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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-28
(45)【発行日】2025-04-07
(54)【発明の名称】動画再生装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20250331BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20250331BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20250331BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20250331BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20250331BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20250331BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20250331BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/435
H04N21/431
H04N5/765
H04N5/93
G06Q50/10
G06F3/04817
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023032680
(22)【出願日】2023-03-03
(65)【公開番号】P2024124776
(43)【公開日】2024-09-13
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】野竿 幸洋
(72)【発明者】
【氏名】増島 祐介
(72)【発明者】
【氏名】樋口 大樹
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0215333(US,A1)
【文献】特開2012-227760(JP,A)
【文献】特開2016-092610(JP,A)
【文献】特開2017-028685(JP,A)
【文献】特開2011-239315(JP,A)
【文献】特開2017-143524(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2023/0047600(US,A1)
【文献】特開2016-004492(JP,A)
【文献】特開2019-033463(JP,A)
【文献】特開2022-047514(JP,A)
【文献】特開2021-121899(JP,A)
【文献】特開2013-143638(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
H04N 5/00 - 5/956
G06Q 50/00 - 50/60
G06F 3/00 - 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ配信サーバから、動画を含む紹介画面を受信する受信部と、
前記紹介画面の前記動画に対応付けられている再生位置における他のユーザにより登録された感情情報を、前記動画の再生画面に表示する表示部と、
を備える動画再生装置において、
前記表示部が前記紹介画面を表示すると、前記動画を、前記再生位置に基づいた位置から再生して、前記表示部に表示させる再生制御部と、
動画の配信を受ける際において、前記コンテンツ配信サーバから状態情報として、動画の再生の制限を示す契約情報を取得する取得部と、
をさらに備え、
前記再生制御部は、
前記動画再生装置が所定の状態情報を有している場合には、前記紹介画面に含まれる動画を自動的に再生し、
前記契約情報に基づいて、前記紹介画面に含まれている動画の再生の可否を制御する、
動画再生装置。
【請求項2】
前記再生制御部は、
前記再生位置に基づいて第1の所定時間遡った時間から、再生する、請求項1に記載の動画再生装置。
【請求項3】
前記再生制御部は、
前記再生位置または前記第1の所定時間に基づいて定められた再生終了位置まで再生する、請求項2に記載の動画再生装置。
【請求項4】
前記感情情報は、前記他のユーザにより、予め定められた複数種類の感情情報から一またはいくつかの種類の感情情報が選択されて登録される、請求項1に記載の動画再生装置。
【請求項5】
コンテンツ配信サーバから、動画を含む紹介画面を受信する受信部と、
前記紹介画面の前記動画に対応付けられている再生位置における他のユーザにより登録された感情情報を、前記動画の再生画面に表示する表示部と、
を備え、
前記紹介画面の動画は、感情情報を登録したユーザを示す情報を含む、動画再生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像を再生する動画再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
動画配信サービスにおいては、動画を紹介する機能、その動画のコメント等を紹介する機能が一般的に知られている。例えば、特許文献1には、動画データとその再生位置における動画コメントを登録すること、ユーザ属性に応じた動画コメントを配信することの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開2016/051620
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、視聴している動画のコメントを表示しており、その動画の視聴をコメントによって継続させることを目的としている。したがって、動画コメントに基づいて新たな動画を紹介することができない。また、一般的な動画配信サービスにおいては、他のユーザが視聴した動画を紹介する機能が知られているが、それが他のユーザのそのときの感情(好きなど)に通じた動画ではない場合もあり、効果的に動画の紹介をすることができない場合がある。
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、新たな動画を効果的に紹介することができる動画再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の動画再生装置は、コンテンツ配信サーバから動画を含む紹介画面を受信する受信部と、前記紹介画面の前記動画に対応付けられている再生位置およびその位置における他のユーザにより登録された感情情報を、前記動画の再生画面に表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、他のユーザが選択した新たな動画を効果的に紹介することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示のコンテンツ配信サーバ100および動画再生装置である携帯端末200を備えるコンテンツ配信システムを示す図である。
図2】本開示のコンテンツ配信サーバ100の機能構成を示すブロック図である。
図3】コンテンツ記憶部104に記憶されている情報を示す図である。
図4】携帯端末200の機能構成示すブロック図である。
図5】本開示の携帯端末200の動作を示すフローチャートである。
図6】処理S101におけるコンテンツ再生画面を示す図である。
図7】チャプタボタンBをタップしたときに使用されるチャプタ登録画面を示す図である。
図8】再生画面を長押したときに使用されるチャプタ登録画面を示す図(その1)である。
図9】再生画面を長押したときに使用されるチャプタ登録画面を示す図(その2)である。
図10】コンテンツ配信サーバ100におけるチャプタ登録受け付け処理を示すフローチャートである。
図11】携帯端末200の他のユーザのお薦め画面における自動再生処理を示すフローチャートである。
図12】再生処理について概要を示す図である。
図13】お薦め画面を示す図である。
図14】本開示の一実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示のコンテンツ配信サーバ100および動画再生装置である携帯端末200を備えるコンテンツ配信システムを示す図である。コンテンツ配信サーバ100は、動画配信サービスを携帯端末200に提供するためのサーバである。携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100に通信接続することにより、動画配信のサービスを受けることができる。
【0011】
この携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信し、再生する。例えば、この携帯端末200aを操作している一のユーザは、動画再生中に、所定の操作をすることで、その動画のその再生位置においてチャプタ登録をすることができる。さらに、当該一のユーザは、チャプタ(再生位置)とともに、そのチャプタにおける上記一のユーザの感情を示す感情スタンプを登録する。感情スタンプは、例えば、予め用意されている顏マークであり、ユーザの感動、笑い等を表現する画像である。なお、画像に限らず、予め定められた定型の文章・文字列などから選択されるものであってもよい。
【0012】
上記携帯端末200aとは別の携帯端末200bは、他のユーザ操作に従って、コンテンツ配信サーバ100に対してアクセスして、動画配信サービスのホーム画面を受信する。携帯端末200bは、そのホーム画面の一部の領域において、上記一のユーザが登録した登録動画を表示する。この別の携帯端末200bは、その設定に応じて、そのチャプタを始点とした登録動画を自動的に再生するとともに、そのときの他のユーザの感情を示す感情スタンプを表示する。これにより、上記別の携帯端末200bの他のユーザは、上記一のユーザが登録したチャプタおよびそのときの感情スタンプを見ることができる。以降これら詳細動作について説明する。
【0013】
図2は、本開示のコンテンツ配信サーバ100の機能構成を示すブロック図である。図に示されるとおり、コンテンツ配信サーバ100は、受信部101、コンテンツ配信部102、登録部103、コンテンツ記憶部104、およびユーザ管理情報記憶部105を含んで構成されている。
【0014】
受信部101は、携帯端末200からアクセス要求を受信する部分である。受信部101は、そのほか携帯端末200からコンテンツ配信サービスに対するユーザ登録情報および指示コマンドを受信する。本開示においては、登録情報は、ユーザにより選択されたチャプタおよび感情スタンプである。そのほかユーザによる作成された感想文、これら情報の公開の要否を示す要否情報を含む場合もある。指示コマンドは、チャプタの登録指示である。
【0015】
すなわち、携帯端末200のユーザが視聴している動画(コンテンツ配信部102により配信されている動画)のチャプタおよびそれに対応付けられた感情スタンプが携帯端末200から送信され、受信部101は、そのチャプタおよび感情スタンプを受信する。これらチャプタおよび感情スタンプは、コンテンツ記憶部104に、その動画に対応付けて記憶される。
【0016】
コンテンツ配信部102は、コンテンツ配信サービスを提供するための部分であり、動画配信のためのホーム画面および配信される動画を携帯端末200から要求に応じて配信する部分である。このホーム画面は、ユーザが視聴したい動画選択画面およびタイムライン型の画面を含む。このタイムライン型の画面は、フォローユーザの投稿情報、動画配信サービスからのお薦め動画を含むとともに、後述する通り、他のユーザが登録した動画、チャプタ、および感情スタンプ等を含む。
【0017】
登録部103は、携帯端末200(ユーザ)ごとに、チャプタ(再生位置)および感情スタンプをコンテンツ記憶部104に記憶する部分である。
【0018】
コンテンツ記憶部104は、コンテンツである動画および登録情報を記憶する部分である。登録情報は、上述したチャプタ(再生位置)および各携帯端末200(ユーザ)により登録された感情スタンプを含む。また、ユーザからの操作に応じて、感想文およびこれら登録情報の公開のオンオフ情報も含む場合もある。感想文は、ユーザにより作成された文章であり、オンオフ情報は、動画配信サービス、そのほかSNSにおいて、他のユーザに対して公開の要否を示す情報である。
【0019】
ここで、コンテンツ記憶部104の具体例について説明する。図3は、コンテンツ記憶部104に記憶されている情報を示す図である。図に示されるとおり、コンテンツごとに、ユーザID、再生位置(チャプタ)、感情スタンプ、感想文、および公開オンオフ情報が対応付けて記憶されている。例えば、コンテンツAには、ユーザU1により、再生位置t1に楽しい感情スタンプが登録されている。さらに、感想文および公開オンオフ情報が登録されている。ほか、同様に再生位置t2に悲しい感情スタンプが、再生位置t3にワクワクする感情スタンプが登録されている。コンテンツごとに、登録したユーザ、その登録したチャプタ(再生位置)、およびそのチャプタの感情スタンプが対応付けて記憶されている。
【0020】
ユーザ管理情報記憶部105は、携帯端末200(ユーザ)の動画配信サービスに対する契約情報、そのほか管理情報を記憶する部分である。動画配信サービスに対する契約情報とは、ユーザが動画を購入する契約(TVOD)、動画を所定期間レンタルする契約(TVOD)、定額制動画配信の契約(SVOD)等を示す。これら契約情報は、事前にまたはアクセスの都度、携帯端末200に送信されており、この契約情報に基づいて、ユーザは他のユーザがチャプタした動画を視聴することができる。例えば、携帯端末200において、AVODの契約であってその動画が対象であれば自動再生し、SVODの契約であってその動画が対象であれば自動再生する。TVODの契約である場合は、チャプタには対応していない仕様をとっているため、自動再生はしないが、視聴しようとする動画がレンタル/購入状態であれば自動再生できるような仕様としてもよい。
【0021】
図4は、携帯端末200の機能構成示すブロック図である。図に示されるとおり、携帯端末200は、コンテンツ受信部201、契約情報取得部202、再生制御部203、表示部204、操作部205、および登録部206を含んで構成されている。この携帯端末200は、例えば、スマートフォンであり、表示部204と操作部205とは、タッチパネルディスプレイで構成されているが、当然にこれに限るものではない。
【0022】
コンテンツ受信部201は、コンテンツ配信サーバ100から配信されたホーム画面および動画を受信する部分である。
【0023】
契約情報取得部202は、ユーザのコンテンツ配信サービスに対する契約情報を、コンテンツ配信サーバ100から取得する部分である。なお、契約情報取得部202は、当該携帯端末200の記憶部に予め記憶されている契約情報を取得してもよい。
【0024】
再生制御部203は、設定情報または契約情報に基づいて、受信した動画を再生する制御を行う部分である。契約情報が、定額制動画配信契約、都度課金型動画配信契約、または契約なし(会員登録のみ)のいずれかであって、再生しようとする動画の種別に応じて、再生制御部203は、動画の再生の要否を判断する。また、チャプタが付いている動画については、そのチャプタから動画再生を行うよう制御してもよいし、ユーザ操作(または設定)に従って、冒頭から動画再生してもよい。。
【0025】
表示部204は、受信した動画を再生して表示する部分である。
【0026】
操作部205は、表示部204において表示されている動画の再生操作および感情スタンプの登録操作、そのほか登録コメントの登録操作などを行う部分である。
【0027】
登録部206は、操作部205において操作された内容に従った情報をコンテンツ配信サーバ100に登録する部分である。本開示においては、登録部206は、ユーザの操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ100に、選択した動画(または視聴している動画)のチャプタおよび感情スタンプを登録する。
【0028】
つぎに、本開示の携帯端末200の動作について説明する。図5は、本開示の携帯端末200の動作を示すフローチャートである。携帯端末200はコンテンツ配信サービスのホーム画面(選択画面を含む)を受信し、ユーザは、視聴したい動画の選択画面から任意の動画を選択する。そして、コンテンツ受信部201は、コンテンツ配信サーバ100から動画を受信して、表示部204は、再生する(S101)。ユーザは、再生されている動画を見ながら、任意のタイミングでチャプタボタンをタップし(または動画画面の長押し)、操作部205は、それを受け付ける(S102)。
【0029】
表示部204は、動画画面が長押しされると、チャプタ登録画面を表示する(S103)。このチャプタ登録画面は、予め定められた10個の感情スタンプを選択可能に構成されている。そして、ユーザは、チャプタ登録画面から、任意の1または複数の感情スタンプを選択し、操作部205はそれを受け付ける(S104)。
【0030】
登録部206は、その動画のチャプタ(再生位置)、および感情スタンプをユーザIDとともに、コンテンツ配信サーバ100に送信する(S105)。
【0031】
また、処理S102において、チャプタボタンが選択されると、表示部204は、チャプタ登録・感想文入力画面を表示する(S106)。このチャプタ登録画面は、予め定められた10個の感情スタンプを選択可能に構成され、また感想文入力画面は、感想文をテキストで入力可能に構成されている。さらに感想文入力画面は、コンテンツ配信サービス、そのほかSNSにおける公開の要否を選択可能に構成されている。そして、ユーザは、チャプタ登録画面から、任意の1または複数の感情スタンプ、感想文、およびそのほか公開の要否を選択し、操作部205はそれら情報を受け付ける(S107)。
【0032】
登録部206は、その動画の再生位置、感情スタンプ、感想文、公開の要否情報をユーザIDとともに、コンテンツ配信サーバ100に送信する(S108)。
【0033】
そして、コンテンツ配信サーバ100は、携帯端末200から送信された、ユーザID、動画の再生位置であるチャプタ、感情スタンプ、感想文、および要否情報等を、コンテンツ記憶部104に記憶する。
【0034】
これにより、ユーザは、動画ごとに、チャプタおよびそのときの感情スタンプをコンテンツ配信サーバ100に記憶することができる。この記憶したチャプタおよび感情スタンプは、他のユーザに閲覧可能であり、他のユーザにその動画の視聴の動機付けとなり得る。
【0035】
チャプタの登録数は、一動画あたり上限が決められている。また、一ユーザが登録できる上限も決めっている。コンテンツ配信サーバ100において、ユーザごとのチャプタ登録数と、動画ごとのチャプタ登録数とを図示しない記憶部が記憶することで、上記上限を管理している。
【0036】
図6は、上記処理S101におけるコンテンツ再生画面を示す図である。図に示されるとおり、このコンテンツ再生画面においては、動画再生画面DにチャプタボタンBが構成されており、ユーザは、このチャプタボタンBをタップすることで、その再生している時点でチャプタを作成することができる。
【0037】
このコンテンツ再生画面は、他のユーザにより登録された感情スタンプMおよびその感情スタンプの割合を示す情報を含んでいる。「割合」とは、ある動画に登録された感情スタンプの全数に対する、それぞれの感情スタンプの割合を示す。ユーザは、この感情スタンプをみることで、他のユーザがどのような感情スタンプを登録したかを知ることができる。図6においては、胸キュンスタンプが50%、その他の感情スタンプが30%、20%と示されている。ここでは、その動画に登録された感情スタンプのうち、その割合が上位3件までの感情スタンプを表示しているが、登録されている感情スタンプは当然に4件以上、登録されている場合がある。
【0038】
そのほか、このコンテンツ再生画面は、再生している動画のタイトルT(動画の補足情報を含む)、再生している動画に対するお気に入り登録、評価等の操作ボタンB2、再生している動画の概要G、そのほか、他の動画の紹介情報Hを含む。
【0039】
図7は、チャプタボタンBをタップしたときに使用されるチャプタ登録画面を示す図である。このチャプタ登録画面は、チャプタに対して感情スタンプを紐付けるための操作画面である。このチャプタ登録画面は、動画のタイトルT、動画のチャプタ画面(静止画)CG、感情スタンプの選択候補KS、コメント(感想文)入力画面C、公開の要否情報の選択ボタンK、およびチャプタを追加(決定)するための指示ボタンB3を含む。
【0040】
ユーザは、チャプタ登録画面に表示されている予め定められた10個の感情スタンプの選択候補KSから3つまでの感情スタンプを選択する。なお、3つに限らずそれ以下、またはそれ以上であってもよい。ここで選択された感情スタンプ、その動画のチャプタ(再生位置)はコンテンツ配信サーバ100に送信され、記憶される。
【0041】
そのほか、ユーザは、コメント入力画面Cに、ユーザの感想文をテキストで入力してもよい。また、公開の要否を選択することができる。ユーザは、これらを入力して、「チャプタを追加」をタップすることで、携帯端末200はこれら情報をコンテンツ配信サーバ100に送信することができる。
【0042】
なお、図7のチャプタ登録画面は、チャプタボタンBがタップされたときに表示される画面である。動画再生画面Dを長押しした場合は、その操作性を考慮して、感情スタンプの選択候補KSの一覧は、その動画再生画面に重畳して表示され、選択可能に構成される。
【0043】
図8および図9は、チャプタ登録画面の他の例を示す図である。図に示されるとおり、再生画面を長押し(ロングタップ)することにより、感情スタンプのその再生画面の下部に一列で表示される。そして、ユーザは、それら感情スタンプを選択することができる。図8(a)は、再生画面であり、ユーザの指Yが再生画面を長押しする様子を示す。図8(b)は、その後に表示される感情スタンプKSの選択画面である。図では、右側の感情スタンプが切れているが、ユーザ操作により左右にスクロール可能である。なお、再生画面を横に向けた場合、全部の感情スタンプ(例えば10種類の感情スタンプ)を表示することもでき、その場合、スクロール操作は不要となる。
【0044】
本開示においては、長押しによる感情スタンプKSの選択処理においては、動画の再生を停止させない様に構成されており、再生は継続され、感情スタンプが選択可能に表示される(図8(b))。また、すでに動画が一時停止されているときに、長押しによる感情スタンプKSの登録をしようとするときには、再生は始まらないように構成されて、感情スタンプが選択可能に表示される。これら処理は、長押しによる感情スタンプの登録を容易にする。例えば、長押ししても、動画再生が継続することで、視聴しながら感情スタンプを登録することができる。
【0045】
また、図9(a)に示されるように、ユーザが任意の感情スタンプKSを選択すると、図9(b)に示されるように、選択したことがユーザに分かるよう、UI処理により知らしめるようにしている。例えば、選択された感情スタンプKSが、点滅する、枠で囲まれるなどである。この場合、他の感情スタンプKSは、グレーアウトして選択されていないことが示される。 図10は、コンテンツ配信サーバ100におけるチャプタ登録受け付け処理を示すフローチャートである。コンテンツ配信部102は、携帯端末200からの要求に応じて動画を配信する(S201)。その後、受信部101は、携帯端末200から、その配信している動画のチャプタ(再生位置)、および感情スタンプを受信する(S202)。登録部103は、チャプタおよび感情スタンプ等(感想文等を含む場合あり)をコンテンツ記憶部104に、配信している動画およびその配信先のユーザIDと紐付けて記憶する(S203)。
【0046】
このようにして、コンテンツ配信サーバ100において、各ユーザの操作によって、動画ごとにチャプタおよび感情スタンプが記憶されている。
【0047】
つぎに、他のユーザが紹介しようとしている動画のチャプタに基づいた再生処理について説明する。図11は、携帯端末200のホーム画面における他のユーザのお薦め画面(紹介画面)における自動再生処理を示すフローチャートである。
【0048】
一のユーザの携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100にアクセスして、コンテンツ配信サービスの他ユーザのお薦め画面を受信して表示する(S301)。このお薦め画面は、他のユーザにより登録された動画のチャプタおよび感情スタンプを含む。
【0049】
再生制御部203は、自動再生設定のオンオフを判断する(S301a)。自動再生設定とは、自動的に動画の再生を行うか否かを示す設定であり、ユーザにより携帯端末200に予め設定されている情報である。
【0050】
再生制御部203は、自動再生設定がオフである場合には(S301a:オフ)、再生を行わないか、またはユーザの操作によって再生処理を行い、以降における処理S302からS304と同じとなる。
【0051】
再生制御部203は、自動再生設定がオンである場合には(S301a:オン)、お薦め画面に含まれている他のユーザにより登録された動画のチャプタにしたがって、再生箇所を特定する(S302)。そして、再生制御部203は、契約情報取得部202が取得したユーザの契約情報に基づいて、上記動画のチャプタに基づいた再生を行うか否かを判断する(S303)。そして、その判断に従って、再生制御部203は、ホーム画面に含まれている動画の自動再生制御を行う(S304)。
【0052】
例えば、再生制御部203は、契約情報が、定額制動画配信契約を示し、再生しようとする動画が、その定額制動画配信契約に対応したコンテンツである場合には、その動画の再生を自動的に行うよう制御する。また逆に、再生制御部203は、契約情報が、都度課金型動画配信契約を示し、再生しようとする動画が、そのユーザに購入されていないコンテンツである場合には、その動画の再生を行わない。
【0053】
携帯端末200においては、契約情報に応じた再生制御を行うために、動画ごとに、定額制動画配信契約に対応などの契約情報と紐付けて記憶しておくか、コンテンツ配信サーバ100において、携帯端末200の契約情報に応じて動画を再生不可または再生可能に構成したホーム画面を提供する。
【0054】
このようにして、携帯端末200は、動画とユーザの契約情報とに基づいて、ホーム画面の紹介画面における動画の自動再生の可否を決定することができる。その際、動画にチャプタが登録されいる場合には、そのチャプタからの再生を自動的に行うとともに、感情スタンプをあわせて表示する。チャプタが登録されていない場合には、予め定められている位置から動画は再生される。
【0055】
なお、再生制御部203は、その動画の登録されたチャプタ(再生位置)から再生してもよいが、そのチャプタから数秒前(例えば5秒前)から再生を開始し、その十数秒後(たとえば15秒後)まで再生してもよい。これにより、他のユーザが登録した感情スタンプとともに登録したチャプタをもれなく視聴することができる。また、少し前から再生することで、他のユーザが登録した感情スタンプを理解しやすくなる。
【0056】
図12は、再生処理について概要を示す図である。図12(a)は、チャプタおよび感情スタンプの登録位置を示す。図12(b)は、その位置から所定時間(例えば、5秒)戻り、その位置を再生開始位置とする。再生終了位置は、コンテンツの終了時点またはユーザが終了とする動作をした時点としてもよいし、再生終了位置を定めなくてもよい。なお、チャプタから所定時間(第1の所定時間)遡った時間(再生開始位置)から、例えば、所定時間(第2の所定時間)経過した時点としてもよい。なお、再生終了位置は、チャプタを基準として所定時間後の時間としてもよい。このようにチャプタ登録した位置を挟むように再生開始位置から所定時間再生できるようにしたことことにより、他のユーザが登録した感情スタンプの意図を把握することができる。なお、チャプタの自動再生と、ユーザ操作によるチャプタの再生処理とにおいて、それぞれ再生終了位置を決めてもよいし、決めなくてもよい。例えば、所定のホーム画面においては、チャプタを自動再生してもよく、その場合は再生終了位置を決めておく。一方で、別の画面においてユーザ操作によりチャプタを再生してもよく、その場合は、再生開始位置のみ決めておき、再生終了位置は決めなくてもよい。
【0057】
上記では、再生開始位置および再生終了位置を定めたが、再生終了位置は必須ではない。また、再生制御部203は、再生開始位置と再生終了位置との間を繰り返し再生してもよい。再生終了位置は、ユーザにより設定可能にしてもよいし、固定値としてもよい。また、ユーザが再生を終了するような操作をしたとき、動画を最後まで視聴したとき(動画の終了位置)を再生終了位置としてもよい。
【0058】
図13は、ホーム画面(紹介画面)の一例を示す図である。図に示されるように、ここでは、携帯端末200は、他のユーザUが紹介しようとする動画を再生している。図に示されるとおり、動画再生画面Dとともに、感情スタンプSおよび再生位置Pを示している。この感情スタンプSは、ユーザUにより登録された感情スタンプである。再生位置Pは、ゲージにより、全体に対する現在の再生位置を示す。そのほか、このホーム画面は、動画のタイトルTを含む。
【0059】
本開示では、ホーム画面(紹介画面)は、他のユーザによるお薦め動画を示してるが、その他の動画として他のユーザによるマイベストとして登録した動画を含めてもよい。
【0060】
つぎに、本開示の動画再生装置の作用効果について説明する。本開示の携帯端末200は、コンテンツ配信サーバ100から動画を含むお薦め画面(紹介画面)を受信するコンテンツ受信部201と、紹介画面の動画に対応付けられているチャプタにおける感情スタンプ(感情情報)を、動画の再生画面に表示する表示部204と、を備える。
【0061】
この構成により、ユーザに対して、他のユーザが選択した新たな動画を効果的に紹介することができる。すなわち、他のユーザの好きなどの感情を通じた動画を、そのユーザに紹介することができる。換言すると、ユーザは、他のユーザのそのときの感情を通じた動画に出会うことができる。
【0062】
例えば、表示部204が紹介画面を表示すると、再生制御部203は、動画を、チャプタに基づいた位置から再生して、表示部204に表示させる。
【0063】
この構成によれば、チャプタに基づいた位置から再生することで、ユーザにチャプタにおける動画を紹介することができる。本開示においては、動画を自動的に再生しているが、ユーザの操作によって再生してもよいし、静止画面としてもよい。その場合、再生制御部は不要となる。
【0064】
また、再生制御部203は、チャプタに基づいて第1の所定時間(例えば、5秒)遡った再生開始位置から、再生する。また、その第1の所定時間から第2の所定時間(例えば15秒)だけ、再生してもよい。なお、再生時間(第2の所定時間の終了位置)は、第1の所定時間を基準にすることに限らず、チャプタを基準にして定めてもよい。
【0065】
この構成によれば、チャプタに基づいて少し前の時間から再生を開始することで、他のユーザが付けた感情スタンプの意図を理解しやすくなる。
【0066】
本開示において、紹介画面の動画は、感情スタンプを登録したユーザ(他のユーザ)を示す情報を含む。これにより、ユーザは、当該他のユーザを知ることができる。
【0067】
また、再生制御部203は、携帯端末200(ユーザ)が所定の状態情報(例えば、コンテンツ配信サービスとの間で所定の契約を結んでいる状態、SVODの契約等)を有している場合には、紹介画面に含まれる動画を自動的に再生する。
【0068】
例えば、本開示において、契約情報取得部202は、動画の配信を受ける際において、コンテンツ配信サーバ100から状態情報として、動画の再生の制限を示す契約情報を取得する。そして、再生制御部203は、契約情報に基づいて、紹介画面に含まれている動画の再生の可否を制御する。
【0069】
これにより、携帯端末の状態情報に従って動画の再生を行うことができる。状態情報が契約であった場合には、その契約によっては、動画を再生することが不適切な場合がある。そのため、契約内容と、動画との関係に基づいて、再生することがよい。
【0070】
本開示においては、動画に対して登録される感情スタンプは、予め定められた複数種類の感情スタンプから一またはいくつかの種類の感情スタンプが、他のユーザにより選択されて登録される。そして、表示部204は、紹介画面を表示時におけるその動画に対して登録された複数の感情スタンプを表示する。
【0071】
本開示における携帯端末200である動画再生装置は以下の構成を有する。
【0072】
[1]
コンテンツ配信サーバから、動画を含む紹介画面を受信する受信部と、
前記紹介画面の前記動画に対応付けられている再生位置における他のユーザにより登録された感情情報を、前記動画の再生画面に表示する表示部と、
を備える、動画再生装置。
【0073】
[2]
前記表示部が前記紹介画面を表示すると、前記動画を、前記再生位置に基づいた位置から再生して、前記表示部に表示させる再生制御部をさらに備える、
[1]に記載の動画再生装置。
【0074】
[3]
前記再生制御部は、
前記再生位置に基づいて第1の所定時間遡った時間から、再生する、
[2]に記載の動画再生装置。
【0075】
[4]
前記再生制御部は、
前記再生位置または前記第1の所定時間に基づいて定められた再生終了位置まで再生する、
[3]に記載の動画再生装置。
【0076】
[5]
前記再生制御部は、
前記動画再生装置が所定の状態情報を有している場合には、前記紹介画面に含まれる動画を自動的に再生する、
[2]から[4]のいずれか一に記載の動画再生装置。
【0077】
[6]
動画の配信を受ける際において、記動画配信サーバから状態情報として、動画の再生の制限を示す契約情報を取得する取得部をさらに備え、
前記再生制御部は、前記契約情報に基づいて、前記紹介画面に含まれている動画の再生の可否を制御する、
[5]5に記載の動画再生装置。
【0078】
[7]
前記紹介画面の動画は、感情情報を登録したユーザを示す情報を含む、
[1]から[6]のいずれか一に記載の動画再生装置。
【0079】
[8]
前記感情情報は、前記他のユーザにより、予め定められた複数種類の感情情報から一またはいくつかの種類の感情情報が選択されて登録される、
[1]から[7]のいずれか一に記載の動画再生装置。
【0080】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェアおよびソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0081】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0082】
例えば、本開示の一実施の形態におけるコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、本開示のコンテンツ配信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図14は、本開示の一実施の形態に係るコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のコンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0083】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0084】
コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002およびストレージ1003におけるデータの読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0085】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の再生制御部203などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0086】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003および通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、再生制御部203は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0087】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係るコンテンツ配信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0088】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002およびストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0089】
通信装置1004は、有線ネットワークおよび無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)および時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述のコンテンツ受信部201、契約情報取得部202、登録部206などは、通信装置1004によって実現されてもよい。コンテンツ受信部201、契約情報取得部202、登録部206は、送信部分と受信部分とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよいし、一体で構成されてもよい。
【0090】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005および出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0091】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0092】
また、コンテンツ配信サーバ100および携帯端末200は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0093】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0094】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0095】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0096】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0097】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0098】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく修正および変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0099】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0100】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)および無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術および無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0101】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0102】
なお、本開示において説明した用語および本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネルおよびシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0103】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0104】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)および情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネルおよび情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0105】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0106】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0107】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0108】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブルおよびプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域および光(可視および不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0109】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0110】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0111】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」およびそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0112】
本開示において、例えば、英語でのa, anおよびtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0113】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0114】
100…コンテンツ配信サーバ、200…携帯端末、200a…携帯端末、200b…携帯端末、101…受信部、102…コンテンツ配信部、103…登録部、104…コンテンツ記憶部、105…ユーザ管理情報記憶部、201…コンテンツ受信部、202…契約情報取得部、203…再生制御部、204…表示部、205…操作部、206…登録部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14