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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-27
(45)【発行日】2025-04-04
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20250328BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20250328BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G07G1/01 301E
G07G1/12 361E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021123336
(22)【出願日】2021-07-28
(65)【公開番号】P2023018939
(43)【公開日】2023-02-09
【審査請求日】2024-07-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 直浩
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 文克
(72)【発明者】
【氏名】羽原 照正
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-116843(JP,A)
【文献】特開2011-011780(JP,A)
【文献】特開2017-187285(JP,A)
【文献】特開2020-177313(JP,A)
【文献】特開2005-202905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/12
G07G 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売する商品と、顧客に貸し出す貸出容器とを登録する登録処理手段と、
前記貸出容器の管理用コードの入力を受け付ける第一の受付処理手段と、
前記商品と前記貸出容器の登録が同時に要求されたとき、前記管理用コードの入力を受付ける受付画面を表示する表示処理手段と、
前記管理用コードが入力された場合に次の商品の登録を許可し、前記管理用コードが入力されない場合には次の商品の登録を許可しない許可判定手段と、を備える、
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
顧客識別情報の入力を受け付ける第二の受付処理手段と、
前記登録処理手段の締め操作において、前記貸出容器が登録データに含まれる一方、前記顧客を識別する顧客識別情報の入力が受け付けられていない場合に、当該締め操作を保留する保留処理手段と、をさらに備える、
請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記顧客を識別する顧客識別情報と、前記貸出容器の管理用コードを関連付けて記憶する情報記憶手段と、
前記顧客識別情報が関連付けられた前記管理用コードの入力が受け付けられるのに応じて、前記管理用コードによって管理されている前記貸出容器の継続利用を受け付ける第三の受付処理手段と、
継続利用されている前記貸出容器について、直近の継続利用受付時点から所定の期間、継続利用が受け付けられていない場合に、当該継続利用されている前記貸出容器の前記管理用コード及び当該管理用コードに関連付けられている前記顧客識別情報を抽出する抽出処理手段と、をさらに備える、
請求項1又は2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
会計額を割り引く第一の割引処理手段、をさらに備え、
前記割引処理手段は、前記登録処理手段にて前記貸出容器が登録されているとき、前記商品の価格には割引を適用する一方、前記貸出容器のデポジットには割引を適用しない、
請求項1乃至3いずれかの項に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記貸出容器と前記商品とがセットになった貸出容器付商品、商品単体、または貸出容器の識別子を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取った前記貸出容器付商品について、前記商品の価格には割引を適用する一方、前記貸出容器のデポジットには割引を適用しない第二の割引処理手段と、をさらに備え、
前記登録処理手段は、前記読取手段による前記貸出容器付商品の識別子の読み取りに応じて、前記貸出容器付き商品の貸出容器と商品を個々に登録することにより前記貸出容器付商品を登録する、
請求項1乃至4いずれかの項に記載の商品販売データ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品と貸出容器を同時に商品登録できる商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
破棄ロスや廃材削減での店舗運用が注目されている。
この点、特許文献1にも見られるように、顧客が商品の入った容器を購入した後、店舗で空の容器の返却を受けるといったことは従前より行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平04-009619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように貸出容器の返却を管理するしくみは存在したが、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理する仕組みがなかった。
【0005】
そこで本発明は、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る商品販売データ処理装置は、販売する商品と、顧客に貸し出す貸出容器とを登録する登録処理手段と、前記貸出容器の管理用コードの入力を受け付ける第一の受付処理手段と、前記商品と前記貸出容器の登録が同時に要求されたとき、前記管理用コードの入力を受付ける受付画面を表示する表示処理手段と、前記管理用コードが入力された場合に次の商品の登録を許可し、前記管理用コードが入力されない場合には次の商品の登録を許可しない許可判定手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る商品販売データ処理装置を構成するPOSシステム及びPOS端末の機能構成を示した機能ブロック図である。
図2】POS端末の外観構成を示した図であって、(a)斜視図、(b)正面図、(c)背面図、(d)平面図、(e)底面図、(f)右側面図、(g)左側面図、である。
図3】ラベル発行装置によって発行されるプライスラベルの一例を示した図である。
図4】POS端末における商品の登録処理の流れを示した処理フロー図である。
図5】POS端末上に表示される画面の一例を示した図である。
図6】POS端末上に表示される画面の一例を示した図である。
図7】POS端末上に表示される画面の一例を示した図であって、(a)管理番号の入力が要求されている状態、(b)管理番号の入力が受け付けられた状態、を示す。
図8】POS端末上に表示される画面の一例を示した図であって、(a)管理番号の入力が要求されている状態、(b)管理番号の入力が受け付けられた状態、を示す。
図9】POS端末上に表示される画面の一例を示した図であって、(a)管理番号の入力が要求されている状態、(b)管理番号の入力が受け付けられた状態、を示す。
図10】商品の精算後に発行されるレシートの一例を示した図であって、(a)貸出容器付商品が買上商品に含まれる場合、(b)貸出容器の継続利用が登録された場合、のレシートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
●概要
以下、本発明の実施形態に係る商品販売データ処理装置について、図を参照して説明する。
本実施形態に係る商品販売データ処理装置は、商品を販売する際、商品を入れる容器を貸し出し、貸し出した容器(以下、顧客に貸し出す容器を「貸出容器」と称することがある)を管理する装置である。
【0009】
ここで、貸出容器はガラス製あるいは樹脂製の瓶やケースなど、繰り返し利用できる耐久性を備えたものが想定されている。店舗が顧客に貸出容器を貸し出す際には、所定の金額のデポジットを顧客から預かり、貸出容器の返却に応じてデポジットを返金するように運用される。
また、本実施形態に係る商品販売データ処理装置を用いたサービスの提供では、貸出容器のみならず、顧客が所持する容器(以下、顧客が所持する容器を「マイ容器」と称することがある)が用いられることもある。
【0010】
なお、本実施形態では後に詳述するとおり、貸出容器には風袋重量を記録したRFIDタグやコード化したバーコードを印字したラベル等が取り付けられており、当該RFIDタグやバーコード等を読み込むことによって貸出容器の風袋重量に係る情報を取得できる。このように風袋重量を記録したRFIDタグやバーコード等はマイ容器にも取り付けられ、これによりマイ容器の風袋重量を取得することができる。
また、RFIDタグやバーコードには、貸出容器の風袋重量に加えて、後述する貸出容器の管理番号や容器種別といった情報も記録することもできる。この場合、風袋重量はRFIDタグに格納し、管理番号と容器種別はバーコードにコード化するなど、情報をRFIDタグとバーコードに分けることもできる。
【0011】
このように貸出容器に取り付けられるRFIDタグやバーコードは、貸出容器に取り付けられる性格上、耐水性のある素材で作成したり、フィルムで被覆したりするなど、水や風塵に対する耐久性を備えさせるのが好適である。
ただし、本実施形態にかかわらず、貸出容器やマイ容器にRFIDタグやバーコード等を取り付ける構成に代えて、商品購入時に当該貸出容器やマイ容器の風袋重量を計るように構成することもできる。
【0012】
また、商品販売データ処理装置は、ドライフルーツやナッツ、豆類といった食品など、量り売りされる商品の販売に好適に用いられる。ただし、このことは量り売りされないような商品の取り扱いを妨げるものではない。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システム1のネットワーク構成及び機能構成を示した図である。POSシステム1は、POS端末10、ストアコントローラSC(ストアコンピュータ、管理装置とも称される)、精算機2、及びラベル発行装置3を備え、それぞれはLANを介して通信可能に接続されている。
【0014】
ここで、POSシステム1又はPOS端末10は、本発明に係る商品販売データ処理装置を構成する。即ち、POSシステム1は、本発明に係る商品販売データ処理装置の機能実行に必要な機能部をストアコントローラSCやPOS端末10に分散保持させたシステムとして実現したものであり、POS端末10は、本発明に係る商品販売データ処理装置の機能実行に必要な機能部あるいはストアコントローラSCの機能をPOS端末10に集約させた装置として実現したものである。
【0015】
なお、POSシステム1としてストアコントローラSCを有する場合には例えば、ストアコントローラSCで後述する商品マスタや貸出容器を管理する管理マスタなどを管理しておき、POS端末10は、ストアコントローラSCの商品マスタを参照して商品の登録処理を実行したり、貸出容器を貸し出したりする。また、ストアコントローラSCは在庫管理や発注管理等の基幹業務を担う。また、ストアコントローラSCは各業務に応じて複数のサーバ装置で構成されていてもよいし、クラウドサーバとして構成されているものであってもよい。また、ここでいうストアコントローラSCはその名称を問わず、ストアサーバ等、他のいかなるサーバによっても構成し得る。
また、ストアコントローラSCがない場合には例えば、POS端末10を複数設け、一のPOS端末10にストアコントローラSCの機能を備えさせると共に、ストアコントローラSCの機能を兼任するPOS端末10にマスタ管理を実行させ、他のPOS端末10とデータ連携させる。また他の例では、各POS端末10が個々にマスタ管理を行うように運用してもよい。
【0016】
●POS端末10(商品販売データ処理装置)
POS端末10は、本発明の実施形態に係る商品販売データ処理装置を構成し、顧客に販売する商品と共に顧客に貸し出す貸出容器を登録し、登録された商品の会計を実行する装置である。
なお、このPOS端末10は、貸出容器等に入れられた商品について、自ら風袋引き処理をして価格を求めて商品を登録することもできるし、後述するラベル発行装置3が当該商品に対して発行したプライスラベルに基づいて商品を登録することもできる。
【0017】
<ハードウェア構成>
図2は、このようなPOS端末10の一例を示している。
POS端末10は、店員が情報の入出力を行う店員側表示部11、顧客が情報の入出力(出力だけであってもよい)を行う顧客側表示部12、及び計量部15を備える。このPOS端末10は外観上、略直方体状のコンパクトな装置として構成されており、裏面の四隅に設けられた脚部により店舗内のカウンター上等に載置できるようになっている。
【0018】
また、店員側表示部11と顧客側表示部12は反対向きに画面を向けており、店員が顧客と相対する位置に立って応対できるようになっている。なお、店員側表示部11と顧客側表示部12の画面はいずれも斜め上方に向けられ、店員や顧客が上方から見下ろした時に視認しやすいようになっている。もっとも、タッチパネルで構成される店員側表示部11の画面は顧客側表示部12の画面に比して、より上方に向けられており、店員がタッチ操作しやすいようになっている。
【0019】
なお、POS端末10には、バーコードや二次元コード等を読み取るスキャナやカメラで実現されるコード読取部13、RFIDタグから格納されている情報を読み取るタグ読取部14などを接続できるようになっており、これらコード読取部13やタグ読取部14は店舗における運用次第で接続される。本実施形態では、POS端末10がこのようなコード読取部13やタグ読取部14を備えている場合を例にとって説明するが、これらコード読取部13やタグ読取部14を備えなくとも本発明の実施は可能である。
【0020】
図1に示されるように、POS端末10は、CPU(Central Processing Unit)101などの演算装置、RAM(Random Access Memory)102やROM(Read Only Memory)103などの記憶装置を有しており、インターフェース回路104を介して、店員側表示部11、顧客側表示部12、コード読取部13、タグ読取部14、及び計量部15に接続している。
【0021】
CPU101は、中央演算処理装置であり、ROM102に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、POS端末10の動作を制御する。
ROM102は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU101が利用する各種の情報を記憶する。
RAM103は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM103は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラSCが商品マスタ等を保持する場合には当該ストアコントローラSCから取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報を記憶する。この情報は例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)や、登録した買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報などである。
【0022】
店員側表示部11は、タッチパネル式ディスプレイで構成され、店員が各種の情報を入力する入力手段及び出力する出力手段を構成する。この店員側表示部11により、店員は買上商品の登録状況を確認したり、買上商品や貸出容器の登録操作を実行したりする。
なお、本実施形態にかかわらず、物理的なメカキーやスイッチといった入力手段を兼ね備えていてもよいし、物理的なメカキーと液晶ディスプレイといったように、入力手段と出力手段が別々に構成されていてもよい。
【0023】
顧客側表示部12は、タッチパネル式ディスプレイで構成され、客が各種の情報を入力する入力手段及び出力する出力手段を構成する。この顧客側表示部12により、顧客は登録された商品を確認したり、必要に応じて買上商品に対する承認操作等を実行したりする。
なお、顧客に情報の入力操作を要求しないでよい場合には、顧客側表示部12は、情報の出力のみが可能な液晶パネル等によって構成してもよい。
また、顧客側表示部12も店員側表示部11と同様、物理的なメカキーやスイッチといった入力手段を兼ね備えていてもよいし、物理的なメカキーと液晶ディスプレイといったように、入力手段と出力手段が別々に構成されていてもよい。
【0024】
コード読取部13は、バーコードや二次元コードにコード化された識別子から各種のデータを読み取るための機能部であって、ハンディスキャナやCCDカメラ等によって実現される。なお、図2の例ではコード読取部13の図示を省略しているが、所定のケーブルによって接続して設けることもできるし、筐体の所定の部分に一体的に設けることもできる。
このコード読取部13により、例えば商品に対して発行されたプライスラベル上のバーコードあるいは二次元コードなどを読み取り、コード化されていた情報を取得できる。また、コード読取部13をCCDカメラによって実現する場合には、オブジェクトスキャンも可能である。
【0025】
タグ読取部14は、貸出容器にRFIDタグが付される場合に、当該RFIDタグに格納されている情報を取得する機能部である。このような貸出容器に付されたRFIDタグには例えば、貸出容器の風袋重量や、後述する容器種別に係る情報などが格納される。なお、コード読取部13と同様、図2の例ではタグ読取部14の図示を省略しているが、所定のケーブルによって接続して設けることもできるし、筐体の所定の部分に一体的に設けることもできる。
【0026】
計量部15は、店員側表示部11と顧客側表示部12の間に設けられ、商品や貸出容器など、載置面に載置された被計量物の重量を計量する。
この計量部15は、載置面に載せられた被計量物を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。詳細には、計量部15は重量検出部とAD変換機によって構成され、A/D変換機が重量検出部から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、貸出容器に入れられた商品について、風袋重量の参照値を参照して計量結果から風袋引き処理を行い、店員側表示部11や顧客側表示部12に内容物たる商品の重量を表示することができる。
【0027】
<ソフトウェア構成>
POS端末10はまた、制御部100によって実行されるソフトウェア資源として、少なくとも、会員マスタ、商品マスタ、管理マスタ、抽出処理部、登録処理部、受付処理部、許可判定部、保留処理部、会計処理部、返却処理部、割引処理部、表示処理部、通知処理部からなる機能ブロックを構成する。
なお、制御部100によって実行されるコンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、CD-ROMなどのコンピュータ読取可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
また、本実施形態では、本発明に係る商品販売データ処理装置をPOSシステム1として実現する場合には、POSシステム1を構成する複数のハードウェア資源に各機能部が分散して備えられていてもよい。
【0028】
会員マスタは、会員顧客に関する情報を記憶した記憶部である。
この会員マスタに記憶されるデータ項目には例えば、顧客を識別する会員番号、顧客の氏名や連絡先といった個人情報が含まれる。
会員番号は、会員顧客を識別する顧客識別情報の一例である。この会員番号は、会員カードや、顧客が所持する携帯端末上に展開されるアプリケーションソフトウェアによって店舗側に提示される。なお、会員番号は、英数字や記号等、各種の文字あるいはその組み合わせによって構成することができ、顧客を一意に特定できるように構成されていればよい。
【0029】
商品マスタは、商品に関する情報を記憶している。
この商品マスタに記憶されるデータ項目には例えば、JANコード等で構成される商品識別情報、商品名、計量区分、単価、単位重量が含まれる。
【0030】
計量区分は、計量に関する区分であり、不定貫、定貫、定額といった区分がある。
不定貫の計量区分に分類される商品は、予め設定した単位重量(例えば「100g」)当りの単価と、販売する重量(計量値)とに基づいて販売価格が決定される。
定貫の計量区分に分類される商品は、予め設定した単位数量(例えば「1個」)当りの単価と、単位重量から換算される販売数量とに基づいて販売価格が決定される。計量区分が定貫の商品については、商品の単位重量(単位数量である1個の重量)と計量値とから当該商品の数量を算出し、算出した当該商品の数量と単位数量当りの単価とから販売価格が決定されるため、計量が必要となる。
定額の計量区分に分類される商品は、予め設定した単位数量(例えば「1個」)当りの単価と、置数入力される販売数量とに基づいて販売価格が決定される。計量区分が定額の商品については、重量とは無関係に置数により販売数量が決定されるため、計量は不要である。
【0031】
管理マスタは、貸出容器を管理するための情報を記憶した記憶部である。
この管理マスタには、貸出容器を識別する管理番号に関連付けて、風袋引き処理において参照される風袋重量、容器種別、貸出情報が記憶される。なお、これらの項目、とりわけ風袋重量と容器種別に係る情報は必ずしもは全て管理マスタに記憶しておかなくてもよく、これらの項目の一部またはすべてを容器にバーコードやRFIDタグの形態で付けておくのみで運用することも可能である。そのように運用によれば、管理マスタをストアコントローラSCにもたせた場合において、POS端末10とストアコントローラSCとの間の通信量を削減し、端末の処理負担や通信に伴うコストの軽減や処理速度の向上を実現できる。
【0032】
管理番号は、貸出容器を管理する管理用コードの一例であり、本例では数字で構成されているが、英文字や記号などで構成されていてもよく、貸出容器を一意に特定できるように構成されていればよい。
【0033】
容器種別は、貸出容器の種類を示す情報であり、サイズや材質などに応じて規定されている。例えば、サイズには大、中、小、材質にはステンレス、瓶などといったものがある。この容器種別に応じてデポジットの額を設定してもよい。
なお、店舗において種類の異なる貸出容器を提供しない場合や、デポジットの額が一律で貸出容器の種別を管理する必要がない場合等には、容器種別を記録しなくてもよい。
【0034】
なお、管理番号、風袋重量、及び容器種別に係る情報は、それぞれ又はまとめて貸出容器に付される。貸出容器に付す態様は、RFIDタグに格納して貸出容器に貼り付けたり、バーコードや二次元コードに適宜にコード化した上でラベルに印字して貸出容器に貼り付けたりするなど、各種の態様によることができ、POS端末10が備えるタグ読取部14やコード読取部13、あるいは後述するラベル発行装置3が備えるタグ読取部やコード読取部等を適宜に用いて、あるいは店員や顧客が視認して貸出容器から情報を取得することができるようになっていればよい。
なお、風袋重量や容器種別に係る情報は、数値化等して管理番号自体に含めることもできる。
【0035】
貸出情報は、貸出容器の貸出状況に関する情報である。この貸出情報には例えば、貸出容器を貸し出した顧客の会員番号や顧客に貸し出した日時に係る情報が含まれる。また、顧客に貸し出した日時に係る情報には、貸出容器を最初に貸し出した日時のみならず、継続利用を受け付けた日時に係る情報が含まれる。これにより、顧客が貸出容器を利用した直近の日時から現在に至るまでの経過日数を把握することができ、後述する通知処理部は経過日数に応じて貸出容器の利用や返却を促す。
【0036】
抽出処理部は、各マスタから所定の情報を抽出する。
例えば、抽出処理部は管理マスタを参照して、継続利用されている貸出容器について、直近の継続利用受付時点から所定の期間、継続利用が受け付けられていないものがあった場合に、当該継続利用されている貸出容器の管理番号及び当該管理番号に関連付けられている会員番号を抽出する。
【0037】
登録処理部は、販売する商品と、顧客に貸し出す貸出容器の登録処理を実行する。
登録処理部による登録対象には、貸出容器と商品とがセットになった貸出容器付商品、商品単体、及び貸出容器がある。一会計の中で精算すべき全ての買上対象商品や貸出容器のデポジットに係る情報は、登録データとして精算処理の際の参照データとなる。
なお、登録処理部は、登録した買上対象商品や貸出容器のデポジットのキャンセル操作を受け付けることもでき、この場合には該当する商品等を登録データから削除する。
【0038】
受付処理部は、店員側表示部11上に表示された所定の入力画面を介して、店員から各種の情報の入力を受け付ける。
この受付処理部は例えば、貸出容器の管理番号や会員番号の入力を受け付ける。また、会員番号が関連付けられた管理番号の入力が受け付けられるのに応じて、管理番号によって管理されている貸出容器の継続利用を受け付けることもできる。
【0039】
許可判定部は、登録処理部による買上対象商品の登録処理において、貸出容器が登録された際、当該貸出容器の管理番号が入力された場合には次の商品の登録を許可し、当該貸出容器の管理番号が入力されない場合には次の商品の登録を許可しないものとする。
ここでいう貸出容器の登録には、貸出容器付商品を登録する場合、貸出容器の継続利用を登録する場合、貸出容器の貸し出しのみを新規に登録する場合が含まれ、これにより顧客に貸し出す貸出容器を全て管理する。
なお、管理番号が入力されず、次の商品の登録が許可されない場合には、管理番号を入力するか、管理番号の入力を求められている貸出容器や貸出容器付商品の登録をキャンセルする必要がある。
【0040】
保留処理部は、登録処理部の締め操作において、貸出容器が登録データに含まれる一方、会員番号の入力が受け付けられていない場合に、当該締め操作を保留する。即ち、登録処理部によって買上対象商品が全て登録された後、小計キーの押下により登録商品の会計額を確定する操作が行われるところ、保留処理部は会計番号が受け付けられていないと判断すると当該小計キーの押下を保留にする。このような保留状態に至った場合、これを解消するには例えば、会員番号の入力、登録データに含まれる貸出容器の登録の削除、保留状態を例外的に解消する操作や設定が要求される。なお、貸出容器付商品の登録を削除する場合には、商品と共に貸出容器のデポジットがまとめてキャンセルされる。
【0041】
会計処理部は、商品や貸出容器に関する会計処理を実行する。具体的には、会計処理部は登録処理部によって登録された買上対象商品の会計額の算出の処理を実行する。
【0042】
買上対象商品の会計額の算出においては、登録処理部によって登録された商品の合計額を算出した上、消費税等の税金を加算する。ここで、貸出容器を顧客に貸し出す場合には、デポジットを会計額に加算する。
なお、商品は課税項目である一方、貸出容器のデポジットは非課税項目であり、会計処理部はそれぞれを区別して税金を加算する。
【0043】
返却処理部は、貸出容器の返却を受け付け、当該返却対象の貸出容器の容器種別に応じて設定された額の金銭(デポジット)を顧客に返金する。貸出容器の容器種別に係る情報は、貸出容器に取り付けられたRFIDタグに格納しておいたものを読み取ることによって取得することもできるし、返却対象の貸出容器の管理番号に基づき、管理マスタを参照して取得することもできる。
【0044】
なお、顧客に返金するデポジットの額は、顧客に貸出容器を貸し出した時のデポジットの額と同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、貸出容器を貸し出した時にキャンペーンによってデポジットの額を通常よりも下げていた場合に、当該貸出容器の返金時に通常のデポジットの額を顧客に払い戻してもよい。このような場合には、貸出容器を貸し出した日や、キャンペーンの期間中には貸出容器の返金を行えないようにしたり、所定回数、商品の購入を行った後でなければ貸出容器の返金を行えいないようにしたりしてもよい。また、貸出容器を貸し出していた期間に応じて、返金するデポジットを減額することもできる。
【0045】
割引処理部は、商品と貸出容器を区別し、商品についてのみ割引を適用する。即ち、貸出容器付商品を登録する場合には、商品に付されたバーコード等を一回のスキャンで読み取るだけで商品と貸出容器を同時に登録できるところ、割引の処理においても同様に、割引を選択する一の操作で商品の価格にのみ割引を適用し、貸出容器のデポジットには割引を適用しないようにできる。このように、登録と割引それぞれの処理において、課税項目である商品価格と、非課税項目であるデポジットに対してそれぞれの性質に応じた処理を一の操作で実現することができる結果、店員は貸出容器付商品という特殊な商品を他の商品と区別することなく簡便且つ適切に扱うことができる。
【0046】
なお、割引処理は所定の操作により、登録処理部による商品の登録時において、コード読取部13によって読み取った貸出容器付商品及び商品単体に対して個別に適用できるほか、小計キー押下による締め操作時において、登録されている商品全体の会計額に適用することもできる。割引の要求操作は例えば、店員が商品の登録に先立って割引を要求するボタンを押下したり、商品を登録した後に商品を指定してあるいは全商品を対象として割引を要求するボタンを押下したりすることによって受け付けられる。なお、いずれの場合でも割引対象として貸出容器(デポジット)を選択することはできず、POS端末10は割引の際に貸出容器(デポジット)を選択しようとする操作を拒否する。
【0047】
表示処理部は店員側表示部11に対し、商品の登録データ等の各種の情報を表示させたり、商品や貸出容器の情報といった所定の情報の入力を受け付けるための受付画面を表示させたりする。
例えば、店員の操作により、商品と貸出容器の登録が同時に要求されたときや、貸出容器の継続利用の登録が要求されたとき、あるいは新規に貸出容器の貸し出しが要求されたとき、貸出容器の管理番号の入力を受付ける受付画面を店員側表示部11上に表示する。また、全ての買上対象商品の登録が完了した際、会員番号の入力を受け付ける受付画面を店員側表示部11上に表示する。
また、上述した保留処理部による処理に応じて、会員番号の入力画面を自動的に表示したり、貸出容器の登録のキャンセルと会員番号の入力を同一画面上から受け付けられるように表示したりする。
【0048】
通知処理部は、管理マスタを参照して、顧客が貸出容器を利用した直近の日時から現在に至るまでの経過日数に基づき、経過日数に応じて貸出容器の利用や返却を促す通知を顧客に送信等する。貸出容器の利用や返却を促す通知は、メールの送信や郵便はがきの送付によることができるほか、顧客の来店時にPOS端末10で会員カード等を読み取った際、POS端末10上にその旨を表示して店員から顧客に伝えるようにすることもできる。
なお、会員番号を読み取ることによって顧客の来店履歴を管理し、顧客が継続的に来店している限りは、貸出容器の利用期間が空いたとしても貸出容器の利用や返却を促す通知を行わないように設定することもできる。
【0049】
●精算機2
精算機2は、POS端末10から会計情報を受け取り、商品登録された商品の精算処理を実行する装置である。この精算機2は、現金支払い、所定の決済媒体を利用した決済等、各種の支払手段に対応して会計額を精算する機能部、精算処理後にレシートを発行する印刷部などを備える。
なお、会計情報は、所定の通信回線を介してPOS端末10やストアコントローラSCから受信するものであってもよいし、POS端末10で発行され、会計情報や当該会計情報に紐づけられた識別情報が印字等された会計券から取得するものであってもよい。
【0050】
現金支払いによる精算処理を可能にする機能部は、物理的な機構として硬貨投入口、硬貨払出口、紙幣投入口、紙幣払出口等を備え、金銭の入金を受け付けると共に、入金された金銭を計数したり、会計額に応じて釣銭を払い出したりする。
所定の決済媒体を利用した決済による精算処理を可能とする機能部について、決済媒体とは例えば、クレジットカードや電子マネーカード、デビットカード等であり、外部のサーバと与信等の照会処理を実行し、決済を実行する。
なお、これらの例に限らず、精算機2はコード決済などにも対応できる。
【0051】
印刷部は、顧客による商品の精算処理後にレシートを印刷したり、所定の商品について使用可能なクーポン券などを印刷したりする。この印刷部は、レシートプリンタ等によって実現され、この場合には、精算処理の内容やクーポン情報を感熱紙等の所定の紙媒体に印刷し、レシート発行口より排出する。
【0052】
なお、商品の精算には貸出容器のデポジットの支払いも含まれるところ、デポジットは非課税項目であるため、現金による精算のみ可能となるように設定することもできる。即ち、顧客が非現金による精算を選択した場合でも、デポジット以外は顧客の要望に応じた支払方法による精算処理を実行する一方、デポジットについては現金による支払いを要求する。一方、顧客が現金による精算を選択した場合には、一括して現金による支払いを受け付ける。
【0053】
なお、精算機2は、POS端末10と通信可能に構成された装置として構成することもできるが、POS端末10と一体的な装置を構成することもできる。
【0054】
●ラベル発行装置3
ラベル発行装置3は、顧客に提供された商品を計量すると共に、計量値と商品情報に応じて商品ごとのプライスラベルを発行する装置であり、計量値付け機とも称される。
このラベル発行装置3は、任意の量の商品を計量する計量ユニット、ラベルプリンタ、及びタッチパネルなどを備える。また、ラベル発行装置3にはPOS端末10と同様、店舗における運用次第で、バーコードや二次元コード等を読み取るスキャナやカメラで実現されるコード読取部、RFIDタグから格納されている情報を読み取るタグ読取部などが接続される。
【0055】
計量ユニットは、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。詳細には、計量ユニットは重量検出部とAD変換機によって構成され、A/D変換機が重量検出部から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、貸出容器に入れられた商品について風袋引きを行って商品の重量を計ることができる。
【0056】
ラベルプリンタは、顧客に提供した商品に係る情報や計量ユニットによる商品の計量値に係る情報を取得し、これに応じて当該顧客に提供した商品を販売するための情報が印刷されたプライスラベルを発行する。
なお、プライスラベルは、紙であってもよいし、商品を入れる貸出容器等に貼付可能なシールであってもよい。シールによって構成する場合には、貸出容器等に貼り付けた後、精算後には容易に剥がせるようなものであるとよい。
【0057】
タッチパネルは、各種の情報の入出力手段である。このタッチパネル上からは例えば、計量体ユニットの計量対象である商品の選択入力を受け付けることができる。
なお、計量対象である商品の種別は、顧客による選択入力に限らない。例えば、ラベル発行装置3と商品を収容している保管容器とをデータ連携させ、当該保管容器が商品の取り出しを検出した場合に、ラベル発行装置3が保管容器から当該取り出された商品の種別に係る情報を取得するようにしてもよい。なお、保管容器が計量機構を備えるようにすれば、取り出された商品の種別と共に商品の重量に係る情報についても、保管容器からラベル発行装置3に供給することができる。
【0058】
このような構成からなるラベル発行装置3により発行されるプライスラベルの一例を図3に示す。プライスラベルには、商品情報をコード化したバーコード(220311009003818068)、商品名(○〇○〇○〇○〇○〇)、加工年月日、100g当り単価、内容量、税抜き及び税込みの価格、貸出容器のデポジットが価格に含まれることを示すデポジット表示が印刷されている。なお、バーコードにコード化された商品情報には、印字されている情報が適宜に含まれる。また、図示の例にかかわらず、商品の賞味日や消費日を印字してもよい。また、本例におけるバーコードとしてCODE128を採用することがで、その下方には例えば、一のバーコード体系を構成するように合成された商品コード(11009)、重量(0381)、容器種別(06)といった情報が可読文字として印字されている。なお、ここで述べた可読文字の構成は一例であって、任意の項目又は情報を設定することができ、認識コードやチェックデジット等も含めることができる。
【0059】
なお、バーコードとしてコード化された情報には、商品識別情報や商品の価格情報などと共に、貸出容器付商品であることを示すフラグや貸出容器の容器種別に係る情報、さらには貸出容器の管理番号を含めてもよい。このように各種の情報をバーコードにコード化して埋め込めば、商品登録の際、バーコードを読み取ることで情報を一括して取得できる。また、デポジット表示には、デポジットの額を合わせて表示してもよい。
【0060】
●商品販売の流れ
続いて、本実施形態に係る商品販売データ処理装置を用いてサービスを提供する際の流れと共に、商品販売データ処理装置によって実行される処理を説明する。なお、以下では、本実施形態に係る商品販売データ処理装置を用いて提供されるサービスを「本サービス」と称することがある。
本サービスの提供においては、複数の販売態様により商品が販売される。即ち、貸出容器に予め商品を詰めた貸出容器付商品を販売する態様、既に貸出容器を利用している顧客に対し、当該貸出容器を継続利用させて商品を販売する態様、新たに貸出容器を貸し出して商品を販売する態様、顧客が所持するマイ容器を利用して商品を販売する態様、容器を必要としない形態の商品を販売する態様、などがある。
【0061】
<事前処理>
本サービスの提供に際しては、貸出容器に対して管理番号を発行した上、当該管理番号と共に、貸出容器の重量を計量して得られた風袋重量と容器種別とに係る情報を前もって管理マスタに登録する。
風袋重量は上述のとおり、対象の貸出容器に付される。この際、容器種別や管理番号に係る情報も合わせて貸出容器に付すことができる。貸出容器に付す態様は、RFIDタグに格納して貸出容器に貼り付けたり、バーコードや二次元コードにコード化した上でラベルに印字して貸出容器に貼り付けたり、あるいはコード化することなくそのまま貸出容器に印字するなど、各種の態様によることができる。少なくとも、店員や顧客がPOS端末10のコード読取部13やタグ読取部14あるいはラベル発行装置3のコード読取部やタグ読取部を用いて、又は視認して貸出容器から管理番号等の情報を取得することができるようになっていればよい。
【0062】
また、顧客が利用するマイ容器についても、風袋重量を計った上、風袋重量を格納したRFIDタグや、風袋重量を適宜にコード化して印字したラベルを貼り付けておき、商品の登録の際やプライスラベルの発行時にマイ容器の風袋重量に係る情報を容易且つ即座に取得できるようにしておく。
【0063】
また、貸出容器に予め所定量の商品が詰められた貸出容器付商品を用意しておく。この貸出容器付商品は、商品を販売すると共に、当該商品を詰めている貸出容器を顧客に新たに貸し出すものであり、店員等によって予め用意される。
貸出容器付商品を用意する場合、店員等は管理マスタに登録されている貸出容器に所定量の商品を詰める。この際、ラベル発行装置3を用いるなどしてプライスラベルを発行し、貸出容器に付しておくとよい。即ち、貸出容器の風袋重量を取得すると共に商品重量を計って風袋引き処理を行い、商品単価に基づいて価格を算出する。そして、当該商品重量や価格等が表示されたプライスラベルを発行し、当該プライスラベルを貸出容器に貼り付ける。
ただし、以上のことは、貸出容器付商品に必ずプライスラベルを付ける必要があることを意味するものではなく、顧客が購入する際に風袋引きや価格の算出を行って貸出容器付商品を商品登録することもできる。
【0064】
<POS端末10における商品の登録処理の流れ>
POS端末10上で実行される商品の登録処理の流れについて、図4を参照して説明する。
まず、顧客は店舗内で所望の商品を選び取る。
ここで、貸出容器付商品については、予めプライスラベルが貸出容器に貼り付けられている場合、顧客は選び取るだけでよい。プライスラベルが貼り付けられていない商品については、所望の量の商品を貸出容器やマイ容器に詰めてからラベル発行装置3においてプライスラベルの発行を受ける。ただし、後述のとおり、プライスラベルの発行を受けることなくPOS端末10で計量を行って商品登録することもできる。
【0065】
ラベル発行装置3によりプライスラベルの発行を受ける場合には、顧客は以下の手順でプライスラベルの発行を受ける。即ち、顧客はラベル発行装置3において商品を選択すると共に、貸出容器に貼付されたRFIDタグやバーコード等をラベル発行装置3に読み取らせ、当該RFIDタグやバーコードに格納又はコード化されていた貸出容器の風袋重量を取得させる。さらに、計量ユニットによって商品を計量すると、ラベル発行装置3は貸出容器の風袋引き処理を行って商品重量を求めた上、商品マスタを参照するなどして商品重量に応じた商品価格を算出し、プライスラベルを発行する。
【0066】
また、顧客が商品を選び取る前に、貸出容器単体の貸し出しを受ける場合には、所望の貸出容器を選び取ったり、店員に貸出容器の貸し出しを求めたりする。
また、顧客が所持するマイ容器を利用する場合は、貸出容器を継続利用して商品を購入する場合と同様に、マイ容器に所望量の商品を詰めて、ラベル発行装置3よりプライスラベルの発行を受ける。
また、貸出容器が付属しない、あるいは必要としない商品については、予めプライスラベルが付されて販売されるため、この場合も顧客は当該商品を選び取るだけでよい。
【0067】
店員はPOS端末10により、顧客が選び取った商品や貸出容器の登録操作を開始する。POS端末10において、商品は、商品ごとに付されたプライスラベルに表示されているバーコードを読み取って登録することもできるし、POS端末10において商品の選択や計量等を行って登録することもできる(S101)。換言するとバーコードに価格を含むものと、価格ではなく重量を含むのがあり、後者は、商品情報にある単価(グラム単価)によりPOS端末10により売価が算出されるものである。
【0068】
ここで、図5は、POS端末10に表示される画面であって、操作開始時の画面の一例を示している。
図示左側には、登録された商品や貸出容器を表示する登録データ表示欄が上方に設けられ、下方には登録された商品の価格や貸出容器のデポジットの合計額が表示される。図示右側には、POS端末10により商品の選択と計量を行う場合の情報表示欄が設けられており、上方には商品の重量や単価などが表示され、下方には買上対象商品を選択するプリセットキーが表示されている。
【0069】
コード読取部13によってプライスラベルのバーコード又は二次元コードから商品情報を読み込むと、POS端末10は当該商品情報を登録画面上に展開する。このとき、POS端末10は適宜に商品マスタや管理マスタを参照して必要な情報を抽出することができる。
【0070】
一方、プライスラベルを用いることなくPOS端末10において商品の計量から行うときは、プリセットキーから商品を選択し、風袋引きについては、貸出容器に付されているRFIDタグ等から貸出容器の重量(風袋重量)を取得させる。これにより、POS端末10は風袋引き処理を行って商品重量を求めて商品の価格を算出する。
【0071】
また、図6は、POS端末10に表示される画面であって、操作開始時の画面の他の一例を示している。
図示左側には、登録された商品や貸出容器を表示する登録データ表示欄が上方に設けられ、下方には登録された商品の価格や貸出容器のデポジットの合計額が表示される。図示右側には、商品の重量や単価などの商品情報が上方に表示され、中央より下方には、要求する操作を選択するプリセットキーが表示されている。選択可能な操作には、貸出容器の貸し出し、容器の継続利用、貸出容器の返却などが含まれる。
なお、図5に示す画面と図6に示す画面は、タブの選択等により切り替えることができる。
【0072】
POS端末10に対して貸出容器付商品の登録を要求した場合には(S102)、当該貸出容器付商品を構成する貸出容器の管理番号の入力が求められる。
POS端末10は、登録を要求された商品が貸出容器付商品であるかどうかについて例えば、店員によって貸出容器付商品であることを示すボタンやプリセットキーが押下されたことに基づいて判別することができる。また、プライスラベル上のバーコードに貸出容器付商品であることを示すフラグが含まれている場合には、当該フラグに基づいて判別することができる。なお、店員は、貸出容器付商品に貼り付けられたプライスラベル上のデポジット表示など、貸出容器付商品であることを示す情報に基づいて、あるいは顧客からの申告により、商品が貸出付き商品であるかどうかを判別することができる。
【0073】
ここで、貸出容器付商品の登録操作について説明する。例えば図5に示した画面がPOS端末10上に表示された状態から、貸出容器付商品のプライスラベルを読み込んで商品情報を取得すると、図7(a)に示す画面に遷移する。画面上、図示左側の登録データ表示欄には、登録を要求された貸出容器付商品の情報として、商品名や商品の価格、当該商品の価格と貸出容器のデポジットの合計額などが反映されている。即ち、プライスラベルに印字された一のバーコードの読み取りにより、商品と貸出容器が個々に同時に登録され、それぞれの情報が同一画面上に表示されている。画面の図示右側には管理番号の入力フォームが設けられており、テンキー状のボタンによって貸出容器の管理番号を入力できるようになっている。
管理番号が入力されると、図7(b)に示す画面に遷移し、貸出容器の項目に管理番号が表示される。
なお、図示により説明した例にかかわらず、管理番号は貸出容器に付しておいたRFIDタグに格納しておいたものをタグ読取部14により取得するように構成することもできる。
【0074】
既に顧客に貸し出されている貸出容器の継続利用の登録が要求された場合にも(S103)、継続利用を要求された貸出容器の管理番号の入力が求められる(S105)。なお、貸出容器の継続利用は、商品の登録と同時に求められるものであってもよい。
POS端末10は、貸出容器の継続利用の登録が要求されているかどうかについて例えば、店員によって貸出容器の継続利用を宣言するプリセットキーが押下されたことに基づいて判別することができる。なお、店員は、貸出容器付商品に貼り付けられたプライスラベル上にデポジット表示などの貸出容器付商品であることを示す情報がなく、且つ貸出容器がマイ容器でないことを視認して、貸出容器を継続利用するものであることを判別できる。なお、容器が貸出容器かマイ容器かは、それぞれで異なるRFIDタグを取り付けたり、貸出容器には店舗が貸し出しているものと分かるデザインを施したりすることにより、見た目で判別できる。また、店員は顧客からの申告によっても同様に判別することができる。
【0075】
ここで、貸出容器の継続利用を登録操作について説明する。例えば図6に示した画面がPOS端末10上に表示された状態から、貸出容器の継続利用を要求するプリセットキーを押下すると、図8(a)に示す画面に遷移する。画面上、図示右側に管理番号の入力フォームが設けられ、テンキー状のボタンによって貸出容器の管理番号を入力できるようになっている。
管理番号が入力されると、図8(b)に示す画面に遷移し、登録データ表示欄に継続利用が表示されると共に、継続利用対象の貸出容器の管理番号が表示される。
なお、この場合についても、管理番号は貸出容器に付しておいたRFIDタグに格納しておいたものをタグ読取部14により取得するように構成することができる。
【0076】
顧客から、新規に貸出容器の貸し出しのみの登録を要求された場合にも(S104)、当該貸し出しを求められている貸出容器の管理番号の入力が求められる(S105)。
POS端末10は、貸出容器の貸し出しのみの登録が要求されているかどうかについて例えば、店員によって貸出容器の貸し出しを登録するためのプリセットキーが押下されたことに基づいて判別することができる。なお、貸出容器を貸し出す際には、店員は顧客から貸出容器の貸し出し要求を受け付け、これに応じて店員が貸出容器を貸し出すための操作をPOS端末10上から行う。
【0077】
ここで、新規に貸出容器を顧客に貸し出す際の操作について説明する。例えば図6に示した画面がPOS端末10上に表示された状態から、貸出容器の貸し出しを要求するプリセットキーを押下すると、図9(a)に示す画面に遷移する。画面上、図示右側に管理番号の入力フォームが設けられ、テンキー状のボタンによって貸出容器の管理番号を入力できるようになっている。
管理番号が入力されると、図9(b)に示す画面に遷移し、登録データ表示欄に新規に貸し出された貸出容器が表示されると共に、当該貸出容器の管理番号が表示される。
なお、この場合についても、管理番号は貸出容器に付しておいたRFIDタグに格納しておいたものをタグ読取部14により取得するように構成することができる。
【0078】
以上のような態様のいずれでもない場合は、貸出容器が用いられることなく商品を販売する場合(S104)、即ち、マイ容器によって商品を販売する場合や、貸出容器とマイ容器のいずれの容器も用いることなく商品を販売する場合であり、このような場合には貸出容器の管理番号の入力が求められることはない。
【0079】
なお、POS端末10は、貸出容器の管理番号の入力を先に受け付けた場合には例えば、図6に示す画面を展開し、操作ごとに用意されたプリセットキーから、店員が要求する操作の選択を促すことができる。
なお、この例にかかわらず、タブの切り替えやページのスライドによって、店員が実行したい操作のタブやページに移るようにすることもできる。
【0080】
以上のS102~S104の工程において、管理番号の入力フォームから管理番号が入力されると(S105)、受付処理部が当該管理番号の入力を受け付ける。これに応じて、許可判定部は次の商品の登録を許可し、次の商品の登録が可能になる。
一方、許可判定部は、貸出容器の管理番号が入力されない限り、次の商品の登録を許可しない。この場合には、管理番号を入力するか、管理番号の入力を求められている貸出容器付商品や貸出容器の継続利用、あるいは貸出容器の登録をキャンセルする必要がある。
【0081】
全ての商品の登録が完了すると(S106)、貸出容器の登録があった場合には(S107)、会員番号の入力が求められる(S108)。
会員番号の入力は、各種の方法によることができる。例えば、会員顧客に提供されている会員カードに印字されたバーコード、会員顧客が所持する携帯端末にインストールされているアプリケーションソフトウェア上に展開されたバーコードとしてコード化された会員番号をコード読取部13で読み取る。また、会員番号をPOS端末10に直接、入力することもできる。
【0082】
なお、貸出容器を継続利用する場合には、会員番号の入力を求めないものとしてもよい。即ち、利用中の貸出容器については会員番号が関連付けられており、継続利用を要求された貸出容器の管理番号から貸し出しを受けている顧客を特定することができる。そのため、会員番号が関連付けられた管理番号の入力が受け付けられた場合には、これにより管理番号によって管理されている貸出容器の継続利用を受け付けるものとしてもよい。
【0083】
会員番号が入力されると、受付処理部が当該会員番号の入力を受け付け、締め操作が可能な状態になる。
ここで、貸出容器が登録データに含まれる一方、会員番号の入力が受け付けられていない場合には、保留処理部が締め操作を保留にする。このような保留状態に至った場合、これを解消するには例えば、会員番号の入力、登録データに含まれる貸出容器の登録の削除、保留状態を例外的に解消する操作や設定などが要求される。
【0084】
店員が小計キーを押下するなど締め操作を実行すると(S109)、会計処理部により、登録された買上対象商品の会計額が算出、確定される。
なお、会計額は締め操作において確定するが、会計処理部は商品の登録に合わせて随時、登録された商品の合計額や加算される消費税等を算出し、表示する。
また、割引処理部は、商品ごと、あるいは登録された商品すべてに対して割引の適用がある場合に割引を適用する。このとき、割引処理部は商品と貸出容器を区別し、商品についてのみ割引を適用する。即ち、商品と貸出容器が同時に登録されるとき、商品の価格には割引を適用する一方、貸出容器のデポジットには割引を適用しないようにする。
【0085】
締め操作が実行されると、POS端末10から精算機2に会計情報が供給される。顧客は精算機2にて支払いを行い、精算処理を受けることができる。
精算処理が完了すると、精算機2からレシートが発行され、一連の工程が終了する。
【0086】
ここで、精算機2から発行されたレシートの一例を図10に示す。
図10(a)は、商品の購入と共に貸出容器の貸し出しが行われた場合のレシートである。レシートでは、貸し出された貸出容器について、デポジットや管理番号が表示されている。また、デポジットには、非課税項目であることを示す「非」の文字が付されている。
図10(b)は、貸出容器が継続利用された場合のレシートである。レシートの下方には、継続利用が受け付けられた貸出容器の管理番号が表示されている。
【0087】
<貸出容器の返却に伴う返金>
顧客は、貸し出しを受けていた貸出容器が不要になった場合には、店舗に当該貸出容器を返却し、デポジットの返金を受けることができる。
POS端末10は、返却処理部により顧客からの返金要求に応じて返金処理を実行する。具体的に、POS端末10は店員から返金操作の実行要求を受け付けると、貸出容器の管理番号の入力を要求する。店員はこれに応じて、顧客が返却を求めた貸出容器の管理番号を入力する。管理番号の入力は、POS端末10の所定の画面上から直接、入力することもできるし、タグ読取部14により貸出容器に付されたRFIDタグ等から管理番号を取得して入力することもできる。
管理番号の入力を受け付けたPOS端末10は、容器種別に応じたデポジットを払い戻す。
【0088】
なお、容器種別は、管理マスタの参照、RFIDタグに格納されている情報の参照、容器種別に係るコードが合成されている場合の管理番号の参照、あるいは店員による入力など、運用の態様に応じて特定される。また、容器種別を記録しない運用の場合には、入力された管理番号が貸出中の貸出容器のものであることを管理マスタ上で確認した上で所定額のデポジットを返金する。
【0089】
なお、返金の際には、貸出容器の返却を申し出た顧客に会員番号を提示させて、貸出容器を貸し出している会員顧客であるかどうかを判別し、デポジットを受け取ることのできる正当な顧客であることを確認してもよい。
また、ここで返金されるデポジットは上述のとおり、顧客に貸出容器を貸し出した時のデポジットの額と同じであってもよいし、異なってもよい。
【0090】
以上の本実施形態に係る商品販売データ処理装置を構成するPOS端末10によれば、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理することができる。これにより、使い捨て容器等の廃材を削減し、環境に配慮した社会の実現に貢献できる。
【0091】
なお、本実施形態においては、貸出容器を会員顧客に貸し出し、その貸し出し状況を管理するようにしたが、顧客が会員顧客であるか否かにかからず、貸出容器を顧客に貸し出すようにしてもよい。この場合には、貸出容器が貸し出されているかのみを管理することになり、商品の販売の際に会員番号の入力を要しない。
【0092】
●実施形態総括
本発明は、商品と貸出容器を同時に商品登録できる商品販売データ処理装置に関する。
【0093】
破棄ロスや廃材削減での店舗運用が注目されている。
この点、特許文献1(特開平04-009619号公報)にも見られるように、顧客が商品の入った容器を購入した後、店舗で空の容器の返却を受けるといったことは従前より行われていた。
【0094】
このように貸出容器の返却を管理するしくみは存在したが、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理する仕組みがなかった。
【0095】
そこで本発明は、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理することを目的の一つとする。
【0096】
上記目的を達成するため、本発明に係る商品販売データ処理装置は、販売する商品と、顧客に貸し出す貸出容器とを登録する登録処理手段と、前記貸出容器の管理用コードの入力を受け付ける第一の受付処理手段と、前記商品と前記貸出容器の登録が同時に要求されたとき、前記管理用コードの入力を受付ける受付画面を表示する表示処理手段と、前記管理用コードが入力された場合に次の商品の登録を許可し、前記管理用コードが入力されない場合には次の商品の登録を許可しない許可判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0097】
顧客識別情報の入力を受け付ける第二の受付処理手段と、前記登録処理手段の締め操作において、前記貸出容器が登録データに含まれる一方、前記顧客を識別する顧客識別情報の入力が受け付けられていない場合に、当該締め操作を保留する保留処理手段と、をさらに備えるものとしてもよい。
【0098】
前記顧客を識別する顧客識別情報と、前記貸出容器の管理用コードを関連付けて記憶する情報記憶手段と、前記顧客識別情報が関連付けられた前記管理用コードの入力が受け付けられるのに応じて、前記管理用コードによって管理されている前記貸出容器の継続利用を受け付ける第三の受付処理手段と、継続利用されている前記貸出容器について、直近の継続利用受付時点から所定の期間、継続利用が受け付けられていない場合に、当該継続利用されている前記貸出容器の前記管理用コード及び当該管理用コードに関連付けられている前記顧客識別情報を抽出する抽出処理手段と、をさらに備えるものとしてもよい。
【0099】
会計額を割り引く第一の割引処理手段、をさらに備え、前記割引処理手段は、前記登録処理手段にて前記貸出容器が登録されているとき、前記商品の価格には割引を適用する一方、前記貸出容器のデポジットには割引を適用しないものとしてもよい。
【0100】
前記貸出容器と前記商品とがセットになった貸出容器付商品、商品単体、または貸出容器の識別子を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記貸出容器付商品について、前記商品の価格には割引を適用する一方、前記貸出容器のデポジットには割引を適用しない第二の割引処理手段と、をさらに備え、前記登録処理手段は、前記読取手段による前記貸出容器付商品の識別子の読み取りに応じて、前記貸出容器付き商品の貸出容器と商品を個々に登録することにより前記貸出容器付商品を登録するものとしてもよい。
【0101】
以上の本実施形態に係る商品販売データ処理装置によれば、顧客が貸出容器を継続利用できるように管理することができる。
【符号の説明】
【0102】
1 POSシステム
10 POS端末
11 店員側表示部
12 顧客側表示部
13 コード読取部
14 タグ読取部
15 計量部
2 精算機
3 ラベル発行装置
SC ストアコントローラ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10