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特許7661117情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-04
(45)【発行日】2025-04-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20250407BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021080978
(22)【出願日】2021-05-12
(65)【公開番号】P2022174926
(43)【公開日】2022-11-25
【審査請求日】2024-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】中出 匠哉
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-079107(JP,A)
【文献】国際公開第2013/108451(WO,A1)
【文献】特開2006-048497(JP,A)
【文献】特開2005-190403(JP,A)
【文献】特表2008-529116(JP,A)
【文献】特開2020-173738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
制御部を有し、
前記制御部は、
法人に対して発行される法人カードによる決済に関する情報を受け付け、
前記法人カードと個人を識別する識別情報とを関連付ける関連データに基づき、前記決済にかかる前記法人カードに対応する個人の前記識別情報特定し、
前記識別情報に対応する前記個人に対して、前記決済に応じたポイントを付与する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、外部システムより前記決済に関する情報を受信することによって法人カードによる決済に関する情報を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、予め設定された割合に基づき、前記個人に対して記ポイントを付与する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記割合は、前記個人、又は前記個人が属する部署に応じて設定される
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、人事評価システムから受け付けた個人の評価情報と、前記法人カードの利用とに応じたポイントを付与する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、人事管理システムから受け付けた個人の入社情報に基づき、前記法人カードと、入社した個人を識別する識別情報とを関連付けて前記関連データに登録する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記人事管理システムから受け付けた個人の退社情報に基づき、前記関連データにおける、前記法人カードと、退社した個人を識別する識別情報との関連付けを解除する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から請求項までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は前記法人カードの利用に応じたポイントを前記個人に付与したことを示す情報を、課税処理を行うシステムに送信する、
情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
法人に対して発行される法人カードによる決済に関する情報を受け付け、
前記法人カードと個人を識別する識別情報とを関連付ける関連データに基づき、前記決済にかかる前記法人カードに対応する個人の前記識別情報特定し、
前記識別情報に対応する前記個人に対して、前記決済に応じたポイントを付与する、
情報処理方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にはクレジットカードの利用に応じてポイントを付与する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-145071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
企業、又は法人に対して発行されるクレジットカードがある。本明細書ではこのようなクレジットカードを法人カードという。企業の従業員が経費の支払いに法人カードを使用してくれた場合、従業員の個人のクレジットカードを使用した場合に比べて、精算に関する処理を簡略化することができ効率がよい。しかし、法人カードを使用した場合、ポイントが法人である会社に付与され、個人はそのポイントを個人的に利用することができない。このような理由により法人カードの利用が進んでいない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、法人カードによる決済に関する情報を受け付ける。決済に関する情報に基づき法人カードに対応する個人を識別する。識別した個人に対して、法人カードの利用に応じたポイントを付与する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、サーバー装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、サーバー装置の機能構成の一例を示す図である。
図4図4は、法人カードIDと、個人IDと、を関連付けるテーブルの一例を示す図である。
図5図5は、個人IDと、ポイントと、を関連付けるテーブルの一例を示す図である。
図6図6は、サーバー装置が実行する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図7図7は、Webページにおいて、ポイントの情報を表示した一例を示す図である。
図8図8は、変形例1における、法人カードIDと、個人IDと、を関連付けるテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、カードリーダー110と、法人カード120と、サーバー装置130と、を含む。サーバー装置100は、本実施形態の処理を実行するサーバー装置である。カードリーダー110は、法人カード120等のクレジットカードからカード情報を読み取るとクレジットカードのシステム、又はサーバー装置(以下、本実施形態ではサーバー装置を例に説明を行う。また、法人カード120のカード会社のサーバー装置は、サーバー装置130として説明を行う。)と通信を行い、法人カード120が適切なカードであり、かつ、カードユーザー(本実施形態では法人カード120を渡されている会社の従業員)が購入等した商品に関する決済が行われると、表示部等にその旨を表示する。法人カード120は、会社からカードユーザーに対して渡されている法人用のクレジットカードである。サーバー装置130は、法人カード120を発行しているカード会社のサーバー装置であって、法人カード120の認証、代金の建て替え処理等を行う。なお、サーバー装置130は、法人カード120を発行しているカード会社のサーバー装置ではなく、決済を代行する決済代行会社のサーバー装置等であってもよい。サーバー装置100と、カードリーダー110と、サーバー装置130と、はネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
【0011】
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、カードリーダー110は1台しか図示していない。しかし、情報処理システム1000には、情報処理システム1000に登録されている数だけカードリーダー110が含まれる。また、情報処理システム1000において、法人カード120は1枚しか図示していない。しかし、情報処理システム1000には、情報処理システム1000に登録されている数だけ法人カード120が含まれる。
【0012】
2.ハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部202は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)又はこれらの任意の組み合わせ等であって、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部201が、記憶部202に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する図3に示されるようなサーバー装置100の機能及び後述する図6に示されるようなアクティビティ図の処理等が実現される。通信部203は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置(例えば、サーバー装置130等)との通信を司る。記憶部202は、記憶媒体の一例である。
サーバー装置130のハードウェア構成もサーバー装置100と同様である。サーバー装置130の制御部がサーバー装置130の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによってサーバー装置130の機能が実現される。
【0013】
3.機能構成
図3は、サーバー装置100の機能構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、機能構成として、管理制御部301と、受付部302と、識別部303と、付与部304と、を含む。
【0014】
(管理制御部301)
管理制御部301は、法人カードと、個人を識別する識別情報と、を関連付け、関連データとして記憶させる。より具体的に説明すると、管理制御部301は、法人カードを識別する法人カードIDと、個人を識別する個人IDと、を関連付けて関連データとして、記憶部202等に記憶して管理する。なお、データを記憶する記憶先として記憶部202を例に説明を行うが、サーバー装置100が通信可能な他の装置、他のシステム等の記憶領域に記憶するようにしてもよい。以下の他のデータにおいても同様である。
図4は、法人カードIDと、個人IDと、を関連付けるテーブル400の一例を示す図である。テーブル400は、項目401と、項目402と、を含む。項目401には、法人カードIDが記憶される。項目402には、個人IDが記憶される。
なお、本実施形態では、関連データは、テーブル400で法人カードIDと、個人IDと、が関連付けられているものとして説明を行う。但し、テーブルに限定されるものではなく、法人カードIDと、個人IDと、が関連付けられれば、どのようなデータ構造であってもよい。
【0015】
(受付部302)
受付部302は、法人カード120による決済に関する情報を受け付ける。より具体的に説明すると、受付部302は、外部システムより決済に関する情報を受信することによって法人カード120による決済に関する情報を受け付ける。サーバー装置130は、外部システムの一例である。ここで、決済に関する情報とは、所定期間(例えば、1ヶ月)の法人カード120の利用履歴情報であって、法人カード120を識別する法人カードID、法人カード120の利用日、利用店名、利用金額等を含む。決済に関する情報の一例として、以下、カード利用情報として説明を行う。
【0016】
(識別部303)
識別部303は、カード利用情報に基づき法人カードに対応する個人を識別する。より具体的に説明すると、識別部303は、カード利用情報に基づき法人カードを特定し、特定した法人カードと、関連データと、に基づき、法人カードに関連する個人を識別する識別情報を特定し、法人カードに対応する個人を識別する。すなわち、識別部303は、カード利用情報に含まれるカードIDから法人カード120を特定する。また、識別部303は、カードIDに基づき、図5に示される法人カードIDと個人IDとを関連付ける関連データを検索し、カードIDに関連付けられている個人IDを特定することで、利用された法人カード120に対応する個人IDを特定し、個人を識別する。
【0017】
(付与部304)
付与部304は、識別部303によって識別された個人に対して、法人カードの利用に応じたポイントを付与する。法人カードの利用に応じたポイントとは、例えば、法人カード120で100円使ったら1ポイント等である。
図5は、個人IDと、ポイントと、を関連付けるテーブル500の一例を示す図である。テーブル500は、項目501と、項目502と、を含む。項目501には、個人IDが記憶される。項目402には、付与部304によって付与冴えたポイントが記憶される。
なお、本実施形態では、テーブル500で個人IDと、ポイントと、が関連付けられているものとして説明を行う。但し、テーブルに限定されるものではなく、個人IDと、ポイントと、が関連付けられれば、どのようなデータ構造であってもよい。
【0018】
制御部201は、個人に付与されたポイントを、個人の設定に基づいて、個人の電子マネー、マイル等の交換先にポイント交換するようにしてもよい。また、制御部201は、個人に付与されたポイントを、個人のスマートフォン、又はPC(Personal Computer)等からの要求に基づいて、従業員の福利厚生の一つとして、他人に付与するようにしてもよい。また、制御部201は、社内で購買部や食堂等がある場合、購買部や食堂のシステムと連携し、ポイントで商品等を購入できるようにしてもよい。また、複数人分の支払いを1人が行った場合、制御部201は、その支払を行った個人のスマートフォン、又はPC(Personal Computer)等からの要求に基づいて、割り勘機能として、代金を複数人で同等割して、支払いを行っていない人から支払いを行った人へポイントを移動させるようにしてもよい。
【0019】
また、付与部304は、識別部303によって識別された個人に対して、設定された割合に基づき、法人カードの利用に応じたポイントを付与するようにしてもよい。ここで、設定された割合は、例えば、個人、又は個人が属する部署に応じて設定されている値である。より具体的に説明すると、Aさんは100%、Bさんは80%等、個人ごとに設定されている値、又は開発部門は100%、営業部門は90%等、個人が属する部署ごとに設定されている値である。
割合が80%の場合、法人カード120カードで100,000円使った場合、
100,000×0.01×0.8=800ポイント
が該当するユーザーに付与される。
【0020】
他の例として、付与部304は、会社の人事評価位システムから個人の評価情報を受け付け、受け取った評価情報に基づき、個人の割合を変更するようにしてもよい。例えば、付与部304は、よい評価情報の個人に対しては、高い割合となるようにし、よくない評価情報の個人に対しては低い割合となるようにする。例えば、評価情報として、優、良、可、不可がある場合、付与部304は、優の評価情報の個人に対しては、割合を100、良の評価情報の個人に対しては、割合を90、可の評価情報の個人に対しては、割合を80、不可の評価情報の個人に対しては、割合を70等と設定する。これらの処理は、付与部304が、人事評価システムから受け付けた個人の評価情報と、法人カードの利用と、に応じたポイントを付与する処理の一例である。
【0021】
4.情報処理
図6は、サーバー装置100が実行する情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A601において、受付部302は、サーバー装置130よりカード利用情報を受信したか否かを判定する。受付部302は、サーバー装置130よりカード利用情報を受信したと判定すると、処理をA602に進める。受付部302は、サーバー装置130よりカード利用情報を受信していないと判定すると、A601の処理を繰り返す。
【0022】
A602において、識別部303は、カード利用情報に含まれるカードIDに基づき、図5に示されるような法人カードIDと個人IDとを関連付ける関連データを検索し、カードIDに関連付けられている個人IDを特定することで、利用された法人カード120に対応する個人IDを特定し、個人を識別する。
A603において、識別部303は、個人を識別できたか否かを判定する。識別部303は、個人を識別できたと判定すると、処理をA604に進める。識別部303は、個人を識別できなかったと判定すると、処理をA605に進める。
【0023】
A604において、付与部304は、識別部303によって識別された個人に対して、法人カードの利用に応じたポイントを付与する。付与部304は、個人に対して法人カードの利用に応じたポイントを付与した場合、ポイントを付与したこと示す情報を該当する個人のメールアドレス宛てに送付してもよいし、所定のサイトから見ることができるWebページにおいて、カード利用情報と共に、付与したポイントの情報を表示するようにしてもよい。図7は、Webページにおいて、ポイントの情報を表示した一例を示す図である。図7の例では、上述した割合と、カード利用情報と、カードの利用に応じて付与されたポイントの情報と、が表示されている。
【0024】
本実施形態の処理によれば、法人カードを利用しても、法人カードに応じたポイントが法人の従業員等に付与されるため、法人カードの利用を促すことができる。法人カードの利用を促すことによって、経理部門の人件費を削減することができる。また、従業員に対して福利厚生の一環としてポイントを付与することができる。また、従業員は法人カードを使っても個人のカードと同様にポイントを受け取ることができる。また、個人のカードを使った場合のキャッシュフローの心配から開放されることができる。
【0025】
(変形例1)
実施形態1の変形例を説明する。変形例1の管理制御部301は、人事管理システムから受け付けた個人の入社情報に基づき、法人カードと、入社した個人を識別する識別情報と、を関連付け、関連データとして記憶させる。図8は、変形例1における、法人カードIDと、個人IDと、を関連付けるテーブル400の一例を示す図である。管理制御部301は、社員が入社してきたことを示す情報と、その社員に渡した法人カードの法人カードIDと、その社員を識別する個人IDと、を含む、入社情報を人事管理システムから受信すると、データ700に示されるように、その法人カードIDと、個人IDと、を含むレコードを、テーブル400に追加する。ここで、人事管理システムとは、従業員の入社及び退社等を一元的に管理するシステムである。また、人事管理システムに、従業員の入退社を一元管理し、必要なサービスとの連携及び連携解除を自動的に行えるサービスが含まれるものとしてもよい。
【0026】
また、管理制御部301は、人事管理システムから受け付けた個人の退社情報に基づき、法人カードと、退社した個人を識別する識別情報と、の関連付けを解除する。例えば、管理制御部301は、社員が退社したことを示す情報と、その社員の法人カードの法人カードIDと、その社員を識別する個人IDと、を含む、退社情報を人事管理システムから受信すると、テーブル400等から該当するデータを削除し、法人カードと、退社した個人を識別する識別情報と、の関連付けを解除する。
【0027】
変形例1によれば、入社に基づいて、法人カードと個人とを関連付けることができる。また、変形例1によれば、退社に基づいて、法人カードと個人との関連付けを解除することができる。
【0028】
(変形例2)
実施形態1の変形例を説明する。変形例2の制御部201は、法人カード120の利用に応じて個人に付与したポイントの情報を、課税処理を行うシステムに送信する。ここで、ポイントの情報には、ポイントの値と、ポイントを付与した個人の個人IDと、を含む。課税処理を行うシステムは、受信した情報に含まれる個人IDで識別される個人に対して、受信した情報に含まれるポイントの値を給与として付与したものとして課税処理を行う。
【0029】
変形例2によれば、ポイントを付与されたことによる課税処理を適切、かつ、速やかに行うことができる。
【0030】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記制御部は、外部システムより前記決済に関する情報を受信することによって法人カードによる決済に関する情報を受け付ける、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記法人カードと、個人を識別する識別情報と、を関連付け、関連データとして記憶させ、前記決済に関する情報に基づき法人カードを特定し、特定した法人カードと、前記関連データと、に基づき、前記法人カードに関連する個人を識別する識別情報を特定し、前記法人カードに対応する個人を識別する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、識別した前記個人に対して、設定された割合に基づき、前記法人カードの利用に応じたポイントを付与する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記割合は、前記個人、又は前記個人が属する部署に応じて設定されている、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、人事評価システムから受け付けた個人の評価情報と、前記法人カードの利用と、に応じたポイントを付与する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、人事管理システムから受け付けた個人の入社情報に基づき、前記法人カードと、入社した個人を識別する識別情報と、を関連付け、関連データとして記憶させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記人事管理システムから受け付けた個人の退社情報に基づき、前記法人カードと、退社した個人を識別する識別情報と、の関連付けを解除する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、識別した前記個人に対して、前記法人カードの利用に応じたポイントを付与したことを示す情報を、課税処理を行うシステムに送信する、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、法人カードによる決済に関する情報を受け付け、前記決済に関する情報に基づき前記法人カードに対応する個人を識別し、識別した前記個人に対して、前記法人カードの利用に応じたポイントを付与する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0031】
例えば、上述のソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバーからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
上述した実施形態では、サーバー装置100が画面を生成し、従業員のPC等に送信するものとして説明を行った。しかし、サーバー装置100は画面を生成するためのデータをPC等に送信する。そして、PC等がサーバー装置100より受信したデータに基づき画面を生成し、表示するようにしてもよい。
【0032】
また、上述したサーバー装置が提供する機能は、複数のサーバー装置から構成されるシステムが提供するようにしてもよい。
【0033】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0034】
100 :サーバー装置
110 :カードリーダー
120 :法人カード
130 :サーバー装置
150 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :管理制御部
302 :受付部
303 :識別部
304 :付与部
400 :テーブル
401 :項目
402 :項目
500 :テーブル
501 :項目
502 :項目
700 :データ
1000 :情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8