(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-02
(45)【発行日】2025-04-10
(54)【発明の名称】座席処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20250403BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2021110882
(22)【出願日】2021-07-02
【審査請求日】2024-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】三原 辰司
(72)【発明者】
【氏名】飯石 竜也
(72)【発明者】
【氏名】引地 豊
(72)【発明者】
【氏名】坂本 邦雄
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-036903(JP,A)
【文献】特開2012-178022(JP,A)
【文献】特開2015-114885(JP,A)
【文献】特開2013-207703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が所持するように構成され、所持する人に関する個人情報が記憶された個人情報記憶媒体と、
人が携帯可能に構成され、現在地を示す位置情報及び所有する人に関する所有者情報が記憶された電子機器と、
前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り可能であり、複数の座席エリアのそれぞれに設置され、設置された座席エリアを示す座席関連情報が記憶されるとともに、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り、読み取った前記個人情報と前記座席関連情報とを関連付けて出力するように構成された読取手段と、
前記電子機器と通信して、前記位置情報及び所有者情報を取得し、取得した前記位置情報及び所有者情報を関連付けて出力する電子機器特定手段と、
制御部と、を含み、
前記制御部は、前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記電子機器特定手段が出力した前記位置情報及び所有者情報とに基づき、前記座席関連情報が示す座席エリアにおける人の行為を特定する座席処理を行う処理部を含むように構成されている、座席処理システム。
【請求項2】
前記処理部は、前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記電子機器特定手段が出力した前記位置情報及び所有者情報との整合性に基づいて、前記座席処理を行う、請求項1に記載の座席処理システム。
【請求項3】
前記処理部は、前記座席処理として、前記読取手段が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、前記個人情報記憶媒体を携帯する人が前記電子機器とともに着席したことを特定する着席処理を行う、請求項1又は2に記載の座席処理システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記座席処理として、前記読取手段が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、前記個人情報記憶媒体を携帯する人が離席したことを特定する離席処理を行う、請求項1又は2に記載の座席処理システム。
【請求項5】
前記処理部は、前記座席処理として、前記着席処理で着席したことを特定した座席エリアに対して、前記着席処理で着席したことを特定した人が離席したことを特定する離席処理を行う、請求項3に記載の座席処理システム。
【請求項6】
人が所持するように構成され、所持する人に関する個人情報が記憶された個人情報記憶媒体と、
所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を出力可能な電子機器と、
前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り可能であり、複数の座席エリアのそれぞれに設置され、設置された座席エリアを示す座席関連情報が記憶されるとともに、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り、読み取った前記個人情報と前記座席関連情報とを関連付けて出力するように構成された読取手段と、
人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部と、
制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記電子機器から出力された予定設定情報に基づき、前記スケジュール格納部から前記電子機器を所有する人のスケジュール情報を取得し、取得した前記スケジュール情報を出力するスケジュール情報取得手段と、
前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記スケジュール情報取得手段から出力された前記スケジュール情報と、に基づいて、前記スケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定する予定実行中処理を行う処理部と、を含むように構成されている、座席処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、職場において、人と座席との関係についての情報を処理する座席処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、所謂フリーアドレスオフィス等で、ユーザと座席との関係についての情報を処理する座席処理システムとして、例えば、座席管理システムが知られている(特許文献1)。
図20に示すように、座席管理システム901は、ユーザの所持する認証カード902と、認証カード902を読み取り可能な認証カードリーダ903を有する座席904と、認証カードリーダ903と協働してユーザの在席及び離席を識別する管理端末905と、管理端末905と通信して着席及び離席を示す座席一覧を生成する座席管理サーバ906と、を備える。この座席管理システム901では、ユーザが座席に着席する際に、ユーザの所持する認証カード902が認証カードリーダ903により読み取られることにより、ユーザの着席通知が座席管理サーバ906に通知される。座席管理サーバ906は、この着席通知に基づいて、座席一覧表にユーザの名称や連絡先を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、ユーザであるオフィス内の人がパソコンやスマートフォン等の電子機器を持ち歩くことが多くなっているが、上記システムでは、人が着席しているか否かを把握できるのみであり、例えば着席中の人と電子機器とが一緒であるか否かといった座席の管理において人と電子機器とが一緒にいるか否かについては把握できない。
【0005】
本発明は、人と電子機器とを含めて座席管理できる座席処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の座席処理システムは、人が所持するように構成され、所持する人に関する個人情報が記憶された個人情報記憶媒体と、人が携帯可能に構成され、現在地を示す位置情報及び所有する人に関する所有者情報が記憶された電子機器と、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り可能であり、複数の座席エリアのそれぞれに設置され、設置された座席エリアを示す座席関連情報が記憶されるとともに、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り、読み取った前記個人情報と前記座席関連情報とを関連付けて出力するように構成された読取手段と、前記電子機器と通信して、前記位置情報及び所有者情報を取得し、取得した前記位置情報及び所有者情報を関連付けて出力する電子機器特定手段と、制御部と、を含み、前記制御部は、前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記電子機器特定手段が出力した前記位置情報及び所有者情報とに基づき、前記座席関連情報が示す座席エリアにおける人の行為を特定する座席処理を行う処理部を含むように構成されている。
【0007】
かかる構成によれば、処理部が、人に関する情報である個人情報及び座席関連情報だけでなく、人の所有する電子機器に関する情報である位置情報及び所有者情報も含めた情報に基づいて座席処理を行うので、座席エリアにおける人と電子機器の状況を管理することができる。
【0008】
また、前記座席処理システムでは、前記処理部は、前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記電子機器特定手段が出力した前記位置情報及び所有者情報との整合性に基づいて、前記座席処理を行ってもよい。
【0009】
かかる構成によれば、人に関する情報である個人情報及び座席関連情報と、人の所有する電子機器に関する情報である位置情報及び所有者情報との整合性から、座席エリアにおける人と電子機器の状況を管理することができる。
【0010】
また、前記座席処理システムでは、前記処理部は、前記座席処理として、前記読取手段が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、前記個人情報記憶媒体を携帯する人が前記電子機器とともに着席したことを特定する着席処理を行ってもよい。
【0011】
かかる構成によれば、処理部が、着席処理により人が前記電子機器とともに着席したことを特定することで、人と電子機器とが一緒に着席していることを把握することができる。
【0012】
また、前記座席処理システムでは、前記処理部は、前記座席処理として、前記読取手段が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、前記個人情報記憶媒体を携帯する人が離席したことを特定する離席処理を行ってもよい。
【0013】
かかる構成によれば、処理部が、離席処理により人が離席したことを特定することで、人が離席していることを把握することができる。
【0014】
また、前記座席処理システムでは、前記処理部は、前記座席処理として、前記着席処理で着席したことを特定した座席エリアに対して、前記着席処理で着席したことを特定した人が離席したことを特定する離席処理を行ってもよい。
【0015】
かかる構成によれば、処理部が、電子機器を携帯して着席したことを特定した人が離席したことを特定することで、着席したことを特定した人が離席したことを把握することができる。
【0016】
また、本発明の別の実施形態に係る座席処理システムは、人が所持するように構成され、所持する人に関する個人情報が記憶された個人情報記憶媒体と、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を出力可能な電子機器と、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り可能であり、複数の座席エリアのそれぞれに設置され、設置された座席エリアを示す座席関連情報が記憶されるとともに、前記個人情報記憶媒体から前記個人情報を読み取り、読み取った前記個人情報と前記座席関連情報とを関連付けて出力するように構成された読取手段と、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部と、制御部と、を含み、前記制御部は、前記電子機器から出力された予定設定情報に基づき、前記スケジュール格納部から前記電子機器を所有する人のスケジュール情報を取得し、取得した前記スケジュール情報を出力するスケジュール情報取得手段と、前記読取手段が出力した前記個人情報及び座席関連情報と、前記スケジュール情報取得手段から出力された前記スケジュール情報と、に基づいて、前記スケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定する予定実行中処理を行う処理部と、を含むように構成されている。
【0017】
かかる構成によれば、処理部が、予定実行中処理によりスケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定することで、電子機器の所有者がスケジュールを実行中であることを把握することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上より、本発明によれば、人と電子機器とを含めて座席管理できる座席処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図2】
図2は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図3】
図3は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図4】
図4は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図5】
図5は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図6】
図6は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図7】
図7は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図8】
図8は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図9】
図9は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図10】
図10は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図11】
図11は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図12】
図12は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図13】
図13は、変形例に係る座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図14】
図14は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図15】
図15は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図16】
図16は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図17】
図17は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図18】
図18は、変形例に係る座席処理システムを示すブロック図である。
【
図19】
図19は、前記座席処理システムにおける処理のフローチャートである。
【
図20】
図20は、従来の座席管理システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について、
図1~
図2を参照しつつ説明する。本実施形態に係る座席処理システムは、人(例えば、社員)が自由に座席を選んで着席できるオフィス、所謂フリーアドレスオフィス等で、人と座席との関係についての情報を処理する座席処理システムである。
【0021】
座席処理システム1は、人が所持するように構成された個人情報記憶媒体2と、人が携帯可能に構成された電子機器3と、個人情報記憶媒体2から個人情報を読み取り可能な読取手段4と、電子機器3と通信する電子機器特定手段5と、制御部6と、を含む。本実施形態では、座席処理システム1は、座席処理の結果に関する表示を行う表示部9を含む。
【0022】
個人情報記憶媒体2は、例えば、社員証として利用可能なICカードである。個人情報記憶媒体2は、これを所持する人に関する個人情報を記憶している。本実施形態では、この個人情報は、個人情報記憶媒体2を所持する人を示すユーザコードであるが、この人の氏名等であってもよい。
【0023】
電子機器3は、例えば、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット等の携帯端末である。電子機器3には、現在地を示す位置情報及び所有する人に関する所有者情報が記憶されている。本実施形態では、位置情報は、GPSによる位置情報であり、具体的には、GPSにより得られる経度及び緯度で示される位置情報である。また、所有者情報は、例えば、電子機器3を所持する人を示すユーザコードである。
【0024】
読取手段4は、例えば、ICカードを読み取り可能なカードリーダである。また、読取手段4は、複数の座席エリアのそれぞれに設置されている。読取手段4には、設置された座席エリアを示す座席関連情報が記憶されている。さらに、読取手段4は、個人情報記憶媒体2から個人情報を読み取り、読み取った個人情報と座席関連情報とを関連付けて出力するように構成されている。
【0025】
本実施形態では、座席エリアは、カードリーダが設置された座席の経度及び緯度を中心とした所定のエリアである。なお、カードリーダが居室の入口に設置されている場合、座席エリアは、このカードリーダが設置された居室を示すエリアであってもよい。
【0026】
電子機器特定手段5は、電子機器3と通信して、位置情報及び所有者情報を取得し、取得した位置情報及び所有者情報を関連付けて出力する。
【0027】
制御部6は、例えば、サーバである。また、制御部6は、読取手段4が出力した個人情報及び座席関連情報と、電子機器特定手段5が出力した位置情報及び所有者情報とに基づき、座席関連情報が示す座席エリアにおける人の行為を特定する座席処理を行う処理部7を含むように構成されている。本実施形態では、制御部6は、記憶部8を含む。
【0028】
処理部7は、例えば、読取手段4が出力した個人情報及び座席関連情報と、電子機器特定手段5が出力した位置情報及び所有者情報との整合性に基づいて、座席処理を行う着席情報生成部70を含む。
【0029】
本実施形態では、着席情報生成部70は、座席処理として、読取手段4が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、個人情報記憶媒体2を携帯する人が電子機器3とともに着席したことを特定する着席処理を行う。また、着席情報生成部70は、着席処理として、「読取手段4が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、個人情報記憶媒体2を携帯する人が電子機器3とともに着席していること」を示す着席情報を生成する。さらに、着席情報生成部70は、生成した着席情報を出力する。着席情報は、位置情報、所有者情報、座席関連情報、及び、個人情報が関連付いた情報である。
【0030】
記憶部8は、処理部7による座席処理に関する情報を記憶する。本実施形態では、記憶部8は、着席情報生成部70により出力される着席情報を記憶する。
【0031】
表示部9は、処理部7による座席処理に関する情報を表示する。本実施形態では、表示部9は、着席情報生成部70による着席処理の結果に基づく着席表示を行う。表示部9は、例えば、ディスプレイである。
【0032】
具体的に、着席表示は、座席表における社員が着席している座席を示す位置表示と、社員を識別する識別表示(例えば、社員の氏名、社員の所属、社員の電話番号等)と、を含む。なお、表示部9は、社員の所属を識別しやすいように、社員の所属毎に、表示の色(例えば、背景色や文字列の色)を異ならせてもよい。
【0033】
以上の座席処理システム1の一連の処理について、
図2を用いて説明する。
図2のフローチャートは、社員がノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3とともに座席に着席しているときに、処理部7が、座席処理として着席処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0034】
まず、社員が携帯するノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3の電源がONされることによる位置情報の連携があるか否かを判断する(ステップS01)。本実施形態では、電子機器3の電源がONされると、電子機器特定手段5が、電子機器3の位置情報及び所有者情報を取得し、取得した位置情報及び所有者情報を関連付けて処理部7(具体的には、着席情報生成部70)に出力したとき、位置情報の連携があると判断される。
【0035】
電子機器3の電源がONされることによる位置情報の連携があるとき(ステップS01においてYes)、処理部7(具体的には、着席情報生成部70)が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得する(ステップS02)。本実施形態では、読取手段4が、個人情報記憶媒体2から個人情報を読み取り、読み取った個人情報と自身に記憶されている座席関連情報とを関連付けて処理部7(具体的には、着席情報生成部70)に出力し、処理部7(具体的には、着席情報生成部70)が出力された情報(関連付いた情報)を取得する。即ち、個人情報記憶媒体2の位置情報とは、例えば、社員証を特定の座席エリアに設けられたカードリーダにかざして読み取らせたことを示す情報である。
【0036】
次に、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS03)。本実施形態では、処理部7(具体的には、着席情報生成部70)が、個人情報と所有者情報とが一致し、且つ、座席関連情報が示す座席エリア内に位置情報があるとき、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があると判断する。具体的に、「座席関連情報が示す座席エリア内に位置情報があるとき」は、座席エリア(例えば、読取手段4が設置された座席の経度及び緯度を中心とした所定のエリア)内に、電子機器3のGPSによる位置情報(経度及び緯度で示される位置情報)が含まれるときである。なお、座席エリアが、カードリーダが設置された居室を示すエリアである場合、この居室のエリア内に、電子機器3のGPSによる位置情報が含まれるときである。
【0037】
電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS03においてYes)、処理部7(具体的には、着席情報生成部70)が座席処理として着席処理を行い、着席表示が行われ(ステップS04)、処理は終了する。本実施形態では、処理部7は、着席処理及び着席表示に加えて、着席情報を記憶部8に記憶させる。
【0038】
なお、電子機器3の電源がONされることによる位置情報の連携が無いとき(ステップS01においてNo)、この位置情報の連携があるか否かの判断(ステップS01)を繰り返す。
【0039】
また、電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS03においてNo)、「電子機器3の電源がONされることによる位置情報の連携(ステップS01の判断)」から一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップS05)。
【0040】
一定時間が経過しているとき(ステップS05においてYes)、処理部7は、表示不可を示す表示を表示部9に表示させる(ステップS06)。
【0041】
なお、一定時間が経過していないとき(ステップS05においてNo)、ステップS02の「社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得する処理」に戻る。
【0042】
以上の座席処理システム1によれば、処理部7が、読取手段4が出力した個人情報及び座席関連情報と、電子機器特定手段5が出力した位置情報及び所有者情報とに基づいて座席処理を行う、即ち、人に関する情報である個人情報及び座席関連情報だけでなく、人の所有する電子機器3に関する情報である位置情報及び所有者情報も含めた情報に基づいて座席処理を行うので、座席エリアにおける人と電子機器3の状況を管理することができる。
【0043】
本実施形態の座席処理システム1では、人に関する情報である個人情報及び座席関連情報と、人の所有する電子機器3に関する情報である位置情報及び所有者情報との整合性(
図2のステップS03)から、座席エリアにおける人と電子機器の状況を管理することができる。
【0044】
また、本実施形態の座席処理システム1では、処理部7が、着席処理により人が電子機器3とともに着席したことを特定することで、人と電子機器3とが一緒に着席していることを把握することができる。さらに、表示部9が着席表示を行うことで、視覚により、人と電子機器3とが一緒に着席していることを把握することができる。
【0045】
なお、本発明の座席処理システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0046】
例えば、処理部7は、座席処理として、読取手段4が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、個人情報記憶媒体を携帯する人が離席したことを特定する離席処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図3に示すように、離席情報生成部71を含む処理部7を含むことが考えられる。本実施形態では、処理部7は、離席情報生成部71に加えて、居室情報生成部72を含む。
【0047】
本実施形態では、離席情報生成部71は、座席処理として、着席処理で着席したことを特定した座席エリアに対して、着席処理で着席したことを特定した人が離席したことを特定する離席処理を行う。具体的に、離席情報生成部71は、離席処理として、読取手段4が出力した座席関連情報が示す座席エリアに対して、個人情報記憶媒体2を携帯する人が電子機器3とともに離席していることを示す離席情報を生成する。また、離席情報生成部71は、生成した離席情報を出力する。
【0048】
離席情報は、個人と電子機器3とが離席していることを示す情報である。具体的に、離席情報は、位置情報、所有者情報、座席関連情報、及び、個人情報が関連付いた情報である。
【0049】
居室情報生成部72は、座席処理として、離席した人と電子機器3とが居室エリア内に滞在していることを特定する居室滞在処理を行う。具体的に、居室情報生成部72は、居室滞在処理として、着席情報と座席関連情報と位置情報とが関連付いた情報である居室情報を生成して出力する。
【0050】
記憶部8は、処理部7による座席処理に関する情報を記憶する。本実施形態では、記憶部8は、離席情報生成部71により出力される離席情報を記憶する。
【0051】
本実施形態では、表示部9は、離席情報生成部71による離席処理の結果に基づく離席表示を行う。具体的に、離席表示は、着席情報に含まれる座席関連情報に、離席情報が関連付いた表示である。
【0052】
また、表示部9は、離席表示に加えて、居室情報に基づいて、個人の現在のおおよその位置を表示する居室表示を行う。具体的に、居室表示は、着席情報に含まれる座席関連情報に、居室関連情報が関連付いた表示であり、例えば、「第一会議室」といった表示や、「1号館8階」等の表示である。
【0053】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図4を用いて説明する。
図4のフローチャートは、着席処理が行われた後に、社員が座席から離席したときに、処理部7が、座席処理として離席処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0054】
まず、社員が携帯するノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3の移動による位置情報の連携があるか否かを判断する(ステップS10)。本実施形態では、電子機器特定手段5が、電子機器3の位置情報及び所有者情報を取得し、取得した位置情報及び所有者情報を関連付けて処理部7(具体的には、離席情報生成部71)に出力され、前回取得した位置情報と今回取得した位置情報とが異なるとき、電子機器3の移動による位置情報の連携があると判断される。
【0055】
具体的に、「前回取得した位置情報と今回取得した位置情報とが異なること」は、予め社内の地図情報を記憶している電子機器特定手段5が、前回取得した位置情報を含む居室と、今回取得した位置情報を含む居室とが異なっていると認識したとき、又は、前回取得した位置情報の示す経度及び緯度と、今回取得した位置情報の示す経度及び緯度との差異が、所定値以上となっているとき等である。いずれの場合であっても、電子機器特定手段5は、今回取得した位置情報を前回取得した位置情報に置き換えて出力する。
【0056】
電子機器3の移動による位置情報の連携があるとき(ステップS10においてYes)、処理部7(具体的には、離席情報生成部71)が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得する(ステップS11)。なお、個人情報記憶媒体2の位置情報とは、例えば、社員証を特定の座席エリアに設けられたカードリーダにかざして読み取らせたことを示す情報である。
【0057】
次に、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS12)。本実施形態では、処理部7(具体的には、離席情報生成部71)が、個人情報と一致する着席情報を記憶部8から取得し、今回取得した座席関連情報及び位置情報と着席情報(具体的には、着席情報における座席関連情報及び位置情報)とを照合し、座席関連情報及び位置情報と着席情報とが異なり、且つ、座席関連情報が示す座席エリア内に位置情報があるとき、電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があると判断する。
【0058】
電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS12においてYes)、処理部7(具体的には、離席情報生成部71)が座席処理として離席処理を行い、離席表示が行われ(ステップS13)、処理は終了する。本実施形態では、離席表示に加えて、居室表示が行われる。また、処理部7は、離席処理及び離席表示に加えて、離席情報を記憶部8に記憶させる。
【0059】
なお、電子機器3の移動による位置情報の連携が無いとき(ステップS10においてNo)、電子機器3の移動による位置情報の連携があるか否かの判断(ステップS10)を繰り返す。
【0060】
また、電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS12においてNo)、「電子機器3の移動による位置情報の連携(ステップS10の判断)」から一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップS14)。
【0061】
一定時間が経過しているとき(ステップS14においてYes)、処理部7は、離席処理や離席表示を行わず(ステップS15)、処理を終了する。
【0062】
なお、一定時間が経過していないとき(ステップS14においてNo)、ステップS11の「社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得する処理」に戻る。
【0063】
上記実施形態の座席処理システム1では、処理部7(離席情報生成部71)が、離席処理により人が離席したことを特定することで、人が離席していることを把握することができる。また、表示部9が離席表示を行うことで、視覚により、人と電子機器3とが一緒に離席していることを把握することができる。
【0064】
さらに、座席処理システム1では、処理部7(離席情報生成部71)が、電子機器3を携帯して着席したことを特定した人が離席したことを特定することで、着席したことを特定した人が離席したことを把握することができる。
【0065】
なお、処理部7は、着席処理後以外に離席処理を行ってもよい。例えば、処理部7は、離席処理により、「着席処理により電子機器3を携帯して着席したことを特定した人」以外の人が離席処理により人が離席したことを特定してもよい。
【0066】
さらに、処理部7は、スケジュールを実行中であることを特定する予定実行中処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図5に示すように、個人情報記憶媒体2と、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を出力可能な電子機器3と、読取手段4と、制御部6と、含むことが考えられる。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9も含む。なお、座席処理システム1は、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部(図示なし)も含む。
【0067】
スケジュール格納部は、例えば、スケジュールデータベースである。スケジュール格納部は、スケジュール情報として、人情報、予定情報、場所情報、時間情報(予定の開始時刻情報等)を格納する。
【0068】
制御部6は、電子機器3から出力された予定設定情報に基づき、スケジュール格納部から電子機器3を所有する人のスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報を出力するスケジュール情報取得手段10と、読取手段4が出力した個人情報及び座席関連情報と、スケジュール情報取得手段10から出力されたスケジュール情報とに基づいて、前記スケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定する予定実行中処理を行う予定実行中情報生成部73とを含むように構成されている。
【0069】
本実施形態では、電子機器3は、所有者情報、予定設定情報(例えば、会議を開始した、即ち、会議中であるという設定に関する会議設定情報)、予定設定情報が送信された時刻に関する送信時間情報を有する。
【0070】
また、本実施形態では、読取手段4は、座席関連情報に加えて、個人情報記憶媒体2を読み取った時刻に関すると読み取り時刻情報を有する。
【0071】
スケジュール情報取得手段10は、予定設定情報(例えば、会議設定情報)を受信すると、送信時間情報に基づいて、スケジュール格納部から所有者情報に該当する人(電子機器3を所有する人)のスケジュール情報(人情報、予定情報、場所情報、及び、時間情報(予定の開始時刻情報等))を取得し、取得したスケジュール情報を出力する。
【0072】
本実施形態では、予定実行中情報生成部73は、スケジュール情報取得手段10からスケジュール情報を取得すると、スケジュール情報の人情報に関連した個人情報に対応する座席関連情報及び読み取り時刻情報を読取手段4から取得し、取得した個人情報(所有者情報)の着席情報又は離席情報を記憶部8から取得する。また、予定実行中情報生成部73は、座席関連情報が示す座席エリア内に、スケジュール情報の場所情報があり、且つ、スケジュール情報の開始時刻情報と読み取り時刻情報とが合っているとき、予定実行中情報を生成する。即ち、予定実行中情報生成部73は、読取手段4が出力した個人情報及び座席関連情報と、スケジュール情報取得手段10から出力された人情報、予定情報、場所情報、時間情報(開始時刻情報等)と、に基づいて、スケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定する予定実行中処理を行う。
【0073】
予定実行中情報は、個人がスケジュールと一致した場所にいることを示す情報である。例えば、スケジュールが会議である場合、予定実行中情報は、会議設定情報及び設定時の時刻を示す送信時刻情報である。
【0074】
記憶部8は、処理部7による座席処理に関する情報を記憶する。本実施形態では、記憶部8は、予定実行中情報生成部73により出力される予定実行中情報を記憶する。予定実行中情報は、位置情報、所有者情報、座席関連情報、及び、個人情報が関連付いた情報である。
【0075】
本実施形態では、表示部9は、予定実行中情報生成部73による予定実行中処理の結果に基づく予定実行中表示を行う。予定実行中表示は、着席情報又は離席情報に、予定実行中情報(例えば、会議中情報)が関連付いた表示である。また、表示部9は、予定実行中表示に加えて、スケジュール情報に基づくスケジュール表示を行う。スケジュール表示は、スケジュールが会議である場合、場所情報、及び、時間情報(予定の開始時刻情報等)等である。
【0076】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図6を用いて説明する。
図6のフローチャートは、着席処理又は離席処理が行われた後に、社員が電子機器3に設定した予定として、会議を実行しているとき、処理部7が、予定実行中処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0077】
まず、電子機器3から会議開始通知といった予定開始通知があるか否かを判断する(ステップS20)。本実施形態では、電子機器3から、予定設定情報がスケジュール情報取得手段10に出力されたとき予定開始通知があると判断される。
【0078】
予定開始通知があるとき(ステップS20においてYes)、スケジュール情報取得手段10が、スケジュール格納部からスケジュール情報を取得する(ステップS21)。
【0079】
次に、処理部7(具体的には、予定実行中情報生成部73)が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得し(ステップS22)、スケジュール情報と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS23)。
【0080】
スケジュール情報と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS23においてYes)、処理部7(具体的には、予定実行中情報生成部73)が予定実行中処理を行い、予定実行中表示が行われ(ステップS24)、処理は終了する。本実施形態では、処理部7は、予定実行中(会議中,会議室,至時間)表示に加えて、予定実行中情報を記憶部8に記憶させる。
【0081】
なお、予定開始通知が無いとき(ステップS20においてNo)、予定開始通知があるか否かの判断(ステップS20)を繰り返す。
【0082】
また、スケジュール情報と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS23においてNo)、予定開始通知から一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップS25)。
【0083】
一定時間が経過しているとき(ステップS25においてYes)、処理部7は、表示不可を示す表示を表示部9に表示させる(ステップS26)。
【0084】
なお、一定時間が経過していないとき(ステップS25においてNo)、ステップS22の社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得する処理に戻る。
【0085】
上記実施形態の座席処理システム1では、処理部7(具体的には、予定実行中情報生成部73)が、予定実行中処理によりスケジュール情報のスケジュールを実行中であることを特定することで、電子機器3の所有者がスケジュールを実行中であることを把握することができる。また、表示部9が予定実行中表示を行うことで、視覚により、電子機器3の所有者がスケジュールを実行中であることを把握することができる。
【0086】
なお、スケジュール情報取得手段10は、制御部6に含まれていたが、制御部6に含まれない構成(制御部6と別の構成)であってもよい。
【0087】
また、処理部7は、予定の実行が終了したことを特定する予定終了処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図7に示すように、個人情報記憶媒体2と、電子機器3と、読取手段4と、電子機器特定手段5と、制御部6と、予定実行中情報が生成されるとスケジュール管理を開始するスケジュール管理手段11と、を含むことが考えられる。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9を含む。なお、座席処理システム1は、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部(図示なし)も含む。
【0088】
スケジュール管理手段11は、スケジュール格納部から、該当するスケジュール情報のスケジュール終了時刻情報を取得し、終了時刻が経過すると、スケジュール情報(人情報、予定情報、場所情報、時間情報(終了時刻情報等))と関連付いた経過情報を処理部7に出力する。
【0089】
予定終了情報生成部74は、スケジュール管理手段11から経過情報が出力されると、経過情報に関連づいたスケジュール情報(人情報、予定情報、場所情報、時間情報(終了時刻情報等))の人情報に関する個人情報の座席関連情報及び所有者情報の位置情報を取得する。また、座席関連情報と位置情報とが整合し、且つ、座席関連情報が示す座席エリア内にスケジュール情報の場所情報が無いとき、予定終了情報生成部74は、座席関連情報に基づき、予定終了情報を生成する。さらに、座席関連情報と着席情報とが整合している場合は、予定終了情報生成部74は、着席情報に基づく着席表示を表示部9に指示し、座席関連情報と離席情報とが整合している場合は、予定終了情報生成部74は、離席情報に基づく離席表示を表示部9に指示し、着席情報も離席情報もない場合は、予定終了情報生成部74は、新たに着席情報を生成して表示する。また、予定終了情報生成部74は、座席関連情報が示す座席エリア内にスケジュール情報の場所情報があるとき、予定実行中情報(会議中情報)を継続する。
【0090】
本実施形態では、予定終了情報生成部74は、予定終了情報が生成された時点で、該予定終了情報に基づいて予定終了表示を表示部9に指示する。
【0091】
また、本実施形態では、表示部9は、予定終了情報生成部74による予定終了処理の結果に基づく予定終了表示を行う。さらに、表示部9は、必要に応じて、着席表示、離席表示、及び、予定実行中表示を行う。
【0092】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図8を用いて説明する。
図8のフローチャートは、予定実行中処理が行われた後に、予定が終了しているとき、処理部7が、予定終了表示を行う場合の一連の処理を示している。
【0093】
まず、スケジュールの会議終了時刻といった予定終了時刻を経過したか否かを判断する(ステップS30)。本実施形態では、スケジュール管理手段11から経過情報が出力されたとき、予定終了時刻が経過したと判断される。
【0094】
予定終了時刻を経過したとき(ステップS30においてYes)、電子機器特定手段5が、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3の位置情報を取得し、出力する(ステップS31)。
【0095】
次に、処理部7(具体的には、予定終了情報生成部74)が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得し(ステップS32)、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS33)。
【0096】
ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS33においてYes)、会議室にいるか否かといった判断、即ち、スケジュール情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS34)。
【0097】
スケジュール情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS34においてYes)、処理部7(具体的には、予定終了情報生成部74)が、会議室表示といった予定実行中表示を継続し(ステップS35)、処理は終了する。
【0098】
なお、予定終了時刻を経過していないとき(ステップS30においてNo)、予定終了時刻を経過したか否かの判断(ステップS30)を繰り返す。
【0099】
また、スケジュール情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS34においてNo)、在席か否か、即ち、着席情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS36)。着席情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS36においてYes)、表示部9は着席表示を行い(ステップS37)、処理は終了する。着席情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS36においてNo)、表示部9は、離席表示を行い(ステップS38)、処理は終了する。
【0100】
また、電子機器3と個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS33においてNo)、予定終了時刻の経過(経過情報の出力)から一定時間が経過しているか否かを判断する(ステップS39)。一定時間が経過しているとき(ステップS39においてYes)、処理部7は、表示不可を示す表示を表示部9に表示させ(ステップS40)、処理は終了する。一定時間が経過していないとき(ステップS39においてNo)、ステップS31の「電子機器特定手段5が電子機器3の位置情報を取得し、出力する処理」に戻る。
【0101】
上記実施形態の座席処理システム1では、スケジュールが終了した後であっても、座席処理により座席エリアにおける人と電子機器の状況を管理することができる。具体的に、処理部7(具体的には、予定終了情報生成部74)が、予定終了処理によりスケジュール情報のスケジュールが終了したことを特定することで、電子機器3の所有者がスケジュールを終了したことを把握することができる。また、表示部9が予定終了表示(具体的には、着席処理や離席処理)を行うことで、視覚により、電子機器3の所有者がスケジュールを終了したことを把握することができる。
【0102】
なお、スケジュール管理手段11は、制御部6に含まれない構成(制御部6と別の構成)であったが、制御部6に含まれてもよい。
【0103】
また、処理部7は、電子機器3による予定設定を解除するよう依頼する解除依頼処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図9に示すように、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を出力可能な電子機器3と、電子機器特定手段5と、制御部6と、スケジュール管理手段11と、メール送信部12と、を含むことが考えられる。なお、座席処理システム1は、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部(図示なし)も含む。
【0104】
本実施形態では、電子機器3は、位置情報及び所有者情報に加えて、電子機器情報(例えば、電子機器3のメールアドレス)を有する。
【0105】
また、本実施形態では、電子機器特定手段5は、電子機器3と通信して、位置情報及び所有者情報に加えて、電子機器情報を取得する。
【0106】
制御部6は、解除依頼処理を行う解除依頼情報生成部75を含むように構成されている。解除依頼情報生成部75は、スケジュール管理手段11が終了時刻を経過したと判断すると、電子機器3の予定設定の解除に関する解除処理を行う。具体的に、解除依頼情報生成部75は、解除処理として、スケジュール管理手段11が経過情報を出力すると、スケジュール情報の人情報に一致する所有者情報に対応する電子機器3の位置情報及び電子機器情報を取得し、場所情報が示すエリア内に位置情報が無いとき、スケジュール情報の設定解除を促すことを示す解除依頼情報(例えば、所有者情報、電子機器情報、及び、設定解除指令が関連付いた情報)を生成する処理を行う。
【0107】
メール送信部12は、解除依頼情報に基づいて、電子機器3に解除依頼メールを送信する。
【0108】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図10を用いて説明する。
図10のフローチャートは、予定実行中処理が行われた後に、予定が終了しているとき、処理部7が、解除依頼処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0109】
まず、スケジュールの会議終了時刻といった予定終了時刻を経過したか否かを判断する(ステップS50)。本実施形態では、スケジュール管理手段11から経過情報が出力されたとき、予定終了時刻が経過したと判断される。
【0110】
予定終了時刻を経過したとき(ステップS50においてYes)、電子機器特定手段5が、スマートフォン等の電子機器3の設定情報及び位置情報を取得し、出力する(ステップS51)。
【0111】
次に、もう社員が会議室にいないか否かといった判断、即ち、終了したスケジュール情報と電子機器3又は個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性がないか否かを判断する(ステップS52)。
【0112】
電話機の設定情報が会議中で且つ終了したスケジュール情報と電子機器3との位置情報の整合性が無いとき(ステップS52においてYes)、解除依頼情報生成部75は、解除依頼情報を生成し、メール送信部12に解除依頼メールの送信を依頼し(ステップS53)、処理が終了する。
【0113】
なお、予定終了時刻を経過していないとき(ステップS50においてNo)、予定終了時刻を経過したか否かの判断(ステップS50)を繰り返す。
【0114】
終了したスケジュール情報と電子機器3との位置情報の整合性があるとき(ステップS52においてNo)、解除依頼メールの送信を行わず、処理は終了する。
【0115】
上記実施形態の座席処理システム1では、電子機器3の予定設定の解除漏れがあった場合に、解除処理を行うことができる。具体的に、処理部7(具体的には、解除依頼情報生成部75)が、スケジュールが終了したときに設定解除メールを送信することで、電子機器3の所有者がスケジュールの設定解除漏れを把握して対応することができる。
【0116】
なお、
図5及び
図6を用いて、予定として会議が実行されている場合の予定実行中処理を説明したが、予定として出張や休暇が実行されている場合に、予定実行中処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図11に示すように、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を出力可能な電子機器3と、制御部6と、スケジュール情報取得手段10と、を含むことが考えられる。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9も含む。なお、座席処理システム1は、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部(図示なし)も含む。
【0117】
まず、予定として出張が実行されている場合の予定実行処理について説明する。
【0118】
本実施形態では、電子機器3は、所有者情報に加えて、予定設定情報として出張通知情報を有し、所有者情報及び出張通知情報を出力する。
【0119】
スケジュール情報取得手段10は、電子機器3から出張通知情報を取得すると、スケジュール格納部から所有者情報に関するスケジュール情報として、出張情報(出張先情報及び出張期間情報の少なくとも一方と、人情報)を取得し、出張通知情報とスケジュール情報とを関連付けて出力する。
【0120】
予定実行中情報生成部73は、スケジュール情報取得手段10が出張通知情報とスケジュール情報と出力すると、人情報に関連する個人情報の着席情報を取得し、出張先情報及び出張期間情報の少なくも一方があるとき、この情報を取得して、該情報に基づく予定実行中表示をするための予定実行中情報を生成する。
【0121】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図12を用いて説明する。
図12のフローチャートは、社員が電子機器3に設定した予定として、出張を実行しているとき、処理部7が、予定実行中処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0122】
まず、電子機器3から出張通知といった予定開始通知があるか否かを判断する(ステップS60)。本実施形態では、電子機器3から、予定設定情報がスケジュール情報取得手段10に出力されたとき予定開始通知があると判断される。
【0123】
予定開始通知があるとき(ステップS60においてYes)、スケジュール情報取得手段10が、スケジュール格納部からスケジュール情報(具体的には、出張情報)を取得する(ステップS61)
【0124】
次に、スケジュール情報(出張情報)に、出張先情報及び出張期間情報の少なくとも一方の情報があるか否かを判断する(ステップS62)。
【0125】
次に、スケジュール情報(出張情報)に、出張先情報及び出張期間情報の少なくとも一方の情報があるとき(ステップS62においてYes)、処理部7(具体的には、予定実行中情報生成部73)は、この出張先情報及び出張期間情報の少なくとも一方の情報を取得し(ステップS63)、予定実行中処理として出張中処理を行い、予定実行中表示として出張中表示が行われ(ステップS64)、処理は終了する。本実施形態では、処理部7は、出張中処理を行う際に、着席表示を削除する。
【0126】
なお、予定開始通知が無いとき(ステップS60においてNo)、予定開始通知があるか否かの判断(ステップS60)を繰り返す。
【0127】
スケジュール情報(出張情報)に、出張先情報及び出張期間情報の少なくとも一方の情報が無いとき(ステップS62においてNo)、予定実行中処理として出張中処理を行い、予定実行中表示として出張中表示が行われ(ステップS64)、処理は終了する。
【0128】
次に、予定として休暇が実行されている場合の予定実行処理について説明する。
【0129】
本実施形態では、電子機器3は、所有者情報に加えて、予定設定情報として休暇通知情報を有し、所有者情報及び休暇通知情報を出力する。
【0130】
スケジュール情報取得手段10は、電子機器3から休暇通知情報を取得すると、スケジュール格納部から所有者情報に関するスケジュール情報として、休暇情報(休暇期間情報方と人情報)を取得し、休暇通知情報とスケジュール情報とを関連付けて出力する。
【0131】
予定実行中情報生成部73は、スケジュール情報取得手段10が休暇通知情報とスケジュール情報と出力すると、人情報に関連する個人情報の着席情報を取得し、休暇期間情報があるとき、この情報を取得して、該情報に基づく予定実行中表示をするための予定実行中情報を生成する。
【0132】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図13を用いて説明する。
図13のフローチャートは、社員が電子機器3に設定した予定として、休暇を実行しているとき、処理部7が、予定実行中処理を行う場合の一連の処理を示している。
【0133】
まず、電子機器3から休暇通知といった予定開始通知があるか否かを判断する(ステップS70)。
【0134】
予定開始通知があるとき(ステップS70においてYes)、スケジュール情報取得手段10が、スケジュール格納部からスケジュール情報(具体的には、休暇情報)を取得する(ステップS71)。
【0135】
次に、スケジュール情報(休暇情報)に、休暇期間情報の少なくとも一方の情報があるか否かを判断する(ステップS72)。
【0136】
次に、スケジュール情報(休暇情報)に、休暇期間情報の少なくとも一方の情報があるとき(ステップS72においてYes)、処理部7(具体的には、予定実行中情報生成部73)は、この休暇期間情報を取得し(ステップS73)、予定実行中処理として休暇中処理を行い、予定実行中表示として休暇中表示が行われ(ステップS74)、処理は終了する。本実施形態では、処理部7は、休暇中処理を行う際に、着席表示を削除する。
【0137】
なお、予定開始通知が無いとき(ステップS70においてNo)、予定開始通知があるか否かの判断(ステップS70)を繰り返す。
【0138】
スケジュール情報(休暇情報)に、休暇出張期間情報が無いとき(ステップS72においてNo)、予定実行中処理として休暇中処理を行い、予定実行中表示として休暇中表示が行われ(ステップS74)、処理は終了する。
【0139】
さらに、処理部7は、
図5、
図6、
図11~
図13で示した会議、出張、休暇についての予定実行中処理を行った後に、予定が解除された場合に、社員の居所を特定する居所処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図14に示すように、個人情報記憶媒体2と、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定解除通知情報を有する電子機器3と、読取手段4と、制御部6と、含むことが考えられる。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9も含む。
【0140】
制御部6は、電子機器3から所有者情報及び予定解除通知情報を取得すると、所有者情報に関連する個人情報の座席関連情報を取得し、座席関連情報に基づいて居所情報を生成する居所情報生成部76を含む。居所情報は、個人情報記憶媒体2の読み取り位置を示す座席関連情報を基にした情報であり、個人情報記憶媒体2の所有者の居所を示す情報である。
【0141】
本実施形態では、表示部9は、居所情報生成部76により生成された居所情報に基づく居所表示を行う。
【0142】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図15を用いて説明する。
図15のフローチャートは、予定実行中処理が行われた後に、社員が電子機器3に予定の解除を設定した場合の一連の処理を示している。
【0143】
まず、電子機器3から会議中、出張中、休暇中といった予定についての予定解除通知があるか否かを判断する(ステップS80)。本実施形態では、電子機器3から、予定解除通知情報が、処理部7(具体的には、居所情報生成部76)に出力されたとき予定解除通知があると判断される。
【0144】
予定解除通知があるとき(ステップS80においてYes)、処理部7(具体的には、居所情報生成部76)が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得し(ステップS81)、この位置情報から居室情報を生成し、居室表示が行われ(ステップS82)、処理は終了する。
【0145】
なお、予定解除通知が無いとき(ステップS80においてNo)、予定解除通知があるか否かの判断(ステップS80)を繰り返す。
【0146】
上記実施形態の座席処理システム1では、処理部7(具体的には、居所情報生成部76)が、居所情報を生成することで、電子機器3の所有者が予定を終了した後に移動した場所を把握することができる。また、表示部9が居室表示を行うことで、視覚により、電子機器3の所有者が予定を終了した後に移動した場所を把握することができる。
【0147】
さらに、処理部7は、
図5、
図6、
図11~
図13で示した会議、出張、休暇についての予定実行中処理を行った後に、社員が離席した場合(例えば、PCや電話機を持たずに会議等のために社員が移動した場合)、離席処理を行うとともに、電話機の設定を「会議中」、「出張中」、「休暇中」の設定にしたままで、電話機の設定解除が漏れている場合、電話機の設定の修正を促す通知を行う通知処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図16に示すように、個人情報記憶媒体2と、所有する人に関する所有者情報が記憶され、予定設定情報を有する電子機器3と、読取手段4と、電子機器特定手段5と、制御部6と、含むことが考えられる。なお、座席処理システム1は、人のスケジュールに関するスケジュール情報が格納されたスケジュール格納部(図示なし)も含む。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9及びメール送信部12も含む。
【0148】
制御部6は、離席情報生成部71と、解除依頼処理を行う解除依頼情報生成部75と、を含む。
【0149】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図17を用いて説明する。本実施形態では、社員が、会議、出張、休暇といった予定を終えたときの一連の処理を示している。
【0150】
まず、電子機器3から会議、出張、休暇といった予定についての予定実行中処理から一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS90)。
【0151】
予定実行中処理から一定時間が経過したとき(ステップS90においてYes)、処理部7が、社員証等の個人情報記憶媒体2の位置情報を取得し(ステップS91)、電子機器特定手段5が、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3の位置情報を取得する(ステップS92)。
【0152】
次に、処理部7が、ノートパソコン又はスマートフォン等の電子機器3と、社員証等の個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるか否かを判断する(ステップS93)。
【0153】
電子機器3と個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性があるとき(ステップS93においてYes)、処理部7は、電子機器3から予定設定情報を取得し(ステップS94)、予定設定情報が会議中、出張中、休暇中であるか否かを判断する(ステップS95)。
【0154】
予定設定情報が会議中、出張中、休暇中であるとき(ステップS95においてYes)、解除依頼情報生成部75は、解除依頼情報を生成し、メール送信部12に解除依頼メールの電子機器3(ノートパソコンやスマートフォン)への送信を依頼し(ステップS96)、処理が終了する。
【0155】
なお、予定実行中処理から一定時間が経過していないときには(ステップS90においてNo)、一定時間が経過したか否かの判断(ステップS90)を繰り返す。
【0156】
また、電子機器3と個人情報記憶媒体2との位置情報の整合性が無いとき(ステップS93においてNo)、表示部9は、離席表示を行い(ステップS97)、電子機器3からの予定設定情報の取得(ステップS94)、及び、予定設定情報が会議中、出張中、休暇中であるか否かの判断(ステップS95)に進み、必要に応じて、メール送信部12に解除依頼メールの電子機器3(ノートパソコンやスマートフォン)への送信を依頼し(ステップS96)、処理が終了する。
【0157】
上記実施形態の座席処理システム1では、電子機器3の所有者が予定を終了した後に、離席表示を行うことにより、この所有者の状況を把握することができる。また、電子機器3としてのスマートフォンの設定を「会議中」、「出張中」、「休暇中」の設定にしたままで、電話機の設定解除が漏れている場合に、メール送信部12が電子機器3(ノートパソコンやスマートフォンに解除依頼メールを送信することで、電話機の設定の修正を促すことができる。
【0158】
処理部7は、ノートパソコンやスマートフォン等の電子機器3の電源がOFFになったときに、社員が不在であることを特定する不在処理を行ってもよい。この場合、座席処理システム1は、
図18に示すように、所有する人に関する所有者情報が記憶されるとともに、電源OFF情報を有する電子機器3と、電子機器3と通信して、所有者情報及び電源OFF情報を取得する電子機器特定手段5と、制御部6と、含むことが考えられる。本実施形態では、座席処理システム1は、表示部9も含む。
【0159】
制御部6は、所有者情報及び電源OFF情報を取得したとき、不在情報を生成する不在情報生成部77を含む。
【0160】
本実施形態では、表示部9は、不在情報生成部77により生成された不在情報に基づく不在表示を行う。
【0161】
このような場合の座席処理システム1の一連の処理について、
図19を用いて説明する。
図19のフローチャートは、着席処理が行われた後に、社員が電子機器3の電源をOFFした場合の一連の処理を示している。
【0162】
まず、電子機器3から電源OFF通知があるか否かを判断する(ステップS100)。本実施形態では、電子機器3の電源がOFFされると、電子機器特定手段5が、電子機器3の所有者情報を取得し、取得した所有者情報と関連付けて電源OFF通知を処理部7(具体的には、不在情報生成部77)に出力する。
【0163】
電源OFF通知があるとき(ステップS100においてYes)、処理部7(具体的には、不在情報生成部77)が、不在情報を生成し、不在表示が行われ(ステップS101)、処理は終了する。
【0164】
なお、電源OFF通知が無いとき(ステップS100においてNo)、電源OFF通知があるか否かの判断(ステップS100)を繰り返す。
【0165】
上記実施形態の座席処理システム1では、処理部7(具体的には、不在情報生成部77)が、不在情報を生成することで、電子機器3の電源がOFFされ、この所有者不在となったことを把握することができる。また、表示部9が居室表示を行うことで、視覚により、電子機器3の電源がOFFされ、この所有者不在となったことを把握することができる。
【0166】
なお、上記実施形態等では、座席処理システム1は、処理部7により座席処理が行われたとき、この結果に基づいて表示部9による表示を行っていたが、このような表示を行わなくてもよい。その場合、例えば、座席処理システム1は、要求を受けたときに、座席処理に関する情報を出力するものであってもよい。
【符号の説明】
【0167】
1…座席処理システム、2…個人情報記憶媒体、3…電子機器、4…読取手段、4…フローチャート、5…電子機器特定手段、6…制御部、7…処理部、8…記憶部、9…表示部、10…スケジュール情報取得手段、11…スケジュール管理手段、12…メール送信部、70…着席情報生成部、71…離席情報生成部、72…居室情報生成部、73…予定実行中情報生成部、74…予定終了情報生成部、75…解除依頼情報生成部、76…居所情報生成部、77…不在情報生成部、901…座席管理システム、902…認証カード、903…認証カードリーダ、904…座席、905…管理端末、906…座席管理サーバ