(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-03
(45)【発行日】2025-04-11
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20250404BHJP
【FI】
G06Q10/1053
(21)【出願番号】P 2023212539
(22)【出願日】2023-12-15
【審査請求日】2024-03-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517255566
【氏名又は名称】株式会社エクサウィザーズ
(72)【発明者】
【氏名】上峠 隆行
(72)【発明者】
【氏名】尾形 泰彦
(72)【発明者】
【氏名】李 メイ
(72)【発明者】
【氏名】カウステューブ クルカルニ
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 和哉
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特許第7373091(JP,B1)
【文献】特許第7329159(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備える情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記制御部は、
採用者の事業情報を
前記記憶部に登録する登録ステップと、
受け付け部にて前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付け部で受け付けた前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、前記採用者の組織内の活躍人材情報である第2人材情報とを
前記記憶部から取得する取得ステップと、
前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を
、大規模言語モデルを用いて生成する生成ステップと、
を
実行し、
前記活躍人材情報は、前記採用者の組織内の活躍人材の特徴情報を含む人材情報であり、前記特徴情報は、前記採用者の組織で個別に設定したスキルを含む情報である
情報処理方法。
【請求項2】
前記求人票には複数の項目が含まれ、前記生成ステップでは、前記項目に応じて前記事業情報と、前記第1人材情報と、前記第2人材情報とのいずれかを組み合わせて前記求人票を生成する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記項目にキーワードが入力された場合、前記生成ステップでは、前記項目と前記キーワードをさらに踏まえて前記求人票を生成する
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第1人材情報は予め保存している汎用的な求人に関する情報であり、前記第2人材情報は、前記登録ステップで前記採用者が登録する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
記憶部と制御部とを備える情報処理装置に、
情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、前記制御部に、
採用者の事業情報を
前記記憶部に登録する登録ステップと、
受け付け部にて前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、
前記受け付け部で受け付けた前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、前記採用者の組織内の活躍人材情報である第2人材情報とを
前記記憶部から取得する取得ステップと、
前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を
、大規模言語モデルを用いて生成する生成ステップと、
を
実行させ、
前記活躍人材情報は、前記採用者の組織内の活躍人材の特徴情報を含む人材情報であり、前記特徴情報は、前記採用者の組織で個別に設定したスキルを含む情報である
プログラム。
【請求項6】
記憶部と制御部とを備える情報処理装置が実行する情報処理システムであって、
前記制御部は、
採用者の事業情報を前記
記憶部に登録する登録
部と、
前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付け
部と、
前記受け付け部で受け付けた前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、前記採用者の組織内の活躍人材情報である第2人材情報とを
前記記憶部から取得する取得
部と、
前記取得部で取得した前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を
、大規模言語モデルを用いて生成する生成
部と、
を
備え、
前記活躍人材情報は、前記採用者の組織内の活躍人材の特徴情報を含む人材情報であり、前記特徴情報は、前記採用者の組織で個別に設定したスキルを含む情報である
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
引用文献1には、AIを利用して求人票を作成する情報処理システム等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記先行技術の場合、求人票の作成に際して組織の業務や事業方針等の事業情報を考慮していない。つまり、求人票は募集する組織によって画一的ではなく、組織ごとの情報を踏まえる必要がある。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、組織の情報を踏まえて求人票を容易に作成することができる情報処理方法、プログラム及び情報処理システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る情報処理方法によれば、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、採用者の事業情報を登録する登録ステップと、前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、採用者の所属する人材の特徴情報を含む第2人材情報とを取得する取得ステップと、前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を生成する生成ステップと、を含む。
【0007】
一実施形態に係るプログラムによれば、情報処理装置に、採用者の事業情報を登録する登録ステップと、前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、採用者の所属する人材の特徴情報を含む第2人材情報とを取得する取得ステップと、前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を生成する生成ステップと、を含む情報処理方法を実行させる。
【0008】
一実施形態に係る情報処理システムによれば、情報処理装置が実行する情報処理システムであって、採用者の事業情報を登録する登録ステップと、前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、採用者の所属する人材の特徴情報を含む第2人材情報とを取得する取得ステップと、前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を生成する生成ステップと、を行う。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態によれば、組織の情報を踏まえて求人票を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る利用者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る利用者端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る情報処理システムが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る求人票を生成する際の画面の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係る求人票を生成する際の画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係る求人票を生成する際の画面の一例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る求人票を生成する際の画面の一例を示す図である。
【
図11】実施形態に係る求人票を生成する際の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、
図1~
図5を用いて、本発明に係る情報処理システムの一実施形態について説明する。なお、各図において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0012】
(システム概要)
まず、本実施形態に係る情報処理システム10の概要について説明する。本実施形態に係る情報処理システム10は、求人票を自動で生成することができるシステムである。本実施形態では、情報処理システム10は、ユーザ(採用者)が希望する人材の条件や職種等を入力して、入力した情報から事業情報等の情報を参照して求人票を自動で生成することができるシステムである。
【0013】
(システム構成)
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム10は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続された、利用者端末2と、サーバ1と、を備える。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
【0014】
利用者端末2は、各種情報の入力及び表示のための操作を行う情報処理装置の一例である。利用者端末2は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、サーバ装置、マイクロコンピュータ、ウェアラブルデバイス、又はこれらの組み合わせであってもよい。本実施形態では、撮影機能が搭載された情報処理装置を一例としている。なお、利用者端末2を操作するユーザは、求人票を作成したい組織等(採用者)における人事等の採用担当者である。
【0015】
サーバ1は、利用者端末2で入力された人材の条件や職種等から求人票を生成する情報処理装置の一例である。サーバ1は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、サーバ装置、マイクロコンピュータ、又はこれらの組み合わせであってもよい。サーバ1の具体的な構成及び作用については、後述する。
【0016】
(ハードウェア構成-サーバ)
図2は、サーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ1は、バスBを介して相互に通信可能に接続された、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信I/F104と、を備える。
【0017】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶された各種プログラムをメモリ102に展開して実行することにより、サーバ1の各構成を制御し、サーバ1の機能を実現する。プロセッサ101が実行するプログラムは、OS(Operating System)及び後述する各種プログラムを含むが、これに限られない。プロセッサ101がこれらプログラムを実行することにより、本実施形態に係る状態可視化方法の一部が実現される。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
【0018】
メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、又はこれらの組み合わせである。
【0019】
ストレージ103は、OS、後述する各種プログラム、及び各種のデータを記憶する。ストレージ103は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
【0020】
通信I/F104は、サーバ1を、ネットワークNを介して、利用者端末2を含む外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F104は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0021】
(ハードウェア構成-利用者端末)
図3は、利用者端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。利用者端末2は、バスBを介して相互に通信可能に接続された、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、通信I/F204と、入出力I/F205と、入力装置206と、出力装置207と、を備える。通信I/F204は、利用者端末2を、ネットワークNを介して、サーバ1を含む外部装置に接続し、通信を制御するためのインタフェースである。通信I/F204は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Ethernet(登録商標)、又は光通信(例えば、Fibre Channel)に準拠したアダプタであるが、これに限られない。
【0022】
入出力I/F205は、利用者端末2に入力装置206及び出力装置207を接続するためのインタフェースである。入力装置206は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、操作ボタン、又はこれらの組み合わせである。ユーザインタフェースとしての出力装置207は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。本実施形態では、一例として出力装置207と入力装置206とは、一体的に構成されたタッチパネルディスプレイとされている。
【0023】
なお、本実施形態において、プログラムは、サーバ1の製造段階でメモリ202又はストレージ203に書き込まれてもよく、ネットワークNを介してサーバ1に提供されてもよい。また、図示しないディスクメディアなどの非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してサーバ1に提供されてもよい。
【0024】
(機能構成-サーバ)
次に、サーバ1の機能構成について説明する。
図4は、サーバ1の機能構成の一例を示す図である。各種プログラムを実行する際に、サーバ1は上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。サーバ1は、サーバ1が実現する機能構成として、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有している。各機能構成は、プロセッサ101がメモリ102又はストレージ103に記憶されたプログラム121を読み出し、実行することで実現される。
【0025】
制御部13は、利用者端末2から送られた事業情報を事業情報DB122に登録する登録部131と、利用者端末2から入力された情報および利用者端末2で入力されたキーワードを受け付ける受け付け部132と、受け付け部132で受け付けた情報を元に人材情報DB121と活躍人材情報DB123から人材情報を取得する取得部133とを含む。さらに制御部13は、事業情報DB122に登録された事業情報と、受け付け部132で受け付けた情報と、取得部133で取得した人材情報から求人票を生成する生成部134を含む。これらの詳細については後述する。
【0026】
(機能構成-利用者端末)
次に、利用者端末2の機能構成について説明する。
図5は、利用者端末2の機能構成の一例を示す図である。各種プログラムを実行する際に、利用者端末2は上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。利用者端末2は、利用者端末2が実現する機能構成として、通信部21と、プログラム221が記憶された記憶部22と、制御部23と、を有している。各機能構成は、プロセッサ201がメモリ202又はストレージ203に記憶されたプログラム221を読み出し、実行することで実現される。制御部23は、サーバ1から送られる情報を取得する情報取得制御部231と、取得した情報を出力装置207にて表示する表示部232とを含む。
【0027】
次に、
図6を用いて本実施形態に係る情報処理システムの処理の流れについて説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理システム10が実行する処理のフローチャートである。
【0028】
まず、ステップS101で、登録部131は、利用者端末2から送られる事業情報を事業情報DB122に登録する。ここで、事業情報DB122に登録する事業情報とは、採用者の組織の情報(例えば、HP、IR資料、会社案内のパンフレット等であって、その組み合わせや形式は限定しない)。次に、ステップS102で、全ての事業情報が登録されたか否かを判定する。全ての事業情報が登録されたら(YES)、ステップS103に進む。
【0029】
次に、ステップS103で、受け付け部132は、利用者端末2で入力された基本情報を受け付ける。具体的には、ユーザが利用者端末2で採用したい職種や部署等のポジション情報(基本情報)を入力し、その情報をサーバ1に送信し、受け付け部132が基本情報を受け付ける。次に、ステップS104で、取得部133は、ステップS103で取得した基本情報に基づいて活躍人材情報DB123から活躍人材情報を取得する。本実施形態では、活躍人材情報DB123に保存されている人材情報(第2人材情報)は、採用者の組織内の人材の情報であり、各人材のスキル等を含む特徴情報を含む人材情報である。特徴情報については、これに限定することなく、採用者である組織ごとに個別に設定してもよい。
【0030】
次に、ステップS105で、生成部134は、ステップS101で事業情報DB122に登録された事業情報と、ステップS104で取得した活躍人材情報と、予め取得部133が取得した人材情報DB121の人材情報とから求人票を生成する。図示しないが、ステップS105で生成部134が求人票を生成する際に、取得部133が人材情報DB121から人材情報を予め取得しておくが、ステップS104で活躍人材情報を取得するタイミングで人材情報を取得してもよい。ここで、人材情報DB121に保存されている人材情報は、汎用的な人材情報(第1人材情報)であって、例えば、すでに公開されている求人情報や人材に関する情報等が含まれる。本実施形態では、生成部134は、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を用いて求人票を生成する。本実施形態では、生成部134は、求人票に含まれる項目(例えば、事業概要、業務概要、人物像、応募要件、魅力等)に応じて、事業情報と、人材情報DB121の人材情報と、活躍人材情報DB123の活躍人材情報と、とのいずれかの組み合わせで求人票を生成する。本実施形態では、事業情報と人材情報DB121の人材情報、必要に応じて(求人票の項目に応じて)活躍人材情報DB123の活躍人材情報を組み合わせて求人票を生成する。これらの詳細については後述する。
【0031】
次に、
図7~
図11を用いて本実施形態に係る情報処理システムの求人票の生成処理の流れについてより詳細に説明する。
図7~
図11は、それぞれ本実施形態に係る求人票を生成する際の画面の例である。
【0032】
まず、
図7に示す画面M1が利用者端末2に表示され、ユーザが画面M1を介して事業情報DB122に登録する事業情報が含まれるファイルをアップロードし、登録ボタンT2を押下して登録し、その情報がサーバ1に送信される。送信されたファイルは、登録済みファイルの一覧T1に表示される(ステップS101)。
【0033】
次に、
図8に示す画面M1が利用者端末2に表示され、ユーザは、部署名、職種、職位のポジションの入力をする。本実施形態では、部署名、職種、職位を基本情報として入力しているが、これに限定せず、採用者により個別に変更してもよい。入力が完了したら登録ボタンT2を押下することで、基本情報がサーバ1に送信され、受け付け部132が基本情報を受け付ける(ステップS103)。
【0034】
次に、
図9に示す画面M1は、求人票の項目のうち、事業概要を生成するための画面である。ユーザは、事業情報DB122に登録されている事業情報の中からプルダウンT3で参照する事業情報を選択する。そして、ボタンT4を押下することで事業概要が生成される(ステップS105)。この時、生成部134は、事業情報を用いて事業概要を生成する。また、本実施形態では、任意でキーワードを入力することで、採用者の組織で注力している事業等をより明確にすることができる。ユーザは、生成された事業概要の内容を確認して登録ボタンT2を押下する。
【0035】
次に、
図10に示す画面M1は、求人票の項目のうち、求める人物像を生成するための画面である。ユーザは、必要に応じてキーワードを入力し、ボタンT5を押下することで求める人物像が生成される(ステップS105)。この時、生成部134は、ステップS101で登録した事業情報と、ステップS104で取得した活躍人材情報と、人材情報DB121から取得した人材情報から求人票を生成する。ユーザは、生成された事業概要の内容を確認して登録ボタンT2を押下する。
【0036】
次に、
図11に示す画面M1は、求人票の全項目の生成が完了した画面である。具体的には、各項目で生成した内容が一覧で表示される最終的な求人票T6を示す画面である。本実施形態では、求人票の項目として、事業概要、業務内容、求める人物像、応募要件、ポジションの魅力を挙げているが、これに限定することなく、採用する組織に応じて適宜変更してもよい。ユーザは、生成された求人票T6の内容を確認して閉じるボタンT7を押下して求人票の生成を完了する。
【0037】
このように、本実施形態では、求人票の項目ごとにステップS101で登録した事業情報と、ステップS104で取得した活躍人材情報と、人材情報DB121から取得した人材情報とを用いて生成部134が求人票を生成する。本実施形態では、事業情報と、人材情報DB121から取得した人材情報と、必要に応じて活躍人材情報を用いて求人票を生成している。図示しないが、例えば、本実施形態の求人票の項目のうち業務内容については、事業情報を用いて生成する。これらの情報の組み合わせは採用者の組織に応じて適宜変更してもよい。
【0038】
以上、本実施形態によれば、採用する組織ごとの事業の情報を踏まえて容易に求人票を生成することができる。また、本実施形態では、活躍人材の特徴情報については、各組織で定義することで、採用者が真に求める人物像を明確にできる。また、求人票の項目については、例えば、応募要件の場合、必須スキルと推奨スキルといったようにさらに項目を細かくした形で生成してもよく、求人票の項目については採用者の組織ごとに変更してもよい。
【0039】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0040】
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバの機能ブロックを利用者端末等に移譲させてもよい。逆に利用者端末の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0041】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0042】
また例えば、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0043】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【符号の説明】
【0044】
10情報処理システム
1サーバ
2利用者端末
131登録部
132受け付け部
133取得部
134生成部
【要約】
【課題】組織の情報を踏まえて求人票を容易に作成することができる。
【解決手段】
一実施形態に係る情報処理方法によれば、採用者の事業情報を登録する登録ステップと、前記採用者が求める人材の基本情報を受け付ける受け付けステップと、前記基本情報を元に汎用的な人材情報である第1人材情報と、採用者の所属する人材の特徴情報を含む第2人材情報とを取得する取得ステップと、前記事業情報、前記第1人材情報、および前記第2人材情報から求人票を生成する生成ステップと、を含む。
【選択図】
図4