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特許7657273遠隔許可を要求する装置のためのユーザインターフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-27
(45)【発行日】2025-04-04
(54)【発明の名称】遠隔許可を要求する装置のためのユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/31 20130101AFI20250328BHJP
【FI】
G06F21/31
【請求項の数】 23
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023147860
(22)【出願日】2023-09-12
(62)【分割の表示】P 2020184605の分割
【原出願日】2017-05-11
(65)【公開番号】P2023169260
(43)【公開日】2023-11-29
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】62/338,994
(32)【優先日】2016-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/347,852
(32)【優先日】2016-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PA201670628
(32)【優先日】2016-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(31)【優先権主張番号】15/269,801
(32)【優先日】2016-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン オス, マーセル
(72)【発明者】
【氏名】アントン, ピーター, ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ディッカー, ジョージ, アール.
(72)【発明者】
【氏名】ピッチェル, ドナルド, ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】シェラー, ニコラス, ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】アラビ, オルワトミワ, ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ディーデリッヒ, アントン, ケー.
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0242611(US,A1)
【文献】特開2010-271779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00
G06F 21/30 - 21/46
G06F 3/0481
G06Q 20/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
表示生成コンポーネントを有する要求装置で、1つ以上のオプションの選択を受信することと、
前記要求装置で、前記選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信することと、
前記要求装置によって、前記アクションを進行させる要求を送信することであって、前記要求が、前記選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、ことと、
表示生成コンポーネントを有する認証装置によって、前記アクションを進行させる前記要求を受信することと、
前記認証装置の前記表示生成コンポーネント上に、
前記アクションを進行させる前記要求のインジケーションと、
前記選択された1つ以上のオプションに関する前記情報と、
前記要求装置のインジケーションと、
を同時に表示することと、
前記認証装置の前記表示生成コンポーネント上に、前記アクションを進行させる許可の要求を表示することと、
前記認証装置で、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する入力を受信することと、
前記認証装置によって、前記アクションを進行させる前記要求への応答を送信することであって、前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に基づいている、ことと、
前記要求装置によって、前記アクションを進行させる前記要求への前記応答を受信することと、
前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記認証装置における前記許可が成功したことを示しているとの前記要求装置おける判定に従って、前記許可が成功したとのインジケーションを前記要求装置の前記表示生成コンポーネント上に表示することと、
前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記認証装置における前記許可が成功しなかったことを示しているとの前記要求装置おける判定に従って、前記許可が成功しなかったとのインジケーションを前記要求装置の前記表示生成コンポーネント上に表示することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記認証装置が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に応答するように構成されたハードウェアを有し、前記要求装置が前記ハードウェアを有さない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクションが、前記認証装置と遠隔サーバとの間にセキュアなネットワーク接続を作成し、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致するとの前記認証装置における判定に応答して、前記認証装置により、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に応答するように構成された前記ハードウェアを使用して、前記アクションを進行させることを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクションが、前記要求装置と遠隔サーバとの間にセキュアなネットワーク接続を作成し、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致するとの前記認証装置における判定に応答して、前記認証装置により、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に応答するように構成されたハードウェアを使用して生成されたトークンを前記要求装置に送信することと、
前記要求装置で、前記認証装置から前記トークンを受信することと、
前記要求装置により、前記認証装置から受信された前記トークンを使用して前記アクションを進行させることと、
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記要求装置の前記インジケーションが、前記要求装置のグラフィカルな表現を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記認証装置が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力を前記認証装置において受信する時にはロック状態であり、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致するとの前記認証装置における判定に応答して、
前記アクションを進行させる前記要求への前記応答を前記認証装置が送信している間、前記認証装置を前記ロック状態に維持することであって、前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が前記入力に基づいている、こと
を更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記要求装置が、前記アクションを進行させる前記要求を送信する時に、アカウントを使用してサービスにサインインされ、前記認証装置が、前記アクションを進行させる前記要求を受信する時に、前記アカウントを使用して前記サービスにサインインされる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記アクションが決済トランザクションを進行させ、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致するとの前記認証装置における判定に応答して、前記認証装置が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に応答するように構成されたハードウェアを使用して、前記アクションを進行させる、
ことを更に含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記アクションが決済トランザクションを進行させ、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致するとの前記認証装置における判定に応答して、前記認証装置が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に応答するように構成されたハードウェアを使用して生成された支払い情報を前記要求装置へと送信することと、
前記要求装置で、前記支払い情報を前記認証装置から受信することと、
前記要求装置によって、前記認証装置から受信した前記支払い情報を使用して前記アクションを進行させることと、
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項10】
前記認証装置によって、トークンをサーバへと送信することであって、前記サーバが、前記トークンと関連付けられたリソースを取得するために前記トークンを使用し、前記リソースが、CPU時間、ネットワークソケット、及びメモリアクセスのうちの1つ以上を含む、こと
を更に含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記要求装置によって、トークンをサーバへと送信することであって、前記サーバが、前記トークンと関連付けられたリソースを取得するために前記トークンを使用し、前記リソースが、CPU時間、ネットワークソケット、及びメモリアクセスのうちの1つ以上を含む、こと
を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記認証装置によって、前記支払い情報を決済トランザクションサーバに送信することであって、前記決済トランザクションサーバが、前記支払い情報と関連付けられたリソースを取得するために前記支払い情報を使用し、前記リソースがファンドを含む、こと
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記要求装置によって、前記支払い情報を決済トランザクションサーバに送信することであって、前記決済トランザクションサーバが、前記支払い情報と関連付けられたリソースを取得するために前記支払い情報を使用し、前記リソースがファンドを含む、こと
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記アクションが決済トランザクションを進行させ、前記認証装置が、決済トランザクションを許可するためのハードウェアを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記アクションが決済トランザクションを進行させ、前記方法が、
前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力が、前記アクションを進行させることを許可された入力と一致すると前記認証装置が判定した後に、前記要求装置から更なる入力を受けることなく、前記認証装置によって前記アクションを進行させる、
ことを更に含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記認証装置が電話であり、前記要求装置がテレビ装置である、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記認証装置が電話であり、前記要求装置がコンピュータである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記認証装置がウェアラブルな装置であり、前記要求装置がテレビ装置である、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記認証装置がウェアラブルな装置であり、前記要求装置がコンピュータである、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記認証装置の電子財布が、前記認証装置のユーザと関連付けられた1つ以上の決済アカウントを含み、前記支払い情報が、前記1つ以上の決済アカウントのうちの一決済アカウントに基づいている、請求項に記載の方法。
【請求項21】
前記決済トランザクションを進行させることが、前記支払い情報を、前記決済トランザクションを行う決済トランザクションサーバに送信することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項22】
要求装置及び認証装置を含むコンピュータシステムに、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項23】
表示生成コンポーネントを有する要求装置及び表示生成コンポーネントを有する認証装置を含むコンピュータシステムであって
前記要求装置で、1つ以上のオプションの選択を受信する手段と、
前記要求装置で、前記選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信する手段と、
前記要求装置によって、前記アクションを進行させる要求を送信する手段であって、前記要求が、前記選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、手段と、
前記認証装置によって、前記アクションを進行させる前記要求を受信する手段と、
前記認証装置の前記表示生成コンポーネント上に、
前記アクションを進行させる前記要求のインジケーションと、
前記選択された1つ以上のオプションに関する前記情報と、
前記要求装置のインジケーションと、
を同時に表示する手段と、
前記認証装置の前記表示生成コンポーネント上に、前記アクションを進行させる許可の要求を表示する手段と、
前記認証装置で、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する入力を受信する手段と、
前記認証装置によって、前記アクションを進行させる前記要求への応答を送信する手段であって、前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記アクションを進行させる許可の前記要求に応答する前記入力に基づいている、手段と、
前記要求装置によって、前記アクションを進行させる前記要求への前記応答を受信する手段と、
前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記認証装置における前記許可が成功したことを示しているとの前記要求装置おける判定に従って、前記許可が成功したとのインジケーションを前記要求装置の前記表示生成コンポーネント上に表示する手段と、
前記アクションを進行させる前記要求への前記応答が、前記認証装置における前記許可が成功しなかったことを示しているとの前記要求装置おける判定に従って、前記許可が成功しなかったとのインジケーションを前記要求装置の前記表示生成コンポーネント上に表示する手段と、
を備える、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その内容全体が引用をもってここに援用された、「REMOTE AUTHORIZATION TO PROCEED WITH AN ACTION」と題する2016年5月19日出願の米国特許仮出願第62/338,994号の優先権を主張する。本出願は、その内容全体が引用をもってここに援用された、「REMOTE AUTHORIZATION TO PROCEED WITH AN ACTION」と題する2016年6月9日出願の米国特許仮出願第62/347,852号の優先権を主張する。本出願は、その内容全体が引用をもってここに援用された、「REMOTE AUTHORIZATION TO PROCEED WITH AN ACTION」と題する2016年8月16日出願のデンマーク特許出願第PA 2016 70628号の優先権を主張する。本出願は、その内容全体が引用をもってここに援用された、「USER INTERFACE FOR A DEVICE REQUESTING REMOTE AUTHORIZATION」と題する2016年9月19日出願の米国特許非仮出願第15/269,801号の優先権を主張する。
[技術分野]
【0002】
本開示は、概略的にはコンピュータユーザインターフェースに関し、より詳細には、アクションの進行の遠隔許可を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
二要素認証への装置の使用などの、セキュアな情報の記憶及び表示への電子装置の使用が、近年大幅に増加している。例えば、装置がセキュアな値を記憶することが可能である。装置に値をセキュアに記憶することにより、装置がユーザに対して一定レベルのセキュリティを提供する。値はその後、装置のディスプレイに表示され、ユーザが、装置を用いて様々なタスクを実行するために、表示された値を使用することが可能である。
【発明の概要】
【0004】
アクションの進行の遠隔許可の電子装置を用いた管理方法は、一般に、煩雑で非効率的である。例えば、幾つかの既存の方法においては、複数のキー押下又はキーストロークを含むことのある、複雑で時間のかかるユーザインターフェースを利用する。既存の方法は、必要以上に時間を要し、ユーザの時間と装置のエネルギーを浪費する。後者の問題は、特にバッテリで動作する装置の場合には深刻である。
【0005】
従って、本願技術は、アクションの進行の遠隔許可を管理するための、より迅速かつより効率的な方法及びインターフェースを有する電子装置を提供する。そのような方法及びインターフェースが、アクションの進行の遠隔許可を管理するためのその他の方法を補うか、又はこれらに代わってもよい。そのような方法及びインターフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを創出する。バッテリ動作する演算装置の場合には、そのような方法及びインターフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を延長させる。本願技術の幾つかの実施態様においては、そのような技術によって、ユーザが、(例えば第2の装置が第1の装置と同じハードウェア能力を有しない場合に)第2の装置を利用(又はその上でタスクを実行)している間に、第1の装置のハードウェア能力を利用することが可能である。本願技術の幾つかの実施態様においては、本願技術は、親が第1の装置を用いてアクションを遠隔許可することであって、アクションが、親の子供によって第2の装置を用いて(例えば第2の装置のハードウェア能力に関わらず)要求(又は開始)されたものであることを可能にする。本願技術の幾つかの実施形態においては、本願技術が、(例えばセキュアな要素を有さないシステム上でセキュアなデータを生成又は記憶する必要を回避するなど)一定のセキュリティ基準を満たさないシステムへセキュアなデータを配信する必要を回避することによって、一定レベルのセキュリティの維持を助ける。
【0006】
幾つかの実施形態に従って、方法を記載する。方法が、ディスプレイを有する要求装置で、1つ以上のオプションの選択を受信することと、要求装置で、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信することと、要求装置によって、アクションを進行させる要求を送信し、要求が選択された1つ以上のオプションに関する情報を含むことと、ディスプレイを有する認証装置によって、アクションを進行させる要求を受信することと、認証装置のディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、選択された1つ以上のオプションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示することと、認証装置のディスプレイ上に、アクションを進行させる許可の要求を表示することと、認証装置で、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信することと、認証装置によって、アクションを進行させる要求への応答を送信し、アクションを進行させる要求への応答が、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力に基づいていることと、要求装置によって、アクションを進行させる要求への応答を受信することと、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの要求装置における判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功しなかったことを示しているとの要求装置おける判定に従って、許可が成功しなかったとのインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、を含む。
【0007】
幾つかの実施形態に従って、ディスプレイを有する要求装置で実行される方法を記載する。方法が、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信することと、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信することと、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信し、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものであることと、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示していることと、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを、要求装置のディスプレイ上に表示することと、を含む。
【0008】
幾つかの実施形態に従って、要求装置を記載する。要求装置が、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムを記憶しているメモリであって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されており、1つ以上のプログラムが、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信し、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信し、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものであり、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを、要求装置のディスプレイ上に表示する命令を有する、メモリと、を有する。
【0009】
幾つかの実施形態に従って、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を記載する。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを有する要求装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶しており、1つ以上のプログラムが、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信し、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信し、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものであり、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示する命令を有する。
【0010】
幾つかの実施形態に従って、一時的なコンピュータ可読記憶媒体を記載する。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを有する要求装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶しており、1つ以上のプログラムが、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信し、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信し、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものであり、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを、要求装置のディスプレイ上に表示する命令を有する。
【0011】
幾つかの実施形態に従って、要求装置を記載する。要求装置が、ディスプレイと、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信する手段と、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信する手段と、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信する手段であって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものである手段と、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信する手段であって、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示す手段と、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを、要求装置のディスプレイ上に表示する手段と、を有する。
【0012】
幾つかの実施形態に従って、ディスプレイを有する認証装置で実行される方法を記載する。方法が、要求装置から、アクションを進行させる要求を受信することであって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされることと、ディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示することと、アクションを進行させる許可の要求を表示することと、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信することと、を含む。
【0013】
幾つかの実施形態に従って、認証装置を記載する。認証装置が、ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムを記憶しているメモリであって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されており、1つ以上のプログラムが、要求装置からアクションを進行させる要求を受信し、要求が、アクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされ、ディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示し、アクションを進行させる許可の要求を表示し、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信する命令を有するメモリと、を有する。
【0014】
幾つかの実施形態に従って、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を記載する。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを有する認証装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶しており、1つ以上のプログラムが、要求装置から、アクションを進行させる要求を受信し、要求が、アクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされ、ディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示し、アクションを進行させる許可の要求を表示し、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信する命令を有する。
【0015】
幾つかの実施形態に従って、一時的なコンピュータ可読記憶媒体を記載する。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、ディスプレイを有する認証装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶しており、1つ以上のプログラムが、要求装置から、アクションを進行させる要求を受信し、要求が、アクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされ、ディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示し、アクションを進行させる許可の要求を表示し、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信する命令を有する。
【0016】
幾つかの実施形態に従って、認証装置を記載する。認証装置が、ディスプレイと、要求装置から、アクションを進行させる要求を受信する手段であって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされる手段と、ディスプレイ上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示する手段と、アクションを進行させる許可の要求を表示する手段と、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信する手段と、を備えている。
【0017】
幾つかの実施形態に従って、要求装置を記載する。要求装置が、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニットに結合された処理ユニットとを備えている。処理ユニットが、アクションと関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、選択された1つ以上のオプションと関連付けられたアクションを進行させるオプションの選択を受信し、要求装置から認証装置に、アクションを進行させる要求を送信し、要求が選択された1つ以上のオプションに関する情報を含み、選択された1つ以上のオプションに関する情報が、認証装置による表示のためのものであり、認証装置から、アクションを進行させる要求への応答を受信し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における入力を示し、アクションを進行させる要求への応答が、認証装置における許可が成功したことを示しているとの判定に従って、許可が成功したとのインジケーションを、要求装置のディスプレイ上に表示するように構成されている。
【0018】
幾つかの実施形態に従って、認証装置を記載する。認証装置が、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニットに結合された処理ユニットとを備えている。処理ユニットが、要求装置からアクションを進行させる要求を受信し、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置の双方が、同じアカウントを使用してサービスにサインインされ、ディスプレイユニット上に、アクションを進行させる要求のインジケーション、アクションに関する情報及び、要求装置のインジケーションを同時に表示させ、アクションを進行させる許可の要求を表示させ、アクションを進行させる許可の要求に応答する入力を受信するように構成されている。
【0019】
これらの機能を実行する実行可能な命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体又はその他のコンピュータプログラム製品に含まれてもよい。これらの機能を実行する実行可能な命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された一時的なコンピュータ可読記憶媒体又はその他のコンピュータプログラム製品に含まれてもよい。
【0020】
このように、アクションの進行の遠隔許可を管理するための、より迅速かつより効率的な方法及びインターフェースを装置が備えていることにより、そのような装置の有効性、効率及びユーザの満足度が向上する。そのような方法及びインターフェースが、アクションの進行の遠隔許可を管理するためのその他の方法を補うか、又はこれに代わってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
記載された様々な実施形態は、以下の実施例の説明を添付の図面と組み合わせて参考にすることにより、より十二分に理解されるであろう。の図面において、複数の図面を通じ、同様の参照番号は対応する部品を言及するものである。
【0022】
図1A】幾つかの実施例に基づくタッチ感知ディスプレイを有するポータブル多機能装置を図示したブロック図である。
【0023】
図1B】幾つかの実施例に基づくイベント処理のための複数の例示的な構成要素を図示したブロック図である。
【0024】
図2】幾つかの実施例に基づくタッチスクリーンを有するポータブル多機能装置を図示したものである。
【0025】
図3】幾つかの実施例に基づくディスプレイ及びタッチ感知表面を有する例示的な多機能装置のブロック図である。
【0026】
図4A】幾つかの実施例に基づくポータブル多機能装置上のアプリケーションのメニューのための例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
【0027】
図4B】幾つかの実施例に基づくディスプレイと別体のタッチ感知表面を有する多機能装置のための例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
【0028】
図5A】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置を図示したものである。
【0029】
図5B】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置を図示したブロック図である。
【0030】
図5C】幾つかの実施例に基づくタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素を図示したものである。
図5D】幾つかの実施例に基づくタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素を図示したものである。
【0031】
図5E】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素及びユーザインターフェースを図示したものである。
図5F】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素及びユーザインターフェースを図示したものである。
図5G】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素及びユーザインターフェースを図示したものである。
図5H】幾つかの実施例に基づくパーソナル電子装置の複数の例示的な構成要素及びユーザインターフェースを図示したものである。
【0032】
図6】幾つかの実施例に基づく決済トランザクションを完了させる1つ以上の通信チャネルを介して接続された複数の例示的な装置を図示したものである。
【0033】
図7A】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7B】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7C】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7D】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7E】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7F】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7G】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7H】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7I】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7J】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7K】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図7L】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
【0034】
図8A】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8B】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8C-1】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8C-2】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8D】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8E】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8F】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8G】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8H】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8I】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8J】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8K】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8L】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
図8M】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示したものである。
【0035】
図9A】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
図9B】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
図9C】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
図9D】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
【0036】
図10A】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
図10B】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理する方法を図示したフロー図である。
【0037】
図11】幾つかの実施例に基づくアクションの進行の遠隔許可を管理するための方法を図示したフロー図である。
【0038】
図12】幾つかの実施例に基づく電子要求装置の機能ブロック図である。
【0039】
図13】幾つかの実施例に基づく電子認証装置の機能ブロック図である。
【0040】
図14】幾つかの実施例に基づく電子要求装置の機能ブロック図である。
【0041】
図15】幾つかの実施例に基づく電子認証装置の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下の説明は、複数の例示的な方法やパラメータ等を記載したものである。そのような説明が、本開示の範囲を限定することを意図しているのではなく、複数の例示的な実施例の説明として記載されていることが理解されるべきである。
【0043】
アクションの進行の遠隔許可を管理するための効率的な方法及びインターフェースを提供する電子装置が必要とされている。一例として、ユーザが使用しているパーソナルラップトップコンピュータが、ラップトップコンピュータと遠隔サーバとの間にセキュアなネットワーク接続を作成するなどのアクションを実行するために使用される、例えばトークンなどのセキュアな値を生成できない一方で、ユーザのパーソナルスマートフォンが、セキュアなネットワーク接続の作成に使用されるトークンを生成することが可能である場合がある。ユーザは、セキュアなネットワーク接続の作成に使用されるトークンを遠隔サーバ又はパーソナルラップトップコンピュータに送信するパーソナルスマートフォン装置を含んでもよいパーソナルスマートフォン装置を使用して、アクションの進行を遠隔許可することが可能である。別の一例においては、ユーザが使用しているパーソナルラップトップコンピュータが、決済トランザクションなどのアクションを実行するのに使用される決済情報を生成できない一方で、ユーザのパーソナルスマートフォンが、決済トランザクションに使用される決済情報を生成することが可能である場合がある。ユーザは、決済トランザクションに使用される決済情報を遠隔サーバ又はパーソナルラップトップコンピュータに送信するパーソナルスマートフォン装置を含んでもよいパーソナルスマートフォン装置を使用して、決済トランザクションの進行を遠隔許可することが可能である。そのような技術は、アクションの進行の遠隔許可を利用するユーザの認識的負担を軽減することにより、生産性を向上させることが可能である。また、そのような技術は、ユーザ入力が冗長であれば浪費されてしまうプロセッサ及びバッテリの電力を節約することが可能である。
【0044】
以下のように、図1A図1B図2図3図4A図4B図5A図5H及び図6に、アクションの進行の遠隔許可を管理する技術を実行するための複数の例示的な装置を記載する。図6は、幾つかの実施例に基づく、決済トランザクションを完了させるために1つ以上の通信チャネルを介して接続されている複数の例示的な装置を図示している。図7A図7Lは、セキュアなネットワーク接続を作成する遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示している。図8A図8Mは、決済トランザクションの進行の遠隔許可を管理するための複数の例示的なユーザインターフェースを図示している。図9図11は、アクションの進行の遠隔許可を管理する複数の方法を図示したフロー図である。図7A図7Lのユーザインターフェースは、図9図11のプロセスを含む、以下に記載のプロセスを説明するために使用される。図8A図8Mのユーザインターフェースは、図9図11のプロセスを含む、以下に記載のプロセスを説明するために使用される。
【0045】
以下の記載において、「第1の」、「第2の」などの用語を様々な構成要素の記載に使用しているが、これらの構成要素がこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの構成要素を別の構成要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載された様々な実施例の範囲から逸脱することなく、第1のタッチが第2のタッチと呼ばれてもよく、また同様に、第2のタッチが第1のタッチと呼ばれてもよい。第1のタッチ及び第2のタッチは、双方ともにタッチであるが、同じタッチではない。
【0046】
ここで記載された様々な実施例を説明するために用いられる用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としており、限定的であることは意図されていない。記載された様々な実施例及び添付の請求項の説明に使用される単数形「a」、「an」及び「the」は、別段の明示がなされていない限り、複数形をも包含することを意図されている。ここで使用される「及び/又は」という用語も、これによって結合された複数の要素のうちの1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを包含するものとして理解されるであろう。本明細書中で使用される「を有する」、「を含む」、「を備える」及び/又は「を備えた」という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素及び/又は部品の存在を明示するが、1つ以上のその他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、部品及び/又はこれらの群を排除するものではないことも、更に理解されるであろう。
【0047】
「場合には」という用語は、文脈に応じて、「時に」、「すると」、「との判定に応答して」又は「の検出に応答して」を意味するものとして解釈されてもよい。同様に、「と判定された場合には」又は「(所定の状態又はイベント)が検出された場合には」という句は、文脈に応じて、「と判定されると」、「との判定に応答して」、「(所定の状態又はイベント)を検出すると」又は「(所定の状態又はイベント)の検出に応答して」を意味するものとして解釈されてもよい。
【0048】
電子装置、そのような電子装置のためのユーザインターフェース及びそのような装置を使用するための関連するプロセスの複数の実施例を記載する。幾つかの実施例においては、装置が、PDA及び/又は音楽プレーヤ機能などのその他の機能も有する、携帯電話などのポータブル通信装置である。ポータブル多機能装置の実施例に、カリフォルニア州クパティーノのApple社製のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)及びiPad(登録商標)装置が非限定的に含まれる。(タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッドなどの)タッチ感知表面を有するラップトップ又はタブレットコンピュータその他のポータブル電子装置が使用されてもよい。幾つかの実施例においては、装置がポータブル通信装置ではなく、(タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッドなどの)タッチ感知表面を有するデスクトップコンピュータであることが理解されるべきである。
【0049】
ディスプレイ及びタッチ感知表面を有する電子装置を以下に記載する。電子装置が、物理キーボード、マウス及び/又はジョイスティックなどの1つ以上のその他の物理ユーザインターフェース装置を有してもよいことが理解されるべきである。
【0050】
装置は典型的に、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応している。
【0051】
装置上で実行される様々なアプリケーションが、タッチ感知表面などの少なくとも1つの共通の物理ユーザインターフェース装置を使用してもよい。タッチ感知画面の1つ以上の機能及び装置上に表示される対応する情報が、1つのアプリケーションと次のアプリケーションとの間で、及び/又は1つのアプリケーション内で調整及び/又は変更されてもよい。このように、装置の(タッチ感知表面などの)共通の物理アーキテクチャが、ユーザにとって直観的かつ透過的なユーザインターフェースによって、様々なアプリケーションに対応していてもよい。
【0052】
タッチ感知ディスプレイを有するポータブル装置の複数の実施例を以下に記載する。図1Aは、幾つかの実施例に基づくタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能装置100を図示したブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上、「タッチスクリーン」と呼ばれる場合があり、また「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られているか又は呼ばれる場合もある。装置100が、(1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を有してもよい)メモリ102、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インターフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入力/出力(I/O)サブシステム106、その他の入力制御装置116及び外部ポート124を有する。装置100が、1つ以上の光学センサ164を有してもよい。装置100が、装置100への接触の強度を検出するための(例えば装置100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知表面などの)1つ以上の接触強度センサ165を有してもよい。装置100が、(例えば装置100のタッチ感知ディスプレイシステム112又は装置300のタッチパッド355などのタッチ感知表面上に触知出力を生成するなどの)触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器167を有してもよい。これらの構成要素が、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信を行ってもよい。
【0053】
本明細書及び請求項で使用される、タッチ感知表面への接触の「強度」という用語は、タッチ感知表面への(指接触などの)接触の力又は圧力(単位面積当たりの力)或いはタッチ感知表面への接触の力又は圧力の代替物(代替値)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの異なる値を含み、より典型的には(少なくとも256などの)数百の値を含む、ある範囲の複数の値を有する。接触の強度を、様々な手法並びに様々なセンサ又は複数のセンサの組み合わせを用いて判定(又は測定)してもよい。例えば、タッチ感知表面の下の、又はこれに隣接する1つ以上の力センサを、タッチ感知表面上の様々な点における力の測定に使用してもよい。幾つかの実施例においては、複数の力センサからの力測定結果を(加重平均するなど)組み合わせて、接触の推定強度を求めてもよい。同様に、スタイラスの感圧先端を使用して、スタイラスのタッチ感知表面への圧力を求めてもよい。或いは、タッチ感知表面上で検出された接触領域の大きさ及び/又はその変化、接触に近接するタッチ感知表面のキャパシタンス及び/又はその変化、並びに/或いは接触に近接するタッチ感知表面の抵抗及び/又はその変化を、タッチ感知表面への接触の力又は圧力の代替物として使用してもよい。幾つかの実施例においては、(例えば強度しきい値が代替測定値に対応する単位で表されているなど)接触の力又は圧力の代替測定値を、強度しきい値を超えているか否かを判定するために直接に使用してもよい。幾つかの実施例においては、(例えば強度しきい値が圧力単位で測定された圧力しきい値であるなど)接触の力又は圧力の代替測定値を、推定された力又は圧力に変換し、推定された力又は圧力を、強度しきい値を超えているか否かの判定に使用してもよい。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することで、そうでなければ(タッチ感知ディスプレイ上などに)アフォーダンスを表示するための、及び/又は(タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知表面或いはつまみ又はボタンなどの物理的/機械的な制御を介して)ユーザ入力を受け取るための場所が限られている小型の装置上では利用することができない更なる機能を、ユーザが利用することが可能となる。
【0054】
本明細書及び請求項で使用される「触知出力」という用語は、ユーザが自身の触知によって感知される、装置の以前の位置と比較した装置の物理的変位、装置の(ハウジングなどの)別の一構成要素と比較した装置の(タッチ感知表面などの)一構成要素の物理的変位、又は装置の質量中心と比較した構成要素の変位を指す。例えば、装置又は装置の構成要素が、(指、掌又はその他のユーザの手の部分などの)タッチを感知するユーザの表面と接触している状況において、物理的な変位によって生成された触知出力が、ユーザによって、装置又は装置の構成要素の物理的特性の知覚された変化に対応する触知できる感覚として解釈されてもよい。例えば、(タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッドなどの)タッチ感知表面の動きが、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「下クリック」又は「上クリック」として解釈されてもよい。幾つかの場合においては、ユーザは、ユーザの動きによって物理的に(変位されるなど)押下される、タッチ感知表面と関連付けられた物理アクチュエータボタンの動きがない場合であっても、「下クリック」又は「上クリック」などの触知できる感覚を感じる。別の一例として、タッチ感知表面の滑らかさに変化がない場合であっても、タッチ感知表面の動きが、ユーザによってタッチ感知表面の「粗さ」として解釈されるか又は感じられてもよい。ユーザによるタッチのそのような解釈は、ユーザの個人的な感覚的認識に左右されうるが、大多数のユーザに共通するタッチの感覚的認識が数多く存在する。従って、ある触知出力が(「上クリック」、「下クリック」、「粗さ」などの)ユーザの特定の感覚的認識に対応するものとして記載されている場合には、別段に指定しない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は平均的な)ユーザの上述の感覚的認識を生成する装置又は装置の構成要素の物理的変位に対応する。
【0055】
装置100はポータブル多機能装置の単なる一例であり、装置100が、図示されているよりも多いか又は少ない構成要素を有するか、2つ以上の構成要素を組み合わせたものであるか、或いは異なる構成又は配置の複数の構成要素を有してもよいことが理解されるべきである。図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理及び/又はアプリケーション専用集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして具現化されている。
【0056】
メモリ102が、高速ランダムアクセスメモリを有してもよく、また、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置又はその他の不揮発性のソリッドステートメモリ装置などの不揮発性のメモリを有してもよい。メモリコントローラ122が、装置100のその他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御してもよい。
【0057】
周辺機器インターフェース118を、装置の入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用してもよい。1つ以上のプロセッサ120が、メモリ102内に記憶されている様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットをラン又は実行して、装置100のための様々な機能を実行し、データを処理する。幾つかの実施例においては、周辺機器インターフェース118、CPU120及びメモリコントローラ122が、チップ104などの単一のチップ上に実装されていてもよい。別の幾つかの実施例においては、これらが複数の異なるチップ上に実装されていてもよい。
【0058】
RF(高周波)回路108が、電磁信号とも呼ばれるRF信号を受信及び送信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、及び電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号によって通信ネットワーク及びその他の通信装置と通信を行う。RF回路108が、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを非限定的に含む、これらの機能を実行するための周知の回路を有してもよい。RF回路108が、ワールドワイドウェブ(World Wide Web)とも呼ばれるインターネット、イントラネット及び/又は、携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などの無線ネットワークなどのネットワーク及びその他の装置と、無線通信による通信を行ってもよい。RF回路108が、近距離通信電波などによる近距離通信(NFC)フィールドを検出するための周知の回路を有してもよい。無線通信が、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、エボリューション・データ・オンリー(EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)Low Energy(BTLE)、(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n及び/又はIEEE802.11acなどの)ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)、ボイスオーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)、Wi-MAX、(インターネットメッセージプロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP)などの)電子メール用プロトコル、(拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(XMPP)などの)インスタントメッセージング、インスタントメッセージング及びプレゼンスイベントパッケージのためのセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(IMPS)及び/又はショートメッセージサービス(SMS)或いは、本願出願時にはまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意のその他の好適な通信プロトコルを非限定的に含む通信規格、プロトコル及び技術のいずれを使用してもよい。
【0059】
オーディオ回路110、スピーカ111及びマイクロフォン113が、ユーザと装置100との間のオーディオインターフェースを構成する。オーディオ回路110は、周辺機器118からオーディオデータを受信し、オーディオデータを電気信号へと変換し、電気信号をスピーカ111へと送信する。スピーカ111は、電気信号を人が聴くことの可能な音波へと変換する。オーディオ回路110はまた、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータへと変換し、オーディオデータを処理のために周辺機器118へと送信する。オーディオデータが、周辺機器インターフェース118によってメモリ102及び/又はRF回路108との間で送受信されてもよい。幾つかの実施例においては、オーディオ回路110が(図2の212などの)ヘッドセットジャックを更に有する。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は(片耳又は両耳用のヘッドホンなどの)出力及び(マイクロフォンなどの)入力の双方を備えたヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入力/出力周辺機器との間のインターフェースを構成する。
【0060】
I/Oサブシステム106が、タッチスクリーン112及びその他の入力制御装置116などの装置100上の入力/出力周辺機器を、周辺機器118と結合させる。I/Oサブシステム106が、ディスプレイコントローラ156、光学センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触知フィードバックコントローラ161及び、その他の入力又は制御装置のための1つ以上の入力コントローラ160を含んでもよい。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力制御装置116との間で電気信号を送受信する。他の入力制御装置116が、(プッシュボタン、ロッカボタンなどの)物理ボタン、ダイアル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含んでもよい。幾つかの代替的な実施例においては、入力コントローラ160が、キーボード、赤外線ポート、USBポート及びマウスなどのポインタ装置のうちのいずれかに結合されていてもよいし、結合されていなくてもよい。(図2の208などの)1つ以上のボタンが、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量調節のための上/下ボタンを含んでもよい。1つ以上のボタンが、(図2の206などの)プッシュボタンを含んでもよい。
【0061】
プッシュボタンを素早く押すことが、タッチスクリーン112のロックを解除するか、又は、その内容全体が引用をもってここに援用された「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」と題する2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号(米国特許第7,657,849号)に記載されているように、タッチスクリーン上でのジェスチャを使用して装置を解除するプロセスを開始してもよい。(206などの)プッシュボタンの長押しが、装置100の電源をオン又はオフに切り換えてもよい。1つ以上のボタンの機能が、ユーザによりカスタマイズ可能であってもよい。タッチスクリーン112が、仮想ボタン又はソフトボタン並びに1つ以上のソフトキーボードの具現化に使用される。
【0062】
タッチ感知ディスプレイ112は、装置とユーザとの間に入力インターフェース及び出力インターフェースを構成する。ディスプレイコントローラ156が、タッチスクリーン112との間で電気信号を受信及び/又は送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。視覚出力が、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ及び(総称して「グラフィック」と呼ばれる)これらの任意の組み合わせを含んでもよい。幾つかの実施例においては、視覚出力の一部又は全てが、ユーザインターフェースオブジェクトに対応していてもよい。
【0063】
タッチスクリーン112が、触知及び/又は触知接触に基づいてユーザからの入力を受けるタッチ感知表面、センサ又はセンサセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156が、(任意の関連付けられたモジュール及び/又はメモリ102内の命令セットと共に)タッチスクリーン112への接触(及び接触の任意の動き又は中断)を検出し、検出された接触を、タッチスクリーン112上に表示される(1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像などの)ユーザインターフェースオブジェクトとの対話へと変換する。一実施例においては、タッチスクリーン112とユーザとの接触点が、ユーザの指に対応している。
【0064】
タッチスクリーン112が、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術又はLED(発光ダイオード)技術を使用してもよいが、その他のディスプレイ技術もその他の複数の実施例において使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156が、タッチスクリーン112との1つ以上の接触点を測定するための容量性の、抵抗性の、赤外線利用の、及び表面弾性波利用の技術並びにその他の近接センサアレイ又はその他の要素を限定的に含む、現在公知の又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを用いて、接触及びその任意の動き又は中断を検出してもよい。一実施例においては、カリフォルニア州クパティーノのApple社製のiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に用いられているような投影型相互静電容量感知技術が使用されている。
【0065】
タッチスクリーン112の幾つかの実施例におけるタッチ感知ディスプレイが、それぞれの内容全体が引用をもってここに援用された以下の米国特許第6,323,846号(Westerman他)、第6,570,557号(Westerman他)及び/又は第6,677,932号(Westerman)及び/又は米国特許公開公報第2002/0015024A1号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドと類似していてもよい。しかし、タッチスクリーン112は装置100からの視覚出力を表示するが、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を行わない。
【0066】
タッチスクリーン112の幾つかの実施例におけるタッチ感知ディスプレイが、以下の出願、(1)2006年5月2日出願の「Multipoint Touch Surface Controller」と題する米国特許出願第11/381,313号、(2)2004年5月6日出願の「Multipoint Touchscreen」と題する米国特許出願第10/840,862号、(3)2004年7月30日出願の「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」と題する米国特許出願第10/903,964号、(4)2005年1月31日出願の「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」と題する米国特許出願第11/048,264号、(5)2005年1月18日出願の「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」と題する米国特許出願第11/038,590号、(6)2005年9月16日出願の「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」と題する米国特許出願第11/228,758号、(7)2005年9月16日出願の「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」と題する米国特許出願第11/228,700号、(8)2005年9月16日出願の「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」と題する米国特許出願第11/228,737号、及び(9)2006年3月3日出願の「Multi-Functional Hand-Held Device」と題する米国特許出願第11/367,749号に記載されている。これらの出願は全て、その内容全体が引用をもってここに援用されている。
【0067】
タッチスクリーン112が、100dpiを超える映像解像度を有してもよい。幾つかの実施例においては、タッチスクリーンが約160dpiの映像解像度を有する。ユーザが、スタイラス、指などの任意の好適な物体又は付属物を用いて、タッチスクリーン112と接触してもよい。幾つかの実施例においては、ユーザインターフェースが、タッチスクリーンへの指による接触面積がより大きいために、スタイラスを使用した入力よりも精度が低い場合がある指による接触及びジェスチャによって主に動作するように設計されている。幾つかの実施例においては、装置が、ユーザが望むアクションを実行するために、精度の低い指による入力を、正確なポインタ/カーソル位置又は命令へと翻訳する。
【0068】
幾つかの実施例においては、タッチスクリーンに加えて、装置100が特定の機能を有効化又は無効化するためのタッチパッド(図示せず)を有してもよい。幾つかの実施例においては、タッチパッドが、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない装置のタッチ感知領域である。タッチパッドが、タッチスクリーン112とは別体のタッチ感知表面であるか、又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知表面の拡張部分であってもよい。
【0069】
装置100は、様々な構成要素への電力供給のための電力システム162を更に有する。電力システム162が、電力管理システム、(バッテリ、交流電流(AC)などの)1つ以上の電源、再充電システム、停電検出回路、電力変換器又はインバータ、(発光ダイオード(LED)などの)電源状態表示装置及び任意のその他のポータブル装置における電力の生成、管理及び分配に関わる構成要素を有してもよい。
【0070】
装置100が、1つ以上の光学センサ164を更に有してもよい。図1Aは、I/Oサブシステム106内の光学センサコントローラ158と結合された光学センサを図示している。光学センサ164が、電荷結合デバイス(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタを有してもよい。光学センサ164は、環境から1つ以上のレンズを通して投影された光を受け取り、画像を表すデータへと光を変換する。光学センサ164が、(カメラモジュールとも呼ばれる)撮像モジュール143と連動して、静止画像又はビデオをキャプチャしてもよい。幾つかの実施例においては、タッチスクリーンディスプレイを静止及び/又はビデオ画像を取得するためのビューファインダとして使用できるように、光学センサが、装置の表側のタッチスクリーンディスプレイ112とは反対側の装置100の裏側に配置されている。幾つかの実施例においては、ユーザがタッチスクリーンディスプレイ上で他のビデオ会議参加者を見ている間に、ユーザの画像がビデオ会議用に取得されるように、光学センサが装置の正面に配置されている。幾つかの実施例においては、1つの光学センサ164をビデオ会議と静止及び/又はビデオ画像の取得との双方にタッチスクリーンディスプレイと共に使用できるように、光学センサ164の位置を(レンズ及びセンサを装置のハウジング内で回転させることなどによって)ユーザが変化させることが可能である。
【0071】
装置100が、1つ以上の接触強度センサ165を有してもよい。図1Aは、I/Oサブシステム106内の1つ以上の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを図示している。接触強度センサ165が、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学式力センサ、容量性タッチ感知表面又はその他の(タッチ感知表面への接触の力(又は圧力)の測定に用いられるセンサなどの)強度センサを有してもよい。接触強度センサ165は、(圧力情報又は圧力情報の代替値などの)接触強度情報を環境から受け取る。幾つかの実施例においては、少なくとも1つの接触強度センサが、(タッチ感知ディスプレイシステム112などの)タッチ感知表面と並設又は隣接されている。幾つかの実施例においては、少なくとも1つの接触強度センサが、装置100の表側に配置されたタッチスクリーン112とは反対側の装置100の裏側に配置されている。
【0072】
装置100が、1つ以上の近接センサ166を更に有してもよい。図1Aは、周辺機器インターフェース118と結合された近接センサ166を図示している。或いは、近接センサ166が、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合されていてもよい。近接センサ166が、その内容全体が引用をもってここに援用された、米国特許出願第11/241,839号「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/620,702号「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び第11/638,251号「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」に記載されているように機能してもよい。幾つかの実施例においては、(ユーザが電話をかけている時など)多機能装置がユーザの耳の近くに配置されている時には、近接センサがタッチスクリーン112をターンオフ及び無効化する。
【0073】
装置100が、1つ以上の触知出力生成器167を更に有してもよい。図1Aが、I/Oサブシステム106内の触知フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を図示している。触知出力生成器167が、スピーカ及びその他のオーディオ部品などの1つ以上の電気音響装置及び/又は、モータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータなどのエネルギーを直線運動に変換する電気機械装置又はその他の(例えば電気信号を装置上の触知出力へと変換する部品である)触知出力生成部品を有してもよい。接触強度センサ165が、触知フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、装置100のユーザにより感知可能な装置100上における触知出力を生成する。幾つかの実施例においては、少なくとも1つの触知出力生成器が、(タッチ感知ディスプレイシステム112などの)タッチ感知表面と並設又は隣接されており、タッチ感知表面を(例えば装置100の表面に向かう/から離れるように)垂直方向に動かすか、或いは(例えば装置100の表面と同じ面内で前後に)横方向に動かすことによって、触知出力を生成してもよい。幾つかの実施例においては、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、装置100の表側に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112とは反対側の、装置100の裏側に配置されている。
【0074】
装置100が、1つ以上の加速度計168を更に有してもよい。図1Aに、周辺機器インターフェース118と結合された加速度計168を図示する。或いは、加速度計168が、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合されていてもよい。加速度計168が、双方ともにその内容全体が引用をもってここに援用された、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」と題する米国特許公開公報第20050190059号及び、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」と題する米国特許公開公報第20060017692号に記載されているように機能してもよい。幾つかの実施例においては、1つ以上の加速度計から受け取られたデータの分析に基づいて、情報がタッチスクリーンディスプレイ上に縦向き又は横向きに表示される。装置100が、加速度計168に加えて、装置100の(縦向き又は横向きなどの)位置及び向きに関する情報を取得するための磁気計(図示せず)及びGPS(又はGLONASS又はその他のグローバルナビゲーションシステム)受信装置(図示せず)を有してもよい。
【0075】
幾つかの実施例においては、メモリ102に記憶されている複数のソフトウェアコンポーネントが、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、幾つかの実施例においては、メモリ102(図1A)又は370(図3)が、図1A及び図3に記載されているように、装置/グローバル内部状態157を記憶している。装置/グローバル内部状態157は、どのアプリケーションが現在有効であるのかを示す有効アプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー又はその他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているのかを示すディスプレイ状態、装置の様々なセンサ及び入力制御装置116から取得された情報を含むセンサ状態、及び、装置の位置及び/又は姿勢に関する位置情報のうちの1つ以上を含む。
【0076】
(例えばDarwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、iOS、WINDOWSであるか、又はVxWorksなどの組込みオペレーティングシステムである)オペレーティングシステム126は、(メモリ管理、記憶装置制御、電源管理などの)一般システムタスクの制御及び管理のための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを有し、様々なハードウェア及びソフトウェアコンポーネント間の通信を容易にする。
【0077】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介した他の複数の装置との通信を容易にすると共に、RF回路108及び/又は外部ポート124によって受信されたデータを処理するための様々なソフトウェアコンポーネントを有する。(ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIREなどの)外部ポート124は、その他の複数の装置に直接に、又は(インターネット、無線LANなどの)ネットワークを介して間接に結合可能である。幾つかの実施例においては、外部ポートが、iPod(Apple社の登録商標)装置上で使用されている30ピンコネクタと同一の、及び/又はこれと適合する(30ピンなどの)多ピンコネクタである。
【0078】
接触/動きモジュール130が、(ディスプレイコントローラ156と連動している)タッチスクリーン112及びその他の(タッチパッド又は物理クリックホイールなどの)タッチ感知装置との接触を検出してもよい。接触/動きモジュール130は、(指で触れるイベントの検出などの)接触が発生したか否かの判定、(接触の力又は圧力或いは接触の力又は圧力の代替物などの)接触の強度の判定、(1つ以上の指によるドラッグイベントの検出などの)接触の移動があるか否かの判定及びタッチ感知表面上でのこの移動の追跡並びに、(指を離すイベント又は接触の中断などの)接触が中止されたか否かの判定などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための様々なソフトウェアコンポーネントを有する。接触/動きモジュール130は、タッチ感知表面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される接触点の移動の検出が、速度(大きさ)、速力(大きさ及び方向)及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を求めることを含んでもよい。これらの動作が、(一本の指による接触などの)単一の接触に対して実行されてもよいが、(「マルチタッチ」、即ち複数本の指による接触などの)同時的な複数の接触に対して実行されてもよい。幾つかの実施例においては、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156が、タッチパッドへの接触を検出する。
【0079】
幾つかの実施例においては、接触/動きモジュール130が、1つ以上の強度しきい値からなるセットを用いて、(ユーザがアイコン上で「クリック」動作を行ったか否かを判定するなどの)ある動作がユーザによって実行されたか否かの判定を行う。幾つかの実施例においては、少なくとも1つの強度しきい値サブセットが、(例えば、強度しきい値が特定の物理アクチュエータの有効化しきい値によって求められるのではなく、装置100の物理ハードウェアを変更せずに調節可能であるなど)複数のソフトウェアパラメータに従って求められる。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」しきい値を、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイを変更することなく、広範囲の所定のしきい値のうちのいずれにも設定可能である。加えて、幾つかの実施例においては、1つ以上の強度しきい値セットを(例えば個々の強度しきい値を調節することにより、及び/又は複数の強度しきい値をシステムレベルのクリック「強度」パラメータによって一度に調節することにより)調節するためのソフトウェア設定が、装置のユーザに対して提供される。
【0080】
接触/動きモジュール130が、ユーザによるジェスチャ入力を検出してもよい。タッチ感知表面上での異なるジェスチャは、(検出された接触の異なる動き、タイミング及び/又は強度などの)異なる接触パターンを有する。従って、ジェスチャが、特定の接触パターンを検出することによって検出されてもよい。例えば、指によるタップジェスチャを検出することが、(例えばアイコンの位置などへの)指で触れるイベントの後に、指で触れるイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)で指を離す(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の一例として、タッチ感知表面上での指によるスワイプジェスチャが、指で触れるイベントの後に、指でドラッグする1つ以上のイベントを検出し、その後、指を離す(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0081】
グラフィックモジュール132が、表示されているグラフィックの(明るさ、透明度、彩度、コントラスト又はその他の視覚的特性などの)視覚的インパクトを変更するためのコンポーネントを含む、タッチスクリーン112又はその他のディスプレイ上にグラフィックを表現及び表示するための様々な既知のソフトウェアコンポーネントを有する。ここで使用される「グラフィック」という用語は、ユーザに対して表示可能な、テキスト、ウェブページ、(ソフトキーを含むユーザインターフェースオブジェクトなどの)アイコン、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを非限定的に含む任意のオブジェクトを含む。
【0082】
幾つかの実施例においては、グラフィックモジュール132が、使用されるグラフィックを表すデータを記憶している。各グラフィックが、対応するコードに割り当てられていてもよい。グラフィックモジュール132は、アプリケーション等から、表示対象のグラフィックを特定する1つ以上のコードと、必要な場合には座標データ及びその他の座標特性データとを受け取った後に、ディスプレイコントローラ156へと出力されるスクリーンイメージデータを生成する。
【0083】
触知フィードバックモジュール133は、装置100とユーザとの対話に応答して装置100上の1つ以上の位置において触知出力を生成するために触知出力生成器167によって使用される命令を生成するための様々なソフトウェアコンポーネントを有する。
【0084】
グラフィックモジュール132のコンポーネントであってもよいテキスト入力モジュール134は、(連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147及び任意のその他のテキスト入力を必要とするアプリケーションなどの)様々なアプリケーションにおけるテキスト入力のためのソフトキーボードを提供する。
【0085】
GPSモジュール135は、装置の位置を特定し、この情報を(位置利用ダイヤリングに使用する電話138、ピクチャ/ビデオメタデータとしてのカメラ143、及び、気象ウィジェット、地域イエローページウィジェット及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの位置利用サービスを提供するアプリケーションなどの)様々なアプリケーションでの使用のために提供する。
【0086】
アプリケーション136が、以下のモジュール(又は命令セット):
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれる場合もある)、
●電話モジュール138、
●ビデオ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●気象ウィジェット149-1、株式ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、目覚まし時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5及びその他のユーザによって取得されたウィジェット並びにユーザ作成ウィジェット149-6、のうちの1つ以上を含んでもよいウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュールと音楽プレーヤモジュールとを組み合わせたビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155
或いはこれらのサブセット又はスーパーセットを含んでもよい。
【0087】
メモリ102に記憶されていてもよいその他のアプリケーション136の例に、その他のワードプロセッシングアプリケーション、その他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号、デジタル著作権管理、音声認識及び音声複製が含まれる。
【0088】
連絡先モジュール137が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、アドレス帳への氏名の追加、アドレス帳からの氏名の削除、電話番号、電子メールアドレス、物理アドレス又はその他の情報と氏名との関連付け、画像と氏名との関連付け、氏名の分類及び並べ替え、電話138、ビデオ会議モジュール139、電子メール140又はIM141による通信を開始及び/又は円滑化するための電話番号又は電子メールアドレスの提供などを含む(例えばメモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶された)アドレス帳又は連絡先リストの管理に使用されてもよい。
【0089】
電話モジュール138が、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、電話番号に対応する一連の文字を入力する、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号にアクセスする、入力された電話番号を変更する、電話番号へダイヤルする、会話を行う、及び会話終了時に電話を切るために使用されてもよい。上述のように、無線通信が、複数の通信規格、プロトコル及び技術のうちのいずれを使用してもよい。
【0090】
ビデオ会議モジュール139が、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137及び電話モジュール138と連動して、ユーザとユーザの命令に基づく1つ以上のその他の参加者との間でビデオ会議を開始、催行及び終了させる実行可能な命令を有する。
【0091】
電子メールクライアントモジュール140が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、ユーザ命令に応答して電子メールを作成、送信、受信及び管理する実行可能な命令を有する。電子メールクライアントモジュール140は、画像管理モジュール144と連動して、カメラモジュール143を用いて撮像された静止又はビデオ画像と共に電子メールを作成及び送信することを非常に容易とする。
【0092】
インスタントメッセージングモジュール141が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、インスタントメッセージに対応する一連の文字を入力する、以前に入力された文字を変更する、(電話ベースのインスタントメッセージの場合にはショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコル、或いはインターネットベースのインスタントメッセージの場合にはXMPP、SIMPLE又はIMPSなどを用いて)インスタントメッセージを送信する、インスタントメッセージを受信する、及び受信したインスタントメッセージを閲覧するための複数の実行可能な命令を有する。幾つかの実施例においては、送信及び/又は受信されたインスタントメッセージが、MMS及び/又は高機能メッセージサービス(EMS)対応のグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル及び/又はその他の添付ファイルを含んでもよい。ここで使用される「インスタントメッセージング」は、(SMS又はMMSを用いて送信されるメッセージなどの)電話ベースのメッセージ及び(XMPP、SIMPLE又はIMPSを用いて送信されるメッセージなどの)インターネットベースのメッセージの双方を指す。
【0093】
トレーニングサポートモジュール142が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154及び音楽プレーヤモジュールと連動して、(時間、距離及び/又はカロリー燃焼目標などの)トレーニングを作成する、トレーニングセンサ(スポーツ装置)との通信を行う、トレーニングセンサデータを受信する、トレーニングの監視に用いられるセンサを較正する、トレーニング用の音楽を選択し再生する、並びにトレーニングデータを表示、記憶及び送信するための複数の実行可能な命令を有する。
【0094】
カメラモジュール143が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及び画像管理モジュール144と連動して、静止画像又は(ビデオストリームを含む)ビデオをキャプチャしてこれらをメモリ102内に記憶するか、静止画像又はビデオの特性を変更するか、或いは静止画像又はビデオをメモリ102から削除するための複数の実行可能な命令を有する。
【0095】
画像管理モジュール144が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134及びカメラモジュール143と連動して、静止及び/又はビデオ画像の整理、(編集などの)変更、操作、ラベル付け、削除、(デジタルスライドショー又はアルバムなどとしての)提示及び記憶などの複数の実行可能な命令を含む。
【0096】
ブラウザモジュール147が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、ウェブページ又はその一部並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及びその他のファイルを検索、リンク、受信及び表示することを含む、ユーザ命令に基づいてインターネットをブラウズするための複数の実行可能な命令を有する。
【0097】
カレンダモジュール148が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と連動して、カレンダ及びカレンダと関連付けられた(カレンダエントリ、ToDoリストなどの)データをユーザ命令に従って作成、表示、変更及び記憶するための複数の実行可能な命令を有する。
【0098】
ウィジェットモジュール149は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連動して、(気象ウィジェット149-1、株式ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、目覚まし時計ウィジェット149-4及び辞書ウィジェット149-5などの)ユーザによってダウンロード及び使用されるか、又は(ユーザ作成ウィジェット149-6などの)ユーザによって作成されてもよいミニアプリケーションである。幾つかの実施例においては、ウィジェットが、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル及びJavaScriptファイルを含む。幾つかの実施例においては、ウィジェットが、XML(拡張可能なマークアップ言語)ファイル及び(Yahoo!ウィジェットなどの)JavaScriptファイルを含む。
【0099】
ウィジェットクリエータモジュール150が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134及びブラウザモジュール147と連動して、(ウェブページのユーザが指定した部分をウィジェットに変えるなど)ウィジェットを作成するためにユーザによって使用されてもよい。
【0100】
検索モジュール151が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、(ユーザが指定した1つ以上の検索語などの)1つ以上の検索条件と一致するメモリ102内のテキスト、音楽、音声、画像、ビデオ及び/又はその他のファイルを検索するための複数の実行可能な命令を有する。
【0101】
ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108及びブラウザモジュール147と連動して、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイルフォーマットとして記憶されている録音された音楽及びその他の音声ファイルをユーザがダウンロード及び再生することを可能にする複数の実行可能な命令及び、(タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上などで)ビデオを表示、提示又は再生するための複数の実行可能な命令を有する。幾つかの実施例においては、装置100が、iPod(Apple社の登録商標)などのMP3プレーヤの機能を有してもよい。
【0102】
メモモジュール153が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132及びテキスト入力モジュール134と連動して、メモ、ToDoリストなどをユーザの指示に従って作成及び管理するための複数の実行可能な命令を有する。
【0103】
地図モジュール154が、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135及びブラウザモジュール147と連動して、地図及び(走行方向、特定の場所又はその近くの店舗及びその他の対象地点に関するデータ並びにその他の位置ベースのデータなどの)地図と関連付けられたデータを、ユーザの指示に従って受信、表示、変更及び記憶するために使用されてもよい。
【0104】
オンラインビデオモジュール155が、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と連動して、ユーザが特定のオンラインビデオのアクセス、ブラウズ、(ストリーミング及び/又はダウンロードによる)受信、(タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上などでの)再生、リンクと共に電子メール送信及び、H.264などの1つ以上のファイルフォーマットでの管理をユーザが行うことを可能にする命令を有する。幾つかの実施例においては、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が、特定のオンラインビデオへのリンクの送信に使用される。オンラインビデオアプリケーションの更なる記載が、その内容全体が引用をもってここに援用された、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」と題する2007年6月20日出願の米国特許仮出願第60/936,562号及び、「オンラインビデオの再生のためのポータブル多機能装置、方法及びグラフィカルユーザインターフェース」と題する2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号になされている。
【0105】
上述のモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、1つ以上の上述の機能及び本願に記載の方法を実行する、(ここに記載のコンピュータにより実行される方法及びその他の情報プログラミング方法などの)実行可能な命令からなるセットに対応している。(命令セットなどの)これらのモジュールが、別個のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして具現化されている必要はなく、従って、様々な実施例において、これらのモジュールの様々なサブセットが組み合わせられるか又は再構成されていてもよい。例えば、ビデオプレーヤモジュールが音楽プレーヤモジュールと組み合わせられて、単一の(図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152などの)モジュールとされていてもよい。幾つかの実施例においては、メモリ102が、上述のモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶していてもよい。更に、メモリ102が、上述されていない更なるモジュール及びデータ構造を記憶していてもよい。
【0106】
幾つかの実施例においては、装置100が、複数の機能からなる所定の組の装置上での動作が、タッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみによって実行される装置であってもよい。装置100を動作させるための主な入力制御装置としてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することで、装置100上の(プッシュボタン、ダイアルなどの)物理的な入力制御装置の数が削減されてもよい。
【0107】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみによって実行される複数の機能からなる所定の組が、複数のユーザインターフェース間のナビゲーションを含んでもよい。幾つかの実施例においては、タッチパッドが、ユーザによってタッチされると、装置100を装置100上に表示されている任意のユーザインターフェースからメインメニュー、ホームメニュー又はルートメニューへとナビゲートする。そのような実施例においては、「メニューボタン」がタッチパッドを用いて具現化されている。別の幾つかの実施例においては、メニューボタンがタッチパッドではなく、物理的なプッシュボタンであるか、又はその他の物理的な入力制御装置である。
【0108】
図1Bは、幾つかの実施例に基づくイベント処理のための構成要素の例を図示したブロック図である。幾つかの実施例においては、メモリ102(図1A)又は370(図3)が、(例えばオペレーティングシステム126内などの)イベントソータ170及び(上述のアプリケーション137-151、155、380-390のうちのいずれかなどの)アプリケーション136-1を有する。
【0109】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、アプリケーション136-1及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191をイベント情報の配信先として決定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を有する。幾つかの実施例においては、アプリケーション136-1が、アプリケーションが有効又は実行中である時にタッチ感知ディスプレイ112上に表示されている現在のアプリケーションビューを示す、アプリケーション内部状態192を有する。幾つかの実施例においては、装置/グローバル内部状態157が、どのアプリケーションが現在有効であるのかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、また、アプリケーション内部状態192が、アプリケーションビュー191をイベント情報の配信先として決定するためにイベントソータ170によって使用される。
【0110】
幾つかの実施例においては、アプリケーション内部状態192が、アプリケーション136-1が実行を再開した時に使用する再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示すか又は表示の準備ができているユーザインターフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー及び、ユーザによって実行された以前のアクションのキューの再実行/取り消しキューのうちの1つ以上などの更なる情報を有する。
【0111】
イベントモニタ171が、周辺機器インターフェース118からイベント情報を受け取る。イベント情報は、(マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112へのユーザのタッチなどの)サブイベントに関する情報を含む。周辺機器インターフェース118は、I/Oサブシステム106又は、近接センサ166、加速度計168及び/又は(オーディオ回路110を通して)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器118がI/Oサブシステム106から受信する情報には、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知表面からの情報が含まれる。
【0112】
幾つかの実施例においては、イベントモニタ171が、周辺機器インターフェース118に所定の間隔で要求を送信する。これに応答して、周辺機器インターフェース118がイベント情報を送信する。別の複数の実施例においては、周辺機器インターフェース118が、(所定のノイズしきい値を上回る、及び/又は所定の長さを超える時間にわたる入力を受け取るなどの)重大なイベントが発生した時にのみ、イベント情報を送信する。
【0113】
幾つかの実施例においては、イベントソータ170が、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を更に有する。
【0114】
幾つかの実施例においては、ヒットビュー判定モジュール172が、タッチ感知ディスプレイ112が複数のビューを表示している場合に、1つ以上のビューのうちのいずれの中でサブイベントが発生しているのかを判定するためのソフトウェア手順を提供する。ビューは、コントロール及びユーザがディスプレイ上で見ることのできるその他の要素からなっている。
【0115】
アプリケーションと関連付けられたユーザインターフェースの別の一局面は、ここではアプリケーションビュー又はユーザインターフェースウィンドウと呼ばれる場合のある、その中で情報が表示され、タッチベースのジェスチャが発生する複数のビューの組である。タッチがその中で検出される(アプリケーションの)アプリケーションビューが、アプリケーションのプログラム又はビューの階層内のプログラムレベルに対応していてもよい。例えば、タッチがその中で検出される最低レベルのビューがヒットビューと呼ばれ、適切な入力として認識される複数のイベントの組が、タッチベースのジェスチャを開始させる最初のタッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定されてもよい。
【0116】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントに関する情報を受信する。階層化された複数のビューをアプリケーションが有する場合には、ヒットビュー判定モジュール172は、あるヒットビューを、サブイベントを処理すべき階層内の最も低いビューとして特定する。殆どの場合においては、このヒットビューが、その中で(イベント又は今後のイベントを形成する一連のサブイベント中の最初のサブイベントなどの)開始サブイベントが発生する最も低いビューである。ヒットビュー判定モジュール172によってヒットビューが特定されると、典型的にはこのヒットビューが、このヒットビューをヒットビューとして特定した根拠である同じタッチ又は入力元に関連する全てのサブイベントを受信する。
【0117】
アクティブイベント認識部判定モジュール173が、複数のサブイベントからなる特定のシーケンスをビュー階層内のいずれのビュー又は複数のビューが受信すべきかを判定する。幾つかの実施例においては、アクティブイベント認識部判定モジュール173が、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。別の複数の実施例においては、アクティブイベント認識部判定モジュール173が、あるサブイベントの物理位置を含むすべてのビューが有効に関与しているビューであると判定し、従って、全ての有効に関与しているビューがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。別の複数の実施例においては、複数のタッチサブイベント全体が、特定の1つのビューに関連している領域内に含まれている場合であっても、階層内のより高い複数のビューが、有効に関与しているビューであり続けてもよい。
【0118】
イベントディスパッチャモジュール174が、イベント情報を(イベント認識部180などの)イベント認識部へと配布する。アクティブイベント認識部判定モジュール173を有する実施例においては、イベントディスパッチャモジュール174が、アクティブイベント認識部判定モジュール173によって定められたイベント認識部へとイベント情報を配信する。幾つかの実施例においては、イベントディスパッチャモジュール174が、イベントキュー内にイベント情報を記憶し、このイベント情報がイベント受信部182によって取り出される。
【0119】
幾つかの実施例においては、オペレーティングシステム126がイベントソータ170を有する。或いは、アプリケーション136-1がイベントソータ170を有する。更に別の複数の実施例においては、イベントソータ170は、単体のモジュールであるか、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶された別のモジュールの一部である。
【0120】
幾つかの実施例においては、アプリケーション136-1が、それぞれがそのアプリケーションのユーザインターフェースの各ビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を含む、複数のイベントハンドラ190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を有する。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191が、1つ以上のイベント認識部180を有する。典型的には、各アプリケーションビュー191が、複数のイベント認識部180を有する。別の複数の実施例においては、1つ以上のイベント認識部180が、ユーザインターフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136-1がそこから方法及びその他の特性を継承するより高いレベルのオブジェクトなどの別個のモジュールの一部である。幾つかの実施例においては、各イベントハンドラ190が、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177、GUIアップデータ178及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179のうちの1つ以上を有する。イベントハンドラ190が、アプリケーション内部状態192の更新のために、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177又はGUIアップデータ178を利用するか又は呼び出してもよい。或いは、複数のアプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、それぞれ1つ以上のイベントハンドラ190を有する。また、幾つかの実施例においては、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177及びGUIアップデータ178のうちの1つ以上が、各アプリケーションビュー191内に含まれている。
【0121】
イベント認識部180が、(イベントデータ179などの)イベント情報をイベントソータ170から受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を有する。幾つかの実施例においては、イベント認識部180が、メタデータ183及び(サブイベント配信命令を含んでもよい)イベント配信命令188からなる少なくとも一サブセットを更に有する。
【0122】
イベント受信部182は、イベント情報をイベントソータ170から受信する。イベント情報は、例えばタッチ又はタッチの移動などのサブイベントに関する情報を含む。サブイベントによっては、イベント情報が、サブイベントの位置などの更なる情報も含む。サブイベントがタッチの移動に関係している場合には、イベント情報が、サブイベントの速度及び方向を更に含んでもよい。幾つかの実施例においては、イベントが(縦向きから横向きへ、又はその逆などの)1つの向きから別の向きへと装置を回転させることを含み、イベント情報が(装置の姿勢とも呼ばれる)装置の現在の向きに関する対応する情報を含む。
【0123】
イベント比較部184は、イベント情報を所定のイベント又はサブイベント定義と比較し、この比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、或いはイベント又はサブイベントの状態を判定又は更新する。幾つかの実施例においては、イベント比較部184が、イベント定義186を有する。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1、イベント2(187-2)などの(サブイベントの所定のシーケンスなどの)イベントの定義を含む。幾つかの実施例においては、1つのイベント(187)内の複数のサブイベントが、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの中断及び複数のタッチなどを含む。一例においては、イベント1(187-1)の定義が、表示されたオブジェクト上でのダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階における表示されたオブジェクトへの第1のタッチ(タッチの開始)、所定の段階における第1のリフトオフ(タッチの終了)、所定の段階における表示されたオブジェクトへの第2のタッチ(タッチの開始)及び所定の段階における第2のリフトオフ(タッチの終了)からなる。別の一例では、イベント2(187-2)の定義が、表示されたオブジェクト上でのドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階における表示されたオブジェクトへのタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112上でのタッチの移動及び、タッチのリフトオフ(タッチの終了)からなる。幾つかの実施例においては、イベントが、1つ以上の関連するイベントハンドラ190に関する情報を更に含む。
【0124】
幾つかの実施例においては、イベント定義187が、ユーザインターフェースオブジェクトごとのイベントの定義を含む。幾つかの実施例においては、イベント比較部184が、どのユーザインターフェースオブジェクトがサブイベントと関連しているのかを判定するためのヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインターフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビューにおいて、タッチがタッチ感知ディスプレイ112上で検出されると、イベント比較部184が、3つのユーザインターフェースオブジェクトのうちのいずれがタッチ(サブイベント)と関連しているのかを判定するためのヒットテストを実行する。表示された各オブジェクトが各イベントハンドラ190と関連している場合には、イベント比較部は、このヒットテスト結果を用いて、どのイベントハンドラ190を有効にすべきかを決定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストを開始させているサブイベント及びオブジェクトと関連しているイベントハンドラを選択する。
【0125】
幾つかの実施例においては、イベント(187)の定義が、一連のサブイベントがイベント認識部のイベントタイプと対応しているのか否かが判定されるまでイベント情報の配信を遅延させる遅延アクションを更に含む。
【0126】
イベント認識部180が、一連のサブイベントがイベント定義186内のいずれのイベントとも一致しないと判定すると、イベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗又はイベント終了状態に入り、その後は後続のタッチベースのジェスチャのサブイベントを無視する。この状況において、ヒットビューについて有効状態を保っている他のイベント認識部がある場合には、これらのイベント認識部は、続行中のタッチベースのジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を継続する。
【0127】
幾つかの実施例においては、有効に関与しているイベント認識部へのサブイベント配信をイベント配信システムがどのように実行すべきかを示す構成可能な特性、フラグ及び/又はリストを有するメタデータ183を、各イベント認識部180が有する。幾つかの実施例においては、複数のイベント認識部がどのように相互に対話するのか又は対話可能にされるのかを示す構成可能な特性、フラグ及び/又はリストを、メタデータ183が有する。幾つかの実施例においては、複数のサブイベントがビュー又はプログラム階層内の様々なレベルに配信されるのか否かを示す構成可能な特性、フラグ及び/又はリストを、メタデータ183が有する。
【0128】
幾つかの実施例においては、あるイベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されると、イベント認識部180が、そのイベントと関連付けられたイベントハンドラ190を有効化する。幾つかの実施例においては、各イベント認識部180が、イベントと関連付けられたイベント情報をイベントハンドラ190に配信する。イベントハンドラ190を有効化することは、サブイベントを各ヒットビューに送信(及び遅延送信)することとは異なる。幾つかの実施例においては、イベント認識部180が、認識されたイベントと関連付けられたフラグを送信し、フラグと関連付けられたイベントハンドラ190がフラグを受信して、所定のプロセスを実行する。
【0129】
幾つかの実施例においては、イベント配信命令188が、あるサブイベントに関するイベント情報を、イベントハンドラを有効化せずに配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、イベント情報を、一連のサブイベント又は有効に関与しているビューと関連付けられたイベントハンドラへと配信する。一連のサブイベント又は有効に関与しているビューと関連付けられたイベントハンドラは、イベント情報を受信し、所定のプロセスを実行する。
【0130】
幾つかの実施例においては、データアップデータ176が、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データアップデータ176が、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新するか、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。幾つかの実施例においては、オブジェクトアップデータ177が、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクトアップデータ177が、新たなユーザインターフェースオブジェクトを作成するか、又はユーザインターフェースオブジェクトの位置を更新する。GUIアップデータ178は、GUIを更新する。例えば、GUIアップデータ178が、ディスプレイ情報を作成し、これをタッチ感知ディスプレイ上での表示のためにグラフィックモジュール132へと送信する。
【0131】
幾つかの実施例においては、イベントハンドラ190が、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177及びGUIアップデータ178を有するか又はこれにアクセスする。幾つかの実施例においては、データアップデータ176、オブジェクトアップデータ177及びGUIアップデータ178が、アプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の1つのモジュール内に含まれている。別の複数の実施例においては、これらが2つ以上のソフトウェアモジュール内に含まれている。
【0132】
タッチ感知ディスプレイへのユーザのタッチのイベント処理に関する上述の説明が、入力装置を有する多機能装置100を動作させる、全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないユーザ入力のその他の形にも適用されることが理解されるべきである。例えば、単一の及び複数のキーボード押下又は保持と連携したマウスの移動及びマウスボタンの押下、タッチパッド上でのタップ、ドラッグ、スクロールなどの接点移動、ペンスタイラス入力、装置の移動、口頭での命令、検出された眼球運動、生体入力、及び/又はこれらの任意の組み合わせが、認識対象のイベントを規定するサブイベントに対応する入力として利用されてもよい。
【0133】
図2は、幾つかの実施例に基づくタッチスクリーン112を有するポータブル多機能装置100を図示している。タッチスクリーンが、ユーザインターフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示してもよい。この実施例では、以下に記載の別の複数の実施例と同様に、ユーザが例えば1本以上の指202(図面では実寸ではない)又は1本以上のスタイラス203(図面では実寸ではない)などを用いてグラフィック上でジェスチャを行うことにより、1つ以上のグラフィックを選択することが可能である。幾つかの実施例においては、1つ以上のグラフィックの選択が、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を中断した時に発生する。幾つかの実施例においては、ジェスチャが、1つ以上のタップ、1つ以上の(左から右、右から左、下から上及び/又は上から下への)スワイプ並びに/或いは装置100と接触している指の(右から左、左から右、下から上及び/又は上から下への)回転を含んでもよい。幾つかの実施例又は場合においては、グラフィックへの意図しない接触がグラフィックを選択しない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合には、アプリケーションアイコン上を滑るスワイプジェスチャが、対応するアプリケーションを選択しなくてもよい。
【0134】
装置100が、「ホーム」又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを有してもよい。前述のように、メニューボタン204を、装置100上で実行されてもよい複数のアプリケーションの組のうちの任意のアプリケーション136へのナビゲートに使用してもよい。或いは、幾つかの実施例においては、メニューボタンがタッチスクリーン112上に表示されているGUI内のソフトキーとして具現化されている。
【0135】
幾つかの実施例においては、装置100が、タッチスクリーン112、メニューボタン204、装置の電源オン/オフ及び装置をロックするためのプッシュボタン206、音量調節ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212及びドッキング/充電外部ポート124を有する。プッシュボタン206が、ボタンを押下し、押下した状態に所定の時間保持することによって電源をオン/オフする、ボタンを押下し、所定の時間が経過する前にボタンを解放することによって装置をロックする、及び/又は、装置のロックを解除するかロック解除プロセスを開始するために使用されてもよい。別の一実施例においては、装置100が、幾つかの機能の有効化又は無効化のために、マイクロフォン113を介して口頭で入力される。装置100が、タッチスクリーン112への接触の強度を検出するための1つ以上の強度センサ165及び/又は装置100のユーザ向けの触知出力を生成するための触知出力生成器167を更に有してもよい。
【0136】
図3は、幾つかの実施例に基づく、ディスプレイ及びタッチ感知表面を有する例示的な多機能装置のブロック図である。装置300がポータブルである必要はない。幾つかの実施例においては、装置300が、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤ装置、ナビゲーション装置、(子供用の学習玩具などの)教育機器、ゲームシステム或いは(家庭用又は産業用コントローラなどの)制御装置である。装置300は、典型的には1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又はその他の通信インターフェース360、メモリ370及びこれらの構成要素を相互に接続するための1つ以上の通信バス320を有する。通信バス320が、複数のシステムコンポーネント間の通信を相互に接続及び制御する(チップセットとも呼ばれる)回路を有してもよい。装置300が、典型的にはタッチスクリーンディスプレイであるディスプレイ340を備えた入力/出力(I/O)インターフェース330を有する。I/Oインターフェース330が、キーボード及び/又はマウス(又はその他のポインティング装置)350並びにタッチパッド355、(例えば図1Aを参照しながら前述した触知出力生成器167と同様の)装置300上で触知出力を生成するための触知出力生成器357、(例えば図1Aを参照しながら前述した光学、加速度、近接、タッチ感知及び/又は接触強度センサ165などの)センサ359を更に有してもよい。メモリ370が、DRAM、SRAM、DDR RAM又はその他のランダムアクセスソリッドステートメモリ装置などの高速ランダムアクセスメモリを有する、また、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置又はその他の不揮発性のソリッドステート記憶装置などの不揮発性のメモリを有してもよい。メモリ370が、CPU310から離間して配置された1つ以上の記憶装置を有してもよい。幾つかの実施例においては、メモリ370が、ポータブル多機能装置(図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール及びデータ構造と類似したプログラム、モジュール及びデータ構造又はこれらのサブセットを記憶している。更に、メモリ370が、ポータブル多機能装置100のメモリ102内に存在しない更なるプログラム、モジュール及びデータ構造を記憶していてもよい。例えば、装置300のメモリ370が、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶していてもよい一方で、ポータブル多機能装置100(図1A)のメモリ102がこれらのモジュールを記憶していなくてもよい。
【0137】
図3に示す上述の要素のそれぞれが、前述の複数のメモリ装置のうちの1つ以上の中に記憶されていてもよい。上述の複数のモジュールのそれぞれは、上述の機能を実行する命令からなるセットに対応している。(命令セットなどの)上述の複数のモジュール及びプログラムのそれぞれが、別個のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして具現化されている必要はなく、従って、様々な実施例において、これらのモジュールの様々なサブセットが組み合わせられているか、又は再構成されていてもよい。幾つかの実施例においては、メモリ370が上述のモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶していてもよい。更に、メモリ370が、上述されていない更なるモジュール及びデータ構造を記憶していてもよい。
【0138】
以下に、例えばポータブル多機能装置100上に実装されていてもよいユーザインターフェースの複数の実施例を記載する。
【0139】
図4Aは、幾つかの実施例に基づくポータブル多機能装置100のアプリケーションメニュー用のユーザインターフェースの一例を図示している。同様のユーザインターフェースが、装置300上に実装されていてもよい。幾つかの実施例においては、ユーザインターフェース400が、以下の複数の要素或いはこれらのサブセット又はスーパーセットを含む:
●セルラー及びWi-Fi信号などの無線通信用の信号強度インジケータ402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下などの頻繁に使用されるアプリケーション用のアイコンを含むトレイ408:
○不在着信又は留守番電話メッセージの数のインジケータ414を含んでもよい、電話モジュール138用の「電話」と表示されるアイコン416、
○未読の電子メールの数のインジケータ410を含んでもよい、電子メールクライアントモジュール140用の「メール」と表示されるアイコン418、
○「ブラウザ」と表示されるブラウザモジュール147用のアイコン420、及び、
○iPod(Apple社の登録商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152用の「iPod」と表示されるアイコン422
●以下などのその他のアプリケーション用のアイコン:
○IMモジュール141用の「メッセージ」と表示されるアイコン424、
○カレンダモジュール148用の「カレンダー」と表示されるアイコン426、
○画像管理モジュール144用の「写真」と表示されるアイコン428、
○カメラモジュール143用の「カメラ」と表示されるアイコン430、
○オンラインビデオモジュール155用の「オンラインビデオ」と表示されるアイコン432、
○株式ウィジェット149-2用の「株式」と表示されるアイコン434、
○地図モジュール154用の「マップ」と表示されるアイコン436、
○気象ウィジェット149-1用の「天気」と表示されるアイコン438、
○目覚まし時計ウィジェット149-4用の「時計」と表示されるアイコン440、
○トレーニングサポートモジュール142用の「トレーニングサポート」と表示されるアイコン442、
○メモモジュール153用の「メモ」と表示されるアイコン444、及び、
○装置100及びその様々なアプリケーション136の設定にアクセスするための設定アプリケーション又はモジュール用の「設定」と表示されるアイコン446。
【0140】
図4Aに示すアイコン表示は、単に例示的なものであることに留意すべきである。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152用のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される。その他の表示が、様々なアプリケーションアイコンに対して使用されてもよい。幾つかの実施例においては、あるアプリケーションアイコン用の表示が、そのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名称を含む。幾つかの実施例においては、あるアプリケーションアイコン用の表示が、そのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名称とは異なる。
【0141】
図4Bは、(タッチスクリーンディスプレイ112などの)ディスプレイ450から離間した(図3のタブレット又はタッチパッド355などの)タッチ感知表面451を有する(図3の装置300などの)装置上のユーザインターフェ-スの一例を図示している。装置300が、タッチ感知表面451への接触の強度を検出するための(1つ以上のセンサ359などの)1つ以上の接触強度センサ及び/又は、装置300のユーザ向けに触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器357を有してもよい。
【0142】
以下の複数の例のうちの幾つかを、(タッチ感知表面とディスプレイとが組み合わせられた)タッチスクリーンディスプレイ112上での入力に関連して記載するが、幾つかの実施例においては、図4Bに示すように、ディスプレイから離間したタッチ感知表面上での入力を装置が検出する。幾つかの実施例においては、(図4Bの451などの)タッチ感知表面が、(450などの)ディスプレイ上の(図4Bの453などの)一次軸に対応する(図4Bの452などの)一次軸を有する。これらの実施例に基づき、装置が、ディスプレイ上の各位置に対応するタッチ感知表面451上の位置への(図4Bの460及び462などの)接触を検出する(例えば、図4Bでは、460が468に対応し、462が470に対応している)。タッチ感知表面がディスプレイから離間している場合には、このような方法で、(図4Bの451などの)タッチ感知表面上で装置によって検出された(接触460及び462並びにこれらの移動などの)ユーザ入力が、多機能装置の(図4Bの450などの)ディスプレイ上でユーザインターフェースを操作するために、装置によって使用される。同様の方法が、ここに記載のその他の複数のユーザインターフェースに対して使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0143】
加えて、以下の複数の例は主に(指接触、指によるタップジェスチャ、指によるスワイプジェスチャなどの)指による入力に関連して記載されているが、幾つかの実施例においては、指による入力のうちの1つ以上を、(マウスを使用した入力又はスタイラス入力などの)別の入力装置からの入力に置き換えてもよいことが理解されるべきである。例えば、スワイプジェスチャを、(例えば接触の代わりに)マウスクリックした後に、(例えば接触の移動の代わりに)カーソルをスワイプの経路に沿って動かすことと置き換えてもよい。別の一例として、タップジェスチャを、(例えば接触の検出後に接触の検出を終了する代わりに)カーソルがタップジェスチャ位置上に配置されている間にマウスクリックすることと置き換えてもよい。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出された場合には、複数のコンピュータマウスを同時に使用するか、又はマウスと指接触とを同時に使用してもよいことが理解されるべきである。
【0144】
図5Aは、例示的なパーソナル電子装置500を図示している。装置500は、本体502を有する。幾つかの実施例においては、装置500が、(図1A図4Bなどの)装置100及び300に関して記載された特徴の一部又は全てを有してもよい。幾つかの実施例においては、装置500が、以下においてタッチスクリーン504と記載するタッチ感知ディスプレイスクリーン504を有する。或いは、又はタッチスクリーン504に加えて、装置500がディスプレイ及びタッチ感知表面を有する。装置100及び300と同様に、幾つかの実施例においては、タッチスクリーン504(又はタッチ感知表面)が、印加されている(タッチなどの)接触の強度を検出するための1つ以上の強度センサを有してもよい。タッチスクリーン504(又はタッチ感知表面)の1つ以上の強度センサが、タッチの強度を表す出力データを供給してもよい。装置500のユーザインターフェースが、これらの強度に基づいてタッチに応答してもよく、即ち、強度の異なるタッチが、装置500上での異なるユーザインターフェース動作を引き起こしてもよい。
【0145】
タッチ強度を検出及び処理するための技術の複数の例が、その内容全体が引用をもってここに援用された、以下の関連出願:WIPO公開番号第WO/2013/169849号として公開された「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」と題する2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号及び、WIPO公開番号第WO/2014/105276号として公開された「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」と題する2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号などに記載されている。
【0146】
幾つかの実施例においては、装置500が1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508が、含まれている場合には、物理的であってもよい。物理入力機構の例に、プッシュボタン及び回転可能な機構が含まれる。幾つかの実施例においては、装置500が1つ以上の取付け機構を有する。そのような取付け機構が、含まれている場合には、装置500を、例えば帽子、眼鏡、イヤリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、鎖、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどへ取り付けることを可能にしてもよい。これらの取付け機構は、ユーザが装置500を装着することを可能にする。
【0147】
図5Bは、パーソナル電子装置500の例を図示している。幾つかの実施例においては、装置500が、図1A、1B及び3に関連して記載された構成要素の一部又は全てを有してもよい。装置500が、I/O部分514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518と作用可能に連結させるバス512を有する。I/O部分514が、タッチ感知コンポーネント522及び(接触強度センサなどの)強度センサ524を有してもよいディスプレイ504に接続されていてもよい。加えて、I/O部分514が、アプリケーション及びオペレーティングシステムデータを、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(NFC)、セルラー及び/又はその他の無線通信技術を用いて受信するための通信ユニット530と接続されていてもよい。装置500が、入力機構506及び/又は508を有してもよい。入力機構506が、例えば回転可能な入力装置であるか、又は押圧可能かつ回転可能な入力装置であってもよい。幾つかの例においては、入力機構508がボタンであってもよい。
【0148】
幾つかの例においては、入力機構508がマイクロフォンであってもよい。パーソナル電子装置500が、GPSセンサ532、加速度計534、(コンパスなどの)方向センサ540、ジャイロスコープ536、動きセンサ538及び/又はこれらの組み合わせを有してもよく、これらの全てがI/O部分514に作用可能に連結されていてもよい。
【0149】
パーソナル電子装置500のメモリ518が、例えば1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、これらのコンピュータプロセッサに、プロセス900-1100(図9図11)を含む以下に記載の技術を実行させることの可能な、コンピュータにより実行可能な命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を有してもよい。コンピュータ可読記憶媒体が、命令実行システム、装置又はデバイスにより、或いはこれらと組み合わせて使用されるコンピュータにより実行可能な命令を有形的に含むか又は記憶することの可能ないかなる媒体であってもよい。幾つかの実施例においては、記憶媒体が、一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。幾つかの実施例においては、記憶媒体が、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、磁気、光学及び/又は半導体記憶装置を非限定的に含んでもよい。そのような記憶装置の例が、磁気ディスク、CD、DVD又はBlu-ray技術に基づく光学ディスク並びに、フラッシュ、ソリッドステートドライブなどの永続的なソリッドステートメモリを含む。パーソナル電子装置500は、図5Bの構成要素及び構成に限定されることはなく、様々な構成のその他の又は更なる構成要素を有してもよい。
【0150】
ここで使用される「アフォーダンス」という用語は、装置100、300及び/又は500(図1A図3及び図5A図5B)のディスプレイスクリーン上に表示されてもよい、ユーザ対話型のグラフィカルユーザインターフェースオブジェクトを指す。例えば、(アイコンなどの)画像、ボタン及び(ハイパーリンクなどの)テキストが、それぞれアフォーダンスを構成してもよい。
【0151】
ここで使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインターフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。幾つかの実施例においては、これはカーソル又はその他の位置マーカを含み、カーソルが(ボタン、ウィンドウ、スライダ又はその他のユーザインターフェース要素などの)特定のユーザインターフェース要素上に位置している間に(押下入力などの)入力が(図3のタッチパッド355又は図4Bのタッチ感知表面451などの)タッチ感知表面上で検出されると、検出された入力に従って特定のユーザインターフェース要素が調節されるように、カーソルが「フォーカスセレクタ」として動作する。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインターフェース要素との直接の対話を可能にする(図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は図4Aのタッチスクリーン112などの)タッチスクリーンディスプレイを含む幾つかの実施例においては、(接触による押下入力などの)入力が、タッチスクリーンディスプレイ上の(ボタン、ウィンドウ、スライダ又はその他のユーザインターフェース要素などの)特定のユーザインターフェース要素の位置で検出されると、検出された入力に従って特定のユーザインターフェース要素が調節されるように、検出されたタッチスクリーンへの接触が「フォーカスセレクタ」として動作する。幾つかの実施例においては、(例えばタブキー又は矢印キーを使用して、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへと移動させることにより)フォーカスがユーザインターフェースの一領域からユーザインターフェースの別の一領域に、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動を伴わずに移動する。これらの実施例においては、フォーカスセレクタは、ユーザインターフェースの異なる複数の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがどのような形を取るのかにかかわらず、フォーカスセレクタは一般に、ユーザの意図するユーザインターフェースとの対話を(ユーザが対話することを意図しているユーザインターフェースの要素を装置に対して示すことによって)伝えるようにユーザによって制御されるユーザインターフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイへの接触)である。例えば、押下入力が(タッチパッド又はタッチスクリーンなどの)タッチ感知表面上で検出されている間に、あるボタン上に(カーソル、接触又は選択ボックスなどの)フォーカスセレクタが位置していることは、ユーザが(装置のディスプレイ上に表示されているその他のユーザインターフェース要素ではなく)そのボタンを有効化することを意図していることを示す。
【0152】
本明細書及び請求項で使用される接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく接触の特性を指す。幾つかの実施例においては、特性強度が複数の強度サンプルに基づいている。接触の強度が、所定の数の強度サンプル又は(例えば接触の検出後、接触のリフトオフの検出前、接触の移動の開始の検出前又は後、接触の終了の検出前、接触の強度の増加の検出前又は後並びに/或いは接触の強度の減少の検出前又は後などの)所定のイベントに関して(例えば0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒などの)所定の時間の間に収集された複数のサンプルからなるセットに基づいていてもよい。接触の特性強度が、接触の強度の最大値、接触の強度の平均値、接触の強度の上位10%の値、接触の強度の最大値の半分、接触の強度の最大値の90%などのうちの1つ以上に基づいていてもよい。幾つかの実施例においては、(例えば特性強度が経時的な接触の強度の平均である場合に)特性強度を求めるために接触の持続時間が使用される。幾つかの実施例においては、ある動作がユーザによって実行されているか否かを判定するために、特性強度が1つ以上の強度しきい値からなるセットと比較される。例えば、1つ以上の強度しきい値からなるセットが、第1の強度しきい値及び第2の強度しきい値を含んでもよい。この例では、第1の強度しきい値を超えない特性強度を有する接触が第1の動作となり、第1の強度しきい値を超え、かつ第2の強度しきい値を超えない特性強度を有する接触が第2の動作となり、第2の強度しきい値を超える特性強度を有する接触が第3の動作となる。幾つかの実施例においては、特性強度と1つ以上のしきい値との比較が、第1の動作又は第2の動作のいずれを実行すべきかに使用されるのではなく、(各動作を実行すべきか又は各動作の実行を取り止めるべきかなどの)1つ以上の動作を実行すべきか否かの決定に使用される。
【0153】
図5Cは、複数の強度センサ524A-524Dを有するタッチ感知ディスプレイスクリーン504への複数の接触552A-552Eの検出を図示している。図5Cは、強度センサ524A-524Dの現在の強度測定結果を強度単位と関連させて示す強度図である。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定結果は、それぞれ9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定結果は、それぞれ7強度単位である。幾つかの実施例においては、総強度は、複数の強度センサ524A-524Dの強度測定結果の合計であり、この例では32強度単位である。幾つかの実施例においては、各接触に、総強度の一部である強度が割り当てられる。図5Dは、接触552A-552Eに、これらの力554の中心からの距離に基づいて総強度を割り当てることを図示している。この例では、接触552A、552B及び552Eには総強度のうちの8強度単位の接触の強度がそれぞれ割り当てられ、接触552C及び552Dには、総強度のうちの4強度単位の接触の強度がそれぞれ割り当てられる。より一般的には、幾つかの実施例においては、各接触jに、所定の数式Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、総強度Aの一部である強度Ijが割り当てられ、式中、Djは各接触jと力の中心との距離であり、ΣDi(i=1から最後まで)は全ての接触の力の中心との距離の合計である。図5C図5Dを参照しながら記載した動作を、装置100、300又は500に類似の又はこれと同一の電子装置を用いて実行してもよい。幾つかの実施例においては、ある接触の特性強度が、その接触の1つ以上の強度に基づいている。幾つかの実施例においては、(1回の接触の1つの特性強度などの)1つの特性強度を求めるために、複数の強度センサが使用される。強度図が、表示されたユーザインターフェースの一部ではなく、読み手を助けるために図5C図5Dに含まれていることに留意すべきである。
【0154】
幾つかの実施例においては、ジェスチャの一部が、特性強度を求める目的で特定される。例えば、タッチ感知表面が、開始位置から遷移して終了位置に到達し、ここで接触の強度が増加する継続的なスワイプ接触をなされてもよい。この例では、終了位置における接触の特性強度が、スワイプ接触全体ではなく、(スワイプ接触の終了位置における部分のみなどの)継続的なスワイプ接触の一部のみに基づいていてもよい。幾つかの実施例においては、接触の特性強度を求める前に、スワイプ接触の強度に平滑化アルゴリズムを適用してもよい。例えば、平滑化アルゴリズムが、重み付けしない移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、メディアンフィルタ平滑化アルゴリズム及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含んでもよい。幾つかの場合においては、これらの平滑化アルゴリズムが、特性強度を求める目的で、スワイプ接触の強度の微細な凹凸を除去してもよい。
【0155】
タッチ感知表面への接触の強度が、接触検出強度しきい値、弱押下強度しきい値、強押下強度しきい値及び/又は1つ以上のその他の強度しきい値などの1つ以上の強度しきい値に対して特徴付けられていてもよい。幾つかの実施例においては、弱押下強度しきい値が、装置が典型的には物理マウス又はトラックパッドのボタンのクリックと関連した動作を実行する強度に対応している。幾つかの実施例においては、強押下強度しきい値が、装置が典型的には物理マウス又はトラックパッドのボタンのクリックと関連した動作とは異なる動作を実行する強度に対応している。幾つかの実施例においては、特性強度が弱押下強度しきい値未満の(かつ、例えばこれを下回ると接触が検出されない微小接触検出強度しきい値よりは高い)接触が検出されると、装置は、弱押下強度しきい値又は強押下強度しきい値と関連する動作を実行せずに、フォーカスセレクタをタッチ感知表面への接触の移動に従って動かす。一般には、別段に記載しない限り、これらの強度しきい値は、異なるユーザインターフェース形状の間で一貫している。
【0156】
接触の特性強度が弱押下強度しきい値未満の強度から弱押下強度しきい値と強押下強度しきい値との間の強度へと増加することが、「弱押下」入力と呼ばれる場合がある。接触の特性強度が強押下強度しきい値未満の強度から強押下強度しきい値を超える強度へと増加することが、「強押下」入力と呼ばれる場合がある。接触の特性強度が接触検出強度しきい値未満の強度から接触検出強度しきい値と弱押下強度しきい値との間の強度へと増加することが、タッチ表面への接触の検出と呼ばれる場合がある。接触の特性強度が接触検出強度しきい値を超える強度から接触検出強度しきい値未満の強度へと減少することが、タッチ表面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれる場合がある。幾つかの実施例においては、接触検出強度しきい値がゼロである。幾つかの実施例においては、接触検出強度しきい値がゼロよりも大きい。
【0157】
ここに記載の幾つかの実施例においては、1つ以上の動作が、押下入力を含むジェスチャの検出に応答して、又は各接触(又は複数の接触)と共に実行される押下入力の検出に応答して実行され、押下入力が、接触(又は複数の接触)の強度が押下入力強度しきい値を超えて増加したことの検出に少なくとも部分的に基づいて検出される。幾つかの実施例においては、動作が、(押下入力の「上から下への動き」などの)接触の強度が押下入力強度しきい値を超えて増加したことの検出に応答して実行される。幾つかの実施例においては、押下入力が、接触の強度が押下入力強度しきい値を超えて増加し、その後接触の強度が押下入力強度しきい値未満まで減少することを含み、動作が、(押下入力の「下から上への動き」などの)その後の接触の強度が押下入力しきい値未満まで減少したことの検出に応答して実行される。
【0158】
図5E図5Hは、接触562の強度が図5Eの(「IT」などの)弱押下強度しきい値未満の強度から図5Hの(「IT」などの)強押下強度しきい値を超える強度まで増加することに対応する押下入力を含むジェスチャの検出を図示している。接触562と共に実行されるジェスチャが、所定の領域574内に表示されたアプリケーションアイコン572A-572Dを含む表示されたユーザインターフェース570上で、App2に対応するアプリケーションアイコン572B上にカーソル576が表示されている間に、タッチ感知表面560で検出される。幾つかの実施例においては、ジェスチャがタッチ感知ディスプレイ504上で検出される。強度センサがタッチ感知表面560へ接触の強度を検出する。接触562の強度が(「IT」などの)強押下強度しきい値を超えてピークに達したことを装置が判定する。接触562がタッチ感知表面560上で保持される。ジェスチャの検出に応答して、かつ接触562が(「IT」などの)強押下強度しきい値を超える強度をジェスチャの間有していることに基づき、図5F図5Hに示すように、App2の最近開かれたドキュメントの(サムネイルなどの)縮小表現578A-578Cが表示される。幾つかの実施例においては、1つ以上の強度しきい値と比較される強度が、接触の特性強度である。接触562の強度図が、表示されたユーザインターフェースの一部ではなく、読み手を助けるために図5E図5Hに含まれていることに留意すべきである。
【0159】
幾つかの実施例においては、表現578A-578Cの表示が、アニメーションを含む。例えば、図5Fに示すように、最初に表現578Aがアプリケーションアイコン572Bの近くに表示される。アニメーションの進行に伴い、図5Gに示すように表現578Aが上方に移動し、表現578Bがアプリケーションアイコン572Bの近くに表示される。次に、図5Hに示すように表現578Aが上方に移動し、表現578Bが表現578Aに向かって上方に移動し、表現578Cがアプリケーションアイコン572Bの近くに表示される。表現578A-578Cが、アイコン572Bの上で列を形成する。幾つかの実施例においては、図5F図5Gに示すように、アニメーションが接触562の強度に従って進行し、この場合、表現578A-578Cが、接触562の強度が(「IT」などの)強押下強度しきい値に向けて増加するのに伴って出現し、上方に移動する。幾つかの実施例においては、これに基づいてアニメーションが進行する強度が、接触の特性強度である。図5E図5Hを参照しながら記載されている動作が、装置100、300又は500と同様の、或いはこれと同一の電子装置を用いて実行されてもよい。
【0160】
幾つかの実施例においては、「ジッタ」とも呼ばれる予期しない入力を回避するために、装置が強度ヒステリシスを利用し、この場合、装置がヒステリシス強度しきい値を、(ヒステリシス強度しきい値が押下入力強度しきい値よりもX強度単位低いか、或いはヒステリシス強度しきい値が押下入力強度しきい値の75%、90%又は何らかの合理的な割合であるなどの)押下入力強度しきい値に対して所定の関係となるように規定又は選択する。従って、幾つかの実施例においては、押下入力が、各接触の強度が押下入力強度しきい値を超えて増加し、その後、接触の強度が、押下入力強度しきい値に対応するヒステリシス強度しきい値未満まで減少することを含み、各動作が、(各押下入力の「下から上への動き」などの)その後の接触の強度が押下入力強度しきい値に対応するヒステリシス強度しきい値未満まで減少したことの検出に応答して実行される。同様に、幾つかの実施例においては、接触の強度がヒステリシス強度しきい値以下の強度から押下入力強度しきい値以上の強度まで増加し、更に必要に応じて、その後接触の強度がヒステリシス強度以下の強度まで減少したことを装置が検出した場合にのみ、押下入力が検出され、動作が、(状況に応じ、接触の強度の増加又は接触の強度の減少などの)押下入力の検出に応答して実行される。
【0161】
説明を簡単にするために、ある押下入力強度しきい値に関連する押下入力に応答して、又は押下入力を含むジェスチャに応答して実行される動作の説明が、接触の強度が押下入力強度しきい値を超えて増加したこと、接触の強度がヒステリシス強度しきい値未満の強度から押下入力強度しきい値を超える強度まで増加したこと、接触の強度が押下入力強度しきい値未満まで減少したこと及び/又は、接触の強度が押下入力強度しきい値に対応するヒステリシス強度しきい値未満まで減少したことの検出に応答して開始されてもよい。加えて、接触の強度が押下入力強度しきい値未満まで減少したことの検出に応答して動作が実行されると説明される複数の例において、押下入力しきい値に対応し、かつこれよりも低いヒステリシス強度しきい値未満まで接触の強度が減少したことの検出に応答して、動作が実行されてもよい。
【0162】
図6は、幾つかの実施例に従って決済トランザクションを完了させるために1つ以上の通信チャネルを介して接続された複数の例示的な装置を図示したものである。(装置100、300及び500などの)1つ以上の例示的な電子装置が、(特定のユーザ入力、NFCフィールドなどの)入力を任意選択的に検出し、また、決済情報を(例えばNFCを使用して)任意選択的に送信するように構成されている。1つ以上の例示的な電子装置が、NFCハードウェアを有し、NFC対応であるように構成されていてもよい。
【0163】
(装置100、300及び500などの)電子装置が、1つ以上の支払い口座のそれぞれに関する支払い口座情報を記憶するように構成されていてもよい。支払い口座情報が、例えば、個人名又は会社名、請求先住所、ログイン、パスワード、口座番号、有効期限、セキュリティコード、電話番号、支払い口座と関連付けられた(発行銀行などの)銀行及びカードネットワーク識別情報のうちの1つ以上を含んでもよい。幾つかの例においては、支払い口座情報が、(例えば装置によって撮影された、及び/又は装置で受信された)決済用カードの写真などの画像を含む。幾つかの例においては、電子装置が、(例えばユーザが入力したクレジット、デビット、口座又はギフトカード番号及び有効期限を受信するなど)少なくとも一部の支払い口座情報を含むユーザ入力を受信する。幾つかの例においては、電子装置が、少なくとも一部の支払い口座情報を、(例えば装置のカメラセンサによってキャプチャされた決済用カードの)画像から検出する。幾つかの例においては、電子装置が、少なくとも一部の決済情報を、(例えば別のユーザ装置又はサーバなどの)別の装置から受信する。幾つかの例においては、電子装置が、ユーザ又はユーザ装置の口座が以前に購入を行ったか、又は支払い口座データを指定した(例えばオーディオ及び/又はビデオファイルのレンタル又は販売用のアプリなどの)別のサービスと関連付けられているサーバから支払い口座情報を受け取る。
【0164】
幾つかの実施例においては、支払い口座情報が電子装置上にセキュアに記憶されるような方法で、支払い口座が(装置100、300及び500などの)電子装置に追加される。幾つかの例においては、ユーザがそのようなプロセスを開始した後に、電子装置が支払い口座情報をトランザクション連携サーバへと送信し、このサーバが次に、(決済サーバなどの)口座の決済ネットワークによって運営されているサーバと通信を行って、情報の有効性を確認する。電子装置が、口座の決済情報をセキュアな構成要素上にプログラムすることを可能にするスクリプトをサーバから受け取るように構成されていてもよい。
【0165】
幾つかの実施例においては、電子装置100、300及び500間の通信が、(一般的な又は特定のトランザクションなどの)トランザクションを容易にする。例えば、第1の電子装置(100など)がプロビジョニング又は管理装置としての役割を果たしてもよく、また、(新たな口座に関する情報、既存の口座に関する更新された情報及び/又は既存の口座に関する警告などの)新たな又は更新された支払い口座データの通知を第2の装置(500など)に送信してもよい。別の一例においては、第1の電子装置(100など)が、データを第2の電子装置へと送信してもよく、この場合、第1の電子装置で容易にされる決済トランザクションに関する情報をデータが反映している。情報が、支払金額、使用する口座、購入日時及び、初期設定の口座が変更されたか否かのうちの1つ以上の含んでもよい。第2の装置(500など)が、そのような情報を、(例えば学習アルゴリズム又は明示的なユーザ入力に基づき)初期設定の支払い口座を更新するために使用してもよい。
【0166】
複数の電子装置(100、300、500、700など)が、様々なネットワークのうちの任意のネットワークを介して相互に通信を行うように構成されている。例えば、複数の装置が(例えば従来のBluetooth接続又はBluetooth Low Energy接続などの)Bluetooth接続608或いはWiFiネットワーク606を使用して通信を行う。複数のユーザ装置間の通信が、複数の装置間で不適切に情報を共有する可能性を減じるように調整されてもよい。例えば、決済情報に関連する通信が、複数の装置が(例えば明示的なユーザ対話を介して相互に関連付けされるなど)ペアリングされること又は、同じユーザ口座によって関連付けされることを必要とする。
【0167】
幾つかの実施例においては、電子装置(100、300、500など)が、NFC対応であってもよい販売時点(POS)決済端末600との通信に使用される。通信が、様々な通信チャネル及び/又は技術を使用して行われてもよい。一例においては、電子装置(100、300、500など)がNFCチャネル610を使用して決済端末600との通信を行う。幾つかの例においては、決済端末600がピアツーピアNFCモードを利用して電子装置(100、300、500など)との通信を行う。電子装置(100、300、500など)が、(初期設定の口座又は特定のトランザクション用に選択された口座などの)支払い口座用の決済情報を含む信号を決済端末600に送信するように構成されていてもよい。
【0168】
幾つかの実施例においては、信号の生成及び/又は送信が、電子装置(100、300、500など)内のセキュアな構成要素によって制御されてもよい。セキュアな構成要素が、決済情報を解除する前に特定のユーザ入力を必要としてもよい。例えば、セキュアな構成要素が、電子装置が装着されていることの検出、ボタン押下の検出、パスコードの入力の検出、タッチの検出、(例えばアプリケーションとの対話の間に受信される)1つ以上のオプション選択の検出、指紋による署名の検出、音声又は音声コマンドの検出並びに/或いは(回転又は加速などの)ジェスチャ又は移動の検出を必要としてもよい。幾つかの例においては、(決済端末600などの)別の装置を有する(NFC通信チャネルなどの)通信チャネルが、入力の検出から一定時間以内に確立されると、セキュアな構成要素が決済情報を(決済端末600などの)別の装置への送信のために解除する。幾つかの例においては、セキュアな構成要素が、セキュアな情報の解除を制御するハードウェアコンポーネントである。幾つかの実施例においては、セキュアな構成要素が、セキュアな情報の解除を制御するソフトウェアコンポーネントである。
【0169】
幾つかの実施例においては、トランザクションへの参加に関連するプロトコルが、例えば装置の種類に依存する。例えば、決済情報を生成及び/又は送信するための条件が、(装置500などの)ウェアラブルな装置の場合と(装置100などの)電話の場合とで異なっていてもよい。例えば、ウェアラブルな装置の場合の支払い及び/又は送信条件が、(例えば安全性の検証後に)ボタンが押下されたことの検出を含む一方で、電話の場合の対応する条件がボタンの押下を必要とせず、代わりに、アプリケーションとの特定の対話の検出を必要とする。幾つかの例においては、決済情報を送信及び/又は解除するための条件が、複数の装置のそれぞれが特定の入力をなされることを含む。例えば、決済情報の解除が、(装置100などの)装置における指紋及び/又はパスコードの検出並びに、(装置500などの)他方の装置における(ボタン押下などの)機械入力の検出を必要としてもよい。
【0170】
決済端末600が、支払いが許可されるか否かを決定するための信号を生成して決済サーバ604に送信するために、決済情報を使用してもよい。決済サーバ604が、支払い口座と関連付けられた決済情報を受信して、申し込まれた購入が許可されるか否かを決定してもよい。幾つかの例においては、決済サーバ604が、発行銀行のサーバを含む。決済端末600は、(加盟店銀行のサーバ及び/又はカードネットワークのサーバなどの)1つ以上のその他の装置又はシステムを介して直接又は間接に、決済サーバ604との通信を行う。
【0171】
決済サーバ604は少なくとも一部の支払い情報を任意選択的に用いて、ユーザアカウントのデータベース(例えば、602)内から所定のユーザアカウントを識別する。例えば、各ユーザアカウントは支払い情報を含んでいる。アカウントは、POS通信からのものと適合する特定の支払い情報を用いてアカウントを特定することによって任意選択的に特定される。いくつかの例では、提供された支払い情報が一致しない(例えば、有効期限がクレジット、デビット又はギフトカード番号に対応しない)場合、又はPOS通信からのものと適合する支払い情報を含むアカウントがない場合、決済は拒絶される。
【0172】
いくつかの実施形態では、ユーザアカウントからのデータは更に、1つ以上の制限(例えば、信用限度)、現在又は以前の収支、以前のトランザクション日、場所及び/又は量、アカウント状態(例えば、活動又は凍結)、及び/又は許可命令を識別する。いくつかの例では、決済サーバ(例えば、604)はこのようなデータを用いて、決済を許可するかどうかを判定する。例えば、現在の収支に加えられた購入量がアカウント限度を超えることをもたらす可能性がある場合、アカウントが凍結されている場合、以前のトランザクション量が閾値を超えている場合、又は以前のトランザクション回数又は頻度が閾値を超えている場合、決済サーバは決済を拒絶する。
【0173】
いくつかの実施形態では、決済サーバ604は、提案された購入が許可されるか又は拒絶されるかについてのインジケーションをPOS決済端末600に応答する。いくつかの例では、POS決済端末600は電子装置(例えば、100、300、500)に信号を送信し、結果を識別する。例えば、購入が許可されると(例えば、ユーザデバイス上のトランザクションアプリを管理するトランザクション調整サーバを介して)POS決済端末600は電子装置(例えば、100、300、500)にレシートを送信する。いくつかの例では、POS決済端末600は、結果を示す出力(例えば、視覚的又は音声出力)を提示する。決済は許可処理の一部として小売業者に送信することも、それ以降に送信することもできる。
【0174】
いくつかの実施形態では、電子装置(例えば、100、300、500)は、POS決済端末600の関与なしで完了するトランザクションに参加する。例えば、機械式入力を受け取ったことを検出すると、電子装置(例えば、100、300、500)内のセキュア要素が支払い情報を解放し、電子装置上のアプリケーションは情報にアクセス(例えば、アプリケーションに関連したサーバに情報を送信)可能になる。
【0175】
いくつかの実施形態では、電子装置(例えば、100、300、500)はロック状態又はアンロック状態である。ロック状態では、電子装置は電源オンで動作可能であるが、ユーザ入力に応じて所定の組の動作を実行することは妨げられる。所定の組の動作は、ユーザインターフェース間のナビゲーション、所定の組の機能の起動又は停止、及び所定のアプリケーションの起動又は停止を含んでいてもよい。ロック状態を用いて、電子装置のいくつかの機能の不用意な又は無許可の使用、又は電子装置上のいくつかの機能の起動又は停止を妨げることができる。アンロック状態では、電子装置100は電源オンで動作可能であり、ロック状態の間は実行できない所定の組の動作の少なくとも一部を実行することを妨げられない。
【0176】
デバイスがロック状態のとき、デバイスはロックされているといわれる。いくつかの実施形態では、ロック状態のデバイスは、アンロック状態にデバイスを遷移させる試行に対応する入力、又はデバイスの電源をオフにすることに対応する入力を含む、限られた組のユーザ入力に対応できる。
【0177】
いくつかの例では、セキュア要素は、データ又はアルゴリズムをセキュアに記憶するように構成したハードウェア部品(例えば、セキュアなマイクロコントローラチップ)である。いくつかの例では、セキュア要素は支払い情報(例えば、アカウント番号及び/又はトランザクション固有の動的セキュリティコード)を提供(又は解放)する。いくつかの例では、セキュア要素は、ユーザ認証(例えば、指紋認証、パスコード認証、デバイスがアンロック状態のときハードウェアボタンの二重押しを検出すること、及び任意選択的に、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを検出することによって等、デバイスがユーザの手首にある間)等の認証を受け取ったデバイスに応じて支払い情報を提供(又は解放)する。例えば、デバイスはそのデバイスの指紋センサ(例えば、ボタン内に一体化した指紋センサ)において指紋を検出する。デバイスは、指紋が登録された指紋と一致するかどうかを判定する。指紋が登録された指紋と一致しているとの判定に従って、セキュア要素は支払い情報を提供(又は解放)する。指紋が登録された指紋と一致していないとの判定に従って、セキュア要素は支払い情報の提供(又は解放)を差し控える。
【0178】
ここで、ポータブル多機能装置100、デバイス300又はデバイス500等の電子装置上に実装されているユーザインターフェース(UI)及び関連の処理の実施形態に注意を向ける。
【0179】
図7A図7Lは、いくつかの実施形態に従って、アクションを続行するリモート許可を管理する典型的なユーザインターフェース装置を示す。これらの図のユーザインターフェースを用いて、図9~11の処理を含む下記の処理を示す。
【0180】
図7Aは、要求装置700(例えば、ハードウェアトークン生成器を有していないディスプレイ付きのラップトップコンピュータ等の電子装置)と認証装置500(例えば、ハードウェアトークン生成器を有していないディスプレイ付きのスマートフォン等の電子装置)を示す。いくつかの例では、認証装置500は所定の機能を実行できるハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器)を含むが、要求装置700はそのハードウェアを含んでおらず、その機能を実行できない。このような状況においてリモート許可を用いることによって、ユーザは、異なるデバイス(例えば、要求装置700)を使用(又はその上でタスクを実行)している間、あるデバイス(例えば、認証装置500)のハードウェア機能を利用できる。いくつかの例では、この技術によって、親は第1デバイス(例えば、認証装置500)を用いてアクションを遠隔的に許可することができ、そのアクションは、第2デバイス(例えば、要求装置)を用いて(第2デバイスのハードウェア機能にかかわらず)その親の子供によって要求(又は開始)されたものである。いくつかの例では、その技術は、所定のセキュリティ規格に適合していないシステムにセキュアなデータを分散させる必要性を回避する(例えば、セキュア要素を有していないシステム上でセキュアな情報を生成又は記憶する必要性を回避する)ことによって、所定のレベルのセキュリティを維持することに役立つ。
【0181】
いくつかの例では、要求装置700と認証装置500は、無線通信を介して等、通信を行うように構成されている。例えば、要求装置700と認証装置500は、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、Bluetooth、WLAN、セルラネットワーク又はそれらの任意の組合せを介して通信できる。
【0182】
要求装置700は、1つ以上のオプション708を含むユーザインターフェース702を表示する。この例では、1つ以上のオプション708は、対応するリモートサーバの名前である。いくつかの例では、要求装置700は複数のオプション708を表示する。認証装置500はオン状態である。この例では、認証装置500のディスプレイは何も表示していない(例えば、ディスプレイはオフである)。
【0183】
要求装置700は1つ以上のオプションの選択を受け取る(例えば、リモートサーバの名前又はアドレスのユーザ選択を受け取るか、複数のトークン生成アルゴリズム内から所定のセキュリティトークン生成アルゴリズムのユーザ選択を受け取るか、生成されるセキュリティトークンの長さのユーザ選択を受け取るか、又はそれらの組合せを行う)。この例では、要求装置700は、カーソル704を用いて1つ以上のオプションのオプション706の起動を受け取る。図7Bにおいて、要求装置はカーソル704を用いて継続アフォーダンス714の起動を検出する。
【0184】
いくつかの例では、図7Cにおいて、要求装置700は(例えば、オプションを表示することによって)複数の認証装置に対応するオプションを提供し、複数の認証装置に対応するオプションは、認証装置500に対応するBob’s Phoneというラベル付きのオプション716を含んでいる。
【0185】
図7Cにおいて、要求装置700は認証装置に対応するオプション716を選択する入力を受け取る。図7Dにおいて、要求装置はオプション722の選択を受け取り(例えば、「確認」アフォーダンス又は「接続」アフォーダンスのユーザ起動を検出し)、選択した1つ以上のオプション706に関連したアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する、決済トランザクションを続行する)。いくつかの例では、アクションは選択した1つ以上のオプション706に基づいている。いくつかの例では、1つ以上のオプションの複数が選択される。
【0186】
要求装置700は、アクションの続行要求を送信する。要求は、選択した1つ以上のオプションについて(又はそれに基づく)情報を含んでいる。いくつかの例では、要求装置700は、認証装置に対応するオプション716を選択して受け取った入力に基づいて、認証装置500にアクションの続行要求を送信する。
【0187】
図7Eに示したように、認証装置500はアクションの続行要求を受け取る。いくつかの例では、要求装置700から認証装置500への送信は直接的である。いくつかの例では、要求装置700から認証装置500への送信は、中間デバイスを介して等、間接的である。
【0188】
いくつかの例では、アクションの続行要求を受け取ったとき認証装置500はロック状態である。アクションの続行要求の受取りに応じて、認証装置500は(ロック状態に留まっている間に)ディスプレイ上に(例えば、認証装置500のロックスクリーン上に)要求通知730を表示する。いくつかの例では、要求通知730は、選択した1つ以上のオプションについて(又はそれに基づく)1つ以上の情報732と、要求装置700のインジケーション734とを含んでいる。
【0189】
いくつかの例では、図7Fに示したように、認証装置500は、要求通知730を起動する入力を受け取る(例えば、閾値距離を超えて要求通知730をスライドさせるユーザスワイプジェスチャ736、又は各閾値強度より上の固有強度で通知上を押すユーザ入力ジェスチャを受け取る)。
【0190】
いくつかの例では、図7Gに示したように、認証装置500は(例えば、要求740を表示すること及び/又は触覚振動を生成することによって)、認証装置500をアンロックする許可が要求されたことを認証装置500のユーザに通知する。
【0191】
いくつかの例では、認証装置500は(例えば、指紋又はパスコードを介して)、認証装置をアンロックする(例えば、認証装置500をアンロック状態に遷移させる)許可を受け取る。デバイスをアンロックするこの許可は、アクションの続行許可とは別個で、追加的である。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは、同じ技術を用いて(例えば、同じ指紋又は同じパスワードを用いて)充足できる。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは、異なる技術を用いて(例えば、アンロックの許可用に指紋、アクションの続行許可用にパスワードを用いて)充足できる。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは同じ技術を用いるが、異なる入力を用いて(例えば、アンロックの許可用に第1指紋、アクションの続行許可用に第2指紋を用いて、アンロックの許可用に第1パスワード、アクションの続行許可用に第2パスワードを用いて)充足される。認証装置500をアンロックする許可の受取りに応じて(又はそれに続いて)、認証装置500はアンロックを行う(例えば、認証装置500をアンロック状態に遷移させる)。
【0192】
図7Hにおいて、認証装置500は(例えば、アクションの続行要求の受取りに応じて、アンロックに応じて)認証装置500のディスプレイ上に、アクションの続行要求のインジケーション750と、選択した1つ以上のオプションについての情報752(例えば、接続用のリモートサーバの名前、セキュリティトークン生成アルゴリズム、生成されるセキュリティトークンの長さ、購入する1つ以上の製品/サービス、1つ以上の発送方法、又はそれらの組合せ)と、要求装置700のインジケーション754(例えば、要求装置名、要求装置の識別子、又は要求装置の筐体の線画等の要求装置を表現するアイコン又は画像)とを同時に表示する。
【0193】
いくつかの例では、要求装置700のインジケーション754は要求装置700のグラフィカル表現を含んでいる。いくつかの例では、要求装置700のグラフィカル表現はデバイスの筐体の線画等の要求装置700のアイコン表現である。いくつかの例では、アイコン表現は、要求装置700の仕上げと、フォームファクタと、1つ以上の寸法情報との1つ以上を含み、ユーザは認証が要求されているデバイスを素早く正確に識別できる。例えば、グラフィカル表現は、要求装置700がゴールドMacBook(登録商標)又は27”iMac(登録商標)であることを指示できる。
【0194】
認証装置500は、認証装置500のディスプレイ上にアクションの続行許可用の要求756を表示する。
【0195】
図7Iに示したように、認証装置500は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力(例えば、ユーザ認証情報、指758の指紋、パスコード)を受け取る。例えば、認証装置500は指758の指紋を入力として受け取り、その指紋がアクションを続行するように認証装置500を許可できる指紋と一致していることを判定する。
【0196】
認証装置500は、アクションの続行要求に対する応答を送信する。例えば、認証装置500は要求装置700に応答を送信する。アクションの続行要求に対する応答は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に基づいている。いくつかの例では、認証装置500は、アクションの続行要求に対する応答が送信されたというインジケーション760を提供する。
【0197】
要求装置700は(例えば、要求の送信に応じて、要求の送信に続いて)アクションの続行要求に対する応答を受け取る。例えば、要求装置700は認証装置500からアクションの続行要求に対する応答を受け取る。
【0198】
図7Jに示したように、認証装置500における許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置500によるユーザ認証)が成功したことを、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置700における判定に従って、要求装置700は要求装置700のディスプレイ上に、許可が成功したというインジケーション762を表示する。
【0199】
いくつかの例では、図7Kに示したように、要求装置700は、要求装置700(及び代替的に又は追加的に、認証装置500)がアクションを続行したというインジケーション764を表示する。
【0200】
図7Lに示したように、許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置500によるユーザ認証)が成功しなかったことを、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置700における判定に従って、要求装置700は要求装置700のディスプレイ上に、許可が成功しなかったというインジケーション766を表示する。許可が成功したというインジケーション762は、許可が成功しなかったというインジケーション766とは異なっている。いくつかの例では、認証装置500は許可が成功しなかったというインジケーション768を表示する。
【0201】
いくつかの例では、アクションの続行許可を受け取ることは、認証装置500のタッチ感知面を介してパスコードを受け取ることを含み、パスコードはアクションを許可可能な登録済みパスコードと一致していることを判定する。いくつかの例では、続行の許可は指紋センサを用いて指紋を検出することを含み、指紋はアクションを許可可能な登録済み指紋と一致していることを判定する。例えば、認証装置500は、ユーザの1つ以上の指紋についての情報を記憶し、各指紋がアクションを許可可能であるかどうかの判定に使用する。いくつかの例では、デバイスがアンロック状態である間(及び任意選択的に、デバイスに認証クレデンシャルを提供することによってデバイスがアンロックされて以来、デバイスが連続的にユーザの手首にある間、ここで、ユーザの手首にデバイスが連続的に存在することは、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを周期的に確認することによって判定される)、続行の許可は機械式ボタンの二重押しを受け取ることを含んでいる。
【0202】
いくつかの例では、認証装置500は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に(例えば、トークンを生成又は提供することによって、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成したハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含み、要求装置700はそのハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含んでいない。従って、ユーザは、異なるデバイス(例えば、要求装置700)を使用(又はその上でタスクを実行)している間、あるデバイス(例えば、認証装置500)のハードウェア機能を利用できる。
【0203】
図8A図8Mは、いくつかの実施形態に従って、決済トランザクションを続行するリモート許可を管理する典型的なユーザインターフェースを示す。これらの図のユーザインターフェースを用いて、図9図11の処理を含む下記の処理を示す。
【0204】
図8Aは、要求装置700(例えば、セキュア要素を有していないディスプレイ付きのラップトップコンピュータ等の電子装置)及び認証装置500(セキュア要素を有しているディスプレイ付きのスマートフォン等の電子装置)を示す。いくつかの例では、認証装置500は所定の機能(例えば、決済トランザクションで使用する決済アカウント情報を生成すること等)所定の機能を実行できるハードウェア(例えば、セキュア要素)を含み、要求装置700はそのハードウェアを含んでおらず、その機能を実行できない。このような状況でリモート許可を用いることによって、ユーザは異なるデバイス(例えば、要求装置700)を使用(又はその上でタスクを実行)している間、あるデバイス(例えば、認証装置500)のハードウェア機能を利用できる。例えば、ユーザはウェブサイトをブラウズし、要求装置700を用いて購入用のアイテムを選択し、選択したアイテムの決済を続行するために認証装置500を使用できる。
【0205】
要求装置700は、コンピュータアプリケーションのユーザインターフェース802を表示する。この例では、アプリケーションは、マークアップ言語の検索及び表示を介して等、ウェブサイトを検索及び表示するように構成されているウェブブラウザアプリケーションである。いくつかの例では、要求装置700はウェブアドレスにナビゲートさせるユーザ入力を受け取る。ユーザインターフェース802は、ウェブアドレスを表示するURI/URLフィールド802Aを含んでいる。いくつかの例では、検索したウェブページは、ユーザインターフェース802の第1部分802C(例えば、ウェブページ表示部分)に表示され、それはユーザインターフェース802の第2部分802B(例えば、非ウェブページ表示部分)とは異なっている。いくつかの例では、第2部分は、ステータスバー、非ウェブページ表示部分等である。いくつかの例では、ウェブブラウザアプリケーションは、第1部分802Cに検索したウェブページを表示するように構成され、第2部分802Bに検索したウェブページを表示するようには構成されていない。これによって、ユーザは、描画されるウェブページの結果として(例えば、第1部分802Cに)表示されるコンテンツと、ウェブブラウザアプリケーションによって提供されるコンテンツの結果として(例えば、第2部分802Bに)表示されるコンテンツとを区別することができる。
【0206】
図8Aにおいて、要求装置700はウェブサイトをナビゲートし、仮想ショッピングカートに1つ以上のアイテムを追加するユーザ命令を受け取る。要求装置700はアフォーダンス804を表示し、それは、起動されると、図8Bの支払いウェブページ805に遷移する(例えば、それを表示させる)。いくつかの例では、アフォーダンス804は、ウェブブラウザアプリケーションのユーザインターフェース802の第1部分802Cに表示される。
【0207】
図8Bにおいて、要求装置700は(例えば、アフォーダンス804の起動の検出に応じて)支払いウェブページを(例えば、第1部分802Cに)表示する。1つ以上のトランザクション条件の組に適合するとの判定に従って、要求装置700はアフォーダンス802Dを(例えば、第2部分802Bに、第1部分802Cに)表示する。例えば、1つ以上のトランザクション条件の組は、(1)(例えば、表示用の支払いウェブページを提供した)リモートサーバが決済アフォーダンスを表示することを要求するときに適合する条件と、(2)(例えば、表示用の支払いウェブページを提供した)リモートサーバが特定の決済方法を用いて決済を承認するように構成されていることを要求装置700が判定したときに適合する条件と、(3)表示されたウェブページが、例えば、第1部分802Cに表示されている決済の要求を含むことを要求装置700が判定したときに適合する条件との1つ以上を含んでいる。アフォーダンス802Dは、起動されると、決済シート802Eを表示させる。いくつかの例では、決済シート802Eは要求装置のオペレーティングシステムのユーザインターフェースである。いくつかの実施形態では、決済シート802Eは要求装置のオペレーティングシステムのプロバイダによって提供された第一者アプリケーションの一部である。
【0208】
いくつかの例では、図8C-1と図8C-2に示したように、決済シート802Eはアフォーダンス802Dの起動に応じてディスプレイ内(例えば、ディスプレイ上のビュー内)にスライドする。いくつかの例では、決済シート802Eは第1部分802Cに表示された支払いウェブページを少なくとも部分的に覆い隠す。いくつかの例では、決済シート802Eは第2部分802Bを少なくとも部分的に覆い隠す。いくつかの例では、決済シート802Eは、第1部分802C又は第2部分802Cの一部ではないが、むしろ2つの部分と重複している。
【0209】
決済シート802Eは選択の1つ以上のオプションを含んでいる。1つ以上のオプションは、例えば、購入する1つ以上の製品/サービス、1つ以上の発送方法(例えば、発送先アドレス)、1つ以上の決済アカウント、1つ以上の認証装置、及び連絡先名を含んでいる。
【0210】
いくつかの例では、決済シート802Eは、認証装置(例えば、デフォルトの認証装置)に関連したデフォルトの決済アカウント802Gのインジケーションを含んでいる。いくつかの例では、決済シート802Eはユーザ構成可能な「発送先」郵便住所を含んでいる。例えば、要求装置700は、要求装置700に記憶した情報に基づいて(例えば、連絡先アプリケーションに記憶したプロファイル情報又はデフォルトの連絡先名に基づいて)郵便住所フィールドを充填する。いくつかの例では、要求装置700は郵便住所として使用する住所のユーザ選択を受け取る。いくつかの例では、決済シート802Eはユーザ構成可能な連絡先名を含んでいる。要求装置700は、要求装置700に記憶した情報に基づいて(例えば、連絡先アプリケーションに記憶したプロファイル情報又はデフォルトの連絡先名に基づいて)連絡先名フィールドを充填する。いくつかの例では、決済シート802Eは、決済トランザクションの総額、税額、及び/又は送料を含んでいる。様々なオプションの選択を受け取ることによって、要求装置はユーザの購入嗜好を明らかにする。
【0211】
いくつかの例では、決済シート802Eは決済オプション802Fを含み、それは起動されると、図8Dに示したように、対応する認証装置に関連した複数の決済アカウント用のオプションを表示させる。いくつかの実施形態では、(例えば、オプション802Hによって示された)第1決済アカウントは(例えば、第1認証装置のグラフィカルインジケーション802Iによって示された)第1認証装置に関連し、(例えば、オプション802Jによって示された)第2決済アカウントは第1認証装置とは異なる(例えば、第2認証装置のグラフィカルインジケーション802Kによって示された)第2認証装置に対応する。例えば、決済アカウントはそれらの対応する認証装置に従ってグループ化されるか、又は各決済アカウントに対応する認証装置のグラフィカル又はテキストインジケーションと共に表示される。いくつかの例では、第1エリアは第1認証装置に関連した決済アカウントの1つ以上の(又は複数の)インジケーションを含み、第1エリアと異なる第2エリアは第2認証装置に関連した決済アカウントの1つ以上の(又は複数の)インジケーションを含んでいる。いくつかの例では、第1認証装置に関連した決済アカウントの少なくとも一部は、第2認証装置に関連した決済アカウントとは異なっている。ユーザの様々なパーソナルデバイス上に準備された様々な決済アカウント内から所定の決済の選択を受け取ることによって、要求装置はユーザの決済嗜好を明らかにする。
【0212】
いくつかの例では、要求装置700は、複数の決済アカウント用のオプション内から各決済アカウントに対応するオプション802Hの選択を受け取る。各決済アカウントに対応するオプション802Hの選択の受取りに応じて、要求装置700は、各決済アカウントに対応して選択したオプション802Hに基づいて(例えば、第1認証装置のグラフィカルインジケーション802Iによって示されるように)各認証装置を選択する。この例では、認証装置500のディスプレイは何も表示していない(例えば、ディスプレイはオフになっている)。複数の決済アカウント用のオプション内からの各決済アカウントに対応するオプション802Hの選択の受取りに応じて、要求装置は図8Eに示した典型的なユーザインターフェースを表示する。
【0213】
いくつかの例では、要求装置はスマートフォンである。いくつかの例では、スマートフォンはウェブブラウザアプリケーション用のユーザインターフェースを表示する。いくつかの例では、スマートフォンは、リモートサーバからダウンロードされスマートフォンにインストールされたアプリケーション用のユーザインターフェースを表示する。いくつかの例では、スマートフォンはアフォーダンス(例えば、802D)の起動を検出し、それに応じて支払いシート(例えば、802E)を表示する。いくつかの例では、要求装置はスマートウォッチである。いくつかの例では、スマートウォッチは、リモートサーバからダウンロードされスマートウォッチにインストールされたアプリケーション用のユーザインターフェースを表示する。いくつかの例では、スマートウォッチはアフォーダンス(例えば、802D)の起動を検出し、それに応じて支払いシート(例えば、802E)を表示する。
【0214】
図8Eにおいて、要求装置700が1つ以上のオプションの選択を受け取った後(例えば、連絡先名のユーザ選択を受け取るか、決済アカウントのユーザ選択を受け取るか、認証装置の選択を受け取るか、購入する1つ以上の製品/サービスの選択を受け取るか、又はこれらの組合せを行う)、要求装置700はオプション822の選択を受け取り(例えば、「確認」アフォーダンス又は「決済」アフォーダンスのユーザ起動を検出する)、選択した1つ以上のオプション(例えば、802H)に関連したアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)。いくつかの例では、アクションは選択した1つ以上のオプション(例えば、802H)に基づいている。いくつかの例では、1つ以上のオプションの複数が選択される。
【0215】
要求装置700は、アクションの続行要求を送信する。要求は、選択した1つ以上のオプションについて(又はそれに基づく)情報を含んでいる。いくつかの例では、要求装置700は認証装置に対応するオプション802Hを選択して受け取った入力に基づいて、アクションの続行要求を認証装置500に送信する。
【0216】
図8Fに示したように、認証装置500はアクションの続行要求を受け取る。要求装置700から認証装置500への送信は直接的であるか、又は中間デバイスを介して等、間接的である。
【0217】
アクションの続行要求の受取りに応じて、認証装置500は(ロック状態に留まっている間)、ディスプレイ上に(例えば、認証装置500のロックスクリーン上に)要求通知830を表示する。いくつかの例では、認証装置500はアクションの続行要求を受け取ったときロック状態である。いくつかの例では、要求通知830は選択した1つ以上のオプションについて(又はそれに基づく)1つ以上の情報832と、要求装置700のインジケーション834とを含んでいる。
【0218】
いくつかの例では、図8Gに示したように、認証装置500は要求通知830を起動する入力を受け取る(例えば、閾値距離を超えて要求通知830をスライドさせるユーザスワイプジェスチャ836、又は各閾値強度より上の固有強度で通知上を押すユーザ入力ジェスチャを受け取る)。
【0219】
いくつかの例では、図8Hに示したように、認証装置500は、認証装置500をアンロックする許可を(例えば、要求840を表示すること及び/又は触覚振動を生成することによって)要求する。
【0220】
いくつかの例では、認証装置500は(例えば、指紋又はパスコードを介して)、認証装置をアンロックする(例えば、認証装置500をアンロック状態に遷移させる)許可を受け取る。デバイスをアンロックするこの許可は、アクションの続行許可とは別個で追加的である。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは、同じ技術を用いて(例えば、同じ指紋又は同じパスワードを用いて)充足できる。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは、異なる技術を用いて(例えば、アンロックの許可用に指紋、アクションの続行許可用にパスワードを用いて)充足できる。いくつかの例では、アンロックの許可とアクションの続行許可とは同じ技術を用いるが、異なる入力を用いて(例えば、アンロックの許可用に第1指紋、アクションの続行許可用に第2指紋を用いて、アンロックの許可用に第1パスワード、アクションの続行許可用に第2パスワードを用いて)充足される。認証装置500をアンロックする許可の受取りに応じて(又はそれに続いて)、認証装置500はアンロックを行う(例えば、認証装置500をアンロック状態に遷移させる)。
【0221】
図8Iにおいて、認証装置500は(例えば、アクションの続行要求の受取りに応じて、アンロックに応じて)認証装置500のディスプレイ上に、アクションの続行要求のインジケーション850と、選択した1つ以上のオプションについての情報852(例えば、連絡先名の選択、決済アカウントの選択、認証装置の選択、購入する1つ以上の製品/サービスの選択、1つ以上の発送方法の選択、又はそれらの組合せ)と、要求装置700のインジケーション854(例えば、要求装置名、要求装置の識別子、又は要求装置の筐体の線画等の要求装置を表現するアイコン又は画像)とを同時に表示する。
【0222】
いくつかの例では、要求装置700のインジケーション854は要求装置700のグラフィカル表現を含んでいる。いくつかの例では、要求装置700のグラフィカル表現はデバイスの筐体の線画等の要求装置700のアイコン表現である。いくつかの例では、アイコン表現は、要求装置700の仕上げと、フォームファクタと、1つ以上の寸法情報との1つ以上を含んでいる。例えば、グラフィカル表現は、要求装置700がゴールドMacBook(登録商標)又は27”iMac(登録商標)であることを指示できる。
【0223】
認証装置500は、認証装置500のディスプレイ上にアクションの続行許可用の要求856を表示する。
【0224】
図8Kに示したように、認証装置500はアクションの続行許可用の要求に対応する入力(例えば、ユーザ認証情報、指858の指紋、パスコード)を受け取る。例えば、認証装置500は、指858の指紋を入力として受け取り、その指紋がアクションを続行するように許可できる指紋と一致していることを判定する。
【0225】
認証装置500は、アクションの続行要求に対する応答を送信する。例えば、認証装置500は要求装置700に応答を送信する。アクションの続行要求に対する応答は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に基づいている。いくつかの例では、認証装置500はアクションの続行要求に対する応答が送信されたというインジケーション860を提供する。
【0226】
要求装置700は(例えば、要求の送信に応じて、要求の送信に続いて)アクションの続行要求に対する応答を受け取る。例えば、要求装置700は認証装置500からアクションの続行要求に対する応答を受け取る。
【0227】
図8Kに示したように、認証装置500における許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置500によるユーザ認証)が成功したことを、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置700における判定に従って、要求装置700は要求装置700のディスプレイ上に、許可が成功したというインジケーション862を表示する。
【0228】
いくつかの例では、図8Lに示したように、要求装置700は、要求装置700(及び代替的に又は追加的に、認証装置500)がアクションを続行したというインジケーション864を(例えば、第1部分802Cに)表示する。いくつかの例では、要求装置700は、要求装置700(及び代替的に又は追加的に、認証装置500)がアクションを続行したというインジケーションを(例えば、第2部分802Bに)表示する。
【0229】
図8Mに示したように、許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置500によるユーザ認証)が成功しなかったことを、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置700における判定に従って、要求装置700のディスプレイ上に、許可が成功しなかったというインジケーション866を表示する。許可が成功したというインジケーション862は、許可が成功しなかったというインジケーション866とは異なっている。
【0230】
いくつかの例では、アクションの続行許可を受け取ることは、認証装置500のタッチ感知面を介してパスコードを受け取ることを含み、パスコードはアクションを許可可能な登録済みパスコードと一致していることを判定する。いくつかの例では、続行の許可は指紋センサを用いて指紋を検出することを含み、指紋はアクションを許可可能な登録済み指紋と一致していることを判定する。例えば、認証装置500は、ユーザの1つ以上の指紋についての情報を記憶し、各指紋がアクションを許可可能であるかどうかの判定に使用する。いくつかの例では、続行の許可は、デバイスがアンロック状態である間(及び任意選択的に、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを検出することによって等、デバイスがユーザの手首にある間)、機械式ボタンの二重押しを受け取ることを含んでいる。
【0231】
いくつかの例では、認証装置500は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に(例えば、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成したハードウェア(例えば、セキュア要素)を含み、要求装置700はそのハードウェア(例えば、セキュア要素)を含んでいない。従って、ユーザは、異なるデバイス(例えば、要求装置700)を使用(又はその上でタスクを実行)している間、あるデバイス(例えば、認証置500)のハードウェア機能を利用できる。
【0232】
図9A図9Dは、いくつかの実施形態に従って電子装置を用いてアクションを続行するリモート許可を管理する方法900を示すフロー図である。方法900は、ディスプレイ付きの要求装置(例えば、100、300、500)と、ディスプレイ付きの認証装置(例えば、700)とにおいて実行される。いくつかの例では、認証装置500は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に(例えば、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成したハードウェア(例えば、セキュア要素、トークン生成器)を含み、要求装置700はそのハードウェア(例えば、セキュア要素)を含んでいない。方法900内のいくつかの動作は任意選択的に組み合わせられ、いくつかの動作の順番は任意選択的に変更され、いくつかの動作は任意選択的に省略される。
【0233】
以降で説明するように、方法900はアクションを続行するリモート許可を管理する直感的な方法を提供する。その方法はユーザの認識的負担を低減し、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを生成する。バッテリ動作のコンピューティングデバイスの場合、ユーザがより速くより効率的にリモート許可を管理可能にすることで、電力を節約してバッテリ充電間隔を増大させる。
【0234】
ブロック902において、要求装置(例えば、700、ハードウェアトークン生成器を有していないラップトップデバイス)は、1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)の選択を受け取る。例えば、要求装置は、リモートサーバの名前又はアドレスのユーザ選択を受け取るか、複数のトークン生成アルゴリズム内から所定のセキュリティトークン生成アルゴリズムのユーザ選択を受け取るか、生成されるセキュリティトークンの長さのユーザ選択を受け取るか、購入する1つ以上の製品/サービスのユーザ選択を受け取るか、1つ以上の発送方法のユーザ選択を受け取るか、決済アカウントのユーザ選択を受け取るか、又はそれらの組合せを行う。
【0235】
ブロック904において、要求装置(例えば、700)は、選択した1つ以上のオプションに関連したアクションを続行するオプション(例えば、722、822)の選択を受け取る。いくつかの例では、アクションはセキュアなネットワーク接続を生成する。いくつかの例では、アクションは決済トランザクションを続行する。いくつかの例では、オプションの選択を受け取ることは、「確認」アフォーダンス又は「接続」アフォーダンスのユーザ起動を検出することを含んでいる。いくつかの例では、アクションは選択した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)に基づいている。
【0236】
ブロック906において、要求装置(例えば、700)はアクションの続行要求を送信する。要求は、選択した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)について(又はそれに基づく)情報を含んでいる。例えば、要求は選択した発送情報又は選択した決済アカウント情報を含んでいてもよい。
【0237】
ブロック908において、認証装置(例えば、500、ハードウェアトークン生成器を有していない電話デバイス、セキュア要素を有していない電話デバイス)はアクションの続行要求を受け取る。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)から認証装置(例えば、500)へのアクション続行要求の送信は直接的である。いくつかの例では、送信は中間デバイスを介して等、間接的である。
【0238】
ブロック910において、認証装置は(例えば、要求の受取りに応じて、)認証装置のディスプレイ上に、アクションの続行要求のインジケーション(例えば、750、850)と、選択した1つ以上のオプションについての情報(例えば、752、852)と、要求装置のインジケーション(例えば、754、854)(例えば、要求ラップトップ又は電話の名前、要求装置の識別子、又はデバイスの筐体の線画等の要求装置を表現するアイコン又は画像)とを同時に表示する。
【0239】
ブロック912において、認証装置(例えば、500)は認証装置のディスプレイ上に、アクションの続行許可用の要求(例えば、756、856)を表示する。
【0240】
ブロック914において、認証装置はアクションの続行許可用の要求に対応する入力(例えば、ユーザ認証情報、指758/858の指紋、パスコード)を受け取る。
【0241】
ブロック916において、認証装置はアクション続行要求に対する応答を送信する。アクションの続行要求に対する応答は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に基づいている。
【0242】
ブロック918において、要求装置は(例えば、要求の送信に応じて、要求の送信に続いて)アクションの続行要求に対する応答を受け取る。
【0243】
ブロック920において、認証装置(例えば、500)における許可(例えば、ユーザ認証)が成功したこと(例えば、バイオメトリック、指紋、又はパスワードに基づいて認証に成功したユーザ)を、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置(例えば、700)における判定に従って、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、許可が成功したというインジケーション(例えば、762、862)を表示する。
【0244】
ブロック932において、認証装置(例えば、500)における許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づくユーザ認証)が成功しなかったことを、アクションの続行要求に対する応答が示す要求装置(例えば、700)における判定に従って、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、許可が成功しなかったというインジケーション(例えば、766、866)を表示する。許可が成功したというインジケーション(例えば、762、862)は、許可が成功しなかったというインジケーション(例えば、766、866)とは異なっている)。
【0245】
いくつかの例では、アクションの続行許可を受け取ることは、電子装置のタッチ感知面を介してパスコードを受け取ることを含んでいる。パスコードがアクションを許可可能な登録済みパスコードと一致していることが判定されると、許可は成功である。いくつかの例では、続行の許可は指紋を検出することを含んでいる。指紋がアクションを許可可能な登録済み指紋と一致していることが判定されると、許可は成功である。例えば、デバイスはユーザの1つ以上の指紋についての情報を記憶し、各指紋がアクションを許可可能であるかどうかの判定に使用する。いくつかの例では、続行の許可は、デバイス(例えば、スマートウォッチデバイス)がアンロック状態である間(及び任意選択的に、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを検出することによって等、デバイスがユーザの手首にある間)機械式ボタンの二重押しを受け取ることを含んでいる。
【0246】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に(例えば、トークンを生成又は提供することによって、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成したハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含み、要求装置(例えば、700)はそのハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含んでいない。
【0247】
いくつかの例では、ブロック824において、アクションは認証装置(例えば、500)とリモートサーバの間にセキュアなネットワーク接続を生成する。アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に応じて、認証装置は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に応答するように構成したハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器)を用いてアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する)。従って、認証装置は、ハードウェアトークン生成器によって生成されたトークンを用いることによって、セキュアなネットワーク接続の生成を続行する。例えば、認証装置(例えば、500)はリモートサーバにトークンを送信する。いくつかの例では、アクションはセキュアなネットワーク接続を生成することなく決済トランザクションを続行する。
【0248】
いくつかの例では、ブロック826において、アクションは要求装置(例えば、700)とリモートサーバの間にセキュアなネットワーク接続を生成する。アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に応じて、認証装置は要求装置にトークンを送信する。トークンは、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に応答するように構成した認証装置(例えば、500)のハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器)を用いて生成される。要求装置(例えば、700)は認証装置からトークンを受け取る。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から受け取ったトークンを用いてアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する)。
【0249】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)のインジケーションは、要求装置(例えば、700)のグラフィカル表現(例えば、754、854)を含んでいる。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)のグラフィカル表現(例えば、754、854)は、デバイスの筐体の線画等の要求装置のアイコン表現であり、アイコン表現は、要求装置の仕上げと、フォームファクタと、1つ以上の寸法情報との1つ以上を含んでいる。例えば、グラフィカル表現は、要求装置(例えば、700)がゴールドMacBook(R)又は27”iMac(R)であることを指示できる。
【0250】
いくつかの例では、ブロック828において、アクションの続行許可用の要求に対応する入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受け取ったとき、認証装置はロック状態である。アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置における判定に従って、認証装置はロック状態を維持しながら(例えば、そこに留まったまま)アクションの続行要求に対する応答を送信し、アクションの続行要求に対する応答はその入力に基づいている。従って、(図7G図8H及びそれらに伴う説明のように)認証装置(例えば、500)をアンロックすることを要求する必要はない。
【0251】
いくつかの例では、認証装置がロックされている間に指紋センサとのやり取りを検出することで(認証要求がない場合)認証装置(例えば、500)をアンロックする(例えば、ホームボタンに組み込んだ指紋センサ上をタッチすると、ロックスクリーンが表示されている間に検出された場合、デバイスをアンロックするが、認証装置のディスプレイ上に要求が表示されている間に、指紋センサ上のタッチが検出されると、認証装置をアンロックすることなく要求を許可する)。従って、いくつかの例では、スワイプジェスチャ736と836は図7H図8Iのユーザインターフェースをそれぞれ表示させる。
【0252】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は、アクションの続行要求を送信したときアカウントを用いてサービスにサインインし、認証装置(例えば、500)は、アクションの続行要求を受け取ったときアカウントを用いてサービスにサインインする(例えば、要求装置と認証装置は両方とも同じユーザアカウント/同じユーザクレデンシャルを用いてサービスにサインインする)。代替的に、要求装置(例えば、700)と認証装置(例えば、500)は同じサービス上の別個のアカウントにそれぞれサインインし、別個のアカウントは互いにリンクされている(例えば、アクションを許可するために互いに明示的にリンクされている)。
【0253】
いくつかの例では、ブロック830において、アクションは決済トランザクションを続行し、アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に応じて、認証装置(例えば、500)は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に応答するように構成したハードウェア(例えば、セキュア要素)を用いてアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)。いくつかの例では、アクションの実行に用いられるハードウェアは要求装置(例えば、700)では利用可能ではない。例えば、認証装置(例えば、500)は、決済トランザクションで用いる支払い情報(例えば、決済アカウント番号)を(小売業者が決済機関又は要求装置から決済を受け取ることができるように決済トランザクション/小売業者に)提供する。
【0254】
いくつかの例では、ブロック832において、アクションは決済トランザクションを続行し、アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に応じて、認証装置(例えば、500)は要求装置に支払い情報を送信する。支払い情報は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に応答するように構成したハードウェア(例えば、セキュア要素)を用いて生成される。いくつかの例では、支払い情報の生成に用いられるハードウェアは要求装置(例えば、700)では利用可能ではない。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から支払い情報を受け取る。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から受け取った支払い情報(例えば、決済アカウント番号)を用いてアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する、小売業者が決済機関から決済を受け取ることができるように決済トランザクションサーバ/小売業者に支払い情報を提供する)。
【0255】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)はサーバ(例えば、リモートサーバ)にトークンを送信し、サーバはトークンを用いて、トークンに関連したリソース(例えば、CPU時間、ネットワークソケット、メモリアクセス)を獲得する。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)はサーバ(例えば、リモートサーバ)にトークンを送信し、サーバはトークンを用いて、トークンに関連したリソース(例えば、CPU時間、ネットワークソケット、メモリアクセス)を獲得する。
【0256】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は決済トランザクションサーバ(例えば、小売業者のサーバ)に支払い情報を送信し、決済トランザクションサーバは支払い情報を用いて、支払い情報(例えば、トークンによって指定されたユーザ決済アカウントからの決済)に関連したリソース(例えば、ファンド)を獲得する。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は決済トランザクションサーバ(例えば、小売業者のサーバ)に支払い情報を送信し、決済トランザクションサーバは支払い情報を用いて、支払い情報(例えば、トークンによって指定されたユーザ決済アカウントからの決済)に関連したリソース(例えば、ファンド)を獲得する。
【0257】
いくつかの例では、アクションは決済トランザクションを続行する。認証装置(例えば、500)は決済トランザクションを許可するハードウェア(例えば、ハードウェアセキュア要素)を含んでいる。いくつかの例では、ハードウェアは、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に応答するように構成されている。例えば、いったん(例えば、指紋認証を用いて、パスコード認証を用いて)ユーザを認証することによって許可を受け取ると、認証装置(例えば、500)のハードウェアは支払い情報を生成及び/又は提供する。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は決済トランザクションを許可するハードウェアを含んでいない。いくつかの例では、認証装置(例えば、500)はユーザを認証するハードウェアを含み、要求装置(例えば、700)はユーザを認証するハードウェアを含んでいない。
【0258】
いくつかの例では、アクションは決済トランザクションを続行する。アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に続いて、認証装置(例えば、500)は、要求装置(例えば、700)からの別の入力なしでアクションを続行する(例えば、支払い情報を用いて決済トランザクションを続行する)。例えば、認証装置は、決済トランザクションの処理に必要な情報(例えば、支払い情報)を決済トランザクションサーバに送信する。いくつかの例では、続行許可が提供されたとの判定に続いて、認証装置(例えば、500)は、認証装置(例えば、500)におけるユーザからの別の入力なしでアクションを続行する(例えば、支払い情報を用いて決済トランザクションを続行する)。
【0259】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は電話(例えば、スマートフォン)であり、要求装置はテレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ、又はフラットパネルテレビ上でユーザインターフェースの表示を制御するセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置は電話(例えば、スマートフォン)であり、要求装置はコンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。いくつかの例では、認証装置はウェラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置はテレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ、又はフラットパネルテレビ上でユーザインターフェースの表示を制御するセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置はウェラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置はコンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。
【0260】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)の電子財布は認証装置のユーザに関連した1つ以上の決済アカウントを含み、支払い情報は1つ以上の決済アカウントの所定の決済アカウントに基づいている。いくつかの例では、支払い情報は決済アカウントのアカウント番号又PANである。
【0261】
いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、決済トランザクションに関与している決済トランザクションサーバに支払い情報(例えば、電子装置にリンクされ、デバイスの電子財布に記憶された決済アカウントの支払い情報)を送信することを含んでいる。いくつかの例では、決済トランザクションに関与することは、1つ以上の金融機関に情報をルーティングし、決済クレデンシャルを証明する、及び/又はトランザクションを完了する許可を受け取ることを含んでいる。例えば、支払い情報は認証装置(例えば、500)から決済トランザクションに関与している決済サーバに送信される。別の例では、支払い情報は要求装置(例えば、700)から決済トランザクションに関与している決済サーバに送信される。
【0262】
いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、支払い情報(例えば、電子装置にリンクされ、デバイスの電子財布に記憶された決済アカウントの支払い情報)を用いて決済トランザクションを完了することを含んでいる。いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、決済トランザクションで用いる支払い情報(例えば、決済アカウントのアカウント番号又はPAN)を用いて(例えば、購入を行うクレジットアカウントを用いて)決済トランザクションを完了することを含み、ここで支払い情報は電子装置(例えば、500、700)に記憶されている。
【0263】
なお、方法900(例えば、図9A図9D)について上で説明した処理の詳細は、以降で説明する方法と同様に適用することもできる。例えば、方法1000と1100は任意選択的に、方法900を参照しながら上で説明した方法の特徴の1つ以上を含んでいる。例えば、様々な方法の要求装置の特徴及び技術を組み合わせることもできる。別の例では、様々な方法の認証装置の特徴及び技術を組み合わせることもできる。簡略化のために、これらの詳細のいくつかは以降では繰り返さない。
【0264】
図10A図10Bは、いくつかの実施形態に従って電子装置を用いてアクションを続行するリモート許可を管理する方法1000を示すフロー図である。方法1000は、ディスプレイ付きの要求装置(例えば、100、300、700)において実行される。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)はハードウェアトークン生成器又はセキュア要素を有していない。方法1000におけるいくつかの動作は任意選択的に組み合わせられ、いくつかの動作の順番は任意選択的に変更され、いくつかの動作は任意選択的に省略される。
【0265】
以降で説明するように、方法1000は、アクションを続行するリモート許可を管理する直感的な方法を提供する。その方法はユーザの認識的負担を低減し、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを生成する。バッテリ動作のコンピューティングデバイスの場合、ユーザがより速くより効率的にリモート許可を管理可能にすることで、電力を節約してバッテリ充電間隔を増大させる。また、その方法は、ユーザが専用認証及び/又はセキュアストレージハードウェア付きの認証装置を使用できるようにすることによって、トランザクションのセキュリティを改善する。また、その方法は、ユーザによって使用されている1つのデバイスから別のデバイスにおける専用認証及び/又はセキュアストレージハードウェアを有効にすることによってデバイスのコストを低減する。
【0266】
ブロック1002において、要求装置はアクションに関連した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)の選択を受け取る。例えば、要求装置は、複数のトークン生成アルゴリズム内から所定のセキュリティトークン生成アルゴリズムのユーザ選択を受け取るか、生成されるセキュリティトークンの長さのユーザ選択を受け取るか、購入する1つ以上の製品/サービスの選択を受け取るか、1つ以上の発送方法の選択を受け取るか、決済アカウントの選択を受け取るか、又はそれらの組合せを行う。いくつかの例では、アクションに関連して選択した1つ以上のオプションは要求装置のディスプレイ上に表示される。いくつかの例では、アクションに関連した1つ以上のオプションはアクションに関連した複数のオプションである。
【0267】
いくつかの例では、ブロック1004において、アクションはセキュアなネットワーク接続を生成する。セキュアなネットワークは、(例えば、要求装置又は認証装置で)リモートサーバにトークンを送信することによって、要求装置(例えば、700)とリモートサーバの間に生成される。いくつかの例では、アクションは、(例えば、要求装置又は認証装置で)リモートサーバにトークンを送信することによって、認証装置とリモートサーバの間にセキュアな接続を生成する。いくつかの例では、認証装置(例えば、500)はトークンを生成し、要求装置(例えば、700)がリモートサーバにトークンを送信する前に、要求装置(例えば、700)にトークンを送信する。
【0268】
いくつかの例では、ブロック1006において、(例えば、決済トランザクションを処理する決済トランザクションサーバで用いるために、支払い情報を決済トランザクションサーバに送信することによって)アクションは決済トランザクションを続行する。
【0269】
ブロック1008において、要求装置は、(例えば、「確認」アフォーダンスのユーザ起動を検出し)選択した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)に関連したアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する、決済トランザクションを続行する)オプション(例えば、722、822)の選択を受け取る。いくつかの例では、アクションは選択した1つ以上のオプションに基づいている。
【0270】
ブロック1010において、要求装置(例えば、700)は(アクションを続行するオプションの選択の受取りに応じて)、認証装置(例えば、500、ハードウェアトークン生成器を有している電話デバイス、セキュア要素を有している電話デバイス)にアクションの続行要求を送信し、認証装置への送信は直接的であるか、又は中間デバイスを介して等、間接的である。要求は、選択した1つ以上のオプションについての(又はそれに基づく)情報を含んでいる。選択した1つ以上のオプションについての情報(例えば、752、852)は、認証装置(例えば、500)による表示用である。例えば、選択した1つ以上のオプションについての情報は、認証装置(例えば、500)のディスプレイ上への表示用である。
【0271】
ブロック1012において、要求装置(例えば、700)は(例えば、要求の送信に応じて、要求の送信に続いて)認証装置(例えば、500)からアクションの続行要求に対する応答を受け取る。アクションの続行要求に対する応答は、認証装置(例えば、500)における入力を示す。
【0272】
ブロック1014において、認証装置(例えば、500)における許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置によるユーザ認証)が成功したことを、アクションの続行要求に対する応答が示す判定に従って、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、許可が成功したというインジケーション(例えば、762、862)を表示する。
【0273】
いくつかの例では、ブロック1016において、認証装置における許可(例えば、バイオメトリック、指紋、パスワードに基づく認証装置によるユーザ認証)が成功しなかったことを、アクションの続行要求に対する応答が示す判定に従って、要求装置(例えば、70)は要求装置のディスプレイ上に、許可が成功しなかったというインジケーション(例えば、766、866)を表示する。許可が成功したというインジケーション(例えば、762、862)は、許可が成功しなかったというインジケーション(例えば、766、866)とは異なっている。
【0274】
いくつかの例では、アクションはセキュアなネットワーク接続を生成する。要求装置(例えば、700)は認証装置(例えば、500)からトークンを受け取る。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から受け取ったトークン(例えば、セキュリティトークン)を用いてアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する)。
【0275】
いくつかの例では、アクションは決済トランザクションを続行する。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から支払い情報(例えば、決済アカウント番号、決済アカウントの識別子、アカウント番号及び有効期限等の決済カード情報)を受け取る。要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)から受け取った支払い情報(例えば、決済アカウント番号、決済アカウントの識別子、アカウント番号及び有効期限等の決済カード情報)を用いてアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)。
【0276】
いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、決済トランザクションサーバ/小売業者に支払い情報の少なくとも一部を送信することを含み、小売業者は決済機関又は要求装置から決済を受け取ることができる。例えば、決済トランザクションサーバは決済を処理するように構成されたサーバである。
【0277】
いくつかの例では、要求装置はアカウントを用いてサービスにサインインし、認証装置はアカウントを用いてサービスにサインインする(例えば、要求装置と認証装置は両方とも同じユーザアカウント/同じユーザクレデンシャルを用いてサービスにサインインする)。代替的に、要求装置と認証装置は同じサービス上の別個のアカウントにそれぞれサインインし、別個のアカウントは互いにリンクされている(例えば、アクションを許可するために互いに明示的にリンクされている)。
【0278】
いくつかの例では、ブロック1014において、要求装置(例えば、700)は、アクションが成功した(例えば、決済が認証装置によって承認された、トークンが認証装置によって送信された)というインジケーションを(銀行、カード発行者のサーバ、決済トランザクションサーバ、又は小売業者との通信を介して、認証装置との通信を介して)受け取る。要求装置(例えば、700)は、アクションが成功したという要求装置におけるインジケーション(例えば、762、862)を(例えば、ディスプレイ上にインジケーションを表示することによって、スピーカ上でインジケーションの音声を再生することによって、要求装置において触知出力を実行することによって)提示する。
【0279】
いくつかの例では、ブロック1016において、要求装置(例えば、700)は、アクションが成功しなかった(例えば、決済が認証装置によって拒絶された、トークンが認証装置によって送信されなかった)というインジケーションを(銀行、カード発行者のサーバ、決済トランザクションサーバ、又は小売業者との通信を介して、認証装置との通信を介して)受け取る。要求装置(例えば、700)は、アクションが成功しなかったという要求装置(例えば、700)におけるインジケーション(例えば、766、866)を(例えば、ディスプレイ上にインジケーションを表示することによって、スピーカ上でインジケーションの音声を再生することによって、要求装置において触知出力を実行することによって)提示する。
【0280】
いくつかの例では、アクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は、要求装置(例えば、700)が要求を許可できるかどうかを示す1つ以上の条件の組に適合する(例えば、利用可能なトークン情報を生成する局所的トークン生成器である、利用可能な決済アカウント情報を備えた局所的セキュア要素である)かどうかを判定する。認証装置に要求を送信することは、1つ以上の条件の組に適合しないとの判定に従って発生する。1つ以上の条件の組に適合しないとの判定に従って、要求装置は認証装置に情報用の要求を送信せず、代わりに要求装置の機能を用いて要求を許可する(例えば、局所的に利用可能な指紋センサ及びセキュア要素を用いて、トランザクションを完了するために使用できるトークンを生成する及び/又は支払い情報を取得する)。いくつかの例では、指紋センサ及びセキュア要素が要求装置(例えば、700)において利用可能である場合、要求装置は、そのデバイスにおいて局所的に利用可能な指紋センサ及びセキュア要素を用いて、トランザクションの続行許可を提供するようにユーザに命令するユーザインターフェースを表示する。代替的に、いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は、入力されたときトークン生成器からトークン、又はセキュア要素から支払い情報を取得できるパスコードを入力する命令を表示する。
【0281】
いくつかの例では、支払い情報を生成(又はセキュアに記憶又は提供)するように構成されたハードウェア(例えば、局所的セキュア要素)が要求装置(例えば、700)において利用可能であるとき、1つ以上の条件の組に適合する。いくつかの例では、1つ以上の条件の組に適合するとの判定に従って、要求装置は要求装置(例えば、700)のセキュア要素から、アクションの続行で用いる支払い情報を要求する。
【0282】
いくつかの例では、アクションの続行要求は、1つ以上の決済トランザクションの詳細(例えば、価格、小売業者名、発送先住所、決済アカウント識別子、決済トランザクションサーバのURL)を含んでいる。
【0283】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)によって認証装置(例えば、500)にアクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は複数の認証装置に対応するオプションを提供し(例えば、オプションを表示し)、複数の認証装置は所定の認証装置を含み、要求装置(例えば、700)は、認証装置(例えば、500)に対応するオプションを選択する入力(例えば、タッチ感知面上のユーザ入力)を受け取る。要求装置(例えば、ハードウェアトークン生成器を有していないラップトップデバイス、セキュア要素を有していないラップトップデバイス)によって認証装置にアクションの続行要求を送信することは、複数の認証装置内から所定の認証装置を選択する入力の受取りに従って行われる。いくつかの例では、複数の認証装置に対応するオプションは、ウェブブラウザのブラウザユーザインターフェース(例えば、スマート検索フィールド又はウェブアドレスフィールド等のウェブブラウザの一部から延在するシート、タング又はオーバーレイ)に表示される。いくつかの例では、トランザクションに関連した複数の他のオプションも、認証装置に対応するオプション(例えば、発送先住所、発送オプション)と同時に表示される。
【0284】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)によって認証装置(例えば、500)にアクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は、要求装置に対する認証装置の近接性、認証装置の使用の最新性、認証装置のユーザ定義嗜好、及び複数の認証装置のプライオリティ決めスキームの1つ以上に基づいて、複数の認証装置内から所定の認証装置(例えば、500)を選択する。要求装置によって認証装置にアクションの続行要求を送信することは、複数の認証装置内からの所定の認証装置の選択に従って行われる。従って、いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は所定の基準に基づいて認証装置(例えば、500)を自動的に選択する。
【0285】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)によって認証装置にアクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は、認証装置上で選択された決済アカウント(又は決済アカウントの種類)の利用可能性に基づいて、複数の認証装置内から所定の認証装置を選択する。要求装置(例えば、700)によって認証装置(例えば、500)にアクションの続行要求を送信することは、複数の認証装置内からの所定の認証装置の選択に従って行われる。いくつかの例では、要求装置は決済アカウントを選択する入力を受け取り、認証装置は、選択された決済アカウントを用いて支払い情報を提供するように準備された認証装置に基づいて複数の認証装置内から選択される。いくつかの例では、要求装置はカードの種類(例えば、American Express又はVisa)を選択する入力を受け取り、認証装置は、選択されたカードの種類の決済アカウントを用いて支払い情報を提供するように準備された認証装置に基づいて複数の認証装置内から選択される。いくつかの例では、第1決済方法の選択を受け取った場合、要求装置は第1認証装置に要求を送信し、第2決済方法の選択を受け取った場合、要求装置は第2認証装置に要求を送信する。
【0286】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)による認証装置へのアクションの続行要求の送信に従って、要求装置(例えば、700)は、複数の認証装置の別の認証装置にアクションの続行要求を送信することを差し控える。例えば、要求装置は、複数の認証装置が近くにあり利用可能なときでも、1つの認証装置にアクションの続行要求を送信するだけである。
【0287】
いくつかの例では、要求装置は第2認証装置(例えば、複数の認証装置)にアクションの続行要求を送信する。例えば、要求装置700は複数の認証装置にアクションの続行要求を同時に(又は順次)送信する。
【0288】
いくつかの例では、アクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は、1つ以上の条件の組に適合する(例えば、利用可能なトークン情報を生成する局所的セキュア要素である、利用可能な支払い情報を備えた局所的セキュア要素である)かどうかを判定する。支払い情報を生成する(又は提供する又はセキュアに記憶する)ように構成したハードウェア(例えば、局所的セキュア要素)が要求装置(例えば、700)において利用可能であるとき、1つ以上の条件の組に適合する。1つ以上の条件の組に適合しないとの判定に従って、要求装置は複数の認証装置に対応するオプションを提供する(例えば、オプションを表示する)。複数の認証装置は所定の認証装置(例えば、500)を含んでいる。いくつかの例では、要求装置は、認証装置に対応するオプションを選択する入力(例えば、タッチ感知面上のユーザ入力)を受け取る。要求装置によって認証装置にアクションの続行要求を送信することは、複数の認証装置内から所定の認証装置を選択する入力の受取りに従って行われる。
【0289】
いくつか例では、アクションの続行要求の送信に続いて、要求装置(例えば、700)は、アクションに関連して選択した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)の少なくとも1つを変更するユーザ入力を受け取り、アクションを続行する修正された要求を認証装置に送信し、アクションを続行する修正された要求の受取り確認を認証装置から(例えば、要求の送信に応じて、要求の送信に続いて)受け取る。許可が成功したというインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することは、アクションを続行する修正された要求の受取り確認を受け取ったとの判定に従って行われる。
【0290】
いくつかの例では、アクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、アクションに関連して選択した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)を表示する。アクションの続行要求の送信に続いて、要求装置(例えば、700)は認証装置から、アクションに関連して選択した1つ以上のオプションの少なくとも1つへの変更を受け取り、アクションに関連して選択した1つ以上のオプションの少なくとも1つへの変更の認証装置からの受取りに応じて、アクションに関連して選択した1つ以上のオプションの少なくとも1つへの受け取った変更に従って表示を更新する。例えば、認証装置は1つ以上のオプションのいくつかを変更するユーザ入力を受け取り、認証装置は要求装置への変更を示す情報を送信する。
【0291】
いくつかの例では、アクションの続行要求の送信に続いて、要求装置(例えば、700)は、アクションをキャンセルするオプションの選択を受け取り(例えば、「キャンセル」アフォーダンスのユーザ起動を検出する)、アクションをキャンセルするオプションの選択の受取りに応じて、アクションをキャンセルする要求を認証装置に送信する。
【0292】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、第三者ユーザインターフェース内のアクションに関連した1つ以上のオプション(例えば、708、718、802G、802H、802J)を表示する。要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、第一者ユーザインターフェース内のアクションを続行するオプション(例えば、722、822)を(例えば、1つ以上のオプションと同時に)表示する。いくつかの例では、第三者ユーザインターフェースはウェブブラウザアプリケーション上に表示されるウェブページである。いくつかの例では、第三者ユーザインターフェースは第1アプリケーションのユーザインターフェースである。いくつかの例では、第一者ユーザインターフェースは第1アプリケーションとは異なる第2アプリケーションのユーザインターフェースである。いくつかの例では、第一者ユーザインターフェースは要求装置のオペレーティングシステムのユーザインターフェースである。いくつかの例では、第一者ユーザインターフェースはハイパーテキストマークアップ言語でコード化されていないウェブブラウザのユーザインターフェースである。
【0293】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、第一者ユーザインターフェース内でアクションを続行するオプション(例えば、722、822)を表示する。
【0294】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は、1つ以上の認証装置が認証に(例えば、所定の距離内で)利用可能であるかどうかを判定する。1つ以上の認証装置が認証に利用可能であるとの判定(例えば、少なくとも1つのデバイスが要求装置の所定の距離内で利用可能であるとの判定、少なくとも1つのデバイスが要求装置として同じLAN上で利用可能であるとの判定、少なくとも1つのデバイスが要求装置のパーソナルエリアネットワークを介して利用可能であるとの判定)に従って、要求装置(例えば、700)は要求装置のディスプレイ上に、アクションを続行するオプション(例えば、722、822)を表示する。1つ以上の認証装置が認証に利用可能ではないとの判定(例えば、利用可能なデバイスがないとの判定)に従って、アクションを続行するオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することを差し控える。
【0295】
いくつかの例では、要求装置(例えば、700)によって認証装置(例えば、500)にアクションの続行要求を送信する前に、要求装置(例えば、700)は、第2アクション(例えば、第2決済トランザクション)に関連した1つ以上のオプションの選択を受け取る。アクションの続行要求は、所定のアクションと第2アクションの両方を続行する要求であり、要求は更に、第2アクションに関連して選択した1つ以上のオプションについて(又はそれに基づく)情報と、認証装置による表示用に第2アクションに関連して選択した1つ以上のオプションについての情報とを含んでいる。例えば、ユーザは単一のウェブサイト又は複数のウェブサイトから複数のアイテムを単一の共有ショッピングカートに追加し、その後、複数のアイテムを購入する許可用に認証装置に単一の要求を送信できる。要求が認証されると、異なるウェブサイトに異なる購入が通知され、注文が別個に実現される。
【0296】
いくつかの例では、(例えば、「確認」アフォーダンスのユーザ起動を検出し)、選択した1つ以上のオプションに関連したアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)オプション(例えば、822)の選択を(例えば、要求装置によって)受け取る前に、要求装置(例えば、700)は決済オプション(例えば、802F)を受け取る。決済オプション(例えば、802F)の選択の受取りに応じて、要求装置(例えば、700)は対応する認証装置に関連した複数の決済アカウント(例えば、802H、802J)用のオプションを表示する。いくつかの実施形態では、第1決済アカウントは第1認証装置に関連し、第2決済アカウントは第1認証装置とは異なる第2認証装置に対応する。例えば、決済アカウントはそれらの対応する認証装置に従ってグループ化されるか、又は各決済アカウントに対応する認証装置のグラフィカル又はテキストインジケーションと共に表示される。
【0297】
いくつかの例では、(例えば、「確認」アフォーダンスのユーザ起動を検出し)、選択した1つ以上のオプションに関連したアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)オプション(例えば、822)の選択を(例えば、要求装置によって)受け取る前に、要求装置(例えば、700)は複数の決済アカウント用のオプション(例えば、802H、802J)内から各決済アカウントに対応するオプション(例えば、802H)の選択を受け取る。各決済アカウントに対応するオプション(例えば、802H)の選択の受取りに応じて、要求装置(例えば、700)は各決済アカウントに対応して選択されたオプション(例えば、802H)に基づいて各認証装置を選択する。
【0298】
いくつかの例では、(例えば、「確認」アフォーダンスのユーザ起動を検出し)、選択した1つ以上のオプションに関連したアクションを続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)オプション(例えば、822)の選択を(例えば、要求装置によって)受け取る前に、要求装置(例えば、700)は対応する認証装置に関連した複数の決済アカウントのオプション(例えば、802H、802J)を表示する。いくつかの例では、第1決済アカウントは第1認証装置に関連し、第2決済アカウントは第1認証装置とは異なる第2認証装置に対応する。例えば、決済アカウントはそれらの対応する認証装置に従ってグループ化されるか、又は各決済アカウントに対応する認証装置のグラフィカル又はテキストインジケーションと共に表示される。要求装置(例えば、700)は、各決済アカウントに対応するオプション(例えば、802H)の選択を受け取る。各決済アカウントに対応するオプションの選択の受取りに応じて、要求装置(例えば、700)は各決済アカウントに対応して選択されたオプション(例えば、802H)に基づいて各認証装置を選択する。いくつかの実施形態では、第1認証装置に関連した決済アカウントがデフォルトの決済アカウントとして最初に選択され、第2決済アカウントに対応するオプションの選択の受取りに応じて、第2デバイスが各認証装置として第1デバイスの代わりに選択される。いくつかの実施形態では、各認証装置として選択可能なデバイスは2つより多くある。
【0299】
いくつかの例では、各決済アカウントに対応するオプション(例えば、802H)の選択の受取りに続いて、選択した1つ以上のオプションに関連したアクションを(例えば、「確認」アフォーダンスで)続行する(例えば、決済トランザクションを続行する)オプション(例えば、822)と、認証装置のインジケーション(例えば、802I)とを同時に表示する。
【0300】
いくつかの例では、認証装置のインジケーション(例えば、802I)は認証装置のグラフィカル表現を含んでいる。いくつかの例では、認証装置のグラフィカル表現は、デバイスの筐体の線画等の認証装置のアイコン表現であり、アイコン表現は認証装置の仕上げと、フォームファクタと、1つ以上の寸法情報との1つ以上を含んでいる。例えば、グラフィカル表現は要求装置(例えば、700)がゴールドMacBook(R)又は27”iMac(R)であることを指示できる。
【0301】
いくつかの例では、複数の決済アカウントのオプションは、第1種類のデバイスが現在ロック状態であるかアンロック状態であるかにかかわらず、第1種類のデバイスにリンクされた決済アカウントを含んでいる(例えば、決済アカウントに関連したスマートウォッチ等のウェラブルデバイスが要求装置の近くにあっても、スマートウォッチが装着されていない及び/又はロック状態である場合、スマートウォッチに関連した決済アカウントは要求装置による使用に利用可能な決済アカウントのリストから除外され、スマートウォッチが装着され、アンロック状態である場合は、スマートウォッチに関連した決済アカウントは決済アカウントのリストに含まれる)。複数の決済アカウントのオプションは、アンロック状態であることに基づいて(及び代替的に又は追加的に、第2種類のデバイスが現在ユーザの手首にあることに基づいて)、第2種類のデバイス(例えば、スマートウォッチデバイス)にリンクされた決済アカウントを含んでいる。いくつかの例では、複数の決済アカウントのオプションは、ロック状態である第2種類のデバイスにリンクされた決済アカウントを含んでいない。いくつかの例では、複数の決済アカウントのオプションは、ロック状態であるか、又は現在ユーザの手首にない第2種類のデバイスにリンクされた決済アカウントを含んでいない)。例えば、決済アカウントに関連したタブレット、ラップトップ又はスマートフォン等のポータブルデバイスが要求装置の近くにある場合、ポータブルデバイスに関連した決済アカウントは、ポータブルデバイスがロックされていてもロックされていなくても決済アカウントのリストに含まれる。
【0302】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は電話であり、要求装置(例えば、700)はテレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ、又はフラットパネルテレビ上でユーザインターフェースの表示を制御するセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置は電話であり、要求装置はコンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。いくつかの例では、認証装置はウェラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置はテレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ、又はフラットパネルテレビ上でユーザインターフェースの表示を制御するセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置はウェラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置はコンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。
【0303】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)の電子財布は認証装置のユーザに関連した1つ以上の決済アカウントを含み、支払い情報は1つ以上の決済アカウントの所定の決済アカウントに基づいている。いくつかの例では、支払い情報は決済アカウントのアカウント番号又PANである。
【0304】
いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、決済トランザクションに関与している決済トランザクションサーバに支払い情報を送信することを含んでいる。いくつかの例では、決済トランザクションに関与することは、1つ以上の金融機関に情報をルーティングし、決済クレデンシャルを証明する、及び/又はトランザクションを完了する許可を受け取ることを含んでいる。例えば、支払い情報は認証装置から決済トランザクションに関与している決済サーバに送信される。別の例では、支払い情報は要求装置から決済トランザクションに関与している決済サーバに送信される。
【0305】
いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、支払い情報(例えば、電子装置にリンクされ、デバイスの電子財布に記憶された決済アカウントの支払い情報)を用いて決済トランザクションを完了することを含んでいる。いくつかの例では、決済トランザクションを続行することは、決済トランザクションで用いる支払い情報(例えば、主アカウント番号)を用いて(例えば、購入を行うクレジットアカウントを用いて)決済トランザクションを完了することを含み、支払い情報は電子装置に記憶されている。
【0306】
なお、方法1000(例えば、図10A図10B)について上で説明した処理の詳細は上及び下で説明した方法に同様に適用することもできる。例えば、方法900と方法1100は任意選択的に、方法1000を参照しながら上で説明した様々な方法の1つ以上の特徴を含んでいる。例えば、様々な方法の要求装置の特徴及び技術を組み合わせることもできる。別の例では、様々な方法の認証装置の特徴及び技術を組み合わせることもできる。簡略化のために、これらの詳細のいくつかは以降では繰り返さない。
【0307】
図11は、いくつかの実施形態に従って電子装置を用いて1100の方法を示すフロー図である。方法1100は、ディスプレイ付きの認証装置(例えば、100、300、500)において実行される。いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションの続行許可用の要求に対応する入力に(例えば、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成したハードウェア(例えば、セキュア要素、トークン生成器)を含んでいる。方法1100におけるいくつかの動作は任意選択的に組み合わせられ、いくつかの動作の順番は任意選択的に変更され、いくつかの動作は任意選択的に省略される。
【0308】
以降で説明するように、方法1100はアクションを続行するリモート許可を管理する直感的な方法を提供する。その方法はリモート許可を管理するユーザの認識的負担を低減し、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを生成する。バッテリ動作のコンピューティングデバイスの場合、ユーザがより速くより効率的にリモート許可を管理可能にすることで、電力を節約してバッテリ充電間隔を増大させる。
【0309】
ブロック1102において、認証装置(例えば、500)は要求装置(例えば、700)からアクションの続行要求を受け取る。要求はアクションに関する情報(例えば、要求装置においてユーザによって選択された1つ以上のオプションについて又はそれに基づく情報、接続するリモートサーバ名、総額等のトランザクションの詳細又は決済アカウントのインジケーション)を含んでいる。要求装置(例えば、700)と認証装置(例えば、500)は両方とも同じアカウントを用いてサービスにサインインする(又はアクションを許可するために互いに明示的にリンクされている別個のアカウントにそれぞれサインインする)。いくつかの例では、ブロック1104において、アクションはセキュアなネットワーク接続を生成する。いくつかの例では、ブロック1106においてアクションは決済トランザクションを続行する。
【0310】
ブロック1108において、認証装置(例えば、500)は認証装置のディスプレイ上に、アクションの続行要求のインジケーション(例えば、750、850)、アクションに関する情報(例えば、752、852)(接続するリモートサーバ名、総額等のトランザクションの詳細又は決済アカウントのインジケーション)、及び要求装置のインジケーション(例えば、754、854)(例えば、要求ラップトップ又は電話の名前、要求装置の識別子)を同時に表示する。
【0311】
ブロック1110において、認証装置(例えば、500)はアクションの続行許可用の要求(例えば、856)を表示する。
【0312】
ブロック1112において、認証装置(例えば、500)はアクションの続行許可用の要求に対応する入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受け取る。いくつかの例では、アクションの続行許可を受け取ることは、電子装置のタッチ感知面を介してパスコードを受け取ることを含み、パスコードはアクションを許可可能な登録済みパスコードと一致していることを判定する。いくつかの例では、続行の許可は指紋を検出することを含み、指紋はアクションを許可可能な登録済みの指紋と一致していることを判定する。例えば、デバイスはユーザの1つ以上の指紋についての情報を記憶し、各指紋がアクションを許可可能であるかどうかを判定するために使用する。いくつかの例では、続行の許可は、デバイス(例えば、電子スマートウォッチ)がアンロック状態である間(及び任意選択的に、デバイスがユーザの皮膚に接触していることを検出することによって等、デバイスがユーザの手首にある間)機械式ボタンの二重押しを受け取ることを含んでいる。
【0313】
いくつかの例では、アクションは要求装置とリモートサーバの間にセキュアなネットワーク接続を生成する。アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致するという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功したユーザ認証)に応じて、認証装置(例えば、500)は要求装置にトークン情報を送信する。いくつかの例では、要求装置(例えば、700)は認証装置からトークン情報を受け取り、要求装置(例えば、700)は認証装置から受け取ったトークン情報を用いてアクションを続行する(例えば、セキュアなネットワーク接続を生成する)。いくつかの例では、アクションの続行許可用の要求に対応する入力がアクションの続行を許可された入力と一致しないという認証装置(例えば、500)における判定(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づいて成功しなかったユーザ認証)に応じて、認証装置(例えば、500)は要求装置にトークン情報を送信することを差し控える。
【0314】
いくつかの例では、アクションを進める要求のインジケーション(例えば、750、850)、アクションに関する情報(例えば、752、852)、及び要求装置のインジケーション(例えば、754、854)をディスプレイに同時に表示することは、アクションを進める要求に応答している(又はそれに続いている)。
【0315】
いくつかの例では、認証装置は、例えば、要求装置(例えば、700)がハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含まない場合に、アクションを進める認証要求に応答する入力に対して(例えば、トークンを生成又は提供することによって、支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成されたハードウェア(例えば、ハードウェアトークン生成器、セキュア要素)を含む。
【0316】
いくつかの例では、アクションは、支払いトランザクションによって進行している。認証装置(例えば、500)は、支払い情報(例えば、支払いアカウント番号、支払いアカウントの識別子、又はデバイスにリンクされ且つデバイスの電子ウォレットに記憶された支払いアカウントの口座番号及び有効期限などの支払いカード情報)を生成(又は提供、又は解放)する。例えば、認証装置(例えば、500)は、アクションを進める認証要求に応答する入力に対して(支払い情報を生成又は提供することによって)応答するように構成されたハードウェア(例えば、セキュア要素)を使用する。認証装置(例えば、500)において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定するのに応答して(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づく成功したユーザ認証)、認証装置(例えば、500)は、(例えば、要求装置又は支払取引サーバに対して)支払い情報を送信する。いくつかの例では、要求装置は、認証装置から支払い情報を受信し、要求装置は、認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションに進む(例えば、支払いトランザクションに進む)。いくつかの例では、支払いトランザクションサーバは、認証装置から支払い情報を受信し、認証装置から受信した支払い情報を使用して支払いトランザクションを処理する。認証装置(例えば、500)において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致しないことを判定するのに応答して(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づく不成功のユーザ認証)、認証装置(例えば、500)は、(例えば、要求装置又は支払取引サーバに対する)支払い情報の送信を取り止める。
【0317】
いくつかの例では、要求装置のインジケーション(例えば、754、854)は、要求装置のグラフィック表現を含む。いくつかの例では、要求装置のグラフィック表現は、デバイスのハウジングの線画などの要求装置のアイコン表現であり、アイコン表現は、仕上げ、フォームファクタ、及び要求装置の1つ以上の寸法情報のうちの1つ以上を含む。例えば、グラフィック表現は、要求装置(例えば、700)がゴールドMacBook(登録商標)又は27”iMac(登録商標)であることを示すことができる。
【0318】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受信すると、ロック状態にある。認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定するのに応答して(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づく成功したユーザ認証)、認証装置(例えば、500)は、ロックされた状態に認証装置を維持しつつ、認証装置によって、アクションの進行要求に対する応答、入力に基づくアクションを進めるための要求に対する応答を送信する。したがって、いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、認証プロセス全体にわたってロック状態のままである。
【0319】
いくつかの例では、要求装置(例えば700)は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置(例えば、500)は、アカウントを使用してサービスにサインインされる(例えば、要求装置及び認証装置の双方が同じユーザアカウント/同じユーザ信用証明書を使用してサービスにサインインされる)。いくつかの例では、要求装置及び認証装置は、それぞれ、同じサービス上の別個のアカウントにサインインされ、別個のアカウントは、互いにリンクされる(例えば、アクションを認証する目的で互いに明示的にリンクされる)。
【0320】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションを進める要求を受信すると、ロック状態にある。アクションを進める要求を受信したことに応答して、認証装置は、ディスプレイ上に要求通知(例えば、730、830、認証装置のロックスクリーン上)を表示する。アクションを進める要求のインジケーション(例えば、750、850)、アクションに関する情報(例えば、752、852)及び要求装置のインジケーション(例えば、754、854)をディスプレイ上に同時に表示する前に、認証装置(例えば、500)は、要求通知(例えば、730、830)をアクティブにする入力を受信し(例えば、閾値距離を超えて通知をスライドさせるユーザスワイプジェスチャ又は各閾値強度を上回る特性強度によって通知を押圧するユーザ入力ジェスチャを受信する)、(例えば、740、840、要求を表示することによって及び/又は触覚振動を生じさせることによって)認証装置をアンロックする認証を要求し、認証装置をアンロックする認証(例えば、指紋又はパスコード)を受信する。この認証装置をアンロックする認証は、アクションを進める認証に加えて別個である。いくつかの例では、同じ技術を使用して(例えば、同じ指紋又は同じパスワードを使用して)、アンロックする認証及びアクションを進める認証が満たされることができる。いくつかの例では、アンロックする認証及びアクションを進める認証は、異なる技術を使用して(例えば、アンロックする認証に指紋を使用し、アクションを進める認証にパスワードを使用して)満たされる。いくつかの例では、アンロックする認証及びアクションを進める認証は、同じ技術を使用するが異なる入力によって(例えば、アンロックする認証に第1の指紋を使用するとともにアクションを進める認証に第2の指紋を使用し、アンロックする認証に第1のパスワードを使用するとともにアクションを進める認証に第2のパスワードを使用して)満たされる。認証装置をアンロックする認証を受信するのに応答して(又はそれに続いて)、認証装置(例えば、500)は、アンロックする(例えば、デバイスをアンロック状態に遷移させる)。アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、認証装置をアンロックする認証を受信することに応答して生じる。いくつかの例では、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションが電子ウォレットアプリケーションのユーザインターフェース内に表示される。いくつかの例では、電子ウォレットアプリケーションは、認証装置のユーザに関連付けられた複数の支払いアカウントを、ユーザのパーソナルデバイスとして記憶する。
【0321】
いくつかの例では、アクションを進める要求を受信したことに応答して、認証装置(例えば、500)は、ディスプレイ上に要求通知(例えば、730、830、認証装置のロックスクリーン上)を表示する。アクションに関する要求のインジケ―ション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示する前に、認証装置(例えば、500)は、要求通知をアクティブにする入力を受信する(例えば、閾値距離を超えて通知をスライドさせるユーザスワイプジェスチャ又は各閾値強度以上の特性強度によって通知を押圧するユーザ入力ジェスチャを受信する)。アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、要求通知をアクティブにする入力の受信に対する応答である(又はそれに続く)。いくつかの例では、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションが電子ウォレットアプリケーションのユーザインターフェース内に表示される。いくつかの例では、電子ウォレットアプリケーションは、認証装置のユーザに関連付けられた複数の支払いアカウントを、ユーザのパーソナルデバイスとして記憶する。
【0322】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションを進める要求を受信すると、ロック状態にある。アクションを進める要求を受信したことに応答して、認証装置(例えば、500)は、ディスプレイ上に要求通知(例えば、730、830、認証装置のロックスクリーン上)を表示する。アクションに関する要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示する前に、認証装置(例えば、500)は、要求通知をアクティブにする入力を受信する(例えば、閾値距離を超えて通知をスライドさせるユーザスワイプジェスチャ又は各閾値強度以上の特性強度によって通知を押圧するユーザ入力ジェスチャを受信する)。アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、要求通知をアクティブにする入力の受信に対する応答である(又はそれに続く)。いくつかの例では、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションが電子ウォレットアプリケーションのユーザインターフェース内に表示される。いくつかの例では、電子ウォレットアプリケーションは、認証装置のユーザに関連付けられた複数の支払いアカウントを、ユーザのパーソナルデバイスとして記憶する。アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めることが認証された入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)と一致すると判定すると、要求装置をアンロック状態に遷移させない(換言すれば、ロック状態から遷移させない)。
【0323】
いくつかの例では、アクションを進める要求を受信すると、認証装置(例えば、500)は、アンロック状態(例えば、ユーザが既に認証を提供し、認証装置の制限付き機能へのアクセスを可能にした状態)にある。いくつかの例では、認証装置は、一度アンロックされると、アンロック状態のままであるとともに、着用され且つ(例えば、デバイスの1つ以上のセンサによってユーザ接触の終了を検出することによって又はデバイスの1つ以上のセンサによってユーザへの近接の終了を検出することによって)もはや着用されていないことをデバイスが検出すると自動的にロックされるウェアラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)である。要求装置は、ハードウェアボタンを含み、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することは、デバイスがアンロック状態にある間にハードウェアボタンの二重押下を検出することを含む。
【0324】
いくつかの例では、アクションに関する情報は、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションを含む。認証装置(例えば、500)は、アクションに関する要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示した後、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を要求するユーザ入力を受信し、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を含む更新された要求を要求装置に送信し、更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されていないというインジケーションをディスプレイ上に表示し、要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信し、要求装置からの更新された要求の受信の確認の受信に応答して、更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されなかったというインジケーションをディスプレイ上に表示することを停止する。
【0325】
いくつかの例では、アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受信する前に、認証装置(例えば、500)は、要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信し、アクションをキャンセルする要求を受信することに応答し且つアクションを進める認証要求に対する応答である入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受信することに応じて、認証装置(例えば、500)は、アクションを進めるのを取り止める(例えば、支払い情報を送信するのを取り止める)。
【0326】
いくつかの例では、アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受信する前に、認証装置(例えば、500)は、要求装置(例えば、700)から、アクションをキャンセルする要求を受信し、アクションをキャンセルする要求を受信することに応答して、認証装置は、そのアクションを進める認証要求に対する応答である入力(例えば、ユーザ認証情報、指紋、パスコード)を受信することを取り止める。例えば、認証装置(例えば、500)は、認証要求に対する応答である入力を受信するために使用される指紋センサを使用不可にする。
【0327】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)において、アクションを進める認証要求に応答する入力がアクションを進めるために認証された入力(例えば、ユーザ入力、ユーザ認証情報、指紋、パスコードに基づく成功したユーザ認証)に一致したことを判定した後に、認証装置は、(例えば、要求装置又はユーザのいずれかからの)さらなる入力なしにアクション(例えば、支払い情報を使用して)を進める。例えば、認証装置は、支払いトランザクションを処理するために必要な(又は有用な)情報を支払いサーバに送信する。
【0328】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、トランザクション履歴ユーザインターフェースにトランザクションを表示する。認証装置(例えば、500)は、第2のアクションを進めるための第2の要求(例えば、第2の支払いトランザクションの進行を要求する)を受信する。認証装置(例えば、500)は、アクションを進める要求の第2のインジケーション(例えば、支払いトランザクションを進める)と、アクションが成功した(例えば、支払いトランザクションが承認された)かどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示し、第2のアクションを進める第2の要求の第3のインジケーション(例えば、第2の支払いトランザクションを進める)と、第2のアクションが成功した(例えば、第2の支払いトランザクションが承認された)かどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示する。したがって、認証装置(例えば、500)は、対応するトランザクション支払いが承認されたか拒否されたかのインジケーションとともに、受信した要求を含むトランザクション履歴を表示する。いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、アクションを進める要求の第2のインジケーション、アクションが成功したかどうかのインジケーション、第2のアクションを進める第2の要求の第3のインジケーション、及び第2のアクションが成功したかどうかのインジケーションを同時に表示する。
【0329】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)は、電話(例えば、スマートフォン)であり、要求装置は、テレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ又はフラットパネルテレビ上のユーザインターフェースの表示を制御しているセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置は、電話(例えば、スマートフォン)であり、要求装置は、コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。いくつかの例では、認証装置は、ウェアラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置は、テレビデバイス(例えば、フラットパネルテレビ又はフラットパネルテレビ上のユーザインターフェースの表示を制御しているセットトップボックス)である。いくつかの例では、認証装置は、ウェアラブルデバイス(例えば、電子スマートウォッチ)であり、要求装置は、コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ)である。
【0330】
いくつかの例では、認証装置(例えば、500)の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている。いくつかの例では、支払い情報は、口座番号又は支払アカウントのPANである。
【0331】
いくつかの例では、支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与する支払いトランザクションサーバに支払い情報(例えば、電子装置にリンクされ且つデバイスの電子ウォレットに記憶された支払いアカウントの支払い情報)を送信することを含む。いくつかの例では、支払いトランザクションに関与することは、支払いクレデンシャルを検証する及び/又はトランザクションを完了するための認証を受信するために1つ以上の金融機関に情報をルーティングすることを含む。例えば、支払い情報は、認証装置(例えば、500)から支払いトランザクションに関与するための支払いサーバに送信される。別の例では、支払い情報は、要求装置(例えば、700)から支払いトランザクションに関与するための支払いサーバに送信される。
【0332】
いくつかの例では、支払いトランザクションを進めることは、支払い情報(例えば、電子装置にリンクされ且つデバイスの電子ウォレットに記憶された支払いアカウントの支払い情報)を使用して、支払いトランザクションを完了することを含む。いくつかの例では、支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションで使用する(例えば、クレジットアカウントを使用して購入を行う)ための支払い情報(例えば、口座番号又は支払いアカウントのPAN)を使用して、支払いトランザクションを完了することを含み、支払い情報は、電子装置(例えば、500、700)に記憶される。
【0333】
方法1100(例えば、図11)に関して上述したプロセスの詳細はまた、上述した方法と同様に適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900及び1000は、任意選択で、方法1100に関して上述した様々な方法の特性の1つ以上を含む。例えば、様々な方法の要求装置の特性及び技術を組み合わせることができる。別の例として、様々な方法の認証装置の特性及び技術を組み合わせることができる。簡潔にするために、これらの詳細は以下では繰り返さない。
【0334】
いくつかの実施形態によれば、図12は、様々な説明された実施形態の原理にしたがって構成された要求装置1200の例示的な機能ブロック図を示している。いくつかの実施形態によれば、要求装置1200の機能ブロックは、上述した技術を実行するように構成されている。デバイス1200の機能ブロックは、任意選択で、説明された様々な例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装される。当業者であれば、図12に記載された機能ブロックは、説明された様々な例の原理を実装するために、任意選択で、サブブロックに結合されるか又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書の説明は、任意選択で、本明細書に記載された機能ブロックの任意の可能な組み合わせ又は分離又はさらなる定義をサポートする。
【0335】
図12に示すように、要求装置1200は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1202と、ディスプレイユニット1202に接続された処理ユニット1204とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1204は、受信ユニット1206、送信ユニット1208、表示有効化ユニット1210、ネットワーク形成ユニット1212、進行ユニット1216、及び判定ユニット1218を含む。
【0336】
処理ユニット1204は、1つ以上のオプションの選択を(例えば、受信ユニット1206によって)受信するように構成されている。処理ユニット1204は、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を(例えば、受信ユニット1206によって)受信するように更に構成されている。処理ユニット1204は、アクションを進める要求を(例えば、送信ユニット1208によって)送信するように更に構成され、要求は、選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む。処理ユニット1204は、アクションを進める要求に対する応答を(例えば、受信ユニット1206によって)受信するように更に構成されている。処理ユニット1204は、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功したとの判定(例えば、判定ユニット1218を使用)に応じて、認証が成功したインジケーションを(表示有効化ユニット1210によって)ディスプレイユニット1202上に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1204は、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功しなかったとの判定(例えば、判定ユニット1218を使用)に応じて、認証が成功しなかったインジケーションを(表示有効化ユニット1210によって)ディスプレイユニット1202上に表示有効化するように更に構成されている。
【0337】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、ネットワーク形成ユニット1212を使用して)要求装置1200とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成している。処理ユニット1204は、認証装置からトークンを(例えば、受信ユニット1206によって)受信するように更に構成されている。処理ユニット1204は、(例えば、進行ユニット1216によって)認証装置から受信したトークンを使用してアクションを進めるように更に構成されている。
【0338】
いくつかの実施形態では、要求装置1200は、(例えば、送信ユニット1208を使用して)アクションを進める要求を送信するときにアカウントを使用してサービスにサインインされる。
【0339】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1216を使用して)支払いトランザクションによって進行している。処理ユニット1204は、認証装置から支払い情報を(例えば、受信ユニット1206によって)受信するように更に構成されている。処理ユニット1204は、(例えば、進行ユニット1216を使用して)認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションを進めるように更に構成されている。
【0340】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1204は、トークンを(例えば、送信ユニット1208によって)サーバに送信するように構成され、サーバは、トークンに関連付けられたリソースを取得するためにトークンを使用する。
【0341】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1204は、(例えば、送信ユニット1208によって)支払い情報を支払トランザクションサーバに送信するように更に構成され、支払いトランザクションサーバは、支払い情報に関連付けられたリソースを取得するために支払い情報を使用する。
【0342】
いくつかの実施形態では、要求装置1200は、テレビデバイスである。いくつかの実施形態では、要求装置1200は、コンピュータである。
【0343】
いくつかの実施形態では、支払いトランザクションを進めることは、(例えば、送信ユニット1208によって)支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む。
【0344】
図9A図9Dを参照して上述した動作は、任意選択で、図1A図1B又は図12に示した構成要素によって実装される。例えば、受信動作902及び表示動作910は、任意選択で、イベント認識部180及びイベントハンドラ190によって実装される。同様に、当業者には、図1A図1Bに示した構成要素に基づいて他のプロセスがどのように実装されることができるかは明らかであろう。
【0345】
いくつかの実施形態によれば、図13は、様々な説明された実施形態の原理にしたがって構成された認証装置1300の例示的な機能ブロック図を示している。いくつかの実施形態によれば、認証装置1300の機能ブロックは、上述した技術を実行するように構成されている。デバイス1300の機能ブロックは、任意選択で、説明された様々な例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装される。当業者であれば、図13に記載された機能ブロックは、説明された様々な例の原理を実装するために、任意選択で、サブブロックに結合されるか又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書の説明は、任意選択で、本明細書に記載された機能ブロックの任意の可能な組み合わせ又は分離又はさらなる定義をサポートする。
【0346】
図13に示すように、認証装置1300は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1302と、ハードウェアユニット1318と、ディスプレイユニット1302に接続された処理ユニット1304と、任意選択でハードウェアユニット1318とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1304は、受信ユニット1306、送信ユニット1308、表示有効化ユニット1310、ネットワーク形成ユニット1312、進行ユニット1316、判定ユニット1320、及びロックユニット1322を含む。
【0347】
処理ユニット1304は、アクションを進める要求を(例えば、受信ユニット1306によって)受信するように構成されている。処理ユニット1304は、(例えば、表示有効化ユニット1310を使用して)アクションを進める要求のインジケーション、選択された1つ以上のオプションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1302上に同時に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1304は、(例えば、表示有効化ユニット1310を使用して)アクションを進める認証要求をディスプレイユニット1302上に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1304は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を(例えば、受信ユニット1306を使用して)受信するように更に構成されている。処理ユニット1304は、アクションを進める要求に対する応答を(例えば、送信ユニット1308を使用して)送信するように更に構成され、アクションを進める要求に対する応答は、アクションを進める認証要求に対する要求に応答である入力に基づいている。
【0348】
いくつかの実施形態では、認証装置1300は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1318を含み、要求装置は、ハードウェアを含まない。アクションは、(例えば、ネットワーク形成ユニット1312を使用して)認証装置1300とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成している。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致すると判定することに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1318を使用して、(例えば、進行ユニット1316を使用して)アクションを進めるように構成されている。
【0349】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、ネットワーク形成ユニット1312を使用して)要求装置とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成している。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致すると判定することに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1318を使用して生成されたトークンを(例えば、送信ユニット1308を使用して)要求装置に送信する。
【0350】
いくつかの実施形態では、要求装置のインジケーションは、要求装置のグラフィック表現を含む。
【0351】
いくつかの実施形態では、認証装置1300は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を(例えば、受信ユニット1306を使用して)受信すると、ロック状態にある。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することに応答して、ロック状態の認証装置1300を(例えば、ロックユニット1322を使用して)維持するとともに、(例えば、送信ユニット1308を使用して)アクションを進める要求に対する応答を送信するように構成され、アクションを進める要求は、入力に基づいている。
【0352】
いくつかの実施形態では、認証装置1300は、アクションを進める要求を受信するときにアカウントを使用してサービスにサインインされる。
【0353】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1316を使用して)支払いトランザクションによって進行している。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致すると判定することに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1318を使用して、(例えば、進行ユニット1316を使用して)アクションを進めるように構成されている。
【0354】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1316を使用して)支払いトランザクションによって進行している。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致すると判定することに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1318を使用して生成された支払い情報を(例えば、送信ユニット1308を使用して)要求装置に送信する。
【0355】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1304は、トークンを(例えば、送信ユニット1308を使用して)サーバに送信するように構成され、サーバは、トークンに関連付けられたリソースを取得するためにトークンを使用する。
【0356】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1304は、(例えば、送信ユニット1308を使用して)支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信するように構成され、支払いトランザクションサーバは、支払い情報に関連付けられたリソースを取得するために支払い情報を使用する。
【0357】
いくつかの実施形態では、アクションは、支払いトランザクションによって進行しており、認証装置1300は、支払いトランザクションを認証するためのハードウェアユニット1318を含む。
【0358】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1316を使用して)支払いトランザクションによって進行している。処理ユニット1304は、(例えば、判定ユニット1320を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるための認証された入力と一致していることを判定した後に、(例えば、進行ユニット1316を使用して)要求装置からのさらなる入力なしにアクションを進める。
【0359】
いくつかの実施形態では、認証装置1300は、電話である。いくつかの実施形態では、認証装置1300は、ウェアラブルデバイスである。
【0360】
いくつかの実施形態では、認証装置1300の電子ウォレットは、認証装置1300のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている。
【0361】
いくつかの実施形態では、(例えば、進行ユニット1316を使用して)支払いトランザクションを進めることは、(例えば、送信ユニット1308を使用して)支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む。
【0362】
図9A図9Dを参照して上述した動作は、任意選択で、図1A図1B又は図13に示した構成要素によって実装される。例えば、受信動作908及び表示動作912は、任意選択で、イベント認識部180及びイベントハンドラ190によって実装される。同様に、当業者には、図1A図1Bに示した構成要素に基づいて他のプロセスがどのように実装されることができるかは明らかであろう。
【0363】
いくつかの実施形態によれば、図14は、様々な説明された実施形態の原理にしたがって構成された要求装置1400の例示的な機能ブロック図を示している。いくつかの実施形態によれば、要求装置1400の機能ブロックは、上述した技術を実行するように構成されている。デバイス1400の機能ブロックは、任意選択で、説明された様々な例の原理を実装するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装される。当業者であれば、図14に記載された機能ブロックは、説明された様々な例の原理を実装するために、任意選択で、サブブロックに結合されるか又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書の説明は、任意選択で、本明細書に記載された機能ブロックの任意の可能な組み合わせ又は分離又はさらなる定義をサポートする。
【0364】
図14に示すように、要求装置1400は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1402と、ディスプレイユニット1402に接続された処理ユニット1404とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、受信ユニット1406、送信ユニット1408、表示有効化ユニット1410、ネットワーク形成ユニット1412、進行ユニット1416、判定ユニット1420、提供ユニット1422、及び選択ユニット1424を含む。
【0365】
処理ユニット1404は、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を(例えば、受信ユニット1406を使用して)受信するように構成されている。処理ユニット1404は、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を(例えば、受信ユニット1406を使用して)受信するように更に構成されている。処理ユニット1404は、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進める要求を認証装置に送信するように更に構成され、要求は、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置による表示のために選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む。処理ユニット1404は、認証装置から、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションを進める要求に対する応答を受信するように更に構成され、アクションを進める要求に対する応答は、認証装置における入力を示す。処理ユニット1404は、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功したとの判定(例えば、判定ユニット1420を使用)に応じて、認証が成功したインジケーションを(表示有効化ユニット1410を使用して)ディスプレイユニット1402上に表示有効化するように更に構成されている。
【0366】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功しなかったとの判定(例えば、判定ユニット1420使用)に応じて、認証が成功しなかったインジケーションを(表示有効化ユニット1410によって)ディスプレイユニット1402上に表示有効化するように更に構成されている。
【0367】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、送信ユニット1408を使用して)リモートサーバにトークンを送信することによって、(例えば、ネットワーク形成ユニット1412を使用して)要求装置とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成している。
【0368】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、受信ユニット1406を使用して)認証装置からトークンを受信するように構成されている。処理ユニット1404は、(例えば、進行ユニット1416を使用して)認証装置から受信したトークンを使用してアクションを進めるように更に構成されている。
【0369】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1416を使用して)支払いトランザクションによって進行している。
【0370】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、受信ユニット1406を使用して)認証装置から支払い情報を受信するように構成されている。処理ユニット1404は、(例えば、進行ユニット1416を使用して)認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションを進めるように更に構成されている。
【0371】
いくつかの実施形態では、支払いトランザクションを進めることは、(例えば、送信ユニット1408を使用して)支払い情報の少なくとも一部を販売者に送信することを含む。
【0372】
いくつかの実施形態では、要求装置1400は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる。
【0373】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションが成功したインジケーションを受信するように構成されている。処理ユニット1404は、(例えば、提示ユニット1418を使用して)アクションが成功したインジケーションを要求装置に提示するように更に構成されている。
【0374】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を送信する前に、(例えば、判定ユニット1420を使用して)デバイスが要求を認証可能であるかどうかを示す1つ以上の条件の組が満たされたかどうかを判定するように構成され、認証装置に要求を送信することは、1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って生じる。
【0375】
いくつかの実施形態では、支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置において利用可能である場合、1つ以上の条件の組が満たされる。
【0376】
いくつかの実施形態では、アクションを進める要求は、1つ以上の支払いトランザクションの詳細を含む。
【0377】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、(例えば、提供ユニット1422を使用して)認証装置を含む複数の認証装置に対応するオプションを提供し、(例えば、受信ユニット1406を使用して)認証装置に対応するオプションを選択する入力を受信するように構成され、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択する入力を受信することに応じている。
【0378】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、(例えば、選択ユニット1424を使用して)要求装置1400に対する認証装置の近接性、認証装置の使用の最新性、認証装置についてのユーザ定義のプリファレンス、及び複数の認証装置の優先順位付けスキームのうちの任意の1つ以上に基づいて、複数の認証装置の中から認証装置を選択するように構成され、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている。
【0379】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、要求装置1400によってアクションを進める要求を認証装置に送信する前に、(例えば、選択ユニット1424を使用して)認証装置における選択された支払いアカウントの利用可能性に基づいて複数の認証装置の中から認証装置を選択するように構成され、要求装置1400によってアクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている。
【0380】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、要求装置1400によって、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進める要求を認証装置に送信することに応じて、(例えば、送信デバイス1408を使用して)複数の認証装置の別の認証装置にアクションを進める要求を送信することを取り止めるように構成されている。
【0381】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、要求装置1400によって、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進める要求を第2の認証装置に送信するように構成されている。
【0382】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を送信する前に、(例えば、判定ユニット1420を使用して)1つ以上の条件の組が満たされているかどうかを判定し、1つ以上の条件の組は、支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置1400において利用可能である場合に満たされ、1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って、(例えば、提供ユニット1422を使用して)複数の認証装置に対応するオプションを提供するように構成され、複数の認証装置は、認証装置を含む。
【0383】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進める要求を送信した後に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つを変更するユーザ入力を受信し、要求装置1400によって、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションを進めるための修正された要求を認証装置に送信し、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションを進めるための修正された要求の受信の確認を認証装置から受信するように構成され、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)認証が成功したインジケーションを要求装置1400のディスプレイユニット1402上で表示有効化することは、(例えば、判定ユニット1420を使用して)アクションを進めるための修正された要求の受信の確認が受信されたとの判定に従っている。
【0384】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を送信する前に、(例えば、表示有効化ユニットを使用して)アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションをディスプレイユニット1402上に表示有効化するように構成されている。処理ユニット1404は、アクションを進める要求を送信した後に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を認証装置から受信し、アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を認証装置から受信することに応答して、(例えば、表示有効化ユニットを使用して)受信された、アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更に応じて表示を更新するように更に構成されている。
【0385】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、アクションを進める要求を送信した後に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)アクションをキャンセルするオプションの選択を受信し、アクションをキャンセルするオプションの選択の受信に応答して、要求装置1400によって、(例えば、送信ユニット1408を使用して)アクションをキャンセルする要求を認証装置に送信するように構成されている。
【0386】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)第三者のユーザインターフェースにおいてアクションに関連付けられた1つ以上のオプションをディスプレイユニット1402上に表示有効化し、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイユニット1402上に表示有効化するように構成されている。
【0387】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置1400のディスプレイユニット1402上に表示有効化するように構成されている。
【0388】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、(例えば、判定ユニット1420を使用して)1つ以上の認証装置が認証に利用可能であるかどうかを判定するように構成されている。処理ユニット1404は、1つ以上の認証装置が認証に利用可能であるとの判定に従って、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)アクションを進めるオプションを要求装置1400のディスプレイユニット1402上に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1404は、1つ以上の認証装置が認証に利用可能でないとの判定に従って、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)アクションを進める要求の要求装置1400のディスプレイユニット1402上への表示有効化を取り止めるように更に構成されている。
【0389】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、要求装置1400によってアクションを進める要求を認証装置に送信する前に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)第2のアクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信するように構成され、アクションを進める要求は、アクション及び第2のアクションの双方を進める要求であり、要求は、第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置による表示のために第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上オプションに関する情報を更に含む。
【0390】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)支払いオプションの選択を受信し、支払いオプションの選択を受信することに応答して、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントについてのオプションを表示有効化するように構成されている。
【0391】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、(例えば、受信ユニット1406を使用して)複数の支払いアカウントのオプションの中から各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信し、各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、(例えば、選択ユニット1424を使用して)各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択するように構成されている。
【0392】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、(例えば、表示有効化ユニット1410を使用して)対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントのオプションを表示有効化し、(例えば、受信ユニット1406を使用して)各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信し、各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、(例えば、選択ユニット1424を使用して)各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択するように構成されている。
【0393】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1404は、各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信した後、(例えば、表示有効化ユニットを使用して)選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるためのオプション及び認証装置のインジケーションを同時に表示有効化するように構成されている。
【0394】
いくつかの実施形態では、認証装置のインジケーションは、認証装置のグラフィック表現を含む。
【0395】
いくつかの実施形態では、複数の支払いアカウントのオプションは、第1の種類のデバイスが現在ロック状態にあるかアンロック状態にあるかにかかわらず、第1の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含み、複数の支払いアカウントのオプションは、アンロック状態にあることに基づいて第2の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含む。
【0396】
いくつかの実施形態では、認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである。いくつかの実施形態では、認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである。いくつかの実施形態では、認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである。いくつかの実施形態では、認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである。
【0397】
いくつかの実施形態では、認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている。
【0398】
いくつかの実施形態では、支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む。
【0399】
図10A図10Bを参照して上述した動作は、任意選択で、図1A図1B又は図14に示した構成要素によって実装される。例えば、受信動作1002及び表示動作1010は、任意選択で、イベント認識部180及びイベントハンドラ190によって実装される。同様に、当業者には、図1A図1Bに示した構成要素に基づいて他のプロセスがどのように実装されることができるかは明らかであろう。
【0400】
いくつかの実施形態によれば、図15は、様々な説明された実施形態の原理にしたがって構成された認証装置1500の例示的な機能ブロック図を示している。いくつかの実施形態によれば、認証装置1500の機能ブロックは、上述した技術を実行するように構成されている。デバイス1500の機能ブロックは、任意選択で、説明された様々な例の原理を実装するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装される。当業者であれば、図15に記載された機能ブロックは、説明された様々な例の原理を実装するために、任意選択で、サブブロックに結合されるか又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書の説明は、任意選択で、本明細書に記載された機能ブロックの任意の可能な組み合わせ又は分離又はさらなる定義をサポートする。
【0401】
図15に示すように、認証装置1500は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット1502と、任意選択でハードウェアユニット1518と、ディスプレイユニット1502、任意選択でハードウェアユニット1518に接続された処理ユニット1504とを含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、受信ユニット1506、送信ユニット1508、表示有効化ユニット1510、ネットワーク形成ユニット1512、進行ユニット1516、生成ユニット1518、判定ユニット1520、ロックユニット1524、及び要求ユニット1526を含む。
【0402】
処理ユニット1504は、(例えば、受信ユニット1506を使用して)要求装置からアクションを進める要求を受信するように構成され、要求は、アクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置は、双方とも、同じアカウントを使用してサービスにサインインされる。処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)アクションを進める認証要求をディスプレイユニット1502上に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1504は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を(例えば、受信ユニット1506を使用して)受信するように更に構成されている。
【0403】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、ネットワーク形成ユニット1512を使用して)要求装置とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成している。処理ユニット1504は、(例えば、判定ユニット1520を使用して)アクションを進めるための認証要求に応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することに応答して、(例えば、送信ユニット1508を使用して)トークン情報を要求装置に送信するように構成されている。
【0404】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置がアクションを進める要求を受信したことに応答しているかのインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化するように構成されている。
【0405】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアユニット1518を含み、要求装置は、ハードウェアを含まない。
【0406】
いくつかの実施形態では、アクションは、(例えば、進行ユニット1516を使用して)支払いトランザクションによって進行している。処理ユニット1504は、(例えば、生成ユニット1518を使用して)支払い情報を生成するように構成されている。処理ユニット1504は、アクションを進める認証要求に応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致すると判定したことに応答して、(例えば、送信ユニット1508を使用して)支払い情報を送信するように更に構成されている。
【0407】
いくつかの実施形態では、要求装置のインジケーションは、要求装置のグラフィック表現を含む。
【0408】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信すると、ロック状態にある。処理ユニット1504は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することに応答して、ロック状態の認証装置を(例えば、ロックユニット1524を使用して)維持するとともに、アクションを進める要求に対する応答を送信するように構成され、アクションを進める要求は、入力に基づいている。
【0409】
いくつかの実施形態では、要求装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる。
【0410】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、アクションを進める要求を受信すると、ロック状態にある。処理ユニット1504は、アクションを進める要求を受信することに応答して、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)要求通知をディスプレイユニット1502上に表示有効化するように構成されている。処理ユニット1504は、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示有効化する前に、(例えば、受信ユニット1506を使用して)要求通知をアクティブにする入力を受信し、(例えば、要求ユニット1526を使用して)認証装置をアンロックする認証を要求し、(例えば、受信ユニット1506を使用して)認証装置をアンロックするための認証を受信するように構成されている。処理ユニット1504は、認証装置をアンロックするための認証を受信したことに応答して、(例えば、ロックユニット1525を使用して)認証装置をアンロックするように構成されている。アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化することは、認証装置をアンロックする認証を受信することに応答している。
【0411】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、アクションを進める要求を受信したことに応答して、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)ディスプレイユニット1502上に要求通知を表示有効化するように構成されている。処理ユニット1504は、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化する前に、(例えば、要求ユニット1526を使用して)要求通知をアクティブにする入力を受信するように更に構成され、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに応答している。
【0412】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、アクションを進める要求を受信すると、ロック状態にある。処理ユニット1504は、アクションを進める要求を受信することに応答して、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)要求通知をディスプレイユニット1502上に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化する前に、(例えば、要求ユニット1526を使用して)要求通知をアクティブにする入力を受信するように更に構成され、アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに応答しており、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することは、要求装置をアンロック状態に遷移させない。
【0413】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、アクションを進める要求を受信するときにアンロック状態にあり、要求装置は、ハードウェアボタンを含み、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することは、アンロック状態にある間にハードウェアボタンの二重押下を検出することを含む。
【0414】
いくつかの実施形態では、アクションに関する情報は、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションを含む。処理ユニット1504は、アクションに関する要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化した後、(例えば、受信ユニット1506を使用して)アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を要求するユーザ入力を受信し、(例えば、送信ユニット1508を使用して)アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの少なくとも1つに対する変更を含む更新された要求を要求装置に送信し、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されていないというインジケーションをディスプレイユニット1502上に表示有効化し、(例えば、受信ユニット1506を使用して)要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信し、要求装置からの更新された要求の受信の確認の受信に応答して、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されなかったというインジケーションをディスプレイユニット1502上に表示有効化することを停止するように更に構成されている。
【0415】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、(例えば、受信ユニット1506を使用して)要求装置から、アクションをキャンセルする要求受信するように構成されている。処理ユニット1504は、アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して且つアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することに応じて、(例えば、進行ユニット1516を使用して)アクションを進めることを取り止めるように更に構成されている。
【0416】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、(例えば、受信ユニット1506を使用して)要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信し、アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して、(例えば、受信ユニット1506を使用して)アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することを取り止めるように構成されている。
【0417】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定した後に、(例えば、進行ユニット1516を使用して)認証装置1500によって、さらなる入力なしにアクションを進めるように構成されている。
【0418】
いくつかの実施形態では、処理ユニット1504は、(例えば、受信ユニット1506を使用して)第2の処理を進める第2の要求を受信するように構成されている。処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)アクションを進める要求の第2のインジケーション及びアクションが成功したかどうかのインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化するように更に構成されている。処理ユニット1504は、(例えば、表示有効化ユニット1510を使用して)第2のアクションを進める第2の要求の第3のインジケーション及び第2のアクションが成功したかどうかのインジケーションをディスプレイユニット1502上に同時に表示有効化するように更に構成されている。
【0419】
いくつかの実施形態では、認証装置1500は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである。いくつかの実施形態では、認証装置1500は、電話であり、要求装置は、コンピュータである。いくつかの実施形態では、認証装置1500は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである。いくつかの実施形態では、認証装置1500は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである。
【0420】
いくつかの実施形態では、認証装置1500の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている。
【0421】
いくつかの実施形態では、支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む。
【0422】
図11を参照して上述した動作は、任意選択で、図1A図1B又は図15に示した構成要素によって実装される。例えば、受信動作1102及び表示動作1108は、任意選択で、イベント認識部180及びイベントハンドラ190によって実装される。同様に、当業者には、図1A図1Bに示した構成要素に基づいて他のプロセスがどのように実装されることができるかは明らかであろう。
【0423】
例示的な方法、システム、電子、要求及び認証装置、及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、以下の項目に記載されている。
1.方法であって、
ディスプレイを有する要求装置において1つ以上のオプションの選択を受信することと、
要求装置において、選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信することと、
要求するデバイスによって、アクションを進める要求を送信することであって、要求が選択された1つ以上のオプションに関する情報を含むことと、
ディスプレイを有する認証装置によってアクションを進める要求を受信することと、
アクションを進める要求のインジケーション、
選択された1つ以上のオプションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーションを、
認証装置のディスプレイに同時に表示することと、
アクションを進める認証要求を認証装置のディスプレイ上に表示することと、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を認証装置において受信することと、
認証装置によって、アクションを進める要求に対する応答を送信することであって、アクションを進める要求に対する応答がアクションを進める認証要求に対する応答である入力に基づいていることと、
要求装置によって、アクションを進める要求に対する応答を受信することと、
要求装置において、アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したとのインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、
要求装置において、アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功しなかったとの判定に従って、認証が成功しなかったとのインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することとを含む方法。
2.
認証装置は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを含み、要求装置は、ハードウェアを含まない、項目1に記載の方法。
3.
アクションは、認証装置とリモートサーバとの間にセキュアなネットワーク接続を形成しており、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致するとの判定に従って、認証装置によって、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを使用してアクションを進める、項目2に記載の方法。
4.
アクションは、要求装置とリモートサーバとの間のセキュアなネットワーク接続を形成しており、
方法が、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、認証装置によって、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを使用して生成されたトークンを要求装置に送信することと、
要求装置において、認証装置からトークンを受信することと、
要求装置によって、認証装置から受信したトークンを使用してアクションを進めることとを含む、項目2に記載の方法。
5.
要求装置のインジケーションは、要求装置のグラフィック表現を含む、項目1~4のいずれか一項目に記載の方法。
6.
認証装置は、認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信するときにロック状態にあり、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、
認証装置をロック状態に維持するとともに、認証装置によって、アクションを進める要求に対する応答を送信することを含み、アクションを進める要求に対する応答が入力に基づいている、項目1~5のいずれか一項目に記載の方法。
7.
要求装置は、アクションを進める要求を送信するときにアカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにアカウントを使用してサービスにサインインされる、項目1~6のいずれか一項目に記載の方法。
8.
アクションが支払いトランザクションによって進行しており、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、認証装置によって、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを使用してアクションを進めることを含む、項目1~2及び5~6のいずれか一項目に記載の方法。
9.
アクションが支払いトランザクションを進めており、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、認証装置によって、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを使用して生成された要求装置に支払い情報を送信することと、
要求装置において、認証装置から支払い情報を受信することと、
要求装置によって、認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションを進めることとを含む、項目1~2及び5~6のいずれか一項目に記載の方法。
10.
認証装置によってトークンをサーバに送信することを更に含み、サーバは、トークンに関連付けられたリソースを取得するためにトークンを使用する、項目1~8のいずれか一項目に記載の方法。
11.
要求装置によってトークンをサーバに送信することを更に含み、サーバは、トークンに関連付けられたリソースを取得するためにトークンを使用する、項目1~8及び10のいずれか一項目に記載の方法。
12.
認証装置によって、支払い情報を支払トランザクションサーバに送信することを更に含み、支払いトランザクションサーバは、支払い情報に関連付けられたリソースを取得するために支払い情報を使用する、項目1~9のいずれか一項目に記載の方法。
13.
要求装置によって、支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを更に、含み、支払いトランザクションサーバは、支払い情報に関連付けられたリソースを取得するために支払い情報を使用する、項目1~9及び12のいずれか一項目に記載の方法。
14.
アクションは、支払いトランザクションによって進行しており、認証装置は、支払いトランザクションを認証するためのハードウェアを含む、項目1~2及び5~13のいずれか一項目に記載の方法。
15.
アクションが支払いトランザクションによって進行しており、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定した後に、認証装置によって、要求装置からのさらなる入力なしでアクションを進めることを含む、項目1~2及び5~14のいずれか一項目に記載の方法。
16.
認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである、項目1~15のいずれか一項目に記載の方法。
17.
認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである、項目1~15のいずれか一項目に記載の方法。
18.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである、項目1~15のいずれか一項目に記載の方法。
19.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである、項目1~15のいずれか一項目に記載の方法。
20.
認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている、項目1~2及び5~19のいずれか一項目に記載の方法。
21.
支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む、項目1~2及び5~20のいずれか一項目に記載の方法。
22.
電子システムであって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
を含む要求装置と、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
を含む認証装置とを含み、
要求装置及び認証装置のメモリは、各デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されたそれぞれ1つ以上のプログラムを記憶し、それぞれ1つ以上のプログラムは、項目1~21のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を全体として含む、電子システム。
23.
要求装置及び認証装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶する1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、項目1~21のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を全体として含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
24.
電子システムであって、
ディスプレイと、
項目1~21のいずれか一項目に記載の方法の各態様を実行する手段と、
を含む要求装置と、
ディスプレイと、
項目1~21のいずれか一項目に記載の方法の各態様を実行する手段と、
を含む認証装置とを含む、電子システム。
25.
システムであって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムは、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムは、
1つ以上のオプションの選択を受信し、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信し、
アクションを進める要求であって、要求が選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、要求を送信し、
アクションを進める要求に対する応答を受信し、
アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションをディスプレイ上に表示し、
アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功しなかったとの判定に従って、認証が成功しなかったインジケーションをディスプレイ上に表示する、
命令を含む要求装置と、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムは、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムは、
アクションを進める要求を受信し、
アクションを進める要求のインジケーション、
選択された1つ以上のオプションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示し、
アクションを進める認証要求をディスプレイ上に表示し、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信し、
アクションを進める要求に対する応答であって、アクションを進める要求に対する応答がアクションを進める認証要求に対する応答である入力に基づいている、アクションを進める要求に対する応答を送信する、
命令を含む認証装置とを含む、システム。
26.
システムであって、
ディスプレイと、
1つ以上のオプションの選択を受信する手段と、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する手段と、
アクションを進める要求を送信する手段であって、要求が選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む手段と、
アクションを進める要求に対する応答を受信する手段と、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションをディスプレイ上に表示する手段と、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功しなかったとの判定に従って、認証が成功しなかったインジケーションをディスプレイ上に表示する手段と、
を含む要求装置と、
ディスプレイと、
アクションを進める要求を受信する手段と、
アクションを進める要求のインジケーション、
選択された1つ以上のオプションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示する手段と、
アクションを進める認証要求をディスプレイ上に表示する手段と、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する手段と、
アクションを進める要求に対する応答を送信する手段であって、アクションを進める要求に対する応答がアクションを進める認証要求に対する応答である入力に基づいている手段と、
を含む認証装置とを含む、システム。
27.
方法であって、
ディスプレイを有する要求装置において、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信することと、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信することと、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することであって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置によって表示するための選択された1つ以上のオプションに関する情報を含むことと、
認証装置から、アクションを進める要求に対する応答を受信することであって、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における入力を示すことと、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することとを含む、方法。
28.
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功しなかったとの判定に従って、認証が成功しなかったインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することを更に含む、項目27に記載の方法。
29.
アクションは、トークンをリモートサーバに送信することによって、要求装置とリモートサーバとの間にセキュアなネットワーク接続を形成している、項目27~28のいずれか一項目に記載の方法。
30.
認証装置からトークンを受信することと、
認証装置から受信したトークンを使用してアクションを進めることとを更に含む、項目29に記載の方法。
31.
アクションは、支払いトランザクションによって進行している、項目27~28のいずれか一項目に記載の方法。
32.
認証装置から支払い情報を受信することと、
認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションを進めることとを更に含む、項目31に記載の方法。
33.
支払いトランザクションを進めることは、支払い情報の少なくとも一部を販売者に送信することを含む、項目31~32のいずれか一項目に記載の方法。
34.
要求装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる、項目27~33のいずれか一項目に記載の方法。
35.
アクションが成功したインジケーションを受信することと、
要求装置においてアクションが成功したインジケーションを提示することとを更に含む、項目27~34のいずれか一項目に記載の方法。
36.
アクションを進める要求を送信する前に、
デバイスが要求を認証可能であるかどうかを示す1つ以上の条件の組が満たされたかどうかを判定することを更に含み、
認証装置に要求を送信することは、1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って生じる、項目27~35のいずれか一項目に記載の方法。
37.
支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置において利用可能である場合、1つ以上の条件の組が満たされる、項目36に記載の方法。
38.
アクションを進める要求は、1つ以上の支払いトランザクションの詳細を含む、項目27~28及び31~37のいずれか一項目に記載の方法。
39.
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
認証装置を含む複数の認証装置に対応するオプションを提供することと、
認証装置に対応するオプションを選択する入力を受信することとを含み、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択する入力を受信することに応じている、項目27~38のいずれか一項目に記載の方法。
40.
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
要求装置に対する認証装置の近接性、認証装置の使用の最新性、認証装置についてのユーザ定義のプリファレンス、及び複数の認証装置の優先順位付けスキームのうちの任意の1つ以上に基づいて、複数の認証装置の中から認証装置を選択することを含み、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている、項目27~39のいずれか一項目に記載の方法。
41.
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
認証装置における選択された支払いアカウントの利用可能性に基づいて複数の認証装置の中から認証装置を選択することを含み、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている、項目27~28及び31~40のうちのいずれかの方法。
42.
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することに応じて、複数の認証装置の別の認証装置にアクションを進める要求を送信することを取り止めることを含む、項目27~41のうちのいずれかの方法。
43.
要求装置によって、アクションを進める要求を第2の認証装置に送信することを含む、項目27~42のうちのいずれかの方法。
44.
アクションを進める要求を送信する前に、
1つ以上の条件の組が満たされているかどうかを判定することであって、1つ以上の条件の組は、支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置において利用可能である場合に満たされることと、
1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って、複数の認証装置に対応するオプションを提供することであって、複数の認証装置は、認証装置を含むこととを含む、項目27~43のうちのいずれかの方法。
45.
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つを変更するユーザ入力を受信することと、
要求装置によって、アクションを進めるための修正された要求を認証装置に送信することと、
認証装置から、アクションを進めるための修正された要求の受信の確認を受信することとを含み、
認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示することは、アクションを進めるための修正された要求の受信の確認が受信されたとの判定に従っている、項目27~44のいずれか一項目に記載の方法。
46.
アクションを進める要求を送信する前に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つの変更を認証装置から受信することと、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションの少なくとも1つに対する変更を認証装置から受信することに応答して、アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を受信したこと応じてディスプレイを更新することとを含む、項目27~45のいずれか一項目に記載の方法。
47.
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションをキャンセルするオプションの選択を受信することと、
アクションをキャンセルするオプションの選択を受信することに応答して、要求装置によって、アクションをキャンセルする要求を認証装置に送信することとを含む、項目27~46のいずれか一項目に記載の方法。
48.
第三者ユーザインターフェースにおいてアクションに関連付けられた1つ以上のオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、
第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することとを更に含む、項目27~47のいずれか一項目に記載の方法。
49.
第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することを更に含む、項目27~48のいずれか一項目に記載の方法。
50.
1つ以上の認証装置が認証に利用可能かどうかを判定することと、
1つ以上の認証装置が認証に利用可能であるとの判定に従って、アクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することと、
1つ以上の認証装置が認証に利用可能でないとの判定に従って、アクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示することを取り止めることとを更に含む、項目27~49のいずれか一項目に記載の方法。
51.
更に
要求装置によってアクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
第2のアクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信することを含み、
アクションを進める要求は、アクション及び第2のアクションの双方を進める要求であり、要求は、第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置による表示のために第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上オプションに関する情報を更に含む、項目27~50のいずれか一項目に記載の方法。
52.
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
支払いオプションの選択を受信することと、
支払いオプションの選択を受信することに応答して、対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントについてのオプションを表示することとを更に含む、項目27~28及び31~51のいずれか一項目に記載の方法。
53.
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
複数の支払いアカウントのオプションの中から各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することと、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択することとを更に含む、項目52に記載の方法。
54.
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントのオプションを表示することと、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することと、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択することとを更に含む、項目27~28及び31~51のいずれか一項目に記載の方法。
55.
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信した後、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるためのオプション、及び、
認証装置のインジケーション
を同時に表示することを更に含む、項目53~54のいずれか一項目に記載の方法。
56.
認証装置のインジケーションは、認証装置のグラフィック表現を含む、項目55に記載の方法。
57.
複数の支払いアカウントのオプションは、第1の種類のデバイスが現在ロック状態にあるかアンロック状態にあるかにかかわらず、第1の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含み、
複数の支払いアカウントのオプションは、アンロック状態にあることに基づいて第2の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含む、項目52~56のいずれか一項目に記載の方法。
58.
認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである、項目27~57のいずれか一項目に記載の方法。
59.
認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである、項目27~57のいずれか一項目に記載の方法。
60.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである、項目27~57のいずれか一項目に記載の方法。
61.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである、項目27~57のいずれか一項目に記載の方法。
62.
認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている、項目27~28及び31~61のいずれか一項目に記載の方法。
63.
支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む、項目27~28及び31~61のいずれか一項目に記載の方法。
64.
電子装置であって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムが、項目27~63のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を含む、電子装置。
65.
ディスプレイを有する電子装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、項目27~63のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
66.
電子装置であって、
ディスプレイと、
項目27~63のいずれか一項目に記載の方法を実行する手段とを含む、電子装置。
67.
要求装置であって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムは、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムは、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信し、
要求装置によって、アクションを進める要求であって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置によって表示するための選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、要求を認証装置に送信し、
認証装置から、アクションを進める要求に対する応答であって、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における入力を示す、応答を受信し、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示する
命令を含む、要求装置。
68.
ディスプレイを有する要求装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信し、
要求装置によって、アクションを進める要求であって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置によって表示するための選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、要求を認証装置に送信し、
認証装置から、アクションを進める要求に対する応答であって、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における入力を示す、要求に対する応答を受信し、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示する
命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
69.
要求装置であって、
ディスプレイと、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信する手段と、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する手段と、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する手段であって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置によって表示するための選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む手段と、
認証装置から、アクションを進める要求に対する応答を受信する手段であって、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における入力を示す手段と、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示する手段とを含む、要求装置。
70.
方法であって、
ディスプレイを有する認証装置において、
要求装置から、アクションに関する要求を受信することであって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置が双方とも同じアカウントを使用してサービスにサインインされることと、
アクションを進める要求のインジケーション、
アクションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示することと、
アクションを進める認証要求を表示することと、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することと、を含む方法。
71.
アクションは、要求装置とリモートサーバとの間にセキュアなネットワーク接続を形成しており、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致するとの判定に従って、トークン情報を要求装置に送信することを含む、項目70に記載の方法。
72.
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、アクションを進める要求を受信することに対する応答である、項目70~71のいずれか一項目に記載の方法。
73.
認証装置は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを含み、要求装置は、ハードウェアを含まない、項目70~72のいずれか一項目に記載の方法。
74.
アクションが支払いトランザクションによって進行しており、方法は、更に、
支払い情報を生成することと、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致していることを判定することに応答して、支払い情報を送信することとを含む、項目70及び72~73のいずれか一項目に記載の方法。
75.
要求装置のインジケーションは、要求装置のグラフィック表現を含む、項目70~74のいずれか一項目に記載の方法。
76.
認証装置は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信するときにロック状態にあり、方法は、更に、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、
認証装置をロック状態に維持するとともに、認証装置によって、アクションを進める要求に対する応答を送信することを含み、アクションを進める要求に対する応答が入力に基づいている、項目70~75のいずれか一項目に記載の方法。
77.
要求装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる、項目70~76のいずれか一項目に記載の方法。
78.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにロック状態にあり、方法は、更に、
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイ上に表示することと、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信することと、
認証装置をアンロックする認証を要求することと、
認証装置をアンロックする認証を受信することと、
認証装置をアンロックする認証を受信することに応答して、
認証装置をアンロックすることとを含み、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、認証装置をアンロックする認証を受信することに応答している、項目70~77のいずれか一項目に記載の方法。
79.
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイ上に表示することと、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信することとを更に含み、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに応答している、項目70~77のいずれか一項目に記載の方法。
80.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにロック状態にあり、方法は、更に、
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイ上に表示することと、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信することを含み、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに対する応答であり、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することは、要求装置をアンロック状態に遷移させない、項目70~77のいずれか一項目に記載の方法。
81.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにアンロック状態にあり、
要求装置は、ハードウェアボタンを含み、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することは、アンロック状態にある間にハードウェアボタンの二重押下を検出することを含む、項目70~77のいずれか一項目に記載の方法。
82.
アクションに関する情報は、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションを含み、方法は、
アクションに関する要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示した後に、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を要求するユーザ入力を受信することと、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を含む更新された要求を要求装置に送信することと、
更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されていないとのインジケーションをディスプレイ上に表示することと、
要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信することと、
要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信することに応答して、更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されなかったとのインジケーションをディスプレイ上に表示することを停止することとを含む、項目70~81のいずれか一項目に記載の方法。
83.
アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、
要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信することと、
アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して且つアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することに応じて、
アクションを進めることを取り止めることとを含む、項目70~82のいずれか一項目に記載の方法。
84.
アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、
要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信することと、
アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することを取り止めることとを含む、項目70~82のいずれか一項目に記載の方法。
85.
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定した後に、認証装置によって、さらなる入力なしでアクションを進めることを更に含む、項目70~84のいずれか一項目に記載の方法。
86.
第2のアクションを進める第2の要求を受信することと、
アクションを進める要求の第2のインジケーションと、アクションが成功したかどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示することと、
第2のアクションを進める第2の要求の第3のインジケーションと、第2のアクションが成功したかどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示することとを含む、項目70~85のいずれか一項目に記載の方法。
87.
認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである、項目70~86のいずれか一項目に記載の方法。
88.
認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである、項目70~86のいずれか一項目に記載の方法。
89.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである、項目70~86のいずれか一項目に記載の方法。
90.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである、項目70~86のいずれか一項目に記載の方法。
91.
認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている、項目70及び72~90のいずれか一項目に記載の方法。
92.
支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む、項目70及び72~91のいずれか一項目に記載の方法。
93.
電子装置であって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムが、項目70~92のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を含む、電子装置。
94.
ディスプレイを有する電子装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、項目70~92のいずれか一項目に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
95.
電子装置であって、
ディスプレイと、
項目70~92のいずれか一項目に記載の方法を実行する手段とを含む、電子装置。
96.
認証装置であって、
ディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを含み、1つ以上のプログラムは、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成され、1つ以上のプログラムは、
要求装置から、アクションに関する要求であって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置が双方とも同じアカウントを使用してサービスにサインインされる、要求を受信し、
アクションを進める要求のインジケーション、
アクションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示し、
アクションを進める認証要求を表示し、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する、
命令を含む、認証装置。
97.
ディスプレイを有する認証装置の1つ以上のプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムは、
要求装置から、アクションに関する要求であって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置が双方とも同じアカウントを使用してサービスにサインインされる、要求を受信し、
アクションを進める要求のインジケーション、
アクションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示し、
アクションを進める認証要求を表示し、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する、
命令を含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
98.
認証装置であって、
ディスプレイと、
要求装置から、アクションに関する要求を受信する手段であって、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置が双方とも同じアカウントを使用してサービスにサインインされる手段と、
アクションを進める要求のインジケーション、
アクションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイ上に同時に表示する手段と、
アクションを進める認証要求を表示する手段と、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する手段と、を含む認証装置。
99.
要求装置であって、
ディスプレイユニットと、
ディスプレイユニットに接続された処理ユニットとを含み、処理ユニットは、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信し、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信し、
要求装置によって、アクションを進める要求であって、要求が、選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置によって表示するための選択された1つ以上のオプションに関する情報を含む、要求を認証装置に送信し、
認証装置から、アクションを進める要求に対する応答を受信し、アクションを進める要求に対する応答が認証装置における入力を示し、
アクションを進める要求に対する応答が、認証装置における認証が成功したとの判定に従って、認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示有効化するように構成されている、要求装置。
100.
処理ユニットは、
アクションを進める要求に対する応答が認証装置における認証が成功しなかったとの判定に従って、認証が成功しなかったインジケーションを要求装置のディスプレイユニット上に表示有効化するように更に構成されている、項目99に記載の要求装置。
101.
アクションは、トークンをリモートサーバに送信することによって、要求装置とリモートサーバとの間にセキュアなネットワーク接続を形成している、項目99~100のいずれか一項目に記載の要求装置。
102.
処理ユニットは、
認証装置からトークンを受信し、
認証装置から受信したトークンを使用してアクションを進めるように更に構成されている、項目101に記載の要求装置。
103.
アクションは、支払いトランザクションによって進行している、項目99~100のいずれか一項目に記載の要求装置。
104.
処理ユニットは、
認証装置から支払い情報を受信し、
認証装置から受信した支払い情報を使用してアクションを進めるように更に構成されている、項目103に記載の要求装置。
105.
支払いトランザクションを進めることは、支払い情報の少なくとも一部を販売者に送信することを含む、項目103~104のいずれか一項目に記載の要求装置。
106.
要求装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる、項目99~105のいずれか一項目に記載の要求装置。
107.
処理ユニットは、
アクションが成功した通知を受信し、
要求装置においてアクションが成功したインジケーションを提示するように更に構成されている、項目99~106のいずれか一項目に記載の要求装置。
108.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を送信する前に、
デバイスが要求を認証可能であるかどうかを示す1つ以上の条件の組が満たされたかどうかを判定するように更に構成され、
認証装置に要求を送信することは、1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って生じる、項目99~107のいずれか一項目に記載の要求装置。
109.
支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置において利用可能である場合、1つ以上の条件の組が満たされる、項目108に記載の要求装置。
110.
アクションを進める要求は、1つ以上の支払いトランザクションの詳細を含む、項目99~100及び103~109のいずれか一項目に記載の要求装置。
111.
処理ユニットは、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
認証装置を含む複数の認証装置に対応するオプションを提供し、
認証装置に対応するオプションを選択する入力を受信するように更に構成され、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択する入力を受信することに応じている、項目99~110のいずれか一項目に記載の要求装置。
112.
処理ユニットは、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
要求装置に対する認証装置の近接性、認証装置の使用の最新性、認証装置についてのユーザ定義のプリファレンス、及び複数の認証装置の優先順位付けスキームのうちの任意の1つ以上に基づいて、複数の認証装置の中から認証装置を選択するように更に構成され、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている、項目99~111のいずれか一項目に記載の要求装置。
113.
処理ユニットは、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
認証装置における選択された支払いアカウントの利用可能性に基づいて複数の認証装置の中から認証装置を選択するように更に構成され、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することは、複数の認証装置の中から認証装置を選択することに応じている、項目99~100及び103~112のうちのいずれかの要求装置。
114.
処理ユニットは、
要求装置によって、アクションを進める要求を認証装置に送信することに応じて、複数の認証装置の別の認証装置にアクションを進める要求を送信することを取り止めるように更に構成されている、項目99~113のうちのいずれかの要求装置。
115.
処理ユニットは、
要求装置によって、アクションを進める要求を第2の認証装置に送信するように更に構成されている、項目99~114のうちのいずれかの要求装置。
116.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を送信する前に、
1つ以上の条件の組であって、1つ以上の条件の組は、支払い情報を生成するように構成されたハードウェアが要求装置において利用可能である場合に満たされる、1つ以上の条件の組が満たされているかどうかを判定し、
1つ以上の条件の組が満たされないとの判定に従って、複数の認証装置であって、複数の認証装置は、認証装置を含む、複数の認証装置に対応するオプションを提供する、ように更に構成されている、項目99~115のうちのいずれかの要求装置。
117.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つを変更するユーザ入力を受信し、
要求装置によって、アクションを進めるための修正された要求を認証装置に送信し、
認証装置から、アクションを進めるための修正された要求の受信の確認を受信するように更に構成され、
認証が成功したインジケーションを要求装置のディスプレイ上に表示有効化することは、アクションを進めるための修正された要求の受信の確認が受信されたとの判定に従っている、項目99~116のいずれか一項目に記載の要求装置。
118.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を送信する前に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションを要求装置のディスプレイユニット上に表示有効化し、
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つの変更を認証装置から受信し、
アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションの少なくとも1つに対する変更を認証装置から受信することに応答して、アクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を受信したこと応じてディスプレイを更新するように更に構成されている、項目99~117のいずれか一項目に記載の要求装置。
119.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を送信した後に、
アクションをキャンセルするオプションの選択を受信し、
アクションをキャンセルするオプションの選択を受信することに応答して、要求装置によって、アクションをキャンセルする要求を認証装置に送信するように更に構成されている、項目99~118のいずれか一項目に記載の要求装置。
120.
処理ユニットは、
第三者のユーザインターフェースにおいてアクションに関連付けられた1つ以上のオプションを要求装置のディスプレイユニット上に表示有効化し、
第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイユニット上に表示有効化するように更に構成されている、項目99~119のいずれか一項目に記載の要求装置。
121.
処理ユニットは、
第一者のユーザインターフェースにおいてアクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイユニット上に表示有効化するように更に構成されている、項目99~120のいずれか一項目に記載の要求装置。
122.
処理ユニットは、
1つ以上の認証装置が認証に利用可能かどうかを判定し、
1つ以上の認証装置が認証に利用可能であるとの判定に従って、アクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示有効化し、
1つ以上の認証装置が認証に利用可能でないとの判定に従って、アクションを進めるオプションを要求装置のディスプレイ上に表示有効化することを取り止めるように更に構成されている、項目99~121のいずれか一項目に記載の要求装置。
123.
処理ユニットは、
要求装置によってアクションを進める要求を認証装置に送信する前に、
第2のアクションに関連付けられた1つ以上のオプションの選択を受信するように更に構成され、
アクションを進める要求は、アクション及び第2のアクションの双方を進める要求であり、要求は、第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上のオプションに関する情報、認証装置による表示のために第2のアクションに関連付けられた選択された1つ以上オプションに関する情報を更に含む、項目99~122のいずれか一項目に記載の要求装置。
124.
処理ユニットは、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
支払いオプションの選択を受信し、
支払いオプションの選択を受信することに応答して、対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントについてのオプションを表示有効化するように更に構成されている、項目99~100及び103~123のいずれか一項目に記載の要求装置。
125.
処理ユニットは、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
複数の支払いアカウントのオプションの中から各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信し、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択するように更に構成されている、項目124に記載の要求装置。
126.
処理ユニットは、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるオプションの選択を受信する前に、
対応する認証装置に関連付けられた複数の支払いアカウントのオプションを表示有効化し、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信し、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信することに応答して、各支払いアカウントに対応する選択されたオプションに基づいて各認証装置を選択するように更に構成されている、項目99~100及び103~123のいずれか一項目に記載の要求装置。
127.
処理ユニットは、
各支払いアカウントに対応するオプションの選択を受信した後、
選択された1つ以上のオプションに関連付けられたアクションを進めるためのオプション及び
認証装置のインジケーション
を同時に表示有効化するように更に構成されている、項目125~126のいずれか一項目に記載の要求装置。
128.
認証装置のインジケーションは、認証装置のグラフィック表現を含む、項目127に記載の要求装置。
129.
複数の支払いアカウントのオプションは、第1の種類のデバイスが現在ロック状態にあるかアンロック状態にあるかにかかわらず、第1の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含み、
複数の支払いアカウントのオプションは、アンロック状態にあることに基づいて第2の種類のデバイスにリンクされた支払いアカウントを含む、項目124~128のいずれか一項目に記載の要求装置。
130.
認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである、項目99~129のいずれか一項目に記載の要求装置。
131.
認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである、項目99~129のいずれか一項目に記載の要求装置。
132.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである、項目99~129のいずれか一項目に記載の要求装置。
133.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである、項目99~129のいずれか一項目に記載の要求装置。
134.
認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている、項目99~100及び103~133のいずれか一項目に記載の要求装置。
135.
支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む、項目99~100及び103~133のいずれか一項目に記載の要求装置。
136.
認証装置であって、
ディスプレイユニットと、
ディスプレイユニットに接続された処理ユニットとを含み、処理ユニットは、
要求装置から、アクションに関する要求を受信し、要求がアクションに関する情報を含み、要求装置及び認証装置が双方とも同じアカウントを使用してサービスにサインインされ、
アクションを進める要求のインジケーション、
アクションに関する情報、及び、
要求装置のインジケーション
をディスプレイユニット上に同時に表示有効化し、
アクションを進める認証要求を表示有効化し、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信するように構成されている、認証装置。
137.
アクションは、要求装置とリモートサーバとの間にセキュアなネットワーク接続を形成しており、処理ユニットは、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致するとの判定に従って、トークン情報を要求装置に送信するように構成されている、項目136に記載の認証装置。
138.
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化することは、アクションを進める要求を受信することに対する応答である、項目136~137のいずれか一項目に記載の認証装置。
139.
認証装置は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力に応答するように構成されたハードウェアを含み、要求装置は、ハードウェアを含まない、項目136~138のいずれか一項目に記載の認証装置。
140.
アクションが支払いトランザクションによって進行しており、処理ユニットは、
支払い情報を生成し、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致していることを判定することに応答して、支払い情報を送信するように構成されている、項目136及び138~139のいずれか一項目に記載の認証装置。
141.
要求装置のインジケーションは、要求装置のグラフィック表現を含む、項目136~140のいずれか一項目に記載の認証装置。
142.
認証装置は、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信するときにロック状態にあり、処理ユニットは、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定したことに応答して、
認証装置をロック状態に維持するとともに、認証装置によって、アクションを進める要求に対する応答を送信するように構成され、アクションを進める要求に対する応答が入力に基づいている、項目136~141のいずれか一項目に記載の認証装置。
143.
要求装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされ、認証装置は、アカウントを使用してサービスにサインインされる、項目136~142のいずれか一項目に記載の認証装置。
144.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにロック状態にあり、処理ユニットは、
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイ上に表示有効化し、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイ上に同時に表示有効化する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信し、
認証装置をアンロックする認証を要求し、
認証装置をアンロックする認証を受信し、
認証装置をアンロックする認証を受信することに応答して、
認証装置をアンロックするように構成され、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化することは、認証装置をアンロックする認証を受信することに応答している、項目136~143のいずれか一項目に記載の認証装置。
145.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイユニット上に表示有効化し、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信するように構成され、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに応答している、項目136~143のいずれか一項目に記載の認証装置。
146.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにロック状態にあり、処理ユニットは、
アクションを進める要求を受信したことに応答して、
要求通知をディスプレイユニット上に表示有効化し、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化する前に、
要求通知をアクティブにする入力を受信するように構成され、
アクションを進める要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化することは、要求通知をアクティブにする入力を受信することに対する応答であり、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定することは、要求装置をアンロック状態に遷移させない、項目136~143のいずれか一項目に記載の認証装置。
147.
認証装置は、アクションを進める要求を受信するときにアンロック状態にあり、
要求装置は、ハードウェアボタンを含み、
アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することは、アンロック状態にある間にハードウェアボタンの二重押下を検出することを含む、項目136~143のいずれか一項目に記載の認証装置。
148.
アクションに関する情報は、アクションに関連付けられた1つ以上のオプションを含み、処理ユニットは、
アクションに関する要求のインジケーション、アクションに関する情報、及び要求装置のインジケーションをディスプレイユニット上に同時に表示有効化した後に、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を要求するユーザ入力を受信し、
アクションに関連付けられた1つ以上のオプションのうちの少なくとも1つに対する変更を含む更新された要求を要求装置に送信し、
更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されていないというインジケーションをディスプレイユニット上に表示有効化し、
要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信し、
要求装置からの更新された要求の受信の確認を受信することに応答して、更新された要求の受信の確認が要求装置から受信されなかったというインジケーションをディスプレイユニット上に表示することを停止するように構成されている、項目136~147のいずれか一項目に記載の認証装置。
149.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、
要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信し、
アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して且つアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することに応じて、
アクションを進めることを取り止めるように構成されている、項目136~148のいずれか一項目に記載の認証装置。
150.
処理ユニットは、
アクションを進める要求を受信した後、かつアクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信する前に、
要求装置から、アクションをキャンセルする要求を受信し、
アクションをキャンセルする要求を受信したことに応答して、アクションを進める認証要求に対する応答である入力を受信することを取り止めるように構成されている、項目136~148のいずれか一項目に記載の認証装置。
151.
処理ユニットは、
認証装置において、アクションを進める認証要求に対する応答である入力がアクションを進めるために認証された入力と一致することを判定した後に、認証装置によって、さらなる入力なしでアクションを進めるように構成されている、項目136~150のいずれか一項目に記載の認証装置。
152.
処理ユニットは、
第2のアクションを進める第2の要求を受信し、
アクションを進める要求の第2のインジケーションと、アクションが成功したかどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示し、
第2のアクションを進める第2の要求の第3のインジケーションと、第2のアクションが成功したかどうかのインジケーションとをディスプレイ上に同時に表示するように構成されている、項目136~151のいずれか一項目に記載の認証装置。
153.
認証装置は、電話であり、要求装置は、テレビデバイスである、項目136~152のいずれか一項目に記載の認証装置。
154.
認証装置は、電話であり、要求装置は、コンピュータである、項目136~152のいずれか一項目に記載の認証装置。
155.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、テレビデバイスである、項目136~152のいずれか一項目に記載の認証装置。
156.
認証装置は、ウェアラブルデバイスであり、要求装置は、コンピュータである、項目136~152のいずれか一項目に記載の認証装置。
157.
認証装置の電子ウォレットは、認証装置のユーザに関連付けられた1つ以上の支払いアカウントを含み、支払い情報は、1つ以上の支払いアカウントのうちの支払いアカウントに基づいている、項目136及び138~156のいずれか一項目に記載の認証装置。
158.
支払いトランザクションを進めることは、支払いトランザクションに関与するために支払い情報を支払いトランザクションサーバに送信することを含む、項目136及び138~157のいずれか一項目に記載の認証装置。
【0424】
以上の説明は、説明の目的で、具体的な実施形態を参照して説明された。しかしながら、上記例示的記載は、網羅的であること、又は開示された正確な形態に本発明を限定することを意図したものではない。上記の教示を考慮して多くの変更及び変形が可能である。実施形態は、技術の原理及びそれらの実際の応用を最もよく説明するために選択されて記載された。それにより、当業者は、意図された特定の用途に適した様々な変更を伴って、技術及び各種実施形態を最も有効に利用することができる。
【0425】
本開示及び実施例は、添付の図面を参照して完全に記載されているが、当該技術分野に精通している者には様々な変形及び変更が明らかとなることに留意すべきである。そのような変形及び変更は、特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲及び実施例に含まれると理解されるべきである。
【0426】
上述のように、本技術の1つの態様は、様々な情報源から入手可能なデータを収集して使用して、招待コンテンツ又はそれらに関心のある他のコンテンツのユーザへの配信を改善することである。本開示は、場合によっては、この収集されたデータが、特定の人物に連絡するか又は配置するために固有に識別する又は使用可能な個人情報データを含むことができることを意図する。そのような個人情報データは、人口統計学的データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、家の住所、又は任意の他の識別情報を含むことができる。
【0427】
本開示は、この技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益のために使用され得ることを認識する。例えば、個人情報データを使用して、ユーザにとってより大きな関心のあるターゲットコンテンツを配信することができる。したがって、そのような個人情報データを使用することは、配信コンテンツの算出制御を可能にする。更に、ユーザに有益な個人情報データの他の用途もまた、本開示によって意図される。
【0428】
本開示は、更に、そのような個人情報データの収集、分析、開示、転送、保管、又は他の使用を担うエンティティが、十分に確立されたプライバシーポリシー及び/又はプライバシープラクティスを遵守することを意図する。特に、そのようなエンティティは、個人情報データ保護及び安全性を維持するための業界又は政府の要件を満たすか又はそれを上回ると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスを実施して一貫して使用すべきである。例えば、ユーザからの個人情報は、エンティティの合法的且つ合理的な使用のために収集されるべきであり、正当な使用の範囲外で共有又は販売されてはならない。更に、そのような収集は、ユーザのインフォームドコンセントを受けた後のみでなければならない。更に、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して確保し、個人情報データへのアクセス権を持つ他人がプライバシーポリシー及び手続を遵守することを保証するために必要ないかなる措置も取る。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及びプラクティスへの遵守を証明するために、第三者による評価を受けることができる。
【0429】
上記にもかかわらず、本開示はまた、ユーザが個人情報データの使用又はアクセスを選択的にブロックする実施形態も企図する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又はブロックするためにハードウェア及び/又はソフトウェア要素を提供することができることを意図している。例えば、広告配信サービスの場合、本技術は、サービスの登録中に個人情報データの収集への参加を「オプトイン」又は「オプトアウト」することをユーザが選択できるように構成されていることができる。別の例では、ユーザは、ターゲットとされたコンテンツ配信サービスのために位置情報を提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、正確な位置情報を提供しないように選択することができるが、位置情報ゾーン情報の転送を許可することができる。
【0430】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実装するために個人情報データの使用を広くカバーするが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスする必要なしに各種実施形態も実装できることを意図する。すなわち、本技術の各種実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部の欠如のために動作不能な状態にはならない。例えば、コンテンツは、ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されるコンテンツ、コンテンツ配信サービスに利用可能な他の非個人情報、又は公的に入手可能な情報など、非個人情報データ又は必要最小限の個人情報に基づいてプリファレンスを推測することによってユーザに選択されて配信されることができる。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図7J
図7K
図7L
図8A
図8B
図8C-1】
図8C-2】
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図8I
図8J
図8K
図8L
図8M
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15