(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-08
(45)【発行日】2025-04-16
(54)【発明の名称】異常位置特定方法、装置、およびシステム、ならびに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 41/0677 20220101AFI20250409BHJP
H04L 43/04 20220101ALI20250409BHJP
H04L 43/08 20220101ALI20250409BHJP
【FI】
H04L41/0677
H04L43/04
H04L43/08
(21)【出願番号】P 2023578833
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2022090651
(87)【国際公開番号】W WO2022267699
(87)【国際公開日】2022-12-29
【審査請求日】2024-01-29
(31)【優先権主張番号】202110687213.6
(32)【優先日】2021-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】伍 ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】王 建峰
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲錦▼▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】李 浩
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-174319(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0224846(US,A1)
【文献】特開2001-136110(JP,A)
【文献】特開平08-125607(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0205279(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103780305(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-13/18,41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、第1の異常信号を受信するステップであって、前記第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第1の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、前記第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、前記第1の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で前記第2のデバイスによって送信され、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が前記異常の前記位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記第1の時間間隔は、前記第1の異常信号が受信された時点と前記異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、ステップと
を含
み、
前記第1のデバイスによって、第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定する前記ステップは、
前記第1のデバイスによって、第2の時間間隔および前記第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記第2の時間間隔は、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信した時点と前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す、ステップ
を含む異常位置特定方法。
【請求項2】
前記第1のデバイスによって、第2の時間間隔および前記第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定する前記ステップは、
前記第1のデバイスによって、デバイス内部遅延、前記第1の時間間隔、および前記第2の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記デバイス内部遅延は、前記第1のデバイスが前記第1の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信するのに必要とされる遅延、および前記第1のデバイスが前記異常警報情報を受信するのに必要とされる遅延を含む、ステップ
を含む請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、第1の異常信号を受信するステップであって、前記第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第1の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、前記第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、前記第1の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で前記第2のデバイスによって送信され、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が前記異常の前記位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記第1の時間間隔は、前記第1の異常信号が受信された時点と前記異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、ステップと
を含み、
前記第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、前記第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、前記第1のデバイスは、前記第2のデバイスの2次デバイスであり、前記方法は、
前記第1のデバイスによって、第3の通信信号に基づいて前記第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、前記第1のクロックカウンタの前記タイミング周波数を前記第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにするステップであって、前記第3の通信信号は、前記第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて前記第2のデバイスによって送信される、ステップ
をさらに含
む方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1のデバイスによって、前記第1のデバイスのデバイス情報および前記第2のデバイスのデバイス情報に基づいて前記第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定するステップ
をさらに含む請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の時間間隔は、指定された時間間隔である請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、第1の異常信号を受信するステップであって、前記第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第1の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、前記第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、前記第1の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で前記第2のデバイスによって送信され、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が前記異常の前記位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記第1の時間間隔は、前記第1の異常信号が受信された時点と前記異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、ステップと
を含み、
前記第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、前記方法は、
前記第1のデバイスによって、第1のカウント値、第2のカウント値、および前記第1のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて前記第1の時間間隔を計算するステップであって、前記第1のカウント値は、前記第1のデバイスが前記第1の異常信号を受信したときの前記第1のクロックカウンタのカウント値であり、前記第2のカウント値は、前記第1のデバイスが前記異常警報情報を受信したときの前記第1のクロックカウンタのカウント値である、ステップ
をさらに含
む方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスによって送信される遅延情報を受信するステップであって、前記遅延情報は、前記第2の時間間隔を示す、ステップと、
前記第1のデバイスによって、前記遅延情報に基づいて前記第2の時間間隔を計算するステップと
をさらに含む請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、前記遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、前記遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または前記遅延情報は、前記第2の時間間隔を含み、
前記第3のカウント値は、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信したときの前記第2のクロックカウンタのカウント値であり、前記第4のカウント値は、前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信したときの前記第2のクロックカウンタのカウント値であり、前記第2の時間間隔は、前記第3のカウント値、前記第4のカウント値、および前記第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信する前記ステップは、
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスによって送信される第1のパケットを受信するステップであって、前記第1のパケットの予約フィールドは前記異常警報情報を含む、ステップ
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信する前記ステップは、
前記第1のデバイスによって、前記第2のデバイスによって送信されるコードストリームを受信するステップであって、前記コードストリームのアイドルフィールドは前記異常警報情報を含む、ステップ
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第1のデバイスによって、第1の異常信号を受信するステップであって、前記第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第1の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、前記第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、前記第1の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第2のデバイスによって前記第1のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、異常警報情報を受信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で前記第2のデバイスによって送信され、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が前記異常の前記位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第1のデバイスによって、第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するステップであって、前記第1の時間間隔は、前記第1の異常信号が受信された時点と前記異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、ステップと
を含み、
第1のデバイスによって、第1の異常信号を受信する前記ステップは、
前記第1のデバイスによって、前記第1の回線から信号を受信するステップと、
前記信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、前記第1のデバイスによって、前記信号が前記第1の異常信号であると決定するステップと
を含
む方法。
【請求項12】
前記信号の性能パラメータは、前記信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第2のデバイスによって、第2の異常信号を受信するステップであって、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の回線であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2の異常信号について警報し、前記異常警報情報は、前記異常の前記位置を決定するように前記第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、ステップと
を含
み、
前記第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、前記第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、前記第2のデバイスは、前記第1のデバイスの2次デバイスであり、前記方法は、
前記第2のデバイスによって、第4の通信信号に基づいて前記第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、前記第2のクロックカウンタの前記タイミング周波数を前記第1のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにするステップであって、前記第4の通信信号は、前記第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて前記第1のデバイスによって送信される、ステップ
をさらに含む、異常位置特定方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記第2のデバイスによって、前記第1のデバイスのデバイス情報および前記第2のデバイスのデバイス情報に基づいて前記第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定するステップ
をさらに含む請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第2のデバイスによって、第2の異常信号を受信するステップであって、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の回線であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2の異常信号について警報し、前記異常警報情報は、前記異常の前記位置を決定するように前記第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、ステップと
を含み、
前記方法は、
前記第2のデバイスによって、遅延情報を前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記遅延情報は、第2の時間間隔を示し、前記第2の時間間隔は、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信した時点と前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す、ステップ
をさらに含
む方法。
【請求項16】
前記第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、前記遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、前記遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または前記遅延情報は、前記第2の時間間隔を含み、
前記第3のカウント値は、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信したときの前記第2のクロックカウンタのカウント値であり、前記第4のカウント値は、前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信したときの前記第2のクロックカウンタのカウント値であり、前記第2の時間間隔は、前記第3のカウント値、前記第4のカウント値、および前記第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第2のデバイスによって、第2の異常信号を受信するステップであって、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の回線であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2の異常信号について警報し、前記異常警報情報は、前記異常の前記位置を決定するように前記第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、ステップと
を含み、
前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信した時点と前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信した時点の間の間隔は、指定された時間間隔であ
る方法。
【請求項18】
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信する前記ステップは、
前記第2のデバイスによって、第1のパケットを前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記第1のパケットの予約フィールドは前記異常警報情報を含む、ステップ
を含む請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信する前記ステップは、
前記第2のデバイスによって、コードストリームを前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記コードストリームのアイドルフィールドは前記異常警報情報を含む、ステップ
を含む請求項
13に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
前記第2のデバイスによって、前記異常警報情報を少なくとも1つの送信対象のコードストリームフレームのアイドルフィールドに追加するステップであって、前記コードストリームは、前記少なくとも1つの送信対象のコードストリームフレームを含む、ステップ
をさらに含む請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
異常位置特定方法であって、前記方法は、
第2のデバイスによって、第2の異常信号を受信するステップであって、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、第1のデバイスと前記第2のデバイスの間の回線であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記第2のデバイスに送信される信号である、ステップと、
前記第2のデバイスによって、異常警報情報を前記第1のデバイスに送信するステップであって、前記異常警報情報は、前記第2の異常信号について警報し、前記異常警報情報は、前記異常の前記位置を決定するように前記第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、ステップと
を含み、
前記第2のデバイスによって、第2の異常信号を受信する前記ステップは、
前記第2のデバイスによって、前記第1の回線から信号を受信するステップと、
前記信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、前記第2のデバイスによって、前記信号が前記第2の異常信号であると決定するステップと
を含
む方法。
【請求項22】
前記信号の性能パラメータは、前記信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
異常位置特定装置であって、前記装置は、
第1の異常信号を受信するように構成された受信ユニットであって、前記第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第1の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、前記装置と第2のデバイスの間の回線であり、前記第1の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第2のデバイスによって前記装置に送信される信号である、受信ユニットであり、
前記受信ユニットは、異常警報情報を受信するようにさらに構成され、前記異常警報情報は、前記第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で前記第2のデバイスによって送信され、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が前記異常の前記位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記装置によって前記第2のデバイスに送信される信号である、受信ユニットと、
第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するように構成された処理ユニットであって、前記第1の時間間隔は、前記第1の異常信号が受信された時点と前記異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、処理ユニットと
を含
み、
前記処理ユニットは、第2の時間間隔および前記第1の時間間隔に基づいて前記異常の前記位置を決定するように構成され、前記第2の時間間隔は、前記第2のデバイスが前記第2の異常信号を受信した時点と前記第2のデバイスが前記異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す、異常位置特定装置。
【請求項24】
異常位置特定装置であって、前記装置は、
第2の異常信号を受信するように構成された受信ユニットであって、前記第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに前記第2の通信信号から急激に変化した信号であり、前記第1の回線は、第1のデバイスと前記装置の間の回線であり、前記第2の通信信号は、前記第1の回線を介して前記第1のデバイスによって前記装置に送信される信号である、受信ユニットと、
異常警報情報を前記第1のデバイスに送信するように構成された送信ユニットであって、前記異常警報情報は、前記第2の異常信号について警報し、前記異常警報情報は、前記異常の前記位置を決定するように前記第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、送信ユニットと
を含
み、
前記送信ユニットは、遅延情報を前記第1のデバイスに送信するようにさらに構成され、前記遅延情報は、第2の時間間隔を示し、前記第2の時間間隔は、前記受信ユニットが前記第2の異常信号を受信した時点と前記送信ユニットが前記異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す、異常位置特定装置。
【請求項25】
異常位置特定システムであって、前記システムは、請求項
23に記載の装置と、請求項
24に記載の装置とを含む、異常位置特定システム。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されたときに、請求項1乃至
22のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信分野に関し、特に異常位置特定方法、装置、およびシステム、ならびに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2021年6月21日に中国国家知識産権局に出願された「EXCEPTION LOCATING METHOD, APPARATUS, AND SYSTEM, AND STORAGE MEDIUM」と題する中国特許出願第202110687213.6号の優先権を主張するものである。
【0003】
通信ネットワークでは、任意の2つの隣接するネットワークデバイスが光ファイバなどの回線を介して接続されるが、この回線は、回線上で異常を生じさせる外部要因の影響を受けやすい。回線上で異常が生じると、異常が回線上を伝送される通信信号の品質に影響を及ぼし、その結果として、通信信号が異常通信信号に変化する。異常通信信号を受信したネットワークデバイスは、ビット誤りを生じる。
【0004】
回線上で異常が生じたときには、回線を修理することができるように、異常の位置を位置特定する必要がある。しかし、現在のところ、2つのネットワークデバイスを接続する回線上で異常が生じたときに、異常の位置は手作業で位置特定されている。手作業は時間も手間もかかり、発生した異常の検出漏れを生じやすい。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、異常位置特定の効率を向上させ、発生した異常の検出漏れを回避するために、異常位置特定方法、装置、およびシステム、ならびに記憶媒体を提供する。技術的解決策は次の通りである。
【0006】
第1の態様によれば、本出願は、異常位置特定方法を提供する。この方法では、第1のデバイスは、第1の異常信号を受信する。第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第1の通信信号から急激に変化した信号であり、第1の回線は、第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、第1の通信信号は、第1の回線を介して第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される信号である。第1のデバイスは、異常警報情報を受信する。異常警報情報は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で第2のデバイスによって送信され、第2の異常信号は、第2の通信信号が異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号であり、第2の通信信号は、第1の回線を介して第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される信号である。第1のデバイスは、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。第1の時間間隔は、第1の異常信号が受信された時点と異常警報情報が受信された時点の間の間隔である。
【0007】
第1のデバイスは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信した後で異常警報情報を第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、異常警報情報を受信し、第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定して、異常の位置を迅速に決定する。これにより、異常位置特定の効率を向上させる。第1の回線上で異常が生じたときに、第1のデバイスは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信する。したがって、異常が生じたときに、異常の位置が位置特定され、生じた異常の検出漏れを回避することが可能である。
【0008】
さらに、第1の異常信号が受信される時点および異常警報情報が受信される時点は両方とも第1のデバイスのローカル時間であり、第1の時間間隔は、この2つの時点の間の間隔である。したがって、第1のデバイスと第2のデバイスの間で時間同期が行われる必要がない。
【0009】
さらに、異常を位置特定するためにループバックデバイスが使用される場合には、位置特定プロセスは、次の通りである。ループバックデバイスが第1の回線上で第1のデバイスと第2のデバイスの間に配置される場合には、第1のデバイスは、第1の回線上で第1のリンク、第2のリンク、および第3のリンクを確立する必要がある。第1のリンクおよび第2のリンクは、第1のデバイスと第2のデバイスの間のリンクである。第1のリンクは、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される通信信号を伝送するために使用され、第2のリンクは、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される通信信号を伝送するために使用され、第3のリンクは、第1のデバイスとループバックデバイスの間のリンクである。第1のデバイスとループバックデバイスの間の回線上で異常が生じたときには、ループバックデバイスは、第2の異常信号を受信し、第2の異常信号を第3のリンクを介して第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、第1の異常信号および第2の異常信号を受信し、第1の異常信号および第2の異常信号に基づいて異常を位置特定する。第2のデバイスとループバックデバイスの間の回線上で異常が生じたときには、第2のデバイスは、第1のデバイスと同様にして異常を位置特定する。ただし、本出願では、第2のデバイスは、異常警報情報を第1のデバイスに送信して、第2の異常信号を示す。したがって、第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線上にループバックデバイスが別個に配置される必要はない。これにより、コストを節約する。さらに、これにより、第1のデバイスとループバックデバイスの間に第3のリンクを別個に確立することによって消費されるネットワークリソースを節約し、第2のデバイスとループバックデバイスの間に第3のリンクを別個に確立することによって消費されるネットワークリソースを節約する。
【0010】
可能な実装では、第1のデバイスは、第2の時間間隔および第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。第2の時間間隔は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す。異常が第2の時間間隔に基づいて位置特定されるので、異常位置特定の精度が改善される。
【0011】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、デバイス内部遅延、第1の時間間隔、および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。デバイス内部遅延は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが第2の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが異常警報情報を送信するのに必要とされる遅延、および第1のデバイスが異常警報情報を受信するのに必要とされる遅延を含む。異常がデバイス内部遅延および第2の時間間隔に基づいて位置特定されるので、異常位置特定の精度が大幅に改善される。
【0012】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、第1のデバイスは、第2のデバイスの2次デバイスである。第1のデバイスは、第3の通信信号に基づいて第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにする。第3の通信信号は、第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第2のデバイスによって送信される。第1のクロックカウンタのタイミング周波数が第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期するので、第2の時間間隔を取得する精度が改善され、異常位置特定の精度が改善されることが可能である。
【0013】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第1のデバイスのデバイス情報および第2のデバイスのデバイス情報に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。デバイス情報に基づいて決定される1次デバイスは、通常は高いハードウェア性能を有するデバイスであり、1次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数は、通常は安定している。したがって、2次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数を1次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることにより、時間間隔を取得する精度を向上させることができる。
【0014】
別の可能な実装では、第2の時間間隔は、指定された時間間隔である。これにより、第1のデバイスは、第2のデバイスが第2の時間間隔を提供することを必要とせず、指定された時間間隔をそのまま第2の時間間隔として使用する。これにより、異常位置特定の複雑さを単純化する。
【0015】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含む。第1のデバイスは、第1のカウント値、第2のカウント値、および第1のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて第1の時間間隔を計算する。第1のカウント値は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第2のカウント値は、第1のデバイスが異常警報情報を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値である。
【0016】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信される遅延情報を受信する。遅延情報は、第2の時間間隔を示す。第1のデバイスは、遅延情報に基づいて第2の時間間隔を計算する。
【0017】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または遅延情報は、第2の時間間隔を含む。第3のカウント値は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第4のカウント値は、第2のデバイスが異常警報情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第2の時間間隔は、第3のカウント値、第4のカウント値、および第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される。
【0018】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信される第1のパケットを受信し、第1のパケットの予約フィールドは、異常警報情報を含む。これにより、異常警報情報は、サービスのリソースを占有せず、サービスに影響を及ぼすことを回避する。
【0019】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信されるコードストリームを受信し、コードストリームのアイドルフィールドは、異常警報情報を含む。これにより、異常警報情報は、サービスのリソースを占有せず、サービスに影響を及ぼすことを回避する。
【0020】
別の可能な実装では、第1のデバイスは、第1の回線から信号を受信し、第1のデバイスは、信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、信号が第1の異常信号であると決定する。これにより、第1の異常信号は、信号の性能パラメータ値に基づいて正確に検出されることが可能である。
【0021】
別の可能な実装では、信号の性能パラメータは、信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
第2の態様によれば、本出願は、異常位置特定方法を提供する。この方法では、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信する。第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号であり、第1の回線は、第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線であり、第2の通信信号は、第1の回線を介して第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される信号である。第2のデバイスは、異常警報情報を第1のデバイスに送信する。異常警報情報は、第2の異常信号について警報し、異常警報情報は、異常の位置を決定するように第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される。
【0023】
第2のデバイスは、第2の異常信号を受信した後で異常警報情報を第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、異常警報情報を受信し、第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定して、異常の位置を迅速に決定する。これにより、異常位置特定の効率を向上させる。第1の回線上で異常が生じたときに、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信し、異常警報情報を第1のデバイスに送信して、第1のデバイスが異常位置特定を実行するようにする。したがって、異常が生じたときに、異常の位置が位置特定され、生じた異常の検出漏れを回避することが可能である。
【0024】
可能な実装では、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、第2のデバイスは、第1のデバイスの2次デバイスである。第2のデバイスは、第4の通信信号に基づいて第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、第2のクロックカウンタのタイミング周波数を第1のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにする。第4の通信信号は、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第1のデバイスによって送信される。第1のクロックカウンタのタイミング周波数が第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期するので、第2の時間間隔を取得する精度が改善され、異常位置特定の精度が改善されることが可能である。
【0025】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、第1のデバイスのデバイス情報および第2のデバイスのデバイス情報に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。デバイス情報に基づいて決定される1次デバイスは、通常は高いハードウェア性能を有するデバイスであり、1次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数は、通常は安定している。したがって、2次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数を1次デバイスのクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることにより、時間間隔を取得する精度を向上させることができる。
【0026】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、遅延情報を第1のデバイスに送信する。遅延情報は、第2の時間間隔を示し、第2の時間間隔は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す。したがって、第1のデバイスは、遅延情報に基づいて第2の時間間隔を取得することができる。
【0027】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または遅延情報は、第2の時間間隔を含む。第3のカウント値は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第4のカウント値は、第2のデバイスが異常警報情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第2の時間間隔は、第3のカウント値、第4のカウント値、および第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される。
【0028】
別の可能な実装では、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信した時点の間の間隔は、指定された時間間隔である。これにより、第1のデバイスは、第2のデバイスが第2の時間間隔を提供することを必要とせず、指定された時間間隔をそのまま第2の時間間隔として使用する。これにより、異常位置特定の複雑さを単純化する。
【0029】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、第1のパケットを第1のデバイスに送信し、第1のパケットの予約フィールドは、異常警報情報を含む。これにより、異常警報情報は、サービスのリソースを占有せず、サービスに影響を及ぼすことを回避する。
【0030】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、コードストリームを第1のデバイスに送信し、コードストリームのアイドルフィールドは、異常警報情報を含む。これにより、異常警報情報は、サービスのリソースを占有せず、サービスに影響を及ぼすことを回避する。
【0031】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、異常警報情報を少なくとも1つの送信対象のコードストリームフレームのアイドルフィールドに追加する。コードストリームは、この少なくとも1つのコードストリームフレームを含む。
【0032】
別の可能な実装では、第2のデバイスは、第1の回線から信号を受信する。第2のデバイスは、信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、信号が第2の異常信号であると決定する。
【0033】
別の可能な実装では、信号の性能パラメータは、信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
第3の態様によれば、本出願は、異常位置特定方法を提供する。この方法では、第1のデバイスは、第1の回線を介して第2の通信信号を第2のデバイスに送信する。第1の回線は、第1のデバイスと第2のデバイスの間の回線である。第2のデバイスは、第1の回線を介して第1の通信信号を第1のデバイスに送信する。第1のデバイスは、第1の異常信号を受信する。第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第1の通信信号から急激に変化した信号である。第2のデバイスは、第2の異常信号を受信する。第2の異常信号は、第2の通信信号が異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号である。第2のデバイスは、異常警報情報を第1のデバイスに送信する。異常警報情報は、第2の異常信号を示す。第1のデバイスは、異常警報情報を受信する。第1のデバイスは、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。第1の時間間隔は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信した時点と第1のデバイスが異常警報情報を受信した時点の間の間隔である。
【0035】
第1のデバイスは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信した後で異常警報情報を第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、異常警報情報を受信し、第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定して、異常の位置を迅速に決定する。これにより、異常位置特定の効率を向上させる。第1の回線上で異常が生じたときに、第1のデバイスは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信する。したがって、異常が生じたときに、異常の位置が位置特定され、生じた異常の検出漏れを回避することが可能である。
【0036】
さらに、第1の異常信号が受信される時点および異常警報情報が受信される時点は両方とも第1のデバイスのローカル時間であり、第1の時間間隔は、この2つの時点の間の間隔である。したがって、第1のデバイスと第2のデバイスの間で時間同期が行われる必要がない。
【0037】
異常を位置特定するためにループバックデバイスが使用される場合には、位置特定プロセスは、次の通りである。ループバックデバイスが第1の回線上で第1のデバイスと第2のデバイスの間に配置される場合には、第1のデバイスは、第1の回線上で第1のリンク、第2のリンク、および第3のリンクを確立する必要がある。第1のリンクおよび第2のリンクは、第1のデバイスと第2のデバイスの間のリンクである。第1のリンクは、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される通信信号を伝送するために使用され、第2のリンクは、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される通信信号を伝送するために使用され、第3のリンクは、第1のデバイスとループバックデバイスの間のリンクである。第1のデバイスとループバックデバイスの間の回線上で異常が生じたときには、ループバックデバイスは、第2の異常信号を受信し、第2の異常信号を第3のリンクを介して第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、第1の異常信号および第2の異常信号を受信し、第1の異常信号および第2の異常信号に基づいて異常を位置特定する。第2のデバイスとループバックデバイスの間の回線上で異常が生じたときには、第2のデバイスは、第1のデバイスと同様にして異常を位置特定する。ただし、本出願では、第2のデバイスは、異常警報情報を第1のデバイスに送信して、第2の異常信号を示す。したがって、第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線上にループバックデバイスが別個に配置される必要はない。これにより、コストを節約する。さらに、これにより、第1のデバイスとループバックデバイスの間に第3のリンクを別個に確立することによって消費されるネットワークリソースを節約し、第2のデバイスとループバックデバイスの間に第3のリンクを別個に確立することによって消費されるネットワークリソースを節約する。
【0038】
第4の態様によれば、本出願は、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成された異常位置特定装置を提供する。具体的には、この装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0039】
第5の態様によれば、本出願は、第2の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成された異常位置特定装置を提供する。具体的には、この装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0040】
第6の態様によれば、本出願は、異常位置特定装置を提供する。この装置は、プロセッサとメモリとを含む。プロセッサとメモリは、内部接続を介して接続されることがある。メモリは、プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリ中のプログラムを実行して、装置が第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を完了することができるようにするように構成される。
【0041】
第7の態様によれば、本出願は、異常位置特定装置を提供する。この装置は、プロセッサとメモリとを含む。プロセッサとメモリは、内部接続を介して接続されることがある。メモリは、プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリ中のプログラムを実行して、装置が第2の態様または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を完了することができるようにするように構成される。
【0042】
第8の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含み、このコンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされて、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実装、または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施する。
【0043】
第9の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、プロセッサによってロードされて、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実装、または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行する。
【0044】
第10の態様によれば、本出願は、メモリとプロセッサとを含むチップを提供する。メモリは、コンピュータ命令を記憶するように構成され、プロセッサは、メモリからコンピュータ命令を呼び出し、コンピュータ命令を実行して、第1の態様、第2の態様、第1の態様の可能な実装、または第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実行するように構成される。
【0045】
第11の態様によれば、本出願は、異常位置特定システムを提供する。このシステムは、第4の態様による装置と第5の態様による装置とを含むか、またはこのシステムは、第6の態様による装置と第7の態様による装置とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】本出願の実施形態によるネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本出願の実施形態によるワーキングクロックの概略図である。
【
図3】本出願の実施形態による別のネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図4】本出願の実施形態による異常位置特定方法の流れ図である。
【
図5】本出願の実施形態による異常警報情報の追加および異常警報情報の検出の概略図である。
【
図6】本出願の実施形態による異常警報情報の追加および異常警報情報の検出の別の概略図である。
【
図7】本出願の実施形態による第1の異常信号および第2の異常信号の検出、異常警報情報の追加、ならびに異常警報情報の検出の概略図である。
【
図8】本出願の実施形態による第1の異常信号および第2の異常信号の検出、異常警報情報の追加、ならびに異常警報情報の検出の別の概略図である。
【
図9】本出願の実施形態によるデバイス内部遅延の測定の概略図である。
【
図10】本出願の実施形態による異常位置特定装置の構造の概略図である。
【
図11】本出願の実施形態による別の異常位置特定装置の構造の概略図である。
【
図12】本出願の実施形態による別の異常位置特定装置の構造の概略図である。
【
図13】本出願の実施形態による別の異常位置特定装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、添付の図面を参照して、本出願の実施形態についてさらに詳細に述べる。
【0048】
図1を参照されたい。本出願の実施形態は、
第1のデバイス101と第2のデバイス102とを含み、第1のデバイス101と第2のデバイス102とは、第1の回線103を介して接続され、第1のデバイス101は、第1の回線103を介して第2のデバイス102と通信する、
ネットワークアーキテクチャ100を提供する。
【0049】
例えば、第2のデバイス102が第1の回線103を介して第1の通信信号を第1のデバイス101に送信し、第1のデバイス101が第1の通信信号を受信する、かつ/または第1のデバイス101が第1の回線103を介して第2の通信信号を第2のデバイス102に送信し、第2のデバイス102が第2の通信信号を受信する。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1のデバイス101および第2のデバイス102は、第1の回線103上で第1のリンクおよび第2のリンクを確立する。第2のデバイス102は、第1のリンクを介して第1の通信信号を第1のデバイス101に送信し、第1のデバイス101は、第2のリンクを介して第2の通信信号を第2のデバイス102に送信する。
【0051】
第1のデバイス101および第2のデバイス102は、通信ネットワーク内の2つのネットワークデバイスである。例えば、第1のデバイス101および/または第2のデバイス102は、ルータ、スイッチ、および/または基地局を含むことがある。
【0052】
第1の回線103は、光ファイバまたはケーブルなどであることがある。
【0053】
第1のデバイス101は、第1のクロックカウンタおよび/または第1のクロックを含み、第2のデバイス102は、第2のクロックカウンタおよび/または第2のクロックを含む。
【0054】
第1のクロックカウンタは、カウントのためのものである。第2の通信信号を第2のデバイス102に送信するときに、第1のデバイス101は、第1のクロックカウンタのワーキングクロックを取得し、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第2の通信信号を第2のデバイス102に送信する。
【0055】
例えば、
図2を参照されたい。第1のクロックカウンタのワーキングクロックは、信号である。この信号の立上り縁部または立下り縁部が到着するたびに、第1のデバイス101は、第2の通信信号を第2のデバイス102に送信する。さらに、第1のデバイス101は、この信号を第1のクロックカウンタに入力し、第1のクロックカウンタは、この信号の立上り縁部または立下り縁部をカウントするように構成される。
【0056】
いくつかの実施形態では、この信号は、例えば方形波信号または正弦波信号などの周期波形信号である。
【0057】
第2のクロックカウンタは、カウントのためのものである。第1の通信信号を第1のデバイス101に送信するときに、第2のデバイス102は、第2のクロックカウンタのワーキングクロックを取得し、第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第1の通信信号を第1のデバイス101に送信する。
【0058】
例えば、
図2を参照されたい。第2のクロックカウンタのワーキングクロックもまた、信号である。この信号の立上り縁部または立下り縁部が到着するたびに、第2のデバイス102は、第1の通信信号を第1のデバイス101に送信する。さらに、第2のデバイス102は、この信号を第2のクロックカウンタに入力し、第2のクロックカウンタは、この信号の立上り縁部または立下り縁部をカウントするように構成される。
【0059】
いくつかの実施形態では、第1のクロックおよび第2のクロックは、高精度クロックである。第1のデバイス中の第1のクロックは、時間を提供するように構成され、第2のデバイス中の第2のクロックも、時間を提供するように構成される。
【0060】
いくつかの実施形態では、ネットワークアーキテクチャ100は、光学伝送システムまたはパケット伝送システムなどを含む。
【0061】
ネットワークアーキテクチャ100が光学伝送システムであるときには、
図3を参照されたい。第1のデバイス101は、第1の光学モジュールを含み、第2のデバイス102は、第2の光学モジュールを含む。第1のデバイス101は、第1の光学モジュールを用いて第2の通信信号を第2のデバイス102に送信し、第2のデバイス102は、第2の光学モジュールを用いて第1の通信信号を第1のデバイス101に送信する。
【0062】
第1の光学モジュールの構造は、第2の光学モジュールのそれと同じであり、第1の光学モジュール(または第2の光学モジュール)は、伝送チャネルおよび受信チャネルを含む。伝送チャネルは、伝送シリアライザ/デシリアライザ(transmission serializer/deserializer、TX SDS)と、伝送フレーマ/デフレーマ(transmission framer、TX FRM)と、伝送順方向誤り制御(transmission forward error control、TX FEC)と、伝送デジタル信号プロセッサ(transmission digital signal processor、TX DSP)と、デジタルアナログ変換器(digital to analog converter、DAC)と、電気/光変換モジュール(electrical-to-optical conversion module、E/O)インタフェースとを含む。受信チャネルは、受信シリアライザ/デシリアライザ(reception serializer/deserializer、RX SDS)と、受信フレーマ/デフレーマ(reception framer、RX FRM)と、受信順方向誤り制御(reception forward error control、RX FEC)と、受信デジタル信号プロセッサ(reception digital signal processor、RX DSP)と、アナログデジタル変換器(analog to digital converter、ADC)と、光/電気変換モジュール(optical-to-electrical conversion module、O/E)インタフェースとを含む。RX DSPは、クロックデータリカバリ(clock data recovery、CDR)を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、第1のリンクは、第1のデバイスの受信チャネルと第2のデバイスの伝送チャネルの間のリンクであり、第2のリンクは、第1のデバイスの伝送チャネルと第2のデバイスの受信チャネルの間のリンクである。
【0064】
いくつかの実施形態では、第1のデバイス101が第2の通信信号を第2のデバイス102に送信するプロセスは、以下の通りである。
【0065】
第1のデバイス101に含まれる第1の光学モジュールでは、第1の光学モジュール中のTX SDSが、第1のデバイス101のボードから第1のデータを受信し、ここで、第1のデータは、第1のデバイス101が第2のデバイス102に送信する必要があるデータであり、第1のデータはシリアルデータである。TX SDSは、第1のデータをパラレルデータに変換し、ここで、このパラレルデータのフォーマットは第1のフォーマットである。TX SDSは、この第1のフォーマットのデータをTX FRMに入力する。第1のフォーマットは、第1の光トランスポートユニット(optical transport unit、OTU)サービスフォーマット、またはイーサネットサービスフォーマットを含む。
【0066】
TX FRMは、第1のフォーマットのデータを第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換し、第2のOTUサービスフォーマットのデータをTX FECに入力する。第1のOTUサービスフォーマットは、第2のOTUサービスフォーマットとは異なる。
【0067】
TX FECは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに対してFEC符号化を実行して第1のビットストリームを得、この第1のビットストリームをTX DSPに入力する。
【0068】
TX DSPは、第1のビットストリームに対して前処理を実行して第1のコードストリームを得る。第1のコードストリームは、少なくとも1つのコードストリームフレームを含む。前処理は、チャネル等化処理およびノイズ低減処理などを含む。TX DSPは、第1のコードストリームをDACに入力する。
【0069】
DACは、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第1のコードストリームを第1のアナログ信号に変換し、第1のアナログ信号をE/Oインタフェースに入力する。
【0070】
E/Oインタフェースは、第1のアナログ信号を第1の光信号に変換し、この第1の光信号は、第2の通信信号である。E/Oインタフェースは、第1の回線103上で第2の通信信号を第2のデバイス102に送信する。
【0071】
第2のデバイス102に含まれる第2の光学モジュールでは、第2の光学モジュール中のO/Eインタフェースが、第1の回線103から第2の通信信号を受信し、第2の通信信号を第1のアナログ信号に変換し、第1のアナログ信号をADCに入力する。
【0072】
ADCは、第1のアナログ信号を第1のコードストリームに変換し、第1のコードストリームをRX DSPに入力する。
【0073】
RX DSPは、第1のコードストリームをバイナリの第1のビットストリームに変換し、このバイナリの第1のビットストリームをRX FECに入力する。
【0074】
RX FECは、バイナリの第1のビットストリームに対してFEC復号を実行して、第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、この第2のOTUサービスフォーマットのデータをRX FRMに入力する。
【0075】
RX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換し、ここで、この第1のフォーマットのデータはパラレルデータである。RX FRMは、第1のフォーマットのデータをRX SDSに入力する。
【0076】
RX SDSは、第1のフォーマットのデータをシリアルの第1のデータに変換し、この第1のデータを第2のデバイス102のボードに入力する。
【0077】
いくつかの実施形態では、第2のデバイス102が第1の通信信号を第1のデバイス101に送信するプロセスは、以下の通りである。
【0078】
第2のデバイス102に含まれる第2の光学モジュールでは、第2の光学モジュール中のTX SDSが、第2のデバイス102のボードから第2のデータを受信し、ここで、第2のデータは、第2のデバイス102が第1のデバイス101に送信する必要があるデータであり、このデータはシリアルデータである。TX SDSは、このデータをパラレルデータに変換し、ここで、このパラレルデータのフォーマットは第1のフォーマットである。TX SDSは、この第1のフォーマットのデータをTX FRMに入力する。
【0079】
TX FRMは、第1のフォーマットのデータを第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換し、第2のOTUサービスフォーマットのデータをTX FECに入力する。
【0080】
TX FECは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに対してFEC符号化を実行して第2のビットストリームを得、この第2のビットストリームをTX DSPに入力する。
【0081】
TX DSPは、第2のビットストリームに対して前処理を実行して第2のコードストリームを得る。第2のコードストリームは、少なくとも1つのコードストリームフレームを含む。TX DSPは、第2のコードストリームをDACに入力する。
【0082】
DACは、第2のクロックカウンタに対応するワーキングクロックに基づいて第2のコードストリームを第2のアナログ信号に変換し、第2のアナログ信号をE/Oインタフェースに入力する。
【0083】
E/Oインタフェースは、第2のアナログ信号を第2の光信号に変換し、この第2の光信号は、第1の通信信号である。E/Oインタフェースは、第1の回線103上で第1の通信信号を第1のデバイス101に送信する。
【0084】
第1のデバイス101に含まれる第1の光学モジュールでは、第1の光学モジュール中のO/Eインタフェースが、第1の回線103から第1の通信信号を受信し、第1の通信信号を第2のアナログ信号に変換し、第2のアナログ信号をADCに入力する。
【0085】
ADCは、第2のアナログ信号を第2のコードストリームに変換し、第2のコードストリームをRX DSPに入力する。
【0086】
RX DSPは、第2のコードストリームをバイナリの第2のビットストリームに変換し、このバイナリの第2のビットストリームをRX FECに入力する。
【0087】
RX FECは、バイナリの第2のビットストリームに対してFEC復号を実行して、第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、この第2のOTUサービスフォーマットのデータをRX FRMに入力する。
【0088】
RX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換し、ここで、この第1のフォーマットのデータはパラレルデータである。RX FRMは、第1のフォーマットのデータをRX SDSに入力する。
【0089】
RX SDSは、第1のフォーマットのデータをシリアルの第2のデータに変換し、この第2のデータを第1のデバイス101のボードに入力する。
【0090】
第1の回線103は、第1の回線103上で異常を生じさせる外部要因の影響を受けることがあることに留意されたい。例えば、第1の回線103は、第1の回線103上で異常を生じさせる電磁干渉、外部押出し、外部からの屈曲、および/または雷撃などの要因の影響を受けることがある。
【0091】
第1の回線103上で生じる異常について、第1の回線103が外部要因の影響を受けたときに第1の回線103上で異常が生じ、第1の回線103に影響を及ぼす外部要因が影響を及ぼさなくなったときに、第1の回線103は正常に戻ることもある。換言すれば、第1の回線103上で生じる異常は、一時的な異常である。例えば、第1の回線103が電磁干渉の影響を受けたときに、第1の回線103上で異常が生じ、第1の回線103に影響を及ぼす電磁干渉が消滅した後に、第1の回線103は正常に戻る。あるいは、
第1の回線103が外部要因の影響を受けたときに、第1の回線103上で異常が生じ、第1の回線103に影響を及ぼす外部要因が影響を及ぼさなくなったときに、第1の回線103上で生じる異常が消滅しない。換言すれば、第1の回線103上で生じる異常は、永続的な異常であり、第1の回線103は不良である。例えば、第1の回線103が外部押出し、外部からの屈曲、および/または雷撃を受けたときに、第1の回線103の内部構造が損傷し、第1の回線103が不良となる。
【0092】
第1の回線103上で異常が生じたとき、第1の回線103上で伝送される第1の通信信号については、第1の通信信号は、その異常の位置を通過したときに第1の異常信号に急激に変化し、この第1の異常信号が、第1のデバイス101に伝送され続ける。第1のデバイス101は、第1の異常信号を受信し、第1の異常信号をパースする。その結果として、ビット誤りが生成されることがある。
【0093】
第1の通信信号の性能パラメータは、指定された閾値を超えない。第1の通信信号が異常の位置を通過したときに、第1の通信信号の性能パラメータは急激に変化し、第1の通信信号は第1の異常信号に変化し、第1の異常信号の性能パラメータは指定された閾値を超える。
【0094】
第1の通信信号の性能パラメータは、信号パワー、信号対雑音比(signal-to-noise ratio、SNR)、偏光依存損失(polarization-dependent loss、PDL)、ビット誤り率(bit error rate、BER)、パケット損失率、および偏光状態(state of polarization、SOP)値などのうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
第1の通信信号の性能パラメータが指定された閾値を超えないとは、第1の通信信号の信号パワーが指定されたパワー閾値以上であること、第1の通信信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値以上であること、第1の通信信号の偏光依存損失が指定された損失閾値以下であること、第1の通信信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値以下であること、第1の通信信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値以下であること、および/または第1の通信信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値以下であることを意味する。
【0096】
第1の異常信号の性能パラメータが指定された閾値を超えるとは、第1の異常信号の信号パワーが指定されたパワー閾値未満であること、第1の異常信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値未満であること、第1の異常信号の偏光依存損失が指定された損失閾値超であること、第1の異常信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値超であること、第1の通信信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値超であること、および/または第1の通信信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値超であることを意味する。
【0097】
第1の回線103上で伝送される第2の通信信号については、第2の通信信号は、その異常の位置を通過したときに第2の異常信号に急激に変化し、この第2の異常信号が、第2のデバイス102に伝送され続ける。第2のデバイス102は、第2の異常信号を受信し、第2の異常信号をパースする。その結果として、ビット誤りが生成されることがある。
【0098】
第2の通信信号の性能パラメータは、指定された閾値を超えない。第2の通信信号が異常の位置を通過したときに、第2の通信信号の性能パラメータは急激に変化し、第2の通信信号は第2の異常信号に変化し、第2の異常信号の性能パラメータは指定された閾値を超える。
【0099】
第2の通信信号の性能パラメータが指定された閾値を超えないとは、第2の通信信号の信号パワーが指定されたパワー閾値以上であること、第2の通信信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値以上であること、第2の通信信号の偏光依存損失が指定された損失閾値以下であること、第2の通信信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値以下であること、第2の通信信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値以下であること、および/または第2の通信信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値以下であることを意味する。
【0100】
第2の異常信号の性能パラメータが指定された閾値を超えるとは、第2の異常信号の信号パワーが指定されたパワー閾値未満であること、第2の異常信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値未満であること、第2の異常信号の偏光依存損失が指定された損失閾値超であること、第2の異常信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値超であること、第2の通信信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値超であること、および/または第2の通信信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値超であることを意味する。
【0101】
第1の回線103上で異常が生じたときに、第1の回線103上で伝送される通信信号は異常信号に変化する。その結果として、異常信号を受信したデバイスはビット誤りを生成する。したがって、第1の回線103上で生じる異常を位置特定して異常の位置を取得して、技術者がその位置に基づいて第1の回線103上で生じる異常を見、かつ/または修理することができるようにする。
【0102】
図4を参照されたい。本出願の実施形態は、異常位置特定方法400を提供する。この方法400は、
図1、
図2、または
図3に示されるネットワークアーキテクチャ100に適用され得、以下のステップを含む。
【0103】
ステップ401:第1のデバイスが、第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定し、ここで、第1のデバイスは、第1の回線を介して第2のデバイスと通信する。
【0104】
ステップ401で、第1のデバイスは、以下の動作4011から4013を実行することによって第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。動作4011から4013はそれぞれ次の通りである。
【0105】
4011:第1のデバイスが、第1のデバイスのデバイス情報を第2のデバイスに送信する。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのデバイス情報は、第1のデバイスのデバイス識別子および/または第1のデバイスのリソース情報を含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのデバイス識別子は、少なくとも1つの文字を含む文字列であり、この少なくとも1つの文字は、文字および/または数字などを含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのリソース情報は、少なくとも1つのリソースパラメータを含む。この少なくとも1つのリソースパラメータは、第1のデバイスのプロセッサ周波数、プロセッサコアの数量、および記憶リソースサイズなどのうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、使用可能になったときに、第1のデバイスは、第1のデバイスのデバイス情報を第2のデバイスに送信する、かつ/または第1のデバイスは、定期的もしくは不定期に第1のデバイスのデバイス情報を第2のデバイスに送信する。
【0110】
第1のデバイスと同様に、第2のデバイスもまた、第2のデバイスのデバイス情報を第1のデバイスに送信することがある。
【0111】
4012:第1のデバイスが、第2のデバイスのデバイス情報を受信する。
【0112】
4013:第1のデバイスが、第1のデバイスのデバイス情報および第2のデバイスのデバイス情報に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。
【0113】
1次/2次関係は、第1のデバイスが第2のデバイスの1次デバイスである、換言すれば、第2のデバイスが第1のデバイスの2次デバイスであるということである。あるいは、1次/2次関係は、第1のデバイスが第2のデバイスの2次デバイスである、換言すれば、第2のデバイスが第1のデバイスの1次デバイスであるということである。
【0114】
第1のデバイスのデバイス情報が第1のデバイスのデバイス識別子を含み、第2のデバイスのデバイス情報が第2のデバイスのデバイス識別子を含むときには、第1のデバイスは、第1のデバイスのデバイス識別子を第2のデバイスのデバイス識別子と比較し、比較結果に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。
【0115】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのデバイス識別子が数字からなり、第2のデバイスのデバイス識別子が数字からなるとき、第1のデバイスのデバイス識別子が文字からなり、第2のデバイスのデバイス識別子が文字からなるとき、または第1のデバイスのデバイス識別子が数字および/もしくは文字からなり、第2のデバイスのデバイス識別子が数字および/もしくは文字からなるときには、第1のデバイスは、第1のデバイスのデバイス識別子を第2のデバイスのデバイス識別子と比較して、第1のデバイスのデバイス識別子と第2のデバイスのデバイス識別子の間の整列順序を得る。最初に整列されるデバイス識別子に対応するデバイスが1次デバイスとして使用され、後に整列されるデバイス識別子に対応するデバイスが2次デバイスとして使用される。あるいは、最初に整列されるデバイス識別子に対応するデバイスが2次デバイスとして使用され、後に整列されるデバイス識別子に対応するデバイスが1次デバイスとして使用される。
【0116】
例えば、第1のデバイスのデバイス識別子が「123」であり、第2のデバイスのデバイス識別子が「124」であると仮定すると、第1のデバイスのデバイス識別子「123」が、第2のデバイスのデバイス識別子「124」と比較されて、第1のデバイスのデバイス識別子「123」が第2のデバイスのデバイス識別子「124」より前に整列されることが分かる。したがって、デバイス識別子「123」に対応する第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、デバイス識別子「124」に対応するデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0117】
別の例で、第1のデバイスのデバイス識別子が「abc」であり、第2のデバイスのデバイス識別子が「acd」であると仮定すると、第1のデバイスのデバイス識別子「abc」が、第2のデバイスのデバイス識別子「acd」と比較される。2つのデバイス識別子の最初の文字は両方とも「a」であり、第1のデバイスのデバイス識別子の2番目の文字「b」は第2のデバイスのデバイス識別子の2番目の文字「c」より前に整列されるので、第1のデバイスのデバイス識別子「abc」が第2のデバイスのデバイス識別子「acd」より前に整列されることが分かる。したがって、デバイス識別子「abc」に対応する第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、デバイス識別子「acd」に対応するデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0118】
さらに別の例で、第1のデバイスのデバイス識別子が「a12」であり、第2のデバイスのデバイス識別子が「a23」であると仮定すると、第1のデバイスのデバイス識別子「a12」が、第2のデバイスのデバイス識別子「a23」と比較される。2つのデバイス識別子の最初の文字は両方とも「a」であり、第1のデバイスのデバイス識別子の2番目の文字「1」は第2のデバイスのデバイス識別子の2番目の文字「2」より前に整列されるので、第1のデバイスのデバイス識別子「a12」が第2のデバイスのデバイス識別子「a23」より前に整列されることが分かる。したがって、デバイス識別子「a12」に対応する第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、デバイス識別子「a23」に対応するデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0119】
第1のデバイスのデバイス情報が第1のデバイスのリソース情報を含み、第2のデバイスのデバイス情報が第2のデバイスのリソース情報を含むときには、第1のデバイスは、第1のデバイスのリソース情報を第2のデバイスのリソース情報と比較し、比較結果に基づいて第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。
【0120】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第1のデバイスのリソース情報を第2のデバイスのリソース情報と比較して、最適なリソースを有するデバイスを得、このデバイスを1次デバイスとして使用し、他方のデバイスを2次デバイスとして使用する。
【0121】
第1のデバイスのリソース情報が1つのリソースパラメータを含み、第2のデバイスのリソース情報が1つのリソースパラメータを含むときには、第1のデバイスは、第1のデバイスのリソース情報に含まれるリソースパラメータを第2のデバイスのリソース情報に含まれるリソースパラメータと比較して、最適なリソースを有するデバイスを得る。
【0122】
例えば、第1のデバイスのリソース情報が第1のデバイスのプロセッサ周波数を含み、第2のデバイスのリソース情報が第2のデバイスのプロセッサ周波数を含むと仮定すると、第1のデバイスのプロセッサ周波数が、第2のデバイスのプロセッサ周波数と比較される。第1のデバイスのプロセッサ周波数が第2のデバイスのプロセッサ周波数より高い場合、換言すれば、第1のデバイスのリソースが第2のデバイスのリソースより良好である場合には、第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、第2のデバイスが2次デバイスとして使用される。第1のデバイスのプロセッサ周波数が第2のデバイスのプロセッサ周波数より低い場合、換言すれば、第2のデバイスのリソースが第1のデバイスのリソースより良好である場合には、第2のデバイスが1次デバイスとして使用され、第1のデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0123】
別の例で、第1のデバイスのリソース情報が第1のデバイスのプロセッサコアの数量を含み、第2のデバイスのリソース情報が第2のデバイスのプロセッサコアの数量を含むと仮定すると、第1のデバイスのプロセッサコアの数量が、第2のデバイスのプロセッサコアの数量と比較される。第1のデバイスのプロセッサコアの数量が第2のデバイスのプロセッサコアの数量より多い場合、換言すれば、第1のデバイスのリソースが第2のデバイスのリソースより良好である場合には、第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、第2のデバイスが2次デバイスとして使用される。第1のデバイスのプロセッサコアの数量が第2のデバイスのプロセッサコアの数量より少ない場合、換言すれば、第2のデバイスのリソースが第1のデバイスのリソースより良好である場合には、第2のデバイスが1次デバイスとして使用され、第1のデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0124】
さらに別の例で、第1のデバイスのリソース情報が第1のデバイスの記憶リソースサイズを含み、第2のデバイスのリソース情報が第2のデバイスの記憶リソースサイズを含むと仮定すると、第1のデバイスの記憶リソースサイズが、第2のデバイスの記憶リソースサイズと比較される。第1のデバイスの記憶リソースサイズが第2のデバイスの記憶リソースサイズより大きい場合、換言すれば、第1のデバイスのリソースが第2のデバイスのリソースより良好である場合には、第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、第2のデバイスが2次デバイスとして使用される。第1のデバイスの記憶リソースサイズが第2のデバイスの記憶リソースサイズより小さい場合、換言すれば、第2のデバイスのリソースが第1のデバイスのリソースより良好である場合には、第2のデバイスが1次デバイスとして使用され、第1のデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0125】
第1のデバイスのリソース情報が複数のリソースパラメータを含み、第2のデバイスのリソース情報が複数のリソースパラメータを含むときには、第1のデバイスは、第1のデバイスのリソース情報に基づいて第1のデバイスのデバイスパラメータを取得し、ここで、このデバイスパラメータは、第1のデバイスのリソースを示す。第2のデバイスのデバイスパラメータは、第2のデバイスのリソース情報に基づいて得られ、ここで、このデバイスパラメータは、第2のデバイスのリソースを示す。第1のデバイスのデバイスパラメータが第2のデバイスのデバイスパラメータと比較されて、最適なリソースを有するデバイスが得られ、このデバイスが1次デバイスとして使用され、他方のデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0126】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第1のデバイスのリソース情報に含まれる複数のリソースパラメータに対して重み付き処理を実行して、第1のデバイスのデバイスパラメータを得、第2のデバイスのリソース情報に含まれる複数のリソースパラメータに対して重み付き処理を実行して、第2のデバイスのデバイスパラメータを得る。
【0127】
例えば、第1のデバイスのリソース情報が、第1のデバイスのプロセッサ周波数および記憶リソースサイズを含み、第2のデバイスのリソース情報が、第2のデバイスのプロセッサ周波数および記憶リソースサイズを含むと仮定すると、第1のデバイスに対応するデバイスパラメータは、以下の第1の数式を用いて第1のデバイスのリソース情報に基づいて計算され、第2のデバイスのデバイスパラメータは、以下の第1の数式を用いて第2のデバイスのリソース情報に基づいて計算される。
【0128】
第1の数式は、Z=F*λ1+R*λ2である。
【0129】
Zは、第1のデバイスのデバイスパラメータであり、Fは、第1のデバイスのプロセッサ周波数であり、Rは、第1のデバイスの記憶リソースサイズである。あるいは、Zは、第2のデバイスのデバイスパラメータであり、Fは、第2のデバイスのプロセッサ周波数であり、Rは、第2のデバイスの記憶リソースサイズである。*は、乗算演算であり、λ1およびλ2は、それぞれプロセッサ周波数および記憶リソースサイズに対応する重みである。
【0130】
第1のデバイスのデバイスパラメータは、第2のデバイスのデバイスパラメータと比較される。第1のデバイスのデバイスパラメータが第2のデバイスのデバイスパラメータより高い場合、換言すれば、第1のデバイスのリソースが第2のデバイスのリソースより良好である場合には、第1のデバイスが1次デバイスとして使用され、第2のデバイスが2次デバイスとして使用される。第1のデバイスのデバイスパラメータが第2のデバイスのデバイスパラメータより低い場合、換言すれば、第2のデバイスのリソースが第1のデバイスのリソースより良好である場合には、第2のデバイスが1次デバイスとして使用され、第1のデバイスが2次デバイスとして使用される。
【0131】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスはまた、第1のデバイスのデバイス情報を第2のデバイスに送信して、第2のデバイスが、第1のデバイスと同様にして第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する。
【0132】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定したときに、第1のデバイスは、その1次/2次関係を第2のデバイスに送信する。この場合には、第1のデバイスは、第1のデバイスのデバイス情報を第2のデバイスに送信しないこともある、換言すれば、第2のデバイスが第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する必要がないこともある。
【0133】
ステップ402:第1のデバイスが第2のデバイスの2次デバイスであるときには、第1のデバイスは、第3の通信信号に基づいて第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにし、ここで、第3の通信信号は、第2のデバイスによって送信される通信信号である。
【0134】
第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含む。第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線が正常であるときには、第2のデバイスは、正常な通信信号を第1のデバイスに送信し得る。送信プロセスは、次の通りである。第2のデバイスは1次デバイスであるので、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのワーキングクロックを生成し、第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第3の通信信号を第1のデバイスに送信する。
【0135】
第1のデバイスは第2のデバイスの2次デバイスであるので、第3の通信信号を受信した後で、第1のデバイスは、第3の通信信号に基づいて第2のクロックカウンタのワーキングクロックを回復する。第1のデバイスは、このワーキングクロックに基づいて第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する。第1のクロックカウンタの調整されたタイミング周波数は、第2のクロックカウンタのタイミング周波数と等しいか、または第2のクロックカウンタのタイミング周波数は、第1のクロックカウンタの調整されたタイミング周波数のN倍であり、ここで、Nは1より大きい整数である。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、ワーキングクロックに基づいて第2のクロックカウンタのタイミング周波数を決定することができる。
【0137】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスによって生成される第2のクロックカウンタのワーキングクロックについては、ワーキングクロックは信号であり、第2のクロックカウンタは、このワーキングクロックの立上り縁部または立下り縁部をカウントする。第1のデバイスは、第2のクロックカウンタのワーキングクロックを回復し、このワーキングクロックを第1のクロックカウンタのワーキングクロックとして使用し、このワーキングクロックを第1のクロックカウンタに入力する。第1のクロックカウンタは、このワーキングクロックの立上り縁部または立下り縁部をカウントして、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整し、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と等しくすることができるようにする。
【0138】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第2のクロックカウンタの回復されたワーキングクロックに基づいて第1のクロックカウンタのワーキングクロックを生成し、このワーキングクロックを第1のクロックカウンタに入力する。第1のクロックカウンタは、このワーキングクロックの立上り縁部または立下り縁部をカウントして、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整し、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と等しくすることができるようにする、または第2のクロックカウンタのタイミング周波数を第1のクロックカウンタの調整されたタイミング周波数のN倍にすることができるようにする。
【0139】
第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線が正常であるときには、第1のデバイスは、正常な通信信号を第2のデバイスに送信し得る。送信プロセスは、次の通りである。第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第4の通信信号を第2のデバイスに送信する。
【0140】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスおよび第2のデバイスは、第1の回線上で第1のリンクおよび第2のリンクを確立し、第2のデバイスは、第1のリンクを介して第3の通信信号を第1のデバイスに送信し、第1のデバイスは、第2のリンクを介して第4の通信信号を第2のデバイスに送信する。
【0141】
いくつかの実施形態では、
図3を参照されたい。光学伝送システムへの適用の場合には、第1のデバイスは、O/Eインタフェースを介して第3の通信信号を受信し、第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第3の通信信号を第3のアナログ信号に変換し、第3のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。第1のデバイスのADCは、第3のアナログ信号を第3のコードストリームに変換し、第3のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。第1のデバイスのRX DSPは、第3のコードストリームをバイナリの第3のビットストリームに変換する。RX DSPは、CDRを含み、CDRは、第3のコードストリームに基づいて第2のクロックカウンタのワーキングクロックを回復する。第1のデバイスは、第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する。
【0142】
第1のデバイスのRX DSPは、バイナリの第3のビットストリームを第1のデバイスのRX FECにさらに入力する。第1のデバイスのRX FECは、バイナリの第3のビットストリームに対してFEC復号を実行して、第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、この第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のデバイスのRX FRMに入力する。第1のデバイスのRX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換し、ここで、この第1のフォーマットのデータは、パラレルデータである。RX FRMは、第1のフォーマットのデータを第1のデバイスのRX SDSに入力する。第1のデバイスのRX SDSは、第1のフォーマットのデータをシリアルデータに変換し、このシリアルデータを第1のデバイスのボードに入力する。
【0143】
第2のデバイスが第1のデバイスの2次デバイスであるときには、第2のデバイスは、第4の通信信号に基づいて第1のクロックカウンタのワーキングクロックを回復し、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する。第2のクロックカウンタの調整されたタイミング周波数は、第1のクロックカウンタのタイミング周波数と等しいか、または第1のクロックカウンタのタイミング周波数は、第2のクロックカウンタの調整されたタイミング周波数のN倍であり、ここで、Nは1より大きい整数である。
【0144】
いくつかの実施形態では、光学伝送システムへの適用の場合には、第2のデバイスは、O/Eインタフェースを介して第4の通信信号を受信し、第2のデバイスのO/Eインタフェースは、第4の通信信号を第4のアナログ信号に変換し、第4のアナログ信号を第2のデバイスのADCに入力する。第2のデバイスのADCは、第4のアナログ信号を第4のコードストリームに変換し、第4のコードストリームを第2のデバイスのRX DSPに入力する。第2のデバイスのRX DSPは、第4のコードストリームをバイナリの第4のビットストリームに変換する。RX DSPは、CDRを含む。CDRは、第4のコードストリームに基づいて第1のクロックカウンタのワーキングクロックを回復する。第2のデバイスは、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する。
【0145】
第2のデバイスのRX DSPは、バイナリの第4のビットストリームを第2のデバイスのRX FECにさらに入力する。第2のデバイスのRX FECは、バイナリの第4のビットストリームに対してFEC復号を実行して、第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、この第2のOTUサービスフォーマットのデータを第2のデバイスのRX FRMに入力する。第2のデバイスのRX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のフォーマットのデータに変換し、ここで、この第1のフォーマットのデータは、パラレルデータである。RX FRMは、第1のフォーマットのデータを第2のデバイスのRX SDSに入力する。第2のデバイスのRX SDSは、第1のフォーマットのデータをシリアルデータに変換し、このシリアルデータを第2のデバイスのボードに入力する。
【0146】
第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する第2のデバイスの詳細な実装は、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する第1のデバイスのそれと同じであり、本明細書では、詳細について重ねて述べることはしない。
【0147】
上記のステップ401およびステップ402は任意選択のステップであり、すなわち、第1のデバイスは、上記のステップ401およびステップ402を実行しないこともある。換言すれば、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、第1のデバイスと第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する必要がないこともあり、第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにする必要がないこともある。この場合には、第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線上で異常が生じたときに、第1のデバイスは、以下のステップを用いて異常の位置を位置特定する。
【0148】
例えば、第1のデバイスが高精度の第1のクロックを含み、第2のデバイスが高精度の第2のクロックを含むときには、上記のステップ401およびステップ402は実行されないこともある。
【0149】
第1のデバイスの第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のデバイスの第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようになった後で、第1のデバイスと第2のデバイスの間の第1の回線上で異常が生じたときには、第1のデバイスは、以下のステップを用いて異常の位置を位置特定する。
【0150】
ステップ403:第1のデバイスが、第1の異常信号を受信し、ここで、第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第1の通信信号から急激に変化した信号であり、第1の通信信号は、第2のデバイスによって第1の回線を介して第1のデバイスに送信される信号である。
【0151】
第2のデバイスが第1の回線上で第1の通信信号を第1のデバイスに送信したときには、第1の通信信号は、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される正常な通信信号である。第1の回線上で異常が生じ、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置に伝送されたときに、第1の通信信号は急激に変化し、第1の通信信号は、正常な通信信号から正常でない第1の異常信号に変化する。第1の異常信号は、第1の回線上で第1のデバイスに伝送され続け、第1の異常信号の伝送速度は、第1の通信信号の伝送速度と同じである。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1の通信信号の性能パラメータは、指定された閾値を超えない。第1の通信信号が異常の位置を通過したときに、第1の通信信号の性能パラメータは急激に変化し、第1の通信信号は第1の異常信号に変化し、第1の異常信号の性能パラメータは、指定された閾値を超える。
【0153】
ステップ403で、第1のデバイスは、第1の回線(第1の回線上の第1のリンク)から信号を受信し、その信号の性能パラメータを検出し、信号の性能パラメータが指定された閾値を超えたときに、受信された信号が第1の異常信号であると決定する。
【0154】
いくつかの実施形態では、第1の異常信号は、初めて第1のデバイスによって受信される異常信号である。
【0155】
信号の性能パラメータは、信号パワー、信号対雑音比、偏光依存損失、ビット誤り率、パケット損失率、および偏光状態値などのうちの少なくとも1つを含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスが、信号の信号パワーが指定されたパワー閾値未満であること、信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値未満であること、信号の偏光依存損失が指定された損失閾値超であること、信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値超であること、信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値超であること、および/または信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値超であることを検出したときに、第1のデバイスは、信号が第1の異常信号であると決定する。
【0157】
光学伝送システムへの適用の場合は、第2のデバイスが第1の通信信号を送信するプロセスについては、
図1に示される実施形態における第2のデバイスが第1の通信信号を第1のデバイスに送信するプロセスを参照されたい。第1のデバイスが第1の異常信号を決定するプロセスは、以下のものであることがある。
図3を参照されたい。第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線(第1の回線上の第1のリンク)から信号を受信し、この信号を第1のデバイスのADCに入力する。第1のデバイスのADCは、この信号を第1のコードストリームに変換し、第1のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。第1のデバイスのRX DSPは、第1のコードストリームの性能パラメータを検出し、第1のコードストリームの性能パラメータが指定された閾値を超えることを検出したときに、受信された信号が第1の異常信号である、換言すれば第1の異常信号が検出されたと決定する。
【0158】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第1のカウント値をさらに取得し、ここで、第1のカウント値は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、かつ/または第1のデバイスは、第1の受信時点を取得し、ここで、第1の受信時点は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信したときの第1のクロックの時間である。
【0159】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのRX DSPが第1の異常信号を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第1のカウント値を得、かつ/または第1のデバイスのRX DSPが第1の異常信号を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックの時間を取得して、第1の受信時点を得る。
【0160】
ステップ404:第2のデバイスが、第2の異常信号を受信し、ここで、第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号であり、第2の通信信号は、第1のデバイスによって第1の回線を介して第2のデバイスに送信される信号である。
【0161】
第2のデバイスと同様に、第1のデバイスが第1の回線上で第2の通信信号を第2のデバイスに送信したときには、第2の通信信号もまた、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される正常な通信信号である。第1の回線上で異常が生じ、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置に伝送されたときに、第2の通信信号は急激に変化し、第2の通信信号は、正常な通信信号から正常でない第2の異常信号に変化する。第2の異常信号は、第1の回線上で第2のデバイスに伝送され続け、第2の異常信号の伝送速度は、第2の通信信号の伝送速度と同じである。
【0162】
いくつかの実施形態では、第2の通信信号の性能パラメータは、指定された閾値を超えない。第2の通信信号が異常の位置を通過したときに、第2の通信信号の性能パラメータは急激に変化し、第2の通信信号は第2の異常信号に変化し、第2の異常信号の性能パラメータは、指定された閾値を超える。
【0163】
ステップ404で、第2のデバイスは、第1の回線(第1の回線上の第2のリンク)から信号を受信し、その信号の性能パラメータを検出し、信号の性能パラメータが指定された閾値を超えたことを検出したときに、受信された信号が第2の異常信号であると決定する。
【0164】
いくつかの実施形態では、第2の異常信号は、初めて第2のデバイスによって受信される異常信号である。
【0165】
信号の性能パラメータは、信号パワー、信号対雑音比、偏光依存損失、ビット誤り率、パケット損失率、および偏光状態値などのうちの少なくとも1つを含む。
【0166】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスが、信号の信号パワーが指定されたパワー閾値未満であること、信号の信号対雑音比が指定された信号対雑音比閾値未満であること、信号の偏光依存損失が指定された損失閾値超であること、信号のビット誤り率が指定されたビット誤り率閾値超であること、信号のパケット損失率が指定されたパケット損失率閾値超であること、および/または信号の偏光状態値が指定された偏光状態閾値超であることを検出したときに、第2のデバイスは、信号が第2の異常信号であると決定する。
【0167】
光学伝送システムへの適用の場合は、第1のデバイスが第2の通信信号を送信するプロセスについては、
図1に示される実施形態における第1のデバイスが第1の通信信号を第2のデバイスに送信するプロセスを参照されたい。第2のデバイスが第2の異常信号を決定するプロセスは、以下のものであることがある。
図3を参照されたい。第2のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線(第1の回線上の第2のリンク)から信号を受信し、この信号を第2のデバイスのADCに入力する。第2のデバイスのADCは、この信号を第2のコードストリームに変換し、第2のコードストリームを第2のデバイスのRX DSPに入力する。第2のデバイスのRX DSPは、第2のコードストリームの性能パラメータを検出し、第2のコードストリームの性能パラメータが指定された閾値を超えることを検出したときに、受信された信号が第2の異常信号である、換言すれば第2の異常信号が検出されたと決定する。
【0168】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスは、第3のカウント値をさらに取得し、ここで、第3のカウント値は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、かつ/または第2のデバイスは、第2の受信時点を取得し、ここで、第2の受信時点は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信したときの第2のクロックの時間である。
【0169】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスのRX DSPが第2の異常信号を検出したときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第3のカウント値を得、かつ/または第2のデバイスのRX DSPが第2の異常信号を検出したときに、第2のデバイスは、第2のクロックの時間を取得して、第2の受信時点を得る。
【0170】
ステップ405:第2のデバイスが、異常警報情報を第1のデバイスに送信し、ここで、異常警報情報は、第2の異常信号について警報するものである。
【0171】
いくつかの実施形態では、異常警報情報は、指定された情報シーケンスなどである。
【0172】
ステップ405で、パケット伝送システムへの適用の場合には、第2のデバイスは、第1のパケットを第1のデバイスに送信し、この場合には、第1のパケットの予約フィールドが、異常警報情報を含む。あるいは、光学伝送システムへの適用の場合には、第2のデバイスは、第5のコードストリームを第1のデバイスに送信し、この場合には、第5のコードストリームのアイドルフィールドが、異常警報情報を含む。
【0173】
第1のパケットの予約フィールドが異常警報情報を含む、または第5のコードストリームのアイドルフィールドが異常警報情報を含むので、サービスオーバヘッドが占有されず、サービス伝送が影響を受けることが防止される。
【0174】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスは、第4のカウント値をさらに取得し、ここで、第4のカウント値は、第2のデバイスが異常警報情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、かつ/または第2のデバイスは、第1の送信時点を取得し、ここで、第1の送信時点は、第2のデバイスが異常警報情報を送信したときの第2のクロックの時間である。
【0175】
いくつかの実施形態では、第5のコードストリームを介して異常警報情報を送信する上記の動作について、第2のデバイスは、以下の2つの様式でこの動作を実施する。
【0176】
様式1:第2のデバイスは、少なくとも1つの送信対象の第1のコードストリームフレームを取得し、この少なくとも1つの第1のコードストリームフレームのアイドルフィールドに異常警報情報を追加して少なくとも1つの第2のコードストリームフレームを得、ここで、第5のコードストリームが、この少なくとも1つの第2のコードストリームフレームを含み、第2のデバイスは、この第5のコードストリームを第1のデバイスに送信する。
【0177】
実装時は、
図5を参照されたい。第2のデバイスのTX SDSは、第2のデバイスのボードによって送信される第3のデータを受信し、ここで、第3のデータは、第2のデバイスが第1のデバイスに送信する必要があるデータであり、第3のデータは、シリアルデータである。TX SDSは、第3のデータをパラレルの第3のデータに変換し、このパラレルの第3のデータを第2のデバイスのTX FRMに入力する。第2のデバイスのTX FRMは、パラレルの第3のデータを第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータに変換し、この第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータを第2のデバイスのTX FECに入力する。第2のデバイスのTX FECは、第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータに対してFEC符号化を実行して第5のビットストリームを得、この第5のビットストリームを第2のデバイスのTX DSPに入力する。第2のデバイスのTX DSPは、第5のビットストリームを前処理して少なくとも1つの第1のコードストリームフレームを得、この少なくとも1つの第1のコードストリームフレームに異常警報情報を追加して少なくとも1つの第2のコードストリームフレームを得、第5のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。第5のコードストリームは、上記の少なくとも1つの第2のコードストリームフレームを含んでいる。第2のデバイスのDACは、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第5のコードストリームを第5のアナログ信号に変換し、第5のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。第2のデバイスのE/Oインタフェースは、第5のアナログ信号を第5の光信号に変換し、ここで、第5の光信号は、通信信号である。E/Oインタフェースは、第1の回線上で第5の光信号を第1のデバイスに送信して第5のコードストリームを第1のデバイスに送信する。
【0178】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスが少なくとも1つの第1のコードストリームフレームに異常警報情報を追加するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第4のカウント値を得、かつ/または第2のデバイスが少なくとも1つの第1のコードストリームフレームに異常警報情報を追加するときに、第2のデバイスは、第2のクロックの時間を取得して第1の送信時点を得る。
【0179】
様式2:第2のデバイスは、少なくとも1つの送信対象の第1のサービスフレームを取得し、ここで、この少なくとも1つの第1のサービスフレームは、第2のOTUサービスフォーマットのデータであり、第2のデバイスは、この少なくとも1つの第1のサービスフレームのアイドルフィールドに異常警報情報を追加して少なくとも1つの第2のサービスフレームを得、この少なくとも1つの第2のサービスフレームを第5のコードストリームに変換し、第5のコードストリームを第1のデバイスに送信する。
【0180】
実装時は、
図6を参照されたい。第2のデバイスのTX SDSは、第2のデバイスのボードによって送信される第5のデータを受信し、ここで、第5のデータは、第2のデバイスが第1のデバイスに送信する必要があるデータであり、第5のデータは、シリアルデータである。TX SDSは、第5のデータをパラレルの第5のデータに変換し、このパラレルの第5のデータを第2のデバイスのTX FRMに入力する。第2のデバイスのTX FRMは、パラレルの第5のデータを第2のOTUサービスフォーマットの第5のデータに変換し、ここで、第2のO
TUサービスフォーマットの第5のデータは、少なくとも1つの第1のサービスフレームを含んでいる。TX FRMは、この少なくとも1つの第1のサービスフレームのアイドルフィールドに異常警報情報を追加して少なくとも1つの第2のサービスフレームを得、この少なくとも1つの第2のサービスフレームを第2のデバイスのTX FECに入力する。第2のデバイスのTX FECは、この少なくとも1つの第2のサービスフレームに対してFEC符号化を実行して第5のビットストリームを得、この第5のビットストリームを第2のデバイスのTX DSPに送信する。第2のデバイスのTX DSPは、第5のビットストリームを前処理して第5のコードストリームを得、この第5のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。第2のデバイスのDACは、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第5のコードストリームを第5のアナログ信号に変換し、第5のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。第2のデバイスのE/Oインタフェースは、第5のアナログ信号を第5の光信号に変換し、ここで、第5の光信号は、通信信号である。E/Oインタフェースは、第1の回線上で第5の光信号を第1のデバイスに送信して第5のコードストリームを第1のデバイスに送信する。
【0181】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスが少なくとも1つの第1のサービスフレームのアイドルフィールドに異常警報情報を追加するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第4のカウント値を得、かつ/または第2のデバイスが少なくとも1つの第1のサービスフレームのアイドルフィールドに異常警報情報を追加するときに、第2のデバイスは、第2のクロックの時間を取得して第1の送信時点を得る。
【0182】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスは、第1のデバイスの第1の遅延情報を送信し、ここで、第1の遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、第1の遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、第1の遅延情報は、第2の受信時点および第1の送信時点を含むか、または第1の遅延情報は、第2の時間間隔を含む。第2の時間間隔は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信する時点と第2のデバイスが異常警報信号を送信する時点の間の間隔である。
【0183】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスは、以下の第2の数式を用いて、第3のカウント値および第4のカウント値に基づいて第2の時間間隔を得る。
【0184】
第2の数式は、Δt2=|(T3-T4)/f2|である。
【0185】
第2の数式において、Δt2は、第2の時間間隔であり、T3は、第3のカウント値であり、T4は、第4のカウント値であり、f2は、第2のクロックカウンタのタイミング周波数である。
【0186】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスは、第2の受信時点および第1の送信時点に基づいて第2の時間間隔を得る。
【0187】
いくつかの実施形態では、第2の時間間隔は、指定された時間間隔である。換言すれば、第2のデバイスが第2の異常信号を受信する時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信する時点の間の間隔は、指定された時間間隔である。この場合には、あるいは、第2のデバイスは、第3のカウント値、第4のカウント値、第2の受信時点、および第1の送信時点を取得する必要、ならびに/または第1の遅延情報を第1のデバイスに送信する必要がないこともある。
【0188】
第2の時間間隔が指定された時間間隔であり、第2のデバイスが第2の異常信号を検出したときには、第2のデバイスは待機を開始する。待機時間が指定された時間間隔に到達したときに、第2のデバイスは、上記の少なくとも1つの送信対象の第1のコードストリームフレームに異常警報情報を追加する、または送信対象の第1のサービスフレームに異常警報情報を追加する、すなわち第2のデバイスは、異常警報情報を送信する手順を実行し始める。
【0189】
第1の回線上の異常が一時的な異常であるか永続的な異常であるかに関わらず、第1の回線上の信号伝送速度は異常の影響を受けないことに留意されたい。換言すれば、第1の回線上で異常が生じる前の第1の回線上の信号伝送速度は、第1の回線上で異常が生じた後の第1の回線上の信号伝送速度と等しい。
【0190】
ステップ406:第1のデバイスが異常警報情報を受信し、第1の時間間隔を取得し、ここで、第1の時間間隔は、第1の異常信号が受信される時点と異常警報情報が受信される時点の間の間隔である。
【0191】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第2のカウント値を取得し、ここで、第2のカウント値は、第1のデバイスが異常警報情報を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値である。第1の時間間隔は、以下の第3の数式を用いて、第1のカウント値および第2のカウント値に基づいて得られる。
【0192】
第3の数式は、Δt1=|(T1-T2)/f2|である。
【0193】
第3の数式において、Δt1は、第1の時間間隔であり、T1は、第1のカウント値であり、T2は、第2のカウント値であり、f1は、第1のクロックカウンタのタイミング周波数である。
【0194】
これに加えて/代替として、いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第3の受信時点を取得し、ここで、第3の受信時点は、第1のデバイスが異常警報情報を受信したときの第1のクロックの時間である。第1のデバイスは、第1の受信時点および第3の受信時点に基づいて第1の時間間隔を得る。
【0195】
ステップ406で、第1のデバイスは、第1のパケットを受信し、第1のパケットの予約フィールドから異常警報情報を検出する、または第1のデバイスは、第5のコードストリームを受信し、第5のコードストリームのアイドルフィールドから異常警報情報を検出する。
【0196】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスが異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第2のカウント値を得る、かつ/または第1のデバイスは、第1のクロックの時間を取得して第3の受信時点を得る。
【0197】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスが第5のコードストリームのアイドルフィールドから異常警報情報を検出する動作について、第1のデバイスは、以下の2つの様式でこの動作を実施する。
【0198】
様式1:第1のデバイスは、第1の回線から第5の光信号を受信し、第5の光信号から少なくとも1つの第2のコードストリームフレームをパースして分離する。少なくとも1つの第2のコードストリームフレームから指定された情報シーケンスを検出したときに、第1のデバイスは、異常警報情報が受信されたことを検出し、ここで、異常警報情報は、上記の指定された情報シーケンスである。
【0199】
実装時は、
図5を参照されたい。第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線(第1の回線上の第1のリンク)から第5の光信号を受信し、第5の光信号を第5のアナログ信号に変換し、第5のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。第1のデバイスのADCは、第5のアナログ信号を第5のコードストリームに変換し、ここで、第5のコードストリームは、上記の少なくとも1つの第2のコードストリームフレームを含んでいる。ADCは、第5のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。第5のコードストリームから指定された情報シーケンスを検出したときに、第1のデバイスのRX DSPは、異常警報情報が受信されたことを検出する。
【0200】
図5を参照されたい。第1のデバイスのRX DSPは、第5のコードストリームに基づいてバイナリの第5のビットストリームをさらに取得し、バイナリの第5のビットストリームを第1のデバイスのRX FECに入力する。RX FECは、バイナリの第5のビットストリームに対してFEC復号を実行して、第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータを得、第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータを第1のデバイスのRX FRMに入力する。RX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットの第3のデータを第1のフォーマットの第3のデータに変換し、ここで、第3のデータは、パラレルデータである。RX FRMは、パラレルの第3のデータを第1のデバイスのRX SDSに入力する。RX SDSは、パラレルの第3のデータをシリアルの第3のデータに変換し、このシリアルの第3のデータを第1のデバイスのボードに入力する。
【0201】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのRX DSPが異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウンタ値を取得して第2のカウント値を得、かつ/または第1のデバイスのRX DSPが異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックの時間を取得して第3の受信時点を得る。
【0202】
様式2:第1のデバイスは、第1の回線から第5の光信号を受信し、第5の光信号から少なくとも1つの第2のサービスフレームをパースして分離する。少なくとも1つの第2のサービスフレームから異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、異常警報情報が受信されたことを検出する。
【0203】
実装時は、
図6を参照されたい。第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線(第1の回線上の第1のリンク)から第5の光信号を受信し、第5の光信号を第5のアナログ信号に変換し、第5のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。第1のデバイスのADCは、第5の信号を第5のコードストリームに変換し、第5のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。第1のデバイスのRX DSPは、第5のコードストリームをバイナリの第5のビットストリームに変換し、このバイナリの第5のビットストリームを第1のデバイスのRX FECに入力する。RX FECは、バイナリの第5のビットストリームに対してFEC復号を実行して第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、ここで、この第2のO
TUサービスフォーマットのデータは、少なくとも1つの第2のサービスフレームを含み、RX FECは、この少なくとも1つの第2のサービスフレームを第1のデバイスのRX FRMに入力する。RX FRMは、この少なくとも1つの第2のサービスフレームから異常警報情報を検出する。
【0204】
RX FRMは、上記の少なくとも1つの第2のサービスフレームに基づいて第1のフォーマットの第3のデータをさらに取得し、ここで、第3のデータはパラレルデータであり、RX FRMは、このパラレルの第3のデータを第1のデバイスのRX SDSに入力する。RX SDSは、パラレルの第3のデータをシリアルの第3のデータに変換し、このシリアルの第3のデータを第1のデバイスのボードに入力する。
【0205】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのRX FRMが少なくとも1つの第2のサービスフレームから異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウンタ値を取得して第2のカウント値を得、かつ/または第1のデバイスのRX FRMが少なくとも1つの第2のサービスフレームから異常警報情報を検出したときに、第1のデバイスは、第1のクロックの時間を取得して第3の受信時点を得る。
【0206】
ステップ407:第1のデバイスが、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。
【0207】
いくつかの実施形態では、異常の位置は、第1の回線上の異常と第1のデバイスの間の距離である。
【0208】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、以下の第4の数式に従って異常の位置を決定する。
【0209】
第4の数式は、X=L-C*[Δt1]/2である。
【0210】
第4の数式において、Xは、異常と第1のデバイスの間の距離であり、Lは、第1の回線の長さであり、固定された既知の値であり、Cは、第1の回線上の信号伝送速度であり、固定された既知の値である。
【0211】
図1を参照されたい。時点m0において、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される第1の通信信号が第1の異常信号に急激に変化し、第1のデバイスによって第2のデバイスに送信される第2の通信信号が第2の異常信号に急激に変化する。時点m1において、第1のデバイスが第1の異常信号を受信し、ここで、m1-m0=X/Cである、すなわちm1=X/C+m0である。時点m2において、第2のデバイスが第2の異常信号を受信し、ここで、m2-m0=(L-X)/Cである、すなわちm2=(L-X)/C+m0である。ただし、第1の回線上で異常警報情報を伝送する持続時間は、L/Cである。第2のデバイスが第2の異常信号を受信する時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信する時点の間の第2の時間間隔がカウントされないと仮定すると、第1のデバイスが異常警報情報を受信する時点は、m3=m2+L/C=(L-X)/C+m0+L/Cである。この場合、第1の時間間隔は、Δt1=m3-m1=(L-X)/C+m0+L/C-(X/C+m0)=2L/C-2X/Cである。したがって、上記の第1の数式X=L-C*[Δt1]/2が得られる。
【0212】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第2の時間間隔をさらに取得し、第1の時間間隔および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。
【0213】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、以下の第5の数式に従って、第1の時間間隔および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。
【0214】
第5の数式は、X=L-C*[Δt1-Δt2]/2である。
【0215】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスが第2の時間間隔を取得する動作は、次の通りである。すなわち、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信される第1の遅延情報を受信し、第1の遅延情報に基づいて第2の時間間隔を得る。
【0216】
第1の遅延情報が第2の時間間隔を含むときには、第1のデバイスは、第1の遅延情報から第2の時間間隔を取得する。
【0217】
第1の遅延情報が第3のカウント値および第4のカウント値を含むときには、第1のデバイスは、第2のクロックカウンタのタイミング周波数、第3のカウント値、および第4のカウント値に基づいて第2の数式に従って第2の時間間隔を得る。あるいは、第1の遅延情報が第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むときには、第1のデバイスは、第2のクロックカウンタのタイミング周波数および上記の差に基づいて第2の数式に従って第2の時間間隔を得る。あるいは、第1の遅延情報が第2の受信時点および第1の送信時点を含むときには、第1のデバイスは、第2の受信時点および第1の送信時点に基づいて第2の時間間隔を得る。
【0218】
第1のデバイスの第1のクロックカウンタのタイミング周波数は第2のデバイスの第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期しているので、第2の時間間隔を取得する精度が改善されることが可能であり、異常の位置を決定する精度が大幅に改善されることが可能である。
【0219】
いくつかの実施形態では、第2の時間間隔が指定された時間間隔であるときには、第1のデバイスは、その指定された時間間隔をそのまま第2の時間間隔として使用する。
【0220】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、デバイス内部遅延、第1の時間間隔、および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。
【0221】
いくつかの実施形態では、
図7または
図8を参照されたい。デバイス内部遅延は、第1のデバイスが第1の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが第2の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが異常警報情報を送信するのに必要とされる遅延、および第1のデバイスが異常警報情報を受信するのに必要とされる遅延を含む。換言すれば、デバイス内部遅延は、4つの遅延を含み、デバイス内部遅延は、この4つの遅延の累積値に等しい。
【0222】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、以下の第6の数式に従って、デバイス内部遅延、第1の時間間隔、および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する。
【0223】
第6の数式は、X=L-C*[Δt1-Δt2-t0]/2である。
【0224】
第6の数式において、t0は、デバイス内部遅延である。
【0225】
異常の位置が決定されるときにデバイス内部遅延が導入されるので、異常の位置を決定する精度が大幅に改善されることが可能である。
【0226】
デバイス内部遅延について、デバイス内部遅延を取得する2つの様式を以下に挙げる。もちろん、この2つの様式の他に、代替として本明細書には逐一挙げていない他の実装もあり得る。2つの様式とは、以下の通りである。
【0227】
第1の様式では、
図9を参照されたい。第2の回線は、第1のデバイスのE/OインタフェースとO/Eインタフェースを接続するために使用され、第3の回線は、第2のデバイスのE/OインタフェースとO/Eインタフェースを接続するために使用される。第1のデバイスは、第2の回線を介してデバイス内部遅延を測定し、第2のデバイスは、第3の回線を介してデバイス内部遅延を測定する。
【0228】
第1の様式では、第1のデバイスは、第2の回線を介して第1の測定情報を第1のデバイスに送信し、第1の測定情報を受信し、第3の時間間隔を取得し、ここで、第3の時間間隔は、第1の測定情報が送信された時点と第1の測定情報が受信された時点の間の間隔である。第2のデバイスは、第3の回線を介して第2の測定情報を第2のデバイスに送信し、第2の測定情報を受信し、第4の時間間隔を取得する。第4の時間間隔は、第2の測定情報が送信された時点と第2の測定情報が受信された時点の間の間隔である。第3の時間間隔と第4の時間間隔の累積値が、デバイス内部遅延に等しい。
【0229】
第1の様式では、第1のデバイスは、第5のカウント値および/または第2の送信時点を取得する。第5のカウント値は、第1のデバイスが第1の測定情報を送信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第2の送信時点は、第1のデバイスが第1の測定情報を送信した時点である。第1のデバイスは、第6のカウント値および/または第4の受信時点を取得する。第6のカウント値は、第1のデバイスが第1の測定情報を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第4の受信時点は、第1のデバイスが第1の測定情報を受信した時点である。第1のデバイスは、第5のカウント値、第6のカウント値、および第1のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて第3の時間間隔を取得し、かつ/または第2の送信時点および第4の受信時点に基づいて第3の時間間隔を取得する。
【0230】
第1の様式では、第2のデバイスは、第7のカウント値および/または第3の送信時点を取得する。第7のカウント値は、第2のデバイスが第2の測定情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第3の送信時点は、第2のデバイスが第2の測定情報を送信した時点である。第2のデバイスは、第8のカウント値および/または第5の受信時点を取得する。第8のカウント値は、第2のデバイスが第2の測定情報を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第5の受信時点は、第2のデバイスが第2の測定情報を受信した時点である。第2のデバイスは、第7のカウント値、第8のカウント値、および第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて第4の時間間隔を取得し、かつ/または第3の送信時点および第5の受信時点に基づいて第4の時間間隔を取得する。
【0231】
光学伝送システムへの適用の場合には、第1の様式は、以下の2つのケースを有する。第1のケースは、第2のデバイスが上記の様式1で異常警報情報を第1のデバイスに送信するケースである。第2のケースは、第2のデバイスが上記の様式2で異常警報情報を第1のデバイスに送信するケースである。
【0232】
第1のケースでは、第1のデバイスが第1の測定情報を送信および受信するプロセスは、以下の通りである。第1のデバイスのTX DSPは、第1の測定情報を前処理して第6のコードストリームを得、第6のコードストリームを第1のデバイスのDACに入力する。DACは、第6のコードストリームを第6のアナログ信号に変換し、第6のアナログ信号を第1のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第6のアナログ信号を第6の光信号に変換し、第6の光信号を第2の回線上で送信する。
【0233】
第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第2の回線から第6の光信号を受信し、第6の光信号を第6のアナログ信号に変換し、第6のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。ADCは、第6のアナログ信号を第6のコードストリームに変換し、第6のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第6のコードストリームに基づいて第1の測定情報を取得する。
【0234】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのTX DSPが第1の測定情報を前処理するときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第5のカウント値を得、かつ/または第1のクロックの時間を取得して第2の送信時点を得る。第1のデバイスのRX DSPが第6のコードストリームに基づいて第1の測定情報を取得するときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第6のカウント値を得、かつ/または第1のクロックの時間を取得して第4の受信時点を得る。
【0235】
第2のデバイスが第2の測定情報を送信および受信するプロセスは、以下の通りである。第2のデバイスのTX DSPは、第2の測定情報を前処理して第7のコードストリームを得、第7のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。DACは、第7のコードストリームを第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第7のアナログ信号を第7の光信号に変換し、第7の光信号を第3の回線上で送信する。
【0236】
第2のデバイスのO/Eインタフェースは、第3の回線から第7の光信号を受信し、第7の光信号を第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのADCに入力する。ADCは、第7のアナログ信号を第7のコードストリームに変換し、第7のコードストリームを第2のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第7のコードストリームに基づいて第2の測定情報を取得する。
【0237】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスのTX DSPが第2の測定情報を前処理するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第7のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第3の送信時点を得る。第2のデバイスのRX DSPが第7のコードストリームに基づいて第2の測定情報を取得するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第8のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第5の受信時点を得る。
【0238】
第2のケースで第1のデバイスが第1の測定情報を送信および受信するプロセスは、第1のケースで第1のデバイスが第1の測定情報を送信および受信するプロセスと同じであるので、本明細書では詳細について重ねて述べることはしない。
【0239】
第2のケースでは、第2のデバイスが第2の測定情報を送信および受信するプロセスは、以下の通りである。第2のデバイスのTX FRMは、第2の測定情報を第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換し、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第2のデバイスのTX FECに入力する。TX FECは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに対してFEC符号化を実行して第7のビットストリームを得、第7のビットストリームを第2のデバイスのTX DSPに入力する。TX DSPは、第7のビットストリームを前処理して第7のコードストリームを得、第7のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。DACは、第2のクロックカウンタに対応するワーキングクロックに基づいて第7のコードストリームを第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第7のアナログ信号を第7の光信号に変換し、第7の光信号を第3の回線上で送信する。
【0240】
第2のデバイスのO/Eインタフェースは、第3の回線から第7の光信号を受信し、第7の光信号を第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのADCに入力する。ADCは、第7のアナログ信号を第7のコードストリームに変換し、第7のコードストリームを第2のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第7のコードストリームをバイナリの第7のビットストリームに変換し、バイナリの第7のビットストリームを第2のデバイスのRX FECに入力する。RX FECは、バイナリの第7のビットストリームに対してFEC復号を実行して第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、この第2のOTUサービスフォーマットのデータを第2のデバイスのRX FRMに入力する。RX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに基づいて第2の測定情報を取得する。
【0241】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスのTX FRMが第2の測定情報を第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第7のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第3の送信時点を得る。第2のデバイスのRX FRMが第2のOTUサービスフォーマットのデータに基づいて第2の測定情報を取得するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第8のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第5の受信時点を得る。
【0242】
第2の様式では、第1のデバイスは、測定要求を第2のデバイスに送信する。第2のデバイスは、測定要求を受信し、測定応答を第1のデバイスに送信する。第1のデバイスは、測定応答を受信し、測定要求および測定応答に基づいてデバイス内部遅延を得る。
【0243】
第2の様式では、第1のデバイスは、第3の時間間隔および第4の時間間隔を取得する。第3の時間間隔は、第2のデバイスが測定要求を受信した時点と第2のデバイスが測定応答を送信した時点の間の間隔であり、第4の時間間隔は、第1のデバイスが測定要求を送信した時点と第1のデバイスが測定応答を受信した時点の間の間隔である。デバイス内部遅延は、以下の第7の数式に従って、第3の時間間隔、第4の時間間隔、および第1の回線の長さに基づいて得られる。
【0244】
第7の数式は、t0=Δt4-Δt3-2*L/Cである。
【0245】
第7の数式において、t0は、デバイス内部遅延であり、Δt4は、第4の時間間隔であり、Δt3は、第3の時間間隔であり、Lは、第1の回線の長さであり、Cは、第1の回線上で伝送される信号の速度である。
【0246】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、第2のデバイスによって送信される第2の遅延情報を受信し、ここで、第2の遅延情報は、第3の時間間隔を示し、第1のデバイスは、第2の遅延情報に基づいて第3の時間間隔を取得する。
【0247】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、測定要求を第2のデバイスに送信して、第5のカウント値および/または第2の送信時点を取得する。第5のカウント値は、第1のデバイスが測定要求を送信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第2の送信時点は、第1のデバイスが測定要求を送信した時点である。第2のデバイスは、測定要求を受信し、第6のカウント値および/または第4の受信時点を取得する。第6のカウント値は、第2のデバイスが測定要求を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第4の受信時点は、第2のデバイスが測定要求を受信した時点である。第2のデバイスは、測定応答を第1のデバイスに送信して、第7のカウント値および/または第3の送信時点を取得する。第7のカウント値は、第2のデバイスが測定応答を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第3の送信時点は、第2のデバイスが測定応答を送信した時点である。第2のデバイスは、第2の遅延情報を第1のデバイスに送信する。第2の遅延情報は、第6のカウント値および第7のカウント値に基づいて取得されるか、または第4の受信時点および第3の送信時点に基づいて取得される。第1のデバイスは、測定応答および第2の遅延情報を受信し、第8のカウント値および/または第5の受信時点を取得する。第8のカウント値は、第1のデバイスが測定応答を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第5の受信時点は、第1のデバイスが測定応答を受信した時点である。第1のデバイスは、第5のカウント値、第8のカウント値、および第1のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて第4の時間間隔を得、かつ/または第2の送信時点および第5の受信時点に基づいて第4の時間間隔を得る。第1のデバイスは、第2の遅延情報に基づいて第3の時間間隔を取得し、第3の時間間隔、第4の時間間隔、および第1の回線の長さに基づいてデバイス内部遅延を取得する。
【0248】
光学伝送システムへの適用の場合には、第2の様式は、以下の2つのケースを有する。第1のケースは、第2のデバイスが上記の様式1で異常警報情報を第1のデバイスに送信するケースであり、第2のケースは、第2のデバイスが上記の様式2で異常警報情報を第1のデバイスに送信するケースである。
【0249】
第1のケースでは、第1のデバイスが測定要求を送信し、第2のデバイスが測定要求を受信するプロセスは、以下の通りである。第1のデバイスのTX DSPは、測定要求を前処理して第6のコードストリームを得、第6のコードストリームを第1のデバイスのDACに入力する。DACは、第6のコードストリームを第6のアナログ信号に変換し、第6のアナログ信号を第1のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第6のアナログ信号を第6の光信号に変換し、第6の光信号を第1の回線上で送信する。第2のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線から第6の光信号を受信し、第6の光信号を第6のアナログ信号に変換し、第6のアナログ信号を第2のデバイスのADCに入力する。ADCは、第6のアナログ信号を第6のコードストリームに変換し、第6のコードストリームを第2のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第6のコードストリームに基づいて測定情報を取得する。
【0250】
第2のデバイスが測定応答を送信し、第1のデバイスが測定応答を受信するプロセスは、以下の通りである。第2のデバイスのTX DSPは、測定応答を前処理して第7のコードストリームを得、第7のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。DACは、第7のコードストリームを第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第7のアナログ信号を第7の光信号に変換し、第7の光信号を第1の回線上で送信する。第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線から第7の光信号を受信し、第7の光信号を第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。ADCは、第7のアナログ信号を第7のコードストリームに変換し、第7のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第7のコードストリームに基づいて測定応答を取得する。
【0251】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスのTX DSPが測定要求を前処理するときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第5のカウント値を得、かつ/または第1のクロックの時間を取得して第2の送信時点を得る。第2のデバイスのRX DSPが第6のコードストリームに基づいて測定要求を取得するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第6のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第4の受信時点を得る。第2のデバイスのTX DSPが測定応答を前処理するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第7のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第3の送信時点を得る。第1のデバイスのRX DSPが第7のコードストリームに基づいて測定応答を取得するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第8のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第5の受信時点を得る。
【0252】
第2のケースで第1のデバイスが測定要求を送信し、第2のデバイスが測定要求を受信するプロセスは、第1のケースで第1のデバイスが測定要求を送信し、第2のデバイスが測定要求を受信するプロセスと同じであるので、本明細書では詳細について重ねて述べることはしない。
【0253】
第2のケースでは、第2のデバイスが測定応答を送信し、第1のデバイスが測定応答を受信するプロセスは、以下の通りである。第2のデバイスのTX FRMは、測定要求を第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換し、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第2のデバイスのTX FECに入力する。TX FECは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに対してFEC符号化を実行して第7のビットストリームを得、第7のビットストリームを第2のデバイスのTX DSPに入力する。TX DSPは、第7のビットストリームを前処理して第7のコードストリームを得、第7のコードストリームを第2のデバイスのDACに入力する。DACは、第7のコードストリームを第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第2のデバイスのE/Oインタフェースに入力する。E/Oインタフェースは、第7のアナログ信号を第7の光信号に変換し、第7の光信号を第1の回線上で送信する。
【0254】
第1のデバイスのO/Eインタフェースは、第1の回線から第7の光信号を受信し、第7の光信号を第7のアナログ信号に変換し、第7のアナログ信号を第1のデバイスのADCに入力する。ADCは、第7のアナログ信号を第7のコードストリームに変換し、第7のコードストリームを第1のデバイスのRX DSPに入力する。RX DSPは、第7のコードストリームをバイナリの第7のビットストリームに変換し、バイナリの第7のビットストリームを第1のデバイスのRX FECに入力する。RX FECは、バイナリの第7のビットストリームに対してFEC復号を実行して第2のOTUサービスフォーマットのデータを得、第2のOTUサービスフォーマットのデータを第1のデバイスのRX FRMに入力する。RX FRMは、第2のOTUサービスフォーマットのデータに基づいて測定要求を取得する。
【0255】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスのTX FRMが測定応答を第2のOTUサービスフォーマットのデータに変換するときに、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタのカウント値を取得して第7のカウント値を得、かつ/または第2のクロックの時間を取得して第3の送信時点を得る。第1のデバイスのRX FRMが第2のOTUサービスフォーマットのデータに基づいて測定応答を取得するときに、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタのカウント値を取得して第8のカウント値を得、かつ/または第1のクロックの時間を取得して第5の受信時点を得る。
【0256】
第2のケースにおいて第2のデバイスが測定応答を送信し、第1のデバイスが測定応答を受信するプロセスは、第1のケースにおいて第2のデバイスが測定応答を送信し、第1のデバイスが測定応答を受信するプロセスと同じであるので、本明細書では詳細について重ねて述べることはしない。第1のデバイスが測定応答を送信し、第2のデバイスが測定応答を受信するプロセスについては、第2のケースにおいて第2のデバイスが測定応答を送信し、第1のデバイスが測定応答を受信するプロセスを参照されたい。本明細書では詳細について重ねて述べることはしない。
【0257】
本出願の本実施形態では、第1のデバイスは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信し、異常警報情報を第1のデバイスに送信する。第1のデバイスは、第1の異常信号および異常警報情報に基づいて第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて第1の回線上の異常の位置を決定して、異常の位置を自動的に決定し、異常の位置を決定する効率を向上させ、第1の回線上で生じる異常の検出漏れを回避する。異常が位置特定されると、応急修理が間に合って、さらに大きな事故を回避し得る。異常警報情報を送信するときに、第2のデバイスは、第1の回線上の第1のリンクを介して異常警報情報をそのまま送信する。第1のリンクは、第2のデバイスによって第1のデバイスに送信される通信信号を伝送するために使用される。この場合には、異常警報情報を伝送するために使用されるチャネルは、第1のリンク上で別個に確立される必要はなく、異常は通信リソース上で生じる。異常は、自動的に位置特定されることが可能であり、回線障害マップが作図されることが可能である。したがって、回線が敷設されるときに異常が位置する領域が回避されることが可能である。
【0258】
図10を参照されたい。本出願の実施形態は、異常位置特定装置1000を提供する。装置1000は、例えば
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図7、もしくは
図8に示されるネットワークアーキテクチャ100の第1のデバイス101、または
図4に示される方法400で提供される第1のデバイスに適用されるなど、上記の実施形態のいずれか1つで提供される第1のデバイスに適用され、この装置1000は、
第1の異常信号を受信するように構成された受信ユニット1001であって、第1の異常信号は、第1の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第1の通信信号から急激に変化した信号であり、第1の回線は、装置1000と第2のデバイスの間の回線であり、第1の通信信号は、第1の回線を介して第2のデバイスによって装置1000に送信される信号である、受信ユニット1001であり、
受信ユニット1001は、異常警報情報を受信するようにさらに構成され、異常警報情報は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した後で第2のデバイスによって送信され、第2の異常信号は、第2の通信信号が異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号であり、第2の通信信号は、第1の回線を介して装置1000によって第2のデバイスに送信される信号である、受信ユニット1001と、
第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定するように構成された処理ユニット1002であって、第1の時間間隔は、第1の異常信号が受信された時点と異常警報情報が受信された時点の間の間隔である、処理ユニット1002と
を含む。
【0259】
任意選択で、受信ユニット1001が第1の異常信号を受信する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ403の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0260】
任意選択で、受信ユニット1001が異常警報情報を受信する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ405の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0261】
任意選択で、処理ユニット1002が異常の位置を決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ407の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0262】
任意選択で、処理ユニット1002は、第2の時間間隔および第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定するように構成される。第2の時間間隔は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信した時点と第2のデバイスが異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す。
【0263】
任意選択で、処理ユニット1002が第2の時間間隔および第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ407の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0264】
任意選択で、処理ユニット1002は、デバイス内部遅延、第1の時間間隔、および第2の時間間隔に基づいて異常の位置を決定するように構成される。デバイス内部遅延は、受信ユニット1001が第1の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが第2の異常信号を受信するのに必要とされる遅延、第2のデバイスが異常警報情報を送信するのに必要とされる遅延、および受信ユニット1001が異常警報情報を受信するのに必要とされる遅延を含む。
【0265】
任意選択で、処理ユニット1002がデバイス内部遅延、第2の時間間隔、および第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ407の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0266】
任意選択で、装置1000は、第1のクロックカウンタを含み、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、装置1000は、第2のデバイスの2次デバイスである。
【0267】
処理ユニット1002は、第3の通信信号に基づいて第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、第1のクロックカウンタのタイミング周波数を第2のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにするようにさらに構成される。第3の通信信号は、第2のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第2のデバイスによって送信される。
【0268】
任意選択で、処理ユニット1002が第1のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ402の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0269】
任意選択で、処理ユニット1002は、装置1000のデバイス情報および第2のデバイスのデバイス情報に基づいて装置1000と第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定するようにさらに構成される。
【0270】
任意選択で、処理ユニット1002が装置1000と第2のデバイスの間の1次/2次関係を決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ4011から4013の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0271】
任意選択で、第2の時間間隔は、指定された時間間隔である。
【0272】
任意選択で、装置1000は、第1のクロックカウンタを含む。
【0273】
処理ユニット1002は、第1のカウント値、第2のカウント値、および第1のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて第1の時間間隔を計算するようにさらに構成される。第1のカウント値は、受信ユニット1001が第1の異常信号を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値であり、第2のカウント値は、受信ユニット1001が異常警報情報を受信したときの第1のクロックカウンタのカウント値である。
【0274】
任意選択で、処理ユニット1002が第1の時間間隔を計算する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ406の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0275】
任意選択で、受信ユニット1001は、第2のデバイスによって送信される遅延情報を受信するようにさらに構成される。この遅延情報は、第2の時間間隔を示す。
【0276】
処理ユニット1002は、遅延情報に基づいて第2の時間間隔を計算するようにさらに構成される。
【0277】
任意選択で、処理ユニット1002が第2の時間間隔を計算する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ407の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0278】
任意選択で、第2のデバイスは、第2のクロックカウンタを含み、遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または遅延情報は、第2の時間間隔を含む。
【0279】
第3のカウント値は、第2のデバイスが第2の異常信号を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第4のカウント値は、第2のデバイスが異常警報情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第2の時間間隔は、第3のカウント値、第4のカウント値、および第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される。
【0280】
任意選択で、受信ユニット1001は、第2のデバイスによって送信される第1のパケットを受信するように構成され、第1のパケットの予約フィールドが、異常警報情報を含む。
【0281】
任意選択で、受信ユニット1001は、第2のデバイスによって送信されるコードストリームを受信するように構成され、コードストリームのアイドルフィールドが、異常警報情報を含む。
【0282】
任意選択で、受信ユニット1001は、第1の回線から信号を受信するように構成される。
【0283】
処理ユニット1002は、信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、信号が第1の異常信号であると決定するようにさらに構成される。
【0284】
任意選択で、処理ユニット1002が信号が第1の異常信号であると決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ403の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0285】
任意選択で、信号の性能パラメータは、信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
本出願の本実施形態では、受信ユニットは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信した後で異常警報情報を第1のデバイスに送信する。このようにして、受信ユニットは、異常警報情報を受信し、処理ユニットは、第1の異常信号および異常警報情報に基づいて第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定して、異常の位置を迅速に決定する。これにより、異常位置特定の効率を向上させる。第1の回線上で異常が生じたときに、受信ユニットは、第1の異常信号を受信し、第2のデバイスは、第2の異常信号を受信する。したがって、異常が生じたときに、異常の位置を位置特定して、生じた異常の検出漏れを回避することができる。
【0287】
図11を参照されたい。本出願の実施形態は、異常位置特定装置1100を提供する。装置1100は、例えば
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図7、もしくは
図8に示されるネットワークアーキテクチャ100の第2のデバイス102、または
図4に示される方法400で提供される第2のデバイスに適用されるなど、上記の実施形態のいずれか1つで提供される第2のデバイスに適用され、この装置1100は、
第2の異常信号を受信するように構成された受信ユニット1101であって、第2の異常信号は、第2の通信信号が第1の回線上の異常の位置を通過したときに第2の通信信号から急激に変化した信号であり、第1の回線は、第1のデバイスと装置1100の間の回線であり、第2の通信信号は、第1の回線を介して第1のデバイスによって装置1100に送信される信号である、受信ユニット1101と、
異常警報情報を第1のデバイスに送信するように構成された送信ユニット1102であって、異常警報情報は、第2の異常信号について警報し、異常警報信号は、異常の位置を決定するように第1のデバイスをトリガするためにさらに使用される、送信ユニット1102と
を含む。
【0288】
任意選択で、受信ユニット1101が第2の異常信号を受信する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ404の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0289】
任意選択で、送信ユニット1102が異常警報情報を送信する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ405の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0290】
任意選択で、第1のデバイスは、第1のクロックカウンタを含み、装置1100は、第2のクロックカウンタを含み、装置1100は、第1のデバイスの2次デバイスであり、装置1100は、
第4の通信信号に基づいて第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整して、第2のクロックカウンタのタイミング周波数を第1のクロックカウンタのタイミング周波数と同期させることができるようにするように構成された第1の処理ユニット1103をさらに含む。第4の通信信号は、第1のクロックカウンタのワーキングクロックに基づいて第1のデバイスによって送信される。
【0291】
任意選択で、第1の処理ユニット1103が第2のクロックカウンタのタイミング周波数を調整する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ402の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0292】
任意選択で、第1の処理ユニット1103は、第1のデバイスのデバイス情報および装置のデバイス情報に基づいて第1のデバイスと装置1100の間の1次/2次関係を決定するようにさらに構成される。
【0293】
任意選択で、第1の処理ユニット1103が1次/2次関係を決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ402の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0294】
任意選択で、送信ユニット1102は、遅延情報を第1のデバイスに送信するようにさらに構成される。遅延情報は、第2の時間間隔を示し、第2の時間間隔は、受信ユニット1101が第2の異常信号を受信した時点と送信ユニット1102が異常警報情報を送信した時点の間の間隔を示す。
【0295】
任意選択で、送信ユニット1102が遅延情報を第1のデバイスに送信する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ405の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0296】
任意選択で、装置1100は、第2のクロックカウンタを含み、遅延情報は、第3のカウント値および第4のカウント値を含むか、遅延情報は、第3のカウント値と第4のカウント値の間の差を含むか、または遅延情報は、第2の時間間隔を含む。
【0297】
第3のカウント値は、受信ユニット1101が第2の異常信号を受信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第4のカウント値は、送信ユニット1102が異常警報情報を送信したときの第2のクロックカウンタのカウント値であり、第2の時間間隔は、第3のカウント値、第4のカウント値、および第2のクロックカウンタのタイミング周波数に基づいて取得される。
【0298】
任意選択で、受信ユニット1101が第2の異常信号を受信した時点と送信ユニット1102が異常警報情報を送信した時点の間の間隔は、指定された時間間隔である。
【0299】
任意選択で、送信ユニット1102は、第1のパケットを第1のデバイスに送信するように構成され、第1のパケットの予約フィールドが、異常警報情報を含む。
【0300】
任意選択で、送信ユニット1102は、コードストリームを第1のデバイスに送信するように構成され、コードストリームのアイドルフィールドが、異常警報情報を含む。
【0301】
任意選択で、装置1100は、
異常警報情報を少なくとも1つの送信対象のコードストリームフレームのアイドルフィールドに追加するように構成された第2の処理ユニット1104をさらに含む。コードストリームは、この少なくとも1つのコードストリームフレームを含む。
【0302】
任意選択で、第2の処理ユニット1104が異常警報情報を追加する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ405の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0303】
任意選択で、装置1100は、第3の処理ユニット1105をさらに含む。
【0304】
受信ユニット1101は、第1の回線から信号を受信するように構成される。
【0305】
第3の処理ユニット1105は、信号の性能パラメータ値が指定された閾値を超えることを検出したときに、信号が第2の異常信号であると決定するように構成される。
【0306】
任意選択で、第3の処理ユニット1105が信号が第2の異常信号であると決定する詳細な実装プロセスについては、
図4に示される方法400のステップ404の関連する内容を参照されたい。本明細書では、詳細について述べない。
【0307】
任意選択で、信号の性能パラメータは、信号の信号パワー、信号対雑音比SNR、偏光依存損失PDL、ビット誤り率BER、パケット損失率、および偏光状態SOP値のうちの少なくとも1つを含む。
【0308】
本出願の本実施形態では、送信ユニットは、受信ユニットが第2の異常信号を受信した後で異常警報情報を第1のデバイスに送信する。こうして、第1のデバイスは、異常警報情報を受信し、第1の時間間隔を取得し、第1の時間間隔に基づいて異常の位置を決定して、異常の位置を迅速に決定する。これにより、異常位置特定の効率を向上させる。第1の回線上で異常が生じたときに、受信ユニットは、第2の異常信号を受信し、送信ユニットは、異常警報情報を第1のデバイスに送信して、第1のデバイスが異常位置特定を実行するようにする。したがって、異常が生じたときに、異常の位置を位置特定して、生じた異常の検出漏れを回避することができる。
【0309】
図12は、本出願の実施形態による異常位置特定装置1200の概略図である。装置1200は、例えば
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図7、もしくは
図8に示されるネットワークアーキテクチャ100の第1のデバイス101、または
図4に示される方法400で提供される第1のデバイスであるなど、上記の実施形態のいずれか1つで提供される第1のデバイスであることがある。この装置1200は、少なくとも1つのプロセッサ1201と、内部接続1202と、メモリ1203と、少なくとも1つのトランシーバ1204とを含む。
【0310】
装置1200は、ハードウェア構造の装置であり、
図10に示される装置1000内の機能モジュールを実装するように構成されることがある。例えば、当業者なら、
図10に示される装置1000の処理ユニット1002が少なくとも1つのプロセッサ1201によってメモリ1203内のコードを呼び出すことにより実装されることがあり、
図10に示される装置1000の受信ユニット1001がトランシーバ1204によって実装されることがあることを理解し得る。
【0311】
任意選択で、装置1200は、上記の実施形態のいずれか1つにおける第1のデバイスの機能を実装するようにさらに構成されることがある。
【0312】
任意選択で、プロセッサ1201は、本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つもしくは複数の集積回路であり得る。
【0313】
内部接続1202は、上記の構成要素の間で情報を伝送するための経路を含むことがある。任意選択で、内部接続1202は、ボードまたはバスなどである。
【0314】
トランシーバ1204は、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。
【0315】
メモリ1203は、静的な情報および命令を記憶することができる読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)または別のタイプの静的記憶デバイスであることもあるし、情報および命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または別のタイプの動的記憶デバイスであることもあるし、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact dis read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光学ディスクストレージ(圧縮光学ディスク、レーザディスク、光学ディスク、デジタル汎用ディスク、およびBlu-ray光学ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、またはコンピュータによってアクセスされることが可能な、命令もしくはデータ構造の形態で所期のプログラムコードを搬送もしくは記憶するように構成されることが可能な任意のその他の媒体であることもある。ただし、メモリはこれらに限定されない。メモリは、独立して存在していることもあるが、バスを介してプロセッサに接続されている。あるいは、メモリは、プロセッサと一体化されていることもある。
【0316】
メモリ1203は、本出願の解決策を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ1201は、この実行を制御する。プロセッサ1201は、メモリ1203に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行し、少なくとも1つのトランシーバ1204と協働して、装置1200が本特許の方法の機能を実施するようにするように構成される。
【0317】
特定の実装時には、実施形態では、プロセッサ1201は、例えば
図12に示されるCPU0およびCPU1など、1つまたは複数のCPUを含むことがある。
【0318】
特定の実装時には、実施形態では、装置1200は、例えば
図12に示されるプロセッサ1201および1207など、複数のプロセッサを含むことがある。各プロセッサは、シングルコア(single-CPU)プロセッサであることもあるし、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであることもある。本明細書のプロセッサは、データ(例えばコンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0319】
図13は、本出願の実施形態による異常位置特定装置1300の概略図である。装置1300は、例えば
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図7、もしくは
図8に示されるネットワークアーキテクチャ100の第2のデバイス102、または
図4に示される方法400で提供される第2のデバイスであるなど、上記の実施形態のいずれか1つで提供される第2のデバイスであることがある。この装置1300は、少なくとも1つのプロセッサ1301と、内部接続1302と、メモリ1303と、少なくとも1つのトランシーバ1304とを含む。
【0320】
装置1300は、ハードウェア構造の装置であり、
図11に示される装置1100内の機能モジュールを実装するように構成されることがある。例えば、当業者なら、
図11に示される装置1100の第1の処理ユニット1103、第2の処理ユニット1104、および第3の処理ユニット1105が少なくとも1つのプロセッサ1301によってメモリ1303内のコードを呼び出すことにより実装されることがあり、
図11に示される装置1100の受信ユニット1101および送信ユニット1102がトランシーバ1304によって実装されることがあることを理解し得る。
【0321】
任意選択で、装置1300は、上記の実施形態のいずれか1つにおける第2のデバイスの機能を実装するようにさらに構成されることがある。
【0322】
任意選択で、プロセッサ1301は、本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または1つもしくは複数の集積回路であり得る。
【0323】
内部接続1302は、上記の構成要素の間で情報を伝送するための経路を含むことがある。任意選択で、内部接続1302は、ボードまたはバスなどである。
【0324】
トランシーバ1304は、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。
【0325】
メモリ1303は、静的な情報および命令を記憶することができる読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)または別のタイプの静的記憶デバイスであることもあるし、情報および命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)または別のタイプの動的記憶デバイスであることもあるし、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact dis read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光学ディスクストレージ(圧縮光学ディスク、レーザディスク、光学ディスク、デジタル汎用ディスク、およびBlu-ray光学ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、またはコンピュータによってアクセスされることが可能な、命令もしくはデータ構造の形態で所期のプログラムコードを搬送もしくは記憶するように構成されることが可能な任意のその他の媒体であることもある。ただし、メモリはこれらに限定されない。メモリは、独立して存在していることもあるが、バスを介してプロセッサに接続されている。あるいは、メモリは、プロセッサと一体化されていることもある。
【0326】
メモリ1303は、本出願の解決策を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ1301は、この実行を制御する。プロセッサ1301は、メモリ1303に記憶されたアプリケーションプログラムコードを実行し、少なくとも1つのトランシーバ1304と協働して、装置1300が本特許の方法の機能を実施するようにするように構成される。
【0327】
特定の実装時には、実施形態では、プロセッサ1301は、例えば
図13に示されるCPU0およびCPU1など、1つまたは複数のCPUを含むことがある。
【0328】
特定の実装時には、実施形態では、装置1300は、例えば
図13に示されるプロセッサ1301およびプロセッサ1307など、複数のプロセッサを含むことがある。各プロセッサは、シングルコア(single-CPU)プロセッサであることもあるし、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであることもある。本明細書のプロセッサは、データ(例えばコンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0329】
図1を参照されたい。本出願は、異常位置特定システム100を提供する。システム100は、
図10に示される装置1000と、
図11に示される装置1100とを含む、または
図12に示される装置1200と
図13に示される装置1300とを含む。
【0330】
図10に示される装置1000または
図12に示される装置1200は、第1のデバイス101であることがあり、
図11に示される装置1100または
図13に示される装置1300は、第2のデバイス102であることがある。
【0331】
当業者なら、実施形態のステップの全てまたは一部は、ハードウェアによって、または関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることがある。記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスク、または光学ディスクなどであり得る。
【0332】
以上の説明は、単に本出願の任意選択の実施形態であるに過ぎず、本出願を限定することは意図されていない。本出願の原理内で行われる任意の変更、等価な置換、または改良は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。