(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-31
(45)【発行日】2025-04-08
(54)【発明の名称】負荷装置、設備装置
(51)【国際特許分類】
H02J 50/50 20160101AFI20250401BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20250401BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20250401BHJP
【FI】
H02J50/50
H02J50/10
H02J50/40
(21)【出願番号】P 2021041357
(22)【出願日】2021-03-15
【審査請求日】2024-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桐淵 岳
【審査官】田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/027761(WO,A1)
【文献】特開2009-240098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/50
H02J 50/10
H02J 50/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の設備装置の一部を構成する、所定負荷を有する負荷装置であって、
外部にある電力供給部から無線で電力の供給を受ける受電部と、
前記受電部により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、
前記受電部から電力の供給を受け、前記負荷装置の外部に位置し前記所定の設備装置を構成する他の負荷装置に無線で電力を供給する送電部と、
を備え、
前記受電部は、前記電力供給部の送電コイルから電力の供給を受ける受電コイルを含み、
前記送電部は、前記他の負荷装置の受電コイルに電力を供給する送電コイルを含み、
前記送電部は、送電開始前に前記送電部の送電コイルのインピーダンスを測定し、該インピーダンスが閾値以上である場合に、前記他の負荷装置の受電コイルへの電力供給を実施し、
前記受電部による受電された電力の一部が前記送電部から前記他の負荷装置に無線で供給されることで、前記負荷装置は、前記電力供給部の配置に応じてその設置場所を変更可能に構成される、
負荷装置。
【請求項2】
底面、及び、前記底面と直交する1以上の側面を含み、
前記受電コイルのコイル面は、前記1以上の側面のうちのいずれか1つの側面に平行に配置され、
前記送電コイルのコイル面は、前記1以上の側面のうちのいずれか1つの側面に平行に配置される、
請求項1に記載の負荷装置。
【請求項3】
前記受電部を複数備え、
前記送電部を複数備え、
底面、及び、前記底面と直交する1以上の側面を含み、
前記受電コイルのコイル面は、前記底面、及び、前記1以上の側面のうちの少なくとも
1つの面に平行に配置され、
前記送電コイルのコイル面は、前記底面、及び、前記1以上の側面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置される、
請求項1に記載の負荷装置。
【請求項4】
前記受電部を複数備え、
前記送電部を複数備え、
底面、前記底面と直交する1以上の側面、前記1以上の側面と直交する上面を含み、
前記受電コイルのコイル面は、前記底面、前記1以上の側面、及び、前記上面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置され、
前記送電コイルのコイル面は、前記底面、前記1以上の側面、及び、前記上面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置される、
請求項1に記載の負荷装置。
【請求項5】
所定負荷を有する負荷装置であって、外部から無線で電力の供給を受ける受電部と、前記受電部により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、前記受電部から電力の供給を受け、前記負荷装置の外部に無線で電力を供給する送電部とを備え
る前記負荷装置を複数含んで構成される設備装置であって、
前記複数の負荷装置のそれぞれにおいて、前記受電部は、
外部にある電力供給部の送電コイルから電力の供給を受ける受電コイルを含み、前記送電部は
、他の負荷装置の受電コイルに電力を供給する送電コイルを含み、前記送電部は、送電開始前に前記送電部の送電コイルのインピーダンスを測定し、該インピーダンスが閾値以上である場合に、前記他の負荷装置の受電コイルへの電力供給を
実施し、
前記負荷装置は、前記設備装置を構成し該負荷装置とは別の第1の負荷装置の前記送電部から供給された電力を前記受電部により受電し、前記設備装置を構成し該負荷装置とは別の第2の負荷装置に対して前記送電部から電力を送電することで、前記負荷装置の設置場所を変更可能に構成される、
設備装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷装置、設備装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷工場の輪転機、印刷装置などの、工場等における装置は、高電圧、高電流の電力供給を受けて動作することがある。当該装置の電力供給は、例えば、電源と装置とを接続する有線ケーブルを介して行われる。電力供給で使用される有線ケーブルや、有線ケーブルと電源や装置とを接続するコネクタ等には、高電圧、高電流に耐えられるものが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-251895号公報
【文献】特開2007-325339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
工場等に複数の装置が存在する場合には、電源とそれぞれの装置との間に、電力を供給する有線ケーブルが配置される。電力を供給する有線ケーブルは、電源から各装置にそれぞれ別々の有線ケーブルが配置される場合や、電源から出た1本の有線ケーブルが、分岐されて各装置に配置される場合がある。いずれの場合でも、工場等において、装置の配置替え等により装置の位置を変更する際、装置の配置とともに電力を供給する有線ケーブルの配置を考慮することも求められ手間がかかる。
【0005】
本発明は、容易に電力を伝送する負荷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
【0007】
本発明は、所定の設備装置の一部を構成する、所定負荷を有する負荷装置であって、外部にある電力供給部から無線で電力の供給を受ける受電部と、前記受電部により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、を備え、前記負荷装置は、前記電力供給部の配置に応じてその設置場所を変更可能に構成される、負荷装置である。所定の設備装置は、例えば、電力により一連の処理を行う装置を含む。負荷装置は、例えば、電力により一連の処理を行う装置の複数に分割した装置のうちの1つの装置である。供給経路は、例えば、電力を伝送する電力伝送ケーブルである。このような構成により、電力供給のための有線ケーブルを使用することなく、他の負荷装置や送電装置である電力供給部から無線で電力供給を受けることができる。また、このような構成により、電力供給部の配置に応じて設置場所を変更することができる。
【0008】
さらに、本発明の負荷装置は、前記受電部から電力の供給を受け、前記負荷装置の外部に位置し前記所定の設備装置を構成する他の負荷装置に無線で電力を供給する送電部を更に備え、前記受電部による受電された電力の一部が前記送電部から前記他の負荷装置に無線で供給されることで、前記負荷装置の設置場所を変更可能に構成される。このような構成により、他の負荷装置に無線で電力を供給することができる。
【0009】
さらに、本発明の負荷装置は、受電部が前記電力供給部の送電コイルから電力の供給を
受ける受電コイルを含み、送電部が前記負荷装置の受電コイルに電力を供給する送電コイルを含む。このような構成により、受電コイルや送電コイルにより電力の伝送を行うことができる。受電コイル、送電コイルは、例えば、巻き線コイル、積層コイル、薄膜コイルなどのいずれかのコイルを含んでよい。
【0010】
さらに、本発明の負荷装置は、底面、及び、前記底面に直交する1以上の側面を含み、前記受電コイルのコイル面は、前記1以上の側面のうちのいずれか1つの側面に平行に配置され、前記送電コイルのコイル面は、前記1以上の側面のうちのいずれか1つの側面に平行に配置される。このような構成により、他の負荷装置や壁などに埋め込まれた送電装置である電力供給部の送電コイルに受電コイルを対向させること、送電コイルを他の電力伝送装置の受電コイルに対向させることが容易になる。
【0011】
さらに、本発明の負荷装置は、前記受電部を複数備え、前記送電部を複数備え、底面、及び、前記底面と直交する1以上の側面を含み、前記受電コイルのコイル面は、前記底面、及び、前記1以上の側面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置され、前記送電コイルのコイル面は、前記底面、及び、前記1以上の側面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置される。このような構成により、負荷装置の配置の自由度が上がる。
【0012】
さらに、本発明の負荷装置は、前記受電部を複数備え、前記送電部を複数備え、底面、前記底面と直交する1以上の側面、前記1以上の側面と直交する上面を含み、前記受電コイルのコイル面は、前記底面、前記1以上の側面、及び、前記上面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置され、前記送電コイルのコイル面は、前記底面、前記1以上の側面、及び、前記上面のうちの少なくとも1つの面に平行に配置される。このような構成により、負荷装置の配置の自由度が上がる。
【0013】
さらに、本発明の負荷装置は、前記電力供給部が、前記所定の設備装置が設置されている空間の所定面に埋め込まれた、電力を供給するための、複数の送電コイルを有し、前記受電部は前記電力供給部の送電コイルから電力の供給を受ける受電コイルを含み、前記複数の送電コイルのうち何れかを選択して該受電コイルが配置されることで、前記負荷装置の設置場所を変更可能に構成される。設備装置が設置されている空間の所定面は、例えば、工場等の施設の壁の壁面や床の床面である。このような構成により、負荷装置の設置場所を容易に変更することができる。
【0014】
さらに、本発明の負荷装置は、底面を有し、前記受電コイルのコイル面は、前記底面に平行に配置される。このような構成により、床などに埋め込まれた電力供給部の送電コイルに受電コイルを対向させることが容易になる。
【0015】
また、本発明は、所定負荷を有する負荷装置であって、外部から無線で電力の供給を受ける受電部と、前記受電部により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、前記受電部から電力の供給を受け、前記負荷装置の外部に無線で電力を供給する送電部とを備える前記負荷装置を一又は複数含んで構成される設備装置であって、前記負荷装置は、前記設備装置を構成し該負荷装置とは別の第1の負荷装置の前記送電部から供給された電力を前記受電部により受電し、前記設備装置を構成し該負荷装置とは別の第2の負荷装置に対して前記送電部から電力を送電することで、前記負荷装置の設置場所を変更可能に構成される、設備装置である。このような構成により、負荷装置の設置場所の容易に変更をすることができる。
【0016】
また、本発明は、所定負荷を有する負荷装置であって、外部から無線で電力の供給を受ける受電部と、前記受電部により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、を備える前記負荷装置を一又は複数含んで構成される設備装置であって、前記設備装置が
設置されている空間の所定面に埋め込まれた、電力を供給するための、複数の送電コイルを有し、前記負荷装置の前記受電部は前記送電コイルから電力の供給を受ける受電コイルを含み、前記複数の送電コイルのうち何れかを選択して該受電コイルが配置されることで、前記負荷装置の設置場所を変更可能に構成される、設備装置である。このような構成により、負荷装置の設置場所の容易に変更をすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、容易に電力を伝送する負荷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施形態の電力供給システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態の電力供給システムの変形例1を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態の電力供給システムの変形例2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0020】
〔適用例〕
本発明は、例えば、
図1に示されるような電力供給システムの電力伝送装置として適用することができる。
図1は、電力供給システムの構成例を示す図である。電力供給システム1は、電源100、送電装置200、電力伝送装置300A、300B、300Cを含む。電力供給システム1は、電力伝送装置300A、300B、300Cに対して、ワイヤレス電力伝送方式(無線)で、電力を供給する。電力伝送装置300A、300B、300Cは、電力を伝送するための同様の構成を有する。電力の伝送には、他の装置等から電力の供給を受ける受電、他の装置等に電力を供給する送電が含まれる。電力伝送装置300A、300B、300Cを区別しない場合には、単に、電力伝送装置300という。電力伝送装置300A、300B、300Cは、例えば、電力により一連の処理を行う装置を複数の装置に分割したものの全部または一部の装置である。電力により一連の処理を行う装置は、例えば、工場内に設置される輪転機、印刷装置、パーソナルコンピュータ、ロボット等であるが、これらに限定されるものではない。電力により一連の処理を行う装置は、電力によって作動するあらゆる装置であり得る。電力供給システム1は、設備装置の例である。送電装置200は、電力供給部の例である。電力伝送装置300は、負荷装置の例である。
【0021】
電源100は、送電装置200に電力を供給する。電源100は、例えば、商用電源などの交流電源である。交流電源は、例えば、三相200V、単相100V、単相200Vなどである。電源100は、発電機であってもよい。
【0022】
送電装置200は、電源100からの電力を、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300に供給する。
【0023】
電力伝送装置300は、ワイヤレス電力伝送方式で、送電装置200や他の電力伝送装置300から、電力の供給を受ける。また、電力伝送装置300は、負荷330に電力を供給するとともに、ワイヤレス電力伝送方式で、他の電力伝送装置300に、電力を供給する。電力伝送装置300は、受電部310、送電部320,負荷330を含む。
【0024】
受電部310は、ワイヤレス電力伝送方式で、送電装置200や他の電力伝送装置300から、電力の供給を受ける。受電部310は、受電した電力を、負荷330、送電部320に供給する。受電部310は、有線ケーブルを使用することなく、他の装置から電力を受けることができる。
【0025】
送電部320は、受電部310から電力の供給を受ける。送電部320は、ワイヤレス伝送方式で、他の電力伝送装置300に、電力を供給する。送電部320は、有線ケーブルを使用することなく、他の電力伝送装置300に電力を供給することができる。送電部320は、電力供給部の例である。送電部320は、例えば、電力供給ケーブル(例えば、有線ケーブル)などにより受電部310と接続されて、電力を供給される。電力供給ケーブルは、供給経路の例である。
【0026】
負荷330は、電力によって所定の動作をする動作部である。負荷330は、電力によって動作する動作部であればよい。負荷330の所定の動作は、例えば、印刷処理などである。負荷330は、受電部310から電力の供給を受けて、所定の動作を行う。負荷330は、例えば、電力供給ケーブル(例えば、有線ケーブル)などにより受電部310と接続されて、電力を供給される。電力供給ケーブルは、供給経路の例である。負荷は、所定負荷の例である。
【0027】
非接触で電力を供給するワイヤレス電力伝送方式として、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式、電波受信方式などが挙げられる。ここでは、ワイヤレス電力伝送の方式として、電磁誘導方式が使用されるとするが、他のワイヤレス電力伝送方式が使用されてもよい。
【0028】
電磁誘導方式は、送電側と受電側との間で発生する誘導磁束を利用して電力を伝送する方式である。電磁誘導方式では、送電側のコイルに交流電流を流すと磁束が生じ、受電側のコイルにも交流電流が流れる。磁界共鳴方式は、送電側の共振器と受電側の共振器を磁気共鳴させて、電力を伝送する方式である。電界結合方式は、送電側と受電側にそれぞれ電極を対向させ、キャパシタを形成し、送電側で交流電流を流すと、受電側の電極にも電流が流れることで、電力を伝送する方式である。電波受信方式は、送電側で電流を電磁波に変換して送信し、受電側で電磁波を受信し、電流に変換することで、電力を伝送する方式である。
【0029】
電力伝送装置300Aは、ワイヤレス電力伝送方式で、送電装置200から電力の供給を受け、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Bに電力の供給を行う。電力伝送装置300Bは、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Aから電力の供給を受け、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Cに電力の供給を行う。電力伝送装置300Cは、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Bから電力の供給を受ける。電力伝送装置300は、受電した電力を、負荷330に供給する。電力伝送装置300の負荷330は、電力の供給受けて、所定の動作を行うことができる。電力伝送装置300は、有線ケーブルを使用することなく、電力の供給を受けることができる。
【0030】
〔実施形態〕
以下では、本実施形態の電力供給システムについて、詳細に説明する。
【0031】
(構成例)
図1は、本実施形態の電力供給システムの構成例を示す図である。
図1の電力供給システム1は、電源100、送電装置200、電力伝送装置300(300A、300B、300C)を含む。送電装置200は、送電コイル201、送電回路202を含む。電力伝送装置300は、受電部310、送電部320、負荷330を含む。受電部310は、受電コイル311、受電回路312を含む。送電部320は、送電コイル321、送電回路322を含む。電力供給システム1は、例えば、床及び床に対して直交する壁を有する工場などの施設に設置される。電力伝送装置300は、工場などの床の上(床面)に配置される。電力伝送装置300の数は、3に限定されるものではなく、1以上であればよい。
【0032】
電源100は、例えば、商用電源などの交流電源である。電源100は、送電装置200に電力を供給する。電源100と送電装置200とは有線ケーブルで接続される。
【0033】
送電装置200は、電源100からの電力を、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300に供給する。送電装置200は、例えば、壁や柱などに埋め込まれる。送電コイル201は、電力を送電するアンテナである。送電コイル201は、例えば、送電コイル201のコイル面が壁の壁面と平行になるように設置される。また、送電コイル201のコイル面は、電力伝送装置300の受電部310の受電コイル311のコイル面と対向するように配置される。送電コイル201は、壁の壁面から一部が露出するように設置されてもよい。送電回路202は、送電コイル201とともに、送電を制御する回路である。送電回路202は、送電コイル201と共振回路を形成し、共振周波数で電磁界を発生させ、電力を電力伝送装置300の受電部310に供給する。送電装置200の送電コイル201は、埋め込まれた面から離れる方向(壁や柱などから離れる方向)に向けて交流磁界を発生するように配置される。送電コイル201は、送電コイル201と床面との距離が、所定の距離(第1距離とする)となる位置に設置される。送電コイル201と床面との距離とは、例えば、送電コイル201の軸の位置と、当該軸の位置から床面に下した垂線の長さである。
【0034】
電力伝送装置300は、ワイヤレス電力伝送方式で、送電装置200や他の電力伝送装置300から、電力の供給を受ける。また、電力伝送装置300は、負荷330に電力を供給するとともに、ワイヤレス電力伝送方式で、他の電力伝送装置300に、電力を供給する。電力伝送装置300は、少なくとも、底面と、底面に直交する1以上の側面とを有する。電力伝送装置300は、端部を有する底面の端部から直立する1以上の側面とを有してもよい。例えば、電力伝送装置300は、四角形の底面と、当該四角形の端部である各辺から直立する4つの側面とを有する。電力伝送装置300の受電コイル311は、電力伝送装置300のいずれか1つの側面にコイル面が平行になるように、当該側面の近傍に設置される。また、電力伝送装置300の送電コイル321は、電力伝送装置300のいずれか1つの側面にコイル面が平行になるように、当該側面の近傍に設置される。また、受電コイル311と、送電コイル321とは、電力伝送装置300の底面からの距離(高さ)が所定の距離(第1距離)となるように配置される。受電コイル311の底面からの距離と、送電コイル321の底面からの距離とが同じになることで、1つの電力伝送装置300の受電コイル311のコイル面と他の電力伝送装置300の送電コイル321のコイル面とを対向させやすくなる。また、受電コイル311の底面からの距離と、送電装置200の送電コイル201の床面からの距離とが同じになることで、1つの電力伝送装置300の受電コイル311のコイル面と送電装置200の送電コイル201のコイル面とを対向させやすくなる。受電コイル311と電力伝送装置300の底面との距離とは、例えば、受電コイル311の軸の位置と、当該軸の位置から電力伝送装置300の底面に下した垂線の長さである。送電コイル321と電力伝送装置300の底面との距離とは、例えば、送電コイル321の軸の位置と、当該軸の位置から電力伝送装置300の底面に下した垂線の長さである。また、受電コイル311と、送電コイル321とは、電力伝送装置300の底面からの距離(高さ)が所定の距離(第1距離)となるように配置されなくてもよい。この場合、電力伝送装置300を台などに載置することなどにより、送電側の電力伝送装置300の送電コイル321と、受電側の電力伝送装置300の受電コイル311とを対向させるようにする。
【0035】
受電部310は、受電コイル311、受電回路312を含む。受電コイル311は、電力を受電するアンテナである。受電コイル311のコイル面は、送電コイル201のコイル面や、他の電力伝送装置300の送電コイル321のコイル面と対向するように配置される。受電回路312は、受電コイル311とともに、受電を制御する回路である。受電
回路312は、受電コイル311と共振回路を形成し、電力を送電装置200等から受電する。受電回路312は、負荷330や送電部320に供給される電力の電圧、電流、周波数を、負荷330や送電部320に合わせて調整する回路を含んでもよい。受電回路312は、交流電流を直流電流に変換する整流回路を含んでもよい。受電コイル311には、送電コイル201(または、送電コイル321)で発生した交流磁界に基づいて、電磁誘導による起電力が発生し、電流が流れる。これにより、送電装置200(または送電部320)から、受電部310に電力が供給される。
【0036】
送電部320は、送電コイル321、送電回路322を含む。送電コイル321は、電力を送電するアンテナである。送電コイル321のコイル面は、他の電力伝送装置300の受電部310の受電コイル311のコイル面と対向するように配置される。送電回路322は、送電コイル321とともに、送電を制御する回路である。送電回路322は、送電コイル321と共振回路を形成し、共振周波数で電磁界を発生させ、電力を他の電力伝送装置300の受電部310に供給する。送電回路322は、出力する電力の電圧、電流、周波数を調整する回路を含んでもよい。送電部320の送電コイル321は、電力伝送装置300から離れる方向に向けて交流磁界を発生するように配置される。
【0037】
負荷330は、電力によって所定の動作をする動作部である。負荷330は、電力によって動作する装置などであればよい。負荷330は、受電部310から電力の供給を受けて、所定の動作を行う。負荷330は、例えば、電力供給ケーブル(例えば、有線ケーブル)などにより受電部310と接続されて、電力を供給される。
【0038】
送電コイル201、受電コイル311、送電コイル321は、例えば、巻き線コイル、積層コイル、薄膜コイルなどのコイルである。コイルは、例えば、軸周りに導体を巻回させることにより形成される。コイルのコイル面は、当該コイルの軸方向に直交する面である。
【0039】
第1の面(例えば、受電コイル311のコイル面)と第2の面(例えば、送電コイル321のコイル面)とが対向するとは、第1の面に直交する方向(第1の面の垂線の方向)に第1の面を移動させてできる柱状の領域に、第2の面の一部または全部が重なることをいう。このとき、第1の面と第2の面とは、平行であっても、平行でなくてもよい。
【0040】
送電装置200の送電コイル201のコイル面は、電力伝送装置300Aの受電コイル311のコイル面に対向するように配置される。電力伝送装置300Aの送電コイル321のコイル面は、電力伝送装置300Bの受電コイル311のコイル面に対向するように配置される。電力伝送装置300Bの送電コイル321のコイル面は、電力伝送装置300Cの受電コイル311のコイル面に対向するように配置される。これにより、電源100から送電装置200に電力が供給されると、送電装置200から電力伝送装置300Aに電力が供給され、電力伝送装置300Aから電力伝送装置300Bに電力が供給され、電力伝送装置300Bから電力伝送装置300Cに電力が供給される。また、各電力伝送装置300の負荷330に電力が供給される。
【0041】
電力伝送装置300A、300B、300Cは、状況(例えば、負荷の動作など)に応じて、互いに設置場所を入れ替えられて設置されてもよい。ここでは、1つの送電装置200としたが、複数の送電装置200が存在してもよい。複数の送電装置200が存在することで、電力伝送装置300の配置の自由度が上がる。すなわち、複数の送電装置200の送電コイル201のうちいずれかを選択して電力伝送装置300の受電コイル311が配置されることで、電力伝送装置300の設置場所を容易に変更することができる。電力伝送装置300が有する受電部310は、1つとしているが、電力伝送装置300は、複数の受電部310を有してもよい。また、電力伝送装置300の各受電部310は、そ
れぞれ、複数の側面のうちのいずれかの近傍に受電コイル311のコイル面が平行になるように設置されてもよい。また、電力伝送装置300は、2以上の側面にそれぞれ少なくとも1つの受電部310の受電コイル311のコイル面が平行になるように配置されてもよい。電力伝送装置300が有する送電部320は、1つとしているが、電力伝送装置300は、複数の送電部320を有してもよい。また、電力伝送装置300の各送電部320は、それぞれ、複数の側面のうちのいずれかの近傍に送電コイル321のコイル面が平行になるように設置されてもよい。また、電力伝送装置300は、2以上の側面にそれぞれ少なくとも1つの送電部320の送電コイル321のコイル面が平行になるように配置されてもよい。電力伝送装置300が、複数の受電部310、複数の送電部320を有することで、電力伝送装置300の配置の自由度が上がる。電力伝送装置300の受電部310の受電コイル311のコイル面や送電部320の送電コイル321のコイル面が、複数の側面の近傍に配置されることで、電力伝送装置300の配置の自由度が上がる。他の電力伝送装置300に電力を供給しない場合、電力伝送装置300の送電部320は省略されてもよい。また、電力伝送装置300の受電コイル311、送電コイル321が配置される側面は、電力伝送装置300の外側ではなく、内側に設けられてもよい。電力伝送装置300の内側に側面が設けられることで、当該電力伝送装置300に内蔵や載置される他の電力伝送装置300(例えば、パーソナルコンピュータ、ロボットなど)との間で電力の伝送を行うことができる。
【0042】
(変形例1)
本実施形態の電力供給システムの変形例1について説明する。変形例1は、上記の構成例と共通点を有する。ここでは、共通点についての説明は省略し、主に、相違点について説明する。
【0043】
図2は、本実施形態の電力供給システムの変形例1を示す図である。
図2の電力供給システム2は、電源100、電力伝送装置300D、300B、300Eを含む。電力伝送装置300Dは、送電部320、負荷330を含む。電力伝送装置300Dの送電部320、負荷330は、電力伝送装置300の送電部320、負荷330と同様である。電力伝送装置300Eは、受電部310、負荷330を含む。電力伝送装置300Eの受電部310、負荷330は、電力伝送装置300の受電部310、負荷330と同様である。電力供給システム2は、設備装置の例である。電力伝送装置300D、300B、300Eは、負荷装置の例である。
【0044】
電力伝送装置300Dは、電源100から有線ケーブルにより電力の供給を受ける。電力伝送装置300Dは、電源100から供給を受けた電力を、送電部320、負荷330に供給する。送電部320は、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Bに電力を供給する。電力伝送装置300Dは、工場における装置の配置などにより、有線ケーブルにより電力の供給を受けられる場合、電源100から有線ケーブルにより電力の供給を受けてもよい。電力伝送装置300Dは、有線ケーブルにより電力の供給を受けることで、ワイヤレス電力伝送方式で電力供給を受けるよりも、エネルギーロスを抑えて電力供給を受けることができる。電力伝送装置300Dは、受電部310を有さないことにより、構成を簡略化される。
【0045】
電力伝送装置300Eは、電力伝送装置300Bなどが有する送電部320を有さない。電力伝送装置300が、工場などにおいて末端に配置される装置であるなどの理由により、電力を供給する相手先の装置がない場合、送電部320を設けなくてもよい。電力伝送装置300Eは、送電部320を有さないことにより、構成を簡略化される。
【0046】
電力伝送装置300Dは、電源100から電力の供給を受け、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Bに電力の供給を行う。電力伝送装置300Bは、ワイヤレス電
力伝送方式で、電力伝送装置300Dから電力の供給を受け、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Eに電力の供給を行う。電力伝送装置300Eは、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Bから電力の供給を受ける。電力伝送装置300D、300B、300Eは、それぞれ、受電した電力を、負荷330に供給する。負荷330は、電力の供給受けて、所定の動作を行うことができる。
【0047】
(変形例2)
本実施形態の電力供給システムの変形例2について説明する。変形例2は、上記の構成例と共通点を有する。ここでは、共通点についての説明は省略し、主に、相違点について説明する。ここでは、送電装置を工場などの施設の床に配置し、電力伝送装置は、床に配置された送電装置から電力の供給を受ける。
【0048】
図3は、本実施形態の電力供給システムの変形例2を示す図である。
図3の電力供給システム3は、電源100、送電装置200A、200B、200C、電力伝送装置300F、300G、300Hを含む。送電装置200A、200B、200Cは、同様の構成を有する。送電装置200A、200B、200Cは、送電コイル201、送電回路202を有する。送電装置200A等の送電コイル201、送電回路202は、送電装置200の送電コイル201、送電回路202と同様である。電力伝送装置300F、300G、300Hは、同様の構成を有する。電力伝送装置300F、300G、300Hは、受電部310、負荷330を含む。電力伝送装置300F等の受電部310、負荷330は、電力伝送装置300の受電部310、負荷330と同様である。送電装置、電力伝送装置の数は、3つに限定されるものではなく、1つ以上であればよい。また、送電装置の数と電力伝送装置の数とが異なってもよい。、
図3の横方向に3つの送電装置が配置されているが、送電装置は図の奥行き方向にも配置されてもよい。電力供給システム3は、設備装置の例である。電力伝送装置300F、300G、300Hは、負荷装置の例である。
【0049】
送電装置200Aは、電源100からの電力を、ワイヤレス電力伝送方式で、電力伝送装置300Fに供給する。送電装置200Aは、例えば、床に埋め込まれる。送電コイル201は、例えば、送電コイル201のコイル面が床の床面と平行になるように設置される。また、送電コイル201のコイル面は、電力伝送装置300の受電部310の受電コイル311のコイル面と対向するように配置される。送電コイル201は、床の床面から一部が露出するように設置されてもよい。送電装置200Aは、床面から離れる方向に向けて交流磁界を発生するように配置される。送電装置200B、200Cについても同様である。
【0050】
電力伝送装置300Fは、ワイヤレス電力伝送方式で、送電装置200Aから、電力の供給を受ける。また、電力伝送装置300Fは、負荷330に電力を供給する。電力伝送装置300Fは、少なくとも、底面と、底面に直交する1以上の側面とを有する。電力伝送装置300Fは、端部を有する底面の端部から直立する1以上の側面とを有してもよい。電力伝送装置300Fの受電コイル311は、電力伝送装置300Fの底面にコイル面が平行になるように底面の近傍に設置される。これにより、電力伝送装置300Fは、床に設置される送電装置200Aから、電力の供給を受けることができる。電力伝送装置300Fによれば、壁際に電力伝送装置300を設置しなくても、ワイヤレス電力伝送で電力の供給を受けることができる。また、電力伝送装置300Fは、
図3のように送電装置200A(の送電コイル201)の近傍に設置されるのではなく、他の送電装置である送電装置200B(の送電コイル201)や送電装置200C(の送電コイル201)の近傍に設置され、送電装置200B(の送電コイル201)や送電装置200C(の送電コイル201)から電力の供給を受けてもよい。床に複数の送電装置(送電コイル)が配置されることで、電力伝送装置の設置場所(設置位置)を容易に変更することが可能となる。すなわち、複数の送電コイルのうちいずれかを選択して受電コイル311が配置される
ことで、電力伝送装置300Fの設置場所を容易に変更することが可能となる。また、電力伝送装置300Fは、底面に複数の受電部310を有してもよい。電力伝送装置300Fが、複数の受電部310を有することで、電力伝送装置300Fの配置の自由度が上がる。また、電力伝送装置300Fは、1以上の側面に直交する上面(すなわち、底面に平行である上面)を有してもよい。このとき、電力伝送装置300Fの送電コイル321は、上面にコイル面が平行になるように上面の近傍にも設置されてもよい。電力伝送装置300Fの上面の近傍に受電コイル311のコイル面が設置されることで、底面の近傍に受電コイルのコイル面が設置される電力伝送装置300を電力伝送装置300Fの上に積み上げて配置して、電力の伝送を行うことができる。また、電力伝送装置300Fの受電コイル311は、上面にコイル面が平行になるように上面の近傍にも設置されてもよい。さらに、電力伝送装置300Fの送電コイル321は、底面にコイル面が平行になるように底面の近傍にも設置されてもよい。このとき、電力伝送装置300Fの上に積み上げた他の電力伝送装置300Fとの間で電力の伝送を行うことができる。電力伝送装置300G、300Hについても同様である。
【0051】
また、電力伝送装置300Fは、上記の構成例のように送電コイル321のコイル面がいずれかの側面に配置された送電部320を有してもよい。当該側面に送電部320の送電コイル321が配置されることで、底面から電力供給を受けることができない上記の構成例のような電力伝送装置300に対しても、電力供給を行うことができる。また、電力伝送装置300Fは、上記の構成例のように受電コイル311のコイル面がいずれかの側面に平行に配置された受電部310を有してもよい。当該側面に受電部310の受電コイル311が配置されることで、底面から電力供給を受けることができない場合でも、他の送電コイル321が側面に設置される電力伝送装置300や送電コイル201が壁面などに設置される送電装置200などから電力供給を受けることができる。さらに、電力伝送装置300Fは、上記のように上面を有してもよい。このとき、電力伝送装置300Fの受電コイル311は、上記のように、上面にコイル面が平行になるように底面の近傍にも設置されてもよい。電力伝送装置300G、300Hについても同様である。
【0052】
(変形例3)
本実施形態の電力供給システムの変形例3について説明する。変形例3は、上記の構成例と共通点を有する。ここでは、共通点についての説明は省略し、主に、相違点について説明する。
【0053】
ここでは、電力伝送装置300の送電部320の送電回路322が、送電コイル321のインピーダンスを測定する測定回路を有するとする。送電コイル321に他の電力伝送装置300の受電コイル311が近づくにつれて、送電コイル321に交流電流を流した際の送電コイル321のインピーダンスが大きくなる。ワイヤレス電力伝送は、送電コイル321と受電コイル311とを近づけて行うことで伝送効率が良くなる。そこで、送電回路322は、送電開始前に、送電コイル321のインピーダンスを測定する。送電コイル321のインピーダンスが送電コイル321と受電コイル311との距離が所定距離未満であることを示す閾値以上である場合、送電部320は、ワイヤレス電力伝送を行う。また、送電コイル321のインピーダンスが当該閾値未満である場合、送電部320はワイヤレス電力伝送を行わない。所定距離は、例えば、ワイヤレス電力伝送を所定の伝送効率以上で行える距離である。また、送電部320は、他の方法により、他の電力伝送装置300の存在を検出し、送電コイル321の近傍に他の電力伝送装置300(の受電コイル311)が存在する場合に送電を行い、存在しない場合に送電を行わないようにしてもよい。これにより、他の電力伝送装置300が、送電コイル321の近傍に存在しない場合に、送電を停止することができ、無駄なエネルギーの消費を抑制できる。
【0054】
(実施形態の作用、効果)
工場等の施設に設置される電力によって作動する負荷を有する電力伝送装置300が、工場等の床面や床面に対して直交する壁面に設置される送電装置200や、他の電力伝送装置300の送電部320から、ワイヤレス電力伝送方式で、電力の供給を受ける。電力の供給を受けた電力伝送装置300は、自装置内の負荷330に電力を供給する。また、電力を受電した電力供給装置300は、他の電力伝送装置300に、ワイヤレス電力伝送方式で、電力を供給する。電力供給装置300は、ワイヤレス電力伝送方式で、電力の供給を受け、電力の供給を行うことで、有線ケーブルを使用することなく、電力の伝送を行うことができる。本実施形態の構成によれば、工場等において、装置の配置替え等により装置の位置を変更する際、装置の配置とともに電力を供給する有線ケーブルの配置を考慮せずに装置の配置を決定できる。また、本実施形態の構成によれば、装置への電力供給の際、電力伝送用の有線ケーブル及び有線ケーブルと装置とを接続するコネクタを使用しないので、装置の構成を簡素化することができる。
【0055】
(その他)
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各構成の組み合わせなど、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0056】
《付記》
所定の設備装置(1、2、3)の一部を構成する、所定負荷を有する負荷装置(300)であって、
外部にある電力供給部(200、320)から無線で電力の供給を受ける受電部(310)と、
前記受電部(310)により受電された電力を前記所定負荷に供給する供給経路と、
を備え、
前記負荷装置(300)は、前記電力供給部(200、320)の配置に応じてその設置場所を変更可能に構成される、
負荷装置(300)。
【符号の説明】
【0057】
1 電力供給システム
2 電力供給システム
3 電力供給システム
100 電源
200 送電装置
201 送電コイル
202 送電回路
300 電力伝送装置
310 受電部
311 受電コイル
312 受電回路
320 送電部
321 送電コイル
322 送電回路
330 負荷