】
起こり得るシナリオにおいて、電子デバイス100の輸送過程で、電子デバイス100は衝突、落下などする可能性がある。この場合に、電子デバイス100は、一定程度の外力に耐えることになる。バックプレーン210は、外力に抵抗するよう相応して変形することができる。mini-LEDライティングパネル230がバックプレーン210に直接固定されている場合に、mini-LEDライティングパネル230は、バックプレーンとともに比較的明らかに変形する可能性がある。上記の場合を回避するためには、電子デバイス100の輸送難易度は高くなる。バックプレーン210の明らかな変形は、mini-LEDライティングパネル230の表示効果を害する可能性がある。例えば、mini-LEDライティングパネル230の異なる領域の光混合距離は異なるので、不均一な明るさ及び影などの表示問題が電子デバイス100で起こる可能性がある。
【0087】
フラットパネル220は、バックプレーン210とmini-LEDライティングパネル230との間に置かれ、それにより、フラットパネル220は、変形に関してmini-LEDライティングパネル230とバックプレーン210との間の移行効果を取り去り得る。フラットパネル220の変形は、バックプレーン210の変形よりも小さいので、mini-LEDライティングパネル230の変形は減ることになる。言い換えれば、バックプレーン210が比較的明らかに変形するとき、mini-LEDライティングパネル230の変形は、可能な限り小さく、又は可能な限り目立たなくなる。
【0088】
mini-LEDライティングパネル230は、バックプレーン210から離れたフラットパネル220の側に位置し得る。図3及び図4に示されるように、例えば、mini-LEDライティングパネル230は、熱伝導性接着剤283などの機械的な接続部材を介してフラットパネル220に固定されてよい。熱伝導性接着剤283は、mini-LEDライティングパネル230によって発生した熱を伝えるのを助けて、mini-LEDライティングパネル230の過熱可能性を下げることができる。
【0089】
拡散パネル240は、バックプレーン210から離れたmini-LEDライティングパネル230の側に位置し得る。mini-LEDライティングパネル230によって発せられた光は、拡散パネル240を通って、電子デバイス100から入ることができる。拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間には、光混合空間241が形成され得る。拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔は、光混合距離と呼ばれる。
【0090】
図3及び図4に示される例で、スクリーンアセンブリ200は光透過性スペーサ260を含んでもよい。光透過性スペーサ260はmini-LEDライティングパネル230に配置されてよく、mini-LEDライティングパネル230と拡散パネル240との間に位置する。光透過性スペーサ260は、mini-LEDライティングパネル230によって発せられた光が光混合空間241を通過した後に拡散パネル240に入射し得ることを確かにするために、拡散パネル240からmini-LEDライティングパネル230を離すためのものであることができる。光透過性スペーサ260の厚さは、例えば、光混合距離に等しいか又はおおよそ等しくてよい。
【0091】
光学フィルム250は、mini-LEDライティングパネル230からの光の周波数を変化させ得る。光学フィルム250は量子ドットを含んでもよい。例えば、mini-LEDライティングパネル230は、高エネルギの青色光を発し得る。青色光は、光学フィルム250にカプセル化されている量子ドットを刺激し得るので、量子ドットは、mini-LEDライティングパネル230によって発せられた青色光を白色光に変換し得る(量子ドットはナノスケールの半導体であってよく、量子ドットに印加された特定の電界又は軽い圧力により、量子ドットは特定の周波数を持った光を発し得る)。量子ドットは、例えば、化学コーティング又は蛍光体中に、形成されてよい。可能な例において、光学フィルム250から発せられた光は、例えば、液晶パネルに入ってもよい。液晶パネルは、液晶層及び光フィルタ層を含み得る。液晶層にある液晶は、液晶ユニットを通過する白色光の光強度を制御するように、液晶ユニットをオン又はオフされるよう制御し得る。液晶ユニットがオンされると、液晶ユニットを通過した白色光はフィルタ層を照射することができる。光フィルタ層は赤色光フィルタ、緑色光フィルタ、及び青色光フィルタを含み得る。赤色光フィルタは、白色光を赤色光に変換するためのものであることができる。緑色光フィルタは、白色光を緑色光に変換するためのものであることができる。青色光フィルタは、白色光を青色光に変換するためのものであることができる。このようにして、電子デバイス100は、カラーパターンを表示するために、複数の色の光を発するよう制御され得る。
【0092】
他の例では、拡散パネル240が量子ドットを含んでもよく、それにより、拡散パネル240は、mini-LEDライティングパネル230からの光の周波数を変化させ得る。いくつかの実施形態で、図3に示される拡散パネル240及び光学フィルム250は一体的に形成されてもよい。
【0093】
mini-LEDライティングパネル230によって発せられた光は、例えば、光混合処理のみの後で、他の光学処理なしで、拡散パネル240に直接入射することができる。言い換えれば、いくつかの起こり得るシナリオにおいて、mini-LEDライティングパネル230の発光ユニットに量子ドットは構成されなくてもよい。これは、mini-LEDライティングパネル230の構造複雑性を減らすことができ、mini-LEDライティングパネル230に比較的に密に発光ユニットを配置することができる。例えば、蛍光体のサイズは、一般に、mini-LEDライティングパネル230の発光ユニットのサイズよりも大きい。mini-LEDライティングパネル230に蛍光体をパッケージ化することで、発光ユニットを密に配置することができなくなる。
【0094】
任意に、図2及び図3に示されるように、スクリーンアセンブリ200は、例えば、拡散パネル支持体270を更に含んでもよい。図2に示されるように、拡散パネル支持体270は、長方形フレーム形状を成してよい。図2の部分拡大図を参照されたい。拡散パネル支持体270は、例えば、4本の支柱272を含み得る。一例では、4本の支柱272を頭から尾まで接続して、長方形の拡散パネル支持体270を形成することができる。mini-LEDライティングパネル230に近い拡散パネル支持体270の側面は、間隔をあけてmini-LEDライティングパネル230の側面と平行して設けられ得る。mini-LEDライティングパネル230に近い拡散パネル支持体270の側面とmini-LEDライティングパネル230の側面との間の間隔は間隔aである、と仮定される。以下図10に示されるように、mini-LEDライティングパネル230は複数のサブmini-LEDライティングパネル2300を含み得る。拡散パネル支持体270に近接したサブmini-LEDライティングパネル2300は、mini-LEDライティングパネル230の外周に位置するサブmini-LEDライティングパネル2300、例えば、サブmini-LEDライティングパネル2303、サブmini-LEDライティングパネル2304、又はサブmini-LEDライティングパネル2306であってよい。
【0095】
間隔aを設定するために考慮され得る因子には、例えば、バックプレーン及びライティングパネルなどのコンポーネントの寸法公差及び組立公差が含まれ得る。
【0096】
拡散パネル支持体270の熱拡散係数はmini-LEDライティングパネル230の熱拡散係数と異なるので、温度が変化する場合に、拡散パネル支持体270とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔aも変化する可能性がある。間隔aを適切にセットすることで、拡散パネル支持体270の側面が温度変化シナリオでmini-LEDライティングパネル230と接触する可能性を減らすことができる。
【0097】
拡散パネル支持体270とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔aが過度に小さい場合、mini-LEDライティングパネル230の端部領域から発せられる光は、拡散パネル支持体270の内壁を照射する可能性があり、内壁で反射される。これは、mini-LEDライティングパネル230の端部領域の視覚効果に影響を及ぼす場合がある。mini-LEDライティングパネル230の中央領域の周りでは、拡散パネル支持体270に類似した障害物は存在しない。拡散パネル支持体270によって反射されるmini-LEDライティングパネル230からの光の強さが過度に高い場合、mini-LEDライティングパネル230の中央領域及び端部領域の表示効果は大きく異なることになる。間隔aを適切にセットすることで、mini-LEDライティングパネル230の中央領域及び端部領域の表示効果を(ほぼ)同じにすることができる。代替的に、間隔aを適切にセットすることで、少なくともユーザに、mini-LEDライティングパネル230の中央領域及び端部領域の表示効果の違いを(ほとんど)気づかせないようにすることができる。言い換えれば、拡散パネル支持体270によって反射されるmini-LEDライティングパネル230からの光の強さが、間隔aをセットするために考慮されてもよい。間隔aが適切であるとき、拡散パネル支持体270によって反射されるmini-LEDライティングパネル230からの光の強さは、前もってセットされた光の強さよりも低くなり得る。
【0098】
拡散パネル支持体270は、拡散パネル240の端部領域を支持するためのものであってよい。言い換えれば、拡散パネル240の端部領域は、拡散パネル支持体270と接触し得る。拡散パネル支持体270は、拡散パネル240の端部領域がmini-LEDライティングパネル230から間隔をあけられることを可能にし得る。
【0099】
例において、例えば、拡散パネル支持体270の第2支持端面は、両面接着剤284を介してバックプレーン210の上に設けられてもよい。拡散パネル支持体270の厚さ(つまり、第1支持端面と第2支持端面との間の間隔)は、mini-LEDライティングパネル230とバックプレーン210との間の間隔と、光混合距離と、mini-LEDライティングパネル230の厚さとの和に(おおよそ)等しくなり得る。
【0100】
他の例では、拡散パネル支持体270の背面は、例えば、電子デバイス100のフラットパネル220又は他の構造部材の上に更に設けられてもよい。拡散パネル支持体270の厚さは、mini-LEDライティングパネル230の光混合距離に適応するよう対応して調整されてよい。
【0101】
mini-LEDライティングパネル230が動作しないとき、拡散パネル240の温度は室温とほぼ同じになり、拡散パネル240の全体のサイズは相対的に小さくなり得る。mini-LEDライティングパネル230が正常に動作するとき、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230は両方とも、加熱される場合に膨張し得る。しかし、拡散パネル240及びmini-LEDライティングパネル230の熱膨張係数は異なり、拡散パネル240及びmini-LEDライティングパネル230の膨張量は異なる。これは、少なくともmini-LEDライティングパネル230が動作し始めたばかりの期間に、mini-LEDライティングパネル230に対する拡散パネル240の端部領域の位置が比較的に大きく変化する可能性があることを意味する。本願のこの実施形態で、拡散パネル支持体270は、間隔を適切にセットすることによって拡散パネル240を支持することができる。拡散パネル240のサイズ、位置などが変化する場合に、拡散パネル240の端部領域では、拡散パネル240からmini-LEDライティングパネル230までの間隔の変化は比較的に小さくなり得るか、あるいは、拡散パネル240からmini-LEDライティングパネル230までの間隔は可能な限り不変であり得る。言い換えれば、光混合距離はわずかに変化する可能性があり、あるいは、基本的には不変であり得る。このようにして、mini-LEDライティングパネル230の端部領域から発せられた光によってもたらされる光混合処理は、ほぼ同じであるか、又は基本的に変化せず、それによって、ユーザが如何なる光混合効果の違いも感じることを防ぐことができる。
【0102】
図3に示される例では、拡散パネル支持体270及び光透過性スペーサ260は両方とも、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間に光混合空間241を形成するためのものであることができる。拡散パネル240の中央領域で、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の光混合距離は光混合距離1であり、拡散パネル240の端部領域で、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の光混合距離は光混合距離2である、と仮定される。
【0103】
拡散パネル支持体270のみが使用される場合に、拡散パネル240の中央領域には、拡散パネル240をmini-LEDライティングパネル230から隔てるコンポーネントはない。そのため、拡散パネル240の中央領域では、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔が確保され得ないので、光混合距離1及び光混合距離2は大きく異なることになる。
【0104】
光透過性スペーサ260のみが使用される場合に、拡散パネル240の端部領域には、拡散パネル240をmini-LEDライティングパネル230から隔てるコンポーネントはない。そのため、拡散パネル240の端部領域では、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔が確保され得ないので、光混合距離1及び光混合距離2は大きく異なることになる。
【0105】
光混合距離1及び光混合距離2が大きく異なり得ることは、拡散パネル240の端部領域から発せられた光及び拡散パネル240の中央領域から発せられた光が比較的大きい差を有して光混合処理に耐えて、不均一な光混合効果を引き起こし得る場合に、不均一な光混合効果を生じさせる可能性がある。
【0106】
拡散パネル支持体270及び光透過性スペーサ260の両方が配置される場合に、拡散パネル240の中央領域では、光透過性スペーサ260が拡散パネル240をmini-LEDライティングパネル230から隔てることができ、拡散パネル240の端部領域では、拡散パネル支持体270が拡散パネル240をmini-LEDライティングパネル230から隔てることができる。これは、光混合距離及び光混合距離をおおよそ同じにすることができ、拡散パネル240の端部領域及び中央領域から発せられた光がおおよそ同じ光混合処理に耐えることを確かにし、それによって電子デバイス100の光混合均一性を改善することができる。
【0107】
図3に示される例では、拡散パネル支持体270は、例えば、支持突起271を更に含んでもよい。支持突起271は、拡散パネル支持体270の本体からmini-LEDライティングパネル230まで延在してよい。支持突起271は拡散パネル240と接触し得る。拡散パネル240に接している支持突起271の表面は、拡散パネル240に接している拡散パネル支持体270の表面の一部であってよい。支持突起271は、拡散パネル支持体270と拡散パネル240との間の接触面積を大きくするのに役立ち得る。
【0108】
上述されたように、mini-LEDライティングパネル230に近い拡散パネル支持体270の側面とmini-LEDライティングパネル230との間の間隔は、間隔aであってよい。更に、拡散パネル240は、熱膨張及び冷間収縮の複数の熱サイクルに耐える可能性がある。拡散パネル240の収縮が比較的明らかであり、例えば、拡散パネル240の側面とmini-LEDライティングパネル230の側面との間の最小間隔が間隔aよりも小さい、つまり、拡散パネル240の側面が位置している面が拡散パネル支持体270とmini-LEDライティングパネル230との間に位置し得る場合に、拡散パネル240は、拡散パネル支持体270の支持から少なくとも部分的に離れる可能性がある。拡散パネル240の端部領域で、拡散パネル240が拡散パネル支持体270によって支持され得ない場合に、拡散パネル240とmini-LEDライティングパネル230との間の光混合距離は比較的不安定になり、光混合効果に影響を与える。
【0109】
可能な方法において、拡散パネル240のサイズを大きくすることは、拡散パネル240が可能な限り接触する場合でさえ拡散パネル支持体270から離れないことを確かにすることができる。しかし、この方法では、電子デバイス100の水平サイズ及び垂直サイズが大きくなる(水平方向及び垂直方向は両方とも厚さ方向に垂直であることができ、厚さ方向は電子デバイス100のリアカバーに垂直であることができる)。電子デバイス100においてmini-LEDライティングパネル230の垂直方向及び水平方向の占有面積が全て変化しないとき、拡散パネル240の水平サイズ及び垂直サイズを大きくすることは、電子デバイス100の水平方向及び垂直方向の占有面積の増大を引き起こす可能性があり、更には、電子デバイス100のスクリーン比を低減させる可能性がある。図3に示される例では、拡散パネル支持体270に支持突起271を設けることで、拡散パネル240が拡散パネル支持体270から離れる可能性を減らすことができ、更には、拡散パネル240が比較的小さいサイズを有することを可能にすることができ、それによって、電子デバイス100のスクリーン比、軽さ及び厚さ性能、などを改善する。
【0110】
任意に、図4に示されるように、バックプレーン210は段差構造217を含んでもよい。バックプレーン210は、第1段差面2171、第2段差面2172、及び段差側面2173を含み得る。段差側面2173は、第1段差面2171と第2段差面2172との間に接続され得る。拡散パネル240は、第1段差面2171の上に配置され得る。フラットパネル220は、第2段差面2172の上に配置され得る。mini-LEDライティングパネル230は、段差側面2173によって囲まれ得る。段差側面2173は、mini-LEDライティングパネル230の側面から間隔をあけられ得る。図4に示される例は、バックプレーン210が拡散パネル240のための機械的な支持を直接提供し得る点で、図3に示される例と相違する。
【0111】
mini-LEDライティングパネル230は複数のサブmini-LEDライティングパネルを含んでもよい。以下は、サブmini-LEDライティングパネル2300を例として記載する。サブmini-LEDライティングパネル2300は、第1ライティングパネル端面2301及び第2ライティングパネル端面2302を含み得る。
【0112】
図5は、本願の実施形態に係るサブmini-LEDライティングパネル2300の第1ライティングパネル端面2301の構造の模式図である。サブmini-LEDライティングパネル2300によって発せられる光は、サブmini-LEDライティングパネル2300の第1ライティングパネル端面2301から発せられ得る。サブmini-LEDライティングパネル2300の第1ライティングパネル端面2301は、拡散パネル240に近くバックプレーン210から遠いサブmini-LEDライティングパネル2300の表面であってよい。例えば、第1ライティングパネル端面2301は、発光領域A及び発光領域Bに分けられ得る。図3から図5を参照して、以下は、サブmini-LEDライティングパネル2300の第1ライティングパネル端面2301の構造について記載する。
【0113】
サブmini-LEDライティングパネル2300は、複数の発光ユニット231を含み得る。例えば、サブmini-LEDライティングパネル2300は、アレイ上に配置された複数の発光ユニット231を含んでよい。発光ユニット231は、例えば、発光機能を備えているチップであってよい。代替的に、発光ユニット231は、発光ダイオードであってもよい。図5は、サブmini-LEDライティングパネル2300の部分模式図を更に示す。図3から図5を参照して、光透過性スペーサ260は、拡散パネル240に近いサブmini-LEDライティングパネル2300の側に固定され得る。光透過性スペーサ260は、例えば、光透過性接着剤によりサブmini-LEDライティングパネル2300に貼付されてよい。いくつかの起こり得るシナリオでは、透明なガスケット260が発光ユニット231を覆ってもよい。サブmini-LEDライティングパネル2300によって発せられた光は光透過性スペーサ260を通過し得る。サブmini-LEDライティングパネル2300によって発せられた光に対する光透過性スペーサ260の影響は、ユーザが電子デバイス100の外観から光透過性スペーサ260の存在を(ほとんど)認識しないように、可能な限り小さくなり得る。可能な例において、電子デバイス100は、複数の光透過性スペーサ260を含んでもよい。複数の光透過性スペーサ260は、例えば、アレイ上にサブmini-LEDライティングパネル2300に配置され得る。図5に示されるように、例えば、8つの光透過性スペーサ260が1つのサブmini-LEDライティングパネル2300に配置され得る。
【0114】
図5は、光透過性スペーサ260の可能な構造を更に示す。光透過性スペーサ260は、角部又は直線エッジを有さない円又は楕円などの形状であってよい。
【0115】
光透過性スペーサ260は曲面261を含んでよく、曲面261は、光透過性スペーサ260の端面及び側面の間に接続された湾曲面である。
【0116】
拡散パネル240に近い光透過性スペーサ260の側に曲面261を設けることで、光透過性スペーサ260と拡散パネル240との間の衝突ダメージを軽減することができる。例えば、電子デバイス100を輸送する過程で、拡散パネル240は熱膨張及び冷間収縮することがある。そのため、拡散パネル240は光透過性スペーサ260と接触し得るが、拡散パネル240は光透過性スペーサ260に固定されない。従って、拡散パネル240は光透過性スペーサ260と衝突することがある。光透過性スペーサ260の表面に曲面261を設けることで、光透過性スペーサ260の拡散パネル240に対する衝突ダメージを軽減することができる。
【0117】
図6は、本願の実施形態に係るサブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302の構造の模式図である。サブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302は、バックプレーン210に近く拡散パネル240から遠くに設けられ得る。図3から図6を参照して、以下は、サブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302の構造について記載する。
【0118】
両面接着剤がサブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302に設けられてよく、両面接着剤は、サブmini-LEDライティングパネル2300とフラットパネル220とを固定して接続し得る。可能な例において、両面接着剤は、熱伝導性接着剤283であってよい。サブmini-LEDライティングパネル2300は動作中に比較的高い熱を発生し得るので、熱伝導性接着剤283は、サブmini-LEDライティングパネル2300からフラットパネル220への熱の伝わりを助け、電子デバイス100の放熱性能を向上させるのに役立つ。
【0119】
導電性弾性片285が、サブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302に更に配置されてもよい。導電性弾性片285の一端は、サブmini-LEDライティングパネル2300へ電気的に接続され得る。導電性弾性片285の他端はフラットパネル220に接し得る。サブmini-LEDライティングパネル2300が動作する場合に、サブmini-LEDライティングパネル2300の発光ユニット231は電荷を蓄積し得る。mini-LEDライティングパネル2300は、導電性弾性片285を介して接地されて、電子デバイス100の電磁両立性(electromagnetic compatibility,EMC)を改善することができる。
【0120】
サブmini-LEDライティングパネル2300は、1つ以上の駆動ユニット233(制御ユニットとも呼ばれ得る)及び1つ以上のコネクタ232を更に含んでもよい。
【0121】
サブmini-LEDライティングパネル2300に関連した信号は、コネクタ232を介して駆動ユニット233へ入力され得る。例において、コネクタ232を介して駆動ユニット233へ入力される信号は、電気信号及び制御信号を含み得る。電気信号は、駆動ユニット233及び発光ユニット231のための駆動電気エネルギを供給するためのものであることができる。制御信号は、発光ユニット231の明るさ状態を駆動ユニット233に示すことができ、それにより、駆動ユニット233は、制御信号に基づいて、発光ユニット231の明るさ状態を制御し得る。発光ユニット231が明るい状態にあるとき、発光ユニット231は駆動ユニット233によって駆動され得る。任意に、発光ユニット231が明るい状態にあるとき、発光ユニット231の明るさは調整可能である。発光ユニット231が薄暗い状態にあるとき、発光ユニット231は、駆動ユニット233によってオフされ得る(つまり、発光ユニット231は駆動されなくてもよい)。
【0122】
図6において部分拡大図で示されるように、例において、コネクタ232は複数のコネクタポート2320を含んでもよい。例えば、コネクタ232は30乃至100個のコネクタポート2320を含み得る。対応して、駆動ユニット233は、複数のコネクタポートに対応する複数の信号入力ポートを含み得る。複数のコネクタポート及び複数の信号入力ポートは、一対一、一対多、又は多対多の対応方式などで電気的に接続され得る。
【0123】
コネクタポート2320の機能に基づいて、コネクタ232は、例えば、1つ以上の電気信号ポート及び1つ以上の制御信号ポートを含んでもよい。電気信号ポートは、電気信号を伝えるよう構成されてよい。制御信号ポートは、制御信号を伝えるよう構成されてよい。対応して、信号入力ポートの機能に基づいて、駆動ユニット233は、例えば、1つ以上の制御信号入力ポート及び1つ以上の電気信号入力ポートを含んでもよい。駆動ユニット233の電気信号入力ポートは、コネクタ232の電気信号ポートへ電気的に接続され得る。駆動ユニット233の制御信号入力ポートは、コネクタ232の制御信号ポートへ電気的に接続され得る。
【0124】
任意に、コネクタ232は、他のサブmini-LEDライティングパネル2300又は他の電気部品のための信号を伝えるよう更に構成されてもよい。
【0125】
駆動ユニット233は、サブmini-LEDライティングパネル2300の各発光ユニット231を駆動し、サブmini-LEDライティングパネル2300の各発光ユニット231の発光を制御するよう構成され得る。例えば、駆動ユニット233は、発光ユニット231をオフしたり、発光ユニット231の明るさを制御したり、するなどのために構成され得る。駆動ユニット233は、例えば、駆動集積回路(integrated circuit,IC)チップであってもよい。
【0126】
図6に示されるように、サブmini-LEDライティングパネル2300は、2つの駆動ユニット233、つまり、駆動ユニット233A及び駆動ユニット233Bを含んでもよい。駆動ユニット233Aは、サブmini-LEDライティングパネル2300の発光領域Aに位置している発光ユニット231を駆動し得る。駆動ユニット233Bは、サブmini-LEDライティングパネル2300の発光領域Bに位置している発光ユニット231を駆動し得る。発光領域A及び発光領域Bは互いに重なり合わなくてもよい。
【0127】
図6から図7を参照して、以下は、駆動ユニット233Aを例として使用することによって、発光ユニット231の駆動ソリューションについて記載する。以下で述べられている具体的な値は、記載を容易にするためのものにすぎない。本願の実施形態は、以下の具体的な値を制限するよう意図されない。
【0128】
ブロックにおいて発光領域Aでの駆動を実施するために、つまり、発光領域Aはn個の発光ブロックに分割され得、発光領域A内の如何なる発光ブロックも駆動ユニット233Aによって個別的に制御され得る。発光領域A内の複数の発光ユニット231は、n個の発光ユニットグループに分けられ得る。n個の発光ユニットグループは、発光領域A内のn個の発光ブロックと一対一の対応にあることができる。言い換えれば、発光ブロック内の1つ以上の発光ユニット231は、対応する発光ユニットグループに属し、かつそれにのみ属する。
【0129】
駆動ユニット233Aは、例えば、公衆電気信号ポート及びn個の駆動ポートを更に含んでもよく、nは1よりも大きい整数である。1本以上の公衆電気接続ケーブル及びn本の駆動ケーブルが、サブmini-LEDライティングパネル2300の発光領域Aにおいて構成され得る。公衆電気信号ポートは公衆電気接続ケーブルへ電気的に接続され得る。例えば、n本の駆動ケーブルは、駆動ユニット233Aのn個の駆動ポートと一対一の対応にあることができる。各駆動ポートは対応する駆動ケーブルへ電気的に接続され得る。n本の駆動ケーブルはn個の発光ユニットグループと一対一の対応にあることができる。各駆動ケーブルは、対応する発光ユニットグループ内の各発光ユニット231へ電気的に接続され得る。このようにして、発光ユニットグループ内の全ての発光ユニットは同じ駆動ポートへ電気的に接続され得る。例えば、発光ユニットグループ内の全ての発光ユニットは、同じ公衆電気信号ポートへ電気的に接続され得る。
【0130】
例において、発光領域Aには1000個の発光ユニット231が存在する、と仮定される。駆動ユニット233Aは50個のポートを含んでよく、1個は公衆電気信号ポートであり、40個は電気信号ポートであり、9個は制御信号ポートである。サブmini-LEDライティングパネル2300は、一対一で40個の電気信号ポートへ電気的に接続されている40本の駆動ケーブルと、公衆電気信号ポートへ電気的に接続されている公衆電気接続ケーブルとで構成され得る。上述されたように、発光領域Aは40個の発光ブロックに分けられ得、各発光ブロックに対応する発光ユニットグループには25個の発光ユニットを含まれ得る。言い換えれば、駆動ユニット233Aは、1つの発光ユニットグループ内の25個の発光ユニットを個別的に駆動し得る。
【0131】
他の例では、発光領域Aには60個の発光ユニット231が存在する、と仮定される。駆動ユニット233Aは66個のポートを含んでよく、1個は公衆電気信号ポートであり、60個は電気信号ポートであり、個は制御信号ポートである。サブmini-LEDライティングパネル2300は、一対一で60個の電気信号ポートへ電気的に接続されている60本の駆動ケーブルと、公衆電気信号ポートへ電気的に接続されている公衆電気接続ケーブルとで構成され得る。上述されたように、発光領域Aは60個の発光ブロックに分けられ得、各発光ブロックに対応する発光ユニットグループには1つ発光ユニットを含まれ得る。言い換えれば、駆動ユニット233Aは、1つの発光ユニットグループ内の25個の発光ユニットを個別的に駆動し得る。
【0132】
上述されたように、発光領域内に駆動ユニット233の少数のポート及び多数の発光ユニット231があるとき、個別的に制御され得る発光ユニット231の数が可能な限り少なくなり得ると期待される場合には、駆動ユニット233の数は相対的に多くなり、サブmini-LEDライティングパネル2300に配置される駆動ユニット233の数が可能な限り少ないと期待される場合には、個別的に制御され得る発光ユニット231の数は相対的に多くなる。
【0133】
図7は、25個の発光ユニット231の中の各発光ユニット231を個別的に駆動するための可能な駆動回路を示す。
【0134】
駆動回路は、5本の公衆電気接続ケーブル、すなわち、公衆電気接続ケーブル501、公衆電気接続ケーブル502、公衆電気接続ケーブル503、公衆電気接続ケーブル504、及び公衆電気接続ケーブル505を含み得る。5本の公衆電気接続ケーブルは全て公衆電気信号ポート400へ電気的に接続されている。
【0135】
駆動回路は、25本の駆動ケーブル、すなわち、駆動ケーブル511、駆動ケーブル512、駆動ケーブル513、駆動ケーブル514、駆動ケーブル515、駆動ケーブル521、駆動ケーブル522、駆動ケーブル523、駆動ケーブル524、駆動ケーブル525、駆動ケーブル531、駆動ケーブル532、駆動ケーブル533、駆動ケーブル534、駆動ケーブル535、駆動ケーブル541、駆動ケーブル542、駆動ケーブル543、駆動ケーブル544、駆動ケーブル545、駆動ケーブル551、駆動ケーブル552、駆動ケーブル553、駆動ケーブル554、及び駆動ケーブル555を更に含み得る。
【0136】
一対一で25本の駆動ケーブルへ電気的に接続されている25個の駆動ポートは、駆動ポート411、駆動ポート412、駆動ポート413、駆動ポート414、駆動ポート415、駆動ポート421、駆動ポート422、駆動ポート423、駆動ポート424、駆動ポート425、駆動ポート431、駆動ポート432、駆動ポート433、駆動ポート434、駆動ポート435、駆動ポート441、駆動ポート442、駆動ポート443、駆動ポート444、駆動ポート445、駆動ポート451、駆動ポート452、駆動ポート453、駆動ポート454、及び駆動ポート455であってよい。
【0137】
駆動回路は、5×5アレイで配置された25個の発光ユニット231を含み得る。発光ユニット231(x,y)は、x行目かつy列目にある発光ユニット231を表し得る、と仮定される(1≦x≦5、1≦y≦5、x及びyは両方とも整数)。この場合に、発光ユニット231(x,y)の一端は、公衆電気接続ケーブル50xを介して公衆電気信号ポート400へ電気的に接続され得、発光ユニット231(x,y)の他端は、駆動ケーブル5yxを介して駆動ポート4yxへ電気的に接続され得る。公衆電気信号ポート400と駆動ポート4yxとの間の電圧差を制御することによって、発光ユニット231(x,y)の負荷電圧は制御され得る(発光ユニット231の負荷電圧とは、発光ユニット231の両端の間の電圧差であってよい)。
【0138】
例において、発光ユニット231(2,3)は、2行目かつ3列目にある発光ユニットであってよい。発光ユニット231(2,3)の一端は、公衆電気接続ケーブル502を介して公衆電気信号ポート400へ電気的に接続され得る。発光ユニット231(2,3)の他端は、駆動ケーブル532を介して駆動ポート432へ電気的に接続され得る。公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を制御することによって、発光ユニット231(2,3)の負荷電圧は制御され得る(発光ユニットの負荷電圧は、発光ユニットの両端の間の電圧差であることができる)。
【0139】
駆動ポート4yxは発光ユニット231(x,y)を除いて他の発光ユニットへ電気的に接続され得ないので、図7に示される駆動回路は、発光ユニット231(x,y)の負荷電圧が駆動ユニット233によって個別的に制御されることを可能にする。
【0140】
複数の発光ユニット231を含む発光ユニットグループを個別的に駆動する駆動回路については、図7に示される例を参照されたい。
【0141】
発光ユニット231を駆動する方法において、電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって、駆動ポートに対応する発光ユニットグループ内の全ての発光ユニット231をオンし得る。
【0142】
例えば、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は直列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差が第1プリセット電圧よりも高いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、m×V1に等しいか又はそれよりも高くてよい。V1は、発光ユニット231の動作電圧であってよい。
【0143】
他の例として、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は並列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差が第1プリセット電圧よりも高いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、V1に等しいか又はそれよりも高くてよい。V1は、発光ユニット231の動作電圧であってよい。
【0144】
図7に示されるように、電子デバイス100は、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を制御することによって、発光ユニット231(2,3)をオンし得る。電子デバイス100は、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差が第1プリセット電圧よりも高いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、発光ユニット231(2,3)の動作電圧に等しいか又はそれよりも高くてよい。
【0145】
発光ユニット231を駆動する方法において、電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって、駆動ポートに対応する発光ユニットグループ内の全ての発光ユニット231をオフし得る。
【0146】
例えば、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は直列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差が第2プリセット電圧よりも低いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、m×V1に等しいか又はそれよりも低くてよい。V1は、発光ユニット231の動作電圧であってよい。
【0147】
他の例として、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は並列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差が第2プリセット電圧よりも低いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、V1に等しいか又はそれよりも高くてよい。V1は、発光ユニット231の動作電圧であってよい。
【0148】
図7に示されるように、電子デバイス100は、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を制御することによって、発光ユニット231(2,3)をオフし得る。電子デバイス100は、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差が第2プリセット電圧よりも高いことを決定し得る。第1プリセット電圧は、発光ユニット231(2,3)の動作電圧に等しいか又はそれよりも低くてよい。
【0149】
発光ユニット231を駆動する方法において、電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと駆動ポートとの間の電圧差を制御することによって、駆動ポートに対応する発光ユニットグループ内の全ての発光ユニット231の発光輝度を制御し得る。
【0150】
例えば、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は直列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差をm×V2だけ上げて、各発光ユニット231の負荷電圧が、発光ユニット231の発光輝度を高めるようV2だけ増大し得るようにすることができる。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差をm×V3だけ下げて、各発光ユニット231の負荷電圧が、発光ユニット231の発光輝度を低めるようV3だけ低減し得るようにすることができる。
【0151】
例えば、第1発光ユニットグループはm個の発光ユニット231を含む。m個の発光ユニット231は並列に接続されている。第1発光ユニットグループは第1駆動ポートに対応する。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差をV2だけ上げて、各発光ユニット231の負荷電圧が、発光ユニット231の発光輝度を高めるようV2だけ増大し得るようにすることができる。電子デバイス100は、公衆電気信号ポートと第1駆動ポートとの間の電圧差をV3だけ下げて、各発光ユニット231の負荷電圧が、発光ユニット231の発光輝度を低めるようV3だけ低減し得るようにすることができる。
【0152】
図7に示されるように、電子デバイス100は、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を制御することによって、発光ユニット231(2,3)の発光輝度を制御し得る。例えば、電子デバイス100は、発光ユニット231(2,3)の発光輝度を高めるよう、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を上げ得る。電子デバイス100は、発光ユニット231(2,3)の発光輝度を低めるよう、公衆電気信号ポート400と駆動ポート432との間の電圧差を下げ得る。
【0153】
例において、電子デバイス100はターゲット画像を表示してもよく、ターゲット画像は複数のピクセルを含み得る。電子デバイス100は、ピクセルのピクセル値に基づいて、対応する発光ユニットグループの明るさ状態を制御し得る。例えば、ピクセルpのピクセル値が黒色に対応する場合に、駆動ユニット233は、ピクセルpに対応する発光ユニットグループpの駆動を停止し、すなわち、発光ユニットグループp内の全ての発光ユニット231をオフし得る。発光ユニットグループpには1つ以上の発光ユニット231が含まれ得る。
【0154】
例において、電子デバイス100はターゲット画像を表示してもよく、ターゲット画像は複数の画像ブロックを含んでよく(画像ブロックはツリーブロック、コーディングユニット、コーディングノード、などとも呼ばれ得る)、画像ブロックはターゲット画像を分割することによって取得され得る。各画像ブロックは複数のピクセルを含み得る。電子デバイス100は、画像ブロックに基づいて、対応する発光ユニットグループの明るさ状態を制御し得る。例えば、画像ブロックqは複数のピクセルqを含み、発光ユニットグループqは複数の発光ユニット231qを含み、画像ブロックqは発光ユニットグループqに対応し得る。画像ブロックq内の全てのピクセルqのピクセル値が全て黒色に対応する場合に、サブmini-LEDライティングパネル2300は、画像ブロックqに対応する発光ユニットグループqの駆動を停止し、すなわち、発光ユニットグループq内の全ての発光ユニット231をオフし得る。発光ユニットグループqには1つ以上の発光ユニット231が含まれ得る。
【0155】
図8は、サブmini-LEDライティングパネル2300の部分断面図である。
【0156】
上述されたように、サブmini-LEDライティングパネル2300は1つ以上の駆動ユニット233を含み得る。駆動ユニット233の使用性能を改善するために、サブmini-LEDライティングパネル2300は他のコンポーネントを更に含んでもよい。
【0157】
例えば、サブmini-LEDライティングパネル2300は遮蔽カン235を更に含んでもよい。遮蔽カン235は、サブmini-LEDライティングパネル2300の第2ライティングパネル端面2302に設けられ得る。遮蔽カン235と第2ライティングパネル端面2302との間には空洞が形成され得る。駆動ユニット233は空洞内に収容され得るので、遮蔽カン235は、駆動ユニット233への信号を遮るためのものであることができる。
【0158】
遮蔽カン235は、遮蔽カバー2351及び遮蔽フレーム2352を含み得る。遮蔽カバー2351及び遮蔽フレーム2352は別々に又は一体的に設けられてよい。遮蔽フレーム2352は、遮蔽カバー2351と第2ライティングパネル端面2302との間に位置し得る。遮蔽フレーム2352の一端は第2ライティングパネル端面2302に固定され得る。遮蔽フレーム2352の他端は遮蔽カバー2351に接続され得る。任意に、第2ライティングパネル端面2302は1つ以上のスロット2353を含み得る。遮蔽カバー2351から離れている遮蔽フレーム2352の一端は、サブmini-LEDライティングパネル2300に固定されるようスロット2353に挿入される。
【0159】
他の例として、サブmini-LEDライティングパネル2300は、熱伝導ブロック234を更に含み得る。熱伝導ブロック234は駆動ユニット233に設けられ得る。熱伝導ブロック234は、駆動ユニット233での熱を導くためのものであることができる。図8に示される例では、熱伝導ブロック234は、遮蔽カバー2351と駆動ユニット233との間に位置してよく、遮蔽カバー2351と接触して、熱伝導ブロック234の熱が遮蔽カン235へ更に導かれ得るようにする。
【0160】
図8に示される例では、サブmini-LEDライティングパネル2300は、熱伝導フィルム236を更に含んでもよい。熱伝導フィルム236は、銀、銅、及びグラファイトなどの、高い熱伝導率を持った材料から成ってよい。熱伝導フィルム236は、第1部分2361、第2部分2362、及び第3部分2363を含み得る。第1部分2361は、熱伝導ブロック234から離れた遮蔽カバー2351の側(つまり、遮蔽カン235の上面)に貼付され得る。このようにして、遮蔽カン235での熱は、熱伝導フィルム236へ更に導かれ得る。第2部分2362は、第2ライティングパネル端面2302に貼付され得る。第3部分2363は、第1部分2361と第2部分2362との間に接続され得る。例えば、第3部分2363は、遮蔽フレーム2352の1つ以上の側面(つまり、遮蔽カン235の側面)と平行に設けられ得る。図9に示される熱伝導フィルム236の構造の模式図は、図8に示されるX方向に沿って熱伝導フィルム236を観察することによって得られる。図9に示されるように、第3部分2363は、遮蔽フレーム2352の1つの側面と平行に設けられ得る。遮蔽フレーム2352の残りの側面は、熱伝導フィルム236によって覆われなくてもよい。このようにして、熱伝導フィルム236での熱は、第2ライティングパネル端面2302へ更に導かれ得る。これにより、駆動ユニット233の過熱可能性を下げることができる。
【0161】
図9に示される熱伝導フィルム236は、熱伝導フィルム236の未加工材料を切断することによって得られる。例えば、熱伝導フィルム236の端から熱伝導フィルム236の中心に向かって2本の平行な線が切り取られてよく、熱伝導フィルム236が完全には切断されない。2つの線分は互いに接続されていなくてもよく、2つの線の長さはほぼ同じであってもよい。切断された後、熱伝導フィルム236は、第1部分2361、第2部分2362、及び第3部分2363を形成し得る。第1部分2361は、第3部分2363に対して曲げられてもよく、第3部分2363は、第2部分2362に対して曲げられてもよい。熱伝導フィルム236の複数の部分は、遮蔽カン235及び第2ライティングパネル端面23022302上に対応してコーティングされてもよい。
【0162】
他の可能な例において、熱伝導フィルム236の未加工材料は、他の切断方法又は形状を有してもよく、それにより、熱伝導フィルム236は、遮蔽フレーム2352の複数の側面を覆い得る。
【0163】
熱伝導フィルム236は柔らかさを有してもよい。熱伝導フィルム236が切断されずに遮蔽カン235の周囲を直接覆う場合に、熱伝導フィルム236にはしわが生じる場合がある。熱伝導フィルム236を切断することで、熱伝導フィルム236にしわが生じる可能性を減らし、また、熱伝導236フィルムと遮蔽カン235との間及び熱伝導フィルム236と第2ライティングパネル端面2302との間の結合性能を向上させることができる。
【0164】
他の例では、サブmini-LEDライティングパネル2300は、熱伝導ブロック234、遮蔽カン235、及び熱伝導フィルム236のうちの1つ又は2つを含み得る。例えば、サブmini-LEDライティングパネル2300は、熱伝導ブロック234及び熱伝導フィルム236しか含まなくてもよい。熱伝導フィルム236は、熱伝導ブロック234と第2ライティングパネル端面2302との間に接続され得る。他の例として、サブmini-LEDライティングパネル2300は、熱伝導フィルム236しか含まなくてもよい。熱伝導フィルム236は、駆動ユニット233の放熱面と接触していてよく、駆動ユニット233と第2ライティングパネル端面2302との間に接続される。
【0165】
図10及び図11を参照して、以下は、mini-LEDライティングパネル230とバックプレーン210に設けられたコンポーネントとの間の電気接続関係について記載する。
【0166】
mini-LEDライティングパネル230は、複数のサブmini-LEDライティングパネル2300を含み得る。図10に示されるように、スクリーンアセンブリ200は、16個のサブmini-LEDライティングパネル2300を含み得る。他の例では、mini-LEDライティングパネル230は、より多い又はより少ないサブmini-LEDライティングパネル2300を含んでもよい。
【0167】
スクリーンアセンブリ200は駆動モジュール211を更に含み得る。駆動モジュール211は、バックプレーン210の背面に設けられ得る。
【0168】
駆動モジュール211は、複数のサブmini-LEDライティングパネル2300へ信号を入力するよう構成され得る。駆動モジュール211は、複数の電力ポートを含み得る。1つの電力ポートによって出力された信号は、少なくとも1つのmini-LEDライティングパネルグループへ入力され得る。1つのmini-LEDライティングパネルグループには、少なくとも2つのサブmini-LEDライティングパネル2300が含まれ得る。図10に示されるように、駆動モジュール211は8つの電力ポートを含み得る。第1電力ポート2111によって出力された信号は、電気接続部材212を介して第1mini-LEDライティングパネルグループへ入力され得る。第1mini-LEDライティングパネルグループには、サブmini-LEDライティングパネル2303及びサブmini-LEDライティングパネル2304が含まれ得る。第2電力ポート2112によって出力された信号は、電気接続部材2121を介して第2mini-LEDライティングパネルグループへ入力され得る。第2mini-LEDライティングパネルグループには、サブmini-LEDライティングパネル2305及びサブmini-LEDライティングパネル2306が含まれ得る。
【0169】
以下は、記載のための例として、図10で識別される第1サブmini-LEDライティングパネル2303及び第2サブmini-LEDライティングパネル2304を使用する。
【0170】
第1サブmini-LEDライティングパネル2303は第1コネクタ2321を含み得る。例えば、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の第1コネクタ2321は、第1電気接続部材212(電気接続部材は、例えば、フレキシブル回路基板であってよい)を使用することによって、駆動モジュール211の電力ポート2111へ電気的に接続され得る。駆動モジュール211からの信号は、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の複数の第1発光ユニットを駆動するために、第1コネクタ2321を介して第1サブmini-LEDライティングパネル2303の駆動ユニット233へ入力され得る。図11に示されるように、第1電気接続部材212は、電子デバイス100において第1電気接続部材212によって占有される空間を低減するように、曲げられたり折り畳まれたりしてよい。
【0171】
信号の機能に基づいて、駆動モジュール211によって第1コネクタ2321へ入力される信号には、電気信号及び制御信号が含まれ得る。前述の記載を参照して、電気信号は、第1コネクタ2321の電気信号ポートへ対応して入力されてよく、制御信号は、第1コネクタ2321の制御信号ポートへ対応して入力されてよい。電気信号は、駆動ユニット233及び発光ユニット231のための駆動電気エネルギを供給するためのものであってよい。制御信号は、発光ユニット231の明るさ状態を駆動ユニット233に示してよく、それにより、駆動ユニット233は、制御信号に基づいて、発光ユニット231の明るさ状態を制御し得る。
【0172】
例において、電子デバイスはターゲット画像を表示する。ターゲット画像の第1画像領域は、第1サブmini-LEDライティングパネル2303に対応する。第1画像領域の画像形成は、第1サブmini-LEDライティングパネル2303によって実施される。駆動モジュール211は、第1コネクタ2321を介して第1サブmini-LEDライティングパネル2303の駆動ユニット233へ第1制御信号を入力し得る。第1制御信号は、第1画像領域内のピクセルのピクセル値を示し得る。第1サブmini-LEDライティングパネル2303の駆動ユニット233は、第1画像領域内のピクセルのピクセル値に基づいて、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の発光ユニット231の明るさ状態を制御し得る。駆動ユニット233が複数の発光ユニット231を駆動する具体的な実施については、前述の記載を参照されたい。
【0173】
駆動モジュール211及び第1サブmini-LEDライティングパネル2303はバックプレーン210の両側に夫々位置しているので、図11に示されるように、バックプレーン210は第1バックプレーン貫通孔215を含んでもよく、第1バックプレーン貫通孔215は、第1コネクタ2321に対応して設けられる。第1電気接続部材212は、第1電気接続部材212と第1コネクタ2321との間の電気接続を実施するよう第1バックプレーン貫通孔215を通ることができる。
【0174】
第1サブmini-LEDライティングパネル2303は第2コネクタ2322を更に含んでもよく、第2コネクタ2322は第1コネクタ2321と直列に接続され得る。第2サブmini-LEDライティングパネル2304は第3コネクタ2323を含み得る。例えば、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の第2コネクタ2322は、第2電気接続部材213を介して第2サブmini-LEDライティングパネル2304の第3コネクタ2323へ電気的に接続され得る。駆動モジュール211からの電気信号は、第2サブmini-LEDライティングパネル2304の複数の第2発光ユニットを駆動するために、第1電気接続部材212、第1コネクタ2321、第2コネクタ2322、第2電気接続部材213、及び第3コネクタ2323を介して、第2サブmini-LEDライティングパネル2304の駆動ユニット233へ入力され得る。上述されたように、第1サブmini-LEDライティングパネル2303及び第2サブmini-LEDライティングパネル2304は、直列に接続され得る。図11に示されるように、第2電気接続部材213は、バックプレーン210とフラットパネル220との間に位置し得る。
【0175】
例において、電子デバイスはターゲット画像を表示する。ターゲット画像の第2画像領域は、第2サブmini-LEDライティングパネル2304に対応する。第2画像領域の画像形成は、第2サブmini-LEDライティングパネル2304によって実施される。駆動モジュール211は、第1コネクタ2321を介して第2サブmini-LEDライティングパネル2304の駆動ユニット233へ第2制御信号を入力し得る。第2制御信号は、第2画像領域内のピクセルのピクセル値を示し得る。第2サブmini-LEDライティングパネル2304の駆動ユニット233は、第2画像領域内のピクセルのピクセル値に基づいて、第2サブmini-LEDライティングパネル2304の発光ユニット231の明るさ状態を制御し得る。
【0176】
前述の記載を参照して、駆動モジュール211によって出力され得る第1制御信号及び第2制御信号は両方とも第1コネクタ2321を通過し得る。任意に、第1制御信号は第1ライティングパネル識別子を運んでもよい。第1ライティングパネル識別子は、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の識別子であってよい。第2制御信号は第2ライティングパネル識別子を運んでもよい。第2ライティングパネル識別子は、第2サブmini-LEDライティングパネル2304の識別子であってよい。これにより、異なるmini-LEDライティングパネル230の制御信号の混乱を回避できる。バックプレーン210、フラットパネル220、第1サブmini-LEDライティングパネル2303、及び第2サブmini-LEDライティングパネル2304を取り付けた後、組立担当者又はロボットアームは、第1サブmini-LEDライティングパネル2303の第2コネクタ2322と第2サブmini-LEDライティングパネル2304の第3コネクタ2323との間に第2電気接続部材213を接続し得る。駆動モジュール211及び第1サブmini-LEDライティングパネル2303は、バックプレーン210の両側に夫々位置し、駆動モジュール211及び第2サブmini-LEDライティングパネル2304は、バックプレーン210の両側に夫々に位置する。組立を容易にするために、図11に示されるように、バックプレーン210は、第2コネクタ2322に対応する貫通孔及び第3コネクタ2323に対応する貫通孔を含んでもよい。組立担当者又はロボットアームは、第2コネクタ2322に対応する貫通孔を介して、第2電気接続部材213と第2コネクタ2322との間の電気接続を実装することができる。組立担当者又はロボットアームは、第3コネクタ2323に対応する貫通孔を介して、第2電気接続部材213と第3コネクタ2323との間の電気接続を実装することができる。
【0177】
図11に示される例では、第2コネクタ2322に対応する貫通孔は、第1バックプレーン貫通孔215であってよく、第3コネクタ2323に対応する貫通孔は、第2バックプレーン貫通孔216であってよい。
【0178】
他の例では、駆動モジュール211は、バックプレーン210の正面又はフラットパネル220の背面に設けられてよく、バックプレーン210は、図11に示される第1バックプレーン貫通孔215及び第2バックプレーン貫通孔216を含まなくてもよい。
【0179】
任意に、スクリーンアセンブリ200は、第3サブmini-LEDライティングパネル2307を更に含んでもよい。駆動モジュール211は、第1サブmini-LEDライティングパネル2303又は第2サブmini-LEDライティングパネル2304を介して第3サブmini-LEDライティングパネル2307へ信号を入力し得る。
【0180】
例において、図12に示されるように、第1サブmini-LEDライティングパネル2303は第4コネクタ2324を含んでもよい。第4コネクタ2324は第1コネクタ2321へ電気的に接続され得る。第3サブmini-LEDライティングパネル2307は第5コネクタ2325を含み得る。第1サブmini-LEDライティングパネル2303の第4コネクタ2324及び第3サブmini-LEDライティングパネル2307の第5コネクタ2325は、第3電気接続部材219を介して電気的に接続され得る。この場合に、第2サブmini-LEDライティングパネル2304は、第3サブmini-LEDライティングパネル2307と並列に接続され得る。言い換えれば、駆動モジュール211からの信号は、信号が第2サブmini-LEDライティングパネル2304及び第3サブmini-LEDライティングパネル2307へ入力され得るように、第1サブmini-LEDライティングパネル2303を流れ得る。
【0181】
他の例では、図13に示されるように、第2サブmini-LEDライティングパネル2303は第4コネクタ2324を含んでもよい。第4コネクタ2324は第3コネクタ2323へ電気的に接続され得る。第3サブmini-LEDライティングパネル2307は第5コネクタ2325を含み得る。第2サブmini-LEDライティングパネル2304の第4コネクタ2324及び第3サブmini-LEDライティングパネル2307の第5コネクタ2325は、第3電気接続部材219を介して電気的に接続され得る。この場合に、第2サブmini-LEDライティングパネル2304は、第3サブmini-LEDライティングパネル2307と直列に接続され得る。言い換えれば、駆動モジュール211からの信号は、第2サブmini-LEDライティングパネル2304を介して第3サブmini-LEDライティングパネル2307へ入力され得る。
【0182】
図14は、バックプレーン210の正面の構造の模式図である。
【0183】
図11及び図14を参照して、バックプレーン210は電気接続部材収容溝214を含み得る。電気接続部材収容溝214は、第1バックプレーン貫通孔215と第2バックプレーン貫通孔216との間に位置し得る。電気接続部材収容溝214は、第2電気接続部材213を収容するためのものであることができる。電気接続部材収容溝214の凹み方向は、バックプレーン210と垂直に設けられ得、凹み方向は、フラットパネル220及びmini-LEDライティングパネル230から離れる方向であることができる。
【0184】
図11及び図14を参照して、バックプレーン210は駆動ユニット収容溝218を含んでもよく、駆動ユニット収容溝218は、サブmini-LEDライティングパネル2300の駆動ユニット233に対応し得る。駆動ユニット収容溝218は、駆動ユニット233に対応して又はそれに整列されて設けられ得る。駆動ユニット収容溝218の凹み方向は、バックプレーン210と垂直に設けられ得、凹み方向は、フラットパネル220及びサブmini-LEDライティングパネル2300から離れる方向であることができる。
【0185】
駆動ユニット収容溝218は、サブmini-LEDライティングパネル2300の駆動ユニット233を避け、バックプレーン210と駆動ユニット233との間の衝突のリスクを下げるためのものであることができる。更に、駆動ユニット収容溝218の底部及び側壁は、駆動ユニット233を塞いで覆うことができる。これにより、駆動ユニット233を機械的に保護することができる。駆動ユニット233は、電磁信号干渉に比較的に敏感であり得る。駆動ユニット収容溝218は、駆動ユニット233のEMCリスクを減らすよう、駆動ユニット233の電磁遮蔽機能を更に提供し得る。
【0186】
1つ以上の機械的な接続部材がバックプレーン210の正面に設けられてもよい。図15は、複数の機械的な接続部材を設けられているバックプレーン210構造の模式図である。図15及び図16を参照して、フラットパネル220は、機械的な接続部材を介してバックプレーン210の正面に固定され得る。機械的な接続部材は、例えば、両面接着剤281、発泡体282、及びネジ286のうちのいずれか1つであってよい。
【0187】
図15において、チェッカーボードパターンで満たされた長いストリップパターンが両面接着剤281の模式図であってよい。図15に示されるように、両面接着剤281は、平行に間隔をあけてバックプレーン210の正面に貼付され得る。
【0188】
図15において、交差パターンで満たされた長方形パターンが発泡体282の模式図である。図15に示されるように、発泡体282はバックプレーン210の正面に貼付され得、発泡体282及び両面接着剤281は、バックプレーン210の異なる領域に貼付され得る。言い換えれば、バックプレーン210での発泡体282の貼付領域及びバックプレーンでの両面接着剤281の貼付領域は重なり合わなくてよい。言い換えれば、発泡体282は、両面接着剤281が貼付されていないバックプレーン210の領域に貼付され得る。発泡体282及び両面接着剤281が同じ領域に貼付される場合に、発泡体282と両面接着剤281との間の重なり合った領域の厚さは相対的に厚くなり、発泡体282と両面接着剤281との間の重なり合っていない領域の厚さは相対的に薄くなる。これは、フラットパネル220とバックプレーン210との間の結合安定性に影響を及ぼす可能性がある。
【0189】
発泡体282は、変形を吸収するのに役立ち得る。例えば、バックプレーン210が比較的明らかに変形する場合に、フラットパネル220は、発泡体282の効果の下で比較的にわずかに変形する可能性がある。他の例として、電子デバイス100が正常に動作するときに、フラットパネル220は、電子デバイス100内の音により共振することがある、発泡体282は共振の一部を吸収し得る。これは、フラットパネル220の振幅を低減させることができる。
【0190】
図15に示されるように、バックプレーン210の正面はネジ穴287を含んでもよい。図16に示されるように、ネジ穴287に適合するネジ286がフラットパネル220の正面に設けられ得る。フラットパネル220は、ネジ穴287に対応して設けられたフラットパネル貫通孔を含んでもよい。ネジ286のスクリューキャップはフラットパネル220の正面(つまり、バックプレーン210から離れたフラットパネル220の側)と接触していてもよい。ネジ286のロッド部分は、フラットパネルのフラットパネル貫通孔を通り、バックプレーン210のネジ穴287に適合して、バックプレーン210にフラットパネル220を固定する。ネジ286の固定原理は、両面接着剤281及び発泡体282の固定原理とは異なり得る。ネジ286の使用は、バックプレーン210とフラットパネル220との間の接続安定性を向上させることができる。
【0191】
任意に、バックプレーン210はバックプレーン突起部を含んでもよく、バックプレーン突起部は、フラットパネル220に向かって突き出し得る。ネジ穴287はバックプレーン突起部に設けられ得る。バックプレーン突起部で、バックプレーン210とフラットパネル220との間の距離は相対的に短くなる。これにより、ネジ286の長さを短くすることができる。
【0192】
任意に、フラットパネル220はフラットパネル突起を含んでもよく、フラットパネル突起はバックプレーン210に向かって突き出し得る。フラットパネル貫通孔はフラットパネル突起に設けられ得る。フラットパネル突起で、フラットパネル220とバックプレーン210との間の距離は相対的に短くなる。これにより、ネジ286の長さを短くすることができる。
【0193】
バックプレーン210がバックプレーン突起部を含む場合に、バックプレーン突起部及びフラットパネル突起部は互いに反対側に突き出し得る。任意に、バックプレーン突起部の端面は、フラットパネル突起の端面と接触してもよい。このようにして、ネジ286のロッド部分をネジ穴287及びフラットパネル貫通孔に隠すことができる。この場合に、ネジ286の長さは相対的に短くなる。これにより、ネジ286を保護し、更には、ネジ286の接続安定性を向上させることができる。
【0194】
上述されたように、バックプレーン210の背面に設けられる駆動モジュール211は、サブmini-LEDライティングパネル2300へ電気的に接続され得る。フラットパネル220は、第1フラットパネル貫通孔及び第2フラットパネル貫通孔を含んでもよい。第1フラットパネル貫通孔は、サブmini-LEDライティングパネル2300のコネクタ232に対応する。第2フラットパネル貫通孔は、サブmini-LEDライティングパネル2300の駆動ユニット233に対応する。
【0195】
図16に示されるように、フラットパネル220は、サブmini-LEDライティングパネル2300のコネクタ232に対応する第1フラットパネル貫通孔225を含み得る。第1フラットパネル貫通孔225は、コネクタ232に対応して又はそれに整列されて設けられ得る。コネクタ232は、第1フラットパネル貫通孔225と通ることができる。言い換えれば、サブmini-LEDライティングパネル2300のコネクタ232は、サブmini-LEDライティングパネル2300から離れたフラットパネル220の側に位置し得る。
【0196】
図16に示されるように、フラットパネル220は、サブmini-LEDライティングパネル2300の駆動ユニット233に対応する第2フラットパネル貫通孔226を含み得る。第2フラットパネル貫通孔226は、駆動ユニット233に対応して又はそれに整列されて設けられ得る。駆動ユニット233は、第2フラットパネル貫通孔226と通ることができる。言い換えれば、サブmini-LEDライティングパネル2300から最も遠い駆動ユニット233の端部は、サブmini-LEDライティングパネル2300から離れたフラットパネル220の側に位置し得る。
【0197】
他の例では、駆動モジュール211の厚さが非常に薄く、例えば、駆動モジュール211の厚さが発泡体282の厚さに満たない場合に、駆動モジュール211は、フラットパネル220の正面に設けられてもよい。従って、バックプレーン210は、図10及び図11に示される第1バックプレーン貫通孔215及び第2バックプレーン貫通孔216を含まなくてもよい。更に、フラットパネル220は、図16に示される第1フラットパネル貫通孔225及び第2フラットパネル貫通孔226を含まなくてもよい。駆動ユニット233は、サブmini-LEDライティングパネル2300に近いフラットパネル220の側に位置し得る。
【0198】
結論として、本願の実施形態は新しい電子デバイスを提供し、電子デバイスは新しいスクリーンアセンブリ200を有する。スクリーンアセンブリ200はサブmini-LEDライティングパネル2300を使用し得る。本願の実施形態で提供される解決法は、サブmini-LEDライティングパネル2300の特別な設計、例えば、サブmini-LEDライティングパネル2300の駆動回路、及びサブmini-LEDライティングパネル2300の光混合空間241の構造設計を含む。本願の実施形態で提供される解決法は、電子デバイス100又はスクリーンアセンブリ200が優れた表示効果、EMC性能、などを有することを可能にすることができる。更に、本願の実施形態で提供される解決法は、電子デバイス100の軽さ及び厚さを更に改善することができる。
【0199】
前述の記載は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限するよう意図されない。本願で開示される技術範囲内で当業者が容易に考え付く如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲内に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【0200】
本願は、2021年4月25日に「ELECTRONIC DEVICE」という発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202110449800.1号に対する優先権を主張するものであり、先の中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
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