(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-04-10
(45)【発行日】2025-04-18
(54)【発明の名称】注入ポンプ制御方法、システムおよび注入ポンプ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/142 20060101AFI20250411BHJP
A61B 18/12 20060101ALI20250411BHJP
【FI】
A61M5/142
A61B18/12
(21)【出願番号】P 2023547710
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(86)【国際出願番号】 CN2022073574
(87)【国際公開番号】W WO2022170957
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】202110176360.7
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521106773
【氏名又は名称】杭州▲くん▼博生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HANGZHOU BRONCUS MEDICAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 801, Floor 8, Building 8, No. 88 Jiangling Road, Xixing Street, Binjiang District, Hangzhou, Zhejiang 310051, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】徐宏
(72)【発明者】
【氏名】李宇航
(72)【発明者】
【氏名】隋海龍
(72)【発明者】
【氏名】江麗芳
【審査官】上石 大
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/045324(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第106823050(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0351132(US,A1)
【文献】特表2013-537844(JP,A)
【文献】特開平04-022354(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/142
A61B 18/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注入ポンプ制御システムの制御方法であって、
制御スイッチがオンにされることが検出されると、デュアルコントローラユニットにおける監視コントローラが給電電源を起動し、給電させ始めることと、
前記デュアルコントローラユニットにおけるメインコントローラは、前記監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、前記注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、前記動作データにより前記注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように前記注入ポンプの警報モジュールを制御することと、
前記監視コントローラは、前記メインコントローラから送信される前記通信信号を継続的に取得し、前記通信信号が異常の場合、前記給電電源の給電を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして前記警報モジュールに給電し、前記警報モジュールは前記警報信号に応じて警報を発信することとを含む、ことを特徴とする注入ポンプ制御システムの制御方法。
【請求項2】
前記データ収集ユニットは、圧力検出センサおよび注入位置検出装置を備え、
前記注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御することは、
駆動装置が前記注入ポンプの注入器に加える圧力値を、前記圧力検出センサで検出し、且つ、前記注入器の注入状態を、前記注入位置検出装置で検出することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記方法は、さらに、
前記注入ポンプのマスター装置制御線がラジオ波ユニットに接続されていることを検出した場合、前記メインコントローラは、入力操作への応答を停止するように前記注入ポンプの入力装置を制御し、前記ラジオ波ユニットが発行する命令を実行することを含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
ミュートボタンが押下されることを検出した場合、前記メインコントローラは現在の出力されている音声信号を検出し、それに対応して前記音声信号の出力を遮断することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記給電電源の給電を遮断して警報信号を送信する前に、前記方法は、さらに、
プリセットの緩停止モードで徐々に動作を停止するように、前記注入ポンプの電動機を制御することを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
注入ポンプ制御システムであって、
デュアルコントローラユニット、デュアル給電ユニット、データ収集ユニット、ボタン制御ユニット、および警報モジュールを備え、
前記デュアルコントローラユニットは、監視コントローラおよびメインコントローラを備え、前記デュアル給電ユニットは、給電電源および緊急臨時電源を備え、
前記監視コントローラは、それぞれ前記メインコントローラ、前記給電電源、前記ボタン制御ユニット、および警報モジュールに接続され、前記メインコントローラは、それぞれ前記データ収集ユニット、前記緊急臨時電源、および前記警報モジュールに接続され、前記緊急臨時電源は、それぞれ前記給電電源、および前記警報モジュールに接続され、
前記ボタン制御ユニットは、制御スイッチを備え、前記監視コントローラは前記制御スイッチに接続され、前記制御スイッチがオンにされると、前記監視コントローラは、前記給電電源を起動し給電させ始め、
前記メインコントローラは、前記監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、前記注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、前記動作データにより前記注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように前記警報モジュールを制御
し、
前記監視コントローラは、前記メインコントローラから送信される前記通信信号を継続的に取得し、前記通信信号が異常の場合、前記給電電源の給電を切断して警報信号を送信し、給電の切断は緊急臨時電源の起動をトリガーして前記警報モジュールに給電し、
前記警報モジュールは
、前記警報信号に応じて警報を発信す
る、ことを特徴とする注入ポンプ制御システ
ム。
【請求項7】
前記監視コントローラと前記メインコントローラはそれぞれ前記注入ポンプの電動機に接続され、
前記監視コントローラは、前記通信信号が異常の場合、プリセットの緩停止モードで徐々に動作を停止するように、前記電動機を制御
し、
前記メインコントローラは、前記データ収集ユニットによって収集される前記注入ポンプの動作データにより、前記電動機の動作状態を制御す
る、ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記メインコントローラは、さらに前記注入ポンプのマスター装置インタ-フェースに接続され、
前記メインコントローラは、マスター装置制御線で前記マスター装置インタ-フェースがラジオ波ユニットに接続されていることを検出した場合、入力操作への応答を停止するように前記注入ポンプの入力装置を制御し、前記ラジオ波ユニットに出力される命令を取得す
る、ことを特徴とする請求項6または7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ボタン制御ユニットはさらにミュートスイッチを備え、前記メインコントローラは前記ミュートスイッチに接続され、前記ミュートスイッチがオンにされると、前記メインコントローラは現在の出力されている音声信号を検出し、それに対応して前記音声信号の出力を遮断する、ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
請求項6ないし9のいずれか一項に記載の注入ポンプ制御システムを備える、ことを特徴とする注入ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、電子技術の分野に関し、特に注入ポンプ制御方法、システムおよび注入ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
ラジオ波焼灼術は、画像誘導に基づき、ラジオ波エネルギーを目標エリアに正確に発送し、焼灼対象者に対してラジオ波操作を行うことである。焼灼中に、注入ポンプは焼灼機器と協力して、焼灼部位に対して生理食塩水での灌流を行う。
【0003】
既存の技術では、注入ポンプのコントローラが故障した場合、注入ポンプの制御システムは注入ポンプの制御を継続できず、オペレータが気づいてから手動処理を実行することしかできず、非効率的であり、注入ポンプにさらなる損傷を与え、安全上の問題を引き起こしやすい。
【技術的課題】
【0004】
本開示の実施形態は、メインコントローラに対し別の監視コントローラを設置することによって、メインコントローラが故障した場合、注入ポンプを制御し続けることで、故障処置の効率を向上し、注入ポンプの損傷の程度を深めるのを回避し、安全性を向上させるような注入ポンプ制御方法、システムおよび注入ポンプを提供する。
【技術的解決策】
【0005】
本開示の実施形態の一態様は、注入ポンプ制御方法を提供し、当該制御方法は、
【0006】
制御スイッチがオンにされることが検出されると、デュアルコントローラユニットにおける監視コントローラが給電電源を起動し、給電させ始めることと、前記デュアルコントローラユニットにおけるメインコントローラは、前記監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、前記注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、前記動作データにより前記注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように前記注入ポンプの警報モジュールを制御することと、前記監視コントローラは、前記メインコントローラから送信される前記通信信号を継続的に取得し、前記通信信号が異常の場合、前記給電電源の給電を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして前記警報モジュールに給電し、前記警報モジュールは前記警報信号に応じて警報を発信することとを含む。
【0007】
本開示の実施形態の一態様は、さらに注入ポンプ制御システムを提供し、当該システムは、
【0008】
デュアルコントローラユニット、デュアル給電ユニット、データ収集ユニット、ボタン制御ユニット、および警報モジュールを備え、
前記デュアルコントローラユニットは、監視コントローラおよびメインコントローラを備え、前記デュアル給電ユニットは、給電電源および緊急臨時電源を備え、前記監視コントローラは、それぞれ前記メインコントローラ、前記給電電源、前記ボタン制御ユニット、および警報モジュールに接続され、前記メインコントローラは、それぞれ前記データ収集ユニット、前記緊急臨時電源、および前記警報モジュールに接続され、前記緊急臨時電源は、それぞれ前記給電電源、および前記警報モジュールに接続され、前記ボタン制御ユニットは、制御スイッチを備え、前記監視コントローラは前記制御スイッチに接続され、前記制御スイッチがオンにされると、前記監視コントローラは、前記給電電源を起動し給電させ始め、前記メインコントローラは、前記監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、前記注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、前記動作データにより前記注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように前記警報モジュールを制御し、前記監視コントローラは、前記メインコントローラから送信される前記通信信号を継続的に取得し、前記通信信号が異常の場合、前記給電電源の給電を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして前記警報モジュールに給電し、前記警報モジュールは前記警報信号に応じて警報を発信する。
【0009】
本開示の実施形態の一態様は、さらに、上記の注入ポンプ制御システムを備える注入ポンプを提供する。
有益な効果
【0010】
本開示の上記の各実施形態からわかるように、注入ポンプ制御システムにデュアルコントローラとデュアル給電電源とを設置し、メインコントローラが監視制御ユニットに通信信号を送信し、制御データ取得ユニットが注入ポンプの動作データを収集し、当該動作データに従って当該注入ポンプが正常に動作しているか否かを判断し、異常が発生した場合に、前記警報モジュールを制御して警報を発信することで、注入ポンプの正常な動作状態を別々に維持する。監視コントローラはメインコントローラとの通信信号により、メインコントローラが故障しているかどうかを監視し、故障が発生した場合に、給電電源から注入ポンプへの給電を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電し、同時に警報を発信するように警報モジュールを制御することで、単一のコントローラによる制御システムがコントローラの故障で、制御ポンプシステムの全体が応答できなくなり、直ちに警報を発信できず、注入ポンプシステムにさらなる損傷を引き起こす可能性を抑制し、メインコントローラの故障後のタイムリーな電源オフと警報発信を実現し、故障への対応効率を向上させ、注入ポンプ操作の安全性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態或いは従来の技術案をより明確に説明するために、以下に、実施形態或いは従来の説明に使用される添付の図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施形態にすぎない。当業者は、これらの図面に基づいて、創造的な労働をかけずに他の図面を取得することができる。
【0012】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態によって提供される注入ポンプの構造の模式図である;
【0013】
【
図2】
図2は、本開示の一実施形態によって提供される注入ポンプの構造の模式図である;
【0014】
【
図3】
図3は、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムおよび注入ポンプの他のモジュールの接続構造の模式図である;
【0015】
【
図4】
図4は、本開示の実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの回路接続の模式図である;
【0016】
【
図5】
図5は、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの制御方法のフローチャートである;
【0017】
【
図6】
図5は、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの制御方法のフローチャートである;
【0018】
【
図7】
図7は、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の実施形態の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下に、本開示の実施形態における技術案は、本開示の実施形態における添付の図面を参照して明確かつ完全に説明される。明らかに、説明される実施形態は、本開示の実施形態の一部であり、すべての実施形態にではない。本開示の実施形態に基づいて、創造的な労働なしに当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲に含まれる。
【0020】
図1を参照し、本開示の一実施形態によって提供される注入ポンプの構造の模式図である。注入ポンプ制御システム100は、注入ポンプ200内に配置され、注入ポンプ200の動作を制御す
る。注入ポンプ制御システム100は、デュアルコントローラユニット10を備えるデュアルコントローラシステムである。デュアルコントローラユニット10は、互いに接続されたともにMCU(Microcontroller Unit、マイクロコントローラユニット)である監視コントローラ11とメインコントローラ12とを備える。監視コントローラ11の具体的な型番はSTM32であってもよく、メインコントローラ12の具体的な型番はSTM32F407ZGT6であってもよい。監視コントローラ11はまた、スイッチボタンと給電電源とに接続されている。スイッチボタンがオンにされると、注入ポンプが起動され、監視コントローラ11は、注入ポンプに給電し始めるように給電電源を制御する。監視コントローラ11は、メインコントローラ12からの通信信号を積極的に取得または受動的に受信することができる。通信信号の機能は、双方が送受信した内容に応じて双方が正常な通信を維持しているか否かを判断するものであり、当該通信信号は心拍信号であってもよい。メインコントローラ12から送信された通信信号が異常で、メインコントローラ12が故障により動作を継続できない可能性があることを示している場合、監視コントローラ11は、先ず注入ポンプの電動機をオフにし、次に注入ポンプをオフにし、つまり、注入ポンプの電源を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電させ始め、警報を発信するように警報モジュールを制御する。
【0021】
さらに、注入ポンプが起動し動き始めると、メインコントローラ12は、注入ポンプの動作データをサンプリングする。具体的には、注入ポンプの電動機、画面、ボタン、センサ、スロットタイプフォトカプラ、リミットスイッチ、音光警報モジュール、記憶装置および外部電源などの動作データを収集し、サンプリングデータに警報をトリガーする異常が存在するか否かを判定し、存在する場合には、警報モジュールをトリガーして警報を発信する。異常なサンプリングデータによってトリガーされる警報は、メインコントローラ12の故障によってトリガーされる警報のモードとは異なる。対照的に、メインコントローラ12の故障による警報モードは、警報ライトの点滅頻度が最も高く、色が赤、警報音が最大音量、同時に注入ポンプの画面に赤い文字が点滅するなど、より顕著なものである。
【0022】
図2を参照し、本開示の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの構造の模式図である。注入ポンプシステムは当該注入ポンプ制御システムを備え、当該注入ポンプ制御システムは、デュアルコントローラユニット10、デュアル給電ユニット20、データ収集ユニット30、ボタン制御ユニット40、および警報モジュール50を備える。
【0023】
デュアルコントローラユニット10は、監視コントローラ11およびメインコントローラ12を備える。
【0024】
デュアル給電ユニット20は、給電電源21および緊急臨時電源22を備える。
【0025】
監視コントローラ11は、メインコントローラ12に接続され、注入ポンプの給電電源21、ボタン制御ユニット40、および警報モジュール50にも接続される。
【0026】
監視コントローラ11は、メインコントローラ12は、データ収集ユニット30、緊急臨時電源22、および警報モジュール50に接続される。
【0027】
緊急臨時電源22は、給電電源21および警報モジュール50にも接続される。給電電源21が給電を停止することを検出すると、緊急臨時電源22は起動し、給電電源21の代わりに、警報モジュール50に給電する。
【0028】
ボタン制御ユニット40は、制御スイッチ41を備え、監視コントローラ11は、制御スイッチ41に接続される。制御スイッチ41がオンにされると、監視コントローラ11は、給電電源21を起動して給電させ始め、監視コントローラ11及びメインコントローラ12を備える注入ポンプに給電するする。
【0029】
メインコントローラ12は、監視コントローラ11に通信信号を送信し、且つ、注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニット30を制御し、当該動作データにより注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように警報モジュール50を制御する。当該動作データには、注入ポンプの電動機、給電電源、緊急臨時電源、表示画面、注入装置、および各種のボタンなどの動作データが含まれる。当該動作データは注入ポンプの動作状態が正常かどうかを表現できる。
【0030】
監視コントローラ11は、メインコントローラ12からの通信信号を継続的に取得し、当該通信信号が異常の場合、メインコントローラ12が故障していることを確認し、注入ポンプの給電電源21を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源22の起動をトリガーして警報モジュール50に給電し、警報モジュール50は当該警報信号に応じて警報を発信する。このときの警報は、最高レベルの警報である。最も顕著で、最高レベルの警報には、警報の音量が最大、ビープ音の振動周波数が最大、赤文字の点滅、および持続時間が最長などが含まれる。
【0031】
当該通信信号は、プリセット期間毎に、監視コントローラ11がメインコントローラ12から取得し、又は、メインコントローラ12が監視コントローラ11に主動的に送信する。監視コントローラ11が取得した当該通信信号の時刻及び内容によって、メインコントローラ12が故障したか否かを判断する。
【0032】
上記の注入ポンプ制御システムには、もう一つの接続方式があってもよい。つまり、監視コントローラ11は、メインコントローラ12に接続され、注入ポンプの給電電源21、緊急臨時電源22、および警報モジュール50にも接続される。
【0033】
監視コントローラ11は、メインコントローラ12からの通信信号を取得する。当該通信信号が異常の場合、監視コントローラ11は、注入ポンプの給電電源21を遮断し緊急臨時電源22を起動して警報モジュール50に給電する。監視コントローラ11は、警報を発信するように警報モジュール50を制御するためでもある。
【0034】
本実施形態では、注入ポンプ制御システムにデュアルコントローラとデュアル給電電源とを設置し、メインコントローラが監視制御ユニットに通信信号を送信し、制御データ取得ユニットが注入ポンプの動作データを収集し、当該動作データに従って当該注入ポンプが正常に動作しているか否かを判断し、異常が発生した場合に、前記警報モジュールを制御して警報を発信することで、注入ポンプの正常な動作状態を別々に維持する。監視コントローラはメインコントローラとの通信信号により、メインコントローラが故障しているかどうかを監視し、故障が発生した場合に、給電電源から注入ポンプへの給電を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電し、同時に警報を発信するように警報モジュールを制御することで、単一のコントローラによる制御システムがコントローラの故障で、制御ポンプシステムの全体が応答できなくなり、直ちに警報を発信できず、注入ポンプシステムにさらなる損傷を引き起こす可能性を抑制し、メインコントローラの故障後のタイムリーな電源オフと警報発信を実現し、故障への対応効率を向上させ、注入ポンプ操作の安全性を向上させる。
【0035】
さらに、
図3を参照し、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムおよび注入ポンプの他のモジュールの接続構造の模式図である。
【0036】
さらに、注入ポンプは電動機、具体的にステッピングモータ60を備え、監視コントローラ11およびメインコントローラ12は、注入ポンプの電動機60にそれぞれ接続される。監視コントローラ11は、当該通信信号が異常の場合、電動機60をプリセットの緩停止モードで動作を停止するように制御する。当該緩停止モードでは電動機60が0に減速するのに要する時間および減速のルールを設定しており、先ず電動機60の動作を停止し、次いで給電電源13をオフにする。
【0037】
さらに、メインコントローラ12は、電動機60に接続され、注入器の注入プッシュハンドルの押し引きを駆動するように電動機60を制御する。プッシュハンドルはさらに注入器の注入用プッシュロッドを押したり引いたりして、注入操作を完了させる。
【0038】
さらに、メインコントローラ12は、注入ポンプのマスター装置インターフェース70に接続され、ラジオ波焼灼機器などのラジオ波ユニットは注入ポンプに接続されることで、注入ポンプを制御して注入タスクを完了させる。マスター装置制御線でマスター装置インタ-フェース70がラジオ波ユニットに接続されていることを検出した場合、メインコントローラ12は、注入ポンプをスレーブ装置モードに入るように制御し、つまり、入力操作への応答を停止するように、タッチスクリーン、マウス、キーボードなどの注入ポンプの入力装置を制御する。
【0039】
ボタン制御ユニット40は、ミュートスイッチ42をさらに備え、メインコントローラ12もミュートスイッチ42に接続される。ミュートスイッチ42がオンにされると、メインコントローラ12は、現在の出力音信号を検出し、音声信号を出力するモジュールを確定し、当該モジュールの性質に応じて、音声信号を遮断する出力方法を選択する。例えば、音声構造の出力端を遮断する、又は、当該モジュールの入力端の信号入力を遮断し、且つ当該音声信号の出力を遮断する。当該音声信号は例えば、警報モジュール50における警報ビープ音または警報音である。
【0040】
さらに、注入ポンプは、タッチスクリーン80を備え、タッチスクリーン80を通じて、注入ポンプへの設定データを取得することができる。
【0041】
さらに、データ収集ユニット30は、圧力検出センサ31および注入位置検出装置32を備える。
【0042】
圧力検出センサ31は、注入器のプッシュハンドル内に配置され、当該プッシュハンドルへのステッピングモータ60の圧力を測定する。当該プッシュハンドルは注入器の注入プッシュロッドを押すことができるので、この圧力を検出することにより、当該プッシュハンドルへのステッピングモータ60の圧力を調整して、注入流量または注入量の制御を図ることができる。
【0043】
注入位置検出装置32は、フォトカプラと遮光プレートとを備え、光ブロッカーは直線運動用をするようにステッピングモータ60によって駆動され、注入器のプッシュロッドと同期して動く。遮光プレートとフォトカプラの協働により、注入器のプッシュロッド位置を把握でき、さらに、プリセットのアルゴリズムに従って注入器の残りの注入量やその他の作業状態データを計算する。
【0044】
メインコントローラ12は、ステッピングモータ60、圧力検出センサ31、注入位置検出装置32及びタッチスクリーン80の作動状態データを取得し、これらのデータに従って、対応するモジュール又は装置が正常に動作しているか否かを判断し、正常でなければ、プリセットの処理ロジックに従って警報モジュール50をトリガして警報を発信する。警報モジュール50の警報モードは、音、光、振動などのあらゆる方式の1つまたは複数の組み合わせである。
【0045】
図4を参照して、監視コントローラおよびメインコントローラを含む本実施形態における注入ポンプの一部のモジュールの回路接続構造図である。具体的には、
図4を参照し、監視コントローラはメインコントローラ、音声警報/ビープ警報モジュール、警報インジケータ(LEDライト)、スイッチボタンなどに接続されている。メインコントローラは、注入器のプッシュプルロッド位置検出モジュール、注入器仕様検出モジュール、通信インターフェース、メモリ、表示画面、注入ポンプの動作状態を示すLEDライトの状態表示モジュールなどにも接続されている。受信回路の接続方法は図に示されるように、接続回路のマークは電子回路や通信分野では一般的な略語であり、例えば、RXD(receive data)はデータ受信、TXD(Transmit Data)はデータ送信、I/O(Input/Output)は入出力などを表し、ここで1つずつ説明しない。
【0046】
本実施形態では、注入ポンプ制御システムにデュアルコントローラを設置し、監視コントローラはメインコントローラとの通信信号により、メインコントローラが故障しているかどうかを監視し、故障が発生した場合に、給電電源から注入ポンプへの給電を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電し、同時に警報を発信するように警報モジュールを制御することで、単一のコントローラによる制御システムがコントローラの故障で、制御ポンプシステムの全体が応答できなくなり、直ちに警報を発信できず、注入ポンプシステムにさらなる損傷を引き起こす可能性を抑制し、メインコントローラの故障後のタイムリーな電源オフと警報発信を実現し、故障への対応効率を向上させ、注入ポンプ操作の安全性を向上させる。監視コントローラは、メインコントローラの故障、スイッチング電源、警報などのこれらのシンプルで重要な機能の監視のみを担当するため、監視コントローラ自体の故障の可能性を減らすことができる。同時に、メインコントローラは注入ポンプシステムの動作データをサンプリングし、直ちにシステム内の他の故障を検出し、監視コントローラと協力して、注入ポンプ制御システムの耐故障性を向上させ、故障の発生で時間内に対応できない可能性を低減する。
【0047】
図5を参照し、本開示の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの制御方法のフローチャートである。
図5に示すように、当該注入ポンプ制御システムの制御方法は、注入ポンプに適用してもよく、実行する主体は、注入ポンプの制御システムにおけるデュアルコントローラユニットであってもよい。当該注入ポンプの制御システムの構成は、上記の
図2~
図4に示す実施形態の説明を参照してよい。当該方法方法は、具体的に以下を含む。
【0048】
ステップS501:制御スイッチがオンにされることが検出されると、デュアルコントローラユニットにおける監視コントローラが給電電源を起動し、給電させ始める。
【0049】
当該デュアルコントローラユニットは、監視コントローラおよびメインコントローラを備える。
【0050】
注入ポンプの制御スイッチがオンにされると、監視コントローラが給電電源を起動し、注入ポンプに給電する。
【0051】
ステップS502:デュアルコントローラユニットにおけるメインコントローラは、監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、動作データにより注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように前記注入ポンプの警報モジュールを制御する。
【0052】
メインコントローラは、プリセット期間で監視コントローラに通信信号を送信し、当該通信信号は心拍信号であってもよいので、当該通信信号が異常の場合、監視コントローラは、メインコントローラにプリセット故障が発生したと判断し、当該プリセット故障にはメインコントローラの短絡などの重大な故障が含まれ、監視コントローラは次に動作中の電動機を遮断し、さらに注入ポンプの給電電源を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電させ始め、そして警報モジュールをトリガーしてプリセット方式で警報を発信する。
【0053】
さらに、メインコントローラは、注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、当該動作データにより注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように当該注入ポンプの警報モジュールを制御する。当該動作データをシステム内のプリセットの標準データと比較することにより、注入ポンプの作動状態が正常であるかどうかを確認することができる。
【0054】
ステップS503:監視コントローラは、メインコントローラから送信される前記通信信号を継続的に取得し、当該通信信号が異常の場合、給電電源の給電を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして警報モジュールに給電し、警報モジュールは警報信号に応じて警報を発信する。
【0055】
監視コントローラは、メインコントローラから送信される心拍信号を継続的に取得し、心拍信号が異常で、例えば、メインコントローラからの心拍信号がプリセットの時間と頻度で受信できない場合、または心拍信号におけるパケットが異常である場合、メインコントローラに注入ポンプの動作に不利な影響を与えるプリセット故障が発生し、注入ポンプの動作を直ちに停止する必要があることを示す。
【0056】
プリセット故障には、メインコントローラの内部回路の短絡、メインコントローラの回線故障など、メインコントローラの動作を継続できない故障が含まれる。
【0057】
監視コントローラは、メインコントローラとの接続に加えて、注入ポンプの電動機、給電電源、臨時電源、および警報モジュールにも接続される。ここ、警報モジュールには音声警報モジュールと光警報モジュールが含まれ、給電電源は外部電源である。
【0058】
監視コントローラは、メインコントローラが故障していることを確認した場合、注入ポンプの給電電源を直ちに遮断して警報信号を送信する。給電給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして警報モジュールに給電し、警報モジュールは警報信号に応じて警報を発信する。
【0059】
本実施形態では、注入ポンプ制御システムにデュアルコントローラを設置し、メインコントローラが監視制御ユニットに通信信号を送信し、制御データ取得ユニットが注入ポンプの動作データを収集し、当該動作データに従って当該注入ポンプが正常に動作しているか否かを判断し、異常が発生した場合に、前記警報モジュールを制御して警報を発信することで、注入ポンプの正常な動作状態を別々に維持する。監視コントローラはメインコントローラとの通信信号により、メインコントローラが故障しているかどうかを監視し、故障が発生した場合に、給電電源から注入ポンプへの給電を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電し、同時に警報を発信するように警報モジュールを制御することで、単一のコントローラによる制御システムがコントローラの故障で、制御ポンプシステムの全体が応答できなくなり、直ちに警報を発信できず、注入ポンプシステムにさらなる損傷を引き起こす可能性を抑制し、メインコントローラの故障後のタイムリーな電源オフと警報発信を実現し、故障への対応効率を向上させ、注入ポンプ操作の安全性を向上させる。
【0060】
図6を参照し、本開示の別の一実施形態によって提供される注入ポンプ制御システムの制御方法のフローチャートである。当該注入ポンプ制御システムの制御方法は、当該注入ポンプ制御システムに適用することができ、この方法は以下を含む。
【0061】
ステップS601:制御スイッチがオンにされることが検出されると、デュアルコントローラユニットにおける監視コントローラが給電電源を起動し、給電させ始める。
【0062】
当該デュアルコントローラユニットは、監視コントローラおよびメインコントローラを備える。
【0063】
注入ポンプの制御スイッチがオンにされると、監視コントローラが給電電源を起動し、注入ポンプに給電する。
【0064】
ステップS602:デュアルコントローラユニットにおけるメインコントローラは、監視コントローラに通信信号を送信し、且つ、注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、動作データにより注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように注入ポンプの警報モジュールを制御する。
【0065】
メインコントローラは、プリセット期間で監視コントローラに通信信号を送信し、当該通信信号は心拍信号であってもよいので、当該通信信号が異常の場合、監視コントローラは、メインコントローラにプリセット故障が発生したと判断し、当該プリセット故障にはメインコントローラの短絡などの重大な故障が含まれ、監視コントローラは次に動作中の電動機を遮断し、さらに注入ポンプの給電電源を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電させ始め、そして警報モジュールをトリガーしてプリセット方式で警報を発信する。このとき、黄色の文字の点滅、低音量、低周波の点滅など、メインコントローラーにプリセット故障が発生した場合の警報より、顕著度は低くなる。
【0066】
さらに、メインコントローラは、注入ポンプの動作データを収集するようにデータ収集ユニットを制御し、当該動作データにより注入ポンプが正常に動作しているかどうかを判断し、異常が発生した場合、警報を発信するように当該注入ポンプの警報モジュールを制御する。当該動作データをシステム内のプリセットの標準データと比較することにより、注入ポンプの作動状態が正常であるかどうかを確認することができる。
【0067】
具体的に、当該動作データには、電動機、給電電源、緊急臨時電源、表示画面、注入装置、および各種のボタンなどの動作データが含まれ、注入ポンプの動作状態を表現できる。
【0068】
ステップS603:監視コントローラは、メインコントローラから送信される通信信号を継続的に取得し、通信信号が異常の場合、プリセットの緩停止モードで徐々に動作を停止するように、当該注入ポンプの電動機を制御する。
【0069】
心拍信号が異常で、例えば、メインコントローラからの心拍信号がプリセットの時間と頻度で受信できない場合、または心拍信号におけるパケットが異常である場合、メインコントローラに注入ポンプの動作に不利な影響を与えるプリセット故障が発生し、注入ポンプの動作を停止する必要があることを示すので、先ず電動機を徐々に動作を停止するように制御し、急停止による機器の損傷を防止する。
【0070】
ステップS604:監視コントローラは、給電電源の給電を遮断して警報信号を送信し、給電の遮断は緊急臨時電源の起動をトリガーして警報モジュールに給電し、警報モジュールは警報信号に応じて警報を発信する。
【0071】
さらに、注入ポンプのマスター装置制御線がラジオ波ユニットに接続されていることを検出した場合、メインコントローラは、入力操作への応答を停止するように注入ポンプの入力装置を制御し、ラジオ波ユニットが発行する命令を実行する。メインコントローラは、注入ポンプのマスター装置制御線がラジオ波ユニットに接続されていることを検出した場合、つまり、入力操作への応答を停止するように、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどの注入ポンプの入力装置を制御し、すべての操作指示はマスター装置であるラジオ波ユニットによって入力され、注入ポンプはラジオ波ユニット側の操作指示によって制御される。ラジオ波ユニットは、具体的に焼灼機器であってもよい。
【0072】
さらに、ミュートボタンが押下されることを検出した場合、メインコントローラは現在の出力されている音声信号を検出し、それに対応して音声信号の出力を遮断する。例えば、警報モジュールが音声および光警報を実行するとき、ミュートボタンが押されたことを検出し、当該警報モジュールは音声信号を出力することを禁止される。
【0073】
本実施形態の他の技術的詳細は、上記の
図2~
図5に示す実施形態の説明を参照してもよい。
【0074】
本開示の実施形態によって提供される注入ポンプ制御方法では、注入ポンプ制御システムにデュアルコントローラとデュアル給電電源とを設置し、メインコントローラが監視制御ユニットに通信信号を送信し、制御データ取得ユニットが注入ポンプの動作データを収集し、当該動作データに従って当該注入ポンプが正常に動作しているか否かを判断し、異常が発生した場合に、前記警報モジュールを制御して警報を発信することで、注入ポンプの正常な動作状態を別々に維持する。監視コントローラはメインコントローラとの通信信号により、メインコントローラが故障しているかどうかを監視し、故障が発生した場合に、給電電源から注入ポンプへの給電を遮断し、緊急臨時電源をトリガーして警報モジュールに給電し、同時に警報を発信するように警報モジュールを制御することで、単一のコントローラによる制御システムがコントローラの故障で、制御ポンプシステムの全体が応答できなくなり、直ちに警報を発信できず、注入ポンプシステムにさらなる損傷を引き起こす可能性を抑制し、メインコントローラの故障後のタイムリーな電源オフと警報発信を実現し、故障への対応効率を向上させ、注入ポンプ操作の安全性を向上させる。監視コントローラは、メインコントローラの故障、スイッチング電源、警報などのこれらのシンプルで重要な機能の監視のみを担当するため、監視コントローラ自体の故障の可能性を減らすことができる。同時に、メインコントローラは注入ポンプシステムの動作データをサンプリングし、直ちにシステム内の他の故障を検出し、監視コントローラと協力して、注入ポンプ制御システムの耐故障性を向上させ、故障の発生で時間内に対応できない可能性を低減する。
【0075】
図7に示すように、本開示の実施形態はさらに注入ポンプを提供し、当該注入ポンプは、メモリ300とプロセッサ400を備え、プロセッサ400は、上記の実施形態における注入ポンプ制御システムにおけるデュアルコントローラユニットであってもよい。メモリ300は、例えばハードディスクドライブメモリ、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ、またはソリッドステートドライブを形成するための、電子的にプログラム可能な制限が削除されたメモリなど)、揮発性メモリ(静的または動的ランダムアクセスメモリなど)など、本開示の実施形態では限定されない。
【0076】
メモリ300には実行可能なプログラムコードが格納され、メモリ300とカップリングされたプロセッサ400は、前記メモリに格納された前記実行可能プログラムコードを呼び出し、上述の注入ポンプ制御システムの制御方法を実行する。
【0077】
さらに、本開示の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータ可読記憶媒体は、上述の実施形態における注入ポンプに配置されてもよいし、当該コンピュータ可読記憶媒体は、上記の
図7に示す実施形態におけるメモリ300であってもよい。当該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上述の
図5および
図6に示す実施形態に記載される注入ポンプ制御システムの制御方法を実現する。さらに、当該コンピュータ可読記憶媒体は、フラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなどのプログラムコードを格納できる各種の媒体であってもよい。
【0078】
上記の実施形態において、各実施形態の説明はそれ自身の強調を有し、ある実施形態において詳細に説明されていない部分は、他の実施形態の関連する説明を参照することができる
【0079】
以上、本開示が提供する注入ポンプ制御方法、システムおよび注入ポンプの説明であるが、当業者にとって、本開示の実施形態の考え方によれば、具体的な実施形態や適用範囲に変更があるであろうが、要約すると、本明細書の内容は本開示に対する制限として理解されるべきではない。