(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-26
(45)【発行日】2025-04-03
(54)【発明の名称】電池の充電電力量の表示方法及びその装置、電気端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H02J 7/02 20160101AFI20250327BHJP
G01R 31/382 20190101ALI20250327BHJP
G01R 31/385 20190101ALI20250327BHJP
【FI】
H02J7/02 U
G01R31/382
G01R31/385
(21)【出願番号】P 2024500349
(86)(22)【出願日】2022-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2022095663
(87)【国際公開番号】W WO2023024624
(87)【国際公開日】2023-03-02
【審査請求日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】202110968002.X
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】肖建華
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112492107(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110704279(CN,A)
【文献】特開2011-045231(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0364946(US,A1)
【文献】特開平08-180906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/02
G01R 31/382
G01R 31/385
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の充電電力量の表示方法であって、
前記電池の充電を開始するステップと、
第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、前記第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするステップと、
前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示するステップであって、前記第1電力量の精度は前記第1測定電力量の精度よりも高いステップと、
所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断するステップと、
充電が終了していないと、第2測定電力量を取得し、前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するステップであって、前記第2電力量の精度は前記第2測定電力量の精度よりも高いステップと、
前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得るステップと、
前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、前記第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするステップに戻るステップと、を含む電池の充電電力量の表示方法。
【請求項2】
前記電池の充電を開始する前記ステップの後、
前記電池の充電電力を検出し、前記充電電力が所定の電力以下であると、充電が終了するまで第3測定電力量を取得して表示するステップであって、前記第1電力量及び前記第2電力量の精度は前記第3測定電力量の精度よりも高いステップをさらに含む請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項3】
充電が終了すると、前記充電電力量の表示を停止するか、又は充電完了を表示するステップをさらに含む請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項4】
前記第1電力量変化速度を取得するステップは、
前記第1測定電力量に対応する第1時刻における充電電圧及び充電電流を取得するステップと、
前記充電電圧及び前記充電電流に基づいて前記第1電力量変化速度を決定するステップと、を含む請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項5】
前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて前記第1電力量を計算して表示するステップは、
前記第1測定電力量に対応する第1時刻を取得するステップと、
前記第1電力量の表示時刻を取得するステップと、
前記表示時刻と前記第1時刻との間の第1時間間隔を計算するステップと、
前記第1測定電力量、前記現在の電力量変化速度及び前記第1時間間隔に基づいて前記第1電力量を計算するステップと、を含む請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項6】
前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示する前記ステップは、
前記第1測定電力量に対応する第1時刻を取得するステップと、
前記第2測定電力量に対応する第2時刻を取得するステップと、
前記第1時刻と前記第2時刻との間の第2時間間隔を計算するステップと、
前記第2測定電力量、前記現在の電力量変化速度及び前記第2時間間隔に基づいて前記第2電力量を計算するステップと、を含む請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項7】
前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、
第2電力量変化速度を得る前記ステップは、
前記第2電力量と前記第2測定電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、前記現在の電力量変化速度を減少させ、前記第2電力量変化速度を得るステップと、
前記第2測定電力量と前記第2電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、前記現在の電力量変化速度を増加させ、前記第2電力量変化速度を得るステップと、を含み、
前記所定の閾値は正数である請求項1に記載の電池の充電電力量の表示方法。
【請求項8】
電池の充電電力量の表示装置であって、
前記電池の充電を開始するように構成される開始モジュールと、
第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、前記第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするように構成される第1取得モジュールと、
前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示するように構成される第1計算表示モジュールであって、前記第1電力量の精度は前記第1測定電力量の精度よりも高い第1計算表示モジュールと、
所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断するように構成される判断モジュールと、
充電が終了していないと、第2測定電力量を取得するように構成される第2取得モジュールと、
前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するように構成される第2計算表示モジュールであって、前記第2電力量の精度は前記第2測定電力量の精度よりも高い第2計算表示モジュールと、
前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得るように構成される更新モジュールと、
前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、前記現在の電力量変化速度を前記第1取得モジュールにフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールと、を含む電池の充電電力量の表示装置。
【請求項9】
電気端末であって、
電池、電力量管理モジュール、表示モジュール、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含み、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶されており、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは命令を含み、前記命令が前記電気端末により実行されると、前記電気端末が請求項1~7のいずれか1項に記載の電池の充電電力量の表示方法を実行する電気端末。
【請求項10】
プロセッサ実行可能プログラムが記憶されており、前記プロセッサ実行可能プログラムは、プロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の電池の充電電力量の表示方法を実行するように構成される記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が202110968002.X、出願日が2021年8月23日の中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願の優先権を主張し、該中国特許出願の全内容はここで参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は電子機器の技術分野に関し、特に電池の充電電力量の表示方法及びその装置、電気端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
電池は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン及び電動車などの電気製品の電源として広く使用されており、急速充電技術の発展に伴い、これらの電気製品の充電速度はますます速くなっている。しかし、従来の主流の残量計のハードウェア機器では、通常、1%の精度でしか電力量データを提供することができない。従来の残量計の電力量精度が低いため、充電時にユーザーが電力量の急速な変化を認識し難く、充電速度の差を感じ難い。従来の高精度の残量計の場合、残量計自体は高精度の電力量データを提供できるが、このような高精度残量計では、電気製品のソフトウェアは電力量データを高い頻度で読み取ってユーザーインターフェースに表示する必要があり、ユーザーインターフェースと残量計ハードウェア機器とのインタラクションは非常に頻繁であり、その結果、システムの消費電力が大きく、さらにシステムの性能が低下する。このような高精度残量計は、コストが高く、電気製品の新しいハードウェア機器のサポートが必要であり、電気製品の製造コストが大幅に増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下は、本明細書に詳細に説明されている主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0005】
本願の実施例は、電池の充電電力量の表示方法及びその装置、電気端末及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、本願の実施例は、電池の充電電力量の表示方法を提供する。前記方法は、
前記電池の充電を開始するステップと、
第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、前記第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするステップと、
前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示するステップであって、前記第1電力量の精度は前記第1測定電力量の精度よりも高いステップと、
所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断するステップと、
充電が終了していないと、第2測定電力量を取得し、前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するステップであって、前記第2電力量の精度は前記第2測定電力量の精度よりも高いステップと、
前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得るステップと、
前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするステップに戻るステップと、を含む。
【0007】
さらに、前記電池の充電を開始する前記ステップの後、前記方法は、前記電池の充電電力を検出し、前記充電電力が所定の電力以下であると、充電が終了するまで第3測定電力量を取得して表示するステップであって、前記第1電力量及び前記第2電力量の精度は前記第3測定電力量の精度よりも高いステップをさらに含む。
【0008】
さらに、前記方法は、充電が終了すると、前記充電電力量の表示を停止するか、又は充電完了を表示するステップをさらに含む。
【0009】
さらに、前記第1電力量変化速度を取得するステップは、前記第1測定電力量に対応する第1時刻における充電電圧及び充電電流を取得するステップと、前記充電電圧及び前記充電電流に基づいて前記第1電力量変化速度を決定するステップと、を含む。
【0010】
さらに、前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて前記第1電力量を計算して表示するステップは、前記第1測定電力量に対応する第1時刻を取得するステップと、前記第1電力量の表示時刻を取得するステップと、前記表示時刻と前記第1時刻との間の第1時間間隔を計算するステップと、前記第1測定電力量、前記現在の電力量変化速度及び前記第1時間間隔に基づいて前記第1電力量を計算するステップと、を含む。
【0011】
さらに、前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示する前記ステップは、前記第1測定電力量に対応する第1時刻を取得するステップと、前記第2測定電力量に対応する第2時刻を取得するステップと、前記第1時刻と前記第2時刻との間の第2時間間隔を計算するステップと、前記第2測定電力量、前記現在の電力量変化速度及び前記第2時間間隔に基づいて前記第2電力量を計算するステップと、を含む。
【0012】
さらに、前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得る前記ステップは、前記第2電力量と前記第2測定電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、前記現在の電力量変化速度を減少させ、前記第2電力量変化速度を得るステップと、前記第2測定電力量と前記第2電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、前記現在の電力量変化速度を増加させ、前記第2電力量変化速度を得るステップと、を含み、前記所定の閾値は正数である。
【0013】
別の態様では、本願の実施例は、電池の充電電力量の表示装置をさらに提供する。前記装置は、
前記電池の充電を開始するように構成される開始モジュールと、
第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、前記第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするように構成される第1取得モジュールと、
前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示するように構成される第1計算表示モジュールであって、前記第1電力量の精度は前記第1測定電力量の精度よりも高い第1計算表示モジュールと、
所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断するように構成される判断モジュールと、
充電が終了していないと、第2測定電力量を取得するように構成される第2取得モジュールと、
前記第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するように構成される第2計算表示モジュールであって、前記第2電力量の精度は前記第2測定電力量の精度よりも高い第2計算表示モジュールと、
前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得るように構成される更新モジュールと、
前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、前記現在の電力量変化速度を前記第1取得モジュールにフィードバックするように構成されるフィードバックモジュールと、を含む。
【0014】
別の態様では、本願の実施例は電気端末をさらに提供する。前記電気端末は、電池、電力量管理モジュール、表示モジュール、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含み、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶されており、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは命令を含み、前記命令が前記機器により実行されると、前記機器が前記表示方法を実行する。
【0015】
別の態様では、本願の実施例は、記憶媒体をさらに提供する。前記記憶媒体は、プロセッサ実行可能プログラムが記憶されており、前記プロセッサ実行可能プログラムはプロセッサにより実行されると、前記表示方法を実行するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本願の実施例における電池の充電電力量の表示方法のフローチャートである。
【
図2】本願の実施例における電池の充電に関するハードウェア機器の模式図である。
【
図3】本願の実施例における低精度電力量の表示効果図である。
【
図4】本願の実施例における高精度電力量の表示効果図である。
【
図5】本願の実施例における電力量表示の経時的変化の模式図である。
【
図6】本願の実施例における電池の充電電力量の表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願の目的、技術案及び利点をより明確に理解するために、本願の実施例は、図面を参照して以下に詳細に説明される。なお、本願の実施例及び実施例の特徴は、矛盾することなく互いに任意に組み合わせられてもよい。
【0018】
本願の態様を当業者により良く理解させるために、以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。当業者が本願の実施例に基づいて創造的な労働を行わずに取得した他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属するものとする。
【0019】
本願の明細書及び特許請求の範囲、ならびに図面における用語「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」などは、特定の順序を説明するのではなく、異なる対象を区別するためのものである。さらに、用語「含む」及び「有する」、ならびにそれらの変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、リストされたステップ又はユニットに限定されるものではなく、オプションとして、リストされていないステップ又はユニットをさらに含むか、又はオプションとして、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0020】
本明細書で「実施例」に言及することは、実施例を参照して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書中の様々な場所にこの語句が記載されることは、必ずしも同じ実施例を意味するわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例を意味するわけではない。本明細書に記載された実施例は、他の実施例と組み合わせてもよい。
【0021】
関連技術では、電池は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン及び電動車などの電気製品の電源として広く使用されており、急速充電技術の発展に伴い、これらの電気製品の充電速度はますます速くなっている。しかし、従来の主流の残量計のハードウェア機器では、通常、1%の精度でしか電力量データを提供することができない。従来技術における主流の残量計の電力量精度が低いため、充電時にユーザーが電力量の急速な変化を認識し難く、充電速度の差を感じ難い。例えば、携帯電話端末は、40分で電池の電力量を0から100%まで充電でき、1秒あたりに0.04%充電することに相当する。従来の低精度残量計の電力量精度がわずか1%であるため、携帯電話端末は1%、11%、37%の残量しか表示できない。この場合、ユーザーは約24秒後に1%の電力量変化を認識するしかできない。しかし、ユーザーは通常、充電インターフェースで24秒間待たないため、充電器を差し込む時にユーザーが電力量の変化を感じることは困難である。同様に、充電速度の差の認識の観点から、1つの充電速度が速い携帯電話端末は、電池の電力量を0から100%まで充電するのに40分かかり、24秒ごとに電力量が約1%増加し、もう1つの充電速度が遅い携帯電話端末は、電池の電力量を0から100%に充電するのに60分かかり、36秒ごとに電力量が約1%増加する。この2つの携帯電話について、充電表示インターフェースに24秒以内滞在したユーザーにとって、2つの携帯電話端末の充電速度の差を感じられない。携帯電話端末に表示される電力量精度が1/10000に達することができれば、携帯電話端末は1.12%、11.25%、37.86%の残量を表示でき、同様に40分で電池の電力量を0から100%に充電する場合、ユーザーは充電器を差し込むと携帯電話端末の残量が1秒間で約4ポイント増加することを視認でき、例えば、0.05%から0.09%に増加し、又はユーザーは携帯電話端末の残量が20秒間で約80ポイント増加することを視認できる。高精度の電力量表示によって、ユーザーは充電速度の差をより直感的に感じることができる。一方、従来の高精度の残量計の場合、残量計自体は高精度の電力量データを提供できるが、このような高精度残量計では、電気製品のソフトウェアは電力量データを高い頻度で読み取ってユーザーインターフェースに表示する必要があり、ユーザーインターフェースと残量計ハードウェア機器とのインタラクションは非常に頻繁であり、その結果、システムの消費電力が大きく、さらにシステムの性能が低下する。このような高精度残量計は、コストが高く、電気製品の新しいハードウェア機器のサポートが必要であり、電気製品の製造コストが大幅に増加する。
【0022】
この事情に鑑みて、本願の実施例は、電池の充電電力量の表示方法及びその装置、電気端末及び記憶媒体を提供する。前記電池の充電を開始し、第1時刻における第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とし、該第1測定電力量、及び該現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示し、該第1電力量の精度は第1測定電力量の精度よりも高い。それによって、低精度の残量計で高精度の表示電力量を実現する。所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断し、充電が終了していないと、第2時刻における第2測定電力量を取得し、第2測定電力量、及び該現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示し、該第2電力量の精度は第2測定電力量の精度よりも高い。該第2電力量及び該第2測定電力量に基づいて該現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得て、該第2電力量変化速度を該現在の電力量変化速度として、該第1測定電力量、及び該現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示し、該第1電力量の精度は第1測定電力量の精度よりも高いステップに戻る。表示される電力量と残量計の測定電力量値との差が大きすぎることを防止するために、該現在の電力量変化速度を周期的に更新し、正確な高精度電力量値をリアルタイムで表示することに有利であり、ユーザーが電池の電力量及びその変化をタイムリーに把握することに有利であり、それによってユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0023】
本願の実施例では、
図1に示すように、電池の充電電力量の表示方法は以下のステップS1~ステップS7を含む。
【0024】
ステップS1:電池の充電を開始する。
【0025】
ステップS2:第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とする。
【0026】
ステップS3:前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示し、前記第1電力量の精度は第1測定電力量の精度よりも高い。
【0027】
ステップS4:所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断する。
【0028】
ステップS5:充電が終了していないと、第2時刻における第2測定電力量を取得し、第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示し、前記第2電力量の精度は第2測定電力量の精度よりも高い。
【0029】
ステップS6:前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得る。
【0030】
ステップS7:前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、ステップS2に戻る。
【0031】
図2に示すように、本願の実施例に係るハードウェア構成は主として、電源、充電プラグ、充電ケーブル及び端末である。電源は、通常の220Vの家庭用電源であってもよく、電気自動車で使用される380Vの専用電源及び充電パイルであってもよい。充電プラグと充電ケーブルは別々であってもよく、合併して充電器と呼ばれてもよい。端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、電動スクーター、電気自動車など充電可能な様々な電気端末を含む。ステップS1では、電池の充電を開始することは、充電プラグと充電ケーブルを使用して該電源と端末を接続して端末の電池の充電を開始してもよい。
図2に示す回路構造は、本願を限定するものではなく、図示よりも多い又は少ない部材を含んだり、いくつかの部材を組み合わせたり、異なる部材を配置したりしてもよい。
【0032】
なお、本願の実施例では、電池の充電を開始した後、電池の充電電力量の表示方法は、電池の充電電力を検出し、充電電力が所定の電力以下であると、充電が終了するまで第3測定電力量を取得して表示するステップであって、第1電力量及び第2電力量の精度は第3測定電力量の精度よりも高いステップをさらに含む。電池の充電電力を検出することは、充電器の動作電力を監視することであってもよい。充電器のタイプ情報及び充電器の出力能力情報に基づいて、充電器が本願の所定の電力標準を満たすか否かを判断してもよい。本願の1つの携帯電話プロジェクトの実施例では、充電器がUSB-IF機構により発行されたPPS(Programmable Power Supply)プログラマブル電源プロトコルをサポートし、最大出力が11V/5A以上を満たすと検出されると、大電力充電器であると判定される。充電電力が55Wよりも小さいと、大電力充電器ではないと判定され、この場合、高精度電力量を表示する必要がなく、低精度残量計の測定結果に基づいて表示すればよい。なお、
図3に示すように、充電電力が所定の電力以下であると、充電が終了するまで第3測定電力量を取得して表示し、第1電力量及び第2電力量の精度は第3測定電力量の精度よりも高い。具体的には、充電電力が上記大電力充電器の標準を満たさないと、高精度電力量を表示する必要がなく、電池の充電電力が所定の電力よりも小さいと、端末ディスプレイにおける電池残量指示、充電表示及び充電通知の3つの電力量表示について、表示精度はいずれも37%などのパーセンタイルまでの電力量である。本願の別の電気自動車の実施例では、充電電源が380Vの直流電源であると検出されると、大電力充電器であると判定し、そうでないと、大電力充電器ではないと判定する。要するに、大電力の標準は電源及び端末の実際の状況に応じて調整してもよい。大電力の所定の電力標準は、具体的な状況に応じて設定してもよく、具体的には、充電される端末などが異なると、対応して選択される所定の電力も異なる。本願の実施例に記載される上記所定の電力の設定は例示的なものである。
【0033】
ステップS2では、第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とする。本願の実施例では、例えば精度がパーセンタイルまでと低い残量計を使用して、端末の残量である第1測定電力量を測定し、第1測定電力量に対応する第1時刻における充電電圧及び充電電流を取得し、充電電圧及び充電電流に基づいて第1電力量変化速度を決定する。具体的には、第1測定電力量に対応する第1時刻における充電電圧及び充電電流を取得し、それによって第1電力量変化速度を計算する。該第1電力量変化速度の計算は主として、電池の容量情報、実際の充電電圧及び充電電流情報を使用する。該第1電力量変化速度はVで表され、以下の関数によって識別できる。
【0034】
V=f(FC,U,I,delta)
【0035】
式中、FCは、電池容量を表し、電池容量が大きいほど、単位容量が高くなり、充電速度が遅くなる。Uは、充電電圧を表し、同じ条件下で充電電圧が高いほど、速度が速くなる。Iは、充電電流を表し、同じ条件下で電流が大きいほど、速度が速くなる。Deltaの値は、充電速度の補正パラメータであり、充電速度を調整し、低精度残量計の値との差が大きい過ぎるのを回避するために用いられる。1つの更新周期後、低精度電力量が高精度残量計算値よりも小さく、且つ高精度残量計算値との差が所定の閾値を超えると、deltaは正であり、該第1電力量変化速度Vを増加させる必要があることを示す。低精度電力量が高精度残量計算値を超え、且つ該高精度残量計算値との差が所定の閾値を超えると、deltaは負であり、該第1電力量変化速度Vを減少させる必要があることを示す。充電器を差し込で端末を電源と接続し、充電を開始し後、充電電圧及び充電電流に基づいて、ルックアップテーブル法を使用して充電の初期速度及びDelta(補正パラメータ)を決定する。このステップでは、残量計により測定された第1測定電力量、及び算出された第1電力量変化速度を取得し、ここで算出された第1電力量変化速度を1番目の更新周期における現在の電力量変化速度とする。それによって、第1測定電力量及び該現在の電力量変化速度に基づいて端末の表示モジュールに表示される高精度電力量を計算することができる。高精度電力量とは、残量計により測定された電力量の精度より高い電力量である。残量計により測定された電力量が37%であると、高精度電力量は、少なくとも37.2%である。精度が1/10000オーダーである場合、0.01%などの小数点以下2桁を表示でき、例えば、
図4に示すように、高精度電力量は37.26%である。高精度表示の標準は具体的な状況に応じて設定してもよい。具体的には、実際の残量計の測定精度が異なると、対応する高精度表示の標準も異なり、算出された高精度表示電力量が残量計により測定された電力量の精度よりも高いことを満たせばよい。本願の実施例に記載される、残量計により測定された低精度電力量が37%、高精度表示電力量が37.2%又は37.26%であることは例示的なものに過ぎない。
【0036】
ステップS3では、第1測定電力量、及び現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示し、第1電力量の精度は第1測定電力量の精度よりも高い。
図5に示すように、第1時刻t1における電池の第1電力量変化速度V1を現在の電力量変化速度として取得してもよい。第1測定電力量L1、第1電力量変化速度v1及び現在時刻t2と第1時刻t1との間の第1時間間隔(t2-t1)に基づいて、第1電力量L2を決定する。具体的には、式L2=L1+V1×(t2-t1)によって第1電力量L2を算出してもよい。このステップによって、残量計により測定された低精度電力量及び電力量の変化速度で高精度電力量を算出し、端末の表示モジュールに表示することができる。それによって、実際の残量計の精度が低い場合、高精度の電力量表示をよく実現でき、特に充電速度が速い端末プロジェクトの場合、充電速度をよく提示し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
【0037】
ステップS4では、所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断する。所定の更新周期とは、残量計の低精度電力量を改めて読み取る必要がある周期であってもよく、この周期は、端末の表示モジュールインターフェースのリフレッシュ周期に比べて比較的長い。携帯電話、タブレットコンピュータ及びノートパソコンなどの電気製品の場合、表示モジュールは固有のスクリーンであってもよい。電気自動車などの電気製品の場合、表示モジュールは特別に設置されたニキシー管などのディスプレイであってもよい。例えば、端末の表示モジュールインターフェースは、50ミリ秒ごとにリフレッシュされるが、残量計の低精度電力量を読み取る必要がある周期は、10秒である可能性があり、つまり、所定の更新周期は10秒であってもよい。残量計の読み取りが端末よりも消費電力が大きく、端末の表示モジュールインターフェースのリフレッシュ速度が比較的速いため、所定の更新になる前に、電力量の増加は、残量計により測定された低精度電力量及び現在の電力量変化速度などを計算するだけで得られる。所定の更新周期に達すると、充電が終了し、この場合、前記電力量の表示を停止するか、又は充電完了を表示する。ここで、充電終了の条件は2つあり、一方は、充電器を携帯電話から抜いて充電を停止することであり、他方は満充電であり、2つの条件のいずれか一方を満たすと、充電プロセスが終了する。端末の表示モジュールインターフェースのリフレッシュ周期及び所定の更新周期は、具体的な状況に応じて設定してもよい。具体的には、充電される端末などが異なると、対応して選択されるリフレッシュ周期及び更新周期も異なる。本願の実施例に記載される端末の表示モジュールインターフェースが50ミリ秒ごとにリフレッシュされることや所定の更新周期が10秒であることは例示的なものに過ぎない。
【0038】
ステップS5では、充電が終了していないと、所定の更新周期に達するとき、残量計の第2測定電力量L3を再取得し、第2測定電力量、及び現在の電力量変化速度に基づいて高精度の第2電力量を計算して表示する。第2測定電力量、及び現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するステップは、第1測定電力量に対応する第1時刻t1を取得するステップと、第2測定電力量に対応する第2時刻t3を取得するステップと、第1時刻と第2時刻との間の第2時間間隔(t3-t1)を計算するステップと、第2測定電力量L3、現在の電力量変化速度V1及び第2時間間隔(t3-t1)に基づいて前記第2電力量L4=L3+V1×(t2-t1)を計算するステップと、を含む。更新周期に達した後も、ステップS2で取得された第1電力量変化速度で第2電力量を計算し、即ち、現在の電力量変化速度を更新する前に、前回取得された電力量変化速度で電力量を計算してリアルタイムに表示する。
【0039】
ステップS6では、第2電力量及び第2測定電力量に基づいて現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得る。第2電力量と第2測定電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、現在の電力量変化速度を減少させ、第2電力量変化速度を得る。第2測定電力量と第2電力量との差が所定の閾値よりも大きいと、現在の電力量変化速度を増加させ、第2電力量変化速度を得る。ここで、所定の閾値は正数である。
【0040】
1つの具体的な実施例では、以下のスキームを使用して第2電力量変化速度V2を計算する。充電器を差し込んで端末を電源と接続し、充電を開始した後、充電電圧及び充電電流に基づいて、ルックアップテーブル法を使用して充電の第1電力量変化速度V1及びDelta(補正パラメータ)を決定してもよい。その後、各更新周期後、リアルタイムに計算される高精度電力量である第2電力量L4と残量計により測定された低精度電力量である第2測定電力量L3との差に基づいて充電速度を調整し、調整後の第2電力量変化の式は、以下の通りである。
【0041】
V2=V1+(L4/100-L3)*Delta.
【0042】
例えば、充電器を差し込む時、残量計が読み取る低精度電力量は20%であり、充電電圧及び電流に基づいて初期速度が500/msで、Deltaが300であることを決定し、この場合、500ミリ秒後の高精度電力量は20.01%であり、V2=500+(2001/100-20)*300=500である。特定の時刻に到達した後、高精度電力量が4011、低精度電力量が41であると、V2=500+(4011/100-41)*300 =800である。つまり、高精度電力量は、実際の電力量よりも遅れており、この場合、充電速度を増加させる必要がある。
【0043】
ステップS7では、前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、ステップS2に戻る。ステップS3に戻る時、所定の更新周期の第2時刻に到達する時において測定された第2測定電力量を戻った後の第1測定電力量として取得し、更新後の現在の電力量変化速度(即ち、第2電力量変化速度)を第1電力量変化速度として取得してもよい。充電が終了するまでこのように繰り返す。充電終了の条件は2つあり、一方は、充電器を携帯電話から抜いて充電を停止することであり、他方は満充電であり、2つの条件のいずれか一方を満たすと、充電プロセスが終了する。本願の技術案によれば、実際の残量計の精度が低い場合、高精度の電力量表示をよく実現できる。特に充電速度が速い端末プロジェクトの場合、充電速度をよく提示し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる。
【0044】
図6に示すように、本願の実施例は電池の充電電力量の表示装置をさらに提供する。前記装置は、以下の開始モジュール101、第1取得モジュール102、第1計算表示モジュール103、判断モジュール104、第2取得モジュール105、第2計算表示モジュール106、更新モジュール107及びフィードバックモジュール108を含む。
【0045】
開始モジュール101は、前記電池の充電を開始するように構成される。
【0046】
第1取得モジュール102は、第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とするように構成される。
【0047】
第1計算表示モジュール103は、前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示するように構成される。前記第1電力量の精度は、第1測定電力量の精度よりも高い。
【0048】
判断モジュール104は、所定の更新周期に達すると、充電が終了するか否かを判断するように構成される。
【0049】
第2取得モジュール105は、充電が終了していないと、第2測定電力量を取得するように構成される。
【0050】
第2計算表示モジュール106は、第2測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第2電力量を計算して表示するように構成される。前記第2電力量の精度は、第2測定電力量の精度よりも高い。
【0051】
更新モジュール107は、前記第2電力量及び前記第2測定電力量に基づいて前記現在の電力量変化速度を更新し、第2電力量変化速度を得るように構成される。
【0052】
フィードバックモジュール108は、前記第2電力量変化速度を前記現在の電力量変化速度として、前記現在の電力量変化速度を前記第1取得モジュールにフィードバックするように構成される。
【0053】
同様に、上記方法実施例の内容はすべて本装置実施例に適用できる。本装置実施例によって具体的に実現される機能は上記方法実施例と同じであり、達成される有益な効果も上記方法実施例によって達成される有益な効果と同じである。
【0054】
本願の実施例は電気端末をさらに提供する。前記電気端末は、電池、電力量管理モジュール、表示モジュール、1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含み、上記1つ又は複数のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶されており、上記1つ又は複数のコンピュータプログラムは命令を含み、上記命令が電気端末により実行されると、電気端末が上記表示方法を実行する。
【0055】
同様に、上記方法実施例の内容はすべて本電気端末の実施例に適用できる。本電気端末の実施例によって具体的に実現される機能は上記方法実施例と同じであり、達成される有益な効果も上記方法実施例によって達成される有益な効果と同じである。
【0056】
本願の実施例では、記憶媒体をさらに提供する。前記記憶媒体は、プロセッサ実行可能プログラムが記憶されており、プロセッサ実行可能プログラムはプロセッサにより実行されると、本願の実施例における電池の充電電力量の表示方法を実行する。該記憶媒体によれば、本願の実施例における電池の充電電力量の表示方法と同じ技術的効果を実現できる。
【0057】
本願の有益な効果について、以下の通りである。本願の実施例における電池の充電電力量の表示方法は、第1時刻における第1測定電力量及び第1電力量変化速度を取得し、第1電力量変化速度を現在の電力量変化速度とし、前記第1測定電力量、及び前記現在の電力量変化速度に基づいて第1電力量を計算して表示し、前記第1電力量の精度は第1測定電力量の精度よりも高く、それによって、低精度の残量計で高精度の表示電力量を実現する。一方、表示電力量と残量計の測定電力量値との差が大きすぎることを防止するために、前記現在の電力量変化速度を周期的に更新し、正確な高精度電力量値をリアルタイムで表示することに有利であり、ユーザーが電池の電力量及びその変化をタイムリーに把握することに有利であり、それによって、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0058】
なお、特に断らない限り、ある特徴が別の特徴に「固定」、「接続」されると記載される場合、別の特徴に直接固定、接続されてもよいし、別の特徴に間接的に固定、接続されてもよい。さらに、本開示で使用される上、下、左、右などの説明は、添付の図面における本開示の構成要素の相互の位置関係に関連するものにすぎない。本開示で使用される単数形の「1種」、「前記」、及び「該」は、文脈が他の意味を明示的に示さない限り、複数形を含むことも意図される。さらに、本実施例で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、別段の定義がない限り、当業者が一般に理解する意味と同じである。本実施例の説明において使用される用語は、特定の実施例を説明するためにのみ使用されるものであって、本願を限定するために使用されるものではない。本実施例で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連するリストされた項目の任意の組合せを含む。
【0059】
なお、本開示では、様々な要素は、第1、第2、第3などの用語を用いて説明されてもよいが、これらの要素は、これらの用語に限定されるべきではない。これらの用語は、同じタイプの要素を区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲を逸脱することなく、第1要素を第2要素と称してもよく、同様に第2要素を第1要素と称してもよい。本実施例による任意及びすべての例又は例示的表現(「例」、「例えば」など)の使用は、本願の実施例をより良く説明することのみを意図しており、別途必要とされない限り、本願の範囲を制限するものではない。
【0060】
本願の実施例は、コンピュータハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって、又は非一時的なコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されたコンピュータ命令によって実装又は実施されてもよい。前記方法は、コンピュータプログラムを配置した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む標準プログラミング技術を使用して、コンピュータプログラムで実装されてもよく、このように構成された記憶媒体は、特定の実施例で説明された方法及び図面に従って、コンピュータが特定の所定の方法で動作することを可能にする。各プログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高度なプロセス又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装され得る。しかし、必要に応じて、プログラムはアセンブリ又は機械語で実装されてもよい。いずれの場合も、この言語はコンパイル又は解釈された言語であってもよい。さらに、このプログラムは、この目的のためにプログラムされた特定用途向け集積回路で動作することができる。
【0061】
さらに、本実施例で説明されたプロセスの動作は、本実施例が追加的に示すか、又はそうでなければ、文脈と明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行されてもよい。本実施例で説明されたプロセス(又は変形及び/又はそれらの組み合わせ)は、実行可能命令を配置した1つ又は複数のコンピュータシステムの制御の下で実行されてもよく、1つ又は複数のプロセッサで共通に実行されるコード(例えば、実行可能命令、1つ又は複数のコンピュータプログラム、又は1つ又は複数のアプリケーション)として、ハードウェア又はそれらの組み合わせによって実装されてもよい。前記コンピュータプログラムは、1つ又は複数のプロセッサによって実行可能な複数の命令を含む。
【0062】
さらに、前記方法は、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレーム、ワークステーション、ネットワーク又は分散コンピューティング環境、個別又は統合されたコンピュータプラットフォーム、又は荷電粒子ツール又は他の撮像装置と通信することなどを含むがこれらに限定されない、適切な任意のタイプのコンピューティングプラットフォームに動作可能に接続することによって実装され得る。本願の各態様は、非一時的な記憶媒体又は機械に記憶された機械読み取り可能なコードで実装されてもよく、ハードディスク、光学的に読み取り及び/又は書き込み可能な記憶媒体、RAM、ROMなど、コンピューティングプラットフォームに着脱可能であるか、又は統合されているかを問わず、プログラム可能なコンピュータによって読み取り可能である。記憶媒体又は機器は、コンピュータによって読み取られるときに、本明細書に記載されたプロセスを実行するためにコンピュータを構成及び操作するために使用され得る。さらに、機械読み取り可能なコード又はその一部は、有線又は無線ネットワークを介して伝送され得る。このような媒体が、マイクロプロセッサ又は他のデータプロセッサに関連して上記のステップを実施する命令又はプログラムを含む場合、本実施例に記載された開示は、これら及び他の異なるタイプの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。本願に記載された方法及び技術に従ってプログラムされる場合、本願にはコンピュータ自体も含まれる。
【0063】
コンピュータプログラムは、本実施例で説明された機能を実行するために入力データに適用され、入力データを変換して不揮発性メモリに記憶された出力データを生成することができる。出力情報は、ディスプレイなどの1つ又は複数の出力機器にも適用され得る。本願の好ましい実施例では、変換されたデータは、ディスプレイ上に生成された物理的及び有形のオブジェクトの特定の視覚的描写を含む、物理的及び有形のオブジェクトを表す。
【0064】
上記は、本願の一部の実施例に過ぎず、本願は上記の実施形態に限定されるものではなく、同一の手段により本願の技術的効果を達成している限り、本願の精神及び原則の範囲内で行われたあらゆる補正、均等置換、改良などは、本願の保護範囲内に含まれるものとする。本願の保護範囲内において、その技術案及び/又は実施形態は、様々な修正及び変更を有してもよい。