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特許7664577ボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-10
(45)【発行日】2025-04-18
(54)【発明の名称】ボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20250411BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024195519
(22)【出願日】2024-11-08
【審査請求日】2024-11-08
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 村岡佑紀が発明したボトル管理システム(ボトル管理プログラム)について、令和6年6月30日にその発明に係る特許を受ける権利を譲渡された株式会社リアルインベント(出願人)が、令和6年7月1日に村岡佑紀に対し、令和6年7月5日の10周年記念式典にて発明を公開するよう依頼し、その依頼に基づいて、村岡佑紀が、ボトル管理システム(ボトル管理プログラム)の開発について公開した事実。また、村岡佑紀が発明したボトル管理システム(ボトル管理プログラム)について、令和6年6月30日にその発明に係る特許を受ける権利を譲渡された株式会社リアルインベント(出願人)が、令和6年7月1日に村岡佑紀に対し、令和6年10月23日~25日の「Japan IT Week 2024 秋」にて発明を公開するよう依頼し、その依頼に基づいて、村岡佑紀が、ボトル管理システム(ボトル管理プログラム)の開発について公開した事実。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524255759
【氏名又は名称】株式会社リアルインベント
(74)【代理人】
【識別番号】100190274
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 滋之
(72)【発明者】
【氏名】村岡 佑紀
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第114120123(CN,A)
【文献】特開2023-179656(JP,A)
【文献】特開2002-092122(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0162357(US,A1)
【文献】国際公開第2024/176587(WO,A1)
【文献】特開2005-306541(JP,A)
【文献】棚POWER操作テキスト -棚割編集基本編-,[online],2016年03月29日,[2025年1月20日検索],インターネット,<URL:https://web.archive.org/web/20160329092424/http://www.tanapower.com/doc/tp/tp2015text_basic.pdf>
【文献】棚POWER棚割作成-商品配置,[online],2024年02月28日,[2025年1月20日検索],インターネット,<URL:https://web.archive.org/web/20240228015516/https://www.tanapower.com/tpower/item_arrangement.htm>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理装置であって、
ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び前記枠画像の前記棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる制御部を有し、
前記設定部は、前記枠画像内に前記ボトル画像を前後に並べて配置可能な数である列数の設定を受け付ける列数欄を有し、
前記制御部は、
前記追加ボタンにより前記枠画像の追加が指示されると、前記設定部での設定に係る前記枠画像を前記棚編集部に表示させるものであり、
前記ボトル管理ページの前記ボトル管理部では、
前記列数欄において2以上の列数が設定された前記区画画像に、1列目に対応する列区画を表示する正面表示状態と、各列それぞれに対応する列区画を表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタンが対応づけられる、ボトル管理装置。
【請求項2】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理装置であって、
ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び前記枠画像の前記棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる制御部を有し、
前記制御部は、
前記追加ボタンにより前記枠画像の追加が指示されると、前記設定部での設定に係る前記枠画像を前記棚編集部に表示させるものであり、前記ボトル管理部において、任意の前記ボトル画像に他の前記ボトル画像が重ねられた場合、当該任意の前記ボトル画像の背後に、当該他の前記ボトル画像の一部を重ねて表示させるものである、ボトル管理装置。
【請求項3】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理装置であって、
ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを情報端末の表示部に表示させる制御部を備え、
前記制御部は、
前記ボトル管理部において、任意の前記ボトル画像に他の前記ボトル画像が重ねられた場合、当該任意の前記ボトル画像の背後に、当該他の前記ボトル画像の一部を重ねて表示させるものである、ボトル管理装置。
【請求項4】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理システムであって、
ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び前記枠画像の前記棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、前記棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを表示する表示部を備えた情報端末と、
前記棚作成ページ及び前記ボトル管理ページを前記表示部に表示させる制御部を備えたボトル管理装置と、を有し、
前記設定部は、前記枠画像内に前記ボトル画像を前後に並べて配置可能な数である列数の設定を受け付ける列数欄を有し、
前記制御部は、
前記追加ボタンにより前記枠画像の追加が指示されると、前記設定部での設定に係る前記枠画像を前記棚編集部に表示させるものであり、
前記ボトル管理ページの前記ボトル管理部では、
前記列数欄において2以上の列数が設定された前記区画画像に、1列目に対応する列区画を表示する正面表示状態と、各列それぞれに対応する列区画を表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタンが対応づけられる、ボトル管理システム。
【請求項5】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理システムであって、
ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを表示する表示部を備えた情報端末と、
前記ボトル管理ページを前記表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ボトル管理部において、任意の前記ボトル画像に他の前記ボトル画像が重ねられた場合、当該任意の前記ボトル画像の背後に、当該他の前記ボトル画像の一部を重ねて表示させるものである、ボトル管理システム
【請求項6】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理プログラムであって、
ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び前記枠画像の前記棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、前記棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる表示処理手段としてコンピュータを機能させ、
前記設定部は、前記枠画像内に前記ボトル画像を前後に並べて配置可能な数である列数の設定を受け付ける列数欄を有し、
前記表示処理手段は、
前記追加ボタンにより前記枠画像の追加が指示されると、前記設定部での設定に係る前記枠画像を前記棚編集部に表示させるものであり、
前記ボトル管理ページの前記ボトル管理部では、
前記列数欄において2以上の列数が設定された前記区画画像に、1列目に対応する列区画を表示する正面表示状態と、各列それぞれに対応する列区画を表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタンが対応づけられる、ボトル管理プログラム。
【請求項7】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理プログラムであって、
ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを情報端末の表示部に表示させる表示処理手段としてコンピュータを機能させ、
前記表示処理手段は、
前記ボトル管理部において、任意の前記ボトル画像に他の前記ボトル画像が重ねられた場合、当該任意の前記ボトル画像の背後に、当該他の前記ボトル画像の一部を重ねて表示させるものである、ボトル管理プログラム
【請求項8】
顧客によりキープされたボトルを管理するボトル管理方法であって、
ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び前記枠画像の前記棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、前記棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページを情報端末の表示部に表示させる棚作成ステップと、
ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを前記表示部に表示させるボトル管理ステップと、を1又は複数のプロセッサが実行し、
前記設定部は、前記枠画像内に前記ボトル画像を前後に並べて配置可能な数である列数の設定を受け付ける列数欄を有し、
前記棚作成ステップにおいて前記1又は複数のプロセッサは、前記追加ボタンにより前記枠画像の追加が指示されると、前記設定部での設定に係る前記枠画像を前記棚編集部に表示させ
前記ボトル管理ステップにおいて前記1又は複数のプロセッサは、前記ボトル管理ページの前記ボトル管理部において、前記列数欄で2以上の列数が設定された前記区画画像には、1列目に対応する列区画を表示する正面表示状態と、各列それぞれに対応する列区画を表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタンを対応づける、ボトル管理方法。
【請求項9】
顧客によりキープされたボトルを管理するためのボトル管理方法であって、
ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及び前記ボトル画像を前記ボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを情報端末の表示部に表示させるボトル管理ステップを1又は複数のプロセッサが実行し、
前記ボトル管理ステップにおいて前記1又は複数のプロセッサは、
前記ボトル管理部において、任意の前記ボトル画像に他の前記ボトル画像が重ねられた場合、当該任意の前記ボトル画像の背後に、当該他の前記ボトル画像の一部を重ねて表示させる、ボトル管理方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店において保管されるボトルを管理するボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
酒類を提供する飲食店の業界では、ボトルキープと呼ばれるサービスが広く採用されている。ボトルキープは、ボトル単位で注文を受けた酒類につき、顧客が飲みきれなくても保管するサービスである。
【0003】
従来から、顧客によりキープされたボトル(キープボトル)を管理するためのシステムが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。特許文献1のシステムは、大型ディスプレイに表示されたボトル棚においてボトルが指定されると、当該ボトルがポップアップ表示されるよう構成されている。顧客は、ポップアップ表示されたボトルを視認することにより、自身がキープしたボトルであるか否かを確認することができる。特許文献2のシステムは、顧客が購入したボトルの購入価格と酒類の量を管理することで、他の店舗においても、キープボトルとの相殺により当該顧客に酒類を提供できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-92122号公報
【文献】特開2023-144837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ボトルキープには、顧客のリピートを促進するという利点があるため、多くの飲食店が採用しているが、顧客の来店時に当該顧客のキープボトルを棚から探す必要があるため、手間がかかる。そして、取り扱っている酒類の量や種類は飲食店ごとに異なっており、店舗の大きさはもとより、店舗に配置された棚の構成もそれぞれである。この点、従来のシステムは、文字情報だけを手掛かりにボトルを探す手法を採っているため、キープボトルを探す際の迅速性を欠く。
【0006】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、飲食店ごとの環境に合わせてキープボトルを効率よく管理させるボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るボトル管理装置は、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び枠画像の棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及びボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる制御部を有し、制御部は、追加ボタンにより枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させるものである。
【0008】
本発明の一態様に係るボトル管理装置は、ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及びボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部、を含むボトル管理ページを情報端末の表示部に表示させる制御部を備え、ボトル編集部は、ボトル管理部に表示されたボトル画像に関する情報の編集操作を受け付けるものである。
【0009】
本発明の一態様に係るボトル管理システムは、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び枠画像の棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及びボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを表示する表示部を備えた情報端末と、棚作成ページ及びボトル管理ページを表示部に表示させる制御部を備えたボトル管理装置と、を有し、制御部は、追加ボタンにより枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させるものである。
【0010】
本発明の一態様に係るボトル管理プログラムは、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び枠画像の棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及びボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる表示処理手段としてコンピュータを機能させ、表示処理手段は、追加ボタンにより枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させるものである。
【0011】
本発明の一態様に係るボトル管理方法は、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部、及び枠画像の棚編集部への追加指示を受け付ける追加ボタンを含み、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部を備えた棚作成ページを情報端末の表示部に表示させる棚作成ステップと、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な、前記枠画像に基づく1又は複数の区画画像を含むボトル管理部、及びボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部を含むボトル管理ページを前表示部に表示させるボトル管理ステップと、を1又は複数のプロセッサが実行し、棚作成ステップにおいて1又は複数のプロセッサは、追加ボタンにより枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、ボトルを配置可能な棚の構成に関する設定を受け付ける設定部と、1又は複数の枠画像が表示される棚編集部とを含む棚作成ページを表示させ、かつ、ボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部と、ボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部とを含むボトル管理ページを表示させる。そして、枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させる。よって、棚編集部において作成された棚を表す画像上で、キープボトルに対応づけたボトル画像を管理することができる。また、本発明の他の態様によれば、ボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部と、ボトル画像をボトル管理部に追加させるボトル編集部とを含むボトル管理ページを表示させ、ボトル編集部が、ボトル管理部に表示されたボトル画像に関する情報の編集操作を受け付ける。よって、キープボトルに対応づけたボトル画像を棚を表す画像上で管理しつつ、ボトル画像に関する情報についても管理することができる。したがって、本発明によれば、飲食店ごとの環境に合わせた効率のよいボトル管理を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態に係るボトル管理システムを例示した構成図である。
図2図1の表示部に表示されるTOPページの一例としてボトル探索ページを例示した説明図である。
図3図1の表示部に表示されるレイアウトページの一例を示す説明図である。
図4図1の表示部に表示される棚作成ページの状態例を示す説明図である。
図5図4の状態で追加ボタンが押下された後の棚作成ページを例示した説明図である。
図6図1の表示部に表示される棚作成ページの他の状態例を示す説明図である。
図7図1の表示部に表示される棚作成ページのその他の状態例を示す説明図である。
図8図1の表示部に表示されるボトル管理ページの状態例を示す説明図である。
図9図1の表示部に表示されるボトル管理ページにつき、奥列表示状態の区画画像を含む一例を示す説明図である。
図10図1の表示部に表示されるボトル管理ページにつき、2列目以降が表示された区画画像を含む一例を示す説明図である。
図11図10の状態において重なっている2つのボトル画像のうちの後ろ側のボトル画像をタップ等した後のボトル管理ページを例示した説明図である。
図12図1の表示部に表示される新規顧客ページの一例を示す説明図である。
図13図1の表示部に表示される顧客検索ページ及び顧客紐づけページの一例を示す説明図である。
図14図1の表示部に表示される位置確認ページの一例を示す説明図である。
図15図1の表示部に表示される位置確認ページの他の例を示す説明図である。
図16図3の例のようなレイアウトページでのレイアウト画像の作成に係る動作例を示すシーケンスチャートである。
図17図4図7の例のような棚作成ページでの棚画像の作成に係る動作例を示すシーケンスチャートである。
図18図8図10の例のようなボトル管理ページでのボトル画像の管理に係る動作例を示すシーケンスチャートである。
図19図8図11の例のようなボトル管理ページから派生するページ(画面)での、ボトル画像に対する顧客の紐づけ処理を例示したフローチャートである。
図20図14及び図15の例のような位置確認ページを表示させるまでの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態.
図1図15に基づき、実施の形態におけるボトル管理システム100の概略的な構成例及び機能的な構成例について説明する。各図に共通する構成には同一の符号を用い、その説明は適宜省略又は簡略化する。各図では、図面の煩雑化等を避ける意図で一部の符号を省略する。例えば、同等の構成部材が複数存在する図では、1つ又は幾つかの構成部材だけに符号を付すことがある。
【0015】
図1に示すように、ボトル管理システム100は、ボトル管理装置10と、運営端末20と、1又は複数の情報端末30と、を有している。ボトル管理装置10と、運営端末20と、1又は複数の情報端末30とは、インターネットなどのネットワークNを介して、有線又は無線による通信が可能となっている。
【0016】
運営端末20は、ボトル管理装置10により提供されるボトル管理のシステム(以下、本システムという。)の運営側が使用するPC(Personal Computer)等である。PCには、デスクトップ型PC、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンなどが含まれる。運営側のオペレータは、運営端末20を介して、ボトル管理装置10が管理するソフトウェア及びデータベースの情報などを追加・編集し、本システムの保守などを行うことができる。
【0017】
情報端末30は、ユーザにより使用されるPC等である。ユーザには、本システムを採用した飲食店等のスタッフや管理者などが含まれる。すなわち、情報端末30は、本システムを採用した飲食店などに置かれたPC等であり、同一の店舗内に複数置かれている場合もある。ユーザは、情報端末30を介して、店舗名、固有の識別情報(IDやメールアドレスなど)、固有のパスワード、スタッフの情報などの店舗情報を本システムに登録する。ユーザは、例えば、ボトル管理装置10から提供されるログイン画面に識別情報及びパスワードを入力することで、本システムから提供されるサービスを使用することができる。
【0018】
情報端末30は、例えば、通信部31と、情報処理部32と、記憶部33と、入力部34と、表示部35と、を含む。通信部31は、ボトル管理装置10などの外部機器との間で情報処理部32が有線又は無線により通信を行うためのインタフェースである。記憶部33には、情報処理部32の動作プログラムの他、種々の情報が記憶される。情報処理部32の動作プログラムには、ボトル管理装置10から適時に送信される分割プログラムも含まれる。分割プログラムは、ボトル管理プログラム13pを構成するものである。情報処理部32は、分割プログラムに基づく動作により、ページ上の各要素の表示切替など、簡易的な処理については、ボトル管理装置10との通信を行うことなく実行することができる。情報処理部32の動作プログラムは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置と協働して各種機能を実現させるソフトウェアである。記憶部33は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、eMMC(embedded Multi Media Card)、SSD(Solid State Drive)、又はHDD(Hard Disk Drive)などにより構成される。
【0019】
入力部34は、ユーザによる入力操作を受け付け、受け付けた操作の内容に応じた操作信号を情報処理部32へ出力する。入力部34は、例えば、キーボードと、マウス又はトラックボールなどのポインティングデバイスと、により構成される。表示部35は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などにより構成され、情報処理部32からの指示により種々の情報を表示する。情報端末30は、入力部34及び表示部35の代わりに、又はこれらのうちの少なくとも一方と共に、タッチパネルを有していてもよい。タッチパネルは、文字又は画像等の表示を行う表示パネルと、該表示パネルに積層されてタッチ操作を検出する検出手段と、を含む。
【0020】
情報処理部32は、入力部34からの操作信号に応じて、ボトル管理装置10との連携により、ボトル探索ページGaと、レイアウトページGbと、棚作成ページGcと、ボトル管理ページGdと、新規顧客ページGeと、顧客検索ページGfと、顧客紐づけページGgと、位置確認ページGzを表示部35に表示させる。情報処理部32は、各ページを用いたユーザの操作を受け付け、操作内容に応じた処理を実行する。情報処理部32は、1又は複数のプロセッサにより構成される。具体的に、情報処理部32は、CPU、MPU、又はGPUなどの演算処理装置により構成され、情報処理部32の各種機能は、該演算処理装置と動作プログラムとにより実現される。情報処理部32の各種機能のうちの一部はハードウェアにより実現されてもよい。
【0021】
ボトル管理装置10は、本システムに登録された店舗等に保管されているボトルに関連する情報を管理するものである。ボトル管理装置10は、クラウドコンピューティングに基づくクラウドサーバ、もしくはオンプレミス型の物理サーバ、又はこれらを組み合わせたサーバシステムなどにより構成される。
【0022】
より具体的に、ボトル管理装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13と、を有している。通信部11は、運営端末20、及び情報端末50などの外部機器との間で制御部12が有線又は無線により通信を行うためのインタフェースである。記憶部13は、RAM及びROM、フラッシュメモリ、eMMC、SSD、又はHDDなどにより構成される。記憶部13には、ボトル管理プログラム13pを含む制御部12の動作プログラムの他、種々の情報が記憶される。ボトル管理プログラム13pは、CPU、MPU、又はGPUなどの演算処理装置と協働して各種機能を実現させるソフトウェアである。
【0023】
記憶部13には、後述する各ページにおける各欄に紐づく情報などが記憶される。記憶部13は、ユーザに関する情報、すなわち飲食店等の店舗に関する情報が整理された利用者データベース(利用者DB)を含む。利用者DBでは、ログイン用の固有情報や店舗のスタッフ名などが整理される。固有情報は、例えば、IDやメールアドレスなどの識別情報とパスワードとにより構成される。チェーン展開等している飲食店が本システムを導入する場合は、店舗ごとの識別子に各々のレイアウト画像O等が紐づけられる。これらの情報は、本システムの導入時に入力され、スタッフの入れ替え等により適宜更新される。記憶部13は、顧客に関する情報(顧客データ)が整理された顧客データベース(顧客DB)を含む。顧客データは、顧客ごとに登録され、例えば、顧客名、キープボトルの情報、誕生日などの個人情報を含む。顧客DBは、後述する新規顧客ページGeや顧客詳細ページ(不図示)等を通じて構築され、後述する顧客検索ページGfや顧客詳細ページ等を通じて適宜更新される。
【0024】
記憶部13は、ボトルに関する情報が整理されたボトルデータベース(ボトルDB)を含む。本システムでは、ボトルごとにボトル画像Bが割り当てられるため、ボトルに関する情報は、ボトル画像Bに関する情報と同値である。ボトルDBは、後述するボトル管理ページGdや顧客詳細ページ等を通じて構築され、顧客の来店やボトル画像Bの配置変更等により適宜更新される。ボトルに関する情報は、例えば、ボトル画像Bの識別情報、ボトル画像Bの位置情報、ボトルの購入者又は所有者に相当する顧客名の情報、ボトルタグ名の情報、お酒の種類の情報、担当者の情報、ボトル期限(ボトルキープの期限)の情報、顧客の個人情報などを含む。担当者は、顧客の担当として割り振られているスタッフや、当該ボトルの購入にかかわったスタッフなどである。
【0025】
記憶部13には、必要に応じて、幅本数対応データや本数幅対応データなどの対応データが格納される。記憶部13では、棚パーツRpの情報と、棚画像Rに関する情報とが関連づけられている。棚パーツRpの情報は、当該棚パーツRpの識別情報の他、形状や配置の情報を含んでいてもよい。棚画像Rの情報には、当該棚画像Rの識別情報の他、構成内容や棚の名前の情報を含んでいてもよい。記憶部13では、枠画像Wの情報と区画画像Kの情報と区画画像Uの情報とが互いに関連づけられている。記憶部13では、棚画像Rの情報と棚表示部83の情報とが関連づけられている。
【0026】
制御部12は、1又は複数のプロセッサにより構成される。より具体的に、制御部12は、CPU、MPU、又はGPUなどの演算処理装置により構成され、制御部12の各種機能は、該演算処理装置とボトル管理プログラム13pとにより実現される。制御部12の各種機能のうちの一部はハードウェアにより実現されてもよい。ボトル管理プログラム13pは、表示処理手段12a及び登録処理手段12bとしてコンピュータ(1又は複数のプロセッサ)を機能させるものである。
【0027】
制御部12は、情報端末30を介してのユーザの要求に応じて、情報端末30に種々の情報を提供する。制御部12は、情報端末30を介してユーザにより登録が指示された情報を記憶部13に記憶させる。すなわち、制御部12は、記憶部13内の各種データベースの作成と更新を実行する。
【0028】
制御部12は、表示処理手段12aと、登録処理手段12bと、を有している。表示処理手段12aは、情報端末30を介してユーザに提供する情報を管理する。表示処理手段12aは、情報端末30に種々の情報を提供することで、表示部35に種々のページを表示させる。ここで、ページとは、基本的にWebページを指すが、Webページ上に表示されるサブウィンドウ等にも「ページ」という用語を用いることがある。登録処理手段12bは、情報端末30において設定された情報を記憶部13に記憶させ、記憶部13内のデータベース等を管理する。
【0029】
本実施の形態における表示処理手段12aは、ボトル探索ページGaと、レイアウトページGbと、棚作成ページGcと、ボトル管理ページGdと、新規顧客ページGeと、顧客検索ページGfと、顧客紐づけページGgと、位置確認ページGzとを表示部35に表示させる。以下、各ページの構成例について具体的に説明する。
【0030】
[ボトル探索ページGaの構成例]
図2に例示するボトル探索ページGaは、顧客検索部40と、ボトル選定部45と、遷移部Hと、を含む。顧客検索部40は、条件設定部41と、クリアボタン43と、検索ボタン44と、を有している。条件設定部41は、ボトル探索用の検索条件を設定するためのもので、図2の例では、顧客名欄4aと、担当者選択欄4bと、常連度選択欄4cと、詳細検索部42と、を有している。
【0031】
顧客名欄4aは、顧客名を入力する欄である。顧客名には、ニックネームやビジネスネームなども含まれる。担当者選択欄4bは、担当者を選択させる欄である。図2に例示する担当者選択欄4bの場合、プルダウンリストから担当者名を選択することができる。担当者選択欄4bは、例えば、任意の担当者が管理している顧客を確認する際に使用される。常連度選択欄4cは、顧客の常連度を選択させる欄である。図2に例示する常連度選択欄4cの場合、常連度が段階的に表示されるプルダウンリストが表示され、その中から選択された数値やアルファベット、図形の並びなどを選択することができる。常連度選択欄4cは、例えば、常連度に応じてボトルの配置を整理する場合などに使用される。
【0032】
図2の詳細検索部42は、ボトル期限選択部4dと、誕生日選択部4eと、文字入力欄4fと、を有している。図2のボトル期限選択部4dは、今月及び来月のうちの少なくとも1つが選択できる態様となっている。ボトル期限選択部4dは、例えば、ボトルの保管期限が迫っている顧客にお知らせする際に有用である。誕生日選択部4eは、本日及び今月のうちの少なくとも1つが選択できる態様となっている。誕生日選択部4eは、例えば、誕生日が近い顧客、あるいは当日が誕生日の顧客に対し、サプライズ等の演出を行う好機をもたらす。なお、選択部dは、チェックボックス又はラジオボタンなどにより構成される。文字入力欄4fは、文字入力が可能な欄で、事前にメモ書きが登録されている場合に機能する。
【0033】
図2の顧客検索部40での検索対象は、顧客名の情報、担当者の情報、常連度の情報、ボトル期限の情報、顧客の誕生日の情報、及びメモの情報のうちの少なくとも1つが事前に登録され、紐づけられているボトルである。もっとも、顧客検索部40で入力又は選択できる情報は、図2の例に限らず、適宜取捨選択してもよく、他の情報を適宜追加してもよく、他の情報と適宜入れ替えてもよい。例えば、顧客検索部40は、ボトルタグ名を入力する欄をもち、ボトルタグ名を検索条件の1つとして設定できる構成としてもよい。顧客検索部40において、文字入力方式の各欄は、選択方式に変更してもよく、選択方式の各欄は、文字入力方式などにしてもよい。
【0034】
クリアボタン43は、条件設定部41で入力・選択された情報をリセットするための仮想ボタンである。検索ボタン44は、条件設定部41での設定内容に基づく検索処理を指示するための仮想ボタンである。遷移部Hは、表示中のページ以外のページへの遷移を指示するためのもので、例えば、ボトル探索ページGa、レイアウトページGb、及びボトル管理ページGdなどへの遷移の指示を受け付ける。遷移部Hは、例えばハンバーガーメニューにより構成される。
【0035】
ボトル選定部45は、ボトル一覧部46と、詳細ボタン47と、確認ボタン48と、を有している。ボトル一覧部46には、顧客検索部40を用いた検索処理の結果が表示される。図2に例示するボトル一覧部46は、複数のボトル情報が一覧表示され、各ボトル情報それぞれに選択部Cが対応づけられている。図2のボトル情報は、ボトルタグ名、顧客名、お酒の種類、ボトル期限、及び常連度の情報を含む。選択部Cは、ラジオボタン又はチェックボックスなどにより構成される。もっとも、ボトル情報自体を選択可能に構成してもよい。
【0036】
ボトル一覧部46は、顧客検索部40で検索が指示される前の状態において、検索頻度の高いボトルなどの情報が優先度に応じて一覧表示されるよう構成してもよい。ボトル一覧部46は、表示部35に全域が表示されない場合、図2のようにスライドバーSを伴う。ユーザは、バーをスライドさせることにより、ボトル一覧部46の全域を視認することができる。他の図面におけるスライドバーSも上記同様に機能する。
【0037】
本実施の形態の詳細ボタン47は、顧客の来店履歴一覧を表示するページ(不図示)、ボトル管理ページGd、及び位置確認ページGzなどへの遷移を中継するページを呼び出すための仮想ボタンである。確認ボタン48は、ボトル一覧部46においてボトル情報が選択された状態で機能するもので、ボトル情報に対応するボトル画像Bを含む位置確認ページGzを呼び出すための仮想ボタンである。
【0038】
[レイアウトページGbの構成例]
図3のように、レイアウトページGbは、パーツ操作部51と、編集部57とを含む。図3に例示する編集部57は、枠部58と、回転ボタン59とを含む。パーツ操作部51において追加が指示されたパーツは、枠部58内に表示される。回転ボタン59は、枠部58内で選択されたパーツを90度単位で回転させるための仮想ボタンである。ユーザは、各パーツをタップ又はクリック等することにより、当該パーツを選択することができる。編集部57は、枠部58内でのパーツの編集に関する説明などが記載される説明部57aを有していてもよい。
【0039】
図3に例示するパーツ操作部51は、棚用のパーツを編集部57に追加するための棚追加ボタン5aと、円状又は長円状のパーツを編集部57に追加するための円追加ボタン5bと、矩形状のパーツを編集部57に追加するための矩形追加ボタン5cと、を有している。また、パーツ操作部51は、戻すボタン5mと、進むボタン5nと、保存ボタン52と、を有している。保存ボタン52は、編集部57に表示されたレイアウト画像Oをボトル管理装置10に保存するための仮想ボタンである。図3のレイアウト画像Oは、3つの棚パーツRpを含む。戻すボタン5mは、編集部57のレイアウト画像Oを1つ前の操作状態に戻すための仮想ボタンであり、進むボタン5nは、編集部57のレイアウト画像Oの操作状態を進めるための仮想ボタンである。
【0040】
さらに、パーツ操作部51は、名付けボタン53と、変換ボタン54と、削除ボタン55と、棚編集ボタン56と、を有している。名付けボタン53は、編集部57において選択されたパーツに文字を入力するための仮想ボタンである。変換ボタン54は、編集部57において選択されたパーツの文字の並びを変換するための仮想ボタンである。変換ボタン54が押下されると、選択されたパーツの文字設定が縦並びであれば横並びに変更され、横並びであれば縦並びに変更される。削除ボタン55は、編集部57において選択されたパーツを削除するための仮想ボタンである。棚編集ボタン56は、編集部57において選択された棚パーツRpに紐づく棚画像Rの作成又は編集用の棚作成ページGcに遷移させるための仮想ボタンである。各パーツは、枠部58内での配置変更及びサイズ変更が自在となっている。各パーツは、枠部58内でのコピー&ペーストが可能となるよう構成してもよい。
【0041】
[棚作成ページGcの構成例]
図4図7に例示する棚作成ページGcは、ボトルを配置可能な棚の構成に関する設定を受け付ける設定部61と、棚における区画を表す1又は複数の枠画像Wが表示される棚編集部66とを含む。設定部61は、枠画像Wの棚編集部66への追加指示を受け付ける追加ボタン6aを含む。ユーザは、枠画像Wをタップ又はクリック等することにより、当該枠画像Wを選択することができる。ユーザは、複数の枠画像Wを選択することも可能である。
【0042】
設定部61は、棚編集部66において選択された1又は複数の枠画像Wの複製を受け付ける複製ボタン6bを含んでいてもよい。ユーザが枠画像Wを選択した状態で複製ボタン6bを押下すると、選択中の枠画像Wの上か下などに、当該枠画像Wと同じ構成の枠画像Wが追加される。ユーザが複数の枠画像Wを選択した場合は、同数の枠画像Wが追加される。設定部61は、棚編集部66において選択された1又は複数の枠画像Wの削除を受け付ける削除ボタン6cを含んでいてもよい。削除ボタン6cは、少なくとも1つの枠画像Wが選択された状態で操作可能となる。もっとも、枠画像Wの複製や削除などの処理は、枠画像Wの右クリック等に紐づく選択操作など、他の操作により実現してもよい。
【0043】
設定部61は、棚の段数の設定を受け付けるよう構成してもよい。各図の設定部61は、棚の段数の設定を受け付ける段数欄62を有している。設定部61は、枠画像W内にボトル画像Bを左右に並べて配置可能な数を示す本数データの設定を受け付けるよう構成してもよい。ボトル画像Bは、後述するボトル画像Bm、ボトル画像Bn、及び重なりボトルBwの総称であり、特にこれらを区別せずに説明する場合に用いている。各図の設定部61は、本数データの設定を受け付ける本数欄64を有している。本数データは、枠画像Wに対応する棚の区画内にボトルを左右に並べて配置する上限数に対応する。
【0044】
設定部61は、枠画像W内にボトル画像Bを前後に並べて配置可能な数である列数の設定を受け付けるよう構成してもよい。各図の設定部61は、列数の設定を受け付ける列数欄63を有している。列数は、枠画像Wに対応する棚の区画内にボトルを前後に並べて配置する数に対応する。列数の設定は、実際の棚における区画内に、ボトルを前後に並べて配置する場合に有用な設定項目となる。
【0045】
図7のように、設定部61は、枠画像Wに対応する棚の区画の横幅(以下、単に横幅ともいう。)の設定を受け付けるよう構成してもよい。図7の設定部61は、横幅の設定を受け付ける幅設定欄65を有している。設定部61が本数欄64を含む場合は、本数欄64での設定と幅設定欄65での設定との組み合わせにより、枠画像Wの設定を迅速かつ柔軟に行うことができる。例えば、実際の棚の区画内に、一般的な本数よりも多くのボトルを並べる場合、幅の比較的大きなボトルを並べる場合、ゆったりとボトルを並べる場合などにおいて有用である。一方、設定部61が本数欄64を含まない場合は、例えば記憶部13に、横幅と本数データとを関連づけた幅本数対応データを格納しておくとよい。幅本数対応データは、横幅が増えると本数データも増えるように対応づけられたテーブル情報、関数の情報、又はグラフの情報などにより構成される。
【0046】
棚編集部66は、棚作成ページGcの初期状態では、図4のように何も表示されない。例えば、図4の状態の棚作成ページGcにおいて追加ボタン6aが押下されると、図5のように、1又は複数の枠画像Wを含む棚画像Rが棚編集部66に表示される。棚編集部66に表示される棚画像Rの情報は、レイアウトページGbの棚パーツRpの情報に紐づけられている。したがって、ユーザは、レイアウトページGbの棚パーツRpが選択された状態で棚編集ボタン56を押下することにより、当該棚パーツRpに対応する棚画像Rを作成し、編集することができる。
【0047】
図5に例示する棚編集部66は、各枠画像Wの列数が一見して把握できるよう、枠画像Wに列数ラベルLが対応づけられている。棚編集部66において、列数ラベルLは、枠画像Wにおける列数を示すものである。列数ラベルLに表記される文字等は、各図の例に限らず、例えば、数字のみであってもよく、ドットなどの任意の記号の数によって列数を表現するものであってもよい。
【0048】
棚編集部66において、枠画像Wは、棚編集部66内での配置変更および横幅の変更が自在となっている。したがって、図6のように、複雑に枠画像Wを組み合わせた棚画像Rの作成も可能となる。枠画像Wは、棚編集部66内でのコピー&ペーストが可能となるよう構成してもよい。枠画像Wは、ボトル画像Bを左右に並べて配置可能な数を示す本数データが紐づけられていてもよい。棚編集部66は、枠画像W単位での本数データの変更を可能としてもよい。
【0049】
棚編集部66は、枠画像W単位での列数の変更を可能としてもよい。このようにすれば、図7の棚編集部66のように、異なる列数が設定された枠画像Wを容易に混在させることができる。設定部61は、枠画像Wが横に連続して並ぶ数である連続枠数の設定を受け付けるようにしてもよい。この場合、設定部61は、連続枠数の設定を受け付ける枠数欄(不図示)を有するよう構成するとよい。連続枠数は、棚の区画が横に連続して並ぶ数に対応する。設定部61が枠数欄を有する場合、ユーザは、設定後に追加ボタン6aを押下するだけで、例えば図7のような外形の棚画像Rを一度に作成することができる。
【0050】
棚作成ページGcは、戻るボタン67と、保存ボタン68と、を有している。戻るボタン67は、レイアウトページGbに遷移させるための仮想ボタンである。保存ボタン68は、棚編集部66に表示された棚画像Rをボトル管理装置10に保存するための仮想ボタンである。設定部61は、段数欄62、列数欄63、本数欄64、及び幅設定欄65のうちの何れか1つ、2つ、又は3つを有するよう構成してもよい。一方、設定部61は、段数欄62、列数欄63、本数欄64、及び幅設定欄65のうちの何れも有しないよう構成してもよい。この場合、ユーザが追加ボタン6aを押下すれば、1つの枠画像Wが棚編集部66に表示される。なお、段数欄62、列数欄63、本数欄64、及び幅設定欄65のうちの少なくとも1つは、プルダウン方式などの選択方式に変更してもよい。
【0051】
[ボトル管理ページGdの構成例]
図8図11に例示するボトル管理ページGdは、ボトル編集部71と、棚管理部72と、ボトル管理部73と、戻すボタン7rと、進むボタン7nと、保存ボタン75と、を有している。なお、図8及び図9では、ページを下方にスクロールさせると保存ボタン75などが表示される。戻すボタン7rは、編集中のボトル管理部73を1つ前の操作状態に戻すための仮想ボタンであり、進むボタン5nは、編集中のボトル管理部73の操作状態を進めるための仮想ボタンである。
【0052】
ボトル編集部71は、ボトル画像Bをボトル管理部73に追加させるものである。本実施の形態のボトル編集部71は、ボトル管理部73に表示されたボトル画像Bに関する情報の編集操作を受け付ける。ボトル画像Bに関する情報は、当該ボトル画像Bに紐づく顧客データを含む。すなわち、ボトル画像Bに関する情報の編集操作とは、当該ボトル画像Bに顧客データを紐づける操作、当該ボトル画像Bに紐づく顧客データを変更する操作などを含む。ボトル編集部71は、ボトル画像Bに紐づくボトル名を変更する操作を受け付けるものであってよい。
【0053】
より具体的に、ボトル編集部71は、ボトル追加部7aと、既存顧客紐づけボタン7bと、新規顧客紐づけボタン7cと、削除ボタン7dと、を有している。ボトル追加部7aは、ボトル画像Bをボトル管理部73に新たに追加するためのものである。本実施の形態のボトル追加部7aは、ボトル管理部73への移動で新規なボトル画像Bとなる複製体Bfをドラッグ操作により生成させる追加ボトル画像Boを有している。すなわち、ユーザが、追加ボトル画像Boをクリック又はタッチ等した状態でマウス又は指等をずらすと、追加ボトル画像Boの複製体Bfが現れる(図9参照)。図9では、マウスカーソルkを例示している。ユーザは、現れた複製体Bfをボトル管理部73に移動させることにより、ボトル管理部73にボトル画像Bを追加することができる。ユーザは、ボトル管理部73においてボトル画像Bをタップ又はクリック等することにより、当該ボトル画像Bを選択することができる。ユーザにより選択されたボトル画像Bは、移動や編集の対象となる。追加ボトル画像Boのドラッグ操作で新規にボトル管理部73へ追加されたボトル画像Bは、その時点で選択された状態となるよう構成してもよい。
【0054】
ボトル管理部73において、選択された状態のボトル画像Bは、他のボトル画像Bとは区別可能に表示される。図8図11では、選択された状態のボトル画像Bに符号「Bn」を付し、それ以外のボトル画像Bに符号「Bm」を付している(Bmは概ね省略)。以下、これらの符号を用いて説明することがある。図8図11では、ボトル画像Bnの表示態様がボトル画像Bmの表示態様とは異なる例を示している。本実施の形態では、ボトル画像Bnの色彩が、ボトル画像Bmの色彩とは異なっている。各図では表現できていないが、ボトル画像Bは当然にカラー表示が可能であり、例えば、ボトル画像Bnとボトル画像Bmとを色彩の違いで区別させてもよい。
【0055】
既存紐づけボタン7bは、ボトル管理部73において選択されたボトル画像Bに登録済みの顧客の情報を紐づけるための仮想ボタンである。新規紐づけボタン7cは、ボトル管理部73において選択されたボトル画像Bに新規顧客の情報を紐づけるための仮想ボタンである。削除ボタン7dは、ボトル管理部73において選択されたボトル画像Bを削除するための仮想ボタンである。
【0056】
棚管理部72は、棚名表示欄7eと、エリア表示部7fと、棚切替ボタン7gと、場所確認ボタン7hと、ボトル移動ボタン7jと、を有している。棚名表示欄7eは、棚の名前が表示される欄で、本実施の形態では、文字の変更が可能となっている。エリア表示部7fは、棚画像Mのうちでボトル管理部73に表示されている部分の、全体に対する領域を示すもので、全域部roと表示域部rhとを含む。
【0057】
棚切替ボタン7gは、管理対象の店舗に複数の棚が登録されている場合に機能し、2つの棚が登録されている場合は、単純な棚の表示切替を受け付け、3つ以上の棚が登録されている場合は、選択的な棚の表示切替、もしくは棚表示の順次切り替えを受け付ける。場所確認ボタン7hは、編集中の棚の店舗内での位置、つまり編集中のボトル管理部73に対応する棚パーツRpのレイアウト画像Oにおける位置を確認するための仮想ボタンである。ユーザが場所確認ボタン7hを押下すると、例えば、図3図14、又は図15のレイアウト画像O及び枠部58のような画像がサブウィンドウ等で表示される。ボトル移動ボタン7jは、ボトル管理部73で選択されたボトル画像Bを、登録されている他の棚へ移動させるための仮想ボタンである。ボトル移動ボタン7jによる切替処理は、棚切替ボタン7gに準ずるものであり、棚表示の切替後、選択中のボトル画像Bは、他の棚の任意の箇所に表示される。
【0058】
ボトル管理部73は、ボトルを表すボトル画像Bの配置が可能な1又は複数の区画画像Kを含む。本実施の形態において、区画画像Kは、枠画像Wに基づくものである。より具体的に、区画画像Kは、棚作成ページGcにおいて保存された棚画像Rにおける枠画像Wに対応しており、つまり、ボトル管理部73の棚画像Mは、棚作成ページGcにおいて保存された棚画像Rに対応している。よって、枠画像Wの設定内容は、区画画像Kの設定内容に反映されており、棚画像Rの構成及び設定内容は、棚画像Mの構成及び設定内容に反映されている。
【0059】
2以上の列数が設定されている区画画像Kには、1列目を表示する正面表示状態と、各列それぞれを表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタン7mが対応づけられてもよい。正面表示状態とは、1列目のボトル画像Bだけが表示される状態であり、奥列表示状態とは、区画画像Kにおける全ての列が視認できるように表示された状態である。
【0060】
図8に例示する区画画像Kは、何れも正面表示状態となっており、表示切替ボタン7mには「奥列表示」と表記されている。この状態において、例えば、ユーザが区画画像Kの表示切替ボタン7mを押下すると、当該区画画像Kが、図9に例示するような奥列表示状態に切り替わる。図9の奥列表示状態では、当該区画画像Kの各列それぞれに対応する列区画7kが表示されており、表示切替ボタン7mには「正面表示」と表記されている。もっとも、表示切替ボタン7mは、対応する区画画像Kが奥列表示状態のときに「奥列表示」と表記され、正面表示状態のときに「正面表示」と表記されるようにしてもよい。表示切替ボタン7mは、文字等を含まなくてもよく、状態に応じて色彩や形状が変化するものであってもよい。
【0061】
2以上の列数が設定されている区画画像Kには、列の表示状態の順次切り替えを受け付ける表示切替ボタン7mを対応づけてもよい(図10及び図11参照)。この場合、ボトル管理部73は、ユーザが表示切替ボタン7mを押下すると、これに対応する区画画像Kの表示列が変化するよう構成される。かかる構成においては、表示切替ボタン7mに表示中の列の数が表示されるようにするとよい。
【0062】
ボトル管理部73は、複数のボトル画像Bを左右に少しずらした状態で、これらを重ねて表示できるように構成してもよい。本実施の形態では、棚に追加するボトルを、既に配置されているボトルの裏側に配置することをイメージして、ボトル管理部73は、後から重ねられたボトル画像Bが、既にあるボトル画像Bの後ろ側に配置されるよう構成されている。もっとも、ボトル管理部73は、後から重ねられたボトル画像Bが、既にあるボトル画像Bの前に配置されるよう構成してもよい。
【0063】
[新規顧客ページGeの構成例]
ボトル管理部73においてボトル画像Bが選択された状態で新規紐づけボタン7cが押下されると、例えば図12のような新規顧客ページGeが表示部35に表示される。図12では、新規顧客ページGeがサブウィンドウとして表示される例を示している。図12に例示する新規顧客ページGeは、顧客名欄8xと、棚名欄8aと、列数欄8bと、ボトル名欄8cと、タグ名欄8dと、来店日欄8eと、担当者欄8fと、残量欄8jと、残量画像Bzと、登録ボタン8tと、詳細登録ボタン80と、を有している。
【0064】
顧客名欄8xは、顧客名を入力・変更する欄である。棚名欄8aは、当該キープボトルが配置される棚の名称を入力・変更する欄である。列数欄8bは、当該キープボトルを配置する列数を入力・変更する欄である。ボトル名欄8cは、ボトルに係る酒の名称などのボトル名を入力・変更する欄である。タグ名欄8dは、ボトルの首元などにかけたり嵌めたりされるボトルタグに記入された名称を入力・変更する欄である。来店日欄8eは、顧客がキープボトルを購入した日付を入力・変更する欄である。担当者欄8fは、当該顧客の担当者を入力・変更する欄である。
【0065】
残量欄8jは、当該顧客を紐づける対象ボトルのボトル残量を入力・変更する欄である。ボトル残量は、ボトル内の液体の残量を表し、具体的には、当該ボトルの未開封時の液体量に対する現在の液体量の割合のことである。各図では、ボトル残量を100分率で示しているが、これに限らず、歩合や段階的な表記で示してもよい。
【0066】
残量画像Bzは、ボトル残量を視覚的に表すものである。図12に例示する残量画像Bzは、ボトル全体を表すボトル部8gと、ボトル内の液体を表す残部8hとにより構成されている。残量画像Bzは、残量欄8jに対応づけて配置され、図12の例では、残量欄8jに隣接する位置に配置されている。残部8hは、残量欄8jに入力されたボトル残量に連動して変化する。残部8hは、ユーザの操作による高さ変更が可能な構成としてもよい。この場合、残部8hの高さの変化に連動して残量欄8jのボトル残量が変化するよう構成するとよい。登録ボタン8tは、新規顧客ページGeの各欄に入力された内容を登録するための仮想ボタンである。詳細登録ボタン80は、顧客の情報をより詳細に入力し編集するための顧客詳細ページへ遷移させる仮想ボタンである。
【0067】
[顧客検索ページGfの構成例]
ボトル管理部73においてボトル画像Bが選択された状態で既存紐づけボタン7bが押下されると、例えば図13のような顧客検索ページGfが表示部35に表示される。図13では、顧客検索ページGfがサブウィンドウとして表示される例を示している。顧客検索ページGfは、検索部80aと、顧客選定部80bと、を有している。図13に例示する検索部80aは、顧客名欄4aと、クリアボタン43と、検索ボタン44と、を有している。
【0068】
顧客選定部80bは、顧客一覧部86と、決定ボタン88と、を有している。顧客一覧部86には、検索部80aを用いた検索処理の結果が表示される。図13に例示する顧客一覧部86は、複数の顧客関連情報が一覧表示されたもので、各顧客関連情報それぞれに選択部Cが対応づけられている。もっとも、顧客関連情報自体を選択可能に構成してもよい。図13に例示する顧客関連情報は、顧客名及び担当者名の情報を含む。もっとも、顧客関連情報の構成は、図13の例に限らず、適宜変更可能である。決定ボタン80cは、当該ボトルに紐づける顧客を決定するための仮想ボタンである。
【0069】
[顧客紐づけページGgの構成例]
顧客検索ページGfにおいて、顧客が選択された状態で決定ボタン80cが押下されると、例えば図13のような顧客紐づけページGgが表示部35に表示される。図13では、顧客紐づけページGgがサブウィンドウとして表示される例を示している。図13に例示する顧客紐づけページGgは、顧客名欄8xと、棚名欄8aと、列数欄8bと、ボトル名欄8cと、タグ名欄8dと、来店日欄8eと、担当者欄8fと、常連度欄8vと、残量欄8jと、残量画像Bzと、登録ボタン8tと、メモ書き欄8pと、詳細登録ボタン80と、を有している。顧客紐づけページGgの場合、予め登録された情報に対応する欄には、当該登録された情報が表示される。本実施の形態では、各欄の表示内容が変更可能となっている。
【0070】
[位置確認ページGzの構成例]
ボトル探索ページGaにおいてボトル情報が選択された状態で確認ボタン48が押下されると、例えば図14又は図15のような位置確認ページGzが表示部35に表示される。図14及び図15に例示する位置確認ページGzは、ボトル情報表示部81と、棚表示部83と、レイアウト表示部85と、を有している。位置確認ページGzの表題部Tzには、顧客の名称などが表示される。
【0071】
ボトル情報表示部81には、位置確認対象のボトルに関する情報が表示される。図14及び図15のボトル情報表示部81は、棚名欄8aと、列数欄8bと、ボトル名欄8cと、タグ名欄8dと、来店日欄8eと、担当者欄8fと、残量欄8jと、残量画像Bzと、詳細移行ボタン82と、を有している。位置確認ページGzの場合、予め登録された情報に対応する欄には、当該登録された情報が表示される。詳細移行ボタン82は、当該ボトルに関連する情報をより詳細に入力し編集するための詳細登録ページ(不図示)へ遷移させる仮想ボタンである。
【0072】
詳細登録ページは、図12の新規顧客ページGe、図13の顧客紐づけページGg、図14及び図15の位置確認ページGzと同様、残量欄8j及び残量画像Bzを有している。残量欄8jのボトル残量と残量画像Bzの残部8hとは、連動して変化するよう構成されている。ユーザの操作により残部8hの高さ変更が可能な構成の場合は、残部8hの高さの変化に連動して残量欄8jのボトル残量が変化する。
【0073】
棚表示部83は、位置確認対象のボトルに対応するボトル画像B(以下、確認対象ボトルBkともいう。)が配置された棚を表すもので、ボトルを示す1又は複数のボトル画像Bの表示が可能となっている。より具体的に、棚表示部83は、位置確認対象のボトルが配置された棚における区画を表し、ボトル画像Bの配置が可能な少なくとも1つの区画画像Uを含む。
【0074】
本実施の形態において、区画画像Uは、枠画像Wに基づくものである。より具体的に、区画画像Uは、棚作成ページGcにおいて保存された棚画像Rの枠画像Wに対応しており、つまり、ボトル管理部73の棚表示部83は、棚作成ページGcにおいて保存された棚画像Rに対応している。よって、枠画像Wの設定内容は、区画画像Uの設定内容に反映されている。図14及び図15の例のように、列数が2以上に設定されている区画画像Uには、列ラベルLnが対応づけられてもよい。列ラベルLnは、区画画像Uとして表示されている列の数を示すものであり、一列構成の区画画像Uには現れない。図14の棚表示部83からは、確認対象ボトルBkが棚の一段目の一列目に配置されていることが分かり、図15の棚表示部83からは、確認対象ボトルBkが棚の三段目の三列目に配置されていることが分かる。
【0075】
棚表示部83は、確認対象ボトルBkが他のボトル画像B(以下、他ボトル画像Bxともいう。)と区別可能に表示される。例えば、棚表示部83は、確認対象ボトルBkと他ボトル画像Bxの色彩が互いに異なるようにしてもよく、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxよりも薄く又は濃くしてもよく、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxよりも大きくしてもよく、これらを組み合わせて確認対象ボトルBkと他ボトル画像Bxとの違いを表現してもよい。棚表示部83は、矢印や吹き出し等により確認対象ボトルBkを強調してもよい。
【0076】
レイアウト表示部85は、棚表示部83に対応する棚が配置された店舗のレイアウトを表すものである。レイアウト表示部85は、レイアウトページGbで作成され登録されたレイアウト画像Oが表示される部分である。レイアウト表示部85では、位置確認対象のボトルが配置された棚を示す画像である対象棚画像が他のパーツと区別可能に表示される。例えば、レイアウト表示部85は、図14のように、対象棚画像としての棚パーツRpの上に、当該ボトルの存在を示すボトルアイコンBiが表示されてもよい。ボトルアイコンBiは、対象棚画像としての棚パーツRp上の、当該棚での当該ボトルの位置に対応する箇所に表示されると、より好ましい。また例えば、レイアウト表示部85は、図15のように、対象棚画像としての棚パーツRpが、他のパーツとは異なる態様で表示されてもよい(図15では他のものよりも濃く表示されている。)。もっとも、レイアウト表示部85は、対象棚画像としての棚パーツRpが矢印や吹き出し等で強調されるよう構成してもよい。
【0077】
位置確認ページGzは、ボトル情報表示部81、棚表示部83、及びレイアウト表示部85の表示内容を変更できない構成としてもよい。ボトル情報表示部81の各欄等の変更ができない場合、ユーザは、例えば詳細移行ボタン82を押下し、詳細登録ページを表示させることによりボトル残量などの情報を更新する。棚表示部83の内容変更ができない場合、ユーザは、例えば管理ボタン84を押下し、ボトル管理ページGdを表示させることによりボトル画像Bの配置変更などを行う。レイアウト表示部85の内容変更ができない場合、ユーザは、例えば遷移部Hを用いてレイアウトページGbを表示させることによりレイアウト画像Oの編集などを行う。
【0078】
位置確認ページGzは、ボトル情報表示部81、棚表示部83、及びレイアウト表示部85のうちの少なくとも1つの表示内容が変更できるよう構成してもよい。かかる構成の場合、位置確認ページGzは、変更内容を登録するための保存ボタンを有するよう構成するとよい。例えば、ボトル情報表示部81の残量欄8jは、位置確認対象のボトルのボトル残量を変更可能に表示するものであってよい。この場合、ボトル情報表示部81は、残量欄8jのボトル残量の変化に連動して残量画像Bzの残部8hの高さが変化するよう構成するとよい。ユーザの操作により残部8hの高さが変更できる構成の場合、残部8hの高さの変化に連動させて残量欄8jのボトル残量を変化させるとよい。残量欄8jと残量画像Bzとは対応づけて配置するとよい。
【0079】
制御部12は、各ページ(Ga、Gb、Gc、Gd、Ge、Gf、Gg、Gz、詳細登録ページ)に関する処理を情報端末30と連携して実行する。制御部12は、枠画像Wの設定内容を区画画像K及び区画画像Uの設定内容に反映させる。すなわち、制御部12は、棚画像Rの構成及び設定内容を、棚画像R及び棚表示部83の構成及び設定内容に反映させる。
【0080】
制御部12は、棚作成ページGcにおいて、追加ボタン6aにより枠画像Wの追加が指示されると、設定部61での設定に係る枠画像Wを棚編集部66に表示させる。制御部12は、設定部61において棚の段数が設定された状態で枠画像Wの追加が指示されると、設定された段数分の枠画像Wを棚編集部66に表示させる。制御部12は、設定部61を介して本数データが設定されていれば、棚編集部66に表示させる枠画像Wに、設定された本数データを紐づける。制御部12は、枠画像Wを選択しての所定操作に応じて、当該枠画像Wに紐づく本数データの変更を受け付けてもよい。制御部12は、例えば、枠画像Wの右クリック等に紐づく選択操作等により、本数データの変更を受け付けてもよい。制御部12は、設定部61を介して列数が設定されていれば、棚編集部66に表示させる枠画像Wに、設定された列数を紐づける。
【0081】
設定部61が幅設定欄65を有し、本数欄64を有さず、かつ幅本数対応データが記憶部13に格納されている場合、制御部12は、幅設定欄65を介して設定された横幅を幅本数対応データに照らして、棚編集部66に表示させる枠画像Wに紐づける本数データを決定してもよい。制御部12は、設定部61を介して枠画像Wに対応する棚の区画の横幅が設定されていれば、棚編集部66に表示させる枠画像Wに、設定された横幅を紐づける。制御部12は、設定された横幅を幅本数対応データに照らして、枠画像Wに紐づける本数データを決定してもよい。制御部12は、設定された横幅に応じて、枠画像Wの棚編集部66に対する相対的な大きさを決めてもよい。
【0082】
制御部12は、棚編集部66において枠画像Wの横幅が変更された場合、当該枠画像Wに紐づく本数データを適宜変化させてもよい。例えば、制御部12は、幅本数対応データを参照し、横幅が閾値を上回った、あるいは下回ったタイミングで本数データを変化させてもよい。幅本数対応データは、横幅が増えると本数データも増えるように対応づけられたテーブル情報や関数の情報等である。制御部12は、例えば、列数ラベルLの右クリック等に紐づく選択操作、もしくは列数ラベルLの数値又は文字の変更操作に応じて、枠画像W単位での列数の変更を受け付けてもよい。
【0083】
制御部12は、設定された本数データに応じて、棚編集部66に表示させる枠画像Wの横幅を変更するよう構成してもよい。例えば、記憶部13に、本数データと枠画像Wの横幅とを関連づけた本数幅対応データを格納しておき、制御部12は、設定された本数データを本数幅対応データに照らして枠画像Wの横幅を決めるとよい。本数幅対応データは、本数データが増えると枠画像Wの横幅も増えるように対応づけられたテーブル情報、関数の情報、又はグラフの情報などにより構成される。枠画像Wの横幅は、棚編集部66に対する相対的なものとなるため、表示されるサイズは、ユーザが使用するモニタによって違ってくる。
【0084】
制御部12は、ボトル管理ページGdのボトル編集部71を介してボトル画像Bの新規追加が指示されると、ボトル管理部73に新規のボトル画像Bを追加表示させる。制御部12は、選択されたボトル画像Bに顧客データを紐づける際、ボトル管理部73上の当該ボトル画像Bにボトル名あるいはボトルタグ名を表示させてもよい。本実施の形態では、ボトル管理部73に新規のボトル画像Bが追加されたとき、当該ボトル画像Bには「新規ボトル」の文字が表示される。そのため、制御部12は、ボトル画像Bに顧客データを紐づけたとき、「新規ボトル」の文字をボトル名などに変更することになる。
【0085】
制御部12は、ボトル画像Bnをボトル画像Bmとは異なる色彩にしてもよく、ボトル画像Bnをボトル画像Bmよりも薄く又は濃くしてもよく、ボトル画像Bnをボトル画像Bmよりも大きくしてもよく、これらを組み合わせてボトル画像Bnとボトル画像Bmの違いを出してもよい。あるいは、制御部12は、吹き出しや矢印等によりボトル画像Bnがボトル画像Bmよりも目立つようにしてもよい。この場合、制御部12は、ボトル画像Bnとボトル画像Bmの表示態様を同じにしてもよく、異なるものとしてもよい。
【0086】
制御部12は、ボトル管理ページGdのボトル管理部73において、任意のボトル画像Bに他のボトル画像Bが重ねられた場合、当該任意のボトル画像Bの背後に、当該他のボトル画像Bを重ねて表示させる(例えば図10の領域Ea参照)。すなわち、制御部12は、既に配置されているボトル画像Bの背後に、移動してきたボトル画像Bを重ねて表示させる。したがって、ユーザが重なっている前側のボトル画像Bを一度外して再度重ねると後ろ側にまわる。
【0087】
制御部12は、ボトル管理部73において、隣接する2つのボトル画像Bの双方と重なるように他のボトル画像Bが配置された場合、当該隣接する2つのボトル画像Bの背後に、当該他のボトル画像Bを重ねて表示させる(例えば図10の領域Eb参照)。制御部12は、ボトル管理部73において、同列表示で重なっている2つのボトル画像Bのうちの後ろ側のボトル画像Bに、さらにボトル画像Bが重ねられた場合、図10の領域Ecのように、当該ボトル画像Bをさらに後ろ側に表示させてもよく、図10の領域Ebのように、当該ボトル画像Bを前側に表示させてもよい。
【0088】
制御部12は、ボトル管理部73において、重なった2つのボトル画像Bのうちの一方がタップ又はクリック等により押下されたとき、前後の順序を入れ替えるよう構成してもよい。一例として、制御部12は、図10の領域Eaの左側のボトル画像Bが押下されたとき、図11の領域Eaのように変化させてもよい。このとき、制御部12は、押下されたボトル画像Bを選択状態に切り替え、その背後に回ったボトル画像Bの選択状態を解除する。
【0089】
制御部12は、領域Ebの真ん中のボトル画像Bが押下されたとき、図8の領域Edのように、当該ボトル画像Bを前側に移動させてもよい。ここで、重なったボトル画像Bのうちの後ろ側のボトル画像Bのことを「重なりボトルBw」とも称する。制御部12は、重なりボトルBwが押下されたときにだけ、ボトル画像Bの順序入れ替えを行ってもよく、重なった前側のボトル画像Bが押下されたときにだけ、ボトル画像Bの順序入れ替えを行ってもよい。もっとも、制御部12は、ボトル管理部73において、任意のボトル画像Bに他のボトル画像Bが重ねられた場合、当該任意のボトル画像Bの前に、当該他のボトル画像Bを重ねて表示させてもよい。これは、既に置かれているボトルを、他のボトルによって後ろへ押しやる作業に近い。
【0090】
制御部12は、ボトル管理ページGdの表示切替ボタン7mを介して正面表示状態と奥列表示状態との切替指示を受けたとき、区画画像Kの表示状態の切替処理を実行する。制御部12は、表示切替ボタン7mが列の表示状態の順次切り替えを受け付けるものであれば、これが押下される度に、対応する区画画像Kの表示列を変化させる。正面表示状態と奥列表示状態との切替処理は、位置確認ページGzに採用してもよい。
【0091】
制御部12は、位置確認ページGzの棚表示部83に1又は複数のボトル画像Bを表示させる。制御部12は、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxと区別可能に表示させる。例えば、制御部12は、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxとは異なる態様で表示させる。制御部12は、棚表示部83において、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxとは異なる色彩にしてもよく、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxよりも薄く又は濃くしてもよく、確認対象ボトルBkを他ボトル画像Bxよりも大きくしてもよく、これらを組み合わせて確認対象ボトルBkと他ボトル画像Bxの違いを出してもよい。制御部12は、吹き出しや矢印などにより確認対象ボトルBkが注目されるようにしてもよい。この場合、制御部12は、確認対象ボトルBkと他ボトル画像Bxの表示態様を同じにしてもよく、異なるものとしてもよい。
【0092】
制御部12は、位置確認ページGzのレイアウト表示部85に、対象棚画像としての棚パーツRpが他のパーツと区別できるよう表示させる。例えば、制御部12は、対象棚画像としての棚パーツRpの上に、当該ボトルの存在を示すボトルアイコンBiを表示させる。制御部12は、対象棚画像としての棚パーツRp上の、当該棚での当該ボトルの位置に対応する箇所にボトルアイコンBiを表示させるとよい。制御部12は、例えば、列数ラベルLの右クリック等に紐づく選択操作、もしくは列数ラベルLの数値又は文字の変更操作に応じて、枠画像W単位での列数の変更を受け付けてもよい。ボトルアイコンBiは、枠部58でのドラッグ操作等により移動できるよう構成してもよい。この場合、ユーザがボトルアイコンBiを別の棚パーツRpに移動させると(図14の白抜き破線矢印参照)、制御部12は、棚表示部83の画像を、移動後の棚パーツRpに対応する棚の画像に切り替えるとよい。
【0093】
制御部12は、予め登録されたボトルの位置確認の指示を受けたとき、少なくとも当該ボトルに対応するボトル画像B(確認対象ボトルBk)を、棚表示部83の当該ボトルに対応する位置に表示させてもよい。制御部12は、確認対象ボトルBkだけを棚表示部83に表示させてもよく、確認対象ボトルBkとその周囲の1又は複数の他ボトル画像Bxを棚表示部83に表示させてもよい。このようにしても、ユーザは、確認対象ボトルBkの位置確認を迅速に行うことができる。
【0094】
続いて、図16図20を参照し、本実施の形態に係るボトル管理方法について説明する。まず、図16のシーケンスチャートに基づき、レイアウト画像Oの作成に係る動作例を説明する。
【0095】
ユーザが本システムのアプリケーションを起動し、ログイン処理が完了すると、ボトル管理装置10の制御部12は、初期画面を表示部35に表示させる。すなわち、制御部12は、ログイン画面を通じてのログイン要求を情報端末30から取得すると(ステップS101)、ログイン要求に含まれるユーザの固有情報を利用者DBに照らす。照合が取れた場合(ステップS102)、制御部12は、初期データを情報端末30へ送信することにより(ステップS103)、情報端末30の情報処理部32を介してボトル探索ページGaを表示部35に表示させる(ステップS104)。ここでの初期データは、ボトル探索ページGaを表示させ、機能させるための情報である。
【0096】
情報処理部32は、例えば遷移部Hを介して店舗レイアウトの作成又は編集の指示を受けると(ステップS105)、ボトル管理装置10へレイアウト要求を送信する(ステップS106)。制御部12は、レイアウト要求に応じてレイアウト用データを情報端末30へ送信することで(ステップS107)、情報処理部32を介してレイアウトページGbを表示部35に表示させる(ステップS108)。レイアウト用データは、レイアウトページGbを表示させ、機能させるための情報である。
【0097】
情報処理部32は、レイアウトページGbを介してレイアウト画像Oの作成や編集の操作を受け付け(ステップS109)、操作内容に応じて各パーツの追加・修正・変更などを実行する(ステップS110)。情報処理部32は、ユーザの操作に応じてステップS109及びS110の処理を繰り返し実行し、その際、必要に応じてボトル管理装置10との通信を行う。情報処理部32は、ユーザによる保存ボタン52の押下等により、レイアウト画像Oの保存が指示されると(ステップS111)、当該レイアウト画像Oに関する情報であるレイアウト情報をボトル管理装置10へ送信する(ステップS112)。制御部12は、受信したレイアウト情報を記憶部13に記憶させる(ステップS113)。
【0098】
ユーザは、ステップS109~S113の処理を繰り返しながらレイアウト画像Oの作成を進めることができる。ステップS105及びS106において、作成途中のレイアウト画像Oの再編集が要求された場合、制御部12は、当該レイアウト画像Oを含むレイアウトページGbを表示部35に表示させる。上記の説明は、図16に付されたステップ番号の順に説明したが、処理の順序は上記の例に限定されない。例えば、ボトル探索ページGa以外のWebページからレイアウトページGbに遷移することも想定される。
【0099】
次いで、図17のシーケンスチャートに基づき、棚画像Rの作成に係る動作例について説明する。情報処理部32は、ユーザによりレイアウトページGbの棚編集ボタン56が押下される等により棚画像Rの作成又は編集が指示されると(ステップS201)、棚作成要求をボトル管理装置10へ送信する。棚作成要求は、レイアウトページGbにおいて選択された棚パーツRpの識別情報を含む(ステップS202)。
【0100】
制御部12は、棚作成要求に応じて棚作成用データを返送することにより(ステップS203)、情報処理部32を介して棚作成ページGcを表示部35に表示させる(ステップS204)。情報処理部32は、設定部61の各欄への入力操作に応じて表示を変更し(ステップS205)、追加ボタン6aが押下されて枠画像Wの追加が指示されると(ステップS206)、設定部61での設定内容を含む表示要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS207)。制御部12は、表示要求に基づいて棚画像データを生成し、これを情報端末30へ送信することにより(ステップS208)、設定部61での設定内容に基づく棚画像Rを棚編集部66に表示させる。その際、制御部12は、棚編集部66に表示させる棚画像Rに、対応する棚パーツRpを紐づける(ステップS209)。さらに、設定部61の各欄に対する変更操作の有無にかかわらず、追加ボタン6aが押下されると、ステップS207~S209の処理が実行される。
【0101】
情報処理部32は、棚作成ページGcを介して棚画像Rの作成や編集の操作を受け付け(ステップS210)、受け付けた操作内容に応じて枠画像Wの追加・サイズ調整・削除などを実行する(ステップS211)。情報処理部32は、ユーザの操作に応じてステップS210及びS211の処理を繰り返し実行し、その際、必要に応じてボトル管理装置10との通信を行う。情報処理部32は、ユーザによる保存ボタン52の押下等により棚画像Rの保存が指示されると(ステップS212)、当該棚画像Rに関する情報である棚データをボトル管理装置10へ送信する(ステップS213)。制御部12は、受信した棚データを記憶部13に記憶させ、棚パーツRpと棚画像Rとを紐づける(ステップS214)。
【0102】
もっとも、ユーザは、ステップS210~S214の処理を繰り返しながら棚画像Rの作成を進めることができ、ステップS205~S209の処理とステップS210~S214の処理を組み合わせて棚画像Rの作成を進めることもできる。ステップS201において、作成途中の棚画像Rの再編集が要求された場合、制御部12は、当該棚画像Rを含む棚作成ページGcを表示部35に表示させる。
【0103】
上記の説明は、図17に付されたステップ番号の順に説明したが、処理の順序等は上記の例に限定されない。例えば、情報端末30は、ステップS206~S209の一連の処理を、ボトル管理装置10と連携せずに行ってもよい。つまり、ステップS207及びS208の処理は省略してもよい。ボトル管理システム100は、レイアウトページGb以外のWebページから棚作成ページGcへ遷移するよう構成してもよい。特に、ボトル管理システム100がレイアウト画像Oの作成機能を有しない場合は、かかる構成を採るとよい。
【0104】
次に、図18のシーケンスチャートに基づき、ボトル画像Bの管理に係る動作例について説明する。情報処理部32は、例えば遷移部Hを用いた選択処理によりボトル管理が指示されると(ステップS301)、管理要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS302)。制御部12は、管理要求に応じて管理用データを返送することにより(ステップS303)、情報処理部32を介してボトル管理ページGdを表示部35に表示させる(ステップS304)。管理用データは、ボトル管理ページGdを表示させ、機能させるための情報である。
【0105】
情報処理部32は、ボトル管理ページGdを介して、ボトル画像Bの追加・編集・配置変更等の操作を受け付けると(ステップS305)、受け付けた操作内容に応じた処理により、ボトル管理部73の画像を更新する(ステップS306)。情報処理部32は、ユーザの操作に応じてステップS305及びS306の処理を繰り返し実行し、その際、必要に応じてボトル管理装置10との通信を行う。
【0106】
また、情報処理部32は、既存紐づけボタン7b又は新規紐づけボタン7cが押下されることにより、選択されたボトル画像Bに対する顧客の紐づけが指示されると(ステップS307)、ボトル管理装置10へ紐づけ要求を送信する(ステップS308)。制御部12は、紐づけ要求に応じた紐づけ用データを送信することにより(ステップS309)、顧客の紐づけ用ページの表示処理を実行する(ステップS310)。より具体的に、制御部12は、既存紐づけボタン7bが押下された場合、顧客検索ページGf経由で顧客紐づけページGgを表示部35に表示させ、新規紐づけボタン7cが押下された場合、新規顧客ページGeを表示部35に表示させる。
【0107】
情報処理部32は、顧客紐づけページGg又は新規顧客ページGeにおいて入力操作・変更操作を受け付けると(ステップS311)、受け付けた操作内容に応じて表示内容を変更する(ステップS312)。情報処理部32は、ユーザの操作に応じてステップS311及びS312の処理を繰り返し実行し、その際、必要に応じてボトル管理装置10との通信を行う。情報処理部32は、ユーザによる登録ボタン8tの押下等により、顧客の紐づけの登録が指示されると(ステップS313)、ボトル管理装置10に紐づけ情報を送信する。紐づけ情報は、ボトル画像Bの識別情報と、顧客紐づけページGg又は新規顧客ページGe等で入力・更新された情報とを含む(ステップS314)。
【0108】
制御部12は、紐づけ情報を記憶部13に登録し(ステップS315)、登録した紐づけ情報を反映させた管理用データを情報端末30へ送信することにより(ステップS316)、更新したボトル管理ページGdを表示部35に表示させる。図12及び図13の例では、情報処理部32がサブウィンドウを消去し、ボトル管理ページGdの表示内容を更新する(ステップS317)。ユーザの指示があれば、適宜ステップS305の処理等へ移行する。
【0109】
情報処理部32は、棚切替ボタン7g又はボトル移動ボタン7jが押下され、表示中の棚の変更が指示されると(ステップS318)、ボトル管理装置10に棚変更要求を送信する(ステップS319)。ボトル移動ボタン7jが押下された場合の棚変更要求は、ボトル管理部73で選択中の状態にあったボトル画像Bの識別情報を含む。当該店舗に3以上の棚画像Mが紐づけられている場合は、各ボタンの押下により、ボトル管理部73に表示される棚配置画像が順次切り替わるようにしてもよく、各ボタンの押下を契機に棚が選択できるよう構成してもよい。棚配置画像とは、棚画像M及びそこに配置されている1又は複数のボトル画像Bの情報のことである。
【0110】
制御部12は、棚変更要求に応じて、各ボタンが押下される直前の表示とは異なる棚の管理用データを情報端末30へ送信することにより(ステップS320)、当該棚に係るボトル管理画面を表示部35に表示させる(ステップS321)。ユーザの指示があれば、適宜ステップS305の処理等へ移行する。情報処理部32は、ユーザによる保存ボタン75の押下等により、ボトル管理部73に関する情報の保存が指示されると(ステップS322)、当該情報を含む保存要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS323)。制御部12は、受信した保存要求に紐づく情報を記憶部13に登録する(ステップS324)。
【0111】
上記の説明は、図18に付されたステップ番号の順に説明したが、処理の順序等は上記の例に限定されない。例えば、ステップS307~S317の処理と、ステップS318~S321の処理は、ボトル管理ページGdから個々に成立するものであるが、説明の便宜上、1つのシーケンスチャートで説明した。
【0112】
続いて、図19のフローチャートに基づき、図18のステップS307~S317の処理をより詳細に説明する。本説明は、制御部12がボトル管理ページGdを表示部35に表示させたところから開始する(ステップS304)。
【0113】
情報処理部32は、新規紐づけボタン7cが押下されると(ステップS401/Yes)、ボトル管理装置10へ新規紐づけ要求を送信する(ステップS402)。情報処理部32は、ボトル管理装置10から新規紐づけ用データを受信すると(ステップS403)、これに基づいて新規顧客ページGeを表示部35に表示させる(ステップS404)。情報処理部32は、保存の指示があるまでユーザの入力操作を処理し(ステップS405、ステップS406/No)、保存の指示があると(ステップS406/Yes)、選択されたボトル画像と入力内容とを紐づけた新規紐づけ情報をボトル管理装置10へ送信し、登録させる(ステップS407)。
【0114】
一方、情報処理部32は、既存紐づけボタン7bが押下されると(ステップS401/No)、ボトル管理装置10へ既存紐づけ要求を送信する(ステップS408)。情報処理部32は、ボトル管理装置10から検索用データが返送されると(ステップS409)、これに基づいて顧客検索ページGfを表示部35に表示させる(ステップS410)。
【0115】
情報処理部32は、検索指示があるまで検索部80aへの入力操作を処理し(ステップS411、ステップS412/No)、検索指示があると(ステップS412/Yes)、検索部80aでの設定内容である検索情報をボトル管理装置10へ送信する(ステップS413)。情報処理部32は、ボトル管理装置10から顧客検索データが返送されると(ステップS414)、当該データの内容を顧客選定部80bに反映させる(ステップS415)。
【0116】
情報処理部32は、顧客関連情報が選択された上での決定ボタン80cの押下を待ち(ステップS416/No)、決定ボタン80cが押下されると(ステップS416/Yes)、顧客紐づけ要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS417)。情報処理部32は、ボトル管理装置10から紐づけ用データが返送されると(ステップS419)、顧客紐づけページGgを表示部35に表示させる(ステップS420)。
【0117】
情報処理部32は、保存の指示があるまでユーザの入力操作を処理し(ステップS420、ステップS421/No)、保存の指示があると(ステップS421/Yes)、選択されたボトル画像と入力内容とを紐づけた顧客紐づけ情報をボトル管理装置10へ送信し、登録させる(ステップS422)。上記の説明は、図19に付されたステップ番号の順に説明したが、処理の順序は上記の例に限定されない。
【0118】
次いで、図20のシーケンスチャートに基づき、位置確認ページGzを表示させるまでの流れについて説明する。例えば、ボトル管理システム100は、ステップS101~S104の処理を図16の例と同様に実行する。
【0119】
情報処理部32は、ボトル探索ページGaにおいて、顧客検索部40での条件設定後、検索ボタン44の押下により検索が指示されると(ステップS501)、設定された情報を含む検索要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS502)。制御部12は、検索要求をもとにボトルDBを参照し、対象のボトルの情報を含む検索ボトルデータを情報端末30へ送信する(ステップS503)。情報処理部32は、検索ボトルデータの内容をボトル選定部45に反映させる。つまり、情報処理部32は、検索ボトルデータに含まれるボトルに係る情報をボトル一覧部46に一覧表示させる(ステップS504)。
【0120】
情報処理部32は、確認ボタン48が押下される等によりボトルの位置確認が指示されると(ステップS505)、位置確認要求をボトル管理装置10へ送信する(ステップS506)。ボトル管理装置10は、位置確認要求に応じて、少なくとも位置確認対象のボトルに対応するボトル画像Bの情報と、これが配置されている棚表示部83の情報とを含む位置確認用データを情報端末30へ送信することにより(ステップS507)、位置確認ページGzを表示部35に表示させる(ステップS508)。その後、制御部12は、ユーザによる残量欄8j又は残量画像Bzの変更操作、ボトル画像Bの配置変更操作、ボトル管理ページGdや詳細登録ページ等への遷移を指示する操作等に応じた処理を実行する。上記の説明は、図20に付されたステップ番号の順に説明したが、処理の順序は上記の例に限定されない。
【0121】
以上のように、本実施の形態におけるボトル管理装置10は、制御部12が棚作成ページGcとボトル管理ページGdとを表示部35に表示させる。棚作成ページGcは、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像Wが表示される棚編集部66と、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部61とを有している。設定部61は、枠画像Wの棚編集部66への追加指示を受け付ける追加ボタン6aを含む。ボトル管理ページGdは、ボトル画像Bの配置が可能な1又は複数の区画画像Kを含むボトル管理部73と、ボトル画像Bをボトル管理部73に追加させるボトル編集部71とを有している。そして、制御部12は、枠画像Wの追加が指示されると、設定部61での設定に係る枠画像Wを棚編集部66に表示させる。よって、棚編集部66において作成された棚を表す画像(棚画像M)上で、キープボトルに対応するボトル画像Bを管理することができるため、飲食店ごとの環境に合わせた効率のよいボトル管理を実現させることができる。
【0122】
設定部61は、棚の段数の設定を受け付けるものであってよい。この場合、制御部12は、枠画像Wの追加が指示されると、設定部61において設定された段数分の枠画像Wを棚編集部66に表示させるとよい。かかる構成によれば、ユーザは、一度の操作で複数の枠画像Wを棚編集部66に表示させることができるため、棚画像Rを効率よく作成することができる。設定部61は、枠画像W内に配置可能なボトル画像Bの数(上限値)に相当する本数データの設定を受け付けるものであってよい。実際の棚と見比べながら棚画像Mにボトル画像Bを配置する場合はよいが、例えば、ボトル管理ページGdを用いて事前にボトル配置のシミュレーションを行うような場合は、本数データが設定されていないと、上限を超えてのボトル画像Bの配置が可能なため、ボトル配置のやり直しが必要となり得る。かかる構成によれば、このようなケースにおいても利便性を発揮する。
【0123】
制御部12は、枠画像Wを選択しての所定操作に応じて、当該枠画像Wに紐づく本数データの変更を受け付けてもよい。かかる構成は、ボトルの間隔を狭める場合や、ボトルをゆったり並べ直す場合、棚の区画に配置するボトルの種類を変更する場合などに有用である。設定部61は、列数が設定可能であってよい。かかる構成によれば、棚の最前列だけでなく、奥側(2列目以降)に配置したボトルについても管理することができるため、利便性の向上を図ることができる。
【0124】
2以上の列数が設定されている区画画像Kには、1列目を表示する正面表示状態と、各列それぞれを表示する奥列表示状態との切替操作を受け付ける表示切替ボタン7mを対応づけてもよい。奥列表示状態の場合は、図9に示すように、各列の状態を一見して把握することができ、同じ区画画像K内でのボトル画像Bの列移動も容易なため、棚内のボトルを整理する場合などに有用である。あるいは、2以上の列数が設定されている区画画像Kには、列の表示状態の順次切り替えを受け付ける表示切替ボタン7mを対応づけてもよい。かかる構成は、同じ区画画像K内でボトル画像Bを移動させる場合には不向きであるが、他の区画画像Kの表示を妨げないため、ボトル画像Bを区画画像Kを跨いで移動させる場合には有利である。
【0125】
制御部12は、ボトル管理部73において、任意のボトル画像Bに他のボトル画像Bが重ねられた場合、当該任意のボトル画像の背後に、当該他のボトル画像Bを重ねて表示させるようにしてもよい。実際の店舗では、1列目、2列目のような明確な配置ではなく、前列のボトルに対し、横に少しずらした位置の後方に別のボトルを配置することも、通常よく行われる。また、実際の店舗では、既に配置されているボトルを後ろに下げ、新たなボトルをその前に配置することよりも、既に配置されているボトルの後ろに新たなボトルを配置することの方が多い傾向にある。本構成は、上記のような事情に鑑み、リアルな現場の状況を反映させたものである。
【0126】
設定部61は、枠画像Wに対応する棚の区画の横幅の設定を受け付けるものであってよい。この場合、制御部12は、当該横幅と本数データとを対応づけた幅本数対応データに、設定された横幅を照らし、棚編集部66に表示させる枠画像Wに関連づける本数データを決定するとよい。なお、区画画像Kは枠画像Wに基づくもので、区画画像Kには枠画像Wの設定内容が反映されている。かかる構成によれば、棚の区画に対応する区画画像K内に、物理的に明らかに配置できない本数のボトル画像Bが配置されることを未然に防ぐことができる。幅本数対応データは、例えば、一般的な太さのボトルを基準として生成するとよい。制御部12は、設定された横幅に応じて、枠画像Wの棚編集部66に対する相対的な大きさを決定してもよい。
【0127】
枠画像Wは、棚編集部66内での配置変更及び横幅の変更が自在となるよう構成するとよい。枠画像Wの配置変更は、例えばドラッグ操作により行えるようにするとよく、横幅の変更は、例えば左右何れかの端部のドラッグ操作により行えるようにするとよい。このようにすれば、棚画像Rのカスタマイズ性が高まるため、あらゆる種類の棚の構成を再現することができる。もっとも、枠画像Wは、高さの変更が自在となるよう構成してもよい。これにより、区画ごとに高さが異なる棚の構成もリアルに再現することができる。
【0128】
ボトル編集部71は、ボトル管理部73に表示されたボトル画像Bに関する情報の編集操作を受け付けるよう構成してもよい。これにより、キープボトルに対応づけたボトル画像Bを棚画像M上で視覚的に管理しつつ、ボトル画像Bに関する情報についても管理することができる。ボトル画像Bに関する情報には、ボトル画像Bに紐づけられる顧客の情報、ボトル画像Bに表示される文字の情報、ボトル画像Bに対応するお酒の情報などが含まれる。
【0129】
ボトル編集部71は、ボトル追加部7aが追加ボトル画像Boを有するよう構成してもよい。追加ボトル画像Boは、ボトル管理部73への移動で新規なボトル画像Bとなる複製体Bfをドラッグ操作により生成させるものであり、ユーザは、簡単な操作でボトル画像Bを棚画像Mに追加することができる。もっとも、ボトル追加部7aは、追加ボトル画像Boの代わりに、棚画像Mの任意の位置に新規のボトル画像Bを出現させる新出ボタン(不図示)を有するよう構成してもよい。ただし、追加ボトル画像Boであれば、1度の操作で所望の場所にボトル画像Bを配置することができるため、より好ましい。
【0130】
制御部12は、ボトル管理ページGdに表示させる区画画像Kに本数データが紐づいている場合、最初から区画画像Kに、本数データが示す本数のボトル画像Bを配置してもよい。このようにすれば、ボトル編集部71を用いたボトル画像Bの追加は、基本的には不要となるため、棚画像Mにボトル画像Bを追加していく手間を省くことができる。ただし、追加ボトル画像Boを用いれば、実際にボトルを配置する感覚でボトル画像Bを棚画像Mに追加することができる。
【0131】
ところで、本実施の形態では、ボトル管理装置10(ボトル管理プログラム13p)がユーザに複数の枠画像Wを組み合わせた棚画像Rを作成させ、棚画像Rに基づく棚画像Mを用いたボトル管理を実現させているが、これに限定されない。ボトル管理装置10(ボトル管理プログラム13p)は、ユーザに棚画像Rを作成させる機能を有しなくてもよい。かかる構成の場合は、例えば、複数の異なる棚画像Mを記憶部13に記憶させておき、ユーザに棚画像を選択させる構成のもと、ボトル管理ページGdを機能させてもよい。この場合、棚作成ページGcに関する構成は不要となる。
【0132】
すなわち、制御部12は、ボトルを配置可能な棚の区画に対応するもので、ボトル画像Bの配置が可能な1又は複数の区画画像Kを含むボトル管理部73と、ボトル画像Bをボトル管理部73に追加させるボトル編集部71とを含むボトル管理ページGdを表示部35に表示させるよう構成してもよい。ボトル管理部73の棚画像Mは、予め登録された複数の選択肢の中からユーザが選択できるよう構成してもよい。そして例えば、ボトル編集部71が、ボトル管理部73に表示されたボトル画像Bに関する情報の編集操作を受け付けるよう構成してもよい。このようにすれば、キープボトルに対応づけたボトル画像Bを、棚を表す画像(棚画像M)上で管理しつつ、ボトル画像に関する情報についても管理することができるため、飲食店ごとの環境に合わせた効率のよいボトル管理を実現させることができる。また例えば、列数が2以上に設定されている区画画像Kは、表示する列を切替可能に構成するとよい。さらに例えば、制御部12は、ボトル管理部73において、任意のボトル画像Bに他のボトル画像Bが重ねられた場合、当該任意のボトル画像Bの背後に、当該他のボトル画像Bを重ねて表示させるようにしてもよい。
【0133】
制御部12は、1又は複数の区画画像K及びそこに追加されたボトル画像Bに基づく棚表示部83を含む位置確認ページGzを表示部35に表示させてもよい。制御部12は、予め登録されたボトルの位置確認の指示を受けて、当該ボトルが配置された棚を表す棚表示部83を含む位置確認ページGzを表示部35に表示させてもよい。棚表示部83は、1又は複数のボトル画像Bの表示が可能で、位置確認対象のボトルに対応するボトル画像Bが他のボトル画像Bと区別可能に表示されるよう構成してもよい。このようにすれば、店舗内の棚でのキープボトルの位置を一見して把握することができるため、キープボトルの迅速な探索をユーザに実現させることができる。例えば、棚表示部83は、位置確認対象のボトルに対応するボトル画像Bが他のボトル画像Bとは異なる態様で表示されるようにしてもよい。棚表示部83は、位置確認対象のボトルに対応するボトル画像Bが、矢印や吹き出しなどの他の構成部材によって強調されるようにしてもよい。
【0134】
上述した実施の形態は、ボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法における一例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、各図に例示するページ(Ga、Gb、Gc、Gd、Ge、Gf、Gg、Gz)は一例に過ぎず、各画面に表示される各要素の配置の他、形状・フォント・表現などの態様は、適宜変更することができ、各要素の取捨選択も自由に行うことができる。表題部Ta、Tb、Tc、Td、Te、Tf、Tg、Tzの表記、各仮想ボタンの文字、各ページの説明文等は、各図の例に限らず、適宜変更することができる。各図において、サブウィンドウで例示したページは、画面遷移後に表示されるWebページとしてもよい。各図はグレースケールで例示しているが、実際の各画面では、文字や図形等に適宜色彩が用いられる。
【0135】
位置確認ページGzは、ボトル情報表示部81を有しなくてもよい。ボトルの位置を視覚的に確認するだけであれば、棚表示部83及びレイアウト表示部85だけで十分だからである。さらに、位置確認ページGzは、レイアウト表示部85を有しなくてもよい。位置確認対象のボトルを配置する棚が店舗内に1つしかないような場合には、レイアウト表示部85がなくても、棚表示部83を視認すれば直観的にボトルの位置を把握できるためである。ボトル管理ページGdのボトル追加部7aは、追加ボトル画像Boを有さず、ボトル管理部73の任意の箇所にボトル画像B(Bn)を追加するための仮想ボタンとして機能してもよい。ボトル画像Bは、少なくとも横幅の異なる複数のボトル画像Bの中から選択できるよう構成してもよい。
【符号の説明】
【0136】
4a 顧客名欄、4b 担当者選択欄、4c 常連度選択欄、4d ボトル期限選択部、4e 誕生日選択部、4f 文字入力欄、5a 棚追加ボタン、5b 円追加ボタン、5c 矩形追加ボタン、5m、7r 戻すボタン、5n、7n 進むボタン、6a 追加ボタン、6b 複製ボタン、6c、7d、55 削除ボタン、7a ボトル追加部、7b 既存紐づけボタン、7c 新規紐づけボタン、7e 棚名表示欄、7f エリア表示部、7g 棚切替ボタン、7h 場所確認ボタン、7j ボトル移動ボタン、7k 列区画、7m 表示切替ボタン、8a 棚名欄、8b 列数欄、8c ボトル名欄、8d タグ名欄、8e 来店日欄、8f 担当者欄、8g ボトル部、8h 残部、8j 残量欄、8p メモ書き欄、8t 登録ボタン、8v 常連度欄、8x 顧客名欄、10 ボトル管理装置、11 通信部、12 制御部、12a 表示処理手段、12b 登録処理手段、13 記憶部、13p ボトル管理プログラム、20 運営端末、30 情報端末、31 通信部、32 情報処理部、33 記憶部、34 入力部、35 表示部、40 顧客検索部、41 条件設定部、42 詳細検索部、43 クリアボタン、44 検索ボタン、45 ボトル選定部、46 ボトル一覧部、47 詳細ボタン、48 確認ボタン、50 情報端末、51 パーツ操作部、52、68、75 保存ボタン、53 名付けボタン、54 変換ボタン、56 棚編集ボタン、57 編集部、57a 説明部、58 枠部、59 回転ボタン、61 設定部、62 段数欄、63 列数欄、64 本数欄、65 幅設定欄、66 棚編集部、67 戻るボタン、71 ボトル編集部、72 棚管理部、73 ボトル管理部、80 詳細登録ボタン、80a 検索部、80b 顧客選定部、80c、88 決定ボタン、81 ボトル情報表示部、82 詳細移行ボタン、83 棚表示部、84 管理ボタン、85 レイアウト表示部、86 顧客一覧部、100 ボトル管理システム、B、Bm、Bn ボトル画像、Bf 複製体、Bi ボトルアイコン、Bk 確認対象ボトル、Bo 追加ボトル画像、Bw 重なりボトル、Bx 他ボトル画像、Bz 残量画像、C 選択部、Ea 領域、Eb 領域、Ec 領域、Ed 領域、Ga ボトル探索ページ、Gb レイアウトページ、Gc 棚作成ページ、Gd ボトル管理ページ、Ge 新規顧客ページ、Gf 顧客検索ページ、Gz 位置確認ページ、H 遷移部、K、U 区画画像、L 列数ラベル、Ln 列ラベル、M 棚画像、N ネットワーク、O レイアウト画像、R 棚画像、Rp 棚パーツ、S スライドバー、Ta~Tg、Tz 表題部、W 枠画像、d 選択部、rh 表示域部、ro 全域部。

【要約】
【課題】飲食店ごとの環境に合わせてキープボトルを効率よく管理させるボトル管理装置、ボトル管理システム、ボトル管理プログラム、及びボトル管理方法を提供すること。
【解決手段】棚作成ページとボトル管理ページとを情報端末の表示部に表示させる制御部を備えたボトル管理装置。棚作成ページは、ボトルを配置可能な棚における区画を表す1又は複数の枠画像が表示される棚編集部と、棚の構成に関する設定を受け付ける設定部とを含む。ボトル管理ページは、ボトルを表すボトル画像の配置が可能な1又は複数の区画画像を含むボトル管理部と、ボトル画像を追加させるボトル編集部とを含む。制御部は、枠画像の追加が指示されると、設定部での設定に係る枠画像を棚編集部に表示させる。
【選択図】図6

図1
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