IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

<>
  • 特許-端末 図1
  • 特許-端末 図2
  • 特許-端末 図3
  • 特許-端末 図4
  • 特許-端末 図5
  • 特許-端末 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-07
(45)【発行日】2025-04-15
(54)【発明の名称】端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20250408BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20250408BHJP
   H04W 74/08 20240101ALI20250408BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/20
H04W74/08
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021528758
(86)(22)【出願日】2019-06-26
(86)【国際出願番号】 JP2019025486
(87)【国際公開番号】W WO2020261453
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-04-27
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(72)【発明者】
【氏名】内野 徹
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ワン リフェ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Further discussion on the impact of DCI-based PDCCH skipping[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906904,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906904.zip>,2019年05月17日,1-6頁
【文献】vivo,DCI-based mechanism in skipping PDCCH monitoring and switching PDCCH monitoring periodicity[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1905956,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1905956.zip>,2019年05月17日,1-5頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下り制御チャネルを受信する受信部と、
前記下り制御チャネルの監視を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記下り制御チャネルの監視を省略する省略状態が設定された後、上り制御チャネルを介したスケジューリング要求を送信する場合、前記下り制御チャネルの監視を再開し、
前記下り制御チャネルの監視の再開は、他のBWP(Band Width Part)における前記下り制御チャネルの監視を再開することである端末。
【請求項2】
下り制御チャネルを受信するステップと、
前記下り制御チャネルの監視を省略するステップと、
前記下り制御チャネルの監視の省略状態が設定された後、上り制御チャネルを介したスケジューリング要求を送信する場合、前記下り制御チャネルの監視を再開するステップと
を含み、
前記下り制御チャネルの監視の再開は、他のBWP(Band Width Part)における前記下り制御チャネルの監視を再開することである端末における無線通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を実行する端末に関する。
【背景技術】
【0002】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、Long Term Evolution(LTE)を仕様化し、LTEのさらなる高速化を目的としてLTE-Advanced(以下、LTE-Advancedを含めてLTEという)、さらに、5th generation mobile communication system(5G、New Radio(NR)またはNext Generation(NG)とも呼ばれる)の仕様化も進められている。
【0003】
3GPPのRelease 16のStudy Item(SI)では、Discontinuous Reception(DRX)よりも柔軟でダイナミックなパワーセービングを実現するため、下り制御チャネル、具体的には、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)の監視を省略する、いわゆるPDCCHスキッピングが検討されている(非特許文献1)。
【0004】
PDCCHスキッピングは、PDCCHを介してネットワークから端末(User Equipment, UE)に指示される。端末は、PDCCHスキッピングが設定されると、PDCCHの監視、具体的には、PDCCHの復号を省略する。これにより、端末の消費電力を効果的に削減し得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】"TP capturing RAN2 agreements and recommendations", R2-1908509, 3GPP TSG-RAN WG2 Meeting#106, 3GPP, 2019年5月
【発明の概要】
【0006】
しかしながら、PDCCHスキッピングには、次のような問題がある。
【0007】
第1に、PDCCHスキッピングは、端末が、媒体アクセス制御レイヤ(MAC)におけるDRX状態であるかどうかに拘わらずネットワークから指示される。このため、PDCCHの監視(復号)は、物理レイヤ(PHY, L1)における動作(3GPP TS38.321参照)であるため、PDCCHスキッピングによってPDCCHの監視が省略されている場合、MACエンティティがActive Time内であってもPDCCHを介した制御情報を受信できない。
【0008】
第2に、PDCCHスキッピングは、ネットワークが端末のデータ送受信が必要でないと判断した場合にネットワークから指示されることが前提であるため、ネットワークが認識し得ない端末のデータ送受信の機会が発生しても、PDCCHスキッピングが解除されるまで、PDCCHの監視が再開されず、通信遅延が生じる可能性がある。
【0009】
第3に、端末が、他の端末向けのPDCCHスキッピングの指示を誤受信した場合、端末とネットワーク(具体的には、gNB(無線基地局)とにおいて認識している状態の不一致が発生し、PDCCHを介した制御情報を受信できなくなる。
【0010】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、下り制御チャネルの監視を省略する省略状態に設定されている場合でも、必要に応じて下り制御チャネルを監視できる端末の提供を目的とする。
【0011】
本開示の一態様は、下り制御チャネル(PDCCH)を介して制御情報を受信する受信部(無線受信部220)と、前記下り制御チャネルの監視を制御する制御部(制御部250)とを備え、前記制御部は、前記下り制御チャネルの監視を省略する省略状態においても、条件に合致する場合、前記下り制御チャネルの監視を実行する端末(UE200)である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、無線通信システム10の全体概略構成図である。
図2図2は、UE200の機能ブロック構成図である。
図3図3は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の基本動作例(その1)を示す図である。
図4図4は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の基本動作例(その2)を示す図である。
図5図5は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の改善動作例を示す図である。
図6図6は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
【0014】
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(User Equipment 200、以下、UE200)を含む。
【0015】
NG-RAN20は、無線基地局100(以下、gNB100)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
【0016】
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単にネットワークと表現されてもよい。
【0017】
gNB100は、5Gに従った無線基地局であり、UE200と5Gに従った無線通信を実行する。gNB100及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと複数のNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
【0018】
また、UE200は、着信待ち受け時の消費電力を低減する通信技術であるDiscontinuous Reception(DRX)を実装する。UE200が着信を待ち受ける際には、一定の周期(DRX周期)に1回、ネットワークからのPagingメッセージの受信を試みる。なお、Pagingとは、着信時に待ち受け在圏中のUE200を呼び出す手順及び信号を意味する。
【0019】
この際、UE200が自身宛のPagingを受信した場合、待ち受け状態を解除し、ネットワークとの通信を開始する。DRX(間欠受信)動作では、Pagingの受信を試みない期間に無線信号の送受信を停止することによって、常にPaging受信を試みる場合と比較して消費電力を削減する。
【0020】
なお、DRXには、Pagingの受信機会をさらに低頻度にすることで消費電力低減効果を向上させるeDRX(Extended Discontinuous Reception)が含まれてもよい。
【0021】
また、本実施形態では、下り制御チャネル、具体的には、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)の監視を省略するPDCCHスキッピングが導入されている。PDCCHスキッピングは、ネットワークからUE200に個別に指示される。UE200は、PDCCHスキッピングが設定されると、PDCCHの監視、具体的には、PDCCHの復号を省略する。これにより、UE200の消費電力を効果的に削減し得る。
【0022】
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、UE200の機能ブロック構成について説明する。図2は、UE200の機能ブロック構成図である。
【0023】
図2に示すように、UE200は、無線送信部210、無線受信部220、L1処理部230、MAC処理部240及び制御部250を備える。
【0024】
無線送信部210は、NRに従った上りリンク信号(UL信号)を送信する。無線受信部220は、NRに従った下りリンク信号(DL信号)を受信する。
【0025】
具体的には、無線送信部210及び無線受信部220は、制御チャネルまたはデータチャネルを介して無線通信を実行する。
【0026】
制御チャネルには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast Channel(PBCH)などが含まれる。
【0027】
また、データチャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、及びPUSCH(Physical Downlink Shared Channel)などが含まれる。
【0028】
本実施形態では、無線受信部220は、PDCCH(下り制御チャネル)を介して制御情報を受信する受信部を構成する。なお、制御情報には、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが含まれる。DCIは、各ユーザ(UE)がデータを復調するために必要なスケジューリング情報、データ変調及びチャネル符号化率の情報などを含む下りリンクで送信する制御情報である。また、当該制御情報には、PDCCHスキッピングを指示する情報が含まれてもよい。
【0029】
L1処理部230は、レイヤ1、つまり、物理レイヤ(PHY)における処理を実行する。特に、本実施形態では、L1処理部230は、PDCCHの受信に関する制御、及びPUCCH(上り制御チャネル)の送信(スケジューリング要求(SR)を含む)に関する制御を実行する。
【0030】
MAC処理部240は、媒体アクセス制御レイヤ(MAC)における処理を実行する。特に、本実施形態では、MAC処理部240は、DRXに関する処理を実行する。
【0031】
具体的には、MAC処理部240(MACエンティティと呼んでもよい)は、DRX動作を用いる場合、所定の条件に従ってPDCCHを監視する。UE200が無線リソース制御レイヤ(RRC)における接続状態(RRC_CONNECTED)であり、DRXが設定されている場合、MAC処理部240は、全てのアクティブ化されたサービングセルについて、DRX動作を用いてPDCCHを断続的に監視する。なお、DRXが設定されていない場合、MAC処理部240は、3GPP TS38.213の規定に従ってPDCCHを監視する。
【0032】
制御部250は、UE200を構成する各機能ブロックを制御する。特に、本実施形態では、制御部250は、MAC処理部240によるPDCCHの監視(PDCCHスキッピングを含む)を制御する。また、制御部250は、DRX動作を制御する。なお、制御部250には、無線リンク制御レイヤ(RLC)及びRRCレイヤの機能が含まれてもよい。
【0033】
制御部250は、例えば、以下のパラメータを設定することによってDRX動作を制御することができる。
【0034】
・drx-onDurationTimer:DRXサイクルの開始時の期間
・drx-SlotOffset:drx-onDurationTimerを開始する前の遅延
・drx-InactivityTimer:PDCCHがMACエンティティに対する新しいULまたはDL送信を示すPDCCH機会後の期間
また、DRXサイクルが設定されている場合、Active Timeには次の時間が含まれる。
【0035】
・drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerDL、drx-RetransmissionTimerUL、またはra-ContentionResolutionTimerが実行されている
・スケジューリング要求(SR)がPUCCH上で送信され、保留中である
・コンテンションベースのランダムアクセスプリアンブルの中でMACエンティティによって選択されなかったランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答の受信に成功した後に、MACエンティティのC-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)宛ての新しい送信を示すPDCCHが受信されていない
さらに、制御部250は、上述したPDCCHスキッピングに関する制御を実行する。なお、PDCCHスキッピングは、別の名称で呼ばれても構わない。例えば、PDCCHの受信、監視または復号の省略、中止、延期、保留、停止などと表現されても構わない。
【0036】
具体的には、制御部250は、PDCCHを介してUE200に対してPDCCHスキッピングを指示するコマンド(以下、便宜上、PDCCHスキッピングコマンドと呼ぶ)を受信する。制御部250は、受信したPDCCHスキッピングコマンドに基づいて、PDCCHの監視を省略する。なお、PDCCHスキッピングコマンドは、他に受信可能な制御チャネルがあれば、必ずしもPDCCHを介して受信されなくても構わない。
【0037】
また、制御部250は、PDCCHの監視を省略する省略状態においても、条件に合致する場合、PDCCHの監視を実行する。より具体的には、制御部250は、媒体アクセス制御レイヤ(MAC)から物理レイヤ(PHY)への通知によって、PDCCHの監視を省略する省略状態において、PDCCHの監視を実行する。つまり、制御部250の制御によって、MAC処理部240からL1処理部230に対して、PDCCHスキッピングが設定されている状態におけるPDCCHの監視が指示される。
【0038】
また、条件とは、上りリンク(UL)を介した送信、またはランダムアクセス手順を実行する場合などである。当該条件の詳細については、さらに後述する。
【0039】
すなわち、制御部250は、上りリンクを介した送信、またはランダムアクセス手順を実行する場合、PDCCHスキッピングが設定されている場合であっても、PDCCHの監視を実行することができる。この場合におけるPDCCHの監視の実行は、PDCCHの監視の再開と表現されてもよいし、PDCCHスキッピングを中止または保留するなどと表現されてもよい。
【0040】
また、制御部250は、PDCCH監視の省略状態において、UE200が使用する帯域幅と異なる帯域幅に遷移することによって、下り制御チャネルの監視を実行、つまり、再開してもよい。
【0041】
ここで、「帯域幅」とは、実質的には、BWP(BandWidth Part)を意味してもよい。BWPは、UE200が通信に用いるべき周波数の帯域幅、周波数位置及びサブキャリア間隔を含む。BWPは、上位レイヤ(RRCなど)シグナリングまたはL1シグナリングを用いてgNB100によって通知される。また、BWPは、UE200毎に異なる設定でもよいし、複数のUE200に対して共通の設定でもよい。
【0042】
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、UE200に対してPDCCHの監視を省略するPDCCHスキッピングが設定されている場合におけるUE200の動作について説明する。
【0043】
具体的には、PDCCHスキッピングの基本的な動作について説明した上で、UE200がPDCCHスキッピングから自律的に復帰する動作について説明する。
【0044】
(3.1)基本動作
図3は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の基本動作例(その1)を示す。具体的には、図3に示す動作例(以降の動作例も同様)は、gNB100がUE200に対してPDCCHスキッピングを指示する場合である。
【0045】
図3に示すように、gNB100は、PDCCHスキッピングコマンドをUE200に送信することによって、UE200に対してPDCCHスキッピングが指示される。
【0046】
ここでは、PDCCHスキッピングは、ネットワークがUE200のデータ送受信が必要でないと判断した場合に、ネットワーク(gNB100)からのPDCCHスキッピングコマンドによって設定されることを前提とする。なお、PDCCHスキッピングコマンドは、仮称であり、別の名称で呼ばれても構わない。
【0047】
UE200は、PDCCHスキッピングコマンドを受信すると、時刻TaまでPDCCHの監視を省略(スキップ)する。ここで、ネットワークによるPDCCHスキッピングの指示は、UE200のMACレイヤ(UE-MAC)におけるDRX状態と関係なく実行される。
【0048】
このため、PDCCHの監視(復号)は、物理レイヤ(図中のUE-L1)における動作であるため、PDCCHスキッピングによってPDCCHの監視が省略されている場合、MACエンティティがActive Time内であってもPDCCHを介した制御情報を受信できない。
【0049】
また、上述したように、PDCCHスキッピングが、ネットワーク(gNB100)からのPDCCHスキッピングコマンドによって設定される場合、PDCCHスキッピングが解除される、具体的には、時刻TaまでPDCCHの監視が実行(再開)されずに通信遅延が生じる可能性がある。
【0050】
例えば、PUCCHを介したスケジューリング要求(SR)送信、ランダムアクセス手順、及びConfigured grantの送信などが遅延し得る。
【0051】
具体的には、PUCCHを介したSRでは、UL grantを受信するためにPDCCHの監視が必要である。また、ランダムアクセス手順では、ランダムアクセス応答(Msg2)及びMsg4を受信するためにPDCCH監視の監視が必要である。さらに、Configured grantの場合、再送のためのUL grantを受信するためにPDCCHの監視が必要である。
【0052】
なお、Configured grantは、動的に設定されるgrant(dynamic grant)と異なり、以下の2つのタイプが規定される。
【0053】
・configured grant Type 1:uplink grantがRRCによって提供され、configured uplink grantとして格納される
・configured grant Type 2:uplink grantがPDCCHによって提供される。configured uplink grantのアクティブ化または非アクティブ化を示すL1シグナリングに基づいて、configured uplink grantとして格納またはクリアされる。
【0054】
図3では、PDCCHスキッピングが設定されているため、UE200が、上り方向のPUCCHを介してスケジューリング要求(SR)を送信しても、時刻Taまでスケジューリング要求(SR)に基づくスケジューリングができない状態(図中の斜線矢印参照)が示されている。
【0055】
図4は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の基本動作例(その2)を示す。具体的には、図4は、UE200が他のUE向けのPDCCHスキッピングコマンドを誤受信する例を示している。本実施形態では、PDCCHスキッピングコマンドは、PDCCHを介してgNB100から送信されることを前提としており、物理レイヤの制御情報であるため、上位レイヤと比較して誤受信する可能性が高い。なお、他のUE向けのPDCCHスキッピングコマンドを誤受信する場合に限らず、UE200が、別の制御内容をPDCCHスキッピングコマンドと誤って解釈する場合も同様である。
【0056】
このように、UE200が他のUE向けのPDCCHスキッピングコマンドを誤受信すると、gNB100とUE200との間において状態不一致が発生する。この場合、gNB100は、UE200がPDCCHの監視の省略状態(PDCCHスキッピング状態と呼んでもよい)であるとは認識していないため、UE200から送信されたスケジューリング要求(SR)に対するUL grantをUE200に送信しても、UE200がPDCCHの監視をしていないため、UL grantを受信できない。なお、基本動作例(その1)で説明したように、UE200は、PDCCHの監視の省略状態(PDCCHスキッピング状態)であっても、Active Timeであれば、PUCCHを介したSRの送信が可能である。
【0057】
(3.2)改善動作例
図5は、PDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の改善動作例を示す。具体的には、図5は、上述したPDCCHスキッピングが設定された場合におけるUE200の基本動作例(図3及び図4参照)における問題を解決する改善動作例を示す。
【0058】
本動作例では、UE200は、PDCCHスキッピングがネットワークから指示され、PDCCHスキッピングが設定されていても、特定の条件に合致した場合、自律的にPDCCHスキッピングを中止または保留する。換言すれば、UE200は、PDCCHスキッピングが設定されていても、PDCCHの監視の実行または再開することと同義である。
【0059】
図5に示すように、UE200は、PDCCHの監視を省略する省略状態(図中のUE-L1の"PDCCH skipping")においても、当該条件に合致する場合、PDCCHの監視を実行する。このため、PDCCHスキッピングが終了する時刻Taまで待たずに、スケジューリング要求(SR)及びUL grantの送受信が可能となる(図中の斜線矢印参照)。
【0060】
以下、具体的な制御について説明する。UE200は、PDCCHスキッピング状態において、以下をトリガ(つまり、条件に合致することを意味する)として、PDCCHの監視を実行する。
【0061】
・スケジューリング要求(PUCCH-SR)を送信
・Configured grantを用いたUL送信
・ランダムアクセス手順の実行中
・ランダムアクセスプリアンブル(MsgA)送信
・ランダムアクセス応答(RAR)の受信を開始(例えば、ra-ResponseWindowを開始、または所定のRNTIを用いたDL信号(PDCCH及びPDSCHなど)の受信)
・RAR UL grantによって指示されたPUSCHを送信
・Msg4(MsgB)受信を開始(例えば、ra-ContentionResolutionTimer、MsgB reception window開始)
なお、MsgAは、他の用語で表現されてもよい。例えば、4 step RACH(Contention-based RA)のMsg1とMsg3との内容の少なくとも一方を含むメッセージ、2 step RACH(Contention-free RA)においてUE200が送信するメッセージ、RA preambleとPUSCHとからなるメッセージと表現されてもよい。
【0062】
MsgBも、他の用語で表現されてもよい。例えば4 step RACH(Contention-based RA)のMsg2とMsg4との内容の少なくとも一方を含むメッセージ、2 step RACH(Contention-free RA)UE200が受信するメッセージ、FallbackメッセージとContention resolutionとの少なくとも一方を含むメッセージと表現されてもよい。
また、上述したPDCCHの監視を実行(再開)は、UE200が、所定のBWPに遷移すること、つまり、使用中のBWPと異なる他のBWPをアクティブ化することによって実現されてもよい。
【0063】
例えば、PDCCHが設定されていないBWPを定義し、当該BWPに遷移してもよい。また、当該BWPに遷移後、所定時間が経過した場合、所定のBWP(例えば、initial / default BWP、ネットワークが指定するBWP(RRC, PDCCHなど)に遷移してもよい。さらに、「所定時間」は、遷移先のBWPによって異なってもよい。
【0064】
さらに、上述したトリガは、UE200内において、以下の何れかの方法によって起動されてもよい。
【0065】
・MACレイヤから物理レイヤ(L1)への通知
なお、当該通知は、PDCCHスキッピングの停止(stop, suspend)または中止(cancel, abort)によって示されてもよいし、PDCCHの監視の実行、開始または再開などによって示されてもよい。或いはPDCCHスキッピングコマンドを無効とすることによって示されてもよい。
【0066】
・物理レイヤ(L1)が判定
この場合、物理レイヤは、UE200が送信したチャネル種別または内容(例えば、PUCCH-SR, Physical RACH (PRACH)など)の少なくとも何れかによって把握する。また、物理レイヤは、PDCCHの監視を再開したことをMACレイヤに通知してもよい。
【0067】
また、一旦、PDCCHの監視を再開した後におけるPDCCHスキッピングの再開は、以下の何れかの方法によって実現されてもよい。
【0068】
・MACレイヤから物理レイヤ(L1)への通知
この場合、以下の何れの方法でもよい。
【0069】
・PUCCH-SR送信後または所定時間経過後にUL grantを受信した場合
・Configured grantを用いたUL送信後、所定時間が経過した場合(例えば、Configured grant timerまたはdrx-Retrasmission Timer満了後)
・RAR受信時またはRAR受信から所定期時間経過後
・RAR UL grantによって指示されたPUSCHを送信後(または所定時間後)
・Msg4(MsgB)受信時またはMsg4受信から所定期時間経過後(例えば、contention resolution timer、MsgB reception window満了、HARQ feedback(ACKなど)送信後)
・物理レイヤ(L1)が判定
この場合、物理レイヤは、UE200が送信したチャネル種別または内容によって、対象となるDL信号を受信した際に、PDCCHの監視を再開する。また、物理レイヤは、PDCCHの監視を再開したことをMACレイヤに通知してもよい。
【0070】
或いは、物理レイヤは、タイマーを用いてPDCCHの監視を再開してもよい。この場合、タイマの設定値は、手順後毎に異なっていてもよい。また、当該設定値は、MACレイヤから通知されてもよいし、RRCレイヤによって設定されてもよい。
【0071】
また、PDCCHスキッピングの停止及び再開の少なくとも何れかは、異なるレイヤ(MACまたはL1)が判定してもよい。
【0072】
(3.3)変更例
さらに、上述した改善動作例は、次のように変更されてもよい。例えば、上述した改善動作例は、所定のケースのみに適用されてもよい。イベントの観点では、以下のようなオプションが挙げられる。
【0073】
・オプション1:コンテンションベースのランダムアクセス手順のみ
・オプション2:コンテンションベース及びコンテンションフリーのランダムアクセス手順
・オプション3:以下の何れかまたは組合せ
・コンテンションベース及びコンテンションフリーのRACH送信
・スケジューリング要求(SR)
・Configured grant PUSCH
また、キャリア/セル観点では、以下のようなオプションが挙げられる。
【0074】
・オプション1:PScell(Primary Secondary Cell)のみ
・オプション2:PScell及びScell
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、UE200によれば、PDCCHの監視を省略する省略状態、具体的には、PDCCHスキッピング状態においても、所条件に合致する場合、PDCCHの監視を実行(再開)する。このため、UE200に対してPDCCHスキッピングが設定されており、PDCCHの監視がなされない状態でも、必要に応じてPDCCHを監視できる。これにより、通信遅延が生じることを回避し得る。
【0075】
本実施形態では、UE200は、上りリンクを介した送信(PUCCH送信など)、またはランダムアクセス手順を実行する場合、PDCCHの監視を実行することができる。このため、PDCCHの監視が必要となる主要なケースにおいて、PDCCHの監視を再開でき、通信遅延が生じることを確実得に回避し得る。
【0076】
本実施形態では、UE200は、PDCCHスキッピング状態において、UE200が使用するBWPと異なるBWPに遷移することによって、PDCCHの監視を実行、つまり、再開することができる。このため、PDCCHの監視再開のための新たなUE200内の動作を規定することを回避しつつ、既存の動作を活用して、PDCCHスキッピング状態でもPDCCHの監視を再開できる。
【0077】
本実施形態では、UE200は、媒体アクセス制御レイヤ(MAC)から物理レイヤ(PHY)への通知によって、PDCCHスキッピング状態におけるPDCCHの監視を再開する。このため、UE200内部のレイヤ間の処理を活用しつつ、PDCCHスキッピング状態でもPDCCHの監視を再開できる。
【0078】
(5)その他の実施形態
以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0079】
例えば、上述した実施形態では、PDCCHスキッピング(仮称)と呼ばれる機能に基づいて説明したが、PDCCHの監視を省略(中止)するような如何なる機能或いはケースに対して、上述した動作が同様に適用されてもよい。
【0080】
さらに、上述した実施形態では、PDCCHを例として説明したが、PDCCH以外の他の下りリンク(DL)信号・チャネル(例えば、参照信号(RS),同期信号(SS)またはPDSCH)の受信(監視)を書略(中止)する機能或いはケースに対して、上述した動作が同様に適用されてもよい。
【0081】
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図2)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0082】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0083】
さらに、上述したUE200は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、UE200は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0084】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0085】
UE200の各機能ブロック(図2参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
【0086】
また、UE200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0087】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
【0088】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
【0089】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0090】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0091】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0092】
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0093】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0094】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0095】
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0096】
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0097】
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
【0098】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0099】
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
【0100】
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0101】
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
【0102】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0103】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0104】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0105】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0106】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0107】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0108】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0109】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0110】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
【0111】
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0112】
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
【0113】
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
【0114】
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0115】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0116】
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
【0117】
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
【0118】
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。
サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
【0119】
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
【0120】
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
【0121】
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
【0122】
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
【0123】
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
【0124】
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
【0125】
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
【0126】
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
【0127】
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
【0128】
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
【0129】
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
【0130】
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
【0131】
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
【0132】
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
【0133】
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
【0134】
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
【0135】
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
【0136】
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
【0137】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
【0138】
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
【0139】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0140】
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0141】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0142】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0143】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0144】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0145】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0146】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0147】
10 無線通信システム
20 NG-RAN
100 gNB
200 UE
210 無線送信部
220 無線受信部
230 L1処理部
240 MAC処理部
250 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6