(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-01
(45)【発行日】2025-04-09
(54)【発明の名称】通信端末、及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 4/38 20180101AFI20250402BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20250402BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20250402BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20250402BHJP
【FI】
H04W4/38
H04M11/00 301
H04Q9/00 311H
H04W52/02
(21)【出願番号】P 2021025233
(22)【出願日】2021-02-19
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 准二
(72)【発明者】
【氏名】中原 正守
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-052415(JP,A)
【文献】特開2015-162821(JP,A)
【文献】特開2019-083444(JP,A)
【文献】特開2008-085608(JP,A)
【文献】特開2014-081873(JP,A)
【文献】特開2018-107689(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03J9/00-9/06
H04B7/24-7/26
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
H04Q9/00-9/16
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測機器と通信可能に接続する接続部と、
前記接続部を介して前記計測機器から計測結果を第1期間ごとに取得する第1取得処理を実行する処理部と
を備え、
前記処理部は、前記第1取得処理の実行を不許可にするための不許可条件が満たされたか否かを判定し、前記不許可条件が満たされたと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止
し、
前記不許可条件は、前記計測機器から前記計測結果を第1規定回数以上連続して取得できていないことを示す条件を含み、
前記処理部は、前記計測機器から前記計測結果を前記第1規定回数以上連続して取得できていないと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止する、通信端末。
【請求項2】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記不許可条件が満たされたと判定した場合、前記通信部を介して、予め定められた内容の電文を前記管理装置に送信する、請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記処理部は、前記第1取得処理の実行を停止した後、前記第1取得処理の実行を再開するための再開条件が満たされたか否かを判定し、前記再開条件が満たされたと判定した場合、前記第1取得処理の実行を再開する、請求項1又は請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記再開条件が満たされたと判定した場合、前記通信部を介して、前記第1取得処理の実行を再開したことを示す電文を前記管理装置に送信する、請求項3に記載の通信端末。
【請求項5】
前記処理部は、前記接続部を介して、前記第1期間よりも長い第2期間ごとに前記計測機器から前記計測結果を取得する第2取得処理を実行し、
前記第1取得処理の実行を停止した後の前記第2取得処理により、前記計測機器から前記計測結果を取得できたか否かを判定し、
前記第2取得処理により前記計測機器から前記計測結果を取得できたと判定した場合、前記第1取得処理を再開する、
請求項1に記載の通信端末。
【請求項6】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記通信部を介して前記管理装置から前記第1規定回数の設定値である第1設定値を受信すると、前記第1規定回数を前記第1設定値に設定する、
請求項1又は請求項5に記載の通信端末。
【請求項7】
前記不許可条件は、前記計測機器から同じ値の前記計測結果を第2規定回数以上連続して取得していることを示す条件を含み、
前記処理部は、前記計測機器から同じ値の前記計測結果を前記第2規定回数以上連続して取得していると判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止する、請求項1から請求項
6のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項8】
前記処理部は、前記接続部を介して、前記第1期間よりも長い第2期間ごとに前記計測機器から前記計測結果を取得する第2取得処理を実行し、
前記第1取得処理の実行を停止した後の前記第2取得処理により、前記第1取得処理の停止前の最後の前記計測結果と異なる値の前記計測結果を取得できたか否かを判定し、
前記第1取得処理の停止前の最後の前記計測結果と異なる値の前記計測結果を取得できたと判定した場合、前記第1取得処理を再開する、請求項
7に記載の通信端末。
【請求項9】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記通信部を介して前記管理装置から前記第2規定回数の設定値である第2設定値を受信すると、前記第2規定回数を前記第2設定値に設定する、請求項
7又は請求項
8に記載の通信端末。
【請求項10】
計測機器と通信可能に接続する接続部と、
前記接続部を介して前記計測機器から計測結果を第1期間ごとに取得する第1取得処理を実行する処理部と
を備え、
前記処理部は、前記第1取得処理の実行を不許可にするための不許可条件が満たされたか否かを判定し、前記不許可条件が満たされたと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止
し、
前記不許可条件は、1回前の前記計測結果との差分値が第1閾値以上となる前記計測結果を取得したことを示す条件を含み、
前記計測機器は、ガスメータであり、
前記処理部は、前記差分値が前記第1閾値以上となる前記計測結果を取得したと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止し、前記接続部を介して前記ガスメータにガスの流通を停止させることを指令する、通信端末。
【請求項11】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記通信部を介して前記管理装置から前記第1閾値の設定値である第3設定値を受信すると、前記第1閾値を前記第3設定値に設定する、請求項
10に記載の通信端末。
【請求項12】
計測機器と通信可能に接続する接続部と、
前記接続部を介して前記計測機器から計測結果を第1期間ごとに取得する第1取得処理を実行する処理部と
を備え、
前記処理部は、前記第1取得処理の実行を不許可にするための不許可条件が満たされたか否かを判定し、前記不許可条件が満たされたと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止
し、
前記不許可条件は、1回前の前記計測結果との差分値が第2閾値未満となる前記計測結果を第3規定回数以上連続して取得したことを示す条件を含み、
前記計測機器は、ガスメータであり、
前記処理部は、前記差分値が前記第2閾値未満となる前記計測結果を前記第3規定回数以上連続して取得したと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止し、前記接続部を介して前記ガスメータにガスの流通を停止させることを指令する、通信端末。
【請求項13】
管理装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記処理部は、前記通信部を介して前記管理装置から前記第2閾値の設定値である第4設定値を受信すると、前記第2閾値を前記第4設定値に設定する、請求項
12に記載の通信端末。
【請求項14】
請求項1から請求項
13のいずれか1項に記載の通信端末と、
前記通信端末と通信可能に接続する管理装置と
を備え、
前記通信端末は、前記第1取得処理によって取得した前記計測結果を前記管理装置へ送信する、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
メータが計測した値を、通信回線を介してセンタ装置へ送信する通信システムが知られている。このような通信システムの付加機能の一つに、ロードサーベイがある。ロードサーベイは、メータの計測値を一定期間ごとに記録し、一定回数分の計測値を纏めてセンタ装置へ送信する機能を示す(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、需要家の電力使用量を一定期間ごとに計量するテレメータ端末が開示されている。特許文献1のテレメータ端末は、計量した電力使用量を累積し、累積した電力使用量が一定値に達した場合にセンタに対して発呼を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のテレメータ端末(通信端末)は、電力量計(計測機器)による計測が不要な状況であっても、電力量計(計測機器)の計測値を一定期間ごとに収集する。その結果、テレメータ端末(通信端末)を駆動するための電力を無駄に消費するおそれがある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、無駄な電力の消費を抑制できる通信端末、及び通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の通信端末は、接続部と、処理部とを備える。前記接続部は、計測機器と通信可能に接続する。前記処理部は、前記接続部を介して前記計測機器から計測結果を第1期間ごとに取得する第1取得処理を実行する。前記処理部は、前記第1取得処理の実行を不許可にするための不許可条件が満たされたか否かを判定し、前記不許可条件が満たされたと判定した場合、前記第1取得処理の実行を停止する。
【0008】
本発明の通信システムは、上記の通信端末と、管理装置とを備える。前記管理装置は、前記通信端末と通信可能に接続する。前記通信端末は、前記第1取得処理によって取得した前記計測結果を前記管理装置へ送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る通信端末、及び通信システムによれば、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態1に係る通信システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る子機の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る親機の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態1に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態1に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図7】本発明の実施形態1に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図8】本発明の実施形態1に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図9】本発明の実施形態2に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態2に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】本発明の実施形態2に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態2に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】本発明の実施形態3に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態3に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図15】本発明の実施形態4に係る子機の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図16】本発明の実施形態4に係る子機の動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面(
図1~
図16)を参照して本発明の通信端末及び通信システムに係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0012】
[実施形態1]
以下、
図1~
図8を参照して本発明の実施形態1を説明する。まず、
図1を参照して本実施形態の通信システム100を説明する。
図1は、本実施形態の通信システム100を示す図である。本実施形態において、通信システム100はテレメータシステムである。以下、通信システム100を、「テレメータシステム100」と記載する場合がある。
図1に示すように、テレメータシステム100は、センタ装置11と、親機21と、複数の子機22とを備える。
【0013】
センタ装置11は、センタ側網制御装置12を介して、広域無線網N1に通信可能に接続される。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介して、親機21と通信可能に接続される。センタ側網制御装置12は、例えば、通信事業者の公衆網に設けられる。センタ側網制御装置12は、広域無線網N1を介した親機21とセンタ装置11との間の通信を制御する。
【0014】
広域無線網N1は、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)網、FOMA(Freedom Of Mobile Multimedia Access)網、LTE(Long Term Evolution)網、4G(第4世代移動通信システム)網、又は5G(第5世代移動通信システム)網である。
【0015】
親機21及び子機22は通信端末である。親機21は、狭域無線網N2を介して、複数の子機22と通信可能に接続される。狭域無線網N2の周波数帯は、例えば、920MHz帯である。より具体的には、親機21及び子機22は、特定小電力無線(特小無線)による通信を行う。
【0016】
複数の子機22の各々にはメータ23が接続される。メータ23は、個人宅、会社、及び各種施設等の需要家毎に設置される。メータ23は、計測機器である。メータ23の計測対象は、例えば、ガス、水道、又は電気のような資源の使用量である。メータ23は、例えば、ガス、水道、又は電気のような資源の使用量を計測して、計測結果を子機22に出力する。
【0017】
子機22は、第1取得処理を実行する。第1取得処理は、メータ23から計測結果を第1期間ごとに取得する処理である。以下、第1取得処理を、「ロードサーベイ処理」と記載する場合がある。第1期間は、一定期間である。第1期間は、任意に設定される。第1期間は、例えば、1時間、又は30分である。
【0018】
子機22は、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果を記憶する。具体的には、子機22は、応答要求をメータ23に出力する。メータ23は、応答要求に応じて、計測結果を子機22に出力する。この結果、子機22が計測結果を取得する。
【0019】
子機22は、ロードサーベイ処理によりメータ23に応答要求を出力した回数が、予め設定された一定の回数に達する度に、計測結果を纏めて親機21に送信する。換言すると、子機22は、ロードサーベイ処理によりメータ23と通信を行った回数が一定回数に達する度に、計測結果を纏めて親機21に送信する。以下、ロードサーベイ処理によりメータ23に応答要求を出力した回数(ロードサーベイ処理によりメータ23と通信を行った回数)を、「ロードサーベイ通信回数」と記載する場合がある。
【0020】
具体的には、子機22は、ロードサーベイ処理によりメータ23に応答要求を出力した回数をカウントする。子機22は、そのカウント値が一定値に達する度に、計測結果を纏めて親機21に送信する。例えば、子機22は、ロードサーベイ処理によりメータ23から1時間ごとに計測結果を取得し、1日分の計測結果を纏めて親機21に送信する。この場合、ロードサーベイ通信回数に対して予め設定された一定回数は、24回である。
【0021】
子機22は、第2取得処理を更に実行する。第2取得処理は、第1期間よりも長い第2期間ごとにメータ23から計測結果を取得する処理である。第2期間は、例えば、1日である。
【0022】
第2取得処理は、例えば、保守通信である。子機22は、1日ごとに、メータ23に対して保守通信を行う。具体的には、保守通信の実行時に、子機22は、応答要求をメータ23に出力する。
【0023】
子機22は更に、不許可条件が満たされたか否かを判定する第1判定処理を実行する。不許可条件は、第1取得処理(ロードサーベイ処理)の実行を不許可にするための条件を示す。子機22は、不許可条件が満たされたと判定した場合、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0024】
本実施形態において、不許可条件は、メータ23から計測結果を第1規定回数以上(n回以上)連続で取得できていないことを示す。換言すると、不許可条件は、メータ23が応答要求に対してn回以上連続して応答しないことを示す。
【0025】
子機22は更に、再開条件が満たされたか否かを判定する第2判定処理を更に実行する。再開条件は、ロードサーベイ処理を再開するための条件を示す。第2判定処理は、ロードサーベイ処理を停止した後に実行される。子機22は、再開条件が満たされたと判定した場合、ロードサーベイ処理を再開する。
【0026】
本実施形態において、再開条件は、第2取得処理によりメータ23から計測結果を取得できることを示す。例えば、子機22は、ロードサーベイ処理を停止した後の保守通信によりメータ23から計測結果を取得できた場合に、ロードサーベイ処理を再開する。
【0027】
親機21は、各子機22から送信された計測結果を、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介してセンタ装置11に送信する。センタ装置11は、管理装置の一例である。
【0028】
センタ装置11は、広域無線網N1及びセンタ側網制御装置12を介して親機21から受信した計測結果を、メータ23ごとに記憶する。より具体的には、センタ装置11は、需要家毎にメータ23の計測結果を記憶する。センタ装置11は、例えば、サーバ又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置を含む。センタ装置11は、例えばメータ23がガスメータである場合、ガスを供給する事業者によって管理される。
【0029】
本実施形態では、親機21にメータ23が接続される。親機21は、子機22と同様に、第1取得処理(ロードサーベイ処理)を実行して、メータ23から第1期間ごとに計測結果を取得する。そして、ロードサーベイ通信回数が一定回数に達する度に、計測結果を纏めてセンタ装置11に送信する。また、親機21は、子機22と同様に、第2取得処理(例えば、保守通信)、第1判定処理、及び第2判定処理を実行する。
【0030】
続いて、
図1を参照して本実施形態の通信システム100(テレメータシステム)について更に説明する。本実施形態において、親機21及び子機22は、予め規定された縁組情報に基づいて無線通信を行う。縁組情報は、通信相手を規定する。
【0031】
図1に示すテレメータシステム100において、複数の子機22は、子機22a、子機22b、及び子機22cを含む。親機21の通信相手は、縁組情報により、子機22a及び子機22bに規定されている。子機22aの通信相手は、縁組情報により、親機21及び子機22cに規定されている。子機22bの通信相手は、縁組情報により、親機21に規定されている。子機22cの通信相手は、縁組情報により、子機22aに規定されている。子機22cは、子機22aを中継端末として、親機21に計測結果を送信する。
【0032】
続いて
図1及び
図2を参照して子機22の構成を説明する。
図2は、本実施形態の子機22の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、子機22は、制御部221と、記憶部222と、N2通信部223と、接続部224とを備える。制御部221は、本発明の処理部の一例である。N2通信部223は、本発明の通信部の一例である。
【0033】
制御部221は、自機(子機22)の各要素を制御する。例えば、制御部221は、記憶部222、及びN2通信部223を制御する。制御部221は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部222に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(子機22)の各要素を制御する。なお、制御部221と記憶部222とによりマイクロコンピュータが構成されてもよい。
【0034】
記憶部222は、メータ23から取得された計測結果を記憶する。記憶部222は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリのような半導体メモリを含む。
【0035】
記憶部222は、制御部221(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを予め記憶している。種々のコンピュータプログラムは、
図1を参照して説明した第1取得処理(ロードサーベイ処理)、第2取得処理(例えば、保守通信)、第1判定処理、及び第2判定処理を実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0036】
記憶部222は、種々のデータを記憶している。種々のデータは、
図1を参照して説明した縁組情報やロードサーベイ通信回数に対して設定される一定回数を含む。また、種々のデータは、
図1を参照して説明した第1取得処理(ロードサーベイ処理)、第2取得処理(例えば、保守通信)、第1判定処理、及び第2判定処理の実行に用いる各種のデータを含む。例えば、種々のデータは、
図1を参照して説明した第1期間、第2期間、不許可条件、及び再開条件を含む。
【0037】
N2通信部223は、センタ装置11と通信可能に接続する。具体的には、N2通信部223は、他の通信端末との間で無線通信を行う。N2通信部223は、他の通信端末を介してセンタ装置11と通信可能に接続する。より詳しくは、N2通信部223は、少なくとも1つの他の通信端末と、広域無線網N1と、センタ側網制御装置12とを介して、センタ装置11と通信可能に接続する。N2通信部223は、例えば、920MHz帯域通信用のRF-LSIを有する通信モジュールを含む。
【0038】
例えば、子機22が、子機22cである場合、N2通信部223は、子機22aとの間で無線通信を行う。子機22cのN2通信部223は、子機22a(他の通信端末)、親機21(他の通信端末)、広域無線網N1、及びセンタ側網制御装置12を介して、センタ装置11と通信可能に接続する。
【0039】
接続部224は、メータ23と通信可能に接続する。具体的には、接続部224には、メータ23に接続されている電線PLが接続される。したがって、接続部224は、電線PLを介してメータ23と有線接続される。制御部221は、電線PL及び接続部224を介して、メータ23から計測結果を取得する。
【0040】
ここで、
図1及び
図2を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。子機22の制御部221は、
図1を参照して説明した第1取得処理(ロードサーベイ処理)、第2取得処理(例えば、保守通信)、第1判定処理、及び第2判定処理を実行する。以下、第2取得処理が保守通信である場合を例に、本実施形態を説明する。
【0041】
制御部221は、ロードサーベイ処理を実行することにより、接続部224を介してメータ23から計測結果を第1期間(例えば、1時間)ごとに取得する。具体的には、制御部221は、接続部224を介して、応答要求をメータ23に第1期間ごとに出力する。この応答要求に応答してメータ23が計測結果を電線PLに出力することにより、制御部221が第1期間ごとに計測結果を取得する。制御部221は、メータ23から取得した計測結果を記憶部222に記憶させる。
【0042】
制御部221は、ロードサーベイ通信回数をカウントする。具体的には、制御部221は、ロードサーベイ処理により応答要求をメータ23に出力した回数をカウントする。制御部211は、ロードサーベイ通信回数が一定回数に達する度に、記憶部222にアクセスして、一定回数分の計測結果を纏めた電文を生成し、N2通信部223に、この電文を送信させる。なお、制御部221は、電文の宛先をセンタ装置11に設定する。制御部221は、電文の送信後、記憶部222から計測結果(電文によって送信された計測結果)を消去する。但し、制御部221は、電文の送信後に記憶部222から計測結果を消去しなくてもよい。
【0043】
制御部221は、第1判定処理を実行することにより、ロードサーベイ処理の実行を停止するか否かを決定する。本実施形態では、制御部221は、接続部224を介したメータ23との通信状態(又は、通信状況)に基づいて、ロードサーベイ処理の実行を停止するか否かを決定する。
【0044】
詳しくは、制御部221は、メータ23から計測結果を第1規定回数以上(n回以上)連続で取得できていないか否かを判定する。制御部221は、メータ23から計測結果を第1規定回数以上(n回以上)連続で取得できていないと判定した場合、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0045】
本実施形態において、第1規定回数(n回)は、センタ装置11からの指令に基づいて任意の値に設定される。具体的には、センタ装置11は、第1規定回数の設定値である第1設定値(nの値)を示す指令を子機22宛に送信する。指令は、第1規定回数の値を第1設定値に設定することを指示する命令である。制御部221は、N2通信部223を介して、第1設定値を示す指令を受信すると、第1規定回数の値を第1設定値に設定する。但し、第1規定回数(n回)は、記憶部222に予め設定されているデフォルト値であってもよい。
【0046】
制御部221は、1日に1回、保守通信を実行する。保守通信(第2取得処理)は、ロードサーベイ処理を停止している間も実行される。詳しくは、制御部221は、1日に1回、応答要求をメータ23に出力する。
【0047】
制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後の保守通信により、ロードサーベイ処理を再開するか否かを決定する。本実施形態では、制御部221は、保守通信によりメータ23から計測結果を取得できたか否かを判定する。そして、保守通信によりメータ23から計測結果を取得できたと判定した場合、ロードサーベイ処理を再開する。
【0048】
続いて
図1及び
図3を参照して親機21の構成を説明する。
図3は、本実施形態の親機21の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、親機21は、制御部211と、記憶部212と、N1通信部213aと、N2通信部213bと、接続部214とを備える。制御部211は、本発明の処理部の一例である。N1通信部213aは、本発明の通信部の一例である。
【0049】
N1通信部213aは、センタ装置11と通信可能に接続する。具体的には、N1通信部213aは、広域無線網N1を介してセンタ側網制御装置12との間で通信を行う。より詳しくは、N1通信部213aは、広域無線網N1と、センタ側網制御装置12とを介して、センタ装置11と通信可能に接続する。N1通信部213aは、例えば、PHS網、FOMA網、LTE網、4G網、及び5G網のような広域の通信が可能な通信モジュールである。
【0050】
N2通信部213bは、子機22との間で無線通信を行う。N2通信部213bは、例えば、920MHz帯域通信用のRF-LSIを有する通信モジュールを含む。
【0051】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図1を参照して説明した第1取得処理(ロードサーベイ処理)、第2取得処理(保守通信)、第1判定処理、及び第2判定処理を実行する。親機21の制御部211、記憶部212、及び接続部214の構成は、
図2を参照して説明した子機22の制御部221、記憶部222、及び接続部224と同様であるため、それらの説明は割愛する。
【0052】
続いて
図1及び
図4を参照してセンタ装置11の構成を説明する。
図4は、センタ装置11の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、センタ装置11は、制御部111と、通信部112と、記憶部113と、入力部114とを備える。
【0053】
制御部111は、自機(センタ装置11)の各要素を制御する。例えば、制御部111は、通信部112及び記憶部113を制御する。制御部111は、例えば、CPU又はMPUのようなプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部113に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、自機(センタ装置11)の各要素を制御する。
【0054】
記憶部113は、例えばROM及びRAMのような半導体メモリと、HDD(ハードディスクドライブ)のような大容量記憶媒体とを含む。記憶部113は、制御部111(プロセッサ)によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶している。記憶部113は、メータ23の計測結果を示すデータを、メータ23ごとに記憶する。
【0055】
通信部112は、例えば、LANボードのような通信モジュールである。通信部112は、センタ側網制御装置12と有線又は無線で接続され、センタ側網制御装置12との間で通信を行う。
【0056】
入力部114は、センタ装置11に対する作業者の指示を入力する。詳しくは、入力部114は、作業者による入力操作を受け付けて、入力内容を示す情報を制御部111に出力する。例えば、作業者は、入力部114を介して、
図2を参照して説明した第1規定回数の値を第1設定値に設定するための指示を入力することができる。作業者が、第1規定回数の値を第1設定値に設定するための指示を入力することにより、制御部111が、通信部112に、第1規定回数の値を第1設定値に設定することを指示する命令(指令)を送信させる。この結果、センタ装置11からの指令が、センタ側網制御装置12、及び広域無線網N1を介して親機21に送信される。また、親機21を介して子機22に送信される。
【0057】
続いて、
図1、
図2、及び
図5を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図5は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図5に示す処理は、
図1を参照して説明したロードサーベイ処理(第1取得処理)により、制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出力したことに応じて開始する。
【0058】
図5に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、第1判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、メータ23が応答要求に対してn回連続で応答していないか否かを判定する(ステップS1)。
【0059】
メータ23が応答要求に対して応答した場合、あるいは、メータ23が応答要求に対して応答しない連続回数がn回未満である場合、制御部221は、不許可条件が満たされていないと判定して(ステップS1のNo)、
図5に示す処理を終了する。
【0060】
メータ23が応答要求に対してn回連続で応答していない場合、制御部221は、不許可条件が満たされたと判定し(ステップS1のYes)、N2通信部223を介して、異常検知電文をセンタ装置11に送信する(ステップS2)。具体的には、センタ装置11宛の異常検知電文をN2通信部223に送信させる。異常検知電文は、予め定められた内容の電文の一例である。異常検知電文は、子機22が異常を検知して、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを示す。ここで、異常とは、メータ23が子機22からの応答要求に対して応答しないことを示す。制御部221は、異常検知電文の送信後、ロードサーベイ処理の実行を停止して(ステップS3)、
図5に示す処理を終了する。
【0061】
なお、
図5に示す処理では、制御部221は、異常検知電文の送信後にロードサーベイ処理を停止したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後に異常検知電文を送信してもよい。
【0062】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図5に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0063】
続いて
図1、
図2、
図5、及び
図6を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図6は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0064】
図6に示すように、子機22は、ロードサーベイ処理により、メータ23に定期的に応答要求を出力する。この応答要求に対し、メータ23がn回連続で応答しなかった場合、子機22は、
図5を参照して説明した異常検知電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0065】
本実施形態によれば、異常検知電文がセンタ装置11に送信されるため、センタ装置11の使用者に対し、子機22又は親機21が異常を検知して、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを通知することができる。
【0066】
続いて、
図1、
図2、及び
図7を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図7は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、
図1を参照して説明したロードサーベイ処理(第1取得処理)の実行が停止された後、保守通信(第2取得処理)により制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出したことに応じて開始する。
【0067】
図7に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理の実行が停止された後、保守通信により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、第2判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、メータ23が応答要求に対して応答したか否かを判定する(ステップS11)。換言すると、制御部221は、保守通信によりメータ23から計測結果を取得できたか否かを判定する。
【0068】
メータ23が応答要求に対して応答しなかった場合、制御部221は、再開条件が満たされていないと判定して(ステップS11のNo)、
図7に示す処理を終了する。
【0069】
メータ23が応答要求に対して応答した場合、制御部221は、再開条件が満たされたと判定し(ステップS11のYes)、N2通信部223を介して再開電文をセンタ装置11に送信する(ステップS12)。具体的には、センタ装置11宛の再開電文をN2通信部223に送信させる。再開電文は、子機22がロードサーベイ処理の実行を再開したことを示す。制御部221は、再開電文の送信後、ロードサーベイ処理を再開して(ステップS13)、
図7に示す処理を終了する。
【0070】
なお、
図7に示す処理では、制御部221は、再開電文の送信後にロードサーベイ処理を再開したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を再開した後に再開電文を送信してもよい。
【0071】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図7に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0072】
続いて
図1、
図2、
図7、及び
図8を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図8は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0073】
図8に示すように、子機22は、定期的に保守通信を実行して、メータ23に定期的に応答要求を出力する。ロードサーベイ処理の実行を停止した後、保守通信による応答要求に対してメータ23が応答した場合、すなわち、メータ23が応答要求に応じて計測結果を出力した場合、子機22は、
図7を参照して説明した再開電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理を再開する。
【0074】
本実施形態によれば、再開電文がセンタ装置11に送信されるため、センタ装置11の使用者に対し、ロードサーベイ処理が再開したことを通知することができる。
【0075】
以上、
図1~
図8を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、通信端末(子機22及び親機21)は、メータ23から計測結果を収集する必要がない状況となった場合に、ロードサーベイ処理の実行を停止する。したがって、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0076】
具体的には、メータ23から計測結果を収集できない状況が継続しているにも拘らず、メータ23から第1期間ごと(例えば、1時間ごと)に計測結果を収集する処理(ロードサーベイ処理)を実行すると、通信端末(子機22及び親機21)は無駄な通信を実行することになり、電力を無駄に消費することになる。これに対し、本実施形態によれば、メータ23から計測結果を収集できない状況が継続している場合、ロードサーベイ処理を停止するため、無駄な電力の消費を抑制することができる。特に、親機21及び子機22の電源は電池であることが多い。本実施形態によれば、ロードサーベイ処理を停止することにより、電池の消費を抑制して、親機21及び子機22運用期間を延ばすことができる。
【0077】
なお、本実施形態において、親機21及び子機22は、メータ23から計測結果を第1規定回数以上(n回以上)連続で取得できていない場合に、ロードサーベイ処理を停止させたが、親機21及び子機22は、ロードサーベイ処理による応答要求に対してメータ23が応答しなかった場合に、ロードサーベイ処理を停止させてもよい。つまり、第1規定回数(n回)は、1回であってもよい。
【0078】
[実施形態2]
続いて
図1~
図4及び
図9~
図12を参照して本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、不許可条件及び再開条件が実施形態1と異なる。
【0079】
本実施形態において、不許可条件は、ロードサーベイ処理によりメータ23から同じ計測値を示す計測結果を第2規定回数以上(n回以上)連続で取得していることを示す。再開条件は、ロードサーベイの停止前の計測値と異なる計測結果を保守通信(第2取得処理)により取得できたことを示す。ここで、ロードサーベイの停止前の計測値は、ロードサーベイ処理の停止前にロードサーベイ処理により最後に取得された計測結果(計測値)を示す。
【0080】
本実施形態において、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果に基づいて、ロードサーベイ処理の実行を停止するか否かを決定する(第1判定処理)。詳しくは、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から同じ計測値を示す計測結果を第2規定回数以上(n回以上)連続で取得していると判定した場合、ロードサーベイ処理の実行を停止する。親機21の制御部211も、子機22と同様に第1判定処理を実行する。
【0081】
なお、第2規定回数(n回)は、第1規定回数と同様に、センタ装置11からの指令に基づいて任意の値に設定される。例えば、メータ23がガスメータである場合、センタ装置11の制御部111が、メータ23の計測結果に基づいて、需要家によるガスの使用パターンを特定し、特定した使用パターンに基づいて第2規定回数(n回)の設定値を決定してもよい。あるいは、作業者が入力部114を操作して、第2規定回数(n回)の設定値を入力してもよい。但し、第2規定回数(n回)は、予め設定されているデフォルト値であってもよい。
【0082】
本実施形態において、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後の保守通信によりメータ23から取得した計測結果に基づいて、ロードサーベイ処理を再開するか否かを決定する(第2判定処理)。詳しくは、子機22の制御部221は、保守通信により、ロードサーベイ処理の停止前の計測値と異なる計測値を示す計測結果を取得できたと判定した場合、ロードサーベイ処理を再開する。親機21の制御部211も、子機22と同様に第2判定処理を実行する。
【0083】
続いて、
図1、
図2、及び
図9を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図9は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図9に示す処理は、ロードサーベイ処理(第1取得処理)により、制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出力したことに応じて開始する。
【0084】
図9に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、第1判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果がn回連続して同じ計測値を示すか否かを判定する(ステップS21)。
【0085】
ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果がn回連続して同じ計測値を示さない場合、制御部221は、不許可条件が満たされていないと判定して(ステップS21のNo)、
図9に示す処理を終了する。
【0086】
ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果がn回連続して同じ計測値を示す場合、制御部221は、不許可条件が満たされたと判定し(ステップS21のYes)、N2通信部223を介して、未使用電文をセンタ装置11に送信する(ステップS22)。具体的には、センタ装置11宛の未使用電文をN2通信部223に送信させる。未使用電文は、予め定められた内容の電文の一例である。例えば、メータ23がガスメータである場合、未使用電文は、需要家がガスを使用していないため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを示す。制御部221は、未使用電文の送信後、ロードサーベイ処理の実行を停止して(ステップS23)、
図9に示す処理を終了する。
【0087】
なお、
図9に示す処理では、制御部221は、未使用電文の送信後にロードサーベイ処理を停止したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後に未使用電文を送信してもよい。
【0088】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図9に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0089】
続いて
図1、
図2、
図9、及び
図10を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図10は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0090】
図10に示すように、子機22は、ロードサーベイ処理により、メータ23に定期的に応答要求を出力する。この応答要求に対してメータ23が出力した計測値がn回連続で同じ値を示す場合、子機22は、
図9を参照して説明した未使用電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0091】
本実施形態によれば、未使用電文がセンタ装置11に送信される。したがっって、例えば、メータ23がガスメータである場合、センタ装置11の使用者に対し、需要家がガスを使用していないため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを通知することができる。
【0092】
続いて、
図1、
図2、及び
図11を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図11は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図11に示す処理は、ロードサーベイ処理(第1取得処理)の実行が停止された後、保守通信(第2取得処理)により制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出したことに応じて開始する。
【0093】
図11に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理の実行を停止した後、保守通信により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、メータ23が応答要求に対して応答したか否かを判定する(ステップS31)。制御部221は、メータ23が応答要求に対して応答しなかったと判定した場合(ステップS31のNo)、
図11に示す処理を終了する。
【0094】
制御部221は、メータ23が応答要求に対して応答したと判定した場合(ステップS31のYes)、第2判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、ロードサーベイ処理の停止前の計測値と異なる計測結果(計測値)を取得できたか否かを判定する(ステップS32)。
【0095】
ロードサーベイ処理の停止前の計測値と異なる計測結果(計測値)を取得できなかった場合、制御部221は、再開条件が満たされていないと判定して(ステップS32のNo)、
図11に示す処理を終了する。
【0096】
ロードサーベイ処理の停止前の計測値と異なる計測結果(計測値)を取得できた場合、制御部221は、再開条件が満たされたと判定し(ステップS32のYes)、N2通信部223を介して再開電文をセンタ装置11に送信する(ステップS33)。制御部221は、再開電文の送信後、ロードサーベイ処理を再開して(ステップS34)、
図11に示す処理を終了する。
【0097】
なお、
図11に示す処理では、制御部221は、再開電文の送信後にロードサーベイ処理を再開したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を再開した後に再開電文を送信してもよい。
【0098】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図11に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0099】
続いて
図1、
図2、
図11、及び
図12を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図12は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0100】
図12に示すように、子機22は、定期的に保守通信を実行して、メータ23に定期的に応答要求を出力する。ロードサーベイ処理の実行を停止した後、保守通信による応答要求により、ロードサーベイ処理の停止前の計測値と異なる計測結果(計測値)を取得できた場合、子機22は、再開電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理を再開する。
【0101】
本実施形態によれば、再開電文がセンタ装置11に送信されるため、センタ装置11の使用者に対し、ロードサーベイ処理が再開したことを通知することができる。
【0102】
以上、
図1~
図4及び
図9~
図12を参照して本発明の実施形態2について説明した。本実施形態によれば、通信端末(子機22及び親機21)は、メータ23から計測結果を収集する必要がない状況となった場合に、ロードサーベイ処理の実行を停止する。したがって、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0103】
例えば、メータ23がガスメータである場合、需要家がガスを使用していない状況が継続しているにも拘わらず、メータ23から第1期間ごと(例えば、1時間ごと)に計測結果を収集する処理(ロードサーベイ処理)を実行すると、通信端末(子機22及び親機21)は無駄な通信を実行することになり、電力を無駄に消費することになる。これに対し、本実施形態によれば、需要家がガスを使用していない状況が継続している場合、ロードサーベイ処理を停止するため、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0104】
なお、本実施形態において、親機21及び子機22は、メータ23から同じ計測値を示す計測結果を第2規定回数以上(n回以上)連続で取得した場合にロードサーベイ処理を停止させたが、親機21及び子機22は、前回と同じ計測値を示す計測結果を取得した場合に、ロードサーベイ処理を停止させてもよい。つまり、第2規定回数(n回)は、1回であってもよい。
【0105】
[実施形態3]
続いて
図1~
図4、
図13、及び
図14を参照して本発明の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、不許可条件が実施形態1、2と異なる。実施形態3において、子機22及び親機21は、実施形態1、2と異なり、第2判定処理を実行しない。また、実施形態3において、メータ23はガスメータである。
【0106】
本実施形態において、不許可条件は、1回前の計測結果(計測値)との差分値が第1閾値以上となる計測結果を、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得したことを示す。第1閾値は、例えば、一般的なガスの使用量の範囲(上限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(上限値)に対応する。ここで、1回前の計測結果(計測値)は、ロードサーベイ処理によりメータ23から1回前に取得した計測結果(計測値)を示す。なお、以下の説明において、ロードサーベイ処理によりメータ23から今回取得した計測結果(計測値)を、「今回の計測値」と記載する場合がある。
【0107】
本実施形態において、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果に基づいて、ロードサーベイ処理の実行を停止するか否かを決定する(第1判定処理)。詳しくは、子機22の制御部221は、今回の計測値と1回前の計測値との差分値を取得する。そして、その差分値が第1閾値以上であると判定した場合、ロードサーベイ処理の実行を停止する。親機21も子機22と同様に第1判定処理を実行する。
【0108】
第1閾値は、センタ装置11からの指令に基づいて任意の値に設定される。例えば、センタ装置11の制御部111が、メータ23(ガスメータ)の計測結果に基づいて、需要家によるガスの使用パターンを特定し、特定した使用パターンに基づいて第1閾値の設定値を決定してもよい。あるいは、作業者が入力部114を操作して、第1閾値の設定値を入力してもよい。但し、第1閾値は、予め設定されているデフォルト値であってもよい。
【0109】
続いて、
図1、
図2、及び
図13を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図13は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図13に示す処理は、ロードサーベイ処理(第1取得処理)により、制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出力したことに応じて開始する。
【0110】
図13に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、第1判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、今回の計測値と1回前の計測値との差分値が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS41)。
【0111】
今回の計測値と1回前の計測値との差分値が第1閾値以上でない場合、制御部221は、不許可条件が満たされていないと判定して(ステップS41のNo)、
図13に示す処理を終了する。
【0112】
今回の計測値と1回前の計測値との差分値が第1閾値以上である場合、制御部221は、不許可条件が満たされたと判定し(ステップS41のYes)、接続部224を介してメータ23(ガスメータ)に遮断要求を出力する(ステップS42)。
【0113】
遮断要求は、ガスの流通を停止させる指令である。ガスメータは、遮断要求に応じて、ガスの流通を遮断する。具体的には、ガスメータは、ガス遮断装置を備える。ガスメータは、遮断要求に応じてガス遮断装置を作動させる。この結果、ガス管を流れるガスの流通が遮断される。
【0114】
詳しくは、今回の計測値と1回前の計測値との差分値が第1閾値以上となる状況は、需要家によるガスの使用量が一般的なガスの使用量の範囲(上限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(上限値)を超えている状況を示す。本実施形態によれば、需要家によるガスの使用量が一般的なガスの使用量の範囲(上限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(上限値)を超えている場合に、ガス管を流れるガスの流通を遮断することができる。
【0115】
遮断要求の出力後、制御部221は、N2通信部223を介して異常使用電文をセンタ装置11に送信する(ステップS43)。具体的には、センタ装置11宛の異常使用電文をN2通信部223に送信させる。異常使用電文は、予め定められた内容の電文の一例である。異常使用電文は、需要家によるガスの使用量が一般的なガスの使用量の範囲(上限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(上限値)を超えているため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを示す。制御部221は、異常使用電文の送信後、ロードサーベイ処理の実行を停止して(ステップS44)、
図13に示す処理を終了する。
【0116】
なお、
図13に示す処理では、制御部221は、異常使用電文の送信後にロードサーベイ処理を停止したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後に異常使用電文を送信してもよい。
【0117】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図13に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0118】
続いて
図1、
図2、
図13、及び
図14を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図14は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0119】
図14に示すように、子機22は、ロードサーベイ処理により、メータ23に定期的に応答要求を出力して、メータ23の計測結果(計測値)を定期的に取得する。今回の計測値と1回前の計測値との差分値が第1閾値以上である場合、子機22は、メータ23(ガスメータ)に遮断要求を出力して、ガス管を流れるガスの流通を遮断させる。また、子機22は、
図13を参照して説明した異常使用電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0120】
本実施形態によれば、センタ装置11の使用者に対し、需要家によるガスの使用量が一般的なガスの使用量の範囲(上限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(上限値)を超えているため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを通知することができる。
【0121】
以上、
図1~
図4、
図13、及び
図14を参照して本発明の実施形態3について説明した。本実施形態によれば、通信端末(子機22及び親機21)は、メータ23から計測結果を収集する必要がない状況となった場合に、ロードサーベイ処理の実行を停止する。したがって、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0122】
具体的には、ガス管を流れるガスの流通を遮断させた後は、メータ23(ガスメータ)から計測結果を収集する必要がない。したがって、ガスの流通を遮断させた後にロードサーベイ処理の実行を停止することにより、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0123】
[実施形態4]
続いて
図1~
図4、
図15、及び
図16を参照して本発明の実施形態4について説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態4は、不許可条件が実施形態1~3と異なる。実施形態4において、子機22及び親機21は、実施形態1、2と異なり、第2判定処理を実行しない。また、実施形態4において、メータ23はガスメータである。
【0124】
本実施形態において、不許可条件は、1回前の計測結果(計測値)との差分値が第2閾値未満となる計測結果を第3規定回数以上(n回以上)連続して取得したことを示す。第2閾値は、例えば、一般的なガスの使用量の範囲(下限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(下限値)に対応する。ここで、1回前の計測結果は、ロードサーベイ処理によりメータ23から1回前に取得した計測結果(計測値)を示す。なお、以下の説明において、ロードサーベイ処理によりメータ23から今回取得した計測結果(計測値)と1回前の計測値との差分値を、「計測値の差分値」と記載する場合がある。
【0125】
本実施形態において、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から取得した計測結果に基づいて、ロードサーベイ処理の実行を停止するか否かを決定する(第1判定処理)。詳しくは、子機22の制御部221は、計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となったと判定した場合、ロードサーベイ処理の実行を停止する。親機21の制御部211も、子機22と同様に第1判定処理を実行する。
【0126】
具体的には、子機22の制御部221は、ロードサーベイ処理によりメータ23から計測結果を取得すると、計測値の差分値を取得して、計測値の差分値が第2閾値未満であるか否かを判定する。そして、計測値の差分値が第2閾値未満であると判定した場合、第2閾値未満となる差分値を第3規定回数以上(n回以上)連続して取得したか否かを判定する。
【0127】
第2閾値は、センタ装置11からの指令に基づいて任意の値に設定される。但し、第2閾値は、予め設定されているデフォルト値であってもよい。
【0128】
続いて、
図1、
図2、及び
図15を参照して子機22の制御部221が実行する処理を説明する。
図15は、本実施形態の子機22の制御部221が実行する処理を示すフローチャートである。
図15に示す処理は、ロードサーベイ処理(第1取得処理)により、制御部221が接続部224を介してメータ23に応答要求を出力したことに応じて開始する。
【0129】
図15に示すように、制御部221は、ロードサーベイ処理により接続部224を介してメータ23に応答要求を出力すると、第1判定処理を実行する。具体的には、制御部221は、計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となったか否かを判定する(ステップS51)。
【0130】
計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となっていない場合、制御部221は、不許可条件が満たされていないと判定して(ステップS51のNo)、
図15に示す処理を終了する。
【0131】
計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となった場合、制御部221は、不許可条件が満たされたと判定し(ステップS51のYes)、接続部224を介してメータ23(ガスメータ)に遮断要求を出力する(ステップS52)。
【0132】
詳しくは、計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となる状況は、一般的なガスの使用量の範囲(下限値)あるいは需要家による通常のガスの使用量の範囲(下限値)を下回る流量でガス管からガスが継続して流出している状況を示す。この状況は、ガス漏れが発生している状況に対応する。本実施形態によれば、ガス漏れが発生しているおそれがある場合に、ガス管を流れるガスの流通を遮断することができる。
【0133】
遮断要求の出力後、制御部221は、N2通信部223を介してガス漏れ電文をセンタ装置11に送信する(ステップS53)。具体的には、センタ装置11宛のガス漏れ電文をN2通信部223に送信させる。ガス漏れ電文は、予め定められた内容の電文の一例である。ガス漏れ電文は、ガス漏れが発生しているため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを示す。制御部221は、ガス漏れ電文の送信後、ロードサーベイ処理の実行を停止して(ステップS54)、
図15に示す処理を終了する。
【0134】
なお、
図15に示す処理では、制御部221は、ガス漏れ電文の送信後にロードサーベイ処理を停止したが、制御部221は、ロードサーベイ処理を停止した後にガス漏れ電文を送信してもよい。
【0135】
親機21の制御部211は、子機22の制御部221と同様に、
図15に示す処理を実行する。親機21の制御部211が実行する処理は、子機22の制御部221が実行する処理と同様であるため、その説明は割愛する。
【0136】
続いて
図1、
図2、
図15、及び
図16を参照して、子機22及び親機21の動作の一例について、子機22を例に説明する。
図16は、本実施形態の子機22の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0137】
図16に示すように、子機22は、ロードサーベイ処理により、メータ23に定期的に応答要求を出力して、メータ23の計測結果(計測値)を定期的に取得する。計測値の差分値がn回以上連続して第2閾値未満となる場合、子機22は、メータ23(ガスメータ)に遮断要求を出力して、ガス管を流れるガスの流通を遮断させる。また、子機22は、
図15を参照して説明したガス漏れ電文をセンタ装置11に送信した後、ロードサーベイ処理の実行を停止する。
【0138】
本実施形態によれば、センタ装置11の使用者に対し、ガス漏れが発生しているため、ロードサーベイ処理の実行を停止したことを通知することができる。
【0139】
以上、
図1~
図4、
図15、及び
図16を参照して本発明の実施形態4について説明した。本実施形態によれば、通信端末(子機22及び親機21)は、メータ23から計測結果を収集する必要がない状況となった場合に、ロードサーベイ処理の実行を停止する。したがって、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0140】
具体的には、ガス管を流れるガスの流通を遮断させた後は、メータ23(ガスメータ)から計測結果を収集する必要がない。したがって、ガスの流通を遮断させた後にロードサーベイ処理の実行を停止することにより、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0141】
なお、本実施形態において、メータ23はガスメータであったが、メータ23はガスメータに限定されない。メータ23がガスメータ以外の計測機器である場合、遮断要求は省略されてもよい。
【0142】
また、本実施形態において、親機21及び子機22は、計測値の差分値が第3規定回数以上(n回以上)連続して第2閾値未満となる場合にロードサーベイ処理を停止させたが、親機21及び子機22は、計測値の差分値が第2閾値未満となる場合に、ロードサーベイ処理を停止させてもよい。つまり、第3規定回数(n回)は、1回であってもよい。
【0143】
以上、図面(
図1~
図16)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0144】
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0145】
例えば、
図1~
図16を参照して説明した実施形態において、通信システム100は、親機21と、複数の子機22とを備え、子機22は、親機21を介して広域無線網N1に通信可能に接続したが、通信システム100は、広域無線網N1に通信可能に接続する通信端末として、広域無線網N1に通信可能に直接接続する通信端末のみを備えてもよい。
【0146】
また、
図1~
図16参照して説明した実施形態では、子機22とメータ23とが電線PLにより有線接続されたが、子機22とメータ23とは無線接続されてもよい。同様に、
図1~
図16を参照して説明した実施形態では、親機21とメータ23とが電線PLにより有線接続されたが、親機21とメータ23とは無線接続されてもよい。
【0147】
また、
図1~
図16を参照して説明した実施形態では、親機21にメータ23が接続されたが、親機21には、メータ23が接続されなくてもよい。
【0148】
また、
図1~
図16を参照して説明した実施形態では、第2取得処理は保守通信であったが、第2取得処理は保守通信でなくてもよい。この場合、第2期間は、1日に限定されない。第2期間は、第1期間よりも長い期間であればよい。例えば、第2期間は、12時間であってもよいし、48時間であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0149】
本発明は、通信端末、及び通信システムを提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0150】
11 :センタ装置
21 :親機
22 :子機
23 :メータ
100 :通信システム(テレメータシステム)
211 :制御部
212 :記憶部
213a :N1通信部
213b :N2通信部
214 :接続部
221 :制御部
222 :記憶部
223 :N2通信部
224 :接続部