(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-02
(45)【発行日】2025-04-10
(54)【発明の名称】支援方法及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20250403BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20250403BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023553784
(86)(22)【出願日】2021-10-12
(86)【国際出願番号】 JP2021037663
(87)【国際公開番号】W WO2023062708
(87)【国際公開日】2023-04-20
【審査請求日】2024-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000004569
【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 悠佳
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-002198(JP,A)
【文献】特開2017-072907(JP,A)
【文献】特表2017-513513(JP,A)
【文献】特開2021-064289(JP,A)
【文献】特開2011-145742(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する
、電子機器が実行する支援方法であって、
ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報の入力を要求する第一ステップと、
入力された前記情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリのうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリを決定する第二ステップと、
前記複数のカテゴリのうちの前記第一カテゴリ以外の第二カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップと、を備
え、
同一の前記第二カテゴリに属するエアロゾル形成体が複数ある場合に、前記第三ステップでは、当該複数のエアロゾル形成体のうち、前記情報にて特定される香喫味に近いエアロゾル形成体を優先的に選択する、
支援方法。
【請求項2】
請求項
1に記載の支援方法であって、
前記カテゴリは、3つ以上存在し、
前記第三ステップでは、2つ以上の前記第二カテゴリのそれぞれから少なくとも1つのエアロゾル形成体を選択する、
支援方法。
【請求項3】
請求項
2に記載の支援方法であって、
前記第一カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、当該エアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第四ステップを更に備える、
支援方法。
【請求項4】
請求項
3に記載の支援方法であって、
前記第三ステップの後に前記第四ステップを行う、
支援方法。
【請求項5】
請求項1から
4のいずれか1項に記載の支援方法であって、
前記情報は、エアロゾルを吸引したときに認識される刺激の強さを示す第一情報と、エアロゾルを吸引したときに認識される清涼感の強さを示す第二情報と、エアロゾルを吸引したときに認識される香りの強さを示す第三情報と、を含む、
支援方法。
【請求項6】
請求項
5に記載の支援方法であって、
前記複数のカテゴリは、前記第一情報に対応する第一種カテゴリと、前記第二情報に対応する第二種カテゴリと、前記第三情報に対応する第三種カテゴリと、を含み、
前記第一種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で刺激の強さが最大となるエアロゾル形成体が属し、
前記第二種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で清涼感の強さが最大となるエアロゾル形成体が属し、
前記第三種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で香りの強さが最大となるエアロゾル形成体が属し、
前記第二ステップでは、前記第一情報に基づく刺激の強さ、前記第二情報に基づく清涼感の強さ、及び前記第三情報に基づく香りの強さのうちの最大となるものに対応する前記第一種カテゴリ、前記第二種カテゴリ、及び前記第三種カテゴリのいずれかを、前記第一カテゴリとして決定する、
支援方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の支援方法であって、
前記第二ステップでは、前記第一情報に基づく刺激の強さ、前記第二情報に基づく清涼感の強さ、及び前記第三情報に基づく香りの強さのうち、2つ以上が最大となる場合には、当該2つ以上に対応するカテゴリのうち、前記第三種カテゴリ、前記第二種カテゴリ、及び前記第一種カテゴリの順に優先度を高くして、当該優先度のより高いものを前記第一カテゴリとして決定する、
支援方法。
【請求項8】
エアロゾル生成装置のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する支援プログラムであって、
ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報の入力を要求する第一ステップと、
入力された前記情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリのうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリを決定する第二ステップと、
前記複数のカテゴリのうちの前記第一カテゴリ以外の第二カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップと、をプロセッサに実行さ
せ、
同一の前記第二カテゴリに属するエアロゾル形成体が複数ある場合に、前記第三ステップでは、当該複数のエアロゾル形成体のうち、前記情報にて特定される香喫味に近いエアロゾル形成体を優先的に選択する、
支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援方法及び支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、食品に対する味嗜好性を、食塩濃度を考慮して判断する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
香喫味を持ったエアロゾルを吸引可能とするエアロゾル生成装置が知られている。エアロゾル生成装置にて吸引可能なエアロゾルの香喫味には多種多様なものが存在する。香喫味とは、喫味と香味の一方又は両方を含む概念である。喫味は、たばこ葉を加熱したときに生じる成分を吸引することで認識される喉や肺の刺激、味覚、及び嗅覚の総称である。香味は、たばこ葉に添加される添加物の成分を吸引することで認識される味覚及び嗅覚の総称である。以下では、喫味における刺激のことをたばこ感と定義する。また、添加物としてのメンソールを吸引することで認識される味覚及び嗅覚(清涼感又は爽快感等)のことを総称してメンソール感と定義する。また、添加物としての香料を吸引することで認識される嗅覚(香り)のことをフレーバー感と定義する。
【0005】
エアロゾル生成装置のユーザは、各人の嗜好によってエアロゾル形成体を選択して利用する。しかし、利用する環境やそれまでの利用実績により利用するエアロゾル形成体が決められている場合があり、多種多様なエアロゾル形成体の中で真にユーザにとって好適なものが選ばれていない可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、ユーザの好みに合うエアロゾル形成体の発見を支援する支援方法及び支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の支援方法は、エアロゾル生成装置のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する、電子機器が実行する支援方法であって、ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報の入力を要求する第一ステップと、入力された前記情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリのうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリを決定する第二ステップと、前記複数のカテゴリのうちの前記第一カテゴリ以外の第二カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップと、を備え、同一の前記第二カテゴリに属するエアロゾル形成体が複数ある場合に、前記第三ステップでは、当該複数のエアロゾル形成体のうち、前記情報にて特定される香喫味に近いエアロゾル形成体を優先的に選択するものである。
【0008】
本発明の一態様の支援プログラムは、エアロゾル生成装置のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する支援プログラムであって、ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報の入力を要求する第一ステップと、入力された前記情報に基づいて、前記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリのうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリを決定する第二ステップと、前記複数のカテゴリのうちの前記第一カテゴリ以外の第二カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップと、をプロセッサに実行させ、同一の前記第二カテゴリに属するエアロゾル形成体が複数ある場合に、前記第三ステップでは、当該複数のエアロゾル形成体のうち、前記情報にて特定される香喫味に近いエアロゾル形成体を優先的に選択するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの好みに合うエアロゾル形成体の発見を支援する支援方法及び支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】支援システム1の概略構成を示す模式図である。
【
図2】エアロゾル生成装置10の第1の構成例を模式的に示す模式図である。
【
図3】エアロゾル生成装置10の第2の構成例を模式的に示す模式図である。
【
図4】サンプルセット20に含まれるエアロゾル形成体11のリストの一例を示す図である。
【
図5】電子機器30のプロセッサの動作を説明するためのフローチャートである。
【
図6】電子機器30のプロセッサの動作を説明するためのフローチャートである。
【
図7】電子機器30の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】電子機器30の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】電子機器30の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、支援システム1の概略構成を示す模式図である。支援システム1は、エアロゾル生成装置10のユーザに、まだ使用したことのないエアロゾル形成体を試用してもらうことで、ユーザの嗜好にあったエアロゾル形成体を発見することを支援するシステムである。支援システム1は、ユーザの所持するエアロゾル生成装置10と、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等の表示装置を含む電子機器30と、システム管理者によってユーザに提供されるサンプルセット20と、を備える。
【0012】
エアロゾル生成装置10は、電力を消費することで、装着されたエアロゾル形成体に含まれるエアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成し、この生成されたエアロゾルを吸引可能とする装置である。エアロゾル生成装置10は、複数種類のエアロゾル形成体を装着可能となっている。エアロゾル生成装置10の構成は様々であり、特に限定されるものではないが、以下では、
図2と
図3を参照してエアロゾル生成装置10の代表的な構成例を説明する。
【0013】
図2は、エアロゾル生成装置10の第1の構成例を模式的に示す模式図である。
図2に示すエアロゾル生成装置100Aは、電源ユニット110、カートリッジ120、及び香味付与カートリッジ130を含む。電源ユニット110は、電源部111A、センサ部112A、通知部113A、記憶部114A、通信部115A、及び制御部116Aを含む。カートリッジ120は、加熱部121A、液誘導部122、及び液貯蔵部123を含む。香味付与カートリッジ130は、香味源131、及びマウスピース124を含む。カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130には、空気流路180が形成される。
【0014】
電源部111Aは、電力を蓄積する。そして、電源部111Aは、制御部116Aによる制御に基づいて、エアロゾル生成装置100Aの各構成要素に電力を供給する。電源部111Aは、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。
【0015】
センサ部112Aは、エアロゾル生成装置100Aに関する各種情報を取得する。一例として、センサ部112Aは、コンデンサマイクロホン等の圧力センサ、流量センサ、又は温度センサ等により構成され、ユーザによる吸引に伴う値を取得する。他の一例として、センサ部112Aは、ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成される。
【0016】
通知部113Aは、情報をユーザに通知する。通知部113Aは、例えば、発光する発光装置、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、又は振動する振動装置等により構成される。
【0017】
記憶部114Aは、エアロゾル生成装置100Aの動作のための各種情報を記憶する。記憶部114Aは、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
【0018】
通信部115Aは、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な通信インタフェースである。かかる通信規格としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。
【0019】
制御部116Aは、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従ってエアロゾル生成装置100A内の動作全般を制御する。制御部116Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。
【0020】
液貯蔵部123は、エアロゾル源を貯蔵する。エアロゾル源が霧化されることで、エアロゾルが生成される。エアロゾル源は、例えば、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、又は水等の液体である。エアロゾル源は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含んでいてもよい。
【0021】
液誘導部122は、液貯蔵部123に貯蔵された液体であるエアロゾル源を、液貯蔵部123から誘導し、保持する。液誘導部122は、例えば、ガラス繊維等の繊維素材又は多孔質状のセラミック等の多孔質状素材を撚って形成されるウィックである。その場合、液貯蔵部123に貯蔵されたエアロゾル源は、ウィックの毛細管効果により誘導される。
【0022】
加熱部121Aは、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。
図2に示した例では、加熱部121Aは、コイルとして構成され、液誘導部122に巻き付けられる。加熱部121Aが発熱すると、液誘導部122に保持されたエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。加熱部121Aは、電源部111Aから給電されると発熱する。一例として、ユーザが吸引を開始したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより検出された場合に、給電されてもよい。そして、ユーザが吸引を終了したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより検出された場合に、給電が停止されてもよい。
【0023】
香味源131は、エアロゾルに香味成分を付与するための構成要素である。香味源131は、たばこ由来又は非たばこ由来(メンソール又は香料などの添加物由来)の香味成分を含んでいてもよい。
【0024】
空気流路180は、ユーザに吸引される空気の流路である。空気流路180は、空気流路180内への空気の入り口である空気流入孔181と、空気流路180からの空気の出口である空気流出孔182と、を両端とする管状構造を有する。空気流路180の途中には、上流側(空気流入孔181に近い側)に液誘導部122が配置され、下流側(空気流出孔182に近い側)に香味源131が配置される。ユーザによる吸引に伴い空気流入孔181から流入した空気は、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと混合され、矢印190に示すように、香味源131を通過して空気流出孔182へ輸送される。エアロゾルと空気との混合流体が香味源131を通過する際には、香味源131に含まれる香味成分がエアロゾルに付与される。
【0025】
マウスピース124は、吸引の際にユーザに咥えられる部材である。マウスピース124には、空気流出孔182が配置される。ユーザは、マウスピース124を咥えて吸引することで、エアロゾルと空気との混合流体を口腔内へ取り込むことができる。
【0026】
以上、エアロゾル生成装置100Aの構成例を説明した。もちろんエアロゾル生成装置100Aの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。一例として、エアロゾル生成装置100Aは、香味付与カートリッジ130を含んでいなくてもよい。その場合、カートリッジ120にマウスピース124が設けられる。他の一例として、エアロゾル生成装置100Aは、複数種類のエアロゾル源を含んでいてもよい。複数種類のエアロゾル源から生成された複数種類のエアロゾルが空気流路180内で混合され化学反応を起こすことで、さらに他の種類のエアロゾルが生成されてもよい。また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Aによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、振動霧化、又は誘導加熱であってもよい。
【0027】
図2に示すエアロゾル生成装置100Aにおいては、カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130(香味付与カートリッジ130を省略する場合はカートリッジ120のみ)が、エアロゾル形成体を構成する。
【0028】
(2)第2の構成例
図3は、エアロゾル生成装置10の第2の構成例を模式的に示す模式図である。
図3に示すエアロゾル生成装置100Bは、電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、制御部116B、加熱部121B、保持部140、及び断熱部144を含む。
【0029】
電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、及び制御部116Bの各々は、第1の構成例のエアロゾル生成装置100Aに含まれる対応する構成要素と実質的に同一である。
【0030】
保持部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。保持部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を保持する。例えば、保持部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。保持部140は、スティック型基材150へ供給される空気の流路を画定する機能も有する。かかる流路への空気の入り口である空気流入孔は、例えば底部143に配置される。他方、かかる流路からの空気の出口である空気流出孔は、開口142である。
【0031】
スティック型基材150は、基材部151及び吸口部152を含む。基材部151は、エアロゾル源を含む。基材部151は、香味源を更に含んでいてもよい。なお、本構成例において、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体であってもよい。スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、基材部151の少なくとも一部は内部空間141に収容され、吸口部152の少なくとも一部は開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流入孔から内部空間141に空気が流入し、基材部151から発生するエアロゾルと共にユーザの口内に到達する。
【0032】
図3に示した例では、加熱部121Bは、フィルム状に構成され、保持部140の外周を覆うように配置される。そして、加熱部121Bが発熱すると、スティック型基材150の基材部151が外周から加熱され、エアロゾルが生成される。
【0033】
断熱部144は、加熱部121Bから他の構成要素への伝熱を防止する。例えば、断熱部144は、真空断熱材、又はエアロゲル断熱材等により構成される。
【0034】
以上、エアロゾル生成装置100Bの構成例を説明した。もちろんエアロゾル生成装置100Bの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。一例として、加熱部121Bは、ブレード状に構成され、保持部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121Bは、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121Bは、保持部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121Bは、保持部140の外周を覆う第1の加熱部、ブレード状の第2の加熱部、及び保持部140の底部143を覆う第3の加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
【0035】
他の一例として、保持部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、保持部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持してもよい。その場合、加熱部121Bは、保持部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Bによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、誘導加熱であってもよい。
【0036】
また、エアロゾル生成装置100Bは、第1の構成例に係る加熱部121A、液誘導部122、液貯蔵部123、及び空気流路180をさらに含んでいてもよく、空気流路180の空気流出孔182が内部空間141への空気流入孔を兼ねていてもよい。この場合、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと空気との混合流体は、内部空間141に流入して加熱部121Bにより生成されたエアロゾルとさらに混合され、ユーザの口腔内に到達する。
【0037】
図3に示すエアロゾル生成装置100Bにおいては、スティック型基材150がエアロゾル形成体を構成する。
【0038】
図1に示す電子機器30には、システム管理者によって提供される所定のアプリケーションプログラム(支援プログラム)がインストールされている。電子機器30は、CPU等のプロセッサとメモリとを含み、プロセッサがこのアプリケーションプログラムを実行することで、ユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する。
【0039】
サンプルセット20は、エアロゾル生成装置10にて使用可能な複数種類のエアロゾル形成体11を含み、例えばユーザの自宅などに郵送される。ユーザは、システム管理者に対し、自身が使用したことのあるエアロゾル形成体の情報を事前に提供する。システム管理者は、この情報に従って、ユーザが使用したことのない複数種類のエアロゾル形成体11を含むサンプルセット20を作成してユーザに提供する。なお、ここでは、ユーザが自宅にてエアロゾル形成体11の試用を行うことを想定しているが、店舗にてサンプルセット20をユーザに提供し、ユーザが店舗にてエアロゾル形成体11の試用を行うことも想定される。
【0040】
サンプルセット20に含まれる各エアロゾル形成体11の香喫味は、官能評価によって予め評価されており、少なくとも、たばこ感の強度を示す情報と、メンソール感の強度を示す情報と、フレーバー感の強度を示す情報と、の組み合わせによって定義される。以下では、たばこ感、メンソール感、及びフレーバー感のそれぞれの強度を示す情報が、9段階で強度を評価した場合のどの段階であるかを示す数値(評価値)であるものとして説明する。この評価値は、その数値が大きいほど、対応する感覚を強く得られるものであることを示している。例えば、たばこ感の評価値が“1”の香喫味は、たばこ感がとても弱い香喫味であることを示す。また、たばこ感の評価値が“9”の香喫味は、たばこ感がとても強い香喫味であることを示す。
【0041】
また、サンプルセット20に含まれる複数種類のエアロゾル形成体11は、香喫味によって複数のカテゴリに分けられている。以下では、複数のカテゴリが、レギュラー、メンソール、及びフレーバーの3つである例について説明する。メンソールのカテゴリに属するエアロゾル形成体11は、レギュラーのカテゴリに属するエアロゾル形成体11に対して、爽快感を与えるためのメンソール等の添加物を更に加えたものに相当する。また、フレーバーのカテゴリに属するエアロゾル形成体11は、メンソールのカテゴリに属するエアロゾル形成体11に対して、香りを与えるための香料等の添加物を更に加えたものに相当する。
【0042】
レギュラーのカテゴリは、たばこ感、メンソール感、及びフレーバー感のうち、たばこ感の評価値が最大となるエアロゾル形成体11が属するカテゴリである。メンソールのカテゴリは、たばこ感、メンソール感、及びフレーバー感のうち、メンソール感の評価値が最大となるエアロゾル形成体11が属するカテゴリである。フレーバーのカテゴリは、たばこ感、メンソール感、及びフレーバー感のうち、フレーバー感の評価値が最大となるエアロゾル形成体11が属するカテゴリである。以下では、レギュラーのカテゴリを、たばこ感に対応するカテゴリと定義する。また、メンソールのカテゴリを、メンソール感に対応するカテゴリと定義する。また、フレーバーのカテゴリを、フレーバー感に対応するカテゴリと定義する。
【0043】
図4は、サンプルセット20に含まれるエアロゾル形成体11のリストの一例を示す図である。
図4には銘柄A~Iの9つのエアロゾル形成体11が示されている。各銘柄に対応するたばこ感、メンソール感、及びフレーバー感の項目には、それぞれの感覚の評価値が示されている。例えば、銘柄Aは、たばこ感の評価値が“4”、メンソール感とフレーバー感の評価値がそれぞれ“0”である香喫味を持つエアロゾル形成体11である。
図4の例では、銘柄Aと銘柄Bと銘柄Cのエアロゾル形成体11は、レギュラーのカテゴリに属している。また、銘柄Dと銘柄Eと銘柄Fのエアロゾル形成体11は、メンソールのカテゴリに属している。また、銘柄Gと銘柄Hと銘柄Iのエアロゾル形成体11は、フレーバーのカテゴリに属している。
【0044】
図5及び
図6は、電子機器30のプロセッサの動作を説明するためのフローチャートである。
図7、
図8、及び
図9は、電子機器30の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【0045】
電子機器30のプロセッサは、まず、ユーザが好むエアロゾル形成体11の香喫味を特定するための情報(ユーザの嗜好を示す情報)の入力を要求する(ステップS1)。電子機器30のプロセッサは、例えば
図7に示す画面を表示装置に表示させて、ユーザに情報の入力を促す。
【0046】
図7に示す画面には、たばこ感、メンソール感、及びフレーバー感の3つの項目が表示され、各項目には、太線で示され且つ右端を左右に移動させることが可能なスライドバーと、目盛と、が対応して表示されている。目盛には、評価値が“1”に相当する目盛(弱め)と、評価値が“3”に相当する目盛(やや弱め)と、評価値が“2”に相当する、“弱め”と“やや弱め”の間の目盛と、評価値が“5”に相当する目盛(普通)と、評価値が“4”に相当する、“やや弱め”と“普通”の間の目盛と、評価値が“7”に相当する目盛(やや強め)と、評価値が“6”に相当する、“普通”と“やや強め”の間の目盛と、評価値が“9”に相当する目盛(強め)と、評価値が“8”に相当する、“やや強め”と“強め”の間の目盛と、が含まれる。
【0047】
ユーザは、5つのスライドバーのそれぞれの右端を何れかの目盛りに合わせてから、“次へ”ボタンを操作する。これにより、各スライドバーの右端の位置の目盛に対応した評価値が電子機器30のプロセッサに入力される。例えば、
図7に示すスライドバーの状態で“次へ”ボタンが操作されると、たばこ感の評価値を“5”、メンソール感の評価値を“5”、及びフレーバー感の評価値を“5”とするユーザの嗜好情報が電子機器30のプロセッサに入力される。
【0048】
嗜好情報に含まれるたばこ感の評価値は、ユーザが好むたばこ感の強さを示す第一情報を構成する。嗜好情報に含まれるメンソール感の評価値は、ユーザが好むメンソール感の強さを示す第二情報を構成する。嗜好情報に含まれるフレーバー感の評価値は、ユーザが好むフレーバー感の強さを示す第三情報を構成する。
【0049】
嗜好情報の入力を受けた電子機器30のプロセッサは、この嗜好情報に基づいて、ユーザが好むカテゴリの順位を決定する(ステップS2)。具体的には、電子機器30のプロセッサは、嗜好情報のうち、最も高い評価値となっている感覚に対応するカテゴリを、ユーザが最も好む第1位のカテゴリ(第一カテゴリ)として決定する。例えば、たばこ感の評価値が最大となる嗜好情報が入力された場合には、電子機器30のプロセッサは、たばこ感に対応するレギュラーのカテゴリを第1位のカテゴリとして決定する。
【0050】
電子機器30のプロセッサは、嗜好情報に含まれる3つの評価値のうち2つ以上が最大となる場合には、当該2つ以上の評価値の感覚に対応するカテゴリのうち、フレーバー、メンソール、及びレギュラーの順に優先度を高くして、当該優先度のより高いものを、ユーザが最も好む第1位のカテゴリとして決定する。
【0051】
例えば、たばこ感とメンソール感の評価値が最大となる嗜好情報が入力された場合には、電子機器30のプロセッサは、たばこ感に対応するレギュラーのカテゴリとメンソール感に対応するメンソールのカテゴリのうち、優先度が高いメンソールのカテゴリを第1位のカテゴリとして決定し、レギュラーのカテゴリを第2位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。また、電子機器30のプロセッサは、最も評価値の低いフレーバー感に対応するフレーバーのカテゴリを第3位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。
【0052】
例えば、たばこ感とフレーバー感の評価値が最大となる嗜好情報が入力された場合には、電子機器30のプロセッサは、たばこ感に対応するレギュラーのカテゴリとフレーバー感に対応するフレーバーのカテゴリのうち、優先度が高いフレーバーのカテゴリを第1位のカテゴリとして決定し、レギュラーのカテゴリを第2位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。また、電子機器30のプロセッサは、最も評価値の低いフレーバー感に対応するフレーバーのカテゴリを第3位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。
【0053】
例えば、メンソール感とフレーバー感の評価値が最大となる嗜好情報が入力された場合には、電子機器30のプロセッサは、メンソール感に対応するメンソールのカテゴリと、フレーバー感に対応するフレーバーのカテゴリのうち、優先度の高いフレーバーのカテゴリを第1位のカテゴリとして決定し、メンソールのカテゴリを第2位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。また、電子機器30のプロセッサは、最も評価値の低いたばこ感に対応するレギュラーのカテゴリを第3位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。
【0054】
例えば、たばこ感とメンソール感とフレーバー感の全ての評価値が最大となる嗜好情報が入力された場合には、電子機器30のプロセッサは、最も優先度の高いフレーバーのカテゴリを第1位のカテゴリとして決定し、次に優先度の高いメンソールのカテゴリを第2位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定し、最も優先度の低いレギュラーのカテゴリを第3位のカテゴリ(第二カテゴリ)として決定する。
【0055】
電子機器30のプロセッサは、ステップS2の処理の後、サンプルセット20のうちの最も順位の低い第3位のカテゴリに属する銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択し、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS3)。
【0056】
特定のカテゴリにおける複数の銘柄から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択する方法は、例えば次の通りである。まず、嗜好情報に含まれる3つの評価値と、この特定のカテゴリに含まれる銘柄の3つの評価値との差分の絶対値の総和を算出して類似スコアとする。そして、特定のカテゴリに含まれる銘柄のうち、算出した類似スコアが最小となったものを、ユーザの嗜好に最も近い銘柄として選択する。
【0057】
例えば、たばこ感の評価値が“8”、メンソール感の評価値が“3”、及びフレーバー感の評価値が“0”の嗜好情報が入力された場合を想定する。この場合には、電子機器30のプロセッサは、ステップS3において、レギュラーのカテゴリからユーザの嗜好に最も近いものを選択する。まず、電子機器30のプロセッサは、銘柄Aのたばこ感の評価値“4”と嗜好情報のたばこ感の評価値“8”との差分の絶対値(=“4”)を求め、銘柄Aのメンソール感の評価値“0”と嗜好情報のメンソール感の評価値“3”との差分の絶対値(=“3”)を求め、銘柄Aのフレーバー感の評価値“0”と嗜好情報のフレーバー感の評価値“0”との差分の絶対値(=“0”)を求め、これらの総和(=“7”)を類似スコアとして得る。
【0058】
また、電子機器30のプロセッサは、銘柄Bのたばこ感の評価値“6”と嗜好情報のたばこ感の評価値“8”との差分の絶対値(=“2”)を求め、銘柄Bのメンソール感の評価値“0”と嗜好情報のメンソール感の評価値“3”との差分の絶対値(=“3”)を求め、銘柄Bのフレーバー感の評価値“0”と嗜好情報のフレーバー感の評価値“0”との差分の絶対値(=“0”)を求め、これらの総和(=“5”)を類似スコアとして得る。
【0059】
また、電子機器30のプロセッサは、銘柄Cのたばこ感の評価値“5”と嗜好情報のたばこ感の評価値“8”との差分の絶対値(=“3”)を求め、銘柄Cのメンソール感の評価値“0”と嗜好情報のメンソール感の評価値“3”との差分の絶対値(=“3”)を求め、銘柄Cのフレーバー感の評価値“0”と嗜好情報のフレーバー感の評価値“0”との差分の絶対値(=“0”)を求め、これらの総和(=“6”)を類似スコアとして得る。
【0060】
そして、電子機器30のプロセッサは、求めた類似スコアが最小となる銘柄Bを、ユーザの嗜好に最も近い銘柄として選択する。なお、類似スコアが最小となる銘柄が複数あった場合には、その複数の銘柄の販売実績情報等を考慮して、より人気のある銘柄をユーザの嗜好に最も近い銘柄として選択すればよい。
【0061】
電子機器30のプロセッサは、第3位のカテゴリから1つの銘柄を選択した後は、例えば
図8に示す画面を表示装置に表示させることで、その選択した銘柄をユーザに試用するよう促す。
【0062】
電子機器30のプロセッサは、
図8に示す画面を表示させた状態において、“次へ”のボタン操作を検知すると、
図9に例示される画面を表示装置に表示させて、ステップS3にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS4)。
【0063】
図9に示す画面には、評価項目として、たばこ感、味の濃さ、香り、コク、及び滑らかさの5つが表示されている。また、各評価項目に対応させて、太線で示され且つ右端を左右に移動させることが可能なスライドバーと、目盛と、が表示されている。この目盛には、評価値が“1”に相当する目盛(物足りない)と、評価値が“3”に相当する目盛(やや弱め)と、評価値が“2”に相当する、“物足りない”と“やや弱め”の間の目盛と、評価値が“5”に相当する目盛(適正)と、評価値が“4”に相当する、“やや弱め”と“適正”の間の目盛と、評価値が“7”に相当する目盛(強め)と、評価値が“6”に相当する、“適正”と“強め”の間の目盛と、評価値が“9”に相当する目盛(強すぎる)と、評価値が“8”に相当する、“強め”と“強すぎる”の間の目盛と、が含まれる。
【0064】
ユーザは、
図9に示す5つのスライドバーのそれぞれの右端を何れかの目盛りに合わせてから、“送信する”ボタンを操作する。これにより、各スライドバーの右端の位置の目盛に対応した評価値が電子機器30のプロセッサに入力される。電子機器30のプロセッサは、これら各評価値の入力を受けると、入力された評価項目毎の評価値と、その評価項目における評価値の基準値(ここでは“5”とする)との差分の絶対値の総和を求め、この総和を、ステップS3にて試用を促した銘柄(換言すると、ユーザによって試用された銘柄)の評価スコアとして保持する。例えば、たばこ感、味の濃さ、香り、コク、及び滑らかさの評価値が、それぞれ、3、3、5、3、4であった場合を想定する。この場合には、電子機器30のプロセッサは、|3-5|+|3-5|+|5-5|+|3-5|+|4-5| の演算によって得られる数値“7”を評価スコアとする。銘柄の評価スコアは、値が小さいほど、その銘柄の香喫味がユーザの嗜好に近いことを意味する。
【0065】
なお、
図9に示す画面には5つの評価項目が示されているが、この画面には少なくとも1つの評価項目が表示されていればよい。例えば、試用された銘柄がレギュラーのカテゴリに属するものであれば、たばこ感の評価項目が少なくとも表示されていればよい。また、試用された銘柄がメンソールのカテゴリに属するものであれば、メンソール感の評価項目が少なくとも表示されていればよい。また、試用された銘柄がフレーバーのカテゴリに属するものであれば、フレーバー感の評価項目が少なくとも表示されていればよい。
【0066】
図9に示したように、ユーザが評価を入力するための画面には、試用された銘柄のカテゴリに対応する感覚の評価項目(以下、メイン評価項目と記載)に加えて、そのカテゴリにおけるその感覚以外の香喫味を評価するための別の評価項目(以下、サブ評価項目)を追加で表示させてもよい。また、上記の評価スコアを算出する際には、このサブ評価項目の評価値については、メイン評価項目の評価値より重み付けを低くしてもよい。
【0067】
例えば、
図9に示す画面にしたがって入力されたたばこ感(メイン評価項目)、味の濃さ(サブ評価項目)、香り(サブ評価項目)、コク(サブ評価項目)、及び滑らかさ(サブ評価項目)の評価値が、それぞれ、3、3、5、3、4であった場合を想定する。この場合には、電子機器30のプロセッサは、|3-5|+(|3-5|+|5-5|+|3-5|+|4-5|)×0.5 の演算によって得られる数値“4.5”を評価スコアとしてもよい。
【0068】
電子機器30のプロセッサは、ステップS4の要求に応じて入力された評価値に基づいて評価スコアを演算して保持した後、サンプルセット20のうちの第2位のカテゴリに属する銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択し、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS5)。ステップS5の処理は、選択されるカテゴリ及び銘柄が異なる点を除いては、ステップS3の処理と同様である。電子機器30のプロセッサは、ステップS5の後は、
図9に相当する画面を表示装置に表示させて、ステップS5にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS6)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS6の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS5にて使用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。
【0069】
次に、電子機器30のプロセッサは、サンプルセット20のうちの第1位のカテゴリに属する銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択し、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS7)。ステップS7の処理は、選択されるカテゴリ及び銘柄が異なる点を除いては、ステップS3の処理と同様である。電子機器30のプロセッサは、ステップS7の後は、
図9に相当する画面を表示装置に表示させて、ステップS7にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS8)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS8の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS7にて使用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。
【0070】
なお、ここまでは、ユーザによって評価値が入力される毎に評価スコアの算出が行われるものとしているが、電子機器30のプロセッサは、ステップS8の処理の後に、ユーザによって入力された評価値に基づいて、ユーザによって試用された各カテゴリの銘柄の評価スコアの算出をまとめて行ってもよい。
【0071】
ステップS8の後、電子機器30のプロセッサは、ここまでに算出した3つの銘柄の評価スコアに基づいて、次にユーザに試用を促す銘柄を決定する。具体的には、電子機器30のプロセッサは、評価スコアが最小となった銘柄の属するカテゴリを特定する。そして、電子機器30のプロセッサは、サンプルセット20におけるこのカテゴリに属する銘柄のうち、既に試用を促した銘柄を除く銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択して、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS11)。
【0072】
例えば、評価スコアが最小となった銘柄が銘柄Aであった場合には、電子機器30のプロセッサは、レギュラーのカテゴリに属する銘柄A、B、Cのうち、既に試用を促した銘柄A以外の銘柄Bと銘柄Cを選択候補とする。そして、電子機器30のプロセッサは、レギュラーのカテゴリに対応するたばこ感の評価値を算定基準項目として設定し、嗜好情報に含まれる算定基準項目の値(たばこ感の評価値)と、銘柄B及び銘柄Cの各々における算定基準項目の値(たばこ感の評価値)との差分の絶対値を算出し、銘柄B、Cのうち、この絶対値が小さい銘柄を選択して、ユーザに試用を促す。なお、この絶対値が銘柄Bと銘柄Cとで同じになる場合には、販売実績情報等に基づいて、より人気のある銘柄を選択すればよい。
【0073】
ステップS11の後、電子機器30のプロセッサは、ステップS11にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS12)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS12の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS11にて試用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。
【0074】
次に、電子機器30のプロセッサは、評価スコアが2番目に小さい銘柄の属するカテゴリを特定する。そして、電子機器30のプロセッサは、サンプルセット20におけるこのカテゴリに属する銘柄のうち、既に試用を促した銘柄を除く銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択して、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS13)。
【0075】
例えば、評価スコアが2番目に小さい銘柄が銘柄Dであった場合には、電子機器30のプロセッサは、メンソールのカテゴリに属する銘柄D、E、Fのうち、既に試用を促した銘柄D以外の銘柄Eと銘柄Fを選択候補とする。そして、電子機器30のプロセッサは、メンソールのカテゴリに対応するメンソール感の評価値を算定基準項目として設定し、嗜好情報に含まれる算定基準項目の値と、銘柄E及び銘柄Fの各々における算定基準項目の値との差分の絶対値を算出し、銘柄E、Fのうち、この絶対値が小さい銘柄を選択して、ユーザに試用を促す。
【0076】
ステップS13の後、電子機器30のプロセッサは、ステップS13にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS14)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS14の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS13にて試用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。
【0077】
次に、電子機器30のプロセッサは、評価スコアが最も大きい銘柄の属するカテゴリを特定する。そして、電子機器30のプロセッサは、サンプルセット20におけるこのカテゴリに属する銘柄のうち、既に試用を促した銘柄を除く銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄を選択して、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS15)。
【0078】
例えば、評価スコアが3番目に小さい銘柄が銘柄Gであった場合には、電子機器30のプロセッサは、フレーバーのカテゴリに属する銘柄G、H、Iのうち、既に試用を促した銘柄G以外の銘柄Hと銘柄Iを選択候補とする。そして、電子機器30のプロセッサは、フレーバーのカテゴリに対応するフレーバー感の評価値を算定基準項目として設定し、嗜好情報に含まれる算定基準項目の値と、銘柄H及び銘柄Iの各々における算定基準項目の値との差分の絶対値を算出し、銘柄H、Iのうち、この絶対値が小さい銘柄を選択して、ユーザに試用を促す。
【0079】
ステップS15の後、電子機器30のプロセッサは、ステップS15にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS16)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS16の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS15にて試用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。
【0080】
その後、電子機器30のプロセッサは、他の銘柄の試用を継続するか否かを判定する(ステップS17)。電子機器30のプロセッサは、例えば、表示装置を利用してユーザに継続の意思を確認することで、ステップS17の判定を行ってもよい。電子機器30のプロセッサは、3つのカテゴリのそれぞれに1つ以上、未試用の銘柄が存在しなくなった場合に、ステップS17の判定をNOとするようにしてもよい。
【0081】
電子機器30のプロセッサは、ステップS17の判定がYESの場合には、ここまでに算出した全ての評価スコアのうち、最小の評価スコアとなった銘柄を特定する。そして、電子機器30のプロセッサは、この特定した銘柄の属するカテゴリにおいてまだ試用を促していない銘柄の中から、ユーザの嗜好に最も近い銘柄(そのカテゴリに対応する感覚の嗜好情報の評価値との差の絶対値が最小となる銘柄)を選択して、その銘柄の試用を促す出力を行う(ステップS18)。
【0082】
ステップS18の後、電子機器30のプロセッサは、ステップS18にてユーザに試用を促した銘柄に対する評価の入力を要求する(ステップS19)。そして、電子機器30のプロセッサは、ステップS19の要求に応じて入力された評価値に基づいて、ステップS18にて試用を促した銘柄の評価スコアを算出して保持する。ステップS18の後はステップS17に処理が戻る。
【0083】
電子機器30のプロセッサは、ステップS17の判定がNOの場合には、ここまでに算出した全ての評価スコアのうち、最小の評価スコアとなった銘柄を、ユーザの最も好みの銘柄として出力する(ステップS20)。ステップS20では、例えばユーザの好みの銘柄が表示装置に表示される。これにより、ユーザは、これまで使用してこなかった銘柄の中から、自身の好みに最も合った銘柄を発見することができる。
【0084】
なお、
図5及び
図6に示すフローチャートにおいて、ステップS11からステップS16の処理は省略し、ステップS8の後にステップS20の処理が行われるようにしてもよい。或いは、
図5及び
図6に示すフローチャートにおいて、ステップS11からステップS16の処理は省略し、ステップS8の後にステップS18及びステップS19の処理が行われ、その後、ステップS20の処理が行われるようにしてもよい。
【0085】
以上のように、支援システム1によれば、ユーザが最も好むカテゴリ以外のカテゴリの銘柄の試用を促す出力が電子機器30にて行われることで、ユーザは、自身では通常選択しないカテゴリの銘柄を試す機会を得ることができる。この結果、新たなカテゴリの銘柄が嗜好に合うことを発見可能となり、ユーザによるエアロゾルの吸引体験を充実させることができる。
【0086】
また、少なくとも最初に試用される3銘柄については、ユーザの好みから最も遠いカテゴリに属する銘柄から、ユーザの最も好むカテゴリに属する銘柄に向かって順番に試用を促す出力が行われる。このように、試用を促す銘柄を、ユーザの好みの銘柄へと徐々に近づけていくことで、ユーザが真に嗜好性を持つカテゴリを発見しやすくなる。
【0087】
また、最初の3銘柄を試用した後の次の3銘柄の試用については、最初の3銘柄に対する評価スコアに基づいて、ユーザの嗜好に近いカテゴリに属するものから順に使用を促す出力が行われる。つまり、6銘柄を試用する場合には、ユーザの嗜好とは遠い銘柄から、ユーザの嗜好に近い銘柄へと順次試用が行われ、その後、ユーザの嗜好に近い銘柄から、ユーザの嗜好とは遠い銘柄へと順次試用が行われる。これにより、連続して試用する銘柄間での香喫味の大きな変化を抑制でき、各銘柄に対してより正確な評価を行うことが可能となる。この結果、ユーザが真に嗜好性を持つカテゴリを発見しやすくなる。なお、各銘柄に対する正確な評価を行う観点から、例えば、ステップS4、ステップS6、ステップS8、ステップS12、ステップS14、ステップS16、及びステップS19の各処理に応じてユーザから評価値の入力がなされたタイミングにおいて、休憩を促す又は水を飲むよう促す出力を電子機器30のプロセッサが行うことが好ましい。
【0088】
以上の説明では、エアロゾル形成体のカテゴリが3つの例を示したが、カテゴリは2つ又は4つ以上であっても同様に、ユーザの嗜好に合った銘柄の発見を支援することができる。
【0089】
また、
図5及び
図6に示した処理は、電子機器30のプロセッサが全て行うものとしているが、インターネット等のネットワークを介して電子機器30と接続されたサーバのプロセッサが、
図5及び
図6に示した処理の全部又は一部を行う構成としてもよい。または、サーバのプロセッサと電子機器30のプロセッサが協働して、
図5及び
図6に示す処理を行ってもよい。
【0090】
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
【0091】
(1)
エアロゾル生成装置(エアロゾル生成装置10)のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する支援方法であって、
ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報(嗜好情報)の入力を要求する第一ステップ(ステップS1)と、
入力された上記情報に基づいて、上記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリ(レギュラー、メンソール、フレーバー)のうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリ(第1位のカテゴリ)を決定する第二ステップ(ステップS2)と、
上記複数のカテゴリのうちの上記第一カテゴリ以外の第二カテゴリ(第2位のカテゴリ、第3位のカテゴリ)のエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップ(ステップS3、ステップS5)と、を備える、
支援方法。
【0092】
(1)によれば、ユーザが最も好むカテゴリ以外のカテゴリのエアロゾル形成体の試用を促す出力が行われることで、ユーザは、自身では通常選択しないカテゴリのエアロゾル形成体を試す機会を得ることができる。この結果、新たなカテゴリのエアロゾル形成体が嗜好に合うことを発見可能となり、ユーザによるエアロゾルの吸引体験を充実させることができる。
【0093】
(2)
(1)に記載の支援方法であって、
同一の上記第二カテゴリに属するエアロゾル形成体が複数ある場合に、上記第三ステップでは、その複数のエアロゾル形成体のうち、上記情報にて特定される香喫味に近いエアロゾル形成体を優先的に選択する、
支援方法。
【0094】
(2)によれば、第二カテゴリに属する複数のエアロゾル形成体のうちユーザの望む香喫味に近いものが優先的に選択される。このため、ユーザは、自身では通常選択しないカテゴリではあるものの、自身の嗜好に近いエアロゾル形成体を優先して試すことができる。
【0095】
(3)
(1)又は(2)に記載の支援方法であって、
上記カテゴリは、3つ以上存在し、
上記第三ステップでは、2つ以上の上記第二カテゴリのそれぞれから少なくとも1つのエアロゾル形成体を選択する、
支援方法。
【0096】
(3)によれば、ユーザは、自身では通常選択しない複数のカテゴリのエアロゾル形成体を試す機会を得ることができる。この結果、新たなカテゴリのエアロゾル形成体が嗜好に合うことを発見可能となり、ユーザによるエアロゾルの吸引体験を充実させることができる。
【0097】
(4)
(3)に記載の支援方法であって、
上記第一カテゴリのエアロゾル形成体を選択し、そのエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第四ステップ(ステップS7)を更に備える、
支援方法。
【0098】
(4)によれば、ユーザは、自身が最も好むカテゴリのエアロゾル形成体を試す機会も得ることができる。この結果、最も好むカテゴリながら今まで使用したことのないエアロゾル形成体を試用可能となり、好むカテゴリ内での新たな発見が可能になる。
【0099】
(5)
(4)に記載の支援方法であって、
上記第三ステップの後に上記第四ステップを行う、
支援方法。
【0100】
(5)によれば、ユーザは、好みとは異なるカテゴリから最も好みのカテゴリに向かって順に、各カテゴリに属するエアロゾル形成体の試用を行うことができる。これにより、最も好みのカテゴリのエアロゾル形成体から先に試用を行う場合と比べると、ユーザが真に嗜好性を持つカテゴリを発見しやすくなる。
【0101】
(6)
(1)から(5)のいずれかに記載の支援方法であって、
上記情報は、エアロゾルを吸引したときに認識される刺激の強さを示す第一情報と、エアロゾルを吸引したときに認識される清涼感の強さを示す第二情報と、エアロゾルを吸引したときに認識される香りの強さを示す第三情報と、を含む、
支援方法。
【0102】
(6)によれば、刺激、清涼感、及び香りの強さの好みをユーザが入力することで、ユーザが最も好むカテゴリを精度よく決定できる。
【0103】
(7)
(6)に記載の支援方法であって、
上記複数のカテゴリは、上記第一情報に対応する第一種カテゴリ(レギュラー)と、上記第二情報に対応する第二種カテゴリ(メンソール)と、上記第三情報に対応する第三種カテゴリ(フレーバー)と、を含み、
上記第一種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で刺激の強さが最大となるエアロゾル形成体(銘柄A、B、C)が属し、
上記第二種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で清涼感の強さが最大となるエアロゾル形成体(銘柄D、E、F)が属し、
上記第三種カテゴリには、刺激の強さ、清涼感の強さ、及び香りの強さの中で香りの強さが最大となるエアロゾル形成体(銘柄G、H、I)が属し、
上記第二ステップでは、上記第一情報に基づく刺激の強さ、上記第二情報に基づく清涼感の強さ、及び上記第三情報に基づく香りの強さのうちの最大となるものに対応する上記第一種カテゴリ、上記第二種カテゴリ、及び上記第三種カテゴリのいずれかを、上記第一カテゴリとして決定する、
支援方法。
【0104】
(7)によれば、刺激、清涼感、及び香りの強さの好みをユーザが入力することで、ユーザが最も好むカテゴリを精度よく決定できる。
【0105】
(8)
(7)に記載の支援方法であって、
上記第二ステップでは、上記第一情報に基づく刺激の強さ、上記第二情報に基づく清涼感の強さ、及び上記第三情報に基づく香りの強さのうち、2つ以上が最大となる場合には、その2つ以上に対応するカテゴリのうち、上記第三種カテゴリ、上記第二種カテゴリ、及び上記第一種カテゴリの順に優先度を高くして、その優先度のより高いものを上記第一カテゴリとして決定する、
支援方法。
【0106】
エアロゾル形成体から生成されるエアロゾルを吸引すると、基本的には刺激を感じることができ、そのエアロゾル形成体に爽快感を生じさせる添加物が添加されていると、追加で爽快感を得ることができ、そのエアロゾル形成体に香りを生じさせる添加物が更に添加されていると、追加で特有の香りを感じることができる。添加物は、嗜好性を考慮して追加されているものであることから、添加物を含まないカテゴリと、添加物を含むカテゴリとをユーザが好んでいる場合(例えば、刺激の強さと清涼感又は香りの強さがそれぞれ最大となる場合)には、添加物を含むカテゴリを優先してユーザが好むものであると判断することで、ユーザの好みを的確に判定することができる。
【0107】
(9)
エアロゾル生成装置(エアロゾル生成装置10)のユーザの嗜好に合ったエアロゾル形成体の発見を支援する支援プログラムであって、
ユーザが好むエアロゾル形成体の香喫味を特定するための情報の入力を要求する第一ステップ(ステップS1)と、
入力された上記情報に基づいて、上記エアロゾル生成装置にて使用可能なエアロゾル形成体の複数のカテゴリ(レギュラー、メンソール、フレーバー)のうちのユーザが最も好むカテゴリである第一カテゴリ(第1位のカテゴリ)を決定する第二ステップ(ステップS2)と、
上記複数のカテゴリのうちの上記第一カテゴリ以外の第二カテゴリ(第2位のカテゴリ、第3位のカテゴリ)のエアロゾル形成体を選択し、選択したエアロゾル形成体の試用を促す出力を行う第三ステップ(ステップS3、ステップS5)と、をプロセッサに実行させる、
支援プログラム。
【符号の説明】
【0108】
1 支援システム
10 エアロゾル生成装置
11 エアロゾル形成体
20 サンプルセット
30 電子機器