(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-09
(45)【発行日】2025-04-17
(54)【発明の名称】部品実装装置及び部品実装方法
(51)【国際特許分類】
H05K 13/04 20060101AFI20250410BHJP
B25J 13/08 20060101ALI20250410BHJP
【FI】
H05K13/04 C
B25J13/08 A
(21)【出願番号】P 2021083310
(22)【出願日】2021-05-17
【審査請求日】2024-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上原 勇輝
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-058498(JP,A)
【文献】国際公開第2015/029209(WO,A1)
【文献】特開2017-162883(JP,A)
【文献】特開2017-005217(JP,A)
【文献】国際公開第2017/085864(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0269051(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108283026(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/04
B25J 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリードを有するリード部品のボディを保持するグリップ装置と、
前記グリップ装置を移動する移動装置と、
前記ボディが前記グリップ装置に保持された状態で、複数の前記リードのそれぞれの先端部を検出する検出装置と、
前記検出装置により検出された前記先端部の検出位置に基づいて、複数の前記リードから基板において矯正する矯正リードを設定する矯正リード設定部と、
前記リード部品を第1角度に傾斜させた状態で前記矯正リードを前記基板の第1の孔に挿入した後、前記リード部品が第2角度になるまで非矯正リードを前記基板の第2の孔に挿入するように、前記移動装置を制御する移動制御部と、を備える、
部品実装装置。
【請求項2】
前記リード部品が前記基板に実装される前に前記第2角度に調整された状態において、前記矯正リードの先端部と前記基板の表面との距離は、前記非矯正リードの先端部と前記基板の表面との距離よりも長い、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項3】
前記先端部の検出位置と前記先端部の理想位置との差を複数の前記リードのそれぞれについて算出する位置誤差算出部を備え、
前記矯正リード設定部は、前記差が許容値を上回る前記リードを前記矯正リードに設定する、
請求項1又は請求項2に記載の部品実装装置。
【請求項4】
前記移動装置は、多関節ロボットを含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項5】
前記リードが前記基板の孔に挿入されるときに前記リードに掛かる負荷を検出する力覚センサを備え、
前記移動制御部は、前記力覚センサの検出値に基づいて、前記移動装置を制御する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項6】
前記検出装置は、前記リード部品に縞パターン光を照射する投影装置と、前記縞パターン光が照射された前記リード部品を撮像する撮像装置と、前記撮像装置の撮像データを位相シフト法に基づいて演算して、3次元空間における前記先端部の検出位置を算出する演算装置と、を有する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項7】
複数のリードを有するリード部品のボディがグリップ装置に保持された状態で、複数の前記リードのそれぞれの先端部を検出することと、
前記先端部の検出位置に基づいて、複数の前記リードから基板において矯正する矯正リードを設定することと、
前記リード部品を第1角度に傾斜させた状態で前記矯正リードを前記基板の第1の孔に挿入した後、前記リード部品が第2角度になるまで非矯正リードを前記基板の第2の孔に挿入することと、を含む、
部品実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品実装装置及び部品実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
部品実装装置に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、リード部品のリードを基板の貫通穴に挿入する対基板作業機が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、長いリード及び短いリードを有するリード部品を基板に実装する技術が開示されている。また、特許文献1には、長いリードを基板の貫通穴に挿入した後、リード部品をX方向及びY方向に移動して長いリードを撓ませてから、短いリードを基板の貫通穴に挿入することが開示されている。リード部品は、多種多様である。そのため、どのような種類のリード部品でも、リードを効率良く矯正してリード部品を基板に実装できる技術が要望される。
【0005】
本開示は、リードを効率良く矯正してリード部品を基板に実装することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従えば、複数のリードを有するリード部品のボディを保持するグリップ装置と、グリップ装置を移動する移動装置と、ボディがグリップ装置に保持された状態で、複数のリードのそれぞれの先端部を検出する検出装置と、検出装置により検出された先端部の検出位置に基づいて、複数のリードから基板において矯正する矯正リードを設定する矯正リード設定部と、リード部品を第1角度に傾斜させた状態で矯正リードを基板の第1の孔に挿入した後、リード部品が第2角度になるまで非矯正リードを基板の第2の孔に挿入するように、移動装置を制御する移動制御部と、を備える、部品実装装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リードを効率良く矯正してリード部品を基板に実装できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る部品実装装置を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る部品実装装置を示す側面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るグリップ装置を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るグリップ装置に保持されたリード部品を示す側面図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るリード部品を下方から見た図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る検出装置を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る部品実装装置を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る位置誤差算出部の処理及び矯正リード設定部の処理を説明するための図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る部品実装方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
実施形態においては、部品実装装置1にローカル座標系を設定し、ローカル座標系を参照しながら各部の位置関係について説明する。ローカル座標系として、XYZ直交座標系を設定する。所定面内においてX軸に平行な方向をX軸方向とする。所定面内においてX軸と直交するY軸に平行な方向をY軸方向とする。X軸及びY軸のそれぞれと直交するZ軸に平行な方向をZ軸方向とする。X軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθX方向とする。Y軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθY方向とする。Z軸を中心とする回転方向又は傾斜方向をθZ方向とする。所定面は、XY平面である。Z軸は、所定面と直交する。実施形態において、所定面は、水平面に平行であることとする。Z軸方向は、鉛直方向である。なお、所定面が水平面に対して傾斜していてもよい。
【0011】
[部品実装装置]
図1は、実施形態に係る部品実装装置1を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る部品実装装置1を示す側面図である。
図1及び
図2に示すように、部品実装装置1は、基台2と、部品供給部材3と、基板支持部材4と、グリップ装置5と、移動装置6と、検出装置7とを備える。
【0012】
基台2は、部品供給部材3、基板支持部材4、移動装置6、及び検出装置7のそれぞれを支持する。
【0013】
部品供給部材3は、リード部品100を供給する。実施形態において、部品供給部材3は、リード部品100が配置されるトレイを含む。複数のリード部品100が部品供給部材3に配置される。複数のリード部品100の種類は、同じでもよいし異なってもよい。
【0014】
基板支持部材4は、リード部品100が実装される基板200を支持する。基板支持部材4は、基板200の上面とXY平面とが平行になるように、基板200を支持する。
【0015】
グリップ装置5は、リード部品100を保持する。グリップ装置5は、ロボットハンドを含む。
【0016】
移動装置6は、グリップ装置5を移動する。移動装置6は、多関節ロボットを含む。実施形態において、移動装置6は、垂直多関節ロボットである。なお、移動装置6は、水平多関節ロボットでもよい。移動装置6は、基台2に固定されるベース部材6Aと、ベース部材6Aに支持される旋回部材6Bと、旋回部材6Bに連結される第1アーム6Cと、第1アーム6Cに連結される第2アーム6Dと、第2アーム6Dに連結される第3アーム6Eとを有する。
【0017】
旋回部材6Bは、旋回軸TXを中心に旋回可能にベース部材6Aに支持される。旋回軸TXは、Z軸に平行である。第1アーム6Cは、第1回動軸AX1を中心に回動可能に旋回部材6Bに連結される。第1回動軸AX1は、Z軸と直交する。第2アーム6Dは、第2回動軸AX2を中心に回動可能に第1アーム6Cに連結される。第2回動軸AX2は、第1回動軸AX1に平行である。第3アーム6Eは、第3回動軸AX3を中心に回動可能に第2アーム6Dに連結される。第3回動軸AX3は、第2回動軸AX2に平行である。グリップ装置5は、第3アーム6Eに取り付けられる。
【0018】
移動装置6は、旋回部材6Bを旋回させる旋回アクチュエータと、第1アーム6Cを回動させる第1回動アクチュエータと、第2アーム6Dを回動させる第2回動アクチュエータと、第3アーム6Eを回動させる第3回動アクチュエータとを有する。
【0019】
検出装置7は、グリップ装置5に保持されたリード部品100を検出する。検出装置7は、3次元計測装置を含む。検出装置7は、位相シフト法に基づいて、ローカル座標系におけるリード部品100の位置を検出する。
【0020】
[グリップ装置]
図3は、実施形態に係るグリップ装置5を示す斜視図である。グリップ装置5は、ロボットハンドを含む。グリップ装置5は、第3アーム6Eに取り付けられる連結部材5Aと、連結部材5Aに支持される回転部材5Bと、回転部材5Bに支持される一対の移動部材5Cとを有する。
【0021】
回転部材5Bは、回転軸RXを中心に回転可能に連結部材5Aに支持される。回転軸RXは、第3回動軸AX3と直交する。一対の移動部材5Cは、相互に接近する方向及び離隔する方向に移動する。移動部材5Cの下端部にグリップ部5Dが設けられる。一対のグリップ部5Dは、相互に接近及び離隔する。
【0022】
グリップ装置5は、回転部材5Bを回転させる回転アクチュエータと、一対の移動部材5Cを相互に接近又は離隔させるグリップアクチュエータとを有する。
【0023】
一対のグリップ部5Dの間にリード部品100が配置された状態で、一対のグリップ部5Dが相互に接近することにより、リード部品100がグリップ部5Dに保持される。一対のグリップ部5Dが相互に離隔することにより、グリップ部5Dからリード部品100が解放される。
【0024】
一方の移動部材5Cに力覚センサ8が配置される。力覚センサ8は、グリップ部5Dに掛かる負荷を検出することができる。
【0025】
[リード部品]
図4は、実施形態に係るグリップ装置5に保持されたリード部品100を示す側面図である。
図5は、実施形態に係るリード部品100を下方から見た図である。
【0026】
リード部品100は、ボディ101と、ボディ101から突出する複数のリード110とを有する。
【0027】
ボディ101は、合成樹脂製のハウジングを含む。ボディ101の内部空間に、例えばコイルのような素子が配置される。リード110は、金属製の突起物である。リード110は、例えばボディ101の内部空間に配置されている素子に接続される。
【0028】
リード110は、ボディ101の下面から下方に突出する。リード部品100が基板200に実装された状態で、ボディ101の下面と基板200の上面とが対向する。
【0029】
実施形態において、リード部品100は、リード110を2本有する。実施形態において、リード110は、第1リード111と、第2リード112とを含む。
【0030】
グリップ装置5は、リード部品100のボディ101を保持する。一対のグリップ部5Dは、ボディ101を挟むことによってリード部品100を保持する。
【0031】
[検出装置]
図6は、実施形態に係る検出装置7を示す斜視図である。
図6に示すように、検出装置7は、ボディ101がグリップ装置5に保持された状態で、複数のリード110のそれぞれの先端部を検出する。実施形態において、検出装置7は、リード110の先端部の位置を検出する。以下の説明において、検出装置7により検出されるリード110の先端部の位置を適宜、検出位置、と称する。
【0032】
検出装置7は、グリップ装置5に保持されたリード部品100に縞パターン光を照射する投影装置7Aと、縞パターン光が照射されたリード部品100を撮像する撮像装置7Bと、撮像装置7Bの撮像データを位相シフト法に基づいて演算して、3次元空間におけるリード110の先端部の検出位置を算出する演算装置7Cとを有する。
【0033】
実施形態において、投影装置7A及び撮像装置7Bのそれぞれは、ハウジング7Dに収容される。投影装置7A及び撮像装置7Bのそれぞれは、ハウジング7Dに固定される。ハウジング7Dの上端部の開口に透明部材7Eが配置される。透明部材7Eとして、ガラス板が例示される。
【0034】
投影装置7Aは、光源と、光源から射出された光を光変調して縞パターン光を生成する光変調素子と、光変調素子で生成された縞パターン光を射出する射出光学系とを有する。光変調素子として、デジタルミラーデバイス(DMD:Digital Mirror Device)、透過型の液晶パネル、又は反射型の液晶パネルが例示される。
【0035】
撮像装置7Bは、リード部品100で反射した縞パターン光を結像する結像光学系と、結像光学系を介してリード部品100の画像データを取得する撮像素子とを有する。撮像素子として、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)又はCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)が例示される。
【0036】
演算装置7Cは、コンピュータシステムを含む。演算装置7Cは、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリと、信号及びデータを入出力可能な入出力回路を含む入出力インタフェースとを有する。
【0037】
検出装置7は、位相シフト法に基づいて、グリップ装置5に保持されたリード部品100の3次元形状を計測する。投影装置7Aは、例えば正弦波状の明度分布の縞パターン光を位相シフトさせながらリード部品100に照射する。グリップ装置5に保持されたリード部品100は、透明部材7Eの上方に配置される。投影装置7Aから射出された縞パターン光は、透明部材7Eを介してリード部品100に照射される。撮像装置7Bは、縞パターン光が投影されたリード部品100を撮像する。撮像装置7Bは、透明部材7Eを介してリード部品100を撮像する。撮像装置7Bは、リード部品100よりも下方からリード部品100を撮像する。演算装置7Cは、撮像装置7Bの撮像データに基づいて、ローカル座標系におけるリード110の先端部の検出位置を算出する。
【0038】
[制御装置]
図7は、実施形態に係る部品実装装置1を示すブロック図である。
図7に示すように、部品実装装置1は、制御装置9を有する。制御装置9は、コンピュータシステムを含む。制御装置9は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む演算処理装置9Aと、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ及びROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリを含む記憶装置9Bと、入出力インタフェース9Cとを有する。
【0039】
グリップ装置5、移動装置6、検出装置7、及び力覚センサ8のそれぞれは、入出力インタフェース9Cに接続される。グリップ装置5及び移動装置6のそれぞれは、制御装置9に制御される。制御装置9は、グリップ装置5の回転アクチュエータとグリップアクチュエータとを制御する。制御装置9は、移動装置6の旋回アクチュエータと第1回動アクチュエータと第2回動アクチュエータと第3回動アクチュエータとを制御する。検出装置7の検出データ及び力覚センサ8の検出データのそれぞれは、制御装置9に送信される。
【0040】
演算処理装置9Aは、位置誤差算出部10と、矯正リード設定部11と、移動制御部12と、グリップ制御部13とを有する。
【0041】
位置誤差算出部10は、検出装置7により検出されたリード110の先端部の検出位置Psとリード110の先端部の理想位置Prとの差Δを複数のリード110のそれぞれについて算出する。リード110の先端部の理想位置Prは、リード110の先端部の設計位置を意味する。リード110の先端部の理想位置Prは、リード部品100の設計データ又は諸元データから導出される既知データである。リード110の先端部の理想位置Prは、記憶装置9Bに予め記憶されている。
【0042】
例えばリード部品100の輸送中にリード110が曲がってしまったり、リード部品100が製造誤差を含んだりした場合、差Δは大きくなる。
【0043】
矯正リード設定部11は、検出装置7により検出されたリード110の先端部の検出位置に基づいて、複数のリード110から基板200において矯正する矯正リードを設定する。実施形態において、矯正リード設定部11は、位置誤差算出部10により算出された差Δが予め定められている許容値を上回るリード110を矯正リードに設定する。
【0044】
実施形態において、矯正リードとは、基板200を用いて矯正されるリード110をいう。リード110を矯正することは、リード110を曲げることを含む。矯正リードを矯正する場合、矯正リードの先端部が理想位置に近付くように、又は、複数のリード110のそれぞれが基板200の孔210に挿入されるように、矯正リードが曲げられる。
【0045】
実施形態において、矯正リード設定部11により矯正リードに設定されないリード110を適宜、非矯正リード、と称する。
【0046】
図8は、実施形態に係る位置誤差算出部10の処理及び矯正リード設定部11の処理を説明するための図である。
図8において、リード110の先端部の理想位置Prが予め定められている。また、理想位置Prを基準としてリード110の先端部の位置に係る許容範囲TLが予め定められている。
図8に示す例において、許容範囲TLは、リード110の先端部を中心とする円形の範囲である。許容範囲TL及び許容値は、2本のリード110の間隔を示すリード間隔と2本のリード110のそれぞれが挿入される基板200の孔210の間隔を示す孔間隔とに基づいて定められる。すなわち、許容範囲TL及び許容値は、2本のリード110が2つの孔210に同時に挿入されるように定められる。
【0047】
位置誤差算出部10は、リード110の先端部の実際の位置を示す検出位置Psと理想位置Prとの差Δを算出する。
【0048】
図8(A)は、第1リード111の検出位置Psが許容範囲TLに配置され、第2リード112の検出位置Psが許容範囲TLに配置されている例を示す。第1リード111の検出位置Psが許容範囲TLに配置されている場合、矯正リード設定部11は、第1リード111の先端部の検出位置Psと第1リード111の先端部の理想位置Prとの差Δが許容値以下であると判定する。同様に、第2リード112の検出位置Psが許容範囲TLに配置されている場合、矯正リード設定部11は、第2リード112の先端部の検出位置Psと第2リード112の先端部の理想位置Prとの差Δが許容値以下であると判定する。
図8(A)に示す例において、矯正リード設定部11は、第1リード111及び第2リード112の両方を矯正リードに設定しない。
図8(A)に示す例において、第1リード111及び第2リード112のそれぞれは、非矯正リードに設定される。
【0049】
第1リード111及び第2リード112の両方が非矯正リードに設定されることは、第1リード111と第2リード112とのリード間隔と、第1リード111及び第2リード112のそれぞれが挿入される2つの孔210の孔間隔とが、実質的に一致していることを意味する。すなわち、2本のリード110が2つの孔210に同時に挿入できることを意味する。
【0050】
図8(B)は、第1リード111の検出位置Psが許容範囲TLに配置され、第2リード112の検出位置Psが許容範囲TLに配置されていない例を示す。第2リード112の検出位置Psが許容範囲TLに配置されていない場合、矯正リード設定部11は、第2リード112の先端部の検出位置Psと第2リード112の先端部の理想位置Prとの差Δが許容値を上回ると判定する。
図8(B)に示す例において、矯正リード設定部11は、第1リード111を矯正リードに設定せず、第2リード112を矯正リードに設定する。
図8(B)に示す例において、第1リード111は、非矯正リードに設定される。
【0051】
第1リード111及び第2リード112の少なくとも一方が矯正リードに設定されることは、第1リード111と第2リード112とのリード間隔と、第1リード111及び第2リード112のそれぞれが挿入される2つの孔210の孔間隔とが、一致していないことを意味する。すなわち、2本のリード110が2つの孔210に同時に挿入できないことを意味する。
【0052】
移動制御部12は、移動装置6を制御する。移動制御部12は、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させた状態で矯正リードを基板200の第1の孔210に挿入した後、リード部品100のボディ101が第2角度θ2になるまで非矯正リードを基板200の第2の孔210に挿入するように、移動装置6を制御する。
【0053】
実施形態において、移動制御部12は、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させた状態で矯正リードを基板200の第1の孔210に挿入して、非矯正リードが基板200の第2の孔210に対向するまで矯正リードを矯正した後、リード部品100のボディ101が第2角度θ2になるまで非矯正リードを基板200の第2の孔210に挿入するように、移動装置6を制御する。
【0054】
例えば第2リード112が矯正リードに設定され、第1リード111が非矯正リードに設定された場合、移動制御部12は、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させた状態で第2リード112を基板200の第1の孔210に挿入して、第1リード111が基板200の第2の孔210に対向するまで第2リード112を曲げた後、リード部品100のボディ101が第2角度θ2になるまで第1リード111が基板200の第2の孔210に挿入されるように、移動装置6を制御する。
【0055】
また、移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、移動装置6を制御する。力覚センサ8は、リード110が基板200の孔210に挿入されるときにリード110に掛かる負荷を検出することができる。移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、リード110に掛かる負荷が予め定められている閾値を上回ると判定した場合、例えばリード110を孔210に挿入する動作を中止するように、移動装置6を制御する。
【0056】
グリップ制御部13は、グリップ装置5を制御する。グリップ制御部13は、一対のグリップ部5Dが相互に接近又は離隔するように、グリップ装置5を制御する。一対のグリップ部5Dの間にボディ101が配置された状態で、一対のグリップ部5Dが相互に接近することにより、ボディ101がグリップ部5Dに保持される。一対のグリップ部5Dが相互に離隔することにより、グリップ部5Dからリード部品100が解放される。
【0057】
[矯正挿入]
次に、リード部品100の矯正リード及び非矯正リードのそれぞれを基板200の孔210に挿入する方法について説明する。以下の説明において、矯正リードを基板200の第1の孔210に挿入した後に非矯正リードを基板200の第2の孔210に挿入する動作を適宜、矯正挿入、と称する。
【0058】
図9から
図13のそれぞれは、実施形態に係る矯正挿入を説明するための図である。
【0059】
実施形態において、リード部品100が基板200に実装されることは、2本のリード110の両方が基板200の孔210に挿入されることをいう。リード部品100が基板200に実装される前とは、2本のリード110の両方が基板200の孔210に挿入される前のことをいう。
【0060】
グリップ装置5は、移動装置6により、部品供給部材3と検出装置7と基板支持部材4とを移動可能である。グリップ装置5は、部品供給部材3に移動して、部品供給部材3に配置されているリード部品100のボディ101を保持した後、検出装置7に移動する。検出装置7は、グリップ装置5に保持されているリード部品100のリード110の先端部の位置を検出する。リード110の先端部の位置が検出装置7に検出された後、グリップ装置5は、基板支持部材4に移動して、基板支持部材4に支持されている基板200の孔210にリード部品100のリード110を挿入する動作を開始する。
【0061】
基板200の上面は、XY平面に平行である。基板200に孔210が形成される。孔210は、第1リード111が挿入される孔211と、第2リード112が挿入される孔212とを含む。
【0062】
図9から
図13に示す例において、第1リード111の長さと第2リード112の長さとは等しいこととする。また、
図9に示すように、リード部品100が基板200に実装される前において、第2リード112が曲がっていて、第2リード112の先端部の検出位置Psと第2リード112の先端部の理想位置Prとの差Δが許容値を上回っていることとする。一方、第1リード111の先端部の検出位置Psと第1リード111の先端部の理想位置Prとの差Δが許容値以下であることとする。すなわち、第2リード112が矯正リードに設定され、第1リード111が非矯正リードに設定されることとする。第2リード112(矯正リード)が孔212(第1の孔)に挿入され、第1リード111(非矯正リード)が孔211(第2の孔)に挿入される。
【0063】
実施形態において、移動装置6は、多関節ロボットである。そのため、移動装置6は、基板200の上面に対してリード部品100を傾斜させることができる。移動装置6は、基板200の上面とグリップ装置5に保持されているボディ101の下面とがなす角度を任意に調整することができる。
【0064】
図9に示すように、リード部品100が基板200に実装される前にボディ101が第2角度θ2に調整された状態において、第2リード112(矯正リード)の先端部と基板200の上面との距離L2は、第1リード111(非矯正リード)の先端部と基板200の上面との距離L1よりも長い。なお、ここでいう距離(L1,L2)とは、基板200の上面に平行なZ軸方向の距離をいう。
【0065】
第2角度θ2は、基板200の上面とグリップ装置5に保持されているボディ101の下面とがなす角度である。
図9に示すように、第2角度θ2は、0°である。すなわち、基板200の上面とグリップ装置5に保持されているボディ101の下面とは、実質的に平行である。リード部品100が基板200に実装される前に基板200の上面とボディ101の下面とが平行な状態において、第2リード112(矯正リード)の先端部と基板200の上面との距離L2は、第1リード111(非矯正リード)の先端部と基板200の上面との距離L1よりも長い。
【0066】
実施形態において、第1リード111よりも先に第2リード112を孔210に挿入する動作が実施される。すなわち、リード部品100が基板200に実装される前に基板200の上面とボディ101の下面とが平行な状態において、リード110の先端部が基板200の上面から遠い順に、リード110が基板200の孔210に挿入される。
【0067】
図9に示すように、第1リード111の先端部と基板200の孔211とが対向する場合、第2リード112の先端部と基板200の孔212とは対向することができない。
【0068】
図10に示すように、移動制御部12は、リード部品100のボディ101の下面が基板200の上面に対して第1角度θ1になるように、グリップ装置5に保持されているリード部品100のボディ101を傾斜させる。第1角度θ1は、基板200の上面とグリップ装置5に保持されているボディ101の下面とがなす角度である。第1角度θ1は、第2角度θ2よりも大きい。一例として、第1角度θ1は、5°以上45°以下である。
【0069】
移動制御部12は、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させた状態で、第2リード112の先端部と孔212とが対向するように、移動装置6を制御する。
図10に示す例において、移動制御部12は、
図9に示す状態から、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させるとともに、リード部品100を+X方向に移動して、第2リード112の先端部と孔212とを対向させる。
【0070】
第2リード112の先端部と孔212とを対向させた後、
図11に示すように、移動制御部12は、第2リード112が孔212に挿入されるように、移動装置6を制御する。移動制御部12は、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に維持した状態で、孔212に対して第2リード112を斜めに挿入する。すなわち、移動制御部12は、ボディ101を第1角度θ1に維持した状態で、基板200の上面に接近する方向且つ基板200の上面に対して傾斜する方向にボディ101を移動して、第2リード112を孔212に挿入する。実施形態において、移動制御部12は、
図10に示す状態から、ボディ101を第1角度θ1に維持した状態で、リード部品100を-X方向に移動しながら-Z方向に移動する。これにより、
図11に示すように、第2リード112が孔212に挿入される。
【0071】
第2リード112が孔212に挿入されるときに第2リード112に掛かる負荷が力覚センサ8により検出される。移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、移動装置6を制御する。移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、第2リード112に掛かる負荷が予め定められている閾値を上回ると判定した場合、第2リード112に過度な負荷が掛からないように、例えば第2リード112を孔212に挿入する動作を中止したり、リード部品100の移動軌跡を修正した後に第2リード112を孔212に挿入する動作を再実行したりするように、移動装置6を制御する。
【0072】
第2リード112が孔212に挿入された後、第2リード112が基板200を用いて矯正される。
図12に示すように、移動制御部12は、第2リード112が孔212に配置された状態で、第1リード111の先端部が基板200の孔211に対向するまで、リード部品100を移動する。すなわち、移動制御部12は、第2リード112が孔212に配置された状態で、第1リード111の先端部が基板200の孔211に対向するまで、リード部品100を基板200の上面に平行な方向に移動する。実施形態において、移動制御部12は、
図11に示す状態から、ボディ101を第1角度θ1に維持した状態で、リード部品100を-X方向に移動する。これにより、
図12に示すように、第2リード112が曲げられ、第2リード112が矯正される。第2リード112は、第2リード112の先端部が第2リード112の理想位置Prに近付くように矯正される。
【0073】
第1リード111が基板200の孔211に対向するまで第2リード112が矯正された後、
図13に示すように、移動制御部12は、第2リード112が孔212に配置された状態で、第1リード111が孔211に挿入されるように、移動装置6を制御する。移動制御部12は、リード部品100のボディ101が
図9を参照して説明した第2角度θ2になるまで第1リード111が基板200の孔211に挿入されるように、移動装置6を制御する。すなわち、移動制御部12は、ボディ101の下面と基板200の上面とが平行になるように、第1リード111を基板200の孔211に挿入する。
【0074】
なお、
図9から
図13に示す例においては、第1リード111は曲げられない(矯正されない)。なお、第1リード111が曲げられてもよい(矯正されてもよい)。すなわち、第1リード111が非矯正リードに設定された場合において、第1リード111は、矯正されてもよいし矯正されなくてもよい。
【0075】
[部品実装方法]
図14は、実施形態に係る部品実装方法を示すフローチャートである。移動制御部12は、グリップ装置5が部品供給部材3に移動するように移動装置6を制御する。グリップ装置5が部品供給部材3に移動した後、グリップ制御部13は、部品供給部材3に配置されているリード部品100をグリップ装置5に保持させる(ステップS1)。
【0076】
移動制御部12は、リード部品100を保持したグリップ装置5が検出装置7に移動するように移動装置6を制御する。グリップ装置5が検出装置7に移動した後、検出装置7は、ボディ101がグリップ装置5に保持された状態で、複数のリード110のそれぞれの先端部の位置を検出する(ステップS2)。
【0077】
位置誤差算出部10は、リード110の先端部の検出位置Psとリード110の先端部の理想位置Prとの差Δを複数のリード110のそれぞれについて算出する。矯正リード設定部11は、差Δが許容値以下か否かを判定する(ステップS3)。
【0078】
ステップS3において、差Δが許容値以下であると判定された場合(ステップS3:Yes)、移動制御部12は、通常挿入を開始する(ステップS4)。
【0079】
通常挿入とは、リード部品100のボディ101を第2角度θ2に維持した状態で、2本のリード110のそれぞれを基板200の孔210に挿入することをいう。
【0080】
移動制御部12は、力覚センサ8の検出値は正常か否かを判定する(ステップS5)。
【0081】
ステップS5において、力覚センサ8の検出値が正常であると判定された場合(ステップS5:Yes)、通常挿入が進行される。グリップ装置5は、ボディ101を保持した状態で、2本のリード110を基板200の2つの孔210に同時に挿入する。通常挿入が進行されることにより、2本のリード110を基板200の孔210に挿入する挿入動作が完了する。挿入動作が完了することにより、リード部品100が基板200に実装される。
【0082】
ステップS5において、力覚センサ8の検出値が異常であると判定された場合(ステップS5:No)、通常挿入が中断される。位置誤差算出部10は、探り量を算出する(ステップS6)。
【0083】
探り量とは、孔210の内径とリード110の外径との差をいう。
【0084】
探り量が算出された後、移動制御部12は、探り挿入を開始する(ステップS7)。
【0085】
探り挿入とは、力覚センサ8の検出値が小さくなるように、探り量の範囲において基板200に対するリード部品100の位置又は孔210に挿入されるリード110の移動軌跡を変化させながら、最適な位置又は移動軌跡を決定して、リード110を基板200の孔210に挿入することをいう。
【0086】
移動制御部12は、力覚センサ8の検出値は正常か否かを判定する(ステップS8)。
【0087】
ステップS8において、力覚センサ8の検出値が正常であると判定された場合(ステップS8:Yes)、探り挿入が進行される。探り挿入が進行されることにより、2本のリード110を基板200の孔210に挿入する挿入動作が完了する。
【0088】
ステップS8において、力覚センサ8の検出値が異常であると判定された場合(ステップS8:No)、移動制御部12は、予め定められているリトライ回数を超えたか否かを判定する(ステップS9)。
【0089】
ステップS9において、リトライ回数を超えていないと判定された場合(ステップS9:No)、ステップS7に戻る。移動制御部12は、リトライ回数の範囲において、挿入動作が完了するまで、探り挿入を複数回実行する。
【0090】
ステップS9において、リトライ回数を超えたと判定された場合(ステップS9:Yes)、移動制御部12は、挿入動作を中止する。
【0091】
ステップS3において、差Δが許容値を上回ると判定された場合(ステップS3:No)、移動制御部12は、
図9から
図13を参照して説明した矯正挿入を開始する(ステップS10)。
【0092】
移動制御部12は、力覚センサ8の検出値は正常か否かを判定する(ステップS11)。
【0093】
ステップS11において、力覚センサ8の検出値が正常であると判定された場合(ステップS11:Yes)、矯正挿入が進行される。矯正挿入が進行されることにより、2本のリード110を基板200の孔210に挿入する挿入動作が完了する。
【0094】
ステップS11において、力覚センサ8の検出値が異常であると判定された場合(ステップS11:No)、位置誤差算出部10は、探り量を算出する(ステップS12)。
【0095】
探り量が算出された後、移動制御部12は、探り挿入を開始する(ステップS13)。
【0096】
移動制御部12は、力覚センサ8の検出値は正常か否かを判定する(ステップS14)。
【0097】
ステップS14において、力覚センサ8の検出値が正常であると判定された場合(ステップS14:Yes)、探り挿入が進行される。探り挿入が進行されることにより、2本のリード110を基板200の孔210に挿入する挿入動作が完了する。
【0098】
ステップS14において、力覚センサ8の検出値が異常であると判定された場合(ステップS14:No)、移動制御部12は、予め定められているリトライ回数を超えたか否かを判定する(ステップS15)。
【0099】
ステップS15において、リトライ回数を超えていないと判定された場合(ステップS15:No)、ステップS13に戻る。移動制御部12は、リトライ回数の範囲において、挿入動作が完了するまで、探り挿入を複数回実行する。
【0100】
ステップS15において、リトライ回数を超えたと判定された場合(ステップS15:Yes)、移動制御部12は、挿入動作を中止する。
【0101】
[効果]
以上説明したように、実施形態に係る部品実装装置1は、複数のリード110を有するリード部品100のボディ101を保持するグリップ装置5と、グリップ装置5を移動する移動装置6と、ボディ101がグリップ装置5に保持された状態で、複数のリード110のそれぞれの先端部を検出する検出装置7と、検出装置7により検出されたリード110の先端部の検出位置に基づいて、複数のリード110から基板200において矯正する矯正リードを設定する矯正リード設定部11と、リード部品100のボディ101を第1角度θ1に傾斜させた状態で矯正リード(第2リード112)を基板200の第1の孔210(孔212)に挿入した後、リード部品100のボディ101が第2角度θ2になるまで非矯正リード(第1リード111)を基板200の第2の孔210(孔211)に挿入するように、移動装置6を制御する移動制御部12と、を備える。
【0102】
実施形態によれば、リード部品100のボディ101が第1角度θ1に傾斜された状態で矯正リードが孔212に挿入された後、非矯正リードが孔211に対向するまで矯正リードが矯正され、矯正リードが矯正された後、リード部品100のボディ101が第2角度θ2になるまで非矯正リードが孔211に挿入される。これにより、どのような種類のリード部品100でも、リード110が基板200において効率良く矯正され、リード部品100が基板200に効率良く実装される。
【0103】
実施形態において、リード部品100が基板200に実装される前にボディ101が第2角度θ2に調整された状態において、矯正リードの先端部と基板200の上面との距離L2は、非矯正リードの先端部と基板200の上面との距離よりも長いL1。すなわち、リード部品100が基板200に実装される前に基板200の上面とボディ101の下面とが平行な状態において、リード110の先端部が基板200の上面から遠い順に、リード110が基板200の孔210に挿入される。部品実装装置1は、リード部品100が基板200に実装される前における2本のリード110と基板200との相対位置によらずに、リード110を基板200において効率良く矯正して、リード部品100を基板200に実装することができる。
【0104】
実施形態において、リード110の先端部の検出位置Psとリード110の先端部の理想位置Prとの差Δが、複数のリード110のそれぞれについて算出される。矯正リード設定部11は、差Δが予め定められている許容値を上回るリード110を矯正リードに設定する。これにより、矯正リード及び非矯正リードのそれぞれが適正に設定される。
【0105】
実施形態において、移動装置6は、多関節ロボットを含む。これにより、移動装置6は、基板200の上面に対してボディ101の下面を任意の角度に調整することができる。
【0106】
リード110を基板200の孔210に挿入するときにリード110に掛かる負荷が力覚センサ8により検出される。移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、移動装置6を制御する。移動制御部12は、力覚センサ8の検出値に基づいて、リード110に掛かる負荷が予め定められている閾値を上回ると判定した場合、例えばリード110を孔210に挿入する動作を中止するように、移動装置6を制御することができる。これにより、リード110に過度な負荷が掛かることが抑制される。
【0107】
検出装置7は、位相シフト法に基づいて、リード110の先端部の位置を検出する。これにより、3次元空間におけるリード110の先端部の位置が高精度に検出される。
【符号の説明】
【0108】
1…部品実装装置、2…基台、3…部品供給部材、4…基板支持部材、5…グリップ装置、5A…連結部材、5B…回転部材、5C…移動部材、5D…グリップ部、6…移動装置、6A…ベース部材、6B…旋回部材、6C…第1アーム、6D…第2アーム、6E…第3アーム、7…検出装置、7A…投影装置、7B…撮像装置、7C…演算装置、7D…ハウジング、7E…透明部材、8…力覚センサ、9…制御装置、9A…演算処理装置、9B…記憶装置、9C…入出力インタフェース、10…位置誤差算出部、11…矯正リード設定部、12…移動制御部、13…グリップ制御部、100…リード部品、101…ボディ、110…リード、111…第1リード(非矯正リード)、112…第2リード(矯正リード)、200…基板、210…孔、211…孔(第2の孔)、212…孔(第1の孔)、AX1…第1回動軸、AX2…第2回動軸、AX3…第3回動軸、L1…距離、L2…距離、Pr…理想位置、Ps…検出位置、RX…回転軸、TX…旋回軸、Δ…差、θ1…第1角度、θ2…第2角度。