(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-25
(45)【発行日】2025-04-02
(54)【発明の名称】サイドリンク通信においてアップリンクスロット数を同期させる方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20250326BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20250326BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20250326BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250326BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/40
H04W72/25
H04W72/0446
(21)【出願番号】P 2022580387
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(86)【国際出願番号】 CN2020100106
(87)【国際公開番号】W WO2022000457
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フー, ユージョウ
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ヨウション
(72)【発明者】
【氏名】ファン, シュアンホン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/065896(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0230959(US,A1)
【文献】CATT,Test proposal from email discussion thread #01 for AI 7.2.4.3 sidelink synchronization mechanism,3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2005099,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2005099.zip>,2020年06月10日
【文献】vivo,Remaining issues on sidelink synchronization mechanism,3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2003381,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2003381.zip>,2020年05月16日
【文献】Qualcomm Incorporated,Synchronization Details for NR V2X,3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2004453,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2004453.zip>,2020年05月16日
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining issues of synchronization,3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2005308,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2005308.zip>,2020年08月08日,(本願出願日以降に公開された同出願人による文献)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを含み、
前記同期させることは、
第1のUEによって、前記第1のUEと第2のUEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定することと、
前記第1のUEによって、状態インデックスを示すZ個のビットを備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを前記第2のUEに伝送することと
によって行われ、
Zは、正の整数であり、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットは、前記サイドリンク通信に関する前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数を前記第2のUEに規定するように構成されており、
2つのパターンが構成されていることに応答して、
前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数と、第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数とを備え、
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数は、N
*w+Δ1を備え、
前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数は、M
*w+Δ2を備え、
NおよびMは、非負の整数であり、wは、リソース指示の粒度であり、
Δ1およびΔ2は、整数である、
方法。
【請求項2】
Δ1は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5の最上位ビット(MSB)によって表される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
Δ2は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5のMSBによって表される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
Δ1は、
w/2、
floor(w/2)、または、
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
Δ2は、
以下の式
w/2、
floor(w/2)、または
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
wが1より大きいことに応答して、(Δ1,Δ2)は、
(1,1)、
(1,0)、または、
(0,1)
のうちの少なくとも1つに従って決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
(Δ1,Δ2)は、
(0,1)、(0,2)、(0,3)、(0,4)、(0,5)、(0,6)、(0,7)、(1,0)、(1,1)、(1,2)、(1,3)、(1,4)、(1,5)、(1,6)、(1,7)、(2,0)、(2,1)、(2,2)、(2,3)、(2,4)、(2,5)、(2,6)、(2,7)、(3,0)、(3,1)、(3,2)、(3,3)、(3,4)、(3,5)、(3,6)、(3,7)、(4,0)、(4,1)、(4,2)、(4,3)、(4,4)、(4,5)、(4,6)、(4,7)、(5,0)、(5,1)、(5,2)、(5,3)、(5,4)、(5,5)、(5,6)、(5,7)、(6,0)、(6,1)、(6,2)、(6,3)、(6,4)、(6,5)、(6,6)、(6,7)、(7,0)、(7,1)、(7,2)、(7,3)、(7,4)、(7,5)、(7,6)、または(7,7)
のうちの少なくとも1つを備えているテーブルに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
Δ1は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ2は、
Δ1と同じであること、
請求項7における前記テーブルに基づいて決定されること、
請求項5における前記式に基づいて決定されること、または、
0のデフォルト値
のうちの少なくとも1つに従って決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
Δ2は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ1は、
Δ2と同じであること、
請求項7における前記テーブルに基づいて決定されること、
請求項5における前記式に基づいて決定されること、または、
0のデフォルト値
のうちの少なくとも1つに従って決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
Δ1は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ2は、事前に構成または構成された値を備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
Δ1およびΔ2のいずれも事前に構成または構成されていないことに応答して、Δ1およびΔ2は、0であるように決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
装置であって、前記装置は、
命令を記憶しているメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサと
を備え、
前記プロセッサが前記命令を実行すると、前記プロセッサは、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを前記装置に実施させるように構成され、
前記同期させることは、
前記装置と前記UEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定することと、
状態インデックスを示すZ個のビットを備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを前記UEに伝送することと
によって行われ、
Zは、正の整数であり、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットは、前記サイドリンク通信に関する前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数を前記UEに規定するように構成されており、
2つのパターンが構成されていることに応答して、
前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備え、
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数は、N
*w+Δ1を備え、
前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数は、M
*w+Δ2を備え、
NおよびMは、非負の整数であり、wは、リソース指示の粒度であり、
Δ1およびΔ2は、整数である、
装置。
【請求項13】
Δ1は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5の最上位ビット(MSB)によって表される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
Δ2は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5のMSBによって表される、請求項12に記載の
装置。
【請求項15】
命令を記憶しているコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体を備えているコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、装置におけるプロセッサによって実行されると、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを前記プロセッサに実施させるように構成され、
前記同期させることは、
前記装置と前記UEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定することと、
状態インデックスを示すZ個のビットを備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを前記UEに伝送することと
によって行われ、
Zは、正の整数であり、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットは、前記サイドリンク通信に関する前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数を前記UEに規定するように構成されており、
2つのパターンが構成されていることに応答して、
前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備え、
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数は、N
*w+Δ1を備え、
前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数は、M
*w+Δ2を備え、
NおよびMは、非負の整数であり、wは、リソース指示の粒度であり、
Δ1およびΔ2は、整数である、
コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信を対象とする。特に、本開示は、サイドリンク通信におけるアップリンクスロット数を同期させる方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、ますます接続され、ネットワーク化された社会に世界を移らせつつある。無線ネットワークにおけるユーザ機器(UE)は、データが任意の無線アクセスネットワークノードによって中継されることなく、直接サイドリンク通信チャネルを介して、データを互いに通信し得る。車載無線ネットワークデバイスを伴うそれら等のサイドリンク通信のいくつかのアプリケーションシナリオが、UE間サイドリンク通信を伴う他の従来のアプリケーションと比較して、より厳密かつ予測できない通信要件を有し得る。サイドリンク通信リソースおよび制御リソースの両方の効率的使用のためのサイドリンク通信において、アップリンクスロット数の同期を可能にするために、リソース配分およびプロビジョニング機構を提供することは、重要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本書は、無線通信、より具体的に、サイドリンク通信においてアップリンクスロット数を同期させる方法、システム、およびデバイスに関する。
【0004】
一実施形態では、本開示は、無線通信のための方法を説明する。方法は、第1のUEによって、第1のUEと第2のUEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定することと、第1のUEによって、状態インデックスを示すZ個のビット(Zは、正の整数である)を備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを第2のUEに伝送することであって、PSBCHメッセージ内のZ個のビットは、サイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を第2のUEに規定するように構成されている、こととによって、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを含む。
【0005】
別の実施形態では、本開示は、無線通信のための方法を説明する。方法は、PSBCHにおいて示されるZ個のビットからの状態インデックス、スロット指示Δ1、スロット指示Δ2、スロット指示Δ1およびΔ2、周期性P(単位ms)、周期性指示Y、サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数μ、またはリソース指示の粒度wのうちの少なくとも1つに基づいて、第2のUEによって、第1のUEによって送信されるPSBCHから、第1のパターンにおけるアップリンクスロットの第1の数(n1)および第2のパターンにおけるアップリンクスロットの第2の数(n2)を決定することを含む。
【0006】
いくつかの他の実施形態では、無線通信のための装置が、命令を記憶するメモリと、メモリと通信する処理回路網とを含み得る。処理回路網が命令を実行すると、処理回路網は、上記方法を実行するように構成される。
【0007】
いくつかの他の実施形態では、無線通信のためのデバイスが、命令を記憶するメモリと、メモリと通信する処理回路網とを含み得る。処理回路網が命令を実行すると、処理回路網は、上記方法を行うように構成される。
【0008】
いくつかの他の実施形態では、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータによって実行されるとコンピュータに上記方法を行わせる命令を備えている。
【0009】
上記および他の側面およびその実装は、図面、説明、および請求項により詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを含み、
前記同期させることは、
第1のUEによって、前記第1のUEと第2のUEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定することと、
前記第1のUEによって、状態インデックスを示すZ個のビットを備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを前記第2のUEに伝送することと
により、
Zは、正の整数であり、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットは、前記サイドリンク通信に関する前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数を前記第2のUEに規定するように構成されている、方法。
(項目2)
2つのパターンが構成されていることに応答して、前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備えている、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記Zは、6より大きい整数である、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数は、N
*
wを備え、
前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数は、M
*
wを備え、
NおよびMは、非負の整数であり、wは、リソース指示の粒度である、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数は、N
*
w+Δ1を備え、
前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数は、M
*
w+Δ2を備え、
NおよびMは、非負の整数であり、wは、リソース指示の粒度である、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットは、
【数20】
を満たし、
式中、
Pは、パターン1の周期性(単位ms)であり、
μは、前記サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数であり、
Lは、スロット内のシンボルの数であり、cyclicPrefix-SL=「ECP」である場合、L=12であり、そうでなければ、L=14であり、
I
1
は、u
sym
*2
μ-μref
modL≧L-Yである場合、1であり、そうでなければ、I
1
は、0であり、
I
2
は、u
sym,2
*2
μ-μref
modL≧L-Yである場合、1であり、そうでなければ、I
2
は、0であり、
Yは、sl-StartSymbolによって提供されるサイドリンク開始シンボルインデックスであり、
μ
ref
は、referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成であり、
u
slots
は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym
は、パターン1におけるアップリンクシンボルの数であり、
u
slots,2
は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym,2
は、パターン2におけるアップリンクシンボルの数である、
項目5に記載の方法。
(項目7)
前記SCSが15kHzであることに応答して、前記μは、0であり、
前記SCSが30kHzであることに応答して、前記μは、1であり、
前記SCSが60kHzであることに応答して、前記μは、2であり、
前記SCSが120kHzであることに応答して、前記μは、3である、項目6に記載の方法。
(項目8)
Δ1は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5の最上位ビット(MSB)によって表される、項目5に記載の方法。
(項目9)
Δ2は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~5のMSBによって表される、項目5に記載の方法。
(項目10)
Δ1は、
w/2、
floor(w/2)、または、
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数である、項目5に記載の方法。
(項目11)
Δ2は、
w/2、
floor(w/2)、または
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数である、項目5に記載の方法。
(項目12)
wが1より大きいことに応答して、(Δ1,Δ2)は、
(1,1)、
(1,0)、または、
(0,1)
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目5に記載の方法。
(項目13)
(Δ1,Δ2)は、
(0,1)、(0,2)、(0,3)、(0,4)、(0,5)、(0,6)、(0,7)、(1,0)、(1,1)、(1,2)、(1,3)、(1,4)、(1,5)、(1,6)、(1,7)、(2,0)、(2,1)、(2,2)、(2,3)、(2,4)、(2,5)、(2,6)、(2,7)、(3,0)、(3,1)、(3,2)、(3,3)、(3,4)、(3,5)、(3,6)、(3,7)、(4,0)、(4,1)、(4,2)、(4,3)、(4,4)、(4,5)、(4,6)、(4,7)、(5,0)、(5,1)、(5,2)、(5,3)、(5,4)、(5,5)、(5,6)、(5,7)、(6,0)、(6,1)、(6,2)、(6,3)、(6,4)、(6,5)、(6,6)、(6,7)、(7,0)、(7,1)、(7,2)、(7,3)、(7,4)、(7,5)、(7,6)、または(7,7)
のうちの少なくとも1つを備えているテーブルに基づいて決定される、項目5に記載の方法。
(項目14)
Δ1は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ2は、
Δ1と同じであること、
項目13における前記テーブルに基づいて決定されること、
項目11における前記式に基づいて決定されること、または、
0のデフォルト値
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目5に記載の方法。
(項目15)
Δ2は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ1は、
Δ2と同じであること、
項目13における前記テーブルに基づいて決定されること、
項目11における前記式に基づいて決定されること、または、
0のデフォルト値
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目5に記載の方法。
(項目16)
Δ1は、事前に構成または構成された値を備え、
Δ2は、事前に構成または構成された値を備えている、項目5に記載の方法。
(項目17)
Δ1およびΔ2のいずれも事前に構成または構成されていないことに応答して、Δ1およびΔ2は、0であるように決定される、項目5に記載の方法。
(項目18)
無線通信のための方法であって、前記方法は、第2のユーザ機器(UE)によって、第1のUEによって送信されるPSBCHから、第1のパターンにおけるアップリンクスロットの第1の数(n1)および第2のパターンにおけるアップリンクスロットの第2の数(n2)を決定することを含み、前記決定することは、
PSBCHにおいて示されるZ個のビットからの状態インデックス、
スロット指示Δ1、
スロット指示Δ2、
前記スロット指示Δ1およびΔ2、
周期性P(単位ms)、
周期性指示Y、
前記サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数μ、または、
リソース指示の粒度w
のうちの少なくとも1つに基づく、方法。
(項目19)
前記第1のパターンにおけるアップリンクスロットの前記第1の数(n1)と、前記第2のパターンにおけるアップリンクスロットの前記第2の数(n2)とは、
mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=0、
mod(n1,w)=1およびmod(n2,w)=1、
mod(n1,w)=0、mod(n2,w)=1、
mod(n1,w)=Δ1、mod(n2,w)=Δ1、
mod(n1,w)=Δ1、mod(n2,w)=Δ2、または、
mod(n1,w)=Δ2、mod(n2,w)=Δ2
のうちの少なくとも1つを満たす、項目18に記載の方法。
(項目20)
2つのパターンが構成されていることに応答して、前記少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備え、
前記第1のパターンにおける前記第1のアップリンクスロット数と、前記第2のパターンにおける前記第2のアップリンクスロット数とは、
【数21】
を満たす、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットに基づいて決定され、
式中、
Pは、パターン1の周期性(単位ms)であり、
μは、前記サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数であり、
Lは、スロット内のシンボルの数であり、cyclicPrefix-SL=「ECP」である場合、L=12であり、そうでなければ、L=14であり、
I
1
は、u
sym
*2
μ-μref
modL≧L-Yである場合、1であり、そうでなければ、I
1
は、0であり、
I
2
は、u
sym,2
*2
μ-μref
modL≧L-Yである場合、1であり、そうでなければ、I
2
は、0であり、
Yは、sl-StartSymbolによって提供されるサイドリンク開始シンボルインデックスであり、
μ
ref
は、referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成であり、
u
slots
は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym
は、パターン1におけるアップリンクシンボルの数であり、
u
slots,2
は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym,2
は、パターン2におけるアップリンクシンボルの数である。
項目18に記載の方法。
(項目21)
前記第1のパターンにおけるアップリンクスロットの前記第1の数(n1)と、前記第2のパターンにおけるアップリンクスロットの前記第2の数(n2)とは、
mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=0、
mod(n1,w)=1およびmod(n2,w)=1、
mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=1、
mod(n1,w)=Δ1、mod(n2,w)=Δ1、
mod(n1,w)=Δ1、mod(n2,w)=Δ2、または、
mod(n1,w)=Δ2、mod(n2,w)=Δ2
のうちの少なくとも1つを満たす、項目19に記載の方法。
(項目22)
【数22】
である、項目19および20のいずれかに記載の方法。
(項目23)
第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数は、
【数23】
を備え、
第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数は、
【数24】
を備え、
式中、
【数25】
は、前記PSBCHメッセージ内の前記Z個のビットに基づいて決定され、
wは、リソース指示の粒度であり、
Pは、前記第1のパターンの周期性(単位ms)であり、
μは、前記サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数である、項目19に記載の方法。
(項目24)
2つのパターンが構成されていることに応答して、
【数26】
は、
【数27】
に基づいて決定される、項目23に記載の方法
(項目25)
Δ1は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、
Δ2は、
Y mod w、
(Y mod w)+1、または、
1
のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定され、
Yは、周期性指示であり、非負の整数である、項目23に記載の方法。
(項目26)
Δ1は、
w/2、
floor(w/2)、または
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数であり、
Δ2は、
w/2、
floor(w/2)、または
w/k
のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定され、
kは、1より大きい整数である、項目23に記載の方法。
(項目27)
wが1より大きいことに応答して、(Δ1,Δ2)は、
(1,1)、
(1,0)、または、
(0,1)
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目23に記載の方法。
(項目28)
(Δ1,Δ2)は、
(0,1)、(0,2)、(0,3)、(0,4)、(0,5)、(0,6)、(0,7)、(1,0)、(1,1)、(1,2)、(1,3)、(1,4)、(1,5)、(1,6)、(1,7)、(2,0)、(2,1)、(2,2)、(2,3)、(2,4)、(2,5)、(2,6)、(2,7)、(3,0)、(3,1)、(3,2)、(3,3)、(3,4)、(3,5)、(3,6)、(3,7)、(4,0)、(4,1)、(4,2)、(4,3)、(4,4)、(4,5)、(4,6)、(4,7)、(5,0)、(5,1)、(5,2)、(5,3)、(5,4)、(5,5)、(5,6)、(5,7)、(6,0)、(6,1)、(6,2)、(6,3)、(6,4)、(6,5)、(6,6)、(6,7)、(7,0)、(7,1)、(7,2)、(7,3)、(7,4)、(7,5)、(7,6)、または(7,7)
のうちの少なくとも1つを備えているテーブルに基づいて決定される、項目23に記載の方法。
(項目29)
Δ1は、事前に構成された値を備え、
Δ2は、
Δ1と同じであること、
テーブルに基づいて決定されること、
式に基づいて決定されること、または、
0
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目23に記載の方法。
(項目30)
Δ2は、事前に構成された値を備え、
Δ1は、
Δ2と同じであること
テーブルに基づいて決定されること、
式に基づいて決定されること、または、
0
のうちの少なくとも1つに従って決定される、項目23に記載の方法。
(項目31)
Δ1は、構成または事前に構成された値を備え、
Δ2は、構成または事前に構成された値を備えている、項目19および23のいずれかに記載の方法。
(項目32)
Δ1およびΔ2のいずれも事前に構成または構成されていないことに応答して、Δ1およびΔ2は、0であるように決定される、項目23に記載の方法。
(項目33)
プロセッサおよびメモリを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、コードを前記メモリから読み取り、項目1-32のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目34)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-32のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】
図2は、無線ネットワークノードの例を示す。
【
図4】
図4は、無線通信のための方法のフロー図を示す。
【
図5】
図5は、無線通信のための方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示が、ここで、本開示の一部を形成し、例証として、実施形態の具体的例を示す添付の図面を以降で参照して、詳細に説明されるであろう。しかしながら、本開示は、種々の異なる形態で具現化され得、したがって、対象とされるまたは請求される主題は、下記に記載されることになる実施形態のいずれかに限定されているものとして解釈されるように意図されるものではないことに留意されたい。
【0012】
本明細書および請求項全体を通して、用語は、明示的に記載される意味以外にも文脈において示唆または含意される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書に使用されるような語句「一実施形態では(in one embodiment)」または「いくつかの実施形態では(in some embodiments)」は、必ずしも、同じ実施形態を指すわけではなく、本明細書に使用されるような語句「別の実施形態では(in another embodiment)」または「他の実施形態では(in other embodiments)」は、必ずしも異なる実施形態を指すわけではない。本明細書に使用されるような語句「1つの実装では(in one implementation)」または「いくつかの実装では(in some implementations)」は、必ずしも、同じ実装を指すわけではなく、本明細書に使用されるような語句「別の実装では(in another implementation)」または「他の実装では(in other implementations)」は、必ずしも、異なる実装を指すわけではない。例えば、請求される主題が、全体的または部分的に例示的実施形態または実装の組み合わせを含むことを意図している。
【0013】
一般に、専門用語は、少なくとも部分的に文脈における使用から理解され得る。例えば、本明細書に使用されるような「および」、「または」、または「および/または」等の用語は、少なくとも部分的にそのような用語が使用される文脈に依存し得る種々の意味を含み得る。典型的に、「または」は、A、B、またはC等のリストを関連付けるために使用される場合、ここでは包括的な意味で使用されるA、B、およびC、およびここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することを意図している。加えて、本明細書に使用されるような用語「1つ以上の」または「少なくとも1つ」は、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の意味で任意の特徴、構造、または特性を説明するために使用され得るまたは複数形の意味で特徴、構造、または特性の組み合わせを説明するために使用され得る。同様に、再び、「a」、「an」、または「the」等の用語は、少なくとも部分的に文脈に応じて、単数形の使用を伝えるように、または複数形の使用を伝えるように理解され得る。加えて、用語「~に基づく」または「~によって決定される」は、必ずしも、因子の排他的セットを伝えることを意図しないように理解され得、代わりに、再び、少なくとも部分的に文脈に応じて、必ずしも明確に説明されない追加の因子の存在を可能にし得る。
【0014】
本開示は、サイドリンク通信においてアップリンクスロット数を同期させる方法およびデバイスを説明する
【0015】
次世代(NG)または第5世代(5G)無線通信は、高速でダウンロードすることからリアルタイム短遅延の通信をサポートすることまでの能力の範囲を提供し得る。新世代(NG)モバイル通信システムは、ますます接続され、ネットワーク化された社会に世界を移らせつつある。高速かつ短遅延の無線通信は、ユーザ機器と無線アクセスネットワークノード(限定ではないが、無線基地局を含む)との間の効率的ネットワークリソース管理および配分に依拠する。新世代ネットワークが、高速、短遅延、かつ超信頼性がある通信能力を提供し、異なる産業およびユーザからの要件を果たすことが期待される。
【0016】
既存の通信システムの短所のうちのいくつかに対処し、および/また通信システムの効率を改良するために、ユーザ機器(UE)が、直接、無線ノードを経由せずに、別のUEと通信し、例えば、UEが、直接、サイドリンク伝送を介して、別のUEにデータを伝送し得る。実際の無線ノードは、サイドリンク伝送が無線ノードを経由しないあるUEから直接別のUEまであるので、リソース利用を把握していないこともある。本開示は、サイドリンク通信においてアップリンクスロット数をいかに同期させるべきかの問題に対処する方法およびデバイスを説明する。1つの実装では、無線ノードは、無線アクセスネットワーク(RAN)または次世代NodeB(gNB)であり得る。
【0017】
5Gネットワークは、高速、短遅延、かつ超信頼性がある通信能力を提供し、異なる産業およびユーザからの要件を果たすことが期待される。V2Xは、遠距離通信プロトコルおよびデータ交換規格化のうちの1つである。それは、種々の実装において機能し得る。1つの実装では、通信が、車両間(V2V)の無線通信および情報交換を実施し得る。別の実装では、通信は、車両対歩行者間(V2P)の無線通信および情報交換を実施し得る。別の実装では、通信は、車両対インフラストラクチャ(V2I)間の無線通信および情報交換を実施し得る。V2X技術に基づいて、車両は、より安全な運転条件、より迅速な交通状況、およびより多くの利便性およびエンターテインメントを提供し得る。
【0018】
端末デバイスまたはユーザ機器(UE)を含む車両ネットワークは、ネットワークにおけるサイドリンク通信に大いに依拠し得る。本開示で使用されるようなサイドリンク通信は、UE間の直接無線情報交換を指す。例えば、V2X通信は、任意の無線基地局による転送を伴わずに、無線インターフェースを介して、ソースUEからデスティネーションUEへの直接サイドリンクデータ交換に依拠し得る。
【0019】
サイドリンク通信を介したV2X通信のためのアプリケーションシナリオは、ますます拡張し、多様である。高度なV2Xサービスおよびアプリケーションは、限定ではないが、車両隊列走行、拡張センサ、半自律運転、完全自律運転、および遠隔運転を含む。これらのアプリケーションおよびサービスが、より広い帯域幅、より短い遅延、およびより高い信頼性を含むますますより高いネットワーク性能を要求する。
【0020】
サイドリンクを使用してそれら自体間で通信することが可能であるが、上で説明される種々のUEは、無線アクセスネットワークにも接続され、アクセスネットワークを介してコアネットワークにも接続され得る。無線アクセスネットワークおよびコアネットワークは、サイドリンク通信に関するデータおよび制御情報伝送/受信のために必要とされる通信リソースを構成およびプロビジョニングすることに関わり得る。例示的無線アクセスネットワークは、例えば、セルラー4G LTEまたは5G NR技術および/またはフォーマットに基づき得る。
【0021】
図1は、2つ以上のUE(例えば、102、124、125、および126)と、無線アクセスネットワークノード(例えば、無線アクセスネットワーク(RAN))104とを含む無線アクセス通信ネットワーク100の例示的系統図を示す。UE102、124、125、および126の各々、限定ではないが、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、車両搭載通信機器、路側通信装置、センサデバイス、スマート家電(テレビ、冷蔵庫、およびオーブン等)、またはネットワークを経由して無線で通信することが可能な他のデバイスを含み得る。UEは、RAN104を介して互いに間接的に、またはサイドリンクを介して直接、通信し得る。
【0022】
UE102を例としてとると、
図1を参照して、UE102は、RAN104またはUE124、125、または126等の他のUEとの無線通信を達成するために、アンテナ108に結合された送受信機回路網106を含み得る。送受信機回路網106は、プロセッサ110にも結合され得、プロセッサ110は、メモリ112または他の記憶装置デバイスにも結合され得る。メモリ112は、コンピュータ命令またはコードをその中に記憶し得、命令またはコードは、プロセッサ110によって読み取られ、実行されると、本明細書に説明されるサイドリンクリソース配分/構成およびデータ伝送/受信のための方法のうちの種々のものをプロセッサ110に実装させる。
【0023】
同様に、RAN104は、基地局または他の無線ネットワークアクセスポイントを含み得、それらは、ネットワークを経由して1つ以上のUEと無線で通信することが可能である。例えば、RAN104は、4G LTE基地局、5G NR基地局、5G中央装置基地局、または5G分散型装置基地局の形態で、実装され得る。RANの各タイプは、対応する無線ネットワーク機能の組を実施するように構成され得る。RAN104は、UE102、124、125、および126との無線通信を達成するために、種々の形態でアンテナタワー118を含み得るアンテナ116に結合される送受信機回路網114を含み得る。送受信機回路網114は、メモリ122または他の記憶装置デバイスにさらに結合され得る1つ以上のプロセッサ120に結合され得る。メモリ122は、命令またはコードをその中に記憶し、命令またはコードは、プロセッサ120によって読み取られ、実行されると、種々の機能をプロセッサ120に実装させ得る。例えば、これらの機能は、UE間のサイドリンク通信においてデータおよび制御情報の交換のために使用される無線通信リソースの構成およびプロビジョニングに関連するそれらを含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、両方のパターンにおけるULスロットの数(n1,n2)を状態インデックスに変換することは、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)コンテンツ内のZ個のビットによって示され得る。単一パターンが構成されるとき、変換は、10進数のULスロットをビット指示に変換することによって行われる。2つのパターンが構成されるとき、指示は、wによって除算されるn1およびn2の結果に対してフロア演算を使用して、Z個のビットを用いて状態インデックスを表すことによって行われ、wは、テーブルによって決定され得る。1つの実装では、2つのパターンが、構成されるとき、指示は、フロア演算floor()を用いて行われ得る。しかしながら、受信側UEの観点から、受信したZ個のビットを用いて(n1,n2)を読み出すことは、曖昧である。
【0025】
本開示は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させ、上記問題点の少なくとも一部に対処するいくつかの解決策を説明する。
【0026】
図2は、無線アクセスネットワークまたは無線通信基地局200の例を示す。基地局200は、1つ以上のUE、および/または1つ以上の他の基地局との通信を伝送/受信するために、無線伝送/受信(Tx/Rx)回路網208を含み得る。基地局は、基地局を、他の基地局および/またはコアネットワーク、例えば、光学または有線相互接続、イーサネット(登録商標)、および/または他のデータ伝送媒体/プロトコルと通信させるために、ネットワークインターフェース回路網209も含み得る。基地局200は、随意に、オペレータ等と通信するための入/出力(I/O)インターフェース206を含み得る。
【0027】
基地局はまた、システム回路網204を含み得る。システム回路網204は、プロセッサ221および/またはメモリ222を含み得る。メモリ222は、オペレーティングシステム224と、命令226と、パラメータ228とを含み得る。命令226は、基地局の機能を実施するために、プロセッサ124のうちの1つ以上のもののために構成され得る。パラメータ228は、命令226の実行をサポートするためのパラメータを含み得る。例えば、パラメータは、ネットワークプロトコル設定、帯域幅パラメータ、無線周波数マッピング割り当て、および/または他のパラメータを含み得る。
【0028】
図3は、例示的ユーザ機器(UE)300を示す。UE300は、モバイルデバイス、例えば、スマートフォンまたは車両内に配置されるモバイル通信モジュールであり得る。UE300は、通信インターフェース302と、システム回路網304と、入/出力インターフェース(I/O)306と、ディスプレイ回路網308と、記憶装置309とを含み得る。ディスプレイ回路網は、ユーザインターフェース310を含み得る。システム回路網304は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他の論理/回路網の任意の組み合わせを含み得る。システム回路網304は、例えば、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、離散アナログおよびデジタル回路、および他の回路網を用いて、実装され得る。システム回路網304は、UE300における任意の所望の機能性の実装の一部であり得る。その点において、システム回路網304は、論理を含み得、論理は、例として、音楽およびビデオ(例えば、MP3、MP4、MPEG、AVI、FLAC、AC3)をデコーディングおよび再生すること、またはWAVデコーディングおよび再生;アプリケーションを起動すること;ユーザ入力を受け取ること;アプリケーションデータを保存および読み出すこと;一例として、インターネット接続性のために、携帯電話コールまたはデータ接続を確立、維持、および終了すること;無線ネットワーク接続、Bluetooth(登録商標)接続、または他の接続を確立、維持、および終了させること;および、関連情報をユーザインターフェース310上に表示することを促進する。ユーザインターフェース310および入/出力(I/O)インターフェース306は、グラフィカルユーザインターフェース、タッチセンサ式ディスプレイ、触知フィードバックまたは他の触知出力、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカ、および他のユーザインターフェース要素を含み得る。I/Oインターフェース306の追加の例は、マイクロホン、ビデオ、静止画カメラ、温度センサ、振動センサ、回転および向きセンサ、ヘッドセットおよびマイクロホン入力/出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、メモリカードスロット、放射センサ(例えば、IRセンサ)、および他のタイプの入力を含み得る。
【0029】
図3を参照すると、通信インターフェース302は、1つ以上のアンテナ314を通して、信号の伝送および受信をハンドリングする無線周波数(RF)伝送(Tx)および受信(Rx)回路網316を含み得る。通信インターフェース302は、1つ以上の送受信機を含み得る。送受信機は、1つ以上のアンテナを通して、または(いくつかのデバイスのための)物理(例えば、有線)媒体を通して、伝送および受信するために、変調/復調回路網、デジタル/アナログコンバータ(DAC)、成形テーブル、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)、フィルタ、波形整形器、フィルタ、前置増幅器、電力増幅器、および/または他の論理を含む無線送受信機であり得る。伝送および受信された信号は、多様なアレイのフォーマット、プロトコル、変調(例えば、QPSK、16-QAM、64-QAM、または256-QAM)、周波数チャネル、ビットレート、および符号化のうちのいずれかに準拠し得る。1つの具体的例として、通信インターフェース302は、2G、3G、BT、WiFi、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)+、4G/ロングタームエボリューション(LTE)、および5G規格下で伝送および受信をサポートする送受信機を含み得る。しかしながら、下記に説明される技法は、第3世代移動通信システム(3GPP(登録商標))、GSM(登録商標)アソシエーション、3GPP(登録商標)2、IEEE、または他の共同または標準化団体から生じるかどうかにかかわらず、他の無線通信技術に適用可能である。
【0030】
図3を参照すると、システム回路網304は、1つ以上のプロセッサ321と、メモリ322とを含み得る。メモリ322は、例えば、オペレーティングシステム324と、命令326と、パラメータ328とを記憶する。プロセッサ321は、UE300に関して所望の機能性を実行するために、命令326を実行するように構成される。パラメータ328は、命令326のための構成および動作オプションを提供および規定し得る。メモリ322は、任意のBT、WiFi、3G、4G、5G、または他のデータを記憶し得、
UE300は、通信インターフェース302を通して、それらを送信するか、またはそれらを受信した。種々の実装では、UE300のためのシステム電力が、バッテリまたは変換器等の電力貯蔵装置デバイスによって供給され得る。
【0031】
本開示は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させる方法およびデバイスのいくつかの実施形態を説明し、それらは、
図2および3において上記で説明される無線ネットワーク基地局および/またはユーザ機器上で、部分的にまたは完全に実装され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、PSBCHにおいて示されるスロットの数が、アップリンク(UL)スロット指示と同じ意味を表すように7ビットを用いて実現され得、アップリンク(UL)スロット指示は、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonに含まれ、それは、複数の組み合わせ(例えば、限定ではないが、約64個の組み合わせ)対応する単一パターンまたは二重パターンとして構成され得る。
【0033】
1つの実装では、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonが、2つのパターンとして構成されるとき、それが2つのパターンになるときの2つのレベルの指示の各パターンが存在する。ULスロットの数u_slotsと、ULシンボルの数u_symとが存在する。アップリンクスロットの第1の数(n1)が、第1のパターン(パターン1)に関し、アップリンクスロットの第2の数(n2)が、第2のパターン(パターン2)に関する。第1の数(n1)および第2の数(n2)は、以下によって決定され得る。
【0034】
n1=u_slots1+r1であり、式中、r1は、{0,1}のうちの1つであり、かつu_sym1の関数であり得;n2=u_slots2+r2であり、式中、r2は、{0,1}のうちの1つであり、かつu_sym2の関数であることができる。
【0035】
受信機の観点から、r1=0または1は、同じnにつながり得るので、受信機は、r1=0であるか、1であるかを決定する必要がある。いくつかの機構が、r1の値を決定するために使用され得る。
【0036】
NRサイドリンク通信に関して使用される周波数上のカバレッジにおける別の実装において、inCoverageが、真に設定される。tdd-UL-DL-ConfigurationCommonが、受信したシステム情報ブロックタイプ1(SIB1)に含まれることに応答して、sl-TDD-Configが、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonに含まれるものと同じ意味を表す値に設定される。tdd-UL-DL-ConfigurationCommonがSIB1に含まれないことに応答して、sl-TDD-Configは、いずれにも設定されない。
【0037】
別の実装では、サイドリンク(SL)同期信号(S-SS)/PSBCHブロックの伝送に関して、UEが、sl-TDD-Configを示し、いくつかのスロットにわたってスロットフォーマットを提供するために、PSBCHペイロードにおいてビットシーケンスa
0、a
1、a
2、a
3、・・・、a
11を含み、パターン1が、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって提供される場合、a
0=0であり、パターン1およびパターン2の両方が、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって提供される場合、a
0=1である。
a
0、a
1、a
2、a
3、a
4は、a
0=0に関して、テーブル1で説明されるように、パターン1におけるPに基づいて決定され得;および/または、a
0=1に関して、テーブル2で説明されるように、パターン1におけるPおよびパターン2におけるP
2に基づいて決定され得、a
5、a
6、a
7、a
8、a
9、a
10、a
11は、それぞれ、
【数1】
の第7~第1の最下位ビット(LSB)であり得る。
【表1】
【0038】
a
0=0であるとき、
【数2】
であり、a
0=1であるとき、
【数3】
であり、式中、
Lは、スロット内のシンボルの数であり、cyclicPrefix-SL=「ECP」である場合、L=12であり、そうでなければ、L=14であり、
u
sym*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
1は、1であり、そうでなければ、I
1は、0であり、
u
sym,2*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
2は1であり、そうでなければ、I
2は、0であり、
Yは、sl-StartSymbolによって提供されるサイドリンク開始シンボルインデックスであり、
wは、テーブル2に説明されるように、スロット指示の粒度であり、
μ
refは、referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成であり、
u
slotsは、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
symは、パターン1におけるアップリンクシンボルの数であり、
u
slots,2は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym,2は、パターン2におけるアップリンクシンボルの数であり、
μ=0、1、2、または3は、それぞれ、15、30、60、120kHz SLサブキャリア間隔(SCS)に対応する。
【表2】
【0039】
別の実施形態では、2つのパターンが、構成されるとき、指示は、フロア演算floor()を用いて行われ得る。受信側UEの観点から、種々の解決策が、受信したZ個のビットを用いて(n1,n2)を読み出すことの曖昧性を軽減するために使用され得る。
【0040】
1つの実装では、ZによるULスロットの指示に関して、単一パターンが構成されるとき、Z個のビットは、パターンにおけるULスロット数がnであることを示す。2つのパターンが構成されるとき、Z個のビットは、ULスロットによって導出される状態インデックスを示し、
【数6】
であり、
式中、
n1は、第1のパターン(パターン1)におけるULスロットの数であり、
n2は、第2のパターン(パターン2)におけるULスロットの数であり、
Pは、第1のパターン(パターン1)の周期性(単位ms)であり、
wは、リソース指示の粒度であり、
μは、0、1、2、または3であり、それぞれ、SLに関して15、30、60、120kHz SCSに対応する。
【0041】
別の実装では、ULリソースの指示の粒度に関して、単一パターンが構成されるとき、SL-TDD-Configによって示されるULリソースの数の粒度は、1スロットである。2つのパターンが構成されるとき、ULリソースの数の粒度は、テーブル3に従って、SL-TDD-Configによって示される。
【0042】
別の実装では、スロットにおける少なくとも第Y番目、第(Y+1)番目、…第(Y+X-1)番目のシンボルは、TDD-UL-DL-ConfigCommonにおいて示されるようなULに関して、半静的であり、Xは、sl-LengthSymbolsであり、Yは、sl-StartSymbolである。このスロットは、PSBCHによって示され得る。本開示におけるXおよびYは、PSBCHにおけるX/Y/Zと異なり得る。
【0043】
種々の実施形態では、
図4を参照して、無線通信のための方法400が、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることを含む。方法400は、以下の一部または全てを含み得る:(ステップ410)、第1のUEによって、第1のUEと第2のUEとの間のサイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を決定すること;(ステップ420)、第1のUEによって、状態インデックスを示すZ個のビット(Zは、正の整数である)を備えている物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)メッセージを第2のUEに伝送すること。例えば、限定ではないが、Zは、7であり得る。PSBCHメッセージ内のZ個のビットは、サイドリンク通信に関する少なくとも1つのアップリンクスロットの数を第2のUEに規定するように構成される。1つの実装では、2つのパターンが、構成され得る。少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備えている。
【表3】
【0044】
一実施形態では、示されるべき範囲は、mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=0のようなものであり得る。本実施形態では、両方のパターンの値範囲の優先は、残余ビットを含まない。1つの実装では、部分的スロットは、ある場合下、示されないこともある。
【0045】
別の実装では、第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数は、N*wを備えている。第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数は、M*wを備えている。NおよびMは、非負の整数、例えば、限定ではないが、N=3およびM=5である。wは、リソース指示の粒度である。
【0046】
別の実施形態では、両方のパターンで示されるべきULスロット数(n1,n2)は、mod(n1,w)=Δ1およびmod(n2,w)=Δ2であるようなものである。1つの実装では、第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数は、N*w+Δ1を備え、第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数は、M*w+Δ2を備えている。NおよびMは、非負の整数、例えば、限定ではないが、N=2およびM=5である。wは、リソース指示の粒度である。
【0047】
1つの実装では、PSBCHメッセージ内のZ個のビットは、
【数7】
を満たし、
式中、
Pは、パターン1の周期性(単位ms)であり、μは、サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数であり、
Lは、スロット内のシンボルの数であり、cyclicPrefix-SL=「ECP」である場合、L=12であり、そうでなければ、L=14であり、
u
sym*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
1は、1であり、そうでなければ、I
1は、0であり、
u
sym,2*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
2は、1であり、そうでなければ、I
2は、0であり、
Yは、sl-StartSymbolによって提供されるサイドリンク開始シンボルインデックスであり、
μ
refは、referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成であり、
u
slotsは、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
symは、パターン1におけるアップリンクシンボルの数であり、
u
slots,2は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym,2は、パターン2におけるアップリンクシンボルの数である。
加えて、SCSが15kHzであることに応答して、μは、0であり、SCSが30kHzであることに応答して、μは、1であり、SCSが60kHzであることに応答して、μは、2であり、SCSが120kHzであることに応答して、μは、3である。
【0048】
種々の実装では、Δ1およびΔ2の値は、種々の代替によってさらに規定され得る。
【0049】
1つの実装では、Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定される:Y mod w;(Y mod w)+1;または、1。Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~第5の最上位ビット(MSB)によって表される。
【0050】
別の実装では、Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定される:Y mod w;(Y mod w)+1;または、1。Yは、周期性指示であり、非負の整数であり、PSBCHペイロードにおける第1~第5のMSBによって表される。
【0051】
別の実装では、Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定される:w/2;floor(w/2);または、w/k。kは、1より大きい整数である。例えば、限定ではないが、k=3である。
【0052】
別の実装では、Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定される:w/2、floor(w/2)、またはw/k。kは、1より大きい整数である。
【0053】
別の実装では、wが1より大きいことに応答して、(Δ1,Δ2)は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される:(1,1)、(1,0)、または(0,1)。
【0054】
別の実装では、(Δ1,Δ2)は、(N,M)を備えているテーブルに基づいて決定され、NおよびMは、非負の整数である。例えば、限定ではないが、Nは、0~7(それらの値を含む)の任意の整数であり得、および/またはMは、0~7の任意の整数であり得る。テーブルは、(0,1)、(0,2)、・・(0,7)、(1,0),(1,1)、・・(1,7)、(2,0)、・・(7,7)を含み得る。
【0055】
上で説明される種々の実装では、全てのエントリがテーブルにおいて構成されていない場合、いくつかのデフォルト値が、使用され得る。
【0056】
別の実装では、Δ1は、事前に構成または構成された値を備えている。Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される:Δ1と同じである;(N,M)を備えているテーブルに基づいて決定される(NおよびMは、非負の整数である);上記実装/実施形態のいずれかに説明されるような任意の1つの式に基づいて決定される;または、0のデフォルト値。
【0057】
別の実装では、Δ2は、事前に構成または構成された値を備えている。Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される;Δ2と同じである;(N,M)を備えているテーブルに基づいて決定される(NおよびMは、非負の整数である);上記実装/実施形態のいずれかに説明されるような任意の1つの式に基づいて決定される;または、0のデフォルト値。
【0058】
別の実装では、Δ1およびΔ2のいずれも事前に構成または構成されていないことに応答して、Δ1およびΔ2は、0であると決定される。
【0059】
別の実施形態では、
図5、すなわち、無線通信に関する方法500を参照する。方法500は、(ステップ510):PSBCHにおいて示されるZ個のビットからの状態インデックス、スロット指示Δ1、スロット指示Δ2、スロット指示Δ1およびΔ2、周期性P(単位ms)、周期性指示Y、サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数μ、またはリソース指示の粒度wのうちの少なくとも1つに基づいて、第2のUEによって、第1のUEによって送信されるPSBCHから、第1のパターンにおけるアップリンクスロットの第1の数(n1)および第2のパターンにおけるアップリンクスロットの第2の数(n2)を決定することを含む。
【0060】
1つの実装では、2つのパターンが構成されていることに応答して、少なくとも1つのアップリンクスロットの数は、第1のパターン(パターン1)における第1のアップリンクスロット数と、第2のパターン(パターン2)における第2のアップリンクスロット数とを備え、第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数と、第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数とは、
【数8】
を満たす、PSBCHメッセージ内のZ個のビットに基づいて決定され、
式中、
Pは、パターン1の周期性(単位ms)であり、
μは、サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数であり、
Lは、スロット内のシンボルの数であり、cyclicPrefix-SL=「ECP」である場合、L=12であり、そうでなければ、L=14であり、
u
sym*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
1は、1であり、そうでなければ、I
1は、0であり、
u
sym,2*2
μ-μrefmodL≧L-Yである場合、I
2は、1であり、そうでなければ、I
2は、0であり、
Yは、sl-StartSymbolによって提供されるサイドリンク開始シンボルインデックスであり、
μ
refは、referenceSubcarrierSpacingによる基準SCS構成であり、
u
slotsは、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
symは、パターン1におけるアップリンクシンボルの数であり、
u
slots,2は、パターン1におけるアップリンクシンボルのみを伴うスロットの数であり、
u
sym,2は、パターン2におけるアップリンクシンボルの数である。
【0061】
別の実装では、第1のパターンにおけるアップリンクスロットの第1の数(n1)と、第2のパターンにおけるアップリンクスロットの第2の数(n2)とは、以下のうちの少なくとも1つを満たし:mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=0;mod(n1,w)=1およびmod(n2,w)=1;または、mod(n1,w)=0およびmod(n2,w)=1。
式中、
【数9】
である。
【0062】
別の実装では、第1のパターンにおける第1のアップリンクスロット数は、
【数10】
を備え、第2のパターンにおける第2のアップリンクスロット数は、
【数11】
を備え、
式中、
【数12】
は、PSBCHメッセージ内のZ個のビットに基づいて決定され、
wは、リソース指示の粒度であり、
Pは、第1のパターンの周期性(単位ms)であり、
μは、サイドリンク通信に関するサブキャリア間隔(SCS)に対応する非負の整数である。
【0063】
別の実装では、2つのパターンが構成されていることに応答して、
【数13】
は、
【数14】
に基づいて決定される。
【0064】
別の実装では、Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定される:Y mod w;(Y mod w)+1;または、1。Yは、周期性指示であり、非負の整数である。Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って、Yおよびwに基づいて決定される:Y mod w;(Y mod w)+1;または、1。Yは、周期性指示であり、非負の整数であること。
【0065】
別の実装では、Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定される:w/2;floor(w/2);または、w/k。kは、1より大きい整数である。Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って、wに基づいて決定される:w/2;floor(w/2);または、w/k。kは、1より大きい整数であること。
【0066】
別の実装では、wが1より大きいことに応答して,(Δ1,Δ2)は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される:(1,1);(1,0);または、(0,1)。
【0067】
別の実装では、(Δ1,Δ2)は、以下のうちの少なくとも1つに従って、テーブルに基づいて決定される:(1,1);(1,0);(0,1);(3,3);(7,3)、または、(3,7)。
【0068】
別の実装では、Δ1は、事前に構成または構成された値を備え、Δ2は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される:Δ1と同じである;テーブルに基づいて決定される;式に基づいて決定される;または、0。
【0069】
別の実装では、Δ2は、事前に構成または構成された値を備え、Δ1は、以下のうちの少なくとも1つに従って決定される:Δ2と同じである;テーブルに基づいて決定される;式に基づいて決定される;または、0。
【0070】
別の実装では、Δ1およびΔ2のいずれも事前に構成または構成されていないことに応答して、Δ1およびΔ2は、0であると決定される。
【0071】
本開示は、無線通信のための方法、装置、およびコンピュータ読み取り可能な媒体を説明する。本開示は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることに伴う問題点に対処した。本開示で説明される方法、デバイス、およびコンピュータ読み取り可能な媒体は、サイドリンク通信に関するユーザ機器(UE)のための少なくとも1つのアップリンクスロットの数を同期させることによって、無線通信システムの全体的効率を改良し、したがって、効率および全体的性能を改良し得る。本開示で説明される方法、デバイス、およびコンピュータ読み取り可能な媒体は、無線通信システムの全体的効率を改良し得る。
【0072】
本明細書全体を通した特徴、利点、または類似する言語の言及は、本解決策を用いて実現され得る特徴および利点の全てが、その任意の単一の実装に含まれるべきである、または含まれることを含意しない。むしろ、特徴および利点に言及する言語は、実施形態に関連して説明される具体的特徴、利点、または特性が、本解決策の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するように理解される。したがって、本明細書全体を通した特徴および利点および類似する言語の議論は、必ずしもそうではないが、同じ実施形態を指し得る。
【0073】
さらに、本解決策の説明される特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。当業者は、本明細書の説明に照らして、本解決策が、特定の実施形態の具体的特徴または利点のうちの1つ以上のものを伴わずに実践され得ることを認識するであろう。他の事例では、本解決策の全ての実施形態に存在しないこともある、追加の特徴および利点が、ある実施形態において認識され得る。