(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-07
(45)【発行日】2025-04-15
(54)【発明の名称】フォルダブル表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20250408BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20250408BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20250408BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20250408BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20250408BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 324
G09F9/30 308Z
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
F16C11/04 F
F16C11/10 C
(21)【出願番号】P 2023220352
(22)【出願日】2023-12-27
【審査請求日】2023-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190198
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】チャ ジョンソク
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-174692(JP,A)
【文献】特開2018-105909(JP,A)
【文献】実開平03-105880(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2022/0061170(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0337684(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0061195(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108712535(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
H10H 20/00-20/858
G06F 1/16
F16C 11/04
F16C 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表示領域、第2表示領域及びフォールディング領域を含むパネル、及び前記パネルの下部に配置される1つ以上のプレートを含むパネルアセンブリと、
前記1つ以上のプレートに配置される放熱シートと、
前記パネルアセンブリの下部で前記フォールディング領域に配置され、ヒンジカバーを含むインフォールディングヒンジアセンブリと、
前記インフォールディングヒンジアセンブリと結合する第1カバーフレーム及び第2カバーフレームとを含み、
前記1つ以上のプレートはボトムプレートを含み、
前記ボトムプレートは、第1の高さを有する第1部分、及び前記第1の高さより低い第2の高さを有する第2部分を含
み、
前記第2部分に形成される収容空間内に配置される前記放熱シートを含み、
前記パネルは、軸方向に沿ってベンディングされ、前記ベンディングされた部分は前記1つ以上のプレートの下部方向に延在し、
前記パネルの前記ベンディングされた部分に配置された集積回路を含み、
前記ボトムプレートの前記第2部分は、前記軸方向に沿って延在し、前記集積回路に重畳する、フォルダブル表示装置。
【請求項2】
前記ボトムプレートは、サス材質から形成される、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項3】
前記ボトムプレートは、前記フォールディング領域に対応するスリットパターンを含む、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項4】
前記第2部分の下部には
前記集積回路が配置される、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項5】
前記放熱シートは、グラファイト物質を含む、請求項
1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項6】
前記放熱シートは、第1接着面、放熱物質、及び第2接着面を含む、請求項
1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項7】
前記ボトムプレートは、前記第2部分に形成される垂直壁をさらに含む、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項8】
前記垂直壁は、
前記軸方向に沿って形成される、請求項
7に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項9】
前記垂直壁は、
前記軸方向及び側部方向に沿って形成される、請求項
7に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項10】
前記ボトムプレートは、前記第1部分及び前記第2部分の間に形成され、前記第1の高さより低く前記第2の高さより高い第3の高さを有する第3部分をさらに含む、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項11】
前記第2部分に形成される収容空間、及び前記第3部分に配置される
前記放熱シートをさらに含む、請求項
10に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項12】
前記放熱シートは、複数の第1接着面、複数の放熱物質、及び前記複数の放熱物質に付着する第2接着面を含む、請求項
11に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項13】
前記第2接着面は複数形成され、それぞれの前記第2接着面は、前記複数の放熱物質それぞれに付着する、請求項
12に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項14】
前記第2接着面は一体に形成され、前記複数の放熱物質は、一体の前記第2接着面に付着する、請求項
12に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項15】
前記インフォールディングヒンジアセンブリは、
前記軸方向に長さを有するアップダウンプレートをさらに含む、請求項1に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項16】
前記インフォールディングヒンジアセンブリは、リフト突起を含むリフトワッシャーをさらに含む、請求項
15に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項17】
前記リフト突起は、
前記下部方向位置及び側部方向の位置の間で回転運動する、請求項
16に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項18】
前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記リフト突起は
前記下部方向に位置し、前記リフト突起は前記アップダウンプレートと非接触する、請求項
16に記載のフォルダブル表示装置。
【請求項19】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされると、前記リフト突起は側部方向に位置し、前記リフト突起は前記アップダウンプレートを支持する、請求項
16に記載のフォルダブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は表示装置に関し、具体的に、表示装置を折りたたんだり広げることができるフォルダブル(foldable)表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、消費者の購買意欲を満たすためにますます小型化している。表示装置の小型化は、デザイン的な側面及び携帯性を向上させ、表示装置の高い技術力を示すことができるため、多くのメーカーが努力を傾けている。
【0003】
特に、最近、表示装置を折りたたんだり、逆に折りたたんでいる表示装置を広げることができるいわゆるフォルダブル表示装置が開発されている。フォルダブル表示装置は、ヒンジ装置に基づいて折りたたんだり広げることができる。フォルダブル表示装置は、スマートフォンのような小型表示装置に適用されており、タブレットPCやノートパソコンのような中型表示装置にも適用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、上述したフォルダブル表示装置の性能に対する要件と、折り畳みしわの改善における限界を認識した。
【0005】
したがって、本開示の実施例は、関連技術の限界及び欠点に起因する1つ以上の問題を実質的に除去するフォルダブル表示装置に関する。
本開示は、ヒンジ装置を含むフォルダブル表示装置を提供することにその目的がある。
【0006】
本開示は、ヒンジと周辺構成との締結構造を提供することにその目的がある。
【0007】
本開示は、折り目が解消されたフォルダブル表示装置を提供することにその目的がある。
【0008】
本開示は、インフォールディング状態で強固なフォルダブル表示装置を提供することにその目的がある。
【0009】
本開示は、集積回路で発生する熱がパネルに伝達されることを遮断できるフォルダブル表示装置を提供することにその目的がある。
【0010】
本開示は、表示装置の厚さを減らすことにその目的がある。
【0011】
その他の特徴及び態様は、後述する説明に示されており、部分的には説明によって明らかになるか、又は本明細書に記載されている発明の概念を実施することによって明らかになるであろう。本発明の概念のその他の特徴及び態様は、説明において特に指摘された構造又はそれにより導き出すことができるもの、並びに特許請求の範囲及び添付図面によって実現及び達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の課題を解決するために、本開示によると、第1表示領域、第2表示領域及びフォールディング領域を含むパネル、及び前記パネルの下部に配置される1つ以上のプレートを含むパネルアセンブリと、前記パネルアセンブリの下部で前記フォールディング領域に配置され、ヒンジカバーを含むインフォールディングヒンジアセンブリと、前記インフォールディングヒンジアセンブリと結合する第1カバーフレーム及び第2カバーフレームとを含み、前記1つ以上のプレートはボトムプレートを含み、前記ボトムプレートは、第1の高さを有する第1部分、及び前記第1の高さより低い第2の高さを有する第2部分を含む、フォルダブル表示装置が開示される。
【発明の効果】
【0013】
本開示によると、フォルダブル表示装置のフォールディング及びアンフォールディング動作によって上昇及び下降するアップダウンプレートが提供される。アップダウンプレートによってフォールディングが繰り返される場合、パネルに生じ得る折り目を改善することができる。
【0014】
本開示によると、フォルダブル表示装置のアンフォールディング状態で、ローラを用いてヒンジ装置を加圧するローラアセンブリが提供される。ローラアセンブリによって、アンフォールディング状態を強固に維持することができる。
【0015】
本開示によると、ヒンジ装置に含まれる様々な構成の結合構造が提供される。様々な構成の結合構造によって、ヒンジ装置の小型化及び強固さを達成することができる。
【0016】
本開示によると、ボトムプレートは、第1部分と第2部分とを含んでもよい。第2部分の下部には集積回路が配置され、第2部分には放熱シートが配置される。これによって、集積回路により発生する熱がパネルに伝達されることを遮断することができる。
【0017】
本開示によると、第1部分と第2部分とは互いに高さが異なる。異なる高さによって形成される収容空間に放熱シートが配置される。これによって、表示装置の厚さを減らすことなく放熱シートを配置することができる。
本開示によると、第2部分には垂直壁が配置される。ボトムプレートの減少した高さによって剛性が低下することがあるが、垂直壁によって剛性を補うことができる。
【0018】
本開示によると、放熱シートは、放熱物質を取り囲む第1接着面と第2接着面とを含む。放熱物質が粉塵を含むグラファイト物質の場合、粉塵による異物を防ぐことができる。
本開示によると、第2接着面は、複数の放熱物質と接触することができる。第2接着面が一体に形成されるので、放熱物質が複数に分割された場合に生じ得る放熱機能の低下を補うことができる。
【0019】
この他本開示によって直接的又は間接的に導き出される様々な効果を提供することができる。
【0020】
上述の一般的な説明及び後述する詳細な説明はいずれも例示的かつ説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明の概念をさらに説明することを意図していることが理解されるべきである。
【0021】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願の一部として添付されている図面は、本開示の実施例を示し、様々な原理を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本開示の様々な実施例による表示装置(10)のアンフォールディング(unfolding)状態を示す図である。
【
図2】本開示の様々な実施例による表示装置(10)のフォールディング(folding)状態を示す図である。
【
図3】本開示の様々な実施例による表示装置(10)の分解斜視図である。
【
図4A】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)を上面から見た斜視図である。
【
図4B】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の分解斜視図である。
【
図4C】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)を背面から見た斜視図である。
【
図4D】本開示の一実施例による表示装置(10)を正面から見た正面図である。
【
図5A】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)を上面から見た斜視図である。
【
図5B】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)の分解斜視図である。
【
図5C】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)の背面から見た斜視図である。
【
図6A】本開示の一実施例による表示装置(10)のフォールディング状態を示す図であって、
図5A及び
図5CのA-A’方向の断面図である。
【
図6B】本開示の一実施例による表示装置(10)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図5A及び
図5CのA-A’方向の断面図である。
【
図6C】本開示の一実施例による表示装置(10)のフォールディング状態を示す斜視図である。
【
図6D】本開示の一実施例による表示装置(10)のアンフォールディング状態を示す斜視図である。
【
図7A】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一部分の斜視図である。
【
図7B】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であって、
図7AのB-B’方向の断面図である。
【
図7C】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図7AのB-B’方向の断面図である。
【
図7D】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であって、
図7AのC-C’方向の断面図である。
【
図7E】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図7AのC-C’方向の断面図である。
【
図7F】本開示の一実施例によるアップダウンプレート(UDP)、シャフトボトム(HM-6)、及びヒンジカバー(HC)の結合を説明するための斜視図である。
【
図7G】本開示の一実施例によるアップダウンプレート(UDP)、シャフトボトム(HM-6)、及びヒンジカバー(HC)の結合を説明するための断面図である。
【
図8A】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一部分を示す斜視図である。
【
図8B】本開示の一実施例によるローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)の分解状態を示す斜視図である。
【
図8C】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図8AのD-D’方向の断面図である。
【
図8D】本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であって、
図8AのD-D’方向の断面図である。
【
図8E】本開示の一実施例によるローラストッパー(RS)の正面を示す図である。
【
図9】本開示の他の実施例による表示装置(10)の分解斜視図である。
【
図10】本開示の他の実施例による表示装置(10)の断面図である。
【
図11】本開示の他の実施例による表示装置(10)の斜視図である。
【
図12】本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す断面図である。
【
図13】本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【
図14】本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【
図15】本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す断面図である。
【
図16】本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【
図17】本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の利点及び特徴、またそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述する実施例を参照することにより明らかになるであろう。しかし、本開示は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現可能であり、単に本実施例は、本開示の開示が完全となるようにさせ、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に示すために提供されるものに過ぎない。
【0024】
本開示の実施例を説明するための図面に開示の形状、大きさ、比率、角度、数などは例示に過ぎず、本開示が開示の事項に限定されるのではない。開示物全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。また、本開示を説明するにあたって、関連する公知技術についての具体的な説明が本開示の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本開示で言及した「含む」、「有する」、「なる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されていない限り、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0025】
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
位置関係についての説明の場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~側に」などによって2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」又は「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0026】
時間関係についての説明の場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などによって時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」又は「直接」が使用されていない限り、連続していない場合も含むことができる。
【0027】
第1、第2などが、様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は単に、ある構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本開示の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0028】
本開示の各実施例のそれぞれの特徴を部分的又は全体的に互いに結合又は組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動及び駆動が可能であり、各実施例が相互に独立して実施されてもよく、相互に関連して共に実施されてもよい。
【0029】
以下、添付した図面を参考して、本開示による表示装置を説明する。
図1は、本開示の様々な実施例による表示装置(10)のアンフォールディング(unfolding)状態を示す図である。
図2は、本開示の様々な実施例による表示装置(10)のフォールディング(folding)状態を示す図である。
【0030】
図1を参照すると、表示装置(10)のアンフォールディング状態での前面、上側面、下側面、右側面、左側面及び背面が示されている。
図2を参照すると、表示装置(10)のフォールディング状態での前面、上側面、下側面、右側面、左側面及び背面が示されている。
【0031】
図1を参照すると、表示装置(10)は、第1表示領域(DA1)、第2表示領域(DA2)、及びフォールディング領域(FA)を含むパネル(PNL)を含む。パネル(PNL)は一体に形成され、第1表示領域(DA1)、第2表示領域(DA2)、及びフォールディング領域(FA)の全体にわたって映像を表示する。
【0032】
表示装置(10)は、フォールディング軸(A1)を基準としてインフォールディング(in-folding)方式で回転できるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)を含む。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、アンフォールディング状態で表示装置(10)の前面及び後面で実質的に観察されなくてもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、表示装置(10)の後面部に配置され、カバーフレーム(CF)によってカバーされるためである。
【0033】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、フォールディング軸(A1)に沿って長く形成される形状を有してもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、フォールディング領域(FA)内に配置されてもよい。フォールディング領域(FA)は、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)によってパネル(PNL)がフォールディングされる領域である。第1表示領域(DA1)及び第2表示領域(DA2)は、フォールディング領域(FA)を基準として互いに対称する領域である。第1表示領域(DA1)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に位置する領域であり、第2表示領域(DA2)は、フォールディング軸(A1)を基準として他側に位置する領域である。
【0034】
表示装置(10)の前面には、トップフレーム(TF)が配置されてもよい。トップフレーム(TF)は、パネル(PNL)のリムをカバーするように配置されてもよい。表示装置(10)の前面は、パネル(PNL)によって映像が表示される面を指称する。フォールディング軸(A1)を基準として表示装置(10)がフォールディングされるため、トップフレーム(TF)は、互いに物理的に区分される2つのトップフレーム(TF1、TF2)を含むことができる。トップフレーム(TF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1トップフレーム(TF1)と、他側に配置される第2トップフレーム(TF2)とを含む。表示装置(10)の下部面からトップフレーム(TF)までの高さは、パネル(PNL)までの高さより高いか、又は実質的に同一であってもよい。これによって、側面から観察したときにパネル(PNL)は見えないこともある。第1トップフレーム(TF1)及び第2トップフレーム(TF2)は
図3で示す通りである。
【0035】
表示装置(10)の側面と背面とは、カバーフレーム(CF)によってカバーされてもよい。表示装置(10)の背面は前面の反対面であり、側面は前面及び背面の間の面を指称する。フォールディング軸(A1)を基準として表示装置(10)がフォールディングされるため、カバーフレーム(CF)は互いに物理的に区分される2つのカバーフレーム(CF1、CF2)を含んでもよい。カバーフレーム(CF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1カバーフレーム(CF1)と、他側に配置される第2カバーフレーム(CF2)とを含む。第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は
図3で示す通りである。
【0036】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、表示装置(10)の背面の近くに配置され、フォールディング軸(A1)に沿って配置される。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、アンフォールディング状態で、カバーフレーム(CF1、CF2)によって覆われるように配置されてもよい。アンフォールディング状態で、表示装置(10)のインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は外部から見えないように配置されてもよい。又は、アンフォールディング状態で、表示装置(10)のインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は最小限の部分だけ外部から見えるように配置されてもよい。
【0037】
図示してはいないが、表示装置(10)の前面、背面及び/又は側面には、映像を撮影できるカメラモジュールが配置されてもよい。また、表示装置の前面、背面及び/又は側面には、表示装置(10)の機能を制御できるボタンや、機能を発揮できる構成が配置されてもよい。例えば、ボリュームボタン、電源ボタン、モード切替ボタン、スピーカー、マイク、アンテナ、フラッシュなどが配置されてもよい。
【0038】
図示してはいないが、表示装置(10)は、作動状態又は外部の環境を感知するセンサを含んでもよい。例えば、表示装置(10)は、ジェスチャセンサ、グリップセンサ、カラーセンサ、赤外線センサ、照度センサ、超音波センサ、虹彩認識センサ、距離検出センサ、LiDARセンサなどを含んでもよい。
【0039】
図示してはいないが、表示装置(10)は、外部から信号の供給を受けることができるコネクタを含んでもよい。例えば、充電コネクタ、USBコネクタ、イヤホンジャックコネクタなどを含んでもよい。
【0040】
図2を参照すると、表示装置(10)がフォールディングされると、パネル(PNL)は、フォールディング軸(A1)を基準として、第1表示領域(DA1)及び第2表示領域(DA2)が互いに対向するようにフォールディングされる。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、カバーフレーム(CF1、CF2)が回転してフォールディングされることによって外部に露出し得る。
【0041】
フォールディングされた状態で、パネル(PNL)は外部から見えない。表示装置(10)のカバーフレーム(CF、CF2)及びインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のみが外部から見えるようになる。
【0042】
様々な実施例によると、カバーフレーム(CF1、CF2)は、
図1及び
図2に示す形態及び結合に制限されず、他の形状や部品の組み合わせによって具現されてもよい。一実施例によると、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は、フォールディング軸(A1)を基準として両側に配置され、フォールディング軸(A1)に対して全体的に対称をなす形状であってもよい。ある実施例によると、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は、フォールディング軸(A1)を基準として非対称に配置され、非対称形状であってもよい。ある実施例によると、表示装置(10)のフォールディング状態、アンフォールディング状態、中間状態によって、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)の間に形成される角度や距離は変えられる。一実施例によると、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)の各々は、表示装置(10)の背面のみをカバーするフレームと、側面のみをカバーするフレームとに物理的に分離された形態であってもよい。
【0043】
様々な実施例によると、第1カバーフレーム(CF1)と第2カバーフレーム(CF2)とは、構造的結合によって内部収容空間を形成してもよい。内部収容空間には、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)とパネル(PNL)とが収容されてもよい。
【0044】
様々な実施例によると、内部収容空間には、表示装置(10)を駆動するための構成要素が配置されてもよい。例えば、内部収容空間には、バッテリー、制御印刷回路基板、フラットケーブル、フレキシブル印刷回路基板などが配置されてもよい。
【0045】
様々な実施例によると、表示装置(10)のフォールディング角度によって、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)が外部に露出する部分の大きさが異なることがある。例えば、表示装置(10)がフォールディング状態の場合、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の多くの部分が第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)の間で露出し得る。表示装置(10)がアンフォールディング状態の場合、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)によって実質的に覆われることができる。表示装置(10)がフォールディング状態及びアンフォールディング状態の中間状態の場合、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、相対的に少ない部分が第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)の間で露出し得る。
【0046】
様々な実施例によると、表示装置(10)がアンフォールディング状態の場合、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)の間に形成される角度は180°であってもよい。これによって、第1表示領域(DA1)及び第2表示領域(DA2)の間に形成される角度は180°であってもよい。これによって、パネル(PNL)は完全に平坦な状態になり得る。
【0047】
様々な実施例によると、表示装置(10)がフォールディング状態及びアンフォールディング状態の中間状態である場合、そのフォールディング角度でフォールディングが止められてもよい。これはいわゆるフリーストップ(free stop)と言われる。
様々な実施例によると、カバーフレーム(CF)及びトップフレーム(TF)は、ガラス又はポリマーから形成されてもよい。カバーフレーム(CF)及びトップフレーム(TF)は、透明であっても不透明であってもよい。例えば、カバーフレーム(CF)及びトップフレーム(TF)は、コーティング又は着色したガラス、セラミック、ポリマー、アルミニウム、ステンレススチール、マグネシウム、又はこれらの組み合わせによって形成されてもよい。
【0048】
図3は、本開示の様々な実施例による表示装置(10)の分解斜視図である。
【0049】
本開示で表示装置(10)がフォールディングされるフォールディング軸(A1)に沿う方向を軸方向(AD)と定義する。表示装置(10)の第1表示領域(DA1)からフォールディング領域(FA)を経て第2表示領域(DA2)に至る方向を側部方向(SD)と定義する。表示装置(10)のパネル(PNL)が向かう方向を上部方向(UD)と定義する。上部方向(UD)の反対方向を下部方向(BD)と定義する。
【0050】
表示装置(10)の上部方向(UD)の最も上部にトップフレーム(TF)が配置される。トップフレーム(TF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1トップフレーム(TF1)、及び他側に配置される第2トップフレーム(TF2)を含む。トップフレーム(TF)は、パネル(PNL)のリムをカバーするように配置される。トップフレーム(TF)は、パネル(PNL)を外部衝撃から保護することができる。トップフレーム(TF)は、表示装置(10)のベゼルを形成することができる。
【0051】
トップフレーム(TF)の下部にはパネルアセンブリ(PNLA)が配置される。パネルアセンブリ(PNLA)は、パネル(PNL)及び1つ以上のプレート(PLT)を含む。パネル(PNL)は、フレキシブル基板、フレキシブル基板上に配置され、トランジスタを含む回路素子層、回路素子層上に配置され、発光素子を含む発光層、発光層上に配置されるエンキャップ層、エンキャップ層の上又はエンキャップ層の内部に配置されるタッチ層、前面における反射視感を低減させるための偏光板、タッチ層の上部に配置されるカバーガラスなどを含んでもよい。パネル(PNL)は、第1表示領域(DA1)、フォールディング領域(FA)、及び第2表示領域(DA2)を含んでもよい。1つ以上のプレート(PLT)は、パネル(PNL)の下部に配置され、パネル(PNL)を支持するための種々のプレートを含んでもよい。例えば、1つ以上のプレートは、パネル(PNL)を支持するためのバックプレート、バックプレートの下部に配置され、サス(SUS)材質から形成されるトッププレート、トッププレートの下部に配置され、フォールディング部にパターンが形成され、サス材質から形成されるボトムプレート、放熱機能を有する放熱シート、ヒンジアセンブリの様々な構成によって非平坦化した平面を覆うためのミドルプレートなどを含んでもよい。
【0052】
パネルアセンブリ(PNLA)の下部にはインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)が配置される。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)はフォールディング領域(FA)の下部に配置される。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、軸方向(AD)に沿って長い形状を有してもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側と他側が回転するフォールディング運動してもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)に対する詳しい説明は、
図4Aなどを参照して後述する。
【0053】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の下部にはカバーフレーム(CF)が配置される。カバーフレーム(CF)の上部面には、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一部分が安着できる収容溝が形成されてもよい。カバーフレーム(CF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1カバーフレーム(CF1)、及び他側に配置される第2カバーフレーム(CF2)を含む。カバーフレーム(CF)は、表示装置(10)の側面と背面とを定義するハウジングであってもよい。カバーフレーム(CF)は、表示装置(10)を外部衝撃から保護することができる。カバーフレーム(CF)は、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)と結合されてもよい。例えば、第1カバーフレーム(CF1)は、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のレバーウイング(HM-1、
図5Aを参照)と結合されてもよい。第2カバーフレーム(CF2)は、他のレバーウイング(HM-1、
図5Aを参照)と結合されてもよい。一対のレバーウイング(HM-1)は、フォールディング軸(A1)を基準として互いに対称的な軸を基準に回転することができる。レバーウイング(HM-1)の回転動作によって、連結されているカバーフレーム(CF1、CF2)が回転することができる。カバーフレーム(CF1、CF2)の回転によって、表示装置(10)のフォールディング及びアンフォールディングを具現することができる。
【0054】
図4Aは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)を上面から見た斜視図である。
【0055】
図4Bは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の分解斜視図である。
【0056】
図4Cは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)を背面から見た斜視図である。
【0057】
図4Dは、本開示の一実施例による表示装置(10)を正面から見た正面図である。
【0058】
図4Aないし
図4Dは、表示装置(10)のアンフォールディング状態を示している。
図4Aないし
図4Dを参照して、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)について説明する。説明を明確にするために、不要な構成要素は省略して図示した。
【0059】
図4A及び
図4Bを参照すると、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、軸方向(AD)に沿って長さを有してもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、デコピン(Dec)、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)、アップダウンプレート(UDP)、ローラアセンブリ(RA)、ローラストッパー(RS)、及びヒンジカバー(HC)を含む。
【0060】
ヒンジカバー(HC)は、軸方向(AD)に沿って長さを有してもよい。ヒンジカバー(HC)は、フォールディング及びインフォールディング時には回転しない。ヒンジカバー(HC)は、実質的にハーフシリンダー形状を有してもよい。例えば、ヒンジカバー(HC)の内部及び外部の形状はハーフシリンダー形状を有してもよい。他の例として、ヒンジカバー(HC)の内部の形状はハーフシリンダー形状を有し、外部の形状は異なる形状(例えば、四角形、楕円形など)を有してもよい。
【0061】
ヒンジカバー(HC)の内部に形成される収容空間には他の構成要素が収容されてもよい。特に、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)はヒンジカバー(HC)の内部に収容される。インフォールディングヒンジモジュール(IHM)のレバーウイング(HM-1)(
図5Aを参照)は、フォールディング及びインフォールディングに応じて回転する。レバーウイング(HM-1)の回転をガイドするために、ヒンジカバー(HC)の内部の形状はハーフシリンダー形状を有してもよい。ヒンジカバー(HC)の収容空間に収容される構成要素がしっかりと固定されるようにするために、ヒンジカバー(HC)の内部空間を区切る複数の隔壁が形成されてもよい。収容される構成要素は、隔壁及び隔壁の間に挟まれることでしっかりと固定することができる。ヒンジカバー(HC)は、複数の締結孔を含んでもよい。複数の締結孔を介して、他の構成要素とヒンジカバー(HC)とは互いに結合することができる。これによって、他の構成要素は、ヒンジカバー(HC)に固定することができる。例えば、複数の締結孔にスクリューが挿入されることで、ヒンジカバー(HC)及び他の構成要素は互いに結合することができる。
【0062】
デコピン(Dec)は、ヒンジカバー(HC)の長さ方向での一端部及び他端部に配置されてもよい。
図4Aを参照すると、軸方向(AD)に沿ってヒンジカバー(HC)の一端部に配置されたデコピン(Dec1)及び他端部に配置されたデコピン(Dec2)が示されている。デコピン(Dec)は、表示装置(10)の外部からインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)が観察される場合、審美感を高めることができる。デコピン(Dec)は、様々な色及び様々な形態に形成されてもよい。デコピン(Dec)は、スリット形状によってヒンジカバー(HC)に固定することができる。
【0063】
インフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、ヒンジカバー(HC)の内部の収容空間に安着することができる。
図4Aを参照すると、軸方向(AD)に沿ってヒンジカバー(HC)の内部に安着する4つのインフォールディングヒンジモジュール(IHM1、IHM2、IHM3、IHM4)が示されている。本開示の技術思想はインフォールディングヒンジモジュール(IHM1)の数に限定されない。インフォールディングヒンジモジュール(IHM)の一部の構成は、フォールディング及びインフォールディング時に回転する構成と回転しない構成とを含む。代表的に、レバーウイング(HM-1)(
図5Aを参照)は、フォールディング及びインフォールディング時に回転することができる。ウイングボトム(HM-2、
図5Aを参照)及びシャフトボトム(HM-6)は、フォールディング及びインフォールディング時に回転せずに固定されていてもよい。インフォールディングヒンジモジュール(IHM)の下部方向(BD)の面は、カバーフレーム(CF1、CF2)(
図3を参照)と結合されてもよい。インフォールディングヒンジモジュール(IHM)がフォールディング及びインフォールディング時に回転するようになると、カバーフレーム(CF1、CF2)も回転することができる。カバーフレーム(CF1、CF2)が回転することで、表示装置(10)はフォールディング又はインフォールディングすることができる。
【0064】
図4Cを参照すると、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、下部方向(BD)に形成される複数の締結孔(CH1)を含んでもよい。
図4Cには、1つのインフォールディングヒンジモジュール(IHM)に対して、例示として5つの締結孔(CH1)が示されている。
図4Bを参照すると、ヒンジカバー(HC)は、複数の締結孔(CH2)を含んでもよい。
図4Bには、ヒンジカバー(HC)は、1つのインフォールディングヒンジモジュール(IHM)に対応して、例示として5つの締結孔(CH2)が示されている。複数の締結孔(CH1、CH2)を介して、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)はヒンジカバー(HC)に固定することができる。
【0065】
また、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、複数の締結孔(CH9、CH10)を含んでもよい。複数の締結孔(CH9、CH10)を介して、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、カバーフレーム(CF)と互いに結合することができる。
図4Cには、1つのインフォールディングヒンジモジュール(IHM)に対して、例示として3つの締結孔(CH9)及び3つの締結孔(CH10)が示されている。例えば、第1カバーフレーム(CF1、
図3を参照)は、締結孔(CH9)に対応する複数の締結孔を含んでもよい。締結孔(CH9)を介して、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)及び第1カバーフレーム(CF1)は互いに結合することができる。第2カバーフレーム(CF2、
図3を参照)は、締結孔(CH10)に対応する複数の締結孔を含んでもよい。締結孔(CH10)を介して、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)及び第2カバーフレーム(CF2)は互いに結合することができる。インフォールディングヒンジモジュール(IHM)についての詳細な説明は
図5Aなどを参照して後述する。
【0066】
アップダウンプレート(UDP)は、軸方向(AD)に沿って長さを有してもよい。
図4Aには、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)に対する例示として2つのアップダウンプレート(UDP1、UDP2)が示されている。アップダウンプレート(UDP)は、フォールディング及びインフォールディング時に回転しない。アップダウンプレート(UDP)は、アンフォールディング時に上部方向(UD)に上昇する。アップダウンプレート(UDP)は、フォールディング時に下部方向(BD)に下降する。アップダウンプレート(UDP)がアンフォールディング時に上昇するようになると、アップダウンプレート(UDP)の上部に配置されるパネルアセンブリ(PNLA)を支持することができる。パネルアセンブリ(PNLA)が支持されることで、パネル(PNL)のフォールディング領域(FA)は実質的に扁平になることができる。これによって、パネル(PNL)のフォールディング領域(FA)に形成される折り目を除去することができる。
アップダウンプレート(UDP)は、互いに隣接するインフォールディングヒンジモジュール(IHM)の間に配置されてもよい。例えば、アップダウンプレート(UDP1)は、インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及びインフォールディングヒンジモジュール(IHM2)の間に配置されてもよい。アップダウンプレート(UDP2)は、インフォールディングヒンジモジュール(IHM3)及びインフォールディングヒンジモジュール(IHM4)の間に配置されてもよい。
【0067】
アップダウンプレート(UDP)は、上昇及び下降が可能となるようにインフォールディングヒンジモジュール(IHM)と結合する。
図4B及び
図4Cを参照すると、アップダウンプレート(UDP)は締結孔(CH3)を含んでもよい。例示として2つの締結孔(CH3)が示されている。インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及びインフォールディングヒンジモジュール(IHM2)は合わせて、例示として2つの締結孔(CH4)を含んでもよい。締結孔(CH3)及び締結孔(CH4)が互いに結合されるときに、スプリング(Spr1)及び固定ねじ(SCR)が共に結合される。これらの構造的結合によって、アップダウンプレート(UDP)は、上昇及び下降が可能なようにインフォールディングヒンジモジュール(IHM)と互いに結合される。アップダウンプレート(UDP)についての詳細な説明は
図7Aなどを参照して後述する。
【0068】
本開示の技術的思想はその用語に限定されない。例えば、スプリング(Spr1)は、弾性力を有する他の構成に置き換えることができる。固定ねじ(SCR)は、締結が可能な他の構成に置き換えることができる。
【0069】
ローラアセンブリ(RA)は、軸方向(AD)を基準として両側にそれぞれ配置される。例示として、2つのインフォールディングヒンジモジュール(IHM1、IHM2)に対して、2つのローラアセンブリ(RA1、RA2)が示されている。ローラアセンブリ(RA1)は、軸方向(AD)を基準として一側に配置される。ローラアセンブリ(RA2)は、軸方向(AD)を基準として他側に配置される。
【0070】
ローラアセンブリ(RA)は、カバーフレーム(CF)に結合される。ローラアセンブリ(RA1)は、第1カバーフレーム(CF1)に結合される。ローラアセンブリ(RA2)は、第2カバーフレーム(CF2)に結合される。これによって、ローラアセンブリ(RA)は、フォールディング及びインフォールディング時にカバーフレーム(CF)と共に回転する。
【0071】
同基準より、ローラアセンブリ(RA3)は第1カバーフレーム(CF1)に結合され、ローラアセンブリ(RA4)は第2カバーフレーム(CF2)に結合される。ローラアセンブリ(RA)は、アンフォールディング状態でカバーフレーム(CF1、CF2)を互いに密着させる力を生成する。
【0072】
ローラストッパー(RS)は、ヒンジカバー(HC)の収容空間に配置される。ローラストッパー(RS)は、一対のローラアセンブリ(RA1、RA2)の間に配置される。例示として、2つのローラアセンブリ(RA1、RA2)に対して、1つのローラストッパー(RS1)が示されている。ローラストッパー(RS1)は、ローラアセンブリ(RA1)及びローラアセンブリ(RA2)の間に配置される。ローラストッパー(RS2)は、ローラアセンブリ(RA3)及びローラアセンブリ(RA3)の間に配置される。
【0073】
ローラストッパー(RS)は、ローラアセンブリ(RA)によって生成される軸方向(AD)にプッシュされる力を受ける。ローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)の間における力の生成及び支持によって、表示装置(10)はアンフォールディング状態で、状態を維持する維持力が上昇する。すなわち、ローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)によって、表示装置(10)は、アンフォールディング状態で実質的に180°の扁平な状態にすることができる。これによって、表示装置(10)に対して予め定められた力以上にフォールディングする力が加えられた場合にのみ、アンフォールディング状態からフォールディング状態への切替を開始することができる。これに加えて、表示装置(10)が実質的に180°にアンフォールディングされるため、アップダウンプレート(UDP)が最大で上昇することができる。これによって、パネル(PNL)のフォールディング領域(FA)に生じる折り目を完全に又は最大限に除去することができる。
【0074】
図4Cを参照すると、1つのローラストッパー(RS)に対して、ローラストッパー(RS)は、下部方向(BD)で例示として2つの締結孔(CH5)を含む。
図4Bを参照すると、1つのローラストッパー(RS)に対して、ヒンジカバー(HC)は、上部方向で例示として2つの締結孔(CH6)を含む。締結孔(CH5)及び締結孔(CH6)の結合によって、ローラストッパー(RS)は、ヒンジカバー(HC)の内部に安着することができる。
【0075】
図4Cを参照すると、ローラアセンブリ(RA)は、複数の締結孔(CH7、CH8)を含む。1つのローラアセンブリ(RA1)に対して、例示として2つの締結孔(CH7)が示されており、1つのローラアセンブリ(RA2)に対して、例示として2つの締結孔(CH8)が示されている。第1カバーフレーム(CF1、
図3を参照)には、複数の締結孔(CH7)に対応する締結孔が形成されている。複数の締結孔(CH7)を介して、ローラアセンブリ(RA1)は、第1カバーフレーム(CF1)と互いに結合することができる。第2カバーフレーム(CF2、
図3を参照)には、複数の締結孔(CH8)に対応する締結孔が形成されている。複数の締結孔(CH8)を介して、ローラアセンブリ(RA2)は、第2カバーフレーム(CF2)と互いに結合することができる。
【0076】
ローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)についての詳細な説明は、
図7Aなどを参照して後述する。
【0077】
図4Dを参照すると、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)はカバーフレーム(CF)と互いに結合する。具体的に、フォールディング軸(A1)を基準として一側で、第1カバーフレーム(CF1)及びインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は互いに結合する。フォールディング軸(A1)を基準として他側で、第2カバーフレーム(CF2)及びインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は互いに結合する。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、その一部の構成要素がフォールディング軸(A1)を基準として回転する。例えば、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一対のレバーウイング(HM-1、
図5Aを参照)は、互いに対向するように回転する。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング動作によって、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は、互いに対向するようにフォールディングすることができる。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング動作によって、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は、側部方向(SD)に互いに180°になるようにアンフォールディングすることができる。
【0078】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)及びカバーフレーム(CF)の上部方向(UD)には、パネルアセンブリ(PNLA、
図3を参照)が配置されてもよい。パネルアセンブリ(PNLA)は、下部に配置される1つ以上のプレート(PLT)、及び上部に配置されるパネル(PNL)を含む。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング動作によって、第1表示領域(DA1、
図3を参照)及び第2表示領域(DA2、
図3を参照)は、互いに対向するようにフォールディングすることができる。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング動作によって、第1表示領域(DA1)及び第2表示領域(DA2)は、側部方向(SD)に互いに180°になるようにアンフォールディングすることができる。また、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアップダウンプレート(UDP)の上昇動作によって、アンフォールディング時にパネルアセンブリ(PNLA)がアップダウンプレート(UDP)によって支持されることができる。これによって、パネル(PNL)のフォールディング領域(FA、
図3を参照)に形成される折り目を改善することができる。また、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)が発生させる維持力によって、アンフォールディング時にパネル(PNL)は実質的に180になるようにアンフォールディングすることができる。
【0079】
図5Aは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)を上面から見た斜視図である。
【0080】
図5Bは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)の分解斜視図である。
【0081】
図5Cは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)の背面から見た斜視図である。
【0082】
図5Aないし
図5Cは、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)のアンフォールディング状態を示している。
図5Aないし
図5Cを参照して、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)について説明する。説明を明確にするために、不要な構成要素は省略して図示した。
【0083】
図5Aないし
図5Cを参照すると、インフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、一対のレバーウイング(HM-1)、ウイングボトム(HM-2)、一対のウイングガイド(HM-3)、複数のギアガイド(HM-4)、複数のギア(HM-5)、シャフトボトム(HM-6)、一対のリフトワッシャー(HM-7)、リフトワッシャーガイド(HM-8)、複数のディスクスプリング(HM-9)、複数のワッシャー(HM-10)、一対のプレスナット(HM-11)、及び一対のシャフト(HM-12)を含む。
【0084】
一対のレバーウイング(HM-1)は、相対的に面積の広い板状を有する。一対のレバーウイング(HM-1)は、ウイングボトム(HM-2)と回転可能なように結合する。
図5Bを参照すると、一対のレバーウイング(HM-1)は、回転突起(RB)を含む。回転突起(RB)は、ハーフシリンダーの形態を有してもよい。図示したように、一対のレバーウイング(HM-1)の各々は、例示として2つの回転突起(RB)を含んでもよい。ウイングボトム(HM-2)の内側には、回転突起(RB)に対応する形状の回転ガイド(RG)が形成される。図示したように、ウイングボトム(HM-2)の内側には、例示として4つの回転ガイド(RG)が形成されてもよい。回転突起(RB)及び回転ガイド(RG)が互いに噛み合うように、一対のレバーウイング(HM-1)及びウイングボトム(HM-2)は互いに結合される。一対のレバーウイング(HM-1)は、表示装置(10)のフォールディング動作時に互いに対向するように回転する。一対のレバーウイング(HM-1)は、表示装置(10)のアンフォールディング動作時に互いに180°をなすように回転する。
【0085】
図5Cに示すように、一対のレバーウイング(HM-1)は、下部方向(BD)の面に複数の締結孔(CH9、CH10)を含む。締結孔(CH9)は、第1カバーフレーム(CF1、
図3を参照)と連結される。締結孔(CH10)は、第2カバーフレーム(CF2、
図3を参照)と連結される。図示したように、一対のレバーウイング(HM-1)の各々は、例示として3つの締結孔(CH9、CH10)を含む。一対のレバーウイング(HM-1)の回転動作に連動して、カバーフレーム(CF1、CF2)は回転動作することができる。これによって、表示装置(10)は、フォールディング及びアンフォールディング動作をすることができる。
【0086】
ウイングボトム(HM-2)は、一対のレバーウイング(HM-1)の下部方向(BD)に配置される。ウイングボトム(HM-2)は、一対のレバーウイング(HM-1)と結合する。ウイングボトム(HM-2)は、表示装置(10)のフォールディング動作時に回転せずに固定される。ウイングボトム(HM-2)の内側には回転ガイド(RG)が形成される。
【0087】
ウイングボトム(HM-2)は、ヒンジカバー(HC)の収容空間に収容される。ウイングボトム(HM-2)は、複数の締結孔(CH1)を含む。ヒンジカバー(HC)は、複数の締結孔(CH2、
図4Bを参照)を含む。締結孔(CH1)及び締結孔(CH2)を介して、ウイングボトム(HM-2)はヒンジカバー(HC)の収容空間内に固定されることができる。例示として、ウイングボトム(HM-2)は、4つの締結孔(CH1)を含むものと示されている。参照として、後述するシャフトボトム(HM-6)にも下部方向(BD)に締結孔(CH1)が形成され、この締結孔(CH1)を介して、シャフトボトム(HM-6)はヒンジカバー(HC)と結合する。
ウイングボトム(HM-2)は開口部(OP1)を含む。一対のシャフト(HM-12)のヘッド部(SH)は開口部(OP1)に締結される。
【0088】
一対のウイングガイド(HM-3)は、側部方向(SD)に長さを有する形状であってもよい。一対のウイングガイド(HM-3)は、一対のレバーウイング(HM-1)と締結される。一対のウイングガイド(HM-3)の各々は、スライド突起(SB、
図6Cを参照)を含む。一対のレバーウイング(HM-1)の各々は、スライドガイド(SG、
図6Cを参照)を含む。スライド突起(SB)は、スライドガイド(SG)に締結される。一対のレバーウイング(HM-1)が回転動作をすると、一対のウイングガイド(HM-3)は、これに連動して回転動作をする。
【0089】
一対のウイングガイド(HM-3)の各々は開口部(OP2)を含む。一対のシャフト(HM-12)は開口部(OP2)を貫通する。一対のウイングガイド(HM-3)が回転動作をするようになると、一対のシャフト(HM-12)は回転する。一対のシャフト(HM-12)の回転動作は、シャフトの軸を中心に回転するローテーション動作である。
【0090】
複数のギアガイド(HM-4)及び複数のギア(HM-5)は、シャフトボトム(HM-6)の上部方向(UD)に配置される。複数のギアガイド(HM-4)は、軸方向(AD)に沿って例示として2つ配置されてもよい。2つのギアガイド(HM-4)の間には複数のギア(HM-5)が配置される。例示として、複数のギア(HM-5)は4つであるものとして示した。
複数のギアガイド(HM-4)は開口部(OP3)を含む。複数のギア(HM-5)は開口部(OP4)を含む。一対のシャフト(HM-12)は開口部(OP3)及び開口部(OP4)を貫通する。
図5Bを参照すると、一対のシャフト(HM-12)は、ギアガイド(HM-4)に形成された開口部(OP3)のうち側部方向(SD)で最外側に形成された2つの開口部(OP3)を貫通する。また、一対のシャフト(HM-12)は、複数のギア(HM-5)のうち側部方向(SD)で最外側に形成された2つのギア(HM-5)に形成された開口部(OP4)を貫通する。一対のシャフト(HM-12)が回転動作をすると、複数のギア(HM-5)は回転動作をする。一対のシャフト(HM-12)が回転動作をすると、複数のギアガイド(HM-4)は回転しない。
【0091】
一対のリフトワッシャー(HM-7)及びリフトワッシャーガイド(HM-8)は、シャフトボトム(HM-6)の上部に配置される。一対のリフトワッシャー(HM-7)の各々は、フォールディング軸(A1)を基準として両側に配置される。
【0092】
一対のリフトワッシャー(HM-7)の各々は開口部(OP5)を含む。一対のシャフト(HM-12)は開口部(OP5)を貫通する。一対のシャフト(HM-12)が回転動作をすると、一対のリフトワッシャー(HM-7)は回転動作をする。リフトワッシャーガイド(HM-8)は一対のリフトワッシャー(HM-7)と接触する。リフトワッシャーガイド(HM-8)は開口部(OP6)を含む。一対のシャフト(HM-12)が回転動作をしても、リフトワッシャーガイド(HM-8)は回転動作をしない。
【0093】
一対のリフトワッシャー(HM-7)はリフト突起(LB、
図7Cを参照)を含む。リフト突起(LB)はアップダウンプレート(UDP)と接触する。後述する
図7B及び
図7Cを参照すると、表示装置(10)がフォールディングされると、リフト突起(LB)は、下部方向に回転するようになり、アップダウンプレート(UDP)と接触しなくなり、アップダウンプレート(UDP)は下降する。表示装置(10)がアンフォールディングされると、リフト突起(LB)は、上部方向に回転するようになり、アップダウンプレート(UDP)と接触するようになり、アップダウンプレート(UDP)を上昇させる。
【0094】
複数のディスクスプリング(HM-9)、複数のワッシャー(HM-10)及び一対のプレスナット(HM-11)は、シャフトボトム(HM-6)の上部に配置される。複数のディスクスプリング(HM-9)は開口部(OP7)を含む。複数のワッシャー(HM-10)は開口部(OP8)を含む。一対のプレスナット(HM-11)は開口部(OP9)を含む。一対のシャフト(HM-12)は開口部(OP7、OP8、OP9)を貫通する。一対のプレスナット(HM-11)は、複数のディスクスプリング(HM-9)を互いに密着する。複数のディスクスプリング(HM-9)が圧縮されると、摩擦力によって一対のシャフト(HM-12)の回転を妨害するトルク(torque)が発生する。これにより、フォールディング及びアンフォールディングの中間状態でいわゆるフリーストップが可能となる。
【0095】
一対のシャフト(HM-12)は、軸方向(AD)に長さを有する。一対のシャフト(HM-12)は、シャフトボトム(HM-6)の上部に配置される。一対のシャフト(HM-12)は、ヘッド(SH)及びテール(ST)を含む。ヘッド(SH)は、ウイングボトム(HM-2)の開口部(OP1)に締結される。テール(ST)は、シャフトボトム(HM-6)の開口部(OP10)に締結される。一対のシャフト(HM-12)のヘッド(SH)及びテール(SD)の間のボディーは、一対のウイングガイド(HM-3)、複数のギアガイド(HM-4)、複数のギア(HM-5)、一対のリフトワッシャー(HM-7)、リフトワッシャーガイド(HM-8)、複数のディスクスプリング(HM-9)、複数のワッシャー(HM-10)、及び一対のプレスナット(HM-11)を貫通する。
【0096】
表示装置(10)のフォールディング及びアンフォールディング動作が発生すると、カバーフレーム(CF)が回転する。カバーフレーム(CF)が回転すると、結合されている一対のレバーウイング(HM-1)が回転する。一対のレバーウイング(HM-1)が回転すると、結合されている一対のウイングガイド(HM-3)が回転する。一対のウイングガイド(HM-3)が回転すると、一対のシャフト(HM-12)が回転する。一対のシャフト(HM-12)が回転すると、複数のギア(HM-5)が回転する。複数のギア(HM-5)が回転されることで、表示装置(10)のフォールディング及びアンフォールディングのシンク(sync)を合わせることができる。一対のシャフト(HM-12)が回転すると、一対のリフトワッシャー(HM-7)が回転する。一対のリフトワッシャー(HM-7)が回転されることで、リフト突起(LB)が回転し、アップダウンプレート(UDP)が上昇動作をすることができる。
【0097】
シャフトボトム(HM-6)は、一対のシャフト(HM-12)の下部に配置される。シャフトボトム(HM-6)は開口部(OP10)を含む。開口部(OP10)には、一対のシャフト(HM-12)のテール(ST)が締結される。シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH11)を含む。
図5Cを参照すると、締結孔(CH11)を介して、ウイングボトム(HM-2)及びシャフトボトム(HM-6)は互いに結合することができる。シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH1)を含む。締結孔(CH1)を介して、シャフトボトム(HM-6)はヒンジカバー(HC)と結合することができる。
【0098】
図5Bを参照すると、シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH4)を含む。
図4Cを参照して、上述したように、アップダウンプレート(UDP)は締結孔(CH3)を含む。締結孔(CH3)及び締結孔(CH4)が互いに結合され、スプリング(Spr1)及び固定ねじ(SCR)が共に結合される。これにより、アップダウンプレート(UDP)は、上昇及び下降が可能となるようにシャフトボトム(HM6)と結合する。アップダウンプレート(UDP)の上昇及び下降動作は、
図7Aなどを参照して後述する。
図6Aは、本開示の一実施例による表示装置(10)のフォールディング状態を示す図であって、
図5A及び
図5CのA-A’方向の断面図である。
図6Bは、本開示の一実施例による表示装置(10)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図5A及び
図5CのA-A’方向の断面図である。
【0099】
図6A及び
図6Bを参照して、表示装置(10)のフォールディング及びアンフォールディング動作を説明する。説明を明確にするために、不要な構成要素は省略して図示した。説明を明確にのために、パネルアセンブリ(PNLA)の一部分をさらに表示した。
【0100】
ヒンジカバー(HC)内にウイングボトム(HM-2)が安着する。一対のレバーウイング(HM-1)は、互いに対向するように回転されている。これは、一対のレバーウイング(HM-1)の各々の回転突起(RB)がR1方向に回転したためである。一対のレバーウイング(HM-1)は、カバーフレーム(CF、
図4Dを参照)に連結されている。締結孔(CH9)は、第1カバーフレーム(CF1、
図4Dを参照)と一対のレバーウイング(HM-1)の一方とを連結するための孔であり、締結孔(CH10)は、第2カバーフレーム(CF2、
図4Dを参照)と一対のレバーウイング(HM-1)の他方とを連結するための孔である。一対のレバーウイング(HM-1)が互いに対向するように配置されるため、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は互いに対向するようになる。パネルアセンブリ(PNLA)は、パネル(PNL、
図3を参照)及び1つ以上のプレート(PLT、
図3を参照)を含む。パネルアセンブリ(PNLA)は、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)によって支持される。これによって、パネルアセンブリ(PNLA)は、
図6Aに示すようにフォールディング状態になる。
【0101】
図6Bを参照すると、ヒンジカバー(HC)内にウイングボトム(HM-2)が安着する。一対のレバーウイング(HM-1)は互いになす角度が180°になるように位置している。これは、一対のレバーウイング(HM-1)の各々の回転突起(RB)がR2方向に回転したためである。一対のレバーウイング(HM-1)は、カバーフレーム(CF、
図4Dを参照)に連結されている。締結孔(CH9)は、第1カバーフレーム(CF1、
図4Dを参照)と一対のレバーウイング(HM-1)の一方とを連結するための孔であり、締結孔(CH10)は、第2カバーフレーム(CF2、
図4Dを参照)と一対のレバーウイング(HM-1)の他方とを連結するための孔である。一対のレバーウイング(HM-1)が互いに180°をなすように配置されるため、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は、互いに180°をなすように配置される。パネルアセンブリ(PNLA)は、パネル(PNL、
図3を参照)及び1つ以上のプレート(PLT、
図3を参照)を含む。パネルアセンブリ(PNLA)は、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)によって支持される。これによって、パネルアセンブリ(PNLA)は、
図6Bに示すようにアンフォールディング状態になる。
【0102】
図6Cは、本開示の一実施例による表示装置(10)のフォールディング状態を示す斜視図である。
【0103】
図6Dは、本開示の一実施例による表示装置(10)のアンフォールディング状態を示す斜視図である。
【0104】
図6C及び
図6Dを参照して、表示装置(10)のフォールディング及びアンフォールディング動作時における一対のレバーウィング(HM-1)及び一対のウイングガイド(HM-3)について説明する。
【0105】
図6C及び
図6Dを参照すると、ヒンジカバー(HC)内にウイングボトム(HM-2)が安着する。ウイングボトム(HM-2)に形成される締結孔(CH1)、及びヒンジカバー(HC)に形成される締結孔(CH2)は互いに結合される。締結孔(CH1)及び締結孔(CH2)の間の結合によって、ウイングボトム(HM-2)は、ヒンジカバー(HC)内に固定されることができる。カバーフレーム(CF、
図4Dを参照)は、締結孔(CH10)を介して一対のレバーウイング(HM-1)と連結される。一対のレバーウイング(HM-1)は、一対のウイングガイド(HM-3)と結合されている。ウイングガイド(HM-3)はスライド突起(SB)を含み、レバーウイング(HM-1)はスライドガイド(SG)を含む。
図6Cを参照したフォールディング状態、及び
図6Dを参照したアンフォールディング状態を互いに比較すると、スライド突起(SB)は、フォールディング及びアンフォールディング状態に応じてスライドガイド(SG)の内でスライド移動する。本開示による表示装置(10)は、フォールディング軸(A1)を中心にフォールディング又はアンフォールディングされる。本開示によるインフォールディングヒンジモジュール(IHM)は、一対のシャフト(HM-12)による2つの回転軸を有する。スライド突起(SB)及びスライドガイド(SG)は、上述のような2つの回転軸と1つのフォールディング軸(A1)との連動を可能とすることができる。
【0106】
図7Aは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一部分の斜視図である。
【0107】
図7Bは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であって、
図7AのB-B’方向の断面図である。
【0108】
図7Cは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図7AのB-B’方向の断面図である。
【0109】
図7Dは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であり、
図7AのC-C’方向の断面図である。
【0110】
図7Eは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図7AのC-C’方向の断面図である。
【0111】
図7Aないし
図7Eを参照して、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態及びアンフォールディング状態におけるアップダウンプレート(UDP)の動作について説明する。説明を明確にするために、不要な構成要素は省略して図示した。
【0112】
図7Aを参照すると、ヒンジカバー(HC)が示されており、ヒンジカバー(HC)の内部にシャフトボトム(HM-6)が安着する。シャフトボトム(HM-6)の内部には、一対のリフトワッシャー(HM-7)が配置される。リフトワッシャー(HM-7)は、アップダウンプレート(UDP)を支持することができる。アップダウンプレート(UDP)は締結孔(CH3、
図4Bを参照)を含み、シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH4、
図4Bを参照)を含む。締結孔(CH3)及び締結孔(CH4)が互いに結合され、このとき、スプリング(Spr1、
図4Bを参照)及び固定ねじ(SCR、
図4Bを参照)によって結合される。アップダウンプレート(UDP)は、上昇及び下降が可能となるようにシャフトボトム(HM-6)に結合される。断面を表示するための切開線B-B’は、リフトワッシャー(HM-7)を切開する線である。断面を表示するための切開線C-C’は、締結孔(CH3、CH4)を切開する線である。
【0113】
図7Bを参照すると、ヒンジカバー(HC)の内部にシャフトボトム(HM-6)が安着する。一対のリフトワッシャー(HM-7)が示されている。一対のリフトワッシャー(HM-7)の各々はリフト突起(LB)を含む。例示的な目的として、リフトワッシャー(HM-7)は、実質的に外周面は円形であってもよく、内周面は多角形形状であってもよい。よって、リフトワッシャー(HM-7)の開口部(OP5)は多角形形状であってもよい。リフト突起(LB)は、リフトワッシャー(HM-7)の外周面に形成される突出形状である。リフト突起(LB)によって、リフトワッシャー(HM-7)の外周面は部分的に半径がさらに大きくなる。一対のリフトワッシャー(HM-7)は、一対のシャフト(HM-12)の回転によって連動して回転する。一対のシャフト(HM-12)の外周面は、一対のリフトワッシャー(HM-7)の外周面に対応する多角形形状であってもよい。フォールディング状態で、リフト突起(LB)は、下部方向(BD)に向かうように位置し得る。リフト突起(LB)は、アップダウンプレート(UDP)と接触しない。
【0114】
図7Cを参照すると、ヒンジカバー(HC)の内部にシャフトボトム(HM-6)が安着する。アンフォールディング状態になると、一対のシャフト(HM-12)はR3方向に回転する。一対のシャフト(HM-12)の回転によって、一対のリフトワッシャー(HM-7)もR3方向に回転する。一対のリフトワッシャー(HM-7)の回転によって、リフト突起(LB)は、アップダウンプレート(UDP)と接触して、アップダウンプレート(UDP)を上昇させることができる。
【0115】
図7D及び
図7Eを参照すると、ヒンジカバー(HC)の内部にシャフトボトム(HM-6)が安着する。シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH4)を含む。締結孔(CH4)は空の空間であってもよい。シャフトボトム(HM-6)の上部にアップダウンプレート(UDP)が配置される。アップダウンプレート(UDP)は締結孔(CH3)を含む。締結孔(CH3)及び締結孔(CH4)はシリンダー形態であってもよい。締結孔(CH3)の直径は、締結孔(CH4)の直径より小さくてもよい。よって、締結孔(CH3)は、締結孔(CH4)を貫通する形状であってもよい。
【0116】
固定ねじ(SCR)は、シャフトボトム(HM-6)の締結孔(CH4)の内部に配置される。固定ねじ(SCR)は、アップダウンプレート(UDP)と締結されてもよい。例示的な目的として、アップダウンプレート(UDP)の締結孔(CH3)の外周面にはねじ山が形成され、固定ねじ(SCR)はスクリューであってもよい。固定ねじ(SCR)を回転すると、固定ねじ(SCR)は締結孔(CH3)にスクリュー方式で締結することができる。これによって、アップダウンプレート(UDP)が上昇又は下降すると、固定ねじ(SCR)はアップダウンプレート(UDP)と共に上昇又は下降する。スプリング(Spr1)は締結孔(CH4)の内部に配置される。スプリング(Spr1)の一端はシャフトボトム(HM-6)に固定され、他端は固定ねじ(SCR)に固定される。
【0117】
一対のシャフト(HM-12)は、複数のディスクスプリング(HM-9)を貫通することができる。
【0118】
図7Dを参照すると、表示装置(10)がフォールディングされた状態で、アップダウンプレート(UDP)は下降することができる。アップダウンプレート(UDP)が下降すると、固定ねじ(SCR)も共に下降する。これによって、スプリング(Spr1)は弛緩した状態になる。
図7Eを参照すると、表示装置(10)がアンフォールディングされた状態でアップダウンプレート(UDP)は上昇することができる。アップダウンプレート(UDP)が上昇すると、固定ねじ(SCR)も共に上昇する。これによって、スプリング(Spr1)は収縮した状態になる。すなわち、スプリング(Spr1)が収縮した状態(すなわち、表示装置のアンフォールディング状態)から弛緩した状態(すなわち表示装置がフォールディング状態)になることで、スプリング(Spr1)は、アップダウンプレート(UDP)を下降させる力を自然に生じ得る。
【0119】
アップダウンプレート(UDP)は、表示装置(10)のフォールディング領域(FA)に配置される(
図3及び
図4Dを参照)。アップダウンプレート(UDP)は、フォールディング状態で下降するが、アンフォールディング状態では上昇する。アップダウンプレート(UDP)が上昇すると、その上部のパネルアセンブリ(PNLA)を支持することができる。表示装置(10)がフォールディング及びアンフォールディング動作を繰り返すと、特にアンフォールディング状態でフォールディング領域(FA)にしわが発生し、ユーザに視認される問題がある。また、フォールディング領域(FA)のしわは、ユーザのタッチ操作やペンシル入力操作に不便さをもたらすおそれがある。本開示によって、アップダウンプレート(UDP)がアンフォールディング状態でパネルアセンブリ(PNLA)を上昇させて支持することで、折り目を改善することができる。
【0120】
また、アップダウンプレート(UDP)は、固定ねじ(SCR)に連結されている。固定ねじ(SCR)は、スプリング(Spr1)に連結されている。フォールディング時に固定ねじ(SCR)が下降することで、スプリング(Spr1)は弛緩するようになるので、アップダウンプレート(UDP)の下降を滑らかにすることができる。
【0121】
図7Fは、本開示の一実施例によるアップダウンプレート(UDP)、シャフトボトム(HM-6)、及びヒンジカバー(HC)の結合について説明するための斜視図である。
【0122】
図7Gは、本開示の一実施例によるアップダウンプレート(UDP)、シャフトボトム(HM-6)、及びヒンジカバー(HC)の結合について説明するための断面図である。
【0123】
図7F及び
図7Gを参照して、アップダウンプレート(UDP)、シャフトボトム(HM-6)、及びヒンジカバー(HC)の結合について説明する。
【0124】
図7F及び
図7Gを参照すると、アップダウンプレート(UDP)は、下部方向(BD)に形成された締結孔(CH3)を含む。図示したように、アップダウンプレート(UDP)は、例示として2つの締結孔(CH3)を含んでもよい。
【0125】
シャフトボトム(HM-6)は、アップダウンプレート(UDP)の下部方向(BD)に配置される。シャフトボトム(HM-6)は、複数の締結孔(CH1、CH4、CH11)を含む。図示したように、1つのシャフトボトム(HM-6)は、例示として1つの締結孔(CH1)、1つの締結孔(CH4)、及び1つの締結孔(CH11)を含む。締結孔(CH1)は、シャフトボトム(HM-6)をヒンジカバー(HC)に固定させるための孔である。締結孔(CH4)は、シャフトボトム(HM-6)及びアップダウンプレート(UDP)を互いに結合させるための孔である。締結孔(CH11)は、シャフトボトム(HM-6)及びウイングボトム(HM-2、
図5Cを参照)を互いに結合させるための孔である。
【0126】
ヒンジカバー(HC)は、シャフトボトム(HM-6)の下部方向(BD)に配置される。ヒンジカバー(HC)は締結孔(CH2)を含む。図示したように、ヒンジカバー(HC)は1つの締結孔(CH2)を含む。
【0127】
スプリング(Spr1)及び固定ねじ(SCR)は、シャフトボトム(HM-6)の下部及びヒンジカバー(HC)の間に配置される。具体的に、スプリング(Spr1)及び固定ねじ(SCR)は、シャフトボトム(HM-6)の締結孔(CH4)の下部方向(BD)で締結孔(CH4)の内部に挿入されるように配置される。
【0128】
アップダウンプレート(UPD)の締結孔(CH3)は、シャフトボトム(HM-6)の締結孔(CH4)に締結される。具体的に、締結孔(CH3)は締結孔(CH4)の内部に挿入される。締結孔(CH3)及び締結孔(CH4)の各々は、シリンダー形状であってもよい。締結孔(CH3)の半径は、締結孔(CH4)の半径より小さくてもよい。これによって、締結孔(CH3)は、締結孔(CH4)の内部で上昇及び下降することができる。
【0129】
固定ねじ(SCR)は、アップダウンプレート(UDP)と締結されてもよい。例示的な目的として、アップダウンプレート(UDP)の締結孔(CH3)の内部面にはねじ山が形成され、固定ねじ(SCR)はスクリューであってもよい。固定ねじ(SCR)を回転して締結孔(CH3)にスクリュー方式で締結することができる。これによって、アップダウンプレート(UDP)が上昇又は下降すると、固定ねじ(SCR)は、これに連動して上昇又は下降する。
【0130】
スプリング(Spr1)の一端はシャフトボトム(HM-6)に固定され、他端は固定ねじ(SCR)に連結される。表示装置(10)がフォールディングされた状態で、アップダウンプレート(UDP)は下降することができる。アップダウンプレート(UDP)が下降すると、固定ねじ(SCR)も共に下降する。これによって、スプリング(Spr1)は弛緩した状態になる。表示装置(10)がアンフォールディングされた状態でアップダウンプレート(UDP)は上昇する。アップダウンプレート(UDP)が上昇すると、固定ねじ(SCR)も共に上昇する。これによって、スプリング(Spr1)は収縮した状態になる。
【0131】
シャフトボトム(HM-6)の締結孔(CH1)及びヒンジカバー(HC)の締結孔(CH2)は互いに結合する。これによって、シャフトボトム(HM-6)は、締結孔(CH1、CH2)を介してヒンジカバー(HC)の内部収容空間に固定することができる。シャフトビャトム(HM-6)の締結孔(CH11)は、ウイングボトム(HM-2)と結合するための孔である(
図5Cを参照)。
【0132】
図8Aは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)の一部分を示す斜視図である。
【0133】
図8Bは、本開示の一実施例によるローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)の分解状態を示す斜視図である。
【0134】
図8Cは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のアンフォールディング状態を示す図であって、
図8AのD-D’方向の断面図である。
【0135】
図8Dは、本開示の一実施例によるインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)のフォールディング状態を示す図であって、
図8AのD-D’方向の断面図である。
【0136】
図8Aないし
図8Dを参照して、本開示の一実施例によるローラアセンブリ(RA)及びローラストッパー(RS)のフォールディング状態及びアンフォールディング状態での動作について説明する。説明を明確にするために、不要な構成要素は省略して図示した。
【0137】
図8Aを参照すると、ヒンジカバー(HC)が示されており、ヒンジカバー(HC)の内部にローラストッパー(RS)が安着する。ローラストッパー(RS)は締結孔(CH5)を含む。ヒンジカバー(HC)は締結孔(CH6、
図4Bを参照)を含む。締結孔(CH5)及び締結孔(CH6)は互いに結合することができ、これによって、ローラストッパー(RS)は、ヒンジカバー(HC)の内部収容空間内に固定されることができる。図示したように、締結孔(CH5)及び締結孔(CH6)の各々は、例示として2つであってもよい。
【0138】
図示したように、1つのローラストッパー(RS)に対して一対のローラアセンブリ(RA1、RA2)が配置されてもよい。一対のローラアセンブリ(RA1、RA2)の各々は、軸方向(AD)を基準に対称する位置に配置されてもよい。一対のローラアセンブリ(RA1、RA2)の各々は、互いに同一でありかつ互いに対称的な形態を有してもよい。
【0139】
ローラアセンブリ(RA)は、ローラ(R)、内側ハウジング(RIH)、外側ハウジング(ROH)、スプリング(Spr2)及びスプリングホルダー(RSH)を含む。
【0140】
ローラ(R)は、軸方向(AD)に長さを有するシリンダー形態のローラ(roller)であってもよい。ローラ(R)は、ローリング軸を基準として回転することができる。ローリング軸は、軸方向(AD)と同一方向である。ローラ(R)の外周面は、ローラストッパー(RS)の側面とアンフォールディング状態で接触してもよく、フォールディング状態で非接触してもよい。ローラ(R)は、弾性力を有する物質から形成されてもよい。例えば、ローラ(R)は、ゴム又は弾性フォームから形成されてもよい。ローラ(R)が弾性力を有する物質から形成されると、ローラ(R)がローラストッパー(RS)に接触する場合にその接着力を強くすることができる。
【0141】
ローラ(R)は、内側ハウジング(RIH)に固定されている。内側ハウジング(RIH)が移動すると、ローラ(R)はその移動に沿って共に移動する。
【0142】
内側ハウジング(RIH)及び外側ハウジング(ROH)は、ローラ(R)の側部方向(SD)に配置される。内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)の内部に挿入される形態であり、外側ハウジング(ROH)は、内側ハウジング(RIH)を囲む形態であってもよい。内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)の内部で側部方向(SD)に往復運動することができる。すなわち、内側ハウジング(RIH)の側部方向(SD)の長さは、外側ハウジング(ROH)の側部方向(SD)の長さより短い。
【0143】
外側ハウジング(ROH)は締結孔(CH7、CH8)を含む。図示したように、例示として2つの締結孔(CH7)及び2つの締結孔(CH8)が形成されてもよい。図示されてはいないが、カバーフレーム(CF、
図3を参照)は、締結孔(CH7)に対応する締結孔、及び締結孔(CH8)に対応する締結孔を含む。締結孔(CH7、CH8)を介して、ローラアセンブリ(RA)はカバーフレーム(CF)と結合することができる。一側に配置されたローラアセンブリ(RA1)は、締結孔(CH7)を介して第1カバーフレーム(CF1、
図3を参照)に結合されてもよい。他側に配置されたローラアセンブリ(RA2)は、締結孔(CH8)を介して第2カバーフレーム(CF2、
図3を参照)に結合されてもよい。
【0144】
内側ハウジング(RIH)の内部にはスプリングホルダー(RSH)が配置される。スプリングホルダー(RSH)は内側ハウジング(RIH)と一体であってもよい。すなわち、スプリングホルダー(RSH)は、内側ハウジング(RIH)が突出した柱状であってもよい。また、スプリングホルダー(RSH)は、側部方向(SD)に長い形状の柱であってもよい。
【0145】
スプリング(Spr2)は、スプリングホルダー(RSH)に挿入される。スプリング(Spr2)はその用語に限定されることなく、弾性を有する他の種類の構成であり得る。スプリング(Spr2)は、側部方向(SD)に長さを有するように配置されてもよい。スプリング(Spr2)の一側は外側ハウジング(ROH)に接触し、スプリング(Spr2)の他側は内側ハウジング(RIH)に接触する。上述したように、内側ハウジング(RIH)の側部方向(SD)の長さは、外側ハウジング(ROH)の側部方向(SD)の長さより短い。これによって、内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)の内部で往復運動することができる。
【0146】
スプリング(Spr2)は、内側ハウジング(RIH)の往復運動に弾性力を印加することができる。内側ハウジング(RIH)が移動してローラ(R)及び外側ハウジング(ROH)の間の距離が近い場合、スプリング(Spr2)は収縮した状態になる。この状態は、
図8Cを参照して説明するアンフォールディング状態である。
【0147】
内側ハウジング(RIH)が移動してローラ(R)及び外側ハウジング(ROH)の間の距離が遠い場合、スプリング(Spr2)は弛緩した状態になる。この状態は、
図8Dを参照して説明するフォールディング状態である。
【0148】
一方、本開示では、例示としてそれぞれ4つのスプリングホルダー(RSH)及びスプリング(Spr2)が示されている。
【0149】
図8Cを参照すると、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)はアンフォールディング状態である。アンフォールディング状態で、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は互いに180°をなすように配置される。
【0150】
上述したように、外側ハウジング(ROH)はカバーフレーム(CF1、CF2)に固定される。これによって、アンフォールディング状態で、外側ハウジング(ROH)は側部方向(SD)に移動できず固定される。内側ハウジング(RIH)は外側ハウジング(ROH)内に配置される。内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)の内部で側部方向(SD)に往復運動することができる。ローラ(R)は内側ハウジング(RIH)に固定される。これによって、ローラ(R)は、内側ハウジング(RIH)と往復運動を共に行う。スプリング(Spr2)はスプリングホルダー(RSH)に挿入される。スプリング(Spr2)の一側は外側ハウジング(ROH)に接触し、他側は内側ハウジング(RIH)に接触する。スプリング(Spr2)は、内側ハウジング(RIH)の往復運動に力を発生させる。
【0151】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)がアンフォールディングされると、ローラ(R)は、ローラストッパー(RS)の側部方向(SD)に配置されてローラストッパー(RS)に接触する。ローラストッパー(RS)は固定されている一方、ローラ(R)は移動可能であるため、ローラ(R)は外側ハウジング(ROH)方向に移動する。これによって、ローラ(R)及び外側ハウジング(ROH)の間の距離(D1)は減少する。ローラ(R)の移動によって、内側ハウジング(RIH)も外側ハウジング(ROH)の方向に移動する。これによって、スプリング(Spr2)は収縮する。
図8Dを参照して、後述する距離(D2)と比較すると、距離(D1)は距離(D2)より短い。
【0152】
スプリング(Spr2)が収縮する(すなわち、圧縮される)と、スプリング(Spr2)は反発力(F1)を発生させる。反発力(F1)は、ローラ(R)をローラストッパー(RS)で圧縮する力である。このような反発力(F1)によって、表示装置(10)は、アンフォールディング状態においてアンフォールディング状態をよりしっかりと固定することができる。また、表示装置(10)は、アンフォールディング状態で実質的に完全な平面を具現することができる。また、上述のようなアップダウンプレート(UDP、
図7Aを参照)をさらに上昇させることができる。これによって、フォールディング領域(FA、
図3を参照)に生じ得る折り目をまったく除去することができる。
【0153】
図8Dを参照すると、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)はフォールディング状態である。フォールディング状態で、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)は互いに対向するように配置される。
【0154】
上述したように、外側ハウジング(ROH)はカバーフレーム(CF1、CF2)に固定される。これによって、フォールディング状態で、外側ハウジング(ROH)は、上部方向(UD)及び下部方向(BD)に移動できず固定される。内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)内に配置される。内側ハウジング(RIH)は、外側ハウジング(ROH)の内部で上部方向(UD)及び下部方向(BD)に往復運動することができる。ローラ(R)は、内側ハウジング(RIH)に固定される。これによって、ローラ(R)は、内側ハウジング(RIH)と往復運動を共に行う。スプリング(Spr2)は、スプリングホルダー(RSH)に挿入される。スプリング(Spr2)の一側は外側ハウジング(ROH)に接触し、他側は内側ハウジング(RIH)に接触する。スプリング(Spr2)は、内側ハウジング(RIH)の往復運動に力を発生する。
【0155】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)がフォールディングされると、ローラ(R)は、ローラストッパー(RS)の上部方向(UD)に配置され、ローラストッパー(RS)に接触しない。これによって、スプリング(Spr2)は弛緩する。スプリング(Spr2)が弛緩すると、スプリング(Spr2)は内側ハウジング(RIH)を下部方向(BD)に移動させる。これによって、外側ハウジング(ROH)及びローラ(R)の間の距離(D2)は、アンフォールディング状態での距離(D1)と比較してさらに大きい。
【0156】
図8Eは、本開示の一実施例によるローラストッパー(RS)の正面を示す図である。説明を明確にするために、図示の構成要素は他の図面と比較してさらに拡大された状態に示した。
【0157】
図8Eを参照すると、ローラストッパー(RS)は、上部方向(UD)の面に凹部(RS-1)を含む。凹部(RS-1)には、アップダウンプレート(UDF-UF、UDP-F)が配置されてもよい。アップダウンプレート(UDP-UF、UDP-F)は、凹部(RS-1)の内部で上部方向(UD)に上昇するか、又は下部方向(BD)に下降することができる。このために、凹部(RS-1)の高さは、アップダウンプレート(UDP-UF、UDP-F)の高さより高く形成されてもよい。
【0158】
アンフォールディング状態で、アップダウンプレート(UDP-UF)は、凹部(RS-1)の内で相対的に高く位置し得る。アップダウンプレート(UDP-UF)の上部方向(UD)の面は、ローラストッパー(RS)の上部方向(UD)の面と実質的に同一であってもよい。
【0159】
フォールディングされた状態でアップダウンプレート(UDP-F)は、凹部(RS-1)の内で相対的に低く位置し得る。アップダウンプレート(UDP-F)の上部方向(UD)の面は、ローラストッパー(RS)の上部方向(UD)の面より低くてもよい。
【0160】
ローラストッパー(RS)は、下部方向(BD)の面で凸部(RS-2)を含む。凸部(RS-2)は、例えば、ハーフシリンダー形状であってもよい。凸部(RS-2)は、ヒンジカバー(HC、
図4Bを参照)に対応する形状であってもよい。
【0161】
また、ヒンジカバー(HC)は締結孔(CH6、
図4Bを参照)を含み、ローラストッパー(RS)は締結孔(CH5、
図4Cを参照)を含んでもよい。締結孔(CH5)及び締結孔(CH6)を介して、ヒンジカバー(HC)及びローラストッパー(RS)は互いに結合することができる。具体的には、ローラストッパー(RS)は、ヒンジカバー(HC)に固定することができる。
【0162】
ローラストッパー(RS)は、側部方向(SD)の面で傾斜部(RS-3)を含む。
図8C及び
図8Dを参照して、上述したように、フォールディング状態で、ローラ(R)は、ローラストッパー(RS)の上部方向(UD)に配置されるが、アンフォールディング状態で、ローラ(R)は、ローラストッパー(RS)の側部方向(SD)に配置される。フォールディング状態からアンフォールディング状態に切替される場合、ローラ(R)は、傾斜部に沿って移動することができる。これによって、ローラ(R)の自然な移動が可能となる。反対に、アンフォールディング状態からフォールディング状態に切替される場合にもローラ(R)の自然な移動が可能となる。ローラ(R)の自然な移動によって、表示装置(10)のフォールディング状態及びアンフォールディング状態の切替時にスムーズな切替が可能となる。
【0163】
図9は、本開示の他の実施例による表示装置(10)の分解斜視図である。
【0164】
図9に示す表示装置(10)は、
図3などを参照して、上述の表示装置(10)と対応する構成を含むことができる。同一の用語で定義される構成、同一の参照符号を用いて指示される構成は互いに対応する構成であり得る。本開示の他の実施例について説明するにあたって、必要な範囲内で上述の説明と重複する説明は省略することができる。
【0165】
本開示で表示装置(10)がフォールディングされるフォールディング軸(A1)に沿う方向を軸方向(AD)と定義する。表示装置(10)の第1表示領域(DA1)からフォールディング領域(FA)を経て第2表示領域(DA2)に至る方向を側部方向(SD)と定義する。表示装置(10)のパネル(PNL)が向かう方向を上部方向(UD)と定義する。上部方向(UD)の反対方向を下部方向(BD)と定義する。
【0166】
トップフレーム(TF)は、表示装置(10)の上部方向(UD)の最も上部に配置される。トップフレーム(TF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1トップフレーム(TF1)、及び他側に配置される第2トップフレーム(TF2)を含む。トップフレーム(TF)は、パネル(PNL)のリムをカバーするように配置される。トップフレーム(TF)は、パネル(PNL)を外部衝撃から保護することができる。トップフレーム(TF)は、表示装置のベゼルを形成することができる。
【0167】
パネルアセンブリ(PNLA)は、トップフレーム(TF)の下部に配置される。パネルアセンブリ(PNLA)は、パネル(PNL)及び1つ以上のプレート(PLT)を含む。パネル(PNL)は、フレキシブル基板、フレキシブル基板上に配置され、トランジスタを含む回路素子層、回路素子層上に配置され、発光素子を含む発光層、発光層上に配置されるエンキャップ層、エンキャップ層の上又はエンキャップ層の内部に配置されるタッチ層を含む。パネル(PNL)は、第1表示領域(DA1)、フォールディング領域(FA)、及び第2表示領域(DA2)を含んでもよい。
【0168】
図示したように、パネル(PNL)は一端部がベンディング(Bending)されてもよい。具体的に、パネル(PNL)はベンディングされ、ベンディングされた部分は、少なくとも1つのプレート(PLT)の下部方向(BD)に延びる。少なくとも1つのプレート(PLT)の下部に位置するパネル(PNL)の部分には、集積回路(Integrated Circuit)がチップオンガラス(chip on glass)方式で配置されてもよい。集積回路は、フラットケーブル(FFC or FPC)を介して印刷回路基板に電気的に連結されてもよい。本開示の技術的思想はチップオンガラス方式に限定されない。類似の形態の異なる方式(例えば、チップオンフィルム)方式にも適用可能である。
【0169】
1つ以上のプレート(PLT)は、パネル(PNL)の下部に配置されてパネル(PNL)を支持するための様々なプレートを含んでもよい。例えば、1つ以上のプレートは、パネル(PNL)を支持するためのバックプレート、バックプレートの下部に配置され、サス材質から形成されるトッププレート、トッププレートの下部に配置され、フォールディング部にパターンが形成され、サス材質から形成されるボトムプレート、放熱機能を有する放熱シート、ヒンジアセンブリの様々な構成によって非平坦化された平面を覆うためのミドルプレートを含んでもよい。
【0170】
インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、フォールディング領域(FA)の下部に配置される。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、軸方向(AD)に沿って長い形状を有してもよい。インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、フォールディング軸(A1)を基準としてフォールディング及びアンフォールディング動作をすることができる。
【0171】
カバーフレーム(CF)は、表示装置(10)の側面と下部面とをカバーするフレームである。カバーフレーム(CF)の上部面には、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)が安着できる収容溝が形成されてもよい。カバーフレーム(CF)は、フォールディング軸(A1)を基準として一側に配置される第1カバーフレーム(CF1)、及び他側に配置される第2カバーフレーム(CF2)を含む。カバーフレーム(CF)は、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)と締結される。これによって、第1カバーフレーム(CF1)及び第2カバーフレーム(CF2)が互いに対向するようにフォールディング動作が行われるか、互いに180°をなすアンフォールディング動作が行われると、インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)がフォールディング又はアンフォールディングされることで、表示装置(10)はフォールディング又はアンフォールディングされることができる。
【0172】
図10は、本開示の他の実施例による表示装置(10)の断面図である。
【0173】
図11は、本開示の他の実施例による表示装置(10)の斜視図である。
図10及び
図11を参照して本開示の他の実施例による表示装置(10)について説明する。本開示の他の実施例について説明するにあたって、必要な範囲内で上述の説明と重複する説明は省略することができる。また、説明の明確性のために一部の構成要素を削除して図示又は説明することができる。また、必要な範囲内で一部の構成要素を加えて図示又は説明することができる。
【0174】
図10を参照すると、カバーウィンドウ(CW)が配置される。カバーウィンドウ(CW)は、ガラス又はプラスチック材質から形成されてもよい。最近のフォルダブル表示装置は、フレキシビリティの確保のために、プラスチックやポリイミド材質のカバーウィンドウ(CW)を採用している。場合によっては、剛性を確保し透明度を高めるため、超薄型ガラス(UTG:Ultra Thin Glass)が使用されることもある。
【0175】
カバーウィンドウ(CW)の下部にはパネル(PNL)が配置される。パネル(PNL)は、図示したように、その端部がベンディングされた形態であってもよい。パネル(PNL)は、フレキシブルな材質から形成されてもよい。
【0176】
パネル(PNL)の下部には1つ以上のプレート(PLT)が配置される。1つ以上のプレート(PLT)は、バックプレート(BP)、トッププレート(TPLT)、及びボトムプレート(BPLT)を含んでもよい。
【0177】
バックプレート(BP)は、フレキシブルなパネル(PNL)の剛性を補うために、相対的に硬質の材料で形成されてもよい。例えば、バックプレート(BP)は、プラスチック材質から形成されてもよく、金属材質から形成されてもよい。
【0178】
トッププレート(TPLT)は、表示装置(10)のフォルダブル特性と共にパネル(PNL)の剛性を補うためのプレートである。トッププレート(TPLT)は、プラスチックや金属材質から形成されてもよい。例えば、トッププレート(TPLT)は、サス(SUS)材質から形成されてもよい。サス材質は、ステンレススチール材質であってもよい。
【0179】
ボトムプレート(BPLT)は、表示装置(10)のフォルダブル特性と共にパネル(PNL)の剛性を補うためのプレートである。ボトムプレート(BPLT)は、プラスチックや金属材質から形成されてもよい。ボトムプレート(BPLT)は、サス材質から形成されてもよい。ボトムプレート(BPLT)は、トッププレート(TPLT)より厚く形成されてもよい。ボトムプレート(BPLT)のフォールディング特性を補うため、ボトムプレート(BPLT)は、フォールディング領域(FA、
図9を参照)に対応する部分にスリットパターン(PTN)を含んでもよい。
【0180】
ボトムプレート(BPLT)は、第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)を含んでもよい。第1部分(PT1)は、第1の高さ(H1)を有するボトムプレート(BPLT)の部分である。第2部分(PT2)は、第2の高さ(H2)を有するボトムプレート(BPLT)の部分である。第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)は、物理的に分離した部分でなくてもよい。第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)は、物理的に一体のボトムプレート(BPLT)の一部分を指称することができる。例えば、全体的に第1の高さ(H1)を有する放熱シート(GST)に対して、一部分にハーフエッチング(half etching)工程を行うことで、第2の高さ(H2)を有する第2部分(PT2)を形成してもよい。
【0181】
第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)の高さ差によって、ボトムプレート(BPLT)に収容空間(SPC、
図11を参照)が形成されてもよい。この収容空間(SPC)には放熱シート(GST)が配置されてもよい。
【0182】
放熱シート(GST)は熱の拡散を防御するシートであってもよい。例えば、放熱シートは耐熱性に優れた物質から形成されてもよい。放熱シート(GST)は、代表的にグラファイト(Graphite)物質から形成されたグラファイトシートであってもよい。後述のように、ボトムプレート(BPLT)の第2部分(PT2)は、集積回路(IC)が配置される位置の上部であってもよい。集積回路(IC)が動作することによって熱が発生する。第2部分(PT2)の上部にはパネル(PNL)が位置する。パネル(PNL)には、多くの数のトランジスタと発光素子とが配置されている。このようなトランジスタと発光素子とは熱に脆弱である。よって、集積回路(IC)で発生した熱がパネル(PNL)に伝達されることを防ぐ必要性がある。
【0183】
本開示によると、放熱シート(GST)を集積回路(IC)の上部である第2部分(PT2)に配置することで、パネル(PNL)に向かう熱を遮断することができる。
【0184】
また、本開示によると、放熱シート(GST)は、高さによって段差が発生する第2部分(PT2)に配置される。これによって、放熱シート(GST)の付着による表示装置(10)の厚さの増加を防ぐことができる。仮に、第2部分(PT2)の高さ(H2)が第1部分(PT1)の高さ(H1)と同一であったら、表示装置(10)は、放熱シート(GST)の付着による高さの増加を避けられなかったでろう。
【0185】
放熱シート(GST)の下部には接着部材(ADH)が配置される。接着部材(ADH)は、放熱シート(GST)及びバックプレート(BP)を互いに接着する役割をすることができる。接着部材(ADH)は、例えば、フォームテープ、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)であってもよいが、これらに限定されない。
【0186】
パネル(PNL)のベンディングされた部分の下部には集積回路(IC)が配置される。集積回路(IC)は、COG(Chip on glass)方式で形成されてもよい。集積回路(IC)は、例えば、ソース駆動部(source driver)であってもよい。又は、集積回路(IC)は、ゲート駆動部(gate driver)や電力制御回路部であってもよい。集積回路(IC)は、ボトムプレート(BPLT)の第2部分(PT2)に位置し得る。
【0187】
パネル(PNL)のベンディングされた部分の下部にはコネクタ(FPC)が配置される。コネクタ(FPC)の一端は集積回路(IC)に連結され、他端は印刷回路基板(図示せず)に連結されてもよい。印刷回路基板上には、表示装置(10)を駆動させるためのタイミングコントローラ、メモリなどのような素子が配置されてもよい。
【0188】
図11を参照すると、ボトムプレート(BPLT)が示されている。ボトムプレート(BLPT)は、第1の高さ(H1)を有する第1部分(PT1)と、第2の高さ(H2)を有する第2部分(PT2)とを含んでもよい。上述したように、第2部分(PT2)は、集積回路(IC)が位置する部分であってもよい。第1部分(PT1)に比べて第2部分(PT2)の高さがさらに低いため、第2部分には収容空間(SPC)が形成されることができる。この収容空間(SPC)には放熱シート(GST)が配置されてもよい。
【0189】
図12は、本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す断面図である。
【0190】
図13は、本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【0191】
図14は、本開示の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【0192】
図12ないし
図14を参照して、本開示の1つの実施例について説明する。本実施例について説明するにあたって、同一又は類似の図示、同一又は類似の参照符号は、上述の実施例と同一又は類似の構成を指称することができる。説明の明確化のために一部の構成要素を省略して図示又は説明してもよい。説明の明確化のために一部の構成要素を加えて図示又は説明してもよい。
【0193】
図12を参照すると、上部方向(UD)から下部方向(BD)にカバーウィンドウ(CW)、パネル(PNL)、及び1つ以上のプレート(PLT)が配置される。1つ以上のプレート(PLT)は、バックプレート(BP)、トッププレート(TPLT)、及びボトムプレート(BPLT)を含んでもよい。ボトムプレート(BPLT)は、フォールディング領域(FA、
図9を参照)に対応する部分にスリットパターン(PTN)を含んでもよい。
【0194】
ボトムプレート(BPLT)は、第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)を含む。第1部分(PT1)は、第1の高さ(H1)を有する部分であり、第2部分(PT2)は、第2の高さ(H2)を有する部分である。第2部分(PT2)は、集積回路(IC)が配置される位置の部分である。
【0195】
第2部分(PT2)には垂直壁(VW)が配置される。垂直壁(VW)は、第1の高さ(H1)を有してもよい。これによって、第2部分(PT2)に形成される収容空間(SPC、
図13、
図14を参照)は、垂直壁(VW)によって分割されてもよい。
【0196】
上述したように、ボトムプレート(BPLT)は、パネル(PNL)の柔軟な特性に剛性を補う役割をする。本開示によって、第2部分(PT2)の高さ(H2)は、第1部分(PT1)の高さに比べて減少した高さである。これによって、ボトムプレート(BPLT)は、第2部分(PT2)で剛性が弱化されることがある。弱化された剛性を補うために、第2部分(PT2)に垂直壁(VW)を形成してもよい。垂直壁(VW)は、上述のようなハーフエッチング工程で、垂直壁(VW)に該当する部分にエッチング工程を省略することで形成することができる。
【0197】
第2部分(PT2)には放熱シート(GST)が配置される。放熱シート(GST)を拡大した部分を参照すると、放熱シート(GST)は、第1接着面(GST1)、放熱物質(GST2)、及び第2接着面(GST3)を含んでもよい。具体的に、放熱シート(GST)は複数の放熱シートを含み、それぞれの放熱シート(GST)は、第1接着面(GST1)、放熱物質(GST2)、及び第2接着面(GST3)を含む。放熱シート(GST)の数は、垂直壁(WV)によって生成される収容空間(SPC)の数と同一である。
【0198】
第1接着面(GST1)及び第2接着面(GST3)は接着物質であってもよい。接着物質は、例えば、フォームテープ、両面テープを含んでもよいが、これらに限定されない。第1接着面(GST1)は、放熱シート(GST)をボトムプレート(BPLT)に付着させることができる。第2接着面(GST3)は、放熱シート(GST)を接着部材(ADH)に付着させることができる。
【0199】
放熱物質(GST2)は、放熱性を有する物質であってもよい。例えば、放熱物質(GST2)は、グラファイト物質であってもよい。これらに限定されることなく、放熱性を有する他の物質であってもよい。
【0200】
例えば、放熱物質(GST2)は粉塵が圧縮された形態であってもよい。圧縮された形態の粉塵は壊れることがある。放熱物質(GST2)の上部及び下部に配置される第1接着面(GST1)及び第2接着面(GST3)は、放熱物質(GST2)をシーリングする役割をすることができる。
【0201】
図13を参照すると、垂直壁(VW)は、軸方向(AD)に沿って形成されてもよい。これによって、収容空間(SPC)は、軸方向(AD)に長さを有する形態として複数形成されてもよい。複数の収容空間(SPC)の各々には放熱シート(GST)が配置されてもよい。放熱シート(GST)は、軸方向(AD)に長さを有する形態として複数であってもよい。放熱シート(GST)は、第1接着面(GST1)、放熱物質(GST2)及び第2接着面(GST2)を含んでもよい。
【0202】
図14を参照すると、垂直壁(VW)は、軸方向(AD)及び側部方向(SD)に沿って形成されてもよい。これによって、収容空間(SPC)は、マトリックス状に複数形成されてもよい。複数の収容空間(SPC)の各々には放熱シート(GST)が配置されてもよい。放熱シート(GST)はマトリックス状に複数形成されてもよい。放熱シート(GST)は、第1接着面(GST1)、放熱物質(GST2)、及び第2接着面(GST3)を含んでもよい。
【0203】
図15は、本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す断面図である。
【0204】
図16は、本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【0205】
図17は、本開示の他の1つの実施例による表示装置(10)を示す斜視図である。
【0206】
図15ないし
図17を参照して、本開示の他の1つの実施例について説明する。本実施例について説明するにあたって、同一又は類似の図示、同一又は類似の参照符号は、上述の実施例と同一又は類似の構成を指称することができる。説明の明確化のために一部の構成要素を省略して図示又は説明してもよい。説明の明確化のために一部の構成要素を加えて図示又は説明してもよい。
【0207】
図15を参照すると、上部方向(UD)から下部方向(BD)にカバーウィンドウ(CW)、パネル(PNL)、及び1つ以上のプレート(PLT)が配置される。1つ以上のプレート(PLT)は、バックプレート(BP)、トッププレート(TPLT)、及びボトムプレート(BPLT)を含んでもよい。ボトムプレート(BPLT)は、フォールディング領域(FA、
図9を参照)に対応する部分にスリットパターン(PTN)を含んでもよい。
【0208】
ボトムプレート(BPLT)は、第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)を含む。第1部分(PT1)は、第1の高さ(H1)を有する部分であり、第2部分(PT2)は、第2の高さ(H2)を有する部分である。第2部分(PT2)は、集積回路(IC)が配置される位置の部分である。
【0209】
本実施例によると、ボトムプレート(BPLT)は第3部分(PT3)を含む。第3部分(PT3)は、第1部分(PT1)及び第2部分(PT2)の間に位置する部分であり、第3の高さ(H3)を有する。第3の高さ(H3)は、第1の高さ(H1)より低く第2の高さ(H2)より高い。
【0210】
第2部分(PT2)には垂直壁(VW)が配置される。垂直壁(VW)は、第1の高さ(H1)を有してもよい。これによって、第2部分(PT2)に形成される収容空間(SPC、
図16、
図17を参照)は、垂直壁(VW)によって分割されてもよい。
【0211】
図12などを参照した実施例によると、放熱シート(GST)は複数に分割された形態を有する。これによって、分割されたいずれか1つの放熱シート(GST)と隣接する他の1つの放熱シート(GST)は、その間で放熱機能が低下し得る。本実施例は、放熱シート(GST)の機能性の低下を最小化するために、1つに連結された放熱シート(GST)を提案し、以下で後述する。
【0212】
第2部分(PT2)には放熱シート(GST)が配置される。放熱シート(GST)を拡大した部分を参照すると、放熱シート(GST)は、第1接着面(GST1)、放熱物質(GST2)及び第2接着面(GST3)を含んでもよい。具体的に、第2接着面(GST3)は1つの面である。放熱物質(GST2)は、第2接着面(GST3)に接触する複数の放熱物質から形成されてもよい。第1接着面(GST1)は、複数の放熱物質(GST2)の各々に接触する複数の接着面であってもよい。第1接着面(GST1)及び第2接着面(GST3)は接着物質であってもよい。接着物質は、例えば、フォームテープ、両面テープを含んでもよいが、これらに限定されない。第1接着面(GST1)は、放熱シート(GST)をボトムプレート(BPLT)に付着させることができる。第2接着面(GST3)は、放熱シート(GST)を接着部材(ADH)に付着させることができる。
【0213】
第2接着面(GST3)は、さらに第3部分(PT3)に接着されてもよい。
【0214】
放熱物質(GST2)は、放熱性を有する物質であってもよい。例えば、放熱物質(GST2)は、グラファイト物質であってもよい。これらに限定されることなく、放熱性を有する他の物質であってもよい。
【0215】
例えば、放熱物質(GST2)は、粉塵が圧縮された形態であってもよい。圧縮された形態の粉塵は壊れることがある。放熱物質(GST2)の上部及び下部に配置される第1接着面(GST1)及び第2接着面(GST3)は、放熱物質(GST2)をシーリングする役割をすることができる。
【0216】
図16を参照すると、垂直壁(VW)は、軸方向(AD)に沿って形成されてもよい。これによって、収容空間(SPC)は、軸方向(AD)に長さを有する形態として複数形成されてもよい。複数の収容空間(SPC)には、第1接着面(GST1)及び放熱物質(GST2)が配置される。第2接着面(GST3)は、第2部分(PT2)及び第3部分(PT3)を覆うように配置される。
【0217】
本実施例によると、放熱シート(GST)は、複数に分割された形態でなく、1つに統合された形態である。これによって、分割されたそれぞれの放熱シート(GST)の間の空間によって発生する放熱性能の低下を補完することができる。
【0218】
図17を参照すると、垂直壁(VW)は、軸方向(AD)及び側部方向(SD)に沿って形成されてもよい。これによって、収容空間(SPC)は、マトリックス状に複数形成されてもよい。複数の収容空間(SPC)の各々には、放熱シート(GST)の第1接着面(GST1)及び放熱物質(GST2)が配置されてもよい。第2接着面(GST3)は、複数の放熱物質(GST2)を覆うように形成される。また、第2接着面(GST3)は、第2部分(PT2)及び第3部分(PT3)を覆うように配置される。
【0219】
上述したように、
図16及び
図17を参照すると、放熱シート(GST)の分割された第1接着面(GST1)及び放熱物質(GST2)は、ボトムプレート(BPLT)の第2部分(PT2)上に配置され、垂直壁(VW)によって隔てられており、放熱シート(GST)の第2接着面(GST3)は、ボトムプレート(BPLT)の第2部分(PT2)及び第3部分(PT3)の両方を覆うように配置される。これによって、分割された放熱シート(GST)間の空間に起因する放熱性能の低下を防止することができる。
【0220】
本開示によると、第1表示領域、第2表示領域及びフォールディング領域を含むパネル(PNL)、及び前記パネルの下部に配置される1つ以上のプレート(PLT)を含むパネルアセンブリ(PNLA);前記パネルアセンブリ(PNLA)の下部で前記フォールディング領域に配置され、ヒンジカバー(HC)を含むインフォールディングヒンジアセンブリ(IHA);前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)と結合する第1フレームカバー(CF1)及び第2フレームカバー(CF2)を含み、前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、軸方向に長さを有するアップダウンプレート(UDP)を含む、フォルダブル表示装置が開示される。
【0221】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、リフト突起(LB)を含むリフトワッシャー(HM-7)をさらに含んでもよい。
【0222】
前記リフト突起(LB)は、下部方向位置及び側部方向の位置の間で回転運動してもよい。
【0223】
前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記リフト突起(LB)は下部方向に位置し、前記リフト突起(LB)は、前記アップダウンプレート(UDP)と非接触することができる。
【0224】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされると、前記リフト突起(LB)は側部方向に位置し、前記リフト突起(LB)は、前記アップダウンプレート(UPD)を支持することができる。
【0225】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)はシャフト(HM-12)をさらに含み、前記シャフト(HM-12)は、前記リフトワッシャー(HM-7)に形成された開口部(OP5)を貫通するように配置されてもよい。
【0226】
前記開口部(OP5)の形状は多角形形状であり、前記シャフト(HM-12)の外周面は前記多角形形状であってもよい。
【0227】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、前記アップダウンプレート(UDP)の下部方向及び前記ヒンジカバー(HC)の上部方向に配置されるシャフトボトム(HM-6)をさらに含んでもよい。
【0228】
前記アップダウンプレート(UDP)は、下部方向に突出した締結孔(CH3)を含み、前記シャフトボトム(HM-6)は、上部方向に突出して前記締結孔(CH3)と結合する締結孔(CH4)を含んでもよい。
【0229】
前記締結孔(CH3)は、前記締結孔(CH4)を貫通するように配置されてもよい。
【0230】
前記締結孔(CH3)に固定され、前記締結孔(CH4)の内部に配置される固定ねじ(SCR)と、一端は前記シャフトボトム(HM-6)に固定され、他端が前記固定ねじ(SCR)に固定され、前記締結孔(CH4)の内部に配置されるスプリング(Spr1)tpをさらに含んでもよい。
【0231】
前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記スプリング(Spr1)は弛緩し、前記スプリング(Spr1)は、前記アップダウンプレート(UDP)を下降させることができる。
【0232】
前記シャフトボトム(HM-6)は締結孔(CH1)を含み、前記ヒンジカバー(HC)は締結孔(CH2)を含み、前記締結孔(CH1)及び前記締結孔(CH2)は互いに結合することができる。
【0233】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、前記軸方向に沿って隣接して配置される第1インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及び第2インフォールディングヒンジモジュール(IHAM)を含み、前記アップダウンプレートは、前記第1インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及び前記第2インフォールディングヒンジモジュール(IHM2)の各々に結合されてもよい。
【0234】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、ローラを含む一対のローラアセンブリ(RA1、RA2)及びローラストッパー(RS)をさらに含んでもよい。
【0235】
前記ローラアセンブリ(RA1)は、締結孔(CH7)を介して前記第1カバーフレーム(CF1)と結合し、前記ローラアセンブリ(RA2)は、締結孔(CH8)を介して前記第2カバーフレーム(CF2)と結合することができる。
【0236】
前記ローラストッパー(RS)は締結孔(CH5)を含み、前記ヒンジカバー(HC)は締結孔(CH6)を含み、前記締結孔(CH5)及び前記締結孔(CH6)は互いに結合することができる。
【0237】
前記ローラアセンブリ(RA1、RA2)は、外側ハウジング(ROH);前記外側ハウジング(ROH)内に挿入される内側ハウジング(RIH);前記内側ハウジング(RIH)と一体に形成されるスプリングホルダー(RSH);及び前記スプリングホルダー(RSH)に挿入されるスプリング(Spr2)を含んでもよい。
【0238】
前記内側ハウジング(RIH)の側部方向の長さは、前記外側ハウジング(ROH)の側部方向の長さより短くてもよい。
【0239】
前記スプリング(Spr2)の一側は前記外側ハウジング(ROH)に接触し、前記スプリング(Spr2)の他側は前記内側ハウジング(RIH)に接触することができる。
【0240】
前記スプリング(Spr2)は側部方向に長さを有してもよい。
【0241】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされると、前記ローラは、前記ローラストッパー(RS)の側部方向に配置されてもよい。
【0242】
前記スプリング(Spr2)は収縮し、前記スプリング(Spr2)は、前記ローラを前記ローラストッパー(RS)に密着させる力を生じ得る。
【0243】
前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記ローラは、前記ローラストッパー(RS)の上部方向に配置されてもよい。
【0244】
前記スプリング(Spr2)は弛緩しもよい。
【0245】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされる場合の前記ローラ及び前記ローラストッパー(RS)の間の距離(D1)は、前記フォルダブル表示装置がフォールディングされる場合の前記ローラ及び前記ローラストッパーの間の距離(D2)より短くてもよい。
【0246】
前記ローラストッパー(RS)は、上部方向の面に凹部(RS-1)を含み、前記アップダウンプレート(UDP)は、前記凹部(RS-1)内に配置されてもよい。
【0247】
前記凹部(RS-1)の高さは、前記アップダウンプレート(UDP)の高さより高く形成されてもよい。
【0248】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされると、前記アップダウンプレート(UDP)は、前記凹部(RS-1)の内で相対的に高く位置し、前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記アップダウンプレート(UDP)は、前記凹部(RS-1)の内で相対的に低く位置し得る。
【0249】
前記ローラストッパー(RS)は、側部方向の面に傾斜部(RS-3)を含んでもよい。
【0250】
前記インフォールディングヒンジアセンブリ(IHA)は、前記軸方向に沿って隣接して配置される第1インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及び第2インフォールディングヒンジモジュール(IHM2)を含み、前記ローラストッパー(RS)は、前記第1インフォールディングヒンジモジュール(IHM1)及び前記第2インフォールディングヒンジモジュール(IHM2)の間に配置されてもよい。
【0251】
本開示によると、第1表示領域、第2表示領域及びフォールディング領域を含むパネル、及び前記パネルの下部に配置される1つ以上のプレートを含むパネルアセンブリ;前記パネルアセンブリの下部で前記フォールディング領域に配置され、ヒンジカバーを含むインフォールディングヒンジアセンブリ;及び前記インフォールディングヒンジアセンブリと結合する第1カバーフレーム及び第2カバーフレームを含み、前記1つ以上のプレートはボトムプレートを含み、前記ボトムプレートは、第1の高さを有する第1部分、及び第1の高さより低い第2の高さを有する第2部分を含む、フォルダブル表示装置が開示される。
【0252】
前記ボトムプレートは、サス材質から形成されてもよい。
【0253】
前記ボトムプレートは、前記フォールディング領域に対応するスリットパターンを含んでもよい。
【0254】
前記第2部分の下部には、集積回路が配置されてもよい。
【0255】
前記第2部分に形成される収容空間内に配置される放熱シートをさらに含んでもよい。
【0256】
前記放熱シートは、グラファイト物質を含んでもよい。
【0257】
前記放熱シートは、第1接着面、放熱物質、及び第2接着面を含んでもよい。
【0258】
前記ボトムプレートは、前記第2部分に形成される垂直壁をさらに含んでもよい。
【0259】
前記垂直壁は、軸方向に沿って形成されてもよい。
【0260】
前記垂直壁は、軸方向及び側部方向に沿って形成されてもよい。
【0261】
前記ボトムプレートは、前記第1部分及び前記第2部分の間に形成され、前記第1の高さより低く前記第2の高さより高い第3の高さを有する第3部分をさらに含んでもよい。
【0262】
前記第2部分に形成される収容空間、及び前記第3部分に配置される放熱シートをさらに含んでもよい。
【0263】
前記放熱シートは、複数の第1接着面、複数の放熱物質、及び前記複数の放熱物質に付着する第2接着面を含んでもよい。
【0264】
前記第2接着面は複数形成され、それぞれの前記第2接着面は、前記複数の放熱物質それぞれに付着してもよい。
【0265】
前記第2接着面は一体に形成され、前記複数の放熱物質は、一体の前記第2接着面に付着してもよい。
【0266】
前記インフォールディングヒンジアセンブリは、軸方向に長さを有するアップダウンプレートをさらに含んでもよい。
【0267】
前記インフォールディングヒンジアセンブリは、リフト突起を含むリフトワッシャーをさらに含んでもよい。
【0268】
前記リフト突起は、下部方向位置及び側部方向の位置の間で回転運動してもよい。
【0269】
前記フォルダブル表示装置がフォールディングされると、前記リフト突起は下部方向に位置し、前記リフト突起は、前記アップダウンプレートと非接触することができる。
【0270】
前記フォルダブル表示装置がアンフォールディングされると、前記リフト突起は側部方向に位置し、前記リフト突起は、前記アップダウンプレートを支持することができる。
【0271】
以上の説明及び添付の図面は、本開示の技術思想を例示として示したものに過ぎず、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲内で構成の結合、分離、置換及び変更などの様々な修正又は変形が可能であろう。これによって、本開示に開示の実施例は、本開示の技術思想を限定するためのものでなく説明するためのものであり、このような実施例によって本開示の技術思想の範囲が限定されるのではない。本開示の保護範囲は下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術思想は、本開示の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0272】
本開示のフォルダブル表示装置において、本開示の技術的思想又は範囲から逸脱することなく、様々な修正および変形が可能なことは当業者には明らかであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある限り、本開示の修正および変形を含むものであることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0273】
10:表示装置
PNL:パネル
PLT:1つ以上のプレート
TF:トップフレーム
BPLT:ボトムプレート
PT1:第1部分
PT2:第2部分
GST:放熱シート