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特許7658959合流処理システム、方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-03-31
(45)【発行日】2025-04-08
(54)【発明の名称】合流処理システム、方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20250401BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022521506
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-02
(86)【国際出願番号】 CN2020120555
(87)【国際公開番号】W WO2021073489
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】201910980221.2
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518227142
【氏名又は名称】北京極智嘉科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING GEEKPLUS TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルー、ホンハン
(72)【発明者】
【氏名】リウ、カイ
(72)【発明者】
【氏名】リー、カオチュン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、モンティー
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-162376(JP,A)
【文献】特開平08-244919(JP,A)
【文献】特開2018-047997(JP,A)
【文献】特開2015-048171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントロールセンターと、預かり領域と、箱供給ラインと、自ら移動可能な搬送装置と、を含み
記コントロールセンターは、各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、通い箱と前記合流すべき集合との対応関係を確立するとともに、各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御するように構成されており、
前記箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから前記搬送装置により通い箱を取得可能な貨物取り位置まで輸送するように構成されており、
前記搬送装置は、前記貨物取り位置まで移動し前記通い箱を取得するとともに、移動によって前記通い箱を前記預かり領域まで搬送するように構成されており、
前記預かり領域は、前記搬送装置により前記箱供給ラインから取得した通い箱を置くように構成されており、
前記コントロールセンターは、さらに、前記搬送装置により搬送された通い箱と前記預かり領域における預かり位置との対応関係を特定するとともに、通い箱と前記合流すべき集合との対応関係に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合に対応する各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御するように構成されており、
前記搬送装置は、さらに、前記コントロールセンターによる制御に基づいて、同一つの合流すべき集合に対応する各通い箱を前記合流処理ステーションまで順に搬送し、該合流すべき集合の合流を行うように構成されている、
ことを特徴とする合流処理システム。
【請求項2】
前記箱供給ラインにより貨物取り位置まで供給された通い箱における箱本体識別子を識別するとともに、前記コントロールセンターに送信するように構成されている識別子識別装置をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の合流処理システム。
【請求項3】
前記コントロールセンターは、さらに、受信した箱本体識別子に基づいて、アイドル状態にある各搬送装置から、前記通い箱を搬送する搬送装置を特定し、かつ、前記預かり領域におけるアイドル状態にある各預かり位置から、前記通い箱を置く預かり位置を特定し、特定された貨物位置の状態を占用に変更し、前記通い箱の箱本体識別子と前記預かり位置との対応関係を記憶し、前記搬送装置が前記通い箱を前記特定された預かり位置まで搬送するように前記搬送装置に制御コマンドを送信するように構成されており、
前記搬送装置は、さらに、コントロールセンターによる制御コマンドに基づいて、前記箱供給ラインの貨物取り位置で前記通い箱を取得するとともに前記預かり位置まで搬送するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の合流処理システム。
【請求項4】
前記コントロールセンターは、さらに、各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する各通い箱の箱本体識別子及び記憶された通い箱と預かり位置との対応関係に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱が何れもそれぞれの預かり位置に位置すると特定されるとき、各合流処理ステーションからアイドル状態にある合流処理ステーションを特定するとともに、前記搬送装置に制御コマンドを送信するように構成されており、
前記搬送装置は、さらに、受信した制御コマンドに基づいて該合流すべき集合に対応する各通い箱をそれぞれの預かり位置から特定された合流処理ステーションまで順に搬送するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の合流処理システム。
【請求項5】
合流処理ステーションに位置し、前記コントロールセンターと情報交換を行うように構成されている端末をさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の合流処理システム。
【請求項6】
前記コントロールセンターは、さらに、特定された合流処理ステーションに対応する端末に該合流すべき集合の注文情報を送信し、前記合流処理ステーションの状態をビジーに更新し、かつ、合流が完了したことを示す報知情報を受信し、前記端末の所在する合流処理ステーションの状態をアイドルに更新するように構成されており、
前記端末は、さらに、該合流すべき集合の注文情報を受信したことを表示するとともに、該合流すべき集合に対応する各物品が何れも合流した後で、前記コントロールセンターに報知情報を送信するように構成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の合流処理システム。
【請求項7】
合流処理ステーションに位置し、前記合流すべき集合の各物品を置くように構成されている播種棚をさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の合流処理システム。
【請求項8】
前記コントロールセンターは、さらに、各端末に対して,該端末の所在する合流処理ステーションで処理している通い箱における物品の物品情報、及び該端末からアップロードされた物品情報に基づいて、前記通い箱の処理完了時間を推定し、特定された時間に基づいて、前記通い箱の処理が完了した後で、他の通い箱を前記合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御するように配置されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の合流処理システム。
【請求項9】
合流処理ステーションに位置し、前記搬送装置により搬送された通い箱を置くように構成されている置換棚をさらに含み、
前記搬送装置は、さらに、通い箱を合流処理ステーションまで搬送するとき、前記通い箱を前記置換棚に置くとともに、前記置換棚での合流処理された空き通い箱を指定位置まで搬送するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の合流処理システム。
【請求項10】
前記合流すべき集合は、集合注文を含み、又は、
前記合流すべき集合は、同じ店からのストック・キーピング・ユニットSKU集合または同一の注文からのSKU集合を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の合流処理システム。
【請求項11】
前記預かり領域は、預かり棚を含み、前記預かり位置は、前記預かり棚における貨物位置を含む、
ことを特徴とする請求項1~10の何れか1項に記載の合流処理システム。
【請求項12】
コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と前記合流すべき集合との対応関係を確立することと、
各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御することと、
移動し前記箱供給ラインにより供給された各通い箱を取得するとともに、移動によって該通い箱を預かり棚を含む預かり領域まで搬送するように自ら移動可能な搬送装置を制御することと、
通い箱と合流すべき集合との対応関係および預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御し、該合流すべき集合の合流を行うことと、を含む、
ことを特徴とする合流処理方法。
【請求項13】
該通い箱を前記預かり棚の貨物位置まで搬送するように搬送装置を制御することは、具体的には、
コントロールセンターが前記預かり棚におけるアイドル状態にある貨物位置から、該通い箱を置く貨物位置を特定することと、
特定された貨物位置の状態を占用に変更することと、
該通い箱を前記貨物位置まで搬送するように前記搬送装置を制御することとを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の合流処理方法。
【請求項14】
該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御することは、具体的には、
コントロールセンターが各合流処理ステーションからイドル状態にある合流処理ステーションを特定することと、
該合流すべき集合に対応する各通い箱を一つずつ前記預かり棚から特定された合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御することと、を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の合流処理方法。
【請求項15】
コントロールセンターが特定された合流処理ステーションに対応する端末に該合流すべき集合の注文情報を送信するとともに、前記合流処理ステーションの状態をビジーに更新することと、
コントロールセンターが該合流すべき集合に対応する各物品がいずれも合流した後で前記端末から送信された報知情報を受信することと、
コントロールセンターが受信した前記報知情報に基づいて、前記端末の所在する合流処理ステーションの状態をアイドルに更新することと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の合流処理方法。
【請求項16】
前記合流すべき集合は、集合注文を含み、又は、
前記合流すべき集合は、同じ店からのストック・キーピング・ユニットSKU集合または同一の注文からのSKU集合を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の合流処理方法。
【請求項17】
コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立する注文特定モジュールと、
各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御する箱供給モジュールと、
移動し前記箱供給ラインにより供給された各通い箱を取得するとともに、移動によって該通い箱を預かり領域まで搬送するように自ら移動可能な搬送装置を制御し、該通い箱と前記預かり領域などの預かり位置との対応関係を特定するデータキャッシュモジュールと、
通い箱と合流すべき集合との対応関係および預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように搬送装置を制御し、該合流すべき集合の合流を行う合流処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする合流処理装置。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、請求項12~16の何れか1項に記載の合流処理方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年10月15日に中国特許庁へ提出された、出願番号が201910980221.2であり、発明名称が「集合注文の合流処理システム、方法及び装置」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、倉庫物流の技術分野に関し、特に合流処理システム、方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、物流業の急速な発展に伴い、物流園区の規模もますます大きくなっている。単一の倉庫の体積に制限されており、既存の物流園区では通常、物流園区の貯蔵容量に対する要求を満たすために、複数の区画(すなわち、複数の倉庫)を確立して物品を貯蔵する方式が採用されている。複数の区画の出現に伴い、出庫効率を高めるために、コントロールセンターは、注文目的、物品タイプなどの要素に基づいて、まず、複数の注文を含む集合注文を生成するとともに、設けられた合流作業領域で各区画から取得した該集合注文のすべての物品を受け取った後で、集合注文に対応する物品を仕分け領域に搬送して、仕分けや梱包などの処理を行う。
【0004】
従来の技術において、集合注文の情報に基づいて複数の区画から物品を取得することは、合流と呼ばれる。現在、一般的な合流は、主にローラコンベヤ合流システムに依存する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
具体的には、ローラコンベヤ合流システムは、ローラコンベヤにより、異なる区画から搬送されてきた通い箱を幹線により各支線にそれぞれ輸送し、図1に示すように、一つの支線は、一つの集合注文における物品の合流を処理することを担当する。一つの支線は、一つの集合注文を処理するために用いられるため、ローラコンベヤ合流システムにおける支線の数は、合流処理を行う集合注文の上限を制限する。また、支線の長さが限られるため、支線で預かり可能な通い箱の数にも上限があるため、一つの集合注文に含まれ得る通い箱の数をも制限している。物流園区が拡張され、区画の数が支線での預かり可能な通い箱の数を超えると、注文合流処理ができなくなるおそれがある。
【0006】
既存の集合注文を合流処理するシステムは、一般的に、比較的に複雑なハードウェア設備(例えば、ローラコンベヤ、巻上機など)に依存する必要があるため、システムを設計するときに、一般的には、効率と空間利用率とのバランスを考慮するため、後続にシステムの拡張や調整に大きな困難があり、ひいては調整し難い。これにより、ピーク時に生成された集合注文を処理し難いことが発生しやすくなり、処理効率が低くなり、日常運転の場合、システムがアイドルであるということによって、コストの無駄遣いをもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例において、合流処理システム及び方法を提供することによって、物流配送中の配送領域に対する秘匿性と安全性の確保を実現する。
【0008】
第一態様により、本発明の実施例において、コントロールセンターと、預かり領域と、箱供給ラインと、搬送装置とを含み、
前記コントロールセンターは、各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、通い箱と前記合流すべき集合との対応関係を確立するとともに、各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御するように構成されており、
前記箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから前記搬送装置により通い箱を取得可能な貨物取り位置まで輸送するように構成されており、
前記搬送装置は、前記箱供給ラインにより貨物取り位置で供給された通い箱を前記預かり領域まで搬送するように構成されており、
前記預かり領域は、前記搬送装置により前記箱供給ラインから取得した通い箱を置くように構成されており、
前記コントロールセンターは、さらに、前記搬送装置により搬送された通い箱と前記預かり領域における預かり位置との対応関係を特定するとともに、通い箱と前記合流すべき集合との対応関係に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合に対応する各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御するように構成されており、
前記搬送装置は、さらに、前記コントロールセンターによる制御に基づいて、同一つの合流すべき集合に対応する各通い箱を前記合流処理ステーションまで順に搬送し、該合流すべき集合の合流を行うように構成されている、合流処理システムを提供する。
【0009】
第二態様により、本発明の実施例において、
コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と前記合流すべき集合との対応関係を確立することと、
各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御することと、
前記箱供給ラインにより供給された各通い箱に対して、該通い箱を預かり領域まで搬送するように搬送装置を制御することと、
通い箱と合流すべき集合との対応関係および預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように前記搬送装置を制御し、該合流すべき集合の合流を行うことと、を含む合流処理方法をさらに提供する。
【0010】
第三態様により、本発明の実施例において、
コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立する注文特定モジュールと、
各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御する箱供給モジュールと、
前記箱供給ラインにより供給された各通い箱に対して、該通い箱を預かり領域まで搬送するように搬送装置を制御し、該通い箱と前記預かり領域などの預かり位置との対応関係を特定するデータキャッシュモジュールと、
通い箱と合流すべき集合との対応関係および預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり領域まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように搬送装置を制御し、該合流すべき集合の合流を行う合流処理モジュールと、を含む合流処理装置をさらに提供する。
【0011】
第四態様により、本発明の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、何れか1つに記載の合流処理方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0012】
本明細書の実施例に採用されている上記の少なくとも一つの技術案は、以下の有益な効果を達成することができ、
各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、該合流すべき集合と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、これにより、搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得することができるとともに、預かり領域の預かり位置まで搬送し、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該合流すべき集合の合流を行う。従来のローラコンベヤ合流システムに対して、預かり棚でローラコンベヤの支線を代替して通い箱を預かる方法によって、支線の数および長さによる合流すべき集合処理の数及び通い箱の預け数への制限を回避する。また、通い箱の搬送は、ローラコンベヤに依存しなくなり、搬送設備により搬送され、本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、必要に応じて柔軟に変化することができる。合流すべき集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、処理効率を向上させる。
【0013】
以下の図面を参照して行われた非限定的な実施例に対する詳細な説明を読むことにより、本発明の他の特徴、目的及び利点はより明らかになる。図面は、好ましい実施形態を示す目的のものに過ぎず、本発明を限定すると見なされない。また、図面全体において、同一の参照符号で同一の部材を示す。図面において、
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ローラコンベヤ合流システムの模式図である。
図2】本明細書の実施例により提供される合流処理システムの模式図である。
図3】本明細書の実施例により提供される箱供給ラインが通い箱を供給するとともに、搬送装置により預かり棚まで搬送される模式図である。
図4】本明細書の実施例により提供される箱供給ラインにおける識別子識別装置の模式図である。
図5】本明細書の実施例により提供される搬送装置が貨物取り位置で並んで通い箱を搬送することを待機する模式図である。
図6】本明細書の実施例により提供される合流処理ステーションにおける端末の模式図である。
図7】本明細書の実施例により提供される合流処理のフローチャートである。
図8】本明細書の実施例により提供される合流処理装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に、本明細書の具体的な実施例及び対応する図面を参照しながら本願の技術案を明確で、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は、本願の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本明細書における実施例に基づいて、当業者が進歩的な労力を払わずに得られた全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0016】
以下、図面を参照しながら、本願の各実施例により提供される技術案を詳しく説明する。
【0017】
図2は、本明細書の実施例により提供される合流処理システムの模式図であり、該システムは、コントロールセンター100と、預かり領域に配置される預かり棚102と、箱供給ライン104と、搬送装置106とを含む。
【0018】
該コントロールセンター100は、箱供給ライン104及び搬送装置106を遠隔制御し、合流すべき集合の合流処理を行うために用いられ、該箱供給ライン104は、異なる倉庫区画と合流すべき集合が合流処理を行う領域とを接続するとともに、合流すべき集合が合流処理を行う領域には、いくつかの貨物取り位置が設けられ、搬送装置106は、該領域内を移動することができるとともに、箱供給ライン104により貨物取り位置まで輸送された通い箱を該領域内に設けられた預かり棚102まで搬送することができ、預かり棚102は、合流すべき集合に対応する通い箱を一時的に収納するために用いられ、コントロールセンター100は、いずれかの合流すべき集合に対応する通い箱がいずれも預かり領域の預かり棚102まで搬送されたと特定される場合、該合流すべき集合に対応する通い箱を該領域内の合流処理ステーションまで搬送するように各搬送装置106を制御し、合流を行う。該領域内の合流処理ステーションの数は、必要に応じて設定することができ、通い箱は、搬送装置106により各ステーションまで搬送されることができるため、合流処理ステーションは、離島式ステーションであってもよく、すなわち、他の設備(例えば、ローラコンベヤ、箱供給ライン等)と接続される必要がない。
【0019】
具体的には、該コントロールセンター100は、合流処理対象の合流すべき集合を特定することができ、その後に、該合流すべき集合に対応する物品に基づいて、どれらの倉庫区画に該合流すべき集合に対応する物品が置かれているかを特定するとともに、各区画が提供する必要がある物品、及び特定された物品を収納する各通い箱を特定する。例えば、合流すべき集合Aに対応する物品は、a、b、cを含み、それぞれ区画1、区画2、区画3の倉庫棚に貯蔵されると、該合流すべき集合の合流処理システムは、区画1、区画2、区画3に貯蔵された物品a、b及びcをそれぞれ積載する3つの通い箱を必要とする。該コントロールセンター100は、区画1と、区画2と、区画3とに接続される箱供給ライン104に、制御指令をそれぞれ送信し、通い箱を供給するように各箱供給ライン104を制御することができる。区画1に接続された箱供給ライン104に物品aが収納された通い箱を供給させ、区画2に接続された箱供給ライン104に物品bが収納された通い箱を供給させ、区画3に接続された箱供給ライン104に物品cが収納された通い箱を供給させる。
【0020】
現在、合流すべき集合に対応する各物品を特定するとともに、特定された各物品の保管位置に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱を特定することは、合流すべき集合が合流処理を行う必要なステップである。従来の技術において、それは既に成熟した技術であり、この部分が具体的にどのように実行するかは、本明細書で限定しないため、これについて詳しい説明を省略し、従来の技術に採用されている方法(例えば、ローラコンベヤ合流システムが通い箱を幹線に搬送するように各区画のローラコンベヤを制御する過程)を参照することができる。
【0021】
本明細書において、該コントロールセンター100は、該合流すべき集合に対応する物品が収納される各通い箱を特定した後で、特定された通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立することができることによって、後続に該合流すべき集合に対応する各通い箱の位置を特定し、合流処理の進度を特定することができる。選択可能に、通い箱と合流すべき集合に識別子をそれぞれ設定し、それぞれの識別子に対して通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立することができ、本願はこれを限定しない。
【0022】
上記したとおり、該コントロールセンター100は、該合流すべき集合に対応する各通い箱を特定するのは、特定された各通い箱を供給するように箱供給ライン104を制御することによって、該合流すべき集合に対応する物品に対して合流処理を行うことを目的とする。したがって、該コントロールセンター100は、さらに、各通い箱を供給するように各箱供給ライン104を制御することができる。
【0023】
該箱供給ライン104は、該コントロールセンター100による制御に基づいて、各通い箱を各区画から該搬送装置106により通い箱を取得可能な貨物取り位置まで輸送することができる。
【0024】
該搬送装置106は、該箱供給ライン104により貨物取り位置で供給された通い箱をコントロールセンターにより該通い箱に予め設定された預かり棚102の貨物位置まで搬送する。
【0025】
本明細書の他の実施例において、コントロールセンターが予め通い箱の保管位置を設定しなければ、該搬送装置106は、自らで貨物取り位置から供給された通い箱を預かり棚102の空き貨物位置まで搬送するとともに、該貨物位置の貨物位置識別子を該コントロールセンター100にアップロードすることもできる。
【0026】
図3は、本明細書の実施例により提供される箱供給ラインが通い箱を供給するとともに、搬送装置により預かり棚まで搬送される模式図である。図3において、箱供給ライン104は、二つの合流すべき集合に対応する各通い箱を各貨物取り位置まで搬送し、すなわち、合流すべき集合Mに対応する通い箱m1~m2、及び合流すべき集合Nに対応する通い箱n1~n3は該箱供給ライン104により貨物取り位置まで搬送される。アイドル状態にある搬送装置106は、コントロールセンター100による制御で、各貨物取り位置で通い箱を搬送することを待機する。各貨物取り位置で通い箱を搬送することを待機する搬送装置106について、通い箱が該搬送装置106の所在する貨物取り位置に到達した後で、該搬送装置106は、通い箱を預かり棚102の空き貨物位置まで搬送することができ、預かり棚102における破線枠は、通い箱を置くことができる空き貨物位置であり、すると、搬送装置106は、m1がマークされた破線枠に対応する空き貨物位置まで通い箱m1を搬送することができ、これによって類推する。
【0027】
また、該搬送装置106にロボットアームが設けられるとともに、ロボットアームにより箱供給ライン104の貨物取り位置から通い箱をつかみ、及びロボットアームにより通い箱を預かり棚の空き貨物位置に置くことができる。搬送装置106は、アクション機構と、貨物を持ち上げたり、つかんだりすることが可能なロボットアームとを含む。本明細書において、搬送装置106が具体的に通い箱をどのように取得や搬送するかを限定しない。
【0028】
さらに、本明細書において、該システムは、図4に示すように、該箱供給ライン104により貨物取り位置まで供給された通い箱における箱本体識別子を識別するとともに、該コントロールセンター100に送信するための識別子識別装置108をさらに含むことができる。ここに、識別子識別装置108は、具体的には、貨物取り位置に到着した通い箱における箱本体識別子を取得して識別するためのカメラ、走査ガン等の設備であってもよい。該箱本体識別子は、具体的には、デジタルオブジェクトユニーク識別子(Digital Object Unique Identifier、DOI)、例えば二次元コード、バーコード等であってもよい。該DOIに通い箱の箱本体識別子が携帯され、識別子識別装置108は、該DOIを収集することによって、該通い箱の箱本体識別子を取得することができる。例えば、カメラは、通い箱での箱本体識別子を含む二次元コードを収集し、該通い箱の箱本体識別子を特定する。
【0029】
図4は、本明細書により提供される箱供給ラインにおける識別子識別装置の模式図である。箱供給ラインの各貨物取り位置に、識別子識別装置108がそれぞれ設けられることによって、箱供給ライン104により供給された通い箱が貨物取り位置に到着すると、該識別子識別装置108は、該通い箱におけるDOIを収集し、該通い箱の箱本体識別子を特定するとともに、該コントロールセンター100に送信することができる。
【0030】
処理すべき合流すべき集合の数が少ない場合、該コントロールセンター100は、箱本体識別子を受信した後で、各搬送装置106の状態に基づいて、アイドル状態にある各搬送装置106からいくつかの搬送装置106を選択するとともに、選択された搬送装置106に制御指令を送信することによって、選択された搬送装置106を該供給線104の貨物取り位置まで移動させ、該通い箱を取得するとともに該預かり棚102の貨物位置まで搬送することができる。前記預かり棚102の貨物位置は、前記預かり領域のうちのアイドル状態にある各預かり位置から特定される。前記通い箱の預かり棚102での貨物位置が特定された後で、特定された貨物位置の状態を占用に変更し、前記通い箱の箱本体識別子と前記貨物位置102との対応関係を記憶し、前記搬送装置106が前記通い箱を前記特定された貨物位置まで搬送するように前記搬送装置106に制御指令を送信する。
【0031】
該搬送装置106は、コントロールセンター100による制御指令に基づいて、前記箱供給ライン104の貨物取り位置で前記通い箱を取得するとともに前記預かり位置、例えば前記貨物位置まで搬送する。
【0032】
本明細書の他の実施例において、前記搬送装置106は、さらに、自らで通い箱を貨物位置に搬送し、該貨物位置の貨物位置識別子を収集して該コントロールセンター100に送信することができる。
【0033】
コントロールセンター100は、該搬送装置106から送信された貨物位置識別子に基づいて、その搬送された通い箱が該預かり棚102のどの貨物位置に保管されるかを特定することができる。コントロールセンター100は、具体的に該搬送装置106から送信された貨物位置識別子に基づいて、該通い箱の箱本体識別子と該貨物位置識別子との対応関係を特定するとともに、記憶することができる。
【0034】
処理すべき合流すべき集合の数が多い場合、該コントロールセンター100は、箱供給ライン104の各貨物取り位置に対して、該貨物取り位置で並んで待機するようにアイドル状態にある複数の搬送装置106を制御することができ、該貨物取り位置に到着する通い箱があると、該コントロールセンターは、識別子識別装置108から送信された箱本体識別子を受信し、該行列内の先頭位置にある搬送装置106に制御指令を送信することができる。該搬送装置106は、図5に示すように、該制御指令に基づいて、該通い箱を預かり棚102まで搬送し、行列中の残りの搬送装置106は、順に位置を補足して残りの通い箱が該貨物取り位置に到着することを待機する。図5は、本明細書により提供される搬送装置が貨物取り位置で並んで通い箱を搬送することを待機する模式図であり、これにより分かるように、該貨物取り位置に通い箱を搬送することを待機する搬送装置が3台あり、かつ、順に到着した各通い箱を預かり貨物位置まで搬送する。
【0035】
なお、本明細書において、該搬送装置106に貨物位置の貨物位置識別子の収集装置であって、例えば、カメラ、走査ガン等の設備が設けられてもよく、又は識別子識別装置108が設けられる。該搬送装置106は、通い箱を預かり棚102の貨物位置まで搬送すると、収集装置又は識別子識別装置108により、該貨物位置に設けられた貨物位置識別子を収集するとともにコントロールセンター100に送信する。
【0036】
本明細書において、該コントロールセンター100は、さらに該箱供給ライン104により供給された各通い箱に対して、該預かり棚102におけるアイドル状態にある貨物位置から、該通い箱を置く貨物位置を特定するとともに、特定された貨物位置の状態を占用に変更することができる。その後、さらに該搬送装置106が該通い箱を該特定された貨物位置まで搬送するように該搬送装置106に制御指令を送信する。
【0037】
具体的には、該コントロールセンター100は、識別子識別装置108から送信された箱本体識別子を受信した時、該預かり棚102におけるアイドル状態にある貨物位置を特定するとともに、該貨物位置の状態を占用に変更する。さらに、該箱本体識別子に対応する通い箱を該特定された貨物位置まで搬送する制御指令を該搬送装置106に送信する。該搬送装置106は、受信した制御指令に基づいて、該通い箱を該特定された貨物位置まで搬送する。該コントロールセンター100は、該搬送装置106が通い箱を該預かり棚120の貨物位置まで搬送する前に、該コントロールセンター100は、該通い箱が保管される貨物位置を既に特定できたため、該搬送装置106は、貨物位置の貨物位置識別子を収集する必要がない。
【0038】
さらに、該コントロールセンター100は、各合流すべき集合に対応する通い箱の箱本体識別子を特定したとともに、預かり棚102まで搬送された各通い箱の箱本体識別子と貨物位置識別子との対応関係を記憶しているため、各合流すべき集合に対して、該コントロールセンター100は、箱本体識別子と貨物位置識別子との対応関係に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱が預かり棚102まで搬送された進度を特定することができる。該合流すべき集合に対応する各通い箱がいずれも預かり棚102まで搬送された場合、該コントロールセンター100は、各合流処理ステーションからアイドル状態にある合流処理ステーションを特定するとともに、該搬送装置106に制御指令を送信することができる。
【0039】
該搬送装置106は、受信した制御指令に基づいて、該合流すべき集合に対応する各通い箱を該預かり棚102から特定された合流処理ステーションまで順に搬送する。
【0040】
具体的には、該コントロールセンター100は、該合流すべき集合に対応する通い箱の数に基づいて、アイドル状態にある複数の搬送装置106を特定し、特定された各搬送装置106に制御指令をそれぞれ送信することによって、各搬送装置106が受信した制御指令に基づいて、該預かり棚102から該合流すべき集合に対応する一つの通い箱をそれぞれ取得するとともに、該合流処理ステーションまで搬送する。
【0041】
なお、合流処理ステーションの合流処理能力に上限があり、例えば、同時に処理可能な通い箱の数が限られるため、搬送された通い箱の数が合流処理ステーションの能力上限を超えることを回避するために、本明細書において、該コントロールセンター100は、各搬送装置106が該合流すべき集合に対応する各通い箱を特定された合流処理ステーションまで順に搬送することができるように、各搬送装置106に制御指令を順に送信することができ、このように合流処理ステーションで同じ時間内に処理する必要がある通い箱の数を制御する。同じ時間に一つの合流すべき集合を処理することに必要な搬送装置106の数を減少させ、搬送装置106がアイドル状態にある時間を減少させ、処理効率を向上させる。
【0042】
本明細書により提供される合流すべき集合の合流処理システムであって、端末110をさらに含むことができ、該端末110は、合流処理ステーションに位置し、コントロールセンター100から送信された情報を受信し、図6に示すように、本明細書の実施例により提供される合流処理ステーションにおける端末の模式図に示すとおりである。
【0043】
該コントロールセンター100は、特定された合流処理ステーションに対応する端末110に該合流すべき集合の注文情報を送信するとともに、該合流処理ステーションの状態をビジーに更新する。
【0044】
該端末110は、該合流すべき集合の注文情報を受信したことを表示するとともに、該合流すべき集合に対応する各物品がいずれも合流した後で、該コントロールセンター100に報知情報を送信する。
【0045】
該コントロールセンター100は、受信した該報知情報に基づいて、該端末110の所在する合流処理ステーションの状態をアイドルに更新する。
【0046】
ここに、該注文情報は、該端末110の所在する合流処理ステーションにいる作業者に、該合流すべき集合に含まれる物品がどれらであるか、該合流すべき集合に含まれる注文がどれらであるか、該合流すべき集合に含まれる注文がどれらの物品にそれぞれ対応するか等を報知するために用いられる。該注文情報に基づいて、作業者は、該合流すべき集合に対してどのように合流処理を行うかを特定することができる。もちろん、具体的な注文情報の内容は、必要に応じて設定することができ、本明細書はこれを限定しない。例えば、倉庫の出庫ロジックに基づいて特定し、倉庫の出庫ロジックにおける合流処理が合流すべき集合に対応する物品をピッキングすることであると仮定すると、この場合に注文情報は、合流すべき集合に対応する物品の物品情報だけを含めばよく、作業者は、該注文情報に基づいて、合流すべき集合に対して該合流すべき集合における全ての物品の合流が完了したか否かを特定することができる。該倉庫の出庫ロジックにおける合流処理は、該合流すべき集合における各注文を予備的に選別することをさらに含む場合、該注文情報は、予備的に選別することに必要な情報をさらに含むことができる。
【0047】
なお、本明細書において、システムは、合流処理ステーションに位置し、合流すべき集合の各物品を置くための播種棚をさらに含む。すなわち、該合流処理ステーションは、搬送装置106により搬送されてきた通い箱における物品を該播種棚に移すことができ、合流すべき集合に対応する各物品がいずれも該播種棚に移されると、合流すべき集合の合流処理が完了したと特定される。
【0048】
該システムにおける各端末110に対して、該端末110は、通い箱から播種棚に移された物品の物品情報を取得するとともに、前記コントロールセンター100にアップロードすることができる。したがって、コントロールセンター100は、さらに受信した物品情報に基づいて、各合流処理ステーションで合流すべき集合を処理する進度を特定することができる。
【0049】
さらに、コントロールセンター100は、受信した物品情報に基づいて、各合流処理ステーションで合流すべき集合を処理する進度を特定することができるため、該コントロールセンター100は、さらに各端末110に対して、該端末110の所在する合流処理ステーションで処理している通い箱における物品の物品情報、及び該端末110がアップロードした物品情報に基づいて、該通い箱の処理完了時間を推定することができる。
【0050】
例えば、搬送装置106により搬送されてきた通い箱における物品の数が10個であると仮定し、搬送装置106が通い箱を合流処理ステーションまで搬送した後で、該合流処理ステーションにおける端末110が1分間内に5個の物品情報をアップロードすると、コントロールセンター100は、該合流処理ステーションで該通い箱を処理する処理完了時間を推定することができる。又は、該コントロールセンター100は、予測モデルで予測する方式を採用して、通い箱の処理完了時間を特定してもよい。例えば、端末110が物品情報をアップロードする頻度、及び該通い箱に対応する物品の数を、予めトレーニングされた予測モデルに入力し、該予測モデルから出力された処理完了時間を取得する。各合流処理ステーションでの合流すべき集合を処理する履歴データに基づいて、該予測モデルをトレーニングするためのトレーニングサンプルを特定し、実際に一つの通い箱を処理するための所要時間と予測モデから出力された処理完了時間との差に基づいて、該予測モデルの損失を特定し、特定された損失に基づいて予測モデルのパラメータを調整することができる。
【0051】
コントロールセンター100は、合流処理ステーションで現在処理している通い箱の処理完了時間を推定した後で、推定された通い箱の処理完了時間に基づいて、該搬送装置106に制御指令を送信することができる。
【0052】
該搬送装置106は、受信した制御指令に基づいて、合流処理ステーションで該通い箱を処理することが完了した後で、さらに他の通い箱を該合流処理ステーションまで搬送する。
【0053】
例えば、ある合流処理ステーションで処理する必要がある合流すべき集合が3つの通い箱に対応し、合流処理ステーションで同じ時間に一つの通い箱のみを処理することができると仮定し、搬送装置が一番目の通い箱を合流処理ステーションまで搬送した後で、コントロールセンターは、受信した物品情報及び該通い箱に含まれた物品の数に基づいて、5分間の後で該通い箱の処理が完了すると推定する。二番目の通い箱を預かり棚から合流処理ステーションまで搬送するのに所要する時間は、1分間であると、コントロールセンターは、4分間後に他の搬送装置に制御指令を送信することによって、該合流処理ステーションで一番目の通い箱を処理することが完了した後で、他の搬送装置が二番目に搬送された通い箱を処理することができ、該合流すべき集合の合流が完了するまでこれによって類推する。
【0054】
さらに、本明細書において、該播種棚は、移動可能であってもよく、該コントロールセンター100は、各端末110に対して、該端末110に注文情報を送信する時、アイドル状態にある搬送装置106を特定するとともに、該搬送装置106に制御指令を送信する。
【0055】
該搬送装置106は、アイドル状態にある播種棚を該端末110の所在する合流処理ステーションまで搬送する。
【0056】
播種棚も柔軟に移動できる場合、播種棚と合流処理ステーションとの対応関係を弱めると、合流処理領域内の各合流処理ステーションの位置は必要に応じて、柔軟に配置することができ、さらに合流処理システムの柔軟性を増加させる。
【0057】
本明細書において、該システムは、合流処理ステーションに位置し、該搬送装置106により搬送された通い箱を置くための置換棚をさらに含むことができる。
【0058】
該搬送装置106は、通い箱を合流処理ステーションまで搬送する時、該通い箱を該置換棚に直接置くことができ、合流処理ステーションで作業者が該通い箱における物品を播種棚に移したことを待機した後で、他のタスクを実行する必要がない。搬送装置106の輸送力を大幅に解放し、搬送装置106の待機による輸送力の浪費の問題を減少させることができる。該置換棚は、少なくとも二つの貨物位置を有し、搬送装置106は、通い箱を置換棚まで搬送した後で、合流処理ステーションの作業者は、物品を移し、通い箱における物品がいずれも播種棚に移された後で、該通い箱は、空き通い箱となり、後続の搬送装置106は、他の通い箱を該置換棚まで搬送する時、通い箱を別の空き貨物位置に置くとともに、該置換棚における合流処理された後の空き通い箱を輸送し、指定位置まで搬送することができ、該指定位置は、空き通い箱を収集する位置であってもよい。
【0059】
置換棚を設けることにより、搬送装置106の合流処理ステーションでの待機時間を減少させ、搬送装置106の使用効率を向上させることができる。
【0060】
図2に示すシステムに基づいて、各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、該合流すべき集合識別子と各通い箱の箱本体識別子との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、これにより、搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり棚の貨物位置まで搬送することができ、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該合流すべき集合の合流を行う。従来のローラコンベヤ合流システムに対して、預かり棚でローラコンベヤの支線を代替して通い箱を預かる方法によって、支線の数および長さによる合流すべき集合処理の数及び通い箱の預け数への制限を回避する。また、通い箱の搬送は、ローラコンベヤに依存せず、搬送設備により搬送され、本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。合流すべき集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、システムの処理効率を向上させる。
【0061】
本明細書の一実施例において、前記合流すべき集合は、集合注文であってもよく、図2に示すシステムに基づいて、各集合注文に対して、該集合注文に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該集合注文と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該集合注文の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該集合注文の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該集合注文の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。集合注文に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、システムの処理効率を向上させる。
【0062】
本明細書の別の実施例において、前記合流すべき集合は、同じ店からのストック・キーピング・ユニットSKU集合であってもよく、図2に示すシステムに基づいて、各SKU集合に対して、該SKU集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該SKU集合と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該SKU集合の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該SKU集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該SKU集合の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。SKU集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、システムの処理効率を向上させる。
【0063】
本明細書の別の実施例において、前記合流すべき集合は、同一の注文からのSKU集合であってもよく、図2に示すシステムに基づいて、同一の注文からの各SKU集合に対して、該SKU集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該SKU集合と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該SKU集合の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該SKU集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該SKU集合の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。同一の注文からのSKU集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、システムの処理効率を向上させる。
【0064】
なお、本明細書において該搬送装置106の移動経路をどのように特定するかを限定せず、コントロールセンター100は、該合流処理領域における移動可能な領域(すなわち、預かり棚102が置かれず、合流処理ステーションが設けられない領域)、搬送装置106の所在位置及び目的地位置(例えば、預かり棚102のアイドル状態の貨物位置、合流処理ステーション、箱供給ライン104の貨物取り位置等)に基づいて、搬送装置106に対して経路計画を行い、該搬送装置106の移動経路を特定することができる。又は、コントロールセンター100は、さらに、地面に予め設定された位置決め識別子に基づいて、前記搬送装置の移動経路を特定することができる。搬送装置106は、視覚的マークナビゲーションに基づいて、自身が携帯するナビゲーション識別アセンブリにより、地面に敷設された位置決め識別子(例えば、二次元コード)を識別することができる。
【0065】
又は、本明細書において、搬送装置106は、一定の時間内にコントロールセンター100から送信された制御指令を受信していないと特定されるとき、自身がアイドル状態にあると特定するとともに、箱供給ライン104の貨物取り位置に自らで移動し、通い箱を搬送することを待機することもできる。
【0066】
各搬送装置106について、該搬送装置106が箱供給ライン104の貨物取り位置から通い箱を取得した後で、該搬送装置106は、該コントロールセンター100に報知情報を送信することができ、すると、該コントロールセンター100は、報知情報、及び該搬送装置106の並ぶ行列に対応する貨物取り位置に基づいて、該搬送装置106に搬送される通い箱の箱本体識別子を特定することができる。
【0067】
図2に示すシステムに基づいて、本明細書は、図7に示すように、合流すべき集合の合流処理方法をさらに提供する。
【0068】
図7は、本明細書により提供される合流すべき集合の合流処理のフローチャートであり、倉庫は、預かり棚、箱供給ライン及び搬送装置を含み、該合流すべき集合の合流処理フローは、具体的には、以下のステップを含むことができる。
【0069】
S200であって、コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立する。
【0070】
選択可能に、通い箱と合流すべき集合に対して識別子をそれぞれ設定し、それぞれの識別子によって通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立することができ、本明細書は、これを限定しない。
【0071】
本明細書において、コントロールセンターは、合流処理すべき合流すべき集合を特定し、その後、該合流すべき集合に対応する物品に基づいて、どれらの倉庫ピッキングゾーンに該合流すべき集合に対応する物品が置かれているかを特定するとともに、ピッキングゾーンに供給される必要がある物品、及び特定された物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱の箱本体識別子と合流すべき集合識別子との対応関係を確立することができる。
【0072】
S202であって、各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御する。
【0073】
本明細書において、合流すべき集合に対応する通い箱を特定した後で、各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御することによって、合流処理を行うことを容易にする。
【0074】
また、該コントロールセンターは、箱供給ラインにより提供された各通い箱に対して、該通い箱における箱本体識別子を収集し、該通い箱を該預かり棚の貨物位置まで搬送された後で、該貨物位置の貨物位置識別子を収集し、該通い箱の箱本体識別子と該貨物位置識別子との対応関係を特定するとともに、記憶することができる。
【0075】
S204であって、前記箱供給ラインにより供給された各通い箱に対して、該通い箱を前記預かり領域まで搬送する。
【0076】
選択可能に、前記預かり領域に預かり棚を設けることができ、預かり棚に複数の預かり貨物位置を設けることができる。各預かり貨物位置に対して唯一の識別子を設定することができる。
【0077】
前記預かり領域におけるアイドル状態にある各預かり位置から、前記通い箱の預かり位置を指定することができる。前記通い箱の預かり位置が指定された後で、指定された預かり位置の状態を占用に変更し、前記通い箱の箱本体識別子と前記預かり位置との対応関係を記憶し、前記搬送装置が前記通い箱を前記指定された貨物位置まで搬送するように前記搬送装置に制御指令を送信する。
【0078】
該搬送装置は、コントロールセンターの制御指令に基づいて、前記箱供給ラインの貨物取り位置で前記通い箱を取得するとともに、前記指定された貨物位置まで搬送する。
【0079】
本明細書の他の実施例において、前記搬送装置は、さらに、自らで通い箱を預かり位置まで搬送し、該預かり位置の識別情報、例えば、貨物位置識別子を収集し、該コントロールセンターに送信することができる。
【0080】
通い箱の箱本体識別子及び前記貨物位置識別子により通い箱と預かり貨物位置との間の対応関係を確立する。本明細書は、対応関係を確立することに関し、具体的な過程を限定しない。
【0081】
本明細書において、該コントロールセンターは、該預かり棚におけるアイドル状態にある貨物位置から、該通い箱を置く貨物位置を特定し、特定された貨物位置の状態を占用に変更し、該通い箱を該貨物位置まで搬送するように搬送装置を制御する。
【0082】
S206であって、通い箱と合流すべき集合との対応関係及び預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱がいずれも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該合流すべき集合の合流を行う。
【0083】
本明細書において、該コントロールセンターは、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、各合流処理ステーションからアイドル状態にある合流処理ステーションを特定し、該合流すべき集合に対応する各通い箱を、一つずつ該預かり棚から特定された合流処理ステーションまで搬送するように搬送装置を制御することができる。
【0084】
また、該コントロールセンターは、特定された合流処理ステーションに対応する端末に該合流すべき集合の注文情報を送信するとともに、該合流処理ステーションの状態をビジーに更新することができる。該合流すべき集合に対応する各物品がいずれも合流した後で該端末が送信した報知情報を受信するとともに、受信した該報知情報に基づいて、該端末の所在する合流処理ステーションの状態をアイドルに更新する。
【0085】
なお、合流処理ステーションで合流処理を行う時、該コントロールセンターは、該合流処理ステーションの端末からアップロードされた物品情報を受信することができ、該物品情報は、該端末が取得した通い箱から播種棚に移された物品の物品情報である。
【0086】
該コントロールセンターは、該端末からアップロードされた物品情報、及び該端末の所在する合流処理ステーションで処理している通い箱における物品の物品情報に基づいて、該通い箱の処理完了時間を推定することができる。かつ、特定された時間に基づいて、該通い箱の処理が完了した後で、他の通い箱を該合流処理ステーションまで搬送するように搬送装置を制御する。
【0087】
該方法の詳しい実行過程は、上記合流すべき集合の合流処理システムによる、合流すべき集合の合流処理を行う過程を参照することができ、本明細書は、これについて詳しい説明を省略する。
【0088】
図7に示す方法に基づいて、各合流すべき集合に対して、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該合流すべき集合識別子と各通い箱の箱本体識別子との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、これにより、搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり棚の貨物位置まで搬送することができ、該合流すべき集合の各通い箱が何れも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該合流すべき集合の合流を行う。従来のローラコンベヤ合流システムに対して、預かり棚でローラコンベヤの支線を代替して通い箱を預かる方法によって、支線の数および長さによる合流すべき集合処理の数及び通い箱の預け数への制限を回避する。また、通い箱の搬送は、ローラコンベヤに依存せず、搬送設備により搬送され、本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。合流すべき集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、処理効率を向上させる。
【0089】
本明細書の一実施例において、前記合流すべき集合は、集合注文であってもよく、図7に示す方法に基づいて、各集合注文に対して、該集合注文に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該集合注文と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該集合注文の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該集合注文の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該集合注文の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。集合注文に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、処理効率を向上させる。
【0090】
本明細書の別の実施例において、前記合流すべき集合は、同じ店からのストック・キーピング・ユニットSKU集合であってもよく、図7に示す方法に基づいて、各SKU集合に対して、該SKU集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該SKU集合と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該SKU集合の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該SKU集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該SKU集合の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。SKU集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、処理効率を向上させる。
【0091】
本明細書の別の実施例において、前記合流すべき集合は、同一の注文からのSKU集合であってもよく、図7に示す方法に基づいて、同一の注文からの各SKU集合に対して、該SKU集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定することによって、該SKU集合と各通い箱との対応関係を確立するとともに、特定された各通い箱を供給するように各箱供給ラインを制御し、そして、該箱供給ラインは、各通い箱を各ピッキングゾーンから貨物取り位置まで輸送することができ、各ピッキングゾーンは、同じ在庫区画又は異なる在庫区画に位置することができる。搬送装置は、貨物取り位置で通い箱を取得するとともに、指定された預かり領域の貨物位置まで搬送することができ、該SKU集合の各通い箱がいずれも前記預かり領域の預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該SKU集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送し、該SKU集合の合流を行う。本発明における預かり棚、箱供給ライン及び合流処理ステーションの間に剛性接続がなく、設備(例えば、レール、ローラコンベヤ)を介して接続される必要もなく、これにより、システムにおける預かり棚及び合流処理ステーションの数、所在位置は、いずれも必要に応じて柔軟に変化することができる。同一の注文からのSKU集合に対して合流処理を行う場合、システムの柔軟性及び拡張可能性を増加させ、システムの処理効率を向上させる。
【0092】
図7に示す方法に基づいて、本明細書は、図8に示すように、合流すべき集合の合流処理装置をさらに提供する。
【0093】
図8は、本明細書により提供される合流すべき集合の合流処理装置の構造模式図であり、該装置は、具体的には、以下を含むことができる。
【0094】
コントロールセンターは、各合流すべき集合ごとに、該合流すべき集合に対応する物品が収納された各通い箱を特定し、特定された通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立する注文特定モジュール300であって、
選択可能に、通い箱と合流すべき集合に対して識別子をそれぞれ設定し、それぞれの識別子によって通い箱と合流すべき集合との対応関係を確立することができ、本明細書は、これを限定しない。
【0095】
各通い箱を供給するように箱供給ラインを制御する箱供給モジュール302である。
【0096】
前記箱供給ラインにより供給された各通い箱に対して、該通い箱を前記預かり領域まで搬送するように搬送装置を制御し、該通い箱と前記預かり領域などの預かり位置との対応関係を特定するデータキャッシュモジュール304であって、
選択可能に、前記預かり領域に預かり棚を設けることができ、預かり棚に複数の預かり貨物位置を設けることができる。各預かり貨物位置に対して唯一の識別子を設定し、通い箱の箱本体識別子及び前記貨物位置識別子により通い箱と預かり貨物位置との間の対応関係を確立することができる。本明細書は、対応関係を確立することに関し、具体的な過程を限定しない。
【0097】
通い箱と合流すべき集合との対応関係及び預かり位置と通い箱との対応関係に基づいて、該合流すべき集合の各通い箱がいずれも前記預かり棚まで搬送されたと特定されるとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションまで搬送するように搬送装置を制御し、該合流すべき集合の合流を行う合流処理モジュール306である。
【0098】
本明細書の一実施例において、前記合流すべき集合は、集合注文を含む。
【0099】
本明細書の別の実施例において、前記合流すべき集合は、同じ店からのストック・キーピング・ユニットSKU集合、又は、同一の注文からのSKU集合を含む。
【0100】
選択可能に、前記各通い箱は、同じ在庫区画又は異なる在庫区画にからのものである。
【0101】
選択可能に、前記データキャッシュモジュール304は、箱供給ラインにより供給された各通い箱に対して、該通い箱における箱本体識別子を収集するように識別子識別装置を制御し、該通い箱を前記預かり棚の指定された貨物位置まで搬送するように搬送装置を制御する。
【0102】
前記預かり領域におけるアイドル状態にある各預かり位置から、前記通い箱の貨物位置を指定することができる。前記通い箱の貨物位置を指定した後で、指定された貨物位置の状態を占用に変更し、前記通い箱の箱本体識別子と前記指定された位置との対応関係を記憶し、前記搬送装置が前記通い箱を前記指定された貨物位置まで搬送するように前記搬送装置に制御指令を送信する。
【0103】
該搬送装置は、コントロールセンターの制御指令に基づいて、前記箱供給ラインの貨物取り位置で前記通い箱を取得するとともに、前記指定された貨物位置まで搬送する。
【0104】
選択可能に、本明細書の他の実施例において、前記データキャッシュモジュール304は、前記搬送装置が自らで通い箱を預かり位置まで搬送した後で、該預かり位置の識別情報、例えば、貨物位置識別子を収集するように前記搬送装置を制御し、該通い箱の箱本体識別子と前記貨物位置識別子との対応関係を特定するとともに、記憶する。
【0105】
選択可能に、前記データキャッシュモジュール304は、前記預かり棚におけるアイドル状態にある貨物位置から、該通い箱を置く貨物位置を特定し、特定された貨物位置の状態を占用に変更し、該通い箱を前記貨物位置まで搬送する。
【0106】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、各合流処理ステーションからアイドル状態にある合流処理ステーションを特定し、該合流すべき集合に対応する各通い箱を一つずつ前記預かり棚から特定された合流処理ステーションまで搬送する。
【0107】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、特定された合流処理ステーションに対応する端末に該合流すべき集合の注文情報を送信するとともに、前記合流処理ステーションの状態をビジーに更新し、該合流すべき集合に対応する各物品がいずれも合流した後で前記端末が送信した報知情報を受信し、受信した前記報知情報に基づいて、前記端末の所在する合流処理ステーションの状態をアイドルに更新する。
【0108】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、前記端末からアップロードされた物品情報を受信し、前記物品情報は、該端末が取得した通い箱から播種棚に移された物品の物品情報である。
【0109】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、各端末に対して、該端末からアップロードされた物品情報、及び該端末の所在する合流処理ステーションで処理している通い箱における物品の物品情報に基づいて、前記通い箱の処理完了時間を推定し、特定された時間に基づいて、前記通い箱の処理が完了した後で、他の通い箱を前記合流処理ステーションまで搬送する。
【0110】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、各端末に対して、該端末に注文情報を送信するとき、アイドル状態にある播種棚を該端末の所在する合流処理ステーションまで搬送する。
【0111】
選択可能に、前記合流処理モジュール306は、前記合流処理ステーションの置換棚に空き通い箱が存在するとき、該合流すべき集合の各通い箱を合流処理ステーションの前記置換棚まで搬送するとともに、前記空き通い箱を指定位置まで搬送する。
【0112】
本明細書の一実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記の合流処理方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0113】
勿論、ソフトウェアの実現方式以外に、本明細書は、他の実現方式、例えば、論理デバイス又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせ方式等を排除せず、すなわち、以下の処理フローの実行本体は、各論理ユニットに限定されず、ハードウェア又は論理デバイスであってもよい。
【0114】
20世紀90年代に、一つの技術に対する改善は、ハードウェア上の改善(例えば、ダイオード、トランジスタ、スイッチ等の回路構造に対する改善)であるか又はソフトウェア上の改善(方法フローに対する改善)であるかを明らかに区別することができる。しかし、技術の発展に伴い、現在の多くの方法フローの改善は、ハードウェア回路構造の直接的な改善と見なすことができる。設計者は、ほとんど改善された方法フローをハードウェア回路にプログラミングすることにより、対応するハードウェア回路構造を得る。したがって、一つの方法フローの改善は、ハードウェアエンティティモジュールで実現することができないとは言えない。例えば、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA))は、このような集積回路であり、その論理機能は、ユーザがデバイスをプログラミングすることにより特定される。設計者が自らでプログラミングして一つのデジタルシステムを一枚のPLDに「集積」し、チップメーカーで専用の集積回路チップを設計し製造する必要はない。そして、現在、手動で集積回路チップを製造する代わりに、このようなプログラミングも、代わりに「論理コンパイラ(logic compiler)」ソフトウェアで実現されることが多く、プログラム開発作成時に使用されるソフトウェアコンパイラと類似し、コンパイルする前のオリジナルコードも特定のプログラミング言語で作成されなければならず、これはハードウェア記述言語(Hardware Description Language、HDL)と呼ばれ、HDLも一種だけではなく、様々があり、例えば、ABEL(Advanced Boolean Expression Language)、AHDL(Altera Hardware Description Language)、Confluence、CUPL(Cornell University Programming Language)、HDCal、JHDL(Java(登録商標) Hardware Description Language)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM、RHDL(Ruby Hardware Description Language)等であり、現在、最も一般的に使用されるのは、VHDL(Very-High-Speed Integrated Circuit Hardware Description Language)とVerilogである。当業者にとって、方法フローを上記いくつかのハードウェア記述言語で論理プログラミングして集積回路にプログラミングするだけで、該論理方法フローを実現するハードウェア回路を容易に得ることができることは明らかである。
【0115】
コントローラは、任意の適切な方式で実現することができ、例えば、コントローラは、例えば、マイクロプロセッサ又はプロセッサ及び該(マイクロ)プロセッサにより実行可能なコンピュータ読取可能なプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を記憶するコンピュータ読取可能な媒体、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブルロジックコントローラ及び組み込みマイクロコントローラの形式を採用することができ、コントローラの例は、ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20及びSilicone Labs C8051F320のようなマイクロコントローラを含むがそれらに限定されず、メモリコントローラは、さらにメモリの制御論理の一部として実現されてもよい。当業者も分かるように、純粋なコンピュータ読取可能なプログラムコードの方式でコントローラを実現する以外、完全に方法ステップを論理プログラミングすることによりコントローラが論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックコントローラ及び組み込みマイクロコントローラ等の形式で同じ機能を実現することができる。したがって、このようなコントローラは、ハードウェア部品と考えられ、その中に含まれる様々な機能を実現するための装置もハードウェア部品内の構造と見なすことができる。又はさらに、様々な機能を実現するための装置を方法を実現するソフトウェアモジュールとハードウェア部品内の構造の両方と見なすことができる。
【0116】
上記実施例により説明されたシステム、装置、モジュール又はユニットは、具体的には、コンピュータチップ又はエンティティにより実現されてもよく、又は、ある機能を有する製品により実現されてもよい。典型的な実現設備は、コンピュータである。具体的には、コンピュータは、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント、メディアプレーヤ、ナビゲーション設備、電子メール設備、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブル設備又はこれらの設備のうちの任意の設備の組み合わせであってもよい。
【0117】
説明しやすいために、以上の装置を説明するとき、機能で様々なユニットに分けてそれぞれ説明する。勿論、本明細書を実施するとき、各ユニットの機能を同一又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実現することができる。
【0118】
当業者は、本発明の実施例が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本発明は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、またはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態をとることができる。そして、本発明は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリ等を含むがこれらに限られない)で実装されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0119】
本発明は、本発明の実施例による方法、設備(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明した。フローチャートおよび/またはブロック図の各フローおよび/またはブロック、およびフローチャットおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドによって実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを泛用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラマブルデータ処理設備のプロセッサに提供して、機器を生成することによって、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理設備のプロセッサに実行されるコマンドは、フローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定する機能を実現するための装置を生成する。
【0120】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータや他のプログラマブルデータ処理設備を特定の方法で動作させることができるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶してもよく、これにより、そのコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されたコマンドに、フローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定する機能を実現するコマンド装置を含む製品を生成させる。
【0121】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器にロードされることができ、これにより、コンピュータまたは他のプログラマブル設備で一連の操作ステップを実行することでコンピュータにより実現する処理を生成することによって、コンピュータまたは他のプログラマブル機器で実行されるコマンドにより、フローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0122】
一つの典型的な構成において、計算設備は、一つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インタフェース、ネットワークインタフェース及びメモリを含む。
【0123】
メモリは、コンピュータ読取可能な媒体におけるランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、及び/又は、例えばリードオンリーメモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)などの不揮発性メモリ等を含み得る。メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体の一例である。
【0124】
コンピュータ読取可能な媒体に含まれる不揮発性及び揮発性、移動可能及び非移動可能な媒体は、任意の方法又は技術により情報記憶を実現することができる。情報は、コンピュータ読取可能なコマンド、データ構造、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例は、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリの技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多機能光ディスク(DVD)又は他の光学記憶、磁気カートリッジ式磁気テープ、磁気テープ磁気ディスク記憶設備、他の磁気記憶設備又は任意の他の非伝送媒体を含むがそれらに限定されず、コンピューティングデバイスがアクセス可能な情報を記憶するために用いることができる。本明細書の定義によれば、コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ読取可能な一時的な媒体(transitory media)、例えば、変調されたデータ信号及びキャリアを含まない。
【0125】
さらに説明する必要があるのは、「含む」、「有する」という用語又はその任意の他の変形は、非排他的な包括をカバーすることを意図し、それにより、一連の要素を含む過程、方法、商品又は設備は、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、又はこのような過程、方法、商品又は設備に固有の要素をさらに含む。より多くの制限がない場合、「一つの……を含む」という語句で限定された要素は、前記要素を含む過程、方法、商品又は設備にさらに他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0126】
本明細書の実施例は、方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供することができると当業者に知られるべきである。したがって、本明細書は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形式を採用することができる。また、本明細書は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む一つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリ等を含むがそれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0127】
本明細書は、コンピュータにより実行されるコンピュータ実行可能なコマンドの一般的なコンテキスト、例えばプログラムモジュールで説明することができる。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。分散コンピューティング環境において本明細書を実施することもでき、これらの分散コンピューティング環境において、通信ネットワークを介して接続された遠隔処理設備によりタスクを実行する。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、記憶設備を含むローカル及びリモートコンピュータ記憶媒体に配置することができる。
【0128】
本明細書における各実施例は、いずれも漸進の方式で説明され、各実施例の間の同じまたは類似する部分は、互いに参照すればよく、各実施例では、他の実施例との相違点に重点を置いて説明する。特に、システム実施例について、基本的に方法実施例と類似するため、説明が比較的に簡単であり、関連する部分は、方法実施例の該当部分の説明を参照すればよい。
【0129】
上記は、本発明の実施例に過ぎず、本明細書を制限するものではなく、当業者にとって、本明細書は、様々な変更や変化が可能である。本明細書の精神と原則の範囲内で行われた全ての補正、同等の置換、改良などは、本明細書の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8