(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-25
(45)【発行日】2025-04-02
(54)【発明の名称】円すいころ軸受
(51)【国際特許分類】
F16C 19/36 20060101AFI20250326BHJP
F16C 33/36 20060101ALI20250326BHJP
【FI】
F16C19/36
F16C33/36
(21)【出願番号】P 2020014339
(22)【出願日】2020-01-31
【審査請求日】2022-09-15
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087538
【氏名又は名称】鳥居 和久
(72)【発明者】
【氏名】山本 直太
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】中屋 裕一郎
【審判官】尾崎 和寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-357224(JP,A)
【文献】特開2013-224684(JP,A)
【文献】特開2018-44596(JP,A)
【文献】特開2013-177943(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 19/36
F16C 33/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも外周に円錐状の軌道面を有する内輪と、
複数の円すいころと、
前記円すいころを収容する保持器と、を備える円すいころ軸受であって、
前記複数の円すいころのうちn番目の円すいころに隣接するn-1番目の円すいころとn+1番目の円すいころとにおいて、式(1)から算出される前記n番目の円すいころの隣接ころ径差が-2μmよりも大きくなるように前記n-1番目の円すいころと前記n+1番目の円すいころとが組み合わされ
、前記複数の円すいころの各ころ径のうち最大のころ径と最小のころ径との差が2μmよりも大きい、円すいころ軸受。
【数1】
ΔDn:円すいころ軸受の内部に配列されている複数の円すいころのうち、任意に選択したn番目の円すいころの所定位置におけるころ径と、その円すいころに隣接する円すいころのころ径との差を平均した値、D(n-1):n-1番目の円すいころの所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、Dn:n番目の円すいころの所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、D(n+1):n+1番目の円すいころの所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は円すいころ軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、油圧モータ等の精密機械に用いられるころ軸受は、高い振れ精度が求められる。そのため、軸受内部の複数の転動体における平均転動体直径の最大値と最小値との差である転動体径の相互差をできるだけ小さくする必要がある。しかし、転動体径の相互差をゼロにすることは不可能であり、転動体径の相互差を小さくするほどコストが増大する。そこで、転動体径の相互差を管理することで軸受全体として精度を高めた転がり軸受が知られている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の転がり軸受は、軸受内部の転動体が転動体径を基準とした大小二つの転動体群に区分されている。大の転動体群は小の転動体群よりも平均転動体直径が大きい転動体の集まりである。転がり軸受は、大の転動体群に属する転動体と小の転動体群に属する転動体とが軌道面で交互に配置されている。このように、転動体の配列を調整して転動体径(円すいころ径)の相互差を管理することで転がり軸受の振れ精度を向上させている。しかし、特許文献1に記載の技術は、大の転動体群に属する転動体と小の転動体群に属する転動体とを交互に配列しているので、転動体径の相互差によっては、小の転動体群に属する転動体の接触面圧が低下して転動体と軌道面との間に滑りによる摩耗が生じる可能性があった。このため、転がり軸受は、転動体径の相互差を2μm以下とすることが望まれているが、コストが増大する点で不利であった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ころ径相互差に関わらず円すいころと軌道面との間の滑りによる摩耗を抑制することができる円すいころ軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、第一の発明は、外周に円錐状の軌道面を有する内輪と、内周に円錐状の軌道面を有する外輪と、前記両軌道面間に組込まれた複数の円すいころと、前記円すいころを収容する保持器と、を備える円すいころ軸受であって、前記複数の円すいころのうちn番目の円すいころに隣接するn-1番目の円すいころとn+1番目の円すいころとにおいて、式(1)から算出される前記n番目の円すいころの隣接ころ径差が-2μmよりも大きくなるように前記n-1番目の円すいころと前記n+1番目の円すいころとが組み合わされる円すいころ軸受である。
【数1】
ΔDn:n番目の円すいころ4における隣接ころ径差、D(n-1):n-1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、Dn:n番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、D(n+1):n+1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差
【0007】
第二の発明は、前記複数の円すいころの各ころ径のうち最大のころ径と最小のころ径との差が2μmよりも大きい円すいころ軸受である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0009】
即ち、第一の発明および第二の発明は、両隣に隣接する円すいころのころ径を加味した基準を満たすように円すいころが配列されているので、隣接する円すいころのころ径が平準化される。これにより、ころ径相互差に関わらず円すいころと軌道面との間の滑りによる摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】円すいころ軸受の一実施形態における全体構成を部分断面図。
【
図2】円すいころ軸受の一実施形態における円すいころの接触面圧を示す部分側面図。
【
図3】円すいころのころ径を測定する態様を示す模式図。
【
図4】各円すいころのころ径差と隣接ころ径差を表すグラフを示す図。
【
図5】選択した円すいころのすべり率を表すグラフを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を用いて、本発明に係る円すいころ軸受の一実施形態である円すいころ軸受1について説明する。
【0012】
図1に示すように、円すいころ軸受1は、内輪2と、外輪3と、内輪2と外輪3との間に転動自在に介在する複数の円すいころ4と、この円すいころ4を収容する保持器5とを備える。なお、以下において、軸方向とは、円すいころ軸受1の回転軸に沿った方向を表す。また、ころ軸方向とは、円すいころ4の回転軸であるころ軸に沿った方向を表す。
【0013】
内輪2は、円すいころ4を案内する径方向内側の軌道輪である。内輪2の外周面には、円すいころ4の外周面のテーパーに対応する丸勾配、または軸方向両端の部分的に丸勾配のついた内輪軌道面2aが形成されている。内輪軌道面2aにおける小径側の端部周縁には、径方向の外側に突き出た小つば部2bが設けられている。また、内輪軌道面2aにおける大径側の端部周縁には径方向の外側に突き出た大つば部2cが設けられている。小つば部2b、大つば部2cは、それぞれ周方向に沿った全周連続部となっている。
【0014】
外輪3は、円すいころ4を案内する径方向外側の軌道輪である。外輪3の外周面には、円すいころ4の外周面のテーパーに対応する丸勾配、または軸方向両端の部分的に丸勾配のついた外輪軌道面3aが形成されている。外輪3は、内輪2と同軸に配置される。
【0015】
円すいころ4は、小端面4aと、大端面4bと、円すい状に形成された転動面4cとを有する転動体である。小端面4aは、円すいころ4の小径側の側面である。大端面4bは、円すいころ4の大径側の側面である。小端面4aと大端面4bとは、内輪2の内輪軌道面2a、外輪3の外輪軌道面3aを転動しない表面部分である。転動面4cは、内輪2の内輪軌道面2a、外輪3の外輪軌道面3aを転動する表面部分である。
【0016】
円すいころ4の小端面4aは、内輪2の小つば部2bに円すいころ4がスキューした場合に接触することがある。円すいころ4の大端面4bは、転動中に内輪2の大つば部2cに常に接触している。円すいころ4の側面は、内輪2の内輪軌道面2aと外輪3の外輪軌道面3aとを転動する。これにより、円すいころ4は、小つば部2bと大つば部2cによって内輪2の内輪軌道面2aに沿うように案内される。本実施形態において、円すいころ軸受1は、15個の円すいころ4を具備している。
【0017】
保持器5は、円すいころ4を保持するものである。保持器5は、円錐台筒形状に形成されている。保持器5は、樹脂成形体の他、鉄鋼などの金属板素材のプレス成形品からなる打ち抜き保持器でもよい。保持器5には、複数の台形状窓形のポケット部5aが形成されている。ポケット部5aは、円周方向に等間隔で形成されている。
【0018】
次に、
図2を用いて、円すいころ軸受を構成する複数の円すいころ4におけるn番目の円すいころの隣接ころ径
差ΔDnについて説明する。
【0019】
図2に示すように、n番目の円すいころの隣接ころ径
差ΔDnは、円すいころ軸受1の内部に配列されている複数の円すいころ4のうち、任意に選択したn番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径と、その円すいころ4に隣接する円すいころ4のころ径との差を平均した値である。n番目の円すいころ4の隣接ころ径
差ΔDnは、n番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差Dn(以下、単に「ころ径差Dn」と記す)と、n番目の円すいころ4に隣接するn-1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差D(n-1)(以下、単に「ころ径差D(n-1)」と記す)とn+1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差D(n+1)(以下、単に「ころ径差D(n+1)」と記す)と、から式(1)によって算出される。
【0020】
【数1】
ΔDn:n番目の円すいころ4における隣接ころ径差、D(n-1):n-1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、Dn:n番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差、D(n+1):n+1番目の円すいころ4の所定位置におけるころ径とよび径との差であるころ径差
【0021】
式(1)は、n番目の円すいころ4のころ径差Dnに対してn-1番目の円すいころ4のころ径差D(n-1)とn+1番目の円すいころ4のころ径差D(n+1)とのうち少なくとも一方がn番目の円すいころ4のころ径差Dnよりも大きくなるにつれて、隣接ころ径差ΔDnが小さくなることを示している。つまり、n番目の円すいころ4は、隣接ころ径差ΔDnが小さくなるほど内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aに対する接触面圧(以下、単に「接触面圧」と記す)(白塗矢印参照)がn-1番目の円すいころ4の接触面圧(黒塗矢印参照)とn+1番目の円すいころ4の接触面圧(黒塗矢印参照)とよりも小さくなるので、内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aの間に滑りが発生し易い。
【0022】
一方、n番目の円すいころ4の接触面圧は、隣接ころ径差ΔDnが大きくなるほどn-1番目の円すいころ4の接触面圧とn+1番目の円すいころ4の接触面圧よりも大きくなる。従って、このような配列におけるn番目の円すいころ4は、内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aとの間に滑りが発生し難い。このように、式(1)に示すn番目の円すいころ4における隣接ころ径差ΔDnは、n番目の円すいころ4と内輪軌道面2a及び外輪軌道面3aとの間の滑りに対してn-1番目の円すいころ4とn+1番目の円すいころ4とが与える影響を間接的に表している。
【0023】
以下に、
図3を用いて、円すいころ4のころ径の測定方法について説明する。本実施形態において、円すいころ4のころ径は、円すいころ4の大端面4bからころ軸方向に任意の長さだけ離れた位置であって、ころ軸に垂直な長さとする。
【0024】
測定対象となる円すいころ4は、呼び番号30319DJ3(JIS B1534)とする。円すいころ4(呼び番号30319DJ3)の具体的な諸元は、内径95mm、外径200mm、全幅49.5mm、内輪幅45mm、外輪幅32mm、円すいころの呼び直径28.234mm(円すいころの呼び直径の定義は JIS B1506 附属書1表2より、外径面と大端面とが交わる仮想円の直径とする)、ころ本数15本、接触角α:28°48′39″ (JIS B1534)、外輪の小端径151.584mm(JIS B1534)、基本動定格荷重:296000Nである。
【0025】
図3に示すように、円すいころ4は、ころ軸が水平になるように転動面4cがVブロック100で支持される。また、円すいころ4は、大端面4bに突出部を有する位置決め部材101が接触されることでころ軸方向の位置が固定される。円すいころ4における位置決め部材101の接触位置は、円すいころ4が内輪軌道面2aを転動する際に、内輪2の大つば部2c(
図1参照)が接触する大端面4bの径方向の範囲のうち略中央が望ましい。円すいころ4は、大端面4bから任意のころ軸方向の長さLにおける転動面4cをころ軸に垂直な方向からダイヤルゲージ102で測定する。
【0026】
次に、
図4と
図5とを用いて、円すいころ軸受1が具備する15個の円すいころ4であるころNo.1からころNo.15までの各円すいころ4についてのころ径、速度を測定し、ころ径差D1からころ径差D15、隣接ころ径差ΔD1から隣接ころ径差ΔD15を算出する。
【0027】
図4に示すように、円すいころ軸受1が具備するころNo.1からころNo.15までの各円すいころ4について、
図3に示す測定方法で円すいころ4のころ径を測定する。さらに、測定した円すいころ4毎のころ径に基づいてころ径差D1からころ径差D15、式(1)によって隣接ころ径差ΔD1から隣接ころ径差ΔD15を算出する。
【0028】
ころNo.1の隣接ころ径差ΔD1は、式(1)を用いて両隣のころNo.15のころ径ところNo.2のころ径とから算出される。同様に、ころNo.2の隣接ころ径差ΔD2は、式(1)を用いて両隣のころNo.1のころ径ところNo.3のころ径とから算出される。同様に、ころNo.3の隣接ころ径差ΔD3は、式(1)を用いて両隣のころNo.2のころ径ところNo.4のころ径とから算出される。このように、各円すいころ4の隣接ころ径差ΔD1から隣接ころ径差ΔD15は、円すいころ軸受1を構成している円すいころ4の組み合わせを考慮したころ径差として算出されている。
【0029】
図5に示すように、ころ径差Dnと隣接ころ径差ΔDnを算出したころNo.3、ころNo.5、ころNo.10およびころNo.11の円すいころ4について滑り率Sr3、滑り率Sr5、滑り率Sr10および滑り率Sr11の測定と解析を行う。滑り率は、円すいころ軸受1の速度に対する内輪2の大つば部2cと円すいころ4の大端面4bとの速度差の割合を表す。ころNo.3の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD3は0.25μm、ころNo.5の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD5は-1.75μm、ころNo.10の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD10は0.00μm、ころNo.11の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD11は-5.00μmである。
【0030】
滑り率Sr3、滑り率Sr5、滑り率Sr10および滑り率Sr11は、所定の荷重を加えた状態で円すいころ軸受1を回転させて測定した内輪2の大つば部2cの速度と円すいころ4の大端面4bの速度とから算出する。解析による滑り率Sr3、滑り率Sr5、滑り率Sr10および滑り率Sr11は、既知のシミュレーションソフトを用いて、速度の測定と同一の条件において算出するものとする。各滑り率の測定は、内輪が回転する試験機を用いるものとする。試験機は、内輪2の大つば部2cの速度と円すいころ4の大端面4bの速度を高速度カメラによって計測する。試験時の潤滑方法は、油塗布(ISO粘度グレードがISO VG10である鉱油)とする。試験機の回転速度は、毎分1500回転とする。試験温度は、常温とする。
【0031】
円すいころ軸受1は、内輪2の大つば部2cの速度と各円すいころ4の大端面4bの速度の測定と円すいころ4の滑りによる摩耗の有無を確認するため、所定の荷重を加えた状態で所定時間の間、継続して回転される。ころNo.3、ころNo.5、ころNo.10およびころNo.11の円すいころ4のうち測定および解析による滑り率が最も大きいNo.11の円すいころ4には、転動面4cが摩耗によって鏡面化していることが確認された。一方、ころNo.11の円すいころ4の次に大きい滑り率であるころNo.5の円すいころ4は、転動面4cの鏡面化は見られなかった。つまり、ころNo.5の円すいころ4には、摩耗が生じる程度の滑りが発生していない。従って、ころNo.11の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD11では、円すいころ4に滑りによる摩耗が発生する。一方、ころNo.5の円すいころ4の隣接ころ径差ΔD5では、滑りによる摩耗が発生しない。以上より、円すいころ軸受1は、測定誤差等を考慮し、任意に選択したn番目の円すいころ4の隣接ころ径差ΔDnが-2μmよりも大きい場合に滑りによる摩耗が発生しないと推測する。
【0032】
本実施形態における円すいころ軸受1において、摩耗が発生しているころNo.11の円すいころ4を除いた場合のころ径相互差ΔDは、4μmである。このように、隣接ころ径差ΔDnが-2μmよりも大きい円すいころ軸受1は、ころ径相互差ΔDが2μmよりも大きくても滑りによる摩耗が発生しない。以上より、円すいころ軸受1は、ころ径相互差ΔDが2μmよりも大きい場合でも、各円すいころ4における隣接ころ径差ΔD1から隣接ころ径差ΔD15が全て-2μmよりも大きければ滑りによる摩耗が発生しない。つまり、円すいころ軸受1は、ころ径相互差ΔDが大きくても円すいころ4の配列を調整して隣接ころ径差ΔDnを-2μmよりも大きくすることで、ころ径相互差ΔDを小さくするためにコストを増加させることなく、滑りによる摩耗を抑制することができる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。また、本実施形態において、円すいころを転動体とする円すいころ軸受について説明しているが、複数の転動体を有するすべての軸受に適用することができる。
【符号の説明】
【0034】
1 円すいころ軸受
2 内輪
2a 内輪軌道面
3 外輪
3a 外輪軌道面
4 円すいころ
5 保持器
ΔDn 隣接ころ径差