IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許7660230強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム
<>
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図1
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図2
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図3
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図4
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図5
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図6
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図7
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図8
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図9
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図10
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図11
  • 特許-強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-02
(45)【発行日】2025-04-10
(54)【発明の名称】強化された送信構成インジケータフレームワークのための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20250403BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20250403BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20250403BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W16/28
H04W72/231
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023573383
(86)(22)【出願日】2022-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 CN2022080112
(87)【国際公開番号】W WO2023168651
(87)【国際公開日】2023-09-14
【審査請求日】2024-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, シージア
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】ZTE,Further details on Multi-beam and Multi-TRP operation,3GPP TSG RAN WG1 #107-e R1-2110955,フランス,3GPP,2021年11月06日
【文献】ZTE,Further details on Multi-beam and Multi-TRP operation,3GPP TSG RAN WG1 #106b-e R1-2108877,フランス,3GPP,2021年10月01日
【文献】ZTE,Further details on Multi-beam and Multi-TRP operation,3GPP TSG RAN WG1 #106-e R1-2106548,フランス,3GPP,2021年08月07日
【文献】Qualcomm Incorporated,Correction on new DL MIMO MAC CE,3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003252,フランス,3GPP,2020年04月10日
【文献】Qualcomm Incorporated,Enhanced TCI States Activation/Deactivation PDSCH MAC CE for Multi-TRP,3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1916066,フランス,3GPP,2019年11月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
無線デバイスが、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、
前記無線デバイスが、前記第1のパラメータに従って複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を決定することであって、前記グループ情報は、物理セルインデックス(PCI)または制御リソースセット(CORESET)プールIDを含む、ことと、
前記無線デバイスが、前記複数の送信構成状態が少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージに従ってアクティブ化されるかどうかを示す情報を受信することであって、前記少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージは、1つ以上の送信構成インジケータコードポイントをアクティブ化するように構成されている単一の媒体アクセス制御(MAC)制御要素を含む、ことと、
前記無線デバイスが、第2のシグナリングメッセージに従って前記複数の送信構成状態を示す情報を受信することであって、前記第2のシグナリングメッセージは、複数の送信構成インジケータ状態コードポイントを示すために、グループ情報の複数のセットに対応する複数のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む、ことと、
前記無線デバイスが、前記複数の送信構成状態を送信に適用することと
を含方法。
【請求項2】
前記第1のパラメータは、前記複数の送信構成状態と前記グループ情報の複数のセットとの間の前記マッピング関係を示す第1のインデックスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むジョイント指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信とアップリンク送信の両方に適用可能である、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、請求項に記載の方法。
【請求項6】
1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、少なくとも1つの送信構成インジケータ状態を含む別々の指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信またはアップリンク送信に適用可能である、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記単一のMAC制御要素が、複数のダウンリンクまたはアップリンク送信と複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、請求項に記載の方法。
【請求項10】
無線通信のための装置であって、前記装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、請求項1~のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
この特許文書は、一般に、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
モバイル通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。モバイル通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性に対するより大きな需要をもたらしている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および遅延時間などの他の側面も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。より高いサービス品質、より長い電池寿命、および改善された性能を提供するための新たな方法を含む様々な技術が議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
この特許文書は、とりわけ、無線ネットワークにおける送信構成インジケータフレームワークの強化のための技術を記載している。
【0004】
一態様では、データ通信の方法が開示される。本方法は、無線デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、無線デバイスによって、第1のパラメータに従って複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を決定することと、無線デバイスによって、送信構成状態が少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージに従ってアクティブ化されるかどうかの指示を受信することと、無線デバイスによって、第2のシグナリングメッセージに従って複数の送信構成状態の指示を受信することと、無線デバイスによって、複数の送信構成状態を送信に適用することとを含む。
【0005】
別の態様では、データ通信の方法が開示される。本方法は、ネットワークデバイスによって、グループ情報の複数のセットにそれぞれ対応するビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態を構成することと、ネットワークデバイスによって、シグナリングメッセージを無線デバイスに送信することにより、シグナリングメッセージに従って、ビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を示すことと、グループ情報の複数のセットを使用してネットワークデバイスと無線デバイスとの間の通信を行うこととを含む。
【0006】
別の例示的な態様では、上述した方法を実装するように構成されたプロセッサを備える無線通信装置が開示される。
【0007】
別の例示的な態様では、その上に記憶された、上述した方法を実装するためのコードを有するコンピュータ記憶媒体が開示される。
【0008】
これらおよび他の態様は、本明細書に記載されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信の方法であって、
無線デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、
前記無線デバイスによって、前記第1のパラメータに従って複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を決定することと、
前記無線デバイスによって、前記送信構成状態が少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージに従ってアクティブ化されるかどうかの指示を受信することと、
前記無線デバイスによって、第2のシグナリングメッセージに従って前記複数の送信構成状態の指示を受信することと、
前記無線デバイスによって、前記複数の送信構成状態を送信に適用することと
を含む、方法。
(項目2)
前記複数の送信構成状態が、送信構成インジケータ(TCI)状態を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)メッセージまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)メッセージを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1のパラメータが、前記複数の送信構成状態と前記グループ情報の複数のセットとの間の前記マッピング関係を示す第1のインデックスを含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記RRCメッセージが、送信構成インジケータ(TCI)状態のために各プールまたはサブプール内の前記第1のインデックスを含む、項目3~4のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記MAC-CEメッセージが、各MAC-CEメッセージ内に前記第1のインデックスを含む、項目3~4のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記第1のインデックスが、
制御リソースセットプールインデックス、
TCI状態プールインデックス、
物理セルインデックス(PCI)、
送受信ポイント識別子(TRP-ID)、
ユーザ機器(UE)能力インデックス、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースセットインデックス、または
サウンディング基準信号(SRS)リソースセットインデックス
のうちの少なくとも1つを含む、項目5~6のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージが、1つ以上の送信構成インジケータコードポイントをアクティブ化するように構成された単一のMAC制御要素を含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むジョイント指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信とアップリンク送信の両方に適用可能である、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項目10に記載の方法。
(項目12)
1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、少なくとも1つの送信構成インジケータ状態を含む別々の指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、項目8に記載の方法。
(項目13)
各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信またはアップリンク送信に適用可能である、項目9に記載の方法。
(項目14)
前記単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記単一のMAC制御要素が、複数のダウンリンクまたはアップリンク送信と複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項目13に記載の方法。
(項目16)
送信構成インジケータ状態の基準信号のインデックスが、ダウンリンク送信またはアップリンク送信のための異なるインデックスとして構成される、項目13に記載の方法。
(項目17)
前記少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージが、グループ情報の2つ以上のセットにそれぞれ対応する1つ以上の送信構成インジケータコードポイントをアクティブ化するように構成された2つ以上のMAC制御要素を含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
各MAC制御要素が、前記2つ以上のMAC制御要素と前記グループ情報の2つ以上のセットとの間のマッピング関係を示すための第1のフィールドを含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
別々の指示のための前記送信構成インジケータコードポイントが、少なくとも1つの送信構成インジケータ状態を含む、項目17に記載の方法。
(項目20)
各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信またはアップリンク送信に適用可能である、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記MAC制御要素が、複数のダウンリンクまたはアップリンク送信と複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項目20に記載の方法。
(項目22)
送信構成インジケータ状態の基準信号のインデックスが、ダウンリンク送信またはアップリンク送信のための異なるインデックスとして構成される、項目20に記載の方法。
(項目23)
前記第2のシグナリングメッセージが、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むコードポイントを示すための第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目24)
前記コードポイント内の前記1つ以上の送信構成インジケータ状態が、送受信ポイントに対応し、前記無線デバイスが、グループ情報の複数のセットのための第1のモードを単一の送受信ポイントのための第2のモードに切り替えるように構成される、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記コードポイント内の前記1つ以上の送信構成インジケータ状態が、送受信ポイントに対応し、前記無線デバイスが、前記示されたコードポイントに従って前記送受信ポイントを更新するように構成される、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記無線デバイスが、グループ情報の複数のセットのための前記第1のモードを単一の送受信ポイントのための前記第2のモードに切り替えるか、またはRRCメッセージによって前記送受信ポイントを更新するように構成される、項目24~25のいずれかに記載の方法。
(項目27)
前記第1のフィールドが、3ビットより大きく構成されることができる、項目23に記載の方法。
(項目28)
前記第2のシグナリングメッセージが、複数の送信構成インジケータ状態コードポイントを示すために、グループ情報の複数のセットに対応する複数のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目29)
無線通信の方法であって、
ネットワークデバイスによって、グループ情報の複数のセットにそれぞれ対応するビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態を構成することと、
前記ネットワークデバイスによって、シグナリングメッセージを無線デバイスに送信することにより、前記シグナリングメッセージに従って、ビーム指示のための前記複数の送信構成インジケータ状態と前記グループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を示すことと、
前記グループ情報の複数のセットを使用して前記ネットワークデバイスと前記無線デバイスとの間の通信を行うことと
を含む、方法。
(項目30)
項目1~29のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
(項目31)
その上に記憶されたコードを有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに項目1~29のいずれかに記載の方法を実装させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、開示された技術のいくつかの例示的な実施形態に基づく無線通信システムの例を示す。
【0010】
図2図2は、開示された技術のいくつかの実施形態に基づく装置の一部のブロック図表現である。
【0011】
図3図3は、送信構成インジケータ(TCI)状態とグループ情報との間の関係を示す。
【0012】
図4図4は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくアクティブ化されたコードポイントの例を示す。
【0013】
図5図5は、UE固有の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)MAC-CEの拡張TCI状態アクティブ化および非アクティブ化の一例を示す。
【0014】
図6図6は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいて各TCI状態を示すためのフラグの一例を示す。
【0015】
図7図7は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくコードポイントの例を示す。
【0016】
図8図8は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいてMAC-CEとグループ情報との間の関係を指示するためのフィールドの一例を示す。
【0017】
図9図9は、各TCIコードポイントが、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいてただ1つのTCI状態を含む、コードポイントの例を示す。
【0018】
図10図10は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくコードポイントの例を示す。
【0019】
図11図11は、開示された技術のいくつかの例示的な実施形態に基づく無線通信のためのプロセスの例を示す。
【0020】
図12図12は、開示された技術のいくつかの例示的な実施形態に基づく無線通信のためのプロセスの別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
セクションの見出しは、理解を容易にするためにのみ本文書において使用されており、実施形態の範囲をそれらが記載されているセクションに限定するものではない。さらにまた、実施形態は、5Gの例を参照して説明されているが、開示された技術は、5Gまたは3GPP(登録商標)プロトコル以外のプロトコルを使用する無線システムに適用されてもよい。
【0022】
マルチTRP(multiple transmission and reception point)手法は、複数の送受信ポイント(TRP)を使用して、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)シナリオにおけるロングタームエボリューション(LTE)、ロングタームエボリューション-アドバンスト(LTE-A)、および新たな無線アクセス技術(NR)における送信スループットを効果的に改善する。加えて、マルチTRP送信または受信の使用は、情報妨害の確率を効果的に低減し、超信頼性・低遅延通信(URLLC)シナリオにおける送信信頼性を改善することができる。
【0023】
送信された信号フローとマルチTRP/パネルとの間のマッピング関係に従って、協調多地点送信/受信は、(1)コヒーレント送信および(2)非コヒーレント送信の2種類に分けることができる。コヒーレント送信の場合、各データ層は、重み付きベクトルを介して複数のTRP/パネルにマッピングされる。しかしながら、実際の展開環境では、このモードは、TRP間の同期およびバックホールリンクの送信能力に対してより高い要件を有し、多くの非理想的な要因に敏感である。
【0024】
対照的に、非コヒーレントジョイント送信(NCJT)は、上記の要因の影響を受けにくい。したがって、NCJTは、R15協調多地点送信/受信における主な考慮事項である。NCJTは、各データフローが、同チャネル大規模パラメータ(QCL)を有するTRP/パネルに対応するポートにのみマッピングされることを意味する。異なるデータフローは、異なる大規模パラメータを有する異なるポートにマッピングすることができ、全てのTRPを仮想アレイとして処理する必要はない。
【0025】
アップリンクおよびダウンリンク送信構成インジケータ(TCI)状態表示モードを統合するために、Rel-17において統合TCIフレームワークが導入された。すなわち、アップリンク送信のための空間的関係および電力制御パラメータは、TCI状態に置き換えられる。しかしながら、現在のフレームワークは、グループ情報の単一のセット(例えば、単一の送受信ポイントSTRP)シナリオにのみ適用可能である。したがって、グループ情報の複数のセット(例えば、複数の送受信ポイントMTRP)の統合TCIフレームワークの強化をさらに検討する必要がある。
【0026】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112および113とを含む無線通信システム(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)、5GまたはNRセルラネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態では、アップリンク送信(131、132、133)は、アップリンク制御情報(UCI)、上位層シグナリング(例えば、UE支援情報またはUE能力)、またはアップリンク情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信(141、142、143)は、DCIまたは上位層シグナリングまたはダウンリンク情報を含むことができる。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、端末、モバイルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどであってもよい。
【0027】
図2は、開示された技術のいくつかの実施形態に基づく装置の一部のブロック図表現である。ネットワークデバイスまたは基地局または無線デバイス(またはUE)などの装置205は、本明細書に提示された技術のうちの1つ以上を実装するマイクロプロセッサなどのプロセッサ電子機器210を含むことができる。装置205は、アンテナ220などの1つ以上の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信する送受信機電子機器215を含むことができる。装置205は、データを送受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置205は、データおよび/または命令などの情報を記憶するように構成された1つ以上のメモリ(明示的には図示せず)を含むことができる。いくつかの実装形態では、プロセッサ電子機器210は、送受信機電子機器215の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示される技術、モジュール、または機能の少なくともいくつかは、装置205を使用して実装される。
【0028】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「ビーム」という用語は、準コロケーション(QCL)状態、送信構成インジケータ(TCI)状態、空間的関係状態(空間的関係情報状態とも呼ばれる)、基準信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディングを示す。
【0029】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「Txビーム」という用語は、QCL状態、TCI状態、空間的関係状態、DL/UL基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号ブロック(SSB)(SS/PBCHとも呼ばれる)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH))、Tx空間フィルタ、またはTxプリコーディングを示す。
【0030】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「Rxビーム」という用語は、QCL状態、TCI状態、空間関係状態、空間フィルタ、Rx空間フィルタまたはRxプリコーディングを示す。
【0031】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「ビームID」という用語は、QCL状態インデックス、TCI状態インデックス、空間関係状態インデックス、基準信号インデックス、空間フィルタインデックス、またはプリコーディングインデックスを示す。
【0032】
開示される技術のいくつかの実施形態では、空間フィルタはUE側またはgNB側のいずれかであり得、空間フィルタは空間領域フィルタとも呼ばれ得る。
【0033】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「空間関係情報」は、ターゲット「RSまたはチャネル」と1つ以上の基準RSとの間の「空間関係」を表すために使用される1つ以上の基準RSを含み、「空間関係」は、同じ/準同一ビーム、同じ/準同一空間パラメータ、または同じ/準同一空間領域フィルタを示す。
【0034】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「空間関係」は、ビーム、空間パラメータ、または空間領域フィルタを示す。
【0035】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「QCL状態」は、1つ以上の基準RSおよびそれらの対応するQCLタイプパラメータを含み、QCLタイプパラメータは、以下の態様または組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。(1)ドップラースプレッド、(2)ドップラーシフト、(3)遅延スプレッド、(4)平均遅延、(5)平均ゲイン、および(6)空間パラメータ(空間Rxパラメータとも呼ばれる)。
【0036】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「TCI状態」という用語は「QCL状態」を示す。
【0037】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「QCL-TypeA」は{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}を示し、「QCL-TypeB」は{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}を示し、「QCL-TypeC」は{ドップラーシフト、平均遅延}を示し、「QCL-TypeD」は{空間Rxパラメータ}を示す。
【0038】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「UL信号」は、PRACH、PUCCH、PUSCH、UL DMRS、またはSRSであり得る。
【0039】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「DL信号」は、PDCCH、PDSCH、SSB、DL DMRS、またはCSI-RSであり得る。
【0040】
開示される技術のいくつかの実施形態では、グループベースの報告は、「ビームグループ」ベースの報告および「アンテナグループ」ベースの報告のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「ビームグループ」という用語は、1つのグループ内の異なるTxビームが同時に受信または送信され得ること、および/または異なるグループ間のTxビームが同時に受信または送信され得ないことを示す。また、「ビームグループ」の定義をUEの観点から説明する。
【0042】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「BM RS」という用語は、CSI-RS、SSBまたはSRSなどのビーム管理基準信号を示す。
【0043】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「BM RSグループ」という用語は「1つ以上のBM基準信号をグループ化する」ことを示し、グループからのBM RSは同じTRPに関連付けられる。
【0044】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「TRP-ID」という用語は、異なるTRPを区別するために使用される「TRPインデックス」を示す。
【0045】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「パネルID」という用語はUEパネルインデックスを示す。
【0046】
開示される技術のいくつかの実施形態では、「グループ情報」という用語は、「1つ以上の基準信号をグループ化する情報」、「送受信ポイント(TRP)」、「リソースセット」、「パネル」、「サブアレイ」、「アンテナグループ」、「アンテナポートグループ」、「アンテナポートのグループ」、「ビームグループ」、「物理セルインデックス(PCI)」、「TRPインデックス」、「CORESETプールID」、または「UE能力セット」を示す。
【0047】
実施形態1:TCI状態とTRPなどのグループ情報との間の関連付け
【0048】
Rel-17では、統合TCIフレームワークは、ダウンリンク/アップリンク(DL/UL)共通プールと別々のプールの両方を含む。共通プール内のTCI状態は、ダウンリンク送信もしくはアップリンク送信、またはダウンリンク送信とアップリンク送信の両方について示すことができる。しかしながら、DLの別々のプールからのTCI状態は、ダウンリンク送信のためにのみ示すことができる。さらに、ULの別々のプールからのTCI状態は、アップリンク送信のためにのみ示すことができる。
【0049】
図3は、送信構成インジケータ(TCI)状態とグループ情報との間の関係を示す。
【0050】
R17統合TCIフレームワークをグループ情報(例えば、MTRP)シナリオの複数のセットに適用するために、UEは、構成されたTCIがどのグループ情報に対応するかを認識する必要がある。したがって、UEは、図3に示すように、TCI状態とグループ情報(例えば、TRP)との間の関連付けを認識する必要がある。
【0051】
いくつかの実装形態では、TCI状態とTRPとの間の関係または関連付けは、無線リソース制御(RRC)または媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)によって示すことができる。
【0052】
RRC指示の場合、gNBは、グループ情報(例えば、N個のTRP)のN個のセットにそれぞれ対応するN個のTCI状態サブプール/プールを構成することができ、TCI状態とグループ情報(例えば、TRP)との間の関連付けは、各サブプール/プール内のパラメータによって示すことができる。
【0053】
MAC-CE指示の場合、N個のMAC-CEを使用して、グループ情報(例えば、N個のTRP)のN個のセットにそれぞれ対応するTCI状態コードポイントをアクティブ化することができる。TCI状態とグループ情報(例えば、TRP)との間の関連付けは、各MAC-CE内のパラメータによって示すことができる。
【0054】
複数DCIシナリオでは、UEには、第1および第2のCORESETに対して2つのcoresetPoolIndex値0および1が提供されるか、またはそれぞれ、第1のCORESETに対してcoresetPoolIndex値が提供されず、第2のCORESETに対してcoresetPoolIndex値1が提供される。したがって、パラメータとして、coresetPoolIndexを用いることができる。
【0055】
単一DCIシナリオでは、UEは第1および第2のCORESETのためのcoresetPoolIndexを提供されず、TCI状態プールID/TRP-IDなどの新しいIDをパラメータとして導入することができる。さらに、新しいIDは、複数DCIシナリオにも使用することができる。
【0056】
いくつかの実装形態では、UE能力インデックス、物理セルインデックス(PCI)、CSI-RSリソースセットインデックス、SRSリソースセットインデックスなどの関連付けのための暗黙的なインデックスを使用することができる。さらに、UE能力は、アンテナポートの数(例えば、SRSアンテナポート)、レイヤの数(例えば、PUSCH、またはPDSCHの場合)、またはUEパネルID/インデックスを含む。
【0057】
いくつかの実装形態では、いくつかの物理チャネルおよびTCI状態は、CORESET/PDCCH、PUCCHリソース(グループ)、構成されたグラントを伴うタイプ1 PDSCH送信、構成されたグラントを伴うタイプ1 PUSCH送信などのパラメータなどの直接指示に従って関連付けることができ、いくつかの物理チャネルおよびTCI状態は、構成されたグラントを伴うタイプ2 PDSCH送信、構成されたグラントを伴うタイプ2 PUSCH送信、スケジュールされたPDSCH/PUSCH、PRACH、aperiod CSI-RS/SRSなどのCORESET/PDCCH指示などの間接指示に従って関連付けることができる。
【0058】
実施形態2:MAC-CEアクティブ化
【0059】
Rel-17では、統合TCIフレームワークは、DL/ULジョイント指示と別々の指示の両方を含む。ジョイント指示の場合、TCIコードポイント内のTCI状態をDL送信とUL送信の両方に使用することができる。別々の指示の場合、TCIコードポイント内のTCI状態をDL送信のみまたはUL送信のみに使用することができ、あるいはTCIコードポイント内のTCI状態の対を、それぞれDL送信およびUL送信に使用することができる。ジョイントおよび別々の指示は、RRCによって構成することができる。
【0060】
ただ1つのMAC-CE
【0061】
ジョイント指示
【0062】
図4は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくアクティブ化されたコードポイントの例を示す。
【0063】
2セットのグループ情報(例えば、2つのTRP)シナリオでは、1つのTCIコードポイントは最大2つのTCI状態を含むことができる。2つのTCI状態は、2セットのグループ情報(例えば、2つのTRP)にそれぞれ適用される。
【0064】
開示された技術のいくつかの実装形態では、デフォルトのマッチング規則を使用することができる。例えば、第1のTCI状態は、最も低いインデックスを有するグループ情報(例えば、TRP)に適用され、第2のTCI状態は、2番目に低いインデックスを有するグループ情報(例えば、TRP)に適用され、以下同様である。
【0065】
開示された技術のいくつかの実装形態では、明示的に示すためにフラグを使用することができる。
【0066】
1つのTCIコードポイントがただ1つのTCI状態を含む場合、UEは、図4の2行目に示すように、どのグループ情報(例えば、TRP)がコードポイントに構成されたTCI状態を適用するべきかを認識できない。
【0067】
開示された技術のいくつかの実装形態では、フラグを使用して、TCI状態がどのグループ情報(例えば、TRP)に対応するかを明示的に示すことができる。
【0068】
図5は、UE固有の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)MAC-CEの拡張TCI状態アクティブ化および非アクティブ化の一例を示す。
【0069】
図6は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいて各TCI状態を示すためのフラグの一例を示す。
【0070】
開示された技術のいくつかの実装形態では、統合TCIフレームワークを強化するために、図6に示す「F」フィールドなどのフラグを使用して、TCIがどのグループ情報(例えば、TRP)に適用されるかを示すことができる。
【0071】
別々の指示
【0072】
図7は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくアクティブ化されたコードポイントの例を示す。
【0073】
2セットのグループ情報(例えば、2つのTRP)シナリオでは、1つのTCIコードポイントは最大4つのTCI状態を含むことができる。これら4つのTCI状態は、2セットのグループ情報(例えば、2つのTRP)ならびにDL送信およびUL送信にそれぞれ適用される。
【0074】
開示された技術のいくつかの実装形態では、デフォルトのマッチング規則を使用することができる。例えば、第1のTCI状態は、最も低いインデックスおよびDL送信を有するグループ情報(例えば、TRP)に適用され、第2のTCI状態は、最も低いインデックスおよびDL送信を有するグループ情報(例えば、TRP)に適用され、第2のTCI状態は、2番目に低いインデックスおよびDL送信を有するグループ情報(例えば、TRP)に適用される。
【0075】
開示された技術のいくつかの実装形態では、明示的に示すためにフラグを使用することができる。
【0076】
いくつかの実装形態では、フラグは、それぞれグループ情報(例えば、TRP)指示およびアップリンク/ダウンリンク指示に使用され得る2つのインジケータを含み得る。
【0077】
いくつかの実装形態では、フラグは、グループ情報(例えば、TRP)指示に使用されるただ1つのインジケータを含み得る。DL/UL指示の場合、UEは、DL/UL TCI状態プール内のTCI状態のインデックスなどの暗黙的な指示に従って、DLまたはULのTCI状態適用を決定することができる。
【0078】
いくつかの実装形態では、ダウンリンクプールとアップリンクプールで構成された基準信号のインデックスは異なる。
【0079】
1つのTCIコードポイントが4未満のTCI状態のみを含む場合、UEは、図7の行2~4に示すように、どのグループ情報(例えば、TRP)またはどの送信方向がコードポイントに構成されたTCI状態を適用するべきかを認識できない。
【0080】
いくつかの実装形態では、フラグは明示的に示すために使用される。
【0081】
いくつかの実装形態では、フラグは、それぞれグループ情報(例えば、TRP)指示およびアップリンク/ダウンリンク指示に使用され得る2つのインジケータを含み得る。
【0082】
いくつかの実装形態では、フラグは、グループ情報(例えば、TRP)指示に使用されるただ1つのインジケータを含み得る。DL/UL指示の場合、UEは、DL/UL TCI状態プール内のTCI状態のインデックスなどの暗黙的な指示に従って、DLまたはULのTCI状態適用を決定することができる。
【0083】
いくつかの実装形態では、ダウンリンクプールとアップリンクプールで構成された基準信号のインデックスは異なる。
【0084】
2つ以上のMAC-CE
【0085】
図8は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいてMAC-CEとグループ情報(例えばTRP)との間の関係を指示するためのフィールドの一例を示す。
【0086】
開示された技術のいくつかの実装形態では、各MAC-CEは1セットのグループ情報(例えば、TRP)に対応し、図8のRフィールド(810)は、実施形態1で説明したように、MAC-CEとグループ情報(例えば、TRP)との間の関係を示すために使用することができる。
【0087】
ジョイント指示
【0088】
図9は、各TCIコードポイントが、開示された技術のいくつかの実装形態に基づいてただ1つのTCI状態を含む、コードポイントの例を示す。
【0089】
開示された技術のいくつかの実装形態では、1つのTCIコードポイントは1つのTCI状態のみを含むことができる。
【0090】
別々の指示
【0091】
図10は、開示された技術のいくつかの実装形態に基づくコードポイントの例を示す。
【0092】
いくつかの実装形態では、1つのTCIコードポイントは、最大2つのTCI状態を含むことができる。2つのTCI状態は、それぞれDL送信およびUL送信に適用される。
【0093】
いくつかの実装形態では、デフォルトのマッチング規則を使用することができる。一例では、第1のTCI状態は、DL送信のためのグループ情報(例えば、TRP)に適用され、第2のTCI状態は、UL送信のためのグループ情報(例えば、TRP)に適用される。
【0094】
いくつかの実装形態では、明示的に示すためにフラグを使用することができる。
【0095】
いくつかの実装形態では、図10に示すように、一方のアクティブ化されたTCIコードポイントがただ1つのTCI状態を含む場合、UEは、どの送信方向(例えば、ダウンリンクまたはアップリンク送信)がコードポイントに構成されたTCI状態を適用するべきかを認識できない。
【0096】
いくつかの実装形態では、明示的に示すためにフラグを使用することができる。
【0097】
いくつかの実装形態では、UEは、DL/UL TCI状態プール内のTCI状態のインデックスなどの暗黙的な指示に従って、DLまたはULのTCI状態適用を決定することができる。
【0098】
いくつかの実装形態では、ダウンリンクプールとアップリンクプールで構成された基準信号のインデックスは異なる。
【0099】
実施形態3:DCI指示
【0100】
統合TCIフレームワークの場合、DCIは、アクティブ化されたTCI状態コードポイントに基づいて1つのTCI状態コードポイントを示す。MAC-CE内でただ1つのコードポイントの場合、DCIは不要である。
【0101】
指示に使用されるただ1つのDCIフィールド
【0102】
グループ情報(MTRP)シナリオの複数のセットの場合、柔軟性を維持するために、アクティブ化されるTCIコードポイントの最大数が8であるという制限は、拡張されるべきである。
【0103】
「送信構成指示」フィールドは再利用することができ、このフィールドは3ビットより大きくなるように拡張されるべきである。
【0104】
いくつかの実装形態では、DCIが1つのコードポイントがグループ情報の1つのセット(例えば、1つのTRP)に対応するTCI状態のみを含むことを示す場合、UEは以下の動作を実行することができる。
【0105】
(1)モード1:UEは、グループ情報の複数のセット(例えば、MTRP)をグループ情報の単一のセット(例えば、STRP)に切り替えることができる。
【0106】
(2)モード2:UEは、グループ情報の複数のセット(例えば、MTRP)を保持し、関連付けられたグループ情報(例えば、TRP)のTCI状態のみを更新する。
【0107】
いくつかの実装形態では、上述のモードはRRCによって構成することができる。
【0108】
指示に使用されるN個のDCIフィールド
【0109】
グループ情報の複数のセット(例えば、MTRP)の場合、N個のDCIフィールドは、グループ情報(例えば、N個のTRP)のN個のセットに使用することができる。
【0110】
いくつかの実装形態では、他のフィールド(存在する「送信構成指示」フィールドを除く)は、DCIによってR17統合TCIフレームワークで予約されたフィールドを使用することができる。一例では、別のフィールドが存在するかどうかは、RRCによって構成され得る。
【0111】
図11は、開示された技術のいくつかの例示的な実施形態に基づく無線通信のためのプロセスの例を示す。
【0112】
いくつかの実装形態では、無線通信のためのプロセス1100は、1110において、無線デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、1120において、無線デバイスによって、第1のパラメータに従って複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセット(例えばTRP)との間のマッピング関係を決定することと、1130において、無線デバイスによって、送信構成状態が少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージに従ってアクティブ化されるかどうかの指示を受信することと、1140において、無線デバイスによって、第2のシグナリングメッセージに従って複数の送信構成状態の指示を受信することと、1150において、無線デバイスによって、複数の送信構成状態を送信に適用することとを含み得る。
【0113】
いくつかの実装形態では、複数の送信構成状態は、送信構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【0114】
いくつかの実装形態では、第1のシグナリングメッセージは、無線リソース制御(RRC)メッセージまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)メッセージを含む。
【0115】
いくつかの実装形態では、第2のシグナリングメッセージは、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むコードポイントを示すための第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む。
【0116】
図12は、開示された技術のいくつかの例示的な実施形態に基づく無線通信のためのプロセスの別の例を示す。
【0117】
いくつかの実装形態では、無線通信のためのプロセス1200は、1210において、ネットワークデバイスによって、複数のグループ情報にそれぞれ対応するビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態を構成することと、1220において、ネットワークデバイスによって、シグナリングメッセージを無線デバイスに送信することにより、シグナリングメッセージに従って、ビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態と複数のグループ情報との間のマッピング関係を示すことと、1230において、複数のグループ情報を使用してネットワークデバイスと無線デバイスとの間の通信を行うこととを含み得る。
【0118】
グループ情報は、1つ以上の基準信号をグループ化する情報、送受信ポイント(TRP)、リソースセット、パネル、サブアレイ、アンテナグループ、アンテナポートグループ、アンテナポートのグループ、ビームグループ、物理セルインデックス(PCI)、TRPインデックス、CORESETプールID、またはUE能力セットのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0119】
本明細書は、無線ネットワークにおけるダウンリンク制御情報を決定するために、様々な実施形態において具体化されることができる技術を開示することが認識されるであろう。本明細書に記載された開示されたおよび他の実施形態、モジュールおよび機能動作は、デジタル電子回路において、または本明細書に開示された構造およびそれらの構造的均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、またはそれらの1つ以上の組み合わせにおいて実装されることができる。開示された実施形態および他の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝播信号をもたらす物質の組成物、またはそれらの1つ以上の組み合わせとすることができる。「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサもしくはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝播信号は、適切な受信装置に送信するための情報を符号化するために生成される、人工的に生成された信号、例えば機械生成電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0120】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル言語またはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されることができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはコンピューティング環境における使用に適した他のユニットとして含む任意の形式で展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステムにおけるファイルに対応しているとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに配置された、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0121】
本明細書に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行するための1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行されることができる。プロセスおよび論理フローはまた、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行されることもでき、装置はまた、専用論理回路として実装されることもできる。
【0122】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、光磁気ディスク、または光ディスクを含むか、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、それらの両方を行うように動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は、例として、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されることができるか、または専用論理回路に組み込まれることができる。
【0123】
いくつかの実施形態は、好ましくは、項形式で列挙された以下の解決策のうちの1つ以上を実装し得る。以下の項は、上記の実施形態および本文書全体においてサポートされ、さらに説明される。以下の項および特許請求の範囲において使用される場合、無線デバイスは、ユーザ機器、移動局、または基地局などの固定ノードを含む任意の他の無線端末であり得る。ネットワークデバイスは、次世代ノードB(gNB)、拡張ノードB(eNB)、または基地局として機能する任意の他のデバイスを含む基地局を含む。
【0124】
項1.無線通信の方法であって、無線デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、無線デバイスによって、第1のパラメータに従って複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を決定することと、無線デバイスによって、送信構成状態が少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージに従ってアクティブ化されるかどうかの指示を受信することと、無線デバイスによって、第2のシグナリングメッセージに従って複数の送信構成状態の指示を受信することと、無線デバイスによって、複数の送信構成状態を送信に適用することとを含む、方法。
【0125】
項2.複数の送信構成状態が、送信構成インジケータ(TCI)状態を含む、項1に記載の方法。
【0126】
項3.第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)メッセージまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)メッセージを含む、項1に記載の方法。
【0127】
項4.第1のパラメータが、複数の送信構成状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を示す第1のインデックスを含む、項1に記載の方法。
【0128】
項5.RRCメッセージが、送信構成インジケータ(TCI)状態のために各プールまたはサブプール内の第1のインデックスを含む、項3~4のいずれかに記載の方法。
【0129】
項6.MAC-CEメッセージが、各MAC-CEメッセージ内に第1のインデックスを含む、項3~4のいずれかに記載の方法。
【0130】
項7.第1のインデックスが、制御リソースセットプールインデックス;TCI状態プールインデックス;物理セルインデックス(PCI);送受信ポイント識別子(TRP-ID);ユーザ機器(UE)能力インデックス;チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースセットインデックス;またはサウンディング基準信号(SRS)リソースセットインデックスのうちの少なくとも1つを含む、項5~6のいずれかに記載の方法。
【0131】
項8.少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージが、1つ以上の送信構成インジケータコードポイントをアクティブ化するように構成された単一のMAC制御要素を含む、項1に記載の方法。
【0132】
項9.1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むジョイント指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、項8に記載の方法。
【0133】
項10.各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信とアップリンク送信の両方に適用可能である、項9に記載の方法。
【0134】
項11.単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項10に記載の方法。
【0135】
項12.1つ以上の送信構成インジケータコードポイントが、少なくとも1つの送信構成インジケータ状態を含む別々の指示のための送信構成インジケータコードポイントを含む、項8に記載の方法。
【0136】
項13.各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信またはアップリンク送信に適用可能である、項9に記載の方法。
【0137】
項14.単一のMAC制御要素が、グループ情報の複数のセットと複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項13に記載の方法。
【0138】
項15.単一のMAC制御要素が、複数のダウンリンクまたはアップリンク送信と複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項13に記載の方法。
【0139】
項16.送信構成インジケータ状態の基準信号のインデックスが、ダウンリンク送信またはアップリンク送信のための異なるインデックスとして構成される、項13に記載の方法。
【0140】
項17.少なくとも1つの第1のシグナリングメッセージが、グループ情報の2つ以上のセットにそれぞれ対応する1つ以上の送信構成インジケータコードポイントをアクティブ化するように構成された2つ以上のMAC制御要素を含む、項1に記載の方法。
【0141】
項18.各MAC制御要素が、2つ以上のMAC制御要素とグループ情報の2つ以上のセットとの間のマッピング関係を示すための第1のフィールドを含む、項17に記載の方法。
【0142】
項19.別々の指示のための送信構成インジケータコードポイントが、少なくとも1つの送信構成インジケータ状態を含む、項17に記載の方法。
【0143】
項20.各送信構成インジケータ状態が、ダウンリンク送信またはアップリンク送信に適用可能である、項19に記載の方法。
【0144】
項21.MAC制御要素が、複数のダウンリンクまたはアップリンク送信と複数の送信構成インジケータ状態との間の関連付けを示すために複数のフラグをさらに示す、項20に記載の方法。
【0145】
項22.送信構成インジケータ状態の基準信号のインデックスが、ダウンリンク送信またはアップリンク送信のための異なるインデックスとして構成される、項20に記載の方法。
【0146】
項23.第2のシグナリングメッセージが、1つ以上の送信構成インジケータ状態を含むコードポイントを示すための第1のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む、項1に記載の方法。
【0147】
項24.コードポイント内の1つ以上の送信構成インジケータ状態が、送受信ポイントに対応し、無線デバイスが、グループ情報の複数のセットのための第1のモードを単一の送受信ポイントのための第2のモードに切り替えるように構成される、項23に記載の方法。
【0148】
項25.コードポイント内の1つ以上の送信構成インジケータ状態が、送受信ポイントに対応し、無線デバイスが、示されたコードポイントに従って送受信ポイントを更新するように構成される、項23に記載の方法。
【0149】
項26.無線デバイスが、グループ情報の複数のセットのための第1のモードを単一の送受信ポイントのための第2のモードに切り替えるか、またはRRCメッセージによって送受信ポイントを更新するように構成される、項24~25のいずれかに記載の方法。
【0150】
項27.第1のフィールドが、3ビットより大きく構成されることができる、項23に記載の方法。
【0151】
項28.第2のシグナリングメッセージが、複数の送信構成インジケータ状態コードポイントを示すために、グループ情報の複数のセットに対応する複数のフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを含む、項1に記載の方法。
【0152】
項29.無線通信の方法であって、ネットワークデバイスによって、グループ情報の複数のセットにそれぞれ対応するビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態を構成することと、ネットワークデバイスによって、シグナリングメッセージを無線デバイスに送信することにより、シグナリングメッセージに従って、ビーム指示のための複数の送信構成インジケータ状態とグループ情報の複数のセットとの間のマッピング関係を示すことと、グループ情報の複数のセットを使用してネットワークデバイスと無線デバイスとの間の通信を行うこととを含む、方法。
【0153】
項30.項1~29のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
【0154】
項31.その上に記憶されたコードを有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、項1~29のいずれかに記載の方法を実装させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0155】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品によって一実施形態において実装され得る方法またはプロセスの一般的な文脈において記載される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ可読媒体は、非一時的記憶媒体を含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスに記載された機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0156】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えばプリント回路基板の一部として統合された個別のアナログおよび/またはデジタル構成要素を含むことができる。代替的または追加的に、開示された構成要素またはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装形態は、追加的または代替的に、本出願の開示された機能性に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する専用マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含んでもよい。同様に、各モジュール内の様々な構成要素またはサブ構成要素は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアにおいて実装されてもよい。モジュールおよび/またはモジュール内の構成要素間の接続は、これらに限定されるものではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを介した通信を含む、当該技術分野において知られている接続方法および媒体のいずれか1つを使用して提供され得る。
【0157】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは特許請求される発明または特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実装されることもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、特許請求される組み合わせは、部分的な組み合わせまたは部分的な組み合わせの変形に向けられてもよい。同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、または示された全ての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。
【0158】
本開示に記載および例示されているものに基づいて、いくつかの実装および例のみが記載されており、他の実装、拡張および変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12