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特許7659652コシミュレーションのためのアドホックDERマシンデータ集約、深層学習、およびフォールトトレラント電力システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-01
(45)【発行日】2025-04-09
(54)【発明の名称】コシミュレーションのためのアドホックDERマシンデータ集約、深層学習、およびフォールトトレラント電力システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/104 20220101AFI20250402BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20250402BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20250402BHJP
【FI】
H04L67/104
H02J3/38 110
H02J13/00 301A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023559924
(86)(22)【出願日】2022-11-11
(86)【国際出願番号】 JP2022042095
(87)【国際公開番号】W WO2023085399
(87)【国際公開日】2023-05-19
【審査請求日】2024-02-19
(31)【優先権主張番号】17/454,580
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ボー
(72)【発明者】
【氏名】二村 夏彦
(72)【発明者】
【氏名】イエ イエンジュー
(72)【発明者】
【氏名】チョンファンプリンヤ パニターン
(72)【発明者】
【氏名】阿部 政紀
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-513452(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112104732(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111866786(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/104
H02J 3/38
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エッジコンピューティングデバイスにおいて複数の分散型エネルギーリソースである複数のDERを管理する方法であって、
クラウドノードからデータ収集プロトコルを受信することと、
ピアツーピアネットワークで、前記データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノードそれぞれに送信することと、
前記データ収集プロトコルに基づいて、前記ピアツーピアネットワークを通して、前記複数のDERに関連するデータを前記複数の個人デバイスエッジノードから受信することと、
受信した前記データをクラウドベースのノードに送信することとを含む、方法。
【請求項2】
ルーティング情報を、前記複数の個人デバイスエッジノードそれぞれに送信することを更に含み、特定の個人デバイスエッジノードそれぞれに送信される前記ルーティング情報が、前記個人デバイスエッジノードから前記エッジコンピューティングデバイスに、前記複数のDERにおける少なくとも1つのDERに関連するデータを送信するルートを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のDERがそれぞれ、個人デバイスエッジノードまたは前記エッジコンピューティングデバイスの少なくとも1つと関連付けられ、前記複数のDERにおける少なくとも1つのDERが、2つ以上の個人デバイスエッジノードと関連付けられ、前記方法が更に、
前記受信したデータを送信する前に、前記受信したデータを集約することを含み、前記受信したデータを集約することが、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記個人デバイスエッジノードがモバイルデバイスであり、前記方法が更に、
個人デバイスエッジノードをアカウントと関連付けることによって、前記ピアツーピアネットワークに含める前記個人デバイスエッジノードを登録することを含み、前記方法が更に、
前記データが前記個人デバイスエッジノードから受信されていることを検証することと、
受信されている前記データの前記検証に基づいて、前記個人デバイスエッジノードと関連付けられた前記アカウントをクレジットすることとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の個人デバイスエッジノードのうち少なくとも1つの個人デバイスエッジノードを介して、前記複数のDERにおける少なくとも1つのDERに制御メッセージを送信することを更に含み、
前記制御メッセージが、
定電圧動作モードおよび定電力動作モードのうち1つを含む動作モードのセットであって、更に前記DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つと関連付けられた動作モードのセットにおける、前記DERのための少なくとも1つの動作モード、ならびに、
少なくとも1つの前記DERの特性に関連する基準値であって、前記特性に関連する前記基準値が、電圧の大きさ、力率、および無効電力の動作点の1つを含み、更に前記DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つと関連付けられた、基準値、のうち少なくとも1つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のDERに関連する前記受信したデータに基づいて前記複数のDERの状態を診断することと、
前記クラウドベースのノードに、前記複数のDERの前記状態に関するデータを送信することとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記データ収集プロトコルが、収集するデータタイプのセット、および送信する前記データタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示し、前記データ収集プロトコルが、前記DERで利用可能な全てのデータに満たないデータを含む、時系列データのセットを前記DERが収集することを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記クラウドベースのノードに対する接続の障害状態を検出することと、
前記障害状態が検出された後に受信した前記複数のDERに関連するデータを格納することと、
前記クラウドベースのノードに対する再確立された接続を検出することとを更に含み、前記受信したデータを前記クラウドベースのノードに送信することが、格納された前記データを前記クラウドベースのノードに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の個人デバイスエッジノードからの前記複数のDERに関連する前記データが、前記複数のDERによって前記複数の個人デバイスエッジノードに送信される暗号化されたデータを含み、前記方法が更に、
前記データ収集プロトコルを前記ピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信することと、
前記データ収集プロトコルに基づいて、前記DERのセットに関連する暗号化されていないデータを、前記ピアツーピアネットワークを通して前記DERのセットから受信することとを含み、前記受信したデータを前記クラウドベースのノードに送信することが、前記複数の個人デバイスエッジノードおよび前記DERのセットから受信した前記データを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
クラウドベースのノードにおいて複数の分散型エネルギーリソースである複数のDERを管理する方法であって、
所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成することと、
ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通して前記データ収集プロトコルを前記DERに送信することであって、前記エッジノードのセットが、少なくとも1つの超エッジノード、および前記超エッジノードと通信している複数の個人デバイスエッジノードを含むことと、
前記データ収集プロトコルに基づいて、前記エッジノードのセットにおけるエッジノードから前記複数のDERに関連するデータを受信することと、
リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いて前記データを処理することによって、受信した前記データに基づいてシステム推奨を生成することとを含み、
前記システム推奨は、前記複数のDERを管理するシステムに対する、前記複数のDERから前記複数のDERに関連するデータを収集するための、前記データ収集プロトコルに関する推奨である、方法。
【請求項11】
前記方法が更に、
推奨された前記データ収集プロトコルが以前生成されたデータ収集プロトコルと異なることを判断することと、
前記ピアツーピアネットワークを介して、前記エッジノードのセットを通して前記推奨されたデータ収集プロトコルを前記DERに送信することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記システム推奨が1つまたは複数の推奨動作のセットを含み、前記方法が更に、
前記1つまたは複数の推奨動作のセットをユーザインターフェースに対して表示することと、
前記1つまたは複数の推奨動作のセットのうち少なくとも1つの推奨動作を選択する入力を受信することと、
選択された前記少なくとも1つの推奨動作に基づいて、前記複数のDERに対する制御データを生成することと、
前記制御データに基づいて、前記エッジノードのセットを介して制御メッセージを前記DERに送信することとを含み、前記制御メッセージが、
定電圧動作モードおよび定電力動作モードのうち1つを含む動作モードのセットであって、更に前記DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つと関連付けられた動作モードのセットにおける、前記DERのための少なくとも1つの動作モード、ならびに、
少なくとも1つの前記DERの特性に関連する基準値であって、前記特性に関連する基準値が、電圧の大きさ、力率、および無効電力の動作点の1つを含み、更に前記DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つと関連付けられた基準値、のうち少なくとも1つを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
受信データを格納することと、
格納された前記受信データに基づいて、前記複数のDERに関連する後で受信されるデータを処理するために、前記機械学習済みネットワークを学習させるシミュレーションデータを生成することとを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
受信した前記データに基づいてシステムレベル障害を検出することを更に含み、生成された前記システム推奨が、前記複数のDERによるローカルの発電および電力提供に関連するシステム推奨を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
エッジコンピューティングデバイスにおいて複数の分散型エネルギーリソースである複数のDERを管理する方法であって、
データを1つまたは複数のDERから受信し、DERから受信したデータを前記エッジコンピューティングデバイスに送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別することと、
ピアツーピアネットワークに含める識別された前記個人デバイスエッジノードを登録することと、
ピアツーピアネットワークの登録された前記個人デバイスエッジノードそれぞれに、前記DERが実装するデータ収集プロトコルを送信することと、
前記データ収集プロトコルに基づいて、前記ピアツーピアネットワークを通して、前記複数のDERに関連するデータを前記識別された個人デバイスエッジノードから受信することとを含む、方法。
【請求項16】
前記受信したデータをクラウドベースのノードに送信することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
クラウドノードから前記データ収集プロトコルを受信することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記個人デバイスエッジノードがモバイルデバイスであり、前記個人デバイスエッジノードを登録することが、前記個人デバイスエッジノードをアカウントと関連付けることを含み、前記方法が更に、
前記データが前記個人デバイスエッジノードから受信されていることを検証することと、
受信されている前記データの前記検証に基づいて、前記個人デバイスエッジノードと関連付けられた前記アカウントをクレジットすることとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記データ収集プロトコルが、収集する時系列データのセットを示し、前記時系列データのセットが、前記DERで利用可能な全てのデータに満たないデータを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記個人デバイスエッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードであって、当該複数の個人デバイスエッジノードからの前記複数のDERに関連する前記データが、前記複数のDERによって前記複数の個人デバイスエッジノードに送信される暗号化されたデータを含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全体として、分散型エネルギーリソース(DER)を対象とし、より具体的には、ピアツーピア通信ネットワークを使用してDERからのマシンデータを集約して、自律的、自動的、およびフォールトトレラントなDER運用ネットワークを形成する、方法、システム、装置、およびソフトウェアプログラムを対象とする。
【背景技術】
【0002】
電力グリッドは、正常な運用条件の間、ならびに自然災害およびシステム事故の間、DERによって提供されるグリッドサービスから利益を得ることができる。例えば、DERは、ほとんどがインバータベースのリソースであり、必要なときにフィーダ電圧降下に対応する無効電力を提供することができる。グリッド障害の間、DERは、地域コミュニティにとって唯一のエネルギー源となることがあり、顧客および医療機関に対する緊急支援として役立つ場合がある。個々のDERからのマシンデータは、グリッド運用者の状況認識を大幅に向上させることができ、システム全体の障害の間の公共グリッドに対する圧力を緩和するDERのインテリジェント制御ができるようにする。
【0003】
配電グリッドの運用にDERからの大量のマシンデータを組み込むことの課題の1つは統合コストである。公益事業は、従来、専用通信チャネルを使用して自身の電気回路を監視し制御する。通信インフラストラクチャは、一般的に、フィーダおよび変電所に設置された遠隔端末ユニット(RTU)から現場測定値を収集する専用通信を有する。この専用通信インフラストラクチャを拡張してDERと相互接続するのは、帯域幅およびカバレッジが限定されるため、非常に高価である。
【0004】
DERからのマシンデータを組み込むことの第2の課題は、DERの運用を調整し、グリッド運用および新しいエッジサービスにDER容量を活用することである。現行の業界標準、即ちIEEE 154.7は、グリッド障害の間はインバータがトリップまたは停止することを要する。しかしながら、グリッド事故の間にインバータ運用を拡張して地域の顧客ニーズに対応することは、グリッドの信頼性および回復力に大きく利益をもたらすことができる。グリッド事故がない場合、DERは、より多くの無効電力を提供することによって、電圧サポートのために配備することができる。
【0005】
第3の課題は、現在のグリッド設計に回復力が欠けていることである。配電回路は、変電所から最終顧客負荷へのエネルギー移転を制御するように構成されてもよい。ほとんどの米国の配電回路は、放射状ネットワークであり、単一のエネルギー源として変電所に依存している。公共グリッドを停止させる自然災害または事故があった場合、下流側の顧客の電力が不足することがある。DERは、この不足を埋め、障害に直面しているグリッドの回復力および柔軟性を大幅に向上させることができる。現在の通信インフラストラクチャはグリッド運用のニーズに役立っているが、DERデータ集約のためにピアツーピア通信ネットワークを追加することで、グリッドのフォールトトレランスを改善し、単一障害点を回避することができる。
【発明の概要】
【0006】
本明細書に記載する例示の実現例は、ピアツーピア通信ネットワークを使用してDERからのマシンデータを集約して、自律的、自動的、およびフォールトトレラントなDER運用ネットワークを形成する、革新的な方法を伴う。ピアツーピア通信ネットワークは、クラウド、専用エッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノード、つまりマスタエッジノード)、および個人所有のモバイルデバイス(エッジノード)に通信ノードを含んでもよい。ピアツーピアネットワークの要素は、マシンデータを個々のDERから受信し、クラウドポート(例えば、超クラウドノード)にアップロードするようにデータをルーティングし、ノード間通信を促進し、コマンドをクラウドポートから発行するように構成されてもよい。クラウドのソフトウェアプログラムは、次に、モデルソルバおよび深層学習分析を組み合わせたコシミュレーションフレームワークを通して、フィールドデータをクレンジングし、統合し、分析してもよい。
【0007】
本開示の態様は、エッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノードまたはマスタエッジノード)において複数のDERを管理する方法を含む。方法は、クラウドノードからデータ収集プロトコルを受信することを含んでもよい。方法はまた、ピアツーピアネットワークで、データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信することと、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して、複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信することとを含んでもよい。方法は更に、受信データをクラウドベースのノード(例えば、クラウドシステム)に送信することを含んでもよい。
【0008】
本開示の態様は、エッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノードまたはマスタエッジノード)において複数のDERを管理するための命令を伴うことができる、プロセッサが実行する命令を格納する、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。複数のDERを管理する命令は、クラウドノードからデータ収集プロトコルを受信するための命令を含んでもよい。複数のDERを管理するための命令は、ピアツーピアネットワークで、データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信するための命令と、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して、複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信するための命令とを含んでもよい。複数のDERを管理するための命令は、受信データをクラウドベースのノード(例えば、超クラウドノード)送信するための命令を含んでもよい。
【0009】
本開示の態様は、エッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノードまたはマスタエッジノード)において複数のDERを管理するシステムを含み、これは、クラウドノードからデータ収集プロトコルを受信する手段を伴う。システムはまた、ピアツーピアネットワークで、データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信する手段と、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して、複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信する手段とを含んでもよい。システムは更に、受信データをクラウドベースのノード(例えば、超クラウドノード)に送信する手段を含んでもよい。
【0010】
本開示の態様は、クラウドノードからデータ収集プロトコルを受信するように構成された、プロセッサを伴うことができる装置を含む。プロセッサはまた、ピアツーピアネットワークで、データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信し、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して、複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信するように構成されてもよい。プロセッサは更に、受信データをクラウドベースのノード(例えば、超クラウドノード)に送信するように構成されてもよい。
【0011】
本開示の態様は、複数のDERをクラウドベースのノードで管理する方法を含む。方法は更に、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成することと、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信することとを含み、エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタエッジノード(例えば、超エッジノード)および複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を備える。方法はまた、データ収集プロトコルに基づいて、複数のDERに関連するデータをエッジノードのセットにおけるエッジノードから受信することを含んでもよい。方法は更に、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成することを更に含んでもよく、前記システム推奨は、前記複数のDERを管理するシステムに対する、前記複数のDERから前記複数のDERに関連するデータを収集するための、前記データ収集プロトコルに関する推奨である
【0012】
本開示の態様は、クラウドベースのノードにおいて複数のDERを管理するための命令を伴うことができる、プロセッサが実行する命令を格納する、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。複数のDERを管理するための命令は、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成するための命令と、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信するための命令とを含んでもよく、エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタエッジノード(例えば、超エッジノード)および複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を備える。複数のDERを管理するための命令はまた、データ収集プロトコルに基づいて、エッジノードのセットに置いて複数のDERに関連するデータをエッジノードから受信するための命令を含んでもよい。複数のDERを管理するための命令は更に、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成するための命令を更に含んでもよい。
【0013】
本開示の態様は、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成するための手段と、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信するための手段とを伴うことができる、クラウドベースのノードにおいて複数のDERを管理するためのシステムを含み、エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタエッジノード(例えば、超エッジノード)および複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を備える。システムはまた、データ収集プロトコルに基づいて、複数のDERに関連するデータをエッジノードのセットにおけるエッジノードから受信するための手段を含んでもよい。システムは更に、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成するための手段を更に含んでもよい。
【0014】
本開示の態様は、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成し、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信するように構成された、プロセッサを伴うことができる装置を含み、エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタエッジノード(例えば、超エッジノード)および複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を備える。プロセッサはまた、データ収集プロトコルに基づいて、複数のDERに関連するデータをエッジノードのセットにおけるエッジノードから受信するように構成されてもよい。プロセッサは更に、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成するように構成されてもよい。
【0015】
本開示の態様は、複数のDERをエッジコンピューティングデバイスで管理する方法を含む。方法は、データを1つまたは複数のDERから受信し、DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別することを含んでもよい。方法はまた、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録することと、P2Pネットワークの識別された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信することとを含んでもよい。方法は更に、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを識別された個人デバイスエッジノードから受信することを含んでもよい。
【0016】
本開示の態様は、エッジコンピューティングノードにおいて複数のDERを管理するための命令を伴うことができる、プロセッサが実行する命令を格納する、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。複数のDERを管理するための命令は、データを1つまたは複数のDERから受信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別するための命令と、DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信するための命令とを含んでもよい。複数のDERを管理するための命令はまた、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録するための命令と、ピアツーピアネットワークの識別された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信するための命令とを含んでもよい。複数のDERを管理するための命令は更に、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを識別された個人デバイスエッジノードから受信するための命令を含んでもよい。
【0017】
本開示の態様は、データを1つまたは複数のDERから受信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別するための手段と、DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信するための手段とを伴うことができる、エッジコンピューティングデバイスにおいて複数のDERを管理するシステムを含む。システムはまた、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録するための手段と、P2Pネットワークの識別された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信するための手段とを含んでもよい。システムは更に、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを識別された個人デバイスエッジノードから受信するための手段を含んでもよい。
【0018】
本開示の態様は、データを1つまたは複数のDERから受信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別し、DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信するように構成された、プロセッサを伴うことができる、エッジコンピューティングデバイスにおいて複数のDERを管理する装置を含む。プロセッサはまた、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録し、P2Pネットワークの識別された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信するように構成されてもよい。プロセッサは更に、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを識別された個人デバイスエッジノードから受信するように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ピアツーピアネットワークおよびクラウドソフトウェアと対話する複数のDERおよび/または通信可能な負荷を示す図である。
【0020】
図2】本発明のいくつかの態様のシステムアーキテクチャを示す上位図である。
【0021】
図3】クラウドベースのデータ処理コンポーネントと通信しているピアツーピア通信ネットワークの通信インフラストラクチャを示す図である。
【0022】
図4】本発明のいくつかの態様のシステムアーキテクチャのコンポーネントを示す図である。
【0023】
図5】エッジノードのコンポーネントおよびエッジノードで実行するモバイルアプリケーションを示す図である。
【0024】
図6】DERがデータを収集し、処理し、エッジノードに送信する方法を示すフロー図である。
【0025】
図7】超エッジノードがDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図である。
【0026】
図8】超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図である。
【0027】
図9】超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図である。
【0028】
図10】超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図である。
【0029】
図11】超エッジノードがDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図である。
【0030】
図12】クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図である。
【0031】
図13】クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図である。
【0032】
図14】クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図である。
【0033】
図15】クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図である。
【0034】
図16】いくつかの例示的実現例で使用するのに適した一例のコンピュータデバイスを有する一例のコンピューティング環境を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下の詳細な記載は、本出願の図面および実現例の詳細を提供する。図面間で重複する要素の参照番号および記載は、明瞭にするために省略する。記載全体を通して使用される用語は、例として提供されるものであり、限定的であることを意図しない。例えば、「自動」という用語の使用は、本出願の実例を実践する当業者における所望の実例に応じて、完全自動の実例、あるいは実例の特定の態様に対するユーザまたは管理者の制御を要する半自動の実例を含むことがある。選択は、ユーザがユーザインターフェースまたは他の入力手段を通して実施することができ、あるいは所望のアルゴリズムを通して実現することができる。本明細書に記載するような例示の実現例は、単独でまたは組み合わせて利用することができ、実現例の機能性は、所望の実例による任意の手段を通して実現することができる。
【0036】
本明細書に記載する例示の実現例は、ピアツーピア通信ネットワークを使用してDERからのマシンデータを集約して、自律的、自動的、およびフォールトトレラントなDER運用ネットワークを形成する、革新的な方法を伴う。ピアツーピア通信ネットワークは、クラウド、専用エッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノード、つまりマスタエッジノード)、および個人所有のモバイルデバイス(エッジノード)に通信ノードを含んでもよい。ピアツーピアネットワークの要素は、マシンデータを個々のDERから受信し、クラウドポート(例えば、超クラウドノード)にアップロードするようにデータをルーティングし、ノード間通信を促進し、コマンドをクラウドポートから発行するように構成されてもよい。クラウドのソフトウェアプログラムは、次に、モデルソルバおよび深層学習分析を組み合わせたコシミュレーションフレームワークを通して、フィールドデータをクレンジングし、統合し、分析してもよい。
【0037】
本明細書に記載する本発明の態様は、多数(例えば、数千から数十万)のDER間での双方向通信を改善してもよく、特にメータDER、および高価なインフラストラクチャ投資をしないクラウドインフラストラクチャを奨励する。DERからの効率的なデータ獲得、ならびにエッジ上およびクラウド内での様々な分析のためのデータ作成は、本発明の態様によって改善されてもよい。本発明のいくつかの態様は、通常条件および事故の間のグリッド運用に対するDERの運用上の洞察および調整を改善してもよく、グリッドの回復力を改善するスケーラブルなフォールトトレラントシステム設計を提供してもよい。
【0038】
図1は、ピアツーピアネットワークおよびクラウドソフトウェアと対話する複数のDERおよび/または通信可能な負荷を示す図100である。図100は、ピアツーピア通信ネットワーク120と通信している第1のクラウドコンポーネント110を示している。図100は更に、インバータまたは通信可能な負荷130のセットとクラウドコンポーネント110との間でデータ交換するための、インバータまたは通信可能な負荷130(例えば、DER)のセットと通信しているピアツーピア通信ネットワーク120を示している。後述するように、例えば図4に関連して、クラウドコンポーネント110は、いくつかの態様では、データストレージ、通信インターフェース、データ分析、および他のアプリケーションとのインターフェースを提供してもよい。いくつかの態様では、ピアツーピアネットワーク120は、例えば図4に関連して後述するように、インバータまたは通信可能な負荷130(例えば、DER)と接続し、データを受信し、受信データをクラウドコンポーネント110へと再ルーティングするように、必要な通信インフラストラクチャを提供してもよい。
【0039】
図2は、本発明のいくつかの態様のシステム200の上位図である。図2は、専用クラウドインフラストラクチャ(例えば、図1のクラウドコンポーネント110)、専用エッジコンピューティングデバイスのセット(例えば、超ノードまたはマスタエッジノード)、個人所有のモバイルデバイスのセット、およびDERのセット(例えば、図1のインバータまたは通信可能な負荷130)を含む、ハードウェア層210を示している。いくつかの態様では、専用エッジコンピューティングデバイスおよびクラウドインフラストラクチャは、システムのバックボーン(例えば、DERを制御するエネルギー供給者が所有または運用している要素)を構成する。ハードウェアシステムは、いくつかの態様では、目標とする制御エリアを網羅するようにインストールされる。いくつかの態様では、ハードウェア層210の個人所有のモバイルデバイスのセットは、需要に応じて採用されてもよい。例えば、個人所有のモバイルデバイスのセットは、専用エッジコンピューティングデバイス(例えば、ピアツーピア通信ネットワーク120の超ノードまたはマスタエッジノード)とDERとの間で通信できるように採用されてもよい。個人所有のモバイルデバイスのセットのメンバーは、時間に伴って、例えば、個人所有のモバイルデバイスが目標とするDERのDERを網羅するエリアへ、またはそこから移動すると、変化してもよい。
【0040】
システム200はまた、通信層220を含んでもよい。いくつかの態様では、通信層220は、クラウドインフラストラクチャ(例えば、図1のクラウドコンポーネント110)、専用エッジコンピューティングデバイス(例えば、超ノードまたはマスタエッジノード)、個人所有のモバイルデバイスのセット、およびDERを含む、ピアツーピアネットワークを含んでもよい。いくつかの態様では、DERは、データをDERからクラウドに送信するため、通信ネットワーク(例えば、ピアツーピアネットワーク)に含める、近くのモバイルデバイスおよび超エッジノードをスキャンしてもよい。ピアツーピア通信ネットワークのノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)および超エッジノードのコホートが識別されると、データは、ピアツーピア通信ネットワークの1つまたは複数のノードを通して超クラウドノード(例えば、クラウド)にルーティングされてもよい。
【0041】
システム200は、いくつかの態様では、更に、ソフトウェアサービス層230を含む。いくつかの態様では、ソフトウェアサービス層230は、ハードウェア層210を構成するデバイス上に実装される(それによって実行される)コンポーネントを含んでもよい。例えば、ソフトウェアサービス層230の特定のコンポーネントは、ハードウェア層210(および通信層220)の1つまたは複数の個人所有のモバイルデバイス、1つまたは複数の超エッジノード、ならびに/あるいは1つまたは複数のクラウドノード上に実装されてもよい。ソフトウェアサービス層、いくつかの態様では、ストレージ、コンピューティング、分析、およびトラフィック管理機能を提供してもよい。
【0042】
システム200はまた、データ層240を含んでもよい。データ層は、ピアツーピア通信ネットワークを通してクラウドにデータを送信するなどの機能を含んでもよい。いくつかの態様では、データ層は、分析層250による分析のために結合され、クレンジングされ、統合され、基準にされているデータを含んでもよい。分析層250は、クラウド上に実装されてもよいコシミュレーション分析フレームワークを含んでもよい。分析層250は、データインベントリ(例えば、DERに実装するためのデータ収集プロトコル)を規定してもよい。分析層250は、いくつかの態様では、定量分析を実施して、ユーザの意思決定を支援する洞察および/または推奨を生成してもよい。システム200のコンポーネントは、概念的に別個のものとして示されているが、物理的実装ではコンポーネントは重複してもよいことが理解されるべきである。上述したように、ハードウェア層210のデバイスは、通信層220を構成してもよく、ソフトウェアサービス層230を実行してもよく、データ層240に対する処理および記憶を提供してもよく、分析層250を実行してもよい。
【0043】
図3は、クラウドベースのデータ処理コンポーネント(例えば、クラウド310)と通信しているピアツーピア通信ネットワーク320の通信インフラストラクチャを示している。DER 328(またはDER 328のインバータ)は、HTTPプロトコルを通して(例えば、通信リンク338を介して)データパケットを接続されたノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス326または超エッジノード324)を送信してもよい。ピアツーピア通信ネットワーク320内のローカルのピアツーピア通信サブネットワークは、超エッジノード324(マスタエッジノードとも呼ばれる)および付近の個人所有のモバイルノード326それぞれによって形成されてもよい。図示されるように、DER 328は、個人所有のモバイルノード326および/または超エッジノード324を介して、データをピアツーピア通信ネットワーク320に通信してもよい。いくつかの態様では、DER 328は、個人所有のモバイルノード326に送信されるデータを暗号化してもよい。いくつかの態様では、DER 328は、超エッジノード324に送信されるデータを暗号化しなくてもよい。
【0044】
個人所有のモバイルノード326は、個人のスマートフォン、タブレットデバイス、ホームハブ、またはセルラー、無線、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの通信能力を有する他の電子デバイスを含んでもよい。個人所有のモバイルデバイス所有者は、モバイルアプリケーションをインストールして、ピアツーピア通信ネットワーク320内のノード326として含める候補となるように、正式に登録することによって、ピアツーピア通信ネットワーク320に入ることができるようになってもよい。いくつかの態様では、個人所有のモバイルデバイス所有者は、ピアツーピア通信ネットワーク320に対する寄与に基づいて、インセンティブ(例えば、クレジットまたは報奨)を受信してもよい。それらの実施(例えば、寄与)は、いくつかの態様では、超エッジノード324によって検証されてもよい、データスループットおよびローカルストレージ容量によって測定されてもよい。モバイルアプリケーションをインストールしても、いくつかの態様では、モバイルデバイス所有者が、データパケットに埋め込まれた専有情報にアクセスすることが可能にならないことがある。加えて、モバイルアプリケーションのインストールは、モバイルデバイスの通常の使用と干渉しないことがある。
【0045】
超エッジノード324は、いくつかの態様では、互いに直接通信してもよく、またはしなくてもよい。いくつかの態様では、各超エッジノード324は、第1のセットのDER(例えば、DER 328a)と直接通信し、第2のセットのDER(例えば、DER 328b)と間接的に通信することができてもよい。図3に示されるように、所与の超エッジノード324に対する第1のセットのDER 328aおよび第2のセットのDER 328bは重複してもよく、ピアツーピア通信ネットワークの状態に基づいて、データをルーティングする際の柔軟性が許容されてもよい。各超エッジノードは、いくつかの態様では、更に、第1のセットの個人所有のモバイルデバイス(例えば、個人所有のモバイルデバイス326aを含む)と直接、また第2のセットの個人所有のモバイルデバイス(例えば、個人所有のモバイルデバイス326bを含む)と間接的に通信することができてもよい。図3に示されるように、所与の超エッジノード324に対する第1のセットの個人所有のモバイルデバイス326aおよび第2のセットの個人所有のモバイルデバイス326bは重複してもよく、ピアツーピア通信ネットワークの状態に基づいて、データをルーティングする際の柔軟性が許容されてもよい。例えば、超エッジノードは、個人所有のモバイルデバイス326aと直接、または第2のセットの個人所有のモバイルデバイスにおける第1の中間の個人所有のモバイルデバイス326b、および第1のセットの個人所有のモバイルデバイスにおける第2の中間の個人所有のモバイルデバイス326aを介して通信することができてもよい。
【0046】
いくつかの態様では、ピアツーピア通信ネットワーク320のノード(例えば、324、326、および328)は、超クラウドノード322への最短経路を介してデータをルーティングするように、(例えば、超エッジノード、および最終的にはクラウドソフトウェアによって)構成されてもよい。ノード324、326、および328は、いくつかの態様では、帯域幅、レイテンシ、接続の信頼性など、データがより長い経路を介して送信されることにつながり得る、ピアツーピア通信ネットワーク320における接続の他の特性に基づいて、データをルーティングするように構成されてもよい。超クラウドノード322と超エッジノード324との間の接続(例えば、ルートのセット)は、いくつかの態様では、信頼性が高いデータ交換を担保する帯域幅(例えば、最適化された帯域幅)および冗長基準を満たすように構成される。他のノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス326またはDER 328)と超クラウドノード322との間のリンクは、ピアツーピア通信ネットワークの現在の状態に適応するように動的に配置されてもよい。データが超クラウドノードに達すると、いくつかの態様では、データは、クレンジング、統合、作成、および分析のためのサービスのパイプラインに入る。
【0047】
いくつかの態様では、超エッジノードは、各モバイルノードに対するコア通信ハブとして役立ち、データストレージ、エッジコンピューティング、およびトラフィック管理機能を含んでもよい。加えて、各個人所有のモバイルデバイス326は、限定されたローカルストレージ能力を提供してもよい。例えば、バッチデータ送信モードが使用可能になった場合、または超エッジノードに対する接続が中断された場合、個人所有のモバイルデバイスは、送信時間までまたはトリガが発生するまで、DERから受信したデータを格納してもよく、その時間になると、個人所有のモバイルデバイスは格納されたデータを送信してもよい。ピアツーピア通信ネットワーク320から送信され、超クラウドノード322に到達したデータは、クレンジング、統合、作成、および分析のためのサービスのパイプラインに入ってもよい。
【0048】
図4は、本発明のいくつかの態様のシステムアーキテクチャのコンポーネントを示す図である。図4は、データをDER 410に記録するためのデータ記録コンポーネント411を含む、DER 410を示している。データ記録コンポーネント411は、いくつかの態様では、DERが利用可能な複数のタイプのデータを記録する。データ記録コンポーネント411は、記録されたデータをデータ処理コンポーネント412に提供してもよく、記録されたデータはそこで、クラウドから(例えば、超エッジノード420および/またはエッジノード430を介して)受信したデータプロトコルに基づいて処理される。例えば、データ処理コンポーネント412は、クラウドから受信したデータプロトコルで指定されている特定のタイプまたは粒度のデータに基づいて、記録されたデータのサブセット(例えば、特定のタイプのデータ、もしくはデータの一部分)を選択してもよい。
【0049】
DER 410はまた、ノード採用コンポーネント413を含んでもよい。ノード採用コンポーネント413は、データをクラウドに送信するのに利用可能な、エッジノード430(例えば、個人所有のエッジノード)または超エッジノード420を識別してもよい。利用可能なエッジノード430または超エッジノード420は、近接度に基づいてもよく、個人所有のデバイス(例えば、エッジノード430)の場合、デバイスがピアツーピアネットワークに(例えば、超エッジノード420に)登録されているか否かに基づいてもよい。ノード採用コンポーネント413は、利用可能なエッジノード430および超エッジノード420の識別情報を提供してもよい。
【0050】
処理されたデータは、データ送信コンポーネント415に提供されてもよい。データ送信コンポーネント415は、ノード選択コンポーネント416を使用して、少なくとも1つのエッジノード(例えば、超エッジノード420またはエッジノード430)を選択するように構成されてもよい。いくつかの態様では、少なくとも1つの選択されたエッジノードが個人所有のエッジノードを含む場合、データ送信コンポーネント415は、データ暗号化コンポーネント417を使用して、個人所有のエッジノードに送信するデータを暗号化してもよい。いくつかの態様では、データは、アンセキュアなネットワークを通じて送信するのに、超エッジノード420およびエッジノード430両方への送信のためにDERで暗号化される。データパケットは、いくつかの態様では、DER 410およびエッジノード(例えば、超エッジノード420またはエッジノード430)によって定義される共同の認証情報に基づいて暗号化されてもよい。処理されたデータ(例えば、データプロトコルに基づく、暗号化されたまたは暗号化されていない処理済みデータ)は次に、エッジノードインターフェース419を介して、少なくとも1つの選択されたエッジノード(例えば、420または430)に送信されてもよい。
【0051】
図4に示されるシステムアーキテクチャは、エッジノード430を含んでもよい。エッジノード430は、DERによってピアツーピアネットワークに採用された、または超エッジノード420に登録された個人所有のエッジノードであってもよい。エッジノード430は、個人所有のモバイルデバイスがピアツーピアネットワークに参加することを可能にするモバイルアプリケーション431がインストールされている、個人所有のモバイルデバイスであってもよい。モバイルアプリケーションは、エッジノード430を超エッジノード420に登録し、その能力をDER 410に広告して、DER 410を超エッジノード420に接続するエッジノードとして作用してもよい。エッジノード430は、DER 410から受信したデータを格納するためにモバイルアプリケーションにアクセス可能である、ローカルストレージ433を含んでもよい。いくつかの態様では、エッジノード430と超エッジノード420との間に接続障害がある場合、ローカルストレージ433は、超エッジノード420への接続を再確立することができ、格納されたデータを超エッジノード420に送信することができるまで、受信データを格納してもよい。いくつかの態様では、エッジノード430は、他のエッジノード430を介して超エッジノード420と通信してもよい。
【0052】
超エッジノード420は、エッジノード/DERインターフェース422を含んでもよい。エッジノードDERインターフェース422は、DERデータをDER 410から直接、またはエッジノード430(もしくは他の超エッジノード420)を介して受信してもよい。DERデータはローカルストレージ423に格納されてもよい。ローカルストレージ423は、いくつかの態様では、エッジノード430のローカルストレージ433よりも多くのデータ(例えば、2週間分または1か月分のデータ)を格納することができてもよい。DER 410から受信したデータは、ローカルストレージ423に格納され、データ処理コンポーネント424によって処理されてもよい。データ処理コンポーネント424は、暗号化されたDERデータを復号し、複数のDERから受信したデータを組織化および/または集約してもよい。例えば、DER 410は、複数のエッジノードを介してそのデータを送信してもよく、データ処理コンポーネント424は、データをクラウド440に送信する前に、複製データを識別し除去してもよい。データ処理コンポーネント424は、いくつかの態様では、DERデータ(即ち、複数のDERから受信したデータ)を集約して、クラウド440に送信されるデータの量を低減してもよい。例えば、複数のDERからのDERデータは、(例えば、DERデータで報告されたDERの現在の出力および現在の負荷に基づいて)電力グリッドの1つまたは複数の区画におけるDERの利用可能な容量を示すように集約されてもよい。データはまた、例えば、クラウド440に送信する前の時系列データとして組織化されてもよい。
【0053】
超エッジノード420はまた、DER制御コンポーネント425およびルーティング制御コンポーネント426などの制御コンポーネントを含んでもよい。DER制御コンポーネント425は、クラウド440から受信される、DER 410に対する制御命令を提供してもよい。制御命令は、いくつかの態様では、DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵能力の少なくとも1つに関して、定電圧動作モードおよび定電力動作モードなどの動作モード指示を含んでもよい。いくつかの態様では、制御命令は、少なくとも1つのDERの特性、例えば、DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つに対する電圧の大きさ、力率、または無効電力の動作点に関連する、基準値を示してもよい。追加の制御命令または指示が、DERの性質および/または機能性に基づいて提供されてもよい。
【0054】
ルーティング制御コンポーネント426は、ピアツーピアネットワークを通るトラフィックを監視し、ローカルのピアツーピアネットワーク(例えば、超エッジノード420を通してクラウドに接続されたピアツーピアネットワーク)における各DERからデータ送信するための、1つまたは複数のルートを決定してもよい。いくつかの態様では、ルーティング制御コンポーネント426は、リンク容量および他のネットワーク特性に基づいてデータ経路を最適化して、DERデータの送達を担保する。いくつかの態様では、最適化は、特定のDER 410が超エッジノード420にデータを送信するのに使用する、冗長ルート(例えば、複数のエッジノードを介する)を示すことを含む。
【0055】
超エッジノードは、いくつかの態様では、モバイルデバイス登録コンポーネント427も含んでもよい。モバイルデバイス登録コンポーネント427は、いくつかの態様では、ピアツーピアネットワークに含める個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を登録してもよい。いくつかの態様では、この登録は、エッジノード430におけるモバイルアプリケーション(例えば、モバイルアプリケーション431)との対話によるものである。登録は、システムにアカウントを設定するのに、ユーザ名およびパスワードを選択することを含んでもよい。個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)は、超エッジノード420に対して接続性およびDERデータを提供するので、モバイルデバイス登録コンポーネント427は次に、データが個人デバイスエッジノードから受信されていることを検証し、データを受信していることの検証に基づいて、個人デバイスエッジノードと関連付けられたアカウントをクレジットしてもよい。いくつかの態様では、データの検証は、暗号化が(例えば、データを復号することができる)予期されるキーを使用していることを検証することを含み、復号データの追加の検証を含んでもよい。クレジットは、アカウントと関連付けられたデバイス(例えば、少なくとも1つの個人デバイスエッジノード)から受信したデータの量、アカウントと関連付けられたデバイスがピアツーピアネットワークに参加する時間、および/またはアカウントと関連付けられたデバイス(例えば、エッジノード430)上のモバイルアプリケーション431専用のリソースの量のうち、1つもしくは複数に基づいて割り当てられてもよい。
【0056】
図4は更に、超エッジノード420が、超エッジノード420のクラウドインターフェース421およびクラウド440のピアツーピアネットワークインターフェース441を介して、クラウド440に接続してもよいことを示している。クラウド440は、民間クラウド(構内サーバおよび/またはハードウェアを使用する)、公共クラウド(例えば、AmazonまたはGoogleなどのクラウドプロバイダがホストするプライベートクラウド)、あるいはハイブリッドクラウド(例えば、仮想および物理的リソースならびに/または構内およびクラウドプロバイダネットワークを組み合わせる)において、物理的または仮想システムとして実装されてもよい。データは、複数のDER 410に関して複数の超エッジノード420からクラウド440に提供されるので、DERデータ(例えば、パケットベースのネットワークを通じて送信されるデータパケット)は、復号、クレンジング、および統合のためにサービスパイプラインに提供(プッシュ)されてもよい。いくつかの態様では、サービスパイプラインは、DERデータをピアツーピアネットワークインターフェース441から受信し、復号、クレンジング、および統合動作を実施する、データ処理コンポーネント443によって表されてもよい。例えば、データ処理コンポーネント443は、時系列データを、同期していない(例えば、リンク障害および再接続による)複数の超エッジノード420から受信してもよく、次に、同じ時間に対応するDERデータセットを識別して、システムに対する時系列データを生成してもよい。いくつかの態様では、統合は、各超エッジノード420によって報告される利用可能な容量に基づいて、利用可能な容量に対するシステムレベルの値を生成することを含んでもよい。データ処理コンポーネント443はまた、超エッジノード420に接続された各エッジノード430またはDER 410の状態(例えば、障害もしくはアクティブ)を示す、超エッジノードから受信したデータに基づいて、システムに対して健全性監視機能を実施してもよい。
【0057】
データ処理コンポーネント443は次に、処理されたデータを1つまたは複数の追加のコンポーネントに提供して、更に分析または格納してもよい。例えば、データ処理コンポーネント443は、処理されたデータを、長期格納のため(例えば、オフラインまたは非ランタイム分析のため)のデータストレージ447、深層学習コンポーネント445に含まれる機械学習済みネットワークを介して処理するための深層学習コンポーネント445、および深層学習コンポーネント445を学習させるためのシミュレーションデータを生成するモデルソルバコンポーネント444に送信してもよい。いくつかの態様では、処理されたDERデータはまた、データ処理コンポーネント443、深層学習コンポーネント445、またはモデルソルバコンポーネント444の1つもしくは複数によって、コシミュレーションモジュール455に提供されてもよい。
【0058】
深層学習コンポーネント445は、受信したDERデータに対してリアルタイム分析を実施して、システムマネージャおよび/または更新されたデータプロトコルに対する動作の推奨を生成してもよい。将来のデータ獲得のための更新されたデータプロトコル(例えば、新しいデータインベントリ)は、動的で適応的なデータ獲得方法を規定するのに使用されてもよい。いくつかの態様では、モデルソルバコンポーネント444は、物理的システム(例えば、負荷、ソース、送信ソースなどを含む電力グリッド)のモデル、およびデータ処理コンポーネント443から受信したDERデータに基づいて、シミュレートしたデータを生成してもよい。モデルソルバコンポーネント444によって生成されるシミュレーションデータは、深層学習コンポーネント445に提供されて、データ処理コンポーネント443から受信するリアルタイムデータとともに、機械学習済みネットワークに対する(オンライン)訓練データとして使用されてもよい。深層学習コンポーネント445は、学習済みネットワークの出力を、コシミュレーションモジュール455および制御コンポーネント457の少なくとも1つに送信してもよい。いくつかの態様では、深層学習コンポーネント445は、更新されたデータインベントリ(例えば、データプロトコル)を送信して、DER 410から制御コンポーネント457に要求するデータを識別する。
【0059】
コシミュレーションモジュール455は、モデルソルバコンポーネント444および/または深層学習コンポーネント445からの入力を受信してもよい。コシミュレーションモジュール455は次に、データ分析を実施して、運用上の洞察統計を含む制御推奨、および意思決定を支援する数学モデルを生成してもよい。いくつかの態様では、制御推奨は、動作モードのセットのうちDERのための動作モードに関連してもよい。例えば、動作モードのセットは、定電圧動作モードおよび定電力動作モードのうち1つを含んでもよく、動作モードのセットは、DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能のうち1つと関連付けられてもよい。いくつかの態様では、推奨は、少なくとも1つのDERの特性に関連する基準値を示してもよい。例えば、特性に関連する基準値は、電圧の大きさ、力率、および無効電力の動作点のうち1つまたは複数に関連してもよい。動作モード推奨のセットに関して、基準値は、DERのエネルギー産生またはエネルギー貯蔵機能の1つと関連付けられてもよい。いくつかの態様では、制御推奨は、複数のDERによるローカルの発電および電力提供に関連してもよい。運用上の洞察、統計、および数学モデルを含む制御推奨は、推奨コンポーネント451に送信されて、ユーザに対して表示されてもよい。
【0060】
推奨コンポーネント451は、いくつかの態様では、ユーザインターフェース453を介してユーザに対して表示される推奨を作成する。ユーザインターフェース453を介する表示は、システムの状態および関連する統計データ、ならびにDERデータに基づいた推奨のセットの視覚的描写を含んでもよい。システムの状態および関連する統計データの視覚的描写は、推奨動作のセットの間での意思決定(または推奨を拒否する意思決定)を通知するため、ユーザに対して提示されてもよい。推奨のセットは、いくつかの態様では、ユーザ、例えばグリッド運用者によって精査されてもよく、次に、ユーザインターフェース453に対する入力を使用して、最終的な制御動作/コマンドが規定されてもよい。例えば、(例えば、ユーザまたはシステム管理者からの)ユーザインターフェース453に対する入力は、推奨動作の選択、または異なる動作を示す選択を含んでもよい。次に、ユーザ入力および/または最終的な制御動作/コマンドが、制御コンポーネント457に提供されてもよい。
【0061】
制御コンポーネント457は次に、ユーザインターフェース453から受信される選択(例えば、最終的な制御動作/コマンド)を実現するための、制御データのセットを生成してもよい。制御コンポーネントはまた、深層学習コンポーネント445からの入力に基づいてDERによって実現するための、更新されたデータプロトコルを生成してもよい(例えば、DERで収集されるデータのタイプまたは頻度を更新してもよい)。制御コンポーネント457によって生成される制御データ(更新されたデータプロトコルを含む)は次に、超エッジノードのセットにおける各超エッジノード420に送信されてもよい。制御データは、ピアツーピアインターフェース441およびクラウドインターフェース421を介して送信されてもよい。いくつかの態様では、クラウド440と超エッジノード420との間の接続は、専用通信チャネルであってもよい。各超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425および/またはルーティング制御コンポーネント426で制御データを処理して、(例えば、DERのメーカー、およびDERと関連付けられた必要な動作モードまたは基準値に基づいて)DERに特異的な制御データを生成してもよい。
【0062】
図5は、エッジノード530のコンポーネントおよびエッジノード530で実行するモバイルアプリケーション531を示している。図4に示されるように、エッジノード530は、1つもしくは複数のDER 510または超エッジノード520に接続してもよい。エッジノード530は、エッジノード530(例えば、個人所有のモバイルデバイス)のユーザがモバイルアプリケーション531をエッジノード530にインストールすることを可能にする、アプリケーションインストールコンポーネント532を(例えば、オペレーティングシステムの一部として)含む。モバイルアプリケーション531は、DER 510および超エッジノード520と通信するために、ピアツーピアネットワークインターフェース537を含んでもよい。ピアツーピアインターフェース537は、モバイルアプリケーションが、DER 510および超エッジノード520に対して、ピアツーピアネットワークにおいてエッジノードとして役立つように利用可能なものとして識別されること、ならびにデータをDER 510および超エッジノード520から受信し送信することを可能にしてもよい。
【0063】
モバイルアプリケーションは更に、暗号化されたデータをDERから受信するとともに、DERデータを復号できることなく暗号化を検証するように構成された、暗号化検証コンポーネント536を含んでもよい。暗号化検証コンポーネント536は、検証された暗号化DERデータをローカルストレージ533に提供して、(例えば、超エッジノード520からの要求に基づいて、タイマーの満了に基づいて、または中断後の再接続に基づいて)送信時間まで格納してもよい。モバイルアプリケーションが利用可能なリソース、例えばメモリ/ストレージリソースまたは処理リソースの量は、超エッジノード520と協定されてもよく、リソース管理コンポーネント535によってローカルで制御されてもよい。モバイルアプリケーション531に対して利用可能にされた(もしくは割り当てられた)、エッジノード530および/またはエッジノードリソース(例えば、ローカルストレージ533)によって送信されるデータに基づいて、エッジノード530と関連付けられたアカウントは、アカウント情報(例えば、アカウント識別子、現在の残高など)を格納してもよいクレジットコンポーネント534を介してクレジットされてもよい。
【0064】
図6は、DERがデータを収集し、処理し、エッジノード(例えば、エッジノード430または超エッジノード420)に送信する方法を示すフロー図600である。方法は、DER(例えば、DER 328、410、または510)によって実施されてもよい。602で、DERは、データ収集プロトコルを受信してもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。いくつかの態様では、サンプリング値は、(例えば、関連する値における異なる変動率に基づいて)異なるタイプのデータに対しては異なってもよい。いくつかの態様では、データ収集プロトコルは、DERが、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータを含むデータのセットを収集することを示す。例えば、データ収集プロトコルは、DERが、より細かい粒度(例えば、ミリ秒単位)で利用可能である利用可能なデータの代わりに、1秒または1分ごとにデータを収集して送信することを示してもよい。例えば、図4を参照すると、DER 410は、データ収集プロトコルを、超エッジノード420またはエッジノード430を介して、クラウド440から、具体的には制御コンポーネント457から受信してもよい。
【0065】
604で、DERは、利用可能なピアツーピアノード(例えば、エッジノード)を識別してもよい。利用可能なエッジノードは、DERに対するそれらの近接度、および超エッジノードへのそれらの登録に基づいて、DERによって識別されてもよい。識別は、エッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)による告示/広告に基づいても、または超エッジノードからの通信に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、DER 410は、ノード採用コンポーネント413を使用して、DERデータをクラウド440に送信するのに利用可能な、超エッジノード420のセットおよびエッジノード430のセットを識別してもよい。
【0066】
606で、DERは、602で受信したデータ収集プロトコルに基づいて、データ(例えば、DERデータ)を収集してもよい。いくつかの態様では、データ収集は、602で受信したデータ収集プロトコルに基づいて、特定の(例えば、最も細かい)粒度で複数のタイプのデータを収集する第1の動作と、収集されたデータを選別する(例えば、指示された粒度を有する指示されたタイプのデータを選択する)第2の動作とを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、DERは、超エッジノード420またはエッジノード430を介してクラウド440から受信したデータ収集プロトコルに基づいて、複数のタイプのデータを記録するデータ記録コンポーネント411と、収集されたデータを選別するデータ処理コンポーネント412とを含んでもよい。
【0067】
DERは、608で、データをクラウドに送信するための識別されたノードを選択してもよい。識別されたノードは、604で識別された利用可能なノードから選択されてもよい。選択されたノードは、608で、超エッジノードから(例えば、直接または中間エッジノードのセットを介して)受信したルーティング制御データに基づいて選択されてもよい。いくつかの態様では、エッジノードの選択は、識別された利用可能なエッジノードの広告された特性(例えば、帯域幅接続品質など)に基づく。例えば、図4を参照すると、DER 410は、データ送信コンポーネント415のノード選択コンポーネント416を使用して、データをクラウド440に送信するためのエッジノードを選択してもよい。
【0068】
610で、DERは、選択されたエッジノードが個人所有のモバイルデバイスであるかを判断してもよい。いくつかの態様では、その判断は、識別プロセス中の選択されたエッジノードと関連付けられた情報に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、ノード選択コンポーネント416は、選択されたノードが個人所有のモバイルデバイスであるか否かを判断してもよい。
【0069】
選択されたエッジノードが、610で、個人所有のモバイルデバイスであると判断されると、DERは、612で、606で収集されたデータを暗号化してもよい。例えば、図4を参照すると、データ暗号化コンポーネント417は、データ送信コンポーネント415に提供される収集されたデータを暗号化してもよい。暗号化は、DERとエッジノードとの間、または超エッジノードとDERとの間で協定された暗号化であってもよい。暗号化は、例えば、ブロックチェーンベースの暗号化であってもよい。いくつかの態様では、DERと超エッジノードとの間で協定された暗号化は、データパケットを復号、または送信されたDERデータをデコードできることなく、中間エッジノードによって検証されることが可能である。いくつかの態様では、全ての宛先エッジノードに対して(例えば、超エッジノードか個人所有のモバイルデバイスかにかかわらず)DERデータが暗号化されている場合、610における判断はスキップされてもよい。
【0070】
DERが、610で、選択されたノードが個人所有のモバイルデバイスではないと判断した場合、DERは、614で、追加のノードが選択されるかを判断してもよい。追加のノードが選択された場合、DERは、608で、データをクラウドに送信するノードを選択し、上述したような方法を継続してもよい。いくつかの態様では、追加のノードは、例えば超エッジノードから、DERデータを超エッジノードに送信するのに使用するエッジノードの数の指示に基づいて選択される。超エッジノードは、いくつかの態様では、超エッジノードへの、またエッジノードの1つとピアツーピアネットワークとの間のリンク障害の場合はクラウドへの、DERの送信を担保するため、1つを超えるノード(例えば、少なくとも1つの個人所有のモバイルデバイスを含む)を選択するように指示してもよい。例えば、図4を参照すると、ノード選択コンポーネント416は、追加のエッジノードが選択されるか否かを判断してもよい。
【0071】
DERが、614で、追加のノードが選択されないと判断した場合、DERは、616で、DERデータ(例えば、選択されたノードに応じて、暗号化されたもしくはされていないDERデータ)を選択されたエッジノードまたはノードに送信してもよい。DERデータの送信は公衆ネットワークを使用してもよい。データは、パケットベースのネットワーク(例えば、インターネット)においてデータパケットとして送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、データ送信コンポーネント415は、DERデータを、超エッジノード420に送達するためにエッジノードインターフェース419に、またはクラウド440に送達するためにエッジノード430に送信してもよい。
【0072】
図7は、超エッジノードがDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図700である。方法は、超エッジノード(例えば、超エッジノード324、420、または520)によって実施されてもよい。702で、超エッジノードは、データ収集プロトコルをクラウドから受信してもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。いくつかの態様では、データプロトコルは、クラウドで処理されている以前に受信したDERデータに基づいて、更新されたデータプロトコルを決定(例えば、有用なことがある追加のデータを識別、またはもう収集されないデータを識別)してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、データ収集プロトコル(例えば、データインベントリ)をクラウド440から受信してもよい。
【0073】
704で、超エッジノードは、データ収集プロトコルを、ピアツーピアネットワークの複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信してもよい。いくつかの態様では、送信されたデータプロトコルは、個人デバイスエッジノードのうち1つの個人デバイスエッジノードが接続する特定のDERに対してフォーマット化または生成されている、702で受信したデータプロトコルに基づいたデータプロトコルであってもよい。上述したように、送信されたデータ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。超エッジノードはまた、データ収集プロトコルをピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425を使用して、データ収集プロトコルを生成し、(エッジノード/DERインターフェース422およびエッジノード430を介して)DER 410に送信してもよい。
【0074】
データ収集プロトコルに基づいて、超エッジノードは、706で、複数のDERに関連するデータを、ピアツーピアネットワークを通して複数の個人デバイスエッジノードから受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、DERデータを個人デバイスエッジノード(および最終的には超エッジノード)に送信する前に、DERによって暗号化されたデータであってもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルによって示されるレートでサンプリングされた、データ収集プロトコルによって示されるデータタイプに関連する時系列データを含んでもよい。超エッジノードはまた、DERのセットに関連するデータを、ピアツーピアネットワークを通してDERのセットから受信してもよい。DERのセットから受信したデータは、DERと超エッジノードとの間の接続の性質に基づいて(例えば、セキュアかセキュアでないかにかかわらず)暗号化されてもされなくてもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードからの受信データを第1の集約データセットへと集約してもよい。受信データの集約は、いくつかの態様では、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去する複製動作を含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、DERデータをエッジノード430から(またDER 410から)受信してもよい。
【0075】
最後に、708で、超エッジノードは、受信データをクラウドベースのノードに送信してもよい。データは、708で、超エッジノードとクラウドとの間のセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、クラウドインターフェース421およびピアツーピアネットワークインターフェース441を介して、DERデータをクラウド440に送信してもよい。
【0076】
図8は、超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図800である。方法は、超エッジノード(例えば、超エッジノード324、420、または520)によって実施されてもよい。802で、超エッジノードは、(1)データを1つまたは複数のDERから受信し、(2)DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、超エッジノードおよび/またはDERに対する個人デバイスエッジノードのセットの近接度に基づいて、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。識別は、802で、個人デバイスエッジノードのセットにおける特定のアプリケーションの存在に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを識別してもよい。
【0077】
804で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録してもよい。識別された個人デバイスエッジノードの登録は、いくつかの態様では、個人デバイスエッジノードをアカウント(例えば、既存のアカウントか、または新しいアカウントを作成する)と関連付けることを含む。いくつかの態様では、登録はまた、個人デバイスエッジノードがピアツーピアネットワークに含める有効なデバイスであることを検証することを含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを登録してもよい。
【0078】
806で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークの登録された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信してもよい。いくつかの態様では、送信されたデータプロトコルは、個人デバイスエッジノードのうち1つの個人デバイスエッジノードが接続する特定のDERに対してフォーマット化または生成されている、クラウドから受信したデータプロトコルに基づいたデータプロトコルであってもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。超エッジノードはまた、データ収集プロトコルをピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425を使用して、データ収集プロトコルを生成し、(エッジノード/DERインターフェース422およびエッジノード430を介して)送信してもよい。
【0079】
最後に、808で、超エッジノードは、複数のDERに関連するデータを、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数の個人デバイスエッジノードから受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、DERデータを個人デバイスエッジノード(および最終的には超エッジノード)に送信する前に、DERによって暗号化されたデータであってもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルによって示されるレートでサンプリングされた、データ収集プロトコルによって示されるデータタイプに関連する時系列データを含んでもよい。超エッジノードはまた、DERのセットに関連するデータを、ピアツーピアネットワークを通してDERのセットから受信してもよい。DERのセットから受信したデータは、DERと超エッジノードとの間の接続の性質に基づいて(例えば、セキュアかセキュアでないかにかかわらず)暗号化されてもされなくてもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードからの受信データを第1の集約データセットへと集約してもよい。受信データの集約は、いくつかの態様では、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去する複製動作を含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、DERデータをエッジノード430から(またDER 410から)受信してもよい。
【0080】
図9は、超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図900である。方法は、超エッジノード(例えば、超エッジノード324、420、または520)によって実施されてもよい。902で、超エッジノードは、(1)データを1つまたは複数のDERから受信し、(2)DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイス(例えば、超エッジノード)に送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、超エッジノードおよび/またはDERに対する個人デバイスエッジノードのセットの近接度に基づいて、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。識別は、902で、個人デバイスエッジノードのセットにおける特定のアプリケーションの存在に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを識別してもよい。
【0081】
904で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録してもよい。識別された個人デバイスエッジノードの登録は、いくつかの態様では、個人デバイスエッジノードをアカウント(例えば、既存のアカウントか、または新しいアカウントを作成する)と関連付けることを含む。いくつかの態様では、登録はまた、個人デバイスエッジノードがピアツーピアネットワークに含める有効なデバイスであることを検証することを含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを登録してもよい。
【0082】
906で、超エッジノードは、データ収集プロトコルをクラウドから受信してもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。いくつかの態様では、データプロトコルは、クラウドで処理されている以前に受信したDERデータに基づいて、更新されたデータプロトコルを決定(例えば、有用なことがある追加のデータを識別、またはもう収集されないデータを識別)してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、データ収集プロトコル(例えば、データインベントリ)をクラウド440から受信してもよい。
【0083】
908で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークの登録された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信してもよい。いくつかの態様では、送信されたデータプロトコルは、個人デバイスエッジノードのうち1つの個人デバイスエッジノードが接続する特定のDERに対してフォーマット化または生成されている、クラウドから受信したデータプロトコルに基づいたデータプロトコルであってもよい。超エッジノードはまた、データ収集プロトコルをピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425を使用して、データ収集プロトコルを生成し、(エッジノード/DERインターフェース422およびエッジノード430を介して)送信してもよい。
【0084】
超エッジノードは、910で、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、DERデータが個人デバイスエッジノード(および最終的には超エッジノード)に送信される前に、DERによって暗号化されたデータであってもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルによって示されるレートでサンプリングされた、データ収集プロトコルによって示されるデータタイプに関連する時系列データを含んでもよい。超エッジノードはまた、DERのセットに関連するデータを、ピアツーピアネットワークを通してDERのセットから受信してもよい。DERのセットから受信したデータは、DERと超エッジノードとの間の接続の性質に基づいて(例えば、セキュアかセキュアでないかにかかわらず)暗号化されてもされなくてもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードからの受信データを第1の集約データセットへと集約してもよい。受信データの集約は、いくつかの態様では、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去する複製動作を含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、DERデータをエッジノード430から(またDER 410から)受信してもよい。
【0085】
912で、超エッジノードは、データが個人デバイスエッジノードから受信されていることを検証してもよい。いくつかの態様では、912で、データが受信されていることを検証することは、個人デバイスエッジノードから受信したデータが、データが適正(またはデコード可能)か検証されるように、受信されているデータを検証することも含む。いくつかの態様では、データを検証することは、DERによって使用される暗号化を検証することを含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してデータが受信されていることを検証してもよい。
【0086】
914で、超エッジノードは、受信されているデータの検証に基づいて、個人デバイスエッジノードと関連付けられたアカウントをクレジットしてもよい。クレジットは、アカウントと関連付けられた個人デバイスエッジノードから受信したデータの量、アカウントと関連付けられた個人デバイスエッジノードがピアツーピアネットワークに参加する時間、および/またはアカウントと関連付けられた個人デバイスエッジノード上のモバイルアプリケーション専用のリソースの量のうち、1つもしくは複数に基づいて割り当てられてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してデータが受信されていることを検証した後、エッジノード430と関連付けられたアカウントをクレジットしてもよい。
【0087】
最後に、916で、超エッジノードは、受信データをクラウドベースのノードに送信してもよい。データは、916で、超エッジノードとクラウドとの間のセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、クラウドインターフェース421およびピアツーピアネットワークインターフェース441を介して、DERデータをクラウド440に送信してもよい。
【0088】
図10は、超エッジノードが個人所有のデバイスを採用してDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図1000である。方法は、超エッジノード(例えば、超エッジノード324、420、または520)によって実施されてもよい。1002で、超エッジノードは、(1)データを1つまたは複数のDERから受信し、(2)DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、超エッジノードおよび/またはDERに対する個人デバイスエッジノードのセットの近接度に基づいて、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別してもよい。識別は、1002で、個人デバイスエッジノードのセットにおける特定のアプリケーションの存在に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを識別してもよい。
【0089】
1004で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録してもよい。識別された個人デバイスエッジノードの登録は、いくつかの態様では、個人デバイスエッジノードをアカウント(例えば、既存のアカウントか、または新しいアカウントを作成する)と関連付けることを含む。いくつかの態様では、登録はまた、個人デバイスエッジノードがピアツーピアネットワークに含める有効なデバイスであることを検証することを含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、モバイルデバイス登録コンポーネント427を使用してピアツーピアネットワークに参加する、1つまたは複数のエッジノード430(例えば、個人デバイスエッジノード)のセットを登録してもよい。
【0090】
1006で、超エッジノードは、データ収集プロトコルをクラウドから受信してもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。いくつかの態様では、データプロトコルは、クラウドで処理されている以前に受信したDERデータに基づいて、更新されたデータプロトコルを決定(例えば、有用なことがある追加のデータを識別、またはもう収集されないデータを識別)してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、データ収集プロトコル(例えば、データインベントリ)をクラウド440から受信してもよい。
【0091】
1008で、超エッジノードは、ピアツーピアネットワークの登録された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信してもよい。いくつかの態様では、送信されたデータプロトコルは、個人デバイスエッジノードのうち1つの個人デバイスエッジノードが接続する特定のDERに対してフォーマット化または生成されている、クラウドから受信したデータプロトコルに基づいたデータプロトコルであってもよい。超エッジノードはまた、データ収集プロトコルをピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425を使用して、データ収集プロトコルを生成し、(エッジノード/DERインターフェース422およびエッジノード430を介して)送信してもよい。
【0092】
超エッジノードは、1010で、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、DERデータが個人デバイスエッジノード(および最終的には超エッジノード)に送信される前に、DERによって暗号化されたデータであってもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルによって示されるレートでサンプリングされた、データ収集プロトコルによって示されるデータタイプに関連する時系列データを含んでもよい。超エッジノードはまた、データをそこから受信するDERの状態に関連するデータを受信してもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードからの受信データを第1の集約データセットへと集約してもよい。受信データの集約は、いくつかの態様では、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去する複製動作を含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、DERデータをエッジノード430から(またDER 410から)受信してもよい。
【0093】
1012で、超エッジノードは、複数のDERに関連する受信データに基づいて、複数のDERの状態を診断してもよい。複数のDERの状態を診断することは、DERがアクティブであるか障害状態か(または切断状態か)を診断することを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、(例えば、データ処理コンポーネント424を使用して)DER 410の状態を診断してもよい。
【0094】
1014で、超エッジノードは、クラウドベースのノードに、複数のDERの健全性に関するデータを送信してもよい。最後に、1016で、超エッジノードは、受信データをクラウドベースのノードに送信してもよい。複数のDERの健全性に関するデータおよびDERデータは、1016で、超エッジノードとクラウドとの間のセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、クラウドインターフェース421およびピアツーピアネットワークインターフェース441を介して、複数のDERの健全性に関するデータおよびDERデータをクラウド440に送信してもよい。
【0095】
図11は、超エッジノードがDERデータ収集を容易にする方法を示すフロー図1100である。方法は、超エッジノード(例えば、超エッジノード324、420、または520)によって実施されてもよい。1102で、超エッジノードは、データ収集プロトコルをクラウドから受信してもよい。データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。いくつかの態様では、データプロトコルは、クラウドで処理されている以前に受信したDERデータに基づいて、更新されたデータプロトコルを決定(例えば、有用なことがある追加のデータを識別、またはもう収集されないデータを識別)してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、データ収集プロトコル(例えば、データインベントリ)をクラウド440から受信してもよい。
【0096】
1104で、超エッジノードは、データ収集プロトコルを、ピアツーピアネットワークの複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信してもよい。いくつかの態様では、送信されたデータプロトコルは、個人デバイスエッジノードのうち1つの個人デバイスエッジノードが接続する特定のDERに対してフォーマット化または生成されている、1102で受信したデータプロトコルに基づいたデータプロトコルであってもよい。上述したように、送信されたデータ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。超エッジノードはまた、データ収集プロトコルをピアツーピアネットワークのDERのセットそれぞれに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、DER制御コンポーネント425を使用して、データ収集プロトコルを生成し、(エッジノード/DERインターフェース422およびエッジノード430を介して)送信してもよい。
【0097】
データ収集プロトコルに基づいて、超エッジノードは、1106で、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、DERデータを個人デバイスエッジノード(および最終的には超エッジノード)に送信する前に、DERによって暗号化されたデータであってもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルによって示されるレートでサンプリングされた、データ収集プロトコルによって示されるデータタイプに関連する時系列データを含んでもよい。超エッジノードはまた、DERのセットに関連するデータを、ピアツーピアネットワークを通してDERのセットから受信してもよい。DERのセットから受信したデータは、DERと超エッジノードとの間の接続の性質に基づいて(例えば、セキュアかセキュアでないかにかかわらず)暗号化されてもされなくてもよい。いくつかの態様では、超エッジノードは、複数の個人デバイスエッジノードからの受信データを第1の集約データセットへと集約してもよい。受信データの集約は、いくつかの態様では、1つを超える個人デバイスエッジノードから受信した同じDERに関連する複製データを除去する複製動作を含む。例えば、図4を参照すると、超エッジノードは、DERデータをエッジノード430から(またDER 410から)受信してもよい。
【0098】
1108で、超エッジノードは、クラウドベースのノードに対する接続の障害状態を検出してもよい。障害状態は、中間リンク障害(例えば、中間ルータ障害)によるものであってもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は(例えば、クラウドインターフェース421を使用して)、クラウド440(例えば、ピアツーピアネットワークインターフェース441)へのリンクが障害状態にあることを識別してもよい。
【0099】
接続の障害状態を検出したことに基づいて、超エッジノードは、1110で、障害状態が検出された後に受信した、複数のDERに関連するデータを格納してもよい。超エッジノードは、受信データをローカルストレージに格納し、最終的にクラウドに送信してもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、(例えば、エッジノード430を介して)DERから受信したデータをローカルストレージ423に格納し、最終的にクラウドに送信してもよい。
【0100】
1112で、超エッジノードは、クラウドベースのノードに対して再確立された接続を検出してもよい。最後に、1114で、超エッジノードは、受信し格納したデータをクラウドベースのノードに送信してもよい。データは、1114で、超エッジノードとクラウドとの間の再確立されたセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、超エッジノード420は、クラウドインターフェース421およびピアツーピアネットワークインターフェース441を介して、ローカルストレージ423に格納されたDERデータをクラウド440に送信してもよい。
【0101】
図12は、クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図1200である。方法は、クラウド(例えば、クラウド310、440、もしくは540)によって、またはクラウドのソフトウェアによって実施されてもよい。1202で、クラウドは、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成してもよい。データ収集プロトコルは、以前に受信したDERデータの分析に基づいてもよい。いくつかの態様では、データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを生成して、超エッジノード420またはエッジノード430を介してDER 410に送信してもよい。
【0102】
1204で、クラウドは、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信してもよい。エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタ(超)エッジノードおよび複数の個人デバイスエッジノードを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを超エッジノード420(例えば、マスタエッジノード)およびエッジノード430に送信して、DER 410に送信してもよい。
【0103】
1206で、クラウドは、データ収集プロトコルに基づいて、エッジノードのセットにおけるエッジノードから複数のDERに関連するデータを受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルに基づいたデータ、およびシステムの要素(例えば、DER、ピアツーピアネットワークのノードなど)の健全性に関するデータを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、複数のDER 410に関連するデータを、超エッジノード420および/またはエッジノード430から受信してもよい。
【0104】
最後に、1208で、クラウドは、機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成してもよい。機械学習済みネットワークは、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させていてもよい。システム推奨は、制御情報に関する推奨と、受信したDERデータの分析に基づいて更新されたデータ収集プロトコルとを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、深層学習コンポーネント445、モデルソルバコンポーネント444、およびコシミュレーションモジュール455を使用して、複数のDER 410に関連する受信したDERデータを分析してもよい。
【0105】
図13は、クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図1300である。方法は、クラウド(例えば、クラウド310、440、もしくは540)によって、またはクラウドのソフトウェアによって実施されてもよい。1302で、クラウドは、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成してもよい。データ収集プロトコルは、以前に受信したDERデータの分析に基づいてもよい。いくつかの態様では、データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを生成して、超エッジノード420またはエッジノード430を介してDER 410に送信してもよい。
【0106】
1304で、クラウドは、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信してもよい。エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタ(超)エッジノードおよび複数の個人デバイスエッジノードを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを超エッジノード420(例えば、マスタエッジノード)およびエッジノード430に送信して、DER 410に送信してもよい。
【0107】
1306で、クラウドは、データ収集プロトコルに基づいて、エッジノードのセットにおけるエッジノードから複数のDERに関連するデータを受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルに基づいたデータ、およびシステムの要素(例えば、DER、ピアツーピアネットワークのノードなど)の健全性に関するデータを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、複数のDER 410に関連するデータを、超エッジノード420および/またはエッジノード430から受信してもよい。
【0108】
1308で、クラウドは、所望のシステムレベル分析に関連するユーザ入力を受信してもよい。ユーザ入力は、ユーザ(例えば、システム管理者)にとって関心があるシステム特性のセットを指定してもよい。特性は、いくつかの態様では、電力出力、電流負荷、または他の情報を含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、ユーザインターフェース453を介してユーザ入力を受信してもよい。
【0109】
1310で、クラウドは、機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成してもよい。機械学習済みネットワークは、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させていてもよい。システム推奨は、制御情報に関する推奨と、受信したDERデータの分析に基づいて更新されたデータ収集プロトコルとを含んでもよい。いくつかの態様では、更新されたデータ収集プロトコルは、1308で受信したユーザ入力に基づいてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、ユーザインターフェース452を介してユーザ入力を受信し、深層学習コンポーネント445、モデルソルバコンポーネント444、およびコシミュレーションモジュール455を使用して、複数のDER 410に関連する受信したDERデータを分析してもよい。
【0110】
1312で、クラウドは、推奨されたデータ収集プロトコルが以前生成されたデータ収集プロトコルと異なることを判断してもよい。更新されたデータプロトコルは、将来のデータ獲得のために生成されて、動的で適応的なデータ獲得方法を規定してもよい。更新されたデータ収集プロトコルは、有用であり得る追加のデータを識別するか、またはそれ以上収集されないデータを識別してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、制御コンポーネント457を使用して、推奨されたデータ収集プロトコルが以前生成されたデータ収集プロトコルと異なることを判断してもよい。
【0111】
最後に、1314で、クラウドは、エッジノードのセットを介して、推奨されたデータ収集プロトコルをDERに送信してもよい。データは、1314で、クラウドと超エッジノードとの間のセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、ピアツーピアネットワークインターフェース441およびクラウドインターフェース421を介して、更新されたデータ収集プロトコルを超エッジノード420に送信してもよい。
【0112】
図14は、クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図1400である。方法は、クラウド(例えば、クラウド310、440、もしくは540)によって、またはクラウドのソフトウェアによって実施されてもよい。1402で、クラウドは、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成してもよい。データ収集プロトコルは、以前に受信したDERデータの分析に基づいてもよい。いくつかの態様では、データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを生成して、超エッジノード420またはエッジノード430を介してDER 410に送信してもよい。
【0113】
1404で、クラウドは、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信してもよい。エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタ(超)エッジノードおよび複数の個人デバイスエッジノードを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを超エッジノード420(例えば、マスタエッジノード)およびエッジノード430に送信して、DER 410に送信してもよい。
【0114】
1406で、クラウドは、データ収集プロトコルに基づいて、エッジノードのセットにおけるエッジノードから複数のDERに関連するデータを受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルに基づいたデータ、およびシステムの要素(例えば、DER、ピアツーピアネットワークのノードなど)の健全性に関するデータを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、複数のDER 410に関連するデータを、超エッジノード420および/またはエッジノード430から受信してもよい。
【0115】
1408で、クラウドは、機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成してもよい。機械学習済みネットワークは、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させていてもよい。システム推奨は、制御情報に関する推奨と、受信したDERデータの分析に基づいて更新されたデータ収集プロトコルとを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、深層学習コンポーネント445、モデルソルバコンポーネント444、およびコシミュレーションモジュール455を使用して、複数のDER 410に関連する受信したDERデータを分析してもよい。
【0116】
1410で、クラウドは、1つまたは複数の推奨動作のセットをユーザインターフェースに対して表示してもよい。表示は、システムの状態および関連する統計データ、ならびにDERデータに基づいた推奨のセットの視覚的描写を含んでもよい。システムの状態および関連する統計データの視覚的描写は、推奨動作のセットを考慮に入れて意思決定を通知するため、ユーザに対して提示されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、推奨コンポーネント451および/またはユーザインターフェース453を介して、1つまたは複数の推奨動作のセットを表示してもよい。
【0117】
1412で、クラウドは、1つまたは複数の推奨動作のセットのうち少なくとも1つの推奨動作を選択する入力を受信してもよい。推奨のセットは、いくつかの態様では、ユーザ、例えばグリッド運用者によって精査されてもよく、次に、受信した入力を使用して、最終的な制御動作/コマンドが規定されてもよい。例えば、(例えば、ユーザまたはシステム管理者からの)入力は、推奨動作の選択、または異なる動作を示す選択を含んでもよい。次に、ユーザ入力および/または最終的な制御動作/コマンドが、制御コンポーネントに提供されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、ユーザインターフェース453を介してユーザ入力を受信し、そのユーザ入力を制御コンポーネント457に提供してもよい。
【0118】
1414で、クラウドは、選択された少なくとも1つの推奨動作に基づいて、複数のDERに対する制御データを生成してもよい。制御メッセージは、いくつかの態様では、動作モードのセットのうちDERのための動作モードを示してもよい。動作モードのセットは、定電圧動作モードおよび定電力動作モードを含んでもよい。いくつかの態様では、制御メッセージは、少なくとも1つのDERの特性に関連する基準値を示してもよい。基準値は、電圧の大きさ、力率、および無効電力の動作点のうち1つに関連してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、制御コンポーネント457を使用して制御データを生成してもよい。
【0119】
最後に、1416で、クラウドは、制御データに基づいて、エッジノードのセットを介して制御メッセージをDERに送信してもよい。制御メッセージは、1416で、クラウドと超エッジノードとの間のセキュアなリンクを介して送信されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、ピアツーピアネットワークインターフェース441およびクラウドインターフェース421を介して、制御メッセージを超エッジノード420に送信してもよい。
【0120】
図15は、クラウドプログラムがDERデータ収集およびシステム制御を容易にする方法を示すフロー図1500である。方法は、クラウド(例えば、クラウド310、440、もしくは540)によって、またはクラウドのソフトウェアによって実施されてもよい。1502で、クラウドは、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成してもよい。データ収集プロトコルは、以前に受信したDERデータの分析に基づいてもよい。いくつかの態様では、データ収集プロトコルは、収集するデータタイプのセット、および送信するデータタイプのセットと関連付けられたデータの量を示すサンプリング値を示してもよい。示されたデータタイプおよびサンプリング値は、DERで利用可能な全てのデータに満たないデータ(例えば、DERで利用可能なデータタイプのサブセット、およびDERで利用可能なデータ点のサブセット)を表してもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを生成して、超エッジノード420またはエッジノード430を介してDER 410に送信してもよい。
【0121】
1504で、クラウドは、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信してもよい。エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタ(超)エッジノードおよび複数の個人デバイスエッジノードを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ収集プロトコルを超エッジノード420(例えば、マスタエッジノード)およびエッジノード430に送信して、DER 410に送信してもよい。
【0122】
1506で、クラウドは、データ収集プロトコルに基づいて、エッジノードのセットにおけるエッジノードから複数のDERに関連するデータを受信してもよい。複数のDERに関連するデータは、データ収集プロトコルに基づいたデータ、およびシステムの要素(例えば、DER、ピアツーピアネットワークのノードなど)の健全性に関するデータを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、複数のDER 410に関連するデータを、超エッジノード420および/またはエッジノード430から受信してもよい。
【0123】
1508で、クラウドは受信データを格納してもよい。受信データは時系列データとして格納されてもよい。格納されたデータは、長期記憶のためにクラウドに格納されて、オフリンクデータ分析されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、受信データをデータストレージ447に格納してもよい。
【0124】
1510で、クラウドは、格納された受信データに基づいて、複数のDERに関連する後で受信されるデータを処理するために、機械学習済みネットワークを学習させるシミュレーションデータを生成してもよい。機械学習済みネットワークは、ニューラルネットワーク、畳み込みニューラルネットワーク、または適切とされるような他の人工知能ネットワークの1つであってもよい。シミュレーションデータは、いくつかの態様では、システムの物理モデルおよび格納されたデータに基づいて、モデルソルバによって生成される。いくつかの態様では、シミュレーションデータは、現在のデータおよび後で受信されるデータを処理するために、機械学習済みネットワークを訓練するのに使用されてもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、データ処理コンポーネント443および/またはデータストレージ447から、深層学習コンポーネント445を訓練するためのシミュレーションデータを生成してもよいモデルソルバコンポーネント444に、受信データを提供してもよい。
【0125】
最後に、1512で、クラウドは、機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成してもよい。機械学習済みネットワークは、リアルタイムデータと、1510で生成したシミュレーションデータなどのシミュレーションデータとの組み合わせを用いて、学習させていてもよい。システム推奨は、制御情報に関する推奨と、受信したDERデータの分析に基づいて更新されたデータ収集プロトコルとを含んでもよい。例えば、図4を参照すると、クラウド440は、深層学習コンポーネント445、モデルソルバコンポーネント444、およびコシミュレーションモジュール455を使用して、複数のDER 410に関連する受信したDERデータを分析してもよい。
【0126】
上述したように、上述のシステムは、配電グリッドの運用にDERからの多量のマシンデータを組み込む際の統合コストの課題に対処してもよい。例えば、いくつかの態様では、システムは、ローカルのDERデータへのアクセスを提供する個人所有のモバイルデバイス、第1のレベルの集約を提供する超(またはマスタ)エッジノードのセット、およびDERからの多量のマシンデータを組み込む(例えば、集約し分析する)クラウドベースのシステム(例えば、ソフトウェア)を組み込んでもよい。
【0127】
加えて、上述のシステムは、DERデータに基づいて、DERの運用を調整し、グリッド運用および新しいエッジサービスにDER容量を活用する際の課題に対処してもよい。例えば、クラウドベースのシステムは、多量のDERデータを分析し、DERを制御してグリッド運用にDER容量を活用するための制御メッセージを提供してもよい。このクラウドベースの制御システムはまた、現在のグリッド設計に回復力が欠けていることに対処してもよい。例えば、多くの配電回路は放射状ネットワークであり、単一のエネルギー源として変電所に依存しており、公共グリッドを停止させる自然災害または事故があった場合、下流側の顧客の電力が不足することがある。上述のクラウドベースの制御システムは、DERがこの不足を埋め、障害に直面しているグリッドの回復力および柔軟性を大幅に向上させることを可能にしてもよい。したがって、ピアツーピアネットワークを利用して、個人所有のモバイルデバイスを組み込んでDERデータをクラウドベースの制御システムに提供することで、フォールトトレランスを提供し、電力グリッドの単一障害点を回避してもよい。
【0128】
上述のシステムは更に、大規模な地理的景観に及び、多量のデータがメータの先にあるDERによって生成される、分散されたDERによる双方向通信を可能にする手ごろなフィールドインフラストラクチャを提供してもよい。システムインフラストラクチャと上述のDERとの間の通信は、柔軟で、将来性があり、単一障害点なしに柔軟であってもよい。上述したように、クラウドベースの制御システムにおけるデータ獲得は柔軟であり、分析のニーズに基づいたデータスキームの変化を可能にしてもよい。クラウドベースの制御システムはまた、冗長データがクラウドに送信されているのを回避してもよく、オンデマンドのデータ獲得により、全体のデータ量およびスループットを低減してもよい。
【0129】
図16は、いくつかの例示的実現例で使用するのに適した一例のコンピュータデバイスを有する一例のコンピューティング環境を示している。コンピューティング環境1600のコンピュータデバイス1605は、1つもしくは複数の処理装置、コア、またはプロセッサ1610、メモリ1615(例えば、RAM、ROM、および/もしくはその他)、内部ストレージ1620(例えば、磁気、光学、固体ストレージ、および/もしくは有機)、ならびに/あるいはIOインターフェース1625を含むことができ、それらはいずれも、情報を通信する通信メカニズムまたはバス1630で結合か、あるいはコンピュータデバイス1605に埋め込むことができる。IOインターフェース1625はまた、所望の実現例に応じて、画像をカメラから受信するか、画像をプロジェクタまたはディスプレイに提供するように構成される。
【0130】
コンピュータデバイス1605は、入力/ユーザインターフェース1635および出力デバイス/インターフェース1640に通信可能に結合することができる。入力/ユーザインターフェース1635および出力デバイス/インターフェース1640のどちらか一方または両方は、有線もしくは無線インターフェースであることができ、取外し可能であることができる。入力/ユーザインターフェース1635は、入力を提供することができる、物理的または仮想の、任意のデバイス、構成要素、センサ、またはインターフェース(例えば、ボタン、タッチスクリーンインターフェース、キーボード、ポインティング/カーソル制御、マイクロフォン、カメラ、点字、モーションセンサ、加速度計、光学リーダ、および/もしくはその他)を含んでもよい。出力デバイス/インターフェース1640は、ディスプレイ、テレビ、モニタ、プリンタ、スピーカー、点字などを含んでもよい。いくつかの例示的実現例では、入力/ユーザインターフェース1635および出力デバイス/インターフェース1640は、コンピュータデバイス1605を埋め込むか、またはそれに物理的に結合することができる。他の例示的実現例では、他のコンピュータデバイスが、コンピュータデバイス1605の入力/ユーザインターフェース1635および出力デバイス/インターフェース1640として機能するか、またはその機能を提供してもよい。
【0131】
コンピュータデバイス1605の例としては、高度モバイルデバイス(例えば、スマートフォン、自動車または他の機械のデバイス、人および動物が携帯するデバイスなど)、モバイルデバイス(例えば、タブレット、ノートブック、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、ポータブルテレビ、ラジオなど)、ならびに移動用に設計されていないデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、他のコンピュータ、情報キオスク、1つまたは複数のプロセッサが埋め込まれたテレビおよび/またはそれらが結合されたテレビ、ラジオなど)を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0132】
コンピュータデバイス1605は、同じまたは異なる構成の1つもしくは複数のコンピュータデバイスを含む、任意の数のネットワーク化された構成要素、デバイス、およびシステムと通信するため、(例えば、IOインターフェース1625を介して)外部ストレージ1645およびネットワーク1650に通信可能に結合することができる。コンピュータデバイス1605、または任意の接続されたコンピュータデバイスは、サーバ、クライアント、シンサーバ、汎用機械、専用機械、または別のレベルとして機能するか、そのサービスを提供するか、あるいはその名称で呼ぶことができる。
【0133】
IOインターフェース1625は、コンピューティング環境1600の少なくとも全ての接続された構成要素、デバイス、およびネットワークとの間で情報を通信するため、任意の通信もしくはIOプロトコルまたは規格(例えば、Ethernet、1602.11x、ユニバーサルシステムバス、WiMax、モデム、セルラーネットワークプロトコルなど)を使用して、有線および/または無線インターフェースを含むことができるが、それらに限定されない。ネットワーク1650は、任意のネットワークまたはネットワークの組み合わせ(例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、電話ネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワークなど)であることができる。
【0134】
コンピュータデバイス1605は、一時的媒体および非一時的媒体を含む、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体を使用することができ、および/またはそれらを使用して通信することができる。一時的媒体は、伝送媒体(例えば、金属ケーブル、光ファイバー)、信号、搬送波などを含む。非一時的媒体は、磁気媒体(例えば、ディスクおよびテープ)、光学媒体(例えば、CD ROM、デジタルビデオディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク)、固体媒体(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、固体ストレージ)、ならびに他の不揮発性ストレージまたはメモリを含む。
【0135】
コンピュータデバイス1605は、技術、方法、アプリケーション、プロセス、またはコンピュータ実行可能命令を、いくつかの例示のコンピューティング環境で実現するのに使用することができる。コンピュータ実行可能命令は、一時的媒体から検索することができ、また非一時的媒体に格納し、そこから検索することができる。実行可能命令は、任意のプログラミング、スクリプト、および機械言語(例えば、C、C++、C#、Java(登録商標)、Visual Basic、Python、Perl、JavaScript(登録商標)など)の1つまたは複数によるものであることができる。
【0136】
プロセッサ1610は、ネイティブまたは仮想環境において、任意のオペレーティングシステム(OS)(図示なし)下で実行することができる。ロジックユニット1660、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)ユニット1665、入力ユニット1670、出力ユニット1675、ならびに異なるユニットが互いと、OSと、および他のアプリケーション(図示なし)と通信するための、ユニット間通信メカニズム1695を含む、1つまたは複数のアプリケーションを配備することができる。記載したユニットおよび要素は、設計、機能、構成、または実装が様々であることができ、提供する説明に限定されない。プロセッサ1610は、中央処理装置(CPU)などのハードウェアプロセッサの形態、またはハードウェアおよびソフトウェアユニットの組み合わせであることができる。
【0137】
いくつかの例示的実現例では、情報または実行命令がAPIユニット1665によって受信されると、1つまたは複数の他のユニット(例えば、ロジックユニット1660、入力ユニット1670、出力ユニット1675)に通信されてもよい。いくつかの例では、ロジックユニット1660は、ユニット間の情報フローを制御し、上述したいくつかの例示的実現例では、APIユニット1665、入力ユニット1670、出力ユニット1675によって提供されるサービスを方向付けるように構成されてもよい。例えば、1つもしくは複数のプロセスまたは実装のフローは、ロジックユニット1660のみによって、またはAPIユニット1665との組み合わせで制御されてもよい。入力ユニット1670は、例示的実現例に記載される計算のための入力を得るように構成されてもよく、出力ユニット1675は、例示的実現例に記載される計算に基づいて出力を提供するように構成されてもよい。
【0138】
プロセッサ1610は、クラウドノードから、データ収集プロトコルを受信するように構成することができる。プロセッサ1610はまた、ピアツーピアネットワークで、データ収集プロトコルを複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)それぞれに送信し、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して、複数のDERに関連するデータを複数の個人デバイスエッジノードから受信するように構成されてもよい。プロセッサ1610は更に、受信データをクラウドベースのノード(例えば、クラウドシステム)に送信するように構成されてもよい。
【0139】
プロセッサ1610は、いくつかの態様では、所望のシステムレベル分析に基づいて、複数のDERに実装するデータ収集プロトコルを生成し、ピアツーピアネットワークを介して、エッジノードのセットを通してデータ収集プロトコルをDERに送信するように構成されてもよく、エッジノードのセットは、少なくとも1つのマスタエッジノード(例えば、超エッジノード)および複数の個人デバイスエッジノード(例えば、個人所有のモバイルデバイス)を含む。プロセッサ1610はまた、データ収集プロトコルに基づいて、複数のDERに関連するデータをエッジノードのセットにおけるエッジノードから受信するように構成されてもよい。プロセッサ1610は更に、リアルタイムデータおよびシミュレーションデータの組み合わせを用いて学習させた機械学習済みネットワークを用いてデータを処理することによって、受信データに基づいてシステム推奨を生成するように構成されてもよい。
【0140】
プロセッサ1610は、いくつかの態様では、データを1つまたは複数のDERから受信し、DERから受信したデータをエッジコンピューティングデバイスに送信することができる、1つまたは複数の個人デバイスエッジノードのセットを識別するように構成されてもよい。プロセッサ1610はまた、ピアツーピアネットワークに含める識別された個人デバイスエッジノードを登録し、P2Pネットワークの識別された個人デバイスエッジノードそれぞれに、DERが実装するデータ収集プロトコルを送信するように構成されてもよい。プロセッサ1610は更に、データ収集プロトコルに基づいて、ピアツーピアネットワークを通して複数のDERに関連するデータを識別された個人デバイスエッジノードから受信するように構成されてもよい。
【0141】
詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータ内の動作のアルゴリズムおよび記号的表現に関して提示される。これらのアルゴリズム的説明および記号的表現は、データ処理分野の当業者が技術革新の本質を他の当業者に伝達するのに使用される手段である。アルゴリズムは、所望の最終状態または結果につながる一連の規定されたステップである。例示的実現例では、実施されたステップは、有形の結果を達成するために有形の量を物理的に操作することを要する。
【0142】
別段の具体的な提示がない限り、考察から明らかなように、説明全体を通して、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「決定」、「表示」などの用語を利用した考察は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理的(電子的)量として提示されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリもしくはレジスタまたは他の情報記憶、送信、もしくは表示デバイス内の物理的量として同様に提示される他のデータに変換する、コンピュータシステムまたは他の情報処理デバイスの動作およびプロセスを含むことができるものと認識される。
【0143】
例示的実現例はまた、本明細書の動作を実施するための装置に関連してもよい。この装置は、必要な目的のために特別に構築されてもよく、あるいは1つもしくは複数のコンピュータプログラムによって選択的に活性化または再構成される、1つもしくは複数の汎用コンピュータを含んでもよい。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体またはコンピュータ可読信号媒体など、コンピュータ可読媒体に格納されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、光学ディスク、磁気ディスク、読出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、固体デバイスおよびドライブ、または電子情報を格納するのに適した他の任意のタイプの有形もしくは非一時的媒体など、有形媒体を含んでもよい。コンピュータ可読信号媒体は、搬送波などの媒体を含んでもよい。本明細書で提示されるアルゴリズムおよびディスプレイは、任意の特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連しない。コンピュータプログラムは、所望の実現例の動作を実施する命令を含む、純粋なソフトウェア実現例を含んでもよい。
【0144】
様々な汎用システムが、本明細書の例によるプログラムおよびモジュールとともに使用されてもよく、または所望の方法ステップを実施する、より専門的な装置を構築するのに便利であると判明することがある。それに加えて、例示的実現例は、任意の特定のプログラミング言語を参照して記載されない。本明細書に記載されるような実現例の教示を実現するのに、様々なプログラミング言語が使用されてもよいことが認識されるであろう。プログラミング言語の命令は、1つもしくは複数の処理デバイス、例えば中央処理装置(CPU)、プロセッサ、またはコントローラによって実行されてもよい。
【0145】
当該分野では知られているように、上述の動作は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアの何らかの組み合わせによって実施することができる。実現例の様々な態様が、回路およびロジックデバイス(ハードウェア)を使用して実現されてもよく、他の態様は、プロセッサによって実行された場合、本出願の実例を実施する方法をプロセッサに実施させる、機械可読媒体(ソフトウェア)に格納された命令を使用して実現されてもよい。更に、本出願のいくつかの実現例は、ハードウェアのみによって実施されてもよく、他の実現例はソフトウェアのみによって実施されてもよい。更に、記載した様々な機能は、単一のユニットで実施することができ、または様々な手法で多数の構成要素に拡散することができる。ソフトウェアによって実施される場合、方法は、機械可読媒体に格納された命令に基づいて、汎用コンピュータなどのプロセッサによって実行されてもよい。所望の場合、命令は、圧縮および/または暗号化された形式で媒体に格納することができる。
【0146】
更に、本出願の他の実例が、本明細書を考慮し本出願の教示を実践することによって、当業者には明白となるであろう。記載した実現例の様々な態様および/または構成要素は、単独でまたは任意の組み合わせで使用されてもよい。本明細書および実現例は単なる例として見なされ、本出願の真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示されるものとする。
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