(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-08
(45)【発行日】2025-04-16
(54)【発明の名称】基地局への動的な周波数割り当て方法、棚札システム及びコンピュータ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W  28/16        20090101AFI20250409BHJP        
   H04W  16/10        20090101ALI20250409BHJP        
【FI】
H04W28/16 
H04W16/10 
(21)【出願番号】P 2024516729
(86)(22)【出願日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2023091055
(87)【国際公開番号】W WO2023216898
(87)【国際公開日】2023-11-16
【審査請求日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】202210496841.0      
 
(32)【優先日】2022-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520367544
【氏名又は名称】漢朔科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hanshow  Technology  Co.Ltd.
【住所又は居所原語表記】Floor  4,Building  1  and  Floor  7,Building  5,Jiaxing  Guangfu  Innovation  Park,No.1288  Kanghe  Road,Xiuzhou  District,Jiaxing,Zhejiang  314031  CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田  英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井  宏明
(72)【発明者】
【氏名】梁敏
(72)【発明者】
【氏名】姜起
(72)【発明者】
【氏名】吉亞平
【審査官】吉村  真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第113347722(CN,A)      
【文献】中国特許出願公開第112351413(CN,A)      
【文献】特表2011-510596(JP,A)      
【文献】特表2021-519049(JP,A)      
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B      7/24-  7/26
H04W      4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
  サーバと基地局と電子棚札とを含む棚札システムに用いられる基地局への動的な周波数割り当て方法において、
  
前記サーバは、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップと、
  
前記サーバは、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定するステップと、
  
前記サーバは、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得するステップと、
  
前記サーバは、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップと、
  各基地局が現在割り当て周波数により対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、
前記各基地局は、対応する現在割り当て周波数を解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、
前記サーバが現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができるステップと、を含む、
  ことを特徴とする基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項2】
  各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップは、
  
前記サーバは、現在優先度クラスが高優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第1対象基地局とすること、
  
前記サーバは、前記現在第1対象基地局に基づいて、前記現在第1対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第1周波数割り当て済み基地局を取得すること、および、
  
前記サーバは、前記複数の第1周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第1割り当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第1対象周波数を前記現在第1対象基地局への現在割り当て周波数として選択することを含み、
  前記第1対象周波数と各第1割り当て済み周波数との差分は、対応する周波数間隔重み以上である、
  ことを特徴とする請求項1に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項3】
  各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップは、さらに、
  現在優先度クラスが高優先度である基地局に対する周波数の割り当てが完了した後、
前記サーバは、現在優先度クラスが低優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第2対象基地局とすること、
  
前記サーバは、前記現在第2対象基地局に基づいて、前記現在第2対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第2周波数割り当て済み基地局を取得すること、および、
  
前記サーバは、前記複数の第2周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第2割り当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第2対象周波数を前記現在第2対象基地局への現在割り当て周波数として選択することを含み、
  前記第2対象周波数と各第2割り当て済み周波数との差分は、対応する周波数間隔重み以上である、
  ことを特徴とする請求項2に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項4】
  前記現在利用可能な周波数集合には、前記第1対象周波数または前記第2対象周波数が無い場合、
前記サーバは、現在第1対象基地局または現在第2対象基地局に対応するドッキングタスクを、現在未完成タスクリストに保存するステップ、および、
  
前記サーバは、前記現在未完成タスクリストと次回に新たに受信されるドッキングタスクリストをタスク統合することで、次回バッチドッキングタスクリストを取得するステップをさらに含む、
  ことを特徴とする請求項3に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項5】
  前記タスク統合は、
前記サーバが現在未完成タスクリストにおける各タスクの優先度クラスを高優先度に調整することを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項6】
  前記サーバは、店舗内における各基地局
により予め設定された周波数集合における各周波数点を走査
することにより、各周波数点に対する各基地局の信号走査電力を取得するステップ、および、
  
前記サーバは、全ての信号走査電力の各々と予め設定された閾値電力との比較により、信号走査電力が予め設定された閾値電力よりも小さい周波数点を組み合せて現在利用可能な周波数集合とするステップ、をさらに含む、
  ことを特徴とする請求項1に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項7】
  店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップは、
  
前記サーバは、距離測定信号を順次に送信させるように店舗内における全ての基地局を制御すること、
  
前記サーバは、各基地局が受信した、他の基地局から送信されたフィードバック信号の強度に基づき、各基地局と他の基地局との間の距離測定結果を取得すること、および、
  
前記サーバは、全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局の現在接続関係トポロジーを構築することを含む、
  ことを特徴とする請求項1に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項8】
  前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定するステップは、
  
前記サーバは、現在基地局を対象ノードとして、現在接続関係トポロジーに基づいて、前記対象ノードに接続された全ての接続基地局を取得すること、および、
  
前記サーバは、前記対象ノードと全ての接続基地局の各々との間の周波数間隔重みを積算して、前記現在基地局の現在重み度を決定することを含む、
  ことを特徴とする請求項1に記載の基地局への動的な周波数割り当て方法。
【請求項9】
  棚札システムにおいて、
  サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、
  前記サーバは、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成し、
  前記サーバは、さらに、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定し、
  前記サーバは、さらに、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得し、
  前記サーバは、さらに、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定し、
  各基地局は、現在割り当て周波数により、対応するドッキングタスクを電子棚札に送信し、
  各基地局は、さらに、対応するドッキングタスクを送信した後、対応する現在割り当て周波数を解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができる、
  ことを特徴とする棚札システム。
【請求項10】
  メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ機器において、
  前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
  本発明は、2022年5月9日に提出された、出願番号202210496841.0の中国特許出願の優先権を主張しており、上記特許出願に開示の全ての内容を引用により本発明の一部として取り組む。
【0002】
  本発明は、通信技術分野に関し、具体的に、基地局への動的な周波数割り当て方法、棚札システム及びコンピュータ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
  小売業界において電子棚札システムの応用がますます多くなるにつれて、店舗の規模もますます大きくなり、店舗内に配置される必要のある基地局の数もますます多くなる。また、2.4G  ISM周波数帯の周波数リソースが限られたので、現在、電子値札システムの分野において、複数の基地局に対する周波数リソースの割り当ては、複数の基地局に対して固定周波数を手動で割り当てることが一般的である。それで、異なる電子値札システムの間には、基地局による周波数の利用が衝突したり、信号干渉が強かったりするなどの問題が生じてしまい、電子値札システムにおける通信成功率が低下し、ひいては通信が失敗してしまうこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
  これにより、従来技術において、電子棚札システムにおける複数の基地局に対する周波数の割り当て方法では、基地局による周波数の利用が衝突したり、信号干渉が強かったりする問題が存在し、電子棚札システムにおける通信の安定性が低下し、複数の基地局が備えられた店舗の実際の要求を満足できないことが明らかになった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
  第1態様では、本発明は、棚札システムに用いられる、基地局への動的な周波数割り当て方法を提供し、前記方法では、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップと、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を取得するステップと、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得するステップと、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップと、各基地局が現在割り当て周波数により対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができるステップと、を含む。
【0006】
  選択的に、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップは、現在優先度クラスが高優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第1対象基地局とすること、前記現在第1対象基地局に基づいて、前記現在第1対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第1周波数割り当て済み基地局を取得すること、および、前記複数の第1周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第1割り当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第1対象周波数を前記現在第1対象基地局への現在割り当て周波数として選択することを含み、前記第1対象周波数と各第1割り当て済み周波数との間の差分は、それぞれ、対応する周波数間隔重み以上である。
【0007】
  各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップは、さらに、現在優先度クラスが高優先度である基地局に対する周波数の割り当てが完了した後、現在優先度クラスが低優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第2対象基地局とすること、前記現在第2対象基地局に基づいて、前記現在第2対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第2周波数割り当て済み基地局を取得すること、および、前記複数の第2周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第2割り当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第2対象周波数を前記現在第2対象基地局への現在割り当て周波数として選択することを含み、前記第2対象周波数と各第2割り当て済み周波数との間の差分は、それぞれ、対応する周波数間隔重み以上である。
【0008】
  選択的に、前記方法では、前記現在利用可能な周波数集合には、前記第1対象周波数または前記第2対象周波数が無い場合、現在第1対象基地局または現在第2対象基地局に対応するドッキングタスクを、現在未完成タスクリストに保存するステップ、および、前記現在未完成タスクリストと次回に新たに受信されるドッキングタスクリストをタスク統合することで、次回バッチドッキングタスクリストを取得するステップをさらに含む。
【0009】
  選択的に、前記タスク統合は、現在未完成タスクリストにおける各タスクの優先度クラスを高優先度に調整することを含むが、それに限らない。
【0010】
  選択的に、前記方法では、店舗内における各基地局は、予め設定された周波数が集中した各周波数点を走査して、各周波数点に対する各基地局の信号走査電力を取得するステップ、および、全ての信号走査電力の各々と予め設定された閾値電力との比較により、信号走査電力が予め設定された閾値電力よりも小さい周波数点を組み合せて現在利用可能な周波数集合とするステップ、をさらに含む。
【0011】
  選択的に、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップは、距離測定信号を順次に送信させるように店舗内における全ての基地局を制御すること、各基地局が受信した、他の基地局から送信されたフィードバック信号の強度に基づき、各基地局と他の基地局との間の距離測定結果を取得すること、および、全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局の現在接続関係トポロジーを構築することを含む。
【0012】
  選択的に、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定するステップは、現在選択される基地局を対象ノードとして、現在接続関係トポロジーに応じて、前記対象ノードに接続された全ての接続基地局を取得すること、および、前記対象ノードと全ての接続基地局の各々との間の周波数間隔重みを積算して、前記現在基地局の現在重み度を決定することを含む。
【0013】
  第2態様では、本発明は、棚札システムを提供し、前記棚札システムは、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、前記サーバは、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成し、前記サーバは、さらに、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定し、前記サーバは、さらに、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得し、前記サーバは、さらに、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定し、各基地局は、現在割り当て周波数により、対応するドッキングタスクを電子棚札に送信し、各基地局は、さらに、対応するドッキングタスクを送信した後、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができる。
【0014】
  第3態様では、本発明は、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムを実行する時に、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップと、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定するステップと、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得するステップと、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップと、各基地局が現在割り当て周波数により対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合に基づいて、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができるステップを実現する。
【0015】
  従来技術と比べて、本発明は、以下のような有益な効果を有する。
  1、本実施例では、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度をクラスして、各基地局の現在優先度クラスを取得し、各基地局の現在優先度クラスに基づいて各基地局に対して周波数を割り当てることによって、クライアントからの、異なるタスク優先度に応じたリアルタイム性に対する異なる要求を満足した。
  2、本実施例では、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定してから、各基地局の現在重み度と周波数間隔重みに基づき、現在利用可能な周波数集合に対して周波数の割り当てを行うことによって、基地局による周波数の利用が衝突したり、相互に干渉したりする問題を防止することができるだけではなく、限られた周波数リソースにおいて基地局による通信スループットを最大限にさせて、周波数の利用率が向上し、バッチドッキングタスクの発行にかかる時間が短縮した。
  3、本実施例では、各基地局が現在割り当て周波数に従って対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、それぞれに対応する現在割り当て周波数を解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合に基づいて、各基地局に対して周波数を新たに割り当てることができ、よって、基地局への周波数の割り当は、バッチドッキングタスクリストの変化に伴って動的に行われるようになり、基地局による周波数の利用が衝突したり、相互に干渉したりする問題がさらに解決された。
【発明の効果】
【0016】
  従来技術における既存の問題に対して、本発明が提供する基地局への動的な周波数割り当て方法、棚札システム及びコンピュータ機器によれば、従来技術において、電子棚札システムにおける複数の基地局に対する周波数割り当て方法に存在した、基地局による周波数の利用が衝突したり、信号干渉が強かったりする問題が解決された。本発明によれば、クライアントに対するタスク優先度によって、リアルタイム性に対する要求が異なるニードを満足できるだけではなく、基地局による周波数の利用が衝突したり、相互に干渉したりする問題も防止し、限られた周波数リソースにおいて基地局による通信スループットを最大限にさせて、電子棚札システムの安定性及びデータのスループットが向上した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
  本発明における実施例または従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下に、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本発明における幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、これらの添付図面に基づいて他の添付図面を取得できるものである。
            【
図1】本発明の実施例が提供する基地局への動的な周波数割り当て方法のフローチャートである。
 
            【
図2】本発明の実施例が提供する棚札システムの構造模式図である。
 
            【
図3】本発明の実施例が提供する現在接続関係トポロジーの模式図である。
 
            【
図4】
図1におけるステップS104の具体的なフローチャートである。
 
          
【発明を実施するための形態】
【0018】
  本発明における実施例の目的、技術案、および利点をさらに明瞭にさせるために、以下に、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明における実施例の技術案を明瞭的且つ完全的に説明する。明らかに、説明されている実施例は、本発明における一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例を基にして、当業者が創造的な労力を払わずに取得できる全ての他の実施例は、いずれも、本発明の保護範囲に入っている。
【0019】
  第1態様では、本発明は、基地局への動的な周波数割り当て方法を提供し、具体的には、以下の実施例が含まれる。
【0020】
  図1は、本発明の一実施例が提供する基地局への動的な周波数割り当て方法のフローチャートを示す。
図1に示されるように、前記基地局への動的な周波数割り当て方法は、棚札システムに用いられ、且つ、前記棚札システムが、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含む場合、具体的には、以下のステップを含む。
 
【0021】
  ステップS101において、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成する。
【0022】
  なお、
図2に示されるように、本実施例では、各店舗における棚札システムは、いずれも、サーバと、複数の基地局と、若干の電子棚札と、を含み、サーバは、基地局によって、トリガ情報又は制御指令などを電子棚札に送信する。
 
【0023】
  本実施例では、サーバは、距離測定信号を順次に送信させるように店舗内における全ての基地局を制御して、各基地局が受信した、他の基地局から送信されたフィードバック信号の強度に基づき、各基地局と他の基地局との間の距離測定結果を取得する。前記サーバは、さらに、全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局の現在接続関係トポロジーを構築し、ここで、現在接続関係トポロジーは、2つの基地局間の周波数間隔重みが含まれる。
図3に示されるように、黒丸囲みの数字0~9は、基地局0~基地局9を示し、基地局0と基地局1の間の周波数間隔重みは3であり、基地局0と基地局5の間の周波数間隔重みは1であり、基地局0と基地局6の間は、接続されないので、その周波数間隔重みが0である。なお、基地局間の信号干渉を防止するために、2つの基地局間の距離が近ければ近いほど、その2つの基地局間の周波数間隔重みが大きくなる。
 
【0024】
  ステップS102において、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定する。
【0025】
  実施例では、現在基地局を対象ノードとして、現在接続関係トポロジーに基づいて、前記対象ノードに接続された全ての接続基地局を取得し、前記対象ノードと全ての接続基地局の各々との間の周波数間隔重みを積算することにより、前記現在基地局の現在重み度を取得する。
【0026】
  例を挙げて説明すると、基地局1の場合、
図3では、現在接続関係トポロジーにおいて基地局1と接続された全ての接続基地局はそれぞれ、基地局0、基地局6、基地局2、基地局8および基地局5である。そして、基地局1と全ての接続基地局の各々の間の周波数間隔重みは、それぞれ、3、1、1、3、1である。そうすると、基地局1の現在重み度は、3+1+1+3+1=9である。これによって類推されると、
図3における各基地局の現在重み度は、大きい順に配列される場合、基地局5が12、基地局7が12、基地局4が11、基地局8が10、基地局1が9、基地局3が9、基地局9が9、基地局0が8、基地局2が4、基地局6が4となっている。
 
【0027】
  本実施例では、現在重み度が大きければ大きいほど、対応する基地局に接続された他の基地局の数が多くなったり、距離が近かったりすることが示され、そうすると、干渉性も強くなっている。
【0028】
  ステップS103において、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得する。
【0029】
  本実施例では、現在バッチドッキングタスクリストは、各ドッキングタスクに対応する基地局と各ドッキングタスクの優先度クラスを含み、ここで、ドッキングタスクは、商品紐付けタスク、商品属性訂正タスク、ランプ点滅タスク、および、ページ切換えタスクが含まれるが、それらに限らない。また、優先度クラスは、高優先度と低優先度を含むが、それらに限らない。
【0030】
  なお、本実施例における各基地局の優先度クラスは、対応するドッキングタスクの優先度クラスと同じである。即ち、ドッキングタスクが高優先度である場合、対応する基地局は同様に、高優先度になる。
図3を例にすると、現在優先度クラスが高優先度である基地局は、基地局0、基地局2および基地局3であり、そして、現在優先度クラスが低優先度である基地局は、基地局4、基地局5、基地局6、基地局7、基地局8および基地局9である。
 
【0031】
  ステップS104において、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定する。
【0032】
  図4に示されるように、本実施例では、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定する。具体的には、以下のステップにより決定する。
 
【0033】
  ステップS201において、現在優先度クラスが高優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第1対象基地局とする。
【0034】
  ステップS202において、前記現在第1対象基地局に基づいて、前記現在第1対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第1周波数割り当て済み基地局を決定する。
【0035】
  ステップS203において、前記複数の第1周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第1割当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第1対象周波数を前記現在第1対象基地局への現在割り当て周波数として選択し、ここで、前記第1対象周波数と各第1割り当て済み周波数との間の差分は、それぞれ、対応する周波数間隔重み以上である。
【0036】
  ステップS204において、現在優先度クラスが高優先度である基地局に対する周波数の割り当てが完了したか否かを判断し、割り当てが完了した後、ステップS205の実行に進むが、割り当てがまだ完了していない場合、ステップS201の実行が続く。
【0037】
  ステップS205において、現在優先度クラスが低優先度であって周波数がまだ割り当てられていない基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局を、現在第2対象基地局とする。
【0038】
  ステップS206において、前記現在第2対象基地局に基づいて、前記現在第2対象基地局に接続され、周波数が割り当てられた複数の第2周波数割り当て済み基地局を決定する。
【0039】
  ステップS207において、前記複数の第2周波数割り当て済み基地局に対応する複数の第2割り当て済み周波数に基づき、前記現在利用可能な周波数集合から、第2対象周波数を前記現在第2対象基地局への現在割り当て周波数として選択し、前記第2対象周波数と各第2割り当て済み周波数との間の差分は、それぞれ、対応する周波数間隔重み以上である。
【0040】
  図3を参照して、本実施例では、例えば、
  利用可能な周波数集合は、周波数0、周波数1、周波数2、周波数3および周波数4を含み、現在優先度クラスが高優先度である基地局は、基地局0、基地局1、基地局2、および基地局3であり、現在優先度クラスが低優先度である基地局は、基地局4、基地局5、基地局6、基地局7、基地局8、および基地局9であり、各基地局の現在重み度は、大きい順に配列される場合、基地局5が12、基地局7が12、基地局4が11、基地局8が10、基地局1が9、基地局3が9、基地局9が9、基地局0が8、基地局2が4、基地局6が4であるようにしている。
 
【0041】
  なお、ここで、各基地局の現在優先度クラスに基づいて、まず、高優先度の4つの基地局に対して周波数を割り当てるようにしており、その割り当ての具体的なステップは以下の通りである。
【0042】
  (1)4つの高優先度の基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局1を見つけて、その基地局1を現在第1対象基地局とする。
【0043】
  (2)現在の基地局1が1つ目の周波数割り当て対象となる基地局であり、それに接続された複数の第1周波数割り当て済み基地局が存在しないので、前記基地局1に対して周波数0を割り当てる。
【0044】
  (3)続いて、周波数がまだ割り当てられていない残りの3つの高優先度の基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局3を見つけて、その基地局3を現在第1対象基地局とする。
【0045】
  (4)
図3から分かるように、基地局1が基地局3に接続されていないので、基地局3に対して割り当てられる周波数も周波数0である。
 
【0046】
  (5)続いて、周波数がまだ割り当てられていない残りの2つの高優先度の基地局のうち、現在重み度が最も大きい基地局0を見つけて、その基地局0を現在第1対象基地局とする。
【0047】
  (6)
図3から分かるように、基地局0に接続された周波数割り当て済み基地局は、基地局1が含まれ、且つ、基地局0と基地局1の間の周波数間隔重みが3である。その場合、利用可能な周波数集合から、周波数3を、基地局0への現在割り当て周波数として選択することによって、基地局0と基地局1の間の周波数の差分が対応する周波数間隔重み以上であるという条件を満足する。
 
【0048】
  (7)最後の高優先度の基地局2に対して周波数を割り当て、基地局2に接続された周波数割り当て済み基地局が基地局1であり、基地局2と基地局1との間の周波数間隔重みが1である。その場合、利用可能な周波数集合から、周波数1、周波数2および周波数3のいずれか1つを、基地局2への現在割り当て周波数として選択する。本実施例では、周波数1を例にして説明している。そして、上記ステップに従って、4つの高優先度の基地局に対する周波数の割り当てが完了した後、更に、上記ステップに従って、6つの低優先度の基地局に対して、順次に周波数を割り当てる。割り当ての原理が同一であるため、ここで説明を省略する。
【0049】
  ステップS105において、各基地局が現在割り当て周波数により対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、それぞれに対応する現在割り当て周波数を解放する。そうすると、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができる。
【0050】
  なお、各基地局は、現在割り当て周波数を決定した後、前記現在割り当て周波数に従って関連するドッキングタスクの送信を行い、各基地局による全てのドッキングタスクの送信が完了した後、各基地局は、現在割り当て周波数を解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクの送信において、各基地局に対して周波数を新たに割り当て、基地局への動的な周波数割り当てを実現できる。
【0051】
  従来技術と比べて、本実施例は、以下のような有益な効果を有する。
  1、本実施例では、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得し、各基地局の現在優先度クラスに基づいて各基地局に対して周波数を割り当てることによって、クライアントからの、異なるタスク優先度に応じたリアルタイム性に対する異なる要求を満足した。
  2、本実施例では、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定してから、各基地局の現在重み度と周波数間隔重みに基づき、現在利用可能な周波数集合から周波数の割り当てを行うことによって、基地局による周波数の利用衝突および相互干渉の問題を防止することができるだけではなく、限られた周波数リソースにおいて基地局による通信スループットを最大限にさせて、周波数の利用率が向上し、バッチドッキングタスクの発行にかかる時間が短縮した。
  3、本実施例では、各基地局が現在割り当て周波数に従って対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに割り当てることによって、基地局への周波数の割り当は、バッチドッキングタスクリストの変化に伴って動的に行われるようになり、基地局による周波数の利用衝突と相互干渉の問題がさらに解決された。
【0052】
  本発明における別の実施例では、前記現在利用可能な周波数集合には、前記第1対象周波数または前記第2対象周波数が無い場合、現在第1対象基地局または現在第2対象基地局に対応するドッキングタスクを、現在未完成タスクリストに保存し、前記現在未完成タスクリストと次回に新たに受信されるドッキングタスクリストをタスク統合することで、次回バッチドッキングタスクリストを取得する。
【0053】
  なお、説明すべきなのは、高優先度の基地局と低優先度の基地局の周波数の割り当てでは、いずれも周波数を割り当てることができない場合が存在することである。基地局4を現在第2対象基地局とする場合を例にすると、基地局4に接続されている周波数割り当て済み基地局が基地局3と基地局0であり、基地局4と基地局3の間の周波数間隔重みが3で、基地局4と基地局0の間の周波数間隔重みが1であり、基地局0に対して割り当てられた周波数が周波数3で、基地局3に対して割り当てられた周波数が周波数0である。その場合、利用可能な周波数集合における周波数0、周波数1、周波数2、および周波数3の中から、基地局0との間の周波数の差分が1以上である条件と、基地局3との間の周波数の差分が3以上である条件を同時に満足する周波数を選択することが不可能である。そのため、基地局4は、今回の周波数割り当てにおいて、周波数が割り当てられることができず、基地局4に対応するドッキングタスクも今回に発行されることができない。
【0054】
  さらに、今回に周波数が成功に割り当てられていない現在第1対象基地局または現在第2対象基地局に対応するドッキングタスクを、現在未完成タスクリストに保存し、前記現在未完成タスクリストと次回に新たに受信されたドッキングタスクリストをタスク統合することで、次回バッチドッキングタスクリストを取得することによって、次回バッチドッキングタスクリストに基づいて、上記実施例における動的な周波数割り当てステップに従って、対応する基地局に対して周波数を動的に割り当てる。
【0055】
  本実施例では、前記タスク統合は、現在未完成タスクリストにおける各タスクの優先度クラスを高優先度に調整することを含むが、それに限らない。
【0056】
  本発明における別の実施例では、前記方法では、店舗内における各基地局は、予め設定された周波数が集中した各周波数点を走査して、各周波数点に対する各基地局の信号走査電力を取得するステップ、および、全ての信号走査電力の各々と予め設定された閾値電力との比較により、信号走査電力が予め設定された閾値電力よりも小さい周波数点を組み合せて現在利用可能な周波数集合とするステップ、をさらに含む。
【0057】
  なお、本実施例では、予め設定された周波数集合は、前記店舗における棚札システムに対して割り当てられた複数の周波数を含み、バックグラウンドサーバは、予め設定された周波数集合におけるそれぞれの周波数を走査させるように各基地局を呼び出して、各基地局は、各周波数において受信した信号電力をバックグラウンドサーバにフィードバックし、バックグラウンドサーバは、各基地局からフィードバックされた信号電力に応じて、予め定められた閾値電力よりも低い周波数を選択して、利用可能な周波数集合を形成する。
【0058】
  第2態様では、本発明は、棚札システムを提供し、前記棚札システムは、具体的に、サーバと、基地局と、電子棚札と、を含み、前記サーバは、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成し、前記サーバは、さらに、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定し、前記サーバは、さらに、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得し、前記サーバは、さらに、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定し、各基地局は、現在割り当て周波数により、対応するドッキングタスクを電子棚札に送信し、各基地局は、さらに、対応するドッキングタスクを送信した後、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合から、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てることができる。
【0059】
  第3態様では、本発明の実施例は、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されているとともに、プロセッサにて実行できるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムを実行する時に、店舗内における全ての基地局間の距離測定結果に基づき、基地局間の現在接続関係トポロジーを作成するステップと、前記現在接続関係トポロジーにおける2つずつの基地局間の周波数間隔重みに基づき、各基地局の現在重み度を決定するステップと、現在バッチドッキングタスクリストにおける各ドッキングタスクに対応する基地局及び各ドッキングタスクの優先度クラスに基づき、現在のすべての基地局の優先度を分類して、各基地局の現在優先度クラスを取得するステップと、各基地局の現在優先度クラスと、各基地局の現在重み度と、周波数間隔重みと、現在利用可能な周波数集合とに基づき、各基地局への現在割り当て周波数を決定するステップと、各基地局が現在割り当て周波数により対応するドッキングタスクを電子棚札に送信した後、各基地局は、対応する現在割り当て周波数をそれぞれ解放し、それにより、次回バッチドッキングタスクリストの発行時、現在利用可能な周波数集合に基づいて、各基地局に対して周波数を新たに動的に割り当てるステップを実現できる。
【0060】
  当業者であれば理解できるように、上記実施例に係る方法における全部または一部のプロセスの実現は、コンピュータプログラムによって、関連するハードウェアに指示して完成させてもよい。かかるプログラムが不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、当該プログラムが実行されるとき、上記各方法の実施例のプロセスが含まれてもよい。ここで、本発明が提供する各実施例に用いられるメモリ、記憶、データベース又は他の媒体についての如何なる参考は、不揮発性及び/又は揮発性メモリを含んでもよい。不揮発性メモリとして、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリが含まれてもよい。揮発性メモリとして、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部高速バッファメモリが含まれてもよい。RAMは、例えば、スタティックRAM(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期化DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、補強型のSDRAM(ESDRAM)、シンクロリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、ラムバス(Rambus)直接RAM(RDRAM)、直接ラムバスダイナミックRAM(DRDRAM)、および、ラムバスダイナミックRAM(RDRAM)のような様々な形態で得られてもよいが、上述したものは説明するためのものに過ぎず、それらに限らない。
【0061】
  なお、本文では、例えば、「第1」、「第2」のような関係を示す用語は、1つの実体または操作を、別の実体または操作と区別させるために用いられるものに過ぎず、それらの実態または操作の間に、何等かの実際な関係または順序付けが必ず存在することが要求または暗示されたものではない。しかも、「含む」、「包含」という用語又は他の変形は、非排除性の「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または機器はそれらの要素を含むだけではなく、明確に挙げられていない他の要素、又は、そのようなプロセス、方法、物品または機器の固有の要素も含む。あまり多くの制限がない場合、「1つの……を含む」という文章で限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品または機器には、他の同様の要素がさらに存在することを排除できない。