(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-28
(45)【発行日】2025-04-07
(54)【発明の名称】ライザーアンカーおよび設備
(51)【国際特許分類】
F16L 5/00 20060101AFI20250331BHJP
E04B 1/94 20060101ALI20250331BHJP
E04B 5/48 20060101ALI20250331BHJP
F16L 1/00 20060101ALI20250331BHJP
F16L 3/00 20060101ALI20250331BHJP
【FI】
F16L5/00 N
E04B1/94 F
E04B5/48 Z
F16L1/00 C
F16L3/00 H
F16L5/00 Q
(21)【出願番号】P 2023526019
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 US2021058084
(87)【国際公開番号】W WO2022098889
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-06-01
(32)【優先日】2020-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510218928
【氏名又は名称】ビクターリック カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】サン, コン
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0226649(US,A1)
【文献】米国特許第06305133(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 5/00
E04B 1/94
E04B 5/48
F16L 1/00
F16L 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライザーパイプを床構造物内に係留するためのアンカーアセンブリであって、前記アンカーアセンブリは、
相互と反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有する、複数のカラーと
、
前記プレートの前記下面から延在する複数のスタッドと
を備える、アンカーアセンブリ。
【請求項2】
前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、請求項1に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項3】
前記複数のスタッドの各々は、拡大ヘッドを含む、請求項
1に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項4】
前記下側スリーブ部分に取り付けられる、前記ボアから離れるように外方向に突出している複数のせん断キーをさらに備える、請求項1に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項5】
前記ボアを通して延在するスタブパイプと、
前記スタブパイプに取り付けられるブラケットであって、前記ブラケットは、前記プレートの前記上面に重なる、ブラケットと、
前記ブラケットを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記
複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、請求項1に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項6】
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、請求項
5に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項7】
前記上側スリーブ部分は、前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチを備え、
前記複数のカラーは、前記複数のノッチと整合して前記プレート上に位置付けられる、
請求項
5に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項8】
前記ブラケットは、前記スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備え、前記複数のアームの各々は、前記ノッチのそれぞれ内に受け取られる、請求項
7に記載のアンカーアセンブリ。
【請求項9】
ライザーパイプのための設備であって、前記設備は、
反対側に配置されている上側床表面および下側床表面を有する現場打設床と、
前記床内に埋設されるアンカーアセンブリと
を備え、前記アンカーアセンブリは、
反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有する、複数のカラーと
、
前記プレートの前記下面から延在する複数のスタッドと
を備える、設備。
【請求項10】
前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、請求項
9に記載の設備。
【請求項11】
前記複数のスタッドは、前記床内に埋設され、前記複数のスタッドの各々は、拡大ヘッドを含む、請求項
9に記載の設備。
【請求項12】
前記下側スリーブ部分に取り付けられる、前記ボアから離れるように外方向に突出している複数のせん断キーをさらに備え、前記せん断キーは、前記床内に埋設される、請求項
9に記載の設備。
【請求項13】
前記プレートの前記上面は、前記上側床表面と同一平面上にある、請求項
9に記載の設備。
【請求項14】
前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチをさらに備える、請求項
9に記載の設備。
【請求項15】
前記ボアを通して延在するスタブパイプと、
前記スタブパイプに取り付けられるブラケットであって、前記ブラケットは、前記プレートの前記上面に重なり、前記ブラケットは、前記スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備える、ブラケットと、
前記複数のアームを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記
複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのうちの1つのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、請求項
14に記載の設備。
【請求項16】
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、請求項
15に記載の設備。
【請求項17】
前記設備は、複数の現場打設遮断要素をさらに備え、前記複数の現場打設遮断要素の各々は、前記複数のカラーのうちの1つの前記下側カラー表面に取り付けられる、請求項10に記載の設備。
【請求項18】
前記複数の現場打設遮断要素は、複数のシリコンカバーを備える、請求項
17に記載の設備。
【請求項19】
前記複数の現場打設遮断要素は、複数の一時的なプラスチック締結具を備える、請求項
17に記載の設備。
【請求項20】
前記複数の現場打設遮断要素は、複数のプラスチックキャップを備える、請求項
17に記載の設備。
【請求項21】
ライザーパイプのための設備であって、前記設備は、
反対側に配置されている上側床表面および下側床表面を有する現場打設床と、
前記ライザーパイプを前記床に係留するために前記床内に埋設されるアンカーアセンブリと
を備え、前記アンカーアセンブリは、
反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有し、前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、複数のカラーと
、
前記プレートの前記下面から延在する複数のスタッドと
を備える、設備。
【請求項22】
前記上面は、前記上側床表面と同一平面上にあり、前記スリーブ底部は、前記下側床表面と同一平面上にある、請求項
20に記載の設備。
【請求項23】
前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチと、
前記プレートの前記上面に重なるブラケットであって、前記ブラケットは、前記ライザーパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備える、ブラケットと、
前記複数のアームを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのうちの1つのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、請求項
20に記載の設備。
【請求項24】
前記ブラケットは、前記ライザーパイプに取り付けられる、請求項
23に記載の設備。
【請求項25】
前記ライザーパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、請求項
24に記載の設備。
【請求項26】
前記設備は、前記ボアを通して延在するスタブパイプをさらに備え、前記ブラケットは、前記スタブパイプに取り付けられる、請求項
23に記載の設備。
【請求項27】
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、請求項
26に記載の設備。
【請求項28】
前記
現場打設床は、コンクリート床を備える、請求項
23に記載の設備。
【請求項29】
前記現場打設床は、金属デッキ上に現場打設されたコンクリート床を備える、請求項
23に記載の設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年11月5日に出願された米国仮出願第US63/110,082号に基づいており、その優先権を主張し、米国仮出願第US63/110,082号は、参照によって本明細書に援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、パイプ要素を支持するための構造的構成要素に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に「ライザー」と称される垂直配管設備は、建物および他の構造物全体を通した水および他の流体の流通にとって不可欠である。ライザー支持構造物は、多くの設計要件を満たさなければならず、特に、熱負荷および熱膨張、スラスト荷重、予測される領域的地震荷重、ならびに、ライザー自体の自重によって課される多くの場合に非常に大きい静的荷重等の構造的需要を満たさなければならない。さらに、ライザー支持構造物は、ライザーが配設される建物の局所的な構造的完全性を損なうことなく、これらの設計要件を満たさなければならない。従来的なライザー設計は、ライザーパイプを床レベルに固着するためにクランプを使用し、隣接するせん断壁にそれを固着するためにブラケットを使用する。しかしながら、これらの設計は、ライザーの繰り返される熱膨張サイクルに伴って、摩擦に依存するライザーのクランプがあまり有効ではないものとなり、ライザーの場所に対して支持せん断壁が常時好都合に位置するとは限らないため、種々の不利点を被る。ライザー支持設備の設計を改良する契機が、明確に存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ライザーパイプを床構造物内に係留するためのアンカーアセンブリに関する。一例示的実施形態では、アンカーアセンブリは、相互と反対側に配置されている上面および下面を有するプレートを備える。プレートは、それを通した開口を画定する。スリーブが、プレートに取り付けられる。スリーブは、開口を通して延在し、プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定する。スリーブは、プレートの上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、プレートの下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを有する。複数のカラーが、プレートを通して通過する。各カラーは、内部ねじ山を有する。複数のカラーの各々は、プレートの上面と同一平面上にある上側カラー表面と、プレートの下面から突出している下側カラー表面とを有する。
【0005】
例示的実施形態は、プレートの下面から延在する複数のスタッドをさらに備え得る。複数のせん断キーも、スリーブに取り付けられ得、ボアから離れるように外方向に突出し得る。せん断キーは、スリーブの下側スリーブ部分に取り付けられる。例示的実施形態では、スタブパイプが、ボアを通して延在する。ブラケットが、スタブパイプに取り付けられる。ブラケットは、プレートの上面に重なっている。複数のねじ山付き締結具が、ブラケットをプレートに取り付ける。各締結具は、複数のカラーのそれぞれのカラーに係合する。別の実施例では、ブラケットは、スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備える。スリーブの上側スリーブ部分は、例示的実施形態では、プレートの上面から突出している。上側スリーブ部分は、その中に複数のノッチを画定する。各アームは、ノッチのそれぞれ内に受け取られる。例示的実施形態は、スタブパイプとスリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備え得る。
【0006】
本発明は、ライザーパイプのための設備も含む。例示的実施形態では、設備は、反対側に配置されている上面および下面を有する現場打設床を備える。アンカーアセンブリが、現場打設床内に埋設される。例示的実施形態では、アンカーアセンブリは、反対側に配置されている上面および下面を有するプレートを備える。プレートは、それを通して、開口部と整合される、開口を画定する。スリーブが、プレートに取り付けられる。スリーブは、開口および開口部を通して延在し、プレートおよび床に対して横断方向に向けられているボアを画定する。スリーブは、プレートの上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側部分を含む。スリーブは、プレートの底面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側部分をさらに有する。複数のカラーが、取り付けられ、プレートを通して通過する。各カラーは、内部ねじ山を有する。さらに、実施例として、複数のスタッドが、プレートの下面から延在する。スタッドは、床内に埋設される。また、実施例として、複数のせん断キーが、下側スリーブ部分に取り付けられ、ボアから離れるように外方向に突出している。せん断キーは、プレートの下面に内在し、床内に埋設される。さらに、実施例として、複数のカラーの各々は、プレートの上面と同一平面上にある上側カラー表面と、プレートの下面から突出している下側カラー表面とを有し得る。
【0007】
本発明による例示的設備は、ボアを通して延在するスタブパイプをさらに備え得る。ブラケットが、スタブパイプに取り付けられる。ブラケットは、プレートの上面に重なっている。複数のねじ山付き締結具が、ブラケットをプレートに取り付ける。各締結具は、複数のカラーのそれぞれのカラーに係合する。ある実施例では、ブラケットは、スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備え得る。上側スリーブ部分は、その中に複数のノッチを画定する。各アームは、ノッチのそれぞれ内に受け取られる。さらに、実施例として、防火材層が、スタブパイプとスリーブとの間に位置付けられ得る。例示的実施形態では、プレートの上面は、床の上面と同一平面上にある。特定の実施形態では、スリーブ底部は、床の下面と同一平面上にある。床は、例示的実施形態では、コンクリートスラブ、またはコンクリートスラブの真下に配列された金属デッキを備え得る。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
ライザーパイプを床構造物内に係留するためのアンカーアセンブリであって、前記アンカーアセンブリは、
相互と反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有する、複数のカラーと
を備える、アンカーアセンブリ。
(項目2)
前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、項目1に記載のアンカーアセンブリ。
(項目3)
前記プレートの前記下面から延在する複数のスタッドをさらに備える、項目1に記載のアンカーアセンブリ。
(項目4)
前記複数のスタッドの各々は、拡大ヘッドを含む、項目3に記載のアンカーアセンブリ。
(項目5)
前記下側スリーブ部分に取り付けられる、前記ボアから離れるように外方向に突出している複数のせん断キーをさらに備える、項目1に記載のアンカーアセンブリ。
(項目6)
前記ボアを通して延在するスタブパイプと、
前記スタブパイプに取り付けられるブラケットであって、前記ブラケットは、前記プレートの前記上面に重なる、ブラケットと、
前記ブラケットを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、項目1に記載のアンカーアセンブリ。
(項目7)
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、項目6に記載のアンカーアセンブリ。
(項目8)
前記上側スリーブ部分は、前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチを備え、
前記複数のカラーは、前記複数のノッチと整合して前記プレート上に位置付けられる、
項目6に記載のアンカーアセンブリ。
(項目9)
前記ブラケットは、前記スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備え、前記複数のアームの各々は、前記ノッチのそれぞれ内に受け取られる、項目8に記載のアンカーアセンブリ。
(項目10)
ライザーパイプのための設備であって、前記設備は、
反対側に配置されている上側床表面および下側床表面を有する現場打設床と、
前記床内に埋設されるアンカーアセンブリと
を備え、前記アンカーアセンブリは、
反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有する、複数のカラーと
を備える、設備。
(項目11)
前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、項目10に記載の設備。
(項目12)
前記設備は、前記プレートの前記下面から延在する複数のスタッドをさらに備え、前記スタッドは、前記床内に埋設され、前記複数のスタッドの各々は、拡大ヘッドを含む、項目10に記載の設備。
(項目13)
前記下側スリーブ部分に取り付けられる、前記ボアから離れるように外方向に突出している複数のせん断キーをさらに備え、前記せん断キーは、前記床内に埋設される、項目10に記載の設備。
(項目14)
前記プレートの前記上面は、前記上側床表面と同一平面上にある、項目10に記載の設備。
(項目15)
前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチをさらに備える、項目10に記載の設備。
(項目16)
前記ボアを通して延在するスタブパイプと、
前記スタブパイプに取り付けられるブラケットであって、前記ブラケットは、前記プレートの前記上面に重なり、前記ブラケットは、前記スタブパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備える、ブラケットと、
前記複数のアームを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのうちの1つのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、項目15に記載の設備。
(項目17)
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、項目16に記載の設備。
(項目18)
前記設備は、複数の現場打設遮断要素をさらに備え、前記複数の現場打設遮断要素の各々は、前記複数のカラーのうちの1つの前記下側カラー表面に取り付けられる、項目10に記載の設備。
(項目19)
前記複数の現場打設遮断要素は、複数のシリコンカバーを備える、項目18に記載の設備。
(項目20)
前記複数の現場打設遮断要素は、複数の一時的なプラスチック締結具を備える、項目18に記載の設備。
(項目21)
前記複数の現場打設遮断要素は、複数のプラスチックキャップを備える、項目18に記載の設備。
(項目22)
ライザーパイプのための設備であって、前記設備は、
反対側に配置されている上側床表面および下側床表面を有する現場打設床と、
前記ライザーパイプを前記床に係留するために前記床内に埋設されるアンカーアセンブリと
を備え、前記アンカーアセンブリは、
反対側に配置されている上面および下面を有するプレートであって、前記プレートは、前記プレートを通した開口を画定する、プレートと、
前記プレートに取り付けられるスリーブであって、前記スリーブは、前記開口を通して延在し、前記プレートに対して横断方向に向けられているボアを画定し、前記スリーブは、前記上面から外方向に突出しているスリーブ上部を有する上側スリーブ部分と、前記下面から外方向に突出しているスリーブ底部を有する下側スリーブ部分とを含む、スリーブと、
前記プレートを通して延在する複数のカラーであって、前記カラーの各々は、内部ねじ山を有し、前記複数のカラーの各々は、前記上面と同一平面上にある上側カラー表面と、前記下面から突出している下側カラー表面とを有する、複数のカラーと
を備える、設備。
(項目23)
前記上面は、前記上側床表面と同一平面上にあり、前記スリーブ底部は、前記下側床表面と同一平面上にある、項目21に記載の設備。
(項目24)
前記上側スリーブ部分内に形成された複数のノッチと、
前記プレートの前記上面に重なるブラケットであって、前記ブラケットは、前記ライザーパイプに対して横断方向に突出している複数のアームを備える、ブラケットと、
前記複数のアームを前記プレートに取り付ける複数のねじ山付き締結具であって、前記複数のねじ山付き締結具の各々は、前記複数のカラーのうちの1つのそれぞれのカラーに係合する、複数のねじ山付き締結具と
をさらに備える、項目21に記載の設備。
(項目25)
前記ブラケットは、前記ライザーパイプに取り付けられる、項目24に記載の設備。
(項目26)
前記ライザーパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、項目25に記載の設備。
(項目27)
前記設備は、前記ボアを通して延在するスタブパイプをさらに備え、前記ブラケットは、前記スタブパイプに取り付けられる、項目24に記載の設備。
(項目28)
前記スタブパイプと前記スリーブとの間に位置付けられている防火材層をさらに備える、項目27に記載の設備。
(項目29)
前記現場打設床は、コンクリート床を備える、項目24に記載の設備。
(項目30)
前記現場打設床は、金属デッキ上に現場打設されたコンクリート床を備える、項目24に記載の設備。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示による例示的アンカーアセンブリの平面図である。
【0009】
【
図2】
図2は、
図1に示されているアンカーアセンブリの立面図である。
【0010】
【
図3】
図3は、
図1に示されているアンカーアセンブリの立面図であり、図は、
図2に示されている図に対して45度回転させられている。
【0011】
【
図4】
図4は、本発明による付加的な構成要素を図示している、
図1に示されている例示的アンカーアセンブリの詳細図である。
【0012】
【
図5】
図5は、本発明による付加的な構成要素を図示している、
図1に示されている例示的アンカーアセンブリの代替詳細図である。
【0013】
【
図6】
図6は、本発明による付加的な構成要素を図示している、
図1に示されている例示的アンカーアセンブリの代替詳細図である。
【0014】
【
図7】
図7は、本発明による付加的な構成要素を図示している、
図1に示されている例示的アンカーアセンブリの平面図である。
【0015】
【
図8】
図8は、
図4に示されているアンカーアセンブリの立面図である。
【0016】
【
図9】
図9は、
図4に示されているアンカーアセンブリの立面図であり、図は、
図5に示されている図に対して45度回転させられている。
【0017】
【
図10】
図10は、本開示による一例示的設備の縦方向断面図である。
【0018】
【
図11】
図11は、本開示による別の例示的設備の縦方向断面図である。
【0019】
【
図12】
図12は、本開示による別の例示的設備の縦方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(詳細な説明)
図1~3は、ライザーパイプ(
図10~12を参照)を床構造物(
図10~12を参照)内に係留するための例示的アンカーアセンブリ10を示している。本実施例では、アンカーアセンブリ10は、相互と反対側に配置されている上面14および下面16を有するプレート12を備え、プレート12は、それを通して延在する開口18を画定する。スリーブ20が、プレート12に取り付けられている。スリーブは、開口18を通して延在し、プレート12に対して横断方向に向けられているボア22を画定する。スリーブ20は、プレート12の上面14から外方向に突出しているスリーブ上部26を有する上側スリーブ部分24を含む。スリーブ20は、プレート12の下面16から外方向に突出しているスリーブ底部30を有する下側スリーブ部分28をさらに含む。水ダムとして作用し、アセンブリ10が配設されるときの床間の浸水を防止するようにスリーブ20の上側スリーブ部分24がプレート12の上面14から突出していると、有利である。
【0021】
アンカーアセンブリ10は、プレート12の下面16から延在する複数のスタッド32をさらに備え得る。一実施例では、スタッド32は、プレート12に溶接されており、拡大ヘッド34を有する。アセンブリ10がコンクリート等の現場打設床内に配設されるとき、スタッド32は、床とともに複合構造物を形成し、固定性を提供し、コンクリートの現場打設および後続の硬化中、アセンブリの向きおよび場所を維持する。また、スタッド32は、押抜せん断破壊およびスラブ破砕破壊に対して、コンクリート床を局所的に強化する。スタッド32は、アンカーアセンブリ10と床との間のエリア係合を増加させ(
図10~12を参照)、これは、アセンブリおよび床が耐え得る荷重を増加させる。
【0022】
再び
図1~3を参照すると、複数のカラー36が、プレート12に取り付けられ、プレート12を通して延在している。各カラー36は、下記に説明されるように、プレート12への取付点を確立し、ねじ山付き締結具を受け取るための内部ねじ山38を有する。複数のカラー36の各々は、上側カラー表面40および下側カラー表面42を有する。複数のカラー36がプレート12に搭載されるとき、上側カラー表面40は、プレート12の上面14に対して同一平面上にあるように搭載され、それによって、建設中および建設後の損傷を防止し得る。一実施例では、複数のカラー36が、プレート12に搭載され、下側カラー表面42は、下面16から外方向に突出している。下面16上に位置付けられているとき、カラー36は、それらがコンクリートで詰まることを防止するために、および、締結具64を受け取れる状態にあるように、コンクリート現場打設中に保護され得る。一実施例は、(コンクリート等の)現場打設床の侵入がカラー36を詰まらせることを防止するために複数の現場打設遮断要素44を利用する。
図4は、シリコンカバー46を備える現場打設遮断要素44の一実施例を図示している。
図5は、現場打設遮断要素44が、現場打設床が凝固すると除去され得る一時的なプラスチック締結具48を備える別の実施例を図示している。
図6は、現場打設遮断要素44がプラスチックプラグ50を備えるさらなる別の実施例を図示している。しかしながら、様々な現場打設遮断要素44が本開示によって想定されることが、理解されるはずである。
【0023】
図10および
図11は、スリーブ20のボア22を通して延在するスタブパイプ52を備えるアンカーアセンブリ10のさらなる態様を図示している。スタブパイプ52は、アンカーアセンブリ10へのライザーパイプ要素54の取付を可能にし、それによって、その外面内に位置付けられている1つまたはそれより多くの周溝56を有し得る。溝56は、機械的カップリングがライザーパイプ要素54をスタブパイプ52に継合するために使用されるときに存在し、したがって、スタブパイプ52の端部に近接して位置付けられている。ブラケット58が、スタブパイプ52に添着され、スタブパイプ52をプレート12に取り付ける。ブラケット58は、複数のアームを備え得、一実施例では、第1のアーム60および第2のアーム62が、取り付けられ、スタブパイプ52に対して横断方向に突出している。ブラケット58は、プレート12の上面14に重なり、複数のねじ山付き締結具64を介してプレートに取り付けられている。各締結具は、それぞれのカラー36に係合する。可能な限り大きなエリアにわたって下向きの力を分散させるようにブラケット58をプレート12に直接接触させることが、有利である。したがって、スリーブ20の上側スリーブ部分24は、複数のノッチを具備し、本実施例では、第1のノッチ66および第2のノッチ68を具備する。第1のアーム60および第2のアーム62は、第1のノッチ66および第2のノッチ68内に受け取られ、アームとプレートとの間の直接接触を可能にする。一実施例では、複数のカラー36は、複数のノッチ66、68と整合してプレート12上に位置付けられている。当然ながら、ブラケット58が付加的なアーム60、62を備え得ること、および、付加的なカラー36も特定の設計の指定に応じて提供され得ることが、理解される。
図10および
図11に示されているように、防火材層70が、スタブパイプ52とスリーブ20との間に位置付けられている。(防火材を除いた)アンカーアセンブリの種々の構成要素は、鋼鉄から形成され得、溶接物を介した種々の構成要素の取付が、実践的であると見なされる。
【0024】
図10および
図11にさらに示されているように、本開示は、設備72も含む。例示的設備72は、現場打設床74、好ましくは、コンクリート内に配設されるアンカーアセンブリ10を備える。プレート12の上面14が現場打設コンクリート床74の上側床表面76と同一平面上にあるように配設されると、有利である。加えて、スリーブ20のスリーブ底部30は、現場打設コンクリート床74の下側床表面78と同一平面上にあるように位置付けられ得る。この同一平面上にあるスリーブ20の配列は、アンカーアセンブリ10がコンクリート現場打設中に任意のコンクリート型枠上に支持され得ることを確実にすることに役立つ。
図10および
図11は、2つの例示的設備72の実施形態を図示している。
図10は、スタッド32が現場打設コンクリート床74を補強する実施例を示している。
図11は、複合金属デッキ80および現場打設コンクリート床74を備える設備実施例を示している。アンカーアセンブリ10と床構造物との間のさらなる係合が、スリーブ20の下側スリーブ部分28に取り付けられている複数のせん断キー82によって提供され得る。せん断キー82は、スリーブ20のボア22から離れるように外方向に突出し、金属デッキ80に係合する。せん断キー82は、組立中にスリーブ20を金属デッキ80内に適切に位置付けることに役立ち、また、コンクリート現場打設中にスリーブ20の位置を維持することにも役立つ。せん断キー82は、スリーブ20の下側スリーブ部分28に溶接された離散タブの形態をとり得る。
【0025】
図12に図示されている別の実施例では、ブラケット58は、ライザーパイプ84に直接取り付けられている。本例示的設備72では、アンカーアセンブリ10は、ここでも、現場打設床74、好ましくは、コンクリート内に配設される。プレート12の上面14は、現場打設コンクリート床74の上側床表面76と同一平面上にあるように配設される。加えて、スリーブ20のスリーブ底部30は、現場打設コンクリート床74の下側床表面78と同一平面上にあるように位置付けられ得る。ブラケット58は、ライザーパイプ84をプレート12に取り付けるために、ライザーパイプ84に直接添着される。ブラケット58は、ここでも、複数のアームを備え得、本実施例では、ライザーパイプ84に取り付けられている、ライザーパイプ84に対して横断方向に突出している第1のアーム60および第2のアーム62を備え得る。ブラケット58は、プレート12の上面14に重なり、前述の方式において、複数のカラー36に係合する複数のねじ山付き締結具64を介してプレート12に取り付けられる。
【0026】
本開示によるアンカーアセンブリ10は、スラブ貫通点において、ライザーパイプを直接支持し、したがって、コンクリート床およびコンクリート複合金属デッキの両方の局所的な荷重担持能力を向上させる設計を提供することが期待される。アセンブリ10は、従来的なライザーシステムと比較して、要求される固定される支持物の総数を有意に低減させ、それによって、「熱係止点」の数を低減させ、ライザーが、固定される支持物へのより低い応力を伴ってより大きな熱膨張および収縮に適応することを可能にすることが期待される。
【0027】
本開示は、以下の詳細な説明、実施例、図面、および請求項、ならびにそれらの前述および以下の説明の参照によって、より容易に理解されることができる。しかしながら、本デバイス、システム、および/または方法が開示および説明される前に、本発明は、別様に規定されない限り、開示される具体的なデバイス、システム、および/または方法に限定されず、したがって、当然ながら変動し得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の態様のみを説明する目的のためにあり、限定的であることを意図されていないことも理解されたい。