(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-01
(45)【発行日】2025-04-09
(54)【発明の名称】パネル取付構造、及び、什器
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20250402BHJP
【FI】
E04B2/74 531U
E04B2/74 561H
E04B2/74 531D
(21)【出願番号】P 2020181892
(22)【出願日】2020-10-29
【審査請求日】2023-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】國重 優太
(72)【発明者】
【氏名】菅内 大地
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 太一
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特許第4291869(JP,B1)
【文献】特開2019-194412(JP,A)
【文献】特開2020-148085(JP,A)
【文献】特開2015-025284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
角パイプで形成されて互いに隔てて配置される複数本の縦フレームと、前記縦フレームと交差する方向に延び、角パイプで形成されて互いに隔てて配置される複数本の横フレームと、が連結されたフレーム構造体と、
前記フレーム構造体における隣り合う二本の前記縦フレームと隣り合う二本の前記横フレームとの内側に、前記フレーム構造体を分解することなく着脱可能に組付けられるパネルと、を備え、
前記パネルは、前記縦フレーム及び/又は横フレームに対して面外方向の変位を規制する複数の規制手段により支持され
、
前記複数の横フレームのうち、少なくとも一の横フレームの一面に孔部が形成され、
前記パネルは、前記孔部が形成された面、及び、前記一の横フレームと隣り合う前記横フレーム及び/又は前記縦フレームに対して、前記規制手段により支持されている、パネル取付構造。
【請求項2】
前記パネルの一辺には、前記孔部に嵌る突部が形成され、
前記突部は、前記パネルの面外方向の変位を規制する面外方向を向く規制面を有する、
請求項1に記載のパネル取付構造。
【請求項3】
前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられ、前記突部が形成された連結部材と、を有し、
前記連結部材は、前記パネル本体に対し、前記横フレームの長手方向に相対動可能に取り付けられており、
前記突部は、前記パネルの面内方向に力を加えると前記孔部の縁部に擦りながら前記孔部から外れるようにガイドする傾斜面及び/又は湾曲面からなる規制解除面を有し、
前記連結部材が、前記横フレームの長手方向に変位されることにより、前記規制面による前記パネルの面外方向の変位規制が解除される、
請求項2に記載のパネル取付構造。
【請求項4】
前記孔部には前記パネルに向かって進退動可能な突起部を備える規制部材が挿入され、
前記パネルの一辺には前記突起部が係止可能に開口する規制孔が形成され、
前記突起部が前記規制孔に係止されることにより、前記パネルの面外方向の変位が規制される、
請求項1に記載のパネル取付構造。
【請求項5】
前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられ、前記規制孔が形成された連結部材と、を有し、
前記突起部は、前記パネルの面外方向の変位を規制する規制面と、前記パネルの面内方向に力を加えると前記パネルに対して後退動する規制解除面と、を有し、
前記連結部材が前記横フレームの長手方向に変位されることにより、前記連結部材が前記規制解除面に接しながら前記突起部が前記規制孔から抜き出されるように後退動する、
請求項4に記載のパネル取付構造。
【請求項6】
前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられた第一部材と第二部材とを含む連結部材と、を有し、
前記パネル本体の一辺は第一部材と第二部材とで挟まれた状態で支持され、
前記第一部材と前記第二部材とはそれぞれ突起片を備え、
前記第一部材と前記第二部材とのそれぞれにおける前記突起片が前記孔部に挿入されることにより、前記パネルの面外方向の変位が規制される、
請求項1に記載のパネル取付構造。
【請求項7】
前記パネルは、前記パネルの他辺に設けられた外向きに開口する支持部材を含み、
前記パネルの他辺は、前記横フレームに対して前記支持部材が前記横フレームの外側面の少なくとも一部を囲うように嵌め合わされることによって、前記パネルの面外方向の変位が規制される、
請求項2から請求項6の何れか1項に記載のパネル取付構造。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか1項に記載のパネル取付構造を備え、
前記縦フレームは長手方向を鉛直方向に向けて配置される、什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、フレーム構造体に対してパネルを取付ける技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の縦フレームと複数の横フレームとにより構成されたフレーム構造体にパネルを取付ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、フレーム構造体を構成する縦フレーム及び横フレームに、パネルの係止構造として凹凸や孔を形成した型材を使用している。このため、フレーム構造体にパネルを取付けない場合に、フレームにおけるパネルの係止構造が露出するため意匠性が損なわれていた。また、フレームを形成するための材料コスト、加工コストが嵩んでいた。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係るパネル取付構造は、角パイプで形成されて互いに隔てて配置される複数本の縦フレームと、前記縦フレームと交差する方向に延び、角パイプで形成されて互いに隔てて配置される複数本の横フレームと、が連結されたフレーム構造体と、前記フレーム構造体における隣り合う二本の前記縦フレームと隣り合う二本の前記横フレームとの内側に、前記フレーム構造体を分解することなく着脱可能に組付けられるパネルと、を備え、前記パネルは、前記縦フレーム及び/又は横フレームに対して面外方向の変位を規制する複数の規制手段により支持され、前記複数の横フレームのうち、少なくとも一の横フレームの一面に孔部が形成され、前記パネルは、前記孔部が形成された面、および前記一の横フレームと隣り合う前記横フレーム及び/又は前記縦フレームに対して、前記規制手段により支持されている。
【0006】
上記第1観点に係るパネル取付構造によれば、フレームを角パイプで形成しているため、フレーム構造体にパネルを取付けない場合に、フレームにおけるパネルの係止構造が露出せず、意匠性の低下を抑制できる。また、フレームを角パイプで形成するため、材料コスト及び加工コストを抑制することができ、フレーム構造体にパネルを取付けない場合に、横フレームにおける孔部が露出しにくいため意匠性の低下を抑制できる。
【0007】
本発明の第2観点に係るパネル取付構造は、第1観点に係るパネル取付構造であって、前記パネルの一辺には、前記孔部に嵌る突部が形成され、前記突部は、前記パネルの面外方向の変位を規制する面外方向を向く規制面を有する。
【0008】
上記第2観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0009】
上記第2観点において、突起を弾性変形可能に形成することも可能である。
【0010】
本発明の第3観点に係るパネル取付構造は、第2観点に係るパネル取付構造であって、前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられ、前記突部が形成された連結部材と、を有し、前記連結部材は、前記パネル本体に対し、前記横フレームの長手方向に相対動可能に取り付けられており、前記突部は、前記パネルの面内方向に力を加えると前記孔部の縁部に擦りながら前記孔部から外れるようにガイドする傾斜面及び/又は湾曲面からなる規制解除面を有し、前記連結部材が、前記横フレームの長手方向に変位されることにより、前記規制面による前記パネルの面外方向の変位規制が解除される。
【0011】
上記第3観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0012】
本発明の第4観点に係るパネル取付構造は、第1観点に係るパネル取付構造であって、前記孔部には前記パネルに向かって進退動可能な突起部を備える規制部材が挿入され、前記パネルの一辺には前記突起部が係止可能に開口する規制孔が形成され、前記突起部が前記規制孔に係止されることにより、前記パネルの面外方向の変位が規制される。
【0013】
上記第4観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0014】
本発明の第5観点に係るパネル取付構造は、第4観点に係るパネル取付構造であって、前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられ、前記規制孔が形成された連結部材と、を有し、前記突起部は、前記パネルの面外方向の変位を規制する規制面と、前記パネルの面内方向に力を加えると前記パネルに対して後退動する規制解除面と、を有し、前記連結部材が前記横フレームの長手方向に変位されることにより、前記連結部材が前記規制解除面に接しながら前記突起部が前記規制孔から抜き出されるように後退動する。
【0015】
上記第5観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0016】
本発明の第6観点に係るパネル取付構造は、第1観点に係るパネル取付構造であって、前記パネルは、パネル本体と、前記パネル本体の一辺に設けられた第一部材と第二部材とを含む連結部材と、を有し、前記パネル本体の一辺は第一部材と第二部材とで挟まれた状態で支持され、前記第一部材と前記第二部材とはそれぞれ突起片を備え、前記第一部材と前記第二部材とのそれぞれにおける前記突起片が前記孔部に挿入されることにより、前記パネルの面外方向の変位が規制される。
【0017】
上記第6観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0018】
本発明の第7観点に係るパネル取付構造は、第2観点から第6観点の何れか一に係るパネル取付構造であって、前記パネルは、前記パネルの他辺に設けられた外向きに開口する支持部材を含み、前記パネルの他辺は、前記横フレームに対して前記支持部材が前記横フレームの外側面の少なくとも一部を囲うように嵌め合わされることによって、前記パネルの面外方向の変位が規制される。
【0019】
上記第7観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの他辺について面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0020】
本発明に係る什器は、第1観点から第7観点の何れか一に係るパネル取付構造を備え、前記縦フレームは長手方向を鉛直方向に向けて配置される。
【0021】
上記什器によれば、フレームを角パイプで形成しているため、フレーム構造体にパネルを取付けない場合に、フレームにおけるパネルの係止構造が露出せず、意匠性が損なわれることを防止できる。また、フレームを角パイプで形成するため、材料コスト及び加工コストを抑制することができる。
【0022】
なお、本発明は、上記什器として、パーテーション、間仕切り、棚等、フレーム構造体にパネルを取付ける構成において適用することができる。
【発明の効果】
【0023】
以上における本発明に係るパネル取付構造は、以下に示す効果を奏する。
【0024】
第1観点に係るパネル取付構造によれば、意匠性の低下を抑制できる。
【0025】
第2観点に係るパネル取付構造によれば、意匠性の低下を抑制できる。
【0026】
第3観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0027】
第4観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0028】
第5観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0029】
第6観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0030】
第7観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0031】
第8観点に係るパネル取付構造によれば、パネルの他辺について面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0032】
また、本発明に係る什器によれば、フレームを角パイプで形成しているため、フレーム構造体にパネルを取付けない場合に、フレームにおけるパネルの係止構造が露出せず、意匠性が損なわれることを防止できる。また、フレームを角パイプで形成するため、材料コスト及び加工コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図2】第一実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図3】第一実施形態に係る衝立を示す正面部分断面図。
【
図4】第一実施形態に係る衝立の組付構成を示す拡大斜視図。
【
図6】(a)及び(b)は規制部材による規制構造を示した断面図。
【
図8】(a)及び(b)はアジャスタの組付構成を示す断面図。
【
図9】第二実施形態に係る衝立の組付構成を示す拡大斜視図。
【
図11】(a)及び(b)は突部による規制構造を示した断面図。
【
図12】第二実施形態の変形例に係る衝立の組付構成を示す拡大斜視図。
【
図13】(a)及び(b)は突部による規制構造を示した断面図。
【
図15】第三実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図16】第三実施形態に係る衝立の組付構成を示す拡大分解斜視図。
【
図17】(a)及び(b)は第三実施形態に係る衝立の組付構成を示す拡大正面図及び拡大斜視図。
【
図18】(a)及び(b)は第四実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図19】(a)及び(b)は第五実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図20】(a)及び(b)は第六実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図21】(a)及び(b)は第七実施形態に係る衝立の構成を示す分解斜視図。
【
図25】(a)及び(b)はそれぞれ安定脚の組付構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[第一実施形態・衝立10]
まず、
図1から
図6を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第一実施形態として、衝立10の構成について説明する。本明細書に記載する各実施形態においては、什器として衝立を用いて説明するが、本発明に係るパネル取付構造は、パーテーション、間仕切り、棚等、複数の縦フレームと複数の横フレームとを連結して形成されたフレーム構造体にパネルを取付ける構成の什器において全般的に適用することができる。
【0035】
衝立10が備えるパネル取付構造は、縦フレーム11と横フレーム12とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルPが取り付けられて構成される。縦フレーム11・11は、互いに隔てて配置される二本の角パイプである。衝立10において、縦フレーム11・11のそれぞれの下端部にはアジャスタ13が取り付けられている。横フレーム12は、縦フレーム11と交差する方向に延び、互いに隔てて配置される五本の角パイプである。
【0036】
なお、フレーム構造体を構成する縦フレーム11と横フレーム12とは、それぞれ複数本が設けられていればよく、その本数は本実施形態の構成に限定されるものではない。また、本実施形態において、長手方向を鉛直方向に向けて縦フレーム11が配置されることにより、フレーム構造体が立設される構成としているが、縦フレーム11の長手方向を水平方向に向けて配置することにより、フレーム構造体を水平に配置することも可能である。
【0037】
パネルPはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム11・11と隣り合う二本の横フレーム12・12との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルPは上から二本目の横フレーム12と上から三本目の横フレーム12との間に取付けられている。本実施形態において、パネルPの直上に位置する横フレーム12を上フレーム12U、パネルPの直下に位置する横フレーム12を下フレーム12Dと記載する(
図3から
図6を参照)。なお、衝立10においては、隣り合う二本の縦フレーム11・11と隣り合う二本の横フレーム12・12との内側であれば、パネルPを取付ける位置及びその枚数は任意に選択することが可能である。
【0038】
本実施形態に係る衝立10において、パネルPは、板材であるパネル本体14、パネル本体14の上部に組付けられる連結部材15・15、及び、パネル本体14の下部を支持する支持部材17・17を備える。
【0039】
本実施形態においては
図4に示す如く、パネル本体14の上辺には長手方向に沿って上スリット14aが形成されている。また、パネル本体14の下辺には長手方向に沿って下スリット14bが形成されている。パネル本体14の素材は木製、金属製、ガラス製、樹脂製等、用途等に応じて選択することが可能である。また、パネル本体14に対して塗装又は表面加工を施したり、不織布等の布体を張ったりすることも可能である。
【0040】
連結部材15はパネル本体14の上辺に沿って配置される板状の本体部15aと、本体部15aから本体部15aの長手方向に沿って下方に延出される板状の挿入部15bと、本体部15aに開口された規制孔15cと、を備える。
図4に示す如く、挿入部15bがパネル本体14の上スリット14aに挿入されることにより、パネル本体14に対して連結部材15が組付けられる。このように、パネル本体14の上辺に連結部材15を組付けることにより、パネルPの上面に規制孔15cが形成される。
【0041】
支持部材17・17はパネル本体14の下辺に沿って配置される。それぞれの支持部材17は
図4及び
図5に示す如く、断面視でクランク形状に折り曲げられて形成される。そして、
図4に示す如く、二個の支持部材17の上辺を互いに突き合わせた状態でパネル本体14の下スリット14bに挿入することにより、下向きに開口する支持部材17・17がパネル本体14に組付けられる。このように、パネルPは下向きに開口する支持部材17・17を備えて構成される。
【0042】
衝立10において、パネルPは上フレーム12Uに対して、パネルPの厚さ方向である面外方向の変位を規制する複数の規制手段により支持されている。具体的には、フレーム構造体を構成する横フレーム12のうち、上フレーム12Uの下面に孔部12aが形成されている。そして、パネルPは、上フレーム12Uにおける孔部12aが形成された下面、及び、上フレーム12Uと隣り合う下フレーム12Dに対して、規制手段により支持される。
【0043】
より詳細には
図4から
図6に示す如く、孔部12aには、規制手段の一実施態様である規制部材16が挿入される。規制部材16は
図6(a)及び(b)に示す如く、筒状のケース部16aと、ケース部16aの内部で回転軸16cを中心として回動可能に設けられた突起部16bと、突起部16bがケース部16aから下方に突出する方向に突起部16bを付勢する付勢部材16dと、を備える。このように、規制部材16はパネルPに向かって進退動可能な突起部16bを備える。これにより、規制部材16の突起部16bは、連結部材15に開口された規制孔15cに係止可能とされる。
【0044】
本実施形態に係る衝立10によれば、パネルPをフレーム構造体に組付けた際に、規制部材16の突起部16bが連結部材15の規制孔15cに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。具体的には
図5及び
図6に示す如く、突起部16bの前後面(パネルPの厚さ方向の面)が規制孔15cの内周面に係止されるため、パネルPの面外方向の変位が規制される。即ち、突起部16bの前後面はパネルPの規制面として機能する。
【0045】
図6(a)に示す如く突起部16bが規制孔15cに係止された状態において、連結部材15が横フレーム12の長手方向(
図6(a)における左方向)に変位された場合、連結部材15が突起部16bの下面に接しながら突起部16bは規制孔15cから抜き出されるように上方に後退動する。これにより、規制孔15cによる突起部16bの係止が解除されるため、パネルPの面外方向変位の規制が解除される。このように、突起部16bの下面は、パネルPの面内方向に力を加えるとパネルPに対して後退動する規制解除面として機能する。
【0046】
衝立10において、パネルPは下フレーム12Dに対しても支持される。具体的には
図4及び
図5に示す如く、パネルPの下辺は、下フレーム12Dに対して、支持部材17・17が下フレーム12Dの外側面を囲うように嵌め合わされる。これにより、パネルPの下辺においても、下フレーム12DによりパネルPの面外方向の変位が規制される。
【0047】
上記の如く、本実施形態に係るパネル取付構造を備える衝立10によれば、縦フレーム11及び横フレーム12を角パイプで形成している。このため、フレーム構造体のパネルPを取付けない部分で、縦フレーム11及び横フレーム12におけるパネルPの係止構造が露出しないため、衝立10の意匠性の低下を抑制できる(
図1を参照)。また、縦フレーム11及び横フレーム12を角パイプで形成するため、形状に加工を施した型材をフレームとして使用する構成と比較して、材料コスト及び加工コストを抑制することができる。
【0048】
また、本実施形態に係る衝立10は、複数の横フレーム12のうち、少なくとも一の横フレーム12の一面(本実施形態においては上フレーム12Uの下面)に孔部12aが形成されている。そして、パネルPは、上フレーム12Uにおいて孔部12aが形成された下面に対して、規制手段である規制部材16により支持されている。
【0049】
本実施形態に係る衝立10によれば、横フレーム12の下面に孔部12aを形成しているため、フレーム構造体にパネルPを取付けない場合に、横フレーム12における孔部12aを露出しにくくすることができる。即ち、衝立10の意匠性の低下をより抑制することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る衝立10において、孔部12aにはパネルPに向かって進退動可能な突起部16bを備える規制部材16が挿入される。また、パネルPの一辺に設けられた連結部材15には、突起部16bが係止可能に開口する規制孔15cが形成される。そして、突起部16bが規制孔15cに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、規制部材16の突起部16bと連結部材15の規制孔15cとを係止させる構成とすることにより、パネルPの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0051】
また、本実施形態に係る衝立10において、突起部16bは、パネルPの面外方向の変位を規制する規制面である前後面と、パネルPの面内方向に力を加えるとパネルPに対して後退動する規制解除面である下面と、を有する。そして、連結部材15が横フレーム12の長手方向に変位されることにより、連結部材15が突起部16bの下面に接しながら突起部16bが規制孔15cから抜き出されるように後退動する。このように、本実施形態においては、連結部材15を変位させることにより突起部16bと規制孔15cとの係止を解除できる。即ち、パネルPの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0052】
また、本実施形態に係る衝立10において、パネルPは、パネルPの下辺に設けられた外向きに開口する支持部材17・17を含んで構成される。そして、パネルPの下辺は、下フレーム12Dに対し支持部材17・17が下フレーム12Dの外側面を囲うように嵌め合わされることによって、パネルPの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、支持部材17・17によりパネルPの下辺について面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0053】
[第一実施形態・変形例]
上記の第一実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。また、以下の変形例については、以降に記載する各実施形態についても、矛盾が生じない範囲で同様に適用することができる。
【0054】
本実施形態においては、什器の一例として衝立10について説明しているが、本発明は、パーテーション、間仕切り、棚等、複数の縦フレームと複数の横フレームとを連結して形成されたフレーム構造体にパネルを取付ける構成の什器について全般的に適用することができる。
【0055】
本実施形態においては、複数の縦フレーム11と複数の横フレーム12とを連結したフレーム構造体を立設することにより衝立10を構成しているが、フレーム構造体を水平に配置してパネル取付構造及び什器を構成することも可能である。
【0056】
本実施形態において、パネルPは二本の横フレーム12・12(上フレーム12Uと下フレーム12D)に対して面外方向の変位を規制する規制手段により支持されているが、パネルPが縦フレーム11に対して面外方向の変位を規制する規制手段により支持される構成としても良い。また、パネルPが縦フレーム11と横フレーム12との両方に対して面外方向の変位を規制する規制手段により支持される構成としても良い。
【0057】
本実施形態に係る衝立10においては、二本の縦フレーム11と五本の横フレーム12とを連結したフレーム構造体に一枚のパネルPを組付けて衝立10を構成しているが、フレーム構造体を構成する縦フレーム11及び横フレーム12の本数、パネルPの枚数及び取付け位置については、他の構成とすることも可能である。
【0058】
また、本実施形態において、孔部12aは一の横フレーム12の一面(上フレーム12Uの下面)に形成されているが、孔部12aを下フレーム12Dの上面に形成することも可能である。但し、孔部12aを露出しにくくするという観点によれば、孔部12aを横フレーム12の下面に形成することが好ましい。
【0059】
また、本実施形態において、パネル本体14に連結部材15を組付けることにより、パネルPに規制孔15cを形成する構成としているが、パネル本体14の上面に規制孔を形成することも可能である。
【0060】
また、本実施形態において、パネル本体14に支持部材17・17を組付けることにより、下フレーム12Dに嵌め合わせる構成としているが、パネル本体14に開口を設け、その開口を下フレーム12Dに嵌め合わせる構成とすることも可能である。
【0061】
また、本実施形態において、下フレーム12Dに対して、支持部材17・17が下フレーム12Dの外側面を覆うように嵌め合わされるが、支持部材17・17は下フレーム12Dの少なくとも一部を囲うように嵌め合わされていれば良い。
【0062】
[第一実施形態・アジャスタ13]
次に、
図7及び
図8を用いて、本実施形態である衝立10に設けられるアジャスタ13について説明する。
図1及び
図2に示す如く、衝立10における縦フレーム11・11のそれぞれの下端部にはアジャスタ13が取り付けられている。
【0063】
図7及び
図8に示す如く、アジャスタ13は、圧接部材13a、角ナット13b、固定部材13c、ナット13d、ボルト13e、及び、カバー13fを備える。圧接部材13aは縦フレーム11の内部に収容される。圧接部材13aは側面に規制孔13hが開口されており、規制孔13hの内部に角ナット13bが収容される。圧接部材13aの下面には上側傾斜面13gが形成されている。
【0064】
固定部材13cは縦フレーム11の下端部に嵌め込まれて固定される。固定部材13cの上面には、圧接部材13aの上側傾斜面13gと同じ方向に傾斜するとともに上側傾斜面13gに当接する下側傾斜面13iが形成されている。
【0065】
図8(a)及び(b)に示す如く、ボルト13eはナット13dに螺入され、固定部材13cに挿通され、圧接部材13aの内部で角ナット13bに螺入される。ボルト13eの頭部はカバー13fにより被覆される。縦フレーム11の下端からのアジャスタ13の延出長さを調節する際は、ボルト13eとナット13dとを相対的に回転させて、ボルト13eを固定部材13cから進退させる。
【0066】
ボルト13eの位置によりアジャスタ13の延出長さを調節した後に、ナット13dを上方に締め付ける。これにより、圧接部材13aと固定部材13cとが互いに近接し、上側傾斜面13gと下側傾斜面13iとが摺接する。このため、圧接部材13aには側方(
図8(b)における左側方)に変位させる力が発生し、固定部材13cには反対方向に変位させる力が発生する。この際、規制孔13hと角ナット13bとの間に、水平方向のクリアランスがあるため、圧接部材13aが側方へ変位可能とされている。そして、圧接部材13a及び固定部材13cが縦フレーム11の内面に圧接されることにより、アジャスタ13が縦フレーム11に対して強固に固定される。
【0067】
アジャスタ13を縦フレーム11に対して固定した後でアジャスタ13を取り外す場合は、ナット13dを下方に緩める。これにより、圧接部材13aと固定部材13cとが互いに離間し、上側傾斜面13gと下側傾斜面13iとの摺接が緩和される。このため、圧接部材13a及び固定部材13cに加わっていた力が弱まり、アジャスタ13を縦フレーム11から容易に取り外すことができる。このように、本実施形態においては、アジャスタ13を縦フレーム11に対して容易に着脱することを可能としている。これにより、アジャスタ13と後述する安定脚113(
図24及び
図25を参照)との交換作業を容易にすることができる。
【0068】
[第二実施形態・衝立20]
次に、
図9から
図11を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第二実施形態として、衝立20の構成について説明する。衝立20が備えるパネル取付構造は、縦フレーム21と横フレーム22とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルPが取り付けられて構成される。縦フレーム21及び横フレーム22の構成(フレーム構造体の構成)は、第一実施形態に係る衝立10における縦フレーム11及び横フレーム12の構成と同一である(以降の各実施形態についても同様)。
【0069】
パネルPはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム21・21と隣り合う二本の横フレーム22・22との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルPの直上に位置する横フレーム22を上フレーム22U、パネルPの直下に位置する横フレーム22を下フレーム22Dと記載する(
図9から
図11を参照)。
【0070】
本実施形態に係る衝立20において、パネルPは、二枚の板材であるパネル本体24・24、パネル本体24・24の上部に組付けられる連結部材26・26、及び、パネル本体24・24の下部を支持する支持部材27・27を備える。支持部材27・27の構成は、第一実施形態に係る衝立10における支持部材17・17の構成と略同一である。
【0071】
本実施形態においては
図9に示す如く、パネル本体24・24は互いに対向する面に面ファスナー24a・24aが貼付されており、この面ファスナー24a・24aを貼り合わせることにより、パネル本体24・24が一体的に組み合わされる。
【0072】
連結部材26はパネル本体24・24の上辺に沿って配置される板状の本体部26aと、本体部26aから下方に延出される板状の挿入部26bと、本体部26aの上面に形成された突部26cと、を備える。
図10に示す如く、挿入部26bがパネル本体24・24の間に挿入されることにより、連結部材26がパネル本体24・24に対して、横フレーム22の長手方向に相対動可能に組付けられる。このように、パネル本体24・24の上辺に連結部材26を組付けることにより、パネルPの上面において上方に突出する突部26cが形成される。
【0073】
衝立20において、パネルPは上フレーム22Uに対して、パネルPの厚さ方向である面外方向の変位を規制する複数の規制手段により支持されている。具体的には、フレーム構造体を構成する横フレーム22のうち、上フレーム22Uの下面に孔部22aが形成されている。そして、パネルPは、上フレーム22Uにおける孔部22aが形成された下面、及び、上フレーム22Uと隣り合う下フレーム22Dに対して、規制手段により支持される。
【0074】
より詳細には
図9から
図11に示す如く、パネルPをフレーム構造体に組付けた際に、連結部材26の突部26cが上フレーム22Uの孔部22aに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。具体的には
図10及び
図11に示す如く、突部26cの前後面(パネルPの厚さ方向の面)が孔部22aの内周面に係止されるため、パネルPの面外方向の変位が規制される。即ち、突部26cにおいて、パネルPの面外方向の変位を規制する面外方向を向く前後面は、パネルPの規制面として機能する。
【0075】
図11(b)に示す如く、突部26cの上面は傾斜面として形成されている。このため、突部26cは、パネルPの面内方向に力を加えると、孔部22aの縁部に擦りながら孔部22aから外れるように連結部材26をガイドする。即ち、突部26cが孔部22aに係止された状態において、連結部材26が横フレーム22の長手方向(
図11(a)における左右方向)に変位された場合、突部26cの前後面によるパネルPの面外方向の変位規制が解除される。このように、突部26cの上面は、パネルPの面内方向に力を加えるとパネルPの変位規制を解除する規制解除面として機能する。
【0076】
上記の如く、本実施形態に係る衝立20において、突部26cの規制面である前後面が孔部22aに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、連結部材26の突部26cと上フレーム22Uの孔部22aとを係止させる構成とすることにより、パネルPの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0077】
また、本実施形態に係る衝立20において、連結部材26は、パネル本体24・24に対し、横フレーム22の長手方向に相対動可能に取り付けられている。また、突部26cの上面は、パネルPの面内方向に力を加えると孔部22aの縁部に擦りながら孔部22aから外れるようにガイドする傾斜面により規制解除面が形成される。そして、連結部材26が、横フレーム22の長手方向に変位されることにより、突部26cの前後面によるパネルPの面外方向の変位規制が解除される。このように、本実施形態においては、連結部材26を変位させることにより突部26cと孔部22aとの係止を解除できる。即ち、パネルPの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0078】
[第二実施形態の変形例・衝立20A]
次に、
図12及び
図13を用いて、什器の第二実施形態に係る衝立20の変形例である衝立20Aの構成について説明する。衝立20Aと衝立20との相違点は、連結部材26に相当する部材が連結部材28に変更されることのみであるため、以下では連結部材28の構成を中心に説明する。
【0079】
連結部材28はパネル本体24・24の上辺に沿って配置される板状の本体部28aと、本体部28aから下方に延出される二枚の板状の挿入部28b・28bと、本体部28aの上面で弾性変形可能に形成された板状の弾性片28cと、を備える。弾性片28cは、本体部28aに形成された開口部において、開口部の一辺(
図13(b)における左側)から他辺に向けて形成される。弾性片28cは、開口部の一辺からやや上方に延出される押圧部28dと、押圧部28dの先端部において上方に突出する山形に(正面視で「く」の字形状に)屈曲して形成される突部28eと、により形成されている。
【0080】
挿入部28b・28bがパネル本体24・24の間に挿入されることにより、連結部材28がパネル本体24・24に対して、横フレーム22の長手方向に相対動可能に組付けられる。このように、パネル本体24・24の上辺に連結部材28を組付けることにより、パネルPの上面において上方に突出する突部28eが形成される。
【0081】
図13(b)に示す如く、パネルPをフレーム構造体に組付けた際に、連結部材26の突部28eが上フレーム22Uの孔部22aに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。具体的には、突部28eの前後面(パネルPの厚さ方向の面)が孔部22aの内周面に係止されるため、パネルPの面外方向の変位が規制される。即ち、突部28eにおいて、パネルPの面外方向の変位を規制する面外方向を向く前後面は、パネルPの規制面として機能する。
【0082】
この際、上フレーム22Uの下面により押圧部28dが水平に近くなるように下方に押し下げられ、弾性変形する。押圧部28dは弾性力により突部28eを上フレーム22Uの側に向けて付勢する。これにより、突部28eが孔部22aに挿入された状態を常に維持することが可能となる。
【0083】
図13(b)に示す如く、突部28eの上面は二個の傾斜面として山形に形成されている。このため、突部28eは、パネルPの面内方向に力を加えると、孔部22aの縁部に擦りながら孔部22aから外れるように連結部材28をガイドする。即ち、突部28eが孔部22aに係止された状態において、連結部材28が横フレーム22の長手方向(
図13(a)における左右方向)に変位された場合、
図13(b)における仮想線で示す如く、突部28eが変形して折れ曲がり角度が大きくなる。換言すれば、突部28eの山形形状が潰れて平面形状に近くなり、突部28eの前後面によるパネルPの面外方向の変位規制が解除される。このように、突部28eの上面(突部28eを構成する突部28cの頂部を挟んだ左右の傾斜面)は、パネルPの面内方向に力を加えるとパネルPの変位規制を解除する規制解除面として機能する。
【0084】
なお、本変形例において、突部の形状を山形とせず、上方に延出される傾斜面(突部28eにおける押圧部28d側の傾斜面)のみで形成することも可能である。この場合、連結部材28を押圧部28dの基端側に変位させることにより、突部の前後面によるパネルPの面外方向の変位規制を解除することができる。
【0085】
上記の如く、本変形例に係る衝立20Aにおいては、弾性片28cが弾性変形可能とされている。そして、弾性片28cにおける突部28eの規制面である前後面が孔部22aに係止されることにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。このように、本変形例においては、連結部材28において弾性変形する突部28eと、上フレーム22Uの孔部22aと、を係止させる構成とすることにより、パネルPの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0086】
また、本変形例に係る衝立20Aにおいて、連結部材28は、パネル本体24・24に対し、横フレーム22の長手方向に相対動可能に取り付けられている。また、突部28eの上面は、パネルPの面内方向に力を加えると孔部22aの縁部に擦りながら孔部22aから外れるようにガイドする傾斜面により規制解除面が形成される。そして、連結部材28が、横フレーム22の長手方向に変位されることにより突部28eが変形し、突部28eの前後面によるパネルPの面外方向の変位規制が解除される。このように、本実施形態においては、連結部材28を変位させることにより突部28eと孔部22aとの係止を解除できる。即ち、パネルPの面外方向の変位規制を簡易な構成で解除することができる。
【0087】
[第二実施形態・変形例]
上記の第二実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
【0088】
本実施形態において、パネル本体24・24に連結部材26・28を組付けることにより、パネルPに突部26c・28eを形成する構成としているが、パネル本体24・24の上面に突部を形成することも可能である。
【0089】
また、本実施形態において、パネル本体を一枚の板材で形成するとともに上面にスリットを形成して、連結部材26・28をスリットに挿入することにより、パネル本体の上面に突部26c・28eを形成することも可能である。
【0090】
また、本実施形態において、突部26c・28eの上面を傾斜面として形成しているが、突部26c・28eの上面を湾曲面として形成することも可能である。
【0091】
[第三実施形態・衝立30]
次に、
図14から
図17を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第三実施形態として、衝立30の構成について説明する。衝立30が備えるパネル取付構造は、縦フレーム31と横フレーム32とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルPが取り付けられて構成される。
【0092】
パネルPはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム31・31と隣り合う二本の横フレーム32・32との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルPの直上に位置する横フレーム32を上フレーム32U、パネルPの直下に位置する横フレーム32を下フレーム32Dと記載する(
図16及び
図17を参照)。
【0093】
本実施形態に係る衝立30において、パネルPは、一枚の板材であるパネル本体34、パネル本体34の上辺に設けられた連結部材である第一部材35及び第二部材36、及び、パネル本体34の下部を支持する支持部材37・37を備える。第一部材35及び第二部材36は、パネル本体34と一体的にねじ止めされることによりパネル本体34に固定される。同様に、支持部材37・37についても、パネル本体34と一体的にねじ止めされることによりパネル本体34に固定される。
【0094】
図15及び
図16に示す如く、パネル本体34の上辺は第一部材35と第二部材36とで挟まれた状態で支持されている。また、第一部材35と第二部材36とはそれぞれ、上方に突出する第一突起片35a・35a及び第二突起片36a・36aを備えている。
【0095】
支持部材37・37はパネル本体34の下辺に沿って配置される。それぞれの支持部材37は
図16に示す如く、断面視でクランク形状に折り曲げられて形成される。そして、
図16に示す如く、二個の支持部材37の上辺でパネル本体34を挟み込むことにより、下向きに開口する支持部材37・37がパネル本体34に組付けられる。このように、パネルPは下向きに開口する支持部材37・37を備えて構成される。
【0096】
衝立30において、パネルPは上フレーム32Uに対して、パネルPの厚さ方向である面外方向の変位を規制する複数の規制手段により支持されている。具体的には、フレーム構造体を構成する横フレーム32のうち、上フレーム32Uの下面に孔部32aが形成されている。そして、パネルPは、上フレーム32Uにおける孔部32aが形成された下面、及び、上フレーム32Uと隣り合う下フレーム32Dに対して、規制手段により支持される。
【0097】
具体的には
図16及び
図17に示す如く、第一部材35と第二部材36とのそれぞれにおける第一突起片35a及び第二突起片36aが孔部32aに挿入される。これにより、パネルPの面外方向の変位が規制される。
【0098】
図16及び
図17に示す如く、第一部材35及び第二部材36における、第一突起片35a及び第二突起片36aの上部には、上フレーム32Uの長手方向に突出する爪部が形成されている。そして、第一部材35と第二部材36とは、爪部が孔部32aに係合した状態でパネル本体34に固定される。具体的には
図16に示す如く、第一部材35と第二部材36とは、それぞれの突起片35a・36aに形成された爪部が孔部32aに係合した位置でパネル本体34とねじ止め可能な位置にねじ穴が開口されている。そして、第一部材35と第二部材36とは、それぞれの爪部が孔部32aに係合した位置で、パネル本体34に対してねじ止めされる。
【0099】
このように、本実施形態においては、爪部が孔部32aに係合した状態で第一部材35及び第二部材36がパネル本体34に固定される構成としているため、パネルPをフレーム構造体に組付けた際には、パネルPの上フレーム32Uの長手方向への変位規制だけでなく、上下方向への変位をも規制することができる。これにより、フレーム構造体においてパネルPをより安定的に支持することができる。
【0100】
また、
図17(a)及び(b)に示す如く、第一突起片35aに形成される爪部と、第二突起片36aに形成される爪部とは、互いに反対方向に突出して形成されている。これにより、パネルPが上フレーム32Uの長手方向の何れかに力を受けた場合でも、パネルPが変位して上フレーム32Uから離脱することを防止できる。即ち、フレーム構造体におけるパネルPの安定性をさらに向上させることができる。
【0101】
衝立30において、パネルPは下フレーム32Dに対しても支持される。具体的には
図16に示す如く、パネルPの下辺は、下フレーム32Dに対して、支持部材37・37が下フレーム32Dの外側面を囲うように嵌め合わされる。これにより、パネルPの下辺においても、下フレーム32DによりパネルPの面外方向の変位が規制される。
【0102】
上記の如く、本実施形態に係る衝立30において、第一突起片35a及び第二突起片36aが孔部32aに挿入されることにより、パネルPの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0103】
本実施形態においては、パネル本体34の如く一枚もので構成したパネルであってもフレーム構造体において安定的に支持できる。例えば、パネル本体34をアクリルやポリカーボネート等の透明板で形成した場合は、パネルPを飛沫防止用のクリアパネルとして用いることが可能となる。
【0104】
[第四実施形態・衝立40]
次に、
図18を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第四実施形態として、衝立40の構成について説明する。衝立40が備えるパネル取付構造は、縦フレーム61と横フレーム62とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルが取り付けられて構成される。
【0105】
パネルはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム41・41と隣り合う二本の横フレーム42・42との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルの直上に位置する横フレーム42を上フレーム42U、パネルの直下に位置する横フレーム42を下フレーム42Dと記載する(
図18(a)及び(b)を参照)。
【0106】
本実施形態に係る衝立40において、パネルは、二枚の板材であるパネル本体44・44、パネル本体44・44の上部に組付けられる連結部材45、及び、パネル本体44・44の下部を支持する支持部材47を備える。
【0107】
本実施形態においては
図18(b)に示す如く、パネル本体44・44は互いに対向する面に面ファスナー44a・44aが貼付されており、この面ファスナー44a・44aを貼り合わせることにより、パネル本体44・44が一体的に組み合わされる。
【0108】
連結部材45はパネル本体44・44の上辺に沿って配置され、下方に延出される板状の規制片45aを備える。連結部材45は上フレーム42Uの下面にねじ止めされる。また、支持部材47はパネル本体44・44の下辺に沿って配置され、上方に延出される板状の支持片47aを備える。支持部材47は下部に形成された開口が下フレーム42Dの外側面を囲うように嵌め合わされる。
【0109】
図18(b)に示す如く、パネル本体44・44が、連結部材45の規制片45aと支持部材47の支持片47aとを挟みこんだ状態で貼り合わされることにより、パネルの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、規制片45aと支持片47aとを二枚のパネル本体44・44で挟持することにより、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0110】
[第五実施形態・衝立50]
次に、
図19を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第五実施形態として、衝立50の構成について説明する。衝立50が備えるパネル取付構造は、縦フレーム51と横フレーム52とが連結された鉄製のフレーム構造体にパネルが取り付けられて構成される。
【0111】
パネルはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム51・51と隣り合う二本の横フレーム52・52との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルの直上に位置する横フレーム52を上フレーム52U、パネルの直下に位置する横フレーム52を下フレーム52Dと記載する(
図19(a)及び(b)を参照)。
【0112】
本実施形態に係る衝立50において、パネルは、二枚の板材であるパネル本体54・54、パネル本体54・54の上部に組付けられる連結部材55、パネル本体54・54の両側部に組付けられる側方支持部材56・56、及び、パネル本体54・54の下部を支持する支持部材47を備える。
【0113】
本実施形態においては
図19(b)に示す如く、パネル本体54・54は互いに対向する面に面ファスナー54a・54aが貼付されており、この面ファスナー54a・54aを貼り合わせることにより、パネル本体54・54が一体的に組み合わされる。
【0114】
連結部材55はパネル本体54・54の上辺に沿って配置され、下方に延出される板状の規制片を備える。連結部材55は上フレーム52Uの下面にねじ止めされる。それぞれの側方支持部材56はパネル本体54・54の左右の両辺に沿って配置され、互いの方向に延出される板状の支持片を備える。側方支持部材56の外面にはマグネット56aが貼付されている。マグネット56aを縦フレーム51に吸着させることにより側方支持部材56が縦フレーム11に組付けられる。また、支持部材57はパネル本体54・54の下辺に沿って配置され、上方に延出される板状の支持片を備える。支持部材57の下面にはマグネット57aが貼付されている。マグネット57aを下フレーム52Dに吸着させることにより支持部材57が下フレーム52Dに組付けられる。
【0115】
図19(b)に示す如く、パネル本体54・54が、連結部材55の規制片と、側方支持部材56・56及び支持部材47の支持片と、を挟みこんだ状態で貼り合わされることにより、パネルの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、連結部材55の規制片、及び、マグネット56a・57aで吸着させた側方支持部材56及び支持部材57の支持片を二枚のパネル本体54・54で挟持することにより、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0116】
[第六実施形態・衝立60]
次に、
図20を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第六実施形態として、衝立60の構成について説明する。衝立60が備えるパネル取付構造は、縦フレーム61と横フレーム62とが連結された鉄製のフレーム構造体にパネルが取り付けられて構成される。
【0117】
パネルはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム61・61と隣り合う二本の横フレーム62・62との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルの直上に位置する横フレーム62を上フレーム62U、パネルの直下に位置する横フレーム62を下フレーム62Dと記載する(
図20(a)及び(b)を参照)。
【0118】
本実施形態に係る衝立60において、パネルは、上端部64aで二つ折り可能に構成された板材であるパネル本体64により構成される。パネル本体64の上端部64aは上フレーム62Uに対してねじ止めされる。本実施形態においては
図20(a)に示す如く、パネル本体64の下端部64b・64bは互いに近接する方向に折り曲げられる。下端部64b・64bのそれぞれの下面にはマグネット64cが貼付されている。
【0119】
図20(b)に示す如く、パネルをフレーム構造体に組付けた際には、パネル本体64の下端部64b・64bに貼付したマグネット64c・64cが互いに吸着するとともに下フレーム62Dに吸着することにより、パネルの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、パネル本体64に貼付したマグネット64cを下フレーム62Dに吸着させることにより、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0120】
[第七実施形態・衝立70]
次に、
図21を用いて、本発明に係るパネル取付構造を備える什器の第七実施形態として、衝立70の構成について説明する。衝立70が備えるパネル取付構造は、縦フレーム71と横フレーム72とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルが取り付けられて構成される。
【0121】
パネルはフレーム構造体における隣り合う二本の縦フレーム71・71と隣り合う二本の横フレーム72・72との内側に着脱可能に組付けられる。本実施形態において、パネルの直上に位置する横フレーム72を上フレーム72U、パネルの直下に位置する横フレーム72を下フレーム72Dと記載する(
図21(a)及び(b)を参照)。
【0122】
本実施形態に係る衝立70において、パネルは、一枚の板材であるパネル本体74、パネル本体74の上辺に設けられた連結部材75及び固定部材76、パネル本体74の下部を支持する支持部材77・77を備える。連結部材75と固定部材76とは、パネル本体74と一体的にねじ止めされることによりパネル本体74に固定される。
【0123】
具体的には、連結部材75は下方に延出される板状の規制片を備える。連結部材75は上フレーム72Uの下面にねじ止めされる。
図21(b)に示す如く、パネル本体74は連結部材75の規制片と固定部材76とによって挟まれた状態でねじ止めされることにより、連結部材75及び固定部材76を介してパネル本体74が上フレーム72Uに固定される。
【0124】
支持部材77・77についても、パネル本体74と一体的にねじ止めされることによりパネル本体74に固定される。支持部材77・77の構成は、第三実施形態に係る衝立30における支持部材37・37と同様に構成される。
【0125】
図21(b)に示す如く、パネルをフレーム構造体に組付けた際には、パネル本体74が連結部材75、固定部材76、及び支持部材77・77にねじ止めされることにより、パネルの面外方向の変位が規制される。このように、本実施形態においては、パネル本体74を連結部材75、固定部材76、及び支持部材77・77を介して上フレーム72U及び下フレーム72Dに組付けることにより、パネルの面外方向の変位を簡易な構成で規制することができる。
【0126】
[直列連結形態・衝立110]
次に、
図22及び
図23を用いて、本発明に係る什器が直列的に連結された実施形態として、衝立110の構成について説明する。衝立110は、縦フレーム111と横フレーム112とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルPが取り付けられた衝立を直列的に連結して構成される。衝立110において、両端部に位置する縦フレーム111・111のそれぞれの下端部には安定脚113が取り付けられている。
【0127】
本実施形態に係るパネルPは支持部材117を備えており、この支持部材117を介して横フレーム112に組付けられている。また、衝立110には一本の横フレーム112に対してプランター等を収容可能な収容部材119が組付けられている。
【0128】
図23に示す如く、縦フレーム111には、横フレーム112の長手方向と同方向に貫通する連結孔111aが開口されている。衝立110の如く、衝立を直列的に連結する際は、
図23に示す如く縦フレーム111の連結孔111aを対向させた状態で配置する。そして、一方の縦フレーム111の連結孔111aから雄ねじ部材Bを挿入し、他方の縦フレーム111の連結孔111aから雌ねじ部材Nを挿入して、二本の縦フレーム111・111の内部で雄ねじ部材Bと雌ねじ部材Nとを螺合するのである。
【0129】
[安定脚113]
次に、
図24及び
図25を用いて、本実施形態である衝立110に設けられる安定脚113について説明する。
図22及び
図23に示す如く、衝立110の両端に設けられた縦フレーム111のそれぞれの下端部には安定脚113が取り付けられている。
【0130】
図24及び
図25に示す如く、安定脚113は、板状の脚部113aと、脚部113aの長手方向中央部から立設される支柱113bと、支柱113bの上部に形成された切り欠き部113cに収容可能とされる雌ねじ部材113eと、を備える。雌ねじ部材113eには二個の雌ねじ孔113fが開口されている。また、支柱113bの切り欠き部113cには、雌ねじ部材113eを収容した際に雌ねじ孔113fと対向する箇所に二個の挿通孔113dが開口されている。また支柱113bの下部には二個の支柱雌ねじ孔113gが開口されている。
【0131】
縦フレーム111の内側面(横フレーム112が連結される面)には、支柱113bが挿入された際に挿通孔113d・113d及び支柱雌ねじ孔113g・113gに対向するそれぞれの箇所に二個の脚固定孔111b・111bが開口されている。
【0132】
安定脚113を縦フレーム111に組付ける際は、
図24及び
図25に示す如く、切り欠き部113cに雌ねじ部材113eを収容した状態で、支柱113bを縦フレーム111の下端部から挿入する。そして、脚固定孔111bから脚固定ボルト116を挿入して、雌ねじ部材113eの雌ねじ孔113f、及び、支柱雌ねじ孔113gに螺入することにより、安定脚113が縦フレーム111に固定される。
【0133】
本実施形態においては
図25(b)に示す如く、支柱113bにおける切り欠き部113cの内面には支柱側傾斜面113hが形成されている。また、雌ねじ部材113eの側面には、支柱側傾斜面113hと同じ方向に傾斜するとともに支柱側傾斜面113hに当接する雌ねじ側傾斜面113iが形成されている。
【0134】
図25(b)に示す如く、脚固定ボルト116が雌ねじ部材113eの雌ねじ孔113fに螺入されることにより、支柱113bに対して雌ねじ部材113eが近接する。この際、支柱側傾斜面113hと雌ねじ側傾斜面113iとが摺接するため、支柱113bと雌ねじ部材113eとには脚固定ボルト116の挿入方向と直交する方向(
図25(b)における上下方向)に変位させる力が発生する。そして、支柱113bと雌ねじ部材113eとが縦フレーム111の内面に圧接されることにより、安定脚113が縦フレーム111に対して強固に固定される。
【0135】
安定脚113を縦フレーム11に対して固定した後で安定脚113を取り外す場合は、脚固定ボルト116を雌ねじ部材113eから螺出させる。これにより、支柱113bと雌ねじ部材113eとが互いに離間する。この際、支柱側傾斜面113hと雌ねじ側傾斜面113iとの摺接が緩和されるため、支柱113bと雌ねじ部材113eと加わっていた力が弱まるため、安定脚113を縦フレーム111から容易に取り外すことができる。このように、本実施形態においては、安定脚113を縦フレーム11に対して容易に着脱することを可能としている。これにより、衝立を単体で使用する態様(衝立10~衝立70を参照)や、や連結を連結して使用する態様(衝立110・210を参照)で組替等する際に、上述したアジャスタ13と安定脚113との交換作業を容易にすることができる。
【0136】
[直交連結形態・衝立210]
次に、
図26及び
図27を用いて、本発明に係る什器が直交に連結された実施形態として、衝立210の構成について説明する。衝立210は、縦フレーム211と横フレーム212とが連結された金属製のフレーム構造体にパネルPが取り付けられた衝立を直交に連結して構成される。衝立210において、両端部に位置する縦フレーム211・211のそれぞれの下端部には、安定脚113と同様に安定脚213が取り付けられている。本実施形態に係るパネルPは支持部材217を備えており、この支持部材217を介して横フレーム212に組付けられている。
【0137】
図27に示す如く、縦フレーム211には、横フレーム212の長手方向と同方向に貫通する連結孔211aが開口されている。衝立210の如く、衝立を直交させて連結する際は、
図27に示す如く縦フレーム211・211を、連結孔211a・211aが互いに直交するように配置する。
【0138】
また、隣接して直交する面から雌ねじ部215a・215aが延出される連結部材215を縦フレーム211・211に近接させて、雌ねじ部215a・215aを連結孔211a・211aに挿入する。さらに、それぞれの雌ねじ部215aに対して、縦フレーム211の反対側の連結孔211aから二本の雄ねじ部材B・Bを挿入する。そして、二本の縦フレーム111・111のそれぞれの内部で、雄ねじ部材Bと雌ねじ部215aとを螺合するのである。
【符号の説明】
【0139】
10 衝立(什器の第一実施形態)
11 縦フレーム 12 横フレーム
12U 上フレーム 12a 孔部
12D 下フレーム 13 アジャスタ
13a 圧接部材 13b 角ナット
13c 固定部材 13d ナット
13e ボルト 13f カバー
13g 上側傾斜面 13h 規制孔
13i 下側傾斜面 14 パネル本体
14a 上スリット 14b 下スリット
15 連結部材 15a 本体部
15b 挿入部 15c 規制孔
16 規制部材(規制手段)
16a ケース部 16b 突起部
16c 回転軸 16d 付勢部材
17 支持部材
20 衝立(什器の第二実施形態)
20A 衝立(什器の第二実施形態・変形例)
21 縦フレーム 22 横フレーム
22U 上フレーム 22a 孔部
22D 下フレーム 24 パネル本体
24a 面ファスナー 26 連結部材(規制手段)
26a 本体部 26b 挿入部
26c 突部 27 支持部材
28 連結部材(規制手段)
28a 本体部 28b 挿入部
28c 弾性片 28d 押圧部
28e 突部
30 衝立(什器の第三実施形態)
31 縦フレーム 32 横フレーム
32U 上フレーム 32a 孔部
32D 下フレーム 33 アジャスタ
34 パネル本体 35 第一部材(連結部材)
35a 第一突起片 36 第二部材(連結部材)
36a 第二突起片 37 支持部材
40 衝立(什器の第四実施形態)
41 縦フレーム 42 横フレーム
42U 上フレーム 42D 下フレーム
44 パネル本体 44a 面ファスナー
45 連結部材 45a 規制片
47 支持部材
47a 支持片
50 衝立(什器の第五実施形態)
51 縦フレーム 52 横フレーム
52U 上フレーム 52D 下フレーム
54 パネル本体 54a 面ファスナー
55 連結部材 56 側方支持部材
56a マグネット 57 支持部材
57a マグネット
60 衝立(什器の第六実施形態)
61 縦フレーム 62 横フレーム
62U 上フレーム 62D 下フレーム
64 パネル本体 64a 上端部
64b 下端部 64c マグネット
70 衝立(什器の第七実施形態)
71 縦フレーム 72 横フレーム
72U 上フレーム 72D 下フレーム
74 パネル本体 75 連結部材
76 固定部材 77 支持部材
110 衝立(什器の直列連結形態)
111 縦フレーム 111a 連結孔
111b 脚固定孔 112 横フレーム
113 安定脚 113a 脚部
113b 支柱 113c 切り欠き部
113d 挿通孔 113e 雌ねじ部材
113f 雌ねじ孔 113g 支柱雌ねじ孔
113h 支柱側傾斜面 113i 雌ねじ側傾斜面
116 脚固定ボルト 117 支持部材
119 収容部材
210 衝立(什器の直交連結形態)
211 縦フレーム 211a 連結孔
212 横フレーム 213 安定脚
215 連結部材 215a 雌ねじ部
217 支持部材
P パネル B 雄ねじ部材
N 雌ねじ部材 C キャップ