(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-04
(45)【発行日】2025-04-14
(54)【発明の名称】センサーデバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 5/02 20060101AFI20250407BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20250407BHJP
A61B 5/1455 20060101ALI20250407BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20250407BHJP
【FI】
A61B5/02 310V
A61B5/00 101A
A61B5/1455
A61B5/02 310A
A61B5/0245 100B
(21)【出願番号】P 2022519783
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(86)【国際出願番号】 US2020056137
(87)【国際公開番号】W WO2021077003
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2023-09-11
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502151820
【氏名又は名称】ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Viavi Solutions Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100226263
【氏名又は名称】中田 未来生
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ディー フック
【審査官】阿部 知
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-248386(JP,A)
【文献】特開2013-169464(JP,A)
【文献】特開2019-097757(JP,A)
【文献】国際公開第2018/088358(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/078735(WO,A1)
【文献】特表2016-539697(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00 - 5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサーデバイスによって、行われる測定のタイプが表面下タイプの測定位置又は表面タイプの測定位置のいずれに関連付けられているかに基づいて、複数の測定位置を識別するステップであって、
前記複数の測定位置のうち、第1の測定位置及び第2の測定位置が、行われる前記測定のタイプが前記表面下タイプの測定位置に関連付けられることに基づいて識別される、ステップと、
センサーデバイスによって、前記第1の測定位置まで透過する近赤外線領域に関連する波長を使用して、第1の画像データを取得するステップと、
前記センサーデバイスによって、前記第2の測定位置に関する第2の画像データを取得するステップであって、
前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置は、同じ血管内の異なる表面下測定位置である、ステップと、
前記センサーデバイスによって、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定値を識別する情報を提供するステップと、
を備える、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記センサーは、前記センサーデバイスのカメラの画像センサーを備える、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記脈拍伝播時間測定値を使用して血圧値を決定するステップ、
を更に備える、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の画像データを取得するステップ及び前記第2の画像データを取得するステップは、非接触感知動作に基づく、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
第3の波長に関連する光を使用して、前記脈拍伝播時間測定値以外の他の測定値を決定するステップ、
を更に備える、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記他の測定値は、前記測定ターゲットの肌の色に関連する、方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、前記他の測定値は、可視範囲情報を使用して決定される、方法。
【請求項8】
請求項5に記載の方法であって、前記他の測定値は、健康パラメータを備える、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、健康パラメータは、心拍数測定値、又はSpO2測定値のうちの少なくとも1つを備える、方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データは、それぞれ前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置ま
で透過する波長と関連付けられる、方法。
【請求項11】
行われる測定のタイプが測定ターゲットの表面又は前記表面の下のいずれに関連付けられているかに基づいて、前記測定ターゲットの複数の測定位置を識別し、
ここに、前記複数の測定位置のうち、第1の測定位置及び第2の測定位置は、行われる前記測定のタイプに基づいて識別され、
前記第1の測定位置まで透過する近赤外線領域に関連する波長を使用して、第1の画像データを取得し、
前記測定ターゲットの前記第2の測定位置に関する第2の画像データを取得し、
ここに、前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置は、同じ血管内の表面下測定位置であり、そして、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供する、
ように構成されている1つ以上のプロセッサを備える、センサーデバイス。
【請求項12】
前請求項11に記載のセンサーデバイスであって、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データは、前記センサーデバイスによって生成された光に基づくデータである、センサーデバイス。
【請求項13】
請求項11に記載のセンサーデバイスであって、画像データ及び前記第2の画像データは、近赤外スペクトル範囲に関連するデータである、センサーデバイス。
【請求項14】
請求項11に記載のセンサーデバイスであって、前記1つ以上のプロセッサは、更に、
1つ以上の他の測定位置に関する追加画像データを取得し、かつ、
前記追加画像データに基づいて、1つ以上の他の脈拍伝播時間値を決定する、
ように構成されている、センサーデバイス。
【請求項15】
請求項11に記載のセンサーデバイスであって、前記センサーの入力は、スペクトルフィルタアレイによってフィルタリングされるように構成されている、センサーデバイス。
【請求項16】
請求項15に記載のセンサーデバイスであって、前記第1の画像データは、前記センサーに渡される第1の波長と関連付けられ、前記第2の画像データは、前記センサーに渡される第2の波長と関連付けられるように構成されている、センサーデバイス。
【請求項17】
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、該命令は、
1つ以上の命令が、センサーデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
行われる測定のタイプが測定ターゲットの表面又は前記表面の下のいずれに関連付けられているかに基づいて、前記測定ターゲットの複数の測定位置を識別させ、
ここに、前記複数の測定位置のうち、第1の測定位置及び第2の測定位置は、行われる前記測定のタイプに基づいて識別され、
前記第1の測定位置まで透過する近赤外線領域に関連する波長を使用して、第1の画像データを取得させ、
前記測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得させ、
ここに、前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置は、同じ血管内の表面下測定位置であり、
前記第1の画像データ及び前記第2の画像データは、ビデオストリームから取得され、そして、
前記センサーデバイスによって、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、前記脈拍伝播時間測定値を識別する情報を提供させるように構成されている、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記センサーデバイスは、スマートフォンを含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記脈拍伝播時間測定を識別する情報又は前記脈拍伝播時間に基づいて決定された情報を有する前記ビデオストリームの視覚的表現を提供させるように構成されている、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記ビデオストリームを使用して、前記脈拍伝播時間測定以外の別の測定を決定させるように構成されている、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本特許出願は、2019年10月18日に出願され、「SENSOR DEVICE」と題する米国仮特許出願第62/923,247号と、2020年10月15日に出願され、「SENSOR DEVICE」と題する米国非仮特許出願第16/949,156号の優先権を主張しており、これらは参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
センサーデバイスは、様々な目的のために測定を実施することができる。例えば、センサーデバイスは、ターゲットとの相互作用に基づいて測定を決定してもよい。そのようなターゲットの一例は人体であり、そのためにセンサーデバイスは健康関連の測定を実施してもよい。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実施態様によれば、本発明に係る方法は、センサーデバイスによって、該センサーデバイスのセンサーにより収集された画像データから、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得するステップと、前記センサーデバイスによって、前記画像データから、前記測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得するステップであって、前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置が前記測定ターゲット内の表面下測定位置である、ステップと、前記センサーデバイスによって、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定値を決定するステップと、前記センサーデバイスによって、前記脈拍伝播時間測定値を識別する情報を提供するステップと、を含んでもよい。
【0004】
いくつかの実施形態によれば、本発明に係るセンサーデバイスは、センサーと、該センサーに動作可能に結合された1つ以上のプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記センサーを使用して画像データを収集し、前記画像データから、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得し、前記画像データから、測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得し、ここに前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置は前記測定ターゲット内の表面下測定位置であり、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を決定し、前記脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供するように構成されてもよい。
【0005】
いくつかの実施態様によれば、本発明に係る非一過性のコンピュータ可読媒体は、1つ以上の命令を格納することができる。前記1つ以上の命令は、センサーデバイスの前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データと、前記測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得させ、ここに前記第1の測定位置及び前記第2の測定位置が前記測定ターゲット内の表面下測定位置であり、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データがビデオストリームから取得されるものであり、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定値を決定させ、並びにセンサーデバイスによって、脈拍伝播時間測定値を識別する情報を提供させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1A】本明細書で説明する1つ以上の例示的な実施態様の概要図である。
【
図1B】本明細書で説明する1つ以上の例示的な実施態様の概要図である。
【
図2】本明細書に記載されるシステム及び/又は方法が実装され得る例示的な環境の説明図である。
【
図3】
図2の1つ以上のデバイスの例示的なコンポーネントのブロック図である。
【
図4】画像センサーを使用する脈拍伝播時間決定のための例示的な処理のフローチャートである。
【
図5】画像センサーを使用する脈拍伝播時間決定のための例示的な処理のフローチャートである。
【
図6】画像センサーを使用する脈拍伝播時間決定のための例示的な処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の実施例の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同じ参照番号は、同一又は類似の要素を識別してもよい。以下の説明のいくつかの態様は、例として分光計を使用する。しかしながら、本明細書に記載される測定原理、手順、及び方法は、他の光学センサー及びスペクトルセンサーを含むがこれらに限定されない、任意のセンサーと共に使用することができる。
【0008】
センサーデバイスは、血圧測定、血中酸素測定(例えば、末梢毛細血管酸素飽和度(SpO2)測定)、グルコース測定、及び/又は表面測定(例えば、皮膚水和度、皮膚色調、及び/又はビリルビンレベルなどの測定)などの健康関連の測定を実施するために使用されてもよい。多くの血圧測定アプローチは、着用型デバイス、及び/又は測定器具などの接触手段を使用する。これにより、特定の接触点における血圧データが提供される。
【0009】
複数の異なる点(例えば、異なる空間点、異なる時点、及び/又は測定ターゲットにおける異なる奥行きなど)で血圧測定を実施することが有益である場合がある。また、血圧測定を、上述したような他の種類の健康関連測定と組み合わせることが有益である場合もある。しかしながら、接触手段を使用した複数点での血圧測定値の決定は、測定ターゲット上の複数点に接触することができる、大型で、コストが高く、複雑な装置を必要とする場合がある。これは、ある種の着用型デバイス又は計測器にとって実行不可能である場合がある。さらに、着用型デバイス又は計測器は、他のタイプの健康関連測定を実施するために、他の接触式測定デバイスを必要とする場合がある。
【0010】
本明細書に記載の実施態様は、センサーデバイスの画像センサーを使用して決定される脈拍伝播時間測定を使用して測定ターゲットの血圧を測定することを提供する。例えば、脈拍伝播時間は、測定ターゲット上の2つ以上の測定位置を参照して決定されてもよく、2つ以上の位置は、画像センサーによって取得される画像又はビデオストリームに含まれる。これにより、測定ターゲット上の多くの異なる位置における血圧の測定が可能となる場合がある。さらに、画像センサーの使用は、脈拍伝播時間測定を決定するために使用される位置及び/又は測定ターゲットの表面上若しくは表面下の他の位置における他の健康関連測定値を決定可能にすることができる。したがって、本明細書に記載される実施態様は、血流が含まれる組織の体積における光学的変化の検査を提供する。画像センサーを使用してそのような測定を実施することにより、サイズ、コスト、及び複雑さが、接触手段を使用してそのような測定を実施するデバイスと比較して低減される。さらに、接触手段を使用するデバイスは、測定点間の距離と少なくとも同じ大きさである必要がある場合があるので、測定点間の間隔は、接触手段を使用するデバイスと比較して増加させることができる。そしてさらに、本明細書に記載される実施態様は、複数の測定ターゲット(例えば、人、及び/又は人の領域など)に対する脈拍伝播時間及び/又は他の測定を一度に実施することが可能であり、これは接触型測定デバイスでは不可能な場合がある。
【0011】
図1A及び
図1Bは、本明細書で説明する例示的なセンサーデバイス100の概要を示す図である。図示のように、例示的なセンサーデバイス100は、画像センサー105及びプロセッサ110を含む。画像センサー105及びプロセッサ110のコンポーネントは、
図2及び
図3に関連して、より詳細に説明される。画像センサー105及びプロセッサ110は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるセンサーデバイスと関連付けられることがある。
図1A及び
図1Bに付随する説明におけるセンサーデバイスへの言及は、
図1Bに示される画像センサー105、プロセッサ110、及びユーザーデバイス155のうちの1つ以上を指すことがある。
【0012】
図示のように、例示的なセンサーデバイス100は、測定ターゲット115を含む。測定ターゲット115は、組織(例えば、ヒト組織、及び/又は動物組織など)であってもよい。さらに示すように、測定ターゲット115は、血管120を含んでもよい。センサーデバイスは、以下に説明するように、血管120に基づいて脈拍伝播時間測定を実施してもよい。
【0013】
参照番号125で示すように、画像センサー105は、画像データを収集してもよい。例えば、画像センサー105は、1つ以上の波長の光を受信することに基づいて、画像ストリーム、及び/又はビデオストリームなどのための信号を生成してもよい。いくつかの実施態様では、画像センサー105は、複数の異なる波長(例えば、
図1Aのλ1、λ2、及びλ3)を感知するように構成されてもよく、これにより、異なる測定位置(例えば、表面測定位置又は表面下測定位置)における異なる測定を決定することが可能である。いくつかの実施態様では、画像センサー105は、単一の波長を感知するように構成されてもよく、これは、画像センサー105の複雑さ及びコストを低減し得る。
【0014】
図示のように、測定ターゲット115は、2つの表面下測定位置130と関連付けられることがある。センサーデバイスは、本明細書の他の箇所でより詳細に説明するように、表面下測定位置130に基づいて(例えば、λ1及びλ2に関連付けられた光を使用して決定された情報に基づいて)脈拍伝播時間測定及び/又は別のタイプの測定を決定してもよい。いくつかの実施態様では、測定ターゲット115は、任意の数の表面下測定位置130と関連付けられる可能性がある。より多くの表面下測定位置130の使用は、追加の脈拍伝播時間測定、及び/又は血圧測定などを提供することができ、より少ない数の表面下測定位置130の使用は、脈拍伝播時間決定の複雑さ及びプロセッサ使用量を減少させることができる。示すように、測定ターゲット115は、表面測定位置135と関連付けられてもよい。センサーデバイスは、ビリルビン含有量、体温、皮膚水和、又は別のタイプの健康関連パラメータを決定するために、λ3に関連付けられた光に基づいて健康関連測定を実施してもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイスは、非接触感知動作に基づいて本明細書に記載される測定を実施してもよい。非接触感知動作では、センサーデバイスは、測定ターゲット115と接触していなくてもよい。例えば、センサーデバイスは、測定ターゲット115から任意の距離であってもよい。非接触感知動作を使用して測定を実施することは、センサーデバイスの汎用性を向上させ、測定ターゲット115に接触せずに測定を可能にし、本明細書の他の箇所で説明したように、測定を実施する安全性及び効率を向上させることができる場合がある。
【0015】
いくつかの実施態様では、センサーデバイスは、位置130及び/又は135を識別してもよい。例えば、センサーデバイスは、コンピュータビジョン技術を使用して、画像センサー105によってキャプチャされた画像に関連する情報(例えば、空間情報、及び/又は画像センサー105によってキャプチャされた画像における特定の波長応答など)に基づいて、位置130並びに/若しくは135を識別してもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイスは、どの測定が実施されるかに基づいて、位置130及び/又は135を識別してもよい。例えば、センサーデバイスは、脈拍伝播時間測定、健康パラメータ(他の例のうち、血中酸素濃度測定(例えば、SpO2)又は心拍測定など)の測定などのために表面下測定位置130を識別してもよく、皮膚水和測定、及び/又はビリルビン測定などのために表面測定位置135を識別してもよい。
【0016】
図示のように、表面下測定位置130は、波長λ1及びλ2に関連付けられてもよい。いくつかの実施態様では、λ1及びλ2は、同じ波長であってよい。いくつかの実施態様では、λ1及びλ2は、同じ波長範囲内の異なる波長であってもよい。いくつかの実施態様では、λ1及びλ2は、異なる波長範囲であってもよい。いくつかの実施態様では、λ1及び/又はλ2は、近赤外線(NIR)範囲に関連してもよく、これは、地下測定位置130で測定を行うことを可能にし得る。いくつかの実施態様では、λ1及び/又はλ2は、対応する表面下測定位置(例えば、表面下測定位置130)に浸透することができる別の波長と関連付けられてもよい。
【0017】
図示のように、表面測定位置135は、波長λ3に関連付けられてもよい。いくつかの実施態様では、λ3は可視域波長であってよく、これは、色に基づく測定及び/又などを可能にし得る。したがって、λ3は、測定ターゲットに関する可視域測定情報を提供してもよい。いくつかの実施態様では、λ3は、λ1及び/又はλ2と同じ波長範囲であってよい。いくつかの実施態様では、λ3は、λ1及び/又はλ2とは異なる波長範囲であってよい。λ1及び/又はλ2と異なる波長範囲にあるλ3を使用した測定は、センサーデバイスを使用して実施できる測定の多様性を増加させ得るが、λ1及び/又はλ2と同じ波長範囲にあるλ3を使用した測定は、センサーデバイスの複雑さを低減させ得る。
【0018】
図1は、異なる測定位置に関して離散的な波長で光を受信するセンサーデバイスを示しているが、センサーデバイスは、所定の測定位置に関して複数の波長に関連するスペクトルデータを受信できることが理解されたい。例えば、センサーデバイスは、
図1に示される測定位置のうちの任意の1つ以上に関して、周波数範囲(測定ターゲット及び/又は測定位置の材料特性に応じて、λ1、λ2、並びに/若しくはλ3のうちの任意の1つ以上を含み得る)の光を受信してもよい。従って、センサーデバイスは、所定の測定位置に関して複数の異なる周波数に関連するスペクトル的に多様なデータ測定を収集することができる。さらに、センサーデバイスは、複数の異なる測定位置における1つ以上の周波数に関して空間的に多様な測定データを収集してもよい。そしてさらに、センサーデバイスは、空間的及び/又はスペクトル的に多様な測定データの測定を経時的に実施することによって、時間的に多様な測定データを収集してもよい。
【0019】
図1Bに示すように、また参照番号140によって、プロセッサ110は、λ1及びλ2を使用して脈拍伝播時間を決定してもよい。例えば、プロセッサ110は、表面下測定位置130における測定に基づいて脈拍伝播時間を決定してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、画像センサー105によってキャプチャされた画像データ又はビデオストリームをサンプリングしてもよく(例えば、1秒間に複数回など)、第1の表面下測定位置130で脈拍を識別してもよく、及び第2の表面下測定位置130で脈拍を識別してもよい。第1の表面下測定位置130で脈拍を識別することと第2の表面下測定位置130で脈拍を識別することとの間の時間差(例えば、サンプル数)に基づいて、プロセッサ110は、脈拍伝播時間を決定してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、脈拍伝播時間に基づいて血圧値を決定してもよい。例えば、プロセッサ110は、脈拍伝播時間と血圧との間の関係に基づいて血圧値を決定してもよい。
【0020】
参照番号145で示すように、プロセッサ110は、λ3に関連する光を使用して(例えば、表面測定位置135で)別の測定を決定してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、脈拍伝播時間の測定を決定することと同時に他の測定を決定してもよい。これは、治療上の利点、及び/又は正確さの利点などを提供し得る、時間的に相関する健康関連の測定を決定することを可能にし得る。時間的に相関する健康関連測定は、2つ以上の異なるセンサーデバイスに関連する異なる遅延、及び/又は2つ以上のセンサーデバイスの動作を調整することの困難さなどのために、それぞれの健康関連測定を実施するように構成された2つ以上の異なるセンサーデバイスを使用してキャプチャすることが困難である場合がある。例示的な実施態様センサーデバイス100では、他の測定は、ビリルビン測定(例えば、肌の色など、表面測定位置135に関連する色に基づく)であるが、他の測定は、撮像を介してキャプチャできる任意の健康関連の測定を含んでもよい。
【0021】
いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、画像データに基づいて複数の脈拍伝播時間値を決定してよい。例えば、プロセッサ110は、1つ以上の他の測定位置に関する追加の画像データを取得してもよく、追加の画像データに基づいて複数の脈拍伝播時間値を決定してもよい。例えば、複数の脈拍伝播時間は、測定ターゲット115の異なる領域、及び/又は異なる血管120などに関連していてもよい。これにより、脈拍伝播時間の差分測定も可能となり、測定ターゲット上の異なる位置における脈拍伝播時間、及び/又は血圧などの不一致を検出することが可能となり得る。また、画像データに基づく脈拍伝播時間値の決定は、複数の異なる測定ターゲットを単一の画像にキャプチャできるため、単一の画像センサーを使用して複数の異なる測定ターゲット(例えば、複数の異なる人)の脈拍伝播時間の測定を可能にし、これにより、複数の異なるセンサーデバイスの実施態様に関連するリソースを節約することができる場合がある。
【0022】
参照番号150で示すように、プロセッサ110は、参照番号140及び145に関連して決定された測定を識別する情報をユーザーデバイス155に提供してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザーデバイス155は、センサーデバイスであってもよい。例えば、プロセッサ110及び画像センサー105は、ユーザーデバイス155のコンポーネントであってもよい。いくつかの実施態様では、ユーザーデバイス155は、センサーデバイスと別個であってもよい。
【0023】
参照番号160で示すように、ユーザーデバイス155は、センサーデバイスによって決定された健康関連の測定に対して視覚的インターフェースを提供してもよい。ここで、視覚的インターフェースは、健康インターフェースとして示されている。参照番号165によって示すように、視覚的インターフェースは、脈拍伝播時間に基づいて決定された血圧測定を示す。さらに、ビジュアルインターフェースは、脈拍伝播時間を決定するために使用される表面下測定位置(例えば、
図1Aに示される表面下測定位置130)を示す。参照番号170で示すように、視覚的インターフェースは、ビリルビン測定が異常である可能性があることを示す(例えば、
図1Aの表面測定位置135における測定ターゲット115の色に基づいて)。さらに、視覚的インターフェースは、ビリルビン測定を決定するために使用される表面測定位置(例えば、
図1Aに示す表面測定位置135)を示す。
【0024】
いくつかの実施態様では、ユーザーデバイス155は、視覚的インターフェースを更新してもよい。例えば、ユーザーデバイス155は、経時的にキャプチャされた画像に基づいて血圧測定を更新してもよく、及び/又はセンサーデバイスによってキャプチャされた画像に基づいて決定された追加の測定を提供するなどをしてもよい。いくつかの実施態様では、ユーザーデバイス155は、視覚的インターフェースとの相互作用に基づいて情報を提供してもよい。例えば、ユーザーデバイス155は、血圧測定の視覚的表現との対話(例えば、ユーザー対話など)を受信することに基づいて、血圧測定に関する追加の詳細(例えば、脈拍伝播時間、脈拍伝播時間に関連する心拍数、測定ターゲット115の異なる測定位置に対する追加の脈拍伝播時間及び/又は血圧、並びに/若しくはなど)を提供してもよい。別の例として、ユーザーデバイス155は、対話(例えば、測定位置の視覚的表現を移動させる対話、及び/又は測定位置の新しい位置を指定する対話など)に基づき測定位置を修正してもよい。さらに別の例として、ユーザーデバイス155又はプロセッサ110は、対話に基づいて測定を実施してもよい。例えば、対話は、実施される測定を(例えば、利用可能な測定のメニューから)選択してもよいし、測定のための位置を指定してもよい。ユーザーデバイス155及び/又はプロセッサ110は、その位置で測定を実施してもよく、測定の結果を示す情報を提供してもよい。
【0025】
いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、別の測定の結果に基づいて測定を実施してもよい。例えば、プロセッサ110は、血圧測定又は心拍測定が閾値を満たすと判定してもよく、血圧測定又は心拍測定が閾値を満たすことに基づいて別の測定(例えば、血中酸素測定、体温測定、及び/又は皮膚水分補給測定など)を実施してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、ユーザーの対話なしに(例えば、自動的に)測定を実施し、それによって、測定の手動トリガーに関連して使用されるプロセッサ資源を節約することができる。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、測定を識別する情報を(例えば、視覚的インターフェースを介して、及び/又は通知若しくはアラートとしてなど)提供してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110は、測定に基づいて実施されるアクションをトリガーしてもよい(例えば、看護師を派遣する、薬を投与する、及び/又はユーザーがアクティビティを実施するように通知を提供するなど)。
【0026】
いくつかの実施態様では、プロセッサ110又はユーザーデバイス155は、脈拍伝播時間に基づいて血圧を決定してよい。例えば、プロセッサ110又はユーザーデバイス155は、脈波伝播速度に基づく測定位置130間の推定圧力差に基づいて(例えば、測定位置130間の移動距離を脈拍伝播時間で割ることにより)血圧を決定してもよい。いくつかの実施態様では、プロセッサ110又はユーザーデバイス155は、上述した手法とは異なる技術を使用して、脈拍伝播時間に基づいて血圧を決定してもよい。
【0027】
このようにして、画像センサー105を使用した脈拍伝播時間測定が実施される。さらに、画像センサー105を使用した追加の測定が、脈拍伝播時間測定に関連して(例えば、同時期に)決定されてもよく、それにより、そのような測定の時間的相関が可能となる。従って、センサーデバイスの複雑さが軽減され、測定の柔軟性が改善される。さらに、脈拍伝播時間は、互いに任意の適切な間隔で任意の2つ以上の測定位置について実施されてもよく、それによって、脈拍伝播時間データの有用性が向上し、調整可能な間隔で脈拍伝播時間を決定するための接触手段を有するセンサーデバイスと比較して、センサーデバイスの機械的複雑さが低減される。
【0028】
いくつかの実施態様では、画像センサー105及び/又はプロセッサ110は、後述の
図2に関連して説明するセンサーデバイス210などのセンサーデバイスに含まれてもよい。センサーデバイス210は、シーン内の複数の点にわたってスペクトルをサンプリングし、スペクトル比較のための複数の点を提供するために特徴及び位置が識別され得る画像を提供することが可能であってもよい。したがって、センサーデバイスは、脈拍伝播時間ベースの血圧測定及び/又は本明細書に記載の1つ以上の他の測定を実施することができる。さらに、センサーデバイス210は、空間内の異なる点にセンサーを採用するデバイスよりも柔軟性を提供し得る。例えば、センサーデバイス210は、センサーデバイス210を装着していないユーザーを含む複数のユーザーに対して、非接触方式で測定を実施することが可能であってもよい。さらに、センサーデバイス210は、空間内の異なる点でそれぞれのセンサーを採用するデバイスよりも、次善のセンサー配置に対してより弾力的であり得る。例えば、センサーデバイス210は、視野(FOV)に関連する画像をキャプチャすることが可能であり、FOV内の複数の被写体を分析してもよく、これは、センサーデバイス210が、共通の使用スペース内で移動しながら個人の健康の緊急事態を瞬時に認識及び監視することができるケアホームなどのヘルスケア環境において特に有益となり得る。さらに、いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、非接触方式で(例えば、センサーデバイス210の測定ターゲットに接触することなく)本明細書に記載の動作を実施してもよく、センサーデバイス210のFOV内のシーンにおける複数の点(例えば、すべての点、複数の点)でのスペクトルデータを提供してもよい。
【0029】
上記に示したように、
図1A及び
図1Bは、単に1つ以上の例として提供されている。他の例は、
図1A及び1Bに関して説明されているものとは異なる場合がある。
【0030】
図2は、本明細書に記載されるシステム及び/又は方法が実行され得る例示的な環境200の図である。
図2に示すように、環境200は、ユーザーデバイス240と、ネットワーク250と、及びプロセッサ220並びに画像センサー230を含んでもよいセンサーデバイス210とを含んでもよい。環境200のデバイスは、有線接続、無線接続、又は有線接続及び無線接続の組み合わせを介して相互接続してもよい。
【0031】
センサーデバイス210は、センサー判定に関連する情報を記憶、処理、及び/又はルーティングすることができる光学デバイス、並びに/若しくはオブジェクトに対してセンサー測定を実施することができる1つ以上のデバイスを含んでもよい。例えば、センサーデバイス210は、分光センサーデバイス(例えば、近赤外線(NIR)分光器、中赤外線分光器(mid-IR)、及び/又はラマン分光器などの振動分光を行うバイナリマルチスペクトルセンサーデバイス)などの分光を実施する分光器デバイスを含んでもよい。例えば、センサーデバイス210は、健康パラメータ監視判定、脈拍伝播時間判定、生体認証判定、及び/又は活性度検出判定などを実施してもよい。この場合、センサーデバイス210は、そのような判定に、同じ波長、異なる波長、及び/又は同じ波長と異なる波長との組み合わせなどを利用してもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、ウェアラブル分光器及び/又はなどのようなユーザーデバイス240に組み込まれてもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、ユーザーデバイス240などの環境200内の別のデバイスから情報を受信し、及び/又は別のデバイスに情報を送信してもよい。
【0032】
いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、分光画像カメラを含んでもよい。分光画像カメラは、シーンの画像をキャプチャすることができるデバイスである。分光画像カメラ(又は分光画像カメラに関連するプロセッサ220)は、シーンの画像内の任意の点など、シーンの画像内の異なる点でのスペクトルコンテンツ又はスペクトルコンテンツの変化を決定することが可能であってもよい。
【0033】
いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、ハイパースペクトル撮像を実施することができるスペクトル画像カメラを含んでいてもよい。例えば、センサーデバイス210は、スペクトルフィルタアレイ(例えば、タイル状スペクトルフィルタアレイ)を含んでもよい。いくつかの実施態様では、スペクトルフィルタアレイは、画像センサー230上に配置されてもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、ディフユーザーを備えてもよい。例えば、ディフユーザーは、画像センサー230への経路の途中で光を拡散させるように構成されてもよい。センサーデバイス210によってキャプチャされた画像内の各点は、多重化された時空間スペクトル情報を符号化するスペクトルフィルタアレイ上の一意の疑似ランダムパターンにマッピングされてもよい。したがって、サブスーパーピクセル解像度を有するハイパースペクトルボリュームは、スパース性制約付き逆問題を解くことによって回復することができる。センサーデバイス210は、連続スペクトルフィルタ又は非連続スペクトルフィルタを含むことができ、これらは所定のアプリケーションに対して選択されてもよい。サブスーパーピクセル解像度でハイパースペクトルボリュームを決定するためのディフューザー及び計算アプローチの使用は、スペクトルコンテンツのサンプリングを改善することができ、これにより、ハイパースペクトルフィルタアレイなどのスペクトルフィルタを使用した撮像を可能にすることができる。したがって、センサーデバイス210の製造は、各ピクセルの次元のオーダーのフィルタの製造に関連して簡素化される。いくつかの実施態様では、センサーデバイス210は、レンズを備えてもよい。
【0034】
センサーデバイス210は、プロセッサ220を含んでもよい。プロセッサ220は、
図3に関連してより詳細に説明される。
【0035】
センサーデバイス210は、画像センサー230を含んでもよい。画像センサー230は、光を感知することができるデバイスを含む。例えば、画像センサー230は、画像センサー、マルチスペクトルセンサー、及び/又はスペクトルセンサーなどを含んでもよい。いくつかの実施態様では、画像センサー230は、電荷結合素子(CCD)センサー、及び/又は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサーなどを含んでもよい。いくつかの実施態様では、画像センサー230は、フロントサイド照明(FSI)センサー、及び/又はバックサイド照明(BSI)センサーなどを含んでもよい。いくつかの実施態様では、画像センサー230は、センサーデバイス210及び/又はユーザーデバイス240のカメラに含まれてもよい。
【0036】
ユーザーデバイス240は、センサー判定に関連する情報を受信、生成、記憶、処理、及び/又は提供することができる1つ以上のデバイスを含む。例えば、ユーザーデバイス240は、携帯電話(例えば、スマートフォン、及び/又は無線電話など)、コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、及び/又は携帯型コンピュータなど)、ゲームデバイス、装着型通信デバイス(例えば、スマート腕時計、及び/又はスマート眼鏡など)、若しくは同様のタイプのデバイスなどの通信デバイス並びに/若しくは計算デバイスを含んでもよい。いくつかの実施態様では、ユーザーデバイス240は、センサーデバイス210などの環境200内の別のデバイスから情報を受信し、及び/又は環境200内の別のデバイスに情報を送信してもよい。
【0037】
ネットワーク250は、1つ以上の有線ネットワーク及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク250は、セルラーネットワーク(例えば、長期進化(LTE)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、及び/又は別のタイプの次世代ネットワークなど)、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、都市圏ネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば。公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、クラウドコンピューティングネットワーク等、並びに/若しくはこれら若しくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含んでもよい。
【0038】
図2に示されるデバイス及びネットワークの数並びに配置は、例として提供している。実際には、
図2に示されたものよりも追加のデバイス及び/又はネットワーク、より少ないデバイス及び/又はネットワーク、異なるデバイス及び/又はネットワーク、若しくは異なる配置のデバイス及び/又はネットワークが存在してもよい。さらに、
図2に示される2つ以上のデバイスが単一のデバイス内に実施態様されてもよく、又は
図2に示される単一のデバイスが複数の分散デバイスとして実施態様されてもよい。例えば、センサーデバイス210及びユーザーデバイス240は、別々のデバイスとして説明されているが、センサーデバイス210及びユーザーデバイス240は、単一のデバイスとして実施態様されてもよい。加えて、又は代替的に、環境200のデバイスのセット(たとえば、1つ以上のデバイス)は、環境200のデバイスの別のセットによって実施されるように記述された1つ以上の機能を実施してもよい。
【0039】
図3は、デバイス300の例示的なコンポーネントの図である。デバイス300は、センサーデバイス210及びユーザーデバイス240に対応してもよい。いくつかの実施態様では、センサーデバイス210及び/又はユーザーデバイス240は、1つ以上のデバイス300及び/又はデバイス300の1つ以上のコンポーネントを含んでもよい。
図3に示すように、デバイス300は、バス310、プロセッサ320、メモリ330、ストレージコンポーネント340、入力コンポーネント350、出力コンポーネント360、及び通信インターフェース370を含んでもよい。
【0040】
バス310は、デバイス300の複数のコンポーネント間の通信を許可するコンポーネントを含む。プロセッサ320は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェア並びにソフトウェアとの組み合わせで実施される。プロセッサ320は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他のタイプの処理コンポーネントである。いくつかの実施態様では、プロセッサ320は、機能を実施するようにプログラムされることが可能な1つ以上のプロセッサを含む。メモリ330は、プロセッサ320が使用するための情報及び/又は命令を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、並びに/若しくは別のタイプの動的又は静的記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、並びに/若しくは光学メモリ)を含む。
【0041】
ストレージコンポーネント340は、デバイス300の動作及び使用に関連する情報並びに/又はソフトウェアを記憶する。例えば、ストレージコンポーネント340は、対応するドライブと共に、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、及び/又は光磁気ディスク)、ソリッドステートドライブ(SSD)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は別のタイプの非一過性のコンピュータ読取可能媒体を含むことができる。
【0042】
入力コンポーネント350は、ユーザー入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクロフォン)を介してなど、デバイス300が情報を受信することを可能にするコンポーネントを含む。加えて、又は代替的に、入力コンポーネント350は、位置を決定するためのコンポーネント(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)コンポーネント)及び/又はセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータ、並びに/若しくは別のタイプの位置若しくは環境センサーなど)を含んでもよい。出力コンポーネント360は、デバイス300からの出力情報を提供するコンポーネントを含む(例えば、ディスプレイ、スピーカー、触覚フィードバックコンポーネント、及び/又は音声若しくは視覚インジケータなどを介して)。
【0043】
通信インターフェース370は、有線接続、無線接続、又は有線接続及び無線接続の組み合わせなどを介して、デバイス300が他のデバイスと通信することを可能にするトランシーバのようなコンポーネント(例えば、トランシーバ、別の受信機、並びに/若しくは別の送信機など)を含んでいる。通信インターフェース370は、デバイス300が他のデバイスから情報を受信すること、及び/又は他のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース370は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、及び/又はセルラーネットワークインターフェースなどを含んでもよい。
【0044】
デバイス300は、本明細書に記載される1つ以上の処理を実施してもよい。デバイス300は、メモリ330及び/又はストレージコンポーネント340などの非一過性のコンピュータ可読媒体によって格納されたソフトウェア命令を実行するプロセッサ320に基づいて、これらの処理を実施してもよい。本明細書で使用される場合、「コンピュータ可読媒体」という用語は、非一過性のメモリデバイスを指す。メモリデバイスは、単一の物理的ストレージデバイス内のメモリ空間、又は複数の物理的ストレージデバイスにまたがるメモリ空間を含む。
【0045】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、又は通信インターフェース370を介して別のデバイスから、メモリ330及び/若しくはストレージコンポーネント340に読み込まれることがある。実行されると、メモリ330及び/又はストレージコンポーネント340に格納されたソフトウェア命令は、プロセッサ320に本明細書に記載された1つ以上の処理を実施させ得る。加えて、又は代替的に、ハードウェア回路が、ソフトウェア命令の代わりに、若しくはソフトウェア命令と組み合わせて、本明細書に記載される1つ以上の処理を実施するために使用されてもよい。したがって、本明細書で説明する実施態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0046】
図3に示されるコンポーネントの数及び配置は、例として提供している。実際には、デバイス300は、
図3に示されるコンポーネントよりも追加のコンポーネント、少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、又は異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。加えて、又は代替的に、デバイス300のコンポーネントのセット(例えば、1つ以上のコンポーネント)は、デバイス300の別のコンポーネントのセットによって実施されるものとして説明される1つ以上の機能を実施してもよい。
【0047】
図4は、画像センサーを使用した脈拍伝播時間決定のための例示的なプロセス400のフローチャートである。いくつかの実施態様では、
図4の1つ以上のプロセスブロックは、センサーデバイス(例えば、センサーデバイス210、及び/又は
図1に関連して説明したセンサーデバイスなど)によって実施されてもよい。いくつかの実施態様では、
図4の1つ以上のプロセスブロックは、ユーザーデバイス(例えば、ユーザーデバイス155、及び/又はユーザーデバイス240など)など、センサーデバイスとは別のデバイス又はデバイスのグループによって実施されてもよい。
【0048】
図4に示すように、プロセス400は、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得することを含んでもよい(ブロック410)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得してもよい。
【0049】
図4にさらに示すように、プロセス400は、測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得することを含んでもよく、第1の測定位置及び第2の測定位置は、測定ターゲット内の表面下測定位置である(ブロック420)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得してもよい。いくつかの実施態様では、第1の測定位置及び第2の測定位置は、測定ターゲット内の表面下測定位置である。
【0050】
図4にさらに示すように、プロセス400は、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を決定することを含んでもよい(ブロック430)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、上述のように、脈拍伝播時間測定を決定してもよい。
【0051】
図4にさらに示すように、プロセス400は、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供することを含んでもよい(ブロック440)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述したように、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供することができる。
【0052】
プロセス400は、以下に説明される任意の単一の実施態様又はそれらの任意の組み合わせ、及び/若しくは本明細書の他の場所に記載される1つ以上の他のプロセスに関連する実施態様など、追加の実施態様を含んでもよい。
【0053】
第1の実施態様では、センサーは、センサーデバイスのカメラの画像センサーを備える。
【0054】
第2の実施態様において、単独で又は第1の実施態様と組み合わせて、工程400は、脈拍伝播時間測定を使用して血圧値を決定することを含む。
【0055】
第3の実施態様において、単独で又は第1及び第2の実施態様の1つ以上と組み合わせて、画像データは、マルチスペクトル画像データを含む。
【0056】
第4の実施態様において、単独で又は第1乃至第3の実施態様の1つ以上と組み合わせて、プロセス400は、画像データを使用して、脈拍伝播時間測定以外の他の測定を決定することを含む。
【0057】
第5の実施態様では、単独で又は第1乃至第4の実施態様の1つ以上と組み合わせて、他の測定は、可視範囲情報を使用して実施される。
【0058】
第6の実施態様において、単独で又は第1乃至第5の実施態様の1つ以上と組み合わせて、他の測定は、測定ターゲットの肌の色に関連するものである。
【0059】
第7の実施態様では、単独で又は第1乃至第6の実施態様の1つ以上と組み合わせて、他の測定は健康パラメータを備える。
【0060】
第8の実施態様では、単独で又は第1乃至第7の実施態様の1つ以上と組み合わせて、健康パラメータは、心拍測定、又はSpO2測定の少なくとも1つを備える。
【0061】
第9の実施態様では、単独で又は第1乃至第8の実施態様の1つ以上と組み合わせて、第1の画像データ及び第2の画像データは、それぞれ第1の測定位置及び第2の測定位置に測定ターゲットを透過する波長と関連付けられる。
【0062】
図4はプロセス400の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実施態様では、プロセス400は、
図4に描かれているブロックとは異なる追加のブロック、少ないブロック、異なるブロック、又は異なる配置のブロックを含んでもよい。追加で、又は代替的に、プロセス400のブロックのうちの2つ以上が、並行して実施されてもよい。
【0063】
図5は、画像センサーを使用する脈拍伝播時間決定のための例示的なプロセス500のフローチャートである。いくつかの実施態様では、
図5の1つ以上のプロセスブロックは、センサーデバイス(例えば、センサーデバイス210、及び/又は
図1に関連して説明したセンサーデバイスなど)によって実施されてもよい。いくつかの実施態様では、
図5の1つ以上のプロセスブロックは、ユーザーデバイス(例えば、ユーザーデバイス155、及び/又はユーザーデバイス240など)並びに/若しくはなど、センサーデバイスとは別のデバイス若しくはデバイスのグループによって実施されてもよい。
【0064】
図5に示すように、プロセス500は、センサーを使用して画像データを収集することを含んでもよい(ブロック510)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、通及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述したように、センサーを使用して画像データを収集することができる。
【0065】
図5にさらに示すように、プロセス500は、画像データから、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得することを含んでもよい(ブロック520)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、画像データから、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データを取得してもよい。
【0066】
図5にさらに示すように、プロセス500は、画像データから、測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得することを含んでもよく、第1の測定位置及び第2の測定位置は、測定ターゲット内の表面下測定位置である(ブロック530)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、画像データから、上述のように、測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得してもよい。いくつかの実施態様では、第1の測定位置及び第2の測定位置は、測定ターゲット内の表面下測定位置である。
【0067】
図5にさらに示すように、プロセス500は、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を決定することを含んでもよい(ブロック540)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を決定してもよい。
【0068】
図5にさらに示すように、プロセス500は、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供することを含んでもよい(ブロック550)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供してもよい。
【0069】
プロセス500は、以下に説明する任意の単一の実施態様又はそれらの任意の組み合わせ、及び/若しくは本明細書の他の場所に記載される1つ以上の他のプロセスに関連する実施態様など、追加の実施態様を含んでもよい。
【0070】
第1の実施態様では、第1の画像データ及び第2の画像データは、センサーデバイスによって生成された光に基づくものである。
【0071】
第2の実施態様では、単独で又は第1の実施態様と組み合わせて、第1の画像データ及び第2の画像データは、近赤外スペクトル範囲に関連する。
【0072】
第3の実施態様では、単独で又は第1及び第2の実施態様の1つ以上と組み合わせて、工程500は、1つ以上の他の測定位置に関する追加の画像データを取得することと、追加の画像データに基づいて1つ以上の他の脈拍伝播時間値を決定することと、を含む。
【0073】
第4の実施態様では、単独で又は第1乃至第3の実施態様の1つ以上と組み合わせて、センサーの入力は、バイナリマルチスペクトル技術に基づくフィルタによりフィルタリングされる。
【0074】
第5の実施態様において、単独で又は第1乃至第4の実施態様の1つ以上と組み合わせて、第1の画像データは、センサーに渡される第1の波長と関連付けられ、第2の画像データは、センサーに渡される第2の波長と関連付けされる。
【0075】
図5はプロセス500の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実施態様では、プロセス500は、
図5に描かれているブロックとは異なる追加のブロック、少ないブロック、異なるブロック、又は異なる配置のブロックを含んでもよい。追加で、又は代替的に、プロセス500のブロックのうちの2つ以上が、並行して実施されてもよい。
【0076】
図6は、画像センサーを使用する脈拍伝播時間決定のための例示的なプロセス600のフローチャートである。いくつかの実施態様では、
図6の1つ以上のプロセスブロックは、センサーデバイス(例えば、センサーデバイス210、及び/又は
図1に関連して説明したセンサーデバイスなど)により実施されてもよい。いくつかの実施態様では、
図6の1つ以上のプロセスブロックは、ユーザーデバイス(例えば、ユーザーデバイス155、及び/又はユーザーデバイス240など)並びに/若しくはなど、センサーデバイスとは別のデバイス若しくはデバイスのグループによって実施されてもよい。
【0077】
図6に示すように、プロセス600は、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データ及び測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得することを含んでもよく、第1の測定位置及び第2の測定位置は測定ターゲット内の表面下測定位置であり、第1の画像データ及び第2の画像データはビデオストリームから得られる(ブロック610)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、測定ターゲットの第1の測定位置に関する第1の画像データ及び測定ターゲットの第2の測定位置に関する第2の画像データを取得してもよい。いくつかの実施態様では、第1の測定位置及び第2の測定位置は、測定ターゲット内の地表下測定位置である。いくつかの実施態様では、第1の画像データ及び第2の画像データは、ビデオストリームから取得される。
【0078】
図6にさらに示すように、プロセス600は、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて、脈拍伝播時間測定を決定することを含んでもよい(ブロック620)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、第1の画像データ並びに第2の画像データに基づいて、上述のように、脈拍伝播時間測定を決定してよい。
【0079】
図6にさらに示すように、プロセス600は、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供することを含んでもよい(ブロック630)。例えば、センサーデバイスは(例えば、プロセッサ320、メモリ330、及び/又は通信インターフェース370などを使用して)、上述のように、脈拍伝播時間測定を識別する情報を提供してもよい。
【0080】
プロセス600は、以下に説明する任意の単一の実施態様又はそれらの任意の組み合わせ、及び/若しくは本明細書の他の位置で説明する1つ以上の他のプロセスに関連する実施態様など、追加の実施態様を含んでもよい。
【0081】
第1の実施態様では、センサーデバイスは、スマートフォンを含む。
【0082】
第2の実施態様において、単独で又は第1の実施態様と組み合わせて、プロセス600は、脈拍伝播時間値を識別する情報又は脈拍伝播時間に基づいて決定された情報を有するビデオストリームの視覚的表現を提供することを含む。
【0083】
第3の実施態様では、プロセス600は、ビデオストリームを単独で又は第1及び第2の実施態様の1つ以上と組み合わせて使用して、脈拍伝播時間測定以外の別の測定を決定することを含む。
【0084】
図6はプロセス600の例示的なブロックを示すが、いくつかの実施態様では、プロセス600は、
図6に描かれたブロックとは異なる追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なる配置のブロックを含むことができる。追加で、又は代替的に、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が、並行して実施されてもよい。
【0085】
前述の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は実施態様を開示された正確な形態に限定することは意図していない。修正及び変形は、上記の開示に照らして行われ得るか、又は実施態様の実践から獲得され得る。
【0086】
本明細書で使用される場合、「コンポーネント」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして広く解釈されることを意図している。
【0087】
本明細書で使用される場合、閾値を満たすことは、文脈に応じて、値が閾値より大きい、閾値より多い、閾値より高い、閾値より大きいか等しい、閾値より小さい、閾値より低い、又は閾値と同じなどを指す場合がある。
【0088】
特定のユーザーインタフェースが本明細書で説明され、及び/又は図に示されている。ユーザーインタフェースは、グラフィカルユーザーインタフェース、非グラフィカルユーザーインタフェース、及び/又はテキストベースユーザーインタフェース、などを含むことができる。ユーザーインタフェースは、表示するための情報を提供することができる。いくつかの実施態様では、ユーザーは、表示のためのユーザーインタフェースを提供するデバイスの入力コンポーネントを介して入力を提供するなどして、情報と対話することができる。いくつかの実施態様では、ユーザーインタフェースは、デバイス及び/又はユーザーによって設定可能であってもよい(例えば、ユーザーは、ユーザーインタフェースのサイズ、ユーザーインタフェースを通じて提供される情報、ユーザーインタフェースを通じて提供される情報の位置などを変更することができる)。追加で、又は代替的に、ユーザーインタフェースは、標準構成、ユーザーインタフェースが表示されるデバイスの種類に基づく特定の構成、及び/又はユーザーインタフェースが表示されるデバイスに関連する能力並びに/若しくは仕様に基づく一連の構成に予め構成されてもよい。
【0089】
本明細書に記載されたシステム及び/又は方法は、異なる形態のハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実施され得ることは明らかであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実施態様を限定するものではない。したがって、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載される-ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステム並びに/若しくは方法を実装するように設計できることが理解される。
【0090】
特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、及び/又は明細書に開示されていても、これらの組み合わせは、様々な実施態様の開示を制限することを意図するものではない。実際、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されていない方法及び/又は本明細書に開示されていない方法で組み合わされることができる。以下に記載される各従属請求項は、1つの請求項にのみ直接依存することができるが、様々な実施態様の開示は、請求項セット内の他のすべての請求項との組み合わせで、各従属請求項を含む。
【0091】
本明細書で使用されるいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に記述されない限り、重要又は必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の項目を含むことを意図しており、「1つ以上」と交換可能に使用される場合がある。さらに、本明細書で使用される場合、定冠詞「the」は、定冠詞「the」に関連して参照される1つ以上の項目を含むことが意図され、「1つ以上」と交換可能に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用される場合、用語「セット」は、1つ以上の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目及び非関連項目の組み合わせなど)を含むことを意図しており、「1つ以上」と交換可能に使用されてもよい。1つの項目のみが意図される場合、「1つのみ」というフレーズ又は同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、用語「有する」、「持つ」、「有している」などは、制限のない用語であることが意図される。さらに、フレーズ「に基づく」は、明示的に別段の記載がない限り、「少なくとも部分的に基づく」を意味することが意図される。また、本明細書で使用される場合、用語「又は」は、シリーズで使用される場合、包括的であることが意図され、明示的に他に記載されない限り(例えば、「いずれか」又は「いずれか一方のみ」と組み合わせて使用する場合)、「及び/又は」と入れ替えて使用することができる。