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7658091自律走行を行う移動体を用いた物品の配送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-31
(45)【発行日】2025-04-08
(54)【発明の名称】自律走行を行う移動体を用いた物品の配送方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20250401BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20250401BHJP
   G06Q 10/083 20240101ALI20250401BHJP
【FI】
G08G1/123 A
B65G61/00 542
G06Q10/083
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021003709
(22)【出願日】2021-01-13
(65)【公開番号】P2022108615
(43)【公開日】2022-07-26
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松永 一誠
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-101463(JP,A)
【文献】特開2020-085811(JP,A)
【文献】特開2019-117595(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/123
B65G 61/00
G06Q 10/083
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律走行を行う移動体を用いた物品の配送方法であって、
前記移動体の到着指定場所、前記移動体が前記到着指定場所に到着する時刻を指定する到着指定時刻、及び前記物品の集荷を行う集荷場所を示す情報を取得するステップと、
前記移動体が現在地から前記集荷場所まで移動するのに要する第1移動時間、及び前記移動体が前記集荷場所から前記到着指定場所まで移動するのに要する第2移動時間を算出するステップと、
前記到着指定時刻から前記第2移動時間を差引いた集荷時刻を算出し、前記集荷時刻を前記集荷場所の端末に通知するステップと、
現時刻、前記到着指定時刻、前記第1移動時間、及び前記第2移動時間に基づいて、集荷場所に向かって移動体の移動を開始するか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップの結果が肯定である場合に、前記集荷場所への前記移動体の移動を開始させるステップと、
前記第1判定ステップの結果が否定である場合に、前記集荷場所の付近であって、前記移動体が待機することが可能な経由地を検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより前記経由地が見つかる場合に、前記移動体が前記現在地から前記経由地まで移動するのに要する第3移動時間、及び前記移動体が前記経由地から前記集荷場所まで移動するのに要する第4移動時間を算出するステップと、
現時刻、前記到着指定時刻、前記第2移動時間、前記第3移動時間、及び前記第4移動時間に基づいて、前記移動体を前記経由地まで移動させるか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップの結果が肯定である場合に、前記経由地へ前記移動体を移動させるステップと、
前記第2判定ステップの結果が否定である場合に、前記第1判定ステップの結果が肯定になるまで前記移動体を前記現在地に待機させるステップと、
をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする物品の配送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律走行を行う移動体を用いた物品の配送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、無人運転可能に構成され、指定された配送先へ荷物を配送する移動体を用いて、運転免許の未保有者や移動体の運転が難しい者等にとって利便性の高い配送システムが開示されている。
【0003】
この配送システムは、移動体と、移動体と通信するサーバと、を備えている。移動体は、無人運転可能に構成され、指定された配送先への荷物の配送に用いられる。サーバは、移動体に乗車することなく配送先へ移動するユーザの到着時刻が設定されると、設定された到着時刻に、移動体が配送先へ到着するように検索された配送ルートに従って、移動体が移動するための指示を移動体へ送信する。移動体は、その指示に従って配送先へ移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-101463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自律走行を行う移動体を用いた物品の配送において、移動体が配送する物品を集荷した後、ユーザが指定する到着時刻まで時間がある場合、移動体は物品を積載した状態で待機する時間を伴うこととなる。このとき、配送する物品が、冷蔵又は保温を必要とする食品等であると、待機する時間が長くなることにより物品の状態が劣化してしまう虞がある。また、このような物品が用意された後、移動体が集荷するまでの時間が長くなることによっても、物品の状態が劣化してしまう虞がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、自律走行を行う移動体を用いた配送において、配送する物品の時間による劣化を低減することが可能な物品の配送方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る物品の配送方法は、自律走行を行う移動体を用いた物品の配送方法である。この物品の配送方法は、移動体の到着指定場所、移動体が到着指定場所に到着する時刻を指定する到着指定時刻、及び物品の集荷を行う集荷場所を示す情報を取得するステップと、移動体が現在地から集荷場所まで移動するのに要する第1移動時間、及び移動体が集荷場所から到着指定場所まで移動するのに要する第2移動時間を算出するステップと、到着指定時刻から第2移動時間を差引いた集荷時刻を算出し、集荷時刻を集荷場所の端末に通知するステップと、現時刻、到着指定時刻、第1移動時間、及び第2移動時間に基づいて、集荷場所に向かって移動体の移動を開始するか否かを判定する第1判定ステップと、第1判定ステップの結果が肯定である場合に、集荷場所への移動体の移動を開始させるステップと、第1判定ステップの結果が否定である場合に、集荷場所の付近であって、移動体が待機することが可能な経由地を検索する検索ステップと、検索ステップにより経由地が見つかる場合に、移動体が現在地から経由地まで移動するのに要する第3移動時間、及び移動体が経由地から集荷場所まで移動するのに要する第4移動時間を算出するステップと、現時刻、到着指定時刻、第2移動時間、第3移動時間、及び第4移動時間に基づいて、移動体を経由地まで移動させるか否かを判定する第2判定ステップと、第2判定ステップの結果が肯定である場合に、移動体を経由地へ移動させるステップと、第2判定ステップの結果が否定である場合に、第1判定ステップの結果が肯定になるまで移動体を現在地に待機させるステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る物品の配送方法によれば、第1移動時間及び第2移動時間に基づいて、集荷場所に向かって移動体の移動を開始する時刻が調整される。これにより、移動体が物品を集荷した後、到着指定時刻まで移動体が物品を積載した状態で待機する時間を削減することができる。
【0009】
また本開示に係る物品の配送方法によれば、到着指定時刻から第2移動時間を差引いた集荷時刻を集荷場所の端末を介して集荷の関係者に通知する。これにより、物品を用意するタイミングの調整を集荷の関係者に促すことができ、物品が用意された後、移動体が集荷するまでの時間を削減することができる。
【0010】
さらに本開示に係る物品の配送方法によれば、集荷場所に向かって移動体の移動を開始するまでの間に、集荷場所の付近であって移動体が待機することが可能な経由地を検索する。そして、可能であればあらかじめ移動体を経由地に移動させる。これにより、移動経路の交通状態の変化等による第1移動時間の変動量を低減し、集荷時刻の遅れを減らすことができる。
【0011】
このようにして、配送する物品の時間による劣化を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態に係る配送システムの概要を説明するための概念図である。
図2】本実施の形態に係る配送システムの構成を説明するためのブロック図である。
図3図2に示すAVPサービス処理部が実行する処理を示すフローチャートである。
図4図3に示す物品集荷処理において、AVPサービス処理部が実行する処理を示すフローチャートである。
図5】本実施の形態に係る配送システムが提供するAVPサービスの例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲などの数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数が特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造などは、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0014】
1.配送システムの概要
図1は、本実施の形態に係る配送システム10の概要を説明するための概念図である。配送システム10は、自動バレーパーキング(AVP;Auto Valet Parking)システムの一態様である。つまり、特定の待機場所NPに駐車している車両100(移動体)が、ユーザUSRが指定する到着指定場所Prv、及び到着指定時刻に、無人で自律走行して移動するAVPサービスを提供する。ここで、到着指定場所Prvは、待機場所NP付近の場所(例えば、待機場所NPと同一の駐車場内の所定の場所)である。ユーザUSRは、典型的には、ユーザ端末UTを介してAVPサービスの利用を要求する。
【0015】
配送システム10では、さらに、ユーザUSRがAVPサービスの利用に際して、物品のオーダーを行うことができる。これにより、車両100は、到着指定場所Prvに移動する前に、オーダーされた物品を提供する事業者SHPが位置する集荷場所Pldに移動し(RTa)、物品の集荷を行う。そして、物品を集荷した後、到着指定場所Prvに移動する(RTb、RTc)。つまり、オーダーされた物品の配送が行われる。
【0016】
ここで、車両100が集荷場所Pldにおいてオーダーされた物品の集荷を行った後、到着指定時刻まで時間がある場合、車両100は、到着指定時刻まで待機する時間を伴うこととなる。典型的には、車両100は、到着指定場所Prv付近の場所である待機場所NPに移動して(RTb)待機する。そして、車両100は、到着指定時間近傍で到着指定場所Prvに到着するように移動を開始する(RTc)。
【0017】
このとき、配送する物品が、冷蔵又は保温を必要とする食品(例えば、アイスクリームやチョコレート)等であると、待機する時間が長くなることにより物品の状態が劣化(溶けてしまう等)してしまう虞がある。また、このような物品が用意された後、車両100が集荷するまでの時間が長くなることによっても、物品の状態が劣化してしまう虞がある。
【0018】
そこで、本実施の形態に係る配送システム10は、車両100が駐車している現在地から集荷場所Pldまで移動するのに要する移動時間(以下、「第1移動時間」とも称する。)、及び車両100が集荷場所Pldから到着指定場所Prvまで移動するのに要する移動時間(以下、「第2移動時間」とも称する。)に基づいて、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始する時刻を調整することで、物品を積載した状態で待機する時間を削減する。
【0019】
また、到着指定時刻から第2移動時間を差引いた時刻を、車両100が物品の集荷を行う集荷時刻として事業者SHP等の集荷の関係者に通知する。これにより、物品を用意するタイミングの調整を事業者SHP等の集荷の関係者に促すことができ、延いては、物品が用意された後、車両100が集荷するまでの時間を削減する。
【0020】
さらに、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始するまでの間に、集荷場所Pldの付近であって車両100が待機可能な経由地を検索する。そして、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始する時刻までの時間に余裕があり、かつ経由地から集荷場所Pldまで車両100が移動するのに要する時間が第1移動時間よりも短くなる場合、あらかじめ車両100を経由地に移動させる。これにより、移動経路の交通状態の変化等による第1移動時間の変動量を低減することができ、延いては、集荷時刻の遅れを減らすことができる。
【0021】
2.構成
図2は、本実施の形態に係る配送システム10の構成を説明するためのブロック図である。配送システム10は、ユーザ端末UTと、車両100と、サーバ200と、事業者端末STと、を含んでいる。サーバ200は、ユーザ端末UT、車両100、及び事業者端末STと、互いに情報を伝達することができるように通信ネットワークを構成している。通信の形態は特に限定されない。
【0022】
ユーザ端末UTは、配送システム10を利用するユーザUSRが操作する端末であり、少なくとも配送システム10が提供するAVPサービスの利用を要求する機能を有している。また、典型的には、ユーザUSRが操作し、ユーザUSRがAVPサービスに係る情報を受け取ることができるHMI機能(タッチパネル、コンソール、ディスプレイ等)を有している。ユーザ端末UTは、例えば、ユーザUSRが所有するスマートフォン等の携帯端末や、所定の場所に定置されたAVPサービスの専用端末等である。適当な装置に所定のアプリケーションをインストールすることで、配送システム10のユーザ端末UTとして機能するように構成しても良い。
【0023】
ユーザ端末UTは、ユーザUSRの操作によりAVPサービスの利用が要求されると、サーバ200に対して、AVPサービスの利用に係る情報(利用情報)を出力する。利用情報には、少なくとも、到着指定場所Prv、及び到着指定時刻を示す情報が含まれる。さらに、AVPサービスの利用に際して物品のオーダーを行う場合は、オーダーする物品、及び集荷場所Pldを示す情報が含まれる。
【0024】
車両100は、少なくとも自律走行を行うことができるように構成されている車両である。車両100は、センサ110と、通信装置120と、制御装置130と、アクチュエータ140と、を含んでいる。制御装置130は、センサ110、通信装置120、及びアクチュエータ140と、互いに情報を伝達することができるように車載ネットワークを構成している。典型的には、ワイヤーハーネスにより互いに電気的に接続している。
【0025】
センサ110は、車両100の運転環境に係る情報(運転環境情報)を検出し出力するセンサの系を示す。センサ110は、典型的には、車両100の走行状態(車速、加速度、ヨーレート等)の情報を検出するセンサと、車両100の周囲環境(車線、障害物、先行車等)の情報を検出するセンサと、を含んでいる。
【0026】
車両100の走行状態の情報を検出するセンサとして、車両100の車速を検出する車輪速センサ、車両100の加速度を検出するGセンサ、車両100の角速度を検出するジャイロセンサ等が例示される。車両100の周囲環境の情報を検出するセンサとして、ミリ波レーダー、カメラ、LIDAR(Light Detection And Ranging)等が例示される。
【0027】
通信装置120は、車両100外部の装置と通信を行うことで種々の情報(通信情報)の送受信を行う装置を示す。通信装置120は、例えば、車車間通信や路車間通信を行う装置、GPS(Global Positioning System)機能を提供する装置、通信ネットワークに接続し通信ネットワークを介して情報の送受信を行う装置等、あるいはこれらを含んだ装置の系である。通信装置120が通信を行う装置には、少なくともサーバ200が含まれる。通信装置120を介して車両100が取得する情報は、例えば、地図情報、GPS機能による地図上の位置情報、道路交通情報等である。また、少なくともサーバ200から取得する情報が含まれる。
【0028】
制御装置130は、取得する情報に基づいて、車両100の制御に係る処理を実行し、制御信号を生成する。そして、アクチュエータ140に対して制御信号を出力する。制御装置130は、典型的には、ECU(Electronic Control Unit)である。ただし、複数のECUで構成される系であっても良い。
【0029】
制御装置130は、少なくとも自律走行制御に係る処理を実行する。典型的には、目的地までの走行計画(目的地までの地図上の経路、到着時間等)を設定し、走行計画、運転環境情報、及び通信情報に基づいて走行経路を生成する。そして、走行経路に沿って車両100が走行するように加速、制動、操舵に係る制御信号を生成する。
【0030】
アクチュエータ140は、制御装置130から与えられる制御信号に従って動作するアクチュエータの系を示す。アクチュエータ140は、例えば、エンジン(内燃機関、電気モータ、又はそれらのハイブリット等)を駆動するアクチュエータ、車両100に備えるブレーキ機構を駆動するアクチュエータ、車両100のステアリング機構を駆動するアクチュエータ等を含んでいる。アクチュエータ140が制御信号に従って動作することにより、制御装置130による車両100の種々の制御が実現される。
【0031】
車両100は、サーバ200に対して、車両100の種々の情報(車両情報)を伝達する。車両情報には、車両100の位置情報、車両100の走行状態の情報等、後述するサーバ200が実行する処理に必要な情報が含まれる。
【0032】
サーバ200は、取得する情報に基づいて、配送システム10が提供するサービスに係る処理を実行する。
【0033】
サーバ200は、典型的には、通信ネットワーク上に構成されたコンピュータであり、メモリと、プロセッサと、を含んでいる。ただし、仮想的に構成されたコンピュータであってもよい。メモリは、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、プロセッサで実行可能なプログラムやプログラムに係る種々のデータを記憶するROM(Read only Memory)と、を含んでいる。サーバ200が取得する情報は、メモリに記憶される。プロセッサは、メモリからプログラムを読み出し、メモリから読み出す種々のデータに基づいて、プログラムに従う処理を実行する。
【0034】
サーバ200は、決済処理部210と、AVPサービス処理部220と、を含んでいる。
【0035】
決済処理部210は、AVPサービスの利用に際して物品のオーダーが行われた場合に、物品のオーダーに係る決済処理を実行する。決済処理が実行された結果、ユーザUSRと事業者SHPとの間でオーダーされた物品の決済が行われた場合に、後述するAVPサービス処理部220において、物品のオーダーが行われていると判断される。決済が行われない場合は、AVPサービス処理部220において、物品のオーダーについて保留される。あるいは、AVPサービスの利用について保留される。
【0036】
AVPサービス処理部220は、利用情報に応じたAVPサービスに係る処理を実行する。AVPサービス処理部220が実行する処理により、車両100の目的地や車両100の配車タイミングを与える指示情報が生成される。車両100が指示情報に従って自律走行を行うことにより、利用情報に応じたAVPサービスが実現される。AVPサービス処理部220が実行する処理の詳細については後述する。
【0037】
なお、決済処理部210と、AVPサービス処理部220と、は、それぞれがプログラムにおける処理の部分として与えられていても良いし、通信ネットワーク上に構成する別個のサーバとして与えられていても良い。別個のサーバとして与えられる場合、サーバ200は、複数のサーバを含む系を示す。サーバ200が、その他の処理を実行する場合についても同様である。
【0038】
サーバ200は、ユーザ端末UTに対して、サーバ200が実行する処理に係る情報を与える処理情報を伝達する。処理情報は、例えば、オーダーした物品の決済の状態を示す情報や、車両100の現在位置を示す情報等である。ユーザ端末UTは、取得する処理情報を示す通知(表示、音等)をユーザUSRに対して行う。これにより、ユーザUSRは、配送システム10が提供するサービスの利用状況を知ることができる。
【0039】
サーバ200は、AVPサービスの利用に際して物品のオーダーが行われている場合、後述する事業者端末STに対して、ユーザUSRがオーダーした物品の情報を与えるオーダー情報を伝達する。オーダー情報には、車両100が物品の集荷を行う集荷時刻が含まれる。
【0040】
事業者端末STは、事業者SHP等の集荷の関係者に対して、オーダー情報を示す通知を行う端末である。事業者端末STの形態は特に限定されない。例えば、事業者SHPが所有する携帯端末や、集荷場所Pldに設定された表示装置である。あるいは、適当な装置に所定のアプリケーションをインストールすることで、配送システム10事業者端末STとして機能するように構成しても良い。事業者端末STがオーダー情報を示す通知を行うことにより、事業者SHP等の集荷の関係者は、オーダーされた物品の用意を開始することができる。
【0041】
3.AVPサービス
以下、AVPサービス処理部220が実行する処理、及び本実施の形態に係る配送システム10が提供するAVPサービスの例について説明する。
【0042】
3-1.AVPサービス処理部が実行する処理
図3は、AVPサービス処理部220が実行する処理を示すフローチャートである。図3に示す処理は、サーバ200がユーザ端末UTから利用情報を取得した(AVPサービスの利用が要求された)ときに開始する。ただし、このとき、車両100は所定の待機場所NPに駐車しているとする。
【0043】
ステップS100において、AVPサービス処理部220は、AVPサービスにより移動させる車両100の制御権がサーバ200に移譲されているか否かを判定する。制御権がサーバ200に移譲されているときに、車両100は指示情報に従った自律走行を行う。制御権がサーバ200に移譲されていないときは、車両100は指示情報に従った自律走行を行うことができない。例えば、車両100に人が乗車している場合、車両100が他のシステムにより制御されている場合、車両100が所定の待機場所NPに駐車していない場合等には、車両100の制御権はサーバ200に移譲されない。
【0044】
車両100の制御権がサーバ200に移譲されている場合(ステップS100;Yes)、処理はステップS200に進む。車両100の制御権がサーバ200に移譲されていない場合(ステップS100;No)、処理を終了する。このとき、AVPサービスは提供されない。このため、ユーザ端末UTを介してユーザUSRにAVPサービスを提供できないことを通知しても良い。
【0045】
ステップS200において、AVPサービス処理部220は、AVPサービスの利用に際して物品のオーダーが行われているか否かを判定する。前述したように、決済処理部210においてオーダーされた物品の決済が行われたことをもって、物品のオーダーが行われていると判断する。物品のオーダーが行われている場合(ステップS200;Yes)、処理はステップS300に進む。物品のオーダーが行われていない場合(ステップS200;No)、処理はステップS400に進む。
【0046】
ステップS300において、AVPサービス処理部220は、車両100がオーダーされた物品の集荷を行うための処理(物品集荷処理)を実行する。ステップS300(物品集荷処理)において実行する処理の詳細については後述する。
【0047】
ステップS300の後、処理はステップS400に進む。なおステップS300の後、車両100は、物品を集荷した状態で、待機場所NPに駐車している。
【0048】
ステップS400において、AVPサービス処理部220は、到着指定場所Prvに向かって車両100の移動を開始するか否かを判定する。ここで、車両100が到着指定時刻近傍で到着指定場所Prvに到着することとなる時刻となるとき、車両100の移動を開始すると判定する。これは、例えば、現時刻をt、到着指定時刻をTrvとして以下の式(1)を満たすとき、車両100の移動を開始すると判定する。
【0049】
【数1】
【0050】
ここで、FT1は所定値であり、プログラムにあらかじめ与えられる値である。到着指定場所Prvは、所定の待機場所NP付近の場所であるから、この判定により車両100が到着指定時刻Trvから大きな誤差を伴って到着指定場所Prvに到着することはない。
【0051】
到着指定場所Prvに向かって車両100の移動を開始すると判定する場合(ステップS400;Yes)、処理はステップS500に進む。車両100の移動を開始しないと判定する場合(ステップS400;No)、次の処理周期で再度ステップS400の処理を繰り返す。ステップS400の処理が繰り返される間、車両100は待機場所NPに駐車した状態で待機する。
【0052】
ステップS500において、AVPサービス処理部220は、車両100に対して到着指定場所Prvに向かって移動を開始するように指示情報を生成する。ステップS500の後、つまり車両100が到着指定場所Prvに到着したことを車両情報から検知した後、処理を終了する。
【0053】
3-2.物品集荷処理
図4は、図3に示すステップS300(物品集荷処理)において、AVPサービス処理部220が実行する処理を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS310において、AVPサービス処理部220は、車両100が現在地(処理開始時は待機場所NP)から集荷場所Pldに移動するまでに要する時間(第1移動時間)、及び車両100が集荷場所Pldから到着指定場所Prvに移動するまでに要する時間(第2移動時間)を算出する。これは、例えば、車両情報として取得する車両100の走行計画に基づいて算出する。あるいは、車両100の制御装置130が走行計画に基づいて第1移動時間、及び第2移動時間を算出し、車両情報として第1移動時間、及び第2移動時間が与えられていても良い。ここで、サーバ200が、車両100に対して、指示情報として集荷場所Pld、及び到着指定場所Prvの情報を伝達することで、制御装置130は走行計画を生成する。
【0055】
ステップS310の後、処理はステップS320に進む。
【0056】
ステップS320において、AVPサービス処理部220は、到着指定時刻Trvから第2移動時間を差引いた時刻を、車両100が物品の集荷を行う集荷時刻として算出する。そして、サーバ200は、オーダーされた物品、及び算出した集荷時刻を含んだオーダー情報を事業者端末STに伝達し、事業者SHP等の集荷の関係者に通知する。なお、以降の処理において再度ステップS320の処理を実行する場合、集荷時刻について更新があるときに限り集荷時刻のみを更新されたオーダー情報として伝達しても良い。
【0057】
ステップS320の後、処理はステップS330に進む。
【0058】
ステップS330(第1判定ステップ)において、AVPサービス処理部220は、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始するか否かを判定する。ここで、現時刻t、到着指定時刻Trv、第1移動時間MTto、及び第2移動時間MTdelの間に、以下の式(2)に示す関係が成り立つとき、車両100の移動を開始すると判定する。
【0059】
【数2】
【0060】
ここで、FT2は所定値であり、プログラムにあらかじめ与えられる値である。式(2)において、t+MTto+MTdelは、現時刻tで車両100の移動を開始した場合に到着指定場所Prvに到着することが予想される時刻である。つまり、式(2)に示す関係が成り立つときは、車両100が到着指定時刻Trv近傍で到着指定場所Prvに到着することとなる時刻である。
【0061】
集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始すると判定する場合(ステップS330;Yes)、処理はステップS340に進む。車両100の移動を開始しないと判定する場合(ステップS330;No),処理はステップS331に進む。
【0062】
ステップS331(検索ステップ)において、AVPサービス処理部220は、集荷場所Pld付近であって、車両100が待機することが可能な経由地を検索する。経由地は、例えば、集荷場所Pld付近の特定の駐車場等である。経由地の検索は、例えば、サーバ200が、通信ネットワークを介して、特定の駐車場の利用状況を取得することにより行われる。
【0063】
ステップS331の後、処理はステップS332に進む。
【0064】
ステップS332において、AVPサービス処理部220は、ステップS331の処理により経由地が見つかったか否かを判定する。経由地が見つかった場合(ステップS332;Yes)、処理はステップS333に進む。経由地が見つからない場合(ステップS332;No)、ステップS310に戻り処理を繰り返す。
【0065】
ステップS333において、AVPサービス処理部220は、車両100が待機場所NPから経由地に移動するまでに要する時間(第3移動時間)、及び車両100が経由地から集荷場所Pldに移動するまでに要する時間(第4移動時間)を算出する。算出の方法は、第1移動時間、及び第2移動時間と同等であって良い。
【0066】
ステップS333の後、処理はステップS334に進む。
【0067】
ステップS334(第2判定ステップ)において、AVPサービス処理部220は、車両100を経由地まで移動させるか否かを判定する。ここで、現時刻t、到着指定時刻Trv、第2移動時間MTdel、第3移動時間MTw1、及び第4移動時間MTw2の間に、以下の式(3)に示す関係が成り立ち、かつ第1移動時間MTtoと第4移動時間MTw2とが以下の式(4)を満たす時、車両100を経由地まで移動させると判定する。
【0068】
【数3】
【0069】
【数4】
【0070】
式(3)に示す関係が成り立つ時、経由地まで移動させたとしても、車両100が移動中に式(2)を満たすことがない。つまり、現在地から集荷場所Pldに向かって移動を開始するまで時間が十分にあることを示す。式(4)を満たす時、第4移動時間は第1移動時間よりも短い。つまり、経由地が、現在地よりも集荷場所Pldまで移動する時間が短くなる地点、すなわち現在地よりも集荷場所Pldにより近い地点であることを示す。ただし、経由地が現在地よりも集荷場所Pldにより近い点であることが検索ステップにおいて明らかである場合は、式(4)の条件を含めなくても良い。
【0071】
車両100を経由地まで移動させると判定する場合(ステップS334;Yes)、処理はステップS335に進む。車両100を経由地まで移動させないと判定する場合(ステップS334;No)、ステップS310に戻り処理を繰り返す。
【0072】
ステップS335において、AVPサービス処理部220は、車両100に対して経由地に向かって移動を開始するように指示情報を生成する。ステップS335の後、つまり車両100が経由地に到着したことを車両情報から検知した後、ステップS310に戻り処理を繰り返す。このとき、車両100の現在地は経由地となる。
【0073】
ステップS340において、AVPサービス処理部220は、車両100に対して集荷場所Pldに向かって移動を開始するように指示情報を生成する。ステップS340の後、つまり車両100が集荷場所Pldに到着したことを車両情報から検知した後、処理はステップS350に進む。
【0074】
ステップS350において、AVPサービス処理部220は、集荷場所Pldにおいて車両100がオーダーされた物品の集荷を完了したか否かを判定する。これは、例えば、事業者SHP等の集荷の関係者から事業者端末STを介して集荷を完了したことが通知されたことをもって、集荷が完了したと判断する。
【0075】
オーダーされた物品の集荷が完了した場合(ステップS350;Yes)、処理はステップS360に進む。オーダーされた物品の集荷が完了していない場合(ステップS350;No)、次の処理周期で再度ステップS350の処理を繰り返す。ステップS350の処理が繰り返される間、車両100は集荷場所Pldに駐車した状態で待機する。
【0076】
ステップS360において、AVPサービス処理部220は、車両100に対して待機場所NPに向かって移動を開始するように指示情報を生成する。ステップS360の後つまり車両100が待機場所NPに到着したことを車両情報から検知した後、ステップS300(物品集荷処理)が完了し、処理は図3において示すステップS400に進む。
【0077】
ここで、ステップS400の処理は、集荷場所Pldから待機場所NPに向かって移動している間に実行されても良い。つまり、到着指定場所Prv付近(延いては待機場所NP付近)の地点において、ステップS400の処理により到着指定場所Prvに向かって移動を開始すると判定する場合(ステップS400;Yes)には、待機場所NPを経由することなく直接到着指定場所Prvに向かって移動しても良い。
【0078】
3-3.配送システムが提供するAVPサービスの例
図5は、本実施の形態に係る配送システム10が提供するAVPサービスの例を示す概念図である。以下、図3及び図4で示す処理を参照しつつ、図5において示すAVPサービスの例について説明する。
【0079】
いま車両100が無人の状態で待機場所NPに駐車して待機しているとき(処理開始地点)、ユーザUSRによりユーザ端末UTを介して、車両100について物品のオーダーを含んだAVPサービスの利用が要求されたとする。このとき、サーバ200に利用情報として、到着指定場所Prv、到着指定時刻Trv、オーダーする物品、及び集荷場所Pldを示す情報が伝達される。また、車両の制御権はサーバ200に移譲されており(図3に示すステップS100;Yes)、かつ決済処理部210においてオーダーされた物品の決済が完了している(図3に示すステップS200;Yes)とする。
【0080】
サーバ200が、利用情報を取得すると、AVPサービス処理部220は、第1移動時間(待機場所NPから集荷場所Pldまでの移動時間)及び第2移動時間(集荷場所Pldから到着指定場所Prvまでの移動時間)を算出する(図4に示すステップS310)。そして、到着指定時刻Trvから第2移動時間を差引いた集荷時刻を算出し、オーダーされた物品、及び算出した集荷時刻を含んだオーダー情報を事業者端末STに伝達することで事業者SHP等の集荷の関係者にオーダーされた物品の情報を通知する(図4に示すステップS320)。これにより、事業者SHP等の集荷関係者は、通知された集荷時刻に合わせてオーダーされた物品の用意を行うことができる。
【0081】
次に、AVPサービス処理部220は、第1移動時間及び第2移動時間に基づいて、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始するか否かを判定する。いま、集荷場所Pldに向かって移動を開始しないと判定したとする(図4に示すステップS330;No)。このとき、AVPサービス処理部220は、集荷場所Pldの付近であって車両100が待機可能は経由地WPの検索を行う(図4に示すステップS331)。
【0082】
いま経由地が見つかったとする(図4に示すステップS332;Yes)。このとき、AVPサービス処理部220は、第3移動時間(待機場所NPから経由地WPまでの移動時間)及び第4移動時間(経由地WPから集荷場所Pldまでの移動時間)を算出する(図4に示すステップS333)。そして、経由地WPまで車両100を移動させるか否かを判定する。いま、経由地WPまで車両100を移動させると判定したとする(図4に示すステップS334;Yes)。このとき、サーバ200は、車両100に対して、経由地WPに向かって移動を開始するように指示情報を伝達する(図4に示すステップS335)。車両100は、指示情報に従って、経由地WPに向かって自律走行を行い移動する(RT1)。
【0083】
車両100が経由地WPに到着した後、AVPサービス処理部220は、経由地WPを現在地として、第1移動時間(経由地WPから集荷場所Pldまでの移動時間)及び第2移動時間を算出する(図4に示すステップS310)。そして、集荷時刻を算出し、集荷時刻が更新された場合は、オーダー情報として集荷時刻を事業者端末STに伝達する。
【0084】
次に、AVPサービス処理部220は、第1移動時間及び第2移動時間に基づいて、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始するか否かを判定する。いま、集荷場所Pldに向かって移動を開始すると判定したとする(図4に示すステップS330;Yes)。このとき、サーバ200は、車両100に対して、集荷場所Pldに向かって移動を開始するように指示情報を伝達する(図4に示すステップS340)。車両100は、指示情報に従って、集荷場所Pldに向かって自律走行を行い移動する(RT2)。
【0085】
なお、経由地WPにおいても、集荷場所Pldに向かって移動を開始するまでの間に、その他の経由地の検索が行われる(図4に示すステップS331)。そして、その他の経由地が見つかり(図4に示すステップS332;Yes)、その他の経由地まで車両100を移動させるか否かの判定(図4に示すステップS334)によっては、さらにその他の経由地に車両100を移動させる(図4に示すステップS335)こともあり得る。
【0086】
車両100が集荷場所Pldに到着した後、AVPサービス処理部220は、集荷が完了するまで車両100を集荷場所Pldに駐車して待機させる(図4に示すステップS350;No)。そして、集荷が完了した後(図4に示すステップS350;Yes)、サーバ200は、車両100に対して、待機場所NPに向かって移動を開始するように指示情報を伝達する(図4に示すステップS360)。車両100は、指示情報に従って、待機場所NPに向かって自律走行を行い移動する(RT3)。
【0087】
車両100が待機場所NPに到着した後、AVPサービス処理部220は、到着指定場所Prvに向かって移動を開始するか否かを判定する。AVPサービス処理部220は、到着指定場所Prvに向かって移動を開始すると判定するまで車両100を待機場所NPに駐車して待機させる(図3に示すステップS400;No)。このとき、第1移動時間、及び第2移動時間に基づいて、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始する時刻を調整しているため、待機する時間は十分に短い。
【0088】
到着指定場所Prvに向かって移動を開始すると判定した後(図3に示すステップS400;Yes)、サーバ200は、車両100に対して、到着指定場所Prvに向かって移動を開始するように指示情報を伝達する(図3に示すステップS500)。車両100は、指示情報に従って、到着指定場所Prvに向かって自律走行を行い移動する(RT4)。
【0089】
車両100が到着指定場所Prvに到着した後、AVPサービス処理部220は、処理を終了する。そして、ユーザUSRは、オーダーした物品の受け取り、及び車両100の利用を開始することができる。
【0090】
4.効果
以上説明したように、本実施の形態に係る配送システム10によれば、第1移動時間及び第2移動時間に基づいて、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始する時刻が適切に調整される。また、到着指定時刻Trvから第2移動時間を差引いた時刻を、車両100が物品の集荷を行う集荷時刻として事業者SHP等の集荷の関係者に通知する。さらに、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始するまでの間に、集荷場所Pldの付近であって車両100が待機可能な経由地WPを検索する。そして、集荷場所Pldに向かって車両100の移動を開始する時刻までの時間に余裕があり、かつ第4移動時間が第1移動時間よりも短くなる場合、あらかじめ車両100を経由地WPに移動させる。
【0091】
このように自律走行を行う車両100(移動体)を用いて、オーダーされた物品の配送を行うことにより、物品を積載した状態で待機する時間を削減することができる。また、物品を用意するタイミングの調整を事業者SHP等の集荷の関係者に促すことができ、物品が用意された後、車両100が集荷するまでの時間を削減することができる。さらに、あらかじめ車両100を経由地WPに移動させておくことができれば、移動経路の交通状態の変化等による第1移動時間の変動量を低減し、集荷時刻の遅れを減らすことができる。
【0092】
延いては、配送する物品の時間による劣化を低減することができる。
【符号の説明】
【0093】
10 配送システム,100 車両,NP 待機場所,Pld 集荷場所,Prv 到着指定場所,WP 経由地,USR ユーザ,UT ユーザ端末,SHP 事業者,200 サーバ,210 決済処理部,220 AVPサービス処理部,ST 事業者端末
図1
図2
図3
図4
図5